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【カープ情報】2017.07.30 広島対ヤクルト 公式戦17回戦 岡田9勝目、中田がノーアウト満塁のピンチを凌ぎ、大量リードを守りきる

2017年7月30日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦17回戦の試合結果

ヤクルト 000 000 001| 1
広  島 000 108 05×|14

勝 岡田 9勝4敗
負 石川 4勝11敗
S -

【本塁打】鈴木21号、新井8号

ヤクルト先発は、今季6度目の対戦となる石川。
リフレッシュ休養明けの登板となり、変化球のキレが良くなっているという前提で臨む必要はありそう。

またカープ先発の岡田は、前回登板でストレート中心の投球で、久々に勝利投手となっている。

どちらの投手の調子が良いか、それが勝負の行方に大きく関わってくる。
まず岡田の立ち上がりは、ストレート中心ではあるものの、カットボール、スライダーのコントロールが今ひとつ。
ストレートについては、真ん中付近に集まってしまうが、それは前回も同じ。
変化球でストライクが取れずに、仕方なくストレートで勝負に行く場合は捉えられてしまっている。

初回は、バレンティンに対し、アウトコースのカットボールで見逃し三振に打ち取るが、主審のコールが遅れたことと、バレンティンが一塁に歩きかけていた。
一塁ランナー坂口が二盗を仕掛け、會澤からの送球を受けた菊池もタッチに行かず、坂口もスライディングをしないというプレーで、盗塁成功という場面もあった。
ただ、山田をカットボールでサードゴロに打ち取ってピンチは脱した。

カープの攻撃も石川の変化球に対し、バットの芯に当てられる打者がほとんどおらず、序盤3回はほぼ完璧に抑えられた。
特にバティスタについては、低めのシンカーにはまったく付いていけず、体が開ききってのバッティングをさせられていた。

4回表の岡田は、先頭のバレンティンを高めのストレートで空振り三振に打ち取り、ストレート勝負に自信を持てる打ち取り方。
ただ、1打席目の見逃し三振も、2打席目のハーフスイングでの空振り三振の判定にも、イライラした様子がないというのは、まだままこの後の打席でも要注意。
山田への初球は、ファールフライを追い掛けた會澤が、ベンチ内に飛び込む打球を捕球することができず、ベンチに落下しそうになるところを、ボールボーイが駆け寄って落下を防ぐというファインプレーもあった。
そして、山田は1打席目のバレンティンの見逃し三振と同じ様な、アウトコースのカットボールで見逃し三振。
ストレートでもカットボールでも勝負球になっていることで、投球の幅が広がり始めた。

すると4回裏の攻撃で、先頭の田中はスライダーを捉えていったが、センター山崎のダイビングキャッチに阻まれ1アウト。
ただ、菊池はアウトコースのチェンジアップ、鈴木がインコースへのカットボールを捉え、共にレフト前ヒット。
石川の変化球を引っ張ってヒットゾーンに運べるということは、僅かにコントロールに綻びが出ているということにもなる。
2アウト1、2塁で新井に打席が回り、真ん中低目へのシンカーをセンターに打ち返し、タイムリーヒットで1点先制。

5回裏の攻撃で岡田の送りバントの失敗があり、グラウンド整備でのインターバルで気持ちを切り替えてもらいたいところだったが、6回表の投球でやや不安定さが顔を覗かせる。
先頭の坂口にレフト前ヒットを打たれ、山崎は送りバントの場面。
一塁牽制を繰り返し、そして送りバントを決められると、打球を処理した岡田は、一塁へ速い送球をするもワンバウンド。
菊池が倒れこみながら捕球して事なきを得たが、気持ちのコントロールが効いていない。
ただ、1アウト2塁でバレンティンとの勝負となり、ここではストレートで押した。
結果的には四球でランナーを貯める事になったが、勝負する気持ちを前面に押し出しており、逃げる投球はしていない。

ならばと初球のストレート狙いでスイングしてくる山田に対し、スライダーで空振りを奪う上手い攻め。
次のアウトコースのストレートで追い込み、勝負はストレートでもカットボールでも可の場面。
一旦牽制で間合いを外し、勝負を急がない。
そしてアウトコースにストレートを投げ込み、空振り三振を奪って2アウト。
これは昨日の反省を會澤が活かしたと受け取れる。

ただ、大松に対する初球が逆球になる痛恨の失投。
ライト前に打球が抜けていき、ライト鈴木のバックホームと坂口の走塁の勝負となり、際どいタイミングでアウトの判定が出た。
リプレー検証では、明らかに坂口の足の方が速いという映像は出ていないが、會澤のミットのがタッチしているものの、タッチする場所がずれている様にも見えたのも確か。
ただ、判定が覆るような確実にセーフといえるような映像はなく、リプレー検証の結果、当初の判定どおりアウトで、無失点で切り抜けた。

直後の6回裏、先頭の菊池のピッチャー返しの打球が、石川のグラブを弾く内野安打となり、丸は送りバントを狙う場面もあった。
ただ、丸の送りバントは正直、入団以来上達している様子はなく、1球ファールとなった後、ヒッティングに切り替えると四球を選んだ。
ノーアウト1、2塁となったところで、石川は治療のためにベンチに下がるが、右足のつま先を上げながら歩いているようにも見え、投手強襲の打球を処理しようとした際に、足裏がつった可能性も考えられる。

そしてそのまま石川は交代、山本哲がマウンドに上がる。
古い話では、2013年に山本哲から堂林がサヨナラ本塁打を放ったこともあり、今季好調の山本哲とは言え、悪い印象は持っていない。

代わり端、鈴木がアウトコースの甘いスライダーを捉えると、左中間スタンドに飛び込むスリーランとなり、一気に突き放す。

続く新井の三塁側への緩い当たりのゴロを処理した山本哲は、投げた瞬間に悪送球と分かる暴投で、新井は2塁へ進む。
バティスタは打ち気にはやる場面でもしっかり四球を選び、安部は逆方向へ打ち返し、三遊間を破るレフト前ヒットで、ノーアウト満塁のチャンス。
會澤はバットの芯を外されるが、高いバウンドが前進守備のサードの頭上を越えていく2点タイムリーヒット。
岡田の代打エルドレッドは浅いレフトフライに倒れ、ここで1アウトとなった。

続くチャンスでは、代わった中澤に対し、田中はセカンドフライに打ち取られるが、打者一巡となった菊池がレフト前2点タイムリーを放ってこのイニング7点目。
丸はフルカウントから、逆方向へのバッティングで、レフト線への2塁打を放ち、バレンティンも精一杯のプレーはしているが、一塁から菊池が生還し、このイニング8点目。

7回表のマウンドには一岡が上がるが、先頭の藤井の投手強襲の当たりが、一岡の左足を直撃する内野安打となる。
一岡はそのまま交代となり、ヘーゲンズがマウンドに上がる。
先頭の中村にはストレートの四球を与えるが、緊急登板という状態でもあり、打者1人に対する間に調子を整えると捉えればいい。
ただ奥村にもストライクが1球しか入らずに四球を与えてしまっては、続投は難しい。
ノーアウト満塁で、中田がマウンドに上がる。

残り3イニングで、中田、中崎、今村、そしてジャクソン、飯田の5人しか残っていない。
もし、何らかのアクシデントが出てしまえば、非常に厳しい投手起用が待っている。
それだけに中田に掛かるプレッシャーは大きいが、ヘーゲンズが時間を稼いでくれたと前向きに捉えたい。

中田は、ノーアウト満塁で代打起用されたリベロを、ストライク先行で追い込み、最後はアウトコースのストレートで見逃し三振。
坂口には真ん中高めの甘いストレートだったが、浅いセンターフライで、タッチアップもさせずに2アウト。
山崎にはボールが先行するものの、高いバウンドを田中がショートバウンドで好捕し、ショートゴロに打ち取って、見事無失点で切り抜けた。

8回のマウンドにはジャクソンが上がり、先頭のバレンティンは点差が開いていることもあり、6試合連続本塁打も意識したスイング。
ボール球にも手を出してくれたこともあり、アウトコースのスライダーで空振り三振。
山田はアウトコースのストレートでサードゴロ、大松はインコースのストレートで見逃し三振、そして正調ジャクソンスマイルで引き上げる。

8回裏の攻撃では、2アウト満塁で鈴木が追い込まれながら、レフト前2点タイムリーを放ち、新井が左中間スタンドへスリーラン。

9回表には、昨日のリベンジの機会を与えられた飯田がマウンドに上がる。
14点差ある試合に登板する投手の顔付きではなく、気持ちが入りまくっているのは感じる。
ただ、先頭の藤井にはスライダーを捉えられ、ライト線への二塁打でいきなりのピンチ。
しかし荒木はストレートで押し込みライトフライ、奥村にも同じくストレート中心で追い込み、最後は抜いたスライダーで空振り三振。
そして、西田は追い込んでからストレート勝負を挑んだが弾き返され、左中間を破るタイムリー二塁打を打たれてしまう。
野手も1点もやらないつもりの全力プレー、野間の追い方も何とか飯田に無失点でマウンドを降りてもらおうという気持ちは伝わってきた。
坂口の三遊間への当たりも、田中が深い位置からノーステップスローでアウトにし、ゲームセット。

大量得点での勝利はもちろん打線の援護の力が大きいし、岡田の6回無失点投球も大きい。
さらに言えば、鈴木の好返球が試合の流れを大きく引き寄せ、中田の好リリーフが試合の流れを決定付けた。
昨日、1番から4番の走攻守について触れたが、今日はしっかりと全ての項目で取り返してくれた。





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【カープ情報】2017.07.29 広島対ヤクルト 公式戦16回戦 不動の1番から4番が走攻守で小休止、薮田も立ち直りきれず先発転向後初黒星

2017年7月29日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦16回戦の試合結果

ヤクルト 100 014 003|9
広  島 010 000 000|1

勝 小川 5勝4敗
負 薮田 9勝2敗
S -

【本塁打】バレンティン20号、山田16号、大松3号

カープ先発の薮田の立ち上がりは、ストレートの球速は150キロ超、ツーシームのコントロールもまずまずというところで、坂口、山崎を打ち取り、バレンティンも2球で追い込んだ。
ただ、2-2からのツーシームは高めに浮き、ほとんど変化しない失投。
打った瞬間に分かる特大の本塁打を浴びてしまい、先制点を許してしまった。

そしてヤクルト先発は小川。
神宮での試合では抑えとして登板していたが、先発復帰後は初対戦。
やはり抑えよりも先発、というのを再確認させるバロメータにされてはかなわない。

先頭の田中はストレートに振り遅れて空振り三振に倒れ、菊池も初球のストレートには振り遅れた。
ただ、そこからはアジャストして四球を選び、丸の打席で盗塁を仕掛けるも盗塁死。
ランナーがいなくなったが、再び丸が四球を選んで2アウト1塁で打席には鈴木。

以前は1打席目の数字は良くなく、第3、4打席にかけて通算の数字が上がっていた時期があったが、ここのところ1打席目の内容が良くなっている。
追い込まれてから丸が完全にモーションを盗んで盗塁を決め、得点圏にランナーが進み、同点打を期待したいところではあったが、フォークにバットを当てるだけの投ゴロに倒れ無得点。

2回の薮田は、徐々にツーシームの制球も決まり始め、危なげなく三者凡退。

そして2回のカープの攻撃は、松山が3-1から打っていってセカンド正面のゴロ。
これを山田が後逸するエラーで、ノーアウト1塁となり、小川対新井。
神宮での逆転本塁打は記憶に新しいところではあるが、実際に夏場にかけて新井の調子自体も上がってきている。
ここもインコースのストレートを弾き返し、レフト前ヒットでノーアウト1、2塁。
安部が打席に向かうが、初球はボールで、このイニングは3人連続でボール先行となっている。

打者有利なカウントで、安部の振り抜いた打球はしぶとく一二塁間を抜け、ライト前タイムリーヒットで同点に追い付いた。

會澤に対してもボールから入ったが、カウントを整えられ、アウトコースのストレートで空振り三振。
これで一旦立て直しを図られた。

1アウト1、2塁となり、薮田の打席ということは送りバントの可能性が高い場面。
初球のアウトコースのストレートでバットを引き、探りを入れる。
カウントが1-1となったところでバスターを仕掛けるがファールになり追い込まれ、一塁の大松のダッシュを遅らせ、ダメもとでスリーバント狙い。
しかし、アウトコースのカットボールでバント空振りとなり、続く田中は低めのフォークを逆方向へは打っていったがショートゴロに倒れ同点どまり。

今日の薮田、小川共に際どいコースでストライクが取れず、球数が非常に多くなっている。
薮田については、ストレートの球速そのものは出ているが、全体的にコントロールの精度は良くない。

5回表の投球では、先頭の大松がライト前ヒットを放ち、内野ゴロで1つずつアウトを重ねていくのは、ここのところのカープの守備の流れ。
2アウト3塁で、8番奥村、9番小川を迎えるところで、当然2人のバッターで1つのアウトを取ることを考える場面。
ただ、奥村には初球にインコースに甘いカットボールでストライク、そして2球目はアウトコースを狙ったストレートが逆球で真ん中へのストレートとなり、無理に勝負しなくても良い場面で勝負し、そして勝ち越しタイムリーを浴びてしまった。
序盤からコントロールに不安がない投球をしていて、結果的にこの場面でコントロールミスが出てしまったのであれば、まだ仕方のない面はあるが、序盤からコントロールが定まりにくい状態で、そのまま2球続けてストライクを投げてしまうのは、避けられる失点ではなかったかと思う。

5回裏の攻撃では、1アウトから田中が四球を選んだが、菊池の打席で牽制タッチアウト。
1-2というカウントで、フォークを投げてくるのが予想される場面ではあったが、これは自滅という攻撃。

歩かせても良い場面で痛打を浴び勝ち越され、直後のイニングで走塁死。
流れが良くないというのはもちろんあるが、これは次の1点がどちらに入るかで、試合の流れが決まる。

そして6回表、1アウトから山崎に四球を与え、バレンティンにはアウトコースのツーシームでセカンドゴロを打たせるが、菊池がゲッツーを狙おうとしてチャージ、そしてボールを後逸するエラーで、一つもアウトを取ることができなかった。
1アウト2、3塁となり、山田に対し初球のカットボールが高めに浮き、軽々とセンター後方へ大飛球を飛ばされる。
犠牲フライを避けるためにも、初球から低めに制球したいところで高めに浮いた自体が失投。
そしてその山田の打球はそのままバックスクリーンに飛び込むスリーランとなり、試合の流れが大きくヤクルトに傾いてしまった。
ざわつく雰囲気の中、大松にも初球を捉えられライトスタンドへのソロホームランを打たれ、一気に5点差に広がってしまった。

これほどの流れの悪さを感じる試合は久しぶりで、点差が広がった直後のイニングで1点でも返すことが出来れば、まだ終盤の反撃にも期待が持てる展開になる。

しかし、6回裏の攻撃は、先頭の丸が粘りを見せたものの投ゴロに倒れ、鈴木も甘く来たカットボールを捉えたものの、良い当たりのライトフライに倒れる。
2アウトから松山が高めに浮いたフォークを逆方向へ打ち返し、左中間突破の二塁打を放ち、打席には新井。
初球の高めに浮いたカーブを狙っていったが、高く上がり過ぎ、フェンス手前でセンター山崎のグラブに収まった。

少なくとも終盤に勝機を残すためには、リリーフ勝負で真っ向から渡り合う必要がある。

7回表のマウンドにはジャクソンが上がり、ヒット2本を打たれたが、牽制タッチアウトもあるという、リズムを取り戻せるかといえば、どちらとも言えないピッチング。
ただ、無失点投球という最低限の結果は出せていることで、ヤクルトの勝ちパターンの継投策と3イニング対戦していくことになる。

7回裏の攻撃は、対近藤。
先頭の安部は、2-0というカウントから、ボールの高さの低めのストレートを打っていってセカンドゴロ。
會澤は逆球のスライダーを引っ張って、レフト前ヒットで出塁し、ジャクソンに代打西川を起用。
フルカウントから、ややボールを抜かれタイミングがずれたが、バットの先で拾うバッティングでライト前ヒット。
1アウト1、2塁となり、今日の試合では1番から4番がノーヒット、その上位打線に回っていく。
そして、田中はインコースのストレートに詰まり、進塁打となるセカンドゴロで、2アウト2、3塁。
菊池は初球を打ってショートゴロに倒れ、上位打線のノーヒットが今日の試合の行方を左右することになりつつある。

8回表は、中村祐に代わってリリーフ補充として一軍登録されていた飯田がマウンドに上がる。

先頭のバレンティンをサードゴロに打ち取り、バレンティンは走塁中に左足を痛めて、ゆっくりとベンチに下がっていく。
山田も低めのストレートでサードゴロに打ち取るものの、武内はライトオーバーのシングルヒット。
ただ、続く藤井は低めのスライダーで空振り三振に打ち取り、無失点。

ジャクソン、飯田と無失点リレーは見せているものの、三者凡退というわけには行かず、そこがもうひとつ攻撃のリズムには繋がっていかない。
そうは言っても、今日の試合展開で無失点で抑えるのも、本人たちにとっては重要。

8回裏は対石山。
先頭の丸がセカンドゴロに倒れ、鈴木も2球で追い込まれ、最後はインコースのストレートに詰まってセンターフライ。
松山は粘ったものの、最後はアウトコースのストレートで見逃し三振。

9回表は、回跨ぎで飯田が2イニング目のマウンドに上がり、先頭の中村にフルカウントの末に四球を与えてしまう。
奥村に送りバントを決められ、ヤクルトとしても5点差をひっくり返されないためにももう1点を奪いに来ている。
そして代打飯原がレフト前ヒットを放ち、1アウト1、3塁で上位打線に回る。
きっちり坂口に捉えられ、ライト前タイムリーヒットで6点差、無失点リレーも途切れ、試合の大勢は決した。

今日の試合は、薮田が立ち直りきれず先発初黒星を喫した試合となった。
それもあるが、田中、菊池、丸、鈴木の不動の1番から4番が、走塁面で牽制死、盗塁死、攻撃面では四球は選んだがノーヒット、守備では菊池の後逸、と悪いところが全て出た、という試合でもあった。
打撃に関しては毎試合打てるものではないのは承知しているが、それ以外の部分に関しては、この1試合だけで修正してくれるだろうという表現に留めたい。





【カープ情報】2017.07.28 広島対ヤクルト 公式戦15回戦 九里久々の先発で試合を作り、久々の6勝目

2017年7月28日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦15回戦の試合結果

ヤクルト 000 100 000|1
広  島 013 010 02×|7

勝 九里 6勝5敗
負 ブキャナン 5勝8敗
S -

【本塁打】鈴木20号、バレンティン19号、菊池10号、エルドレッド23号

7月に入って14連敗を記録したヤクルトが、今月の最終カードとなった。
大型連敗の揺り戻し中で、打線の勢いが出ているチーム状況だけに、非常に厄介な対戦相手となる。

久しぶりの先発となった九里に対し、先頭の坂口は低めのチェンジアップを簡単にセンター前に持っていき、強攻策の山崎も三遊間を破る。
ノーアウト1、2塁でバレンティンを迎え、3球連続変化球の後の低めのストレートをセンター後方へ弾き返される。
ライナー性の打球ではあったが、丸の追い方にはやや余裕があり、センターフライに打ち取ると、2塁ランナーの坂口がタッチアップ出来ていなかった。
このワンプレーが大助かりとなった九里は、山田にインコースのシュートを投げ込み、詰まらせてセカンドゴロ併殺打に打ち取って、無失点で立ち上がった。

カープの初回の攻撃は、ブキャナンの投球がボールとストライクがはっきりしている部分はあっても、ボールの勢いは感じる。
田中、菊池、丸は揃って芯で捉える事が出来ずに内野ゴロ3つ、特にカットボールのキレを感じる投球だった。

少し捉まえるのに時間が掛かるかなという印象だったが、2回裏の先頭鈴木は、インコース低めのツーシームをすくい上げると、高い弾道のままレフトスタンド上段へ飛び込む本塁打で先制する。

続く3回裏は、1アウトから田中が、高めに浮いたカットボールを逆方向へ。
レフト前ヒットで出塁すると、菊池の緩い当たりのサードゴロを捕球した藤井が一塁へ速い送球。
やや低くなったのは確かだが、リベロがボールをこぼしてオールセーフ。
丸のセカンド正面の打球は併殺崩れとなり、1アウト1、3塁。
そして1打席目で本塁打を放っている鈴木には、警戒しすぎたのかボールが先行、そして四球を選んで満塁となる。

エラー、併殺崩れ、四球と相手にもらったような満塁のチャンスを活かせればカープの流れ、活かせなければ終盤もつれる流れ。

2アウト満塁で打席に向かう松山は、ボール球を振って追い込まれるが、そこから粘りを見せ、フルカウントとなったことで、ランナーは自動スタート。
そしてインコースへのカットボールが甘くなり、レフト頭上を襲う打球を放つと、バレンティンが僅かに追い付けず、走者一掃のタイムリー二塁打となった。

あとは得点を奪った直後のイニングを抑えれば、試合の流れを確実に掴むことができる。
しかし、4回表の先頭バレンティンは、アウトコースへのチェンジアップを打っていったが、あっち向いてホイという打球がライト方向へフラフラとあがった。
すると、そのままライトスタンドに届いてしまい、ソロホームランで1点を返される。

これがバレンティンのパワーと言ってしまえば納得なのかもしれないが、やられた方はたまったものではない。

1点返されたことで、一旦勢いの止まっていたヤクルト打線が再び勢いづくのを予感させるように、2本のヒットでピンチを招く。
ここでは九里が粘って追加点を阻んだが、終盤の反撃にも十分気を付けないといけない。

5回裏、先頭の田中が内野安打で出塁し、出来るだけ点差を開いておきたいというところで一塁牽制死というプレーがあり、なかなか追加点が奪えないかなという雰囲気になりかけたところで、菊池がバックスクリーンに本塁打を放った。
これで次の1点をヤクルトに奪われるまでは、カープのペースで試合を運ぶことが出来る。

九里が6回1失点で抑え、7回表のマウンドには一岡が上がる。
7回から勝ちパターンの投手起用を見せるのも実に久しぶりで、それというのも昨日ヘーゲンズ、ジャクソンがしっかり試合を立て直しながら長いイニングを担ってくれたという好循環もある。

