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【カープ情報】2017.08.31 広島対巨人 公式戦23回戦 今季初の東京ドーム負け越しおよび8月月間負け越し

2017年8月31日に行われた、広島対巨人の公式戦23回戦の試合結果

広島 000 001 000|1
巨人 012 000 00×|3

勝 田口 12勝2敗
負 中村祐 4勝3敗
S カミネロ 2勝5敗23S

【本塁打】長野14号、磯村2号

カープの初回の攻撃は、結果だけ見ればあっさりと三者凡退に抑えられたということになるが、丸のセンターフライはまずまず捉えた当たりだった。
何より、田口のストレートはスピードもコントロールも、手も足も出ないというボールには思えず、スライダーも左打者が空振りする程のキレはなかった。

時間をかけて攻略をしていきたいところで、自分たちのペースで試合を進めるためにも、中村祐も同じくすんなりと試合に入っていきたいところ。

先頭の陽に対し、カーブでタイミングを外し、緩い当たりのサードゴロを打たせ、安部の良い動きもあって1アウト。
マギーには、変化球が抜けて高く浮くケースが続き、仕方なくストレートを投げ込んでいくが、見え見えの配球でもマギーを詰まらせてセンターフライ。
坂本にもストレートでは押し込めており、あとはスライダーが決まるようになれば安定感も出てくる。
140キロ前後のストレートでファールが続き、10球目のアウトコースのストレートは弾き返された。
ライトフェンス直撃の二塁打となったものの、続く阿部はインコースのストレートで詰まらせてライトフライに打ち取って無失点。

変化球の抜け球はあっても、ストレートの逆球はなく、まずまずという立ち上がりとなった。

2回のカープの攻撃では、トライク先行の投球という訳ではないことから、積極的に打っていくのではなく、粘りの中で攻略の糸口を探る打撃。
新井はフルカウントからインローへのスライダーで空振り三振、松山はファールで粘った後のショートゴロ。
エルドレッドもフルカウントから、高めのストレートを見逃し三振に倒れ、無得点。

2回裏の中村祐は、粘り強い投球で2アウトまで漕ぎ着けたが、長野には初球のカーブを捉えられレフトスタンド上段への本塁打を浴びてしまう。
野村のマギーへの本塁打、同じく野村の村田への本塁打、カーブを操る先輩投手と同じく、ここでもカーブを捉えられてしまったわけだが、野村はその2試合ともに1失点投球を見せている。
要はここからが大事というところで、続く小林の投ゴロを1塁悪送球。
握り損なったまま焦って送球してしまっており、間を取って、気持ちを切り替えて後続を抑えたい。
しかし、田口に対し、初球にど真ん中のスライダーを投げてしまい、ライトへ弾き返される。
松山の守備範囲に飛んだことでライトフライには打ち取ることが出来たが、甘い投球だった。

田口の投球は、初回よりは2回、2回よりは3回と徐々に調子が上がってきた。
もう初回のような、捉えられるボールは来なくなっている。

すると3回裏、中村祐は2アウト1塁で阿部を迎えたところから、僅かにコントロールが乱れ始め、阿部、村田と連続四球。
そして、2アウト満塁で亀井には初球のストレートを捉えられてライト前2点タイムリーヒットを打たれてしまう。
打たれてしまったことよりも、やはり村田への2ストライクからの4球連続ボールが計算外だった。

6回表の攻撃で、磯村がアウトコースから曲がってくる高めのスライダーを捉え、レフトスタンドへの本塁打を放つが、単発。
失投を捉えた磯村のバッティングは見事だったが、失投は1イニングに1球から2球ほどしか見当たらない。

7回の攻撃で、新井が逆球のストレートをライト前ヒットとしたが、松山はアウトコースへのスライダーでレフトフライ、エルドレッドはインコースへのスライダーでファーストフライに倒れ、まだまだコースを突く投球に変化はない。

十分余力は残っているように感じるが、8回からマシソンに交代したのは、田口の次回登板も考慮されているのだろう。

マシソンに対し、先頭の安部はフォークに喰らいついてライト前ヒットで出塁すると、磯村はそのまま打席に入り、強攻。
ゲッツーコースの投ゴロに倒れるが、マシソンがお手玉したことで一塁だけアウト。
1アウト2塁で、代打西川はアウトコースのストレートで3球三振。
田中は四球を選んで2アウト1、2塁となり、菊池に代打岩本を送る。
菊池に代打が出されるのは今季初で、シーズン終盤に差し掛かり、カープとしての勝負手と呼んでもいいくらいの思い切った選手起用。
マシソンのストレートについていったもののサードゴロに倒れ、無得点に終わり、あとは9回の攻撃を残すのみ。

昨日に続き、カミネロとの対戦で、ランナーは出したものの、後続が倒れてゲームセット。

中村祐の投球については、3回の投球の中でも、四球に関してだけが勿体なかったと言うだけで、それ以降は立ち直っているし、4回、5回は無失点に抑えてからマウンドを降りている。
今日は打順の巡りで代打が出た関係で、5回までしか投げられなかっただけで、内容的にはもう1イニングは任せても良かった。

8月は27試合で12勝13敗2分けということで月間負け越しとなったが、引き分けも含めると、27試合で14試合の1点差以内のゲームがある。
その14試合は5勝7敗2分けで、どこか1つでも勝っていれば、少なくとも5割以上の数字は残せていたことになる。

もちろん、そんなことを言っても始まらない。
が、紙一重の勝負が続いていたという証拠でもある。

菊池のセンターの前まで走って行っての背面キャッチ、西川のサード後方へのハーフライナーの好捕など、守備でのいいプレーはこの三連戦でも随所に出ている。
あえて言うならば、投打の噛み合わせが上手く行っていなかったというだけ。

CS初出場を決めた頃から、勝負は9月、シーズンの山場は9月に訪れるというのは、十分理解している。
9月に調子を落としたチームが順位争いから脱落していくのは、どのシーズンも変わらない。
残り1ヶ月、ここからが勝負となる。



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【カープ情報】2017.08.30 広島対巨人 公式戦22回戦 大瀬良4試合連続で6イニング未満で降板、終盤の追い上げも及ばず

2017年8月30日に行われた、広島対巨人の公式戦22回戦の試合結果

広島 100 010 200|4
巨人 030 110 01×|6

勝 田原 1勝1敗
負 大瀬良 8勝2敗
S カミネロ 2勝5敗22S

【本塁打】なし

フォークボールピッチャーには相性がいいとは思えない岩本がスタメンを外れ、左手首を痛めていたエルドレッドがスタメン復帰。
また、前回登板で残念な姿を見ることになった大瀬良が先発し、同じ失敗は見たくないところ。
3試合連続で6回を投げ切れていないだけに、立て直しを期待したい。

まず初回の攻撃は、先頭の田中が粘ってフルカウントからアウトコースへ逃げていくシュートを逆方向へ打ち返し、レフトフェンス直撃の二塁打で出塁すると、菊池は三塁側へ送りバント。
投手とサードが若干譲り合ったような間があり、その分一塁もセーフとなって、ノーアウト1、3塁。
丸はアウトコースのスライダーをセンター方向へ弾き返すが、セカンドマギーが飛び付いて捕球し、二塁封殺の間に1点先制。
なおも、満塁までチャンスを広げていったが、エルドレッド、西川がフォークで連続三振。
ヒット3本に四球1つという攻撃にもかかわらず、1点のみに抑えられた、という印象の方が強いが、今日のポイントは大瀬良のピッチング。

まずは大瀬良の立ち上がりに注目していきたい。
ランナーなしでの投球で、三塁側へ視線を移す投球フォームでシーズンを通しているが、前回は明らかに投げ急ぎというくらい、目線をすぐに切って、本塁に向き直っていた。
陽、マギーに対しては、しっかりとタメも作れており、少なくとも投げ急いでいる、投球フォームを乱しているという様子ではない。
坂本の打席でも、投球フォームは変わらなかったが、追い込んでからのアウトコースのカットボールがほとんど変化せず、センター前に弾き返され、セットポジションでの投球に変わる。
阿部にインコース低めのストレートを高々と打ち上げられ、良い角度で打球は伸びて行ったが、右中間フェンスの手前で丸が追い付いてセンターフライ。
バットに当てられると、打球が伸びる感じがあり、まだ安定した投球とは言えない立ち上がりとなった。

2回の大瀬良は、先頭の村田には詰まった当たりのライト前ヒットを打たれるが、亀井にはアウトコースのストレートをクリーンヒットでレフト前。
徐々にボールが高くなり始め、全体的にコントロールが定まらなくなってきた。
1アウトから小林に、ボール気味の高さのストレートをセンター前に運ばれ、1アウト満塁。
4者連続でストレートを振ってきており、決め球としてはストレート勝負というのをある程度読まれている。
その上で高めが多くなっているためにヒットゾーンへ飛んでしまっていた。

宮国に対しては、低めにストレートを決められるか、という矢先、初球の高めのスライダーを捉えられ、レフト前タイムリーヒットで同点に追い付かれる。
前回のウィーランドに続き、投手に痛打されてしまい、さらに満塁で陽を迎える。
押し出しも気になるところで、ファールで粘られ、フルカウントとなってしまってはそこまで厳しいコースを狙うわけにも行かず、最後はほぼ真ん中へのストレートとなった。
強い打球のサードゴロとなるが、西川からの二塁送球が逸れ、ゲッツー崩れで2失点目。
そしてマギーの右方向へのタイムリーヒットでの3点目が、一番堪える失点。

5回表の攻撃で、2アウトから菊池、丸の連打でランナーを溜めると、松山の打順で、投手を宮国から山口鉄に交代。
勝利投手の権利まであと1アウトというところで宮国を交代し、ディフェンス面での勝負をかけてきた。
しかし、松山は真ん中へのスライダーを捉えてライト前タイムリーヒット。
さらに安部に代打新井を起用し、カープも早めに動いてくるが、ここはサードゴロに倒れ1点どまり。

早めの投手交代となった巨人に対し、5回にも1失点してしまった大瀬良。
最後までボールが高いままだった大瀬良ではあったが、もう1イニング投げて、6回を投げきってもらいたいという思いもある。
ただ、3点のビハインドということで、6回から8回の3イニングを、勝ちパターン以外の投手リレーで凌いでいくことを考えると、ブレイシア、九里、佐藤で人数は足りる。

この判断がどう出るか、というのが終盤の見所。

7回表の攻撃は西村との対戦。
前のイニングで好リリーフのブレイシアの代打岩本が、強い打球のセンター前ヒットで出塁すると、田中が四球を選んでノーアウト1、2塁。
西村のコントロールが乱れつつあったが、菊池は低めのシュートを引っ掛けてサードゴロ。
5-5-4の併殺打となり、チャンスは潰えたかと思いきや、丸がスライダーを捉えてライト前ヒット、松山も四球を選んで2アウト満塁とチャンスを作り直す。
ここで西村からマシソンに交代し、新井は2球連続のスライダーで追い込まれる。
ただ、力が入る場面でマシソンの決めに来たストレートがシュート回転で真ん中高めに来た。
新井は右方向へ打ち返し、右中間突破の2点タイムリー二塁打を放って1点差に迫る。
続くエルドレッドはファーストゴロに倒れたが、これでカープの投手リレーも変わってくる。

7回裏のマウンドには一岡が上がる。
ただ、1アウトから陽に右中間を破る二塁打を打たれ、マギーにはあまり勝負にいけていない四球を与えて、1アウト1、2塁。
しかし、坂本、阿部に対し低めにフォークを決められるのが一岡の強み。
ピンチでクリーンアップを打ち取って、無失点ピッチングで攻撃に繋げる。

8回表の攻撃は、回跨ぎのマシソンに対し、2アウトから岩本がインコースへのスライダーを捉えてライト前ヒットで出塁。
代走野間を起用し、マシソンを揺さぶって、何とか1打同点のケースを作りたい。
しかし、ギャンブルスタートの野間が牽制で刺され無得点。

そして8回裏は、同じく回跨ぎの一岡が、2アウト1、3塁の場面で、橋本到への勝負球が逆球の真ん中へのストレートとなってしまい、右中間突破のタイムリーヒット。
1塁ランナーの小林は本塁で刺したものの、最終回を前に点差が2点に広がってしまう。

9回表の攻撃はカミネロとの対戦。
先頭の田中が四球を選び、丸の併殺コースのセカンドゴロを寺内がお手玉でオールセーフ。
もらったチャンスで松山は初球のスライダーを読んで打ち返したものの、バットを折られてセカンドライナー。
新井はフルカウントからアウトコースのフォークで空振り三振に倒れゲームセット。

終盤にかけて粘りを見せたものの追い付けなかった、という見方をするならば、序盤の失点が痛かったことになる。
勝利投手の権利を得ようとする直前に投手交代して、早めの勝負を仕掛けてきた巨人に対し、ズルズルと失点を重ねるまで大瀬良の続投を選択したカープ。
もちろん、3試合連続で6回を投げきれていなかった大瀬良が、これで4試合連続6回以下での降板となった事実を考えると、復調のきっかけを探るには、小差のビハインドの展開で投げ続けるほうが理に叶っている。
昨日の野村とは投球スタイルが違うため、同じ様なケースになるとは限らないが、わずか1球の手応えのあるボールが投げられるだけで、復調のきっかけになることはある。
5回まで引っ張るのであれば、球数が100球未満、6回表の攻撃で打順が回ってこなかった展開も考え、もう1イニング投げても良かったのではないかと思える。

ただ、負けは負け。
また明日。





【カープ情報】2017.08.29 広島対巨人 公式戦21回戦 西川の会心の一撃で逆転、1点のリードを今村、ジャクソン、中崎の投手リレーで守りきる

2017年8月29日に行われた、広島対巨人の公式戦21回戦の試合結果

広島 000 020 000|2
巨人 010 000 000|1

勝 野村 9勝4敗
負 マイコラス 12勝6敗
S 中崎 3勝1敗2S

【本塁打】村田10号、西川4号

やるかなと思っていたところ、ついに岩本までスタメン起用して、マイコラスに対して徹底的に左打者を並べてきた。
その前に、まずは不動の上位打線が初回の攻撃に挑むが、マイコラス独特のカーブをほとんど使ってこない。
ストレートは150キロ超を連発し、ファーストストライクから打っていくスタイルのカープ打線が、ストライク先行のピッチングに押されたような三者凡退に抑えられる。

そして野村の立ち上がりは、ボールが先行するものの、甘いコースはほとんどない。
しかたなく巨人打線が手を出してきているという感じの、芯に当たる気配のない三者凡退。
ただ、積極的にストライクゾーンのボールには手を出してきており、失投を捉えられるのではないかという不安はある。

2回の攻撃では、ようやく投げてきた縦のカーブを松山が捉え、ライト前に運んでいく。
安部が送りバントを決め、今日のスタメン起用に応えるか否か、岩本、西川にランナーを返す役割を託す。
しかし、岩本は2球で追い込まれ低めのスライダーで空振り三振、西川も同じく2球で追い込まれ、こちらは高めのストレートで空振り三振。
内容的には、上位打線での得点に期待する流れを感じる。

そして2回裏の野村は、1アウトから村田に初球のカーブを捉えられ、レフトスタンドへの先制本塁打を浴びる。
タイミングは外しているようには見えたが、初球ということで思い切り振り抜いており、自分のスイングに近い形で打たれてしまった。
さらにピンチは続き、2アウトからマイコラスに対しても、ファールで粘られフルカウントまでもつれ込む。
最後はインコースへのスライダーで見逃し三振に打ち取ったが、思ったコースに投げ切れていないというイニングだった。

3回のピッチングも、先頭の陽に対し、コントロールが定まり切らない感じの四球を与え、マギーにはアウトコースから真ん中に曲がってくるシュートを右方向へ弾き返される。
右中間突破の二塁打となり、ノーアウト2、3塁の大ピンチ。
ただ、坂本への初球のチェンジアップは低めに決まり、体勢を崩して一邪飛に打ち取る。
この坂本への投球は思い通りのコースに決め切った感があり、わずか1球で状況が変わり、阿部、村田には狙って打ち取る投球で、無失点で切り抜けた。

野村に立ち直りの兆しが見え、直後の4回表は上位打線からの攻撃。
期待の高まるところではあったが、菊池が初球のカーブで打ち取られ、丸は初球のカーブを空振りした後はストレート勝負で空振り三振、松山は三球三振と反撃の糸口がつかめない。

しかし、意外なところから反撃が始まる。
5回表の攻撃では、1アウトから岩本が粘って、この試合初めて四球を選ぶと、西川は2球目のど真ん中のツーシームを完璧に捉えて、ライトスタンドにライナーで放り込んだ。
これは間違いなく、マイコラスの失投。
アウトコースへのツーシームが、逆球でインコースから真ん中に入ってきた。
確かに甘いコースには違いないが、西川は菅野からも本塁打を放っている打者。
こんなところで一発が出るか、と誰もが思う場面での逆転本塁打は、当然相手に与えるダメージも大きい。

1点リードと変わり、心強いのは野村が既に立ち直っているとう展開面。
6回裏に、得点圏にランナーを進めても、もう何とかなるだろうという程にコントロールも戻っている。

しっかりとリードを守ったまま、7回表の攻撃を迎えると、1アウトから安部がショートオーバーのレフト前ヒットで出塁すると、マイコラスのモーションを完全に盗んで、二盗を決めて得点圏に進む。
ただ、逆転の立役者、岩本はマイコラスのカーブで空振り三振、西川は粘りを見せたものの、カーブで見逃し三振に倒れる。
もっとも、西川の三振については抜け球に近く、マイコラスはそろそろ交代時期。

そしてカープも、7回裏から継投策。
7回のマウンドには、昨年の同ポジションを任されていた今村が上がる。
疲れから登板を見合わせる時期が続いていたが、セットアッパーで復帰してきた。

その今村の投球は、先頭の坂本に5球連続ストレートを投じ、最速は146キロ。
低めに制球できていることで、フェアグランドには打球が飛ばず、最後はスライダーで泳がせてセンターフライ。
阿部には一転してフォークで追い込んでいくが、低めのワンバウンドするフォークでも空振りが取れていた。
ただ、最後はフォークが真ん中に抜け、ライト前ヒットを打たれてしまう。
コントロール的には、完調という訳にはいかず、当面は7回で他の投手との併用となるだろう。

もっともストレート自体は球威、コントロール共に良くなっており、フォークが甘くなっても、直前のストレートが生きれば、抑える可能性は高まる。
村田をストレートで見逃し三振、亀井には8球中7球をストレートで勝負し、詰まらせてレフトフライに打ち取って無失点。
なるほど、先週までの不調はストレートの走りが不足し、変化球に頼った結果だったのかと思わせる。

さて8回表は西村との対戦。
結果的に無得点に終わったが、このイニングのポイントは代打石原が送りバントを決めたシーン。
1塁ランナーが會澤でも、というと失礼だとは思うが、それでも投手正面へ転がったバントは、しっかり打球を殺していたことで、送りバント成功となった。

8回裏はジャクソンが登板。
先頭の長野をアウトコースのスライダーで空振り三振、代打脇谷のライト前に抜けようかという打球は、菊池がダイビングキャッチでセカンドゴロにしてしまう。
代打宇佐見には、スリーボールからスライダーでフルカウントまで戻し、最後はインコースのストレートで詰まらせてショートゴロに打ち取って三者凡退。
ジャクソンの投球時には、菊池がファインプレーをみせ、ベンチでハグを求める姿を目にする。

そして9回裏は中崎が登板。
完全に2016年型の勝利の方程式が復活し、要するに2016年優勝時にもっとも安定感を誇っていた投手リレーということ。
もちろん、事情があって緊急的に今村、ジャクソン、中崎という継投策になっており、良い面ばかりではない。
ただ、ムードは盛り上がるし、シーズン終盤にかけて、自らを乗せていく要素が増えるのは歓迎。

その中崎も三者凡退で抑え、無失点リレーを成し遂げて、1点差を逃げ切った。

終わってみれば、マイコラス攻略は上位打線の役割と思っていたが、1番から3番までがノーヒット。
1打席目の内容では、攻略が難しいかと思った下位打線で2点を奪って逆転して見せた。
立ち上がり不調だった野村が、坂本への1球で息を吹き返し、6回1失点投球で9勝目。
そして、今村、ジャクソン、中崎の2016年型の勝利の方程式で逃げ切った。

守り勝ちと言っていい勝利だったように思う。

それにしても西川の本塁打は、会心の一撃と呼ぶに相応しい。





【カープ情報】2017.08.27 広島対中日 公式戦21回戦 岡田初回2アウトからの4失点が響き、終盤の追い上げも及ばず1点差負け

2017年8月27日に行われた、広島対中日の公式戦21回戦の試合結果

中日 400 200 000|6
広島 020 000 030|5

勝 小笠原 3勝6敗
負 岡田 11勝5敗
S 田島 2勝5敗28S

【本塁打】福田13号、エルドレッド27号、丸21号

カープ先発の岡田の立ち上がりは、いきなり新井がアウトカウントを間違えてベンチに帰りかけるというアクシデントで始まった。
1アウトからの谷のサードゴロで、捕球した新井がベンチに戻りかけると、球場全体、ベンチからも強烈なイジりが発生。
2アウトから大島が一二塁間を破るライト前ヒットで出塁し、ゲレーロに一発でも浴びようものなら笑い事では済まなくなる。
ゲレーロの打席で大島に二盗を決められ、ゲレーロには低めのストレートをセンター前タイムリーヒット。
1点は取られたが、初回ということで追加点を防ぎたいところだったが、福田にはど真ん中へのスライダーを捉えられ、左中間へのツーランを浴びて失点が嵩んで3失点。

さらに藤井にもショートの頭上を越えていくレフト前ヒットを打たれてリズムを崩した。
高橋周にストレートは低めに外れ、スライダーは高めに抜けて、軸になるボールがなくなりつつあるような四球を与え、武内にはインコースのストレートを詰まりながらレフト前に運ばれ、タイムリーヒットで4点目。
本当に笑い事では済まない初回となってしまった。

ただ、カープも中日ペースになりそうなところで、2回裏に反撃。
とにかく小笠原には相性の良いエルドレッドが、今季小笠原から4本目となる本塁打を放ち、2点を返す。
チェンジアップに体が突っ込んでしまっていたが、ギリギリのところで踏ん張って、ポール際に特大の本塁打を放ったところを見ると、やはり相性はあるのだなと感じさせる。
ただ、今日の小笠原は、投球に躍動感があり、ある意味スタミナ配分を無視したような全力投球に見える。

エルドレッドの本塁打以外はノーヒットに抑えられ、反撃はエルドレッド頼みという雰囲気も出てきた中、エルドレッドに打席が回る前に岡田が再び捉まった。
もっとも捉まったというよりは自滅に近く、4回表は先頭の小笠原に四球を与え、京田に左中間突破のタイムリー三塁打を打たれてしまう。エルドレッドがダイビングするも及ばず、という打球だったこともあるが、1塁ランナーの小笠原に長駆ホームインを許してしまったのは、リードを許している展開、そして何とか追加点を防がないといけないという、一か八かの守備を強いられたことも要因。

そして、続く谷に簡単に犠牲フライを打ち上げられてしまい、点差が再び4点に広がった。

出来るだけ早いイニングで反撃しておきたいところだったが、4回裏の攻撃は小笠原のストレートで、丸、新井、松山が三者連続空振り三振。
ちょっと乗せてしまった感はある。

5回裏の攻撃では、先頭のエルドレッドには今度は全球ストレートで、どこまで通用するか試されているかのような勝負となった。
そして空振り三振を奪われてしまい、こうなるとピンチを迎えればストレートを選択してくることになる。

ただ、安部はアウトコースのストレートに、軽くバットを合わせただけの打球が三塁線を破り、二塁打となって、ようやくエルドレッド以外にヒットが生まれる。
カープとしてもストレートを狙い打っていかないことには突破口は生まれないと理解しているのだろう。
會澤もアウトコースのストレートを捉え、セカンド頭上を襲うライナーを放つが、谷がジャンプして捕球し、安部が二塁に戻れずライナーゲッツーで、このイニングも無得点。

ただ、5回から岡田に代わってマウンドに上がったブレイシアが、ランナーを出しながらも2イニングを無失点で抑え、試合の立て直しを図る。

5回で75球の小笠原ではあったが、先述の通り初回から飛ばしている。
75球以上の疲労は出てくるイニングの6回裏の攻撃では、先頭の代打堂林がストレートを良い感じで捉えたがレフトライナー。
続く田中もストレートを捉えて、投手強襲のセンター前ヒットを放つ。
しかし、菊池と丸はともに高めのストレートに詰まって、セカンドフライトライトフライ。
まだ、球威は残っていた。

