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【カープ情報】2016年ペナントレース総括

2016年のカープは、25年ぶりにペナントレース優勝、そしてCSファイナルステージを勝ち抜き、日本一を目指した日本ハムとの日本シリーズでは2勝4敗で敗れ、日本一はなりませんでした。

日本シリーズでの戦い方については、シーズン通りの戦い方を貫いたカープに対し、短期決戦での経験に勝る日本ハムが、不調の先発投手を1回で交代させる、不調の野手をスタメン起用しないなど、その采配面が成功し、屈してしまったという形になりました。

この日本シリーズの総括は最後にして、まずはペナントレースの総括を行いたいと思います。

例年通り、投手部門、攻撃部門、守備部門に分けて行いたいと思います。

【投手部門】
キャンプの時点から、先発ローテーション候補の大瀬良が負傷離脱というアクシデントがありました。
それでも、ジョンソン、黒田、野村、福井、横山or岡田という、開幕から約1ヶ月の間に必要だった先発5人は揃ってスタートが切れました。
中でも、ジョンソン、黒田は昨年同様の安定感のあるピッチングで、ほぼ年間を通してローテを守り、また野村は昨年までの起用とは異なり、先発後に登板間隔の調整のために一軍登録を外れるということがなくなりました。
もちろん、立ち上がりや、打たれだすと止まらないといった課題の克服が大きく、安定感が増したことでローテを守り切り、初の最多勝を獲得しています。

一方で誤算だったのが、福井の不調でしょう。
福井の場合、昨年度飛躍のきっかけとなったのは、スプリットが効果的に決まるようになった面が大きかったですが、三振を取るための低めのストライクゾーンからボールゾーンに落ちる、所謂フォークと違い、高めであっても、真ん中であってもとにかくバットの芯を外すという使い方をしていました。
福井のスプリットの場合、変化幅は小さく、球種に慣れられた今季は、効果が薄れてしまったように思えます。

また初先発初勝利を挙げたものの、フォームを崩して不調に陥った横山も一軍登録を抹消されますが、ルーキーであるために仕方のない面もあります。

先発ローテ投手が2人不調で、一軍登録を抹消されると、中村恭、九里、戸田、岡田を次々に起用していきますが、この中から岡田がローテの一角として回り始めるまでは、苦しい台所事情が続いていました。

チーム全体としては、ジョンソン、野村、黒田、岡田の4本柱を軸にして、戸田、九里の6人制で、6連戦を戦っていきますが、戸田の負傷、九里の伸び悩みで、どうしても6人が揃うタイミングが合いません。

勝負所の8月になると、ヘーゲンズ、薮田の先発起用が当り、誰かが不調の選手をカバーするという、今季の象徴のような起用が出来たのが先発投手陣ということになるのではないかと思います。

リリーフ陣については、昨年は勝ちパターンで登板するのが、大瀬良と中崎の2人のみと言う後半戦の戦い方をしていましたが、今季は開幕から今村が復調し、ルナの負傷で出番が巡ってきたヘーゲンズが、そのチャンスをものにし、ジャクソン、中崎へと繋ぐ形が整ったのは大きかったです。
特に今村に関しては、故障からの復活を目指すという、春季キャンプではあまり高い評価を得ていない状態でしたから、そこから勝ちパターンへ加わるほどに状態を上げてこられたのは、今季のブルペン陣へ与えた影響は計り知れません。

ジャクソンの投球は、特定のチーム相手には相性の悪い面を見せてしまいましたが、年間を通じて不調の時期が短く、安心して8回を任せることができました。
中崎については、2試合連続で失点したのがわずか1ケースあるだけで、クローザーとして必要な切り替えが十分できており、また四球を出してしまうケースも見られますが、慌てることなく後続を抑えきることが出来るように、ポジションへの慣れを感じます。

勝ちパターンでの登板を任される4投手以外でも、一岡は今村同様故障からの復活が見えてきました。
連投時の球速に不安材料はありますが、今季は無理な登板を極力避けての起用が見られましたから、来季に向けて、もう一段階状態が上がってくれば、というところです。

また、戸田、九里、薮田といった、先発もリリーフもできるという投手の中では、薮田がかなり重用された時期がありました。
これまで不足していた実戦経験を補うかのように、厳しい場面であってもマウンドを任されるケースも多く、またその起用に応えることもあり、今季の経験を活かすことが出来れば、先発ローテに加わることも不可能ではないと思います。

【攻撃部門】
昨季の反省として、攻撃陣の底上げがテーマとしてありましたが、秋季キャンプでの振り込みの多さを経て、春季キャンプ、オープン戦での各野手のスイングの鋭さを見るに、全体的なレベルアップは感じていました。

特に一軍定着を狙う野手のスイングスピードには、驚いたことを覚えています。

また、得点力の増加のためには丸が3番に定着し、昨年以上の成績を残す必要があるということは、事あるごとに記事にしていましたから、シーズンを終えた今、走攻守全てに全力、そして全てにおいて昨年を上回る数字を残した丸の健闘ぶりを大いに賞賛したいと思います。

