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【カープ情報】2015年ペナントレース総括

2015年10月7日の中日戦で、カープの2015年のペナントレース全143試合が終了しました。
最終戦で敗れ、4位で今季を終えることになります。

また、おかげさまで4年連続でカープの試合レポートも完走できました。
【試合日程・結果一覧】2015年広島カープ野球中継~インターネット動画配信&テレビ一覧

2015年のシーズン総括は、投手部門、攻撃部門、守備部門に分けて行いたいと思います。

【投手部門】
先発ローテーションを担う投手としては、前田健、ジョンソン、黒田、福井の4投手が大きな離脱もなく、1年間安定した投球を見せてくれました。
なかでもジョンソンの安定感は際立っており、不調な時期がほとんどなかったように思います。
4人の投手の成績は、合計で104試合先発、49勝29敗で実に20個もの貯金を作りだしています。

この4人に次ぐ成績を残したのが、開幕当初から5番手と位置付けられていた野村で5勝8敗。
こちらは好不調の波が大きく、一軍と二軍を行ったり来たりしながら、結果的にはチーム5位となる勝ち星を挙げ、勝利数はともかく5番手なりの成績は残したと言えなくはありません。

そして開幕当初は先発ローテーションの一角を守っていた大瀬良が、先発としては1勝6敗という成績に終わったのは、想定外でした。
2年目のジンクスで苦しむことはあっても、ローテを守って10勝前後は期待していたはずです。

ただ、長いペナントレースを戦いぬく中で、シーズン当初のローテーション投手である、前田健、黒田、大瀬良、ジョンソン、野村、福井のうち、1人か2人は不調なり故障なりで、一軍にいない時期があるのは考慮していたはずで、その時期はファームで調整中の投手で補っていくことを想定します。
そう考えると、大瀬良のリリーフ転向も、先発ローテーションの維持の面からは大きなダメージになはなっていません。

期待を裏切ったというのは酷かもしれませんが、ファームで調整しつつ、谷間の先発候補と考えられていた、九里、戸田、小野、今井が全くと言っていいほど先発として結果が残せなかったのは残念です。
特に小野に関しては、一度も一軍登録がありません。
昨年のファームの成績から、今季飛躍する投手の筆頭候補として九里と小野を挙げていましたが、小野にはキャンプインの時点で不安しか感じていませんでした。

巨人時代の同僚との合同自主トレを行うこと自体は何ら問題はないのですが、勝負をかけるべき年齢、シーズンに臨む選手としては、自主トレに連れて行ってもらって面倒を見てもらうという、主体性のなさは甘さを感じずにいられませんでした。

逆に良い意味で予想外だったのは、ドラフト2位ルーキー薮田の初先発初勝利です。
もっともその1勝のみで、他の試合ではコントロールの乱れから自滅する試合が多くなってしまいましたが、150キロ超のストレートに、複数の変化球を決め球に出来る投球というのは、故障の心配がなくなり、コントロールに不安がなくなるようフォームを固めていける時期が来れば、リリーフの一角として組み込める可能性を秘めています。

さて、ここからはリリーフ投手についてです。
シーズン当初は、セットアッパー一岡、抑えヒースというのが勝利の方程式でした。
一岡に関しては、オープン戦序盤は不安を感じさせない結果を残していましたが、開幕が近付くと登板しない試合が多くなっていきました。
一旦調子落ちした状態で開幕を迎え、中日との三連戦で2度サヨナラ負けを喫するなど、不安定な投球が続き、開幕から2カ月も経たないうちに故障で二軍降格となってしまいました。
一軍に戻ってからも、昨年の前半のような投球は出来ず、完全復活は来期に持ち越しという状態でシーズンを終えています。
抑えのヒースも、失点こそ少なく見えるものの、四球は出す、ヒットは打たれるという、常にランナーを背負ってのピッチングで、抑えとしての安定感は全くありません。
こちらも1か月と経たないうちに、抑えの任を解かれることになりました。

代わって抑えとして起用されたのが中崎でした。
抑えとして起用され始めたばかりの頃は、決してヒースの不安定な投球を上回ってはいませんでした。
5月には13試合に登板し、そのうち7試合連続安打を含め、計10試合で安打を打たれ、ヒースと同じく常にランナーを背負ってのピッチングとなっています。
ただ、特筆すべきは球速と奪三振能力の向上でした。
先発時代の中崎は、140キロ前後のストレートしかなく、カットボールでバットの芯を外す投球スタイルでしたが、抑えとして重要な要素でもある、150キロ超のストレートを投げ込めるようになっています。