7回表は九里が登板。
ランナーなしの投球では、春先の投球フォームに戻っていた。
前回の先発時に付け焼刃で投球フォームを変更し、通用せずにKOされてファーム降格となっていた。
今回投球フォームを戻したということは、やはりお試しで先発していたということになるのだろう。
だからこそ、再出発の今日の登板では結果を示したいところで、先頭の大島に右中間を破る三塁打を打たれ、いきなりのピンチ。
しかし、続くゲレーロをチェンジアップで空振り三振、福田を緩い当たりのセカンドゴロ。
菊池の肩でなければ本塁封殺出来なかったかもしれないほどの好返球を見せる。
それでもランナーを貯め、2アウト1、2塁から高橋周に一二塁間を破ろうかという打球を転がされるが、深い位置で捕球した菊池は、一塁を諦めて本塁へ送球。
ライト前ヒット、少なくともセカンド内野安打にはなるという判断で三塁を回っていた福田を本塁で刺し、九里のピッチングというよりは、菊池の守備で無失点に抑えた。

もっとも、今日の試合展開で7回から九里が登板するということは、状況は推して知るべし、ということではある。

7回裏の攻撃では、先頭の新井が代わった又吉からレフト前ヒットを放つも、後続が倒れ反撃開始とはいかず。
8回表も当然続投の九里は、今度は三者凡退で抑え切った。
次回登板も同じ様な場面になるとは思うが、リリーフとしての九里は重要な戦力。
終盤の追い込みに欠かせないことは理解しておいてもらいたい。

さて、8回裏の攻撃は谷元との対戦。
1アウトから九里の代打岩本がセンター前ヒットを放ち、田中はフルカウントから3球ファールで粘り、最後は低めに外れるスライダーを見極めて四球を選ぶ。
菊池は2-0から真ん中付近のストレートを打っていくがミスショット、捕邪飛に倒れ2アウト1、2塁と場面が変わる。
丸は決めに来たインコースのストレートがシュート回転し、真ん中に入ってきたところを逃がさず捉えた。
ライナーでライトスタンドに飛び込むスリーランで1点差に迫る。
続く新井はアウトコースのストレートで空振り三振に倒れ、1点のビハインドで9回の攻防に移る。

その9回表のマウンドには久々に今村が上がる。
先頭の谷には、ストレートは140キロ前後しか出ていなかったが、フォークを低めから落として、空振り三振を奪う。
大島、工藤には、前回は全くと言っていいほど投げられなかったストレートをコースに投げきっており、これが本来の打ち取り方。
それでも球速は140キロ中盤が最速で、完全復調という投球には達していないと思うが、少なくとも試合に投げられる状態にはなっているのかなと思える。

1点のビハインドで、9回裏は中日の守護神田島との対戦。
カープとしては、ランナーが1人でも出れば代走の切り札野間を起用できる。
そして、先頭の松山が低めのフォークに喰らい付いて、センター前にしぶとく落とすヒットで出塁し、満を持して代走野間を起用。
9回裏に打席が回ってくることが確実でありながら、エルドレッドをベンチに下げていたということは、前の打席で左手首を痛めていた影響を考慮して交代させていたのだろう。
本来エルドレッドがいた打順に入っていた今村に代打石原を起用し、送りバントを狙うが、今季の石原の送りバントは成功率が低い。
この打席でも投手正面への強めのバントとなってしまい、野間の走力を生かす間もなく、1-6-3のゲッツーで2アウトランナーなしになってしまう。
安部はフォークに喰らい付いて、セカンド内野安打で出塁し、最後の希望を代打西川に託す。
しかし、低めの変化球は何度もヒットゾーンには運べない。
ショートゴロに打ち取られて、あと1点及ばずゲームセット。

今日は初回の2アウトからの4失点が尾を引いてしまった。
ただ、菊池の守備が試合を引き締め、丸の本塁打であと1点まで追い詰めた。
岡田の投球は、悪い面が出たというだけで、次回登板ではまた良い面が見られると思う他ない。
心配なのは、本塁打を放った後の打席で、空振りした際に左手首を痛めたエルドレッドの状態。
自力で両手のバッティンググローブを外していたので、大事には至っていないと信じたい。





【カープ情報】2017.08.26 広島対中日 公式戦20回戦 2016年型の勝利の方程式再び、ジャクソン、中崎の無失点リレーで逃げ切る

2017年8月26日に行われた、広島対中日の公式戦20回戦の試合結果

中日 000 200 000|2
広島 040 000 11×|6

勝 薮田 12勝3敗
負 小熊 0勝2敗
S -

【本塁打】田中5号、福田12号、安部3号

カープ先発の薮田の立ち上がりは、コントロールがバラつき、置きに行ったようなストレート以外はなかなかストライクが入らない。
京田、大島にボール先行の投球となり、京田はショートゴロ、大島は四球で1アウト1塁。
ゲレーロの初球は、おそらくストレート狙いだったと思うが、ツーシームにタイミングが外れて、進塁打となるショートゴロ。
このゲレーロへの1球で、暫くはツーシームで勝負できると感じ、福田にも追い込んでからのツーシームでサードゴロに打ち取った。
前回登板では、ストレートで空振りが奪えず、球数が嵩んでしまったが、今日は直ぐにツーシーム中心の投球に切り替えることが出来た。

そして小熊との対戦となるカープ打線、その初回の攻撃では、田中に対しシュート回転のストレートが続く。 追い込まれてからは高めに抜けたフォークで空振り三振を奪われ、菊池も同じくフォークを打たされてショートゴロに倒れたが、丸は真ん中付近へのフォークをセンター前ヒット。
ただ、新井に対しての投球は、ストレートのシュート回転が影を潜め、コースギリギリに投げ込んできた。
最後はアウトコースのスライダーで空振り三振となり、右打者が苦労しそうな投球には思えたが、左打者へのシュート回転のストレートは捉えていきたいところ。

2回の薮田は、ランナーなしでもセットポジションでの投球に変更してきた。
コントロールのバラつきの修正の狙いもあると思うが、劇的な改善には繋がらない。
何とか無失点で抑えたものの、フルカウントでの投球が多く、今日はリリーフ陣の出番が早く訪れそう。

2回裏の攻撃では、松山がインコースへのストレートに詰まってファーストゴロに倒れる。
ここではシュート回転ではなかった。
そしてエルドレッドは高めのストレートには釣られずに四球を選び、安部には低めに外れる変化球が多く連続四球。
會澤は、新井が空振り三振を奪われたようなアウトコースのスライダー、これを何とか喰らい付いて逆方向へ打ち返し、ライト前にポトリと落ちるヒットで1アウト満塁。
ここで薮田の打順となり、作戦としては難しい。
特に動くことなく、強攻するとファーストゴロで本塁封殺。
ただ、薮田の全力疾走で一塁はセーフとなりランナーが入れ替わり、田中がボール先行からの、ストライクを取りに来た様な、ほどんど変化しない真ん中へのスライダーを完璧に捉えた。
ライトポール際へ飛び込む満塁本塁打で4点先制。

自身の全力疾走が得点に繋がり、これで乗っていきたい薮田だったが、4回表には先頭のゲレーロに四球を与え、続く福田にはスリーボール。
どうも今日の投球で気になるのは置きにいったようなストレート。
3-0からの真ん中高めのストレートを捉えられ、打った瞬間に分かる特大の本塁打を左中間に放り込まれ、2点を返される。
堂上に対してもツーシームの抜け球が真ん中高めに行ってしまい、あわやフェンスオーバーかという打球を飛ばされてしまっている。
コントロールに関しては、ここ最近特に乱れており、疲れの影響は否定できない。
シーズン序盤も、リリーフでの登板数が嵩んだ時期に調子を落とし、このシーズン終盤は先発としてローテを守ってきた疲れで調子が落ち気味。
チームへの貢献度は誰もが認めるところであり、だからこそ乗り越えて、シーズンを良い形で終えてもらいたい。

逃げている投球でストライクが入らないわけではなく、単にストライクが入らない。
際どいコースに決まらず、たまに入ってくる真ん中付近のストレートを中日の各打者が狙ってくる。
この辺りがストレートで空振りが取れない要因の一つとなっている。

今日初めての三振は、5回表の投手の小熊から。
フルカウントからの低めのストレートが、たまたま引っ掛かって良いコースに決まったという感じの見逃し三振。
何とか粘ってもらいたい、という投球を見守る展開が続く。

薮田は5回で82球という球数で、イニングが進んでみれば、思ったほど球数が嵩んでいるわけでもないし、被安打も福田の本塁打1本だけ。
これならば、どこかで三者凡退のイニングが作れれば、7回まで投げきることも不可能ではない。
すると6回表、グラウンド整備の僅かなインターバルの影響もあったのか、ツーシームが低めに集まった。
ストレートは150キロ超の連発で大島を空振り三振、ゲレーロ、福田はツーシームで打ち取った。
これは、良い時の薮田の投球に近い。

7回の薮田は、1アウトから堂上に低めのツーシームをセンター前ヒットにされ、続く高橋周の初球のツーシームが甘く入ってしまったが、見逃しでストライクが取れた。
これで少し助かった部分があり、最後は低めのツーシームで空振り三振、そして二盗を狙っていた堂上も刺して三振ゲッツー。

結局、7回で被安打2、3四球というピッチングだったが、内容的には良く立て直して、7回まで投げ切ったと評価できる。

そして、7回裏の攻撃で、先頭の安部が小熊のフォークが抜けて高めに来たところを捉え、ライトスタンドへの本塁打で貴重な追加点を挙げる。

点差が3点に広がり、ジャクソンがセットアッパーとして8回表のマウンドに上がる。
ここのところ、一時期の不振からは脱しており、どこかのタイミングでセットアッパーとしての起用を試す時期には来ていた。
そのジャクソンの投球は、先頭の松井雅に対してボール先行した以外は、ストレートで空振りも取れているし、とりあえずはセットアッパー復帰は合格点。
8回のマウンドを、ジャクソンスマイルで降りて来る様は、今後チームに好影響を与えるに違いない。

8回裏には、堂林の犠牲フライでもう1点追加し、堂林は昨日に続き、欲しい所で2試合連続打点。
振り切っていたことで、打球があと一伸びし、藤井の捕球体勢がほんの僅かに崩れたことで、リプレー検証にもなるほどの際どいタイミングで本塁はセーフになった。
内容も悪いという訳ではなく、最低限の結果を残して、一軍に喰らい付いて徐々に出番を増やしていけるようになってもらいたい。

そして9回表のマウンドには中崎が上がり、こちらも前回までの失敗を取り返すべく、ツーシーム、スライダーで芯を外す投球で内野ゴロ3つを奪ってゲームセット。

2016年型の勝ちパターンの投手リレー、8回ジャクソン、9回中崎という2人の投手が無失点リレーを達成した。
2016年は、7回は今村が担うことが多かったが、現状今村は調子を落としている。
薮田の徐々に調子を取り戻す投球で7回まで投げ切れたことで、8回から勝ちパターンの投手リレーに持ち込めた。
今日の立ち上がりの内容から、7回まで投げきれた投球というのは、引き出しが一つ多くなったと前向きに捉えられる。





【カープ情報】2017.08.25 広島対中日 公式戦19回戦 チームの危機にホワイトレンジャー参上、今季5勝目で連敗ストップ

2017年8月25日に行われた、広島対中日の公式戦19回戦の試合結果

中日 000 000 001|1
広島 004 010 22×|9

勝 ジョンソン 5勝3敗
負 バルデス 6勝9敗
S -

【本塁打】エルドレッド26号

このタイミングで一軍復帰となったジョンソンには、今季残り5~6試合の先発機会を、離脱することなく全うしてもらいたいという願いしかない。
とりあえず一軍で先発したものの、やはり本調子ではなかった、というのは最も困る結果。

注目の立ち上がりは、京田に対しアウトコースのスライダーで空振り三振、荒木にはインローへのスライダーでファールを打たせた。
この右打者のインローへのスライダーが決まればジョンソンのペース。
荒木、大島を内野ゴロに打ち取って、無失点で抑える。

そしてカープのスタメンは、4番松山となっており、新井がスタメンを外れている。
バルデスとの相性も考慮して決まったスタメンとは思うが、対左腕で新井をスタメンから外すということは、まだ追い詰められて焦っている様子は感じられない。

初回の攻撃では、チャンスで松山に回ってくるが、ボール球に手を出して空振り三振。
1打席目で結果が出れば、良い流れにもなってくるところだったが、そうそう上手くはいかないか。

ただ、得点のチャンスを逃しても、不安な気持ちが沸いてこないのは、初回のジョンソンの投球を見ているから。
完全復調というほどではないが、少なくとも体調面の不安は感じさせず、2回以降のピッチングでは、ランナーを出した際にやや制球が乱れる場面はあっても、ボールの質は良い。

併殺もあり、3回を打者9人で抑えると、3回裏の攻撃で打線が繋がる。
菊池がレフトへクリーンヒット、丸は叩き付けた打球がライト前に抜けていくヒットで、ノーアウト1、3塁。
そして1打席目では結果が出なかった松山が、今度はライト前タイムリーヒットで1点先制。
エルドレッドはチェンジアップにタイミングを外され、レフトフライに倒れるが、松山同様1打席目で結果が出なかった安部がセカンド荒木のグラブを弾くタイムリー内野安打で2点目。
1アウト1、3塁で、久々のスタメン起用の堂林が、アウトコースへのチェンジアップに喰らい付いてセカンドゴロ。
この間に3塁ランナーが生還し、3点目。
さらに石原がアウトコースの高めに浮いたチェンジアップを逆方向に打ち返し、ライト前タイムリーヒットで4点目。

1打席目での凡退を、2打席目でしっかり活かして打ち返す、攻撃の形としては悪かろうはずがない。

5回裏には、エルドレッドがインコース寄りのストレートに詰まりながらも、左中間スタンドに放り込む本塁打で1点追加し、あとはジョンソンの投球を見守る展開。

6回表には、守備の乱れで得点圏にランナーを許すも、大島の内野安打になろうかという打球をエルドレッドとジョンソンの投内連携で内野ゴロにしてしまう。

7回表は、すんなり三者凡退でますますリズムが良くなってきており、追加点が入れば決定的。

7回裏の攻撃で、先頭の丸がストレートを捉え、右中間突破の二塁打で出塁。
松山は四球を選び、代走野間を起用。
そしてエルドレッドは、アウトコースのストレートを強引に引っ張ると、ショートの頭上をライナーで破っていく2点タイムリー二塁打。
野間の一塁からの生還は、走塁だけで球場を沸かせるだけの説得力がある。
エルドレッドにも代走岩本を起用し、これはとにかく全員で最後まで戦い抜くんだという意志を感じる選手起用。

後続は倒れたが、7回を終えて7対0とリードが広がり、あとはどこまでジョンソンが投げるか、というところ。
8回表のマウンドでは、堂林のランニングキャッチもあり、三者凡退には抑えたものの、抜けるボールも増え、指先を気にする仕草が出てきた。
握力低下、思うようにボールが操れなくなってきた表れだと思うが、8回無失点で7点差。
あとはブレイシアに任せて良い場面。

その前に、8回裏の攻撃では、代わった福に対し、2アウトから丸がレフト前にポトリと落ちるヒット、野間が140キロ中盤の力のあるストレートをレフト方向に力強く打ち返すヒット。
個人的に、この野間のバッティングには驚いた。
2アウトからのチャンスで、岩本もアウトコースのスライダーを下半身の粘りで、体を開かずセンター前に弾き返し、タイムリーヒットで1点追加。
安部もアウトコース高めのストレートを逆方向に打ち返し、レフト前タイムリーヒットでもう1点。

2アウトからの4連打で2点を追加し、9対0で最終回を迎え、ブレイシアが登板。
そのブレイシアは、先頭の京田に対し、右に抜けるボールにはなったが1球フォークを投げた。
落ちるボールを身に付ければ、途端に投球の幅が広がる投手、化ける可能性のある投手でもあり、まだ実戦で決め球として使うレベルではないが、今後に期待を抱かせる。

そしてブレイシアは京田をスライダーでライトフライ、代打藤井をストレートでレフトフライ、大島には粘られてセンター前ヒットとなり、打席にはゲレーロ。
高めに抜けたストレートを捉えられ、滞空時間の長い、左中間フェンス直撃のタイムリー二塁打で1点を返される。
しかし、最後は福田を低めのスライダーでショートハーフライナーに打ち取ってゲームセット。

今日はジョンソンのピッチングに尽きる。
ヒーローインタビュー中のホワイトレンジャーの明るい表情を見て、体調面の不安がないのであれば、今度こそローテを守ってくれると期待したい。





【カープ情報】2017.08.24 広島対DeNA 公式戦20回戦 3試合連続サヨナラ負け

2017年8月24日に行われた、広島対DeNAの公式戦20回戦の試合結果

広 島 120 010 000|4
DeNA 100 001 111|5

勝 山崎康 4勝2敗19S
負 中崎 3勝1敗1S
S -

【本塁打】ロペス26号、梶谷16号

負傷により登録抹消された鈴木に代わり、4番に座るのは新井。
また、先発の中村祐は、前回登板で今季一番の投球、それも打者の右左関係なくインコースに投げ切っており、今求められているのは結果ではなく、攻める気持ち。
九里を一軍登録しており、攻めの投球をした上でならば、派手に散っても試合を作り直すことはできる。

ここまでの2試合では、野村、大瀬良ともにファールで粘られ、リズムの悪い試合展開となっており、ストライク先行の投球が出来れば、DeNA打線の戸惑いも誘えるというもの。

まず初回の攻撃は、先頭の田中がピッチャー返しの打球を放つと、今永の右脚のふくらはぎ付近に当たる内野安打。
一旦治療のためベンチに戻った今永だったが、すぐにマウンドに戻り続投。
菊池に対する初球は大きく抜け、その後も逆球が続くが、菊池にはそれがタイミングを外す結果となり、エンドランを仕掛けると、高めに抜けたチェンジアップで空振り三振。
田中も二塁アウトのタイミングだったが、送球とスライディングが交錯し、ボールがこぼれて盗塁は成功。
丸はインコースのストレートを上手く腕をたたんで打ち返したが、ライトフライで2アウト2塁。

そして4番の新井の打席となるが、ここで一打出れば勢いを付けるというところだったが、今永のカーブが大きく抜け、四球となって2アウト1、2塁。
松山はストレートに詰まってセンターフライ、という打球だったがセンター桑原のスタートが遅れ、センター前に弾むタイムリーヒットで1点先制。
チャンスは続いたが、エルドレッドは、アウトコース低めのチェンジアップの連投で空振り三振に倒れ、1点どまり。

そして注目の中村祐の立ち上がりは、ボールがバラつき、いきなりフルカウントとそこからのファールが続く、昨日までのDeNA打線の流れが継続。
3球粘られ、最後の真ん中へのストレートは、芯で捉えられたが打球は伸びなかった。
レフト定位置へのフライで1アウトとなったが、柴田には逆球のスライダーを捉えられ、ライト線への二塁打でピンチを招く。
ここで迎える筒香に対し、どういう投球をするかで今日の試合の流れが決まる。
初球はインコースのストレート、2球目もストレートだが、逆球でインコースに決まるストライク。
勝負に行く気持ちは伝わってくるが、打たれたのは逆球のスライダー。
右中間突破の二塁打で、当然1点入るケースだったが、2塁ランナーの柴田は帰塁しかけて、慌てて再スタートするも3塁どまり。
1アウト2、3塁で、ロペスにはストレート2球で追い込み、最後はアウトコースのストレートでサードゴロに打ち取る。
この内野ゴロの間に1点は失ったが、攻め方としては間違っていなかった。
宮崎にもストライク先行で追い込み、最後はボールになるスライダーで空振り三振を奪い、内容は悪いという訳ではない。

2回表のカープの攻撃は、1アウトから磯村が死球で出塁。
今永の投球は、初回の打球直撃の影響なのか、コントロールが定まりきらない。
調子を上げてくる前に捉えていきたいところで、中村祐は初球バスターで守備を牽制した後に、きっちりと送りバントを決める。
そして、田中はアウトコースのボールになるスライダーには手を出さず、フルカウントからやや内に入れてきたスライダーを打ち返す。
今度はセンター前に抜けていくタイムリーヒットで勝ち越すと、菊池は2球で追い込まれてからのチェンジアップの抜け球を捉えて、左中間突破のタイムリー二塁打。
2点を奪って、すぐさまリードを奪い返した。

中村祐の2回以降のピッチングは、どうしても逆球は付いて回るが、球速以上に伸びを感じるストレートが、DeNAの各打者のバットをわずかに押し込む。
良い当たりの打球は飛ばされるものの、野手の頭上を越えていくことはない。
こうなると、もっと思い切りよくストレートを投げ込んでいける。

各イニングで1人ずつランナーは出すものの、ストライク先行で投げられているうちは連打が出ない。
4回裏には、1アウトから戸柱に四球を与えてしまうが、梶谷には全球ストレート勝負。
インコースに投げきったストレートで詰まらせ、セカンドゴロ併殺打に打ち取ったシーンでは、弱気な姿は全く見えなかった。

5回表は、先頭の丸が四球を選び、新井はアウトコースのチェンジアップを、逆方向へ打ち返す。
右中間突破の二塁打で、丸が1塁から一気に生還し、1点追加。
ただ、ノーアウト2塁のチャンスでランナーを進めることが出来ずに追加点を奪えなかったのは残念ではあった。

すると、5回裏の中村祐は、今永の代打松本に死球を与えてしまい、この試合初めて先頭打者を出塁させてしまう。
倉本に対して慎重になって、流れを手放すようなボールが先行していたのが、ここ2試合のカープ。
しかし、倉本に対し初球のストレートで詰まらせてセカンドゴロ併殺打。
狙ってゲッツーを取るピッチングというようには見えないが、少なくとも今日のストレートであれば、詰まる打者が多いというのは、バッテリーの共通認識だろう。
2アウトランナーなしとなり、1番の倉本に3-0となっても、普通にストライクゾーンにストレートを投げきり、詰まらせてのレフトフライに打ち取った。

今日の中村祐は、ストレートを2者連続で捉えられた場合は、イニング途中でも交代と思っておけば間違いない。
6回裏は、1アウトから筒香のバットをストレートでへし折ってライトフライに打ち取り、続くロペスにはインコースを狙ったストレートが逆球でど真ん中へ。
完璧に捉えられてレフトスタンドへの本塁打を打たれてしまったが、1本で収まっているうちは変え時ではない。
続く宮崎は、1打席目と同じ様なアウトコースのスライダーで空振り三振を奪って、6回2失点。

そして、2試合連続サヨナラ負けの布石となっていたのが、DeNAの継投策に追加点を阻まれていたことが挙げられる。

この試合でも、6回から登板の尾仲に対し、チャンスは作るものの、2イニング無得点に抑えられている。

7回裏も中村祐が続投し、プロ入り最長イニング突入。
先頭の戸柱をスライダーで引っ掛けさせ、一二塁間への深い打球は菊池が好捕でセカンドゴロ。
しかし、梶谷を追い込むものの、アウトコースから曲げてくるスライダーを捉えられると、左中間スタンドに飛び込む本塁打。
代打石川にはストレートが逆球で真ん中高めに入り、逆方向へ打ち返された打球はレフトポール際へ飛ぶ。
ただ、やはりストレートならば詰まらせることが出来る。
フェンス手前で、守備固めとして守備に就いていた堂林が追いつきレフトフライで2アウト。
そして倉本もインコースのストレートで詰まらせ、ショートフライで、1点リードを守る。

8回表の攻撃は、エスコバーとの対戦。
先頭の西川は2球で追い込まれるが、決め球のスライダーを絶妙のバットコントロールで、一二塁間の真ん中に転がしてライト前ヒット。
磯村が送りバントを決め、中村祐に代打メヒアを起用。
左投手の入ってくるボールには十分対応可能で、ストレートを捉えていったが左中間フェンス手前で桑原が飛びついて好捕。
西川はタッチアップで3塁に進み、2アウト3塁で田中の打席となる。
しかし、150キロ超のストレートの連発で、空振り三振に倒れ無得点。

1点差で勝ちパターンの投手リレーとなり、8回一岡、9回中崎という継投策。
8回裏は一岡、石原のバッテリーで臨む。
その一岡は、先頭の桑原に対し、ボール先行からのど真ん中のストレートを捉えられ、レフト前ヒット。
松本は初球で送りバントを決め、1アウト2塁でクリーンアップを迎える。
一番怖いのは、中村祐のストレートに詰まっていた各打者が、一岡のストレートには詰まらない、という結果が表れてしまうこと。
筒香は初球のインハイのストレートを上から叩いて、ライト前タイムリーヒットで同点に追い付かれる。