さて、各野手のレベルアップという点のほかに、改善すべき点として、走塁死の減少もテーマとして挙げていました。
牽制死、走塁死については、今季も見られはしましたが、その後の得点に活かされる部分もあり、意味のない走塁死は減ったと言えると思います。

個別に挙げていくとすれば、鈴木誠也の飛躍は、今季の優勝に欠かすことができません。
春の練習試合中の負傷で出遅れはしましたが、今季の鈴木誠也の下半身の成長具合には、ついに体が出来上がってきたという印象を強く持ちました。
能力をフルに活かすことができる土台が出来上がりつつある状態で、ここに経験が加わってくれば、十分4番打者としてチームをけん引していくことが出来るはずです。
昨年の後半でも、鈴木誠也のバックアップの役割を、5番の新井に努めてもらって、4番としての成長を期待したいという記事を書いたことがありましたが、今季は4番新井の姿を、5番から見て学ぶという状況にまでは実力で持ってきましたから、誰かに引っ張り上げてもらうという選手ではなかったのでしょう。

田中の1番起用自体は当ブログ的にも推奨の打順でしたが、盗塁数をここまで伸ばすのは想定外でした。
打撃面だけではなく、走塁への意識の高さが、今季1番として最後まで起用され続けた要因なのだと思います。

菊池のリーグ最多安打は、右打ちの多さに代表されるように、負傷によって失われていた下半身の粘りが戻ってきたことで、本来の思い切りのよい打撃に、粘りも加わった成果だと思えます。

エルドレッドは、春先は軽打でセンター方向への打球が増え、踵の痛みと付き合いながらでも、本塁打を重ねていきました。
走塁中の足の負傷、そして復帰以降は、昨年までのような打撃に戻ってしまったような印象がありますが、100試合以下の出場で21本塁打を放ち、36歳となったシーズンでも長打力の衰えは見られませんでした。

新井は、39歳で迎えた今季、パワーに関してはもちろん全盛期とはいきませんが、打率、打点ともキャリアハイに近い数字を残したことはもちろん、4番として、また時には6番としてランナーを返す役割を担い、守備での貢献度も高く、チームを鼓舞するリーダー的な役割もこなしています。

ルナは開幕から4番に座り、繋ぎのバッティングで、チームの好スタートに向けて、周りの打者を乗せていくというチームワークを体現した働きが印象的でした。
年齢からくる下半身の度重なる故障と、守備力の低下は仕方のない面はありますが、チャンスで打席が回ってきたときには、どんな形でも得点に繋げてくれるだろうという安心感がありました。

安部は、昨年後半の併用で出場を増やしていることが自信につながったのか、打撃面での成長が著しいです。
菅野、マイコラス、小川など、今季の6本塁打は全て右投手から放っているように、エース格の投手でも期待できるレベルまで上がってきています。

松山は、2カ月近くスランプの時期がありながら、自身最多タイの10本塁打を放ち、代役4番として存在感を示しました。
弱点であった守備、走塁に関しても、出来る範囲と出来ない範囲の区別が身に付いてきたのか、無理なプレーはしない傾向が強くなったように思います。

石原は、今季は守備面での動きの良さが目立ちました。
昨年は、シーズン後半になると、ワイルドピッチのボールを追う姿や、ピッチャーへの返球など、体の重そうな動きが見られ、体調面がすぐれないのかなと思わせるシーンがありましたが、今季は昨年よりも出場試合数が増えているにもかかわらず、そういった姿が見られませんでした。

その他にも、控えとして出場する選手すべてについて述べたいところですが、まとまりがなくなるので、あと1人、下水流について述べたいと思います。
開幕スタメンに抜擢され、どういうプレーをするのかと思っていたところ、大振り、振り遅れで、三振か詰まらされての凡打。
常にレフトスタンドを狙っているかのようなスイングで、ノーヒットのまま一軍登録を外れます。
昨年までと変わらないなという印象が強かったですが、ファームではさらに振り込んだような姿で一軍に戻ってきました。
自分の生き残る道は、フルスイング、長打力ということを突きつめたのではないかと思えるほど、スイングの力強さは変わっていませんでした。
今季のレフト方向への打球の割合は、エルドレッドを軽く上回っています。
ただ、追い込まれてから粘れるようになっており、低めの変化球で体勢を崩されながらも、下半身で粘ってバットの先で拾って、ヒットゾーンに運ぶことができ、成長の妨げとなっていた故障をしなかったことで飛躍のきっかけを掴みかけたと言えると思います。

【守備部門】
捕手については、今季も構想としては石原と會澤の2人体制だったと思いますが、昨年からのジョンソン、黒田の先発時は石原がスタメンマスクを被る、という起用法の影響が大きく、どうあっても會澤をレギュラー捕手として前面に押し出すという形が取れません。
ただ、試合数の差こそあれ、昨年のパスボール8個から、今季はパスボール3個に減らしており、守備率に関してはゴールデングラブを獲得した石原と互角の数字が残っています。
スタメンマスク防御率の点では、石原2.65、會澤3.94で、この差は大きいです。
しかし、この数字は、コンビを組む投手が違うという点があり、そのまま鵜呑みにすることはありません。
参考までですが、スタメンマスク防御率を、セ・リーグの各チームの主力捕手と比較すると、小林(巨人)3.22、戸柱(DeNA)3.64、原口(阪神)3.02、中村(ヤクルト)5.36、杉山3.88となっており、石原の数字が抜けています。
會澤の成長を待ちたいところではありますが、この石原の牙城を崩すのは容易ではないと思えます。

