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【カープ情報】2017.05.31 広島対西武 交流戦2回戦 大瀬良ルーキーイヤー以来の交流戦勝利で3勝目

2017年5月31日に行われた、広島対西武の交流戦2回戦の試合結果

広島 000 260 100|9
西武 001 000 003|4

勝 大瀬良 3勝0敗
負 ガルセス 1勝1敗
S -

【本塁打】會澤2号、堂林1号、鈴木10号、秋山10号

西武の先発は左腕のガルセスということで、昨日代打で投手強襲ヒットを放った新井をはじめ、右打者を起用してくるのは予想できたが、9番ペーニャという発想はなかった。
カープの右打者については、左投手のチェンジアップをやや苦手としているが、ガルセルはメジャーでの被打率はチェンジアップが最も悪かった。
日本でもチェンジアップが決め球として有効でないのであれば、十分攻略も可能と見る。

カープの初回の攻撃は、先頭の田中がストレート2球で追い込まれ、そこからはカーブを見せ球にして、再びストレート勝負で空振り三振。
サイド気味のやや変則的なフォームから140キロ後半のストレートを投げ込んでくるため、左打者はやや苦戦しそう。
菊池はアウトコースから入ってくるカット系のボールを捉え、サード強襲のヒットで出塁し、丸の打席でエンドランを仕掛ける。
これがファーストゴロ進塁打となり、2アウト2塁。
鈴木はアウトコース高めのチェンジアップをこすって、一邪飛に倒れてしまったが、ボールは高めに来ており、じっくり攻めることが出来れば、またチャンスは作ることが出来る。

そして大瀬良の立ち上がりは、先頭の秋山にカーブを捉えられて、センター前ヒット。
ここのところ、ストレート中心、変化球中心と、その日の調子によって投球パターンを変えているが、秋山への投球を見る限りはストレートの走りは良さそうだが、コントロールがまだ纏まっていない。
源田には3-0とボールが先行したところで、ストレートでストライクを取ったということは、ストレートで押す投球を選んだと見る。
3-1からエンドランを仕掛けられ、カープの攻撃と同じように進塁打となって1アウト2塁。
ただ再び浅村には変化球中心で3-0となり、当然浅村は次のストレートを狙い打ってくる。
ほぼど真ん中といっていいストレートを打ち上げ、一邪飛に打ち取ったものの、これは相手のミスショットに助けられた。
2アウト2塁で、中村に対してはカットボールが決まり、ようやく使える球種が増え始めた。
カットボールで空振り、ストレート見逃しで追い込み、低めのスライダーで決めに行ったがファールで粘られる。
なかなか打ちとれない中で、最後はアウトコースへのスライダーを選択したが、抜けてインコースへ。
たまたま良いコースに行ったことで詰まってショートフライに打ち取ることが出来たが、やや不安定な立ち上がりだった。

2回裏の大瀬良のピッチングは、先頭のメヒアのインコースを攻め、メヒアも上手く腕をたたんで打ち返す。
良い角度でレフトに上がった打球だったが、バットの先だったために伸びを欠き、レフトフライに打ち取る。

3回裏は1アウトから、金子の叩き付けた打球が内野安打となり、秋山の打席ではスライダーを投じたタイミングで二盗を決められる。
秋山はセンターフライに打ち取り、源田にはセンター前に抜けていくかという打球を放たれるが田中が良く追いついた。
回転して一塁送球するものの、送球が高く逸れる悪送球の間に金子が二塁から本塁に帰ってきた。

さらに投球中に何らかのアクシデントがあり、大瀬良が一旦治療のためにベンチに退く。
早いイニングでの交代はもちろん、先発投手の離脱という最悪な状況も頭を過ったが、マウンドに戻ってきた大瀬良のピッチングは、特に様子が変わる事もなかった。

1点を奪われた直後の4回表の攻撃では、1アウトから新井が四球を選び、2アウト後、會澤がインコースへ食い込んでくるはずのスライダーが、やや真ん中寄りの甘いコースに来たところを捉えた。
最短距離でバットを出す、會澤らしいバッティングでレフトスタンドへ放り込み、逆転ツーランとなる。

5回表の攻撃では、先頭の田中が四球を選ぶが、牽制で誘い出される。
二塁への走塁を刺そうと、メヒアが二塁に送球するが、セカンドの頭上への暴投となり、レフトまで送球が抜けていく間に田中は三塁へ進む。
菊池は犠牲フライでも、という狙いで高目のストレートに手を出すが空振り三振。
そして丸は2球で追い込まれるが、そこから四球を選ぶと、先発のガルセスは交代し、田村がマウンドに上がる。
鈴木も追い込まれてから四球を選び、1アウト満塁。
続くエルドレッドは、苦手のインコースのボール球を見極め、投手を助けない。
その姿勢が、押し出し四球での3点目に繋がったと言えるだろう。

5回表の1イニングだけで、田中、丸、鈴木、エルドレッドの4四球が出て、押し出しまでしてしまえば、どうあっても投手はストライクを取りに来る。

新井は真ん中低めのストレートを、逆方向に打ち返し、きれいにライト前に抜けていく2点タイムリーヒットで5対1とリードを広げる。
再び投手交代で、小石がマウンドに上がる。

堂林は、インコース高目のストレートを、上手く腕をたたんで打ち返すと、高い弾道のままレフトスタンドに飛び込んだ。
今季第1号本塁打はスリーランとなり、5回の表に一挙6得点で突き放す。
堂林の本塁打は、昨年4月26日のヤクルト戦、エルドレッド、鈴木、堂林が三者連続本塁打を放った試合以来。

カープもエラーによる失点をしてしまい、流れが良いとはいえなかったが、西武も四球とエラーが絡んでの失点で、しかも大量失点に繋がっている。
こういう状況をどう捉えるか、直後の大瀬良のピッチングに注目が集まる。
5回裏のピッチングは、先頭の木村文をストレートでライトフライ、炭谷をセカンドフライに打ち取るものの、金子には高いバウンドで投手の頭上を越える内野安打を打たれる。
ここでワイルドピッチの間に二塁に進まれ、秋山にこの試合初めて四球を与える。
もちろん、すんなり三者凡退に抑えられればベストだが、得点を奪った直後のイニングをしっかり無失点で抑えることも同じくらい重要。
しかし源田にも四球を与え、2アウト満塁とピンチが広がってしまう。

浅村の打席中に球数が100球を越え、最後のイニングのつもりで気合が入ったのか、140キロ後半のストレートで押し込んでいく。
追い込んでから、最後の最後に良い高さにスライダーが決まり、サードゴロに打ち取って無失点で切り抜けた。

そして6回裏からは、一岡がマウンドに上がり、先頭の中村に四球を与える。
今日の試合展開を考えれば、四球でランナーを溜めるのは拙い流れ。
メヒアはストレートでライトフライに打ち取るが、栗山には0-2と追い込んでから四球を与えてしまう。
さらに木村文に対してもストレートが外れ続けて3-0というカウントとなるが、そこから3球連続ストレートで空振り三振を奪った。
2アウト1、2塁で代打外崎には、フォークもスライダーも明らかなボールが続いているために、なかなかストレートだけでは空振りを奪えなかったが、みえみえでも140キロ後半のストレートを投げ続け、何とか空振り三振を奪った。

7回表の攻撃では、代わった南川に対し、先頭の鈴木が真ん中に入ってきたとはいえ、スライダーにタイミングを外されることなく、軽く振りぬいたようなスイングにもかかわらず、レフトスタンド中段に飛び込む本塁打を放つ。
エルドレッドは、真ん中低めのスライダーでセンターフライに打ち取られ、新井はアウトコースのストレートで空振り三振。
ただ、新井は低めの変化球には付いていけており、状態は上がってきている。

流石に一岡の回跨ぎは無理と言うもので、7回裏のマウンドには中田が上がる。
三振、ヒット、4-6-3のゲッツーと、ボールを低めに集めるピッチングを貫いて無失点で抑えた。

8回裏のマウンドにはブレイシアが上がり、浅村を153キロの高めのストレートで空振り三振、中村を152キロのストレートで空振り三振、メヒアをスライダーでショートゴロ。
浅村と中村には、逆球のストレートで空振り三振を奪っているが、今日の試合展開ではもっとも理に叶った投球ではないかと思う。

9回裏もそのままブレイシアが続投し、流石にこのイニングはストレートに的を絞られた。
先頭の栗山は初球のストレートを打ってセンター前ヒット。
続く岡田も初球のストレートを打ってライトフライ。
さらに、外崎には2球連続ストレートで追い込んだが、決めに行ったスライダーのファールチップが、會澤の股間に2日間連続で吸い込まれる。
すぐさま試合には復帰し、直後の投ゴロで併殺を狙うが、この二塁送球をブレイシアがワンバウンド送球し、ボールがこぼれる間にランナーは三塁に進む。
そして、金子にセンター犠牲フライを打ち上げられ、やらなくてもいい1点を与えることになる。
ただ、この1失点をきっかけに、2アウトから秋山にはストレートを捉えられ、レフトスタンドへのツーランを浴びることになる。
もちろん試合の体勢に影響はないし、ブレイシアの反省材料にしてもらえれば問題ない失点ではある。
これで、ブレイシアはストレート一本やりのピッチングではなく、再びスライダーも織り交ぜながらのピッチングに変わり、球数が増えたことで明日の登板に影響も出てくる。

最終回の3失点はあったものの、大瀬良がアクシデントを乗り越えて、苦しみながらも5回を投げきったことで試合の流れを引き寄せることが出来た。
不可抗力という面もあり、5回でマウンドを降りることになったことが、誰かが2イニング投げることに繋がり、一岡の不安定な投球と、ブレイシアの拙い守備が、勝ちゲームの中で露呈することになった。
昨日同様、勝ったからこそ反省できる内容でもあるし、僅差の中で出なかったと前向きに反省してもらえればいいかなとは思える。





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【カープ情報】2017.05.30 広島対西武 交流戦1回戦 薮田先発でも好投で4勝目、攻撃陣は送りバントで進めたランナーを3回全て本塁に迎え入れる

2017年5月30日に行われた、広島対西武の交流戦1回戦の試合結果

広島 000 100 013|5
西武 000 000 000|0

勝 薮田 4勝1敗
負 野上 4勝5敗
S -

【本塁打】

交流戦ではプロ入り初先発となる薮田が、どこまで投げ切ることが出来るか、それによって試合展開が大きく変わることが予想され、もちろん打線の援護があれば、より長いイニングを投げられる可能性も高まる。
そのカープのスタメンは、8番までは見なれた打順とポジションだったが、9番に指名打者西川を起用してきた。
8番までの並びは、交流戦直前まで機能しており、指名打者を使って変に打順を入れ替えるくらいならば、9番に常に代打西川を起用する、と捉えればいいのだろう。

まず初回の攻撃は、野上に対し先頭の田中はファールで粘る。
野上は、粘られたことで投げるタイミングを変えてきた感じで、ストレートに振り遅れて空振り三振。
菊池はインコースのストレートで詰まらされて、浅いレフトフライに倒れ、丸もカーブにタイミングを外されて三邪飛に倒れ三者凡退。
打順が一回りするまでは、少しタイミングが取り辛そうに感じた。

一方の薮田の立ち上がりは、ストレートの走りはリリーフ時と変わらず、初回から150キロ超を記録している。
ただ、若干フォークが低めに大きく外れることがあり、2アウト後に浅村に低めのフォークを見逃され四球を与えてしまう。
中村に対してもスリーボールとなり、ファールチップが會澤の股間を直撃し中断があったりと、やや落ち着かない展開になってくると、中村には逆球となったフォークを捉えられ、レフト前ヒットで2アウト1、2塁とピンチが広がる。
続く栗山には、初球のフォークで空振りを奪い、2球目の153キロのストレートでファールを打たせて追い込むものの、フルカウントまでもつれ込む。
最後はフォークで空振り三振を奪って無失点で切り抜けたが、これはリリーフとしての投球というイメージが強い。

2回の薮田は、先頭のメヒアにアウトコースのストレートを逆方向へ打ち返され、ライト前ヒットで出塁を許し、木村文の緩い当たりのサードゴロが進塁打となる。
1アウト2塁のピンチだったが、外崎、炭谷をストレートで押し切って、無失点で切り抜ける。

3回も2アウトから、浅村にレフトへの二塁打を放たれ、3イニング連続で得点圏にランナーを背負うが、中村をやはりストレートで押して、ライトフライに打ち取ってピンチを脱する。

3回までは野上にパーフェクトに抑えられていたカープ打線だったが、4回表の先頭田中がライナーでセンター前に運ぶヒットで初出塁。
すると、野上の調子から判断して、あまりチャンスは多くないと感じたのか、菊池が送りバントを決めて、得点圏にランナーを進めた。
すると丸が初球のストレートを捉えて、ライトオーバーのタイムリーヒットを放ち、1アウト2塁のワンチャンスをものにした。
追撃していきたいところだったが、丸が一塁牽制タッチアウトとなり、直後の鈴木がレフト前ヒットを放つ、チグハグな攻撃となってしまった。

1点先制した直後の4回裏、薮田はこの試合初めて三者凡退に抑え、勝負どころでの投球というのをよく理解している。
5回裏の投球でも、150キロ超のストレートをインコースに決め、外野に打球が飛ぶことはもちろん、強い打球を打たれることもない。
非常に安心してみていられる投球だった。

ただ、6回裏には2アウトから栗山にスライダーが真ん中に甘く入ったところを捉えられ、ライト前ヒットで出塁を許すと、メヒアにはカーブが落ちきる前に捉えられ、鋭い打球のレフト線への二塁打を打たれる。
松山がクッションボールを処理し、握り替えようとしたところで落球する場面もあったが、栗山は本塁突入を自重。
リードを保ったままの状況であれば、7回からは勝ちパターンの投手リレーが可能。
薮田は6回までということを十分理解しており、最後の力を振り絞り、木村文を150キロ超のストレートで詰まらせてライトフライに打ち取り、見事6回0封というピッチングを見せてくれた。

7回裏のマウンドには中崎が上がり、先頭の外崎に対して、ややコントロールが定まらない。
フルカウントから投じたのはアウトコースのカットボールで、ようやく一番良いコースに決まり、バットの先に当たるセカンドゴロに打ち取って1アウト。
炭谷はカットボールで芯を外してライトフライに打ち取り2アウト。
そして秋山の打席で、初球スライダー、2球目ストレートで2ストライクを取るが、この追い込み方は、一軍復帰後一番と言っていいくらいのコントロールとキレとスピード、全て安心して見ていられる投球だった。
最後もアウトコース低めのストレートでサードゴロに打ち取り、秋山の打席では1球も失投がなかった。

8回表の攻撃では、先頭の松山が甘いカーブを捉えてセンター前ヒットで出塁し、代走野間を送る。
會澤が送りバントを決め、1アウト2塁のチャンスを作る。

西武ベンチは、ここで田中を敬遠し、菊池との勝負を選択したが、その菊池は真ん中高目のカーブを逆方向へ打ち返し、ライト前タイムリーヒットで、待望の追加点を挙げた。
ここで野上は交代となり、武隈がマウンドに上がる。
丸は2球で追い込まれるが、ここからファールで粘りながらフルカウントまでカウントを整え、四球をもぎ取った。
2アウト満塁で鈴木が打席に向かう。
初球のアウトコースのチェンジアップを見逃し、2球目のインコース高目のストレートも見逃し、2球で追い込まれる。
そして最後はチェンジアップでタイミングを外され空振り三振となり、1点どまりとなったが、非常に長い時間攻撃することが出来た。

8回裏のマウンドに上がるジャクソンが、この流れを切らないピッチングが出来れば、勝利が近付く。
先頭の源田にはボール先行したが、最後は高目のストレートで空振り三振を奪い1アウト。
浅村にも同じくボール先行となってしまうが、当てただけのショートゴロ。
そして中村はストレートで追い込んで、アウトコースのスライダーで空振り三振を奪い、三者凡退で試合の流れを渡さない。

9回表の攻撃は、先頭の安部が低めのスライダーを上手く拾ってセンター前ヒットで出塁。
エルドレッドは、高目に抜けたチェンジアップを捉えたものの、レフトライナーで1アウト。
代走からそのまま守備に就いていた野間は、初球のストライクで作戦変更、送りバントを決めて得点圏にランナーを進める。
會澤の打席で二塁牽制悪送球があり、安部が三塁へ進むと、會澤はスライダーを捉え、レフト前タイムリーヒットで1点追加。
この試合、送りバントで進めたランナーは3度とも生還しており、ワンチャンスをものにする攻撃が出来ている。
西川に代打新井を送ると、真ん中のストレートを捉えた投手強襲の打球が内野安打となり、続く田中が粘って四球を選んで2アウト満塁。

菊池は、インコース高目のストレートを上から叩くバッティングで、レフトオーバーの2点タイムリー二塁打を放ち、試合を決定付けた。

9回裏のマウンドには、5点差と広がったが、すでに準備を済ませていた今村がそのまま上がる。
先頭の代打金子をスライダーでセンターフライに打ち取り1アウトとなったが、やや高かった。
メヒアには低めにフォークが決まり、2球で追い込むことが出来たが、後が続かなかった。
本塁打警戒で際どいコースを狙ったボールが外れ、あまり意味のない四球を与えてしまう。
木村文も同じく2球で追い込むが、そこから決めきれない。
フォークのすっぽ抜けも目立ち、ようやくフルカウントからフォークで空振り三振を奪ったが、ちょっと点差が広がったことで緊張感が緩んだのだろか。
最後は外崎を初球のストレートでセンターライナーに打ち取ってゲームセット。

完封リレー達成となったこの試合、今村が1点もやらないつもりで、テーマを持ってマウンドに上がっていたとしたら、それは見事成し遂げたと受け取りたいと思う。
ただ、表情を見る限り、ちょっと油断があったようには思える。
勝ったからこそ、出来る反省もあると思うし、何のために5点差でも今村を送ったのかというのを受け止めてもらいたい。





【カープ情報】2016年の結果から見る2017年交流戦予想

広島カープの2016年の交流戦は、11勝6敗1分で3位という好成績、それもセ・リーグのチームの中では1位という成績でした。
【昨年度予想】2015年の結果から見る2016年交流戦予想

2017年は、2シーズン制の前半戦という位置付けで、6チームと3試合ずつ、計18試合となります。
ただ、昨年度とは違い、現時点では交流戦で先発が6人揃っていません。

先発ローテを維持してもらいたいのが、大瀬良、岡田、九里で、3人×3試合=9試合。
交流戦中に復帰予定のジョンソンと野村が、2週目から復帰と考えると、ジョンソンと野村が2試合ずつで、2人×2試合=4試合。
中村祐と福井が2試合ずつで、2人×2試合=4試合。
そして1カード目の西武戦で、谷間の先発として薮田またはファームからの昇格が1試合で、計18試合となるのではないかと思います。

2015年は9勝9敗、2016年は11勝6敗1分け。
5割以上の勝率を残すことが出来た要因の一つに、交流戦で3試合の登板で3勝0敗という先発投手が出てきています。
2015年は黒田、2016年は野村がその成績を残していますが、今季の交流戦で3試合に先発できるのは、上記の3人のみとなります。(野村が最短10日間で復帰できるとしても4人)
3試合に先発し、3勝0敗というのは、2015年が5人中1人達成、2016年も5人中1人達成となっており、単純に確率から考えても分母が3人に減る今季は可能性が低くなります。

では、3勝0敗投手が出る可能性が低いとして、先発陣で大きな貯金が作れないと仮定すると、次に重要になってくるのはリリーフ投手の負け数となります。
2015年、2016年ともにリリーフ投手の負け数は2つで、これは文字通りリリーフ投手が踏ん張って、打線の援護を待つという展開に持って行けたと捉えられます。
では、今季のリリーフ陣はどうかというと、中崎が故障明けでまだ本調子とは言い難く、今村は球場によってフォークの落ち具合が変わることも多く、決め球の精度が安定しないという不安要素もあります。
ジャクソンに関しては、昨年以上の状態を保っており、一番不安要素はありませんが、札幌ドームでの日本ハム戦が控えているというのは気掛かりです。
少しでもリリーフ陣の層を厚くしておきたいところで、谷間での先発予想もある薮田を、リリーフとして残しておきたい思いが強いです。

打線については、昨年度のメンバーと顔触れはほとんど代わっておらず、ある程度の上積みも見込めるかと思います。
それでも、そこそこ打ててはいたものの、得点力が極端に高かった訳ではなく、12球団の中でも中位の打撃力だったように思えます。
となると、今季もセ・リーグの中では高い数字を残してきていますが、交流戦ではそこまで打撃力がメリットにならないと見ておいた方が良さそうです。

打撃は昨年並み、そして投手は昨年ほどのスタッフが揃っていないことを考えると、2017年の交流戦は10勝8敗~8勝10敗といった、5割を挟んだ成績を予想します。

【カープ情報】2017.05.28 広島対巨人 公式戦11回戦 西川の勝ち越しタイムリーで延長戦を制す

2017年5月28日に行われた、広島対巨人の公式戦11回戦の試合結果

広島 000 000 200 1|3
巨人 001 010 000 0|2

勝 今村 1勝1敗8S
負 カミネロ 0勝2敗13S
S 一岡 1勝2敗1S

【本塁打】エルドレッド13号

カープ先発の中村祐は、ここまで2戦2勝となっているが、その要因の一つとなっているのが、コントロールを乱すことなく、ストライクゾーンで勝負が出来ていることが挙げられる。
初回のピッチングも、ストレートとスライダーはまずまずコーナーに決まり、三者凡退で立ち上がった。

一方の田口もいつも通りのピッチング。
ランナーを出しても、スライダーを右打者のインコースに決めきって、菊池を詰まらせてのショートゴロゲッツーに打ち取られる。

3回の中村祐のピッチングは、ややボールがバラつき、高めにも浮くことで下位打線でピンチを招き、上位打線に回る。
2アウト1、2塁で立岡にはフルカウントからインコースを狙ったストレートが、シュート回転で真ん中に入ったところを打ち返されライトオーバーのタイムリー二塁打で先制を許す。
ただ、一塁ランナーの脇谷も本塁を狙ったが、鈴木から菊池へと繋ぐカットプレー、好返球で本塁タッチアウトとなり、1点で止められたのは中村祐を助けた。

中村祐は、ランナーを出さなかった1、2、4回は三者凡退に打ち取ったが、ランナーを出した3回、5回は失点している。
3回は守備の助けもあっての1失点となったが、5回はノーアウトからの連打と送りバントで1アウト2、3塁のピンチを背負った。
投手の田口に対し、初球の真ん中へのスライダーを捉えられ、前進守備の一二塁間を破られるタイムリーヒットを打たれて追加点を許す。
もちろん、投手にタイムリーを、それも初球の真ん中への失投を打たれるというのは反省材料にはなるが、その悔い、気落ちした様子を感じさせなかったのが素晴らしい。
続く1アウト1、3塁のピンチで、1番に打順が戻り、脇谷、立岡を打ち取って1点のみで止めたというのは、今季の中村祐の成長した部分。
この試合では、リードを許した展開でマウンドを降りることになったが、こういうピッチングが続けられれば、勝ち星も付いて来る。

6回裏からリリーフとしてマウンドに上がった中田は、いきなり四球を与え、マギーにも三塁線をライナーで破られる二塁打を打たれてノーアウト2、3塁。
嫌な流れになりかけたが、阿部を145キロのストレートで空振り三振。
そして石川はフォークで空振り三振を奪って2アウト。
長野を敬遠して、小林との勝負を選択し、3-1とボールが先行するものの、アウトコースのストレートで投ゴロに打ち取って、無失点で切り抜けた。

一方の田口は6回を投げ終えて球数は80球弱。
完投も十分あり得るペースでの投球を続け、さらには8回からはマシソン、カミネロも控える展開。
出来るだけ早く捉えておきたいところで、7回表の攻撃で、1アウトから鈴木が四球を選ぶ。
これは長打警戒で、インコースを突いてこなかったように映った。
すると、エルドレッドにも同じ様な攻めで、0-1からアウトコース高めのストレートを捉えると、右中間スタンドに飛び込むツーランで同点に追い付く。
失投らしい失投が少なかった田口の、終盤での長打警戒という僅かな隙を、一振りで捉えたエルドレッドの集中力が見事。

ただ、同点止まりだとカープの流れとは言えない。
田口が、失投を捉えられて同点に追い付かれたが、後続を打ち取って踏ん張ったと言う捉え方が正解。

終盤に突入していることもあり、ミスをした方が不利になる展開。

7回裏のマウンドに上がった中崎は、先頭の村田にコントロールが定まらないような四球を与え、続く重信には送りバントを決められる。
今日の中崎は全般的にコントロールがバラついており、カットボールとスライダー、ツーシームで芯を外すピッチングが中心となる。
ただ、立岡には、インコースにストレートを投げ切って、空振り三振を奪って2アウト2塁。
この三振は勇気をもって投げきった。

塁が空いていることもあり、坂本はまともには勝負してこないだろうなという読んだのか、際どいコースでもバットを出してこない。
フルカウントからの、アウトコースのボール気味のカットボールで、バットの先に当たる投ゴロに打ち取り、ピンチを脱した。

8回表のマウンドにはマシソンが上がり、巨人の狙いとしては無失点で抑え続け、裏の攻撃で勝ち越しを狙うというもの。
中崎の代打松山はセカンドゴロに打ち取られ、田中はフルカウントからのインコースへの153キロのストレートで空振り三振。
菊池はアウトコースのフォークに対し、狙ったように三遊間の深い位置に打球を転がして内野安打をもぎ取る。
菊池に代走上本を送り、カープとしては菊池に無理をさせない前提で、まず巨人の攻撃を無得点に封じる手を打ってきた。
丸がレフトフライに打ち取られ無得点に終わったが、まずは8回と9回の守備で無失点で抑えに行く。

8回裏のマウンドにはジャクソンが上がり、先頭のマギーをスライダーで空振り三振。
阿部もスライダーで芯を外し、緩い当たりの投ゴロに打ち取って2アウト。
同じく石川もスライダーでサードゴロに打ち取って無失点、同点のまま9回の攻防に移る。

マシソンが回跨ぎでマウンドに上がり、鈴木との対戦を迎える。
鈴木はストレートにも振り遅れながらも粘り、狙っていなかったスライダーに慌ててバットを出してファールにする。
普通はバットが出せないようなタイミングの外れ方だったがファールにしたことで、次のストレートにはしっかり対応できた。
真ん中高目のストレートを叩くと、左中間フェンス最上段に当たる二塁打で出塁する。
エルドレッドはアウトコースのボール気味の高さのストレートで空振り三振となり1アウト。
安部はフォークに何とかバットを当てたものの投ゴロに倒れ、堂林はアウトコースのストレートで見逃し三振。

サヨナラの可能性を常に感じながらのマウンドはプレッシャーが掛かるが、そのマウンドを託すのは今村。
先頭の長野を、スライダーでセカンドゴロに打ち取り、小林のサードゴロを安部がファンブルしたものの焦らずに一塁送球してアウト、そして辻をアウトコースに抜けたスライダーで空振り三振を奪い、延長戦に突入。

10回表の攻撃では、代わったカミネロに対し、先頭の會澤がアウトコースの160キロとのストレートを捉え、ライト前ヒットで出塁。
代走に野間を送り、今村の代打石原が送りバントを決める。
田中はストレートに力負けし、ショートフライに打ち取られる。
2アウト2塁で、上本に代打西川を送ると、2球目のインコースを狙ったストレートが逆球となりアウトコースへ。
このストレートを捉え、逆方向へ弾き返すと、前進守備のレフト石川の頭上を越していくタイムリー二塁打で勝ち越し。

1点勝ち越して、10回裏のマウンドに上がるのは一岡。
代打西川がサードの守備に就き、安部がセカンドに回る。
決して一岡1人に全てを託すのではなく、ブレイシアも準備をしているが、残っているのが今季一軍未登板の佐藤ということであれば、出来ればすんなりと逃げ切りたい。

先頭の脇谷にはフォークが高めに浮き、ファールで粘られるが、三遊間の深い打球を田中が落ち着いて捌いてショートゴロ。
立岡も同じ様なショートゴロで2アウト。
そして坂本をアウトコースのストレートで空振り三振に打ち取って、延長戦を制した。

今日の試合のポイントは、勝負どころでことごとく踏ん張り、ワンチャンスをものにして得点を奪えた、試合の進め方の上手さが挙げられる。
個々に挙げれば、中村祐の5回2失点という粘りの投球、鈴木から菊池へと繋がったカットプレー、エルドレッドが失投を一振りで仕留めた同点ツーラン、サヨナラのランナーを出さない、ジャクソン、今村、一岡のパーフェクトリリーフ、最後の最後に登場した代打の切り札的存在の西川の勝ち越しタイムリー。

今季最多貯金10となったタイミングで交流戦に突入することになり、これは昨季を上回っている。
だからと言って、ジョンソン、野村の左右エースを欠く状況では、とても楽観視は出来ない。
ただ、今日のような相手の流れに飲まれず、逆に食い止めながら試合を進められれば、という思いはある。





【カープ情報】2017.05.27 広島対巨人 公式戦10回戦 九里8回0封の好投で4勝目

2017年5月27日に行われた、広島対巨人の公式戦10回戦の試合結果

広島 031 302 000|9
巨人 000 000 000|0

勝 九里 4勝4敗
負 宮國 0勝5敗
S -

【本塁打】エルドレッド12号

巨人先発の宮國との対戦は今季2度目となり、前回はストレートとフォークの組み合わせに苦戦した。
今日の初回の攻撃では、先頭の田中がそのフォークには手を出さず、ストレートはファールにして粘り、四球で出塁する。
菊池の打席ではエンドランを仕掛けるが、ここでもフォークが多かったことでファールとなり、追い込まれてからのフォークにもバットに当てるのが精一杯と言うショートゴロ。
当たりが弱かった分だけ、二塁封殺となり、1アウト1塁で打席には丸。
その丸もフォークには1球も手を出さず、ストレートの四球でランナーが貯まる。

鈴木の狙いとしては、フォークがストライクゾーンからボールになる低さのフォークは仕方がないとして、ボールからボールのフォークに手を出さなければ、捉えるチャンスはある。
しかし宮國は、ストレートでインコースを攻める投球をみせ、鈴木は3-1から狙い打っていったが詰まらされてライトフライ。

ただ、やはり左打者へのフォークは決まらない。
安部もフォークは1球も振らず、ストレートを見極めて四球を選び、2アウト満塁でエルドレッド。
鈴木への攻め方を参考にするなら、インコースのストレートを狙って行きたいところだが、インコースのストレートを、ファールと空振りで追い込まれ、最後は高目のストレートで空振り三振。
エルドレッドの弱点を突かれるピッチングをされたが、初回からじっくりと攻めていけたことは、2回以降に繋がっていくはず。