交流戦の中盤くらいまでは、不安定な投球が解消できませんでしたが、7月に入ったころからは左打者のインコースへズバズバ投げ込む投球スタイルが嵌り始め、インコースへのストレートとカットボールで詰まらせて打ち取る投球術でセーブを量産していくことになります。

この中崎の安定の陰には、交流戦中盤からリリーフへ転向した大瀬良の存在があります。
大瀬良も転向直後は失点を重ねてしまっていましたが、ポジションに慣れてくると、こちらも150キロ超のストレートが甦り、力で押す投球を前面に押し出して抑え始めます。

ただ残念なのは、大瀬良、中崎が勝利の方程式として確立した反面、その2人に頼りきりになり、勝ちパターンで登板できる投手を育てきることが出来なかったことでしょう。

経験・実績のある永川、今村は不調、中田は故障、ヒースはリードしている展開だと不安定、ザガースキーは外国人枠の関係で出番は少なかったが、コントロールに不安があり、どうしても大瀬良、中崎の出番が増えてしまっていました。

飯田は捕手の意図通りの投球が出来ることで、来季に向けて勝ちパターンでの経験を積んでもらいたい投手の一人です。
今村のボールの軌道が良くなりつつあり、西原は投球術を身に付ければ出番が多くなりそうな投手です。

この辺りは来季の展望で改めて記事にしたいと思っています。

【攻撃部門】
今シーズンの後半の巻き返しのためには、丸と菊池の不調という面が大きく、その2人だけに頼らないという意味で2013年型打線を目指すべきだという記事を書いています。
その中では、2013年でキラが担っていた役割を果たすことを期待していた、エルドレッドをカバーできる外国人選手であろうシアーホルツが、故障のためシーズン後半の出場が出来なくなったことが最大の誤算となりました。
もっとも外国人選手のみで考えると、グスマン、ロサリオというバックアップ要員は揃っていたのですが、両選手ともに守備に不安があり、エルドレッドをレフトで起用するとなると、同時スタメン起用が実質不可能になるという、起用方法の難しさが影響しました。

これだけでも得点能力の低下は免れないのですが、梵が不調で一軍登録抹消、新井はシーズン中盤での故障とスタメン出場の連続で調子が下降したまま、會澤が守備面との兼ね合いで試合出場が減少、松山は9月は僅か1安打、丸は全て1番打者として起用されている9月と10月の打率は2割以下と、不調の選手が目立っています。

もっとも、終盤にきての不振が目立つ選手が多いのは事実ですが、シーズン序盤から点の入らない傾向は変わっていません。
不振というのは除いて考えると、
開幕一軍にエルドレッド不在、グスマン開幕直後に故障離脱、ロサリオ病気明けで調整不足がたたり、2ヶ月近く本塁打が出ず、ということで本来クリーンアップを打つはずだった外国人選手の初本塁打は、5月17日のロサリオとシアーホルツのアベックアーチまで待つことになっています。
これでは破壊力不足は明らかです。

さらに機動力野球を理想に掲げたものの、エンドラン失敗、盗塁死でランナーを失うというのはシーズン序盤から改善されず、ついには最終戦でも走塁死が出てしまいました。
機動力野球を得点パターンに組み込み、相手のミスを誘う走塁で得点を奪うシーンは、記憶に新しいところでは阪神戦のダブルスチールや新井のホームスチールなどが思い出されますが、実際は失敗したケースの方が多いです。
成功するか失敗するかの境界は、ギャンブル的なプレーが成功するか否かというところだったように思います。
成功の可能性が低いプレーの実行を、作戦と勘違いしたことの弊害が出続けたシーズンでした。
一塁牽制されても棒立ちのままタッチアウトになったグスマンのプレーは、今季一番の衝撃的な走塁死です。

また忘れる事が出来ないのが、同じ投手に何度も抑えられるという繰り返しだったということでしょう。
中日の八木、バルデス、大野、阪神の能見、DeNAの三嶋、巨人の菅野、田口、ヤクルトの小川などの先発投手がそうですし、ナゴヤドームでは中日のリリーフ陣から点が取れる雰囲気はありませんでした。