その一岡は、先頭の中村に内野安打を許しても、その後は1つずつ確実にアウトを取っていく。
これであれば大量失点につながる可能性は低くなり、以前も同じことを言ったが、作シーズンの今村が担った役割を、そのまま一岡がこなしてくれている。

8回表のマウンドには中崎が上がり、やはり先頭の山崎に内野安打を許す展開。
しかし同じ様に一つずつアウトを取っていく。
1アウト2塁と場面が変わり、山田のライト頭上を襲うライトフライで、初回と同じ様に2塁ランナーがタッチアップできないというプレーが出た。
この隙を逃さない投球が出来るのが中崎、続くリベロをアウトコースのカットボールで見逃し三振に打ち取って、無失点リレー継続。

そして、8回裏、次の1点がカープに入る。
1アウトから野間が6月4日以来の、それも外野まで打球が飛ぶヒットで出塁すると、エルドレッドが低めのストレートをすくい上げ、滞空時間の長い本塁打を左中間スタンドに放り込んだ。
試合の流れ的には、このエルドレッドのツーランで大きく勝利に近付いた。

逆に今村を登板させるかどうか悩ましい点差になったが、相手は10点差を逆転する打線。
9回表のマウンドには今村が上がり、登板する以上は無失点で抑えて、明日以降の試合にも繋げて貰いたいところ。

そしてフォークとスライダー中心の投球で2アウトを奪い、奥村はストレート2球で追い込み、最後はセカンドゴロに打ち取り、見事三者凡退に抑えきった。

初回のいきなりのピンチを、無失点で切り抜けられたことで、落ち着いて試合に入ることが出来た。
今日のカープの試合運びは、無理をせずに一つずつアウトを奪っていくというシーンが目立っていた。
慌てていないなという印象が強く残った試合だった。





【カープ情報】2017.07.27 広島対巨人 公式戦17回戦 中村祐若さ故の痛打を浴びる、今後に期待の2敗目

2017年7月27日に行われた、広島対巨人の公式戦17回戦の試合結果

広島 001 100 100|3
巨人 100 300 00×|4

勝 田口 9勝2敗
負 中村祐 3勝2敗
S カミネロ 0勝3敗19S

【本塁打】坂本11号

カープのスタメンは、初めてバティスタが5番に入り、エルドレッド、西川と続く打順。
前回無得点に抑えられた田口相手に、打線を変更してきた。
バティスタの5番については、エルドレッド以下の打順をいじりたくないという意図で、バティスタの調子云々ではないように思える。

そして初回の攻撃では、田中は粘りを見せたもののセカンドゴロに倒れるが、菊池は逆方向へのバッティングでライト前ヒット。
丸はスライダーを引っ掛けてファーストゴロで二塁のみ封殺。
鈴木はインコースへのスライダーをレフトポール際へ運び、一旦は本塁打の判定が出たものの、リプレー映像ではポールの外に打球が切れていた。
仕切り直しの打席では、インコースへのスライダーで見逃し三振に倒れ、無得点に終わる。

ただ、田口に対しては、とにかくファーストストライクを打っていくというのがチーム方針にもなっている。
それが、今日はじっくりとボールを見ている様子だったことで、今後の打撃内容に興味が出てきた。

カープ先発の中村祐は、前回登板で課題の左打者への攻めに良化の跡が見られた。
そして巨人のスタメンには、投手の田口を除いては、左打者は阿部と亀井の2名だけ。
ところが、1回裏、左打者が一人も回ってこないうちに、坂本に先制本塁打を浴びてしまう。

調子自体は、スライダー、カーブでストライク先行の投球が出来ているし、ストレートもまずまずコーナーに決まっている。
あえて言うなら、全体的にボールが高いかなという感じは受けるが、状態は悪くなさそうに見える。

一方のカープ打線は、2回以降も田口に対してじっくりと攻めて行き、3回は菊池のタイムリー、4回はバティスタ、エルドレッドの連続二塁打で、それぞれ1点ずつを奪う。

しかし、中村祐は4回裏に捉まってしまう。
先頭のマギーのセンター前ヒットで、途端に窮屈なピッチングになってしまったのは、初回に本塁打を浴びた坂本を打席に迎えたことによる。
どうしてもインコースには投げきれない状況に追い込まれ、フルカウントからのアウトコースへのスライダーは、コースも高さも悪くなかった。
ただ、インコースを見せられなかったことで、アウトコースのスライダーに付いてこられた。
坂本のセンター左へのヒットで、ノーアウト1、3塁となり、阿部の打席では、阿部の間合いで投げさせられた。
セットに入り、ボールを投げるまでの間が一定。
ストレートでの空振りでタイミングを合わされ、次のストレートはきっちり合わせられ、右中間への2点タイムリー二塁打を浴びてしまう。
若い投手だけに、ベテランの4番打者に対し、交わして勝負するよりも、真っ向勝負で打たれるのは、経験と割り切って受け止めてあげないといけない。
もう一つ言えば、陽のセンター前ヒットも、阿部に投球したのと同じリズム。

マウンド上で余裕を持ち、牽制を挟んだり、プレートを外したり、ボールを長く持ったり、というのは一軍のマウンドで投げ続けないと身に付かない。
そういうのはこれから、今後に期待という投球だった。

そして、4点目を失ったタイミングで、ヘーゲンズがマウンドに上がる。
代わり端、陽を牽制で刺し、このあたりは余裕があるなと感じさせる。

ロングリリーフとなったヘーゲンズは、6回裏には1アウト満塁のピンチを招く。
陽の一二塁間への緩い打球を処理した菊池は、一塁ランナーの村田にタッチしようとして追い掛け、村田が大きく交わそうとしたところで、3フィートラインオーバーを確信した菊池は、追いかけるのを止めすぐさま一塁送球。
3フィートラインオーバーによるアウトと、一塁送球アウトのダブルプレーでピンチを切り抜けたが、ここも余裕を持っていなければ、タッチに行くことを焦るあまり一塁送球が遅れて、その間に三塁ランナーの生還を許してしまっていた可能性もあった。

リードを許す展開ではあっても、決して一方的にはなっていないことで、試合運びにも悲壮感がない。

7回表の攻撃では、田口のスライダーが高く浮いたところを、會澤が逆方向へのバッティングでライト前ヒット。
ヘーゲンズの代打新井は、初球のインコースへのスライダーを捉えて、ライナーでレフトフェンスに直撃するヒットで1アウト1、3塁のチャンスを作ると、田中がインコースのストレートを逆方向へ打ち返し、レフトへの犠牲フライで1点返して、1点差に迫る。
ただ、タッチアップで生還した會澤は、本塁のクロスプレーを避ける走塁をし、危ない体勢になってしばらく立ち上がれないシーンがあった。
すぐさまベンチに戻り、レガースをつける仕草は、心配ないというより、逆に痛みを我慢しているようにも見えた。

7回裏は、ジャクソンが三者凡退に抑え、1点差を保つ。

8回表はマシソンとの対戦となるが、丸はストレートに振り遅れて空振り三振。
鈴木はまたもやフォームを若干変更し、右脇を空け、右肘を高く上げる構え。
狙いとすれば、右肘を高く上げることで、マシソンの高めのストレートを上から叩こうというものだと受け取ったが、あっさりと見透かされ、フォークと縦スラで空振り三振。
バティスタは、高めのストレートで空振り三振、力勝負に敗れた。

9回表の攻撃は、カミネロに対し、先頭のエルドレッドはインコースのストレートに詰まって、浅いセンターフライ。
西川もアウトコースのストレートを打ち上げてレフトフライに倒れ2アウト。
會澤に代打松山を送るが、松山は今季、カミネロの156キロのストレートをライトスタンドに放り込んだこともあったが、今日はそれを上回る160キロを投げ込んでくる。
その160キロのストレートはファールになったが、最後はインコースへのスライダーで空振り三振。

あと1点及ばず敗戦となったが、拙いプレーが出た訳でもなく、前回無得点に抑えられている田口から、コツコツ点も奪って見せた。
中村祐が敗戦投手になったが、ピンチを背負って逃げの投球をしたわけでもなく、むしろあまりに正直に勝負に行き過ぎたとも言える。
今後に繋がらない投球ではないだけに、何とか一軍に残っていってもらいたい。





【カープ情報】2017.07.26 広島対巨人 公式戦16回戦 大瀬良7回1失点の好投で7連勝、打線も長打攻勢で主導権を握る

2017年7月26日に行われた、広島対巨人の公式戦16回戦の試合結果

広島 202 010 011|7
巨人 000 000 110|2

勝 大瀬良 7勝0敗
負 畠 1勝1敗
S -

【本塁打】鈴木19号、丸17号、エルドレッド22号

巨人先発の畠は、プロ入り初登板の相手がカープだった。
その時は荒れ気味の投球だったが、3度目の先発となるこの試合では、落ち着きも出てきているだろう。

先頭の田中は、150キロ超のストレートに差し込まれ、セカンドゴロに倒れる。
菊池に対しても、キャッチャーの構えとは違うコースにボールが行っているが、適度に荒れているという感じで、狙い球を絞れずに空振り三振。
丸は初球のインコースのストレートに振り遅れて空振りとなるが、そこから4球連続すっぽ抜け。
四球で2アウト1塁で打席に向かう鈴木は、ストレート2球で追い込まれたが、1-2からのアウトコースのストレートを捉え、バックスクリーンに一直線に伸びていく先制ツーランを放つ。
ほぼストレートでしかストライクが入らない状態で、ボールになる変化球を見逃した直後のストレートを、ある程度予測して打ち返したように見えた。

一方、カープ先発の大瀬良は、ストレート、スライダー、カットボールでストライクが取れており、コーナーにもそこそこ決めている。
ストライク先行のピッチングで、すんなり三者凡退に打ち取って、まずは良い立ち上がりを見せた。

畠に対しては、菊池と安部がどうもタイミングが合わず、特に菊池は2打席連続三振。
その菊池を三振に取ったのはストレートだったが、3回の攻撃では、その前後、田中と丸はストレートを捉えている。
田中が真ん中高めのストレートを上から叩いて、ライトオーバーの二塁打。
そして丸は、アウトコースを狙ったストレートが内に入り、真ん中高めのストレートを完璧に捉え、ライトスタンド5階席に飛び込む特大ツーランを放つ。

高い位置から投げ下ろすストレートは、球速も角度も非常に素晴らしいが、時折甘くなるストレートを捉えきっている鈴木と丸の打撃が上回ったという状況だろう。
6回5失点、自責点4ではあったが、11奪三振という投球は、前回対戦を上回ったと捉えておいた方がいいだろう。
次回も十分警戒が必要な投手とインプットされたと思う。

そして大瀬良のピッチングは、一部で報道されたように、投球中に一度三塁側へ視線を移す投球フォームに変更してからは、今シーズン序盤のようなコントロールが乱れる姿が見られなくなった。
5回裏に阿部に逆方向へ打ち返され、レフト前ヒットを許すものの、6回を投げ終えて許したランナーは、その1人だけ。
巨人の各打者が、見逃した際に首を捻る姿も何度か見られたように、コーナーギリギリへの制球が、今日の投球を表している。

球数も少なく、今日こそは完投、完封も期待できるかという矢先、1アウトからマギーにライト線への二塁打を打たれる。
走塁中にマギーが足を痛めて交代するというアクシデントがあり、一時試合は中断。
そして代走山本が起用されて試合が再開されると、坂本、阿部にはストレートを連続で捉えられてしまう。
マギーから始まり、阿部のセンター前タイムリーヒットまで、ストレートを捉えられたのは、逆球も多くなってきたことも一因かと思う。

ただ、一旦気持ちをリセットし、村田をインコースのストレートで詰まらせて、浅いセンターフライ。
陽は2球で追い込んでから、僅かに外れるボールが続いたこともありフルカウント。
しかし、最後は明らかに三振を狙うべく、力を入れて投げ込んだインコース高めのストレートで空振り三振に打ち取って、反撃を1点で止めた。

序盤に5点を奪って以降は、追加点が奪えなかった展開ということもあり、終盤の反撃で巨人側に勢いが出るかというところ。
ただ、直後の8回表に、エルドレッドがアウトコース高めへのカーブを捉え、左中間スタンドに飛び込む本塁打を放ち、すぐさま5点リードに戻した。

8回裏にマウンドに上がったのは中田だったが、今日はストレートがシュート回転している。
代打橋本到のライト前ヒットで、高く弾んだ打球が鈴木の頭上を越すという拙いプレーはあったが、長野の左中間突破のストレートはシュート回転で真ん中に入ってしまっていた。
それでも山本には、軌道を修正し、きれいなストレートで見逃し三振を奪ってピンチを脱し、これであれば次回登板までに修正が利くだろう。

9回表の攻撃では、代わった桜井に対し、先頭の田中が四球を選び、菊池はドラッグバント。
桜井、阿部、山本の3人ともが捕球できず、ボールが転がる間に、一塁ランナーの田中は三塁へ進み、ノーアウト1、3塁。
そして丸が犠牲フライを打ち上げて1点追加。

5点リードの9回裏は一岡がマウンドに上がる。
先頭の坂本は上手いバッティングでライト前ヒット、鈴木も目の前のライナーに無理に突っ込まなかった。
阿部の一二塁間へのセカンドゴロも、菊池は無理に二塁へ送球せずに、一塁だけアウトを取る。
村田をアウトコースのストレートでセカンドゴロ、陽にはカーブを使いながら追い込み、最後はこの試合初めて投げるスライダーで空振り三振を奪ってゲームセット。

大瀬良の投球は、シーズン序盤の不安定な状態から、徐々に進化し、コントロールの不安から自滅するという姿が見られなくなってきた。
新人王を取った1年目のシーズンよりも、投球内容は良く感じる。





【カープ情報】2017.07.25 広島対巨人 公式戦15回戦 野村7回無失点の好投で6勝目、菊池の好守で最終回のピンチを凌ぐ

2017年7月25日に行われた、広島対巨人の公式戦15回戦の試合結果

広島 000 000 020|2
巨人 000 000 001|1

勝 野村 6勝4敗
負 マイコラス 8勝5敗
S 今村 1勝1敗18S

【本塁打】なし

カープの初回の攻撃は、先頭の田中が粘ってセンター前ヒットで出塁し、菊池が送りバントを決める。
丸のセンター前に抜けようかという打球はマギーが追い付いて内野安打となったことで、二塁ランナーの田中は三塁にストップし、鈴木はショートゴロ併殺打に倒れ無得点。
マイコラスに対し、粘りの姿勢を見せることは、投球の乱れを引き出すことに繋がるが、マイコラスにとっても想定内の攻撃。

この粘りの攻撃は、一度で終わらせないことで、マイコラス攻略に繋げて行きたい。

そして野村の立ち上がりも、田中も上手く捕球はしたものの先頭の長野に内野安打。
そして坂本の緩い当たりのサードゴロ、こちらも同じく内野安打となり、安部の一塁送球の間に、一塁ランナーの長野が三塁へ進むという、積極的な走塁を仕掛けてくる。
ただ、阿部に対しフルカウントとなったことで、一塁ランナーがスタートを切り、三振ゲッツーという、集中した守備で切り抜けた。

初回以外は、マイコラス、野村ともにランナーを出しても大きなピンチには広がらず、徐々に1点が重くなる展開が頭を過る。
今シーズンは菅野と野村の投手戦で、マギーにカーブを狙い打たれて決勝本塁打を浴び、0対1で敗れるという試合もあったが、当然同じ展開は避けたい。

4回はともに3番から始まる打順で、同じ様にカーブを織り交ぜながらのピッチングで、バットの芯に当たる打席もほとんどなく、三者凡退の応酬。

ヒヤッとしたのは、6回裏の野村対マギーの打席。
2アウトランナーなしで、本塁打を狙ってきても不思議ではない場面で、4球続けてアウトコースを攻め、勝負球はインコースのツーシームを選択。
これが真ん中へ行ってしまい、高々とレフトへ打球が上がる。
ただ、ややボールの下を叩いており、上がりすぎのレフトフライにはなったが、失投といえるボールではあった。

7回裏は、阿部に対しボールが先行し、この試合初めて四球を与えてしまうが、村田をアウトコースのカットボールで引っ掛けさせ、狙い通りのショートゴロ併殺打に打ち取る。

そしてようやく試合が動くときが訪れた。
8回表の攻撃で、先頭の安部が二遊間へのゴロを放つ。 マギーが追い付きかけたが、安部の足を考えると回り込んで捕球したのでは間に合わず、逆シングルで捕って、踏ん張ってノーステップ、またはジャンピングスローでしかアウトにならない打球コース。
結果、逆シングルで捕球することができず、センター前に抜けていくヒットで先頭打者が出塁。
會澤が送りバントを決め、野村に代打西川を起用し、勝負をかけた。

その西川は高めのストレートを引っ張り、一二塁間への強い打球を放ち、マギーが飛び込むもののグラブを弾く。
やや後方にボールが転がる隙を逃さず、二塁ランナーの安部は三塁を蹴って本塁生還。
貴重な先制点となった。

さらには田中が3本目のヒットで繋ぎ、菊池が高めに浮いたカーブをセンター返し。
センター前タイムリーヒットで2点目を奪う。

2点リードの8回裏のマウンドには中崎が上がり、形は整った。

その中崎は、先頭の陽に10球以上粘られ、フルカウントまで持ち込まれたが、根負けせずにストライクを投げ続け、センターフライに打ち取る。
すると続く亀井は初球を打ってショートゴロに打ち取り、これは中崎の投球が良い流れをもたらしたと感じる場面。
代打相川の三塁線への打球も安部が好捕し、得点を奪った次のイニングを、見事三者凡退に打ち取った。

9回のマウンドには今村が上がり、レフトの守備固めも忘れず、松山に代えて野間が入る。
先頭の代打橋本到には、粘られた末に、縦のスライダーがバットの先に当たり、緩い当たりのショートゴロが内野安打となる。
長野に対しても、追い込んでからのフォークを捉えられ、三遊間への強い打球。
ショート田中が飛び込んだが、レフト前に抜けていき、ノーアウト1、2塁とピンチが広がる。
今日は縦スラも、フォークもいい高さには決まっているがバットに当たるということは、やはりマウンドの違いが、球筋に影響しているのだろう。
こうなるとベースの手前で落とすような軌道のボールに修正する必要があり、マギーに対してはさらに低いフォークでショートゴロ併殺打に打ち取って、2アウト3塁に場面が変わる。
坂本には逆にストレート勝負を挑んだが、インコースに食い込み気味にややシュート回転し、逆方向へ打ち返され、ライト前タイムリーヒットで1点返される。

阿部に対しては、ボール先行し、インコースへのフォークをライト方向へ弾き返される。
ただ、ただ菊池が一二塁間の深い位置で捕球し、セカンドゴロに打ち取ってゲームセット。
確かに詰まり気味で、痛烈な打球ではなかったが、余裕を持って捌けるプレーには驚嘆させられる。

1点差での逃げ切りとなった試合の流れを引き寄せたのは、やはりマイコラスに投げ勝った野村の投球によるところが大きい。
今日の野村の投球は、エースの投球と呼んで差し支えないかと思う。





【カープ情報】2017.07.23 広島対中日 公式戦15回戦 今日は岡田の日、前半の不調を払拭する8勝目

2017年7月23日に行われた、広島対中日の公式戦15回戦の試合結果

中日 000 000 100| 1
広島 001 342 11×|12

勝 岡田 8勝4敗
負 鈴木 5勝4敗
S -

【本塁打】鈴木18号

カープ先発の岡田は、オールスターで全球ストレート勝負を挑み、手応えを取り戻すきっかけを掴んだように見えた。
さすがに公式戦で全球ストレートという訳には行かないが、今日は決め球にストレートを選択するケースが多かった。

立ち上がりからストレートを投げ込むたびに、スタンドからは大きな歓声が上がり、球場を味方に付けた。
初回は大島からアウトコースのストレートで空振り三振を奪い、2回はゲレーロをほぼ真ん中のストレートだったが、詰まらせてセンターフライ、ビシエドもインコースのストレートでセカンドフライに打ち取った。

一方のカープの攻撃は、中日先発の鈴木翔に対し、先頭の田中のセンター前ヒット、菊池の送りバントで1アウト2塁。
丸は3-0から打ちに行って、良い当たりのライトライナー、鈴木はインコースへの逆球のストレートで詰まらされてセンターフライに倒れ無得点。

これは、岡田の快投を見る試合という位置付けだと思っていい。
7回無失点くらいの投球を期待し、カープとしてはコツコツ得点を奪っていきたいところ。

そして3回裏の攻撃では、投球のリズムが良いときは、こうなるという見本のような攻撃が見られた。
先頭の會澤が追い込まれてから四球を選び、岡田は送りバントの場面。
そこでワイルドピッチでランナーが進み、2塁となってから送りバントを決め1アウト3塁。
そして菊池のタイムリー内野安打で1点先制。

4回裏の攻撃では、先頭の鈴木がほとんど落ちないフォークを捉え、左中間スタンドへの本塁打を放つ。
松山、新井が連続二塁打を放ったが、新井の打球は低いライナーでライトの頭上を越えたことで、松山のスタートが遅れ、本塁タッチアウト。
ただ、今日は岡田の日。
安部、會澤が四球で繋ぎ、1アウト満塁の場面で、岡田は初球のほとんど変化しないスライダーを捉えてライト前タイムリーヒット。
鈴木翔の投球は、4回裏に大きくコントロールを乱した。
やはり岡田の4イニングでノーヒットというピッチングが、相手投手にもプレッシャーをかけたとも言えるだろう。

岡田のタイムリーで鈴木翔は交代、小笠原がマウンドに上がり、その代わり端、田中がらしいバッティングでレフト前タイムリーヒット。
菊池もインコースへのスライダーを捉え、三塁線へ強い打球を放つが、福田が逆シングルで好捕、そして5-2-3のゲッツーとなってしまった。