これで続くロペス以降の打者には、ストレートで勝負しにくくなった。
しかし、ロペスに対してはあえてストレート勝負。
アウトコースのストレートでセンターライナーに打ち取り、宮崎はフォークでライトフライに打ち取って、同点止まり。
気持ちは切れていない。

ただ、カープとしては、松山、エルドレッドはベンチに下がり、打てる策は少ない。
9回表は山崎康との対戦となり、先頭の菊池は、アウトコースのストレートで空振り三振、丸はインコースのツーシームで見逃し三振、新井はアウトコースのストレートで見逃し三振となり、三者連続三振。

9回裏は中崎が登板。
同点狙いで行くとしても、4イニングを中崎、今村、ブレイシア、九里(ジャクソン)と繋いでいくことになり、本調子であれば、無失点リレーも決して不可能ではない。
そこを拠り所として、まずは無失点で延長戦突入を目指すことになる。

中崎は、先頭の戸柱をツーシームでセカンドゴロ、梶谷もツーシームでセカンドゴロ。
2アウトとなり、代打後藤の初球は甘いスライダーは空振りとなったが、やはり昨日からスライダーは甘い。
1-1からの真ん中高めのストレートを右方向に高々と打ち上げられると、ライトフェンス最上段に当たる二塁打を打たれる。
本塁打を覚悟した打球ではあったが、わずかのところで命拾いし、2アウト2塁で倉本との勝負となる。
インコース中心の攻めで追い込むみ、詰まらせた打球をセカンド菊池がワンバウンドで捕球しようとしたが、イレギュラーバウンドで打球が右に逸れ、ボールが転々とする間に、2塁ランナーが生還してサヨナラ負け。

まあ、3試合連続でサヨナラ、というのをどうしても実現したかったのだろう。
と受け取るしかない。

試合結果はともかくとして、中村祐の投球には意図があった。
もちろん、磯村との若いバッテリーの呼吸は完璧ではないが、ストレートに詰まっていると感じると、相手の嫌がる投球をすることは出来ていた。

最後の当たりは、高く弾むという経験と予測に基づく菊池の守備。
あれがイレギュラーで右に逸れるというのは、運の要素もある。
運での失点、敗戦は、運での得点、勝利として帰ってくる。
安心して待っていようと思う。

今日の投手陣は、逃げの投球はしていなかった。 これだけでも明日に繋がる、立て直せる。





【カープ情報】2017.08.23 広島対DeNA 公式戦19回戦 鈴木剥離骨折、チームは2試合連続サヨナラ負け

2017年8月23日に行われた、広島対DeNAの公式戦19回戦の試合結果

広 島 230 010 000 0|6
DeNA 003 010 101 1|7

勝 エスコバー 1勝1敗
負 中田 2勝3敗
S -

【本塁打】丸20号、鈴木26号、ウィーランド2号、筒香21号、ロペス25号

DeNA先発のウィーランドに対し、先頭の田中が粘って四球を選び、菊池の打席では、スタートの構えやエンドランを仕掛け、揺さぶりながら強攻すると、菊池はカーブを貯めて右方向へ打球を放つ。
右中間を破ろうかという打球に梶谷が飛び付き、ダイレクトキャッチする大ファインプレー。
エンドランでスタートを切っていた田中も戻れず、ダブルプレーとなってしまう。

沸き立つ球場の雰囲気は感じる中で、丸は真ん中高めのストレートを捉え、ライトスタンド上段への本塁打を放つと、鈴木もインコースのストレートを捉え、レフトスタンドへの本塁打。
松山には再び変化球が多くなり、ストレートは流石に低めに投げてくるが、大きく外れて四球を選ぶ。
このタイミングで、マウンドに野手が集まり、西川に対しては低めに制球されるようになった。
西川も上手く低めのスライダーを捉えていったが、センターフライに倒れる。

大瀬良の立ち上がりは、先頭の桑原を2球で追い込み、最後はインコースへのカットボールでショートゴロ。
ただ、ピッチャー返しの打球がマウンドで跳ね、ショート正面に打球方向が変わったようにも見え、とりあえずは初回の梶谷のファインプレーでの流れは、止まったようには思えた。
続く柴田をカットボールで空振り三振、筒香をインコースのストレートで見逃し三振に打ち取り、三者凡退で立ち上がった。

2回の攻撃では、安部の高く弾んだ打球が内野安打となり、會澤の無理やり右方向への進塁打を狙った打球が、ライトオーバーの二塁打となって、ノーアウト2、3塁。
大瀬良は粘った末に空振り三振に倒れたが、田中はインコースのカーブを捉えて、ライト線への2点タイムリー二塁打。
菊池も際どいコースはファールで粘り、最後はアウトコース高めのストレートをセンター返しのタイムリーヒット。

5点のリードを奪い、2回裏の大瀬良は2アウトから戸柱にライト後方への大飛球を飛ばされる。
この打球をフェンスにぶつかりながら鈴木が好捕するが、アクシデント発生。
着地時に、右足をフェンスにぶつけしまった鈴木は、苦悶の表情で倒れ込む。
右足首辺りを抑え、立ち上がることができずに担架で退場してしまう。

ここから試合は荒れた展開になってしまう。

5月17日の試合に続き、大瀬良がウィーランドに反撃のツーランを浴びてしまうなど、5回途中でKOという投球になってしまう。

私自身、大瀬良のファンであることをここで公言しておきたい。
その上で、今日の大瀬良の投球には大いに疑問を持ってしまった。

2回裏、鈴木が身を呈したファインプレー。
懸命のプレーをした結果、負傷退場をしてしまった鈴木のために、何としてでもこの試合を勝ちに行くという気持ちが出て然るべき状況。
しかし、3回表からの投球は、はっきり言って逃げの投球にしか見えない。
どれだけ會澤が左打者のインコースに構えても、膝元に外れるスライダーか、ストレートはアウトコースにシュート回転してしまう。

可能性としては、どうしても勝ちたいという気持ちが、慎重になり過ぎて、2回までの投球リズムを崩してしまったということが考えられる。
が、もちろんそんな理由で崩れてしまったのだとしたら、未熟の一言であるし、そんなことはないと思いたい。

例え、勝負した結果、打たれてしまったのであれば、昨日のDeNAの攻撃の流れを考えると仕方のない面はある。
しかし、ほとんどボールからボールになる投球では、打者と勝負できていないと思われても仕方がないのではないだろうか。

大瀬良についてはここまで。

3回からは、鈴木に代わって岩本が4番ライトとして出場するが、4番を打線の中心として考えるならば、4番に新井かエルドレッドを据えて、西川を下げて、安部をファーストからサードへ守備位置の変更をし、西川の打順のところに岩本ならば、まだ自然な打順の流れが出来たように思える。
3番から7番まで左打者が続き、砂田、エスコバー、田中健の投手リレーをされても、右の代打を出せない状況というのは、正直拙いのではないだろうか。

守備に就いたのが岩本ということは、チームとして、ライトの守備で信頼度が高いのは、野間と岩本の2名ということ。
4番岩本か、6番野間か、どちらを選択したかという意味だろうと思う。

また、6回表の代打策にしても、8番の會澤がセンター前ヒットで出塁し、9番のブレイシアの打順で代打エルドレッドを起用。
結果は投ゴロ併殺打に倒れるが、今日の試合では鈴木が途中交代しており、レフトを守れるエルドレッドを終盤に残しておいた方が、作戦面の幅が広がる。
準備していたメヒアを、そのまま代打起用して、結果如何にかかわらず、次のイニングから投手と交代する策はなかったかと思える。

リリーフ陣は、ブレイシアが無失点、ジャクソンは1失点ながらも、2回を投げ抜いた。
8回裏に登板の一岡は1人ランナーを出したものの、ショートゴロ併殺打で無失点で切り抜けた。

終盤の攻撃は、菊池の送りバントの2回失敗。
これは、プッシュバントの成功が続いていたこともあり、少し普通の送りバントの感覚が変わってしまっている可能性がある。
9回表には、新井がベンチに残っていたが、外野手が1人も残っていないことで4番岩本に代打を起用することができなかった。

そして9回裏のマウンドには、セーブシチュエーションで中崎が上がる。
久々のクローザーとしてのマウンドということで、気合が入っているのは間違いない。
先頭の柴田を、インコースのカットボールで詰まらせてショートゴロ。
筒香には、ストレート、ツーシーム、スライダーで空振り三振。

ロペスには、3-1とボールが先行し、ハイボールヒッターに対し、スライダーの抜け球が真ん中高めへ。
完璧に捉えられ、レフトスタンド上段への同点本塁打を浴びてしまう。

宮崎に対しては、とにかく2夜連続のサヨナラ本塁打だけは打たせまいという意識は感じるが、力みとなってボールが高い。
宮崎のミスショットに助けられた面があり、サードフライに打ち取って、延長戦に突入。

10回裏は中田が登板。
中田と今村の体調面での不安は、カープのリリーフ陣の中でも1、2を争い、先頭の戸柱には際どいコースを狙い続けた結果、四球を与えてしまう。
そして梶谷に、右中間突破のサヨナラタイムリーを浴びてしまった。
アウトコースへのシュート回転のストレートをバットの先で引っ掛けて、右中間まで打球を飛ばした梶谷のバッティングは見事だったが、フェンスに到達するまでに打球を止められなかったことで、本塁への送球時点ではノーチャンス。

昨日、2試合連続サヨナラ負けなどと、変な予言をしてしまったのは当ブログの反省材料。

さて、手痛い敗戦が2日続いてしまい、雰囲気は昨年の8月上旬に近いものを感じる。
試合後には、鈴木の剥離骨折という診断が報道された。
当然、明日登録抹消されることになるだろう。
4番は、新井、エルドレッド、松山の3人のうち、相手投手との相性などを考慮して決定されることになると思う。

昨年の8月上旬に巨人に2連敗し、3戦目も9回2アウトまでリードを許し、あと1アウトでゲーム差が3.5に縮まるという展開を経験している。
その2連敗も逆転負け、3戦目も逆転されて、追い付いても突き離され、そして最終回を迎えていた。
その苦しんだ経験を自分たちの財産として蓄え、そして今こそ、その蓄えを使う時が来たと思いたい。

最後に、鈴木の負傷が今後の野球人生において、致命傷とならないよう祈りたいと思います。





【カープ情報】2017年 セ・リーグ優勝決定日予想

2017年、セ・リーグの優勝決定日予想を掲載します。
PCビュー限定で、左のサイドバーに掲載しています。
初回のみ、本文でも記載しますが、以降の更新は全てサイドバーにて行います。

カープやマジック対象チームの今後の試合日程、相性、チーム状況などを考慮して計算していますが、マジック同様日々変化していく数字ですので、お気軽にご覧いただければと思います。

<追記>
新規掲載から、優勝決定日予想の確率の推移を掲載します。

<追記2>
優勝決定日は、2017年9月18日となりました。
途中の勝ち負けでの推移を掲載しましたが、9月18日が20%と予想していた掲載当初の予想は、まずまず間違っていなかったかと思います。
台風で中止になった9月17日の予想が30%ですので、1日前後の精度で的中と言えると思います。
途中の勝った負けた、での確率の変化はあまり必要がなかったですね。

2017年セ・リーグ
優勝決定日予想

8月22日新規掲載 8月24日終了時 8月31日終了時 9月6日終了時
9月17日・・・30% 9月22日・・・21%(↑) 9月22日・・・21%(→) 9月17日・・・22%(↑)
9月16日・・・20% 9月21日・・・19%(→) 9月21日・・・19%(→) 9月18日・・・18%(↑)
9月18日・・・20% 9月18日・・・15%(↓) 9月23日・・・18%(↑) 9月16日・・・15%(↑)
9月14日・・・10% 9月17日・・・13%(↓) 9月18日・・・12%(↓) 9月21日・・・13%(↓)
9月21日・・・10% 9月23日・・・10%(↑) 9月17日・・・7%(↓) 9月22日・・・10%(↓)
9月13日・・・3% 9月16日・・・6%(↓) 9月24日・・・6%(↑) 9月14日・・・8%(↑)
9月22日・・・2% 9月24日・・・5%(新) 9月16日・・・3%(↓) 9月23日・・・5%(↓)
その他・・・5%  9月14日・・・1%(↓) 9月14日・・・1%(→) 9月24日・・・2%(↓)
  その他・・・10%(→)  その他・・・13%(↑)  その他・・・7%(→) 






2017年9月18日更新
2017年9月6日更新
2017年8月22日新規掲載

【カープ情報】2017.08.22 広島対DeNA 公式戦18回戦 最終回に3者連続本塁打を浴びて逆転サヨナラ負け

2017年8月22日に行われた、広島対DeNAの公式戦18回戦の試合結果

広 島 020 101 100|5
DeNA 100 000 014|6

勝 尾仲 1勝0敗
負 今村 1勝4敗23S
S -

【本塁打】エルドレッド25号、安部2号、嶺井2号、筒香20号、ロペス24号、宮崎10号

DeNA先発の飯塚とは初対戦となり、2アウト1塁で鈴木はフルカウントからの抜け球がインコースに食い込み、詰まらされてのショートフライ。
初回は甘いコースはあったものの打ち損じた感じの無得点に終わる。

そして野村の立ち上がりは、先頭の桑原には、インコースへのツーシームを逆方向へ打ち返されると、スライス回転でどんどん切れながらライト前ヒット。
柴田の送りバントで1アウト2塁となり、筒香はバットの先に当った打球が、野村の頭上を越えていく内野安打。
そしてロペスは、初球のアウトコースのストレートを、ライトに打ち上げられて犠牲フライで先制を許す。
ただ良い当たりは1本もなく、野村の調子自体は問題なさそう。

2回に入ると、飯塚の手元で変化させるボールはストライクが入らず、先頭の松山はストレートをしっかり捉えてライト前ヒット。
エルドレッドは、ボール球のアウトコース高めに抜け気味のカットボールに手を出していくが、遠くのボールにバットが届くのはエルドレッドならでは。
高い弾道でライトスタンドに飛び込むツーランですぐさま逆転。

その後も、飯塚から着々と加点し、リードを保ったまま終盤に入る。
野村の投球も初回以外は全く危なげなく、特に2回から5回まで三者凡退を続け、球数も少ない。
正直なところ、完投も十分視野に入れながらの投球だと思えた。

7回表のノーアウト満塁のチャンスで、鈴木が三塁線を破ろうかという打球を放ったものの、宮崎の好捕で三塁封殺。
その間に三塁ランナーの田中が生還し、1点追加。
さらに宮崎からの一塁転送が悪送球となる間に、1アウト2、3塁と場面が変わる。
松山はアウトコースの厳しいボールに、バットを合わせていったもののサードライナーに倒れ、エルドレッドを敬遠。
そして安部との勝負を選択された形となり、ファーストゴロに打ち取られ1点どまり。

もちろん、この時点では、この場面で追加点が奪えていれば、もっと楽に終盤を迎えられるのに、という程度の思いしかなかった。

直後の7回裏、1アウトから嶺井に対し、初球のアウトコースのカットボールがやや高くなり、逆方向へ高く上がった打球はそのままライトスタンドに飛び込んだ。
それでも、まだソロホームランに抑え、後続を打ち取ったことで、特に慌てる展開にも思えない。

3点差で9回裏を迎え、野村は続投。
先頭の柴田を追い込みながら攻め切れず、フルカウントからライト前ヒットを許すと、筒香にはボールが抜けてしまい、ボール先行となったことで後手に回る。
完全に本塁打警戒のボール先行となり、筒香はフルスイングできる状況を作り出してしまった。
3-1から投じたアウトコースに逃げていく狙いのシュートは、インコースから曲がって真ん中低めに入る、所謂シュート回転のストレートに近いボールとなってしまい、痛恨のコントロールミス。
コース自体は甘くなかったが、やはり逆球であったことと、フルスイングできるカウントだったことで、打った瞬間に分かる右中間スタンドへ飛び込むツーランを浴びてしまう。

1点差に迫られたことで今村がマウンドに上がるが、当然準備はしている試合展開。
すんなり試合には入っていけていたと思うが、ロペスへの初球のスライダーはやや抜け気味の高め。
タイミングがずれてファールにはなったが、會澤はこの軌道を見てスライダーは使いにくいと判断したのか、2球目はボールにはなったが低めのフォーク。
3球目にはフォークを低めに決めてファールを打たせ追い込む。
フォークであれば、低めに来ているし、長打になる可能性は低いと判断したのだろう。
しかし、ファールで粘られ、最後の最後にフォークが真ん中高めへ。
低めに決め切れなかったという意味では、今村の失投を捉えられ、レフトスタンドへの同点本塁打を浴びてしまった。

そして、宮崎の初球はフォークで空振り、しかし2球目のフォークは高めに浮き、レフトスタンドにライナーで飛び込むサヨナラ本塁打。

今村が投じた8球のうち、フォークが7球、スライダーが1球。
8球のうち、低めに制球出来たのが4球で、残りの4球は高めに抜けた。
結果的には、高めに抜けたフォークで2者連続本塁打を献上したことになり、ストレートを1球も投げなかったのは、裏をかきたかったのか、宮崎には追い込んでからの勝負球にとっておいたのかは、本人にしか分からない。

3者連続本塁打というのは、チームどころか、リーグとして年間1度あるかないか。
セ・リーグの前回の3者連続本塁打は、昨年4月のエルドレッド、鈴木、堂林まで遡る。
その3者連続本塁打が、サヨナラ本塁打となるケースは、当然さらに少ないケース。

一生のうちに、一度でもあるかどうか、という本塁打での敗戦は、ある意味奇跡的。
DeNA打線の実力が生み出した結果であることは承知した上で、ここから発展するとすれば、2試合連続サヨナラ本塁打くらいだろうか。

ただ、一生のうちに一度でもあるかどうかという敗戦が訪れたとしても、それは1敗以上の意味を持たない。

9回裏に3者連続本塁を打たれて、逆転サヨナラ負けというのは、今後見ることが出来ないかもしれない。
野村、今村は一晩できれいさっぱり忘れてしまって、そんなこともあったような、というくらいの気持ちになってもらえればと思う。

會澤に関しては、9回裏に野村が投じた11球、今村が投じた8球の計19球のうち、ストレートが1球もなかった事実は、今後に活かしてもらいたいと思う。
もちろん、投手がサインに首を振ったかもしれない事実も踏まえて。

何の足しにもならないが、もう逃げ切れるだろうと油断していたことを、私自身も反省する。





【カープ情報】2017.08.20 広島対ヤクルト 公式戦20回戦 エルドレッドサヨナラタイムリー

2017年8月20日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦20回戦の試合結果

ヤクルト 000 040 100 0|5
広  島 000 100 040 1|6

勝 中崎 3勝0敗1S
負 ルーキ 3勝5敗3S
S -

【本塁打】松山8号、9号、バレンティン26号、丸19号

昨日の薮田がヤクルトを苦手とし、小川は元来カープキラー。
相性だけで試合の勝敗が決するわけではないが、今日先発の岡田はヤクルト戦の防御率が0.89、そして山中に対しては昨年から好相性のカープ打線。

相性通りの試合運びをするには、まずは岡田のピッチングが重要となるが、ストレートがやや高め。
1アウトから山崎には逆方向へ打ち返されてレフト前ヒット、バレンティンにはボール先行の後に四球を与える。
山田には真ん中高めのストレートをしっかり弾き返されたが、ショート正面への強いゴロで併殺打。
昨日は、強い当たりの打球が野手のグラブを弾くケースがあったが、今日は堅い守りを見せた。

山中に対するカープ打線は、初回からファーストストライクを振っていくスタイル。
2アウトから丸がセンター前ヒットを放つが、先頭打者からそこまでわずか4球。
そして鈴木に対しては、ボール先行の投球となるが、最後は低めのストレートでショートフライに打ち取られた。

2回の岡田は、コントロールがやや纏まり始めたが、1アウトから藤井に高いバウンドのサード内野安打を放たれる。
ただ、盗塁を狙った藤井を會澤が刺して、この辺りの守備との連携も、相性と言えるかもしれない。

2回の攻撃では、松山の詰まった当たりがセンター前に落ち、これも昨日とは逆のパターン。
ただ、こういうチャンスを逃がし続けると、試合の流れを失ってしまう。
エルドレッドはバットの先でレフトフライ、安部の当たりは坂口の好捕でライトフライ、會澤はインコースに食い込んでくるストレートで詰まらされてのショートゴロ。
あまり捉えているという打球は出ていない。

全般的に、今日の山中にはタイミングが合っていない打者が多い中で、4回裏に松山が初球のストレートを捉え、ライトスタンドへライナーで先制本塁打を放り込む。

そして、5回表の先頭中村が一塁側へセーフティバントを仕掛けると、一塁線に転がったボールがファールゾーンからフェアゾーンに曲がって戻ってくる。
奥村のファーストゴロでランナーが入れ替わり、山中に送りバントを決められる。
ここからが誤算続きとなり、坂口、山崎に連続四球。
満塁でバレンティンを迎え、初球のアウトコースをフルスイングすると、おそらく手応えは十分。
後は切れるか切れないか、という打球はライトポールを直撃する満塁本塁打。

岡田が今日一番自信を持っているストレートを捉えられたが、シュート回転でやや内に入ってきており、続く山田から空振り三振を奪ったストレートとは違って見えた。

さて、3点を追いかける展開となり、直後の5回裏の攻撃は無得点に終わる。

すでにヤクルト戦での最多失点が確定している岡田が、追加点を許すようだと試合の流れは一気にヤクルト側へ傾くことになる。
二遊間の堅い守りが出ている今日のカープの守備であれば、四球を出すことなく、打たせていけば守備から流れがつかめそうなものだが、6回と言えば岡田のコントロールが乱れるタイミング。

しかし、ここで今日初めての三者凡退というイニングが作れ、いつもとは違う流れ。

6回裏に先頭の丸が右中間を破る二塁打を放つが、鈴木が3打席続けて同じようにアウトコースのスライダーでタイミングを外され打ち取られると、松山は逆に本塁打を打たれたのとは逆のアウトコースの攻めで打ち取られ、エルドレッドは捉えた打球がレフト正面へのライナー。
もう一本が出ない攻撃で無得点に抑えられると、7回表にはスクイズで追加点を奪われる。
岡田のとっさに気付いて、ボールを外そうとはしていたが、バットの届く範囲にしか外せず、山崎にスクイズを決められてしまった。

7回表を終えて、1-5と4点のビハインド。
7回裏に代わった松岡との対戦となり、先頭の安部が、松岡の決め球フォークを捉えてセンター前ヒット。
代打西川を起用し、チャンスを作っていきたいところだったが、三振ゲッツーという最悪の結果。
そして代打メヒアは、今日は芯で捉えたがサードライナー。

8回表はブレイシアが登板し、ファーストゴロのベースカバーで、ブレイシア自身の落球でランナーを出してしまい、少しバタバタする場面はあったが、150キロ超のストレートの連発でピンチを凌ぐ。

8回裏はセットアッパーの石山との対戦。
先頭の田中がストレートを捉え、良い当たりではあったがセンターフライに倒れる。
続く菊池はアウトコースのスライダーを捉えてレフト前ヒットを放つと、丸はアウトコースのストレートを捉え、バックスクリーンへのツーランで反撃開始。
鈴木も、菊池が打ったのと同じようなアウトコースのスライダーを捉えてレフト前ヒットで繋ぐと、松山はど真ん中の落ちないフォークを捉えて、今日2本目の本塁打を右中間スタンドに放り込み、同点に追い付いた。
流石に、ここで石山から近藤に投手交代し、同点のままで攻撃を終える。

9回表は今村が登板し、無失点で9回裏の攻撃に流れをもたらしたい。
ヤクルトは、守備固めでバレンティンもリベロもベンチに退いており、先頭の坂口にセンター前ヒットを打たれても、逆算で3つのアウトを取りにいく投球ができるのが、今村と石原のバッテリー。
まずは2番の山崎に送りバントを決められ、1アウト2塁でバレンティンに代わって守備に就いていた上田との勝負。
ファールでカウントを稼いで、最後はフォークで空振り三振。
2アウト2塁となって、山田を敬遠というのも十分考えられる場面で、フォークとストレートで追い込み、最後は低めにフォークを決めてサードゴロに打ち取り、4番打者との勝負を逃げずに抑え、盛り上がる形でで無失点に抑えた。