球場での相性となると、ナゴヤドームで1勝10敗、地方球場で1勝7敗1分けというのは壊滅的な数字となっています。
この2項目だけで借金15となる訳ですから、よくぞシーズンは2つの負け越しで済んでいるなというのが正直な感想です。
ナゴヤドームでのチーム打率.173、総得点16点、1試合平均得点1.33という打撃成績では、ジョンソン、前田健、黒田でも同一カード3連敗しても不思議のない数字です。

機動力野球を理想に掲げている面があるカープですが、基本的にはヒットを打って出塁しないと成り立たないシステムです。
サインプレーも求められますし、その練習に時間を費やしすぎると、最低限の打力向上のための練習にも支障は出ると思います。

エルドレッドには残留要請が出されたということで、おそらくすんなり残留決定となるのではないかと思います。
また、開幕直前は右の代打という位置付けだった新井は、勝負強いバッティングと高い守備力でレギュラーとして欠かせない戦力となりましたが、左手の腱の脱臼の影響はシーズンオフに一気に出てくると思います。
エルドレッドも新井も貴重な戦力ですが、この2人が同時にクリーンアップを打つというチーム状況は、現有戦力の中ではベストなのでしょうが、対外的にはエルドレッド、新井が5番、6番を打つようなチームでないと、投手を援護できるほどの打力ではないと言わざるを得ないと思います。

また、丸、菊池を全試合出場させたのは、ある意味肝の据わった起用です。
.250前後の打者が1、2番でレギュラーとして起用されるのですから、相当な批判はあったはずで、それでも2人に頼らない打線にしないといけないという信念を貫いたのは、よほどの精神力がないと出来ないことです。
2人が打てないとこうなるだろうと、1シーズン通して宣言したとも言えます。

【守備部門】
捕手については、會澤をレギュラー筆頭にし、石原をバックアップとして起用する方針でしたが、會澤が黒田とのコンビを解消したあたりから、キャッチングの不安定さが止まらなくなりました。
リーグワーストのパスボール8個という数字もそうですが、パスボールにならないながらもボールを弾くシーンも目立ち、これでは投手との信頼関係を強固にするには行動が伴いません。
ただし、盗塁阻止率はリーグ唯一の4割台で、これは評価できる項目です。
守備を鍛えなおし、そのうえでベンチに信頼して起用して出番を増やしていくことが、チームにとってプラスになるのは間違いないです。

一塁手としては、新井の守備力、存在感は際立っています。
投手に声をかけるタイミングにしてもそうですし、全力プレーでミスも少ないとくれば、一塁守備で新井に対してとやかく言うことはないでしょう。
その他では、エルドレッドも例年通りで悪くなく、松山も昨年までよりは守備でのミスは減っています。
ただ、グスマンに関しては守備範囲やサインプレーの面で上記3選手にはるかに及ばず、積極的に起用したいと思うことはできません。

二塁手は、そのままでお願いします。

三塁手は、梵の守備範囲はそろそろレギュラーとしての限界が近付いてきた印象ですが、堂林の守備力に目処が付いたのは好材料です。
安部にしても状況判断の甘さはあるものの、外野をやって大失敗した時期に比べると、落ち着きが出てきました。

遊撃手については田中しか守れない状況になっているのが気掛かりですが、その田中のエラー数は両リーグダントツとなってしまっています。
前で捌く攻撃的な守備の影響もあるのですが、処理を焦ってイージーミスをしてしまうことが最も懸念されるプレーです。
おそらくですが、二遊間でコンビを組む菊池の動きに合わせるため、自身としてギリギリのタイミングのプレーを常に心掛けているように思えます。
菊池からは、きわどいタイミングでもどんどん二塁送球を狙ってくるし、上から、下から、後ろから、どこからボールを投げてくるかという緊張感があり、相当守備で気を使っているのはよく分かります。
田中以外のショートが、菊池からの送球を落球するというシーンは、昨季も今季も見られました。
カープでは、もはや菊池とコンビを組めるのは田中しかおらず、少なくとも守備に集中できる環境が出来上がれば、鉄壁の二遊間は完成に向かうと思います。

左翼手は、主にエルドレッドを始め、攻撃的な外野手が務めていました。
エルドレッドの守備は、捕れる範囲の打球は確実に処理できますし、打球の追い方にも特に不満はありません。
鈴木誠も打球判断の甘さはあっても、そこまで気になる守備でもないように思います。
ただし、グスマンは打球判断自体を誤ったり、追い付いた飛球を落としたり、ロサリオは簡単に打球を処理しようとしてミスしたりと、見た目にも良い印象のプレーではなかったです。