それでも攻撃のリズムは変わらず、5回裏には回跨ぎの小笠原に対し、丸が高めのストレートを上から叩いてセンター前ヒット、鈴木は真ん中高めのスライダーにややタイミング外れたが、左中間への二塁打で、ノーアウト2、3塁。
松山はカーブで空振り三振に倒れるが、新井は高めのカーブを合わせるだけ、軽く払った打球はレフトへの犠牲フライで1点追加。
安部は追い込まれてから、何とかバットに当ててサード前への緩いゴロとなるが、バットの先だったことでスライス回転し、サード福田の捕球体勢が崩れる。
この当たりがタイムリー内野安打となり、点差が6点に広がる。

続く會澤が四球を選び、岡田の打席でワイルドピッチ、二塁ランナーの安部が三塁に進む。

そして、繰り返すが今日は岡田の日。

フルカウントからのアウトコースのストレートを逆方向へと打ち返すと、スライス回転で切れながらゲレーロの頭上を破る、2点タイムリー二塁打。

5回を終え、8対0、そして岡田はパーフェクト継続。

6回表の岡田の投球は、ストレートはまだ低めで150キロ超が出て、6回表を終えてもパーフェクト継続。
ただ、8番の松井雅と代打木下にはストレートが若干高めに行くケースがあった。
特に松井雅には、逆方向へ良い当たりのレフトライナーを放たれており、球数的にはまだ余力があると思えるが、やはり終盤に向けて試練が訪れそうな予感はある。

今日はゲレーロの上下左右を襲う打球が非常に多く、6回裏には松山のレフトオーバーのタイムリー二塁打で追加点を奪い、松山に代走野間を起用、試合の締めくくりに向けて着々と準備を整える。

ただ2アウトから、會澤は2試合連続、同じ様なコースで、左手の甲付近に当たる死球を受ける。
かつて顔面死球を受け、死球に対してはナーバスになっているはずでも、通常の死球では滅多に感情的にならない會澤も流石に不満げな表情になっていたが、ぐっとこらえて一塁へ向かった。

7回表の岡田のピッチングは、先頭の京田に対し、追い込んでから粘られ、フルカウントまでもつれ込む。
そして最後のインコースへのストレートはややシュート回転。
これをレフト方向へ弾き返され、パーフェクトが途切れる二塁打を打たれてしまった。
ただ、最近の投球では交わそうとしてスライダー、カットボールなどを選択していたケースだったが、ストレートで勝負に行ったこと自体は評価したい。
そして大島にインコースのストレートを捉えられ、ライト前タイムリーヒットで1点返された。
この後は、併殺崩れ、四球などでランナーを残してマウンドを降りることになってしまったが、変に打たれて6回までのパーフェクトピッチがなかったことになるリスクを避けたということだろうし、これは親心だと思う。

中田が好リリーフで満塁のピンチを凌ぎ、8回からは久々となるヘーゲンズが登板。
ヘーゲンズは持ち味を十分発揮する、内野ゴロ3つで三者凡退に抑えた。

最後は高橋樹がランナーを背負いながらも無失点で抑えてゲームセット。

打線も12点を奪って大量援護をしているが、今日は岡田の日、ということで良いのではないだろうか。





【カープ情報】2017.07.22 広島対中日 公式戦14回戦 薮田6回2失点で9勝目

2017年7月22日に行われた、広島対中日の公式戦14回戦の試合結果

中日 000 002 001|3
広島 000 140 10×|6

勝 薮田 9勝1敗
負 柳 1勝4敗
S -

【本塁打】ゲレーロ27号、ビシエド15号

本日は短評となります。

序盤は、柳の低めを丁寧に付く投球の前に、割と捉えた打球でも野手の守備範囲に飛び、ランナーが出せず。
薮田については、ボールがバラつくものの、簡単に四球は出さずに、我慢の投球。
ストレートは高く浮き、ツーシームも低めに外れるケースが多く、かなり苦しい投球にはなったが、とにかくリズムだけは一定に保っていた。
マウンドにいるときは、ほぼプレートに足を掛けたままで、ボールを受け取ると直ぐに投球モーションに入る。
球数自体は多くも少なくもないが、4回を終えるのに1時間を切ろうかというペースだったのは、両投手の投球によるところが大きい。

3回までノーヒットに抑えられていたカープ打線だったが、4回に入ると柳のボールが高くなり始めた。
先頭の田中の打球はクリーンヒットで、鈴木、松山の2本の内野安打、特に松山の一二塁間を破ろうかという打球に飛び付いた堂上のグラブを弾くタイムリー内野安打は、ボールが高かった分、打球の勢いが落ちなかったと言える。

4回に入っても、柳の制球は戻らず、送りバントを狙おうとする薮田に対して四球を与えたところで、治療のためにベンチに下がり、そしてそのまま投手交代となった。
この機を逃さず、丸の3点タイムリー二塁打で点差を広げ、カープの流れで試合を運んでいる。

6回の薮田は、出来ればすんなり抑えて、もう一イニング投げたいところではあった。
ただ、堂上に四球を与え、大島は何とか低めのツーシームで空振り三振を奪ったものの、ボールの制御が利かなくなっていた。
ゲレーロにはストレートを逆方向へ打ち返され、ライナー性の打球のままライトスタンドに放り込まれるツーラン。
それまでの2打席ではストレートで押し込めていただけに、代え時としては分かりやすかった。
もちろん、後続のビシエドをきっちり打ち取ったことで、2失点とは言っても試合の流れを渡すような投球にはならなかった。

カープ打線は、リリーフに回っている小笠原から、安部がセカンドのグラブを弾くタイムリーヒットを放ち、ダメ押しに近い得点を奪い、あとは中崎、今村で逃げ切り体勢に入る。

中崎は今日はボールが先行し、スライダー、カットボールが外れる場面が多く、苦労したものの、大島を4-6-3の併殺に打ち取る。

9回は今村がマウンドに上がるが、上空からは雨粒が落ちてくる。
ゲレーロをセカンドフライに打ち取ったところで、徐々に雨粒が大きくなり、ビシエドに対する場面では球場のセンターから三塁側の左半分だけが雨にさらされ、1ボールとなったところで球場全体が雨で覆われた。

あっという間に外野には水が浮くような雨で試合が中断し、約30分後に試合が再開されたが、スタンドは半分以上空席が出来ていた。
今村は再開直後にビシエドに本塁打を浴びてしまったが、これは全く気にする必要がない。

思いの外長い試合になってしまったが、アクシデントがあったにせよ、柳のボールが高くなり始めた途端に、きっちりヒットゾーンに打球を飛ばせるカープの打線と、簡単には崩れない薮田の投球が勝利に繋がった。

鈴木に関しては、状態が上がってきていたと思ったが、今日はまたタイミングが合わなくなっていた。





【カープ情報】2017.07.21 広島対中日 公式戦13回戦 ジョンソン乱調で序盤の大量失点が響く敗戦も、若手中心の攻撃には手応え

2017年7月21日に行われた、広島対中日の公式戦13回戦の試合結果

中日 033 010 100|8
広島 101 010 110|5

勝 バルデス 6勝5敗
負 ジョンソン 4勝3敗
S 田島 1勝4敗25S

【本塁打】ビシエド14号、ゲレーロ25号、26号、菊池9号

ジョンソンの立ち上がりは、右の谷にヒットを許すものの、左打者はきっちりと打ち取った。
特に京田、大島と足の速いランナーを出塁させず、足でかき回される心配がなかったことで、安心して見ていられる内容。

一方カープの攻撃では、田中はいつも通りの逆方向へのバッティングを見せるもレフトフライ。
ただ、ゲレーロの追い方は怪しく、こういったバッティングを続けていければ、突破口も開ける。
菊池はアウトコースの遠いチェンジアップを引っ掛けてショートゴロに倒れるが、丸も逆方向へ打ち返し、三遊間突破のレフト前ヒット。
2アウト1塁で鈴木の打席を迎えるが、やはりタイミングの取り方は良く見える。
追い込まれてからも、難なくアウトコースへの決め球、カットボール、スライダー、チェンジアップにも付いていき、4球ファールで粘る。
中日バッテリーが焦ってインコース、それも甘めに来れば仕留められる状況にあったが、最後もアウトコースへのチェンジアップを選択。
そして軽く合わせてライト前ヒットを放って、2アウト1、2塁。
松山に対しては徹底的にアウトコースの低めを突いてきており、2-2と追い込まれ、厳しい攻めをしてくるなと思った矢先、決めに来たスライダーが、5球目で一番甘く来た。
松山のライト前タイムリーヒットで1点を先制。
エルドレッドはアウトコースへのチェンジアップで空振り三振に倒れたが、2アウトからの三連打はお見事だった。

ところが、という表現になってしまうが、2回表のジョンソンの投球は大きく乱れた。
四球2つは単なるコントロールミスかなと思えたが、福田に対する投球では明らかに内容が悪いシーンが見られた。
大きな当たりのレフトフライに打ち取ったものの、インコース低めのカットボールを捉えられており、調子の良い時のジョンソンの決め球にもなっているボール。
右打者はバットに当てることは出来ないし、当たってもファールになるコース。
それをほぼ完璧に捉えられたということは、インコースへのカットボールの精度、キレは良くない事になる。
そして2アウト1、3塁で、8番の木下に対しても、インコースへのスライダーが引っ掛かって、膝元に当たる死球。
こちらも通常であれば、なかなか見ることの出来ない光景。
もう、スライダー、カット系のボールを集めることが無理と判断したのか、2アウト満塁で打席に入っているバルデスには、2球で追い込んでから、高めの釣り球を投げた。
通常では考えられないような攻め方で、最後は真ん中に行ってしまったスライダーを捉えられ、左中間突破の3点タイムリー二塁打を浴びてしまう。

1イニングだけ乱れて、すぐに元の姿に戻れば心配は要らなかったが、3回表は中日打線がスライダー、カットボールを狙い打ってきた。
先頭の谷はバットの先に当たり、不規則なバウンドとなり田中がボールをこぼし、一塁悪送球するエラーで、ノーアウト2塁のピンチを背負う。
その谷を含め、ランナーを貯め、ビシエドに真ん中へのカーブを完璧に捉えられてスリーランを浴びてしまった。

ジョンソンはこれ以上投げても、この試合中に立ち直るのは難しいという判断をしたのだと思うが、3回途中でKO。
九里がロングリリーフとしてマウンドに上がる。

その九里は、自身の役割を十分に理解しており、投球テンポを上げ、ダラダラとした試合展開にならないようストライク先行のピッチングを見せる。
5回にはゲレーロに低めのツーシームをすくい上げられ、レフトスタンドへの本塁打を浴び、7回にはインハイへのシュートまで本塁打にされてしまうが、3回途中から7回まで投げ切り、それでいて試合を落ち着かせた。
意味のある4回2/3の、2失点投球だった。

試合展開的には、積極的に攻撃を仕掛けるのは間違いないものの、どちらかと言えば若手にチャンスを与え、それで点差が詰まってくれば新井、バティスタを起用していくことになる。

7回裏の攻撃では、石原に代打天谷を起用したが空振り三振に倒れたことで、九里に代打磯村を起用してきた。
当然、8回表の守備からは磯村がマスクを被る前提での起用で、投手も高橋樹の登板が濃厚。

磯村にとっては5点のビハインドでようやく巡ってきたチャンス。
そして初球のスライダーを捉えてレフトオーバーの二塁打を放つのだから、良い働きをしてくれる。
田中も高めのチェンジアップを捉えて、ライトオーバーのタイムリー二塁打で1点を返す。

そしてバルデスは交代し、又吉がマウンドへ。
代わり端、菊池は空振り三振に倒れるが、丸は四球を選んで2アウト1、2塁。
鈴木は詰まった当たりがセンター前に飛んでいくが、大島のスライディングキャッチに阻まれて、1点止まりとなる。

8回表は高橋樹がマウンドに上がり、先頭の藤井に対し、インコースのストレートを投げ込み、決め球はスローカーブで見逃し三振。
堂上を当たり損ないのサードゴロに打ち取り、京田にはストレートとカーブのコンビネーションでショートゴロに打ち取り三者凡退。
投球にはちゃんと意図を感じることが出来る。

若手中心という起用は続き、8回裏の攻撃では1アウトからエルドレッドがレフト前ヒットで出塁。
2アウト1塁の場面で、高橋樹、磯村と続く打順で、代打は西川と岩本。
西川は追い込まれてから、スライダーを捉えてセンター前ヒットを放つが、二塁ベースに到達したエルドレッドは膝に手を当てている。
足の状態が再び悪くなっているのは感じるシーンだった。
そして2アウト1、2塁で岩本が追い込まれてからセンター前ヒットを放つが、エルドレッドは三塁を回ったところで全力疾走が出来ない。
滑り込まなくてもセーフと思って走っていたと思うが、本塁はクロスプレーになり、走り抜けるのとキャッチャーがボールを捕球しようとするのが同時となり、ボールは大きく弾かれる。
1点を返し、2アウト2、3塁という場面で、投手交代、岩瀬対田中。
その岩瀬は、田中を2球で追い込み、最後はスライダーで空振り三振、またもや1点止まりとなった。

9回表はエルドレッドが退き、マウンドにはジャクソン。
谷をインコースのストレートでセカンドフライ、大島をスライダーで高いバウンドのショートゴロ、ゲレーロを低めのストレートでライトフライ。
すんなり三者凡退に抑え、控えめなジャクソンスマイル。

9回裏の攻撃は、田島との対戦。
先頭の菊池は、初球のストレートを引っ掛けてショートゴロ、丸は低めのシンカーで空振り三振。
鈴木は四球を選んだが、松山はサードファールフライに倒れゲームセット。

新井、バティスタを代打に残したままの敗戦にはなったが、試合途中からは若手の力で、追い上げた。
一方的な展開にはならず、最後は田島にセーブが付く場面で登板させるまでに、試合を作り直した。

九里、高橋樹、磯村、岩本は十分手応えを感じてもらって良いのではないだろうか。





【カープ情報】広島カープ 2017年契約更改 背番号 選手一覧

2017年度の広島カープの選手一覧、背番号、契約更改情報です。(2016年度版はこちら

11月15日現在での、未定の背番号は、1、5、13、18、26、28、40、48、65となっています。
金額は推定となっていますので、前年比が報道の数字と違っていることもありますが、当ブログでは昨年掲載の金額との差額を掲載します。
(2017年は税抜き表示、2016年以前は税込み表示となっており、微減の選手でも実際は増額であったり、現状維持の場合があります。)

2017年7月20日現在

履歴

7月20日 A・メヒア
6月2日 X・バティスタ
2月2日 R・ペーニャ
12月19日 菊池
12月18日 R・ブレイシア
12月16日 野村、今村
12月15日 新井、石原、田中
12月14日 鈴木、大瀬良
12月8日 福井、中崎
11月30日 丸、赤松、松山、小窪
11月22日 デラバー退団
11月18日 梵、堂林、岩本、エルドレッド、ジャクソン、ヘーゲンズ
11月18日 背番号変更および新入団選手背番号
11月18日 永川、長井
11月17日 アドゥワ
11月16日 床田、江草、磯村、庄司、下水流、野間
11月15日 掲載

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【支配下登録選手】
 背番号選手名年俸(2017)前年比年俸(2016)年俸(2015)年俸(2014)年俸(2013)年俸(2012)
投手11福井 優也4100-10042002200220024002700
12九里 亜蓮2370810156016001200
13加藤 拓也1500新入団
14大瀬良 大地4500400410035001500
16今村 猛6100245036504000500050002000
17岡田 明丈252010201500新入団
19野村 祐輔10000480052005800600040001500
20永川 勝浩3700-130050006000600040008000
21中崎 翔太8500430042001750901800500
22中村 恭平900100800900110010001000
23薮田 和樹140040010001000新入団
24横山 弘樹1250-1001350新入団
26中田 廉2000-6002600300014001200800
28床田 寛樹700新入団
29江草 仁貴1600-10017001700200040003000
30一岡 竜司28004002400240010501000 
34高橋 昂也600新入団
36塹江 敦哉650110540540新入団
39飯田 哲矢980-201000800新入団
41藤井 皓哉500-40540540新入団
42K.ジョンソン3000015000150007000新入団
46高橋 樹也500-40540新入団
47小野 淳平1200-20014001500140013503100
48アドゥワ 誠480新入団
53戸田 隆矢230033019701560550550480
56辻 空430-30460360311250
57仲尾次 オスカル1100300800新入団
58J・ジャクソン960024007200新入団
62今井 啓介1000-40014001700215018001000
65長井 良太450新入団
66B・ヘーゲンズ770020005700新入団
67中村 祐太450-10460460460
70R・ブレイシア5600新入団
98佐藤 祥万6000600650770730750
捕手27會澤 翼280050023001900900800800
31石原 慶幸120002000100001000010000100008000
32白濱 裕太700-160860950750800650
40磯村 嘉孝770155615590600550480
54船越 涼太8000800新入団
61坂倉 将吾500新入団
64多田 大輔450-40490450新入団
68中村 亘佑450-10460430375350350
内野手0上本 崇司700-18088093010301000
2田中 広輔78003700410022001100
4小窪 哲也4000040002400148015001800
5R・ペーニャ7340新入団
6梵 英心4000-50009000100001000070006200
7堂林 翔太1650-1801830200020001700700
25新井 貴浩11000500060002000200002500025000
33菊池 涼介14500600085008500390015001000
45桒原 樹500-40540500新入団
52庄司 隼人5800580580550550480
55B・エルドレッド11000-1600126009150500068501840
59美間 優槻550-50600560500500
60安部 友裕21001020108010001050950650
63西川 龍馬930180750新入団
69青木 陸45030420新入団
95X・バティスタ517283234
96A・メヒア392158234
外野手9丸 佳浩14000550085009000510023001700
10岩本 貴裕1200-30015001850200019001600
35下水流 昂1200390810810858840
37野間 峻祥1400-30017001500新入団
38赤松 真人360030033002800280028002900
43土生 翔平600-906907507509001000
44松山 竜平4000120028002300220011001100
49天谷 宗一郎240010023002500240030002500
50高橋 大樹550-100650700700700
51鈴木 誠也600043001700900650600
         

【育成選手】
 背番号選手名年俸(2017)前年比年俸(2016)年俸(2015)年俸(2014)年俸(2013)年俸(2012)
捕手121松浦 耕大40020380300新入団
内野手123木村 聡司35030320250新入団


【2016年退団選手】
背番号選手名年俸(2016)
00中東 直己1300
5H・ルナ12000
13J・プライディ4650
15黒田 博樹60000
26廣瀬 純3800
40倉 義和2700
48西原 圭大790
65久本 祐一1000
70S・デラバー4000

2017年 全12球団 新外国人獲得リストと数値で見る期待度

2017年 全12球団 新外国人獲得リストと数値で見る期待度

★★★★★・・・期待大
★★★★☆
★★★☆☆
★★☆☆☆
★☆☆☆☆・・・期待小

各選手の個別記事については、カテゴリー、または選手名をクリックしてください。
期待度は、1年目からタイトルに絡める活躍が出来そうかということを目安に考えて、管理人の主観と自分なりの分析結果に基いています。

投手であれば、最多勝、最優秀防御率、奪三振王、30ホールド、セーブ王など。
打者であれば、首位打者、本塁打王、打点王など。

また、国内移籍、残留選手については、期待度を表示しません。
正式契約を交わしていなくても、基本合意に達していると報道のあった選手は記載しています。
残留選手については契約未更改であっても、新規掲載時時点で『2017年度 契約保留選手』として公示されている選手を掲載しています。(育成選手は掲載しません)

<参考データ>
2016年の期待度の結果と考察)・(2015年の期待度の結果と考察)・(2014年の期待度の結果と考察)・(2013年の期待度の結果と考察)・(2012年の期待度の結果と考察)・(2011年の期待度の結果と考察

<セ・リーグ>
【広島】
ライアン・ブレイシア投手(29)・・・★★★★☆
ラミロ・ペーニャ内野手(31)・・・★★☆☆☆
<残留>
クリス・ジョンソン投手
ブレイディン・ヘーゲンズ投手
ジェイ・ジャクソン投手
ブラッド・エルドレッド外野手
<支配下登録>
サビエル・バティスタ内野手(25)
アレハンドロ・メヒア内野手(24)

【巨人】
アルキメデス・カミネロ投手(29)・・・★★★★☆
<残留>
スコット・マシソン投手
マイルス・マイコラス投手
ギャレット・ジョーンズ外野手
<復帰>
ケーシー・マギー内野手

【DeNA】
フィル・クライン投手(27)・・・★★★☆☆
ジョー・ウィーランド投手(26)・・・★★★☆☆
スペンサー・パットン投手(28)・・・★★★★☆
アウディ・シリアコ内野手(29)・・・★★☆☆☆
<移籍>
エドウィン・エスコバー投手(24)・・・★★☆☆☆
<残留>
エリアン・エレラ内野手
ホセ・ロペス内野手

【阪神】
ロマン・メンデス投手(26)・・・★★★☆☆
エリック・キャンベル内野手(29)・・・★★☆☆☆
ジェイソン・ロジャース内野手(29)・・・★★☆☆☆
<残留>
ランディ・メッセンジャー投手
マルコス・マテオ投手
ラファエル・ドリス投手

【ヤクルト】
プレストン・ギルメット投手(29)・・・★★★☆☆
ロス・オーレンドルフ投手(34)・・・★★★☆☆
デービッド・ブキャナン投手(27)・・・★★★☆☆
ディーン・グリーン内野手(25)・・・★★★☆☆
カルロス・リベロ内野手(29)・・・★★★☆☆
<残留>
ジョシュ・ルーキ投手
ウラディミール・バレンティン外野手

【中日】
エルビス・アラウホ投手(25)・・・★★☆☆☆
ホルヘ・ロンドン投手(28)・・・★★☆☆☆
アレックス・ゲレーロ外野手(30)・・・★★★☆☆
<残留>
ラウル・バルデス投手
ジョーダン・ノルベルト投手
ダヤン・ビシエド外野手



<パ・リーグ>
【日本ハム】
ヤディル・ドレイク外野手(27)・・・★★☆☆☆
<残留>
ルイス・メンドーサ投手
クリス・マーティン投手
ブランドン・レアード内野手

【ソフトバンク】
カイル・ジェンセン内野手(28)・・・★★★★☆
<残留>
リック・バンデンハーク投手
デニス・サファテ投手
ロベルト・スアレス投手
<移籍>
アルフレド・デスパイネ外野手(前ロッテ)
<支配下登録>
リバン・モイネロ投手(21)

