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【カープ情報】2017.04.29 広島対DeNA 公式戦5回戦 岡田4試合連続1失点ピッチングで3勝目、打線も本塁打4本で今永に雪辱

2017年4月29日に行われた、広島対DeNAの公式戦5回戦の試合結果

広 島 200 100 120|6
DeNA 000 000 010|1

勝 岡田 3勝1敗
負 今永 1勝2敗
S -

【本塁打】菊池2号、鈴木3号、4号、新井4号

カープ先発の岡田の成長を語る上で、もっとも印象に残っているのが、昨シーズンの筒香との対戦。
カーブを狙い打たれて2本塁打を浴び、ストレートでインコースを突かないと抑えられないと実感したことで、その後インコースの使い方に神経を使うようになった。
それだけに、今季初めてDeNA戦で先発する岡田の投球内容にも注目したい。

また、久々にスタメン復帰となった新井は、打順が6番となっており調子の悪さを物語っている。
前回完封負けを喫した今永相手だけに、相性も調子も含めて打順を考えないといけない。

まず、初回のカープの攻撃は田中が初球を逆方向へ打ち返しレフト前ヒットで出塁すると、菊池も初球のストレートを逆方向へ。
高々と舞い上がった打球は、右方向への強い風にも乗って、そのままライトスタンドへ飛び込み、2球で2点を先制する。

風の強さを実感すると共に、岡田に対しても、低目を意識しないといけないという、間接的なメッセージにもなる。

その岡田の立ち上がりは、ストレートの伸び、変化球の切れ、制球など非常に調子の良さを感じさせる。
2アウトから梶谷にセンター前ヒットを打たれ、筒香の打席を迎えるが、ストレートでファールを打たせ、勝負球として使うにも手応えがある。
ただ、ワイルドピッチでランナーが二塁に進んだこともあり、追い込んでからは慎重にコースを狙ったピッチングで四球を与える。
これに関しては、逃げる意識でコントロールを乱したというよりは、ボール気味の球を振らせて、振ってくれたら儲けもの、くらいの気持ちだったように思う。
そしてランナーは貯まったが、ロペスをインスラでサードゴロに打ち取り、無失点で立ち上がった。

岡田のピッチングは、時折甘く入ったストレートを捉えられてヒットを打たれるものの、2人続けて甘く入ることがない。
3回には、2アウトから石川に二塁打を打たれ、初回ヒットの梶谷を迎える。
ここは、昨日加藤から本塁打を打ったのと同じ様なコースのインコースのストレートを投げ込んで、空振り三振を奪った。

また、カープの攻撃では、4回に鈴木がレフトスタンドへの特大の本塁打、7回に新井がスコアボード直撃の本塁打を放っているが、共に今永のストレートを捉えている。
鈴木の本塁打については初球を捉えている。
調子の上がっていなかった時期は、初球を見逃したり、ファールとなってしまったりと、捉え損なっていたが、一振りで仕留められるという事は、今後も期待できる内容だと思う。

8回には代わった平田のスライダーを捉えて、2本目の本塁打を左中間スタンドへ放り込み、体勢は決した。

さて、岡田は1イニングで2人以上のランナーを出したのは初回だけで、完投ペースで投げ続ける。
完封も目前に迫ってきた8回裏、先頭の乙坂に二塁打を許し、2アウトまで漕ぎ着けたが、石川に低めのストレートを上手く合わされて、センター前タイムリーヒットで、1点を失った。
球速は150キロ超が出ているし、余力すら感じさせたが、無理に完投は狙わずに、9回は薮田に任せて逃げ切った。

それでも、岡田は前回神宮での降雨コールドの試合も含め、4試合連続で1失点ピッチング。

打線としても、色々あったとは言え、前回わずか1安打で完封負けを喫した今永に雪辱できた。
少なくとも次回対戦時に、相手に与えるプレッシャーも増えてくるだろうし、2試合連続で抑えられなかったのは、意味がある。





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【カープ情報】2017.04.28 広島対DeNA 公式戦4回戦 加藤乱調でDeNA打線に捉まり、プロ入り最短KOで3敗目

2017年4月28日に行われた、広島対DeNAの公式戦4回戦の試合結果

広 島 010 002 000|3
DeNA 200 230 02×|9

勝 ウィーランド 1勝3敗
負 加藤 1勝3敗
S -

【本塁打】梶谷5号、丸3号

眼鏡着用で試合に臨む加藤のストレートが、筒香、ロペスを球威で押し込めるか、非常に興味深い対戦。
また、DeNA先発のウィーランドにも同じようなことが言え、ここまで3試合に先発し、好投しながら勝ちがない、というのは初対戦のタイミング的としては嫌な雰囲気も感じる。

そのウィーランドの立ち上がりは、変化球のキレ、特にチェンジアップの落差には手を焼きそうではあったが、ストレートの球速、球威はそこまで感じない。
序盤で攻略できなくとも、じっくりと攻めていく形が取れれば、というところだろう。

2アウトから丸がストレートをライト前ヒット、鈴木がカーブを貯めて打ち返してレフト前ヒットで得点圏にランナーを進める。
松山が高めのストレートを捉えきれずにセカンドゴロに終わり、無得点となったが、攻撃の形は作れた。

そして加藤の初回のピッチングは、ストレートは低めに決まるし、フォークも比較的低め。
これは良い立ち上がりになるかと思いきや、すぐにコントロールがばらつき始める。
1アウト後、2番の石川に四球を与えてしまうと、梶谷には初球のインローのストレートを捉えられ、ライトスタンドへのツーランを浴びてしまう。

しかし、カープの2回表にすぐさま1点を返す。
安部がライト前ヒット、石原が右中間への二塁打を放つと、一気に本塁を狙った安部は、タイミング的にはアウトだったが、回り込むスライディングで、捕手のミットをかわして、左手で本塁に触れた。
点を取られた直後に、1点でも返しておくというのは、試合の流れを簡単に相手に渡さないという意味では、まだこれからという意思表示にもなる。

ただ、今日の加藤のストレートは、球速ほどの威力を感じない。
ボールになるにしても、高めに力強いストレートが行く感じがなく、いつもほどの角度がない。
フォークは、持ち味でもあるシュート気味に落ちたり、スライド気味に落ちたりというのもなく、真っ直ぐ落ちる。
加藤の、高目から落ちるフォークの軌道では、左右に散らないと打ち頃になってしまう。

それでも2回3回は、ストライクが入っていたことで打ち取れており、4回も先頭の筒香からアウトコースのストレートで空振り三振を奪った。
ストレートの球威も、回を追うごとに出てきたかなというのも束の間、2アウトからコントロールが定まらなくなる。
2四球と1ヒットで満塁となり、投手のウィーランドにもフルカウント。
最後は真ん中へのフォークを捉えられ、センター前2点タイムリーヒットで、嫌な形での失点をしてしまう。

そのウィーランドのタイムリーのあとにも四球を出したところで加藤はKO。
飯田がマウンドに上がり、残ったピンチは退けた。

しかし、点差が広がっていることで、飯田に出来るだけ長いイニングを投げ、試合を立て直してもらいたいという願いもむなしく、2イニング目に5本のヒットを集められ、3失点と逆に点差が広がってしまう。

1対7という点差で6回表の攻撃を迎え、先頭の丸がアウトコース高目のストレートを左中間スタンドへ本塁打を放つ。
初回に感じていた、じっくりと攻撃していくことが、ウィーランド攻略に繋がるということを、ようやく思い出してきた。
球数も100球近くなり、ボールが高めに浮き始める。
鈴木、松山、エルドレッド、安部がシングルヒットで繋いで、1点を返して、なおノーアウト満塁。

ここでウィーランドから須田に交代し、カープも石原に代打西川を送る。
内野ゴロでも1点入る、という守備体系ではあったが、須田のフォークで空振り三振。
そして代打新井が、フルカウントからのアウトコース低めのスライダーを引っ掛けて、サードゴロ併殺打に倒れ、ノーアウト満塁となってからは得点できなかった。

ここが勝負どころと読んで、代打攻勢を仕掛け、得点できなかったところで打つ手がなくなった。

7回表は、山崎康相手に、田中、菊池、丸が三者連続三振を喫してしまい、DeNAの逃げ切り体制が整ってしまった。
8回は三上に対し、エルドレッドのライトへのライナー性の当たりを梶谷が好捕し、いよいよ後がなくなった。
そして8回裏に、筒香に2点タイムリー二塁打を打たれて、止めを刺された。

この試合での収穫は、ブレイシアが2失点はしてしまったが、3イニングを投げきったことになるだろう。

加藤については、投球内容は初先発時から変わってはいない。
しかし、捉えられるケースが増えてきているということは、対策が進んできたということになる。
いまさら投球スタイルが変わるわけでもなく、もう一度チャンスを与えられたとしても、内容は大きく変わらないだろう。
一軍での登板経験を活かしてじっくり鍛えなおすか、6回3失点を期待してローテに残すかは首脳陣の判断を待つしかない。



【カープ情報】2017.04.27 広島対巨人 公式戦6回戦 大瀬良今季初勝利 ジャクソン、今村の完封リレーで締めくくる

2017年4月27日に行われた、広島対巨人の公式戦6回戦の試合結果

巨人 000 000 000|0
広島 000 010 00×|1

勝 大瀬良 1勝0敗
負 宮國 0勝2敗
S 今村 0勝1敗4S

【本塁打】なし

カープ先発の大瀬良は、ここまで結果オーライの試合や、大事なところで失点してしまう試合はあるにしても、それでも試合を壊さない投球は出来ている。
初戦の野村が坂本と阿部のタイミングをずらし、2戦目の福井もその流れを引き継いだ。
チームとしての流れは出来つつあり、クリーンアップの打撃を恐れず攻めてもらいたい。

また、エルドレッドがスタメン復帰となっているが、これは昨日代打で登場し、ボール球には手を出さず、コンパクトにセンター前ヒットを打ったことに対するご褒美のようなもの。
それだけに、どうしてスタメン復帰になったのか理解していれば、今日の試合でもコンパクトなスイングが期待できる。

大瀬良の立ち上がりは、ボールが先行する場面が多かったが、前回ほどではなかった。
インコースへは、コントロールミスなく投げ込めていることで、詰まらせての打球が多くなっている。
ただ、坂本に対しては、やはり簡単に打ち取ることは難しく、追い込んでからでもバットの芯に当ててくる。
2アウトからレフト前ヒットを打たれてしまい、阿部には一二塁間を抜けようかという高く弾んだ打球を打たれるが、菊池がファーストのすぐ後ろに回りこんで抑えてアウトにし、大瀬良をリズムに乗せた。

また、巨人先発の宮國は、かつてはストレートとフォークのイメージが強いが、この試合ではツーシームとスライダーの制球も抜群だった。
低め2球でストライクを取って、決め球も低め。
各打者が逆方向へ打とうにも、ヒットコースに飛ばせるような甘いコースにはほとんど来なかった。
何度同じ打球を見たか、というほど内野ゴロの山を築き、1回から3回の9個のアウトのうち、8個が内野ゴロだった。

大瀬良は4回、5回と得点圏にランナーを背負うが、今日は逆球が少なく、狙ったインコースでしっかりと詰まらせることが出来た。
思ったコースに投げられれば、粘りの投球も出来るというもの。

宮國の低目への制球が決まり続けていたが、5回裏のカープの攻撃でワンチャンスをものにした。
松山が、甘く入ったインコースのストレートをライト前に運ぶと、エルドレッドもインコースを腕をたたんでコンパクトにスイングしてのレフト前ヒット。
このイニングの宮國のボールは、それまでと比べてやや高くなっていた。

ノーアウト1、2塁で安部は、送りバントの選択肢もあったが、二塁ランナーが松山ということで三塁封殺の可能性もある。
低目への制球の良さを逆手にとって、最低限バットに当てて一二塁間へのゴロを打ってくれれば、という狙いもあっただろう。
そして、やはり高めに抜けたストレートをコンパクトなスイングで捉えた打球は、センター深めへのフライとなり、二塁ランナーの松山が三塁へタッチアップ。
1アウト1、3塁となり、巨人バッテリーは會澤で併殺を取るべく、低め重視のピッチングを徹底。
しかし、3-1というカウントから、會澤がわずかに甘く入ったスライダーをレフトへ打ち上げ、犠牲フライで1点を先制する。

もし、内野ゴロが多いピッチングを利用して、會澤を歩かせることを嫌がらずに、大瀬良で併殺狙い、というピッチングを選択していたとしたら、甘くは入ってこなかったかもしれない。

そして、大瀬良の最大のピンチは7回表。
先頭の石川に四球を出してしまい、代走に重信が起用される。
逆を突いての牽制はあったが、一塁ランナーを気にしすぎという間はあった。
そして、橋本到のサードゴロを、体で止めようという意識は感じられたが、安部が弾いてオールセーフ。
続く小林には2球送りバントを失敗させていたが、スリーバントでの犠打を決められ、1アウト2、3塁で代打の亀井を迎える。

亀井は、初球の高めのカットボールをレフト方向へ打ち上げたが、犠牲フライとなるにはギリギリの浅いフライ。
松山が捕球して、ワンバウンド送球を見せ、會澤が重信にタッチしてアウトの判定。
ただ、際どいタイミングだったことでリプレー検証が行われる。

會澤は本塁を空けて捕球し、そこからタッチに行っているので、コリジョンルールにより判定が覆る心配はない。
あとは、本当にタッチが早いか、ホームベースに足が触れるのが早いか、というのが焦点。
明らかにどちらが早いというタイミングではなく、そのまま本塁タッチアウトの判定が出て、ダブルプレーで切り抜けた。

1点リードでカープは継投策に移る。
8回はジャクソンがマウンドに上がるが、會澤にアクシデントがあって石原がマスクを被る。
先頭の立岡に四球を与えてしまい、中井に送りバントを決められ、得点圏にランナーを背負ってしまう。
1点しかリードがない、という状況で先頭打者への四球をきっかけにピンチを招き、そこで失点してしまうと試合の流れが相手に行きかねない。
しかし、ジャクソンは粘りきった。
坂本、阿部を迎える、巨人としてはここが勝負どころという打順で、投ゴロ、レフトフライに打ち取って無失点。

ただ、すんなりと行かないのが今年の巨人戦。
8回裏の攻撃で1アウト1、2塁のチャンスを作り、田中がフルカウントからセカンドハーフライナーを放つ。
ランナーが安部と代走の野間ということで、フルカウントからスタートを切っており、戻れずダブルプレーとなり、嫌な雰囲気は感じる8回裏の無得点となった。

そして9回表のマウンドには今村が上がり、先頭のマギーは、逆球のシュート回転のストレートで見逃し三振。
これは助かった。
脇屋はフォークで空振り三振を奪ったが、橋本到にはフォークを決めきれずに四球を与えてしまい、代打村田との最後の勝負。
やや粘られたものの、アウトコースのフォークでショートゴロに打ち取り、完封リレー達成。

大瀬良が今季初勝利を挙げ、今村は自己最多に並ぶ4セーブ目。
安部のエラーを帳消しにする、大瀬良のピッチングと、松山のバックホーム、そして會澤の守備。
1点を争う好ゲームとなった試合だったが、會澤の怪我の具合が心配。





【カープ情報】2017.04.26 広島対巨人 公式戦5回戦 福井初登板初勝利も次回登板に課題を残す

2017年4月26日に行われた、広島対巨人の公式戦5回戦の試合結果

巨人 120 000 201|6
広島 010 203 10×|7

勝 福井 1勝0敗
負 大竹 2勝1敗
S 今村 0勝1敗3S

【本塁打】中井3号

昨日に続き、新井とエルドレッドがスタメンを外れ、8番のところに會澤が入った以外は同じメンバー。
新井の調子が良くないのは、打席での様子でも伝わってきていた。
決して大竹を甘く見ている訳ではないが、菅野と対戦したメンバーがそのまま出場している以上、昨日同様無得点というのはあってはならない。

もっとも、それは試合が作れていることが前提となるが、今季初先発の福井のピッチングは、昨年の悪いときのままの印象。
初回の中井の本塁打はともかく、2回の失点はストレートで押していても、決め球のフォークは高い。
追い込んでから、結局は甘くなって打ち取ることができない。
大竹への四球はフォークを粘られたことに拠るし、立岡のタイムリーもフォークを捉えられた。

2回裏の攻撃では、先頭の松山がややシュート回転してきたインコースのストレートを左中間への二塁打、安部が低めのシュートをセンター前タイムリーヒット。
松山もよく走って1点を返した。
続く西川はフォークをレフトフライ、會澤はシュートを打って4-6-3のゲッツー。
得点こそ1点だったが、4人がセンターから逆方向へ打球を飛ばしており、内容は悪くない。