また、カープ先発の九里の立ち上がりは、先頭の長野に、アウトコースのスライダーを捉えられ、ヒット性のライナーを逆方向へ打ち返されるが、菊池の正面のライナーで1アウト。
ただ、2番の立岡に、インコースへのカットボール、低めのツーシームが外れ、ストレートの四球。
3番の坂本は、初球と2球目の甘いコースにも手を出さず、3球目のインコースのツーシームで見逃し三振。
これは2打席目以降の布石なのではと勘繰るほど、不気味な三振に思える。
阿部に対しては、アウトコースへのシュート、低めのツーシームなどで、際どいコースを攻めた結果、フルカウントとなり、決め球として選択したのはカットボール。
これが高めに抜けたことが、逆に阿部のタイミングを外して空振り三振。

両投手共に、無失点には抑えたものの、まだ落ち着かない投球に思える。
どちらが早く立ち直るかというところで、2回の攻撃では1アウトから會澤がライトフェンス直撃の二塁打で出塁する。
九里は送りバントの構えをせず、打っていく作戦を採るが、これは今季の九里が打席で粘りのバッティングを見せるようになっているから、右方向への進塁打も期待できるという狙いがある。
フルカウントからのインコースへのシュートを、無理やり右方向を狙うと、高いバウンドで投手の頭上を越すセカンドゴロ進塁打となり、期待通りのバッティングを見せた。
2アウト3塁で、田中の打席ではようやく低めにフォークが決まったが、このフォークをカットしたことで、田中が有利になる。
縦のカーブをしっかりと、昨日の安部のタイムリーと同じ様な打ち方、打球コースとなり、センター前タイムリーヒットで先制する。
そして、菊池は初球のアウトコースのストレートを右方向へ打ち返し、ライト前ヒットで2アウト1、2塁。
2回で球数が60球を超え、宮國を早々に交代させることは予想できる。
2番手投手の踏ん張りで、試合の流れを引き戻されると言うのも、よくあるパターン。
そうさせないためにも、次の1点を奪っておきたいところで、丸がカーブを溜めて逆方向へ打ち返し、レフト前タイムリーヒットで1点追加。
鈴木も、シュートが逆球でアウトコース高めに来たところを捉え、レフト左へのタイムリーヒットで、3点目。
安部は空振り三振に倒れたが、1点だけで終わらず、3点まで加点できたことで、試合の流れを掴むことができた。

あとは、宮國に代わった2番手投手からも得点を奪えれば、より有利な展開となると思いきや、宮國は3回以降も続投。
3回については、3回裏に打順が回ってくるために、続投となった。
ただ、エルドレッドが低めのスライダーを、軽く合わせて左中間スタンドに放り込むソロホームランを放ち1点追加。

そして3回裏の宮國の打順でも代打が出ず、4回表も続投。
先頭の田中は、1打席目と同じ様に、ボールになるフォークを見極めて四球を選ぶと、菊池の打席で初球エンドラン。
菊池はレフト前ヒットを放って、ノーアウト1、2塁となり、丸は粘りを見せたもののセカンドゴロ。
菊池はセカンド脇谷のタッチを掻い潜る走塁を見せたものの、タッチプレー後に一塁転送のダブルプレーで、2アウト3塁。
際どい判定でのダブルプレーとなり、ここで無得点に終わると、ムードが良くないところで、鈴木がインコース高目のストレートを、同じ様に打つことは難しいほどの腕の畳み方で、レフト線へ弾き返し、タイムリー二塁打で1点追加。
安部が四球を選び、2アウト1、2塁でエルドレッドが打席に向かう。
先程の本塁打で、打席にも余裕が出ているため、ボール球を見逃し、甘く入ってきたインコースのストレートを右方向へ打ち返し、センター前2点タイムリーで7点目。

巨人のチーム事情もあっての、宮國続投だったと思うが、4回途中で100球を越えたところで交代ということは、この試合の勝敗以外の何かを見据えてのことだろう。

さて、九里は大量リードにも守られ、2回以降もスイスイと投げ続けていたが、5回裏にピンチを迎える。
先頭の石川は、サード前に高く弾むゴロとなり、安部が捕球した時点で送球を諦める内野安打。
続く脇谷にはコントロールを乱したような四球を与えて、ノーアウト1、2塁。
そこから、連続代打相川と村田を打ち取ったものの、長野には攻めていった結果四球となって、2アウト満塁。
打ち取った当たりの内野安打と、四球2つで満塁のピンチを迎えており、もし点を奪われるとなると、試合の展開はともかく、九里にとって悔いの残るイニングとなる。

ここでしっかりと踏ん張って、立岡をインコースのストレートで詰まらせ、サードフライに打ち取り、ピンチを脱した。

6回表の攻撃では、代わった桜井から、先頭の丸がカーブを捉え、右中間に二塁打を放ってチャンスを作ると、鈴木はインコースのシュートを、逆方向への進塁打となるような一塁ゴロ。
阿部からの送球を、ベースカバーに入った桜井が、一塁ベースを空踏みして内野安打となる。
その際、スパイクの歯は一塁ベースに触れているようには見えるが、偶然当たったような動作だったために、どの選手も明らかなセーフ、アウトとも判断が付き難かったようだった。
安部が四球を選んでノーアウト満塁となり、エルドレッドも四球を選んで押し出しにより8点目。
そして、前の打席の代打で、そのままレフトの守備に就いていた堂林が犠牲フライを打ち上げて、9点目。

6回裏の九里は、3番の坂本から始まる打順で、踏ん張りどころを迎えるが、坂本はあっさりとファーストフライ、阿部には捉えられた当たりだったがライトフライに打ち取り2アウト。
マギーにはカーブを逆方向へ打ち返され、鋭い当たりのセンター前ヒットとなったが、石川をカットボールでライトフライに打ち取り、6回を無失点で投げ終えた。
気になるのは、どこまで投げるか、ということになるが、6回で98球は完投ペースにはやや多い。

その7回裏は、菊池を休養のためベンチに下げ、上本がセカンドを守る。
9対0という試合展開は、どうしてもあの試合のことを思い出させる。
それだけに、当時一軍登録されていなかった上本の守備固めでの出場というのは、何かしらの意図を感じる。
その7回裏は、エルドレッドのファインプレー、深い位置で捕球した安部のファーストへのワンバウンド送球など、不安を感じない守備を見せ、思いの外あっさりと7回裏が終わり、球数は107球。

こうなると、今季の自己最多の球数が138球の九里は、少なくとももう1イニングは行ける。
8回裏は先頭の長野をインコースのシュートで空振り三振、立岡をサードゴロに打ち取って2アウト。
坂本もインコース低めのツーシームでサードゴロに打ち取って3アウト。

ただ、完封のチャンスではあったが、現在のカープは先発投手が多く戦列を離れている。
次回登板にベストコンディションでマウンドに上がるためにも、ここは冷静にマウンドを降りることを選択。

9回表の攻撃で、九里の打順で代打新井を送った。
その新井は、代わった森福のインコースのスライダーで空振り三振に倒れる。
菊池に代わってセカンドの守備に就いている上本が、非常に良い粘りを見せたものの、ファーストライナーゲッツーで無得点に終わったが、長い時間攻撃を続けており、9回裏の巨人の攻撃にすんなり移らせないというのも、相手が嫌がる野球と言える。
その9回裏のマウンドにはブレイシアが上がり、先頭の阿部をストレートでセカンドゴロ。
マギーには真ん中高目のストレートを弾き返され、センター前ヒット。
石川の打席で、代走中井が盗塁を決め、石川のセンターフライの間に三塁へタッチアップ。
2アウト3塁の得点機に、脇谷を初球でレフトフライに打ち取ってゲームセット。

もちろん、打線の援護は素晴らしく、九里も素晴らしいピッチング。
月間5割以上が決まったこの試合は、九里がインコースを攻め切る投球を取り戻せているからこそ、勝利することが出来た。





【カープ情報】2017.05.26 広島対巨人 公式戦9回戦 岡田、マイコラスに真っ向勝負を挑んで投げ勝ち、自己最多の5勝目

2017年5月26日に行われた、広島対巨人の公式戦9回戦の試合結果

広島 000 103 120|7
巨人 000 000 11×|2

勝 岡田 5勝1敗
負 マイコラス 4勝3敗
S -

【本塁打】菊池3号

ここまで、ビジター球場では勝率が良くなく、通算24試合で9勝14敗1分けとなっているが、唯一勝ち越している球場が東京ドーム。
もちろん、試合数が少ないので相性云々は言えないが、かつての東京ドームでの苦手意識は薄れてきているのではないだろうか。
ヤクルト戦から中1日の休養を挟んで迎えることができるメリットを活かしたいところだったが、エルドレッド、新井がスタメンを外れている。
7番に野間が入るということは、終盤の守備固めも兼ねているという意味で、7番に代打が出しにくい。
ここのところ7番松山が、打撃面では機能していたこともあり、7番の打順が重要な意味を持ちそう。

カープの初回の攻撃は、マイコラスが150キロ超のストレートを連発。
田中も菊池も、負けじと打ち返していったものの、ともにショートゴロに倒れ、丸はインコースへの150キロ超のストレートで空振り三振。
マイコラスの調子の良さを感じる投球だった。

またカープ先発の岡田は、立ち上がりはコントロールに苦しんだ。
ボールになったとしても低めに外れていることで大事には至らなかったが、やや不安定には思える。
1アウトから重信に四球を与えたものの、坂本は低めのストレートで詰まらせてショートゴロゲッツー。
こちらも無失点で立ち上がった。

さて、2回の攻撃では、1アウトから安部が軽く合わせてライト前ヒットを放つと、前進してきた長野が、ノーバウンドで捕球しようとスライディングキャッチを試みて、トンネルする。
1アウト3塁となり、松山、野間の打順となるが、松山は高めのボール球を2球振ってファールにすると、最後はインコースのストレートで空振り三振。
野間はカーブ2球を見逃して追い込まれ、高めのストレートで空振り三振。

松山の場合は、まだ犠牲フライを打つべく、高めのボールに手を出したと理解できるが、野間については見逃し2つで追い込まれ、ボール球を振って三振しており、当然この後の巨人バッテリーの攻め方にヒントを与えたことになる。

2回裏の岡田のピッチングは、コントロールが纏まりだし、マギーにセンター前ヒットを打たれたものの、脇谷をファーストゴロゲッツーに仕留めている。

両チームともに、先発が踏ん張り、投手戦になっていくと、やはりミスした方が不利な展開になっていく。
そして長打も当然警戒しないといけない。

その長打による先制点が生まれたのが、カープの攻撃において。
4回表、菊池がスライダーを打っていったが、ややこすったような上がり過ぎの打球。
しかし、一時期よりは下半身の粘りが出てきたのか、バットを押し込めたことでレフトスタンド最前列に飛び込む本塁打となった。

得点には繋がらなかったがミスが出て、そして本塁打による得点が入る。
この2つのコンボは、試合の流れを動かし始める。

岡田は2回以降も、毎回ランナーを出すものの、そこでも冷静さを失わず、投球テンポが極端に悪くなることもない。
今日のピッチングは意図的に球速を抑えているイニングもあるように思える。
140キロ後半でコースに投げきる投球と、150キロ超でインコースを攻め切る投球。
ランナーなし、ランナーありでも投球が変わらないことで、守備陣も安心して守っていられるように見える。

5回表は、先頭の脇谷にセンター前ヒットを許すが、そこから三者連続三振。
こういったピッチングであれば、打線に流れをもたらすことが出来る。

直後の5回裏の攻撃では、同じく先頭の丸がセンター前ヒットで出塁すると、鈴木がライトオーバーの二塁打で続く。
ノーアウト2、3塁となって、安部は追い込まれてからのカーブを、ギリギリまで体に引き付けて、体の粘りでセンター前に打ち返し、2点タイムリーヒットで追加点。
センターからの返球の間に、安部は二塁へ進むと、続く松山は初球のチェンジアップを捉えて、体勢を崩されながらライト前タイムリーヒット。
安部の走塁が活きる追加点となった。

得点を奪った直後のイニングでも、岡田は1番からの打順を三者凡退に抑え、これであれば相手に反撃の隙を与えない。

7回表には、1アウトから菊池が投手強襲のライナーを放ち、勢いが落ちないままセンター前ヒット。
丸の打席で、マイコラスの逆球を捉えて、エンドランが決まり、押せ押せムード。
1アウト1、3塁では、ダブルスチール警戒の中で、小林がマイコラスに返球する間に、丸が二盗を決める。
鈴木は、アウトコース高目のストレートを捉え、レフトへ大飛球。
マイコラスは打たれた瞬間、しゃがみ込んでおり、本塁打を覚悟したかもしれないが、やや上がり過ぎた。
それでも犠牲フライには十分の当たりで1点追加し、ここでマイコラスは降板し、戸根に交代。
安部は、エルボーガードに当たる死球となり、松山の打順で代打新井。
ただ、新井はアウトコースのストレートで見逃し三振となるが、当ブログで提案していた、終盤のファースト守備固めとして、7回以降の守備に就くことになる。
これだけでも出場の意味がある。

7回裏の岡田のピッチングは、1アウトからマギーに、アウトコースのストレートを捉えられ、ライト線への二塁打を許す。
それでも続く脇谷には、初球のインコース高目のストレートでショートフライに打ち取り2アウト。
石川にはボール先行し、フルカウントから真ん中にストレートを投げ込んだ。
次打者が代打亀井ということで、ランナーを溜めるくらいなら、今日一番自信を持っているストレートを選択したというのは間違っていない。
ただ、フルカウントということ、四球を出したくないという意識、球数が100球に迫る中でも、直前まで150キロを記録するストレートならば間違いない、といういろいろな要素が絡み合って、155キロとはいえ、ど真ん中にボールが行ってしまったのだろう。
それでセンター前タイムリーヒットを浴び、1点を返されてしまったが、これは仕方がない。
1点を返され、代打亀井にはファールで粘られるが、最後は縦のスライダーで空振り三振を奪い、1点で凌いだことで巨人への反撃ムードを高まらせない。

8回表の攻撃では、野間の代打堂林が、インコースのストレートを逆方向へ打ち返し、ライト前ヒットで出塁。
石原が送りバントを決めると、戸根の一塁送球を、ベースカバーの脇谷が落球。
オールセーフでノーアウト1、2塁となり、岡田に代わって代打エルドレッド。
ただ、エルドレッドは全球引っ張りのバッティングで、空振り三振となり1アウト。

田中はインコースのストレートに詰まって、ファーストの前でハーフバウンドとなるファーストゴロ。
阿部が2塁へ送球すると、三塁側へ逸れる悪送球で、またもオールセーフ。
菊池は2球で追い込まれるも、叩き付けた打球はピッチャーの頭上を越え、ショート前への緩い当たり。
坂本からの一塁送球と、菊池のヘッドスライディングの勝負となるが、菊池が早くタイムリー内野安打。

さらには丸の緩い当たりのセカンドゴロで、脇谷は一塁ランナーの菊池にタッチして、一塁送球を狙おうとした。
ただ、菊池は一二塁間で止まり、タッチを掻い潜ったことで、脇谷は一塁へ送球し、打者走者の丸をアウトにし、一二塁間で菊池を挟もうとする。
そうなると三塁ランナーの石原は本塁生還し、さらに三塁に進んでいた田中も本塁を狙う仕草をする。
こうなってしまうと、守備側は本塁をケアせざるを得なくなり、田中が囮となり三塁に戻る間に、菊池も二塁へ進む。

投手は戸根から田原に代わり、代わり端の鈴木は四球を選んで、またもや満塁。
ついに規定打席に到達した安部が打席に向かったが、空振り三振でスリーアウトとなった。

点差が広がったことで、8回裏のマウンドには一岡が上がる。
先頭の立岡の一二塁間への打球は、菊池の好プレーも及ばず内野安打となるが、長野はフォークで空振り三振。
重信には粘られたものの、三邪飛に打ち取り2アウトとなる。
坂本にはバットの先で上がり過ぎたような打球を打たれるが、とてもライトオーバーするような打球には見えなかった。
思いの外打球が伸び、ライトフェンス直撃のタイムリー二塁打で1点を返される。
続く阿部は、ストレートで詰まらせてセンターフライに打ち取って、1点で留めた。

9回裏のマウンドには、中田が上がる。
先頭のマギーを、ツーシームで詰まらせてライトフライに打ち取って1アウト。
脇谷の二遊間を破ろうかという打球は、田中がファインプレーで2アウト。
代打の辻は初球でレフトフライに打ち取ってゲームセット。

岡田の、マイコラスに真っ向から立ち向かうピッチングが、今日の試合の流れを作ったといえる。
先頭打者の出塁を許したのは1度だけで、そのイニングではその後ストレートで三者連続三振を奪っている。
7回で四球1つに収めており、内容的にも結果的にも賞賛を与えられる、自己最多の5勝目となった。





【オリックス】クリス・マレーロ外野手の成績

オリックスが2017年の新外国人選手として、シーズン途中での獲得を目指すと報じられた、クリス・マレーロ外野手(28)の成績
(2017年5月30日契約合意発表)

191cm、104kg、右投げ右打ち。

今季は開幕メジャーを勝ち取り、スタメンにも名を連ね、メジャー初本塁打を放った。
ただ、マルチヒットを放ったのは僅か1試合に留まり、調子が上がらないまま3A降格となっている。

2011年に3Aに初昇格し、以降今季2017年までの7年連続で3Aでプレーしている。
3Aでの年間最多本塁打は、2016年の23本となっており、体格からも分かる通り長打力は秘めている。

もっとも、三振は多過ぎることはないが、かといって四球を多く選べるわけでもない。
バットコントロールに優れるわけでもなく、潜在的に秘めている長打力を発揮できないまま、3Aでの7年が過ぎているという印象が強い。

長打力が期待できないとされているエリック・キャンベル(阪神)の長打率をも下回っており、また打率、出塁率、長打率、BB/K、三振率などの項目で、マット・ダフィー(ロッテ)の数字に非常に近い。

走力は全くと言っていいほど期待できず、タイプ的にはクリーンアップが向いている。
ただ、今季の3Aでは低打率、ヒットの出ない中でも打点は挙げられているが、昨年までの傾向は勝負弱く、中軸を担う割には打点を稼ぐ役割は果たせていなかった。
もっとも、打点に関しては、塁上のランナーの走塁技術に影響される部分もあり、少しは考慮して見る必要はある。

守備については、主にファーストを守り、外野も守ることが出来る。
サードの経験もあるが、試合で安心して起用できるレベルではない。
ファーストの守備は、守備範囲は標準レベル、グラブ捌きも標準レベルで、打撃を期待される一塁手というイメージそのまま。
外野守備、主にレフトについては、守備範囲は標準レベルよりも若干下で、肩は強い方ではない。
少なくとも守備で貢献するという選手ではなさそう。



 試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁盗塁死四球三振打率出塁率長打率OPSBB/K三振率
2006(Rk)22812590016008190.309 0.374 0.420 7940.421 0.235
2007(A)572226514014530414390.293 0.337 0.545 8820.359 0.176
2007(A+)68255661139350032630.259 0.338 0.431 7690.508 0.247
2008(A+)702566415211380025550.250 0.325 0.453 7780.455 0.215
2009(A+)11241411921216652342970.287 0.360 0.464 8240.433 0.234
2009(AA)23752060111018180.267 0.345 0.387 7320.444 0.240
2010(AA)141524154280188213431020.294 0.350 0.450 8000.422 0.195
2011(AAA)12748314530014693258970.300 0.375 0.449 8240.598 0.201
2012(A-)5145101300260.357 0.438 0.643 10800.333 0.429
2012(A)241100000120.250 0.500 0.500 10000.500 0.500
2012(A+)4136101400020.462 0.462 0.769 12310.000 0.154
2012(AA)5226201300030.273 0.304 0.500 8040.000 0.136
2012(AAA)3712731610120016280.244 0.333 0.307 6400.571 0.220
2013(AAA)11140811017211590136670.270 0.331 0.402 7330.537 0.164
2014(AA)612175110110420020400.235 0.303 0.429 7320.500 0.184
2014(AAA)3713833713140010350.239 0.291 0.370 6610.286 0.254
2015(Ind)3714846120622117220.311 0.342 0.514 8560.318 0.149
2015(AA)93712300400170.324 0.342 0.405 7470.143 0.189
2015(AAA)61225591317250017470.262 0.314 0.422 7360.362 0.209
2016(AAA)13149013930223710046850.284 0.345 0.494 8390.541 0.173
2017(AAA)17581240211006120.207 0.303 0.379 6820.500 0.207
マイナー通算110040631123229151426176143858240.276 0.342 0.445 7870.467 0.203
AAA通算5211929529107760261331893710.274 0.340 0.430 7700.509 0.192
 試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁盗塁死四球三振打率出塁率長打率OPSBB/K三振率
2011311092750010004270.248 0.274 0.294 5680.148 0.248
20138162000100040.125 0.125 0.125 2500.000 0.250
201715385001500290.132 0.175 0.211 3860.222 0.237
メジャー通算541633450116006400.209 0.237 0.258 4950.150 0.245






【カープ情報】2017.05.24 広島対ヤクルト 公式戦11回戦 大瀬良粘りのピッチングで2勝目

2017年5月24日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦11回戦の試合結果

ヤクルト 000 000 100|1
広  島 101 002 02×|6

勝 大瀬良 2勝0敗
負 石川 4勝4敗
S -

【本塁打】鈴木9号

昨日緊急降板となった野村は登録抹消となり、代わって一軍登録されたのは佐藤。
また、今日の試合では試合中に雨脚が強まることも予想されており、ヤクルトに先制されないことが、余裕をもった試合運びに繋がる。
そのヤクルトは打線を変更してきた。
カープ戦で相性の良い大引を1番に起用し、あとは右左のジグザグ打線。

また、カープ先発の大瀬良は、前回登板では無四球ピッチングで、安定感があった。
ヤクルト戦では、今季1度登板があり、コントロールを乱して、序盤のリードを吐き出していただけに、前回のような制球での投球が出来れば、リベンジも十分期待できる。

その大瀬良の立ち上がりは、大引に対して、ベースから大きく外れるボールが多く、ボール先行のピッチングとなり、フルカウントからセンター後方への大飛球を飛ばされる。
低めに決まった分だけ丸が追い付いてセンターフライとなるが、続く坂口への制球を見た時点で、前回ほどの安心感はないのは分かる。
坂口には、インコースのボール気味のストレートを、腕をたたんでライト前に落とされるヒットを許し、ランナーがいる状態で山田を迎える。
ボール先行では投球の幅が狭まってしまうところで、山田にはストライクが先行したが、ボールは高い。
ただ、ストライク先行のピッチングが出来たことで、アウトコース低めのボールになるスライダーで空振り三振が奪えた。
2アウト1塁で雄平を迎え、フルカウントから、アウトコースのストレートがシュート回転して外れ、四球を与えて、ランナーが溜まる。
初回から球数が嵩み、バレンティンに対してもボールから入り、3-0からアウトコースのストレートで1つストライクが入る。
アウトコースギリギリのスライダーでもストライクが取れ、最後はアウトコースのストレート、やや逆球となったが空振り三振を奪ってピンチを凌いだ。
三振となった直後、この打席のおそらく2ストライク目の判定の件で、バレンティンが球審に暴言を吐いたということで、いきなり退場となる幕開けとなったが、大瀬良も球数が29球に達しており、この後も辛抱のピッチングになりそうな初回だった。

初回のカープの攻撃は、早くも今季4度目の対戦となる石川に対し、1アウトから菊池がセンターバックスクリーンに飛び込もうかという大きな当たりを放つ。
残念ながらフェンス上段に当たる打球となり、坂口がクッションボールを見失う間に菊池は三塁まで進んだ。
そして丸は初球のインコース低めのシンカーを捉え、ライトフェンス直撃のタイムリー二塁打で先制する。
鈴木はフルカウントから四球を選び、久々にスタメン出場となった新井が打席に向かうが、どういうコースにきても引っ掛ける、という打撃ではなくなっており、徐々にではあるが調子が戻ってきているようには見える。
良い当たりではなかったが、セカンドゴロ進塁打となり、チャンスが拡大するものの、安部はファーストゴロに倒れ、1点どまりとなった。
石川対カープ打線は、良くも悪くも6回3失点を想定して試合を進めることになる。
6回で2得点以下であれば石川ペース、6回4得点以上だとカープペースになる。
6回で3得点では、投手次第ということになり、得点が積み重なるまでは大瀬良が粘りのピッチングをする必要がある。

2回の大瀬良は、バレンティンの退場の動揺が収まりきらないうちに、下位打線を三者凡退に抑え、これでリズムを取り戻した感があった。

3回表には、大引の一二塁間への深いゴロに菊池が追い付く。
スライディングキャッチで、無理に足で踏ん張れば負担が大きいところで、背中で滑る勢いを殺してから、僅かでも体勢を整えて一塁送球するというのは、凄みがある。

3回裏の攻撃では、先頭の田中が、レフト方向へきれいに打ち返し、二塁打で出塁すると、菊池はセーフティ気味の送りバントを狙ってくる。
ファールになったことで、次は普通に送りバントを決め、すぐさま丸が内に食い込んでくるシュート系のボールを捉えて、センターへ犠牲フライを打ち上げて1点追加。
鈴木も、スライダーを捉えてレフト前にライナー性の打球を放つが、鵜久森のスライディングキャッチに阻まれる。

5回表は、先頭の中村にライト前ヒットを打たれても、打順のめぐりを最大限利用する。
8番の西浦をセンターフライに打ち取り、石川が送りバントを狙ってくるが、小フライになる。
會澤が石川とぶつかり、一旦ミットからボールがこぼれかけるが、それでもボールを落とさずにフライアウト。
守備妨害でアウトになった可能性もあるが、球審の判断次第のところもあり、仮に守備妨害が認められなければ、おそらくファール、最悪はミットに触れた場所がフェアゾーンと判断されれば送りバント成功の可能性もなくはない。
それだけに、しっかり捕球できたのは、集中して守れていると言える。

大瀬良もこのイニング辺りでは、すっかりコントロールの乱れが見られなくなっており、ストライク先行のピッチングが出来ていることで、徐々に安定感が出てきている。
球数も若干多いものの、平均くらいには収まってきており、四球も初回に出した1つだけ。
よく立て直してきたなと受け取ることは出来る。
やはりバレンティン不在と言うのは、大きな影響があったなと思わざるを得ない。

6回裏の攻撃では、先頭の鈴木が曲がりの少ない、高目のシュートを捉え、レフトスタンドへの本塁打を放つ。
これで石川から3得点目。
そして新井はアウトコースのストレートを真っ直ぐ打ち返し、センター後方へライナーが伸びていき、フェンスの最上段に当たる二塁打を放つ。
今日はこういうフェンス直撃の打球を何度も見る。
安部が送りバントを決め、1アウト3塁となったところで、石川に代わりギルメットがマウンドに上がる。
カープも堂林に、代打松山を送るが、その松山はインコース低めのワンバウンドしそうなフォークを何度もファール。
最後は前進守備の内野でも本塁送球が出来ない、高いバウンドのショートゴロを打って1点追加。
これも高目のボール気味のスライダーを、強引に叩き付けており、とても真似の出来るバッティングではない。

7回表のマウンドには、連投となる中崎が上がる。
昨日の印象と同じく、ボールは高い。
先頭の鵜久森には、真ん中高目のストレートを捉えられ、左中間突破の二塁打を打たれ、武内の進塁打で1アウト3塁。
中村には、低めのスライダーで空振りを奪うシーンもあったが、決めに行ったボールは、アウトコース高めに浮くカットボール。
芯を外してセカンドゴロに打ち取る間に、三塁ランナーが生還して1点を返される。
そして、西浦にもスライダーがアウトコース高めに抜け、ややタイミングが外れたことでヒットにはならなかったが、大きな当たりのレフトフライに打ち取り、1失点で切り抜ける。
内容的に見ても、もう少し、こういった起用法が続くことになるだろう。

8回表のマウンドにはジャクソンが上がり、坂口にはスライダーを上手く逆方向に打たれたが、山田はアウトコースのストレートで空振り三振を奪い、無失点で今村にバトンを繋ぐ。

8回裏の攻撃では、代わった村中に対し、先頭の鈴木が0-2と追い込まれるが、そこから粘って四球で出塁。
新井も四球で続き、ノーアウト1、2塁。
安部が一塁側へ送りバントを決め、1アウト2、3塁で、ジャクソンに代打ペーニャを送る。
完全にタイミングを外され、バットの先に当たる打球だったが、センター前にポトリと落ちる2点タイムリーヒットで大きな追加点が入る。
これがペーニャにとって来日初打点となった。

点差が5点に広がり、最終回のマウンドには、直前まで3点差だったということで登板の準備していた今村がそのまま上がる。
先頭の雄平を、スライダーで引っ掛けさせてセカンドゴロに打ち取り1アウト。
鵜久森をフォークで引っ掛けさせてサードゴロに打ち取り2アウト。
武内をインコースのストレートで詰まらせてショートハーフライナーでゲームセット。
今日の、と言うよりは、最近の今村はフォークが低めに決まる割合が増えてきている。

初回は落ち着かないピッチングとなっていたが、何とか大瀬良が崩れずに無失点に抑えたことが、この試合の流れを作った。
前回ほどの内容ではなかったが、よく立て直したと思う。





【カープ情報】2017.05.23 広島対ヤクルト 公式戦10回戦 野村緊急降板も、薮田、復帰初戦の中崎、ジャクソン、今村が無失点リレーで1点差勝利

2017年5月23日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦10回戦の試合結果

ヤクルト 020 000 000|2
広  島 011 010 00×|3

勝 薮田 3勝1敗
負 ブキャナン 2勝3敗
S 今村 0勝1敗8S

【本塁打】なし

今季2度目となる、野村対ブキャナン。
前回は投手戦と呼ぶにふさわしい試合だったが、同じように抑えられると苦しい展開になる。
スタメンで変更があったのは、7番に松山が入ったくらいだが、ヤクルトはカープ戦でラッキーボーイ的な働きを見せている藤井をスタメン起用している。
クリーンアップの前にランナーを貯めないためにも、藤井は要注意となる。

まず野村の立ち上がりは、先頭の坂口を、インコースへのカットボール2球で追い込んで、最後はアウトコースへのツーシームで空振り三振。
藤井には、逆にフロントドアで見逃し三振を奪う。
山田にはインコースを狙ったツーシームがやや甘く入り、逆方向への大飛球を飛ばされるが、ライト鈴木の追い方には余裕がある。
フェンス手前で追い付いて、ライトフライに打ち取って無失点で立ち上がった。

そしてブキャナンに対するカープ打線は、先頭の田中がカットボールに全くタイミングが合わずに空振り三振。
菊池はストレートをしっかり捉え、右方向に打ち返したが、良い当たりのセカンドゴロ。
丸は初球のカットボールを打ちにいくがファールになり、最後も芯には当たらずセカンドゴロ。
やはり苦戦しそうな初回の攻撃だった。
ただ、追い込まれないうちに、早いカウントから打っていく方針であるのは伝わってきた。

今日も投手戦かと思った矢先、野村は初球、ファーストストライクを次々と捉えられ、雄平から始まり5連打で2点を奪われる。
野手のすぐ脇への打球がヒットになったりと、球際のちょっとした差がヒット、長打に繋がったりしており、流れの悪さを感じる。
しかし、逆に言えば5連打で2点を失い、なおノーアウト満塁のピンチは凌いだというのは、まだ十分チャンスが残っている。