中堅手は、1試合を除いて丸のみが守っていましたが、その丸は球際に強い方ではなく、肩も強い方ではありません。
とにかく無難に守るという選手ですので、大きなミスはなかったように思います。

右翼手は、シアーホルツ、松山、野間、鈴木誠の4選手が調子、投手との相性などで入れ替わりで起用されていました。
開幕スタメンは鈴木誠でしたが、肩の強さはあるものの、守備ではポカをやってしまう姿が印象に残っています。
本職の外野手ではないので、こればかりは経験を積んでいってもらうしかないと思います。

シアーホルツはスタメンとしてフル出場しても何ら問題ない守備力を見せ、松山は今季ライトでミスらしいミスは記憶にありません。
松山に関しては、走塁面でもミスが少なくなっており、これは出来ることとできないことの線引きが上手くいったという表現にとどめておきます。
野間の守備は、守備範囲および肩については、見ていてワクワクさせられます。
打撃が向上すれば、センターを任せてもいいのではないかと思えるほどです。

一応ライトとしてのロサリオに触れておきますと、明らかに経験不足で、打球の切れる方向すら忘れているのではと思ってしまいます。
守備練習でライトのみを守っていけば少しは向上するのかもしれませんが、あまり期待しないでおく方が正解かもしれません。

【総括】
開幕直後のリリーフ陣の不調で、3月4月で7つの借金を背負ってのスタートとなりましたが、5月以降は一度も月間勝率5割を下回りませんでした。
ナゴヤドーム、地方球場で借金を増やし、打撃陣の不調がありながらの数字ですので、よく2つの負け越しで収まっているなというのは正直な感想です。
大瀬良、中崎がセットアッパー、抑えとして機能し始めた時期に合わせ、打線の調子が上がっていれば、勝ち星を伸ばすこともできたでしょうから、やはり攻撃面の不調というのがシーズンを通して影響を与えてしまっていたということに集約されるのだと思います。

最後になりますが、勝敗に大きな影響を与えたとして、例の誤審の問題はありますが、ここではあえてもう一つ大きなプレーがあったことを付け加えておきます。
具体的に記載しようかと思いましたが、何度も書き直しているうちに、あまり書くべきではないのかなと思うようになり、とりあえずは、そういうプレーが「あった」ということだけを述べるに留めます。



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毎度見させて頂いてます。
2年前から、拝見させて頂いてます。
毎回的確な見解、参考になります。来シーズンも宜しくお願いします!
[ 2015/10/09 00:48 ] [ 編集 ]
Re: 毎度見させて頂いてます。
織田さま、コメントありがとうございます。
自身で記事を読み返してみて、的外れなことを書いてしまったかなと反省することも多々ありますが、カープ愛ゆえ、ということでご清覧いただけると幸いです。
[ 2015/10/09 08:06 ] [ 編集 ]
ほぼ毎日試合拝見しております。
関係者かのような鋭いコメントや動画アップなど楽しみにしてます
最後は本当に残念でしたが来年も是非よろしくお願いします!
[ 2015/10/10 12:22 ] [ 編集 ]
今シーズンもありがとうございました
デタスポさんの言う通り新井やエルドレッド、松山が5.6番を打つようでないと
打線に厚みがでないように思います。
交流戦終盤前後、3番シアーホルツには、個人的には手ごたえを感じていたのですが、今シーズンは3番打者が不在であったのではと感じております。
[ 2015/10/11 10:38 ] [ 編集 ]
全試合レポ、お疲れ様でした。
シンプルかつ的確な内容で、全試合レポ完遂はただただ感嘆の一言です。
大変なご苦労かと思いますが、来季もまたオープン戦から楽しみにさせて頂きます。
[ 2015/10/11 20:37 ] [ 編集 ]
おつかれさまでした!
今年も一年、一日の始めに必ず拝見させて頂きました。実況風の構成に、カープだけじゃなく、読み手へのやさしさも感じました。自分もあえてニュースを避けて翌日こちらで試合を楽しむ日もありました!本当に一年間おつかれさまでした!寒くなりましたがお体に気を付けて下さい。
[ 2015/10/12 08:53 ] [ 編集 ]
お礼
この記事に対しコメントをいただいた皆様、大変ありがとうございました。
これほどのコメントいただいたのは初めてですので、少々戸惑い気味ではありますが、来季への励みとさせていただきたいと思います。
[ 2015/10/13 08:41 ] [ 編集 ]
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