攻撃の形が出来てきた中で、福井のピッチングそのものは良いとも悪いともいえないが、少なくともストレートの球威はあった。
転機となったのは、フォークを決め球に使うのは諦め、ストレート、スライダー、ツーシームを中心の投球に変えた4回表。
1アウトから小林に三塁線を破る二塁打を打たれたが、今度は大竹をアウトコースのストレートで見逃し三振。
これでストレート中心の投球に、改めて自信が持てたのではないだろうか。
試合の流れに乗れて、余裕も少し出てきたのか、小林を二塁牽制タッチアウトに仕留め、チームとしても乗ってきた。

直後の4回裏の攻撃では、先頭の丸が四球を選ぶと、鈴木はインコースのシュートを、腕をたたんでコンパクトに振り抜き、レフト線を破るタイムリー二塁打で1点差に迫る。
そして松山は低めのチェンジアップを捉えて、ファースト阿部のグラブを弾く、強い打球のライト前タイムリーヒットで同点に追い付く。
阿部のグラブに打球が当たらず、強い打球のままライト前に抜けて行っていれば、本塁生還が際どいタイミングだっただけに、鈴木が生還できていなかったかもしれない。

流れがカープに傾きかけた同点劇だった。

福井も、フォークは低めのボールになってもいい、という使い方に変えたことで、何だかんだと6回3失点と試合を作れた。

冒頭に戻ると、福井が試合を作ることが出来れば、大竹攻略にもじっくりと取り組める。

6回裏の攻撃では、先頭の鈴木がフルカウントから四球を選び、ここで大竹は交代。
左の池田がマウンドに上がるが、カープは代打攻勢を仕掛ける。
2安打の松山の代打、エルドレッドがセンター前ヒットで繋ぐ。
そして安部が送りバントを決め、1アウト2、3塁として、西川の代打新井は敬遠気味の四球で満塁。
巨人バッテリーは、併殺狙いという考えもあったと思うが、會澤は初球のアウトコース高めのチェンジアップを右中間へ打ち返し、2点タイムリーヒットで勝ち越し。
さらに、福井の代打堂林も、會澤と同じ様なアウトコースのチェンジアップをライトへ打ち上げて、犠牲フライで1点追加。

今日の試合ではセンターから逆方向へのバッティングが、良い結果に繋がっている。

3点リードで7回を迎えることになり、ついにセットアッパーの役割を任されて、薮田がマウンドに上がる。
ところが、先頭の小林を簡単に2球で追い込んだものの、上手くアウトコースのスライダーを拾われてレフト前ヒットとされたことでリズムが狂った。
石川、立岡にも連打を浴びてノーアウト満塁。

気合を入れなおして中井に投球していったが、三振を狙いにいったアウトコース低めのフォークをバットに当てられて、併殺崩れの間に1点を返される。

坂本には、ストレートでファールを打たせてカウントを稼ぐものの、決めにいったストレート、フォークは見極められる。
フルカウントからのアウトコースのストレートは、バットを投げ出すようなスイングでライト前タイムリーヒット。
あのボールをヒットゾーンに運べるのは、流石と言うしかない。

ただ、坂本が上手かったのは間違いないが、打ち取れなかったという事実は重い。
1点差に迫られ、1アウト1、2塁で阿部を迎える場面は、薮田が勝ちパターンでの登板を勝ち取っていくための試練となった。
全球変化球で勝負し、フルカウントからカットボールが甘く入ってしまう。
ライト頭上を襲うライナーとなったが、鈴木がジャンプするタイミングを計りながら背走、そして飛び上がって掴み取った。
この当たりで、2塁ランナーのタッチアップが出来なかったのも効いて、マギーをストレートで見逃し三振に打ち取り、1点リードを保った。

この展開であれば、8回ジャクソン、9回今村という継投が可能となる。
もちろん、点差を広げておければ言うことなし、というところ。

7回裏の攻撃では、代わった篠原に対し、先頭の菊池がストレートの四球を選び、2アウト後エルドレッドも四球で繋いだ。
そして、ストレート2球で追い込まれた安部だったが、篠原は決め球に苦労していた。
いい高さから落ちてくるフォークをカットできたことが、最後に選択したスライダーが甘く入ることにつながり、ライト前タイムリーで1点追加。
このライト前ヒットも、かなり前進守備を敷いており、4回の鈴木の生還同様、菊池の脚力が活きた。

その後も、不振だった新井に素直なセンター返しのヒットが出ており、これで上昇のきっかけになってくれれば、という打席だった。

2点差に広がり、8回表に登板のジャクソンはパーフェクトリリーフ。
9回表に登板の今村は、先頭の石川にライト線への三塁打で出塁されると、立岡のセカンドゴロの間に1点を返される。
しかし、村田にはストレートとフォークでカウントを稼ぎ、最後の勝負球は、おそらく村田の頭になかったスライダーで空振り三振。
坂本には三球勝負の、アウトコースのストレートで見逃し三振。

福井のピッチングは、勝利投手にはなったが、今日は先発として最低限の仕事が出来た、という捉え方でいいかなと思う。
フォークの使い方を間違えないように序盤から投球できれば、今日以上のピッチングも期待できるだろうし、次回登板はそこを注目して見てみたい。
薮田は、開幕からフル回転に近い起用をされてきている。
内容はともかく結果的に抑えられる、という試合があってもいい。

ジャクソンは文句なしで、今村も1点は取られても、最小失点で凌ぐための、ランナーを貯めないピッチングは出来ている。

守備力、走力も大きかった試合だった。





【カープ情報】2017.04.25 広島対巨人 公式戦4回戦 菅野に完封負けを喫する

2017年4月25日に行われた、広島対巨人の公式戦4回戦の試合結果

巨人 000 100 000|1
広島 000 000 000|0

勝 菅野 3勝0敗
負 野村 1勝1敗
S -

【本塁打】マギ-3号

カープのスタメンは、新井とエルドレッドを休養させ、安部をファースト、西川をサードで起用してきた。
どうせならば、松山、安部、西川の並びを、安部、西川、松山として、1番から6番まで走力の高い選手を並べても面白いと思うが、まずはこの起用を意気に感じて、奮起してくれることを期待したい。

野村の立ち上がりは、投げ間違いがなく、コースもギリギリを突けている事で、簡単に追い込めている。
危なげなく2人を打ち取った後は、坂本、阿部、マギーに対し、3人で1つのアウトを取ることになった。
これは、本塁打だけは打たれてはいけないという攻め方の中で、慎重になったのもあるが、やはり坂本のバットコントロールの前に、なかなか簡単には打ち取らせてもらえなかった。

そして菅野の立ち上がりは、時折変化球が高めに浮く場面もあり、甘いコースもあるにはあったが、切れは十分に感じる。
先頭の田中は粘りを見せたがセカンドゴロに倒れ、菊池、丸は連続三振。

この後は、野村と菅野の投げあいとなり、点が入ったのはマギーの一発のみ。
2アウトからの打席で、カーブに絞ってホームラン狙いのバッティングが嵌ってしまった。

カープの4回裏の攻撃でも、2アウトから、松山が低めのカットボールをすくい上げて、ライト線への三塁打を放ち、安部は2球で追い込まれながらも、決め球のストレートが高めに浮いたところを、上から叩いた。
しかし、良い当たりだったがライトフライに倒れ、得点が入らない。

菅野は6回を投げ終えて74球。
完投ペースで投げ続けられており、ランナーが出ないことには突破口が開けない。

2度目のチャンスは、8回裏に訪れる。
先頭の西川が、インハイへのワンシームを上から叩いて、センター前ヒットで出塁するが、石原は送りバントを3球ファール。
エルドレッドがアウトコースのスライダーで空振り三振。
ノーアウトのランナーを進めることが出来ずに2アウトまで来たが、田中への決め球のインコースのストレートが、シュート回転で真ん中へ。
これをセンター前に弾き返し、2アウト1、2塁となる。
逆球、コントロールミスのボールがヒットゾーンに飛ぶということは、そろそろキレが落ちてくるタイミング。
菊池が初球を叩いて強い当たりが飛ぶが、サードライナーで得点ならず。

球数も100球を超え、9回裏の攻撃で、誰か一人でも1球の失投を捉えることが出来るかどうか、という攻撃になる。

失投がなければ、捉まえる事は難しい。
先頭の丸は、初球の甘いコースを捉えることが出来ずにファールとなる。
ということは、最後の1イニングで集中力を高めてきたということだろう。
最後は、150キロ超のストレートで空振り三振となる。

鈴木に対しても、150キロ超のストレートと、アウトコースのスライダーの組み合わせで泳がされてセカンドフライ。

松山はインコースへのカットボールで、詰まらされてのセカンドフライに倒れ、完封負けを喫した。

今日の試合は、マギーの一発のみ。
それ以外では、8回を投げきった野村と、1イニング好リリーフを見せた薮田について、何の問題もないピッチングを見せてくれたし、守備に関してもミスはなかった。
せいぜい石原の送りバント失敗がミスと言えばミスとなるが、攻撃陣に責任を負わせる、というのも無理がある。

今日の負けは、菅野が良かった、仕方がない、としか言えない。



【カープ情報】2017.04.23 広島対ヤクルト 公式戦6回戦 西川今季初打席で大仕事、リリーフ陣の粘りで逆転勝利を呼び込む

2017年4月23日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦6回戦の試合結果

広  島 030 000 130|7
ヤクルト 031 000 000|4

勝 一岡 1勝0敗
負 石山 0勝1敗
S 今村 0勝1敗2S

【本塁打】雄平1号、丸2号

先制点を与え続けているカープだったが、この試合では2回に會澤、九里の連続四球でもらったチャンスで、田中が高めに浮いた変化球を逆方向へ弾き返し、左中間を破る2点タイムリー二塁打で先制する。
さらに菊池が、三塁前へセーフティスクイズを決めて3点目。
この意表を突く3点目の奪い方は非常に良かった。

しかし、2回裏の九里のピッチングは、極端に言えば連敗中ということを意識しすぎたピッチングになったと考えられる。
先頭の雄平の内野安打は仕方がないにしても、中村のライト前ヒットでノーアウト1、3塁になったことで、西田に対し慎重に1つずつアウトを取ろうというよりは、ゲッツーの間の1点で済ませようという意識が働いたようにも思える。
ツーシームで詰まらせて内野ゴロ、という思惑が強過ぎて、初球から真ん中付近の甘いシュート。
ツーシームを投げることに意識が行き過ぎて、インコースに厳しく決めきることが疎かになったのではないだろうか。

初球を捉えられてのタイムリー二塁打に続き、大引のショートゴロの間にもう1点追加され、2アウトから坂口に逆球のストレートを、逆方向へ打ち返され、レフト前タイムリーヒットで同点に追い付かれる。
勝てる時には、1点目はともかく、2点目、3点目は我慢の投球で防げているはず。
チーム全体での流れの悪さは、感じざるを得ない。

3回裏には、山田、バレンティンを抑えておきながら、2アウトから雄平に対し、甘いカットボールが行ってしまい、右中間への本塁打で勝ち越される。
チーム状態を考えれば、この勝ち越された1点で凌ぐことが、逆転勝利への最低条件となる。

4回表のカープの攻撃では、先頭の會澤がセンター前ヒットで出塁するも、九里の送りバントは投手へのやや強めの打球。
二塁封殺されてランナーが入れ替わり、嫌な流れを感じる。
それでも田中がセンター前ヒットを放つ間に、九里が三塁を陥れる好走塁を見せて、1アウト1、3塁とチャンスが繋がった。
菊池も捉えた打球を放ったが、セカンドライナーとなってしまい、三塁ランナー九里が飛び出して、ライナーゲッツー。
久々の先制点を取った試合ではあったが、まだ良い形での試合運びは出来ていない。

九里の走塁ミスがあったとは言え、九里自身がその走塁を割り切って投球しないことには、どんどんチームが追い込まれてしまう。
4回裏のピッチングでは、2アウトから、ピッチャーの星に対し、真ん中のスライダーを捉えられレフト前ヒットを打たれてしまうが、一応切り替えてピッチングは出来ているように見えた。

しかし、5回裏には先頭の荒木にセンター前ヒットを打たれて、これで5イニング連続でランナーの出塁を許してしまった。
山田はサードゴロで二塁封殺し、ランナーが入れ替わるが、バレンティンには勝負にいけていないような四球の与え方でランナーを貯めてしまう。
1アウト1、2塁で雄平を迎えるところで、飯田がリリーフとしてマウンドに上がるが、高く弾んだショートへの当たりが内野安打になってしまう。
ここでの一打が、この試合の行方を左右する場面が訪れた。

1アウト満塁で中田がマウンドに上がり、中村との勝負。
インコース高めのツーシームで捕邪飛に打ち取り、まずは2アウトまで漕ぎ着けた。
この三連戦で当たりの出ている西田に対し、逆球の高めのストレートで1球ファールを打たせることが出来たのが効いて、投手有利のカウントで勝負することが出来た。
最後はアウトコースのストレートで見逃し三振を奪い、1アウト満塁のピンチを無失点で切り抜けられた。

相手の先発投手を早めにマウンドから降ろすことには成功しても、2番手投手に試合を立て直され、さらにビハインドとなっている試合展開は非常に重苦しい。

その2番手投手、星が3イニング目に突入した6回表、先頭の松山は撫でたようなショートゴロで1アウト。
ボールを迎えにいってしまっており、体が突っ込んでしまっているために、力強い打球が飛ばない。

逆に、安部は追い込まれてからも、しっかりと呼び込んでセンター前に弾き返している。
その安部のヒットを足がかりにしたいところで、會澤の打席でパスボールで二塁へ進むと、會澤のセカンドゴロの間に三塁へ進む。
2アウト三塁で、代打エルドレッドが打席に向かう。
3-1から、インコース狙いのストレートが、逆球でアウトコースへ入ったが、捉えきれずファールになる。
そして3-2から、今度も逆球のアウトコースのストレートがきた。
しかしボール気味だった分だけセンター方向への大飛球が伸びきらず、センターフライに倒れる。

6回裏のマウンドには一岡が上がる。
先頭の大引には、らしいライト前ヒットを打たれるが、代打の西浦の送りバントはサードへの小フライ。
坂口をインコースのストレートで捕邪飛に打ち取り2アウト。
荒木には、ストレート2球で良い形で追い込んでからの決め球が甘くはなったが、詰まらせてのレフトフライに打ち取って、何とか試合を壊さないよう、リリーフ陣が踏ん張っている。

そしてヤクルトが逃げ切り体勢に入る7回からの継投は、まず杉浦がマウンドに上がる。
ストレートの切れが良く、田中、菊池が共に振り遅れての空振り三振。
だが、丸はそのストレートに狙いを定めているのは明らか。
捕手の中村は裏をかきたかったような配球に見えたが、丸はフルカウントからのストレート勝負を読みきって、レフトスタンドへの本塁打で同点に追い付いた。
これまでは、狙い打ってもミスショットという打席が多かっただけに、ようやく状態の上向きを感じさせる打席だった。

新井には、追い込んでからのスライダー勝負に切り替え、新井は空振り三振。

同点に追い付いた7回裏は、回跨ぎで一岡が続投。
現状のカープは、7回を任せる投手を決めかねている。
昨日、薮田が雨の中、バランスを崩しながら投げていなければ、薮田の出番だったかもしれないが、九里が早めにマウンドを降りており、延長を見越して出来るだけ一岡を引っ張っておきたいと考えるのも仕方がない。

その一岡は、先頭の山田には長打警戒で追い込んでから四球を与えてしまうが、バレンティンは4-6-3のゲッツー。
そして雄平を一塁ゴロに抑え、無失点で攻撃にバトンを渡すことにも成功しているし、投手起用も嵌った。
守備から流れを作る、というのはこういうことだろう。

8回表の攻撃は、鈴木は三遊間へ、鋭い打球を放つ。
サードの西浦が上手く打球を叩き落し、一塁へ送球したが、ショートバウンドをファースト西田が捕球できず、エラーで出塁する。
松山の打席では、鈴木の足を警戒し、執拗に牽制を行っていたことで、松山への集中が若干削がれたのか、インコースへのストレートがやや甘く入り、良い当たりではなかったセンター前へ抜けていく。
そして安部の送りバントを、石山が三塁へ送ったがフィルダースチョイスとなり、ノーアウト満塁。
會澤は三振に倒れたが、今季初打席となる代打西川を起用。
この起用がずばりと当たり、1ストライク後のスライダーを捉え、右中間突破の2点タイムリー二塁打で勝ち越し。
怪我で出遅れていた西川が、大仕事をやってのけた。