直後の2回裏、先頭の鈴木が、アウトコースのストレートを捉えると、ライナーで左中間を突破する二塁打を放つ。
安部のショートゴロの間に、鈴木は三塁へ進み、1アウト3塁でエルドレッド。
前進守備を敷かず、内野ゴロでも1点というケースでも、ボール球には手を出さず、強引に行かなかった。
エルドレッドの四球が打線の繋がりを生み、ヤクルトバッテリーとしては松山でゲッツーというのも頭にあっただろう。
初球のインコースのストレートで詰まらせに来た。
実際に詰まり気味ではあったが、ボールがやや高めだったことでセカンドの頭上をハーフライナーで越えていく。
松山のライト前タイムリーヒットで、すぐさま1点を返した。

1点を返し、野村が3回表を無失点で抑えることが出来れば、試合の流れを取り戻せる。
先頭の山田にレフト前ヒットを打たれ、盗塁も決められピンチは迎えるが、バレンティンとは無理に勝負をせずに歩かせると、大引、武内を打ち取って、無失点で切り抜けた。

さあ、これで試合をじっくり進めていけるかというところで、何と野村は3回でマウンドを降りてしまう。
打順が回ってきて代打が出された訳でもなく、何らかのアクシデントがあったに違いない。

4回表のマウンドには薮田が上がり、当然ロングリリーフ前提となる。
その薮田は、下位打線からではあったが三者凡退に抑えて、試合のリズムを壊さなかった。

すると4回裏の攻撃では、1アウトから菊池が四球を選ぶ。
ただ、丸はどうもタイミングが合わない。
インコースのカットボールに意識が行ってしまい、かなり体が開いて、アウトコースのストレートで見逃し三振。
2アウト1塁となり、鈴木の打席で、キャッチャー中村がわずかにボールをそらす隙を見逃さずに二塁へ進むと、鈴木は150キロのストレートに喰らい付いていき、ファールで粘る。
最後もインハイのストレートに差し込まれたが、力みのないスイングをしていておかげで、何とかバットのヘッドが走った。
フラフラと一塁後方に打球が上がり、ポトリと落ちるタイムリーヒットで同点に追い付く。
ただ、ライトの雄平のバックアップが速く、二塁を狙った鈴木はタッチアウトとなり、同点どまり。

今日の最大のポイントは、薮田の投球と言って良い。
3イニングを投げて無失点、しかも3イニング目の6回表には、先頭の大引のレフト前ヒットを、松山が後逸して二塁打にしてしまうという凡プレーもあった。
そこからの無失点だけに、非常に価値のある投球だった。

さて、1イニング戻って5回裏のカープの攻撃では、先頭の菊池が高目のストレートを上からしっかりと叩いて、左中間フェンス直撃の二塁打を放つと、丸がようやくブキャナンのカットボールを捉えて、左中間へのフライを放つ。
センターフライで菊池はタッチアップで三塁に進み、ここまで2安打の鈴木は、じっくりと見極めて四球を選ぶ。
1アウト1、3塁で、ゲッツー崩れでも1点が入るケースで、安部が打席に向かう。
アウトコースのチェンジアップが高めに浮いたところを軽打、引っ掛けたように一二塁間へ打球を転がすと、そのままライト前に抜けていくタイムリーヒットで、1点勝ち越した。

そして1点リードのまま7回からの終盤を迎えることになるが、今日の試合から中崎が一軍復帰している。
形としては、1点でもリードしていれば、安心して3イニングを任せられる投手がようやく3人揃ったことになる。
もちろん、薮田、一岡、中田も頑張って投げてくれていたが、前半から登板数が嵩んでいたこともあり、形を整えることで、役割が明確化できるというプラス面が大きい。

7回表のマウンドには中崎が上がり、無失点で復帰登板を飾った。
内容については、キレはそこそこ感じるものの、インコース、アウトコースギリギリにコントロールできるという感じではなく、高目に抜けることもあった。
首脳陣の判断の通り、確かに様子を見てみたいピッチングではあったが、中崎は名前で抑えられる投手でもある。
調子を上げていく様子を楽しみにしたい。

8回表はジャクソンが登板。
簡単に2者連続三振を奪ったものの、2アウトから武内には勝負にいったボールが続けて外れてしまい四球。
中村にはスライダーが高めに浮き、レフト前ヒットを打たれ、2アウト1、2塁。
代打大松との勝負になり、決め球の低めのスライダーは、しぶとくバットに当てられた。
一二塁間への緩い打球となったが、エルドレッドが飛び出して捕球し、ベースカバーのジャクソンに送ってスリーアウト。

1点差で最終回を迎えるには、怖さのある1番からの打順となっている。
それだけに、8回裏の攻撃で追加点が欲しいところではあったが、エルドレッド、代打西川、石原が倒れ三者凡退。

例えばではあるが、代打に新井を起用し、エルドレッドの打順に今村を入れ、最終回の守りに新井が就く、というは難しいのだろうか。
やはり、1点を争う試合の、9回だけに出場するのは難しいか。

1点リードを守るべく、9回表のマウンドには今村が上がる。
先頭の坂口には、ど真ん中のスライダーを捉えられてセンター前ヒット。
藤井は初球のアウトコースのストレートで送りバントをしてくるが、小フライとなって今村がダイレクトキャッチ。
1アウト1塁で山田を迎え、フォークとストレートで追い込む。
ただ、1-2のカウントからのフォークを見送られ、これで勝負球が難しくなった。
こうなるとボールになる連続フォークは振ってくれないが、フォーク以外は行けない。
1-2から 4球連続フォークを投げ込み、1球も高目には浮かず、セカンドフライに打ち取って2アウト。
雄平を迎えるタイミングで、ヤクルトは一塁ランナー坂口に代走上田を起用すると、初球で二盗を決められる。
一打同点のピンチを迎えるが、もうフォークを自信を持って投げ込むだけ。
低めのフォークで浅いライトフライに打ち取って、1点差の試合を、シーズン当初の思い描いていた3人のリレーで逃げ切った。
3人の順番も違うし、先発の野村が3回でマウンドを降りているというアクシデントもあったが、形が整った初戦で、理想通りの投手リレーが出来た。
気持ちは楽になったのではないだろうか。

今日のヒーローは、薮田で間違いない。
暫くは、勝ちパターンでの7回の登板は中崎に譲るかもしれないが、いずれ7回は自分が担う、もしくはもっと後のイニングでの登板を勝ち取るつもりでいてくれるだろう。
経験は必ず活きてくる。





【カープ情報】2017.05.21 広島対中日 公式戦9回戦 得点を奪ったイニングの直後に必ず失点、ナゴヤドームで三連敗

2017年5月21日に行われた、広島対中日の公式戦9回戦の試合結果

広島 001 000 120|4
中日 101 020 12×|7

勝 吉見 1勝4敗
負 福井 1勝2敗
S 田島 1勝1敗11S

【本塁打】田中2号、ゲレーロ9号

この中日三連戦で、3通り目のオーダーとなった今日のスタメン。
決してランナーが出ていない訳ではないが、あと一本が出ない状況が続いている。

初回の攻撃は、田中、スタメン復帰の菊池が打ち取られるが、丸はアウトコースのストレートを打ち返し、左中間突破の二塁打で出塁。
ここまでは、2戦目まででも持ってくることが出来ている。
要はここから、というところで鈴木は四球を選んで、安部に繋ぐ。
初球の甘いスライダーを見逃し、次はインコースのストレートを見逃して追い込まれる。
3球目の低めの誘い球は見逃し、もう1球ボールを見極められれば、打てるボールが来る可能性も高まる。
そして4球目のフォークを見逃し、あとはやや高目を狙うのみ。
しかし、残りも全てフォーク、それも低めに投げ続け、当てただけのセカンドゴロに打ち取られ、吉見のベテランの技を見せ付けられた。
やはり、あと一本が出ない形での無得点となった。

そして、吉見のピッチングの後にマウンドに上がる福井は、どうしても厳しいコースへのボールの判定が厳しくなりがち。
先頭の京田には、アウトコース高目のフォークを逆方向へ弾き返され、レフト線への二塁打を放たれる。
同じフォークを投げていても、こうも高めに浮いてしまえば、打者も付いてくる。
送りバントを狙う亀澤にも、初球こそファールにさせたが、そこから3球連続アウトコース高めに浮く、明らかなボールがいってしまう。
それでも5球目のストレートでは送りバントを決められ、1アウト2塁となる。
大島には低めのフォークが決まる場面もあるが、投げてみないと高めに浮くか、低めに決まるか分からない以上、狙って打ち取るのは難しい。
大島にはインコースのストレートを勝負球に選び、センターに打ち上げられるも、浅い当たりだったことで犠牲フライにはならず。
ビシエドは、アウトコース高目のストレートを逆方向へ打ち返され、ライトフェンス上段に直撃するタイムリー二塁打で先制される。
ピンチを何とか凌ぎながら、2アウトまで漕ぎ着けても、そこで踏ん張れずに先制点を与えてしまうのは、これで3試合連続となった。

2回のカープの攻撃は、先頭のエルドレッドのショートオーバーかというライナーを京田がジャンプしてつかみ取り1アウト。
ただ、松山はアウトコース高目へのシュートを逆方向へ打ち返し、レフト線への二塁打で、このイニングも得点圏にランナーを進める。
會澤はアウトコースのフォークに当てるのが精一杯という打球で、セカンドゴロ進塁打。
2アウト3塁となり、福井はアウトコースのストレートにどんぴしゃのタイミングでバットを出し、一塁線へのライナー性の打球を放つ。
しかしビシエドが飛び込んで捕球し、ファーストゴロで無得点となった。

2回裏の福井は、先頭のゲレーロを追い込んでからインハイにボールが抜けて、肩口への死球となってしまう。
堂上の初球にも肩口へフォークが抜けてしまうが、ここはボールとなり、次の真ん中付近のストレートでライトフライ。
木下にも高めに抜けるボールが3球続き、そこからストレートで1球ストライクを取ると、次はインコースにストレートを決める。
ゲレーロはスタートを切っており、詰まった当たりのショートゴロは一塁だけアウト。
吉見は高目のフォークでショートゴロに打ちとってピンチを脱した。

3回表の攻撃は、先頭の田中が粘って四球を選ぶ。
この三連戦の展開として、あと一本が出ないことと、1点取ることはできても複数点を奪うことが出来ていないという結果がある。
流れを変えるには、一挙2得点、3得点というのを狙っていくことも必要。
菊池は送りバントをすることなく、強攻策でライトフライに打ち取られる。
ならばと、田中が二盗を決めてチャンスを作る。
投手も警戒し、キャッチャーもストライク送球を見せた中でも、割と楽々セーフのタイミングの盗塁を決めるのは久しぶりに見た。
しかし、丸はサードファールフライを打ち上げ、堂上がカメラマン席に落ちそうになりながらも好捕して2アウトとなる。
相手のファインプレーでアウトが1つ増え、2アウト2塁となって、打席には鈴木。
追い込まれてから、アウトコースのボールになるスライダーに対し、バットを投げ出すようなスイングで、バットの先で拾った打球はレフト前へ飛び、タイムリーヒットで同点に追い付く。
ただ、これでは三連戦に共通している中日の流れのまま。

2アウトからでも続いていきたいところだったが、安部はアウトコースのチェンジアップでタイミングを外され、センターフライで1点どまり。

中日の流れを、少なくとも食い止めておくためには、すぐに勝ち越されるのは避けないといけない。
ただ、やってはいけないことをやってしまうのが、今の状態を表している。
京田、亀澤を内野ゴロ2つで打ち取ったものの、大島、ビシエドに連続二塁打を浴びて、あっさり勝ち越される。

そして5回裏、早くも京田が3度目の先頭打者として登場し、レフト前ヒットを放つ。
詰まった打球に松山がよく突っ込んでは来たが、ショートバウンドで捕球し、体勢が崩れた隙に、京田は二塁へ進む。
そして亀澤の送りバントは、キャッチャーのすぐ目の前に転がり、會澤は三塁へ送球するも、タッチプレーの分だけセーフになり、フィルダースチョイスでノーアウト1、3塁。
大島には真ん中のストレートを捉えられて、ライトライナーで京田はタッチアップを決めて1点追加される。
ビシエドの打席では亀澤が二盗を決め、會澤の二塁送球がライト側に逸れる悪送球の間に、亀澤は三塁へ。
ビシエドの強い打球のショートゴロで、田中は体勢を崩しかけ、本塁送球がセーフになるリスクを避けて、ファースト送球の間に亀澤が生還。
点差が3点に広がったが、初戦のビシエドのサヨナラツーラン以外では、初めて1イニングで複数得点が入り、最大点差である3点差がついた。
紙一重のプレーがことごとくヒット、セーフになり、点の取られ方は良いとは言えない。

ただ、無理やりではあるが、流れに変化が出てきたと前向きに捉えれば、反撃のきっかけにはなり得る、というかそこに縋りたい。

6回からは、中日は継投策に入り、リリーフ一番手は伊藤準。
その代わり端、丸が初球の低めのストレートを捉えて、センター前ヒットで出塁。
鈴木は3-1からストレートを捉えたものの、やや詰まってレフトフライ。
安部の打席では、安部が2球続けて体を捻って避けたボールがストライクとなり、最後は集中力が切れたような空振り三振。


今シーズン、ナゴヤドームでチーム唯一の本塁打を放っているエルドレッドは、フルカウントから四球を選んだが、これは相手からすれば問題ない四球。
逆に言えば、続く松山に一本出れば、流れを変えられるが、センター後方へのフライを打ち上げても、ナゴヤドーム、そしてセンター大島の守備では、打球は抜けていかない。
センターフライで無得点に終わり、あとは3点ビハインドでも、福井にもう1イニング託すしかない展開となった。

その福井は6回裏、6番からの打順三者凡退で抑える。
2回と4回も同様に6番からの打順で、ランナーを1人出して、投手の吉見で攻撃を終えさせ、次のイニングの先頭が京田となったことが失点に繋がった面もあり、こうも簡単に抑えられるなら、どちらかのイニングだけでも抑えていたら違った展開もあったかなという気にはなる。

ただ、フォローしておくと、昨日の九里と同じく、福井に求められているピッチングも、6回3失点というもの。
荒れてはいたものの、6回4失点で、自責点は3、無四球ピッチングでは、先発としての最低限の仕事は果たしている。
点の取られ方が悪いだけで、先発を外れるほどの内容かと言われると、まだ猶予はありそうに思えるが、6回2失点ピッチングをする若手がいる、それをベンチがどう判断するかということになる。

さて、7回表の攻撃は、會澤、代打のペーニャが簡単に打ち取られるが、田中は2-0からの真ん中のストレートを捉えて、右中間への本塁打で1点を返す。
ただ、菊池はスライダーで空振り三振に倒れ、やはり得点は奪えても1点だけというのは続いている。

1点だけでは、中日の流れは変わらない。
7回裏は、一岡が登板し、1アウトから京田に四球を与えたのをきっかけに、1点追加されて突き放される。

とにかく、点を奪った直後のイニングで点を奪われるケースも続いている。

8回表の攻撃は、岩瀬に対し、先頭の丸が2球で追い込まれるが、決め球のスライダーは真ん中高目。
しっかりと捉え、センターオーバーの三塁打でチャンスを迎える。
鈴木には、全くヒットゾーンに飛ばせるようなコースにはボールが来なかったが、その分厳しいコースを狙いすぎたことで四球を選んだ。
ノーアウト1、3塁となり、安部はショートゴロ併殺崩れで1点を返す。
何度も繰り返すが、1点では中日ペースは変わらない。

1アウト1塁となったところで、岩瀬に代わって三ツ間がマウンドに上がる。
エルドレッドは、初球のインハイのストレートを、無理に引っ張らずにセンター方向へ打ったことが功を奏し、詰まりながらもセンター前ヒット。
安部は三塁へ進み、1アウト1、3塁となり打席には松山。
三ツ間は際どいコースには投げているが、見極められているということはキレがいつもほどではないのだろか。
松山が四球を選んで、1アウト満塁となり、代打には西川。
きれいにセンター方向には打ち返したが、ショートの守備範囲。
ショートゴロ併殺崩れの間に1点を返し、このイニング2点目。
ようやくと言っていいいだろう、複数得点を奪って、さらには代打野間。
こちらもセンター方向へライナーを飛ばしたが、大島の守備範囲で、あと1点及ばなかった。
何とか吉見に今季初白星を、というのは中日守備陣からは良く伝わってくる。

そして、1点ビハインドの8回裏のマウンドには薮田が上がる。
真ん中へのストレートではあったが、正直ゲレーロが右方向へ大飛球を飛ばすとは思っていなかった。
高い放物線でライトスタンドへ飛び込む本塁打で、またもや点を奪った直後に、失点してしまった。
1試合で、3度も得点を奪った直後に失点してしまう展開で、気落ちしてしまうのも無理はないが、打線は9回表の反撃も期待できる状態にはなっている。
それだけに、本塁打の後、四球、送りバント、ライト前ヒットでランナーを溜めること自体避けてもらいたかった。

そして、全く意味の分からないプレーが出てしまった。
1アウト1、3塁で京田はファーストゴロ。
安部が何故か一塁を踏んでから、二塁へ送球。
一塁を踏んでいる時点で、一塁ランナーはタッチプレーでしかアウトに出来ない。
二塁送球が悪送球になってしまって三塁ランナーは生還してしまうが、一二塁間に挟んだところで三塁ランナーは生還している。

考えられる選択肢は3つある。
1つ目は、一塁ゴロを捕球し、三塁ランナーを牽制して、三塁に戻してから二塁だけフォースアウトを奪い、最低限一つアウトを取って得点を防ぐ。
2つ目は、最初から3-6-3のゲッツーを狙い、京田の脚が上回って一塁がセーフになれば仕方がない、というプレー。
3つ目は、一塁ゴロを捕球し、一塁ベースを踏んでから、二塁へは投げる構えだけして、本塁送球して三塁ランナーが飛び出していれば狭殺プレーに持ち込む。

安部が捕球した時点では、三塁ランナーはまだ三本間の真ん中にも到達しておらず、すぐに本塁送球するタイミングには見えなかった。
なので、捕球してすぐにバックホームと言うのは考えられない。
2点ビハインドという展開を考えれば、2つ目の選択肢、ゲッツーを狙うが、京田の脚が上回ってセーフになるのは仕方がないというのがベスト。
2番目が3つ目のプレーだろうか。

この辺りは、考え方の違いによって、どちらを選択するかは違ってくると思うが、少なくとも一塁を踏んで、二塁に送球するというのは、失礼を承知で書かせてもらうが、プロのプレーではない。

もちろん、安部が1点やっても構わないという気持ちで守っていたなら話は別だが、「しめた、ゲッツー取れる」とばかりに素早い動きをしているのは分かっている。
それだけに、ゲッツーを取るのであれば、3-6-3しかありえなかった。

中日の守備陣の集中力が高まっているのは間違いなく、相手の守備が上回られては仕方がないが、そこにたどり着くことが出来ないで試合の流れが決まってしまうのは残念。

9回表、田中の左中間へのライナー性の打球を、大島がランニングキャッチするのも、こういう試合の流れであれば、そういった良いプレーも出る、という見方をして試合が終わった。

終わった事では済ませられないし、反省すべき事と捉える必要のある試合だった。
状況判断というのは、長くそのポジションでの経験を積まないと身に付かないものだとすると、新井以外に誰がファーストを守ることが出来るのか、という話になる。
阪神戦での三連敗の際に、新井が守備固めに入ることが出来たら、という提案をした理由もそこにある。

現在のカープにおいて、一塁手としての経験が豊富なのは、新井、エルドレッドに次ぐのは松山ということになるが、その松山の守備は既に緊急の場合に限られるという認識になっている。
ファームも含めて考えると、岩本、小窪辺りが経験が多いものの、若手野手でファーストを主に守っているのはメヒア。
一軍のメンバーでファーストを守ることが出来るのが、安部、堂林、オープン戦レベルで上本くらい。
だからと言って、ファーストの守備固めのためだけに、岩本を一軍登録するということなどありえない。
そうは言っても、シーズン中に、安部、堂林辺りのファースト守備を鍛えなおすという時間が取れるとも思えない。

2試合の間に、サードも、セカンドも、ファーストも、そして1試合の中でも複数ポジションをこなしてくれている安部の有難さは十分伝えたい。
その上で、もう一ランク上がって、レギュラーを取るくらいの奮起を期待している。
というか、出来るでしょ!?





【カープ情報】2017.05.20 広島対中日 公式戦8回戦 2試合続けて惜敗、若手中心の打線はあと一本が出ず

2017年5月20日に行われた、広島対中日の公式戦8回戦の試合結果

広島 000 100 000|1
中日 010 001 00×|2

勝 又吉 3勝0敗
負 九里 3勝4敗
S 田島 1勝1敗10S

【本塁打】なし

GW中に対戦した又吉との再戦となり、スタメンも左打者を多く並べてきた。
菊池、エルドレッド、新井が休養、相性を考慮されてスタメンをはずれ、西川、松山、野間がスタメン起用されている。
菊池のコンディションについては、今更触れることもないが、西川がサード、安部がセカンドというのは何やら事情がありそう。
西川は昨日の9回裏、2アウトから出塁し、代走野間が送られているが、膝の状態が良ければ、代走が不要な走力は持っている選手。
言い訳は一切していないが、守備での最初の一歩、また二遊間の打球を踏ん張って、一塁送球する際の下半身の粘りは、本来の動きには戻っていない。
守備面の負担を考慮して、セカンドではなく、サードでのスタメンになったのだろう。
また、安部についてもファースト守備では、やはり本職の動きとは良い難く、他の野手との総合的な判断で、今日の守備位置になったと思う。

さて、初回のカープの攻撃は、又吉に対し、田中が一塁で際どいタイミングとなったセカンドゴロ、西川がインコースへのスライダーを上手く打ったがライトフライ、丸は初球を打ってセカンドゴロとなり、わずか5球、時間にして2分ほどで終えた。

一方で、カープ先発の九里も、前回登板でフォークを多く使って切り抜けたことが自信になったのか、立ち上がりはフォークを低めに集めて、内野ゴロ2つと、大島にはストレートを捉えられたが低めに決まっていたことでライトフライ。
こちらもわずか8球、時間にして3分ほどで投げ終えた。

2回のカープの攻撃は、先頭の鈴木はインコース攻めと、低目を徹底されたが、大きく外れ1球もストライクが入らないまま四球。
安部には最低限進塁打を期待したいところだったが、内外ギリギリに制球され、思ったようなスイングが出来ない。
何とか右打ちをしようと、バットを合わせに行ったが投ゴロになり、1-6-3のゲッツーに倒れ、松山も高目のカットボールでタイミングを外され、レフトフライに打ち取られる。

2回の九里のピッチングは、先頭のビシエドに対し、インコースのシュートで詰まらせたが、やはり振れてきているのだろう。
詰まりながらも、ショートの頭上を越えるレフト前ヒット。
平田も同じく詰まらせて三塁線への高いバウンドのゴロとなり、ベースの後ろで捕球しようとした西川がボールをこぼして、エラーでオールセーフ。
続くゲレーロをインコースのシュートで詰まらせ、ショートへのハーフライナー。
これがショートバウンドとなり、まず田中は二塁へ送球。
二塁ランナーのビシエドは、二塁に帰塁しかけて、再び三塁へ走り始めた。
6-4と送球された後、ビシエドを二三塁間で挟めば、まずこちらでもゲッツーは取れた。
しかし、6-4-3と転送してゲッツーは取れたが、2アウト3塁とランナーが残った。
ゲッツーが取れたからいいというプレーではないが、チームの方針に従っていたかもしれないので、これは安部がどうとか、ということは言えない。

そして、九里は藤井に対し、フルカウントからツーシームが真ん中に入って、センター前ヒットで先制点を与えてしまう。
確かに序盤からランナーを溜めたくはないし、昨日2本タイムリーを打っている松井雅との勝負を選択するべきかは難しい。
それでも、ナゴヤドームで先制点を与えるとどうなるかと言うのは、昨日の試合だけでなく、長年の積み重ねで身に染みて分かっているはずと思ったが、九里に求められるピッチングは6回3失点というもの。
そこは分かってあげないといけない。

1点勝負で、絶対に先制点を防いで、終盤まで僅差で進めて、最後は1点勝負で逃げ切る、という試合展開は、若手野手を多く起用した試合ではそもそも思い描いていない。

さて、4回表のカープの攻撃では、先頭の田中が四球を選ぶ。
西川はアウトコースへのシュートを逆方向へしっかりと打ち返すが、レフトライナーで1アウト。
西川は、1打席目も2打席目も良い当たりを飛ばしている。

そして、丸はインコースのストレートに詰まりながらもセカンド後方へ落とし、ライト平田からの好返球もあったが、田中が三塁へ進み、1アウト1、3塁。
しかし、鈴木は初球のインコースのシュートを打ち上げて、三邪飛。
ゲレーロは足を滑らせて転倒しながら捕球し、その間に、一塁ランナーの丸は二塁へタッチアップ。
2アウト2、3塁で安部が打席に向かい、フルカウントから真ん中のストレートをライト前にライナーで弾き返し、タイムリーヒットで同点。
そして二塁ランナーの丸も本塁を狙うが、かなり前進守備を敷いており、余裕を持ってアウトとなった。

九里はフルカウントからの真ん中のツーシーム、又吉はフルカウントからの真ん中のストレートが共に失点に繋がっており、昨日同様、堅実な守備、エラーなどが試合の流れを左右しそうな展開となっている。

同点に追い付いた直後の4回裏、先頭の亀澤にはファールで粘られ、最後はアウトコースのカーブを二遊間に転がされ、ショート田中の送球も及ばず内野安打となる。
亀澤が出塁し、牽制を何度も投げさせられる状態で大島との勝負は、神経を使わされる。
しかし、アウトコースへのツーシームでショートゴロに打ちとってセカンドフォースアウト。
1アウト1塁となりビシエドを迎えるが、1打席目もシュートで勝負しヒットを打たれたが、この打席もインコースへのシュートで勝負し、詰まらせてセカンドフライに打ち取った。
この徹底ぶりは良い攻め方だった。
平田の打席では大島が二盗を決め、得点圏にランナーを背負うものの、インコース低目へのフォークで空振り三振を奪い、ピンチを脱した。

5回表の攻撃では、先頭の松山が高目のストレートを捉え、良い感じに打球は飛んだがセンターフライ。
會澤も先に追い込まれていたが、誘い球は見極め、アウトコースのスライダーを上手くバットの先で拾ってレフト前ヒット。
野間もファールで粘り、最後の真ん中付近のストレートをセンター返し。
1アウト1、2塁となり、打席には九里が向かうが、二塁ランナーが會澤ということは、送りバントをしてもまず三塁でフォースアウトになる。
送りバントを狙ってはみたが、ファール2球で追い込まれ、最後はボールになるスライダーをバントで空振りして三振。
田中はアウトコースのシンカーで、当てるのが精一杯の投ゴロに打ち取られ、下位打線で作ったチャンスをものにすることは出来なかった。

そして5回裏の九里は、先頭のゲレーロを2球で追い込んだものの、ファールを1球挟み、後は全球インコース攻め。
詰まらせる打球はあったがファールで打ち取れず、結局四球を与えてしまう。
同じコースに投げ続けようとして、それが外れ続けると、次打者へのコントロールに影響するのは九里の悪癖。
藤井にはツーシームが、1打席目と同じ様に真ん中に行ってしまい、ライト前ヒットでノーアウト1、2塁。
松井雅には、初球にフォークで空振りを奪えたものの、やはり真ん中付近のツーシームを捉えられ、ライト前ヒットでノーアウト満塁。
打席には又吉が入るが、内野ゴロを打つのを避けるべく、低めのストレートは見逃して追い込み、最悪三振でもいいと割り切っていたと思うが、最後スライダーが高めに浮いたことで思わず手が出た。
投ゴロになり、1-2-3のゲッツーで、2アウト2、3塁となり打席には京田。
藤井、松井雅にはあれだけ甘く行ってしまうツーシームが、京田にはアウトコース低め、ストライクからボールになるコースに決まってサードゴロに打ち取り、ノーアウト満塁のピンチを無失点で凌いだ。

大ピンチを凌いだが、このまま同点のまま試合が進むのは中日のペース。
6回表の攻撃は、西川、丸ともに2球目を打って力のないセカンドゴロに倒れ、あっさり2アウトとなり鈴木はアウトコース一辺倒の攻めから一転して、決め球はインコースのストレート。
これはバッテリーが上手かった。

1点が重い展開となり、こうなるとピンチが続き始めている九里が、再びピンチになったときには踏ん張りきれないのではないかという不安が頭をもたげる。

そして6回裏、先頭の亀澤に粘られた末に、真ん中へのストレートを捉えられてレフト前ヒット。
4回裏と同じ様な形となり、亀澤の脚を警戒しながらのピッチングの中、今度はフォークが甘く入ってライト前ヒット。
ノーアウト1、3塁となってビシエドが打席に向かうが、この打席ではアウトコース低めのフォークでショートゴロ併殺打に打ち取る。
その間に三塁ランナーは生還し、1点勝ち越されるが、序盤でも言ったように、九里に求められるのは6回3失点ピッチングであり、十分責任は果たしている。
あとは打線の奮起に期待する展開。

7回表の攻撃では、先頭の安部がストレートの四球で出塁。
ただ、松山は真ん中付近のストレートを逆方向へ打ち返したが、レフトフライで1アウト。
會澤は追い込まれてから、アウトコースのスライダーに良く付いていったが、セカンド頭上のハーフライナー。
スタートを切っていた安部は戻れず、ライナーゲッツーで無得点に終わる。

次のイニングで打順が回ることで、7回裏のマウンドにも九里が上がる。
試合の結果はどうなるかは別として、ここで無失点に抑えると、今後勝てる投手になっていける。

7回裏のピッチングは、先頭のゲレーロに、ツーシーム、カーブ、ストレートを投げ込んでいくが、完全にインコースだけという訳ではない。
最後は真ん中低めのフォークでセンターフライに打ち取り、2打席ツーシームを捉えられていた藤井をストレートでファーストゴロ。
松井雅にはアウトコースへのツーシームが高めに抜け、センター前ヒットでランナーを許す。
又吉の代打井領は、ツーシームとフォークで追い込み、最後は高めに抜けたツーシームでショートゴロ。 正直、6回7回はコントロールミスが多くなっていたが、ストライク先行のピッチングだったことで、大きなピンチには広がらなかった。

8回表からは継投策で、三ツ間がマウンドに上がる。
先頭の野間は、高めのストレートを逆方向へ打ち返したが、やや力負けしてレフトフライ。
九里に代打を送り、エルドレッドが打席に向かうが、ショートゴロで2アウト。
田中の打順で、ワンポイントで岩瀬に交代。
田中はスライダーを捉えてレフト前ヒットを放つが、代打新井は低めのスライダーでセンターフライに倒れ、8回表を終えても1点ビハインドのままとなった。