9回裏は、回跨ぎの近藤に対し、先頭の野間の叩き付けた打球が、投手の頭上を越える内野安打。
一番走力が期待できる選手が、先頭打者として出塁し、代打岩本を起用。
その岩本は送りバントの構えをするが、かつて4番を打っていたころの岩本に送りバントの指示が出て、球場からブーイングが起きたのを思い出す。
今回は、ブーイングが出ることはなく、岩本が送りバントを決めて、1アウト2塁。
田中、菊池と繋がる打順でサヨナラ勝ちを期待することになるが、田中はインコースのストレートで見逃し三振。
菊池も2球で追い込まれ、最後はアウトコースのスライダーでショートゴロに打ち取られ、延長戦に突入。

10回表は中崎が登板し、非常に安定感のある投球ですんなり三者凡退。
こういう投球が出来ているうちは、相手に流れが行くことはない。

そして10回裏は、昨日完璧に抑えられたルーキとの対戦。
1アウトから鈴木がアウトコースのスライダーを捉えて、レフト線への二塁打で出塁。
5番に入っていた石原は、ファースト武内の好捕に阻まれ一邪飛に倒れる。
そして、2アウト2塁と場面が変わり、エルドレッドとの勝負を選択するかどうか、ヤクルトはマウンドに集まって協議。
ルーキは即決で勝負を選んだようだったが、これが勝負の分かれ目。
インコースを狙ったストレートが若干甘くなり、振り抜いた打球は左中間突破のサヨナラタイムリー。

もちろん状況の重みは違うが、山田との勝負を選択し、打ち取った今村と、エルドレッドとの勝負を選択し、抑えきれなかったルーキ。
紙一重の差かもしれないが、その差が勝利に繋がることを思えば、かなり意味のある山田との勝負だった。

この3連戦で奪った得点は、今日の延長戦に入るまでは、全て本塁打によるもので、タイムリーが出ていなかった。
ただ、チャンスが作れていないかと言えば、チャンスはそこそこ作れていた訳で、最後の最後にタイムリーが出た。
昨日は5点奪われ逃げ切られたが、今日は同じく5点奪われたが、6点奪って勝利した。
今日は打線の勝利と言っていいのではないだろうか。





【カープ情報】2017.08.19 広島対ヤクルト 公式戦19回戦 天敵完全復活、小川に2試合連続0封

2017年8月19日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦19回戦の試合結果

ヤクルト 000 001 400|5
広  島 000 000 000|0

勝 小川 6勝6敗
負 薮田 11勝3敗
S -

【本塁打】山田19号

本日は現地観戦のため、短評です。

薮田のピッチングは、初回からコントロールが荒れ気味で、ストライクが入らない訳ではないが、高めが多かった。
とにかくストレートで空振りが奪えず、粘られるケースが多く、球威がある序盤はまだ抑えることが出来ていたが、中盤からは140キロ中盤のストレートがほとんどとなり、ピンチを背負ってもギアが上がり切らなかった。

6回の1失点は、残った満塁のピンチを、印象としては何とか抑えた、という感じで追加点を防いだが、内容的には一杯一杯。
7回も続投したのは、今季11勝を記録している投手への信頼感と、今後の糧とするため。
その7回の先頭、小川に対しボールが先行し、球威が落ちてしまっているストレートを置きに行ってレフト前ヒットを打たれてしまっては、なかなか抑えきるのは難しい。

対する小川は、コントロールが抜群で、ストレートとフォークを低めに集めて、芯でとらえる打球がほとんどなかった。
チャンスが作れたのが、相手のエラーと内野安打でのケースで、薮田とは逆にピンチでギアが上がった。

鈴木の打球が体に当たったのが8回裏、球数も110球以上投げており、点差も5点。
そのままマウンドを降りても、なんら問題ない場面で続投され、1球で打ち取られては、どうにも反撃ムードを摘み取られてしまった感じになる。

もちろん、詰まらせた当たりがヒットとなったり、守備範囲に飛んだ強い当たりが強襲ヒットとなったり、結果が変わっていたかもしれないプレーはあるにはあったが、今日は小川に上回られた。

最後の打者として、メヒアのプロ入り初打席が巡ってきたが、わずか1分間、3球三振で、ノー感じの空振り三振に終わってしまった。





【カープ情報】2017.08.18 広島対ヤクルト 公式戦18回戦 中村祐今季一番の投球で4勝目

2017年8月18日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦18回戦の試合結果

ヤクルト 000 000 000|0
広  島 000 010 00×|1

勝 中村祐 4勝2敗
負 ブキャナン 6勝10敗
S 今村 1勝3敗23S

【本塁打】菊池13号

バティスタが登録抹消され、代わってメヒアが一軍登録。
バティスタについては、長打力については一軍レベルにあることは十分証明できたが、ここ最近はクイック、投球間隔の変化など、自分のタイミングでスイングさせてもらえないケースが多かった。
課題を理解し、再び一軍に呼ばれるようファームで鍛錬を積んでもらいたい。

そして、今春の紅白戦、練習試合、オープン戦で、バティスタよりも多くチャンスを貰っていたのがメヒア。
オープン戦終盤になり、投手が開幕モードに近付くに連れ、当たりが止まってしまったが、そこからじっくりとファームで鍛えながら出番を待っていた。
スタメンというのは難しいかもしれないが、まずは一軍での最初の一歩を見届けたいと思う。

さて、カープ先発の中村祐は、左打者の被打率3割超、出塁率4割超と課題は明らかで、気にするあまり右打者への攻め方も見失って、逆球が多くなったのが前回登板でのKOの要因の一つ。
今日も先頭の坂口に対し、インコースを攻めて追い込みながら、決め球はアウトコースへの変化球が甘く入り、レフト前ヒット。
山崎の打席では、今季4盗塁の坂口の脚を警戒し、牽制を投げる中でコントロールを乱し、アウトコースのストレートがど真ん中へ。
逆方向へ打ち返した打球はレフトフライになったものの、続くバレンティンの初球でストレートを叩き付けてワイルドピッチ。
1アウト2塁と場面が変わり、カーブ、カットボールでカウントを稼ぎ、最後はアウトコースへのスライダーでショートゴロ。
叩き付けて高く弾んだ打球が、三遊間の深い位置に飛んでいくが、田中の遠投で一塁アウト。

右打者へのスライダーは面白い軌道を描いており、十分勝負球として使える。
山田は2球で追い込み、一転してストレートを続けるもファールで粘られ、最後の最後にスライダーで空振り三振を奪って、無失点で立ち上がった。
左打者はともかく、右打者への攻め方は良くなっていた。

中村祐のピッチングは、2回はまだ逆球もあり、先頭のリベロにインコースのストレートを捉えられ、レフトフェンス直撃のヒットを打たれるなど、ノーアウト1、2塁のピンチを背負う。
ただ、ここから3人連続右打者という並びを利して、アウトコースのスライダーを十分活かして3つのアウトを重ねて無失点。
すると、3回以降は左打者のインコースにストレートを決めることができるようになり、左打者を抑え始める。
右打者にはアウトコースのスライダーが残像となり、インコースのストレートに手が出ない打者が増えてきた。

これは間違いなく今季一番の投球内容。

打線の方は、ブキャナンに対し、チェンジアップに体が突っ込み気味で、体勢を崩されて打ち取られるケースが目立つ。
ただ、四球絡みでのチャンスは作っており、4回裏には2アウト満塁から、磯村が粘って三遊間への深い位置へ打球を転がす。
一塁送球するならば内野安打となるような打球だったが、ショートから三塁へ送球してフォースアウトとなり、あと一本が出なかった。

しかし、5回裏には2アウトから菊池がカットボールを捉え、レフトスタンドへの先制本塁打を放つ。
チェンジアップだったらごめんなさい、という感じの、ある程度読みで打ったような、芯を食った打球だった。

中村祐は6回表もクリーンアップを危なげなく三者凡退で抑え、6回無失点でマウンドを降りることになる。

7回からは勝ちパターンの投手リレーで、完封リレーを期待する流れ。
7回の一岡はテンポよく三者凡退に抑えるが、8回の中崎は少し苦しんだ。
一発だけは避けないといけないという意識で、ランナーを一人出して、バレンティン、山田を迎える打順では、一か八かの勝負はせず、打ち取る確率の高いボールを、コースの間違いなく投げ続けた。
どうしても際どいコースを狙うケースが続き、時間はかかったがバレンティン、山田の2人で1つのアウトを取ることに成功し、無失点で切り抜けた。

9回は今村が登板。
先頭のリベロに三遊間を破ろうかという打球を打たれるが、ショート田中が横っ飛び。
ただ一塁への送球が本塁側に逸れ、内野安打となる。
藤井は送りバントの構えからバスターに切り替えるとファールとなり、ならばと送りバントに切り替えると、これもファールとなる。
2球で追い込んだ形となったが、3球目が甘く入って、決して振り抜いたバッティングではなかったが、ポトリとレフト前に落ちてノーアウト1、2塁。
中村には送りバントを決められ、1アウト2、3塁。
今村の投球スタイルであれば、とにかく低めにスライダー、フォークを集め、最高なのは三振。
バットに当てられても、内野ゴロで、前進守備の網に引っ掛けたい。

続く奥村に対しては、2球続けてボールが高めに浮いてしまい、ボールとファールで1-1。
そしてアウトコースへのスライダーでショートゴロ、本塁タッチアウトを奪う。
2アウト1、3塁となり、打席には大松。

投球全般で、変化球は高めが多かったが、最後ようやく低めに落として空振り三振。
見事完封リレー達成で逃げ切った。

中村祐のピッチングは、間違いなく今季一番の内容。
これまで挙げた3勝は、打線の援護にも助けられての3勝だったと思うが、4勝目は自分の力で掴んだ1勝だと思える。
今日のスライダーはヤバい、と言っていいのではないか。





【カープ情報】2017.08.17 広島対阪神 公式戦20回戦 阪神打線の集中力に屈し、サヨナラ犠飛で敗戦

2017年8月17日に行われた、広島対阪神の公式戦20回戦の試合結果

広島 100 003 000|4
阪神 002 020 001|5

勝 ドリス 2勝3敗29S
負 中田 2勝2敗
S -

【本塁打】

カープの初回の攻撃は、際どいコースを狙い、慎重に投球してくる岩田に対し、ボール球には手を出さずに、先頭の田中が四球を選ぶ。
菊池の打席では送りバントの構えはなく、強攻してレフトフライ。
ならばと田中が二盗を決め、丸は3-0のカウントからのストレートを捉え、センター前タイムリーヒットで先制する。
初回では唯一の失投と言っていいボールで、3-0から真ん中に来るのは、今後はないと思っておかないといけない。

そして福井の立ち上がりは、先頭の西岡にライナーでレフト前に運ばれるヒット、北條の送りバントで1アウト2塁。
福留に対しては、低めにスプリットを集め、珍しくカーブも使い、そして決め球はストレートで見逃し三振。
そしてロジャースもアウトコースのストレートでセンターフライに打ち取り、まずは攻める姿勢は感じられる初回のピッチングだった。

2回も、追い込むまではカットボールやスプリットを多めに使っているが、決め球にはストレートを選択し、中谷、鳥谷を打ち取る。
大山には追い込んでからのスライダーで、ハーフスイングの判定をセルフジャッジしてベンチに戻りかける動きは見せたが、ファールで粘られても集中力を切らさず、やはり最後もアウトコースのストレートで見逃し三振。

ただ、福井の立ち上がりは良かったとは言え、試合プランとしては初回の1点で逃げ切るというのは全く考えていない。

早いイニングで追加点を奪いたいところではあるが、岩田のピッチングも、失投さえなければ、そうそう打てるような変化球のキレではない。
捉えたような打球であっても、野手の守備範囲に飛んでしまい、投球リズムも良いことで、良いプレーも出やすくなっている。

そして追加点が奪えないまま、3回裏の福井は、先頭の坂本、投手の岩田に連続四球。
特に岩田に対しては、送りバントを2球ファールにさせ、スリーバントを狙ってくる場面で、そこから4球連続ボールでの四球。
これは、リズムを悪くする投球となってしまった。
西岡のファーストゴロが進塁打となり、北條には2球で追い込んだものの、最後は低めのスプリットをすくわれてセンター前タイムリーヒットで同点に追い付かれる。
ボールとしては悪くなく、北條が上手く打ったというバッティングだったが、続く福留は逆にそのスプリットを狙っていたようなスイングでレフト前タイムリーヒットで勝ち越される。
福留の1打席目の初球で空振りして以降は、完全に軌道を見極められている感があり、これも福留の技術が上回っている。
それでもロジャースをアウトコースのストレートで、ファーストゴロゲッツーに打ち取って、1点のビハインドで済んでおり、ここからが踏ん張りどころ。

しかし、4回裏は先頭の岩田にストレートの四球を与え、またも西岡は進塁打。
北條に四球を与え、1アウト1、2塁とランナーを溜めて福留を迎える。
2打席目までの内容で、スプリットが勝負球として使い難い状況に追い込まれており、当然ストレートで攻めていくことになるが、福留としても読み通り。
インコースのストレートにも詰まることなくライト線に打ち返され、タイムリー二塁打を打たれると、続くロジャースにはアウトコースに甘く入ったカットボールをセンターに打ち上げられ、犠牲フライで点差が広がる。

内容が良いとは言えないが、5回4失点という結果は、決して打ち込まれたという訳でもない。
流れが良いという訳ではないが、それでも尻上がりに調子を上げていた岩田を捉えて、桑原まで引きずり出して同点に追い付いた打線には、何ら注文はない。

6回表の攻撃では、間違いなく勝ち越しを狙いに行っていた。
同点に追い付いて、なお2アウト1、2塁のチャンスで、會澤に代打西川を送ったものの、セカンドゴロで勝ち越しならず。

福井まで打順が回らなかったが、6回裏からはリリーフ勝負に持ち込む采配で、同点どまりでも福井は交代。

6回裏は久々登板のブレイシアが無失点に切り抜けるが、150キロ超のストレートはあるものの、コントロールはアバウトで、狙って打ち取った感じではなかった。
要するに力押しというピッチングで、勝ちパターンで起用できるような安心感はなかったように思う。

一方、7回裏に登板のジャクソンは、福留のセカンドライナー以外は、良いコースにストレートもスライダーも決まっており、調子面ではほぼ不安は消えつつある。
そのジャクソンは、回跨ぎで8回裏もマウンドに上がり、2アウトから鳥谷にストレートを捉えられ、センター前ヒットを許す。
ランナーを背負ってからの投球となり、大山にストレートを捉えられ大きな当たりがレフト後方を襲う。
野間がフェンスに体を預けながら捕球するという、大きなレフトフライとはなったが、2イニングを無失点。

そして同点のまま9回裏を迎え、中田がマウンドに上がる。
先頭の代打俊介に、低めのフォークを上手く捉えられ、レフト前ヒットでサヨナラのランナーが出る。
梅野に1球で送りバントを決められ、ランナーは得点圏へ。
西岡には初球のインコースのストレートがボールとなったことで、勝負を避けて敬遠策。
北條にはストレート、フォーク、ツーシームを低めに集め、何とか内野ゴロを打たせようとするピッチング。
高めの釣り球を見せておいて、勝負は低めというところで、ストレートもフォークもバットに当てられる。
粘られた挙句に、アウトコースのスライダーが、やや内に入り、レフト前に運ばれて1アウト満塁。
そして福留を迎え、2球目のスライダーでタイミングは外したものの、センターへ犠牲フライを打ち上げられサヨナラ負け。

最後のボールは若干高めに浮いてしまったが、今日の中田は勝負球のコントロールがわずかに甘くなっていた。

試合としては、先発ローテの5、6番手として考えれば、福井の投球は合格点ではないが、不合格という点数でもない。
試合を作れなかったかといわれれば、そこまでではないとも思える。
ブレイシア、ジャクソン、中田の投球も、明らかに調子が悪いというようにも思えなかった。
打線も、前回とほぼ同じ様な形で岩田に抑えられていたが、ワンチャンスを活かして得点を奪っているし、2試合連続で桑原からもタイムリーを放っている。

あえて気になっている点といえば、代打としてエルドレッドよりもバティスタを起用するケースが続いていることくらい。

いつも通りの試合運びで、今日は阪神打線が難しいボールをヒットゾーンに運べていた、という相手が上回る打撃を見せたという結果の敗戦と受け止め、切り替えて次の試合に臨んでもらえればと思う。





【カープ情報】2017.08.16 広島対阪神 公式戦19回戦 大瀬良再出発の8勝目、リリーフ陣は疲労を感じさせるも逃げ切り成功

2017年8月16日に行われた、広島対阪神の公式戦19回戦の試合結果

広島 102 000 200|5
阪神 000 002 010|3

勝 大瀬良 8勝1敗
負 藤浪 3勝4敗
S 今村 1勝3敗22S

【本塁打】

久々に藤浪との対戦となり、まず先頭の田中がセーフティバントの構えで揺さぶり、早速そのままセーフティバントを決めてきた。
菊池も送りバントの構えから、すんなり送らずに強攻すると、センター前ヒットでノーアウト1、2塁。
丸も初球は送りバントの構えで、とにかく揺さぶるという攻め方を徹底すると、追い込まれてからエンドランを仕掛け、ファーストゴロとなるが進塁打で1アウト2、3塁。
鈴木は、追い込まれてから四球を選ぶが、明らかなボール球も多く、コントロールはバラついたまま。
ただし、球速は150キロ後半は当たり前のように出ているし、ストライクゾーンに決まり始めると、なかなか捉えきるのは難しくなる。
1アウト満塁となり、続く松山はストレートをレフト後方へ打ち上げるが、レフト大山はフェンスに手を掛け捕球体勢には入ったが捕球できず、タイムリーヒットで1点先制。
タッチアップを狙っていた2塁ランナーの菊池が本塁に帰れないというプレーではあったが、続く西川、安部が連続三振に倒れただけに、タッチアップでの1点と同じだったと捉えた方がいいのだろう。

大瀬良の立ち上がりは、先頭の大山を追い込むものの、決めに行ったストレートがど真ん中へ。
芯で捉えられ、二塁打でいきなりのピンチを背負い、進塁打などで2アウト3塁。
ロジャースの三遊間への打球は、深いところで田中が追い付き、ファインプレーで同点を阻止。

そして2回表の攻撃で、懸念事項とも言える藤浪のコントロールミスが出る。
1アウトからスライダーの抜け球が大瀬良の左肘のエルボーガードのやや上、左腕に当たる死球となり、少し球場がざわつく。
投球への影響も考慮し、大瀬良は一旦治療のためにベンチに下がるが、大事には至らず大瀬良は直ぐにグラウンドに戻ってきた。

続く3回表の攻撃では、先頭の鈴木が、150キロ超のストレートも、今日の藤浪の生命線ともいえるカットボールもファールで粘り、フルカウントから四球を選ぶ。
松山の打席で二盗を決め、2-0のカウントから、ストレートを狙い打ったものの、良い当たりのファーストゴロで3塁に進むと、西川は初球のストレートを捉えて逆方向へ打ち返し、センター左へのタイムリー二塁打で1点追加。
さらに安部も初球のストレートを捉えてライト前タイムリーヒット。
送球間に二塁を狙った安部は狭殺されるも、リードが3点に広がった。

4回表には、菊池の打席の初球で、投球モーションの最中にボールを落とし、そして菊池には変化球のすっぽ抜けが肩口に当たる死球。
この試合2個目の死球で、石井コーチがやや詰め寄るシーンもあったが、大きな騒動にはならずに両軍離れる。

4回裏の大瀬良の投球は、先頭のロジャースにアウトコースのカットボールをコンパクトに捉えられセンター前ヒット。
中谷をスライダーで狙い通りショートゴロに打ち取るが、当たりが弱くセカンド封殺のみ。
鳥谷にはストレートをきれいにセンター返しの打球を打たれて、1アウト1、2塁。
しかしピンチを背負って迎える北條には、三球勝負で見逃し三振に打ち取り、続く梅野を捕邪飛に打ち取って無失点で切り抜けた。

5回の攻撃では、右打者の鈴木、石原が四球を選ぶなど、2アウト満塁、大瀬良の打席というところで、藤浪は岩崎に交代することになる。
直前の石原に対しても抜けるボールがあり、死球の可能性を否定できないという、そういう意味合いも感じる投手交代だった。
大瀬良は、代わった岩崎に対し空振り三振となり、追加点はならなかった。

そして、6回裏の大瀬良の投球は、1アウトからロジャースにインコースのストレートを捉えられ、レフトフェンス直撃の二塁打でピンチを招く。
ただ、中谷をインコースのストレートで空振り三振に打ち取り、2アウトまで漕ぎ着けたが、鳥谷には真ん中へのカットボールを左中間に打ち返され、1点を返される。
昨日は点差が開いていても、6回裏から守備固めで野間を起用していたが、今日は同じ6回裏でも、次のイニングで打席が回ってくるために松山に守備固めは出していなかった。
もちろん流れの中での采配で、当然松山が守り続ける場面であり、こういうちょっとした展開のアヤが影響してくるのが阪神戦。
北條にもタイムリーを浴び、1点差に迫られ、代打伊藤隼に四球を与えたところで、大瀬良から中田に交代。
その中田は初球を打ち返されたが、センターライナーで同点になるのは防いだ。

7回表の攻撃では、先頭の鈴木が四球を選ぶが、松山は空振り三振。
西川の打席で鈴木が二盗を決め、西川は追い込まれながらも、ストレートをしぶとく三遊間へ運び、レフト前ヒットで1アウト1、3塁。
安部は浅いレフトフライでタッチアップできず、2アウトとなったところで石原に代打新井を起用。
そして阪神も高橋聡から桑原に交代し、新井は桑原のスライダーに2球で追い込まれる。
ただ、決めに来たスライダーは逆球で内に入り、引っ張った打球が三遊間を抜けていくタイムリーヒット。
2アウト1、3塁で代打岩本を起用し、1塁ランナーの新井に代走野間。
岩本は逆球のストレートを逆方向へ打ち返すと、打球はレフト大山のジャンプも及ばずレフトフェンスの黄色のラインに当たる。
ボールが点々とする間に、1塁ランナーの野間も本塁へ、というプレーだったが、ファールの判定でプレーを止めてしまう。

リプレー検証では、打球はオンライン。

インプレーであって当然の打球だったが、誰もボールを処理しないうちにボールデッドと判断されてしまい、岩本は二塁打、そして1塁ランナーの野間は3塁に戻される不可解な判定。
本来インプレーの打球を、ボールデッドと無理やり判断されたことでリプレー検証をすることになった訳で、フェアと判定され、レフトからの返球があったものの1塁ランナーの野間が生還した後、つまりはボールデッドになった後に、ファールではないかとリプレー検証がされていれば、そのままフェアで、1塁ランナーの生還も認められてプレー再開だったはず。

また、極端な例では、当初からフェアと判定され、大山から返球されて野間の本塁生還または本塁タッチアウトのいずれかでボールデッドになっていれば、リプレー検証後にフェアと確認できれば状況はそのまま、ファールだと確認されれば岩本の打ち直しで、何の問題もなく試合再開できていた。

結果的に、7回表に2点を追加し、3点差となって7回裏のマウンドには一岡。
ボールが先行し、先頭の大山に四球を与える展開は、落ち着かない試合展開にプレッシャーを受けているのかと思えてしまう。
ただ、福留のショートライナーはやや詰まり気味、ロジャースのセンターフライは丸のランニングキャッチで、決定的な一打は許さなかった。

8回裏は中崎がマウンドに上がるが、こちらもコントロールが乱れてしまった。
1イニング2四球は、約2ヶ月ぶり。
四球で招いたピンチで、坂本に甘く入ったカットボールを捉えられてのライト前タイムリーヒットで1点を返され、こちらも約2ヶ月ぶりとなる失点。
ただ、1点で凌いだことで、2点のリードを保って9回裏の今村に託すことが出来る。

出来れば、リードを1点でも広げたいところで、9回表は藤川との対戦。
先頭の西川は、打ち上げた打球が、天井に当たってファールになり、命拾いするシーンもあったが、最後はフォークで空振り三振。
安部はフルカウントから四球を選び、あと1点を奪いに行くならば、野間が送りバントを狙っても良い場面。
ただ、ここでは安部が二盗を決め、野間はショートゴロ進塁打で2アウト3塁。
形は作ったが、會澤がフォークで空振り三振に倒れ、2点リードのまま9回裏へ。