相手のエラーでもらったチャンスを逃さずに得点に結び付ける。
これが、連敗中に欠けていた攻撃。

田中も初球を捉えてライト前タイムリーヒットを放ち、さらに1点追加。
菊池の打席でダブルスチール狙いもありつつの、田中の二盗が決まり、1アウト2、3塁となる。
菊池は一邪飛に倒れ、丸も低めのフォークで空振り三振に倒れたが、大きな3点が入った。

8回表に勝ち越せば、悩むことなくジャクソンと今村を投入する流れになる。
先頭の中村を三球三振、西田を1球でファーストゴロ、大引にはフルカウントになったが、最後はスライダーでタイミングを外してセンターフライに打ち取り、危なげなく三者凡退に抑えた。

9回裏は今村がマウンドに上がり、先頭の西浦をストレートで三球三振。
坂口をフォークで空振り三振に打ち取ったものの、振り逃げで出塁を許す。
続く鵜久森をストレートで見逃し三振。

これで三者連続3球三振というピッチングだったのだが、山田には同じ様には攻められない。
フルカウントの末にフォークを見極められ、四球とな2アウト1、2塁。
そして、バレンティンが打席に向かってくる。
ここで、アウトコースのストレートをセンター返し、今村のグラブの下を抜けていく速い打球だったが、菊池もセンター方向への打球を頭に入れていた。
二塁ベースの後ろ付近で捕球し、ポジショニングで3アウト目を掴み取った。

ようやく連敗脱出となった試合は、先制したものの先発の九里が大崩れ、とまではいかないが早めにマウンドを降りる、我慢の展開となった。
そこを救ったのは、5回の1アウト満塁のピンチを凌ぎきった中田のリリーフと、さらに回跨ぎで無失点リレーを繋いだ一岡。
もちろん守備陣も良い動きを見せ、隙を見せないプレーが終盤の反撃を生んだ。





【カープ情報】2017.04.22 広島対ヤクルト 公式戦5回戦 岡田好投も報われず、チームは4連敗

2017年4月22日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦5回戦の試合結果

広  島 000 000 0|0
ヤクルト 000 001 0|1

勝 小川 2勝2敗
負 岡田 2勝1敗
S -

【本塁打】なし

上本に代わり、開幕前に負傷し、ファームで調整を行っていた西川が一軍合流。
また当たりの出ていなかった下水流に代わって、野間も一軍登録となった。

ここのところ、左投手のストレートとチェンジアップの組み合わせで打ち取られるケースが多く、右打者を外してまで左打者を2人も登録するということは、色々な意味を持ちそう。
控えの内野手で、守備からそのまま打席に立てる選手は少なく、西川には単なる内野のバックアップ以上の働きを期待しているだろうし、野間の守備を走力は、1点を奪いにいくオプションとして有効。
もっとも、野間に関しては、ベンチの指示通りに動けないところがあり、起用方法は難しい。

神宮球場は試合開始前から雨が降っており、一時弱まっても、試合中は降り続く予報となっている。
4試合連続で先制を許しているだけに、まずは先制点が欲しい流れ。

先頭の田中が、際どいインコースへのカットボールを見極めて四球を選び、菊池が送りバントを決める。
天候を考え、1点を取りに来ているのは明らか。
丸は初球の真ん中付近のスライダーを狙い打ったが、ややこすってしまい、右中間へのフライに倒れる。
この間に、田中はタッチアップで三塁に進み、鈴木の打席を迎えるが、ヤクルトバッテリーは振ってくれれば儲けもの、という感じでストライクゾーンでは勝負してこない。
鈴木は見極めて四球を選び、松山はファールで粘りながらカウントを整えていく。
ダブルスチールを仕掛けたが、今度はしっかり小川も対応して、鈴木の二盗が決まり、三塁ランナーはそのまま。
そしてフルカウントから真ん中に入ってきたスライダーを捉えると、強い打球のピッチャーライナー。
小川が良く反応して、ボールを叩き落して、投ゴロに倒れ無得点。
ただ、良い形での攻めが出来たし、良い打球だった。

そして岡田がマウンドに上がっても、雨脚は変わらず、慎重に投げている印象が強く残った。
坂口、荒木に対しても低めに制球され、内野ゴロ2つで2アウト。
山田には、アウトコースのカーブを溜めて打ち返され、レフト前ヒットで出塁を許す。
バレンティンに対しては、岡田の代名詞でもあるカット気味のストレートと、純粋なカットボールの組み合わせで芯を外し、浅いライトフライで、こちらも無失点で立ち上がった。

両チーム無得点で序盤3回を終え、カープの初ヒットは4回に生まれた。
先頭の丸が右中間への二塁打でチャンスを迎える。
第1打席は敬遠気味に歩かされた鈴木だったが、この打席もボールには手を出さずフルカウントまで持ち込んだが、最後は高めのストレートで空振り三振。
松山も高めのストレートに力負けし、ショートフライで2アウト。
2人続けて高めのストレートで打ち取られ、同じく高めのストレートに弱点のあるエルドレッドが打席に向かう。
当然同じような攻め方も頭にあるところだったが、ヤクルトバッテリーは長打警戒の攻め方で、ストライクゾーンでは勝負してこなかった。
ヤクルトバッテリーもエルドレッドも冷静さが見られ、この四球が活かせるかどうかは安部次第となった。
ただ、ある程度フォーク攻めを読んではいたが、捉えきれずにセンターフライで無得点に終わる。

5回裏には、先頭の中村に、左中間を破る三塁打を打たれる大ピンチ。
クッションボールが思いの外大きく跳ねたというのはあるにしても、そこから下位打線に向かっていく中で、どうしても1点を防ぎたいという思いと、安全にいっても良かったのではないかという丸の守備ではあった。
ただ、ここで一段ギアを上げた感のある岡田は、大引をストレートで空振り三振。
小川のスクイズ失敗もあり、ここもストレートで空振り三振、そして坂口も低めのストレートで空振り三振と、今季の真骨頂のようなピッチングが見られた。

しかし、6回裏に先頭の荒木には、スライダーを捉えられレフト前ヒット、山田にはフルカウントからのストレートが高めに浮き四球を与えた。
力が入ったのか珍しく明らかなボールになってしまった。
ノーアウト1、2塁で、バレンティンをストレート2球で追い込み、ボールになるスライダーで1球誘ったあとのストレートが低めに外れたことで、配球的には苦しくなった。
サインが決まらず、一度プレートを外して仕切り直してて選択したのはストレート。
それでも決めきれず、球種をスライダーに変えると、三塁線をギリギリ破るタイムリーヒットとなった。
会心の当たりという訳ではなかったが、それでも避けたかった先制点を与えたことで、もう1点もやれない状況が続く。

1アウト2、3塁のピンチが続いても、そこで崩れないのが、成長した岡田。
西田を捕邪飛に打ち取り2アウトとなるが、主審が間違えてインフィールドフライを宣告しそうになって、慌てて訂正する場面もあった。
そして中村には、逆球となったストレートを捉えられ、鋭い打球が飛んでいくが、レフトライナーで3アウト。
失点を1点で留めた。

1点先制された直後の7回の攻撃では、先頭のエルドレッドが粘りながらも最後はストレートに見逃し三振。
安部は低目へのフォークを拾って、この日チーム2本目のヒットをライト前に放ち、チームとしてはまず同点を狙う作戦に出る。
石原が1球で送りバントを決め、代打新井を送る。
小川も慎重になって、アウトコース、低めに外れるボールが多くなり、フルカウントにもつれ込む。
最後のアウトコースのストレートは、ヒットコースに飛ばせるコースでも高さでも球威でもなかった。

岡田に代打が出たことで、7回裏のマウンドには薮田が上がる。
ただ、雨脚は相当強くなっており、先頭打者に投げている段階で、ユニフォームの色が変わるほど。
それでも2アウトを奪い早めに次の攻撃に移りたいところだったが、マウンドもぬかるみ始め、坂口への投球ではコントロールが乱れ、足元への死球を与えてしまう。
続く荒木にはボールの押さえが利かなくなり、ストレートの四球。

このタイミングでマウンドに砂を入れて整備を行ったが、それでも山田に対してはコントロールが定まらず、体に近いところへの抜け球。
雨のカーテンで白く煙り、山田には再三ボールが抜けていってしまうところで、石原のアピールもあって中断に入る。

結局は、このままコールドゲームで敗戦となってしまうが、この石原の判断は正しかったと思う。

これであれば、雨に打たれたことによる身体的なダメージは別にして、無理に投げ続けたことによる結果がどうなるかは別として、投球内容で考えれば薮田にダメージは残らないだろう。

4連敗となってしまったが、今日の投球内容で岡田に黒星が付くのは、ファンも無念だし、チームも無念だろう。
チーム全体で打てていない状況なので、打線の組み替えも一つの手ではあるが、それよりも苦しそうにプレーしている野手の姿が印象的。
初回の松山の打球が抜けていれば、鈴木の二盗も活きての2点先制、という可能性があっただけに、きっかけ一つ、今は我慢の時期、というのは変わらない。

それとは別に、若手が多いとは言え、移動の多い6連戦は体力的に厳しいのだろう。
田中、菊池という内野の要と言える選手でも、積極的な休養を取る必要を感じる。
そのための西川昇格ならば、意味が見出せる。



【カープ情報】2017.04.21 広島対ヤクルト 公式戦4回戦 鈴木久々の本塁打も空砲、今は我慢の三連敗

2017年4月21日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦4回戦の試合結果

広  島 000 010 000|1
ヤクルト 010 110 00×|3

勝 石川 2勝1敗
負 加藤 1勝2敗
S 秋吉 2勝0敗2S

【本塁打】鈴木2号、荒木1号

本拠地で連敗を喫し、移動日なしで神宮での三連戦を迎える。
心身ともに厳しい状態での試合となるが、長いイニングを投げる能力を発揮している3投手が先発するだけに、打線の援護で主導権を握って試合を進めたい。

そのカープの初回の攻撃は、昨日攻守ともに精彩を欠いた田中が、フルカウントからのインハイのボールを流し打つ。
三遊間への深い打球が内野安打となり、久々に初回先頭打者が出塁した。
菊池の打席では、エンドランを仕掛けたり、スタートの構えを繰り返したり、ヤクルト先発の石川を足で崩しにかかろうという作戦。
しかし、執拗に牽制し、エンドランを仕掛けるとボール球を投げ、菊池が空振りして盗塁死。
ボールが先行していても、ボール球を投げる石川の落ち着き具合は、さすがベテランと思わざるを得ない。

そして、カープ先発の加藤は、初回から全力投球。
2番の荒木には四球を出してしまったが、山田をフォークで見逃し三振、バレンティンには150キロ超のストレートで追い込み、フォークを打たせてサードゴロ。
こういった投球ならば、荒れているうちには入らない。

2回のカープの攻撃では、1アウトから鈴木がショート後方に落ちるヒットで出塁するが、今日の石川はたまにボールが多く、高めにも来る。
鈴木のヒットも、高めだった分、ショートの頭上を越えたと言える。
ただ、その高めのボールが連続しないために、連打が出ない。

2回裏には、加藤のピッチングに変化が訪れる。
ストレートとフォークの組み合わせが多い投手だったが、スライダーの比率を増やしてきた。
雄平にはそのスライダーを上手く打たれて、レフト線への二塁打を放たれたが、これは成長と受け取れる。
続く西田には、ストレートをカットされ、甘く入ったフォークをセンター前に運ばれ、1点先制される。
今日のヤクルト打線は、とにかくストレートに対しコンパクトなスイングを繰り返し、甘く入ったフォークを狙い打っている。

4回裏には、2アウトからの連続四球でピンチを招き、大引は低めのストレートを叩きつけると、高いバウンドで二遊間を抜けていく、センター前タイムリーヒットで2失点目。

5回表の攻撃で、鈴木がアウトコースへのシンカーを、バットの先で軽く拾うと、レフトスタンド最前列へ飛び込む久々の本塁打で1点差に迫る。
これもやや高めだったことで、時折甘く入るボールを捉えることが、石川攻略の糸口になる。

ただ、直後の5回裏に、荒木に真ん中吹井のフォークを左中間スタンドへ放り込まれ、再び点差が2点に広がる。
5回で3四球、91球という球数は、過去2度の登板よりも少ないし、3失点は十分試合を作れている。
ただ、フォーク狙いと言うヤクルト打線の徹底した打撃が成功しており、今日の試合で多く投げたスライダーを織り交ぜた投球が、今後に活きて来ればというところ。

その後は両チーム、リリーフ陣が踏ん張って試合が動かないまま9回を迎えた。
9回表のカープの攻撃は、ヤクルトのクローザー秋吉に対し、菊池がアウトコースのシンカーで空振り三振で1アウト。
丸は初球のスライダーを打ち上げ、ショートフライで2アウト。
新井は、アウトコースのスライダーに、上手く体を残してレフト線へのシングルヒット。

そして、2打席目の本塁打に続いて、3打席目で大きな当たりのレフトフライを打ち、タイミングはかなり合ってきている鈴木が打席に向かう。
ストレートにも、スライダーにも、シンカーにも喰らい付き、ファールで粘ったが、最後は投ゴロに倒れゲームセット。

噛み合わないときはこんなもの。
鈴木の打撃が上がってきたことで、どこかのタイミングで打線は繋がるだろう。

加藤のスライダーを交ぜたピッチング、復帰の一岡の1イニング無失点、薮田の好調維持が頼もしい。
今は、慌てないこと。



【カープ情報】2017.04.20 広島対DeNA 公式戦3回戦 エラー、ワイルドピッチでの失点が尾を引き、延長戦で競り負け

2017年4月20日に行われた、広島対DeNAの公式戦3回戦の試合結果

DeNA 010 000 200 2|5
広 島 000 000 300 0|3

勝 三上 1勝1敗
負 今村 0勝1敗1S
S パットン 2勝1敗2S

【本塁打】なし

昨日は床田が左肘の違和感ということで4回で降板、今日になって登録抹消。
また、リリーフとして登板し、失点してしまったヘーゲンズも登録抹消となった。

代わって一軍登録されたのは、飯田と故障明けの一岡。
飯田に関しては、前回の登録抹消時には、打者に向かっていけない投球をしてしまっているだけに、ビハインド以外での登板は考えにくい。

また、DeNA先発の井納対カープ打線は、打てる時はそこそこ点が奪えるが、そうでないときは全く打てないという印象が強い。
上位打線は活発でも、現状はランナーを返す打者に、好機であと一本が出ないだけに、ゲームプランとしては投手戦を想定することになる。

そうは言っても、昨日タイミングの取り方が良くなったように見えた鈴木と、何度も言ってしまうが、スランプ時期が最長2カ月の松山で打線が繋がることを期待したい。

まず大瀬良の立ち上がりは、先頭の桑原に対し、スライダーのコントロールが定まらない。
ストレートでストライクは取れているが、変化球でカウントが稼げないとなると、苦しいピッチングになってくる。

桑原はインコースのストレートで詰まらせてセカンドフライ、田中浩もストレートでセカンドゴロとなるが、その間ボールになるスライダーを空振りしてくれた以外は、コースに決まらない。
梶谷の打席でカットボールが決まったものの、やはりストレートでセカンドゴロ。
これは一二塁間への深い打球に、菊池がよく追い付いてのファインプレー。
やや、不安の残る立ち上がりになった。

2回になっても、筒香に3-0から二塁打、ロペスに2-0からヒット。
とにかく変化球が決まらない。
倉本のショートゴロで、6-4-3の併殺を狙うかと思いきや、セカンドフォースアウトを取った後、菊池は本塁へ転送。
ここは間に合わず、筒香の生還を許してしまったが、狙っていたプレーなのだろう。
併殺の間に1点を与えるくらいなら、思い切ったプレーで無失点を狙った、ということだろう。

井納に対するカープ打線は、2回に鈴木のセンター前ヒットを足掛かりに、得点圏にランナーを進めることは出来た。
しかし、エルドレッド、安部が倒れて無得点。
ただ、井納の変化球、特にフォークは切れがあるのは感じるが、ストレートには各打者が付いていけている。

ヒットは出ているが単発、というところだったが、5回裏の攻撃で先頭のエルドレッドがレフト前ヒット。
ここで安部は粘りを見せ、低めのフォークを上手く拾ったもののセンターライナーに倒れる。
會澤がフォークで空振り三振に倒れたが、大瀬良がインコースへの逆球をセンター前ヒット。
下位打線が繋いで作ったチャンスで、打順がトップに戻る。
田中が粘りを見せ、まずまず捉えた打球がレフト方向へ飛んだが、やや高く上がりすぎて筒香のグラブに収まった。