8回裏のマウンドには、薮田が上がる。
もちろん薮田に期待するのは、三者凡退で9回表の攻撃に繋げるピッチング。
しかし、先頭の京田にはコントロールが定まらない感じで、抜け球の後、真ん中のフォークを捉えられライト前ヒット。
亀澤が送りバントを決め、大島は敬遠気味の四球で1アウト1、2塁。
ここでビシエドはフォークの連投で空振り三振を奪うが、平田にはフォークを見極められて四球を与え、2アウト満塁。
フォークが決まりにくくなっていても、同じ球種の連投の後に違うボール、特にストレートを投げてもいつもの威力が出にくい。
それでもストレートで勝負に行き、芯で捉えた打球が、速い球脚でショートゴロとなり、何とか無失点で切り抜けた。
しかし、反撃に向かっていきやすい守備、リズムではなかった。

9回表の攻撃は、昨日同様田島との対戦となるが、2試合連続で得点を奪えるほど甘い投手ではない。
昨日は、左打者が低めの変化球に手を出して三振というのが3回あり、当然低めの見極めが重要になる。
先頭の丸は、2球で追い込まれてから、低めのボールを4つ見極めて四球を選ぶ。
鈴木はアウトコース高目のストレートを捉えたが、もう一つ伸びを欠きライトフライで1アウト。
安部は真ん中低めのストレートで空振り三振。
松山は2球で追い込まれたが、勝負球のシンカーが落ちず真ん中に来たところを捉えて、ライト前ヒット。
會澤の打席でワイルドピッチがあり、二塁ランナーの丸だけ三塁に進み、2アウト1、3塁。
ただ、高目のストレートを打ち上げてセカンドフライでゲームセット。
2試合続けて僅差の試合を落とした。

今日の試合は、若手中心の打線がどこまでレギュラー陣不在の打線で機能するかを見たかったが、最後までランナーを出すものの、中日投手陣を打ち崩せなかったということになる。

九里は、こういったピッチングを続けられれば、また勝利投手になれるだろう。

【カープ情報】2017.05.19 広島対中日 公式戦7回戦 9回土壇場で同点に追い付くも、ジャクソン今季初失点でサヨナラ負け

2017年5月19日に行われた、広島対中日の公式戦7回戦の試合結果

広島 000 011 001 0|3
中日 010 101 000 2|5

勝 佐藤優 2勝0敗
負 ジャクソン 0勝1敗1S
S -

【本塁打】ゲレーロ8号、ビシエド7号

前回のGW中の中日戦では、大島の前にランナーを出し、ランナーを警戒するあまり、大島に繋がれてピンチ拡大というシーンがあった。
また、開幕直後にはストレートにタイミングの合っていなかったゲレーロに、ストレートを投げて2試合連続本塁打を献上しており、岡田のストレートで押し込むか、攻め方を変えるかという点には注目しておきたい。

ナゴヤドームでは、簡単に得点が奪えないことを頭に入れて試合を進める必要があり、そうなると岡田のピッチングが如何に試合の行方を左右するか、ということになる。

岡田の立ち上がりは、前回同様抑え気味に投球している。
球速は140キロ前半で、先頭の京田からは空振りが奪えないが、コース間違いはない。
それでもインコースのカットボールを、腕をたたんで打ち返され、ライト前ヒット。
荒木に繋がれると、大島の前にランナーを出すことになり、初回から神経を使う展開になる。
しかし、真ん中高目のストレートを右打ちしようとしていたが、やや内に食い込んだことで投手正面の打球となり、投ゴロ併殺打で、大島の前にランナーがいなくなった。
そして、大島を平凡なセカンドゴロに打ち取って、無失点で立ち上がった。

そして2回の投球では、1アウトから平田に四球を与え、ゲレーロを迎える。
どう攻めていくか、というところでストレート2球でファールを打たせ、追い込んでからは、ボールになるカーブで空振り三振を奪う。
亀澤の打席で、平田に二盗を決められ、得点圏にランナーを背負う。
ランナーが二塁に進んだところで、ギアを入れ140キロ後半まで球速が上がる。
カーブで、当たり損ないの打球を打たせるが、投手と捕手のちょうど真ん中に打球が転がり、内野安打となる。
不運な当たりでランナーが貯まり、2アウト1、3塁の場面となったが、松井雅の後は、投手の小笠原。
流れが悪い中でのピッチングで、塁が一つあいているのであれば、無理に松井雅と勝負せずに、四球を与える間に冷静さを取り戻す、ということも出来たはず。
しかし、冷静さを取り戻す間もなく、松井雅と勝負し、ライト前タイムリーヒットで先制点を与えてしまう。
小笠原にも、高いバウンドで投手の頭上を越える打球を打たれ、岡田が弾いて内野安打で満塁となり、流れは良くない。
しかも、京田には3-0とボール先行し、押し出しの恐れも出てきた中で、ストライクを集めてショートゴロに打ち取り、何とか1点で収まったが、この球場では先制されるのは避けたかった。

岡田も球数を要しているが、中日先発の小笠原も、完全にストライク先行のピッチングが出来ているわけではない。
2回には新井が10球近く粘った末に、スライダーを引っ掛けてサードゴロに倒れるが、昨年の対戦で低めでも伸びるストレートに手を焼いた時よりは、各打者が付いていけている。

1点先制された直後の、3回表の攻撃では、2アウトから田中が、真ん中のストレートを捉え、右中間突破の二塁打を放つと、菊池はストレートの四球を選ぶ。
2アウト1、2塁となって打席には丸。
変化球が大きく外れ、ストレートの割合が多くなってきたが、130キロ後半ということでコントロール重視。
コントロールミスで甘く入ってくれば、捉えられる可能性が高い。
3-1から投げたカーブは大きく外れ、四球で満塁となる。
変化球はストライクが入らないということを、ネクストバッターズサークルで見ている鈴木は、当然初球のストレートを狙っていってもおかしくない。
しかし、鈴木は初球のストレートを見逃した。
一人で決めようというより、繋ごうという意識なのだろう。
小笠原としても、開き直って思い切り腕を振ってストレートを投げ込んでくる。
真ん中の146キロのストレートを打ち上げ、一邪飛に倒れて無得点に終わった。

このイニングの無得点は、小笠原が立ち直るきっかけになったように思う。

3回裏は、先頭の荒木にインコースのストレートを、上手くレフト線に運ばれ、どうも今日の岡田のストレートはいつもの威力がない。
ただ、二塁打コースの打球を処理したエルドレッドの二塁送球は大暴投。
これをバックアップの新井が捕球して事なきを得たように、まだツキは残っている。
続く大島のライトフライで、タッチアップで三塁を狙った荒木を、鈴木がノーバウンド送球で刺した。
さらには、ビシエドが3-1からの高目に大きく外れるカーブを空振りし、四球を逃れると、最後はストレートで詰まらせてセカンドゴロに打ち取り、試合の流れを完全には渡してはいない。

4回裏の岡田のピッチングは、先頭の平田にファールで粘られた末に四球を与える。
続くゲレーロは、ストレート2球で追い込むが、平田にまたも二盗を決められ、ピンチを背負う。
ここは、ゲレーロを、再びカーブで空振り三振を奪い、1アウト2塁。
亀澤を高目のボールゾーンのストレートで空振り三振を奪い、先制タイムリーの松井雅を迎える。
先程と同じで、塁が空いているにもかかわらず、今度も松井雅とまともに勝負に行って、レフト前タイムリーヒットを打たれてしまう。
小笠原をストレートで空振り三振を奪い、1失点に留めたが、今日の岡田の調子であれば、ランナーを溜めることを無意識に避けるのも無理はないかもしれない。
もちろん、岡田の今季のピッチングを見れば、ピンチでもインコースに投げ切って、凌いでいくことも期待したくなるところではあるが、今日はあまりに内容が良くない。

ただ、5回表の攻撃は、石原、岡田が倒れて2アウトとなってから、1番の田中に戻っていくのがこの試合2度目となるように、巡りも良くないかと思われた。
しかし田中は、ストレートを捉えると、今度は逆方向に打球が伸び、レフトオーバーの二塁打で出塁。
菊池の打席でワイルドピッチがあり、田中は3塁へ進む。
そして菊池は、2-0から甘く入ってきた真ん中高目のストレートを捉えて、左中間突破のタイムリー二塁打で1点を返す。
丸もインコースのストレートを捉えた打球を放つが、やや詰まり気味でライトフライに倒れ、1点どまり。

先程、得点を奪えなかったのと同じ形を作り、今度は1点を奪ったことで、次の1点をどちらが奪うかで、勝負の行方が決まる流れとなった。

5回裏は、岡田が2アウトから大島に二塁打を打たれてピンチを迎えるが、ビシエドをサードゴロに打ち取って、得点を奪った直後のイニングを無失点に抑えた。

すると6回表、小笠原のストレートに2打席連続で差し込まれて打ち取られていた鈴木が、今度はストレートを捉えてレフト線への二塁打で出塁。
エルドレッドは、明らかなボールが増え、じっくりと見極めて四球を選び、ノーアウト1、2塁。
ここで小笠原は交代、右腕の伊藤準がマウンドに上がる。

凡打が続いてはいるが、右方向へのバッティングが増えてきているだけに、期待を背負った打席となる新井は、2球で追い込まれてから、決め球のアウトコースのスライダーをおっつけて、セカンドゴロで進塁打。

1アウト2、3塁となって、今季まだ打点のないペーニャが打席に向かう。
3-0からストレートとチェンジアップでフルカウントとなり、最後もボールになるチェンジアップで空振り三振。
打席には石原が向かい、捕手に打たれた2点を、石原も打って得点を奪い返すとなると、流れを呼び込むことになる。

その石原は、追い込まれてからのストレートを逆方向へ打ち返し、打球はライト前へ抜けていく。
前進守備を敷いていたライト平田から、ライトゴロを狙った一塁送球は際どいタイミングとなったが、一塁セーフで正真正銘のタイムリーヒットで同点に追い付いた。

2アウト1、3塁で、岡田の打順で代打松山。
ストレートを逆方向に打ち返し、ショート頭上を襲う打球となったが、ショート京田が背走からジャンピングキャッチでつかみ取り、これは相手ながら見事なプレー。
残念ながら、同点どまりとなった。

岡田の調子が良くなかったのはもちろん、代打が出されたことで、カープは6回から継投策。
6回裏は中田がマウンドに上がる。
先頭の平田にストレートを捉えられ、二遊間への鋭い打球を飛ばされるが、田中が追い付いてショートゴロ。
両チームの守備が乗ってくると、守備が関係ない点の取り方が出てくるもの。
ゲレーロがアウトコースの落ちきらなかったフォークをすくい上げ、レフトスタンドへの本塁打で、あっと言う間に勝ち越された。
バッテリーの狙いは、ボールになるフォークで、悪くても長打にはならない攻めをしようとして、結果甘くなったという、要するに失投を捉えられたということになる。

展開として良くあるのは、ではこちらも長打攻勢で、という流れには乗れずに、相手の守備に阻まれながらイニングが進むというもの。

7回表は、中日は勝ちパターンの継投策に移ってくる。
その7回表は、岩瀬がマウンドに上がり、今日の攻撃の起点となっている田中を封じに掛かる。
田中は、3球連続インコースというのは頭になかったのだろう、自分のスイングが出来ないまま追い込まれ、最後はボール球に手が出て空振り三振。
菊池もインコースのストレートで詰まらされ、捕邪飛で2アウト。
丸はストレートを捉えてレフトライナーとなるが、低めに制球されているので打球が上がっていかない。

7回裏のマウンドには一岡が上がるが、今日は先頭打者に対し、どんどんストレートで押し込んでいける。
これくらいは出来るピッチャーなのは分かっているだけに、前回登板は口惜しい。
2アウトから荒木に対しては慎重になり、ボールを長く持って、そこからクイックで投げたりと、工夫は見られたが、相手も百戦錬磨のベテラン。
技と技の勝負では、荒木に軍配が上がり、センター前ヒットで、大島の前にランナーを出してしまう。
荒木にかき回され、ボールが先行し3-0というカウント。
大島はあえて、自動的に一塁ランナーがスタートが切れるフルカウントまで手を出さず、四球を出したくない一岡はストレートを狙い打たれる。
ライト頭上へのライナー性の打球だったが、鈴木が追い付いて3アウト。
無得点には抑えたが、非常に嫌らしい、すんなりカープの攻撃に移ることが出来ない、中日の攻撃だった。

そして8回表は、鈴木、エルドレッド、新井と続く打順。
長打での得点を期待してしまうと、中日に傾いている流れを変えることができない。

マウンドに上がった三ツ間に対し、鈴木はアウトコース一杯のストレート2球で追い込まれ、あとは粘りながら失投を待つ流れ。
しかし、ボールになっても際どいコースで失投はなく、アウトコースのストレートでライトフライ。
エルドレッドは、初球のインコースへのシュートで、詰まらされてサードゴロ。
新井も2球で追い込まれ、最後はアウトコースのボールになるスライダーで空振り三振。

気は早いが、9回は田島に対し、ペーニャ、代打安部、西川という攻撃になるだろう。
先頭のペーニャの出塁にかかっているといっても良い状況。

まず、8回裏のマウンドには回跨ぎの一岡が上がっている。
先頭のビシエドを、緩い縦のカーブでショートゴロ、平田をストレートで空振り三振、ゲレーロを初球のアウトコースのストレートでファーストゴロに抑え、先程のイニングとは違い、今度は反撃も期待できるリズムのピッチング。

9回表は田島がマウンドに上がり、打席にはペーニャ。
2球で追い込まれ、あとはストライクからボールになる際どいコースに投げ続けられ空振り三振。
そして代打安部が告げられる。
ここでもストライク先行のピッチングをされ、低めのフォークで空振り三振。

そして代打西川が告げられるが、前の打者2人が低めの変化球で三振を奪われているのは目の前で見ている。
低めのボール球はしっかり見極めて四球を選んだ。
一塁ランナーの西川に代走野間を送り、正直なところ同点になったとしても延長を戦える戦力は残っていない。
田中の狙いは、前の打者同様低めのボールになる変化球を見逃し、ストライクコースを捉えること。
ただ、田島がボールを叩き付けて、ワンバウンドで田中の足元に当たる死球となる。
2アウト1、2塁で打席には菊池。

2-0からのアウトコースのストレートを捉えると、ショート右横を襲う打球となり、センター前にしぶとく抜けていくタイムリーヒットで同点に追い付く。 ただ、控え野手は小窪、堂林、會澤、磯村と非常に少なくなっており、次のイニングの守備からは會澤も出場し、代打も投手以外には出せず、作戦としては嵌りにくい。
このイニングに勝ち越したいところで、丸はフルカウントから、最初の2人が打ち取られたのと同じ、低めの変化球で空振り三振に打ち取られた。

同点となった9回裏のマウンドには今村が上がる。
今シーズンの今村はナゴヤドームでは特にフォークの精度が良くなかったが、先頭の亀澤を、インコース低めのフォークで空振り三振を奪う。
続く松井雅は今日の試合のポイントゲッターで、とにかく気を使わないといけない打者。
フォークの連投になるのは仕方がないところだが、投げ続けると他の球種を選択すると失投も誘発しやすい。
ただ、最後までフォークを投げ、ストライクからストライクに落ちるフォークで見逃し三振を奪った。
2アウトとなり打席には代打の福田が向かい、一発警戒の場面。
ここもフォークの連投で、ライトフライに打ち取って延長戦突入となった。

延長の10回表は、佐藤優に対し、鈴木は変化球の抜け球がストライクにきて見逃し三振。
エルドレッドはストレートに差し込まれてセンターフライ、會澤がスライダーをこすってサードゴロで無得点。

10回裏はジャクソンがマウンドに上がり、先頭の京田を詰まらせたもののセカンド内野安打となって、先頭打者の出塁を許す。
この場面で、送りバントならばほぼ決めてくる荒木との対決を迎えるが、荒木は2球連続でフライを打ち上げ、1つ目はファールとなるが、2つ目はサードフライで送りバント失敗。
1アウト1塁で、大島は普通の内野ゴロではゲッツーが取れない。
作戦としては、ヒッティングに絞って、引っ張らせないようにしたい。
一塁ランナーの京田の足も警戒する中、アウトコースへのスライダーが抜け、大島は流し打ち。
サードゴロとなって、二塁転送しアウトを取ったものの、やはり一塁はセーフでランナーが残った。

これが勝負のアヤとなり、そしてビシエドにはジャクソンのスライダーを捉えられ、左中間スタンドへの本塁打でサヨナラ負け。
やや真ん中には来たものの、コースは低め。
狙っていないと打てないコースで、相手が上回ったと受け止めるべきだろう。

同点に追い付くまでに最大限手は打っており、延長に入ってしまうと打てる手が限られる。
展開のアヤでの敗戦で、何度も相手に流れが行きかけても引き戻した。
ジャクソンも打たれることもあるだろう。
仕切り直しの一戦と捉えよう。





【カープ情報】2017.05.18 広島対DeNA 公式戦9回戦 中村祐、尻上がりに調子を上げる好投で2勝目

2017年5月18日に行われた、広島対DeNAの公式戦9回戦の試合結果

DeNA 200 000 000|2
広 島 420 030 00×|9

勝 中村祐 2勝0敗
負 平良 1勝1敗
S -

【本塁打】丸7号、エルドレッド11号

共に、2013年のドラフト5位で入団した、中村祐と平良が先発する試合となった。
マツダスタジアムで、カープの守備陣をバックに投げる中村祐にとって、自滅しないピッチングをするだけでも大きなアドバンテージがある。
もちろん嫌みでも何でもなく、集中して守れば、簡単に守備から崩れていくチームではない。

そして平良に対する、カープのスタメンは、投手以外は昨日と全く同じ。
今季の巨人戦で、菅野、大竹という投手に対し、捕手以外は同じメンバーを組み、菅野には抑えられても、翌日の大竹攻略に繋げたという実績もある。

一方のDeNA打線は、筒香が体調不良で欠場となっている。
存在自体にプレッシャーを感じていた投手陣にとって、一般的に考えれば欠場というのはプラスに作用しそうなものだが、こういう時こそ逆に作用するもの。
左打者を多く並べ、しぶとく食らいついてくる打者は多く、経験の浅い中村祐にとって、決して楽に投げられる打線ではない。

中村祐の立ち上がりは、ストレートが1球決まった以外は、大きく外れるボールが4つで、バットを一度も振らせないまま四球を与えてしまう。
送りバントをしてくる打線ならば、一つアウトを取って落ち着くこともできるが、梶谷ではそうはいかない。
もう、この時点で4番に筒香がいないことなど、頭の片隅に追いやられているだろう。
真ん中付近のストレートを捉えられ、ライト前ヒットでノーアウト1、2塁。
1戦目、2戦目ともにしぶとい打撃を見せている宮崎との対戦となり、ようやくストレートで空振りが取れた。
見え見えの全球ストレートでも、バットの先に当たる、弱い当たりのキャッチャーゴロとなり、ランナーはそれぞれ進塁。
1アウト2、3塁でロペスを迎え、内野は中間守備。
内野ゴロでも1点という場面で、ロペスをストレートで追い込んで、最後はカーブで高いバウンドのショートゴロ。
1点は失ったが、前回の中日戦とまったく同じ点の取られ方となり、重要なのは次の1点をやらないことだったが、戸柱に一二塁間を破られるタイムリーを打たれ、もう1点失ってしまった。
エリアンはインコースのストレートでバットを折ったが、センター前ヒットとされるが、三塁を狙った戸柱を、丸が刺して中村祐を助けた。

そしてカープの初回の攻撃は、先頭の田中はセカンドゴロに倒れるが、菊池はストレートを捉えてレフト前ヒット。
セットポジションになった途端、急にコントロールが乱れ始めた。
丸は四球を選び、1アウト1、2塁となり、鈴木はアウトコースのストレートが、シュート回転で内に入ってきたところ捉えた。
無理に引っ張らずに、右中間へ打球を飛ばし、タイムリー二塁打で1点を返すと、安部はインローへのカットボールを逆方向へ打ち返す。
上手い打ち方で、ショートの頭上を越えていく、レフト前2点タイムリーヒットで逆転に成功。
エルドレッドもストレートを捉えて、強い当たりのレフト前ヒットを放ち、チャンスが続く。
平良はストレートではストライクが入るが、スライダーが抜け気味で長打のある打者には、ホームランボールになる可能性が高いと判断したのだろう。
松山は低めのボール気味のスライダーで空振り三振に倒れるが、會澤は高目の抜けてきたスライダーを捉えると、センターオーバーのタイムリー二塁打。
二塁ランナーの安部に続き、一塁ランナーのエルドレッドも本塁を狙うが、アウトのタイミングで戸柱と衝突したが、脚が先にベースに触れているとして本塁セーフの判定。
ただ、リプレー検証ではしっかりとアウトとなっており、5点目は消えて、4点奪った初回だった。

2回の中村祐のピッチングは、どうも左打者にはストレートを捉えられる。
ストレートは、右打者の宮崎、ロペスから空振りを奪えているので、左打者から空振りは奪えないまでも、ファールが打たせられれば、投球が楽になる。
先頭の荒波にはライト前ヒットを打たれるが、平良は送りバントを狙うもスリーバント失敗。
これで気持ちは楽になった。
倉本をレフトフライ、桑原は低めのスライダーで空振り三振に打ち取り、ストレート以外でも勝負できる球種が出てきた。
あとは、抜けることが多いカーブが決まれば、もっと楽になってくる。

そして2回裏の攻撃では、中村祐、田中が倒れ2アウトとなった後、菊池は高いバウンドのショート前方へのゴロ。
前進して処理しようとした倉本がショートバウンドを弾き、エラーで出塁する。
丸はインコースへのカットボールを、払うようなバッティングを見せると、ライトスタンド最前列へ飛び込むツーランで追加点を奪う。
2アウトからの、しかもエラーで出たランナーを得点に繋げるのは、間違いなく得点の形としては良い。

点差が5点に広がり、3回表のマウンドに上がる中村祐は、先頭打者の出塁を許しても、動じなくなった。
点差もそうだが、思ったとおりにボールを操れるようになったことで、自信を持って投げ込めている。
際どいコースでストライクが取れれば、そう簡単には連打にはならない。

徐々に調子を上げてきた中村祐は、5回表の先頭、尾仲から簡単に見逃し三振を奪う。
DeNAにとってビハインドの展開で、ロングリリーフを任されている投手なので、自分の責任ではないという割り切りはあるのかもしれないが、反撃しようとしてくるところで、簡単に1つアウトをもらえるというのは、昨日のウィーランドのバッティングを見ているだけに、非常に助かる。
そして、倉本の当たり損ないの投ゴロが内野安打にはなってしまうが、打球を処理した動きは軽快そのもの。
3アウト目は、梶谷から見逃し三振を奪って、これで乗った。

5回裏の攻撃では、安部が粘ってフルカウントから四球を選ぶと、エルドレッドはアウトコースのストレートを、ややバットの先で捉えた。
それでもライナー性で、左中間スタンドへ飛び込むツーランとなり、6点差に広がる。

2アウトからは、會澤がストレートをレフト前ヒット、そして中村祐もストレートを逆方向へ打ち返し、プロ入り初安打となるライト前ヒットを放つ。
下位打線で作ったチャンスで、田中は逆球のスライダーを捉えてセンター前タイムリーヒット、これで9点目。

中村祐は、5回で86球と理想的な球数で、しかも調子はまだ上がっている感じがある。
どこまで投げられるかと楽しみもあったが、宮崎、ロペスにはストレートを芯で捉えられた。
宮崎はレフトライナー、ロペスはセンター前ヒットと、序盤は空振りを取れていたストレートを打たれているということは、打順が3回り目となり、慣れてきたのと、疲れも出てきているということになる。

戸柱には、抜けた高目のスライダーを、右中間深くまで飛ばされており、ライトフライに打ち取ったものの、続くエリアンには今トールを乱して四球を与えてしまう。
この四球のタイミングで交代でも良かったと思うが、点差が開いていることで、経験を積ませ、しかも成功する方を信じた。
荒波にもボール先行となり、最後は甘いスライダーで、捉えられて良い当たりだったがセンターライナーで、無失点で切り抜けた。
気分良くマウンドを降りられたことだろう。

7回裏のマウンドには、ヤクルト戦で大松にサヨナラ本塁打を浴びて以来の中田が上がる。
こちらもリベンジの機会を伺っていたことだろう。
先頭打者の石川には、2球連続でストレートが高めに浮いてボールとなるが、少し気持ちが高ぶりすぎていたのだろうか。
ボールを受け取って、少し時間を空けて、心を落ち着かせてから投球再開すると、そこからは立ち直った。
三者凡退で抑えて、バトンを繋ぐ。

8回表のマウンドには、こちらも久々となる薮田が上がる。
梶谷は簡単に空振り三振となり、宮崎はセカンドゴロがイレギュラーとなるも、菊池が落ち着いて処理して2アウト。
ロペスの代走から守備に就いていた柴田をストレートで追い込んで、フォークで空振り三振。
球速も出ており、危なげないピッチングだった。

8回裏の攻撃では、この展開で三上がマウンドに上がり、先頭の田中はストレートの四球で出塁。
菊池はピッチャー前への緩い打球となり、進塁打にはなったが、菊池は一塁ヘッドスライディングでアウト。
どんなに体を痛めようと、全力プレーをやめない姿勢は、単純な言葉では言い表せない。
丸はセカンドライナーで2アウトとなり、鈴木は真ん中に入ってきたスライダーをミスショットのようなバッティングでセカンドフライ。

9回表のマウンドには、ブレイシアが上がる。
150キロ超のストレートを低めに集め、内野ゴロ2つで2アウト。
ただ、スライダーがわずかに外れていることで、各打者はストレート狙い。
荒波、石川に連打を浴びて、2アウト1、3塁となる。
倉本にもストレートを続け、ファールで粘られ、最後の最後でインコースへのスライダーが良いコースに決まり、ファーストゴロに打ち取ってゲームセット。

中村祐は、初回いきなり四球を与える立ち上がりとなったが、結局四球を与えたのは、その先頭打者と、最後のイニングとなった6回の2つだけ。
前回登板が、5回で被安打5、自責点3、与四球2、奪三振4
今回登板が、6回で被安打7、自責点2、与四球2、奪三振7

マウンド上でも回りを見る余裕が出てきたかなという印象もあり、1イニング多く投げ、立ち直る投球が出来たということもあり、内容的にも良くなったと言える。
当然次回登板のチャンスはあるところだと思うが、ようやく来週は6連戦が途切れる。
そして交流戦に突入となると、6連戦が3回続く。
1回登板を飛ばして、交流戦に備えるのかどうかは分からないが、ジョンソンも交流戦での復帰を目指している。
野村、大瀬良、中村祐、岡田、九里、福井、そしてジョンソンが加われば、先発の層が厚くなる。

もちろん、これからプロの厳しさも味わうことになると思うが、今後の楽しみは大きい。

ヒーローインタビューでは、安部が昨日の悔しい思いを隠しきれなかった。
それでも前を向いて、今日の試合に臨んで結果を出した。
それで十分ではないかと思える。





【ロッテ】ロエル・サントス外野手の成績

ロッテが2017年の新外国人選手として、シーズン途中での契約に合意したと報じられた、ロエル・サントス外野手(29)の成績

175cm、78kg、左投げ左打ち。

キューバ国内リーグでの成績となり、参考程度にしかならないが、3Aでの通算成績が数字上近いのは、近年来日した外国人選手の中では、エステバン・ヘルマン、ギャビー・サンチェス、リカルド・ナニータ、マット・ヘイグ、エリック・キャンベルあたりが該当する。

三振率が低く、BB/Kが高く、長打力が期待できない選手に、日本での活躍例が少ない。
元西武のヘルマンは日本で成功した選手の一人で、それ以外でも走力に優れている選手は、そうでない選手と比べて好成績が残りやすい。

サントス外野手については、上位打線を打つことが多いように、走力は高いものがある。
ただ、キューバでの通算成績、独立リーグでの成績でも、共に盗塁成功率は7割を下回っており、悪くはないが、圧倒的な武器かと言われると、微妙ではある。
ただし、2015年と2016年のキューバ国内リーグでは成功率が上がっており、技術が向上しているのであれば、トップバッターとして嵌ってくる。
もっとも、ロッテで同僚となる、ジミー・パラデスも、主に若手時代に記録した、3Aでの盗塁成功率は8割を超えている。

外野守備については、毎年のようにかなりの数のエラーが記録されており、どの程度動けるのかは実際に見てみないと判断はできないが、過度の期待はしない方がよさそう。
守備範囲はまずまず広く、補殺も多いことから、肩が弱点になることはなさそう。



 試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁盗塁死四球三振打率出塁率長打率OPSBB/K三振率
20082789254118007170.281 0.343 0.382 7250.412 0.191
201072199681614334310260.342 0.396 0.492 8880.385 0.131
2011943089711442610626380.315 0.388 0.416 8040.684 0.123
20128425481823275440180.319 0.419 0.402 8212.222 0.071
20138433210516532814940360.316 0.395 0.422 8171.111 0.108
20147929510512762811879340.356 0.499 0.505 10042.324 0.115
2015873399710443129759250.286 0.400 0.375 7752.360 0.074
201649185557101720734140.297 0.418 0.346 7642.429 0.076
キューバ通算576200163384252519893442952080.316 0.415 0.421 8361.418 0.104
 試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁盗塁死四球三振打率出塁率長打率OPSBB/K三振率
20167831294111134231036430.3010.370 0.353 7230.837 0.138
独立リーグ通算7831294111134231036430.3010.370 0.353 7230.837 0.138

【カープ情報】2017.05.17 広島対DeNA 公式戦8回戦 終盤の拙守で逆転負けを喫する

2017年5月17日に行われた、広島対DeNAの公式戦8回戦の試合結果

DeNA 000 001 003 1|5
広 島 000 000 400 0|4

勝 山崎康 1勝1敗2S
負 一岡 1勝2敗
S パットン 2勝2敗7S

【本塁打】ウィーランド1号、田中1号

2試合連続で、6回を投げ切れていない大瀬良が先発。
その2試合は、ランナーを貯めて、ゲレーロに3ラン、バレンティンに3ランと、同じようなやられ方をしている。
今日の試合においても、梶谷、ロペス、筒香など長打力のある打者が並んでおり、打たれてもソロに留めるなど、とにかく大量失点を避ける投球が求められる。

対するウィーランドとは2度目の対戦となるが、捉えたのが6回に入ってからで、やはり先制されると難しい戦いになる。
その前回は、6回に3点を奪って、なおノーアウト満塁で登板した須田に13球で抑えられ、勢いを止められた。
その同じようなシチュエーションが訪れた昨日、須田から1点を奪ったことで、まずは打線の心配よりも、守備に集中して試合に臨みたい。