【ロッテ】
マット・ダフィー内野手(27)・・・★★☆☆☆
ジミー・パラデス内野手(28)・・・★★★☆☆
ロエル・サントス外野手(29)・・・★★☆☆☆
<残留>
ジェイソン・スタンリッジ投手
チェン・グァンユウ(陳冠宇)投手
<復帰>
ウィリー・モー・ペーニャ外野手(元楽天)

【西武】
ブライアン・シュリッター投手(30)・・・★★★☆☆
フランク・ガルセス投手(26)・・・★★☆☆☆
アレクシス・キャンデラリオ投手(34)・・・★★☆☆☆
スティーブン・ファイフ投手(30)・・・★★☆☆☆
<残留>
ブライアン・ウルフ投手
郭俊麟(カク・シュンリン)投手
エルネスト・メヒア内野手

【楽天】
フランク・ハーマン投手(32)・・・★★☆☆☆
ジョシュ・コラレス投手(27)・・・★★★☆☆
<残留>
ゼラス・ウィーラー内野手
ジャフェット・アマダー内野手
カルロス・ペゲーロ外野手
<移籍>
ルイス・クルーズ内野手


【オリックス】
マット・ウエスト投手(28)・・・★★☆☆☆
フィル・コーク投手(34)・・・★★★☆☆
ゴンザレス・ヘルメン投手(29)・・・★★★☆☆
ステフェン・ロメロ外野手(28)・・・★★★☆☆
クリス・マレーロ外野手(28)・・・★★☆☆☆
<残留>
ブランドン・ディクソン投手
ブレント・モレル内野手

2017年7月26日現在
履歴
7月26日 ルイス・クルーズ(楽天移籍←巨人)
7月20日 アレハンドロ・メヒア(広島)
7月6日 カルロス・リベロ(ヤクルト)
7月6日 エドウィン・エスコバー(DeNA移籍←日本ハム)
7月1日 ジェイソン・ロジャース(阪神)
6月29日 ヤディル・ドレイク(日本ハム)
6月17日 スティーブン・ファイフ(西武)
6月16日 リバン・モイネロ(ソフトバンク)
6月12日 ジョシュ・コラレス(楽天)
6月6日 ウィリー・モー・ペーニャ(ロッテ)
6月2日 サビエル・バティスタ(広島)
5月30日 クリス・マレーロ(オリックス)
5月18日 ロエル・サントス(ロッテ)
2月11日 アルフレド・デスパイネ(ソフトバンク)
2月2日 ラミロ・ペーニャ(広島)
1月11日 エドウィン・エスコバー(日本ハム)
1月6日 エルビス・アラウホ(中日)、ホルヘ・ロンドン(中日)
1月5日 ジミー・パラデス(ロッテ)
12月27日 ロス・オーレンドルフ(ヤクルト)
12月21日 アレクシス・キャンデラリオ(西武)
12月19日 新規掲載

【カープ情報】2017.07.19 広島対阪神 公式戦14回戦 中村祐久々の一軍登板で好投、打線も終盤の大量得点で三連戦勝ち越しを決める

2017年7月19日に行われた、広島対阪神の公式戦14回戦の試合結果

広島 000 002 183|14
阪神 020 000 100| 3

勝 一岡 4勝2敗1S
負 マテオ 6勝3敗
S -

【本塁打】なし

久々に一軍で先発する中村祐は、前回登板時には対左打者への対応に課題が残っていた。
阪神のスタメンは、特に中村祐対策というものは見られず、バッテリー以外は昨日と同じとなっている。

自身でハーフスイングの判定を行うことの多い白井球審ということで、イライラがつのりやすいエルドレッドがスタメンを外れ、新井がスタメン起用されている。
そのカープの初回の攻撃は、田中がストレートで見逃し三振、菊池はよく食らいついていったがサードゴロ、丸は投ゴロに倒れて、すんなりという感じの三者凡退に終わる。

そして中村祐の立ち上がりは、先頭の西岡のインハイを攻め、ファーストゴロに打ち取る。
以前は全く左打者のインコースを突けていなかったことを思えば、先頭打者でインコースを攻められたのは意味がある。
上本にはスライダーとカーブが浮き気味でボールが先行するが、カットボールでレフトフライ。
ロジャースもアウトコースへのカットボールで、バットの芯を外し、ショートゴロでこちらもすんなり三者凡退。

2回の攻撃では、昨日から打撃内容が良くなってきた感のある鈴木が、ボールになる変化球をしっかり見極め、四球で出塁する。
体の突っ込みも少なくなり、タイミングの取り方も悪くない。
バットの軌道も良くなりつつあり、状態は上がっていると見ていいのではないだろうか。
松山はインコースのストレートで見逃し三振に倒れ、新井は完全にゲッツーコースのセカンドゴロ。
しかし、上本が二塁送球を焦ってファンブルし、一塁のみアウトで、2アウト2塁。
ここで1点が取れれば、というところではあったが、安部は当り損ねのファーストゴロに倒れ無得点。

2回の中村祐の投球は、やはり先頭の福留のインコースを突けている。
インコース2球で追い込み、勝負球は外への変化球という攻めだったが、逆球のインコースを逆方向へ打ち返され、レフト前ヒットでノーアウト1塁。
ランナーを背負って中谷に対しては、制球を乱してストレートの四球。
鳥谷に対しては、やはり逆球のインコースのストレートが行ってしまい、強い当たりのファーストゴロ。
二塁送球を狙った新井がボールを握り損ねて、一塁のみアウトで、1アウト2、3塁。
糸原にはインコースを攻めていたが、決めに行った低めのスライダーを上手く拾われ、前進守備の一二塁間を破る2点タイムリーヒットを許す。
決して良い当たりではなかったが、課題の左打者福留と糸原にヒットが出ており、相性の悪さは感じる。
ただ、攻め方としては間違っておらず、悪い内容での失点という程ではない。

小野もインコースを突く投球が出来ているし、今後のことを考えれば、両投手の投げ合いが出来るだけ長いイニング続くことを期待したい試合展開。

1時間強で5回まで試合が進み、6回の攻撃を迎えたところで、小野の投球にようやく変化が出てきた。
テンポの速い試合で、リズム良く投げていたが、6回表はそのリズムよりも早すぎる投球間隔に見えてきた。

先頭の田中は、逆球のストレートだったことで見逃し三振に倒れたが、菊池、丸、鈴木は揃ってセンターから逆方向へのバッティングで3連打。
鈴木のライト前タイムリーヒットは、アウトコース高めのボールでも、内からバットが出せていた。

ここで、何としても小野にプロ初勝利をという阪神ベンチは、高橋聡をマウンドに送ってきた。
しかし、松山はストレートの四球を選び、新井の打席ですぐさま桑原がマウンドへ。
新井は2球で追い込まれたが、決め球のスライダーに喰らい付いて、センターへの犠牲フライを打ち上げ、同点に追い付く。

同点に追い付いた直後の6回裏、先頭の上本に三塁線を破る二塁打を打たれ、ここで中村祐はロジャースの明確な弱点を把握し切れていない、少し底知れぬ怖さを感じてしまったのか、どうしてもタイムリーは打たれたくないという意識が出てしまったのだろうか。
ロジャースに四球を与え、ノーアウト1、2塁となったところで中田に交代。
オールスター休みで球速が戻っているのは、この三連戦の初戦でも感じた通り。
福留は、最悪でも引っ張って進塁打、という狙いがあったように見えたが、高めのストレートでライトフライ。
中谷、鳥谷には140キロ後半のストレートを低めに決め切って、2者連続空振り三振に打ち取って、見事なリリーフを見せてくれた。

7回表は、回跨ぎの桑原に対し、先頭の會澤がボールになるスライダーを我慢して見逃し、甘く入ってきたストレートをセンター返し、センター前ヒットで出塁。
代打にはバティスタが待機していたが、ランナーが出たことで天谷が代打として起用される。
ほぼ送りバントという作戦しか考えられず、天谷は送りバントをしてきたものの、打球は速く投手正面。
端から二塁でアウトを奪う、という意識だったとしたら、會澤のスタートも良くはなく、セカンドフォースアウトのタイミングではあったが、安全策で一塁送球、送りバントは成功となった。

そして、田中はインコースへのストレートをセンター返し。
會澤も今度は良いスタートを切り、センター前タイムリーヒットで勝ち越した。

7回裏は、カープとしては現状日替わりセットアッパー制で、一岡がマウンドに上がる。
先頭の糸原のショートゴロで、田中は打者走者の走力で送球を焦ったのか、一塁悪送球となり、先頭打者の出塁を許す。
梅野の送りバントは、三塁線を切れそうになりながら戻ってきて、送りバント成功。
代打高山は2球で追い込み、フォークで決めに行くがファールで粘られる。
ワンバウンドになるようなフォークではなかったことでバットに当てられたが、ヒットに出来るような高さでもない。
低めに目付けをしておいたところで、球種を変えて、高めのストレートで空振り三振を奪い、2アウト2塁と場面が変わる。

西岡にはフォークを捉えられるが、やはりワンバウンドしない高さだったことが、ここで災いした。
バットの届く高さに来てしまい、センター前タイムリーヒットで1点を返される。
続く上本の打席で、西岡の二盗は阻止し、同点止まり。
現状の投手事情を考えると、甲子園での登板で7回を任され、1失点のみで止められる投手がいるだけでも良しとしないといけない。
昨シーズンの今村が担っていた役割がまさにそうだった。

8回表はマテオとの対戦。
鈴木はインコースのストレートを内からバットを出し、ピッチャー右への緩い打球となるが、マテオが弾いて内野安打となる。
松山は初球に送りバントの構えを見せて、マテオを揺さぶりに掛かる。
エンドランを仕掛けるなど、何とか1点を奪いに行く姿勢は見せたが、松山は粘りの末にレフトファールフライ。
ランナーは進められなかったが、新井は一振りでマテオのストレートを打ち抜いた。
右中間のど真ん中を破るタイムリー二塁打で再度勝ち越し。

新井に代走野間を起用したことで、終盤の守備に新井がいないのは気になるが、いつまでも頼りきりという訳にもいかず、良い機会と捉えよう。
そして安部のライト前タイムリーヒットで野間が生還し、代走が的中。
岩本を代打起用したところで、マテオから山本に交代、そして代打の代打エルドレッドは打ち気にはやる場面ではあったが、しっかりと四球を選んで、1アウト満塁とチャンスが続く。
田中はボール先行で2-0となり、3球目の真ん中のストレートを積極的に捉え、ライト線への走者一掃のタイムリー二塁打を放った。
押し出しも頭に入れながら、甘いボールを一振りで仕留めたバッティングは見事。

この後、菊池もセンターへの犠牲フライで続き、2アウトでランナーがいなくなり、攻撃も終わりかと思ったが、丸が四球で出塁すると、二盗を決め、鈴木のライト前タイムリーヒットでもう1点。
さらに代打バティスタのショート後方へのフライを追いかけた糸原が、ボールを落球するタイムリーエラーでもう1点。
そして落球のボールを捕球しようとした糸原が、変な角度で足を付いてしまい、膝の辺りを負傷して交代するアクシデントもあった。

中村祐と小野の投げ合いを期待していた序盤から、試合内容は一変してしまった。
しかし、今日の勝利は、ファームで課題に向き合い、そして自力で克服して再昇格に繋げた中村祐の投球が要因の一つとなっている。
時折逆球が行くことはあったが、攻め方自体は良い面が出ており、この投球であれば、次回は勝利投手になってくれるだろうと期待が持てる。





【カープ情報】2017.07.18 広島対阪神 公式戦13回戦 9回裏ベストな守備の布陣で逃げ切りに成功

2017年7月18日に行われた、広島対阪神の公式戦13回戦の試合結果

広島 051 200 100|9
阪神 000 000 032|5

勝 大瀬良 6勝0敗
負 岩貞 4勝6敗
S -

【本塁打】

阪神先発の岩貞は、今季初めて坂本とバッテリーを組んできた。
通算でも2度目のコンビで、カープとしてはデータが多く取れているとは言い難く、打ちあぐねて終盤までリードを許す展開だと、昨日のような苦しい試合運びとなってしまう。

カープの初回の攻撃は、いきなりストレートの四球で始まり、菊池はボール先行からの甘いスライダーを捉えたが、強い当たりのショートゴロ併殺打に倒れる。
丸も追い込まれてから粘りを見せるが、最後はアウトコースのスライダーで空振り三振。
決して楽には投げさせていないが、結果として無得点に終わるということは、何かしらの策がないとズルズルと抑えられてしまう。

そしてカープ先発の大瀬良の立ち上がりは、先頭の西岡に対し140キロ中盤から後半のストレート中心のピッチングで空振り三振を奪い、昨日の対戦で速いボールであれば押し込めるかもという手応えを活かしての投球。
上本には縦スラで投ゴロ、初打席を迎えたロジャースにも低めの縦スラでショートゴロに打ち取り、全くバタバタした感じのない三者凡退で抑えた。

2回の攻撃では、先頭の鈴木はアウトコース高めのストレートを引っ張り、サードゴロに倒れたものの、バットが遠回りするスイングではあそこまで強く引っ張れない。
この後の打席では、少し期待の出来そうなサードゴロだった。
続く松山が二遊間を抜いていくセンター前ヒットで出塁し、エルドレッドの一二塁間を抜ける打球で、松山は三塁まで進む。
安部はフルカウントからの低めのストレートを見極めて四球を選び、1アウト満塁となり、打席には石原。
昨日もここまでは持ってくることが出来た。
しかし、石原は2球で追い込まれ、最後はインコースへのスライダーをこすって浅いセンターフライ。
これではタッチアップも無理、という打球だったが、深めの守備位置だった西岡のスライディングキャッチが及ばず、ポテンヒットで1点先制。
大瀬良はアウトコースのチェンジアップで空振り三振となり、2アウト満塁で打席には田中。
1打席目がストレートの四球ということで、何かしら投げにくさがあるのであれば十分チャンスはある。
2-0とボールが先行したことで、どうしてもストライクゾーンに投げることが意識され、コースは悪くなかったが、真ん中低めのストレートを逆方向へ打ち返し、レフト線への2点タイムリー二塁打で追加点。

1打席目は併殺に倒れたものの、内容は悪くなかった菊池も三塁線を破る2点タイムリー二塁打で続き、5点目を奪う。

こうなってくると、試合の流れが変わるような失点をしないことに重点を置いて試合を進めることが必要となる。

重要な局面は3回裏に訪れ、2アウト1塁で西岡を迎え、1打席目はストレートで押し込んで抑えたものの、2打席目はスライダーを捉えられ、右中間への二塁打で、2アウト2、3塁のピンチとなる。
上本にはボール先行となり、3-1のカウントで、低めのボールになる縦スラを投げて空振りを奪う。
勝負を急がず、冷静にカウントを整え、最後は今日一番自信を持っていると思われるストレートで詰まらせて、センターフライに打ち取った。

今日の大瀬良の投球は、この3回裏を見る限りは、自分から崩れていくような様子は見えない。

3回で岩貞がマウンドを降り、4回から継投策。
2番手の岩崎に対しては、菊池の詰まった当たりがヒットになり、流れに乗って丸の左中間突破の二塁打で菊池が一気に本塁生還を果たす。
鈴木もインコースの厳しいボールを、今度は内側からバットを出してライト前ヒットとし、打撃内容は良い。

着々と加点し、点差が開いても捕手坂本のスローイングの隙も逃さず盗塁を決め、7回表には石原のファーストゴロをロジャースがトンネルするという守備の隙も見せてくれた。
さらにはワイルドピッチの間に1点追加し、9対0という、あの点差が再現される。
ワイルドピッチとは言っても、梅野の股間を抜けているので、阪神側の隙が多く見られたイニングでもあった。

もっとも、あの試合でも多くの隙があり、それでも追い上げられ、逆転された。
この試合でも、終盤の阪神の反撃というのは、どうしても頭を過る。

もっとも、そのことが頭にあるから、7回裏の守備から新井をファーストの守備固めで起用し、逆転させないという意思を示す選手起用が見られた。
大瀬良が7回裏の投球で、三者凡退に抑えたことで、投手リレーについては打てる手数が多くなる。

8回裏の投球で、先頭の糸原に3-0とボールが先行し、フルカウントまで整えた後に四球を与えたことで、ランナーが貯まれば早めに投手交代することになる。
梅野を打席に迎えたところで球数が100球を超え、代打伊藤隼に対しては140キロ中盤と少しスピードの落ちてきたストレートが目立ち始める。
それでも2球で追い込んだものの、今日の試合では決して勝負を焦らなかった大瀬良が、3球目のインコースのボール球のストレートをライト前に弾き返された。
勝負を焦る気持ちが出たのか、コントロールミスが出たのかは分からないが、少なくとも良い傾向ではない。
西岡の打席では、コントロールミスが多くなり、四球で1アウト満塁。
マウンドに野手が集まり、その輪の中で声を掛ける新井の存在は大きく感じる。

ただ、1アウト満塁で、上本を2球で追い込んでからも、伊藤隼の時と同様にストライクゾーン付近にボールが集まってしまい、コントロールが定まりにくくなっている。
そして変化球の抜け球が上本に向かってしまい、押し出し死球で1点を返される。

そのタイミングで大瀬良は交代し、中崎をマウンドに送るということは、カープベンチとしては点差は度外視し、最善の投手継投をすることのみを考えている。
中崎は、代わり端ロジャースに甘くなったスライダーをセンター前に運ばれ、2点タイムリーで点差が縮まる。
縦の変化では打ち取れ、ストレートには付いて来て、横の変化ではヒットゾーンに運ばれた。
今日の試合ではインコースを捉えられるシーンはなく、まだロジャースとは勝負できるボールの方が多いと感じる。

9対3と6点リードに変わったものの、中崎が後続をきっちりと抑えたことで、重苦しい雰囲気にはならない。
終盤に反撃を受けるのは承知の上での選手起用をしてきており、今日の試合に関しては追い付かれることなく試合終了を迎えられれば問題ない。

9回裏のマウンドにはジャクソンが上がる。
前半戦の最後の登板では、内容の伴ったピッチングを見せており、ここで好投するようだと勝ちパターンの7回へ組み込まれる日も近くなる。

ジャクソンのピッチングは、ストレートは球速も出ているし、スライダーも低めに制球できている。
先頭の鳥谷に、粘られるうちにタイミングを合わされ、低めのスライダーを上手く逆方向、レフト前ヒットを打たれたのは、仕方のない結果と割り切るしかない。
ただ、6点差で一塁ランナーの鳥谷は気にしなくて良いという守備体系にもかかわらず、一塁ベースに付いていなかった新井に牽制を投げて、ボークではないかと抗議を受けるシーンがあり、冷静さを欠いたのは間違いない。
この時点で、というより少しでも隙のある投球をした投手は即座に交代する、という首脳陣の意思統一が図られていたのだろう。
糸原に大きくコントロールを乱して四球を与えたところで、1点でも失う、若しくはランナーをこれ以上溜めることがあれば交代というのはジャクソンにも伝わっただろう。
代打原口には150キロ中盤のストレートで押し込み一邪飛に打ち取り1アウト。
代打俊介の打席で、縦スラを引っ掛けてのワンバウンド投球が2度続き、ランナーを進められ、1アウト2、3塁。
俊介にはそれでも縦スラでタイミングを外してセカンドゴロに打ち取り、その間に三塁ランナーは生還し、9対4。
西岡には、フルカウントから真ん中高めのストレートをセンター前に運ばれ、タイムリーヒットで9対5。

2アウト1塁の場面で、ジャクソンに代わって今村をマウンドに送る。
4点差であと1アウトを取れば試合が終わるという状況でジャクソンがマウンドを降りるということは、あと1アウトを取るのに、一番信頼できる投手を起用した、という意味しかない。

ジャクソンのボール自体はそこまで悪くはなかったが、甲子園の雰囲気に飲まれてしまったという捉え方でいいのかなと思える。

9回裏を迎えるに当たって、守備固めとしてはファースト新井、レフト野間を試合途中から起用しており、守備面ではベストの布陣。
投手については、ジャクソンは前半戦の最後の登板のような場面での起用が続くかなという受け取り方で大げさに考えなくても良い。

何よりまず、今日は大瀬良の投球が試合の流れを引き寄せている。
3回裏のピンチを凌ぎ、7回裏を三者凡退で抑え、試合の大事な局面でベストな投球が出来たことが、今日の勝利に繋がった。

8回と9回の失点は、甲子園ではいつでも起こり得ることと受け止め、中崎、今村を出し惜しみして試合の流れを持っていかれることはなかったと前向きに捉えて良い試合。





【カープ情報】2017.07.17 広島対阪神 公式戦12回戦 両チーム共に投手の踏ん張り、僅差の敗戦

2017年7月17日に行われた、広島対阪神の公式戦12回戦の試合結果

広島 001 000 000|1
阪神 000 200 00×|2

勝 メッセンジャー 9勝5敗
負 野村 5勝4敗
S ドリス 1勝3敗24S

【本塁打】なし

後半戦の開幕カードは阪神戦、それも先発はメッセンジャー、節目の試合は同じ顔合わせが多くなっている。
そのメッセンジャーの立ち上がりは、ストレートの球速は140キロ中盤が多く、低めに外れるボールも多くなっている。
先頭の田中は、逆球で甘くなったスライダーを捉えセンター前ヒットで出塁すると、菊池が送りバントで1アウト2塁。
丸は緩いカーブの後の、インコースのストレートを打ち損なってセカンドゴロ進塁打。
鈴木はストレートをファールで粘って四球を選び、2アウト1、3塁となったが、松山がインコースのストレートでファーストゴロに倒れ無得点。
ただ、ストレートに振り遅れるシーンが少なく、調子が上がってくる前に捉えていきたいところ。

カープ先発の野村は、立ち上がりに怪我から復帰してきた、先頭打者西岡にいきなりセーフティバントを仕掛けられる場面はあったが、チェンジアップでタイミングを外してファーストゴロに打ち取り1アウト。
上本にはスライダー、シュートはファールでカットされたが、カーブで投ゴロに打ち取って2アウト。
フィールディングも落ち着いて、しっかり足が動いており、体の動きは良く見える。
糸井にはカウントを悪くした後にセンター前ヒットを打たれたが、福留はインコース中心の攻めでファーストゴロに打ち取って3アウト。