6回表の大瀬良のピッチングは、代打石川、梶谷、筒香を三者凡退に抑えた。
全ての打者にボールから入り、荒れた投球に見えるが、今までの良い子良い子したピッチングで、勝負どころで甘く入る投球とは真逆の印象。
ヒット一本打たれても、ボール先行しても、そんなことは気にもしていないような雰囲気を感じる。

6回裏の攻撃では、丸がレフトポールのわずか1メートル左への大飛球を放ち、惜しくもファール。
なかなか良い流れになってこない。

そして7回表、1アウトからの倉本のショートゴロを田中が弾き、エラーでのランナーが出てしまうと、戸柱には高めのストレートをレフト前ヒット。
それでも9番の井納を打ち取れれば問題ないところだったが、インコース高めのストレートに詰まった打球が、一塁後方へポトリと落ちてしまうタイムリーヒット。
そして、桑原の打席でワイルドピッチでさらにもう1点追加される。

エラーをきっかけに追加点を与えてしまうというのは、間違いなく悪い流れ。

ところが、打線のポイントの1人である松山が、アウトコースのストレートを流して、三塁線を破る二塁打で出塁すると、エルドレッドは真ん中へのフォークをレフト前ヒット。
ノーアウト1、3塁となって、スタメン起用に安部が応え、高めのフォークを力強く叩いてライト前タイムリーヒットで1点を返すと、會澤、大瀬良の打順で連続代打、新井と小窪。
新井はセカンドフライに倒れたが、小窪はインコースのシュートでバットを折られながら右方向へ打球を飛ばす。
一二塁間へ飛んだ不規則回転の打球は、ワンバウンドしてから、大きくライト方向へ逸れていき、石川のグラブをかすめてライト前へと抜けていき、2点タイムリーヒットで同点に追い付く。

ただ、この後は田中と菊池が倒れて勝ち越しは出来ず、今日の流れを考えると、ここまで本塁打の出ていない筒香の一発を警戒する必要がある。

8回表にマウンドに上がったジャクソンは、石川、梶谷を打ちとって、ランナーなしで筒香を打席に迎える。
ストレート2球で追い込み、見せ球もストレート、決め球のストレートは甘くなったが、力で押し込んでセンターフライに打ち取った。

そして勝ち越すにはこれ以上ないタイミングとなる8回裏、先頭の丸のレフトへの大きな当たりは、フェンス手前で筒香のグラブに収まる。
鈴木の打席というところで、DeNAは山崎康にスイッチ。
ストレートに振り遅れ気味ではあるものの、簡単には空振りしなくなっており、調子が上がってくるまであと少しというところ。
この打席では、粘っているうちにコントロールミスのボールが背中を直撃する死球となり、勝ち越しのランナーが出塁。
しかし、松山は先に追い込まれ、エンドランを仕掛けるも三振ゲッツー。
1点を取りにいく采配が、上手く嵌らなかった。

9回表は今村がマウンドに上がる、セオリー通りの投手起用。
フォーク中心の投球で、きっちりと三者凡退に抑え、最終回の攻撃を迎える。

ただ、カープの攻撃も三上の前に三者凡退。
延長戦に突入することになるが、カープのリリーフ陣は薮田、中田、ブレイシア、一岡、飯田と人数は十分残っている。
それでも今村が回跨ぎで、はっきりと勝ちに行く姿勢を示しているが、裏目に出た。

先頭の戸柱の二游間への強い当たりの打球に、後一歩で田中が追い付けず、バウンドも合わせ切れなかった。
代打乙坂の送りバントは防いだものの、そこから連続四球で1アウト満塁。
今村らしからぬコントロールの乱れだった。

梶谷には真ん中へのフォークをセンター前に運ばれ、勝ち越しのタイムリーを浴び、今村は交代。
筒香対策で飯田をワンポイント起用し、レフトへ犠牲フライを打ち上げられてしまう。

そして一岡がマウンドに上がり、1球でロペスをレフトフライに打ち取った。

10回裏の攻撃は、対パットンということになる。
先頭の代打堂林が、150キロのストレートに空振り三振。
田中はインコースのストレートを打ち返したがファーストゴロ。
菊池はインコースへのツーシームに詰まってショートゴロに打ち取られ、反撃は叶わずゲームセット。

大瀬良の荒れたピッチングは、ある意味新鮮に映ったが、今日の試合ではやはりエラー絡みでの失点が尾を引いた。
エラーをしてしまった後の田中の守備は、安全に行こうとして足が動かなくなっているようにも見えたし、今日の敗戦をしっかり受け止めて、立て直しを図ってもらいたい。
投手リレーの失敗と、エラー、エンドランは三振ゲッツー、負ける要素は多く出ての敗戦ではあるが、まったく勝負になっていない試合ではない。

攻撃陣は、バットが振れていない訳ではないし、守備の立て直しとともに繋がり始めるだろうし、慌てないことが肝心。



【カープ情報】2017.04.19 広島対DeNA 公式戦2回戦 今永に完封負けを喫する

2017年4月19日に行われた、広島対DeNAの公式戦2回戦の試合結果

DeNA 000 201 001|4
広 島 000 000 000|0

勝 今永 1勝1敗
負 床田 1勝1敗
S -

【本塁打】なし

カープ先発の床田は、前回登板がプロ入り初勝利で、数字以上に内容は良かった。
その時と比べると、今日はややボールがバラついている。
ストライク先行という訳にはいかなかったが、それでも、スライダーとカーブは低めに決まり、自身の好プレーもあり、三者凡退で一回り目を抑えきった。

一方のカープ打線は、今永の制球の乱れに乗じてチャンスを作る。
これは、昨日と同じ流れで、新井が打席に向かうが、アウトコースのチェンジアップにタイミングを外され、当てただけのショートゴロ。
6-6-3の併殺打で無得点。

ストレートの球速以上の切れを感じ、緩いカーブも有効に決まって、緩急自在の投球。
40分ほどで序盤の3回が終わった。

4回表の床田は、先頭の桑原に粘られて四球を与えてしまう。
すると、送りバント、盗塁、エンドランなどを含め、ランナーを気にして制球を乱し、投球リズムが一変した。
結局送りバントを狙わず、田中浩がセンター前ヒットでノーアウト1、2塁となる。
梶谷は、初球の真ん中のスライダーを打ち上げてくれて捕邪飛、筒香は厳しいインコースのストレートを引っ張られて、強い当たりのファーストゴロ。
これが進塁打となって2アウト2、3塁となってロペスを迎える。
初球にインコースへスライダーを決めたものの、次は真ん中高めのストレート。
これをきれいに捉えられて、センター前2点タイムリーで先制を許した。

このイニングの床田の投球は、やや自滅に近い内容だった。

すると、5回からはヘーゲンズがマウンドにあがる。
乱れたのが1イニングのみとも受け取れるが、先制された試合で、流れを引き寄せる方法の一つとして、リリーフが試合を作り直すというものもある。

そのヘーゲンズは、コントロール良く打たせてとるピッチングで三者凡退に打ち取る。

すると、5回裏の攻撃では、先頭の鈴木が四球を選び、エルドレッドが大きな当たりのセンターフライに倒れる。
鈴木が二盗を決めたり、自力でチャンスを作っていったものの、小窪、會澤に一本が出ずに無得点。

試合の流れを掴むためには、ヘーゲンズの投球に依るところが大きくなってきたが、6回表には先頭の桑原にスライダーを捉えられ、左中間突破の三塁打を打たれてしまう。
前進守備を敷いて1点を防ぎに行ったが、田中浩にセンター前タイムリーを浴びて、逆に点差を広げられてしまった。

ただ、続くピンチではロペスを5-4-3のゲッツーに仕留め、点差的にもギリギリのところでは踏ん張れた。

しかし、6回裏の攻撃で1アウトから田中の放った、三遊間への深い当たりが内野安打にならず。
倉本からのワンバウンド送球が高く跳ね、田中が一塁を駆け抜けた方が早かったが判定はアウト。

そして7回裏も、2アウト1、2塁の場面で、小窪の弱い当たりのショートゴロが、再び一塁アウトの判定。
こちらもスロー再生では、ヘッドスライディングをした小窪の手の方が早く一塁に到達しているように見える。

この判定をめぐって、緒方監督が退場処分を受けてしまうことになるが、セーフのプレーをアウトと言われれば抗議するのは当然かと思う。

結局は今永に1安打完封を許してしまうが、菊池、鈴木をはじめ、闘志を内に秘めたような表情でプレーをしていたのが印象的。
アウトセーフの判定について思うところがあったのではなく、初回の1安打しか打てなかった、という事実に対する自身への憤りがあったのではないだろうか。

あの2つのアウトが、正しく判定されてセーフだったら、というのは仮定に過ぎず、その後に打線が繋がって得点を奪えたかと問われても答えは出ない。

現在のルール上、本塁クロスプレーではリプレー検証が行われるが、それ以外ではアウトと判定されればアウト。
ただ一つだけ言わせていただきたいのは、一ファンとしては正しく判定された結果には、何も異を唱える気はない、ということを受け止めてもらいたい。

6回の菊池の守備、7回の筒香の守備など、良いプレーが多く出た試合であったのは間違いない。

今日に関しては鈴木の調子が、打席を追うごとに上がってきた、見逃し方が良くなった、という印象を心に留めて、締めくくりたいと思う。



【カープ情報】2017.04.18 広島対DeNA 公式戦1回戦 好リリーフ、好守で掴んだ流れ、苦しんだ末の逆転サヨナラ勝ち

2017年4月18日に行われた、広島対DeNAの公式戦1回戦の試合結果

DeNA 000 030 000|3
広 島 000 011 002|4

勝 中田 2勝0敗
負 パットン 2勝1敗1S
S -

【本塁打】なし

今季初めてDeNAとの対戦を迎える。
オープン戦や練習試合でも対戦がなく、昨年のCSで勢いに乗っているDeNAのイメージが強く残っている。
そういった状況で、ドラフト1位ルーキーの濱口が先発してくるとなると、ぜひ出鼻をくじいておきたいところ。

まず野村の立ち上がりは、非常に丁寧に投げている印象。
何が何でもストライク先行、という訳ではなく、厳しいコースでストライクを取って、ボールが先行しても慌てない。
これは他の投手では真似が出来ない。
非常に速いテンポで、1回表は三者凡退で打ち取った。

これでじっくりと濱口を攻めていけるというところで、先頭の田中はフルカウントの末に見逃し三振。
これについては、全球種をじっくりと見極め、次の打者に伝える役割を果たした、まさにチームプレーという打席。
手が出なくての見逃し三振ではない。
菊池、丸の連打による、1アウト1、3塁というチャンスは、3人で作り上げたと言える。

新井は四球を選んで1アウト満塁のチャンスとなるが、ここからストレートとチェンジアップの投球に変わった。
鈴木がアウトコース高めのストレートで空振り三振、エルドレッドはチェンジアップで空振り三振で得点できず。

この配球の変化がずばりと決まり、2回以降のカープ打線はどうも濱口のペースで投げさせてしまっている。
その間、四球2つでのチャンスや、ノーアウト2塁のチャンスを逃し続け、徐々にDeNA側へ流れが傾き始める。

4回までは、まったく危なげないピッチングをしていた野村だったが、5回に連打を浴びてノーアウト1、3塁のピンチを背負うと、8番高城のスクイズで1点先制される。
バントは強く、新井のチャージは良かったが、握り損ねて本塁送球が出来なかったようにも見えた。
そして、2アウト2塁、フルカウントとなってインコースを突き続けたが、倉本に死球を与えてしまう。
この出塁によって打線が繋がり、梶谷にはアウトコースのボールになるシュートをレフト前タイムリー、ロペスにはインコースのシュートで詰まらせたがレフト前タイムリー。
決して調子が悪いわけではないが、3点を失ってしまった。

直後の5回裏の攻撃では、田中、菊池、丸でノーアウト満塁のチャンスを作るが、今日の右打者陣は濱口のストレートとチェンジアップの組み合わせに翻弄される。
新井がチェンジアップに空振り三振、鈴木はストレートに詰まって一邪飛。
エルドレッドが、ボールになるストレートとチェンジアップを見送って押し出し四球で1点を返すが、小窪は空振り三振。
チェンジアップに対し、引っ張りの打撃が非常に多く、簡単に餌食になっているのは、昨年からの課題。

濱口に対し、5回で120球以上投げさせており、決して楽なピッチングはさせていない。
しかし、チャンスで右打者に回っても濱口が嫌がっていないのは伝わってきた。

球数的に、6回からは継投策に入ってくるところで、嫌な流れを断ち切るためには、野村が追加点を与えないピッチングが最低条件。

6回表の、野村対倉本の打席で、アウトコース低めのチェンジアップを、体を開かずにセンター方向へ押し込むヒットを打たれており、チェンジアップの打ち方はこうあるべき、というのを見せ付けられた。
それでも後続は打ち取って、最低条件である追加点阻止には成功。

あとは、右投手が多いDeNAのリリーフ陣相手に、逆転を狙っていく展開となる。

先日の阪神戦では、9回ドリス相手に結果が出なかった安部、松山といったところにヒットが出てくれば、得点の雰囲気が出てくる。

ただ、左投手に対して、右打者が合っていないと感じているのだろう。
リリーフ一番手は砂田。
石原は初球で打ち取られるが、代打下水流はようやくコースに逆らわないバッティングで、右中間を破る二塁打で出塁する。
田中も逆方向への打球を放つがショートゴロとなり2アウト2塁。
そして、菊池はアウトコースのストレートを、ライト方向へ弾き返して、ライト前タイムリーヒット。

濱口の右打者へのボールに比べると、砂田のボールは素直で癖が少ない。
球筋の違いと言えばそれまでかもしれないが、この菊池の逆方向へのバッティングに続き、丸も左中間へヒットを放ち、2アウト1、3塁。
正直なところ、今日の試合に関してはここまでは来ることが出来る。
あとは、新井、鈴木、エルドレッド、小窪がチャンスで打てるかどうか。

投手が須田に代わり、新井の打席というところで、一塁ランナーの飛び出しに、DeNA守備陣が冷静に反応した。
菊池が三本間に挟まれてタッチアウトとなり、痛恨の走塁ミス。
当たりの出ていなかった4番の打席でダブルスチールを仕掛けるのは、カープにとって負の連鎖を生むことは身に染みて分かっている。
それ故に、ダブルスチールではなかったと思う。

ともあれ、1点及ばずに終盤の攻防に移っていく。
その走塁ミスの重い雰囲気を、7回表に登板の薮田の好リリーフがリセットした。

そして7回裏のマウンドには山崎康が上がる。
山崎康相手に、左の代打攻勢が出来ない打順の巡りというのは、新井、鈴木、エルドレッドと続いていくとしても、DeNAとしては良い形には違いない。
新井の弱い当たりが内野安打となり、鈴木は今日はストレートにタイミングが合わず空振り三振となるが、エルドレッドは三遊間の深い位置に飛ぶ内野安打。
小窪、石原、薮田と続く打順で、さあ、安部、松山といった代打攻勢かと思いきや、小窪はそのまま打席へ。
ワイルドピッチの間にランナーが進塁し、1アウト2、3塁となるが、小窪は前進守備のショート正面のゴロでランナーはそのまま。
2アウト2、3塁で代打松山が起用されるが、3-1からボール球を2球連続で振って空振り三振。

DeNAの投手起用が決まってしまった。

8回表も薮田が続投し、捕手は會澤に代わる。
回跨ぎでも、捕手を交代しても影響が出ないようにオープン戦から試していたオプションで、ようやく効果を生んだ。
菊池のファインプレーも飛び出し、なんとか薮田の好投に報いてもらいたい展開となってきた。

しかし、8回裏は3番手の三上の前に、代打安部、田中が打ち取られ2アウト。
菊池はアウトコースのストレートをセンター前に運んだが、丸が高めのストレートでセンターフライに打ち取られ3アウト。

残り1イニングで、初対戦となるパットンを攻略しないといけなくなった。

9回表は、中田が2アウトからピンチを背負ったものの、後続を断って、9回裏の攻撃に望みを繋ぐ。

9回裏のマウンドにはパットンが上がる。
先頭の新井が、150キロのストレートに付いて行き、センター前ヒットでノーアウト1塁。
代走の上本が送られ、打席には鈴木。
今日のDeNAバッテリーの考えでは、当然ストレート勝負を選択してくる。
鈴木としては、ストレート狙いで打つしかない。
そのアウトコースのストレートを、引っ張らずにセンター返しの打球を放つと、ライナーでセンター前で弾む。