その9回裏は今村が登板。
先頭打者の西岡に、ストレートを弾き返されセンター前ヒットを打たれるが、今村は右横を抜けていく打球を素手で捕りにいき、その右手を弾いてセンター前に抜けていく。
捕り切ることのできる打球スピードではないと判断し、直ぐに右手を後ろに引いたために大事には至らず、続く福留を投ゴロに打ち取り、一塁送球も無難にこなした。
1アウト2塁でロジャースを迎え、アウトコース中心の攻めを見せる。
アウトコースへのフォークでショートゴロに打ち取る。
ただ、田中がジャッグルし、ヒヤリとする場面はあったが、一塁送球は間に合って2アウト。
中谷には、ストレートで1つストライクを取ってからは、フォークを続け、ボール球を振らせようとしたが四球となって、2アウト1、2塁で鳥谷との勝負。
裏をかいたような、4球連続ストレートで2-2と追い込み、決めにいったフォークは見送られてフルカウント。
ランナーが自動スタートとなる場面で、ストレートはファールとなって仕切り直し。
最後はインコースに食い込む軌道となったフォークでショートゴロに打ち取ってゲームセット。

得点の割りに非常に長い試合となったが、勝つと負けるとでは大違い。
大瀬良のために、という表現は正しくないかもしれないが、やはり大瀬良に勝ちが付くのは、今日の試合では重要なことだと思える。

また、死球2つに、不可解なファール判定、4番鈴木の5四球など、少し落ち着かない試合展開だっただけに、終盤バタバタしてしまったのは、受け入れざるを得ない。
一岡、中崎、今村の3人のリリーフ陣がコントロールに苦労しながら、それでも逃げ切れたのは、非常に頼もしい。
3人に加え、1球で打ち取った中田も含め、疲労の貯まっている状態には違いなく、どこかのタイミングで、暫定的にジャクソンを勝ちパターンの一角に戻すことも考える必要はあるかもしれない。





【カープ情報】2017.08.15 広島対阪神 公式戦18回戦 序盤から打線が援護し、野村の8勝目をアシスト

2017年8月15日に行われた、広島対阪神の公式戦18回戦の試合結果

広島 302 600 000|11
阪神 200 031 000| 6

勝 野村 8勝4敗
負 小野 0勝7敗
S -

【本塁打】丸18号、福留13号

阪神先発の小野に対しては、前回2球で2点を奪ったものの、結局はその2点だけに抑えられているように、決して打ち崩しているとは言えない。
ただ、立ち上がりは球速は140キロ後半といつも程の球速は出ていないし、先頭の田中に対しては逆球が多かった。
追い込まれてからのインコースのストレートがシュート回転し、真ん中に来たところを逆方向に打ち返し、左中間突破の二塁打で出塁。
菊池は送りバントを決めることが出来なかったが、ヒッティングに切り替えると、高めに浮いたカーブをライトへ打ち返し、ノーアウト1、3塁。
そして丸が、2-0からのストレートを狙い打ち。
打った瞬間に分かる、右中間への本塁打で、3人で3点を奪って見せた。

ただ、野村の立ち上がりも、打ち取った当たりのファーストゴロが内野安打となり、そのことが8月好調の福留とまともに勝負にいけない要因となった。
福留に四球を与え、2アウトから中谷に左中間を破る2点タイムリー二塁打を浴び、流れの悪い中での2失点。

3点を先制した直後の2失点は、当然良い流れとは言えないが、野村がここから立ち直ることが、まず一番求められる。
2回表のカープの攻撃では、チャンスを作りながら無得点に終わり、2回裏は先頭の梅野を追い込みながらレフト前ヒットで出塁を許す。
ここで小野に送りバントを決められ、タイムリーを浴びて同点にもなろうものなら、阪神への流れになりかねない。
ただ、小野を送りバント失敗、高山をセカンドゴロ併殺打で、無失点で切り抜け、打ち取り方は野村の術中と言えなくもない。
立ち直ったかどうかは、もう1イニング見るとして、カープとしては、1点差からもう少し広げておきたい。

3回表の攻撃では、やはりコントロール、特にカーブが抜け気味となっている小野から、先頭の丸が四球を選び、鈴木は真ん中高めのストレートを捉え、レフト線への二塁打を放ち、ノーアウト2、3塁。
松山はインコースのストレートに詰まったが、センター前にポトリと落ちる2点タイムリーヒットで追加点を奪うと、エルドレッドへの初球は抜けたストレートが肩口に当たる死球。
小野は、初回からストレートに伸びがなく、ファールが多く、カーブはほぼ抜けている。
本調子と言えない投球の中、西川はファールで粘るもののレフトフライに倒れ、1アウト1、2塁となったところで、小野からメンデスに投手交代。

會澤は初球のインコースのストレートでサードゴロ併殺打に倒れ、試合展開としては野村が立ち直るか否かで、もつれるかすんなりか決まっていきそう。

その重要な3回裏の野村の投球は、先頭の西岡にアウトコースのシュートを引っ張られ、強い打球がエルドレッドを襲う。
グラブを弾いて浮いたボールが、そのままエルドレッドのグラブに収まりファーストゴロに打ち取ると、福留のレフト線への打球はフェンス際で松山が追い付く。
ロジャースは3球で見逃し三振と、野村の立ち直りの兆しは見えたという三者凡退。

4回表の攻撃では、先頭の野村が割りと捉えた当たりのセンターフライに倒れ、続く田中も同じ様なコースに打球が飛ぶ。
ただ、田中の方が詰まり気味の打球で、センター高山の前へのチャージが遅れ、センター前で弾むと、高山が後逸する間に田中は二塁へ。
菊池はストレートの四球を選び、丸はフルカウントからのインコースのスライダーを上手く捉えて、一二塁間を破るライト前タイムリーヒット。
ランエンドヒットで、セカンドの西岡が二塁ベースに寄って行ったことで、ヒットゾーンが広がったという面もある。
そして、1アウト1、3塁で鈴木の打球はサードゴロ。
本塁を狙ってスタートを切りかけた菊池は、鳥谷からのバックホームのタイミングが早く、すぐさま三塁に戻ると、梅野からの三塁返球が逸れて、菊池が生還。
さらに松山は、軽く合わせてセンター前に運び、2点タイムリーヒットで点差を広げる。
エルドレッドの打席でボークがあり、2塁に進んだ松山を、エルドレッドのレフト線へのタイムリー二塁打で迎え入れ、さらに2アウトから野村にもライト前タイムリーが出て、先発全員安打も達成。

5回表は石崎との対戦となるが、ストレートしか投げず、ほとんどが150キロ超で、最速は155キロ。
コントロールを気にせず、思い切り投げ込んでくるために、なかなか捉えきれない。

すると5回裏、福留にアウトコースから曲げてくるスライダーを捉えられ、左中間へのスリーランを浴びてしまう。
点差が開いていることで、センターフライに打ち取った西岡も捉えられた打球で、できれば投球回数を稼ぎたいところでストライクを集めすぎたタイミングを狙われてしまった。

6回表も、回跨ぎの石崎に三者凡退に抑えられ、少し阪神側に元気が出てきたタイミングで、6回裏からレフト野間、ファースト安部と守備を代えてきた。
次の1点を与えてしまうと、勢いが出てしまう恐れを考え、1点も与えない意思を示している。
ただ、先頭の鳥谷に二塁打を打たれ、2アウトまで漕ぎ着けながら、梅野にアウトコースの甘くなったスライダーを逆方向へ、ライト前タイムリーヒットを打たれてしまう。
1点も与えないプランは破られてしまったが、それでも5点差で7回を迎えることになる。

7回表は藤川との対戦となり、カープも野村に代打バティスタを起用。
そのバティスタは四球を選び、田中のショートゴロでランナー入れ替わり。
そして田中は二盗を狙うも、梅野に刺されてランナーなしとなり、ならばと菊池は三塁線への内野安打。
しかし丸が粘っている間に、二盗を狙った菊池も梅野に刺されて3アウト。

リードが5点あっても、勝ちパターンの投手リレーを継ぎ込んでいくのは間違いないないが、それ以上にまだカープには切り札が残っている。
新井の守備固めをどのタイミングで投入するか、というのを考えるだけでも、まだ気持ちの余裕が持てる。

そして7回表は一岡。
先頭の大山をアウトコースのストレートで見逃し三振、西岡をフォークで空振り三振、福留をインコース高めのストレートで空振り三振。
見事、三者連続三振で、続く投手に大きな勇気を与えてマウンドを降りる。

8回表は中崎。
2アウト1、2塁とランナーは溜めたが、高めに抜けるような失投はなく、最後の梅野のサードライナーも、良い当たりではあったが、インコース低めに投げきったことで、打球が西川の頭上は越えなかった。

9回表に代打に出た新井はそのままベンチに下がり、もう守備固めに頼る段階は越えたという判断なのだろう。
そして9回裏のマウンドには今村。
先頭の北條には、フォークを捉えられてピッチャー返しの打球を放たれるが、しっかりグラブで叩き落として投ゴロ。
大山を1球でショートフライに打ち取り、西岡にはインコース高めに147キロのストレートを投げ込む。
しかし、大根斬りのバッティングで、ライトフェンス直撃の二塁打を打たれる。
ただ、球速が140キロ前後しか出ていなかった先週の投球から、わずか1週間で球速を戻してきた。
これはドーム球場での試合という恩恵も大きいだろう。
続く福留をフォークで空振り三振に仕留めてゲームセット。

今日は打線の援護が大きかったし、ドーム球場で試合が出来る恩恵を最大限生かした試合だったように思う。





【カープ情報】2017.08.13 広島対巨人 公式戦20回戦 岡田、同僚薮田に並ぶ11勝目

2017年8月13日に行われた、広島対巨人の公式戦20回戦の試合結果

巨人 000 001 000|1
広島 300 010 00×|4

勝 岡田 11勝4敗
負 今村信 0勝2敗
S 今村 1勝3敗21S

【本塁打】なし

カープ先発の岡田は、先頭の陽にはストレート中心の投球だが、全て真ん中からアウトコース。
逆球でインコースに行ったのは1球あったが、ちょっと踏み込まれている。
フルカウントからのアウトコース高めのストレートを捉えられ、センターオーバーの三塁打で、まず1点は仕方がないケース。
もちろん前進守備は敷かず、マギーとの勝負となるが、アウトコース高めのストレートで空振り三振。
坂本もアウトコースのストレートで空振り三振。

右打者2人にはアウトコースで空振り三振を奪ったが、左の阿部にどういう投球ができるかで、今後が占えそうな場面。
その阿部にはインコースのストレートで、詰まらせてセカンドゴロに打ち取り、1点覚悟の場面を、今後にも繋がる投球で無失点に抑えた。

カープの初回の攻撃は、先頭の田中の叩き付けた当たりがショート内野安打となる。
昨日は高く弾んだ打球が内野安打にならなかったが、今日は初回から内野安打になった。
これはカープ守備陣も気を付けておかないといけない。

菊池は初球の送りバントをファールにし、今後こそしっかり送ろうとしているタイミングで、一塁牽制が続く。
2球ファールとなり、バスターに切り替えると、牽制のタイミングを読み切った田中が二盗を決める。
ランナーが二塁に進み、菊池は右打ちを狙うと、ライト前ヒットとなり、田中は三塁に止まる。
ただ、返球しようとした長野が転倒し、その間に三塁に止まっていた田中が再スタートを切り、本塁生還。

丸もインコース低めのストレートを捉えてライト前ヒット、ノーアウト1、2塁となって打席には鈴木。
ボール先行で、ほぼストライクゾーンに来ることなく四球を選び、ノーアウト満塁。
松山にも変化球2つでツーボールとなるが、そこから開き直ってストレートを続けてきた。
ストレートを粘ってタイミングを合わせ、最後はレフトへ犠牲フライを打ち上げて追加点。
続く新井には、ストレートが適度にバラついてストライクゾーンに来るようになり、逆球のアウトコース高めのストレートで空振り三振。
ストレートに力強さが出てきたかなというタイミングで、西川は真ん中のスライダーを捉えて、ライト前タイムリーヒットで3点目。
會澤の死球ははっきり言って余計ではあったが、ともあれ3点先制して初回の攻撃を終えた。

2回に入っても岡田のストレートのキレは変わらず、特に低めに決まっていることで、打球が上がっていかない。
変化球は振ってくれてばもうけもの、というくらいのボール球で、あとはストレートで勝負していけるくらいの球威はある。

ただ、今村信も2回はストレート中心の投球に変わり、田中、菊池、丸が三者凡退。
3回は先頭の鈴木が、そのストレートを捉え、良い角度で打球はレフトに上がったが、バットの先だったことで、フェンス手前で失速、亀井のグラブに収まった。
ただ、今村信の攻略にはそのストレートを打っていくことが必要で、リードを保っているうちに、もう一度捉まえる機会を作りたい。

4回裏は、先頭の西川が、インコースのストレートを逆方向へ打ち返し、レフト前ヒットで出塁。
すると會澤はアウトコースへのチェンジアップを、やはり逆方向へ打ち返し、ライト前ヒットで、ノーアウト1、3塁。
しかし岡田は、一塁ランナーを進める狙いの送りバントの場面で、見送りとファールで追い込まれ、最後はスリーバントを打ち上げて、キャッチャーフライ。
田中は低めのボールに手が出てしまい、空振り三振。
菊池はアウトコース高めのストレートを逆方向に打ち返していったものの、センターフライに倒れ、もう一つストレートを捉えきるには至らなかった。

5回表の巨人の攻撃では、イニング間に円陣が組まれ、そのイニングの攻撃では高めに浮いたストレートを狙うケースが増えた。
1アウトから小林のストレートを捉えた打球は、レフト松山の頭上を襲うが、フェンス手前で追い付く。
そして今村信の代打宇佐見の打球は、ストレートに詰まってセカンド前への緩い当たり。
これを菊池が前進して、逆手でのグラブトスでファーストアウト。
勢いが付いた状態で、あのグラブトスが出来るのは凄い。

さて、今村信を攻略したとは言い難い状態で投手が変わり、5回裏から中川がマウンドに上がる。
正直言って打ちあぐねていた投手から、代打を出した関係で継投策となり、代わり端に丸がライト前ヒットを放つ。
鈴木の打席の初球でボークがあって、ランナーが2塁に進み、鈴木はインコースの厳しいコースのストレートをレフト前ヒット。
ノーアウト1、3塁となり、松山の打席で前進守備を敷かない。
良いの?という感じで、セカンドゴロ併殺打の間に1点を追加し、点差が4点に広がる。

6回表は、先頭の陽のライト前に上がった打球に、鈴木がチャージするものの手前でワンバウンド。
体を正面に入れてはいたが、イレギュラーした打球が後方に転がり、ノーアウト3塁となってしまう。
ここで、先程とは逆のケースで、1点を与えてでも、続くマギーで1アウト取りたい場面。
しかし、アウトコースのストレートを捉えられ、センター前タイムリーヒットで繋がれてしまった。
坂本には初球の甘くなった逆球のカットボールを捉えられたが、松山正面のレフトライナーで1アウト1塁。
そして阿部はインコースのストレートを捉えられたが、強い当たりのセカンドゴロ併殺打。
1点を返され、ストレートを芯で捉えられるケースが増えたことで、5回裏の1点が大きな意味を持つことになってきそう。

もっと大きな意味を持つ追加点を奪えれば、試合展開的には問題がなくなるところではあったが、西川、會澤が連続三振。
特に會澤はここのところ、死球の多さと、守備で打球が直撃したり、ランナーと交錯したりする機会が多く、体調面でやや不安は出てきているように思える。
そして岡田の代打バティスタも空振り三振に倒れ、三者連続三振。

7回からは勝ちパターンの投手リレーとなり、一岡、中崎、今村の登板が濃厚。
一岡の初球のど真ん中ストレートを、村田にきっちりと捉えてレフト前ヒットを打たれたことで、簡単にストライク先行のピッチングをする訳にはいかなくなった。
続く亀井からは、コースを狙って投球するようになり、亀井、長野を連続で詰まらせて内野フライ。
代打石川にはストレートをファールで粘られ苦労したが、最後はフォークで空振り三振に打ち取って、無失点でバトンを繋ぐ。

8回表は中崎が登板するが、先頭の宇佐見にストレートの四球。
続く陽にも、アウトコースに外れるストレートが続き、3-1からの高めのボールに手を出してくれてファールとなり、フルカウントからはアウトコースのスライダー、これも高かったが芯を外してセンターフライ。
マギーの初球のカットボールもアウトコースに僅かに外れるが、次は同じようなコースでセカンドゴロ併殺打。
コントロールミスという訳ではなく、逆球で失投になるよりはいい結果に繋がり、無失点で少なくとも3点のリードは保って残り1イニングまで漕ぎ付けた。

カープの攻撃は、6回から8回は3人ずつで抑えられ、追加点のないまま9回を迎える。
今村が登板し、最後に阿部との対戦が待っている。
まず先頭の坂本には、ストレートとスライダーが低めに外れるが、ストレート2つでカウントを2-2に戻し、最後はストレートで空振り三振。
2000安打か持ち越しか、という状況の阿部をランナーなしで迎え、追い込んでからの膝元へのフォークを捉えられ、ライト前ヒット。
これで阿部は2000安打達成となり、この時ばかりは球場全体が祝福ムードに包まれた。

おめでとうと言う気持ちに偽りはないが、カープとしても祝福ムードから、逆転の機運が高まるのは阻止しないといけない。
続く村田を縦スラでライトフライに打ち取り、亀井もスライダーでファーストゴロに打ち取ってゲームセット。

試合の展開上、大きかったのは5回裏の併殺打での追加点の場面。
3点差で最終回を迎えることができるのは、単なる1点以上の重みがある。
これで岡田が、薮田に1日で追い付く11勝目となり、無失点リレーで繋いだリリーフ陣を含めて、自責点0という結果は素晴らしい。





【カープ情報】2017.08.12 広島対巨人 公式戦19回戦 今日は薮田の日、プロ入り初完封勝利は菅野に投げ勝って達成

2017年8月12日に行われた、広島対巨人の公式戦19回戦の試合結果

巨人 000 000 000|0
広島 010 000 00×|1

勝 薮田 11勝2敗
負 菅野 12勝5敗
S -

【本塁打】西川3号

今季4度目の菅野との対戦で、前回対戦した7/5の試合でもまったく同じスタメンで臨んできた。
その試合で6回0封されているように、左打者ならば打てるという投手でもないが、試合のプランとしては、試合を1点でもリードして終わる、というものに近いだろう。
そういう意味では、長打よりも走力優先という、どんなかたちであれ1点を取りに行く、今回こそは少し対応力も上がって欲しいというスタメンには思える。

まず薮田の立ち上がりは、先頭の陽に四球を与えるが、マギーをストレートで見逃し三振、坂本をカットボールで空振り三振。
阿部をインコースのストレートで詰まらせてセカンドゴロ。
ランナーに気を取られることなく、後続をしっかり打ち取れた。

そしてカープの初回の攻撃は、先頭の田中が粘りを見せ、フルカウントから7球目がボールとなり四球を選ぶ。
ここのところの対菅野と言えば、早打ち凡打、攻撃時間5分以下、10球以内で三者凡退など、良いイメージは全くなかったが、これはいつもとは違う攻撃が見られるかという期待は持てた。

ただ、菊池が初球の高めのストレートを、打ち上げてしまい送りバント失敗。
丸も初球の高めの抜けたスライダーを打ち上げ、ファーストフライで2アウト。
結果は良くないが、菅野のコントロールは定まっていない。

鈴木も2球目のアウトコース高めのストレートを捉え、ここはセンター前にクリーンヒット。
2アウト1、2塁となり、何とか先制点を奪いたいところで、松山が初球を打ってセカンドゴロ。
3つのアウトは、全て初球を打っていったが、甘いボール、コントロールミスのボールを捉えられなかったのは、ミスショットと言える。

2回の薮田の投球は、先頭の村田に真ん中のストレートを捉えられるが、高く弾み、センター前に抜けていきそうな打球に田中が追い付く。
先日から、高く弾んだ打球が相手に味方することが多かったが、今日はそういう流れは感じない。

2回裏の攻撃では、先頭の西川が、インコース高めのストレートを、バットを体に巻き付けるように振り抜く。
打った瞬間は詰まったかなという感じだったが、高い弾道のままライトスタンドに届き、先制本塁打となった。

安部は真ん中低めのストレートを逆方向に弾き返し、三遊間の真ん中を抜けていくレフト前ヒット。
ただ、安部に対しての投球と、會澤に対しての投球では、低めに決まり始め、そろそろ調子が上がってきそうな感覚はある。

會澤はアウトコース低めのスライダーで見逃し三振。
薮田は送りバントを狙う場面で、難しいアウトコースのスライダーだったにもかかわらず、1球で送りバントを決める。
2アウト2塁で田中が打席に向かい、1打席目同様、じっくり打てるボールを狙っていく。
じっくり見ていくと、時折甘いコースに来ることがあり、その1球がファールになったのは残念だった。
フルカウントから、小林をマウンドに呼んでまで確認した勝負球はストレート。
手の内を知っている田中と菅野の対戦だからこその頭脳戦で、田中はそのストレートに詰まってショートフライに倒れ、追加点ならず。

3回裏に入ると、菅野の投球でコントロールミスの割合が明らかに減り、低めの厳しいコースに、ストレートも変化球も決まりだした。
鈴木に対しては、若干甘めにスライダーが来たが、緩急が効いているために芯で捉えきることはできなかった。
こうなるとなかなか打ち崩すのは難しいし、菅野の投球が薮田へのプレッシャーにもなっていく。

4回表の薮田は、先頭の阿部にはストライクが入らず、ストレートの四球。
村田にもストレートが抜けて、肩口をかすめる死球でノーアウト1、2塁。
いったん間を取って、冷静になれたことでコントロールを取り戻し、長野がファーストゴロ進塁打。
亀井は低めのツーシームで浅いセンターフライで、三塁ランナータッチアップできず。
そして小林にも低めのストレートで勝負にいき、叩き付けた高いバウンドが投手の頭上を越えていく。
ただ今日は、そういう流れではない。
田中が二塁後方で追い付いて、ショートゴロに打ち取って無失点。

そしてこの4回の投球が、薮田にとっての最大のピンチとなった。

5回以降は、菅野はすっかり立ち直っており、ヒットが出る雰囲気がなくなってきた。
試合当初から思い描いていた展開に近く、5回からは薮田が何とか終盤まで1点のリードを守ってもらいたいという期待を込めて試合を見守ることになる。

5回、6回を三者凡退に抑え、これはひょっとするかもという予感は出てきた。

7回の薮田は、先頭の長野に対しストレートの四球を与え、踏ん張りどころを迎える。
続く亀井にはインコースを厳しく攻め、追い込むと、最後は高めには抜けたが、そこから落差十分のツーシームが決まって空振り三振。
小林を2球で追い込むが、一塁ランナーの長野を気にしている。
一塁牽制が逸れる場面があったが、その逸れた送球が一塁審判に当たって、長野が進塁できなかった。
すると直後のストレートを小林が捉えると、ショートへのゴロとなり、6-6-3のゲッツー。
一つのプレーが大きく明暗を分けた場面となった。

8回の薮田は、代打石川にインコースを狙ったツーシームが真ん中に入ったところを捉えられ、レフト前ヒット。
2イニング連続で先頭打者の出塁を許し、代走重信、打席には陽を迎え、当然足を警戒する場面。
ただ、低めのツーシームを叩き付けた打球が、ショート正面へのゴロ、6-4-3のゲッツーで足で揺さぶられることなく、それどころか一気に2つのアウトを奪って、ランナーなしとなった。
これで完全に完封を意識できたのか、薮田のストレートは150キロ超を連発、そしてマギーを見逃し三振に打ち取って、8回まで無失点で来た。

9回は巨人のクリーンアップとの対戦。
先頭の坂本を2球で追い込み、最後は高めに浮いたツーシームでセカンドフライ。
直前に150キロ超のストレートを投げ込んでいるから、ツーシームが活きている。

そして阿部には、インコース高めのツーシームを、逆方向へ打ち返され、レフト前ヒット。
これが阿部の1999安打目となった。
巨人としては、この阿部の1打を反撃のきっかけにしたかったところだと思うが、村田を初球のアウトコースのカットボールでセカンドゴロ併殺打に仕留め、ついに薮田のプロ入り初完封が達成された。

値千金の一撃を放った西川の打撃は見事。
併殺3つを奪った二遊間、マギーのヒットで左中間を抜かせなかった鈴木など、1点を守りきった堅い守備も見事。

それでも今日は菅野に投げ勝って、プロ入り初完封を成し遂げた薮田の日、と言いたい。
薮田の凄いところは、ヒーローインタビューで、まじめな事を言おうとしても、噛まないところかと思っていたが、今日はやってしまった。