2回の攻撃では、安部の盗塁で得点圏にランナーを進めたが、會澤がフルカウントからのカーブで空振り三振を奪われ、野村も当てただけのファーストゴロで無得点。

2回裏は、鳥谷、糸原を追い込んでからの変化球がやや甘くなり、連打で1アウト1、2塁。
カープ戦で打点を挙げるイメージの強い梅野を迎えるが、インコースへのシュートでサードゴロ併殺打に打ち取りピンチを脱する。

3回に入ってもメッセンジャーのストレートの球速は上がってこない。
先頭の田中はフルカウントまで粘ってセカンドゴロに倒れたものの、菊池、丸はスライダーとフォークを捉えてシングルヒット。
1アウト1、2塁で、鈴木はアウトコースの甘いストレートを打ち上げてしまってセカンドフライに倒れる。
バットが遠回りしてしまっているために、右方向へ押し込むスイングにはならない。
しかし、続く松山がストレートの四球を選んで、2アウト満塁でエルドレッド。
初球の高めのストレートを空振りし、ピンチを迎えてメッセンジャーのボールの勢いが出てきた。

4球連続でストレート勝負し、空振りと見極めで2-2となり、決めに行った高めのストレートはファールに出来た。
1球ボールでフルカウントとなり、メッセンジャーのストレートは140キロ後半まで上がってきた。
ただ、やはりストレートをファールに出来たことで余裕が出たのか、最後の高めに浮いたストレートを見逃し、押し出し四球で1点先制。
なおも追加点のチャンスが続いたが、安部はフォークで空振り三振に倒れ、1点どまりとなったが、メッセンジャーの球数は3回73球と非常に多くなっている。

ただ、4回表の攻撃では三者凡退に抑えられ、メッセンジャーの続投するイニングが伸びることになる。

すると4回裏には、2アウトからまたもや鳥谷、糸原の連打が出てしまい、同点に追い付かれる。
鳥谷にはほぼインコース勝負を貫き、それでもセンター前ヒットを打たれ、糸原には追い込んでからのカットボールが高めに浮いてしまった。
ただ、同点に追い付かれたのはある程度仕方がないと割り切ることは出来る。
しかし、2アウト2塁で、調子に乗せるのは避けたかった梅野に、一塁が空いているにもかかわらず、インコースへのツーシームが甘くなり、レフト前タイムリーヒットを打たれてしまったのは残念な失点の仕方。

試合の展開は非常に遅くなっているが、逆転を許してしまってからテンポアップさせてしまうと阪神ペースになってしまう。
その大事な5回表の攻撃は、1人ランナーを出したものの無得点に終わり、徐々に阪神の流れに傾いていく。

もちろん、そうさせないためには最低限、追加点を防ぐ必要がある。
5回裏は、先頭の西岡が復帰後初ヒットを放ち、上本に送りバントを決められる。
糸井、福留を迎えるところが今日の試合の流れを左右する重要な局面となる。

その糸井との対戦中、空振りの際に右わき腹付近を傷めた糸井が、治療のためにベンチに下がり、そのまま代打高山が送られるシーンが訪れた。
そして高山が空振りし、記録上糸井の三振、福留のアウトコースのチェンジアップで泳がせて、セカンドフライに打ち取って、完全に阪神の流れに傾くのは防いだ。

メッセンジャーの投球は、3回の先制点を奪った前後から球速が上がってきており、100球を超えた6回でも150キロ超のストレートが出ている。
早いイニングで捉まえておきたかったが、6回表の攻撃もエルドレッドはカーブで見逃し三振、安部もカーブを芯で捉えることが出来ずライトフライ。
會澤は四球を選び、野村の打席で代打バティスタを送る。
しかし、150キロ超のストレートを連発してくるメッセンジャーの投球の前に、中途半端なスイングでの空振り三振に倒れる。

6回裏のマウンドには中田が上がるが、前半戦最後は息切れしている様子が見られていた。
オールスター休みでどこまで調子を戻せているか、という点が注目されるが、先頭の中谷には140キロ後半のストレートが続いた。
球速は戻っていると思えるが、ややコントロールがバラついて、中谷に四球を与え、今日2安打の鳥谷、糸原を迎える。
鳥谷にはインコースを狙ったストレートが逆球で真ん中高めに入り、右中間へ打球を飛ばされるが球威が戻っている分ライトフライに打ち取れた。
糸原は低めのフォークでファーストゴロに打ち取り、2アウト3塁で、再び梅野を迎える。
今度は、次のメッセンジャーの打順で代打は出される状況で、勝負にいった結果四球になるのは仕方がない。
梅野に四球を与え、2アウト1、3塁で代打原口に対しては、フォークの連投で空振り三振に打ち取って、ピンチを脱した。

7回表の攻撃では、代わった桑原から得点圏にランナーを進めたが、あと一本が出ずに無得点に終わると、7回裏のマウンドに上がった九里は、先頭の西岡を追い込んでおきながら死球を与えてしまう。
上本にこの試合2つ目の送りバントを決められるが、途中出場の高山はフォークで空振り三振を奪い、2アウト2塁で福留は敬遠。
ここで1本出れば、試合の流れは決まってしまう。
中谷にはインコースへシュートを投げるのは、甘くなるのだけは避けないといけない。
低めのフォークで内野ゴロを打たせたが、当たりが緩く内野安打となり、続く鳥谷は2球で追い込んでからフルカウントまで、カウントを悪くしてしまう。
それでもアウトコースへのツーシームでショートゴロに打ち取り、満塁のピンチを脱した。

九里は回跨ぎの8回裏もピンチを迎えながら何とか無失点に切り抜けているが、フィールディングで少し甘い面はあった。

結局は終盤の反撃も叶わず、桑原、マテオからは得点圏にランナーを進めながらも無得点に終わり、ドリスには三者凡退に抑えられた。

1点差での敗戦となったが、拙い負け方でも、酷い負け方でもなく、普通の敗戦。
立ち上がりの調子の上がってこないメッセンジャーを捉え切れなかったのが、僅差の試合展開に繋がったと言える。
両チーム共にランナーを出し続け、得点に至ったのがそれぞれ1イニングずつ、試合展開のアヤという部分もある。
切り替えて明日の試合に向かっていければ、問題はないかと思う。

【カープ情報】2017.07.12 広島対DeNA 公式戦14回戦 ジョンソン後半戦に期待大の4勝目

2017年7月12日に行われた、広島対DeNAの公式戦14回戦の試合結果

DeNA 000 010 000|1
広 島 002 000 30×|5

勝 ジョンソン 4勝2敗
負 濱口 6勝4敗
S -

【本塁打】なし

カープ先発のジョンソンは、右打者へのインコース、そして左打者への制球が抜群で、立ち上がりの投球だけ見ると今季一番と言って良い。
球速も140キロ後半で、コースギリギリを突けており、こういうピッチングが出来ると、相手投手にすらプレッシャーを与えられるのでは、というくらい。

DeNAの攻撃を三者凡退に打ち取ると、カープの初回の攻撃では、先頭の田中が三遊間への鋭い打球を飛ばし、ショート内野安打で出塁。
菊池が送りバントを決め、攻撃開始から2分で得点圏にランナーを進める。
ただ、丸は3-0からの真ん中高めのストレートを打ち上げてレフトフライ、鈴木も同じく高めのストレートでサードフライに倒れる。
コントロールはともかく、まだ初回ということで球威に押されたということになる。
鈴木に関しては、今日もノーステップ打法ではあるが、足の幅はやや狭くしており、タイミングの取り方はノーステップと今までのスイングの中間くらい。
それで少し差し込まれた感じはあった。

3回表のジョンソンは、先頭の梶谷へのカットボールが甘く入り、左中間への二塁打で出塁を許すが、濱口の送りバントはスリーバント失敗にさせる。
倉本はアウトコースのカーブで引っ掛けかせ、進塁打にはなったがセカンドゴロに打ち取る。
桑原はインコースを突いて、決して甘いコースには投げないという意図を感じる四球を与え、2アウト1、3塁。
飛雄馬にはインコースのカットボールで詰まらせて、ショートフライに打ち取り、この試合初めてのピンチも無失点切り抜けた。

3回裏の攻撃では、先頭の田中が2打席連続で逆方向への打球、レフト前ヒットで出塁。
昨日はあれだけ野手の正面を突いていた打球が、今日は抜けていく。
再び菊池が送りバントを決め、1アウト2塁。
丸は初回の打ち損じを取り返すべく、追い込まれてからのチェンジアップにも体勢を崩されることなくセンター前タイムリーヒットを放って1点先制。
鈴木は、インコースのストレートをレフト前に運び、松山の一二塁間への打球はロペスの好捕で二塁封殺。
2アウト1、3塁に場面が変わり、エルドレッドの打席でワイルドピッチ、追加点が入る。

今日の濱口に関しては、今までに比べると荒れ方が甘い感じ。
追い込んでから甘く入ってくるボールもあり、チェンジアップにどんどんバットが空を切るというシーンも見られない。

濱口が調子を取り戻す前に追加点を奪って行きたかったが、7番から始まる4回裏にDeNAはエスコバーをマウンドに上げてきた。
日本ハムとの交流戦でもロングリリーフをしてきていたが、同じ様な起用法を考えてているのだろう。

所謂短期決戦仕様の作戦で、カープとしては近年痛い目を見てきた作戦でもある。
エスコバーに4回裏を抑えられ、直後の5回表、ジョンソンが1アウト2、3塁のピンチを招き、そしてバットを折っての内野ゴロの間に1点を失ってしまう。
ただ、失点の仕方を見ても分かる通り、大崩れしないところが今日のジョンソンであり、同点にさせなかったのも同様。

ジョンソンとDeNA第2先発のエスコバーの投手戦という試合展開となり、試合は膠着状態。
6回裏の攻撃中、エルドレッドが走塁中に足を痛めて交代というアクシデントがあった。
右ひざ辺りに手を置く場面は見られたが、明らかに足を引きずるという様子はなく、大事を取っての交代と信じたい。

そしてエスコバーの方が先にマウンドを降り、試合が動くとすればこういったタイミングから。
7回裏の攻撃は、代わった砂田に対し、先頭の田中は止めたバットに当たるサードゴロに倒れるが、菊池はアウトコースのストレートを逆方向へ打ち返し、ライトオーバーの二塁打。
続く丸はフルカウントからの、インコースへの抜け球が、右手首から右指付近に当たる死球となり、一旦治療のためにベンチに下がる。
当たる場所としては危険な死球だった。
1アウト1、2塁で打席に入った鈴木は、通常の構えで足を上げてタイミングを取っている。
やはりストレートには差し込まれ気味で、セカンドへのハーフライナーで2アウトとなり、松山に代打新井を起用。
ただ、全球アウトコースへ投げ込み、四球で2アウト満塁となり、エルドレッドに代わって出場している岩本に今季初打席が回る。

岩本らしい、低めのワンバウンドしそうなボールを2球連続で振って追い込まれるが、アウトコースへシュート回転のストレート。
横回転のボールで、縦に落ちなかったことでバットが届いた。
左中間突破の3点タイムリー二塁打となり、本塁への送球の間に岩本は三塁を狙う。
その三塁への送球が、岩本に当たって逸れる間に本塁を狙うが、完全にアウトのタイミングでタッチアウト。
何とかセーフになろうと、高城の頭上を飛び越えようとしたが、ジャンピングニーにような形で高城と交錯、両者共に倒れこむ危ないシーンもあった。

ともあれ、今季初打席の岩本が大仕事をやってのけたことで、試合の流れを大きく引き寄せることが出来た。

ジョンソンは前回登板でエラー絡みでの失点でリズムの悪い投球をしてしまっていたが、今日はしっかり投ゴロ併殺打も取り、守備も盛り立て、8回1失点という結果はもちろん、内容的にも完全復調が近いと言える。

4点差の9回表は、今村で万全を期す体制。
先頭の宮崎がフォークを狙っている雰囲気を出していることで、石原は追い込んでからのストレートで3球勝負、見事にアウトローに決めて見逃し三振を奪う。
代打乙坂には、逆に3球勝負でフォークを選択し空振り三振。
梶谷をストレートで見逃し三振、何とボール球が1球もない3者連続三振という、これ以上ないパーフェクトピッチで締めた。
試合終了後の整列に、エルドレッドの姿がないのは気になるが、重症ではないことを祈りたい。

今日のジョンソンのピッチングは、後半戦に向けてチームに勇気を与える1勝だった。





【カープ情報】2017.07.11 広島対DeNA 公式戦13回戦 岡田調子の悪いなりのピッチングは見せるが、投球以外の部分でのミスで4敗目

2017年7月11日に行われた、広島対DeNAの公式戦13回戦の試合結果

DeNA 002 012 000|5
広 島 020 000 000|2

勝 石田 3勝3敗
負 岡田 7勝4敗
S 山崎康 1勝1敗12S

【本塁打】なし

昨日のスタメンから、新井とエルドレッドを入れ替え、対左投手攻略第2弾という今日の試合。

カープ先発の岡田は、今季ボールの軌道が変わり、左打者のインコースへ、ナチュラルに食い込むカットボールがなくなっており、左打者が嫌がらなくなっている。
だからと言って、その他のボールが通用しないわけではなく、要は攻め方を確立しきれていないことで、窮屈なピッチングになり、コントロールにも影響が出ている。
先頭の桑原にはカーブで空振りを奪ったが、ストレートが大きく外れ、軸になるボールでストライクが取れないことで動揺が出てしまった。
四球で出塁した桑原を、石川が送ろうとしたが、一塁牽制の偽投がボークを取られ、2試合連続のボーク。
ノーアウト2塁で石川が送りバントを決め、1アウト3塁となる。
ただ、ストライクが入っていなかっただけに、送りバントで1アウトが取れたのは助かった。
筒香、ロペスに対しては、ボールになっても、とにかくストレートの球威で押し、ピンチを脱した。

カープの初回の攻撃は、田中が石田のストレートをきれいにレフト方向に打ち返したが、筒香へのライナーで1アウト。
田中の逆方向への打球を相当警戒しているような守備位置だったように思う。
菊池はフルカウントから四球を選んだが、丸の打席で盗塁死となり、丸はインコースを打ち返したがセンターフライで無得点。
球速はまずまず出ているが力負けせずに捉えることは出来ており、調子が上がり切る前にストレートを一振りで仕留めていきたい。

2回の岡田は、やはりコントロールが定まらず、宮崎のライト前ヒット、そして戸柱がカーブを捉えてライト前ヒット。
ノーアウト1、3塁で梶谷を迎え、内野は中間守備。
ただ梶谷はアウトコースのスライダーで3球三振と、ピンチを背負うとコントロールが向上する。
8番の石田は、三塁ランナーが宮崎ということで、セーフティスクイズではなく通常の送りバント。
2アウト2、3塁となって倉本の打順となるが、昨日は倉本のヒットを起点に得点を奪われた。
ここをしっかり抑えることが、試合の流れを掴むことにつながる。
レフトの前に落ちようかというライナー性の打球を、倒れこみながら松山が捕球し、何とか2イニング連続のピンチを凌いだ。

2回裏の攻撃は鈴木からだが、今日もノーステップ打法を継続。
体が突っ込まなくなって、ギリギリのボール球でも見逃せる余裕があり、2球で追い込まれてからでも四球を選ぶ。
松山も四球で続き、エルドレッドはフルカウントまで粘り、最後はアウトコース低めのフォークを、コンパクトにレフト前に運んだ。
外野は深めの守備位置で、筒香はチャージをせず、二塁ランナーの鈴木は楽々本塁生還。
安部の緩い当たりのサードゴロが内野安打となり、ノーアウト満塁で會澤の打席。
カープとしては、一気に得点を積み重ねて行きたいところ、DeNAとしては1点は与えても併殺を奪いたいところ。
そしてここではDeNAの狙いが嵌り、6-4-3のゲッツーの間に1点が入る。

3回表の岡田の投球は、2者連続ヒットで、2イニング連続でノーアウト1、3塁の場面。
先程とは逆で、1点を与えてでも、筒香で併殺を取りたい場面ではあったが、スライダーが甘く入り左中間突破の同点タイムリー二塁打を浴びてしまう。
ただこの後は、ランダンプレーで冷静にランナーの動きを見ていた内野陣の守備で、変則的な併殺打で同点までに留めた。

岡田の投球は、ストレートで押すでもなく、スライダー、カットボールを決め球にするわけでもなく、調子が悪いなりに何とか抑えようという意識は感じる。

5回表の、宮崎のライト線への勝ち越しタイムリーヒットは、宮崎のバットコントロールにやられてしまっただけで、何故あそこで打ち取れなかったのだろうかと、悩むのは時間の無駄。
5回3失点ということで、あと1イニングを無失点で抑えれば、悪いなりの投球は出来たと振り返ることが出来る。

5回裏に打順が回ってきても、そのまま打たせてもらえたということは、最低限の投球は出来る投手だろ?という首脳陣からの、激でもある。
気になる点といえば、追い込んでからのストレート勝負がほとんど見られなかったことだったが、6回表はちょっと集中力が切れてしまった。
今日の試合展開では、守備で何とか岡田を助けていたように、野手陣の守備の負担は大きかった。
ただその負担が堰を切ったようにエラーとして噴出してしまう。
鈴木のボール処理でのファンブル、そして送りバントを処理しようとした岡田が、ボールを追う動きはとてつもなく重い。
足が動かなくなっており、一塁送球が悪送球になるのも仕方のないフィールディングだった。
エラー2つが失点に繋がり、岡田の動きの重さを見る限り、続投は難しい。

岡田に代わり中田がマウンドに上がるが、蓄積疲労はリリーフの中でも一番と言っても差し支えのない投手。
1アウト2塁の場面で、桑原を2球で追い込んだが、球速は140キロ前後でスピードが乗ってこない。
さらにはインコースを攻めることが出来なかったことで、アウトコースの甘いスライダーをライト前ヒット。
中田はコントロールが荒れてしまい、1アウト1、3塁の場面、途中出場の山下の打席で高めに浮いたボールを會澤が弾くパスボールで1点追加される。
山下はセンターライナーに打ち取ったが、筒香にはボール先行となり、何とか長打を避ける投球をした結果、四球を与えてしまう。
DeNAとしては押せ押せで、この機会に突き放しに掛かるが、ロペスはアウトコースのスライダーでショートゴロに打ち取り、何とか試合を壊さない、ギリギリのところで踏ん張った。

カープとしては、悪い流れを払拭するためには初球を打って凡退という、簡単に三者凡退に倒れるという展開は避けたかったが、6回裏の先頭菊池が、良い当たりのセンターフライに倒れてしまう。
ただ、丸は肩口から曲がってくるスライダーを引っ張り、久しぶりの二塁打でチャンスを作る。
鈴木は、やはり体が突っ込まないことで、際どいコースのボールを見逃せており、ストレートの四球で1アウト1、2塁。
松山の打席で勝負を掛けるかというところだったが、初球のボール球に手を出して石田を助け、最後は4-6-3の併殺打で無得点。

苦戦する試合のテンプレートのような攻撃で、終盤の勝ちパターンの投手相手に3点以上を奪うことを求められる展開になっていく。

終盤の逆転を期待するための、最低条件とも言えるのが、追加点を防ぐ、それも出来るだけリズムを伴って。
7回表に登板した九里は、三者凡退に抑え、悪い流れ自体は一旦リセット。

7回裏の攻撃は、三者凡退。
8回表は九里がランナー1人を出したものの無失点投球。

そして8回裏は、九里に代打バティスタが送られたところで、石田から加賀に投手交代。
8回表には石田が打席に立っており、どうしてもバティスタに対し右投手を当てたかった、DeNAとしては1アウトを犠牲にしてまでも、ムードメーカーバティスタに打たれる確率を僅かでも下げたかったのだろう。
この采配が的中し、バティスタは投ゴロに倒れ、田中も良い当たりではあったがレフトフライに倒れる。
やはり田中の逆方向への打球へのケアは、この試合に関しては当たっている。
そして菊池もセンターフライに倒れ、今日は攻撃手を封じられている。

9回表には、5/11以来の登板となる高橋樹がマウンドに上がる。
前回の登板で課題だったのは、左打者に対しての投球。
コントロールが良いのは前回の一軍登板時に分かっている。
筒香にはアウトコースでショートゴロに打ち取り、ロペスには140キロ中盤のストレートでインコースを突く。
しっかりとインコースのストレートで詰まらせてレフトフライに打ち取り、宮崎もアウトコース高めのストレートでレフトライナー。
コースを狙って投球が出来ているので、良い当たりでもヒットにならないということだろう。
気持ちの良い投球だと思える。

そして9回裏の攻撃は、山崎康との対戦。
先頭の丸は、低めのストレートをこすったような当たりでレフトフライに倒れ1アウト。
鈴木はアウトコースのストレートを打ち返すが、良い当たりのセンターフライで2アウト。
松山も低めのツーシームを下半身の粘りで拾って打ち返したが、センターへのハーフライナーで3アウト、試合終了。

正直、ボールの見極めは出来ているし、ヒットが少なかったのは、良い当たりが野手の正面を突いた打球が多かった面もある。
ただ、真っ向からぶつかって、力負けしたとは思わないが、ミスが失点につながったというのは事実。
決してどうにもならないほど完膚なきまで叩きのめされたような試合ではない。
が、反省すべきところを反省する必要はあり、それが出来れば後に引きずるようは敗戦ではないだろう。





【カープ情報】2017.07.10 広島対DeNA 公式戦12回戦 バティスタ逆転ツーランで、好投野村を援護

2017年7月10日に行われた、広島対DeNAの公式戦12回戦の試合結果

DeNA 001 000 000|1
広 島 000 000 23×|5

勝 野村 5勝3敗
負 今永 5勝5敗
S -

【本塁打】バティスタ7号

前半戦最後のカードは、上り調子のDeNA戦。
打線も好調、投手陣も好調と手強い相手に違いない。

そうは言っても、気持ちが逃げては勝利を手繰り寄せることは出来ない。
先発の野村は、コースの間違いがないよう、カーブとチェンジアップ中心の投球で、シュートとツーシームの割合は抑えめ。
桑原はチェンジアップで空振り三振、石川はツーシームで引っ掛けさせてセカンドゴロ。
筒香はカーブを溜めて左中間へ打ち返され、センターオーバーの二塁打で得点圏にランナーを背負う。