まず大瀬良の立ち上がりは、先頭の桑原に対し、アウトコースのカットボール、スライダーで追い込んで、ストレートで見逃し三振。
梶谷にはインコースのストレートを投げ切れており、高いバウンドのサードゴロ。
ロペスにはアウトコースのストレートで、バットの先に当たるショートゴロで、わずか3分で三者凡退に打ち取った。
どの球種でもストライクが取れており、ここ最近のコントロールの乱れが信じられないようなストライク先行のピッチングだった。

そして、カープの初回の攻撃は、先頭の田中が真ん中低めのストレートを、しっかり打ち返したが、センター後方へのフライに倒れ1アウト。
菊池はカーブを右方向へ打ち返したが、セカンドゴロで2アウト。
丸はインコース低めのストレートを引っ張って、ファーストゴロに倒れる。
前回よりもストレートの伸びを感じ、チェンジアップもまずまず決まっており、簡単には行かない雰囲気を感じさせる。

2回の大瀬良は、先頭の筒香には、高めのアウトコースのストレートで押し込んでレフトフライ。
宮崎はアウトコースのカットボールでタイミングを外してレフトフライ、戸柱もアウトコースのストレートで当てただけのショートゴロで、このイニングもすんなり三者凡退に抑えている。

2回のカープの攻撃は、鈴木がアウトコースのストレートでセカンドゴロに打ち取られるが、今日のウィーランドはストレートの割合が多い。
ただ、安部はアウトコースの高めに来たカーブを、上手く逆方向へ打ち返してレフト前ヒット。

高めに浮いたことで、コントロールに気を使ったのか、エルドレッドには低めに外れる変化球が多くなり、逆にストレートは高めに浮き気味。
安部が不用意にリードを取ったところを、逆を突かれる牽制を投げられたが、何とかセーフになる場面もあったように、何度も一塁けん制を行っており、これは安部の脚を警戒して乱れたという面もありそう。
エルドレッドは四球を選び、1アウト1、2塁で松山の打席となるが、インコース低めのボール球を打ち上げてしまってセカンドフライ。 松山の好きなコースだったことで手を出したが、安部が二塁に進んでも警戒し続けていただけに、見逃してボール先行にしていれば、甘いコースを待つ余裕も出た気もする。 會澤は、2-0まで待って、3球目のストレートを三遊間の深い位置に転がして内野安打となり、2アウト満塁で、打席には大瀬良。
アウトコース高めのストレートを上から叩いて、逆方向へ大飛球を飛ばすものの、ライトの頭は越えずライトフライで得点ならず。

3回の大瀬良は、先頭の石川にやや甘く入ったカットボールをレフト前に運ばれ、続くウィーランドは送りバントを狙う。
2球ファールさせて、スリーバントにするかヒッティングに切り替えるか、というタイミングで3球連続ボール。
最後は低めに沈むフォークで、バントを空振りさせたが、そこまで慎重にならなくても、というピッチングではあった。
9番の倉本の打席では、エンドランを仕掛けられるも、ストレートで空振りを奪って、會澤が盗塁を刺す。
そして倉本を低めのカットボールでセンターフライに打ち取り、ウィーランドに対しての投球が最も苦しんだ、というイニングとなった。

3回裏の攻撃では、先頭の田中が内野安打を放ち、やはり足で揺さぶると、嫌がる様子も見られる。
田中は二盗を決め、菊池にはコントロールを乱して四球。
さらに足を絡めて攻撃するにはもってこいの丸が打席に向かうが、低めのストレートを打ち返したもののショートライナー。
田中は戻れず、ライナーゲッツーとなってしまった。
鈴木も、捉えた感じのピッチャー返しの打球を放つが、ウィーランドの足で跳ね返り、投ゴロに倒れて無得点。

ランナーを出さない状態でのウィーランドは、コントロールもボールのキレも申し分ない。
一方の大瀬良は、時折甘いボールがいってしまうものの、野手の正面を突いたり、球威で詰まらせたことで抑えている。

5回裏の攻撃では、2アウトから、田中がインコース要求のストレートが、逆球となり真ん中に来たところを捉えて、一塁線を破る三塁打でチャンスを作る。
菊池も高めに浮いたストレートを打ち返したものの、レフトフライで得点ならず。

あと一本が出ない状態で凌がれ続けると、あっさり点が入ってしまうのもよくある光景。
6回表、先頭のウィーランドに対し、ストライクを取りに行ったようなど真ん中のストレートを捉えられると、ライナーで左中間スタンドへ飛び込む本塁打を打たれて先制される。
前回対戦でも、加藤からタイムリーを打っており、今日の1打席目でも大瀬良が投げにくそうにしていた。
それだけに、油断してはいないにしても、そこまで飛ばされるとは思っていなかっただろう。

ただ、打たれるにしてもソロならば、というのは冒頭の通り。
極端に言えば、投手に打たれたとしても、1点で凌ぎ、ズルズルと失点しなければ気にする必要はない。

ウィーランドの本塁打後は、ランナーを出しても追加点は許さず、7回も筒香からの打順を三者凡退に抑えた。

7回を投げ終えて、被安打3で1失点、しかも無四球ピッチングということで、球数も77球と少ない。

そして、球数といえば、ウィーランドは6回で100球を超えたことで、DeNAは7回から継投策。
順番からすれば、7回山崎康、8回三上、9回パットンというのが、本来の勝ちパターンと思うが、7回のマウンドには三上が上がる。
最近の調子を考えて、山崎康を1つ後ろに回すつもりだったのかもしれない。

7回裏の攻撃では、先頭の松山がライト前ヒットを放つと、代走野間を起用。
そして、ここのところ送りバントの成功率が高い會澤が、きっちりと送りバントを決める。
好投の大瀬良に、代打西川を送ると、2球で追い込まれてからの3球目、逆球を捉えてライト前タイムリーヒットで同点に追い付く。
さらには、田中が真ん中付近に浮いてきたスライダーを捉え、ようやくといっていいと思うが、今季第1号となるツーランで勝ち越し。
菊池もレフトフェンス直撃の二塁打を放ったところで、ピッチャーは砂田に交代。

丸はスライダーで見逃し三振に倒れてしまうが、昨日今日とタイミングの合っていなかった鈴木が、スライダーを巻き込むように打って、レフト前ヒット。
菊池は本塁を狙おうと、三塁ベースを回ったところでバランスを崩したが、そのまま本塁に向かう。
タイミングはアウトに近かったが、スライディングでプロの技術を見せ、生還を果たす。
右足を伸ばすスライディングではなく、左足を伸ばしてスライディング。
キャッチャーの戸柱としては、タッチに行った場所に足がなく、空タッチになったのは戸惑ったことだろう。

さて、3点リードを奪い、8回表のマウンドにはジャクソンが上がる。
内野安打は一本あったものの、危なげなく無失点で抑え、9回を今村に託す。

梶谷をフォークで空振り三振に打ち取り1アウト。
ロペスをサードゴロに打ち取るが、イレギュラーで高く弾んだ打球を処理した安部は、やや体勢を立て直して一塁送球するが、スムーズな流れで投げることが出来ていなかったのだろう。
ショートバウンドをエルドレッドが捕ることができず、悪送球となる間に、ロペスは二塁へ進む。
筒香には、やや勝負を避けた感のある四球を与え、宮崎にはフォークが抜け気味に、内へ入ってきた。
食い込んできたボールを、払ったように右方向へ打球を飛ばしたことで、スライス回転の打球となり、ライト前へのライナー性の打球はライン方向へ切れていく。
鈴木が突っ込んで捕球しようとしたが、突っ込みすぎて手首に当たって後逸してしまい、2点タイムリー三塁打となる。

そして戸柱には真ん中のストレートを捉えられ、センター前タイムリーヒットで同点に追い付かれる。
ただ、何とか気持ちを立て直し、石川をセカンドゴロ併殺打に打ち取って、9回裏の攻撃に向かう。

しかし、山崎康との対戦では、代打ペーニャ、田中、菊池は自分のスイングをさせてもらえず、三者凡退で延長戦に突入。

カープとしては、代打策で7回裏の得点に結び付けているように、野手の控えは少なくなっているし、守備固めで野間も起用しており、代打を起用するのは投手のところだけになってしまう。

10回表のマウンドに上がった一岡は、先頭の山崎康のところで登場の代打エリアンに四球を与えてしまう。
倉本には送りバントを決められ、1アウト2塁で上位打線に戻っていく。
そして桑原を詰まらせて投ゴロを打たせるが、マウンド前で中途半端なバウンドとなったことで、一岡がトンネルしてしまい、1アウト1、3塁とピンチが広がってしまう。
前進守備を敷いたところで、一塁ランナーの桑原が盗塁を決めると、梶谷を敬遠して満塁策。
狙いは、当然内野ゴロでゲッツーというものに違いないが、初球からアウトコース高目のストレート。
簡単にライトへ犠牲フライを打ち上げられてしまい、1点勝ち越された。

それでも一岡は、残るピンチで打席に向かえた筒香から、インコースのストレートで空振り三振を奪って、1失点で留めた。

10回裏は、パットンに対し、先頭の丸は高目の釣り球で空振り三振。
ストレートが走っているのは分かるし、前回と同じ失敗はしないという気持ちが伝わってくる。
鈴木も3-0からのストレートを狙ったが、バットが2球連続で空を切り、最後は低めのストレートで見逃し三振。
安部はショートへのライナー性の打球を放つが、ショートゴロで試合終了。

9回表の、安部の送球ミスと、鈴木の捕球ミス、試合の流れというものは、こういうプレーをしているチームには味方してくれない。
一岡にしても、1点も与えずに味方の攻撃に繋げる、というマウンドで1球もストライクが入らずに、先頭打者に四球を与えるというのは、流れに飲まれてしまった、という同情の余地はある。
が、粘られて四球というのなら、まだ理解できる部分はあるが、次の打者からはストライクは入る訳だから、9回に同点に追い付かれる展開は、自身の中で予想していなかった、気持ちが一旦切れてしまっていたのではないだろうか。
四球、自分のエラー、満塁策後の初球を高めに放る、この一連の流れは準備不足と思われても仕方がない。

ともあれ、もう試合結果はひっくり返せない。
反省は今日中に終わらせ、明日は同じ様なプレーがないようにしてもらいたい。

大瀬良は、投手のウィーランドに本塁打を打たれてしまったが、7回1失点、無四球という投球内容で、前回の課題をクリアしてきているし、勝ち投手にふさわしい投球だった。
悪い内容の投球をしていては勝ち投手にはなれないが、いい投球をしても勝ち投手になれるとは限らない。
今日のような投球を続けて、それでも今後勝てなかったとしても、自分は評価する。





【カープ情報】2017.05.16 広島対DeNA 公式戦7回戦 野村修正を続け、7回1失点ピッチングで3勝目

2017年5月16日に行われた、広島対DeNAの公式戦7回戦の試合結果

DeNA 000 010 000| 1
広 島 000 050 05×|10

勝 野村 3勝1敗
負 濱口 2勝3敗
S -

【本塁打】

先週は、6連戦の初戦で延長戦となり、リリーフ陣をいきなり多く継ぎ込む展開となったが、雨天中止もあり、投手起用については落ち着いた一週間となった。
立て直しが図れたと考えれば、大きな意味を持つ一週間だったように思う。

この流れを継続していくためにも、初戦先発の野村には、しっかり試合を作って、それも長いイニングを投げてもらうことを期待したい。

また、DeNA先発の濱口には、前回対戦時に抑えられはしたものの、球数を投げさせ、決して楽な投球はさせていなかった。
当然、同じように攻めつつ、今度は早い回から攻略していければ、カープのペースに持ち込める。
ただ、気になるのは6番スタメンの新井の状態。
スタメン起用された3試合でノーヒットが続いており、特に5/14の巨人戦では、ボール球に手を出すシーンも多く見られた。
守備面もそうだが、特に精神面で支柱になる存在だけに、6番が繋がれば、濱口攻略に一歩近付く。

尾道しまなみ球場のマウンドに上がる野村は、先頭の桑原に対し、1球も甘いコースがなく、2-1からのアウトコース低めのスライダーを打ち上げる。
センターのすぐ前のフライを菊池が追い掛けてセカンドフライで1アウトを取るが、梶谷にはインコースへのカットボールを、詰まりながらセンター前ヒットとされてしまう。
ロペスには、インコースを狙ったツーシームが、それも沈むことなく真ん中へ行ってしまい、レフト線への二塁打を放たれて、1アウト2、3塁となってしまう。
わずかにタイミングがずれたおかげで打球が上がらなかったが、ホームランボールと言える失投だった。
続く筒香は、強振を上手くかわし、インコースへのカットボールで打ち上げさせ、サードフライに打ち取り2アウト。
ここまで来て、最後に打たれたのでは相手に流れが行ってしまうところ。
宮崎には内外を使い分け、インコースにはツーシームを投げ込むが、簡単には打ち取らせてくれない。
ロペスの打席でもそうだったように、地方球場ということでツーシームの軌道が、わずかにいつもとは違うのかもしれない。
ファールで粘られ、3-2からはシュートを投げ込んだが、インコースに外れて四球となるが、これも高めだった。
2アウト満塁となり、打席には石川。
シュート、ツーシームが高くなってしまうということは、ストレート、カットボール、チェンジアップで勝負に行くことが考えられるが、ストレートは低めに外れる。
3-1から投じたインコースへのカットボールは良い高さに決まり空振りを奪い、最後は同じくカットボールで空振り三振。
何を軸にするか、どうやって打ち取るか、じっくり考えて実行するピッチングは見応えがあった。

そして、カープの初回の攻撃は、先頭の田中が四球を選び、菊池の打席でボークにより進塁。
菊池は、とにかく粘り右方向を狙っている。
最後は、アウトコースのチェンジアップに、バットを投げ出すように当てて、狙い通りセカンドゴロを打った。
1アウト3塁となり丸が打席に向かうが、スライダーをこすったような当たりで、浅いレフトフライで、タッチアップ出来ず。
鈴木は、高めのボール気味のストレートに手を出してしまい、空振り三振となり、先制のチャンスを逃してしまった。

2回の野村は、先頭の高城を高めのシュートでセンターフライに打ち取る。
三者凡退には抑えたが、まだ全般的に高い。

3回は、2アウトランナーなしから、ロペスにセンター後方への大飛球を打たれるが、これがこのイニング唯一の失投で、4回はほぼ低めに決まり始めた。
1アウト1塁で、石川には足元を抜けるゴロを打たれるが、低めのボール球を打たせており、勢いはなく、4-6-3のゲッツーに打ち取った。

しかし、調子が上がってきたと思った矢先、5回表には先頭の高城のサードゴロをペーニャが回り込んで捕球し、一塁へ送球したもののハーフバウンドとなって、新井がベースを踏み直す間にランナーが一塁を駆け抜け、エラーでランナーの出塁を許すと、8番濱口が送りバントを決め、9番に入っていた倉本にインコースのストレートを捉えられ、ライト前タイムリーヒットで先制点を与えてしまう。
後続は苦労しながらでも抑えているだけに、もったいない失点だった。

5回裏のカープの攻撃は、エルドエッドからの打順。
それまでは右打者が、外側の、ストライクコースからシュート回転で外に沈んでいくチェンジアップにことごとくバットを出してしまい、空振り三振の山を築いていた。
ただ、エルドレッドにはまったくストライクが入らずに四球となる。
新井は、チェンジアップに手を出して空振りする場面もあったが、見極めて四球を選ぶ。
この6番の打順で繋げたことで、やはり得点の雰囲気が出てくる。
ペーニャは2球で追い込まれたが、このイニングではチェンジアップが高めに浮き始めたこともあり、粘ったことで勝負球はストレートに変更。
そのストレートを、素直にセンター返し。
センター前ヒットでノーアウト満塁となり、8番石原もアウトコース高目のチェンジアップを捉え、レフトへ犠牲フライを打ち上げて同点に追い付いた。

1アウト1、2塁の場面で、野村は送りバントを狙うが、濱口は完全に制球を乱しており立て直しが効かない。
バントの構えの野村は、1球もバントすることなく、ストレートの四球で、再び満塁となる。
田中に対してもストライクが入らず、仕方なく投じたチェンジアップはやはり高目。
インコース高目の、肩口から入ってくる甘めのチェンジアップを捉え、ライト前タイムリーヒットで勝ち越し。
菊池は、初球のアウトコースのチェンジアップ、これもベルト付近の高さということで付いて行ける。
レフト前タイムリーヒットで3点目を奪い、丸が押し出し四球を選んで4点目となったところで、濱口は交代となる。

前回の対戦でも、4回まで抑えられていても、5回に四球がらみで突然乱れており、攻略法としてはランナーを出して、じっくり攻めるというのは間違っていなかった。

ピッチャーは須田に代わり、DeNAの継投は、ここを4点で凌いで試合を作り直す、という点では最も適任の投手を送り出してきている。
1アウト満塁で、バッターは鈴木。
そして3球連続ボールとなるが、須田はそこから押し出し四球を出すような投手ではない。
下手に受身に回って、抑えられると相手に再び試合の流れが行きかねない。
1点でも追加点を奪うことで、勝ちパターンの継投を出させない展開に繋がり、有利に試合が運べることになる。

3-0から打っていき、センターへの犠牲フライを放った鈴木は、もっとしっかり捉えたかったという思いもあるかもしれないが、試合の流れを考えればこの1点が持つ意味は大きい。

6回表の野村のピッチングは、1アウトから筒香にフルカウントの末に四球を与える。
4点リードに変わった直後にイニングで、どうあっても無失点で抑える必要を感じている。
それ故に、筒香に続き宮崎にもフルカウントとなる。
点差があるからこそ、どんどんストライク先行で、というレベルのピッチングではなく、1点も与えないつもりなのは伝わってくる。
もちろん、宮崎がどんなコース、球種にも付いてくるためになかなか打ち取れないというのが正解とは思うが、どんどん攻めて、ヒットで繋がれて、相手の反撃意欲が高まることすら防ごうとしている。
そして宮崎をスライダーで空振り三振、石川もレフトフライに打ち取って、無失点で切り抜けた。

6回裏は、須田に代わって加賀がマウンドに上がる。
先頭の新井は、アウトコースのスライダーにようやくバットが当たるようになっており、この打席は一邪飛に倒れたものの、右方向への凡打は少し明るい材料かなと思える。

7回表の野村は、1アウトから代打の戸柱に、ストレートをライト前ヒットとされ、倉本に対しても、桑原に対しても、球数を多く使ってじっくり攻める。
100球を超えていることで、このイニングまでというのを理解しており、7回でマウンドを降りるのなら、無失点で切り抜けようと自らに課し、その通りのピッチングをやり遂げた。
倉本をファーストゴロ、桑原をフルカウントからのカットボールで空振り三振、見事7回1失点投球を見せてくれた。

7回裏の攻撃では、菊池が右中間突破の二塁打を放つが、やはり下半身の状態は、試合には出れるレベルだが、良くはないのだろう。
打った瞬間に右中間を破る打球だったが、一塁まで加速しながら走れておらず、続く丸のライトフライで三塁へタッチアップしても、スライディングをしていない。
もちろん、スライディングするほどのタイミングではなかったが、最近の内野ゴロでの一塁への走塁スピードを見ても、無理をしないようにしているのではないだろうか。

さて、7回裏が無失点に終わり、4点差で8回表のマウンドにはジャクソンが上がる。
先頭の梶谷を2球でショートゴロに打ち取り、ロペスは初球のスライダーでセンターフライ。
正直、どちらのボールもコースは甘かったが、点差と展開、そしてジャクソンのボールのキレがヒットゾーンに打球を飛ばさせない。
筒香をストレート2球で追い込み、3球目のスライダーで捕邪飛に打ち取るパーフェクトリリーフ。

8回裏は、先頭のエルドレッドが空振り三振となるが、スライダーがワンバウンドしており、戸柱が後逸したボールを見失う。
三振振り逃げで出塁すると、野間は送りバントを狙うもファールとなり、バスターエンドランに切り替えると、レフト前ヒットでランナーが貯まる。
ペーニャは粘ったもののセンターフライに倒れるが、石原が真ん中のスライダーを捉えてレフト前ヒットで、1アウト満塁。
ここで代打起用の松山は、追い込まれてから、詰まりながらもライト前に2点タイムリーヒットを放ち、試合を決定付ける。
さらに田中がストレートを捉え、レフトオーバーの2点タイムリー二塁打を放って突き放す。

丸は0-2から粘って四球を選び、1アウト満塁となるが、鈴木は真ん中のスライダーを捉え損なって、ショートフライに倒れる。
ただ、エルドレッドの代走に出ていた安部に打席が回り、押し出し四球を選んで10点目。

野間は、セカンドゴロに倒れたが、最終回を前に30分近く攻撃し続け、得点も奪うのだから、この上ない援護が出来た。

9回表のマウンドには、阪神戦以来の登板となるブレイシアが上がる。
いきなり先頭の代打柴田に四球を与えてしまう。
続く石川をインコースのストレートでファーストゴロに打ち取るが、二塁はフォースアウトとなったものの、一塁転送は逸れてしまい、石川は2塁へ進塁。
ただ、ここからブレイシアのコントロールが定まり始めた。
やはり10日間ほど登板間隔が開いたことで、すこし感覚を取り戻すのに時間が掛かったのだろうか。
代打乙坂をサードフライ、戸柱を遊邪飛に打ち取ってゲームセット。

終盤の大量援護はあったが、今日は序盤コントロールがやや甘かった野村が、我慢の投球を続けていく中で修正し、自責点は0というピッチングをしたことで、決してDeNAのペースで試合を運ばせなかったというのがポイントとなるだろう。

打線としては、鈴木がノーヒットに終わったものの、5回の5点目となる犠牲フライを打ち上げたのは、試合の流れを掴むためには必要な1点だった。





【カープ情報】2017.05.14 広島対巨人 公式戦8回戦 九里1失点ピッチングで久々の3勝目

2017年5月14日に行われた、広島対巨人の公式戦8回戦の試合結果

巨人 100 000 000|1
広島 001 002 23×|8

勝 九里 3勝3敗
負 田口 3勝1敗
S -

【本塁打】鈴木8号

3試合連続で6イニング持たず、という投球が続いている九里。
求められるのは6回3失点というところが目安になってくるが、では6回4失点ではダメかというとそういうことではない。
初回に4失点したとして、そこから5イニング連続無失点というピッチングが出来れば、試合を立て直したことにもなり、攻撃のリズムも作りやすい。
要は、1失点後の2失点目をどう防ぐか、2失点後の3失点目をどう防ぐか、気持ちを切らさず、粘り強いピッチングが必要ということ。

さて、田口に対するカープ打線は、デビュー直後は分かっていても打てないスライダーの切れに手を焼き、それならばとスライダー狙いで攻略したこともある。
もちろん相手からすれば、何度も対戦していくうちに手の内が分かってきて、今日は同じ様な配球で来るのか、探り合いになるもの。

まず、九里の立ち上がりは、先頭の橋本到に対し、フルカウントから四球を与えてしまう。
球場のため息が大きく響き、この先頭打者への四球をどう捉えているのか、よく分かる。

コントロールが定まらないというよりは、変化球が抜けたという四球であり、巨人ベンチがどういう捉え方をしているかで作戦が決まる。
単純に重信が送りバントをして、1アウトを挙げるのは勿体ないと感じたのか、クリーンアップの前に、ランナーを得点圏に送る策は採らなかった。
すると、ストライク先行で追い込んで、最後はインコースへのストレートで詰まらせて三邪飛。
坂本にはインコースを攻めるシーンも多かったが、それでもアウトコースのチェンジアップをセンター前に運ぶ技術は流石。
1アウト1、3塁で阿部を迎え、アウトコースへのツーシームを続ける。
最後はボール気味の低めのチェンジアップで、上手く打たれはしたが、セカンドへのハーフライナーで2アウト。
ここまで来たら、無失点で切り抜けたいところだったが、マギーにはインコースを狙ったツーシームが甘く、真ん中に入ったところを捉えられ、レフト前タイムリーヒットで先制を許してしまった。
ただ、1失点後の、次の失点を防ぐことが重要。
続く石川をカーブでバットの芯を外し、ショートゴロに打ち取って、1失点で留めた。

そして初回のカープの攻撃は、先頭の田中が、ストレートとアウトコースギリギリのスライダーで追い込まれる。
スライダーのコントロールを見る限り、分かっていても打てるようなコース、切れではない。
ただ、3球目のインコースのストレートを、逆方向へ打ち返すと、レフト前にポトリと落ちるヒットで出塁する。
巨人の攻撃と同様の場面で、田口のスライダーの切れでは、簡単に打ち崩すのは難しそうではあったが、菊池に送りバントの気配はなく、アウトコース低めのスライダーにはバットを当てるのが精一杯というショートゴロに倒れる。
完全に併殺コースの打球ではあったが、セカンド中井の一塁転送が暴投となり、菊池は一塁セーフ。
ただ、丸は初球のインコースのストレートを打って行き、セカンド正面のゴロで、4-6-3のゲッツー。
攻略には骨が折れそうな、初回の田口のピッチングだった。

2回の九里のピッチングは、打者の右左関係なく、インコースを攻めきることが出来ている。
インコースを意識させつつ、緩いカーブも有効に使えており、初回の1失点は気にし過ぎないように気持ちのコントロールが出来ているように思える。
3回には、先頭の橋本到にインコースのストレートを捉えられ、ライト前ヒットを打たれると、今度は重信が送りバントを決めてきた。
九里は厳しいコース、それも低めに決め切れており、大量点を狙うよりは、まずは坂本、阿部のバッティングで1点ずつでも取っていこうという狙いかと思う。
しかし、坂本にはインコースのツーシームがやや甘く入ったが、ライトフェンス手前まで飛ばされるライトフライに打ち取り、阿部はインコース高目のややボール気味のストレートで、高く上がったライトフライに打ち取る。

そして3回裏のカープの攻撃は、1アウト後、田中がインコースへの逆球のストレートを、再び逆方向へ弾き返し、レフト線への二塁打で出塁する。
菊池はフルカウントからの、アウトコースへのスライダーを右方向へ打ち返すと、セカンドの手前でショートバウンドする打球となり、中井がボールをこぼす間に、田中は二塁から一気に本塁を陥れた。
追いタッチ気味のクロスプレーとなり、リプレー検証が行われるが、判定は変わらず同点に追い付いた。
正直、明らかにセーフとも、明らかにアウトとも言い難いプレーではあった。

続く丸は田口の真ん中に入ってきたスライダーを、センター前に弾き返し、1アウト1、3塁とチャンスが広がり、鈴木が打席に向かう。
スライダーを叩き付け、高いバウンドのサードゴロになり、サードランナーの菊池は途中で本塁突入を諦める。
一塁ランナーの丸は二塁を回って、三塁を伺うタイミングを計っているが、三本間に挟まれた菊池のランダンプレーをかいくぐる動きがいつもとは違った。
菊池ならば、小林からマギーにボールが送られたタイミングで、もう一度切り替えして本塁を狙うだろうと思い込んでいたのだろう。
菊池がマギーを交わそうとして、三塁に戻ろうとしたところでタッチアウトとなり、丸も三塁を狙おうと二三塁間で挟まれて変則的なダブルプレーで、同点どまり。

ミスにより同点に追い付き、リプレー検証もあり、走塁死があり、少し慌しいイニングとなった。

直後の4回表の九里のピッチングは、先頭のマギーに四球を与えてしまうが、続く石川をツーシームで詰まらせて投ゴロ併殺打。
これで同点に追い付いたという勢いが出てきた感があった。

ただ、田口のピッチングは初回から変わらず、あえて言えばスライダーが時折高めに甘く入ってくるくらいで、キレは落ちていない。

5回は両チームともに三者凡退となり、試合の流れが落ち着きかけたと思った矢先の6回表。
九里にとって、中盤の最大のピンチが訪れる。
先頭の重信は、アウトコースのチェンジアップにバットを当てただけ、それがセカンド前への緩いゴロとなり、前進してきた菊池が一塁送球の体勢に入りながら捕球しようとして、ボールをこぼしてエラーによる出塁を許す。
ただ、捕って投げていたとしても、ギリギリのタイミングに見え、九里としてはエラーというランプは付いたが、内野安打くらいの捉え方を出来たのではないだろうか。
坂本の打席では、エンドランを仕掛けられるが、アウトコースの低めのチェンジアップでショートゴロに打ち取って進塁打となり、阿部はフルカウントからのフォークで当てただけのショートゴロに打ち取る。
ただ、初回のタイムリーの残像があるマギーには、初球のストライクの後は4球連続ボールとなる。
際どいコースは攻めており、気持ちでは負けていなかったとは思うが、2アウト1、3塁となってからの代打亀井には勝負に行くことができなかった。
2アウト満塁となり、今度は代打村田との勝負となる。
この時点で球数は99球で、村田を打ち取ることができれば、6回を投げきったことになる。
アウトコースへのスライダーがやや甘く入り、ライナー性の打球がショートを襲う。
しかし、田中はショートバウンドの打球を体の正面で受け止め、一塁送球でアウトにし、満塁のピンチを凌ぎきった。

ピンチを凌いだ後の、6回裏の攻撃では、1アウトから丸が、今度はストレートを捉えてセンター前ヒットを放つ。
鈴木の打席では、初球がストレート、ならば2球目はスライダーかカーブ。
この配球をある程度読んでいたと思うが、丸が盗塁を決めて1アウト2塁。
鈴木は1打席目にストレートで見逃し三振を喫しており、この打席でも追い込まれるまでストレートには手を出さなかった。
そして3-1からの外から曲がってくるスライダー、そんなに甘いコースとは思えなかったが、踏み込んで振り抜くと、レフトスタンドへライナーで飛び込む勝ち越しのツーランとなる。

6回裏に勝ち越し、7回表からは九里に代わって、連投となる一岡がマウンドに上がる。
今までの継投では、5/10に登板してから中3日の薮田に7回を任せるパターンが考えられたが、薮田は今季8度の連投がある。
今季2度目の連投となる一岡が、どこまで投げられるか、見極めるためも、そして試合展開的にも一岡のピッチングは重要。

先頭の小林には、2球で追い込んでから、3球勝負のストレートが真ん中高目へ入ってしまい、ライト前ヒットで出塁を許す。
ただ、長野は落ちきらないフォークでタイミングが外れたのか、高めでも空振り三振を奪った。
続く橋本到も同じ様なコースへのフォークだったが、こちらは打ち上げてキャッチャーフライ。
そして重信も2球で追い込み、インコースのストレートで詰まらせてセカンドゴロに打ち取って、勝ち越した直後の大事なマウンドを、一岡がしっかり無失点で抑え切った。

7回裏の攻撃では、先頭のペーニャが左打席での今季初ヒットを放ち、代走野間を送り、會澤が送りバントを決める堅い作戦。
最近の試合では、石原が送りバントを失敗する機会が多く、會澤が送りバントを決めたのは、いいアピールになる。
一岡の打席で、代打松山を送ると、前進守備の外野の頭を越える、左中間突破のタイムリー二塁打となり点差を広げていく。