ノーアウト1、2塁でエルドレッドは低めのスライダーを捉えると、ライナーで左中間をフェンスに直撃するタイムリーヒットで同点に追い付く。
ただ、打球が低かったことで、打球が抜けるのを確認してからスタートを切った上本は生還したが、鈴木、上本はそれぞれ2塁と1塁に止まる。
そのため、小窪に送りバントのサインを出すことになり、小窪はきっちり送りバントを決めた。
1アウト2、3塁で、途中からマスクを被っている會澤が打席に向かい、ストレートに対し引っ張り気味のフルスイング2回で追い込まれる。
しかし、最後はアウトコース高めのストレートを、センター返し。
ライナーで抜けていく、サヨナラタイムリーヒットで、逆転勝利を飾った。

小窪を起用し続けたことで、打順が回ってきたところで送りバントという作戦を採ることになり、途中出場で初打席を向かえる會澤に好機で回ってくる。
山崎康相手に、代打策を採っていっていたとしたら、こういう展開になっていたかどうかは分からない。
ベンチの判断が、良い方向へ流れを持ってきたということになるだろう。

今日は、8回までもう一本が出ない展開で、特に鈴木が苦しんでいた。

その鈴木にヒットが出て打線が繋がった。

センターから逆方向へのバッティング。
丸、菊池の好守。
薮田、中田の好リリーフ。
ベンチの判断。
DeNAの新守護神の初対戦で逆転サヨナラ勝ち。

負けはしたけど良い試合、と、良い試合をして逆転サヨナラ勝ち。
わずか10分ちょっとの間で、大きく意味合いの違う試合になったのは、1回から8回までの積み重ねがあったからこそ。
鈴木も4打席苦しんでいたからこそ、5打席目のヒットが出たとも言えるし、意味のないイニングがない、中身の濃い1試合だった。







【カープ情報】2017.04.16 広島対阪神 公式戦6回戦 九里好投も報われず、スミ一での敗戦

2017年4月16日に行われた、広島対阪神の公式戦6回戦の試合結果

広島 100 000 000|1
阪神 001 000 01×|2

勝 マテオ 2勝0敗
負 九里 2勝1敗
S ドリス 0勝1敗6S

【本塁打】なし

対能見ということで、新井、鈴木、エルドレッドを揃い踏みでスタメン起用し、投手の九里を含め一週間前とまったく同じスタメンを再現してきた。

田中は4球連続スライダー攻めをされたが、その4球目はバットの届く高さに来たことでセンター前ヒット。
菊池は三遊間突破のレフト前ヒットでノーアウト1、2塁。

丸は緩い当たりのショートゴロが進塁打となり、新井が四球を選んで、1アウト満塁となる。
そして鈴木が、アウトコースのチェンジアップを軽く合わせ、ややバットの先ではあったがレフトへ犠牲フライを打ち上げた。

1回表の阪神バッテリーの攻めは、特に右打者に対してはアウトコースが非常に多く、インコース膝元で打ち取られるケースがなかった。
エルドレッド四球で再び満塁となったが、小窪は2-0から打ち上げてしまって、ショートフライで追加点ならず。
その2人に対しても、インコースでのストライクはなかった。

一方の九里の立ち上がりは、ストライク先行、変化球の切れも悪くなく、危なげなく三者凡退で抑えた。

2回表の攻撃では、會澤がレフト前ヒットを放ち、九里が1球で送りバントを決める。
田中、菊池が倒れて得点は出来なかったが、攻撃の形は作っており、試合の流れは悪くない。

そう思ったのもつかの間、2回裏には福留には攻めた結果、四球となってしまうが、原口には急に制球を乱してストレートの四球。
2者連続四球でランナーが溜まり、鳥谷に対しても若干コントロールが定まらない。
ただ、ここから立て直し、鳥谷を見逃し三振、上本ショートゴロで2アウト。
梅野にはインコース2球で追い込んでから、3球目も會澤はインコースへ構える。
牽制のタイミングでいったん、打席を外すことになり、コースを変更してアウトコースへ。
このアウトコースは、梅野の読み通りだった。
コースに逆らわないバッティングで、ライト方向へ良い当たりの打球が飛んでいくが、鈴木が追いついて3アウト。

結果的にはアウトになって、無失点で切り抜けたものの、阪神側の読みの良さが、少し目立ち始めた。

3回表の攻撃では、丸センター前ヒット、新井6-4-3の併殺でランナーなし。
2アウトから鈴木、エルドレッドの連打で2、3塁となったが、小窪が空振り三振で無得点。
このイニングから、右打者のインコース膝元にストライクが決まり始めた感がある。

3回裏の九里は、先頭の能見にフルカウントの末に四球を与え、糸原にはさんざん粘られて連続四球。
わずかなところでストライクが入らなくなっており、冷静さが失われてきたのか、高山の投ゴロを弾いてオールセーフ。
もちろん捕球できていれば、併殺コースの打球だった。

ノーアウト満塁で糸井を迎え、1点は諦めて、内野は中間守備。
ファーストゴロを新井が弾き、何とか打者走者だけアウトにしたが、その間に1点返され同点。
1アウト2、3塁となり、福留をインコースのストレートで見逃し三振。

この1点を取られた後でも、インコースを突く投球でアウトを1つ取ったのが、九里の成長。
この福留の1つのアウトで、梅野の打席以降、阪神側へ傾きかけていた流れを一旦断ち切った。
続く原口は初球のカットボールでレフトフライに打ち取り、ノーアウト満塁のピンチを1点だけで凌いだ。

能見が立ち直り、九里も踏ん張ったことで、試合の流れはまったくの五分と考えて差し支えない。
次の1点をどちらが先に奪えるか、というところで、能見が5回でマウンドを降りる。

6回7回は桑原にパーフェクトリリーフで抑えられるが、九里も6回7回は5者連続三振で無失点。
8回はマテオに抑えられ、ますます1点が重い展開になってくる。
甲子園で8回裏に勝ち越されると、球場の雰囲気が大きく変わる。

先頭の糸原の打球は、九里の頭上をワンバウンドで越えていく。
この打球に追いついた菊池が、一塁でアウトにするファインプレーで、嫌なランナーの出塁を阻止。
ただ、続く高山には、アウトコース低めのツーシームを、上手いバットコントロールでセンター前に運ばれる。
糸井を迎える段階では、120球を越え、最後の踏ん張りどころを迎える。

糸井にはフルカウントになり、ランナーがスタートを切り、内野ゴロでも得点圏にランナーが進む場面になってしまうが、打ち上げた打球を會澤がフェンスにぶつかりながら掴み、捕邪飛で2アウト。

福留の打席で、高山が二盗を決めたことで、無理に勝負をせずに四球を与え、2アウト1、2塁で原口との勝負。

フルカウントからの勝負球はインコースへのツーシーム要求だったが、アウトコースから真ん中に曲がってしまってレフト前タイムリーヒット。
1点を勝ち越されたことで、九里は降板し、薮田がマウンドに上がる。
そうは言っても、1点差での最終回の攻撃であれば、抑えのドリス相手に、安部、松山、天谷の左打者3人が代打で控えているだけに、希望は残っている。

そして、薮田が期待通り、鳥谷を3球三振に打ち取って、1点ビハインドのまま最終回の攻撃を迎えることになる。

9回表は、ドリスに対し、先頭のエルドレッドがサードゴロで1アウト。
そして、代打の1番手安部はインコースのストレートで空振り三振。
2アウトとなって、代打2番手松山は、低めのフォークで空振り三振となりゲームセット。

今日の試合に関しては、能見が立ち直り、リリーフ陣も含め4回以降ノーヒットに抑えられたことで、苦しい展開になった。
今季のカープは、若手の先発投手には出来るだけ長いイニングを投げさせるのが、チーム方針となっている。
九里は7回で120球近くを投げていたが、被安打2、奪三振は10個と、内容的には良かった。
ただ、突発的にコントロールを乱し、投手に四球を与えたりと球数が嵩んでしまったことで、いずれにしても完投ペースではなかった。

目先の1勝という点では、残念な敗戦となってしまったが、九里の次回登板では反省を活かした投球を見せてくれるだろう。



【カープ情報】2017.04.15 広島対阪神 公式戦5回戦 岡田プロ入り初完投勝利

2017年4月15日に行われた、広島対阪神の公式戦5回戦の試合結果

広島 402 100 000|7
阪神 000 010 000|1

勝 岡田 2勝0敗
負 青柳 0勝1敗
S -

【本塁打】なし

昨日はエルドレッドが休養日で、今日は新井が休養日。
ただ、スタメンの並びは代えてきており、4番鈴木、5番に安部を入れてきた。
エルドレッドの6番が機能しており、そこを変えたくないという意図のスタメンに思える。

昨日は阪神の堅い守備に攻撃を阻まれていたカープ打線だったが、今日は初回から阪神の守備の乱れに付け込んで4点を奪った。
特に大きかったのは、エラーと押し出し死球のあとに、天谷がスライダーを捉えてセンター前タイムリーヒット。
昨日あと一本が出なかった、阪神守備陣に防がれていただけに、あと一本が出た、という意味がある。

対する岡田の立ち上がりは、先頭の高山に3-0というカウントとなるが、そこから立て直してセカンドゴロ。
これで上手く試合に入っていけた感じになり、上本、糸井を連続三振に打ち取って三者凡退。
球速は150キロ出ているが、得意としているカットボールはやや抜け気味。
それだけに、すんなり立ち上がったのは、岡田にとって良いスタートとなった。

3回の攻撃では、先頭の安部が一塁線を破る二塁打で出塁するが、エルドレッド、天谷は低めの変化球で2者連続三振。
2アウト2塁で石原は敬遠となり、岡田が打席に向かう。
当てただけの投ゴロに打ち取られたものの、青柳は一塁のはるか頭上へ大暴投し、タイムリーエラーで1点追加。
さらに田中がセンター前にタイムリーヒットを放ってもう1点。
菊池のライト線への打球は、福留のダイビングキャッチに阻まれたものの、相手のエラーで追加点を取る展開は、試合の流れを大きく引き寄せることになる。

岡田はスイスイと投げ続けていたが、5回にはあまりに調子が良く、簡単にストライクを取りにいったところを捉えられた。
もっとも、リードしている展開で、慎重になってボール先行、ランナーを溜めてしまうピッチングではないので、ある程度納得ずくの1失点かと思う。

テンポ良く投げることで、安部、堂林の良い守備も見られ、中盤までは走攻守で隙のない野球が出来ている。

岡田は8回を投げて105球。
前回登板では、8回で150球近く放っており、完投は次回に持ち越し、という状況だったが、その通り次回で完投を目指せるピッチングをして見せた。

9回裏のマウンドでも、それまでの投球と変化はなく、三者凡退で見事プロ入り初完投勝利。
今季のベストピッチと呼んで差し支えないと思う。





【カープ情報】2017.04.14 広島対阪神 公式戦4回戦 加藤試合を作るも敗戦投手、勉強代を支払って連勝ストップ

2017年4月14日に行われた、広島対阪神の公式戦4回戦の試合結果

広島 000 100 010|2
阪神 003 000 01×|4

勝 メッセンジャー 2勝0敗
負 加藤 1勝1敗
S ドリス 0勝1敗5S

【本塁打】なし

昨日ようやく松山に初ヒットが生まれ、移動日なしで甲子園での試合を迎え、先発投手はメッセンジャー。
タイミング的には、新井あるいはエルドレッドが休養日で、松山がスタメン復帰という流れになっている。

メッセンジャーのピッチングに対し、今日はカープ打線にあと一本が出なかった。
初回から粘りを見せ、結果的には3人で攻撃が終わったものの、20球以上投げさせ、10分以上攻撃を続けている。
いつも通りの攻撃スタイルではあったし、ランナーを出してプレッシャーを掛けにも行っていた。

ただ、今日のメッセンジャーは崩れなかった。
それがあと一本が出ない展開に繋がったと言えるだろう。
スリーボールになったのは何度もあったが、四球はゼロ。

甲子園での試合ということもあってか、阪神の守備陣に良い動きが出ていたのは感じた。

鈴木のセンターライナー、松山のサードゴロ、田中のタイムリーヒットで狙った二塁で憤死など、ヒットあるいはセーフになってもおかしくないプレーが、阪神守備陣に阻まれた。

全てが上手くいっていた10連勝中の試合との違いは、相手にミスが出なかった、ということが言える。

そしてカープ側のミスと言えば、記録に残ったのは8回裏のヘーゲンズのバント処理、悪送球の1つだけ。

しかし、3回表の加藤の送りバント失敗、併殺打というのは反省材料となる。
先発投手が、打席での失敗をきっかけに試合の流れを相手に渡してしまうという経験は、誰しも通る道ではある。

2回裏に、梅野のピッチャー返しの打球が直撃し、それでも続投し、6回3失点で試合を作るピッチングが出来たというのは、ルーキーとしては上出来。
福留の打ち取ったような当たりが内野安打になるという、不運なヒットなども重なって失点してしまったが、これも試合の流れが影響している部分もある。

6回8四球というコントロールについては、すぐに直せるとも思えず、持ち味として受け入れた上でのピッチングになる。
それ以外で、今日の加藤のピッチングの悪かった点と言えば、フォークの精度がいまいちだった事。

完全に内容の悪い負けという試合ではないにしても、負ける要素はあった試合。
かみ合わなかった部分があったというだけで、後に引きずるようなことはないと思いたい。



【カープ情報】2017.04.13 広島対巨人 公式戦3回戦 松山ようやく開幕を迎える同点弾、9回に大逆転勝利

2017年4月13日に行われた、広島対巨人の公式戦3回戦の試合結果

広島 400 000 007|11
巨人 301 010 000| 5

勝 ブレイシア 1勝0敗
負 カミネロ 0勝1敗4S
S -

【本塁打】マギー1号、松山1号、石原1号

前回登板では、ストレートの球威は戻っているものの、コントロールという課題も残った大瀬良が先発。
味方の守備に助けられての、6回無失点という投球だっただけに、さらなる上積みも期待したいところ。

また、巨人先発の吉川とは2013年の交流戦で対戦があるが、当時は廣瀬の本塁打で1点を取るのがやっとで、手も足も出ずに抑えられたという印象しか残っていない。
もっとも、2012年には四球連発の大荒れのピッチングをしており、その日にどういう面が表れるかで投球内容が変わってくる。

初回のカープの攻撃では、やはりボールは荒れ気味。
田中は0-2というカウントから四球を選び、菊池、丸、新井が3者連続でセンター返しの打球を放つ。
菊池と丸の当たりはヒット性ではあったが、共にセカンドの中井が弾き、アウトは1つだけとなり、新井のセンター前ヒットで菊池が本塁を陥れた。
この菊池の本塁突入は、一旦はアウトの判定が出たが、キャッチャーの追いタッチとなっており、菊池の手の方が速く本塁に触れていた。
菊池の走塁技術の高さが活きた先制点となった。
鈴木の叩き付けた打球がレフト前に抜けていくタイムリー、エルドレッドは引っ張ってのタイムリー二塁打、小窪はセンター前にしぶとく落ちるタイムリー。
4連続タイムリーヒットで4点を先制する、幸先の良いスタートとなった。

しかし、大瀬良のピッチングがピリッとしない。
4点リードの勢いに乗って、変化球でカウントを稼いで、ストレートで仕留めるというピッチングが出来ていたのは2アウトまで。
坂本にアウトコースのストレートをセンター前ヒットとされると、阿部にはインコースのカットボールが高めに浮いて、ライト線へのタイムリー二塁打となってしまう。
鈴木がクッションボールの処理を誤った感じはあったが、続くマギーへの投球は完全に失投。
インコースを狙ったストレートが、逆球でアウトコース高目へいってしまい、右中間へのスリーランを浴びて1点差に迫られる。

勝負球が逆球になって甘くなるという、大瀬良の入団以来の課題がここでも顔を覗かせてしまう。

それでも、2回以降立ち直れば、立ち上がりが悪かっただけという見方も出来る。

また、どちらの投手が先に立ち直るかで、試合の展開に大きく関わってくる。
巨人先発の吉川は、2回に入ってもボールが荒れており、立ち直れるかどうか微妙な投球となっている。
そして、早くも投手交代という勝負手を打ってきた。

高木勇がマウンドに上がり、カープ打線の勢いが止められてしまう。
先発投手が立ち直るのを待つのではなく、ロングリリーフで試合を作り直してくるという策が嵌ったことで、巨人が流れを掴みかけた。

大瀬良は2回以降は少し落ち着きを取り戻したが、それでも勝負どころでの逆球は目立っている。
右打者へのインコース狙いは、引っ掛かってアウトコースへ。
左打者のインコース狙いは、シュート回転でアウトコースへ。
どちらにしても、球速ほどの威力はない。

3回にはマギーにセンター前にポトリと落ちるタイムリーを浴び同点、5回には阿部にセカンドの頭上をふらふらと越えていくタイムリーを浴びて逆転。
コースはそこまで悪くなくても、ヒットゾーンに運ばれてしまう。