ここでロペスに対し、ツーシームかシュートで打ち取ることが出来れば、右打者へ攻めやすくなるかどうか重要な場面。
初球はインコースのツーシームでストライク、2球目はアウトコースのストレートでボール、3球目はアウトコースのスライダーで空振りを奪い、1-2と追い込む。
あとは失投に気を付けるところで、4球目はアウトコースへのボールになるスライダー。
これを布石にしたいところだったが、そろそろインコースかなとバッターに思わせておいて、アウトコースへのスライダーを決め球に選ぶが僅かに外れてフルカウント。
こうなると、まともには勝負には行けず、チェンジアップで誘うが、明らかなボールで四球を与える。
続く宮崎には、逆にアウトコースのストレートから入り、打ち取る球はインコースへのシュートかツーシーム。
少し抜け気味のツーシームで引っ掛けさせ、サードゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。
初回から見応えたっぷりの投球だった。

そしてカープ初回の攻撃では、先頭の田中がアウトコースへのスライダーをセンター前ヒット。
最初の1点を足がかりに攻略していくのであれば、菊池の送りバントも考えられる場面ではあるが、どうも雰囲気的にはエンドランを仕掛けるタイミングを計っている。
2-2からエンドランを仕掛けるがファールとなり、最後は警戒されている中でスタートを切らず、菊池は空振り三振。
丸は逆球のインコース高めのストレートを引っ張ったが、良い当たりのライトフライで2アウト。
鈴木はインコースのスライダーを引っ掛け三塁線へのゴロとなるが、ボールを握り損なった宮崎の送球が遅れ、内野安打となり、DeNAと同じく2アウト1、2塁の場面を迎える。
松山は、今永のスライダーを体を開きながら見送っており、タイミングは合っていないように感じる。
それでも追い込まれてからファールで粘り、四球を奪い取った。
2アウト満塁で、久々にスタメン復帰の新井に打順が回ってくる。
ここでカーブを連投し、少し攻め方を変えてきたDeNAバッテリー。
4球中3球でカーブを投げ、ストレートでファールを打たされた後は、インコースへのチェンジアップで空振り三振。

両チームともに無得点に終わったが、非常に長い初回の攻防となった。

初回が中身が濃かった分、2回以降投手のスタミナ、精神力が持つのかという心配もあったが、下位打線を三者凡退に抑えたことで試合が落ち着いた。

3回には9番の倉本を打ち取った当たりがヒットになり、1番の桑原へのアウトコースのカットボールが甘くなり、左中間突破の二塁打で先制を許す。
今日の野村の投球のポイントは、この1失点後の、ノーアウト2塁のピンチを無失点で切り抜けたことになるだろう。

カープとしても、初回の攻撃で今永から掴んだチャンスはものに出来なかったが、しぶとい攻撃でジワジワとダメージを与え、中盤にかけてもランナーを出して、決して楽な投球はさせなかった。

その楽な投球にさせなかった要因の一つとして、ノーステップ打法に変更し、インコースに対しても詰まることなくレフト方向へヒットを繰り返した鈴木の打撃が挙げられる。
体勢を崩されることなく打ち返し、常に塁上にランナーがいる状態を作ったことで、今永にプレッシャーを与え続けた。

6回まで終わったところで、0-1で1点のビハインド。
野村も7回まで投げ終え、7回1失点はほぼ完璧な投球。
特に6回表の、1アウト1、2塁のピンチで、宮崎のインコースへシュートを投げ込み、狙い通りショートゴロ併殺打に打ち取ったところで、カープに徐々に流れが傾いていく予感を感じた。

そして7回裏の攻撃では、1アウトから會澤がレフト線へ二塁打を放つと、野村に代打バティスタを送る。
アウトコースのチェンジアップがスライド気味に内に入り、さらに高めに浮き、腕を伸ばして振り抜くと、打った瞬間の特大逆転ツーランがレフトスタンドの防球ネットに突き刺さった。

7回裏に逆転し、8回表のマウンドには中崎が上がる。
1アウトから桑原に二塁打を打たれて、一打同点のピンチを迎えるが、石川はインコースへのカットボールで空振り三振。
筒香はアウトコースのストレートでショートゴロに打ち取り、大事な場面できっちり無失点に抑える中崎は本当に頼もしい。

8回裏の攻撃では、鈴木の4本目の安打を足掛かりに、一気呵成の3得点を奪ってリードを広げ、今村で逃げ切るカープの形での勝利。

試合の流れを引き寄せたのはバティスタの逆転本塁打で間違いないが、8回裏の攻撃で、松山が今永ではなくなっていたが、左の田中健からタイムリー三塁打を放って、ノーアウト3塁で新井が打席に向かう場面。
ここも大きなポイントとなった。

通常であれば、ノーアウト3塁で代走野間を起用しているとはいえ、新井を前進守備の内野ゴロに打ち取って、本塁生還阻止を狙ってくるものと思っていた。
それが端から新井を敬遠し、ランナーを溜めてくれた。

ノーアウト1、3塁となっても、セカンドゲッツーでも1点は入るし、何よりノーアウト1、3塁で安部が打席に入るということは、送りバント若しくはセーフティスクイズの構えでもすれば、ファーストロペスは前進するしかなく、一塁牽制が出来ない。
前進守備を敷いているセカンドとショートは、二盗の際にベースカバーに入るのが遅れる。
新井に代走上本を起用し、あっさり二盗を決めたのは当然かと思う。
その上本が、安部の高く弾んだライト前ヒットで二塁から生還したのは、試合の流れを考えれば、DeNAにとっては致命的な1点となったことだろう。

ともあれ、野村の7回1失点の好投、中崎の相手の勢いを止める投球、序盤からプレッシャーをかけ続け、終盤一気に爆発した打線。
これでDeNAとの対戦成績も再び5割に戻し、今季最多の貯金23、良い流れが出来てきた。





【カープ情報】2017.07.09 広島対ヤクルト 公式戦14回戦 9回土壇場での新井の同点打を、投手陣が守りきって引き分けに持ち込む

2017年7月9日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦14回戦の試合結果

広  島 000 002 001 000|3
ヤクルト 000 030 000 000|3

勝 -
負 -
S -

【本塁打】なし

カープ先発の大瀬良と、今季2度目のコンビを組むのは石原。
ここまで13試合中12試合で會澤とのバッテリーで、何らかの意図を探ってみると、5/10の神宮でのヤクルト戦に大瀬良と石原のバッテリーで臨み、5回6失点、バレンティンのスリーランなどで大きく崩れている。
マツダスタジアムでのヤクルト戦は、會澤とのバッテリーで6回無失点投球をしているだけに、捕手の競争意識を煽っているのだろうか。

さて、カープの初回の攻撃は、由規のスライダーとストレートの組み合わせの前に三者凡退。
スライダーは切れているし、ストレートも140キロ後半の球速以上に重さを感じる。
ただ、コントロールは定まっていないので、ボール球には手を出さず、甘くなったボールを一振りで仕留めて行きたい。

そして初回の大瀬良のピッチングは、ストレートが低めに決まり、ストライク先行の投球が出来ている。
坂口は高く弾んだ打球が内野安打となったが、山田をインコースのストレートで見逃し三振、バレンティンは低めのスライダーで空振り三振を奪い、失投はなく無失点で立ち上がった。

2回の攻撃は、鈴木が初球の高めのストレートを打ち上げてショートフライに倒れるが、松山はスライダーをカットし、ストレートを逆方向に弾き返す。
レフトフェンス直撃のヒットで出塁し、エルドレッドは高めに浮いたスライダーを捉えレフト前ヒット。
安部はインコースへのスライダーを打ち上げて、レフトへの浅いフライで2アウト1、2塁。
前進して捕球したバレンティンが、ボールの追い方をミスっていたサード藤井に対し、打球方向の確認を指示するなど、守備を締めに掛かる。
石原は2球目のスライダーにバットを折られたが、センター前に落ちそうな小飛球。
ただ、坂口が地面スレスレでダイビングキャッチ、これはお見事。
3連戦の3戦目で、ヤクルト守備陣の集中力が高まっているのは伝わってくる。

こういう展開の場合、ヤクルト守備陣と対照的な守備をしてしまうと、ヤクルトが乗ってくる。
そうさせないためには、カープも同じく堅い守備をしていかないといけない。

2回裏は、1アウトから中村をインコースのツーシームで詰まらせたが、センター丸の前進も一歩及ばずセンター前ヒットになる。
藤井はファーストゴロに打ち取るが、二塁送球を諦めたエルドレッドが、一塁を踏もうと方向を変えた瞬間に、足を滑らせて転倒し、ベースカバーの大瀬良がギリギリ間に合って一塁アウト。
2アウト2塁の場面で、広岡をストレートで空振り三振に打ち取って無失点に抑える。

ミスが出たわけではないが、少しヤクルトの集中力に押されている雰囲気は感じた。

3回の攻撃では、由規のフォークの割合が増え、ストレートに振り遅れ、スライダーにタイミングを外される。
三者凡退に倒れ、やや打線は膠着状態に陥りかけたかなという印象が強くなる。

5回裏の大瀬良のピッチングは、1アウトで打席に迎えた藤井にセーフティバントの構えをされたところから急にボールが高くなった。
藤井にはカーブを溜めてライト前ヒット、広岡には甘く入ったカットボールを引っ張られレフト前ヒット。
1アウト1、2塁で由規の送りバントは、大瀬良の好フィールディングで三塁封殺したものの、昨日からストレートには強い打球を続けて放っていた上田には、インコースを狙ったストレートがシュート回転で真ん中へ。
ライト前にライナーで弾き返され1点先制を許す。
2アウト1、3塁で、上田には二盗を決められ、続けて坂口にレフト前2点タイムリーを打たれてしまう。
このタイムリーも、坂口のインコースを突くつもりのストレートが、シュート回転で真ん中に入ったところを逆方向へ打ち返されており、ランナーを背負った場面での左打者への攻め方は、今季の課題通りの結果に繋がってしまった。

3点のビハインドに変わった6回表の攻撃では、先頭の菊池がスライダーの抜け球を捉えてレフト前ヒット。
ストレートの球速も140キロ前後に下がってきており、重さも初回ほどには感じなくなっている。
丸もスライダーの抜け球を捉えたが、良い当たりのセカンドライナー。
そして鈴木も高めに浮いたスライダーを捉え、左中間突破のタイムリー二塁打で1点を返す。
松山の打席では、抜けたスライダーをミスショット、ファールとなったことでカウントが不利になる。
しかし、今日一番の147キロのインコースのストレートをファールにしたことで、1球ごとに状況が変わり、最後は高めのスライダーを捉えてライト前タイムリーヒット。
この松山の打席の粘りは見応えがあった。

2点を奪い、1点差に迫ったところで由規は交代。
驚いたのは、セットアッパーの石山をこのタイミングでマウンドに上げてきたこと。
勝負どころと捉え、同点を防ぎに来ている。
一方のカープは、松山に代走を出さず、勝負どころはもう少し先を見据えている。
この判断の差がどう結果に結び付くのかも興味深い。

1アウト1塁で、エルドレッドはストレートに差し込まれて浅いライトフライに倒れる。
そして2アウト1塁で、安部は勝負球のインコースのストレートが逆球になり、真ん中に入ってきたところを捉えて、レフトフェンス直撃の二塁打を放つ。
代走野間、天谷辺りを起用していれば、生還できていた可能性もあったが、松山は三塁ストップとなり、ここで石原に代打西川を起用。
際どいコースが2つストライクとなり、追い込まれた西川は、インコース高めのストレートが、シュート回転で真ん中高めには来たが、詰まったセンターフライに倒れ、2点止まり。

6回裏の大瀬良は、會澤とのバッテリーに代わり、コントロールを乱す場面が出た。
バレンティンに四球を与え、大松にも3-1とボール先行。
ただ大松をアウトコースのストレートがシュート回転したことで、結果的に引っ掛けさせ、4-6-3のゲッツー。
続く中村にも制球は定まらず、ボールが先行したが、何とか粘って投ゴロに打ち取る。
課題のフィールディングも落ち着いて処理し、6回3失点の合格点のピッチングは出来た。

7回以降は近藤、ルーキ、小川から得点を奪っていかないといけないが、小川は同じ失敗は出来ないと気合が入っているだろう。

7回表の攻撃は、代わった近藤に対し、代打天谷がインコースのストレートで見逃し三振。
田中はストレートを捉え、レフト前へライナーを放つと、スライディングキャッチを試みたバレンティンが後逸、三塁打となる。
捕球体勢に入ろうとしたところからドライブ回転で沈む打球となったことで、捕球できなかった。
ただ、この1アウト3塁のチャンスで、近藤のギアが上がり、140キロ後半のストレート、それもインコース高目を突く強気なピッチングで菊池が空振り三振、ストレートに比重を置いていた丸はスライダーにバットの芯を外され、セカンドゴロで無得点に終わる。

ミスでもらったチャンスを活かせず、ヤクルト側に良い流れが傾きかけているところで、7回裏に失点してしまうと、完全に流れを持っていかれる。
その7回裏のマウンドには一岡が上がり、藤井にインコースのストレートをライト前にライナーを放たれるが、この打球にチャージした鈴木がダイレクトキャッチ。
広岡はアウトコースのストレートで空振り三振、武内をアウトコースのストレートで見逃し三振に打ち取り、この流れはどちらが勝っても1点差の試合となりそうな予感。

8回表はルーキとの対戦。
先頭の鈴木はアウトコースのストレートで空振り三振。
勝負どころを見越して、代走を出さずに残していた松山がライトフライに倒れ、選手起用面で上手く狙いが嵌らなかったという流れになりつつある。
エルドレッドは粘りを見せたが、スライダーで空振り三振、無得点に終わる。

8回裏はジャクソンがマウンドに上がり、先頭の上田にはストレートを打ち返され、良い当たりのライトフライ。
上田は、昨日の薮田、そして大瀬良、ジャクソンと、ことごとくストレートには付いていっており、少し厄介な存在になっている。
坂口はストレートで詰まらせてファーストフライ、山田をアウトコースのスライダーで空振り三振に打ち取り、1点差で9回表の攻撃を残すのみとなった。

9回表は小川との対戦。
安部、會澤と続く打線では、代打は3人目のジャクソンのところだけ。
先頭の安部が出塁するかどうかで雰囲気が一変するところで、重要なトップバッターの役割。
安部は2球で追い込まれたが、フォークを見極め、ストレートはカットし、インコースへのスライダーを捉えてライト前ヒット。
會澤が送りバントを決め、代打新井の登場。
その新井の打席で、モーションを完全に盗んだ安部が三盗を決めるが、その間に新井は追い込まれる。
アウトコース一辺倒の攻めで、際どいコースはカットし、ボール球は確実に見極め、フルカウントからはバットを短く持って一振りに掛ける。
何とかバットに当てられる状態を作っている新井に対し、ヤクルトバッテリーはインコースのストレートで勝負に来るが、振り負けずにきっちりと捉えた打球は左中間突破のタイムリー二塁打となる。
続く田中はセンター返しの打球を放つが、二遊間をつめていたヤクルト守備陣に阻まれセカンドゴロ。
2アウト3塁に場面が変わり、菊池はスライダーにタイミングが合わずに投ゴロに倒れ同点止まり。

同点に追い付いた直後の9回裏のマウンドには中崎が上がる。
先頭はバレンティンに代わって守備固めに付いていた比屋根だったが、3-0からカウントを戻したが結局四球を与えてしまい、代打三輪に送りバントを決められ、1アウト2塁のサヨナラのピンチを背負う。
中村にはインコースへのカットボールを狙ったが、逆球で真ん中に甘く入る危ないボール。
右中間に打球を飛ばされ、丸と鈴木も交錯しかけながらセンターフライに打ち取り、犠牲フライでランナーは三塁へ。
そして藤井に対しては、今度はしっかりアウトコースへスライダーを制球し、緩い当たりのサードゴロに打ち取って延長戦に突入。

10回表の攻撃は、松岡に対し、先頭の丸がインコースへのスライダーで見逃し三振に倒れるが、鈴木がフルカウントから粘って四球を選び、2アウト後にエルドレッドが死球で2アウト1、2塁。
勝ち越しのチャンスで安部の打席となったが、セカンドゴロで無得点。

10回裏は今村がマウンドに上がり、2イニング連続で先頭打者を四球で出塁させてしまう。
今日の流れでは、ランナーのいる状態で上田に回すのは避けたいところ。
しかし、9番の武内に送りバントを決められ、得点圏にランナーを背負って上田を迎えることになった。
少なくともインコースへのストレート勝負は出来ない状況で、アウトコースの厳しいボールでストライクが取れなかったことで敬遠気味の四球を与えて、1アウト1、2塁。
坂口のショート後方への小飛球は、田中が懸命に追いかけるも届かず、レフト前のポテンヒットとなる。
ただ、田中がギリギリまでボールを追いかけ、捕球できるかもという体勢には入っていたことで、二塁ランナーの広岡のスタートが遅れ、レフト松山からの三塁返球でフォースアウト。
レフトゴロで2アウト1、2塁とランナーが入れ替わり、山田を迎える。
次打者が比屋根ということで、最悪敬遠気味でも良いという攻めも頭にあったのか、アウトコースギリギリのスライダーでバットの先に当たるショートゴロに打ち取り、ピンチを脱した。

カープとしては、残り2イニングを投げるのは、九里と中田ということになり、高橋樹は緊急時に控える展開となる。
中田に関しては昨日疲れが見えると感じてしまった以上、出来れば11回表で勝ち越し点を奪いたいところ。

その11回表は先頭の會澤がセンター前ヒットで出塁するも、代打バティスタは強い当たりではあったが、サード正面の5-4-3の併殺打。
田中はアウトコースのスライダーの抜け球を逆方向へ打ち返し、レフト前ヒットで出塁。
正直、みえみえの盗塁を仕掛ける場面でもあり、それでも決めるか、刺されるかという状況。
ボールも少し内に寄ってきており、、エンドランも決めやすい状況に見える。
しかし結局は田中の盗塁は中村に刺され、チャンスは拡大できなかった。
ヤクルトが送りバントを2イニング連続で決め、それでも得点に至らなかったことを考えると、カープとしては送りバントを決め、得点を奪うことが出来れば、相手に与えるダメージも大きかったことだろう。

そして11回裏のマウンドには中田が上がる。
先頭の比屋根に対し、スライダーが高めに浮き、センター前ヒットで3イニング連続で先頭打者の出塁を許す。
中田はやはり昨日の投球と変わらずコントロールが甘く、代打グリーンへの初球も完全な逆球。
シュート回転で真ん中付近に入るボールで空振りを奪っているが、状態は良くない。
しかし、追い込んでからのアウトコースへのストレートはギリギリに決まり空振り三振を奪うと、エンドランでスタートを切っていた比屋根が一二塁間で一旦スピードを緩め、ギリギリのタイミングで二塁タッチアウトとなるボーンヘッド。
この三振ゲッツーに救われ、中村をやはり逆球のストレートで右中間の深いところまで打球を飛ばされるがセンターフライに打ち取って無失点。

11回の攻防はカープはゲッツー後の二盗失敗、ヤクルトは三振ゲッツーという走塁死が効いての無得点となっており、12回の攻防は打順の巡りも重要となってくる。

中澤対九里という投手対決となるが、九里の神宮での相性の悪さは気になるところ。
まず12回表の攻撃は、先頭の菊池がサードゴロに倒れ、丸もインコースのスライダーに詰まって一邪飛。
鈴木、守備固めから5番に入っている野間という打順となり、一発警戒の鈴木にはまともに勝負には来ない場面。
2-0というカウントとなったところで、敬遠気味に歩かせて1アウト1塁で野間を迎える。
丸の打席を参考にするなら、インコースのボールは捨てて、アウトコース一本に絞っても良いくらい。
しかしアウトコースのスライダーに全くタイミングが合わず追い込まれ、最後はインコースへのスライダーが来たところでノーチャンス。
空振り三振に倒れ、カープの勝ちはなくなった。

12回裏のマウンドには九里が上がり、藤井、広岡、武内という下位打線ではあるが、1人ランナーが出れば上田に回る。
三者凡退の投球を期待したいところで、先頭の藤井は2球で追い込み、最後はアウトコースへのフォークの抜け球で空振り三振。
広岡も2球で追い込み、最後はアウトコースのストレートで空振り三振。
武内は、縦のスライダーでファーストゴロに打ち取り、見事三者凡退で引き分けに持ち込んだ。

今日は投手が良く粘って投げてくれたという試合だと思う。
ヤクルトの守備が集中していたことで、なかなか得点を奪うことは出来なかったが、カープとしては、負けなかっただけでも十分意味のある試合だった。





【カープ情報】2017.07.08 広島対ヤクルト 公式戦13回戦 薮田7回2失点の好投で8勝目

2017年7月8日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦13回戦の試合結果

広  島 112 004 000|8
ヤクルト 100 000 100|2

勝 薮田 8勝1敗
負 石川 4勝10敗
S -

【本塁打】菊池7号、8号、鈴木17号、會澤3号

ヤクルトの先発の石川とは、今季5度目の対戦となる。
良くも悪くも6回3失点前後の投球が続いており、薮田が石川に投げ勝つには6回3失点では五分の確率にしかならず、6回2失点以内を目指してもらいたい。

初回のカープの攻撃は、田中の15球の粘りからの二塁打でチャンスを作ると、珍しく初回から菊池が送りバントを決める。
石川の投球術に嵌る前に、こちらの流れにもって行きたいという意図もあったと思う。
そして丸が低めのストレートをセンターに打ち上げ、犠牲フライで1点を先制する。

ただ、1回裏に先頭の上田の三塁打と、2番藤井の犠牲フライですぐさま同点に追い付かれる。
カープの守備については、上田の左中間突破の打球に対し、レフト松山からの返球を中継した田中が、ボールを握り損なったのだろう、ショートの低位置やや後方から、弱いワンバウンド送球。
三塁で刺せるタイミングだっただけに、もったいないプレーだった。
山田、バレンティンに対し、バットにかすらせることなく2者連続空振り三振を奪っただけに、薮田の調子自体は悪くなさそうなのが救い。