投手が山口鉄に代わり、丸は田口から打ったのと同じように、スライダーを捉えて、センター前タイムリーヒット。
今日の3本のセンター前ヒットは、全て同じ様な打球と方向だった。
鈴木も初球を捉えて、レフトへの鋭い打球を放ったが、レフトライナーで2点どまり、ただ点差は4点に広がる。
点差は広がっても、準備を済ませていたジャクソンがそのまま8回表のマウンドに上がり、坂本、阿部、マギーのクリーンアップを全て内野ゴロに打ち取って三者凡退。
マギーの打球は、セカンドへのイージーゴロだったものの、菊池が弾く場面があり、やはり今後も休養を挟みながらの起用も必要になるのかなという心配は残った。

さて8回裏の攻撃では、1アウトから左の乾に対し、西川、野間が連打で出塁。
石原の打席でワイルドピッチがあり、1アウト2、3塁となったことで、石原はスクイズを狙う。
乾の投球はワンバウンドとなり、石原はバットに当てようとするものの、バットに当てることは出来ず空振りになった。
しかし、小林が止めることは出来ずボールがバックネットまで転がる間に、西川は本塁を陥れてホームスチール成功。
そして、ワイルドピッチとなっている間に、二塁ランナーの野間も三塁を回って本塁生還。
2アウト後、菊池は真ん中低めのストレートを捉えて、三塁線を破るタイムリー二塁打で、この回3点目。
点の取り方、8回裏での追加点のタイミングなど、昨日の試合同様、相手の反撃意欲を削ぐ。

明日は試合がないということも考慮して、最終回は今村が締めて逃げ切った。
その最終回の菊池の守備は、いつものいい動きが見られ、8回に感じた懸念が杞憂に終わることを信じたい。

今日の試合では、九里が初回の1失点後の2失点目を防いだことが、スミ一の試合展開を作り上げた。
インコースを攻める割合は、前回登板から増えてきており、一時的にインコースに投げきれない投球が続いていた時よりも、当然相手打者が甘いボールをミスショットするケースも増えた。
自分を再び信じることができるようになる、いい投球だったように思う。





【カープ情報】2017.05.13 広島対巨人 公式戦7回戦 岡田前回の悔しい思いを払拭する4勝目、エルドレッド2発で援護

2017年5月13日に行われた、広島対巨人の公式戦7回戦の試合結果

巨人 000 200 000| 2
広島 301 001 06×|11

勝 岡田 4勝1敗
負 マイコラス 4勝2敗
S -

【本塁打】エルドレッド9号、10号、阿部7号

前回登板の結果、昨日の雨天中止を受けてスライド登板、少し慎重になってしまうのも仕方がない、今日の岡田の立ち上がり。
先頭の石川にはストレートを粘られ10球近く投げされられたが、全般的にコントロール重視の投げ方に見えてしまう。
高いコースには違いないが、球速は常に150キロ前後。
意地になってストレートを続けて、タイミングを計られるよりは、目先を変えて縦のカーブで空振り三振を奪ったのは、バッテリーとも冷静だった。
橋本到には、三塁線へのゴロを打たれるが、振り遅れさせてのバッティングで打球に速さはなく、安部が回りこんで、ワンバウンド送球で一塁アウト。
そして、2アウトからでも坂本が出て、繋がっていくのは巨人の得点パターンになる。
それだけに、初球の高目のストレートで浅いライトフライに打ち取れたのは、チームとしてもすんなり攻撃に移っていける、初回の無失点だった。

そして、カープの初回の攻撃は、田中が追い込まれてからの、インコースのストレートに何とか喰らい付き、逆方向へ転がす。
緩い当たりがサード前に転がり、マギーが素手で捕ってジャンピングスローを見せるが、内野安打で出塁。
これでマイコラスはリズムの狂った感があり、菊池はアウトコース高目のカーブをライト前ヒット。
丸は逆球の抜けたスライダーにタイミングが合わずに空振り三振となってしまうが、鈴木は追い込まれてから、アウトコースのストレートをセンター右への運び、先制のタイムリーヒットを放つ。
安部はインコースへのスライダーを打ち上げたものの、浅いレフトフライでタッチアップできず。
エルドレッドは、ボール球を見極めてストレートの四球を選び、2アウト満塁。
昨日一軍復帰し、即スタメンとなった松山は、2球で追い込まれたが、3球目のボール要求のアウトコースが、逆球でインコースに入ってきた。
ややバットの根っこで詰まり気味だったが、松山のバットコントロールでセンター前に運び、2点タイムリーヒットで追加点。
石原も投手強襲ヒットで続き、2アウト満塁で岡田まで打順を回せた。
岡田は縦のカーブで見逃し三振に倒れたが、明らかにボールが高い投球が続いており、2回以降、低めに決まるようになってくると、同じ様には打てなくなる。
打者一巡での3得点は、いい試合の入り方が出来た。

2回の岡田のピッチングは、阿部をバットの下っ面に当たるファーストゴロ、マギーはアウトコースへの153キロのストレートで見逃し三振。
長野にはストレートの四球を与えてしまい、今日始めてのセットポジションでの投球。
このセットポジションでの投球こそが、前回登板で突如崩れた要因の一つ。
続く中井にも2球連続ボールとなったが、立て直してセンターフライに打ち取った。
この序盤で、セットポジションで、ボークに気を付けながら打ち取れたのも、今後落ち着いて投球できる要素にもなる。

2回の攻撃は、1アウトから菊池がサードへの内野安打で出塁する。
阪神戦の欠場の直接の原因になったのかは分からないにしても、以前ヘッドスライディング後に一塁ベース付近から暫く動けなかったことがあり、ヘッドスライディングを見ると、少しドキッとする。

3回のマイコラスは、高めに抜ける割合が減っては来たが、まだ完全に低めに決め切れてはいない。
エルドレッドが、高目のカーブを捉え、レフトスタンド上段に本塁打を放って追加点を奪う。

さて、岡田のピッチングは、今日は調子が良いとは言い切れない。
ストレートは150キロ超が出ているし、序盤3回はノーヒットピッチング。
ただ、変化球が決まらずボールが先行し、置きに行くストレートが何度も見られた。
その置きに行ったストレートは、コースに決まり、球速もリプレイを見るように149キロが続く。

当然、腕を振って投げ込んだ150キロ超のストレートと、わずか数キロしか違いはないが威力は大きく違う。
その置きに行ったようなストレートを打たれたのが4回表。
先頭の橋本到には、カウントを悪くして投げたインコースのストレートを捉えられてライト前ヒット。
しかし、坂本には追い込んでから、インコースの強い打者にもかかわらず、インコースの膝元に153キロのストレートを投げ込んで空振り三振を奪う。
ただ、阿部には2-0からのストレートをフルスイングされ、ライトスタンドへのツーランを浴びてしまう。

6回表は、先頭の橋本到に対し、ボールが先行し、打たれてもファールになるボールとして、カウントを整えようと投じたカットボールが高めに入る。
高めに入った分、一塁線への打球が切れずに二塁打となってしまう。
ただ、今日は坂本に対してはいい形で追い込める。
スライダーとカットボールで追い込み、当然インコース攻めも頭にあることを利用して、アウトコースのボールになるスライダーで引っ掛けさせてサードゴロ。
進塁打も許さない、結果としては最高の打ち取り方で1アウト2塁と場面が変わる。
しかし、坂本とは違い、阿部にはしっかり捉えられている。
低目へのカーブを捉えられ、あわやセンターオーバーという大飛球を打たれる。
センター丸がフェンス手前で追いついて捕球したが、坂本にランナーを進められていたら、犠飛での1点というケースだった。
そして、マギーにはストレートで押し込んでセンターフライに打ち取り、おそらく意識の片隅にはあっただろう、6回のマウンドを無失点で凌いだ。

6回裏のカープの攻撃は、先頭の松山が今度は素直なアウトコースのストレートを、逆方向へ弾き返してレフト線への二塁打で出塁。
そして代走野間を送り、石原が送りバントを狙う場面。
しかし、先日から石原の送りバント失敗が目立つ。
今日もファールと、大きなカーブでバントを空振りし、ヒッティングに切り替えると空振り三振。
岡田で送りバントをやり直し、というところで岡田も見逃しとファールで追い込まれヒッティングに切り替え。
すると、正直結果オーライ、ファースト阿部の頭上、飛び上がったグラブを弾くライト前ヒットで1アウト1、3塁となる。
送りバントを決められなかったのは別として、何とか岡田がバットに当てようとした、その意識は評価できる。

田中は、スクイズもあるよという揺さぶりで、初球バントの構えを見せるもストライク、そして2球で追い込まれてしまうが、3球勝負、それもインコース攻めはラッキーだった。
1打席目でもインコースのストレートに喰らい付いていっており、今日に関してはバットが出しやすいコースだった。
インコースを捉えて、ライトへのハーフライナー。
やや浅い打球ではあったが、三塁ランナーが野間ということでスタートを切る。
ところが、一塁側へ大きく逸れる返球で、楽々生還を果たして追加点を奪う。

攻撃のミスを、そのイニングのうちに取り返せたということで、致命的なミスにはならずに済んだ。
これは、昨シーズン良く見られていた光景でもある。

ここで野間の起用に触れてみるが、天谷に代わって松山が一軍登録されてきたということで、終盤の守備固め要員は野間一人になったと捉えていい。
ということは、今後野間のスタメン起用は余程の場合に限られてくる。
そして、守備固めとして起用するとなると、今日は代走起用が上手くいったが、6回裏に代走として出場し、7回表から守備に入るのは、正直なところ、若干早いように思う。

7回表の岡田のピッチングは、逆球の割合が増えた。
6回で90球弱ということで、完投は難しいペース、しかも相当神経を使いながらのマウンドで、疲労感は投球数以上に感じているだろう。
1アウト1塁から、小林には制球を乱したような四球を与え、代打脇谷が告げられたところで、マウンドに野手が集まる。
おそらく、7回でマウンドを降りることになると告げられ、あと2人を全力で抑えるような話が出たのだろう。
脇谷には、逆球であっても腕を振って150キロ前後のストレートを投げ込み、高目のボール球で空振り三振を奪う。
石川にも、最後に150キロ超のインコース膝元へのストレートで見逃し三振を奪い、7回を2四球、2失点で先発の役割を十分果たした。
先発投手が7イニングを投げ、勝ちパターンに直結できる投手リレーは、野村が先発した5月2日の中日戦以来。

まず、ジャクソンが8回表のマウンドに上がり、坂本のセンター前に抜けようかという当たりを、菊池が当然のように追い付いてアウトにするプレーもあり、三者凡退に抑えて、試合の流れを確実に引き寄せる。

8回表を三者凡退に抑えたのに対し、8回裏の攻撃は簡単に終わらない。
巨人からすれば、さあ9回表に4点とって逆転するぞ、という直前に、ずっと守備に付いて置くのは集中力も欠けてくるだろう。
それだけでも試合を有利に運べることになるが、実際に試合を決定付ける6点が入れば勝利は揺るがない。

丸が初球のストレートを決め打ちしてのセンター前タイムリーヒット、安部もしぶとくショートの頭上を越えていく2点タイムリーヒット、そしてエルドレッドがボール先行で、ストライクを取りに来る140キロ前後のストレートを、バックスクリーン左へ放り込むスリーラン。

これで、今村の出番がなくなり、一岡がマウンドに上がる。
マギーには詰まってレフト前に落とされるヒットを打たれるが、長野を投ゴロ併殺打、中井を当てただけのショートゴロに打ちとって試合終了。

岡田は、前回登板の嫌な流れを、一試合で払拭できたのは、今後に繋がる。
悪いながらも、慎重に投球して、本塁打による2点だけに抑えているのだから、いけいけで抑えるだけでなく、慎重に投球して抑えるピッチングが出来たと、前向きに捉えられる。

前回の結果があっても、信頼は変わらない。







【カープ情報】2017.05.11 広島対ヤクルト 公式戦9回戦 福井相性の悪い神宮で相性通りのピッチングで敗戦

2017年5月11日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦9回戦の試合結果

広  島 001 100 010| 3
ヤクルト 011 203 05×|12

勝 石川 3勝3敗
負 福井 1勝1敗
S -

【本塁打】エルドレッド8号

カープ先発の福井は、ルーキーイヤーの2011年に1勝を記録したものの、それ以降は1勝もできていない。
ヤクルト戦の通算成績は、17試合に登板、うち13試合に先発し、1勝6敗、防御率5.91、奪三振率6.04、与四球率6.31、WHIP1.84と軒並み悪い数字が並ぶ。
神宮でのヤクルト戦に限ると、8試合に登板、うち6試合に先発し、1勝4敗、防御率7.71、奪三振率5.46、与四球率7.39、WHIP1.89とさらに悪化している。

神宮でのデータを参考にすると、防御率7.71ということは、6イニング換算で自責点5.14。
5イニング換算で自責点4.28。
昨日が5イニングで自責点6、ということを考えれば、あれっ、何とかなるのでは、と錯覚してきた。

もっとも、何とかなるためには、石川を打ち崩さないといけないが、初回のカープの攻撃は、早いカウントから打っていき、コーナーに決まってくる変化球の前に三者凡退となった。
特に、左の田中はアウトコースへのスライダーに当てただけのショートゴロ、丸がアウトコースのカーブでタイミングを外されての空振り三振。
打線のつながりを考えれば、少し簡単に抑えられてしまったかなという初回だった。

そして福井の立ち上がりは、坂口に対し低めのストレートが決まり、詰まらせてのセカンドゴロ。
藤井にはフォークがシュート回転して沈み、ツーシームのような軌道でバットの芯を外し、セカンドゴロ。
ただ、これは偶然良いコースに決まったような感じで、山田にはフォークを捉えられてレフト前ヒットを打たれる。
雄平にはアウトコースのストレート、これもやや高く、鋭い当たりだったがサードペーニャの守備範囲に収まり、サードゴロで無失点で立ち上がった。

ところが、2回裏は、先頭のバレンティンにスライダーの抜け球を、軽打でライト前ヒットとされると、武内にはインコース低めのストレートで詰まらせたがセンター前にポトリと落ちるヒットでノーアウト1、2塁。
中村悠のセンターフライで、バレンティンがタッチアップで三塁に進み、1アウト1、3塁となって大引はフォークで投ゴロに打ち取る。
三塁ランナーの飛び出しが目に入ったが、セカンドゲッツーができるタイミングでもあり、少し遅れて二塁へ送球すると、これがワンバウンドでセンター前に抜けるタイムリーエラー。
正直、凡ミスとしか受け取れないプレー。

直後の3回の攻撃では、先頭の會澤がセンター前ヒットで出塁し、福井が送りバントを決めて同点に追い付こうとする場面。
しかし、2球ファールの後、フルカウントとなり、そしてスリーバントもファールで三振。
普通に考えれば、試合の流れが良い訳がない。
田中が、1打席目に打ち取られていたスライダーを捉え、左中間突破のタイムリー二塁打を放ったのは、送りバントを決められず、代替案としてエンドランを仕掛けた結果がいい方向に出たという得点という捉え方でいいと思う。

ただ、同点になってもすぐに突き放されてしまう。
先頭の山田には、2-2からのストレートがシュート回転してインコースへ。
コースそのものは甘い訳ではないが、シュート回転ということで、球速ほどの威力がなく、詰まることなくライナーでライト前ヒット。
完全にモーションを盗まれて二盗を決められ、雄平の進塁打で1アウト3塁。
そしてバレンティンの打席で内野陣は前進守備を敷かない。
フォークでショートゴロを打たせ、その間に勝ち越し点を与えるが、この1失点は最高の打ち取り方に近い。

1失点は仕方がないという状況で、きっちりと1失点で済ませたのだから、割り切っていい場面。

だからこそ、直後にエルドレッドが、落ちないシンカーを捉えて同点本塁打を放ち、流れを渡さない展開になっていた。

4回裏、先頭の中村悠にはフルカウントから、インコースのストレートが抜けて、腕をかすめる死球となったが、大引をアウトローのストレートで見逃し三振。
送りバントを狙う石川にバントをさせず、強攻策に切り替えてからは空振り三振を奪う。
しかし、坂口にはインコースへのスライダーを上手く打たれてセンター前ヒットとなったが、ボールは高いといえば高い。
2アウト1、3塁となり、藤井にはフォークが高めに抜け、しぶとく一二塁間を破られるタイムリーヒットを打たれてしまう。
続く山田にもアウトコースのスライダーを、強引に引っ張られて、レフト前タイムリーヒットで、この回2点目。

ボール1個低めに行っていれば、という投球が続き、このボール1個分のコントロールの差が今日のピッチングの全てを表している。

試合の流れが決定的にヤクルトに傾いたのが、5回表の攻撃。
3回に続き、5回も先頭の會澤がスライダーを捉え、レフト前ヒットで出塁する。
そして再び福井が送りバントを狙うが、一塁側への小フライ、これをサードの藤井が猛奪取でスライディングキャッチ。
會澤が戻れずゲッツーとなり、勝ち越しタイムリーを打たれた選手に、守備でも好プレーが出れば、チームが乗らないわけがない。

それでも、5回4失点という福井のピッチングは、冒頭の相性通りの結果が出ており、ある意味想定内ではある。
ただし、内容的にはヤクルトが押している展開で、試合の流れを取り戻すためには、次の1点をカープが奪い、これ以上のミスをしないことが必要となる。

6回表に、丸がストレートを捉えて右中間への二塁打を放ち、鈴木は先に追い込まれてから粘りを見せ、四球を選ぶ。
ここで一昨日好リリーフを見せていた近藤にスイッチし、エルドレッドはアウトコースのスライダーで空振り三振。
新井もアウトコースのスライダに泳がされ、センターフライで得点のチャンスを活かせなかった。

すると6回裏、1アウトから、代打の榎本に大きく外れる四球を与えると、先頭に帰って坂口にはストレートの四球。
先ほどタイムリーを打っている藤井は、インコースを狙ったストレートがシュート回転でアウトコースへ。
流し打ちの打球はサードライナーとなり、飛び出した二塁ランナーを刺そうと、ペーニャが二塁転送する。
ところが、ランナーに当たって、二塁ランナーは三塁へと進み、続く山田のレフト前ヒットがタイムリーとなる。
そして雄平にもインコースを狙ったボールが甘く入り、左中間突破の2点タイムリー二塁打。
高低はボール1個高いし、内外は狙ったコースからはシュート回転で甘く入る。
自身のセカンド悪送球での失点は自責点にカウントされず、6回6失点は、まさに相性通り。

昨日との違いは、攻撃時のミスが多く打線が繋がらなかったことが挙げられる。
福井の2度の送りバント失敗、そして悪送球。
ここまでミスが多いと、試合の流れを掴むのは難しい。

7回裏に登板してきた高橋樹は、厳しいコースでストライクが取れ、大きなカーブで緩急を付け、最速で140キロ前後のストレートでも振り遅れさせ、無失点で抑える。

ただ、回跨ぎの8回裏は、先頭の坂口のインコースを攻めたが、腕をたたんでライト前ヒットを打たれると、谷内には送りバントを決められる。
1アウト2塁で、4打数4安打の山田を迎えたところで、會澤は大きく外してアウトコースに構える。
敬遠でランナーを溜め、首脳陣の考えは、こういった場面で雄平、途中から守備に入っている上田、武内の3人の左打者から2つのアウトを奪えるかどうかを見てみたかったのだろう。
その雄平には初球のインローのストレートを捉えられ、右中間突破の2点タイムリー二塁打を浴びてしまった。
厳しいコースには投げ切れており、こればかりは相手が上回ったと、プロの一軍の主軸の打撃に屈したと受け止めるしかない。
おそらく、あのコースを打たれたということには少なからずショックは受けただろう。
上田を打ち取り2アウトまで漕ぎ着けたが、武内には真ん中高目のストレートを捉えられてライト前タイムリーヒット。

左打者3人に対し、ヒット2本を打たれたところで、本来なら投手交代の場面。
それをしなかったということは、少しでも多くの宿題を持ち帰って、今後の課題を理解して、どこかのタイミングでファームで調整してくれよというメッセージではないだろうか。
明らかな失投は、マウンドに野手が集まって、分かれた直後の大引へのアウトコースへのカーブだけ。
高めに浮いたところを捉えられて、左中間突破のタイムリー二塁打を打たれ、完全に止めを刺された。

けっして高橋樹のピッチングは通用しなかった訳ではなく、初めて一軍に呼ばれ、手探り状態で投げていく中でも、自滅することがなかった。
近い将来、一軍の戦力になってくれると期待できる投球を見せてくれていたと思う。

福井については、数字通りのピッチングではあったし、前回の巨人戦のピッチングと合わせて、谷間の先発として考えれば、もう一度先発のチャンスは残る、という感じだろうか。



【カープ情報】2017.05.10 広島対ヤクルト 公式戦8回戦 新井エルドレッド同時スタメンの試合では18戦14勝3敗1分け

2017年5月10日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦8回戦の試合結果

広  島 302 000 201|8
ヤクルト 020 040 001|7

勝 薮田 2勝1敗
負 ルーキ 1勝3敗
S 今村 0勝1敗7S

【本塁打】大引2号、鈴木6号、7号、バレンティン3号、丸6号

カープのスタメンは、山中対策で左打者を並べてくる可能性もあったが、久々にエルドレッド、新井が揃い踏みとなった。
新井とエルドレッドが同時にスタメン起用されたのは、今季34試合中17試合に留まるが、その17試合の勝敗は、13勝3敗1分け、勝率は.813という結果が残っている。
逆に、2人のうち1人だけ、若しくは2人ともスタメン落ちの17試合は、6勝11敗と大きく負け越している。
相手との巡り合わせも影響しているのは承知の上で続けるが、得点に関しては、前者の場合の試合の総得点が153イニングで89点、後者の場合は154イニングで78点とそこまで大きな差はないにもかかわらず、試合結果には大きな違いが出ている。
昨年の戦い方は、メンバーが固定出来たというのが得点力アップにつながった面があり、今季に関しては、代わって出場した野手が守備も含めて役割をこなしきれていないという考えもできる。

今日のスタメンでは、打順の並びこそ違うが、昨年レギュラー、準レギュラー的な起用をされたメンバー。
走攻守、全てで慣れ親しんだメンバーで試合に臨むことが、どのくらい試合運びに精神的な影響を与えるのか、注目してみたい。

その初回の攻撃は、田中がアウトコース高めのストレートを捉えると、センターオーバーの二塁打で出塁。
菊池はアウトコースを狙い通りの右打ちで、ファーストゴロ進塁打となり、1アウト3塁。
初回ということもあり、ヤクルトの内野は前進守備を敷かず、内野ゴロでも1点入るケース。
慎重になったのか、ボール先行となり、丸は甘く入ってきた逆球のインコースのストレートを捉えて、ライト線へのタイムリー二塁打を放つ。

鈴木は、インコースへ食い込んでくるシュートでカウントを稼がれ、2球で追い込まれたが、3球目のアウトコース低めのスライダーに軽くバットを合わせ、カットするようなバッティングを見せると、そのままファースト後方へ落ちるタイムリー二塁打となった。
追い込まれてからも、食らいつく意識が、良い方向へ作用したと言える。

エルドレッドも2球で追い込まれたものの、やはり右方向へのバッティングを見せると、ライト前にポトリと落ちるヒット。
ヒットを打った全ての打者に共通しているのが、高めのボールを捉えているということ。
1アウト1、3塁で打席に向かうのは新井だが、ようやく山中のボールが低めに決まり始める。
しかし、フルカウントとなったことで際どいコースを狙えなくなり、インコース高めへのストレートを逆方向へ打ち上げ、ライトへの犠牲フライで1点追加。

計3点を先制して、初回の攻撃を終えた。

大瀬良に求められるのは、先制直後のイニングを無失点で抑えること。
いきなり、坂口にコントロールが定まらずに四球を与える立ち上がりとなる。
ただ、藤井、山田、雄平にはインコースにストレート、カットボールを集め、縦のスライダーで抑え込んだ。

コントロールが乱れても慌てることなく、ストレートをインコースに投げ込ませるリードが上手く嵌まった。

しかし、もったいなかったのは2回裏のピッチング。
2アウトから、真ん中高めのストレートを大引にフルスイングされる。
コントロールがアバウトで、何となくストライクを取りに行ったように見えた。
昨日、野村のカーブを捉えて二塁打を放ったのが失点のきっかけになっているだけに、8番に下がったといっても、油断の出来る打者ではなかった。

ただ、今日のカープ打線は、山中にスイスイと投げさせない。
1点差に迫られた直後の3回表、鈴木が真ん中へのストレートをしっかり溜めて、レフトスタンドへ打った瞬間に分かるツーランで点差を広げる。

ところが、大瀬良が一気に乱れた。
5回裏のピッチングでは、1アウトから坂口に四球を与え、続く藤井にも四球を与える。
山田に対するところで、ようやくスイッチが切り替わったかのように、攻め込んでいくが、どうもずれている。
当たりの出ていないとは言え、山田の前にランナーが貯まって、そこでスイッチを入れるのならば、何故藤井に対して攻め込めないのか。
もちろん、打ち取った当たりのサードゴロを、安部が二塁へフィールダースチョイスしてオールセーフで満塁になった。
一つでもアウトを取れていたら、次の雄平の犠牲フライも、単なるセンターフライでチェンジだった。
クリーンアップの前に連続四球でランナーを貯める、ということがいかに失点のリスクを高めるプレーであるかということが、前回登板から活かされていない。

バレンティンに対しては、インコースのストレートを見せ球にして、アウトコースの変化球で勝負にいきたいのだろう。
しかし、ストレートを2球続けて叩きつけてボールにした。
それも、インコースに叩き付けたのならともかく、逆球で叩きつけてワイルドピッチ。
インコースを攻めたことにはならず、アウトコースを狙ったスライダーが真ん中高目へ。
バレンティンにバックスクリーン右へのスリーランを浴びて逆転されるが、打たれても何ら不思議のないバレンティンへの投球だった。

5回92球という球数にもかかわらず、ビハインドとなったことで、代打を送らざるを得ず、大瀬良は5回でマウンドを降りる。
途端に継投策が苦しくなった。

6回表は、代わったギルメットに対し、三者連続三振。
そして6回裏は薮田がマウンドに上がる。
先頭の大引には二塁打を打たれたものの、代打谷内はピンチバンターとしての役割だったが、その送りバントを上げてしまい、フライアウトでランナーを進めさせなかった。
これも攻撃のミスということになり、薮田は後続を打ち取って無失点で切り抜けた。

7回からはヤクルトの継投策は形が決まっており、まずはルーキとの対戦となる。
相手の追加点のチャンスを防ぎ、すぐさま追い付ければ試合の流れを取り戻せる。

先頭の田中が3-0からカウントを整えられ、最後は高目のストレートに力負けしてレフトフライで1アウト。
菊池はルーキのストレートに対応し、センター前ヒットで出塁。
丸は2球で追い込まれ、最後は縦のスライダーで空振り三振。
鈴木は、3-0のカウントから、ストレート2球を見逃してフルカウントとなり、ストレートをファールにしたことで、ヤクルトバッテリーはフォークを選択。
それが、高めに浮いてタイミングはずらされた。
それでも体の回転だけで、レフトスタンドへ放り込む、逆転ツーランを放ったのだから、これは4番の仕事と自信を持って言える。

7回裏は回跨ぎの薮田がそのままマウンドに上がり、先頭の山田に四球を与える。
大瀬良が5回でマウンドを降り、昨日は延長12回を戦っている。
リリーフ陣で連投でないのはブレイシア、高橋樹、オスカルの3人。
薮田はもちろん、一岡、中田も連投ということになるが、薮田一人に負担が掛かるマウンドはどうなのかと疑問は残る。
雄平はセカンドゴロで、ランナーが入れ替わり、バレンティンには勝負に行けていない四球を与え、1アウト1、2塁となる。
この2人のランナーは四球によるもので、球数は嵩んでいる。

このタイミングで、昨日サヨナラ本塁打の大松が代打で起用されたが、薮田の良い所は、投げミスが少ないところ。
もちろんコントロールミスはあるし、ストライクが入らない場面もあるが、甘いコースに失投がいってしまうケースは少ない。
大松を追い込んでからのフォークでショートゴロ、セカンドフォースアウトに打ち取って、2アウト1、3塁となるが、インコースを攻め、決め球としてアウトコースのフォークを投げていることで、意味のある打ち取り方が出来ている。
中村悠を150キロのストレートで押し込んで、浅いライトフライに打ち取って、逆転した直後のイニングをしっかり締めた。

さあ、いい形になりつつあるところで、8回表のカープの攻撃では、1アウト1塁で、送りバントを狙った石原が、ピッチャーへの小フライを打ち上げてしまい、送りバント失敗。
先ほど、ヤクルトの攻撃で送りバントの失敗があった直後に、逆転したカープにとって、避けないといけない送りバント失敗だった。
送りバントを決めて代打西川の流れだったが、ランナー一塁に釘付けのまま代打西川の登場となる。
高目のボール球のストレートを振って空振り三振となってしまい、全般的に少し強引なバッティングに映った。

送りバントのミスがあった直後の8回裏、マウンドに上がるのはジャクソン。
先頭は、昨日からここぞという場面で長打を放っている大引。
ストレートとスライダーを中心に投球する投手で、相手もストレートとスライダーのどちからに絞って打ってきている。
それでも、大引、谷内はアウトコースからボール気味に切れていくスライダーを芯に当てることが出来ずに、浅いライトフライ。
坂口には、縦のスライダーでバットの下面に当たるセカンドゴロに打ち取って、簡単に3アウトを奪った。
ストレートをアウトコースに決めてストライクを取って、追い込んでからは外にスライダーを投げて、という感じで1球1球の結果には囚われていない。
石原のサインに首を振らないということは、それだけ自分のボールを投げることに集中できる要素が一つ増えるということにもなっている。

9回表の攻撃は、回跨ぎの原樹の緩いカーブに、田中、菊池が体勢を崩されてファールになる場面が多く、丸も同じ様なファールを打たされる。
ただ、あれだけカーブを続ければタイミングが合ってくる。
最後は高めに浮いたこともあり、そのカーブを捉えてバックスクリーンへの本塁打。
最終回の守りを前に、欲しかった追加点が入った。

1点リードと、2点リードでは、単なる1点という差以上に大きな違いがある。

ランナーを貯めることなく、失点しても最小失点で凌げる今村がマウンドに上がるが、昨日はいい高さからフォークが落ちていた。
昨日の投球内容からは、フォークの連投で大量失点は防げるのではないかと思える。

先頭の代打荒木を、ちょっと甘いコースだったが、フォークでサードゴロに打ち取り1アウト。
山田には、フォークで追い込んだものの、勝負球にはストレートを選択し、抜けて四球となる。
雄平には、フォークとストレートをアウトコースに集め、バットを振らせないまま追い込むと、フォークでセカンドゴロに打ち取ってランナー入れ替わり。
2アウト1塁でバレンティンを迎え、失投だけを気を付ける場面。
低めのフォークでファールを打たせてカウントを稼ぎたいところだったが、フォークが真ん中やや外寄りへ。
これは鋭い当たりのセンター前ヒットとなったが、本塁打でなくて助かった。