高木勇に代わってからは、ノーヒットとなっているカープ打線は、吉川用のスタメンからメンバーを代えるタイミングを逸してしまう。

5回裏に逆転を許し、6回表の大瀬良の打席では、そのまま大瀬良が打席に向かった。
昨日の床田が5回5失点というピッチングの後、6回と7回を投げきっていたが、今日は意味合いが違う。
5回で85球という球数で、まだ余力はあるからというのも一因かと思うが、このままでは終われないだろう、何かを掴んでもらわないと困る、という意図も感じられる。

大瀬良の6回裏のピッチングは、長野には粘られ、重信にはボール先行と苦労しながらも打ち取り、小林は3球でアウトを奪って三者凡退で抑えた。

しかし、7回表の続投の高木勇に対し、結局一本のヒットも打つことが出来ずに、投げ終えられてしまい、勝ちパターンの継投に入られてしまう。
大瀬良も7回のピッチングは、ようやく低目へ制球出来るようになり、スライダー、カットボールも低めに決まって、危なげなく打ち取った。
こういうピッチングを見たかった。

そして、8回マシソン、9回カミネロという投手と、この三連戦で初めて対戦することになり、2人とも余力十分。
右投手2人に対し、左の代打攻勢をかけるが、安部のピッチャーライナーがマシソンのグラブに収まるというのが、今日の流れを象徴している。

この流れを断ち切るのは、やはり守備から。
8回裏の2アウト3塁のピンチで、長野の高く弾んでピッチャーの頭上を越えていく打球を、菊池がジャンピングスローでアウトにする。

そして、開幕から何度も言い続けていた、松山の不調時期は最長2ヶ月ほど。
2月25日のオープン戦開幕から、間もなく2ヶ月が経とうかというこの試合、カミネロの初球の156キロストレートを、一振りで仕留めた。
代打松山の初球本塁打で、同点に追い付き、松山がようやく開幕を迎えた。

さて、松山の同点弾がカミネロの動揺を誘ったのか、制球を乱し始め、田中が四球を選び、菊池は送りバントを決める。
そして、菊池の送りバントを処理しようとしたカミネロは、ボールをこぼした挙句に、そのボールをキック。
ファールラインを超えてボールが転々とする間に、それぞれ進塁してノーアウト2、3塁のチャンスを迎える。

丸は、シュート回転で真ん中に甘く入ってきた失投を逃さず、ライト前2点タイムリーヒットで勝ち越し。
新井はセンターフライに倒れたが、鈴木はレフト前ヒットで繋ぐ。
カミネロの150キロ中盤のストレートにも力負けしない各打者のスイングも見事だが、やはりシュート回転で甘くなっているボールを一振りで仕留めているという積極性と確実性も見逃せない。
安部も低めのストレートを捉えて、センター前タイムリーヒットで3点差。

ここでカミネロを諦めて、池田がマウンドに上がるが、その初球を石原が振り抜き、レフトスタンドへ放り込んで試合を決めた。

同点に追い付き、丸の勝ち越し2点タイムリーが出た時点で、最終回のマウンドは今村が上がることが決まっていたのだろう。
6点差でもそのまま今村がマウンドに上がり、3人で抑えて逆転勝利。

松山がこれで調子を上げてくれれば、さらに打線の繋がりが良くなってくる。
大瀬良も、7回のピッチングは文句なしで、良い感覚で投げ終えたと考えれば、もう一度先発登板のチャンスは残るかもしれない。







【カープ情報】2017.04.12 広島対巨人 公式戦2回戦 床田プロ入り初勝利

2017年4月12日に行われた、広島対巨人の公式戦2回戦の試合結果

広島 024 010 020|9
巨人 200 030 000|5

勝 床田 1勝0敗
負 内海 1勝1敗
S -

【本塁打】阿部5号、新井2、3号、エルドレッド3、4号、村田1号

中崎不在となった昨日の試合で、3点差とは言え東京ドームで逃げ切りに成功。
今村がクローザーとして起用され、期待に応えたことで、チームとしての戦い方にぶれが生じないことが大きかった。

とりあえずは終盤までリードすれば、逃げ切り態勢は整ったということで、初勝利を目指す床田に期待されるピッチングは、6回3失点というものに変わりはない。

今日の試合では新井が4番に復帰し、スタメンの中で打撃の調子が上がっていないのは會澤ということになる。
巨人先発の内海に、じわじわとプレッシャーを掛けていきたいところだったが、初回は田中が3-0からカウントを整えられて空振り三振。
菊池は良い当たりだったがショートゴロ、丸は高いバウンドのショートゴロに倒れ、内海の術中に嵌ったかのような、打たせて取るピッチングの前に三者凡退となった。

床田の立ち上がりは、先頭の中井にアウトコースへのスライダーをセンター前に弾き返されると、立岡の高く弾んだファーストゴロが進塁打となる。
坂本にはインコースも攻め、低めのフォークで体勢を崩してショートゴロに打ち取る。
しかし、阿部にはアウトコースのスライダーがやや甘く入り、一振りで捉えられた。
ライトスタンドへのツーランを浴び、2点を先制されてしまう。
ただ、続くマギーには、インコースを攻めて見逃し三振を奪っており、簡単には崩れない投球を見せてくれた。

すると、2回には新井が真ん中低めのカットボールをレフトスタンドへ放り込み、エルドレッドも高めのチェンジアップをしっかりと溜めて左中間に放り込み、ソロホームラン2本で、すぐさま同点に追い付く。
初回は低めに決まっていた内海のストレート、カットボール、チェンジアップは、急に高く浮くようになり、甘いボールを逃さなかったということだろう。

2回の床田は、フォークを軸にも出来るし、ストレート、カットボールでインコースを攻めきれる。
際どいコースへ、どんどんストライクを投げ込み、三者連続三振で、きっちり立て直してきた。

すると3回表のカープの攻撃では、内海の甘いボールを捉え、菊池のセンターオーバーの二塁打、丸の四球でチャンスを作ると、新井がやはりアウトコース高めの甘いカットボールを捉えて、二打席連続の本塁打をライトスタンドへ放り込む。
さらに、エルドレッドもアウトコース高めのストレートを逆方向へ押し込み、ライトスタンドへの二打席連続本塁打で続く。

床田の5回のピッチングは、点差が5点に広がり、下位打線を迎える。
會澤とともに長打を警戒、大量点を避ける、という意識が働いたのか、それまでのインコースを突くピッチングが影を潜めた。
長野にインコースのストレートを詰まりながらもセンター前に落とされたことで少し考えたのか、岡本にはアウトコースのスライダーをセンター前ヒットとされ、ノーアウト1、2塁。
小林は当てただけの、進塁打となるファーストゴロに打ち取るが、これもアウトコース。
1アウト2、3塁で迎える代打村田には、ようやくインコースに連続して投げ込むが、3球続けてボールになる。
カウントを悪くして、仕方なく投じたスライダーがど真ん中にいってしまい、村田が一振りでレフトスタンドへライナーで突き刺した。
平然と見送られるインコースではなく、手を出さざるを得ないボールで攻められれば、投球の幅も大きく広がる。

5失点、そして2点差に迫られたとは言え、5回で65球しか投げていない状況で、一発以外では大きく崩れていない投手を簡単に代える理由もなく、そのまま床田は続投。

もっとも、6回裏にはランナーを出さない状況では、坂本、阿部を打ち取って、もう一踏ん張りを見せた。
5回のスリーランの後に崩れてマウンドを降りていたら、当然7回のマウンドに上がることはない訳で、この6回と7回の投球で得られた経験は、今後の成長に繋がっていくだろう。
特に7回は、3人目で村田に打席が回ることを頭において投球し、2アウトランナーなしの状態で村田を迎えることに成功した。
インコースでもストライクを取れたことで、アウトコース勝負も活きる。
アウトコース低めのストレートで勝負し、セカンドゴロに打ち取って、7回を投げ終えた。

本塁打2本による5失点は、先発投手の役割を果たせたか、と問われると、甘いかもしれないが今日は果たせたと答える。
初回のツーランはともかく、それ以外では相手に流れを渡すような投球はしなかった。
村田のスリーランも、相手に流れを渡すほどではなかったし、7回にはその村田を打ち取って、リードを保ったまま継投策に入ることが出来た。

今後は、勝負どころで一発を浴びないような、最小失点で凌ぐ投球を身に付ければ、先発として起用したくなる投手になれるだろう。
何と言っても、近代のプロ野球で7回97球というのは、あまりお目にかかれない。

8回表に、代打堂林のレフトオーバーの2点タイムリー二塁打で突き放し、リードを広げて勝ちパターンのジャクソンを投入するという良い流れが出来た。
そのジャクソンは、先頭の中井に対し、バットにかすらせることもなく、154キロのストレートで見逃し三振を奪う。
立岡にはボール先行となったが、力のないレフトフライ。
そして坂本も、あっさりとファーストファールフライを打ち上げてくれて、三者凡退に打ち取った。
昨日の9回の今村のピッチングでも感じたが、相手に反撃させる雰囲気を作らせないのは、チーム状態が良い証拠。

最終回のマウンドには、投げる度に信頼度を増している感のある薮田が上がる。
最速153キロのストレートで、ストライク先行で押し込んでいき、無失点で抑えきり、床田のプロ入り初勝利達成となった。





【カープ情報】2017.04.11 広島対巨人 公式戦1回戦 投手戦予想が乱打戦へ、好リリーフの中田が今季初勝利、今村初セーブ

2017年4月11日に行われた、広島対巨人の公式戦1回戦の試合結果

広島 000 006 300|9
巨人 001 023 000|6

勝 中田 1勝0敗
負 森福 0勝2敗
S 今村 0勝0敗1S

【本塁打】中井2号、菊池1号

野村対菅野という先発投手の名前を見るだけで、投手戦になるのではないかという予想で試合が始まる。
カープとしては、中崎が登録抹消されたものの、ヘーゲンズ、ジャクソンという昨シーズンの勝ちパターンでの継投を担った2人に、ブレイシアも加わり、助っ人リリーフ陣3人体制という形が出来ている。
今村と、好調を維持している薮田、中田も待機しており、リリーフの人数は足りないことはない。

また、カープの4番には鈴木が入ったが、時間の問題だったので特に驚くことはないが、5番の松山の調子が上がっていれば、4番松山という可能性もあっただけに、どちらかと言えば松山の奮起に期待したいところ。

そして、両投手の立ち上がりは、キレ、コントロールともに申し分なく、共にランナーを出すことはあっても、ピンチを背負っているという感覚にならない。

良いリズムで投球すれば、守備も好守で応えられるもの。
1回裏はエルドレッドが一二塁間への当たりを好捕する。
2回裏にはマギーの痛烈なショートゴロを弾いてしまった田中だったが、直後の投ゴロ併殺打では、一塁ランナーに足元をすくわれそうになりながら併殺完成。

さあ、守備からリズムを作っていこうというところだったが、3回裏の2アウト3塁という場面で、立岡のサードゴロを、安部が一塁悪送球してしまい、タイムリーエラーで1点を先制されてしまう。

さらに、5回裏には中井に抜け球のような真ん中高めのカーブを捉えられ、レフトスタンドに運ばれるツーランで3点差。

菅野相手の3点差は非常に大きいが、5回無失点、8三振を喫していたものの、投球数は95球と、印象ほどスイスイ投げさせていた訳ではなった。

6回表の攻撃で、先頭の鈴木がレフト前ヒットで出塁すると、開幕以降ノーヒットの松山が四球を選んで繋ぐ。
エルドレッドは三振に倒れてしまうが、エルドレッドの打球の強さを警戒している巨人内野陣がベースカバーに入っていない隙を突いて、鈴木が三盗を決める。
この三塁進塁が、活きることになる。

1アウト1、3塁で、安部は弱い当たりのファーストゴロとなるが、打球を処理したファースト阿部は、三塁ランナーの鈴木が本塁を狙わず、三本間で止まったことで、ゲッツー狙いで二塁送球を試みる。
だが、当たりが弱すぎで二塁送球が間に合うタイミングではなくなり、その二塁への送球の姿勢を見せた瞬間、鈴木は再スタートを切って、本塁を陥れた。
オールセーフで1点を返し、1アウト1、2塁で石原に代打新井を送って、数少ないチャンスをものにしようと攻めの姿勢を見せる。
新井は、当たり損ねのサードゴロに倒れるが、ここも当たりが弱かったことで併殺にはならず。
そして、野村に代打小窪を送り、ストレートを逆方向へ弾き返すと、やや前進守備を敷いていたライト長野の頭上を襲う、2点タイムリー三塁打で同点に追い付く。

同点に追い付き、さらに田中が四球を選んだところで菅野は交代。
球数が125球に達したことが交代の一因だろうと思えるが、6回途中で3点という得点での125球は、カープ打線に粘りがあったという証明とも受け取れる。

開幕から無失点投球を続けてきた、ルーキーの谷岡から菊池が、池田から鈴木が、それぞれタイムリーを放って逆転に成功。

3点差をつけて継投策に移っていき、まずは登録されたばかりのヘーゲンズがマウンドにあがる。
ヘーゲンズが勝ちパターンの一角で、昨シーズンのような投球が出来れば、中崎不在の状況でも幾分かは投手起用が楽になるところだったが、今日のヘーゲンズはカットボールがほとんどコースに決まらない。
曲がりも少なく、左打者のインコースに食い込む感じがない。
バットに当たればヒットコースに飛ぶという感じになってしまい、1アウトも取れずに3点を奪われて同点に追い付かれてしまう。

ノーアウト1、2塁で中田がマウンドに上がり、その最初の打者小林がスリーバント失敗。
この送りバント失敗が、勢いづいていた巨人打線の流れを止めることになった。
もちろん、低目を突き続けた中田のピッチングが見事だったのは言うまでもないが、同点で留めたことが試合の流れを再びカープに呼び戻すことになった。

7回裏には、左の森福から安部が引っ張ってのライト前へのクリーンヒットを放つと、會澤が送りバントを決めて勝ち越しのチャンス。
そして小窪が2打席連続のタイムリーで勝ち越すと、菊池がこの日5安打目のツーランで突き放す。

今日の試合に関しては、ヘーゲンズ以降のリリーフ陣が好投を見せてくれた。
ピンチを断った中田、セットアッパー的な起用に応えた薮田、今シーズン初セーブを記録した今村。
薮田は153キロのストレートで押し、フォークでも空振りを奪う。

今村はナゴヤドームでは落ちきらなかったフォークで坂本の体勢を崩して浅いライトフライに打ち取り、マギーを空振り三振に打ち取る。

投手戦予想の試合がこれだけの乱打戦になり、3点差でも決して油断できない試合展開のはずが、最終回に何のドラマも起こさせない今村の落ち着いたピッチングは頼もしい。

5回3失点の野村はともかく、ヘーゲンズは今季初登板で乱れたという部分もあるだろうし、勝ちきったことで救われた思いもあるだろう。
プロ入り初の4番に座って、即座に結果を出した鈴木にとっても、良いスタートが切れた。

5番に入った松山が、四球で繋いだ6回がビッグイニングになったのは、偶然ではない。
次は、打って繋ぐ打撃を期待している。





【カープ情報】2017.04.09 広島対ヤクルト 公式戦3回戦 九里7回2失点で2連勝、菊池のポジショニングには改めて驚かされる

2017年4月9日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦3回戦の試合結果

ヤクルト 000 000 200|2
広  島 001 000 50×|6

勝 九里 2勝0敗
負 星 0勝1敗
S -

【本塁打】なし

今シーズン、ここまで8試合を戦って6勝1敗1分け、そのうち1失点での勝利が4試合ある。
その最初の1失点での試合で、勝利投手となった九里が先発。
守備も、投手陣もその試合からリズムが良くなり始めたと言う印象が強いだけに、今日の試合でもチームに良いリズムをもたらすピッチングを期待したい。

対するヤクルト先発のオーレンドルフとは初対戦となるが、投げ終わった後の守備とクイックに不安があるだけに、ランナーを出して揺さぶりをかけていきたい。

なお、本日は現地観戦のため、いつもとは違うバージョンで進めたいと思います。

九里の立ち上がりは、坂口にきれいな当たりのセンター前ヒットを打たれ、大引が送りバントを決めて、いきなりピンチを背負う。
ただ、山田、バレンティンと続くクリーンアップに対してもストライク先行で、山田は初球を狙い打ったようなスイングだったが捉えきれず、バレンティンは低目へのツーシームで空振り三振。
前回登板でも感じたが、ランナーを出してもバタバタすることがなくなった。