2回表の攻撃では、そろそろ違和感のなくなってきた、左投手相手にスタメン起用されている松山が、逆方向へ打ち返してレフト前ヒット。
ヤクルトのスタメン捕手は西田となっているが、鈴木、エルドレッドにはとにかくインコースへのカットボールを使ってくる。
初回の鈴木は空振り三振に倒れたが、2回のエルドレッドはすぐに対応、見極めて四球を選び、ノーアウト1、2塁。
安部はレフトフライに打ち取られるが、會澤はアウトコースのシンカーに喰らいつき、センター前ヒット。
二塁ランナーの松山が本塁を狙い、坂口のバックホームは一塁側に逸れた分、松山のベースタッチが一瞬早く、ホームインで1点勝ち越し。
リプレー検証の行われる際どいタイミングだったが、よく走ってくれた。

薮田の打席では、送りバントの構えからバスターを仕掛けたり、揺さぶりをかけるが、2球目のファールの際は、2塁ランナーのエルドレッドがスタートを切る、おそらくサインミスというプレーもあった。
薮田は3球目で三塁側に送りバントを決め、2アウト2、3塁で田中の打席。

田中もセーフティスクイズを狙う構えを見せたりもしたが、低めのシンカーでファーストゴロに打ち取られ、1点どまり。

1点リードを奪った直後のイニング、ここが薮田の投球の行方を左右してもおかしくない場面。
その2回裏は、ストレート、スライダー、ツーシーム、どの球種でも決め球になるくらいの精度とキレがある。
西田にヒットは許したが、3つのアウトは全て三振。
試合の流れを掴む投球だったように思う。

3回表には、菊池がスライダーを捉え、高い弾道のバックスクリーンへの本塁打を放つと、鈴木はカットボールを久々に前で捌くスイングで捉え、レフトスタンド上段への本塁打。
2本の本塁打で追加点を奪い、石川から計4点。

もっとも、大崩れしないのは石川の投球の真骨頂というところで、5回途中で4点に抑えられた、という見方もできる。
こうなってくると、ヤクルトのリリーフ陣に無失点投球を続けれられれば、自然と追い詰められたような雰囲気も出てくるもの。

そうはさせなかったのが薮田の投球。
ストレートを芯で捉えられたのは、初回に犠牲フライを打たれた藤井への逆球くらいで、ほとんどの打者を振り遅れさせている。
軸になるボールでここまで空振りが奪えるとなると、ストライク先行の投球で押していける。
2回から5回をきっちりと無失点で抑えると、ヤクルトリリーフ陣からも追加点を奪う展開をもたらした。

6回表の攻撃では、1アウトから安部がフォークを捉えてセンター前ヒットを放つと、會澤の打席でエンドランを仕掛ける。
安部のスタートを読んでいた西田は、アウトコース高めに構え、外してこようとしたが、松岡のストレートは會澤のバットの届く範囲に来る中途半端なコース。
右方向へ弾き返した打球は、右中間スタンドへ飛び込むツーランとなった。

さらにこれでは終わらず、2アウトから田中が四球を選んで出塁すると、菊池が落ちきらないフォークを捉え、この試合2本目の本塁打を左中間スタンドに放り込む。

昨日の展開と真逆に近い試合展開だけに、まったく油断は出来ない。
それだけに最後まで集中して薮田には投球してもらいたい。
オールスター前の最後の先発となり、これだけの投球を続けている以上、後半戦もローテで回ることになる。
残り登板数を考えても、ギリギリ規定投球回数に到達できるかどうか、という位置におり、自身のためにも規定投球回数を意識していくとなると、長いイニングを投げるチャンスを逃さないことも必要になる。

その薮田の投球数は、6回を終えて93球と若干多めではある。
先頭のバレンティンに四球を与えたものの、大松をツーシームで空振り三振。
坂口のショートゴロでは併殺が取れずに、ランナーが残り、西田にもアウトコースのストレートが外れて四球を与えてランナーが貯まる。
代打荒木の打席で、ワイルドピッチでランナーが進塁し、2アウト2、3塁。
決めに行ったストレートが逆球になり、ライト線わずかに切れる大飛球を飛ばされ、疲れが出てきているのは間違いない。
最後も低めのツーシームを叩き付けた打球が、高く弾むショートへのタイムリー内野安打で1点を返される。
さらに1、3塁のピンチが残り、もう1点返されるようだと、まさに昨日の逆の展開が再現されることになる。

中盤まではあれだけ空振りが取れていたストレートもカットされ、代打武内を2球で追い込んでから、勝負を急ぐかのようにストライクコースが続く。
踏ん張りどころを迎え、早く抑えてベンチに戻りたいのは理解できるが、じっくりと誘い球も入れながら攻めても良い場面だった。

結局は、インコースのカットボールが甘くなり、ショート頭上へのハーフライナーを飛ばされるが、田中が飛び付いて好捕し、追加点は防いだ。
それでも今日の投球内容は文句なし、石川との投げ合いに勝ったというのは付け加えておきたい。

8回裏からは一岡がマウンドに上がり、ピンチは背負ったものの、大松をインコースのストレートで詰まらせて、ピッチャーへのハーフライナーに打ち取った。
以前、投ゴロを捕球することができずに失点に繋がったこともあっただけに、体ごと止めにいったのが印象的だった。

9回裏は中田がマウンドに上がるが、今日は球威、コントロール、キレ、どれも本調子には思えない。
過去2年は故障の影響で、ともに年間10イニングにも満たないイニングしか投げられておらず、今季は開幕から一度も登録抹消されることなく、フル稼動している。
オールスターまであと1週間を切り、前半戦の最後を迎えようとしているタイミングで、疲れがピークに達しているのだろう。

坂口には抜け球を振ってくれて空振り三振を奪ったが、西田、荒木には押さえが利かない感じの四球と死球で1アウト1、2塁。
中村にはインコース低めのストレートを打ち返され、ショート頭上へのライナー。
ただ、今度も田中が追い付いて2アウトまで漕ぎ着けた。
上田にはアウトコースのスライダーを打たせてショートゴロに打ち取り、ゲームセット。

今日は打線も良い援護が出来たし、薮田の好投も光る勝利となった。





【カープ情報】2017.07.07 広島対ヤクルト 公式戦12回戦 9回小川からバティスタ、菊池そして新井の本塁打で大逆転勝利

2017年7月7日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦12回戦の試合結果

広  島 000 100 206|9
ヤクルト 200 230 100|8

勝 ジャクソン 2勝2敗1S
負 小川 4勝3敗
S 今村 1勝1敗17S

【本塁打】山田12号、松山6号、バティスタ6号、菊池6号、新井7号

あるとすればこのタイミングだろうなと思っていた、磯村のスタメン起用。
今季初先発の試合を、石原でも會澤でもなく、磯村がリードするという意味を、戸田は十分承知していることだろう。
春季キャンプでの様子から察するに、初登板で早くも今季のラストチャンスくらいの状況ということにはなるが、結果はともかく、少なくとも攻める意識を感じる投球を期待したい。

その戸田の初回のピッチングは、そんなに悪くはないが、良くはない。
表現が適切かどうかは分からないが、一人2016年に取り残されたままピッチングをしている。
突然2016年が終わり、約1年間の一軍でのブランクを埋めるのに必死。

戸田本人にとって、避けて通れない復活への道ではあるが、あまりに素直に投球しているなという印象。
初回は、久々の登板ということで、勝負勘が戻っていないような感じで、先頭打者の出塁を許してからも、慎重になるとか、厳しいコースを攻めるという投球ではなかった。
山田の本塁打は、神宮ならではの打球でスタンドまで届いたが、勝負球でもないのに簡単に高めに抜け球が行ってしまうのは、勿体ないを通り越して、大丈夫なのかと心配になってしまう。

2回と3回は、チェンジアップがいい高さに決まり、三者凡退に打ち取る。
初回は久々の登板の影響だったのかと思えた。

しかし4回裏は山田の二塁打、バレンティンのセカンドゴロ進塁打、そして坂口のファーストゴロで山田が本塁生還。
ここまではまだ失点の内容的には許容範囲だったが、その1失点後の1アウト1塁の場面以降は、変化球はスライダー、チェンジアップなどは高く浮き、ストレートはアウトコース一辺倒。

3失点目はエルドレッドのフィルダースチョイスだったとは言え、4回3失点で後続を凌げば、先発投手としての役割を果たすことに繋がっていく。
ただ、キャッチャーに投げるだけの投球で、もう1点もやらないという気持ちは伝わってこなかった。

結局4回裏2失点、5回裏3失点と立ち直るどころか、次に繋がる投球も見せられないままマウンドを降りることになる。
個人的には、今日の試合は勝敗度外視で、次に繋がる投球が出来れば、例え敗戦投手になったとしても次のチャンスはあるかなと思っていた。
ただ、内容的にも結果的にも、次は先発投手としての役割を果たせるだろうと自信を持って言い切ることは出来ない。
捕手が磯村だったことを考慮する以前の問題かと思う。

試合の方は、6回からリリーフの九里が、三者凡退のイニングを作ったことで、一旦はヤクルトの一方的な試合の流れを止めることが出来た。

7回表の攻撃では、振ればヒットとなるかのような、野手の間を抜けていくヒットが続き、2点を返すことが出来たが、現実的に8回、9回で4点差を追い付くには、シーズン途中からクローザーに配置転換となった小川を含めて得点を奪わないといけないことになる。

しかし、7回裏に坂口のライトへの犠牲フライで逆に追加点を奪われてしまう。
上田のセンター前ヒットはともかく、山田、バレンティンには勝負にいけていない感じの連続四球を与えており、失点の仕方としては良くなかった。

今日の試合での収穫といえば、ジャクソンの投球。
三塁側へ抜けるストレートが非常に少なく、右打者のアウトコースへのスライダーの制球が良くなっている。

そして9回表、小川の初球の高めのストレートを捉え、左中間スタンド上段へ飛び込んだバティスタの本塁打。
このバティスタの本塁打に続き、菊池も小川のストレートを捉えてレフトポール際への本塁打を放ったことも含め、最後まで追いすがる。
流石に勝ち越しまでは想像していなかったが、丸四球、鈴木センターフライ、松山タイムリー二塁打でこのイニング3点目で6-8と2点差に迫る。
さらに、西川がセカンド内野安打で繋ぎ、代打新井が2-1からのストレートを芯で捉えた。
打球はセンターに一直線。
センター比屋根も、あらかじめフェンス際まで下がっており、端からフェンスに張り付いている。
その比屋根の頭上をライナーのまま越えて行き、バックスクリーン直撃の、代打逆転スリーラン。

そして、9回裏は今村がマウンドに上がり、三者凡退で抑えて大逆転勝利。

大敗ムードからでも、9回の反撃で明日への希望の火は灯したと思ったところから、何と大逆転で試合を終えることが出来た。
先発投手が試合を作れれば、極端に言えば6回4失点でも勝機はある、それを戸田にこそ理解してもらいたい。
そこが2016年に取り残されていると言った所以でもある。





【カープ情報】2017.07.06 広島対巨人 公式戦14回戦 丸通算101号が同点弾、102号が勝ち越し弾で連敗ストップ

2017年7月6日に行われた、広島対巨人の公式戦14回戦の試合結果

巨人 200 110 100|5
広島 102 101 10×|6

勝 一岡 3勝2敗1S
負 西村 0勝1敗
S 今村 1勝1敗16S

【本塁打】丸15号、16号

2試合連続完封負け中のカープは、当然の事だが相手に先制を許しているということになる。
勢いを付けるためにも、初回に得点を奪うくらいの攻撃が出来れば、すぐにいつも通りの野球に戻れるはず。
今季のスタメンの意図は、エルドレッドを1年もたせるという意味も含まれており、満を持してスタメン復帰のエルドレッドの打撃に期待が集まる。

先制点を奪う最低条件として、1回表を無失点で抑えないといけないが、ジョンソンの立ち上がりは、先頭の長野に対し、追い込むまでは良いボールが行っていたが、決めに行った3球が全て外れて四球を与えてしまう。
2番の山本は1球目はバントの構えを見せず、2球目で長野が二盗を決める。
1-1のカウントとなり、それでも強攻する山本をファールで追い込むと、インコースへのカーブで窮屈なバッティングでショートゴロ。
なるほど、今日の巨人は1点で逃げ切るつもりは毛頭ないという意識が表れた作戦だった。
坂本はセンターフライに打ち取るが、村田にレフト前タイムリーヒットを浴び、1点を先制されてしまった。

マギーには、ライト線にフラフラと上がった打球がフェアゾーンで弾み、鈴木がクッションボールの処理を誤るというよりは、フェンスにぶつかりかけてボールを後逸する間に、もう1点追加。
陽には大きな当たりのレフトフライを打たれるが、松山が背走して好捕、なんとか2点で留めた。

2点は先制されたが、カープとしては3試合続けて抑えられるわけにはいかず、目的意識も相まって得点への意欲が高まる展開は悪いばかりではない。
先頭の田中は、やや荒れ気味の畠の投球を見極めて四球を選び、2アウト後、鈴木がストレートを捉えてレフト線へのタイムリー二塁打を放つ。
これで気分的には随分楽になった。

3回裏は、丸がアウトコース低めのストレートを捉え、左中間への本塁打で同点に追い付く。
甘いボールどころか、投手としてはベストに近いコースで、それを打ち返すことが出来るのか、という成長を十分に感じるプロ通算100号本塁打だった。

さらに1アウト1、3塁のチャンスで、エルドレッドがスライダーを捉え、良い角度で上がるレフトへの犠牲フライで勝ち越し。
ややバットの先だったことで伸びは欠いたが、ようやくこの試合で初めてリードを奪えた。

ところが、4回表1アウトで、陽のセカンドゴロは、菊池が捕球体勢に入った後にイレギュラーし、菊池のグラブを弾くエラーで出塁を許すと、中井のピッチャーゴロで、1-6-3の併殺かというタイミングだったが、田中からの送球がハーフバウンドとなり、チェンジどころか得点圏にランナーを背負う。
ここで小林に対しては、勝負を急ぐという問題以前の、初球の真ん中へのスライダーをセンター前タイムリーヒット。
次が投手の畠だっただけに、じっくり勝負をしていきたかったところだが、田中の悪送球の場面でやや感情的な表情を見せていただけに、冷静さを欠いていたのではないだろうか。

4回裏の攻撃では、2アウトから田中がヒットで出塁し、二盗を決め、菊池のタイムリーで再び勝ち越すという、流れるような得点で、良いリズムになるかと思いきや、5回表は同じ様に2アウトから坂本の二塁打、村田のタイムリーで同点に追い付かれる。

こうなってくるとミスをした方が不利になる。
6回裏の攻撃では、先頭の安部が難しい低めのスライダーを捉えてセンター前ヒットを放つが、石原が初球の送りバントがフライアウト。
仮に石原が送りバントを決めていたとしたら、代打新井の登場かという展開だったが、遅れなかったことでジョンソンが送りバントを決めるべく、そのまま打席に向かう。
そして今度は送りバントを決め、2アウト2塁のチャンスを作る。
田中は、追い込まれてからの、低めのストライクからボールになるフォークを、バットの先で拾い、しぶとく一二塁間を破るライト前タイムリーヒット。
この試合3度目の勝ち越しとなり、残りは3イニング。

ジョンソンに代打を送る予定が、一転続投となり、勝ち越しはしたものの、吉と出るか凶と出るか重要なポイントとなる。

その7回表、先頭の小林に右中間への二塁打を打たれ、いきなりピンチが訪れた。
代打實松が送りバントを決め、1アウト3塁で、打席には長野。
今日のジョンソンは、コントロールがアバウトなため、狙って空振りが取れないことが窮屈なピッチングに繋がっている。
長野に対しても、インコースを有効に使えず、苦しい攻めになってしまったが、フルカウントからのチェンジアップがようやく低めに決まってくれた。
当てただけのゴロが、前進守備のショート正面に飛び、三塁ランナーを釘付けにして2アウト3塁と場面が変わる。
踏ん張りどころだったが、チェンジアップがやはりアウトコース甘めへ入ってしまい、レフト前タイムリーヒットで同点に追い付かれる。

同点になり、ジョンソンは降板、一岡がマウンドに上がり、坂本をカーブで空振り三振に打ち取った。
今日の試合展開であれば、リードしたまま勝ちパターンの中崎、今村に繋がないといけなかった。
この試合に関してはジョンソンの続投は凶と出たと言う他ない。
もちろん、早めにリリーフ陣を継ぎ込めば、代打に控えている阿部、亀井を下位打線のところで起用されることにもなり、ギリギリまでジョンソンを引っ張りたかったのは理解できる。

そして3試合連続で同じことを書いてしまうが、7、8、9回は西村、マシソン、カミネロから1点以上を奪わないといけない。
非常に厳しい状況が待っている。

その7回裏は西村との対戦。
先頭の丸は、西村得意のアウトコースのシュートを逆方向へ弾き返す。
ライナーのまま伸びて行き、そのまま失速せずにスタンドに飛び込む、この試合2本目の本塁打で、4度目の勝ち越し。
厳しい展開を一振りで打開した丸のバッティングは見事。

8回は中崎が非常にテンポの良い投球で三者凡退に打ち取って試合の流れを掴むと、9回は今村がマウンドに上がる。
1アウトから立岡に四球は与えてしまったが、代打阿部をアウトコースのストレートで空振り三振。
最後のバッター長野も2球で追い込み、最後は渾身の逆球ストレートで空振り三振、見事に抑え切って連敗ストップとなった。

今日の試合に関しては、投手交代も、選手起用も、送りバント失敗も、打順の巡りも、守備のミスも、全て結果オーライと言えてしまう。
ただ打線、特に1番から7番までの攻撃についてだけは、集中力を高めて得点を奪うことが出来たと言えるだろう。





【カープ情報】2017.07.05 広島対巨人 公式戦13回戦 2試合連続完封負け

2017年7月5日に行われた、広島対巨人の公式戦13回戦の試合結果

巨人 010 000 202|5
広島 000 000 000|0

勝 菅野 8勝4敗
負 岡田 7勝3敗
S -

【本塁打】長野4号

少し前までは間隔を詰めてでも投げてもらいたいと期待され、最近では投球内容によっては立ち直れないと判断され、早めにマウンドを降りることもあり、どういう立ち位置になっているのかと思いきや、監督推薦でオールスターに出場が決まる。
緒方監督のツンデレに、結果で応えたい岡田が先発。

菅野との投げ合いは、カープの先発投手に副産物として、時に最小失点で凌ぐ投球がもたらされる。

先頭の長野には、初球ストライクの後、4球続けてボールとなり四球となるが、重信の送りバントは岡田の素早いフィールディングで二塁封殺。
捕手の會澤は安全策で一塁送球を指示していたが、冷静に判断しての送球だったのか、焦った結果がたまたま良い方に出たのかは微妙なところ。
ランナーが入れ替わり、重信は初球で完全にモーションを盗んで二盗を決めてきた。
坂本にはカウントを悪くして、インコースを狙うが甘くなり、レフト前ヒットで、1アウト1、3塁。
ストレートの球威を感じないのは気になるところで、阿部にはカットボール中心の攻めを見せる。
追い込んでからのカットボールをピッチャー返しの打球を放たれるが、二塁ベース脇で菊池が間に合い、4-6-3の併殺打に打ち取った。
昨日は重信の盗塁が得点パターンとして機能し、今日の盗塁の直後に坂本にはレフト前ヒットを打たれた。
しかし、本塁生還はさせず、後続を併殺打に打ち取るとなると、乗ってくる要素には違いない。

カープの攻撃については、とにかくファーストストライクのスイング率が高く、ベース上のボールならば積極的に打っていこうという意識が感じられる。
ただ、ストライクと言っても甘いコースにはなかなか来る事がなく、序盤は単発のヒットが出るくらいでチャンスを作るまでには至らない。

岡田のピッチングは2回くらいからストレートの威力が戻りつつあった。
シュート回転のストレートが続くことで、狙った通りに打ち取れなかったが、中井の併殺打の間に1点を失った場面では、アウトコースに投げ切れていた。

3回以降は、ストレートがコーナーに決まり始め、徐々に調子も上がってきた。
当初感じていたストレートの球威のなさも、回を追うごとに気にならなくなってきており、個人的には終盤までは代打を出さずに投げ続け、感覚を取り戻してもらいたいと思える。

5回表は、1アウト3塁のピンチでランナーの生還を許さず、6回表は1アウト満塁のピンチを併殺打で切り抜ける。
最小失点で何とか抑えていくというピッチングは、経験するに越したことはない。

何とか6回1失点、点差は僅か1点というところで凌いでいたが、7回表に登板の中田が2アウトからの3連打で2点を失ってしまう。
ストレートの逆球を、ことごとく捉えられ、坂本にはアウトコースを狙ったストレートが、得意のインコースに行ってしまい、坂本らしいバッティングの左中間突破の2点タイムリー二塁打。

昨日と同じ様な展開となり、逆転のためには西村、マシソン、カミネロから4点を奪うことが必要となる。

7回裏は、順番を入れ替えマシソンが先に登板してきた。 先頭の丸が四球を選ぶが、鈴木は3球連続変化球攻めというのは頭になかった。
全て見逃しの三振となり、1アウト。
松山はアウトコースのフォークで、サードゴロ併殺打に打ち取られたが、どの打者も芯でボールを捉えることが出来ていない。

8回表のマウンドにはジャクソンが上がる。
昨日までとは別人のように、スライダーの抜け球が少なく、外れても低めに行っている。
今日のピッチングで復調とは言い切れないが、8回のマウンドでジャクソンスマイルが見られるとなると、今後チームのムードも上がってくる。

8回裏は西村に対し、西川、安部が内野ゴロに倒れ2アウト。
やはり芯に当てることは出来ていない。
會澤はフルカウントまで粘ったが、インコースのストレートに詰まってショートゴロ。
ここまで芯を外され続けるということは、今までとは攻め方を変えてきていると見るほうが自然。
対応し切れなかったなという思いと、その狙い通りの投球が出来る田口、菅野を攻略するのは簡単ではないということ。