そして、代打から守備に入っていた大松に打順が回った。
今村が、意識しているのが伝わってくる。
3-0となり、四球を出したくないからと無理にストライクを取りに行くのは怖さを感じる。
最後もストレートが抜けて四球となり、2アウト満塁の場面が訪れた。

続く中村悠を低めのフォークでショートゴロに打ち取り、深い位置から田中はワンバウンド送球。
新井が大事に捕球しようとしたが、ボールをこぼしてしまい、タイムリーエラーで1点を返され、なお満塁のピンチが続く。
ここも嫌な打者大引を迎えることになり、ボール先行となるが、アウトコースへのスライダーで2-2までカウントを戻し、やはり低めのフォークでショートゴロ。
今度はしっかりと送球と、そして捕球をして、ヒヤヒヤながらも逃げ切った。

冒頭に戻るが、新井とエルドレッドが同時起用された試合は、これで18戦14勝3敗1分となった。
理由は色々思い当たるが、昨年の記事でも何度も触れていたように、鈴木の4番起用は、新井が元気で後ろを打っている内にこそ実現させるべきだと言ってきた。
チームとして、もっとも戦いやすい、各選手が言われなくても役割を果たすことが出来る布陣が、走攻守全て含めて今日のメンバーということになるのだろう。
打順が代わっても、何をすればいいのか理解できているから、地に足をつけて戦える。
それ故に、鈴木が4番になっても、何ら違和感なく試合が出来ると思っている。

内容はともかく、連敗を脱出する試合としては、上記のようなことを述べてはみたが、こういうバタバタして、最後まで危うい展開になっても実際に勝ちきることが出来たことが大事。

投手では、今日は薮田のピッチングに尽きる。
ただ、こういった起用法が続けば、再び疲れから不振に陥る心配も残る。
普段は、あまり選手の起用法について細かく言うことはない当ブログではあるが、薮田と大瀬良の、先発とリリーフの入れ替えも視野に入れる必要もあるのかなとは思う試合だった。
もっとも、実際にはしないとは思うけれども。





【カープ情報】2017.05.09 広島対ヤクルト 公式戦7回戦 久々に投手陣が踏ん張るも、中田が4球で負け投手

2017年5月9日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦7回戦の試合結果

広  島 010 000 010 000|2
ヤクルト 000 200 000 001|3

勝 近藤 1勝0敗
負 中田 2勝1敗
S -

【本塁打】エルドレッド7号、大松1号

初対戦となるヤクルト先発のブキャナンは、コントロールを乱して自滅するタイプではなく、少々球数が多くなっても、長いイニングを投げてくる。
攻略のためには、打席で粘れない野間を、左打ちだからと起用するのではなく、エルドレッドをレフトで起用し、ファースト安部、サード西川という布陣も考えられなくはない。
ただ、西川は先週の状態から立ち直る時間が必要なのはもちろん、安部も慣れないファーストでの、守備の負担を感じてもおかしくないタイミング。
安部は一塁けん制を何度も弾くシーンがあり、もっとも守備機会が多いポジションでの出場を優先したと考えられる。

また、野間のところで打順が切れてしまうと、7番から9番までの繋がりに不安がある打線ではある。

カープの初回の攻撃は、ブキャナンに対し、先頭の田中が追い込まれてから、当てただけのセンターフライに倒れるが、明らかなボール球も多かった。
しかし、スタメン復帰の菊池は、縦の大きなカーブで見逃し三振、丸はインコースのカットボールでセカンドゴロに倒れ、あっという間に安定感を出してきた。

そして野村の立ち上がりは、先頭の坂口をインコースへのスライダーでショートフライ、大引を2球で追い込んで、最後はシュートで狙い通りのショートゴロ。
山田をアウトコースギリギリのカットボールとスライダーで追い込んで、カーブでショートゴロに打ち取り、両チーム合わせて8分ほどで初回の攻防を終えた。

2回のカープの攻撃では、ブキャナンのカットボールで簡単にカウントを稼がれ、鈴木、安部が連続三振。
エルドレッドは追い込まれてからのカーブがアウトコースに来るが、エルドレッドのリーチの長さでバットが届いた。
高く上がった打球は、そのまま高い放物線を描いて左中間スタンドに届いた。

先制の本塁打となったが、決して各打者が捉えている訳ではない。

2回の野村のピッチングは、先頭の雄平にライト線に運ばれる二塁打を打たれ、ピンチを背負う。
バレンティンに対しては3-0というカウントになったが、そこからストレート、シュート、チェンジアップで空振り三振を奪う。
バレンティンを打ち取ったことで、最悪、下位打線、投手までを含めて得点を与えなければいいというピッチングに変わり、きっちりと内野ゴロ2つで、最初のピンチを凌いだ。

ブキャナンのピッチングは、徐々に安定感と、凄みを増してきた。
何といっても、丸がバットに当てさせてもらえないくらいの変化球のキレがあり、投球数も少なくバテてこない。

そして野村は4回裏に捉まった。
先頭の大引に、カーブを引き付けて打ち返され、左中間突破の二塁打を打たれると、山田にはフルカウントからの低めのチェンジアップを、下半身の粘りでセンター前に運ばれるタイムリーヒットで同点に追い付かれる。
続く雄平には、インハイのボール球を強引に引っ張られると、一塁線を破るタイムリー二塁打となって逆転を許す。

捉えられた、とも崩れたとも言えないようなピッチングで、内容が悪いわけではない。
流れが向かないという失点に思えるが、そういった展開になっているのも、ブキャナンの投球が呼び寄せているとも言える。

7回表の攻撃前、それ行けカープが流れたのは19時40分過ぎ。
試合開始から、わずか1時間40分しか経過していない。

その7回表の攻撃も、バットの芯に当たったのは、エルドレッドのレフト前ヒットのみ。
先頭の鈴木はバットの先の勢いのないセンターフライ、安部はバットの下面に当たるセカンドゴロ、野間は高く弾んだセカンドゴロ。 ブキャナンの投球数は、7回を終えて95球、完投ペースで投げさせてしまっている。

野村も、7回裏を三者凡退で抑え、十分先発としての役割を果たした。

8回表は石原、野村と続く打順で、まずは代打ペーニャが起用される。
珍しくストレートの四球となり、この試合初めて先頭打者が出塁する。
続いて天谷が起用され、送りバントを狙うも初球のカットボールを空振りしてしまう。
2球目で送りバントは成功するが、非常に打ちにくいボールだと言うことが良く分かる打席だった。

1アウト2塁で、田中はやはり早めに追い込まれ、最後はチェンジアップで空振り三振。
続く菊池は、初球をフルスイングし、力強い打球が飛ぶも、レフトポール左に大きく切れていくファール。
そしてカットボールを空振りして追い込まれたが、そこから粘った。
この菊池の力強いスイングを見るに、気持ちで負けない打席だったと言い切れる。
インコースにシュート気味に抜けてきたチェンジアップを捉え、レフト線へのタイムリー二塁打で同点に追い付いた。

2アウト2塁で丸が打席に向かう。
今日最もタイミングが合っていなかったが、それまでの3打席を活かして、低めのボールに目付けをして、大振りをせずにコンパクトに捉えてライト前ヒット。
外野が前進守備を敷いていたため、菊池は三塁でストップし、2アウト1、3塁となったところで、ブキャナンは交代。

ルーキ対鈴木、この試合の勝負どころがやってきた。
ルーキは150キロ超のストレートを連発するが、変化球は1つもなく、見方によっては一本調子。
追い込まれてからも粘りは見せたが、最後も150キロ超のストレートを投げ込まれ、空振り三振に終わってしまう。

同点どまりではあったが、終盤からリリーフ陣が粘り、打線が逆転勝利に持ち込むことが出来れば、カープの戦い方と言える。

しかし、8回裏に登板してきたジャクソンは、ボール先行の苦しいピッチング。
先頭の西浦に対しては、明らかなボールが多く、それでも會澤が際どいコースに構え続けた。
やや荒れ気味というボールの残像があったのか、アウトコース高目のスライダーは、投げた瞬間ボールと目を切ってしまったようだった。
坂口はストレートで詰まらせて捕邪飛に打ち取り、大引には150キロ超のストレートがいい所に決まり始めた。
ただ、追い込んでからアウトコースのスライダーを連続して外し、山田の前に四球でランナーを出してしまう。
山田に対し、初球はアウトコース低めにスライダーが決まり、何度か牽制を挟んだ後、インコースへ逆球のストレートでファールを打たせる。
最後は渾身のストレート勝負、というタイミングで、とうとう一塁牽制で大引を刺した。

考え方次第ではあるが、走塁ミスでピンチを脱し、9回表の攻撃で勝ち越せれば、試合の流れを引き寄せることになる。
ただ、無得点に終わってしまうと、9回裏は山田、雄平、バレンティンとの勝負にかなりのプレッシャーが掛かってしまう。

ヤクルトは、守護神の秋吉をマウンドに上げ、最終回の攻撃でサヨナラ勝ちの流れを作ろうとしてくる。
先頭の安部はタイミングを外されてレフトフライに倒れ1アウト。
エルドレッドは、どうあってもヒットゾーンには飛ばないだろうと言うアウトコースのスライダーで攻められ、インコースへのシュートで詰まらされてショートゴロ。
野間もショートゴロに倒れ、嫌な流れで9回裏の守りを迎えることになる。
野間は、4打席中、3アウト目の打者になったのが3度、先頭打者として凡退したのが1度と、流れに乗ることが出来なかった。

9回裏のマウンドには今村が上がり、極端に言えば、セーブの付く状況で投げるよりもプレッシャーが強い。
1点取られれば負け、というマウンドで、フォークが良い高さに落ちない状態が続いている今村にとっては、全ての球種をコースに決めきらないといけない。
先頭の山田に、際どいコースは狙っているが、ストレートの四球を与えてしまう。
続く雄平には、初球にスライダーが抜けて高めに行ってしまうが、ミスショットで三邪飛。
バレンティンの打席で、ワンバウンドのフォークで空振りを取ったものの、ワイルドピッチをしてしまい、1アウト2塁となったところでバレンティンを敬遠。
途中から守備固めに入っている武内との勝負を選択するが、上手くいくときは、代わった選手が仕事をするものだが、逆に言えばそういった選手を打ち取れれば流れも来る。
武内に対しては失投はなく、最後は低めのフォークで空振り三振を奪った。
中村悠をアウトコースのストレート2球で追い込み、最後も低めのフォークで空振り三振を奪って、ピンチを凌いだ。
この2者連続空振り三振を奪ったフォークは、今村の本来のフォーク。
良く投げ切れたと思う。

延長戦に突入することになるが、西川、新井が残っているだけに攻撃のバリエーションは多いものの、リリーフ陣には不安が残っている。
10回表の攻撃は、その西川が代打として起用され、粘りを見せたもののレフトフライに倒れて1アウト。
會澤がフォークでセンターフライに倒れ、田中はストレートで空振り三振で無得点。

再びサヨナラと隣り合わせの10回裏のマウンドに上がるのは一岡。
ストレートをアウトコース中心に集めて、無難なピッチングをしているようには映る。
また、フォークの割合が若干減って、スライダーで目先を変えているようにも思える。
2アウトから坂口に四球を与えてしまったが、ここでも執拗に一塁牽制をし、大引をスライダーで空振り三振に打ち取って無失点。
気持ちは伝わってきたが、少しボールは高かったように思える。

11回表は、菊池からの攻撃だったが、代わった近藤のテンポの良いピッチング、ストライク先行のピッチングで思ったようなスイングをさせてもらえない。
菊池はカーブで空振り三振、丸はストレートに振り遅れて空振り三振、鈴木はスライダーにタイミングが合わないスイングをしてしまい、最後も浅い当たりのライトフライに倒れ、無得点。

11回裏は薮田がマウンドに上がるが、先頭の山田にはまともに勝負にいけなかった。
大きく外れるボールが多く、見極められて四球を与えてしまう。
雄平に対してもボール先行となってしまうが、2-1からスライダーでストライクが取れたのが大きかった。
カウントを整え、インコース膝元への149キロのストレートで空振り三振を奪う。
上田の打席でエンドランを仕掛け、ファーストゴロとなったが進塁打にはなって、2アウト2塁。
武内にはストレートで押す場面も多くなり、ようやくインコースへのストレートを投げ込むようになってきた。
ということは、ストレートの球威に手応えを感じつつあるという事なのだろう。

しかし追い込んでから決めに行ったフォークをファールとされたが、バットに會澤のミットが当たってしまい、打撃妨害で武内が出塁。
そして中村悠が初球を叩きつけると、高いバウンドで薮田の頭上を越えていく。
田中が早くボールが落ちて来いとばかりに、捕球してすぐにセカンドベースを踏んでフォースアウト。
際どいタイミングだったが、何とか3アウト目をもぎ取った。

12回表の攻撃は、回跨ぎの近藤から、先頭の安部がストレートの四球で出塁し、エルドレッドは初球のストレートを叩いて高く打ち上げたレフトフライ。
野間はショートライナーに倒れ、2アウト1塁で代打新井。
アウトコースのスライダーを右方向へ打ち上げたが、やや抜かれており、芯ではなかったことでライトフライに倒れ、カープの勝ちはなくなった。

最終回のマウンドには中田が上がる。
ヤクルトは、代打大松を送ってくるが、4/9の試合でこの大松には痛い目にあっているし、細心の注意が必要。
そしてど真ん中へのスライダーを捉えられ、ライトポール際へ高々と打ち上げられ、そのままスタンドに入るサヨナラ本塁打を浴びてしまった。
本塁打を避けないといけない場面で、失投といえどもど真ん中へ行ってしまう。

最後のサヨナラ本塁打は、連敗中のチームの流れがもたらした結果であって、試合運びは悪くはなかった。
四球はあったが、四球で出したランナーは一人も返さなかった。
返さなければいいランナーを、返してしまっていたのは、自分たちで悪い方向へ流れを持っていっていたから。
少なくとも、今日の試合では攻める気持ちを取り戻せていたように思える。

明日対戦する山中には、2016年はエルドレッドも新井も相性は悪くなかった。
同時に出場するのが難しいコンディションであるなら、再び左打者をスタメン起用する可能性があると思うが、その左打者が右投手対策となりえない状態が続いてしまうと、上昇気流が生まれてこない。
もちろん、その2人を同時起用しても打てないという結果が出ても同じ。
今は期待値込みで起用している部分もあると思うし、コンディションを整えながらの試合でもあるだろう。
それでも勝っていくためには、殻を破る選手が1人でも2人でも出てきて欲しい。
明日先発の大瀬良もそうだし、西川、野間もそうなってくれるよう願っている。





【カープ情報】2017.05.07 広島対阪神 公式戦9回戦 今季初の同一カード三連敗も、高橋樹の投球が苦しい台所事情を助ける

2017年5月7日に行われた、広島対阪神の公式戦9回戦の試合結果

広島 000 000 000|0
阪神 000 203 00×|5

勝 能見 1勝2敗
負 九里 2勝3敗
S -

【本塁打】なし

カープのスタメンは、左腕の能見対策で、2番に堂林が入ったが、5番で新井がスタメン復帰、6番にサードペーニャ、7番にセカンド安部という並びとなった。
一軍登録されてから、右打席でしかヒットを打てていないペーニャを起用する意図はもちろん分かるし、セカンドに安部を入れるのが最善策という現状ではある。
ただ、2番に安部を起用し、エルドレッドをレフトでスタメン起用することは出来なかったのだろうかという疑問は残る。

初回のカープの攻撃は、先頭の田中が逆方向へのバッティング、レフト前ヒットで出塁すると、堂林の打席で盗塁を決める。
堂林はインローのスライダー、能見の得意のボールで空振り三振に倒れるが、アウトコースから曲がってくるため、右打ちの意識が、手を出させてしまった。

続く丸は四球を選んで1アウト1、2塁。
鈴木も四球を選んで満塁となるが、最近の能見は初回にコントロールを乱す印象が強い。
しかし、2回以降は立ち直り、低めで勝負できるようになってくるため、スタメン復帰の新井の一打に注目が集まる。

新井の打席では、ストライク先行、際どいコースへ決まり始め、最後はフォークで空振り三振。
ペーニャは2球で追い込まれ、能見にはタイミングが合わない感じのスイング。
堂林と同じ様な、インローへのスライダーで空振り三振となり、無得点スタートとなった。

もっともカープとしての、現在の一番の懸念事項は、先発投手が6イニング持たずに降板するケースが続いている点。 九里の立ち上がりは、高山を2球で追い込んで、低めのフォークでセンターフライ。
北條も2球で追い込んで、そこからはアウトコース一辺倒でフルカウントとなり、最後はアウトコース甘めのカットボールでショートゴロ。
糸井は緩いカーブで、当てただけのファーストゴロに打ち取って、三者凡退で立ち上がった。

今日の試合でも、初回はインコースを攻めるシーンがなく、緩急というよりは、明らかに緩い変化球の割合が多いピッチングだった。

2回の攻撃でも、右打者の會澤は、堂林、新井、ペーニャと同じ様な低めの変化球で空振り三振を喫した。
九里は、低めのスライダーを何とかバットに当てて、投ゴロに倒れたが全力疾走。
気持ちが入っているのは伝わってきたが、あとは空回りしないこと。

2回の九里は、先頭の福留の打席から、ツーシームの割合が増えた。
アウトコースへのツーシームでレフトフライに打ち取り、中谷をアウトコースのフォークで空振り三振、鳥谷をインコースのストレートで空振り三振。
1イニングの結果で一喜一憂はできないが、1イニングずつの積み重ねという意味では、良いスタートを切った。

3回は、糸原をセカンドゴロに打ち取るが、予想通りスタンドから大歓声が上がる。
梅野には、際どいコースをついた結果四球を与えたが、インコースも攻めきっており、悪い四球とまでは言えない。
能見の送りバントは、キャッチャーゴロとなり二塁封殺。
ここで、高山をしっかり抑えることができれば、まずは試合の流れを渡さないピッチングが出来たと言える。
その高山にはインコースを突くボールが多いが、完全にコントロールし切れているとは言えない。
それでも、インコース攻めを利用して、アウトコースのフォークで、当てただけのセンターフライに打ち取って、緩急、内外、高低いろいろ工夫しながら投球しているのは伝わってくる。

こうなると、完全に立ち直っている能見とは言え、黙って打ち取られ続けるわけにはいかない。

4回表のカープの攻撃では、鈴木がアウトコースのスライダーを引っ張って三塁線へ打球を飛ばす。
鳥谷が好捕して、一塁送球するも、鈴木の足のほうが早く内野安打となる。
新井は、低めのスライダー、チェンジアップに的を絞り、何とか右方向へ打球を飛ばそうというスイング。
そのために、ボール気味の変化球にも付いて行けていた。

ただ、ワンバウンドのボールを梅野が弾く間に、二塁を狙った鈴木がタッチアウトとなり、途端に体の開きが速くなって、インローへのスライダーで空振り三振。
ペーニャは、スライダーにもチェンジアップにも、まったくタイミングが合わず、2打席目でもアジャストする感じがない。
阪神バッテリーもスライダーを決め球に選択してきたが、ワンバウンドでも空振りし続けてきた打者にとっては、若干甘く入ってきた。
アウトコース、ベルト付近のスライダーを捉え、左中間突破の二塁打を放つ。
たさ、安部はストレートを打ち上げてしまい、センターフライで無得点。

4回裏の九里のピッチングは、先頭の北條に、立っているだけで四球を与える。
要するに、投げた瞬間ボールになっているということで、余裕を持って見逃されている。
糸井にも、2球連続ボールとなり、そこからフォーク2球でカウントを整えたが、決めにいったストレートは糸井の予想通りのボールだったように思える。
狙い通りといった感じで、一二塁間へゴロを転がし、ライト前ヒットでノーアウト1、2塁。
カープバッテリーに余裕がなくなってきたのか、ランナーを溜めてはいけない場面で、アウトコースの明らかなボールの連投。
フルカウントからフォークを投げていったが、四球は避けたいという意識が強いのか、やや高い。
それでも、バットの芯を外して、緩い当たりのセカンドゴロ。
進塁打となって1アウト2、3塁となり打席には中谷。
前進守備を敷くということは、内野ゴロを打たせたいということ。
詰まらせるにはもってこいのツーシームやシュート、若しくはタイミングを外すフォークを選択したい場面。
スライダーで空振り、インコースのストレートでファールを打たせ、追い込んでからはフォークで空振り三振を奪った。

2アウト2、3塁で鳥谷を迎え、フォークの連投で攻めていこうというバッテリー。
糸井には、フォークのあとのストレートを狙われただけに、追い込んでからの決め球の選択が勝負の分かれ目。
アウトコースのスライダー、インコースのストレートをカットされ、鳥谷はフォークを狙っているのは明らか。
そして、そのフォークをライト前2点タイムリーを打たれ、先制を許してしまう。
フォーク狙いだっただけに、ワンバウンド気味のフォークだと、手が出ていたかもしれない。


今日の試合でも、先頭打者への四球が失点につながってしまった。
続く糸原には、レフト前へのハーフライナーを放たれるがに堂林が追い付き、何とか阪神打線に勢いが出てくるのは、阻止した。

2点を奪われた直後の、5回表の攻撃は、先頭の會澤がセンター前ヒットで出塁し、九里は送りバントの場面。
このバントの成功で、まだ試合は締まったものになる可能性は残した。

1アウト2塁の場面で、田中は初球デッドボール。
堂林に対しては、追い込んでからは、3球連続アウトコースのストレート。
1打席目の低めの変化球が残像に残っているのか、4球連続でアウトコースに来たが、決め球のアウトコースのカットボールにも、手打ちのようなスイングで空振り三振となった。
丸はインコースのストレートでファーストゴロに倒れ、無得点に終わる。

5回裏の九里のピッチングは、下位打線からということもあり、三者凡退に打ち取った。
特に、ここ2試合苦労していた梅野をあっさり打ち取れたことで、7回くらいまでは投げきることの出来る球数に収まってきたし、試合の流れが変わる可能性も出てきた。

6回表のカープの攻撃は、先頭の鈴木がアウトコースのチェンジアップが、高めに浮いたところを捉え、コースに逆らわないバッティングでセンター右へヒットを放ち、糸井が回り込んで抑える間に二塁打とする。

新井は、逆球のストレートがインコースに食い込んできて捉えきることは出来なかったが、コントロールが定まらなくなりつつあり、見極めて四球を選ぶ。

ノーアウト1、2塁でペーニャが打席に向かうが、タイミングが合わないのはやはり変わらない。
初球を簡単に打ち上げて、セカンドフライで1アウト。
安部は2球で追い込まれ、フォークで3球三振。
2アウトとなったところで桑原にスイッチ。
スライダーの失投を一振りで捉えることが出来れば會澤の勝ち、失投がなければ桑原の勝ち。
そういう勝負で、逆球となったインコースからのスライダーに手が出ず、アウトコース低めのスライダーを打たされたところでノーチャンス。
ショートゴロに倒れ、無得点が続く。

代打が出る前に攻撃が終わり、九里の続投となったが、この続投が良い方向に転がれば、試合の行方はまだ分からない。
続投となって追加点を奪われると、与えられるダメージは大きい。
先頭の北條には、アウトコース高めに抜けたフォークをレフト前ヒット。
糸井にはスライダーもフォークも抜けて、ストレートの四球。
福留にも同じ様にボールが抜け、ボールが先行し、最後も抜けて、高目のフォークをライト線に運ばれるタイムリー二塁打で1点追加。
さらにノーアウト2、3塁で代打伊藤隼。
通常であれば投手の交代のタイミングだが、代えたくはない。
粘られたが、アウトコース低めのフォークで、ファーストゴロに打ち取って、1アウト。
先ほどの鳥谷へのフォークで、この高さのフォークが欲しかった。

1アウト2、3塁の場面で鳥谷を迎え、今度は初球のストレートをセンター前2点タイムリーヒット。
これで九里は交代となった。
今日も先発投手が6イニング持たなかったということになり、リリーフ登板のオスカルは、次の攻撃で打順が回ってくるため、あと2アウトを取ることを託すのみ。
糸原の高いバウンドのサードゴロをペーニャが好捕し、一塁でアウトにすると、梅野を投ゴロに打ち取って、後続は断った。

だが、結果的に追加点を奪われた6回裏で、大きなダメージを負ってしまった。

7回表の攻撃は、回跨ぎの桑原に、代打天谷がインローのスライダーで空振り三振。
田中もインコースに食い込んでくるスライダーに詰まらされてショートゴロ。
堂林もスライダーで空振り三振。
反撃ムードも出てこない、三者凡退だった。

7回裏は高橋樹がマウンドに上がる。
先頭の江越を捕邪飛、高山をセカンドゴロに打ち取るが、ファーストの新井が飛び出しており、安部の送球、高橋樹のベースカバーはタイミングばっちりだった。
北條もサードゴロに打ち取り、高橋樹のピッチングはチームを救ってくれた。

8回表の攻撃は、代わった岩崎に対し、丸も鈴木も捉えた打球を放ったが、レフトフライとセンターフライに倒れる。
新井はレフト前ヒットを放つが、ペーニャは能見だけでなく岩崎にもタイミングが合わない。
ストレートにバットを始動することも出来ずに見送り、低めのボールになる変化球に手を出す。
サードゴロに倒れ、無得点が継続する。

8回裏は、回跨ぎで高橋樹がマウンドに上がり、糸井にも大きな緩いカーブと、インコースのストレートで大胆に攻めていく。
ただ、3-1のカウントからの、真ん中付近のストレートは、ライナーでセンター前ヒットとされ、甘いコースは持っていかれる。
ならばと、福留に対してはコースを狙ったり、低目を意識すると、余裕を持って見送られてしまう。
四球でランナーを貯めてしまうと、荒木は真ん中高目のストレートを捉えてライト前ヒット、ノーアウト満塁となって鳥谷を迎える。
高卒2年目のピッチャーが、ノーアウト満塁で鳥谷を迎えるとなれば、ストライクが入らずに押し出し四球を与えてもおかしくない。
しかし、3球連続ストライクを投げ込める、それだけでも十分収穫はあった。
インコース高目のストレートで、ライト犠牲フライを打たれてしまったが、試合展開はもはや関係なくなっている。
1点失って、さらに1アウト1、3塁。
そこで糸原に対しては、アウトコースギリギリ一杯のストレートで見逃し三振。
梅野には、やや苦労したがセカンドゴロに打ち取り、ノーアウト満塁のピンチを1点で凌いだというのは、大きな自信にしてもらいたい。
多くの若手投手は、初めて失点したタイミングで、課題克服のためにファームで再調整をしてきたが、この高橋樹はリリーフ陣の状態が良くなり、5イニング投げてもらえれば大丈夫、というチーム事情になってくれば、先発としてのチャンスが貰えるようになるのではないだろうか。

9回表の攻撃は、対藤川。
先頭の安部がストレートを捉えてセンター前ヒットで出塁。
會澤に代わって、代打西川が起用される。
悔しい思いをしている選手の一人には違いなく、取り返してやろうという気持ちはあっても、冷静に考える時間は欲しい。
簡単に追い込まれて、フォークで空振り三振。
天谷の打球は左中間へのライナーとなるが、守備固めの大和は抜けない。
センターフライで2アウトとなり、田中はセカンドフライに倒れて完封負け。

気休めには過ぎないが、ポジティブに考えるなら、今週の6連戦は3勝3敗。
今シーズンの阪神戦のうち、甲子園での試合は全10試合あるが、すでに5月上旬で6試合も消化している。
ビジターの試合として考えれば京セラドームで3連戦は別にあるが、この序盤に強い状態の阪神と甲子園での試合を体験できていれば、それなりの対策は練ることが出来るだろう。
九里が6回を投げきることが出来なかったが、内容的には前回よりも良かった。
リリーフも、オスカルと高橋樹が繋いでくれたおかげで、中田、薮田、一岡、ブレイシアを休ませることが出来た上に、中1日の休養が挟める。

カープの試合日程で、少し余裕が出てくるのは交流戦明けの6月下旬から。
そこまでは何とか6連戦を3勝3敗ペースで乗り切ることが出来れば、という考えは開幕時からずっと変わらず持ち続けている。
下を向くような3連敗ではない。





【カープ情報】2017.05.06 広島対阪神 公式戦8回戦 9対0からの大逆転負け、若手に甲子園の試練

2017年5月6日に行われた、広島対阪神の公式戦8回戦の試合結果

広島 220 230 000| 9
阪神 000 017 31×|12

勝 高橋 1勝0敗1S
負 薮田 1勝1敗
S ドリス 0勝2敗12S

【本塁打】丸5号

今日の試合に関しては、どう表現していいのか、非常に困った。
序盤から、阪神のルーキー福永が制球を乱したところを逃さず、点を積み重ねていく。
点の取り方も、攻め方もいい形で試合を進められていた。

カープ先発の岡田についても、普通に150キロ前後のストレートは投げ込めているし、調子も悪くなかった。
ただ、あえてこれだけの乱戦になった理由を探すとすれば、序盤からどちらのチームも走塁死、エラー、ワイルドピッチなど荒れた試合展開になっていたことを挙げたい。

点差が大きく開き、大量失点しなければ大丈夫、という余裕が隙を生んだのではないかと思える。
僅差の競った試合だとしたら、岡田が、というよりはプロの投手が、1試合に2つもボークをするというのは、到底考えられない。

正直な話、歴史的な負け方だとは思う。
1年に1回あるかないか、というレベルを超えた負け方だと思う。

甲子園での阪神戦では、こういったことが起こる、そう体感できたことを今後の糧にしてもらうしかない。
特に若手野手が守備でバタバタしてしまったシーンも多く見られた。

菊池も1試合3エラーを乗り越えたからこそ、現在がある。
今日出場の全選手が、もうこんな思いはしたくないと感じることができれば、決して意味のない負けではない。
単なる一敗じゃないか、下を向くなと伝えたい。



【カープ情報】2017.05.05 広島対阪神 公式戦7回戦 エルドレッド2打席連続本塁打も実らず、終盤の大逆転負け

2017年5月5日に行われた、広島対阪神の公式戦7回戦の試合結果

広島 010 300 010|5
阪神 000 102 50×|8

勝 岩崎 1勝0敗
負 一岡 1勝1敗
S ドリス 0勝2敗11S

【本塁打】エルドレッド5号、6号

今シーズン初めて、菊池がスタメンから外れ、セカンドには西川を起用してきた。
対メッセンジャーで考えると、田中、丸がノーヒットに抑えられている中、菊池は4安打を放っており、その菊池を外してまで休養を与えるということは、思っている以上の疲労の蓄積があるのだろう。

もっとも、カープとしてはここのところ、先発投手の失点が増えてきており、まずは加藤のピッチングがどうなるか、という点に注目が集まる。

初回のカープの攻撃は、田中が良い当たりのファーストゴロに倒れた後、安部は一二塁間へのヒット性の当たりを放つ。
この打球に追い付いた上本が好捕、倒れこみながらも一塁送球したが内野安打となり、そしてそのプレーで上本が左肩あたりを痛めてそのまま交代となってしまった。
ただ、過去の対戦でメッセンジャーが手強いというのは承知でもあり、足を絡めて攻撃していこうという意図を示す、安部の二盗は梅野に刺され、丸もセカンドゴロで無得点。