カープの初回の攻撃は、先頭の田中がここ最近目立っている逆方向へのバッティングを見せ、レフト前ヒットで出塁すると、菊池は割と捉えた当たりのレフトフライ。
オーレンドルフのピッチングは、ストレートの球速は140キロ中盤が多いが、コントロールは全般的にアバウトに感じる。
特に初回は高目でのストライクが多く、丸の右中間への当たりは、良い角度で上がりセンターバックスクリーンのわずか手前で坂口のグラブに収まった。
今日のマツダスタジアムの風は、左から右方向へ吹き、時折強い逆風となり、もう一伸びがなかったのは風の影響もあったように見えた。

2回の九里のピッチングは、1アウト2、3塁のピンチとなったが、しっかりと内野ゴロを打たせて三塁ランナーの生還を許さない。

3回のカープの攻撃では、田中の左中間突破の打球に対し、バレンティンが足を出して打球を止めようとするも追い付けず、三塁打でチャンスを作る。
2アウト後、丸はアウトコース要求のストレートが、やや内に入ってきたところを捉えて、センター前にタイムリーヒットを放ち、1点を先制。

九里は先制後もピッチングが変わらなかったが、6回表にはコントロールの乱れから大引に四球を与え、山田の前にランナーを出してしまう。
フルカウントとなったことで、エンドランを仕掛けられたが、山田の打球が強いショートゴロとなったことで、6-4-3の併殺打で無失点投球が続く。

6回を投げ終えて92球という球数で、無失点投球が続いていることから、当然7回も続投。
残念だったのは、簡単に2アウトをとった後にヒットと四球でランナーを溜めてしまい、代打大松にライト線への2点タイムリー二塁打で逆転を許してしまう。
ここのところ左の代打で存在感を示している大松に逆転打を打たれ、同じく右の代打の鵜久森を迎えたところが、今日一番の踏ん張りどころとなる。
そして、気落ちしてボール先行することなく、しっかりと攻め切ってスライダーで空振り三振。

付け足しておくと、九里は今日も打席で粘りの姿勢を見せ、十分に先発投手の役割を果たそうという意識は伝わってきていた。

そういう勝利に貪欲な姿勢は、チームに良い影響を与える。
逆転された直後の7回裏の攻撃では、先頭の會澤はコントロールを乱したリリーフ一番手の星の投球を見極めて四球を選ぶ。
ネクストバッターズサークルには、一旦は松山が準備していたが、ピンチバンターとして天谷が起用される。
會澤には代走上本が起用され、天谷も初球でバントを決め、1点を返しにいく采配が見られた。
得点圏にランナーを進めたことが功を奏し、田中のショートゴロがややイレギュラーし、大引がこぼして、1アウト1、3塁とチャンスを広げる。

菊池の良い当たりのレフトフライは、バレンティンの肩を考えると、犠牲フライになりうる当たりではあったが、バレンティンが落球するタイムリーエラーで同点に追い付いた。
星はアウト2つがともにエラーになり、チェンジだったとしてもおかしくない展開だったにもかかわらず同点になり、気持ちの整理が付かないまま丸に真ん中のストレートを投じてしまう。
150キロ超を記録していたストレートが、140キロそこそこの球速に下がっており、動揺があったのではないかと想像がつく。

その真ん中のストレートを一振りで捉え、丸がセンター前タイムリーヒットで逆転。
そして投手がルーキに代わり、新井は2球で追い込まれたものの、3球勝負のアウトコースへのカットボールを、コースに逆らわないバッティングで、一二塁間を破るタイムリーヒットで1点追加。
さらに、オーレンドルフにはタイミングが合わずに3打席連続三振だった鈴木も、初球のアウトコース高めのスライダーを逃さず振り抜いてレフト前タイムリーヒット。
2連続エラーで同点に追い付き、3者連続タイムリーヒットで追加点を奪い、エルドレッドの犠牲フライで仕上げる。
この犠牲フライも、ルーキのボークでランナーが三塁に進んだ直後に飛び出しており、点の取り方としては理想的に近い流れ。

7回に5点を奪って逆転に成功したカープは、8回表のマウンドにはジャクソンを送る。
連打と四球で1アウト満塁のピンチを背負ってしまったが、最後は畠山を打ち取って無失点で切り抜けた。
この畠山には、アウトコースのスライダーをセンター方向へ打ち返されたが、センター前に落ちようかという打球に対し、当たり前のようにセンターの前でハーフライナーを捕球できる菊池のポジショニングには、驚きを隠せない。
正直なところ、なぜそこにいるのか、という感じだった。

そして9回裏のマウンドには、4点差であっても中崎が上がる。
出来るだけ早く復調してもらいたいという意味合いもあると思うが、球速も140キロ後半まで上がってきており、追い込むまでは割とすんなり投球できる。
しかし、追い込んでからの決め球が甘く入ってしまう。
連打でノーアウト1、2塁のピンチを招いたところで、野手陣がマウンドに集まり、そこからは甘いコースへは行かなくなった。
ボールの質は間違いなく良くなっており、低めにさえ決まれば抑えられるという状態にはなってきているように思える。

代打の荒木は、インコースへのツーシームで詰まらせて投ゴロ併殺打、坂口をフォークで空振り三振に打ち取って、4月は負けなしの7連勝となった。







【カープ情報】2017.04.08 広島対ヤクルト 公式戦2回戦 岡田完投は逃すも初勝利、ジャクソン来日初セーブ

2017年4月8日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦2回戦の試合結果

ヤクルト 000 000 001|1
広  島 020 000 00×|2

勝 岡田 1勝0敗
負 小川 0勝2敗
S ジャクソン 0勝0敗1S

【本塁打】なし

今季初登板では、制球を乱してしまった岡田が、立て直しを図るべく上がる今日のマウンド。
まずは初回の立ち上がり、そこまでコントロールに苦しむシーンはなかった。
坂口を見逃し三振に打ち取って、落ち着いて試合に入ることが出来た。

1人ランナーを出しただけで、山田、バレンティンと続き、ピンチと錯覚する打線には脅威を覚えるが、岡田も2試合目の登板ということで、冷静さも取り戻しているのだろう。

特に慌てることなく、じっくりと攻めて、後続を打ち取り、無失点で立ち上がった。
続く2回には、田中のファインプレーで併殺打というプレーがあり、岡田を盛り立てる。

ヤクルト先発の小川のピッチングは、球威は感じるものの、ややボールが高いかなという印象。
初回は三者凡退に倒れたが、2回には新井のレフト前ヒットと、エルドレッドの四球で1アウト1、2塁のチャンス。
ここで安部がセカンドゴロに倒れたが、併殺にはならず1、3塁のチャンスが残る。

打席には石原が入り、2球で追い込まれたことで、一か八かのダブルスチール狙いを見せる。
キャッチャーの中村は読んでおり、ウエストして二塁送球と見せかけて、小川に返球したが、小川はこの返球をスルー。
ボールが二塁に到達する間に、三塁ランナーの新井がホームイン。

おそらく、ウエスト要求ということは、二塁で盗塁を刺す、という意図だと小川が受け取ってしまったのだろう。
そして、2アウト2塁のチャンスが続き、石原は真ん中付近のストレートをライト前タイムリーヒット。

中村としては、ダブルスチールによる本塁生還を阻止し、最悪ランナーが2、3塁に残ったとしても、石原を敬遠して、岡田で打ち取ればいいというプランがあったことだろう。
無得点の可能性を高めようとしたプランを打ち破っての、2得点というのは相手に与えるダメージも大きい。

3回の岡田のピッチングは、2アウトから大引にセンター前ヒットを打たれるが、山田に対しても攻めの姿勢を変えずに、力ないライトフライに打ち取って、まずは序盤はカープが試合の流れを掴んだ。

3回裏には、先頭の田中がライト前ヒットを放ち、ここで追加点が奪えれば、さらに試合の流れが良くなる、というところだったが、小川が立ち直ったようなピッチングを見せる。
田中には執拗に牽制球を投げ、最後は牽制死となってしまうと、菊池も粘った末にセンターフライ、丸はボール先行のカウントから、最後はインコースのストレートで見逃し三振となる。

序盤に失点した先発投手が、それ以降立ち直ると、往々にして試合がもつれる。

岡田、小川ともに4回のピッチングは問題なかったが、岡田の5回は少し乱れた。
7番からの攻撃で、先頭の中村を抑えたものの、そこから四球、犠打、四球でピンチを招き、140キロ後半の数字ほど威力を感じられない。
大引の当たりは鋭く一二塁間へ飛んでいくが、新井が好捕して得点は防いだ。

一方の小川に対しての5回裏の攻撃は、簡単に2アウトを取られた後、田中がレフト前ヒット、そして菊池が10球以上粘って四球をもぎ取った。
丸は空振り三振に倒れて得点には至らなかったが、こういう粘り強い攻撃の姿勢を見せている間は、相手にみすみす流れを渡すことはない。

完全に投手戦という試合になり、8回まで試合が動かない。
岡田に関しては、8回にピンチを招くが、バレンティンに対しスライダーの連発で三振に打ち取る。

そして9回表のマウンドにも上がり、昨シーズンコールドゲームでの完投はあったが、9イニングを投げきる初完投、初完封を目指すことになる。
先頭の雄平は、フルカウントからの、インコースへのカットボールで見逃し三振。
しかし、畠山にはスライダーが甘く入り、左中間突破の二塁打、中村に四球を与えて、球数も150球に迫ろうかという状況。
球速は150キロを超えることもあり、体力的には問題なさそうでも、ここまで少ない点数差で投手戦を演じてきた精神的な疲労は大きい。
さすがに同点のランナーが、出てしまったことで、投手交代となる。

1アウト1、2塁でマウンドに上がったのはジャクソン。
中崎は連投になるし、調子が上がりきるまでは、大事に起用していこうという意図だろう。

そのジャクソンには、来日以来初セーブがかかるマウンドでもある。
代打の大松には、フルカウントから高めに浮いたストレートをセンター前ヒットとされ、1アウト満塁。
さらに代打鵜久森は、初球のアウトコースのスライダーを捉えれ、レフト前タイムリーヒットで1点差。

浮き足立つ場面ではあるが、坂口をアウトコース高めのストレートで詰まらせて、ショートファールフライで2アウト。
大引にもストレート勝負で、ライトフライで3アウト。

投手戦となった1点差ゲームを逃げ切った。

外野手3人に加え、内野手4人も加わって、見応えのあるヒップタッチ。
エルドレッドのびくともしない姿には、他の野手陣も苦笑い。

岡田の初完投は次回に持ち越しとなったが、ジャクソンが臨時のクローザーとして、初戦で結果を残せたのは、今後のオプションとして考えると意味がある。

今季は、先日の加藤もそうだが、床田、そして今日の岡田と、若手の投手に長いイニングを任せる、成長を促す起用をしている。
春先の時点でこういった起用が出来るのは、チーム状態が良いと考えられる。







【カープ情報】2017.04.07 広島対ヤクルト 公式戦1回戦 加藤プロ入り初先発初勝利、大記録は逃すも9回1アウトまでノーヒットピッチング

2017年4月7日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦1回戦の試合結果

ヤクルト 000 000 001|1
広  島 102 000 01×|4

勝 加藤 1勝0敗
負 石川 1勝1敗
S 中崎 1勝0敗1S

【本塁打】なし

プロ入り初先発となる加藤の立ち上がりは、ストレートは最速150キロ、変化球も決まるという、思いの外緊張の見られない投球だったように思う。
坂口のキャッチャーゴロを捕球した石原の方が、何とかアウトにしてあげようという、緊張のような動きが見られたくらい。
石原に関しては、開幕以降、送球が安定しない様子が見られるのは気になるが、まずは三者凡退というスタートが切れた。

そしてオープン戦でも対戦のあった石川に対し、カープの初回の攻撃は田中、菊池が凡退したものの、丸が肩口からのカーブを捉えてライトオーバーの二塁打で出塁。
すると新井も、インコースへのカットボールを溜めて振りぬくと、鋭い打球がレフト頭上を襲って、先制のタイムリー二塁打となる。
ボール一つ内側に入っていれば、レフト線を切れてしまう打球になるところだったが、わずかに甘く入ったことでフェアゾーンに運べた。
鈴木は、追い込まれてからの低めの変化球を見極めて四球を選びチャンスが続くが、エルドレッドは強い打球のショートゴロで1点どまり。
良くも悪くも、石川のピッチングは6回2~3失点に収束するイメージが強く、せいぜいそこから誤差が生じる結果に落ち着いてくる。
やはり簡単には崩れてくれない。

3回に、新井がインコース、、鈴木がアウトコースをともにレフト前に運ぶと、エルドレッドの止めたバットに当たる弱い内野ゴロが進塁打となり2アウト2、3塁。
ここで開幕以降ヒットのなかった小窪が、アウトコースのチェンジアップを上手くひろって、レフト前に2点タイムリーヒットを放つ。

結局、石川をノックアウトするには至らなかったが、やはり6回3失点というピッチングを見せられたことになった。

石川が大きく崩れることなく、試合を作るという試合展開では、相手にじわじわと追い上げられると、プレッシャーを感じながらの守備になり、我慢を強いられることになる。

加藤のピッチングは、突発的に四球を出し、2アウトから連続四球でピンチを招く場面も多く見られた。
ただ、ストレートは高く浮くことがあっても、今日はフォークでカウントが取れるし、三振も奪える。

四球で塁上を賑わす投球となっているが、終盤までノーヒットのまま試合が進んでいく。
荒れ球ピッチャーの特徴が存分に発揮され、ヤクルト打線が的を絞れないのが見て取れる。
5回辺りまでは、ストレートも150キロ前後を記録していたが、流石に球数が多くなっており、6回からは140キロ中盤が精一杯という球速に下がってきた。

7回もノーヒットで投げ終えたが、球数は116球。
8回もノーヒットに抑えたが、ヤクルト打線も初ヒット狙いで代打攻勢をかけてくる。
鵜久森のピッチャーゴロを加藤が弾き、慌てて捕球して、一塁へトスするが、送球も乱れ気味。
アウトにはなったが、疲れ、ノーヒットピッチングへのプレッシャーなどが感じられるイニングとなった。

8回を投げ終え、球数は124球となり、8回のヤクルト打線の早打ちに助けられ、何とかもう一イニング投げ終えられるくらいの球数には収まってきた。

8回裏には、1アウトから鈴木が詰まりながらもショートの頭の上を越えるヒットで出塁し、エルドレッドが四球を選んで、加藤の9回のピッチングへの準備時間を十分稼ぐ攻撃を見せる。

そして小窪もしぶとくセンター前に運んで、1アウト満塁のチャンスを迎え、石原がライトへ犠牲フライを打ち上げて1点追加。
良い形で追加点を奪い、流れは加藤のノーヒットノーランを後押しする。

ダブルスチールで1点を狙う走塁を見せるが、ヤクルトバッテリーもみえみえの走塁には引っかからない。
小窪は二盗を決めるが、加藤は見逃し三振に倒れて1点どまり。

そして9回の加藤のピッチングに注目が集まる。
先頭の坂口は初球を打って、バットを折ってのショートゴロで1アウト。
山田には追い込んでから、フォークを連投したが、ここは山田も読んでおり、見極められて四球を与える。
残念ながら、続くバレンティンに初球の真ん中付近のフォークをフルスイングされ、三遊間突破の痛烈なレフト前ヒット。

ノーヒットノーランはなくなった。

続く雄平にもフォークを捉えられて、ライト前タイムリーヒットで1点を返される。

ノーヒットノーラン、完封がなくなり、球数が135球に達したことで、中崎がマウンドに上がる。
昨日は抑え失敗となった中崎だったが、今日のピッチングも球速は140キロ中盤で、変化球も含め低めに制球は出来ていない。
畠山は追い込んでからの、ボールになるアウトコースのカットボールを打たせてライトフライで2アウト。
中村にはアウトコース低目へ決まったように見えたストレートをライト前ヒットとされ、2アウト満塁とピンチが広がる。

代打荒木に対しては、アウトコース中心の攻めでボールが先行し、フルカウントまでもつれ込んだが、畠山への攻めと同様に、アウトコースへのカットボールでセンターフライに打ち取って、みごと加藤の初先発初勝利が記録された。

中崎のピッチングは、オープン戦終盤の投球でも同じように思ったが、ストレートの球速が150キロに満たない、それこそ140キロそこそこの時代の、カットボールを軸にした投球が、引き出しの一つとして役立っていると思える。