9回表のマウンドには今井が上がり、丁寧には投げているが、ファールで粘られ、非常に長い守備時間となり、しかも失点してしまったのでは、すんなり9回裏の攻撃に入っていくことは出来ない。

その9回裏の攻撃は、先頭の今井の代打上本がフォークで空振り三振。
田中は初球のストレートを捉えてセンター前ヒット。
これがこの試合初めて芯で捉えた打球だった。

菊池は高めに浮いたスライダーにタイミングを外され、見逃し三振に倒れ2アウト。
これも昨日から使える球種と巨人バッテリーにはインプットされており、丸もそのスライダーで追い込まれ、最後はフォークで空振り三振。

振りが鈍いとか、疲れが出ているとかいう状況ではなく、2試合連続で狙い球を絞って、ファーストストライクから積極的に打っていくスタイルで試合に臨んでいる。
失投がこないという前提で、ストライクゾーンのボールは振って行くが、実際甘いボールは少なかった。

どうしても打てなかった場合は淡白に感じるし、打撃の調子が下降していると思われがちだが、そうではない。
ただ、一旦打撃のリズムは崩しているので、元に戻るには少し時間が掛かるとは思う。





【カープ情報】2017.07.04 広島対巨人 公式戦12回戦 田口の好守にも阻まれ、完封リレーで敗れる

2017年7月4日に行われた、広島対巨人の公式戦12回戦の試合結果

巨人 000 002 010|3
広島 000 000 000|0

勝 田口 7勝2敗
負 野村 4勝3敗
S カミネロ 0勝3敗16S

【本塁打】

ここのところ、左投手のチェンジアップ対策として松山、安部を起用しているカープだが、田口はスライダー、カーブを得意にしており、タイプが違う。
今日はバティスタ、西川を起用し、メンバーを代えてきた。
対田口と言えば、初回から決め球のスライダー狙いをしたり、ファーストストライクを狙い打ったり、いろんな策で攻略を狙っている。

野村の巨人戦と言えば、菅野との投手戦に、マギーの本塁打で敗れるという試合が印象深いが、当然同じ失敗は繰り返さない意識はあるだろう。
初回のピッチングは、カーブ、チェンジアップ、ツーシームなど変化球のキレ、コントロールともにまずまずで、丁寧に低めを突いて長野、重信の体勢を崩しての内野ゴロ2つ。
坂本にはアウトコースのチェンジアップが高く浮いてしまい、センター前ヒットを打たれるが、コースヒットで会心の当たりという訳ではない。
阿部には長打警戒の低めの変化球、アウトコースへのシュートが外れ3-0となるが、全てアウトコース。
3-1からのツーシームもアウトコースで、しっかりと踏み込まれてセンター前ヒットとなった。
2アウト1、3塁で村田を迎え、ここではカーブとインコースのツーシームの2球で追い込む。
アウトコースを見せ球にし、インコースへツーシームを投げ込むが見逃される。
ならばとシュートを投げ込んで詰まらせて一邪飛に打ち取り、1球1球に意図を感じる投球だった。

カープの初回の攻撃は、田口のスライダーを積極的に振りに行く田中だったがバットに当たらず。
それではとストレートを捉えると、右中間突破の二塁打でチャンスメイク。
菊池は1球で送りバントを決め、1アウト3塁とランナーを進めてきた。
しかし、丸はこの日初めて投げてきたカーブにタイミングを外され空振り三振。
鈴木はストレートを捉えたが、センター前に抜けようかというピッチャーライナーを田口が好捕。
無得点に終わったが、今日の試合は終盤まで接戦になるのだろうと予感させる初回の攻防だった。

2回以降、5回までは内野ゴロの山を築き、両チームの守備練習を見ているかのよう。
こういう時は、その守備機会の多さでミスをしない方に流れが傾くもの。

5回裏の先頭、西川のファーストゴロを阿部が弾き、エラーで出塁し、ここから得点を狙って行きたいところだったが、打席にはバティスタ。
打っていくのみの攻撃で打線が繋がらず、バティスタが捕邪飛に倒れると、エンドランを仕掛けると三振ゲッツー。
どうしても田口から得点を奪おうという姿勢は伝わってきた。

ただ、6回表の巨人の攻撃では、カープがやりたかった攻撃を仕掛けられてしまう。
1アウトから重信がライト前ヒットを打たれると、二盗を決められ、すぐさま坂本にセンター前タイムリーヒット。
さらには、2アウトから村田をレフトフライに打ち取るが、バティスタがボールを見失ってしまい、バティスタの後方にボールが落ちるタイムリーヒットで計2失点。
6回表でも上空はまだ明るさが残っており、試合展開の早さが不運なタイムリーにつながった面はある。

6回表に球数が嵩んでしまい、リードも許したことで、6回裏の先頭野村に代打天谷を起用。
すると、天谷は強い当たりのセンター前ヒット、続く田中は低めの難しいスライダーをライト前ヒットにし、ノーアウト1、3塁。
ただ、菊池には低めの厳しいコースが続き、何とかバットに当てるのが精一杯のサードゴロに打ち取られ、本塁を狙った天谷は本塁タッチアウト。
1アウト1、2塁で丸の打球はピッチャー返しのライナー。
これも田口が好捕し、ライナーゲッツーで無得点に終わる。 守備が堅いと、カープに限らずチームは乗ってくる。

7回表のマウンドにはジャクソンが上がるが、調子はちょっと良くなりかけると、また悪くなりという感じで安定しない。
今日も三塁側にストレートが抜け、明らかなボールが多くなっている。
全くバットを振ることなく、田口には四球を選ばれ、左打者のインコースを狙ったボールが、アウトコースのボールゾーンまで抜けてしまう。
重信にはストレートの四球を与え、2アウト1、2塁となり、打席には坂本。
スライダーは1球もストライクが入っていない状況で、ストレートを3球続けては打たれるもの仕方ない。
アウトコースのストレートをライト前に運ばれ、2アウト満塁。
左の阿部ということは、またストレートが抜ける可能性が高くなる。
2球続けて、抜けるというほどではないがストレートがアウトコースに外れるものの、真ん中高めのストレートは力でファールにさせることが出来た。
追い込んでからスライダーでファールを打たせたことで、ストレート一本に絞っていた阿部に少し迷いが出て、ストレートでも勝負できる下地が出来た。
そしてインコース高めのストレートで空振り三振に打ち取り、満塁のピンチを何とか無失点で凌いだ。

8回表は今井が登板。
右打者のインコースへツーシームを投げ込み、打者が意識し始めたところでアウトコースのストレートで打ち取るという、配球の妙もあった。
ただ、決して芯に当たる打球を打たれたわけではないが、ヒット2本でピンチを招き、2アウト1、2塁で田口に代打亀井。
やはり詰まらせているが、センター前タイムリーヒットで1点追加されてしまう。

攻撃とすれば、8回マシソン、9回カミネロから4点を奪うという難しい場面が残された。

8回は代打安部はスライダーで空振り三振、代打松山はストレートに力負けしてセンターフライ。
田中は高めの抜けたスライダーにバットが回って空振り三振。

9回は、カミネロの守備の弱点を突くべく、菊池がセーフティバントを仕掛けるが、実らず。
丸は捉えた打球だったがライトライナー。
鈴木は四球を選んだが、エルドレッドは全く想定していなかったスライダーで見逃し三振に倒れゲームセット。

今日の試合に関しては、鈴木のピッチャーライナー、丸のピッチャーライナーは、抜けていれば共にタイムリーヒットの可能性が高い打球だった。
当然、ヒットで攻撃が続いていけば、違った展開もあったと思える。
が、ヒット性のライナーを掴み取った田口のフィールディングが見事だったと言うしかない。

バティスタのミスも、承知の上での起用という言葉が聞かれることだろう。
守備のミスを経験せずに大成した選手はいないし、まだまだこれから成長して行ってくれるだろう。



【カープ情報】2017.07.02 広島対中日 公式戦12回戦 磯村プロ初本塁打で反撃、鈴木オープンからスクエアスタンスに戻してスリーランを放ち逆転勝利

2017年7月2日に行われた、広島対中日の公式戦12回戦の試合結果

中日 300 010 000|4
広島 000 100 23×|6

勝 ジャクソン 1勝2敗1S
負 岩瀬 2勝4敗1S
S 今村 1勝1敗15S

【本塁打】丸14号、磯村1号、鈴木16号

大瀬良の立ち上がりは、京田のピッチャー返しの打球をグラブで叩き落とし、そして一塁送球が悪送球となる。
大瀬良は時折フィールディングで一塁悪送球をすることがあり、焦らなくてもいい場面で余計なピンチを招くという、ウィークポイントの一つにもなっている。
だからと言って、動揺したり、浮き足立ったりすることには全く意味がない。
亀澤の送りバントで三塁に進まれ、大島にはインコースのカットボールを再びピッチャー返し。
この打球がセンター前に抜けていき、タイムリーヒットで1点を失った。

大瀬良自身、動揺を見せまいという思いはあったとは思うが、隠そうとすればするほど自然とチーム全体に伝わり、浮き足立った。
2アウト1塁で、森野のライト前ヒットを鈴木が後逸。
一塁ランナーが二塁で止まり、送球体勢を緩めたことでグラブからボールがこぼれた。
そして藤井にライト前タイムリーヒットを打たれて2失点目。
福田には追い込んでから決めきれず、最後は抜け球の高めのストレートをライト前タイムリーヒット。

この3点目の本塁生還の際に、森野が右足の太股の裏を痛め、いきなり交代するというアクシデントはあったが、エラーのランナーを返しただけで済ませられなかったのは、試合が落ち着くまでに時間が掛かることを意味する。

カープの初回の攻撃は、2アウトから丸がセンター前ヒットを放ち、鈴木が打席に入るが、オープンスタンスに変更している。
アウトコース甘めのストレートを打ち返したが、フェンス手前まで。
昨日までの構えであれば、もう少し右方向へ押し込めたのではないかという思いが過る。
いずれにしても、全て裏目に出る、という初回の攻防になってしまった印象が強い。

2回の大瀬良は、幾分落ち着きは取り戻したが、攻撃のリズムを取り戻すにはまだまだ時間が掛かる。
初球から打っていくが、強引に引っ張って打ち取られるケースが多く、どこかで、そして何かをきっかけにリズムを取り戻したいところ。

投手としては、少なくとも5回までは追加点を許さない投球が求められる。

大瀬良は、ボール先行はもちろん、ストレートも高めに浮くシーンが多く、調子は良いとは言えない。
苦労して投げ、ランナーを溜めても簡単にあと一本は出ないイニングが続いている訳だから、思い返してみても初回のピッチングは勿体ない。

ただ、内容はともかく追加点を許さない投球が続いているうちに、カープが1点でも反撃できれば、流れを取り戻すきっかけになる。
4回裏の攻撃では、1アウトから丸がボール気味の高さのストレートを強引に上から叩くと、ライトフェンスギリギリを越える本塁打で1点を返す。
続く鈴木は、この打席でもオープンスタンスで、アウトコースのスライダーに全くタイミングが合わずに空振り三振。
独断でいきなり試合でフォームを変更している訳ではないだろうから、ファンの立場で良い悪いとは言えないが、後にどういう結果に繋がるかというのは興味深い。

そして1点を返した直後の5回表、1アウトからゲレーロに低めのストレートを捉えられ、右中間突破の三塁打。
ボール気味ではあったし、あれはゲレーロのバッティングが上回った。
そして、負傷の森野に代わって途中出場している谷は、叩き付けた打球が前進守備のショートの頭上を越えていくタイムリーヒット。
ゲレーロも谷も、決して甘いボールではなかったが、ヒットになるというのが今日の試合の流れということになってしまった。

藤井の詰まった当たりがポテンヒットとなったところで大瀬良は降板、一岡がマウンドに上がる。

5回途中での交代ということで、ロングリリーフではない。
一岡に求められている役割は、後続を無失点で切り抜けること。
抑えれば終盤勝負、追加点を奪われれば試合が決まる、大事な場面。

一岡に対しては追い風、打者から見れば向かい風という状況で、フォークが思う通りに落ちてくれないことで、高めのボールが多くなり、福田には右中間へ弾き返されたが、逆風ということであと一伸びがなかった。
風はどちらに味方するでもなく、という状況の中、満塁までピンチを広げてしまったが、なんとか無失点で切り抜けた。

すると5回裏、先頭のエルドレッドがアウトコースのストレートをを捉えてセンター前ヒット、安部も逆方向へ打ち返しレフト前ヒットでノーアウト1、2塁のチャンス。
會澤の一発での同点というよりも、繋がりを考えての代打西川。
フルカウントからショートゴロに倒れるも、併殺崩れで1アウト1、3塁と場面が変わり、一岡に代打新井を起用して勝負を仕掛ける。
しかし、この勝負手は嵌らず、縦スラで空振り三振。
田中も同じく縦スラで空振り三振となり、勝負を仕掛けたものの、1点も返すことが出来なかった。

6回表は九里が三者凡退に抑え、リズムを整えにかかる。
6回裏の攻撃では、簡単に2アウトを奪われ、打席に入った鈴木はスクエアスタンスに戻してきた。
今度はアウトコースのストレートをしっかり弾き返したが、今日の逆風ではスタンドまで届かず、センターフライでスリーアウト。

7回表も九里が続投し、2アウトから初めてランナーを許したが、後続を断って2イニング無失点ピッチング。
九里の好投もあり、この辺りで試合は落ち着いてきた。

すると7回裏、柳は100球が近付いてきており、そろそろ継投のタイミングというところで、先頭の松山が四球を選ぶ。
しかしエルドレッドはスライダーで空振り三振、安部は撫でたようなバッティングでセカンドゴロ進塁打。
2アウト2塁となり、打席には磯村。
次の九里のところに代打バティスタが待機しており、何とか繋いでいってもらいたいというところで、真ん中に入ってきたスライダーをフルスイング。
低い弾道のままレフトスタンドに飛び込む、プロ入り初本塁打がここで飛び出した。
素直に謝らせてもらうが、予想外の一発だった。

反撃ムードも高まってきた8回表のマウンドにはジャクソンが上がる。
ストレートもスライダーも、そこそこコントロール出来ているが、あと一歩の状態のままという印象。
2アウトから京田に盗塁を決められ、亀澤には追い込んでからの低めのスライダーをレフト前ヒット。
前進守備の松山がバックホームで京田を刺したが、リードしているチームだからこその本塁突入。
この1点阻止は非常に大きい。

8回裏の攻撃は、岩瀬との対戦。
先頭の田中が四球を選び、菊池が送りバントを決め、あとはクリーンアップに託すのみ。
丸は粘りに粘って、最後もアウトコースのスライダーに体勢を崩されたが、ボールが高かった分だけ、バットの先に引っ掛かってライト前ヒット。
打球がライナー性でライトへ飛んだために、田中はスタートを自重して、1アウト1、3塁。

ここで岩瀬に代わって又吉がマウンドへ。
鈴木が、又吉に対しどちらのフォームで臨むかというところに注目していたところ、やはり右投手に対処するためにスクエアスタンス。
オープンスタンスで打撃の修正を行い、きっちりスクエアスタンスに戻した2打席目でアウトコースのシンカーを捉えると、レフトスタンドへライナーで飛び込む逆転スリーラン。
苦しんでいた、悩んでいたんだろうなというのは想像に難くない。

8回裏に逆転し、これ以上ないタイミングで今村登場し、抑え捕手石原も起用する万全の体制。
風向きの関係でフォークの精度が心配ではあったが、大島、ゲレーロには良い高さにフォークも決め、2アウトまで漕ぎ着ける。
工藤、藤井に連打を浴び、長打のある福田を迎えるクライマックス。
その福田をアウトコースのストレートでファーストゴロに打ち取ってゲームセット。

今日の試合に関しては、良い所を挙げればキリがないくらい。
投手では、ピンチを断った一岡、無失点リレーの九里、ジャクソン、今村。
守備では、松山の好返球も光った。

7回と8回の本塁打2本は、共に先頭打者の四球がきっかけになっているのも忘れてはならない。





【カープ情報】2017.07.01 広島対中日 公式戦11回戦 エルドレッド3打席連続本塁打で快勝、薮田7勝目

2017年7月1日に行われた、広島対中日の公式戦11回戦の試合結果

中日 000 001 000|1
広島 014 012 00×|8

勝 薮田 7勝1敗
負 小笠原 2勝3敗
S -

【本塁打】エルドレッド19号、20号、21号、バティスタ5号

昨日に続き、左の小笠原に対し松山、安部をスタメン起用。
結果は別として、カープ打線のウィークポイントであった5番打者として、松山が嵌っているのが繋がりを生んでいる。
バルデスは左打者の方が打率が高かったが、小笠原も同じく左打者の方が打率が高く、2試合連続で左投手との対戦となるメリットを十分活かしてもらいたいところ。

カープ先発の薮田は、雨天ノーゲームを経ての登板。
内容が良くなかったために、調子を戻せているかという心配はあるが、まずは立ち上がり、京田に対し低目への149キロのストレートとツーシームの組み合わせで空振り三振スタート。
亀澤には逆球の高めのストレートを打ち返され、左中間へのライナーを飛ばされるが、丸がスライディングキャッチで2アウト。
大島にはインコース低めのストレートをセンター前ヒットとされるが、ゲレーロに対してはキャッチャーの構え通りのコースに投げ込む。
大島の足を警戒しつつ、ゲレーロをセンターフライに打ち取って、無失点で立ち上がった。

カープの初回の攻撃は、田中が小笠原のストレートをセンター前にクリーンヒット。
低めのストレートが伸びる投手という印象が強いが、今日はどちらかと言えば普通のストレートのような感じ。
2アウトから鈴木がアウトコース低めのストレートを捉えたが、ややボールの下を叩いたため、レフト方向に良い角度で上がったがあと一伸びを欠いて無得点。

2回の薮田は、ヒット、四球でランナーを溜めたが、ボール自体は初回と変わらず、何ら問題ない。
ピンチを凌ぐと、2回裏の攻撃でエルドレッドが高めのストレートを捉えてレフトスタンド上段への本塁打で先制。
やはりストレートの伸びは、良い時の小笠原のものではないように感じる。

3回の攻撃でも、菊池がストレートを捉えてレフト前ヒット、丸はスライダーにタイミングがずれてセンターフライに倒れるが、鈴木が四球を選び、1アウト1、2塁。
ここで小笠原がギアを上げた感があり、松山は144キロのストレートに完全に振り遅れる空振りで追い込まれる。
緩急を使うべく、最後は緩いカーブを投げてきたが、松山は体勢を崩されることなくライト前タイムリーヒット。
ある程度読み勝ちの部分はあったかと思える。
そしてこのライト前ヒットで、本塁返球すべくチャージしてきた藤井が後逸する間に、一塁ランナーの鈴木も本塁生還し、2点追加。
続くエルドレッドは、追い込まれてからのボールになるチェンジアップを見逃し、フルカウントまで持ち込むと、四球を避けたい意識が強かったのかチェンジアップが高めに入ってきた。
フルスイングから放たれた打球は、一打席目よりもさらに飛距離が伸び、防球ネット直撃の2打席連続本塁打。
一挙4得点で、リードを広げる。

薮田のピッチングは、5回に入るとボールになるツーシームを見極められ、ボール先行になるケースが増えた。
ストレートの球速も、やや落ちてきて140キロ中盤が多くなり、簡単には打ち取ることができなかったが、それでもコントロールミスなく攻めることで、粘り強く無失点で切り抜けた。

一方の小笠原は、4回裏のピッチングでは140キロ後半のストレートを連発。
次のイニングに代打が出される展開も予想される中で、思い切った投球をしてきた。
ランナーは出してチャンスを作ることは出来たが、このイニングの小笠原の投球は今日の試合の中では一番良かった。

ただ、5回表の中日の攻撃では小笠原の前にランナーが出たことで、そのまま打席に向かい、送りバントを決めてきた。

そして続投となった小笠原に対し、5回裏の攻撃でエルドレッドがストレートを捉え、3打席連続本塁打を放つ。
打球方向はほぼ同じ左中間で、全て防球ネットまで届く特大の当たり。
どうしても3打席連続本塁打となると、丸の時に報道された、「3打席連続本塁打の試合は勝てない」云々が気になるが、この試合展開であれば、流石にそのジンクスにもピリオドが打てるのではないか。

6回表の薮田のピッチングは、球数が100球を超え、ボール先行のケースがさらに増える。
抑えが利かないという感じのコントロールの乱れで、疲れが出てきているのは間違いない。
2アウトから森野にストレートの四球を与え、藤井にはインコースへのカットボールをライト線へ運ばれ、二塁打で2アウト2、3塁。
球数は115球で、踏ん張りどころを迎えた。
代打福田との勝負では、ショート内野安打となり1点を返され、さらに1、3塁で打席には松井雅。
最後の力を振り絞り、球速は150キロ前半まで上がり、ツーシームも低めに決まり、追い込んでからのツーシームでセカンドゴロに打ち取って、反撃を1点で凌いだ。

1点を返された直後の6回裏、薮田の代打バティスタがインコースへのストレートを捉え、レフトスタンドへライナーで放り込む、久々の本塁打ですぐさま点を奪い返す。
展開としては申し分ない。

1アウトから、菊池が四球を選び、丸がほとんど曲がらないスライダーを捉えてライト前ヒットで1、3塁。
なおも続投させてもらえる小笠原への期待の大きさは伺える。
鈴木は、所謂あっち向いてホイのファーストゴロで、併殺崩れの間に1点追加し、松山の右中間への良い当たりの打球はフェンス手前で大島が追い付いてスリーアウト。

7回は中田、8回は一岡が無失点に抑え、9回はジャクソンが登板。
先頭の福田をストレートでセカンドフライ。
松井佑はスライダーで空振りを奪う場面もあったが、ストレートで押してライトフライ。
木下をようやくスライダーで空振り三振を奪ってゲームセット。
特に、スライダーの抜け球がなかったのは収穫と思える。

今日は薮田の復調も大きかったが、やはりエルドレッドの3打席連続本塁打が効いた。
昨日の流れでヒーローインタビューでは日本語で話してくれるのを期待したが、本当に日本語でヒーローインタビューをやってのけた。





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2017年優勝決定日
2017年セ・リーグ
優勝決定日
9月18日

2017年9月18日更新
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