【カープ情報】2017.08.11 広島対巨人 公式戦18回戦 福井リードした直後のイニングで大量失点、田口に完投負けを喫する

2017年8月11日に行われた、広島対巨人の公式戦18回戦の試合結果

巨人 000 063 000|9
広島 000 200 000|2

勝 田口 10勝2敗
負 福井 1勝3敗
S -

【本塁打】鈴木25号

巨人のユニフォームの到着が遅れるという、お盆の交通事情が絡んだ理由でが30分遅れて試合が始まる。
巨人先発の田口は、今季17試合の先発のうち、4失点以上所謂KOに近い投球だったのはわずか2度。
この試合では、巨人打線に4点取られれば、まず敗戦濃厚という状況に追い込まれる。

巨人に対して相性がいい福井ではあるが、一軍での登板は約3か月ぶりで、初回の入りに失敗すれば、それだけで試合の流れが巨人に傾く。
加えて、この3連戦は阿部の2000安打達成が目前に迫っており、1本ヒットが出るだけでムードも高まってしまう。
非常にやりにくい要素の多い試合となっている。

その注目の福井の立ち上がり、ストライク先行、巨人の早打ちで、10球足らずで三者凡退。
初回からこの投球が見られるだけでも満足できる。

2回の福井は、村田にヒット1本打たれたものの、今日はストレートが力強い。
ストレートの割合が多く、力で押す投球が出来ている。
調子が悪い時期は、スプリットを初球から高めに投げて、簡単に打ち返される姿を目にしてきたが、スプリットの使い方は本来、低めのストライクゾーンから落とすボール。
亀井を打ち取ったのは、まさに低めのスプリットだった。

3回もいいテンポで2アウトまでこぎ着けたが、2回り目となった陽には一転して変化球攻め。
最初は面食らったような空振りをしていた陽だったが、3球目はしっかり捉えてきて、レフト線への二塁打。
福井と會澤としては、長いイニングを投げる為に、変化球を混ぜていきたいという意図だったと思うが、その変化球は捉えられてしまったことで、やはりストレートで勝負しようと、すぐさまマギーに対してはストレート勝負、そしてライトフライに打ち取った。

4回には、2アウトから村田と長野にストレートを捉えられて連打を浴びる。
阿部にはインコースのストレートで見逃し三振を奪っており、少し投球に酔ってしまったかのように、急にコントロールが甘くなった。
2アウト1、2塁で亀井には3-0というカウントとなり、ストライクを取りに行くストレートは当然狙ってくる場面。
そしてど真ん中にストレートが行ってしまうところが福井らしい。
亀井に芯で捉えられた打球は右中間を襲うが、鈴木が走って追い付き、先制のピンチを防いだ。

そして田口に対するカープ打線は、初回からランナーを出すものの単発に終わっていた。

4回裏の攻撃で、先頭の菊池はインコースのスライダーを右方向へ打ち上げる。
フラフラと上がった打球だったが、セカンドとライトの間にポトリと落ち、菊池は二塁を陥れる。
丸は初球のストレートに詰まって三邪飛に倒れるが、鈴木は失投を捉えた。

小林はインコースに構えたが、田口のストレートは真ん中へ逆球。
打った瞬間に確信する、レフトスタンドへのツーランで2点を先制する。

5回表の福井の投球は、先頭の小林に四球を与えてしまうが、送りバント狙いの田口をストレートでバントを打ち上げさせてキャッチャーフライ。
そして前の打席では変化球攻めが通用しなかった陽には、ストレート勝負で一邪飛に打ち取る。
ただ、マギーにはインコースのボール気味のストレートを捉えられ、レフト前ヒットで2アウト1、2塁。
坂本に対し、アウトコース中心でいい攻めを見せているが、僅かにボール判定が続いている。
ここで根拠のないインコース攻めは必要なく、アウトコースにもう1球ストレートを決めにいく場面。
ただ、力みが出てしまい、低めに外れる四球で2アウト満塁となり、打席には阿部。

ここで阿部を抑えれば、確実にカープの流れとなるところではあったが、アウトコースのストレートを逆方向へ打ち返される。
レフト線への走者一掃の二塁打となり、逆転されてしまう。
ただ、これだけでは試合の流れを渡すほどの結果ではなく、冒頭の田口の今季の投球内容を考えると、4点目となる次の1点を防ぐことが大事。
しかし、村田の強い当たりのファーストゴロには、エルドレッドが反応できずにライト前に抜けていくタイムリーヒットとなり、防ぎたかった1点が入ってしまった。

さらに長野の打ち取った当たりの、緩い投ゴロが内野安打となり、福井の一塁悪送球の間に1、3塁とピンチが広がる。
亀井には、ストレートもスプリットもスライダーもカットされ、インコースもアウトコースもファールにされる。
後は投げていないのは高めの釣り球のストレートくらいではあったが、投げ切ることなく、亀井に左中間を破るタイムリー二塁打でさらにもう1点失う。
丸のダイビングがあったように、何とか失点を1点でも少なくしておきたいという気持ちは伝わってくるが、坂本への2-2からのアウトコースのスライダーのボール判定が、結局は尾を引いてしまった。

5点を失ったところで中田に交代することになったが、小林を敬遠して満塁とし、田口のとの勝負を選択するとライト前タイムリーヒットで6失点目。
二塁ランナーの亀井は、鈴木の好返球で本塁タッチアウトとなったものの、田口相手に4失点以上は敗戦濃厚。

5回裏の攻撃で、先頭の西川がストレートの四球を選ぶが、田口はしっかり切り替えて、會澤はショートゴロ併殺打。

6回表はヘーゲンズが登板し、代打の磯村がマスクを被る。
しかし、はっきりしたボールが多く、打者に対する投球が出来ない。
先頭の陽にセンター前ヒット、マギーの打席でワイルドピッチで2塁に進まれ、マギーのライト前ヒットで追加点。
さらに坂本の打席でボークがあり、またもや2塁に進まれ、坂本に四球でノーアウト1、2塁。
阿部の打席で磯村がパスボールをしてしまい、2、3塁となって、内野は前進守備を敷くが、阿部にも四球で、ノーアウト満塁。
村田にもあっさりとレフトへ犠牲フライを打ち上げられ1点、亀井には三塁線を破ろうかという打球を放たれるが、西川が好捕して1つだけアウトを取る間にもう1点。

30分近く守り続けた野手が、田口相手に7点差をひっくり返すのは流石に無理がある。
それでも攻める姿勢は崩さず、8回裏も鈴木の右中間への当りを長野の好捕に阻まれるなど、決して田口に楽な投球はさせなかった。
しかし、田口も最後まで集中力を切らすことなく、9回裏のマウンドに上がり、そして完投を許してしまった。

レギュラークラス以外の選手にミスが多く出た試合で、内容は良くないが単なる一敗。
球際のプレーを疎かにしている訳ではなく、投打がかみ合うタイミングは、そう遠くない。





【カープ情報】2017.08.10 広島対中日 公式戦18回戦 九里自分の投球を見失い、2試合連続KO、チームはサヨナラ負けを喫する

2017年8月10日に行われた、広島対中日の公式戦18回戦の試合結果

広島 230 000 000|5
中日 121 010 001|6

勝 田島 2勝5敗25S
負 今村 1勝3敗20S
S -

【本塁打】鈴木24号

約1週間ぶりに石原がスタメンマスク。
そして昨日の外野守備でやや隙を見せかけていたバティスタがスタメンを外れた。
また本日のスタメンのうち、西川だけが八木と初対決となり、相性云々を感じさせない打撃を期待したい。

カープの初回の攻撃は、先頭の田中がインコースのストレートに詰まって、勢いのないショートゴロ。
菊池はインコースへのカーブを打ち上げてショートフライ。
丸はボール先行の投球を見極め、四球で2アウトからランナーを出す。
鈴木の打席で丸が二盗を決めるが、鈴木はインコースのストレートでカウントを稼がれるものの、まだ八木のアウトコースへのスライダーはコントロールが定まらず、鈴木も四球で出塁。
アウトコースならば変化球はないと読んだのか、エルドレッドは初球のアウトコースのストレートをコンパクトにセンター返し。
これがセンター前タイムリーヒットとなって、2アウトから1点をもぎ取った。
新井はほぼアウトコースという投球を捉え、決めに来たアウトコースへのチェンジアップが高く浮いたところを逆方向へ。
ライト前タイムリーヒットで2点目を奪い、注目の西川の打席。
八木は低めへボールを集めるものの、まだスライダーの精度は今一つで、高めに浮いたスライダーはしっかり逆方向へ打ち返し、レフト前ヒットで2アウト満塁。
石原の打席で、ようやくインコースの厳しいところに2球連続でスライダーが決まり、追い込まれる。
最後は逆球にバットが空を切り、20分の攻撃で2点を奪って初回の攻撃を終えた。

ところが九里の投球は、はっきり言って失望レベル。
初回はまだストライクが入らない程度の荒れ具合で1失点となったが、せっかく2回表に鈴木のレフトスタンドにライナーで飛び込むスリーランで追加点を奪っても、簡単にリードを吐き出して行ってしまうのは、残念の一言。

残念なのは投球内容についてではなく、今季春先好調を維持していたのは、投球フォームの変更が嵌ったのも一因だった。
ジョンソンの投球フォームを参考にし、一時期先発ローテを守っていたにもかかわらず、畝投手コーチと相談の上とは言っても、その投球フォームを封印し、セットポジションでの投球に変更。
後ろ向きの理由の投球フォーム変更を、お試しの場面として先発のマウンドで出してもらっては困る。

4回2/3で5失点という結果は、三振ゲッツーや送りバント失敗など、中日側の拙攻に助けられた面も含めての数字。
厳しい言い方になってしまうが、本当に信念を持ってのセットポジションだったのかという思いが強い。

同点までは投げてもらおうという意図はあったと思う。
実際、5回途中で同点に追い付かれ、そのタイミングで中田に交代し、中田がピンチを切り抜ける。

カープが1点ずつ返されている間に、中日側はリリーフの祖父江、伊藤準が無失点で切り抜け、試合を立て直しにかかっている。
カープの攻撃は、2アウトからランナーが出れば、次の塁を狙う意識で打者を援護し、バッターはバッターで粘りを見せ、簡単に打ち取られる姿はなくなっている。

試合展開的には、リリーフ勝負の流れに落ち着いており、これは3連戦の初戦を思い出させる。
まず6回裏のマウンドに上がった一岡は、三者凡退で抑える。
特に京田の投ゴロは、先日投ゴロの処理を誤って手痛い失点を喫してしまったことがあり、3連戦の初戦同様、体を被せて捕球しに行っていた。

6回からは12回まであると仮定して、一岡、中崎、今村、ジャクソン、ヘーゲンズ、佐藤で6人のリリーフが、1イニングずつ投げ、誰か1人が2イニング投げられれば人数は足りる。
が、ヘーゲンズは昨日2イニング投げており、不測の事態を考えておくとするならば、今日はヘーゲンズ以外の誰かが2イニングというのが現実的。

たった1本の本塁打でも出てしまえば、大きな意味を持つ1点となり、そのまま逃げ切られてしまう雰囲気にもなっている。

7回裏は、普段とは順番を入れ替え、ジャクソンが登板。
先頭の大島に粘られ、インコースへのスライダーが大きく外れ、足元に当たる死球で出塁を許すと、今季ジャクソンからサヨナラ本塁打を放っているビシエドに対し、ジャクソンはストレートの四球。
ストレートが大きく外れるケースが多く、あとは仕方なく投げたスライダーが甘くならないことを祈る場面。
ノーアウト1、2塁で迎えたゲレーロには、最後にアウトコースにスライダーが決まり、空振り三振。
これで少し落ち着きを取り戻せた。
福田をショートゴロ併殺打に抑え、正直な感想を言えば、途中で石原から會澤に捕手が代わっていたことで、攻め方のパターンが若干違っていたことが、いい方向に作用したと思える。

ただ、カープの攻撃は中日リリーフ陣に対し、無失点リレーを許す。
9回表に菊池のプッシュバントでノーアウト1、2塁のチャンスを作るも、田島の前に丸、鈴木が連続三振。
そしてエルドレッドが浅いセンターフライに倒れ、同点のまま9回裏を迎える。

9回裏のマウンドには今村が上がるが、先頭の代打谷に二塁打を打たれ、京田に送りバントを決められ1アウト3塁。
緩い当たりの内野ゴロ、この3連戦で何度も見られた高いバウンドの内野ゴロ、どんな形であれ1点失えば試合が終わる。
もちろん、大島、ビシエドを敬遠して満塁策、そしてゲレーロ、福田との勝負を選ぶというのも考えられる。
しかし、大島との勝負の中で、サヨナラタイムリーヒットを打たれてゲームセット。

決してこれだけの乱戦になったのが、九里だけの責任とは思わない。
ただ、九里だけが悪いという雰囲気が出てしまっているなら、それの方が問題。
ナゴヤドームでの試合は、引き分けを挟んで5連敗となったが、決してこの三連戦で、どこかの1試合を絶対に勝ちに行くという姿は見えなかった。
良い意味では、1試合1試合切り替えて戦っているということで、ビジター、ホームと交互に続く日程を考慮し、無理はしていないと捉えることも出来る。
8月に入り、3勝4敗2分けと負けが1つ先行した、という意味は大きく感じるが、同じく月間で負けが先行した時期があるのが5月。
そのときと比べる意味はないかもしれないが、現在はチームとしての戦い方が特別悪いという訳でもない。

明日からの巨人戦で、田口、菅野は打てないかもしれないが、それでもチームとしての状態は悪くない。
松山に続き、安部も代打で復帰し、この三連戦は松山、安部の状態を悪化させないカードでもあり、出場は代打での1打席に限った。
まだまだ打てる手は残っている。





【カープ情報】2017.08.09 広島対中日 公式戦17回戦 大瀬良、首脳陣の信頼度ゆえの続投に応えられず、今季初黒星

2017年8月9日に行われた、広島対中日の公式戦17回戦の試合結果

広島 001 000 000|1
中日 100 024 00×|7

勝 大野 4勝6敗
負 大瀬良 7勝1敗
S -

【本塁打】菊池12号

今シーズン初めて大野との対戦を迎え、初回は田中、菊池ともに逆方向への打撃を見せるものの打ち取られている。
丸も逆方向へファールを飛ばし、粘りは見せたもののアウトコースのストレートで空振り三振。
三者凡退には抑えられたが、打撃内容はそこまで悪いようには見えない。

そして大瀬良の立ち上がりは、先頭の京田に、アウトコースのストレートを弾き返され、左中間への二塁打でいきなりのピンチ。
2番に大島が入っている打線の嫌らしさを感じることになるが、引っ張るでもなく普通に打ち上げてレフトフライ。
進塁打にならなかったことを活かしたいところではあったが、ビシエドの打席で三盗を決められてしまう。
そしてカープ内野陣は前進守備を敷かず、ビシエドのショートゴロの間に1点を失う。
これで、2試合続けて内野ゴロの間の先制点。
昨日の試合展開を考えれば、1点の比重が大きいのは間違いなく、初回の前進守備の判断がどう出るかは注目しておきたい。

さて2回のカープの攻撃は、先頭の鈴木は、突如コントロールを乱した大野から四球を選び、エルドレッドの打席で二盗を決める。
カープ戦に今季初登板の大野としては、エルドレッドが高めのストレートに全くバットを出さないのには面喰っただろう。
しっかりとボール球は見極めて四球を選び、ノーアウト1、2塁。
バティスタはアウトコース低めのスライダーで空振り三振となるが、西川は2球連続のスライダーを捉えてピッチャー返し。
低いライナーで、大野がグラブを出したもののセンター前に抜けて行ったことで、鈴木のスタートが遅れ、本塁を狙えず1アウト満塁。
會澤は2球で追い込まれ、最後はアウトコースのストレートで空振り三振。
大瀬良もストレートで空振り三振に倒れ、チャンスを活かせず無得点。

続く3回の攻撃では、田中はどうも大野にタイミングが合わずに、大きく外れるボールに手を出して三振してしまうが、菊池はよく付いていけている。
粘りながらタイミングを合わせ、フルカウントからのストレートを捉え、左中間スタンドに飛び込む同点本塁打を放つ。

ただ、今日のカープは昨日からの攻撃の流れを継続。
3回、4回、5回と3イニング連続で内野ゴロ併殺打でチェンジになり、流れを止めてしまう攻撃の終わり方となっている。

大瀬良のピッチングは、初回から決して内容は悪くなく、中日の足を絡めた攻撃に対し、1点は仕方ないという守備体系から1点を失っている。
そして5回裏、先頭の堂上がレフト前ヒットで出塁すると、松井雅の打席でエンドランを仕掛けられる。
低めにスライダーを投げており、コースは間違っていなかったが、当てる、転がすという意識の分だけ、良い所に転がり、一二塁間を破るライト前ヒット。
エンドランが成功し、ノーアウト1、3塁で、大野は1塁ランナーを2塁に進める送りバント。
1アウト2、3塁で京田を迎え、大瀬良は今度は抑えるという意気込みで、低めにボールを集め、はっきり言えば三振を奪いに行っていた。
ただ、追い込んでからの縦スラを叩き付けてしまい、會澤の股間を抜けていくワイルドピッチで1点を失う。
よく言われる、切り替えが上手くできないというのはこういうことで、京田のインコースを狙ったストレートが、若干シュート回転でしかも高めに行ってしまい、菊池のジャンプも及ばず、ライト前タイムリーヒットでもう1点。
1アウト2、3塁で京田から三振を奪いにいく投球をしていたところが、状況が少し変わったことで、三振を取りに行くボールが縦スラからインコースのストレートに変わった。
球速が全てではないが、前回登板はもっと調子が悪く、球数が嵩んでいても、ピンチで150キロのストレートが出ていた。
そう考えると、京田に対してのインコースのストレートがシュート回転してしまったということは、気持ちが切り替えられていなかったとも受け取れる。

とは言っても、京田に二盗を決められ、再び背負ったピンチは、大島、ビシエドを打ち取って追加点は防いだ。

さて、ナゴヤドームに乗り込んでから、バティスタのバッティングが封じ込められている。
クイックなど、1球1球投球のタイミングを変えており、構え遅れによる振り遅れ、あるいは手を出すことすら出来ずに見逃しという姿も目にする。
昨日が3三振、今日が2三振とアウトはすべて三振となっており、この攻め方は明日も継続されるだろう。
バティスタについてはもう一つ、守備についても触れておきたい。
レフトフライ、レフト前ヒットを普通に処理はしているが、京田はレフト前ヒットで、山なり返球、返球までの時間が掛かっているのを見て、何度となく次の塁を狙おうとタイミングを計っていた。
素早い返球、低い送球は意識するだけの話で、上手い下手の問題ではない。
この部分については、早急に改善してもらいたい。

6回裏は、大瀬良のコントロールが若干乱れ始め、2アウト1、2塁から松井雅に対してフルカウントからのストレートを弾き返される。
田中もスライディングキャッチを狙っていったが、人工芝では球足が速く、追い付き切れなかった。
田中のグラブを弾くセンター前タイムリーヒットで追加点を奪われると、代打松井佑にもストレートを逆方向へ打ち返され、ライト線にポトリと落ちるタイムリーヒット。
ここまでストレートを続けて捉えられてしまうと、投げるボールがなくなってしまい、京田にはボール先行。

京田には10球以上粘られ、最後はインコースのカットボールで詰まらせてファーストゴロとなったが、長い勝負となったことで投げ終わった後の体勢が崩れ、三塁側へ体が倒れてしまっていた。
緩い当たりの内野ゴロが、2点タイムリー内野安打となり、ここで大瀬良はKO。

正直に言えば、今季の大瀬良の投球内容が、6回裏につかまっても大瀬良の続投を選択させている。
それだけ、首脳陣からの信頼度を取り戻せていると受け取って良い。
信頼度が低ければ、昨日延長戦を戦っているということ関係なく、もっと早いタイミングで交代だっただろう。
次回、引きずることなく投げてくれれば良いのではないだろうか。

試合の方は、6回を終えて1対7と大量ビハインドの展開。
7回表の攻撃では、右肩を痛めていた松山が代打で登場し、四球を選ぶ。
まずは試合に戻って来られたというところで一安心。
ただ、打線は繋がらず無得点となり、ここからはリリーフ投手を多く継ぎ込まない試合運びも必要となる。

7回裏のマウンドにはヘーゲンズが上がり、出来れば2イニングを投げ切ってもらいたいところ。
中日打線の早打ちの影響もあって、ストライク先行の投球は出来ているが、ボール自体は高めが多い。
粘られたことで球数は少し多めで、藤井のライト前ヒットと、堂上のファーストゴロをエルドレッドが弾くエラーでランナーが貯まり、 後続は打ち取ったものの、厳しい状態で回跨ぎ。

そのヘーゲンズを救ったのが菊池の守備。
8回裏は、高く弾んだ内野安打2本でランナーを溜めたが、ビシエドの2塁ベース付近に飛んだ高いバウンドのゴロで、捕球と同時にベースを踏んで、一塁転送。
ゲッツーでヘーゲンズが2回無失点投球と、リリーフ陣を助けてくれている。

9回表は、西川のセカンド内野安打、代打新井が詰まりながらのセンター前ヒット。
そして、今日はどの投手にもタイミングが合わなかった田中が、2球で追い込まれてから粘りを見せて四球を選び、2アウト満塁。
最後の見せ場は作ったが、菊池がチェンジアップに泳がされ、センターフライでゲームセット。

ここ2試合で続いていたゲッツー祭りも、終盤は途切れた。
攻撃の嫌な流れをリセットするには、良いタイミングと前向きに捉えよう。





【カープ情報】2017.08.08 広島対中日 公式戦16回戦 6投手で16奪三振の力投、引き分けでマジック33点灯

2017年8月8日に行われた、広島対中日の公式戦16回戦の試合結果

広島 000 000 100 000|1
中日 010 000 000 000|1

勝 -
負 -
S -

【本塁打】なし

中日先発の鈴木翔の立ち上がりは、ストレートが抜け気味にシュート回転してくるが、田中は逃げていくストレートに空振り三振、菊池は食い込んでいくるストレートに詰まってショートゴロ、丸は抜けてきたストレートでタイミングを外されセンターフライ。
内容はどう評価していいかわからないが、結果として三者凡退で攻撃が終わった。
そこは受け止める必要はありそう。

逆に野村の立ち上がりは、京田、遠藤のアウトコースにツーシームを決め、引っ掛けさせてのセカンドゴロ。
1アウト後、大島の内野安打と、ビシエドの止めたバットに当たったボールがライト前に落ちるヒットでピンチを招く。
不運な当りでのピンチで、慎重にならざるを得ず、福田にはフルカウントまでもつれ込み、さらに粘られてなかなか簡単に打ち取ることが出来ない。
それでも最後はインコースへのツーシームで見逃し三振に打ち取り、しっかりと粘って無失点投球。
2回の鈴木翔は、変わらずシュート回転のボールが続く。
鈴木はインコースへのストレートに詰まり、新井は外からシュート回転で入ってくるボールを右方向へ当てただけ。
スライダー、カーブは全くと言っていいほど制球出来ておらず、程よく荒れている。
バティスタの打席で、ようやくアウトコースにスライダーが決まり、空振り三振。
2イニング連続、タイミングが合わないまま三者凡退となっている。

2回の野村は、先頭の藤井には真ん中に入ったツーシームを捉えられセンター前ヒット。
堂上の打席でエンドランを決められノーアウト1、3塁のピンチを迎える。
内野は前進守備を敷かず、1点は仕方ないというシフトで、松井雅には徹底的にインコースを攻め、狙い通りセカンドゴロを打たせるが、併殺崩れで1点を失い、さらにランナーが1塁に残った。
こうなると鈴木翔は送りバントを狙ってくる場面で、中日の攻撃の流れがよくなっている。
しかし、スリーバント失敗でランナーを送れず、これであれば、まだ流れを渡してしまってはいない。

京田の初球は、インコースを狙ったボールがシュート回転で真ん中に入り、ライトポールの僅か右への大ファールを打たれる。
命拾いしたはずの野村の投球は、再び同じコースへ。
今度もしっかり弾き返され、ライト前ヒットでピンチが広がり、続く遠藤の打球はバティスタの後方を襲う。
フェンス際で追い付いて、半身で捕球し、何とか1失点で凌いだものの、コントロールミスが多い投球となっている。