一塁手は、昨年同様、新井の存在感が際立っていました。
守備力の比較であれば、エルドレッドも悪くはないですが、代わりに守ることのあった岩本、堂林あたりだと、リーダーシップの発揮というのは難しくなってしまい、松山の守備も緊急時に限られつつあります。

二塁手は、ゴールデングラブ賞獲得の菊池に、特に申すことはありません。

三塁手は、ルナの1試合4エラーが象徴するように、守備では苦労したポジションの一つです。
三塁を一番多く守ったのは安部となりましたが、好守もあった反面、前への動きは良かったですが、横への動きは少し弱さがありました。
それでも主にショートを守っていた頃よりは、安定感を増してきています。

逆に西川は、横への動きは良いですが、前後の動きがどうかなと思える部分もありました。
そう考えると、西川はセカンド、ショートの守備の方が活きそうです。

遊撃手は、全試合出場の田中しか守っていません。
昨年よりはエラー数は減らしてきていますし、球際に強い守備を見せ、菊池とのコンビも随分成熟されてきました。
エラー数については、追い付いていても、グラブからこぼれたり、送球しようと持ち替えようとしてボールを落とすというプレーもあり、イージーミスを減らすことが出来れば、というところでしょうか。

右翼手は、負傷から復帰した鈴木がポジションを掴み、少しずつ外野手としての動きに余裕が出てきたように思えます。
結果、ゴールデングラブ賞まで獲得したのですから、昨年から今季への成長曲線を維持することで、リーグ屈指の外野手と呼ばれる存在になっても不思議はありません。

中堅手は、やはり全試合出場の丸一択となるでしょう。
過年度にわたり、丸に不足しているのは球際の強さなので、スーパープレーはなくとも外野手として総合的に高いレベルにあるのは間違いありません。
安定感がある守備が出来ることが、ゴールデングラブ賞に繋がっていると思います。

左翼手は、近年エルドレッドと松山の争いとなっており、2人の不在時に天谷がその穴を埋める役割を担ってきました。
今季は、そこへ下水流が割って入ってくるようになっています。
どうしても、一軍の試合ではナイターでの外野守備が多くなり、こればかりは経験で補っていくしかありませんが、現時点の守備力だけで判断するなら、一番経験の浅い下水流の守備力が一歩抜け出しているように思えます。

ここへ、チーム一の守備力を誇る赤松が健在、という状況ですから、外野守備に関しては、ゴールデングラブ賞2人に、終盤には赤松が加わるという布陣になりますので、当然リーグ屈指の外野陣と言えると思います。

【総括】
開幕直後は、ジョンソン、黒田、野村で順調に勝ちを拾っていくものの、福井、横山といった先発投手の不調があり、勝ったり負けたりを繰り返し、なかなか貯金を増やせないでしました。

ただ、連敗をしないというチーム状態のおかげか、1つ負けたところで浮き足立ってしまうことはなく、じっくりと負傷者が戻ってきて立て直す機会を待つことが出来ていました。

岡田の初回KOからの一軍登録抹消、そして一軍復帰以降は先発ローテに定着という、先発の4枚目が決まったこと、ルナの負傷により一軍昇格したヘーゲンズの勝ちパターンでの投手起用、鈴木誠也の主力化、菊池、丸の復調、リリーフ陣の層の厚さ、控え野手の活性化、代わって出場する選手が例外なく結果を残すという好循環、選手起用の的確さ。

正直なところ、全てが上手くいったというシーズンだったように思う。
ただ、上手くはいったと言っても、偶然とかまぐれだった訳ではなく、昨季の悔しいを思いを秋季キャンプの猛練習で振り払い、自信を持ってシーズンに入っていけた、という優勝するための準備を怠らなかったとことが実を結んだのではないかと思う。

そして最後になりますが、日本シリーズについては、シーズンでの戦いが自信になり、同じようにカープの野球を貫けば結果は付いてくる、という信念に基づいての戦い方だったように思える。
日本シリーズでの敗戦を受けて、来季のペナントレースにその反省点を持ち込まないほうが良いのではないかと思っています。
あくまで短期決戦での戦い方は、長期にわたるペナントレースの戦い方とは別物。

先発投手を、1点しか取られていない時点で、1回で交代させるというのは、当然のことですが大きな代償を伴います。
不調の選手を、結果が出ないからとスタメンから外すというのも、成長に繋がらない面が大きいです。

個々の選手の成長よりも、目先の4勝をもぎ取るための戦いは、ペナントレースの大部分には不要であると考え、日本シリーズでの反省は、少なくとも優勝のかかった最終決戦やAクラス入りのかかった試合、CS、そして日本シリーズに活かしてもらいたいというのが、当ブログでの総括となります。


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