そして加藤の立ち上がりは、高山がフォークを打っていくが、バットの先で緩い当たりのショートゴロ。
田中からの遠投をエルドレッドが体を一杯に伸ばして捕球してアウトにした。
ここのところ、安部も本職ではない一塁手としてよく守っているが、やはり体の使い方はエルドレッドに一日の長がある。

途中出場の北條からは150キロのストレートで空振り三振を奪い、糸井をスライダーで空振り三振。
前回登板くらいから、フォークの比率を下げ、スライダーの割合を増やしつつあったが、そのスライダーで空振り三振を奪ったのは大きな武器になっていきそう。

2回のカープの攻撃は、鈴木がカーブでサードゴロ、西川が150キロのストレートで空振り三振に倒れ、メッセンジャーが乗ってきたかと思わせた。
ところがエルドレッドは、1ストライクから甘く入ったスライダーを捉え、打った瞬間に分かる左中間への本塁打で先制する。

2回裏の加藤は、2アウト後鳥谷にストレートを逆方向へ打たれてレフト前ヒット。
しかし、糸原をフォークで見逃し三振。
前回登板では真っ直ぐにしか落ちなかったフォークが、この糸原の打席ではスライド気味に落ち、持ち味である左右に落ちる軌道のフォークも戻ってきた。

3回表の攻撃では、石原がカーブで空振り三振。
加藤は初球のアウトコースのストレートを見逃したが、球威を抑えて投げてきているのを見越して、ベース寄りに近付いて、次のスライダーを打って見せた。
ファーストゴロに倒れたが、よく見ているなと感じる打席だった。

3回裏の加藤のピッチングは、梅野に対し、投げ急いでいるかのような速いモーションで2球続けてストレートがボールになった。
すぐさま修正して投球フォームは元に戻ったが、梅野にフォークを捉えられてセンター前ヒット、メッセンジャーに送りバントを決められると、ボールがばらつき始めた。
高山にはストレートが浮いて四球を与え、1アウト1、2塁のピンチ。
北條にも3-1とボール先行となったが、ストレートで詰まらせてライトフライで2アウトまで漕ぎ着けた。

糸井には初球のストレートで、一塁側へのスタンドに届くかどうかギリギリのファールフライを打たせたが、エルドレッドはフェンスが気になったのか、落下地点に入りきれず捕球できなかった。
こういったプレーの後は気を付けないといけないという所で、2球目はど真ん中へのストレート。
糸井には芯で捉えられ、右中間への大飛球となったがフェンス手前で丸が追い付いて、ピンチを脱した。

4回表の攻撃では、1アウト後、丸が四球を選び、鈴木は進塁打となるセカンドゴロ。
2アウト2塁の場面で、西川はインコースのシュート気味のストレートを2球見逃して追い込まれるが、3球連続となるインコースのストレートは捉えた。
左中間突破のタイムリー三塁打で1点追加すると、エルドレッドはアウトコース高目のストレートを右中間スタンドへ放り込む。
2打席連続本塁打で点差を4点に広げた。

相手は違うが、昨日の試合では4回表に4点取られたが、いけるぞという雰囲気になったのは、すぐさま1点を返したから。
逆に考えれば、4回裏のピッチングは、この試合で1番集中して無失点で抑えることが大事となる。

ストライク先行で2アウトを取ったが、鳥谷には四球を与え、続く糸原にも四球。
梅野の打席では、ストレートを叩きつけてワイルドピッチとなり、梅野にはライト前タイムリーヒットで1点を返される。
避けたかった1失点をしてしまい、この後の試合展開に不安要素が出てきた。

続くピンチでは、メッセンジャーから空振り三振を奪って、最低限の投球は果たした。

この試合をもつれさせない為には、次の1点をカープが奪うことが必要となる。
しかし、5回表の攻撃は、2アウトから田中が盗塁を決めて得点圏に進んだが、丸がカーブで空振り三振。

となると、加藤には、次の1点を与えないピッチングが求められる。

しかし、先頭の高山を、フォーク2球で追い込んでから、4球連続ボール。
最後の1球はフォークの抜け球が、高山の背中に当たる死球。
ランナーの出し方としては、非常に良くない。
北條にもボール先行となったが、アウトコース低めのストレートで空振り三振。
糸井を高目のフォークで当たり損ないのセカンドゴロに打ち取ったが、二塁送球を焦った西川がボールをこぼしてオールセーフ。
福留の打席では、加藤がバックネット直撃の大暴投でランナーがそれぞれ進塁。
そして福留に四球を与えて、1アウト満塁とピンチが広がる。

確かに西川のエラーでピンチは拡大したが、試合の展開的には先頭打者への四死球はもっとも避けないといけないところだった。
内容的にも限界が近いところで、中田がマウンドに上がる。
中谷は気持ちはレフトスタンドへ、という感じのスイングを逆手に取り、低めのフォークで空振り三振。
鳥谷を2球で追い込んで、インコースへのシュートで窮屈なスイングをさせ、センターフライで無失点で切り抜けた。
思えば、昨日も同じシチュエーション、1アウト満塁で登板し、三振で2アウト奪った後に、レフト前にポトリと落ちる2点タイムリーを打たれていた。
昨日の投球も問題なかったが、しっかり切り替えて見事なリリーフを見せてくれた。

5回裏を無失点で切り抜けても、次の1点を奪いにいくという方向性は変わらない。
6回表、先頭の鈴木がカーブを溜めて、レフト線への二塁打を放つと、西川は送りバントを決める。
1アウト3塁でエルドレッドが打席に向かうが、今度はカーブを決め球にされて空振り三振。
2アウトとなって、野間はインコースのストレートを捉えたが、強い逆風で伸びを欠き、ライトフライで3アウト。

得点のチャンスを逃し、次の1点を与えないためにマウンドに上がったのはブレイシア。
残りイニングは6回から9回の4イニング。
8回9回はジャクソン、今村で決まっており、連投となる薮田は出来れば登板を避けておきたい。
となると、ブレイシアの回跨ぎ、あるいは7回を一岡で凌ぐ継投策が濃厚。

ブレイシアのピッチングは、150キロ前後のストレートで、ストライク先行。
糸原をストレートでセンターフライ、梅野を低めのスライダーで空振り三振。
しかし、代打の江越を2球で追い込んでから四球を与えてしまった。
すると高山にも四球を与え、ピンチが広がってしまう。
北條には3-0からカウントを整えてフルカウントまで持ち込んだが、ストレートしかストライクが入らないことで狙い打たれ、レフト前タイムリーヒットで1点返される。

ブレイシアの回跨ぎ、7回一岡どころか、6回途中で一岡がマウンドに上がることになり、一気に投手起用が難しくなってしまった。

2アウト1、3塁で一岡がマウンドに上がり、糸井との対戦を迎える。
打ち取ったような当たりだったが、ショート、センター、レフトの誰もが追い付けない場所にポトリと落ちるタイムリーヒットとなり、1点差。
続く福留は何とかセンターフライに打ち取って、1点リードのまま終盤の3イニングを迎える。

しかし、投手起用は難しく、一岡の登板時に、6回表に最後のバッターとなった7番野間のところに一岡、9番に天谷を入れており、回跨ぎに期待を託す展開となる。

7回表は、得点圏にランナーを進めたがあと1本が出ず無得点。

7回裏の一岡のピッチングは、先頭の中谷にフォークが抜けて甘く入り、三塁線を破る二塁打を打たれ、いきなりのピンチ。
鳥谷は2球送りバントをファールにしたが、ヒッティングに切り替えると四球を与えてしまう。
糸原が送りバントを決め、1アウト2、3塁で梅野を迎えることになる。
フォークを捉えられて、左中間突破の2点タイムリー三塁打で逆転されると、代打原口のセカンド後方への小フライがポテンヒットとなり、2点ビハインドに広がってしまう。

この後も、四球、糸井のタイムリー、福留のタイムリーで4点のビハインドとなり、反撃していく期待は残っているが、少なくとも薮田、ジャクソン、今村は起用することが出来ない。

明日はブレイシア、一岡の登板は不可能に近く、8回裏は同点に追い付かない限り高橋樹の出番となる。

8回表に反撃を見せるが、エルドレッドのタイムリーで1点を返すに留まり、8回裏は予定通り高橋樹の出番となる。
ストライク先行で三者凡退に打ち取り、いい仕事をしたと言えるだろう。

9回表の攻撃は、ドリスの150キロ中盤のストレートと、切れのあるスライダー、落差のあるフォークに手が出ず、天谷、田中が打ち取られて2アウト。
安部もフォークで空振り三振となってしまうが、三振振り逃げで出塁。
そして丸が2球で追い込まれてから、粘って四球を選んで2アウト1、2塁で鈴木で最後の勝負をかける。
しかし、ドリスはフォークを連投、鈴木が本塁打はおろか、ヒットに出来るようなコースのボールはなく、フォークで空振り三振。

序盤で4点リードを奪った試合で、痛い逆転負けを喫してしまった。

加藤だけの責任という敗戦ではないが、先制点を挙げた直後のイニングで、2アウトから下位打線に対し連続四球を与えて、失点してしまうというのは、勝てる投手になっていくには、乗り越えていかないといけない課題。
その課題をクリアするには、それまで良くてもいきなり急変する、行き先はボールに聞いてくれという、自力で押さえが利かない投球スタイルは、やはり改善していく必要はある。

プロ入り初登板初先発だった中村祐は仕方がないにしても、先発投手が3試合連続で6イニング持たず、というのはやはりリリーフ陣への負担が大きくなる。
阪神の現在の強さは認めた上で、それでも明日先発の岡田には7回は投げきってもらわないと、交流戦前にリリーフ陣がパンクしてしまう。
ブレイシアと一岡の投球時には、インコース攻めがほとんどなかったのも気掛かりではあるが、岡田はインコースを狙って突くことができる投手。
もう、プレッシャーのかかる試合での勝ちを期待してもいい投手と信じて、明日を待ちたい。





【カープ情報】2017.05.04 広島対中日 公式戦6回戦 予想外の打撃戦となった試合を、終盤の粘りで制する

2017年5月4日に行われた、広島対中日の公式戦6回戦の試合結果

中日 000 402 100|7
広島 000 411 02×|8

勝 ブレイシア 2勝0敗1S
負 三ツ間 2勝1敗
S 今村 0勝1敗6S

【本塁打】ゲレーロ4号、丸4号、西川2号

中日先発の又吉とは、リリーフ時代に何度も対戦しているが、どちらかといえば苦手としている投手。
特に新井、エルドレッドはあまり相性が良くなく、3連戦の3戦目というタイミングで、安部、ペーニャ、西川あたりを組み合わせたスタメン起用も考えられる。

そのスタメン発表では、5番安部、6番西川とコールされ、ここまではある程度予想がついたが、7番にはレフト野間。
徹底的に左打者を並べる策を採用してきた。

この試合についても、現地観戦のため短評となります。

大瀬良対又吉という先発投手の名前を聞くと、ロースコアの試合展開を予想するものだが、今季の大瀬良については防御率ほどの内容ではない。

序盤3回は、低めにも制球され、捉えられたような打球でも野手の正面を突いてはいたものの、ボール先行、それも明らかなボールも多かった。

一方、又吉に対するカープ打線は、序盤からランナーを出し続け、防御率トップの投手に対しても、必要以上に恐れることはないのだと受け取れた。
ただ、ランナーを出しても3イニング連続併殺打になってしまい、コーナーへの制球がいいことで、勝負どころでの粘りを感じると共に、防御率が1点未満という投手には、こういった要素も備わっているのだと思えた。

3回を共に無得点で終え、4回の大瀬良のピッチングは、先頭の亀澤に四球を与えてしまう。
今日の試合では、大島の打席で、亀澤が一塁ランナーに出るという場面が3度もあった。
何度も牽制を行い、大島には粘られ神経を使うピッチングとなったのが手に取るように分かり、どの投手もリズムを乱された。

菊池のフィルダースチョイス、平田の進塁打で1アウト2、3塁とピンチが広がり、ビシエドは力で押し込んでレフトフライに打ち取るが、あれだけ詰まったようなあたりが、レフトの定位置近くまで飛んでいって犠牲フライになるのだから、ビシエドのパワーは恐るべし。
そして2アウト後、パワーといえばゲレーロも負けていない。
昨日の9回に今村から本塁打を放っているが、それはストレートを捉えていた。
ストレートにはタイミングが合いつつある打者というのは十分承知の上で、バッテリーは初球にスライダーを選択。
しかし、高目の甘いコースだったことで、レフトスタンド上段へ飛び込む特大のスリーランを浴びてしまった。

残念な4失点となってしまったが、菊池のフィルダースチョイスが、二塁アウト若しくは一塁だけでもアウトだったとしたら、ビシエドのレフトフライでチェンジだったという考えもあり、この4失点はまだ大瀬良が崩れたとは言い切れない。

とは言え、又吉相手に4点のビハインドは厳しい展開が頭を過る。
しかし、この後の乱戦の口火を切ったのが、4回裏の先頭打者丸の本塁打。
左中間方向へ良く伸びており、いけるぞという雰囲気にもなった。

鈴木が四球を選び、安部のライト前ヒットで三塁を狙うもタッチアウトとなり、今日のカープの攻撃は、どうも波に乗り切れない。
鈴木の走塁は暴走でもないし、ミスでもない。
ライト平田からの好返球で、反撃ムードが消沈してもおかしくなかったが、今日のカープのスタメン起用が嵌ったシーンが訪れる。
1アウト1塁で、西川が丸の打球と同じ様な打球を放ち、左中間突破のタイムリースリーベースで2点目。
野間がフルカウントからでも粘って四球を選んで繋ぎ、會澤が喰らい付いてショートの頭上を越えていくタイムリーヒットを放って3点目。
1アウト1、3塁の場面で、大瀬良が1塁ランナーを進める送りバント、もしいいバントになった場合はセーフティスクイズになれば、という作戦を採り、1球で三塁側へ送りバントを決める。
中日側もセーフティスクイズというのはケアしており、捕球した杉山が目で三塁ランナーをサードに追い込んでから一塁送球すると、大瀬良の足のほうが早く一塁を駆け抜けオールセーフ。
1アウト満塁で田中がセンター方向へ犠牲フライを打ち上げ、同点に追い付く。

同点に追い付いた後、大瀬良に期待するのは、もちろん再び勝ち越しを許さないピッチング。
5回表は、ランナーを1人出したものの無失点で抑え、一旦試合の流れを落ち着かせることに成功する。

そして、5回裏には丸が四球を選び、鈴木の打席でエンドランを仕掛ける。
鈴木のレフト前ヒットで三塁へ進塁し、1アウト1、3塁で、安部が真ん中付近のスライダーを捉え、犠牲フライを打ち上げ、1点勝ち越し。
この試合で、カープの攻撃で犠牲フライが2つ目となり、又吉はこれほど簡単に外野まで打球を飛ばせるような投手ではないだけに、続投中に出来るだけ攻め込んでおきたい。

今日の大瀬良のピッチングの中で、もっとも拙かったのは、6回表の先頭打者平田への四球。
ビシエドの三遊間への内野安打はコースヒットで、1アウト後のゲレーロのレフト前ヒットは逆球のストレート。
先頭打者への四球で、ピッチングが苦しくなった。
1アウト満塁の場面でリリーフ登板の中田は、代打藤井を空振り三振、代打井領に対しても打ち取ったようなレフト前への浅いフライを打たせたが、野間はレフトのライン際それもかなり深い位置に守っており、田中と野間が交錯しかけてボールを取ることが出来ずに、2点を奪われて逆転されてしまう。

それでも今日の試合の流れでは、1点のビハインドで留めておけば、まだ何が起こるかわからないというところで、中田は京田をショートフライに打ち取って踏ん張った。

そして6回裏に、野間の今季初ヒットを足掛かりに、すぐさま同点に追い付くが、7回表には薮田が先頭の亀澤への四球を足掛かりに1点を奪われ、またもやリードを奪われる。
亀澤がランナーに出て、大島の打席を迎えるのは投手にとって相当のプレッシャーになるのは、今後気をつけておかないといけない。

それでも、それ以上の失点は防ぎ、1点のビハインドを保ち、試合の流れを完全に渡さずに踏みとどまっている。

7回裏には岡田が、8回表はブレイシアが、それぞれ三者凡退のピッチングを見せ、久々に一息つくイニングが出来た。

中日は、ゲレーロをベンチに下げ、三ツ間をマウンドに送り逃げ切り体勢に入ってきた。
8回裏の先頭西川は、追い込まれてから厳しいコースは3球続けてファールで粘り、甘いコースを待つ。
フルカウントからでも2球粘り、相手からすれば走力のある西川に四球を与えたくないところで、逆球がインコースに入ってきた。
逆球とはいってもコースが甘すぎることはなく、上手くバットを内から出せていることで、鋭く捉えた打球がライナーのままライトスタンドに飛び込んだ。

西川の同点本塁打の後は、野間が2球で追い込まれ、そこから1球も振ることなく四球を選んだのは、相手バッテリーとしては避けたかった展開。
會澤が送りバントを決め、ブレイシアの打順で新井を代打に送る、という筋書きは見えている。
その會澤の送りバントは、ベースに当たって高く弾んだことで、送りバントは成功。
1アウト2塁の形を作って、狙い通り新井を送り込む。
2-1からのアウトコース要求のストレートが、シュート回転で真ん中に入ってきたところを、右方向へ弾き返すと、ライト平田の頭上を越える勝ち越しタイムリー二塁打となる。

1点を勝ち越し、9回表のマウンドには今村が上がる。
先頭打者は亀澤で、この試合の得点パターンの起点となっている打者だけに神経を使うところで、キャッチャーゴロに打ち取って1アウト。
この試合では、3度大島の前に亀澤が出塁していたが、久々にランナーなしで大島を迎えることが出来る。
その大島にはレフト前ヒットを打たれたものの、平田の打席でランエンドヒット敢行。
低めのフォークを、上手く右方向へ、ライトライン際へ打球を飛ばされるが、鈴木がランニングキャッチ。
大島がスタートを切っており戻ることが出来ずに、鈴木からの一塁転送でダブルプレー。

こういったシーソーゲームは、勝つと負けるとでは疲労度がまるで違う。
大瀬良については、ボール先行のピッチングと、ゲレーロの本塁打が気になるところ。
ただ、ゲレーロの本塁打については、昨日ストレートを捉えられ、今日は様子見のつもりで選択したスライダーを捉えられての本塁打。
初球を打ち返されては、インコースのストレートを見せ球にして、ということも出来なかった。
外国人打者の初球に甘いスライダーを投げてしまったのは、失投ということになり、次回に活かしてもらうほかない。

薮田については、亀澤、大島の打順の並びが嵌ったと受け止め、ブレイシアの投球のように足の速い打者を分断することで、自分のペースで投球できると思えれば良いのではないだろうか。

序盤のカープは、3イニング連続併殺打もあり、いい流れで試合は出来ていなかった。
中日側にも明らかな守備のミスはなかったが(せいぜい大瀬良の送りバントがオールセーフになった場面くらい)、打ち合いを制することが出来たのは、最後まで諦めずに試合を進めた結果だと捉えるのが正解だろうと思う。







【カープ情報】2017.05.03 広島対中日 公式戦5回戦 中村祐プロ入り初先発で初勝利

2017年5月3日に行われた、広島対中日の公式戦5回戦の試合結果

中日 110 010 001|4
広島 000 222 10×|7

勝 中村祐 1勝0敗
負 吉見 0勝4敗
S -

【本塁打】新井5号、京田1号、會澤1号、ゲレーロ3号

プロ入り初登板初先発を迎える中村祐にとって、最大の武器は味方の守備力ということを頭の片隅においてもらいたい。
四球ではその守備力は発揮できないし、リズムの悪いピッチングではその効果が次第に薄れてくる。

今日の試合については、現地観戦のため短評とさせていただきます。

中村祐の立ち上がりは、フラフラと上がった打球がレフトライン際に落ち、わずか1球で得点圏にランナーを背負う。
ただ、そこでバタバタとしなかったことが、内野ゴロの間の1失点という結果に繋がった。
事前に得ている情報とは違い、球速は140キロ後半を記録し、思いの外スピードもある。
1イニング目は、アドレナリンが出てどんどんスピードが上がっていった面があったように思うが、2イニング目以降は、140キロそこそこ。
それこそ130キロ中盤の球速が多くなっていったように思う。

今日は低めでストライクが取れたことで、大きく崩れることがなかったが、投球リズムという点ではまだ伸び代がある。
3回までの攻防では、ほぼカープの守備の時間という試合展開だった。

中日先発の吉見のピッチングは、低目への制球が良かったように思うが、難しいコースでもヒットゾーンに飛ばせる打者もおり、調子自体はそこまで良いという訳ではなさそう。
4回のカープの攻撃では、新井がインコースへのシュートを捉えて、レフトスタンドへツーランを放ち同点に追い付くが、高く上がりすぎたような打球で、よくスタンドまで伸びていったなと驚きの打球だった。

勿体なかったのは、5回の中村祐のピッチング。
先頭の京田がセーフティバントをファールにするシーンがあり、丸は外野で首をかしげて鈴木になにやらサインを送る。
ということは、何らかの意図を感じ取ったのかもしれないが、中村祐は同じようなカーブを投じ、狙い済ましたようなバッティングでライトスタンドへ、プロ初本塁打を献上。
真偽はともかくとして、同点に追い付いた直後の、それも先頭打者での失点というのは、試合の流れを左右しかねない失点の仕方で、ここは次回登板時に注意しないといけない。

ただ、勝ち越しを許した後は、きっちりと後続を打ち取って、大量失点で崩れる、四球で自滅するというピッチングにはならなかった。

すると、5回裏の攻撃では、先頭の會澤の平凡なサードゴロを、ゲレーロがバウンドを合わせ損なって後逸する。
會澤はその間に二塁を陥れ、中村祐に代打天谷を送り、送りバントを狙う。
これが吉見の正面に、勢いを殺せないまま転がってしまい、吉見からの送球で、會澤は楽々三塁で憤死、というタイミングのプレーになる。
スタンドからは、楽々アウトのタイミングなのに、なぜゲレーロはグラブを引っ込めたのか、という感じに映った。
後からリプレー映像を見てみると、會澤が三塁手前で戻ろうかというフェイントを入れており、ゲレーロはその動きを目で追ってしまい、判断が遅れたように見えた。

ともあれ、送りバントの失敗でランナーが得点圏にいなくなる場面が、それどころか1点入って、再び得点圏にランナーが進んでいる状況に変わる。
吉見の気落ちしたところを逃さず、田中四球で塁を埋め、今度は菊池がしっかり送りバントを決めて、丸がタイムリーで仕上げて逆転成功。
この時点で、中村祐に勝ち投手の権利が付いた。

リードを守り切れば、中村祐のプロ入り初勝利達成というところで、中田、一岡、ジャクソンが無失点リレーでバトンを繋いでいく。

打線はその間に、會澤のツーラン、エルドレッドのタイムリーで加点してリードを広げる。

菊池、野間の好守備も飛び出した試合は、最終回に今村がゲレーロにストレートを捉えられ、レフトスタンド上段へのソロホームランで1失点してしまうものの、そのまま逃げ切った。
このゲレーロの本塁打は、前回対戦時で、ゲレーロがストレートにまったくタイミングが合っていないことを頭に入れての勝負で、そのストレートを捉えられたという事は、明日以降の攻め方の参考にすることが出来る。

中村祐がプロ入り初登板初先発で、初勝利を記録した試合は、冒頭の通り、味方の守備力を活かした、四球でランナーを貯めない、自滅しないピッチングによってもたらされたという面もある。
次は、リズムの良いピッチングも期待したい。





【カープ情報】2017.05.02 広島対中日 公式戦4回戦 野村高い修正力をみせ2勝目、今村自己最多の5セーブ目

2017年5月2日に行われた、広島対中日の公式戦4回戦の試合結果

中日 000 100 100|2
広島 000 050 00×|5

勝 野村 2勝1敗
負 鈴木翔 0勝1敗
S 今村 0勝1敗5S

【本塁打】なし

松山が負傷のため登録を抹消され、ペーニャが一軍登録となった。
緊急招集のため即スタメンとはならなかったが、新井が復調傾向にあるだけに、西川をスタメンではなく勝負どころの代打として残しておけるという点では、ペーニャの存在は上手く嵌る可能性もある。

カープ先発の野村は、先頭の亀澤にいきなり全て低めに外れスリーボールとしたが、そこからは立て直してフルカウントからセカンドゴロ。
荒木はツーシームで、バットの下っ面に当たるサードゴロ。
大島には、イン、アウト、イン、アウトと交互にギリギリのコースを攻め続け、追い込んでからは大島も粘りを見せる。
大島だけで10球近く放らされたが、インコースのストレートでセカンドゴロに打ち取って、無失点。

中日先発の鈴木翔は、野村と同じように低めに外れるケースが多かったが、こちらも立て直して、田中はフルカウントからのインコースへのカットボールで詰まらされてショートゴロに打ち取られる。
ただ、逆方向への意識がある打ち方にはなっており、後々に効いてくることを期待したい。
続く菊池もフルカウントとなり、ファールで粘るうちに四球を選び、丸がセンターフライに倒れた後、再び鈴木が四球を選ぶ。
エルドレッドは空振り三振に倒れてしまうが、5人の打者のうち、3人がフルカウントとなっており、慌てずに攻めることが肝心。

野村が序盤3回をパーフェクトに抑え、鈴木翔も四球を出しながらも3回を無安打無失点ピッチング。

しかし、4回表は1アウトから荒木が初ヒットを放ち、大島の粘りと旨さのバッティングでピンチを招いた。
とにかく追い込んでからでも、追い込まれている感じがしない。
ファールを打っているうちにタイミングを合わせ、最後はヒットゾーンに打球を飛ばしてくる。
三塁線へのライナーが、安部のグラブを弾いて二塁打となり、1アウト2、3塁のピンチ。
続く打者が4番の平田ということもあり、前進守備を敷かず、そして内野ゴロの間に1点を先制される。
これは、カープとしては想定内の失点ということで、この1点は仕方がない。
大事なのは、次のビシエドに打たれないこと。
2アウト3塁という場面で、インコースへのツーシームで詰まらせ、センターフライに打ち取って、1失点で凌いだ。

試合の流れが変わったのは、5回の攻防だった。
野村は先頭のゲレーロに四球を与え、京田には得意のシュートを逆方向、レフト前ヒットでノーアウト1、2塁。
松井雅が送りバントを決めて、1アウト2、3塁というピンチを背負ったが、鈴木翔をカーブで空振り三振、そして亀澤をセカンドゴロで無失点。

すると、5回裏の攻撃では先頭の田中が四球を選んで出塁。
5イニング連続で四球でランナーを出してくれて、そろそろ相手のくれたチャンスを活かしたいタイミングで、菊池は送りバントを決める。
丸のセカンドへのハーフライナーが、ショートバウンドで荒木のグラブに収まりセカンドゴロとなる間に、2アウト3塁と場面が変わる。
もし、もう一伸びしていたらライナーゲッツーという打球だった。

そして鈴木が、真ん中低めを逆方向へ打ち返し、センター前タイムリーヒットで同点に追い付く。
続くエルドレッドは、打ち上げて一邪飛、という打球だったがビシエドが落球。
3アウトチェンジとなるところが攻撃続行となり、エルドレッドはインコースのボール気味のストレートを腕をたたんで打ち返し、レフト前にポトリと落とすヒットで繋ぎ、新井が低めのボール気味のスライダーに対し、下半身の粘りでセンター前に運ぶタイムリーを放ち、1点勝ち越し。

代わった佐藤から、安部が左中間突破の2点タイムリー三塁打を放ち、石原もアウトコースのスライダーを、バットの先で上手く拾って、レフトオーバーのタイムリーヒットで、計5点を奪った。
石原のレフトオーバーも打球が切れながら飛んでいき、ゲレーロが追い切れなかったというプレーでもあった。

紙一重のプレーが3つあり、どれか1つでもアウトになっていたら、5点は入っていなかった。
流れというのは恐ろしいものだというのを実感すると共に、野村にも勇気を与える展開となり、6回表のピッチングは荒木、大島、平田を三者凡退に抑え、試合の主導権を握ることになる。

ただ、7回表の野村のピッチングは、ちょっと不用意になってしまった。
先頭のビシエドには、インコースのツーシームを、詰まりながら強引に三遊間へ飛ばされ内野安打。
しかし、ゲレーロはカーブを引っ張らせて、ショートゴロゲッツー。
さあ、すんなりと終わりたかったところで、京田に左中間突破の二塁打を打たれ、松井雅にセンター前タイムリーヒットを打たれて、3点差に迫られる。
7回2失点というピッチングは十分合格点ではあったが、7回の2失点目は野村本人は納得していないだろう。

ともあれ、野村が試合を作り、8回からはジャクソン、今村のリレーで逃げ切りを図る。
まず、8回のマウンドに上がったジャクソンは、先頭の亀澤の三遊間への打球を、田中がファインプレーでアウトにし、荒木をスライダーで見逃し三振。
大島にはインコースへのストレートを打ち返され、センター前へのハーフライナー。
丸がダイブするも及ばず、後ろに逸らす間に大島は二塁へ。
平田にはフルカウントとなり、ストレートはカットされ粘られるも、スライダーでタイミングを外してセカンドフライに打ち取った。

8回裏の攻撃では、代わった岡田に対し、ペーニャを代打に送る。
右打席に入り、初球のアウトコースのストレートを、やや引っ掛け気味ではあったがセンター前ヒット。
田中が送って得点圏にランナーは進めたが、菊池がインコースのストレートに見逃し三振。
丸はアウトコースのストレートを、いい感じで打ち返したが、ややバットの先で伸びを欠きレフトフライに倒れ無得点。

9回のマウンドには今村が上がる。
先頭のビシエドには、フォークを2球続けたところを捉えられ、レフト前ヒットで先頭打者の出塁を許す。
ゲレーロにはストレートが抜けてしまったが、インコースに抜けたことで詰まってショートライナー。
京田は高く弾んだ打球が内野安打となり、1アウト1、2塁とピンチを背負う。

今村は、2点を返されても、1つずつアウトを取れれば問題ないというのは十分理解している。
ただ、今日は思ったとおりのコントロールができていなかった。
松井雅のセンターフライは、フォークの抜け球。
代打堂上のセンターフライも、甘いフォーク。
結果的には、ボール先行でランナーを貯めることなく、余計なランナーを出さなかったのが失点を防いだということになる。
今日に関しては、自己最多の5セーブ目を達成する試練が与えられて、乗り越えたと捉えておこう。

相手のミスに乗じて勝利をものにした試合という捉え方もあるが、カープとしては粘り強く試合を進めて行けていたというもの間違いない。
逆に言えば、相手にミスが出ていなければ、別の展開もあった試合でもあるのかなという、怖さも感じる。
決して、油断の出来る状態ではないことだけは心に留めて置かないといけない。





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