鈴木翔の投球にヒットが出ないカープ打線と、ランナーを出しながらも何とか追加点は防いでいる野村。
1対0の投げ合いのまま、5回を終えても、試合時間は1時間30分も経っていない。

カープとしては、鈴木のシュート気味、そして僅かに沈む軌道のストレート、そしてそのストレートの高さから沈むフォークの組み合わせの前に、6回までエラーのランナーだけしか出せず、ノーヒットに抑えられている。

6回裏の野村の投球は、立ち直りの兆しを見せていた投球から一変、先頭の福田のセンター前ヒット、藤井の打席でワイルドピッチ。
ノーアウト2塁のピンチを背負い、野村はここが勝負どころと判断した。
元々ランナーを背負うと、自分の間合いでじっくり時間をかけて打者と勝負する投手ではあるが、その特徴通り、時間をかけて1人1人と勝負していく。
1アウト2塁で、堂上に四球を与え、塁を埋めてでも松井雅、鈴木との勝負を選択。
簡単に勝負に行かず、全て自分の間合いに引き込んでの2者連続三振という風に受け取れた。

勝負どころでの投球で無失点に抑え、7回表の攻撃では、1アウトから菊池がアウトコース高めのストレートを捉え、チーム初ヒットをセンター前に運ぶ。
すると、丸は落ちきらなかったフォークを捉え、ライト線への二塁打を放ち、1アウト2、3塁。
中日内野陣は、前進守備を敷いてくるが、鈴木はアウトコースの甘めのストレートを捉え、サード福田のダイビングも及ばず、グラブを弾いてレフト前に抜けていくタイムリーヒットで同点に追い付く。
その後も、バティスタのストレートの四球で満塁までチャンスを拡大し、西川もストレートを捉えていったが、良い当たりのファーストゴロに倒れ、同点止まり。

7回裏も続投の野村だったが、京田がセーフティバントの構えを見せるが、その構えゆえに足元へのカーブを避けることができず、足の甲付近に当たる死球で、先頭打者の出塁を許す。
ただ、前のイニングから1点を与えない投球モードに入っているため、送りバントで得点圏にランナーを背負って、大島、ビシエドを迎えてもきっちり抑えきった。

ただ、この1点も与えない流れは中日側も同様で、両チームのリリーフ陣が無失点リレーで延長戦突入。
8回中崎、9回今村、10回中田、11回一岡、12回ジャクソンというところが考えられる投手リレーで、6連戦初戦から延長戦となっても、1人1イニングで済みそうなのは、野村が7回まで投げきったことが大きい。

そして11回表の攻撃では、岩瀬との対戦。
1アウトから菊池が粘ってレフト前ヒットを放つが、丸が初球を打ってセカンド正面への強いゴロ。
これが、今日2本目のゲッツーとなってしまい、岩瀬の投球が中日打線に勢い与えつつあった。

11回裏は一岡が登板。
2アウトから、武山にスライダーを捉えられてセンター前ヒットを許したが、それ以外は田、藤井、松井佑の3人はストレート中心の投球で押し込んで抑えきった。

そして12回表は又吉との対戦。
まず、先頭の鈴木が粘って四球を選び、先頭打者が出塁。
しかし新井はアウトコースギリギリのストレート2球で追い込まれ、最後はアウトコースへのスライダーを引っ掛けて、またもや併殺打。
ランナーがいなくなったが、バティスタが四球を選び、代走野間を起用。
野間の足を絡めての攻撃も考えられる中、西川は初球のインコースのストレートを捉え、ピッチャー返しの打球を放つも、又吉がグラブで叩き落として投ゴロに倒れ、無得点。
これで今日の試合のカープの勝ちはなくなった。

12回裏はジャクソンが登板。
先頭の代打工藤をストレートで追い込み、最後はスライダーで空振り三振。
京田は、スライダー2球で追い込み、決め球のストレートは逆球となったが空振り三振。
そして代打ゲレーロを迎え、今季ナゴヤドームでビシエドにサヨナラ本塁打を浴びた光景が頭を過る。
ジャクソンも力が入っているのは間違いなく、ストレートが少し暴れだす。
フルカウントとなり、最後はアウトコースにスライダーを決め、空振り三振を奪って、引き分けに終わる。

ただ、この結果を受け、マジック33が点灯。
打線については、ナゴヤドームではよく見られる光景で、1得点というのもこの球場の特性と受け取ることが出来る。
投手陣については、中崎、今村、中田、一岡、ジャクソンの5人の投手が、5イニングを被安打1に抑える、準パーフェクトリレー。
野村も含め、6人の投手で16奪三振という、カープとしては珍しい奪三振ショーとなった試合は、投手が主役だったと言っていいだろう。





【カープ情報】2017.08.06 広島対DeNA 公式戦17回戦 岡田突如の乱れも1つずつ凌いで10勝目

2017年8月6日に行われた、広島対DeNAの公式戦17回戦の試合結果

広 島 000 340 011|9
DeNA 000 210 010|4

勝 岡田 10勝4敗
負 エスコバー 0勝1敗
S -

【本塁打】鈴木23号、バティスタ9号、倉本2号、エルドレッド24号

カープのスタメンには、左腕のエスコバーが先発ということもあるだろうが、松山と安部の名前がない。
登録抹消されていないということは、昨日の負傷の具合は、とりあえず様子見でいける程度なのかとも思える。

さて、代わってスタメン起用されたのが、バティスタと西川、そして久しぶりに5番にエルドレッドが入った。
その初回の攻撃は、先頭の田中がいきなり右肘付近に当たる死球で出塁するが、菊池は強攻策で見逃し三振。
ならばと丸の打席で、田中が悠々セーフのタイミングで二盗成功。
得点圏にランナーが進むと、適度に荒れるピッチングで、丸は四球を選ぶが、鈴木はストレートで空振り三振。
テイクバックが小さく、それでいてクイック気味に投げてくるストレートでも150キロ超を記録し、策もなく打っていくだけだと暫く苦労しそうな投球だった。
続くエルドレッドも、逆球のストレートでも振り遅れての空振り三振で、無得点に終わる。

岡田の立ち上がりで、とにかく気を付けないといけないのは、好調キープの桑原。
先頭打者として出塁を許さないだけでも、随分楽になる。
その桑原に対して、ストレートはアウトコースに決め、決め球はアウトコースのカットボールでセカンドゴロに打ち取った。
ただ、続く柴田にはストレートの四球、それも全てストレートが低めに外れる投球で、まあ高めに抜けるよりはまだ良いかなという投球だった。
筒香には制球を取り戻し、低めのストレートでセカンドゴロ併殺打で、無失点で立ち上がる。

岡田、エスコバーともに序盤の3回はランナーを出しながらでも要所を締める投球、それも内容もそれなりに伴っての投球で、あまり大崩れする様子は見られない。

そして試合が動いたのが4回表。
エルドレッド、バティスタ、西川の3連打で1点を先制。
作戦上、特に動きを見せることなく、序盤は苦労していたストレートを西川が捉えて、逆方向へタイムリーヒットを放ったことで、良い流れが出来ると、2アウトから岡田もストレートを逆方向へ弾き返し、2点タイムリーヒットを放ち、自分を楽にする。
ただ自身のバッティングで楽になったはずの、先制点を奪った直後のイニングで、岡田が乱れる。
先頭の柴田にカットボールをセンター前に運ばれたのは仕方がないにしても、筒香、ロペスには、ストレートが低めに外れ続き、2者連続四球でノーアウト満塁。
宮崎に対してもストレートではストライクが入らず、スライダーとカットボールしか投げられなくなった。
最後はそのスライダーも外れ、フルカウントから押し出し四球で1点を返される。

好意的に捉えれば、こういった突発的にコントロールを乱してしまうのは初めてではなく、今季何度も目にしている姿。
下手に置きに行って、甘い球を打ち返されて、相手打線に勢いを付けさせることがなかったのは、よく我慢して投げたなと受け取ることも出来る。
そして戸柱に対しては、150キロ超をストレートを取り戻し、セカンドゴロ併殺打に打ち取って、その間に三塁ランナーは生還。
1点差に迫られ、ここで残った3塁ランナーの生還を防ぎ、リードを保つことが出来れば、何だかんだで、このイニングの被安打は先頭の柴田の1本のみで、打ち崩されたという印象は残らない。
そして梶谷を見逃し三振に打ち取り、1点のリードは守った。

5回表のカープの攻撃は、先頭の丸がストレートを逆方向へ打ち返し、左中間への二塁打で出塁。
序盤はほぼ全ての打者がストレートに振り遅れていたが、前のイニング辺りからエスコバーの投球フォームと、ストレートにアジャストしつつあった。
そして、鈴木が真ん中のストレートを捉え、ややバットの先ではあったがそのまま左中間スタンドへ飛び込むツーランで点差を広げると、バティスタも同じくストレートを捉え、打った瞬間に分かる特大の本塁打を、レフトスタンド上段に放り込む。
バティスタが本塁打を放ってベンチに戻ってくると、出迎えの選手に、以前のような大騒ぎする姿は見られなくなっており、もう当然の戦力として受け入れられてきたのだと実感する。

5回裏には、倉本にインコース低めのカットボールを上手くすくい上げられ、ライトスタンドへの本塁打を浴びてしまうが、これは相手の打ち方が上手かった。
失投ではなく、切り替えていけば問題ない。
後続の桑原、柴田と、ここのところのDeNAの攻撃の起点となっている2人をしっかり抑え、5回を投げ終える。

岡田はその5回でマウンドを降り、6回裏はジャクソンが登板。
先頭の筒香の投手強襲の打球は、ジャクソンのグラブを弾き、菊池がバックアップでセカンドゴロ。
ロペス、宮崎はスライダーをアウトコースに決め切って打ち取り、不安なく無失点投球。

ジャクソンは7回裏のマウンドにも上がり、先頭の戸柱をインコースのストレートで詰まらせてレフトフライ。
梶谷はインコースのストレート、代打白崎はスライダーで空振り三振と、今日は何の不安もなく見ていられる投球だった。

8回表に、先発全員安打となる菊池のタイムリーヒットで1点を追加。 8回裏は一岡がマウンドに上がり、先頭の倉本のバットを折ってファーストゴロに打ち取るものの、折れたバットが一岡に向かってきたことでベースカバーに向かうことが出来ず、内野安打となる。
しかし、今日は桑原をしっかり抑える。
フルカウントからのアウトコースストレートで空振り三振を奪い、コース、球威ともに最高のボールだった。
2アウト後、筒香はインコースのストレートに詰まったはずが、ライトフェンス直撃のタイムリー二塁打となり、本塁打でなくて良かったという思いと、よくそこまで飛ぶなという思いの両方がある。
続くロペスはストレートを叩き付け、高いバウンドのショートゴロとなるが、体勢を崩して捕球し、さらにノーステップ送球したことでハーフバウンドとなり、エルドレッドは捕球できず。

田中の送球エラーで、2アウト1、3塁、4点差で宮崎を迎えるところで、一岡に代えて中崎がマウンドへ。
宮崎に対し、フルカウントからのカットボールを一二塁間へ運ばれるが、菊池が回りこんでセカンドゴロ、追加点は阻んだ。
折れたバットの影響で内野安打となったことから始まったピンチで、1失点といえどもそう気にする必要はなく、試合の流れが変わるほどの隙を見せたわけでもない。

9回表の攻撃では、代わった加賀に対し、エルドレッドがアウトコースのスライダーに、完全に泳がされた打球がレフトに上がる。
最初は余裕のある追い方だった筒香も、ゆっくり下がっていくうちにフェンスに着き、ボールはその頭上を越えてスタンドイン。
それが届くのかという、衝撃の一発でダメ押し。

9回裏のマウンドには今村が上がり、先頭の乙坂にはセンター前ヒットを打たれるが、梶谷、代打後藤をストレートで打ち取って2アウト。
ストレートの球速は、140キロ前半がほとんどではあるが、アウトコースのストレートはファールが多い。
コースの間違いがないということの表れであり、最後は倉本をフォークで空振り三振に打ち取ってゲームセット。

岡田も、昨日の薮田に並ぶプロ入り初の10勝目を達成。
突如崩れる悪癖も顔を覗かせる場面があったが、置きに行ってヒットを集められるということがなかったことが勝利に繋がった。
打線も、序盤は振り遅れていたエスコバーのストレートにアジャストし、2巡目以降できっちり捉えきった。
良い戦い方が出来ていると言っていいと思う。





【カープ情報】2017.08.05 広島対DeNA 公式戦16回戦 薮田序盤に失点も立ち直り、全力疾走で試合の流れを掴んで10勝目

2017年8月5日に行われた、広島対DeNAの公式戦16回戦の試合結果

広 島 100 121 200|7
DeNA 300 001 000|4

勝 薮田 10勝2敗
負 井納 4勝6敗
S 今村 1勝2敗20S

【本塁打】田中4号、バティスタ8号

久しぶりに、新井とエルドレッドが同時にスタメンを外れ、代わって起用されているのが松山とバティスタ。
走塁面、守備面にやや不安を抱えることになるが、こういった起用が出来るのも横浜スタジアムならでは。
この打線が弱点となるのは、僅差の試合で、細かなサインプレーが出来ない、具体的には送りバントもエンドランも仕掛けることが出来ずにワンパターンに陥る場合が考えられる。

そしてカープの初回の攻撃は、先頭の田中は叩き付けて高いバウンドのショート内野安打、そして菊池が送りバントを決める。
丸はストレートを逆方向へ打ち返すが、筒香正面のハーフライナー。
しかし、照明が目に入ったのか、打球を逸らしてしまい、グラブに触れることなくフェンスまで打球が抜けていった。
ミスのようなタイムリー二塁打で1点先制となる。

カープ先発の薮田は、前回登板で勝負どころの判断を誤って、そこから崩れていく展開となってしまった。
仕切り直しの登板で、いきなり先頭の桑原にセンター前ヒット、そして強攻策の柴田は、センター前に抜けようかという強い当たり。
菊池が良く追いついたが内野安打となり、筒香にはインコース高めのストレートをライト前ヒットで、3連打でノーアウト満塁。
ロペスを迎えるところで、ようやくツーシームを連続で使うが、抜け球があったりで精度は良くない。
ただ、ロペスは高めのツーシームをミスショットでファールになったことで、最後の良い高さに落ちたツーシームで空振り三振。
しかし宮崎には、フルカウントからのツーシームが真ん中に入り、センター前タイムリーヒットで2点を奪われ、逆転される。
2-2からの低めのツーシームは宮崎でなければ空振りしていたかもしれない高さには行っていたが、振らないということは宮崎の調子の良さを感じての試合運びになってしまう。

問題はここからで、コントロールが甘くなっているという自覚はあるのだろう。
戸柱のライト前ヒットで再び満塁となり、思い切ってストライクゾーンで勝負が出来なくなったという印象が強い押し出し続四球。
その後は、2者連続三振でストライクを取るコントロールは取り戻した感はあるが、計3失点で初回を終えた。

勝負の行方はともかく、試合になるか否かは、薮田が立ち直るかどうかに掛かっている。
その2回裏の守備には、松山に代わって新井がファーストに就いた。
打順は1番の桑原からで、まさに仕切り直しの大事なイニングとなり、その先頭の桑原を高めのストレートで空振り三振に打ち取った。
柴田はツーシームとカットボール、変化球主体の投球で空振り三振に打ち取る。
筒香には2-0からのアウトコースのストレートを逆方向へ打ち返され、フェンス直撃の二塁打でピンチを迎える。
ロペスも怖いが、宮崎も怖い。
どうせ怖い打者が続くのであれば、後の打者を考えずに、1人1人を集中して打ち取って行きたい。
前回登板の、1塁が空いている状態で、次が投手という打順とは訳が違う。
ロペスにはインコースへのストレートを見せ、ツーシームで誘っていくが、今日のツーシームはまだ決め球としての信頼度があまり高くない。
ただ、今日のロペスはそのツーシームに合わない。
高めに抜けたことでタイミングがはずれ、キャッチャーフライでピンチを凌いだ。

薮田が何とか2回のピンチを無失点に凌ぎ、直後のイニングでは先頭打者として、高いバウンドのセカンドゴロで、際どいタイミングでアウトになる。
ただ、ストレートをフルスイング、そして全力疾走で一塁を駆け抜ける姿を無駄にはしたくない。
カープの流れは、この薮田の全力疾走から変わり始めたと言いたい。

その後の3回の攻撃では、満塁まで攻めたものの無得点に終わり、3回裏の守りでは、安部がベンチに下がり、西川がサードの守備に就いている。
試合序盤で松山と安部の2人のスタメン野手が姿を消す非常事態となり、先頭の宮崎に左中間を破られる二塁打でピンチを背負う。
ただ、1アウト1、2塁と場面が変わり、井納の送りバントを、スリーバント失敗させたところで、流れを掴んだ。

4回表に併殺の間に1点を返し、4回裏は三者凡退。
この頃には、薮田の投球が立ち直ったと言っていいレベルまで来ており、追加点の不安は少なくなっていた。

5回表の攻撃では、1アウト1、2塁で、新井がアウトコース低めのスライダーを芯で捉え、センター前タイムリーヒットで同点。
西川はインコース低めの難しいコースのストレートを捉え、センター右寄りの犠牲フライで勝ち越し。
ただ、2塁ランナーの新井は飛び出しており、3塁ランナーの鈴木の生還と、飛び出した2塁のフォースアウトのどちらが早いかというタイミングのプレーにはなっていた。

勝ち越し直後の5回裏は、先頭のロペスに対しては、思う通りの打ち取り方ができている。
この打席ではツーシームでカウントを稼ぎ、ストレートで空振り三振を奪い、今日は攻撃の起点にも、ポイントゲッターにもさせなかった。

6回表には、代わった三嶋に対し、田中がインコースのストレートの逆球、真ん中へのストレートを逆方向へ打ち返すと、レフトスタンド最前列に飛び込む本塁打でリードを広げる。

ただ、6回裏には、2アウト2塁、バッター桑原の場面。
直前に、倉本の投ゴロが、ホームベース付近で高く弾み、グラウンドの土が目に入るというアクシデントで、試合が中断していた。
リズムの乱れも影響していたこともあり、調子のいい桑原に対し、とにかく低目を狙って、3球連続低めのツーシームの3球目がワイルドピッチ、そしてそれでも低目への変化球で勝負に行こうとしたところで、薮田の投球は高めのストレート。

これが會澤のミットを弾くパスボールとなり、バッテリーエラーで1点を返されてしまう。

薮田としては、球数的にも序盤のツケが回ってきたところで、続く柴田のレフトライナーを、バティスタが前進して掴んで1点で凌ぎ、6回を投げ終えたところが、代え時としてはいいタイミングだった。

そして7回表の攻撃では、左の田中健が、丸レフトフライ、鈴木四球、新井三振と2アウト1塁まで漕ぎ着けたタイミングで、バティスタの打席で加賀に交代。
この投手交代は、慎重に、そして確実にあと1つのアウトを取るために、サイドハンドの加賀をバティスタに対して起用したということ以外は考えられない。
ただ、バティスタは1ストライク後、アウトコースを狙ったストレートが、シュート回転で内に入ってきたところを捉え、左中間スタンドへのツーランを放って突き放す。

7回表で3点差を付けると、あとは勝ちパターンの投手リレー。
一岡が登板の7回裏、1アウトからロペスの放ったライトポール際の大飛球は、本塁打の判定。
ただリプレー検証では、ポールの右側を通過しており、ファールとして試合再開、そして今度はファーストファールフライに打ち取って、結果的には三者凡退となった。

その本塁打の判定が一番の山場で、それ以降は端折って申し訳ないが、三者凡退×3イニングのパーフェクトリレー。
一岡、中崎、今村がきっちりと締めて、逃げ切り成功ということになった。

初回に3点を失っても、ガタガタと崩れることなく、それ以降は無失点で5回までを投げ、リードを吐き出すことなく6回まで投げきった薮田の投球は投手としては最低限の仕事をしたということになる。
そして9人目の野手として考えると、内野ゴロで全力疾走を怠らず、隙を与えない攻撃を続けられたことが、試合の流れを掴むことに繋がった面はある。
薮田のプロ入り初の10勝目は、そういう姿勢が呼び込んだプレゼントとも言えるだろう。





【カープ情報】2017.08.04 広島対DeNA 公式戦15回戦 高橋樹のプロ入り初先発はKO、2アウトから12失点を喫する

2017年8月4日に行われた、広島対DeNAの公式戦15回戦の試合結果

広 島 300 000 000| 3
DeNA 050 304 01×|13

勝 石田 4勝4敗
負 高橋樹 0勝1敗
S -

【本塁打】鈴木22号、桑原12号

プロ入り初先発を迎える高橋樹とコンビを組むのは、今季初スタメンの白濱。
カープサイドとしては、おそらく、ずいぶん前からこのコンビで試合に臨むことは決めていたと思うが、DeNAとしては想定外だったのではないだろうか。

さてカープの初回の攻撃は、先頭の田中がいつも通り逆方向へのファールで粘り、甘くなったストレートはセンター返し。
センター前ヒットで出塁すると、エンドランを仕掛けたり、一塁けん制があったりで、菊池の打席が終わるまで、試合開始から7分経過。
そしてエンドランが成功し、菊池のショート左への打球が外野まで抜けていくと、転がった打球がそのまま左中間を破り、田中は一気に本塁生還。
丸はアウトコースのストレートで見逃し三振に倒れるが、鈴木は初球のスライダーを捉えて、左中間スタンドへツーランを叩き込む。
さらにバティスタもスライダーを溜めて、レフト線に打球を飛ばしていくが、一塁を回ったところで一旦スピードを緩めてしまい、二塁でタッチアウト。
ベースランニングで大きく膨らんでしまっており、相当距離をロスしている走塁でもあった。

注目の高橋樹の立ち上がりは、スライダーを低め、ストレートはアウトコースに決め、ストライク先行の投球。
桑原を低めのスライダーで体勢を崩してセカンドフライ、田中浩も同じく体勢を崩してセカンドゴロ、筒香にはインコースへのカーブとアウトコースへのストレートの緩急を使ったピッチングで追い込み、最後はインコースのストレートで見逃し三振。
文句なしの立ち上がりだった。

ところが、2回裏の投球では、1アウトから宮崎に左中間突破の二塁打を打たれると、続く嶺井のサードゴロを安部がファンブル。
ランナーを溜めてしまうと、ストレートはともかく、カーブとチェンジアップがとにかく真ん中に集まってしまった。
1アウト満塁で投手の石田に打順が回り、落ち着いて三振を奪えたことで、間を作り直せればよかったが、続く倉本を追い込みながら、ストレートの逆球が真ん中に入ってしまい、勿体ない失投を捉えられてセンター前タイムリーヒット。
詰まっていても野手の間を抜けて行ってしまうのは、逆球ならでは。
桑原には、ストレートが2球浮いてしまい、次は逆球のストレートが真ん中に入り、左中間への逆転満塁本塁打を浴びてしまう。

ただプロ入り2年目で巡ってきた初先発は、全てが勉強。
打たれても、抑えても、今後につなげていくために必要な経験となる。

3回裏には、逆球が少なくなり、三者凡退に抑え、試合の流れを一旦落ち着かせる。
左打者へのインコースのストレートを決めきることが出来るのだから、ベンチとしても簡単にマウンドから降ろす選択肢はなかった。

4回表の攻撃で、2アウト1、2塁のチャンスで、高橋樹に打順が回っても、そのまま打席に向かわせ、続投することになる。

続投となった4回裏には、またもや桑原にライト線にタイムリー二塁打を浴びてしまうが、決してフルスイングされて、芯で捉えられている打球ではなかった。
高橋樹が身に付けていかないといけないのは、1失点は仕方がないにしても、連打を浴びない、最小失点で凌ぐ投球。
今日の4回8失点という投球で、2アウト後の失点が8点、つまりは2アウトまで漕ぎ着けてから、あと一踏ん張りが出来なくて8点を奪われた。
四球は1つしか与えておらず、どこか1つでも前の打者でアウトが取れていれば、8失点にはなっていないことになる。
もちろん、出来そうもない投手、通用するボールがない投手にはこんなことは言わない。
今日の投球を、確実に今後に活かしてもらいたい。

気になったことといえば、菊池が4回裏の守備で石田のセカンドゴロを処理した際に、どうも下半身に嫌な感じを受けたように見受けられ、実際に異変があったかどうかは分からないが、5回裏の守備から退き、上本がセカンドの守備に就く。

中盤にもダメ押しされるというワンサイドゲームになり、救いは大量失点の試合でも3時間ほどで試合を終えたこと。
まさに小休止という試合だった。



【カープ情報】2017.08.03 広島対阪神 公式戦17回戦 代走野間、代打松山、代打西川、終盤のオプション攻撃でドリスから3点を奪って引き分けに持ち込む

2017年8月3日に行われた、広島対阪神の公式戦17回戦の試合結果

阪神 400 100 000 000|5
広島 100 010 003 000|5

勝 -
負 -
S -

【本塁打】なし

今季の九里は、マツダスタジアムでの先発に限ると、5試合で4勝0敗、防御率2.70、WHIP1.43、与四球率4.80、奪三振率7.80、QS率80%という数字が残っている。
与四球率が高めである以外は、安定した数字と言える。
対右打者は31打数4安打、打率.129に対し、対左打者(両打ち含む)は54打数15安打、打率.278と明らかな違いも出ている。
今日の阪神のスタメンは、野手8人中4人が左打者で、そのうち3人が九里に対して打率3割超。
初対決となるロジャースに繋がれると、これまでのような投球が出来ない恐れもあり、1打席目できっちりロジャースを抑えておきたいところ。

その九里の立ち上がりは、若干コントロールがバラつくものの、高山、上本を打ち取る。
ただ、この三連戦で調子が上がっている福留に右中間を破る二塁打を浴び、得点圏にランナーのいる状態でロジャースを迎える。
そしてボール先行のカウントからセンター前タイムリーヒットを浴び、先制点を許すという結果以上に、ロジャースに打線の繋がりをもたらされてしまったことで、非常に苦しい試合展開が待っていることが想像できる。

続く右の中谷にレフト線へ二塁打を打たれ、2アウト2、3塁となり、左の鳥谷を迎える。
こうなってしまうと、ストライク先行の投球は出来ず、慎重に攻めて、何とか勢い付けないように1失点で済ませる投球を期待するしかない。
しかし、フルカウントからのアウトコースのスライダーをレフト前に弾き返され、2点タイムリーヒット。
そして大和のセカンドゴロを菊池がファインプレーで捕球したまではよかったが、送球が逸れタイムリーエラーとなり、1回表で4失点目。

もちろん、これだけ防戦一方の1回表、それも2アウトからの4失点では、攻撃のリズムには繋がらず、どこかで九里が立ち直って、試合を落ち着かせてから反撃開始、という流れになる。

初回のカープの攻撃は、2アウトからチャンスを作り、新井のライト前タイムリーヒットで1点は返すが、とりあえずは九里の投球が落ち着くのを確認するまでは、試合の流れ云々は保留。

3回表の九里は、ロジャース、中谷に連続ヒット。
中谷のレフト前ヒットの間に、三塁を狙ったロジャースを、エルドレッドが三塁で刺すファインプレーは出たが、この三連戦では阪神の攻撃面の積極性は出ている。
九里は徐々に低めにボールを集めることは出来つつあったが、その低めの変化球にも簡単についてこられると言うことは、キレも不足しているのだろう。
もちろん、阪神打線の集中力も、高まっているのは間違いない。

4回にも2アウトから連打を浴びて追加点を奪われ、試合の流れは、やはりカープに傾いてはいなかった。
ただ、九里の投球の良かった点は、何とか5回まで投げきったことと、打たれたとしてもリズムの良い投球を変えなかったこと。

点差は開いても、中だるみすることなく、割と早いテンポで試合が進み、2時間半ほどで9回の攻防に移っていった。

9回表のマウンドには、今季初登板の佐藤が上がり、小さなテイクバックからの投球で、打者がタイミングを取り難い中で、ストライク先行で攻め三者凡退。

3点差のまま9回裏の攻撃は、ドリスを相手にすることになる。
先頭の新井が、素直にセンター返しのバッティングを見せると、高いバウンドでセカンドが追い付くのがやっとという内野安打で出塁。
エルドレッドは、アウトコースへのスライダーは全て我慢し、インコースのストレートをコンパクトに振り抜くと、詰まりながらもショート頭上を越えるセンター前ヒット。
ノーアウト1、2塁となるが、ここから下位打線に向かっていき、安部の後は、代打松山、西川辺りが考えれらる打順。
安部はドリスのストレートにタイミングが合わず、インコースのストレートで空振り三振。
代打松山は、初球の157キロのストレートを見逃し、2球目の縦スラをファールで追い込まれたが、決め球のフォークがやや真ん中に来たところを捉えて、ライト前タイムリーヒットで1点を返す。

1アウト1、3塁で代打西川が登場。
3-1からのアウトコース高めのストレートはボール球かと思えたが、バットが出てしまいファールでフルカウント。
この1つのファールが勝負の分かれ目となり、フルカウントからのストレートを捉えると、センター右へのヒットとなり三塁ランナーがホームイン。
そしてスタートを切っていた一塁ランナーの野間も一気に生還し、同点に追い付く。
フルカウントでなければ野間の生還は出来ていなかったかもしれないし、勝負のアヤというにはあまりに大きいファールだった。

同点のまま延長に突入し、カープは11回裏に、代打白濱の今季初ヒットなどで2アウト満塁のサヨナラのチャンスを作るも、菊池が3球で見逃し三振に倒れ、サヨナラならず。

すると12回表、最後のマウンドを託された一岡は、1アウトから大山に粘られ、フルカウントから投じたフォークが高めに浮き、鈴木のダイビングも及ばず、右中間突破の三塁打を打たれる。
1アウト3塁で打席には俊介。
追い込んでからも、とにかく低目への制球を徹底し、最後はアウトコースのフォークで、当てただけのセカンドゴロ。
前進守備で三塁ランナーの大山はスタートを切れず、2アウト3塁まで漕ぎ着け、続けて代打原口との勝負。
追い込んでからのフォークには手を出してくれず、石原の構えはインコース。
この場面での選択としては可能性が低いと思われるインコースのストレートを投げきったことで、詰まらせてセカンドフライに打ち取り、12回表を無失点で抑え、カープの負けはなくなった。

12裏の攻撃は、丸、鈴木、新井と続く打線ではあるが、その次は石原の打順となっており、野手は1人も残っていない。
ランナーを出せないまま2アウトまで漕ぎ着けられれば、1人敬遠され、石原勝負となる可能性もある。
つまりは、12回裏の攻撃は2アウトまでに1人でもランナーを出すことが求められる。

そして、先頭の丸は高橋聡にセンターフライに打ち取られる。
鈴木の打席で、投手は松田に交代。
松田はコントロールがバラついており、鈴木はフルカウントから四球を選ぶ。
新井に対する初球は、鈴木の盗塁を警戒してウエスト。
コントロールが定まりきっていない投手に、初球にわざとボールを選択するのはセオリー的には苦しい投球で、阪神バッテリーとしては大勝負。
フルカウントまで持ち込んだが、ストレートに僅かに差し込まれ、レフトフライに倒れ2アウト。
ここで阪神バッテリーがやや有利な心理状態になる。
2アウト1塁で石原の打席となり、鈴木が二盗を決め、2アウト2塁と場面が変わるが、最後石原はファールチップがキャッチャーのミットに納まり空振り三振。
最後まで攻め続け、総力戦で引き分けに持ち込んだ。

昨日は今村が打たれ逆転負け、そして今日はドリスを打って引き分けに持ち込んだ。
この試合に関しては、勝ちに等しい引き分け、という捉え方ではいいと思う。
もっとも、九里が序盤で崩れ、それでも引き分けに持ち込んだ代償として、実質のベンチ入りの選手で、出場がなかったのが中田だけという苦しい試合運びにはなっている。
とは言っても、負けなかったという事実が、少しでも選手の負担を軽くしてくれるのではないかと期待したいと思う。





【カープ情報】2017.08.02 広島対阪神 公式戦16回戦 9回表、万全の逃げ切り体制をひっくり返され逆転負け

2017年8月2日に行われた、広島対阪神の公式戦16回戦の試合結果

阪神 002 000 002|4
広島 200 000 010|3

勝 高橋聡 4勝0敗1S
負 今村 1勝2敗19S
S ドリス 1勝3敗26S

【本塁打】菊池11号、福留10号、松山7号

大瀬良の立ち上がりは、先頭の西岡のライト前ヒット、上本の送りバントで1アウト2塁。
昨日とは違い送りバントでランナーを進めてきており、この作戦が成功するか否かで、試合展開が変わってくる。
やはり送っていれば点が入るという雰囲気にさせたくない場面で、福留にはインコースへのカットボールを捉えられる。

打った瞬間はライトスタンドに放り込まれたか、という打球だったが、鈴木がフェンスにぶつかりながらジャンピングキャッチ。
ファインプレーで2アウト2塁とし、ロジャースに対しては追い込みながらも、決して勝負を急がず、ボール球で誘う投球を続けた。
結果、ロジャースは手を出さず、四球を選んだところを見ると、調子の良さは感じる。

2アウト1、2塁で中谷を迎え、2球で追い込み、ここからはロジャースと同じような攻めをしていくのかと思いきや、ストレートにタイミングが合っていないことを見透かし、3球勝負。
ストレートで空振り三振を奪い、鈴木のファインプレーを存分に活かした無失点投球を見せる。

そしてカープの初回の攻撃は、前回対戦時は4回までノーヒットピッチングをされていた小野に対し、先頭の田中が初球の低めのストレートをセンター前ヒット。
阪神が送りバントを決めたものの無得点に終わり、カープはどうするかというところで菊池は初球のアウトコースのストレートを右打ち。
すると高い弾道のままライトスタンドに飛び込む先制ツーランとなり、なんと2球で2点を奪うという攻撃を見せる。
あまりに見事な先制劇となったが、先発投手が立ち直りの兆しを見せれば、昨日同様の試合展開になりかねない。
丸も粘りのバッティングを見せレフトフライ、そして鈴木も粘りのバッティングでフルカウントからレフト前ヒット。

松山の打席で、鈴木は初球からスタートを切ると、小野のストレートは高めにすっぽ抜け、梅野のミットを弾いて盗塁成功。
松山に対しても、ストレートのすっぽ抜けは多く、またもやフルカウントとなり、最後は高めのスライダーを打ち上げてセンターフライ。
鈴木がタッチアップで3塁に進み、エルドレッドに対してもストレートが抜け、ユニフォームの胸元をかすめる死球で2アウト1、3塁。
安部はアウトコースのストレートを逆方向へ打ち返したが、三塁線を破ろうかという打球を鳥谷が飛び込んで捕球、そして一塁アウトとなり、ファインプレーで追加点は阻まれた。

2回に入ると、小野の投球は立ち直りの兆しを見せ、逆に大瀬良の投球は不安定さを増す。
大瀬良の投球については、ストレートの逆球、シュート回転のボールが多く、コントロールも今ひとつ。
今日の大瀬良は、どこかで見たことのある姿だと思い返してみると、5月前半くらいまでの投球内容に酷似している。

2回表のピンチは、西岡のインコースにカットボールが決まってショートフライに打ち取った。
ただ、3回表は、福留にアウトコース低めのスライダーを捉えられ、今度はスタンドイン、同点ツーランを浴びてしまう。

5回表にもピンチを招くが、先頭の西岡に四球を与え、上本が送りバントを決め1アウト2塁。
そこからは福留、ロジャースに連続四球を与えてしまうが、低目へのスライダー、カットボールはことごとく地面スレスレでバッターが振ることもない。
1アウト満塁となり、中谷に代打伊藤隼が起用され、早めに手を打ってくる。
このタイミングで、大瀬良の投球が変わった。
思い切り腕を振って、細かなコントロールは気にせずストレートを投げ込むと、久々に150キロを記録。
4回までは逆球が多く、なかなかストレートで空振りが取れていなかったが、この投球スタイルの変化に伊藤隼も対応しきれず、ストレートで空振り三振。
鳥谷にもストレートで押し込んでレフトフライに打ち取り、満塁のピンチを凌いだ。

大瀬良の投球は、リリーフ時代を彷彿させる様な、力強さを感じ、その副産物として、次の6回表の投球でバランスが甦った。
コントロールの不安が急に影を潜め、ストライク先行でリズム良く投げ込むことで、守備にも好影響を与える。
梅野の一二塁間を破ろうかという打球を菊池がファインプレーで救い三者凡退。

カープとしては、立ち直った小野に対し、チャンスは作るもののあと一本が出ない状態が続いている。
6回裏の攻撃では、先頭のエルドレッドが甘いスライダーをコンパクトに捉えていき、センター前ヒットで出塁。
しかし安部はインコースへのカットボールを打ち上げてしまい、レフトフライで1アウト。
石原が送りバントを決め、大瀬良に代打西川を送り、終盤を前に勝ち越しを狙っていく。
2球で追い込まれたものの、四球を選んで2アウト1、2塁となり田中の打席。
阪神も田中対策で、左の岩崎をマウンドに送ってきた。
左投手相手のほうが打率が良い田中に対して、岩崎の起用が当たれば阪神に流れが傾くきっかけにもなる。
田中は追い込まれてから、岩崎がボールを長く持ったり、持てる技術を駆使して打ち取りにかかる攻めをファールでかわし、ボールはしっかり見逃す。
非常に集中して打席に臨むことができていたが、最後はインコースへのスライダーで空振り三振。

同点のまま終盤の攻防を迎えることになり、先日負傷交代した一岡が7回表のマウンドに上がる。
その一岡は、福留をストレートで見逃し三振に打ち取るなど、三者凡退。

8回は中崎。
先頭のロジャースには、逆球の高めのストレートでセカンドゴロ、俊介も高めのストレートでセカンドゴロ。
鳥谷もインコースへのカットボールで内野ゴロとなるが、高く弾んだ分、内野安打となりすんなりとは終わらない。
大和にはセーフティバントの構えで揺さぶられる場面もあり、粘られた末に、アウトコースのストレートを逆方向、レフト前ヒットで2アウト1、2塁。
梅野の代打大山に対し、アウトコースのカットボールを引っ張らせ、バットの先に当たった打球はショート正面。
ショートゴロでこのイニングもピンチを凌ぐ。

そして、8回裏は高橋聡との対戦。
8回裏に勝ち越し点を挙げれば、残り1イニングを抑え投手投入が出来る展開に持ち込める。
ここでその1点を奪うのだから恐れ入る。
先頭の松山が、インコースのストレートを捉えて、打球は高々と右中間に上がる。
ややあがり過ぎかという打球だったが、そのまま右中間スタンドに飛び込む勝ち越し本塁打。

9回表は今村が登板し、代打新井がそのままファースト、代走野間がレフトと守備固めも万全。
先頭の高山には、スライダーがバットの先に当たり、不規則な回転で今村のグラブからボールがこぼれ内野安打。
西岡は送りバントも考えられる場面で強攻、そして高めのストレートに詰まってライトフライで1アウト。
ところが、ここから上本、福留に対し、スライダーとフォークが低めに外れ続け、ストレートは高めに浮く。

上本四球で1アウト1、2塁。
福留には3-0から、スライダーで1球ストライクが入ったものの、やや置きに行ったようなボールでキレはなかった。
そして最後もスライダーが外れ、連続四球で1アウト満塁、そしてロジャースを迎える。
逆球のインコースのストレートを捉えられ、レフト線への2点タイムリーヒットを浴び、逆転されてしまう。

それでも後続を打ち取り、1点のビハインドで留めておきたかったが、2アウト後に鳥谷に四球を与えて再び満塁となったところで、今村に代わってヘーゲンズがマウンドに上がる。
そのヘーゲンズもボール先行となってしまうが、ストレートでストライクが取れたことで落ち着けた。
最後は大和をカットボールでショートゴロに打ち取って、何とか1点のビハインドで留めた。

今日の今村は、スライダー、フォークが低めに外れ続け、阪神の各打者がその低めのボールを振らなかった。
1イニングの間に、最低同点に追い付くために、ある程度低めのボールは捨てると意思統一が図られたかのようなボールの見逃され方をさえていた。
先頭の高山の投ゴロについては、マウンドを降りながら、不規則にサード側に切れていく打球を処理するのも難しく、簡単に勝たせてもらえないのだなと受け止めるしかない。

1イニングのうちに状況が一変し、今度はドリス相手に1点を奪わないといけなくなった。
先頭の菊池は、縦スラにことごとくバットが回り、空振り三振。
丸は低めのストレートを捉えていったが、セカンド上本の好守でセカンドゴロ。
鈴木は157キロのツーシームで追い込まれ、縦スラには何とかバットが止まり、その後の低めの変化球を見極めて四球を選ぶ。
2アウト1塁で、ヘーゲンズに代打バティスタを起用。
正直なところ、中途半端なスイングさえしなければ、結果は気にならない。
そのバティスタは、ストレートを狙っていったが、打球は上がらずショートゴロでゲームセット。

昨年も8月上旬には試練が訪れた。
今季もここからが投手起用を含め厳しい時期を迎えることになる。
大瀬良の投球も悪いながらも6回2失点、大崩れはしていない。
今村の投球も、フォーク、スライダーが決まらないと、今日のような結果も仕方がない部分はあり、この1試合の抑え失敗で信頼が揺らぐことはない
今季は不調が長く続くことはなかった。
すぐさま修正して試合に臨んでくれるものと期待している。





【カープ情報】2017.08.01 広島対阪神 公式戦15回戦 守備妨害による幕切れと言えども、勝負どころでの細かなプレーの積み重ねが勝利に繋がる

2017年8月1日に行われた、広島対阪神の公式戦15回戦の試合結果

阪神 000 020 100|3
広島 300 100 00×|4

勝 野村 7勝4敗
負 岩貞 4勝8敗
S 今村 1勝1敗19S

【本塁打】上本6号

野村の立ち上がりは、先頭の西岡にはボールが先行し、甘くなったストレートをセンター前に運ばれた。
ただ、上本は送りバントの構えをすることがなかった、ということで初回から打ち崩して、複数点のリードを奪いたいという阪神サイドの狙いは見えた。
野村は、じわりとプレッシャーを掛けようとする間を与えず、上本を3球三振。
今度はじっくり、そして時間をかけて福留、ロジャースを連続三振に打ち取った。

そしてカープの初回の攻撃は、先頭の田中がフルカウントから四球を選び、菊池が送りバントを決める。
ランナーが得点圏に進み、丸はいつも通り繋ぐ意識で四球を選ぶと、鈴木は高めのスライダーをコンパクトに捉える。
ショート頭上を越えていくタイムリーヒットとなり1点を先制。
松山はレフトフライに倒れ、2アウト1、2塁と場面が変わり、エルドレッドの打席。
ボール球には手を出さず、釣り球も我慢してフルカウントまで粘り、最後は低めのチェンジアップを、下半身の粘りですくい上げ、左中間突破の2点タイムリー二塁打で計3点を先制した。

初回に3点を先制したが、阪神の狙いは打ち合い上等、とにかく攻撃し続ける意思を示している。
もちろん追加点を奪っていくのも必要となるが、野村が簡単に反撃を許さないことも、試合を有利に運ぶ上で必要になる。
その2回のピッチングは、心配ご無用とばかりに、リズム良く内野ゴロ3つで無失点。
いい意味で、試合を落ち着かせる投球だったように思う。

岩貞の投球も、2巡目を迎えるとストレートの割合が多くなり、球速も140キロ後半でインコースを突いてくる。
初回の3点で気持ちが切れているという様子はなく、野村の投球内容も相まって、投手戦という様子に変わってきた。

ということは、次の1点が阪神に入れば、試合の流れが変わる可能性が出てくる。
そのピンチが訪れたのが4回表、2アウトから福留にフルカウントから四球を与えてしまい、中谷の右中間突破の打球がエンタイトルツーベースとなる。
打った瞬間に一塁ランナーの福留はスタートを切る場面で、クッションボールによっては一気に生還もあり得た場面ではあったが、2、3塁でランナーが止まったことがどう影響するか、というところで続く鳥谷には勝負にいけず、四球で2アウト満塁。
しかし、大和をチェンジアップで引っ掛けさせて、セカンドゴロ、無失点で切り抜けた。

この大きなピンチを切り抜けた直後のイニングで、1アウト1、3塁のチャンスを作り、會澤は追い込まれてからの粘りのバッティングが続く。
安部が一塁ランナーとして大きなリードを取り、阪神バッテリーに神経を使わせる場面。
粘った末に1点でも奪うことが出来れば、大きく試合の流れを引き寄せることが出来る。
そしてフルカウントまで粘り、最後もアウトコースのチェンジアップに喰らい付き、しぶとく三遊間を破っていくレフト前タイムリーヒット。
わずか1点ではあったが、良い形での追加点になった。

ただ、直後の5回表、先頭の坂本に粘られ、何とか打ち取った当たりのサードゴロが、芝と土の境目で大きくイレギュラーして内野安打となる。
それでも大量点を与えなければ問題ないところではあったが、岩貞の代打大山が初球攻撃。
甘くなったツーシームを捉えられレフト前ヒット、続く西岡にも真ん中付近のツーシームを捉えられてノーアウト満塁。
このイニングの阪神打線は、好機と見るやファーストストライクを積極的に振ってきており、このあたりは若い打者の勢いが出ている。
満塁で打席に入った上本も、初球のストレートをライトへ打ち上げ、犠牲フライで1点を返される。
続く福留には、追い込んでからのアウトコース低めのチェンジアップを、技ありのレフト前タイムリーヒットで2点目。
1アウト1、2塁でロジャースに対してはボールが先行してしまうが、ツーシームでショートゴロ。
完全に詰まらせてはいるが、三遊間の深い当たり、かつ高いバウンドということで併殺打が取れなかった。

今日の内野ゴロは、初回から高く弾む打球が多くなっていたが、このイニングでは2つ、阪神側へ味方した。
中谷には勝負に行ったものの、ファールで粘られ、最終的に四球を選ばれ2アウト満塁。
やはり鳥谷も初球を狙ってきたが、ショートゴロで2点で留めた。

今日の試合は、投手戦になりつつある展開で、とにかく後はどう凌いでいくか、というのがゲームプラン。
2点差になったことで、阪神のリリーフ陣も勝ちパターンの投入を厭わなくなっており、カープとしてもなかなかランナーを出すことが出来なくなっている。

6回裏には野村に代打バティスタを送るものの、追加点を奪えないまま、継投策に移る。

7回表のマウンドには、先日負傷交代した一岡ではなく、中田が上がる。
先頭の西岡をインコースのストレートで空振り三振。
上本はインコースのストレートを高々と打ち上げ、松山が追っていくものの、レフトからライト方向への風に乗って松山がフェンスに激突、ボールもグラブを弾き、フェンス沿いにボールが転々とする間に上本がベースを一周。
ランニングホームランとなって1点差に迫られた。

ただ、中田はノーアウト満塁のピンチでも嬉々としてマウンドに上がっていく投手。
逆転されたわけでもない状態で、勝手に自滅していくことなく、後続を打ち取って1点のリードは守った。

8回表は中崎の出番。
先頭の鳥谷に対し、追い込んでから、ボールが暴れて四球を与えてしまう。
ただ大和の送りバントは、初球を打ち上げてキャッチャーフライで1アウト、非常に大きなプレーだった。
これで、という訳ではないと思うが、中崎の気持ちも幾分か楽になったことだろう。
続く代打伊藤隼はインコース高めの逆球のストレートを強引に引っ張り、セカンドゴロ併殺打。

9回表は、1点差を守りきるべく、今村がマウンドに上がり、野間をレフトに起用し守備固め。
先頭の梅野は初球のスライダーでサードゴロ。
今日は守備での不運な当たりが得点に繋がるケースが2点はあったが、安部の動きも良く、何度も守備で投手に負担をかけるわけには行かないという集中したプレーも出ている。
西岡には高めに浮いたストレートを逆方向に弾き返され、レフト前ヒットで1アウト1塁。
続く上本はストレート2球で追い込み、一塁牽制を挟みつつ、最後はフォークで空振り三振。
一塁走者の西岡が二塁へ盗塁を仕掛けるが、フォークを空振りした上本が体勢を崩して、會澤の真正面に立ってしまい、二塁送球した會澤の腕が上本と交錯したことで守備妨害。
三振と守備妨害で2つのアウトが記録されゲームセット、1点差を逃げ切った。

最後の上本の守備妨害については、意図的に妨害しようとしたプレーではなく、体勢を崩した結果で、仕方のない面のある幕切れ。
今日の試合では、グラウンドコンディションが、カープに味方したり、阪神に味方したり、多くの勝負のアヤを生み出してきたが、最後も選手のプレー以外の部分で勝負が決した感はあり、今日ばかりは途中途中の積み重ねが勝利に繋がったと言えるだろう。





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