加藤については、7四球を出したものの、9回途中までノーヒットピッチングをしており、内容云々はともかく、今日は初勝利おめでとう、それだけでいいかなと思う。







【カープ情報】2017.04.06 広島対中日 公式戦3回戦 大瀬良白星は次回に持ち越し、2試合連続の延長戦を今日は制す

2017年4月6日に行われた、広島対中日の公式戦3回戦の試合結果

広島 000 300 000 02|5
中日 000 000 102 00|3

勝 薮田 1勝0敗
負 岡田 0勝1敗
S ブレイシア 0勝0敗1S

【本塁打】大島1号

キャンプでの出遅れから復帰して以降、上り調子で開幕ローテに滑り込んだ大瀬良が先発。
まだ上積みを感じさせる状態でオープン戦を終えているだけに、長いイニングを投げ切ってくれることを期待したい。

初回のカープの攻撃では、バルデスのストライク先行のピッチングの前に、芯で捉える事が出来ずに三者凡退。

そして大瀬良もストライク先行のピッチングで、変化球の切れ、ストレートの走りともにまずまず。
こちらも三者凡退で立ち上がった。

2回に入ってもバルデスのピッチングに変化はなく、ストライク先行で常に追い込まれての打席となり、決め球の際どいボールに手を出さざるを得ない。
全く自分のスイングをさせてもらえず、新井、鈴木、エルドレッドが打ち取られた。

大瀬良の方は、2回の先頭ビシエドに対し、アウトコースのカットボールが高めに浮き、センター前ヒットとされ、1アウトからエンドランを仕掛けられる。
溝脇は空振り三振だったものの、菊池がベースカバーに入るのがやや遅れ盗塁成功。
そして遠藤の内野安打の間に、ビシエドが二塁から一気に本塁を狙ったが、タッチアウト。
ビシエドの積極的な走塁が目立ったように、昨日の延長戦から4番に元気が出てきたのは、今後注意が必要となる。

バルデスに対し、一回り目はパーフェクトに抑えられて迎えた4回表の攻撃で、田中がインコースのストレートを逆方向へ打ってレフト前ヒットで出塁。
セットポジションになると途端にテンポが代わり、菊池の送りバントで得点権にランナーを進める攻撃をきっかけに、鈴木の左中間突破の2点タイムリー二塁打、エルドレッドのタイムリーで3点を奪った。
鈴木のタイムリーによる2点だけでなく、もう1点取れるのは、チーム状態は良いといえる。

大瀬良のピッチングは、3回以降コントロールがばらつき始め、8番9番に連続四球を出すなど、ピンチを招く場面が多くなる。
心配していたように、ビシエドに当たりが戻り、5番の平田も2安打を放ち、繋がりが出始めているだけに、何とか打順を分断しないといけない。

今日、大瀬良のピッチングを支えたのは、ゲレーロはストレートにタイミングが合わないと読みきった會澤のリードということになる。
ストレートを決め球にして3三振を奪っており、昨日猛打賞の勢いを止めただけでなく、今日の試合で3アウト目を3度ゲレーロから奪い、ビシエド、平田の前にランナーを溜められることがなかった。

大瀬良は5回、6回と連続してピンチを招くが、5回は上記のようにゲレーロを三振に打ちとって凌ぐ。
ただ6回はノーアウト満塁のピンチを招くが、ランナーを溜めてからの四球というのは、内容的に良くはない。
遠藤は追い込んでからの縦のスライダーで見逃し三振を奪い、藤井も2球で追い込む。
ただ、3球勝負のボールはど真ん中へ入り、センター返しの強い打球が飛んでいく。
しかし、そこには菊池がいる。
ダイビングキャッチからの4-6-3のゲッツーを完成させ、ノーアウト満塁のピンチを無失点で抑えきった。

6回96球という球数で、本来の大瀬良であればまだ余力がありそうなものだが、故障明け、今日の投球内容を鑑みて、早めの交代となった。

大瀬良のピッチングには、下位打線に対しコントロールを乱すという課題も残ったが、ストレートで空振りを奪える球威が戻っているという、ある意味大瀬良のセールスポイントが甦ったピッチングも見られた。
守備陣に助けられた面もあるが、今日の投球が次に繋がることを期待したい。

また、気になるのは今村の状態。
昨日もそうだったが、フォークが高めに浮いてしまうケースが多く、今日は大島に本塁打を打たれている。
開幕カードではフォークが低めに決まっていただけに、ナゴヤドームのマウンドが合わなかっただけと思いたい。

ともあれ、大瀬良が無失点、今村が7回を1失点で凌ぎ、8回、9回はジャクソン、中崎が控えている。

そのジャクソンは、先頭のビシエドのピッチャー返しの打球を背中に受け、内野安打となってしまう。
ワンバウンドだったことで、特に治療を行うことなく続投したが、野村、八木、ジャクソンとよく投手に打球が当たる三連戦となっている。
そして平田もライト前ヒットで、2度目の連打でピンチを招く。

しかし、ここでも今日は守備力が発揮される。
溝脇の一塁側への送りバントに対し、新井がチャージして三塁封殺。
代打亀澤のセカンド後方への小フライには菊池が追い付く。
最後は藤井をレフトフライに打ち取って、無失点で中崎にバトンを繋ぐ。

今季初めて、セーブ場面での登板となる中崎は、代打工藤に粘られたもののファーストライナー。
大島には、2試合連続猛打賞となるライト線への二塁打を放たれる。
続く京田に対しても、どの球種でも付いて来られ、ファールで球数が嵩んでいく。
力で押し込むというよりは、タイミングをずらしてレフトフライに打ち取って2アウト。

そして今日のポイントとなるゲレーロとの対戦。
このゲレーロを出してしまうと、ビシエド、平田に繋がれてしまう。
何としてゲレーロを打ち取りたいカープバッテリーは、インコース攻めを見せるが、3球目は逆球で真ん中高目へ。
詰まりながらもライト前に落とされ1点を返され、鈴木がチャージしたものの後逸する間に、ゲレーロは三塁へ。
そして、ビシエドに真ん中のストレートを捉えられ、センター前同点タイムリーを打たれてしまう。
平田には、追い込んでからのスライダーがど真ん中に入り、左中間フェンスに直撃するのではないかという大飛球を放たれるが、フェンスに手を突きながら天谷が捕球して、2試合連続延長戦突入。

こうなってしまうと、勝ちパターンを使い切っているカープが不利。
残っている投手は、薮田、中田、ブレイシア、飯田の4人で、そのうち薮田は5試合中4試合に登板、中田は昨日回跨ぎ、飯田は昨日ストライクが入らず、と消去法で起用するとなるとブレイシアの優先度が高くなる。

10回表の攻撃は、岩瀬の前に、良い当たりはライナー、それ以外はノー感じのゴロアウトで、試合の流れは悪くなっている。

そして、10回裏のマウンドには、そんな気はしていたが薮田が上がり、ほぼフォークを投げ続けて、三者凡退に抑えた。

11回表は、カープにとっては、この2試合タイミングの合わない三ツ間が、三連投のマウンドに上がる。
先頭の堂林の三塁線への強い当たりもゲレーロの守備に阻まれ、どうも良い流れが来ないなというところだったが、田中を迎えたところで、中日は岡田にスイッチ。
すると、フルカウントからのカーブを捉えて田中がライト前ヒットを放つと、菊池はアウトコース高めの曲がりきらないスライダーを逆方向へ打ってライト前ヒット、丸が初球のアウトコースのストレートを、ここも逆方向へ打ってレフト前ヒットで1アウト満塁のチャンス。
新井の打席で、祖父江がマウンドに上がる。
2球で追い込まれたが、3球目の低めのスライダーに喰らい付いて、ライトへの浅いフライを打ち上げる。
平田の肩対田中の足の勝負になったが、ビシエドがカットして田中は生還。
そして、一塁ランナー丸を、一二塁間で挟んだところで、二塁ランナー菊池は三塁を蹴って本塁を狙う。
本塁を狙っている菊池に対し、堂上は三塁へ送球。
体勢を崩してボールを受けたゲレーロからの本塁送球は力なく、菊池の生還が早かった。
1本の犠牲フライで2点を奪うという、これ以上ないダメージを与える得点の奪い方で、延長戦で勝ち越した。

11回裏のマウンドにはブレイシアが上がり、ここでもまたもつれることになる。
2球で1アウトをとったものの、大島には2試合連続4安打目となる、サードへの内野安打(ハーフバウンド気味の送球を、堂林が捕球し切れなかった)で出塁を許すと、京田は真ん中のストレートを捉えてライト前ヒット。

今日は、何度もここへピンチの場面で回ってくる。
1アウト1、2塁でゲレーロを迎え、ブレイシアの球威、最速154キロのストレートならば押し込めると感じた會澤は、全球ストレート勝負を選択。
見事に詰まらせてファーストフライに打ち取り、最後に最大の関門ビシエドが立ちはだかる。

しかし、ここでも力勝負を選択し、詰まらせてセカンドフライに打ち取り、延長戦を制した。

今日の試合に関しては、鈴木の後逸という失点に繋がる、記録に残らないエラーはあったが、全般的には良い守備も見られたし、中崎の不調をチーム全体でカバーして、勝利に結び付けたという捉え方も出来る。
勝って地元に帰るのと、そうでないのとでは、帰路の足取りも違うだろうし、負けなしで三連戦を終えられたことには意味がある。

タラレバの話になるが、9回に鈴木が後逸しなかったとして、1点差で2アウト1塁の場面が残り、ビシエドがセンター前ヒットを放ち、2アウト1、2塁の場面で平田を迎えていたとしたら、平田の大きな当たりのレフトフライは、前進守備を敷いていた外野の頭上を越え、サヨナラの可能性が高まっていたかもしれない。
成長途上の外野手の、後逸というプレーは一度は通る道だと受け入れて、それでいて同じミスをしないようになってくれれば良いのではないかと思う。





【カープ情報】2017.04.05 広島対中日 公式戦2回戦 床田プロ初先発は、役割を果たす3失点 リリーフ陣の奮闘で引き分け

2017年4月5日に行われた、広島対中日の公式戦2回戦の試合結果

広島 020 000 001 000|3
中日 100 010 100 000|3

勝 -
負 -
S -

【本塁打】エルドレッド2号

試合前には、ジョンソンが咽頭炎で登録抹消されるという発表があった。
長期離脱ではなく、一旦は他の投手が起用されることになるが、今日のところはプロ入り初先発となる床田に目を向けよう。

ナゴヤドームでの中日は、ルーキーピッチャーには情け容赦なく厳しい攻撃を仕掛けてくる印象が強い。
ただ、2016年の横山、2014年の九里は、ナゴヤドームでの中日戦で、初登板初勝利を記録している。
勝ち負けは付かなかったが、2012年の野村も6回1失点という投球をしており、初先発する投手に限れば相性は悪くない。

中日側としても、先発八木、スタメン藤井とカープキラーの2選手が出場し、今季初勝利を狙ってきている。

初回のカープの攻撃は、田中が合わせただけのサードゴロに倒れるが、全体的なタイミングの取り方は悪くなさそう。
菊池も同じく当てただけのショートゴロに倒れるが、こちらはタイミングが合っていないように感じた。
丸はアウトコースのストレートで空振り三振に倒れ、まずはしっかり守ることで試合を進めていくことになる。

そしてマウンドに上がった床田は、先頭の大島に対し一球もインコースに投げることなく、アウトコースをファールにされ、最後は高く浮いたスライダーをレフト前に弾き返された。
京田に対してもアウトコースが続き、インコースへは逆球のボールだけ。
アウトローのスライダーで投ゴロに打ち取り、併殺コースかと思われたが、二塁送球で指が引っ掛かり、セカンドフォースアウトだけ。
この辺りは初登板の緊張もあるのだろう。

そして、全くのノーマークで京田に二盗を決められるが、完全に癖を見破られているようなスタートの切られ方だった。
ただ、ここまではストライクが入らなくて苦労する、という投球ではなく、どこでインコースを使い始めて、投球の幅を広げるか、というところ。
3番のゲレーロに対し、ようやくインコースを使い始めたが、決め球は甘く入ったチェンジアップ。
軽くセンター前に弾き返されて1点を先制される。
ビシエドにもインコースを攻めたものの、力でセンター前に落とされたように、全般的にボールが高い。
その後、満塁までピンチを広げたが、何とか1失点で凌ぎ、何とか踏ん張った初回だった。

カープの反撃は直後の2回、真ん中へのカーブを捉え、エルドレッドがレフトスタンド中段へのツーランで逆転する。
今日の八木に対しては、昨年右打者が苦しめられた、アウトコースへのチェンジアップを各打者が振るのを我慢できていた。
4回に新井のピッチャー返しの打球が直撃し、4回途中で降板することになったが、次回対戦時の攻略の糸口にはなったかなと思える。

さて、床田のピッチングは、ランナーを出さない時にはテンポ良くゴロを打たせることが出来ている。
課題と言えば、追い込んでからの勝負球が高めに浮く場面が目に付いたこと。

5回に同点に追い付かれ、7回には先頭の大島に粘られながらレフト線ぎりぎりに落ちる二塁打でピンチを迎え、送りバントを決められたところで今村がマウンドに上がる。
1アウト3塁という場面での登板で、この日猛打賞のゲレーロには、スライダーが高めに浮いてしまう。
レフトへの犠牲フライで1点を勝ち越されてしまったが、本来ならば6回2失点と言うピッチングの床田は、求められている役割を十分に果たしている。
6回で100球以下という球数で、今後の先発での見極めのため7回も続投したという意味もあるだろ。
大島の粘りに屈したという結果になってしまったが、決め球が甘くなった状態での、プロ初先発での投球としてはもちろん合格点。

又吉のロングリリーフという起用に反撃を断たれ、床田に勝ち投手の権利は付かなかったが、リベンジの機会は訪れる。

8回裏には、薮田が登板。
併殺コースの打球で、菊池からの一塁転送を、新井が捕球しきれないという、記録に残らないミスが出てしまったが、薮田が粘りきり無失点。
チームとしての戦い方は悪いわけではない。

9回表の攻撃では、1アウトから2者連続四球でチャンスを迎え、鈴木は3-0から2球連続ボールくさい低めに手を出してフルカウントとなるが、最後の甘いスライダーを捉えてレフト前ヒット。
球足が速く、レフト藤井からの本塁返球もストライクで、二塁ランナーの丸の本塁突入は微妙なタイミングとなり、タッチアウトの判定が下る。

ただ、ビデオ判定の結果、丸の足が一瞬早く本塁に到達していたとして、同点に追い付く。

長年のプロ野球の歴史を見ていたものとしては、このタイミングのプレーはアウトという判定を受け入れてきた。
しかし、タイミングだけで判断せず、ビデオ判定で見ればセーフの可能性もある、間一髪のプレーなのだなと実感した。

残念だったのは、フルカウントから、エルドレッドがボール気味のアウトコースのスライダーを引っ掛けてショートライナー。
京田のファインプレーもあり、スタートを切っていた上本が戻ることが出来ずにライナーゲッツー。

9回裏のマウンドにジャクソンが上がるが、昨シーズン、ドーム球場での登板にあまり良いイメージはない。
先頭の大島を2球で追い込んだが、3球勝負のスライダーは高めに浮いてセンター前ヒット。
京田に送りバントを決められ、1アウト2塁でゲレーロ、ビシエド、平田のクリーンアップを迎える。

ゲレーロは、ライン際へのわずかにファールになる右方向への打球の後、当たり損ねのキャッチャーゴロが進塁打となり、2アウト3塁。
ビシエドは、ストレートにタイミングが合わないようで、最後は153キロのアウトコースのストレートで空振り三振。
ジャクソンが見事に無失点で切り抜け、今季5試合目で、早くも2度目の延長戦突入となった。

10回表は、岩瀬に3人で抑えられ、10回裏は中崎がマウンドに上がる。
先頭の平田はセンターフライに打ち取り、続いては藤井が打席に入る。
延長戦で相手にするには、嫌な打者には違いなく、3-0からフルカウントまで持ち込んだものの、最後のカットボールが高めに浮き、レフト前ヒットでサヨナラのランナーを出してしまう。

荒木がどういう打撃をしてくるかというところだったが、右打ち、送りバントではなく、サードゴロ併殺打。

11回表は祖父江がマウンドに上がる。
祖父江と言えば、昨シーズンの新井のサヨナラ本塁打が思い起こされるが、新井はすでにベンチに下がっており、何より150キロ超の速球を投げ込む投手だけに、そう簡単に打ち崩せる投手でもない。
先頭の田中は、2球で追い込まれたが、そこから4球連続ボールで四球。
菊池も、送りバントの構えから2球連続バットを引いて追い込まれたが、右打ち進塁打で1アウト2塁となる。
丸は、前進守備の大島の守備に阻まれるセンターライナーで2アウト。
上本への代打天谷は空振り三振に倒れ、勝ち越しならず。

今村、ジャクソン、中崎は登板を終えており、残っているのは飯田、中田、ブレイシアの3人というところで、まず11回裏のマウンドには飯田が上がる。
1アウトから代打木下に四球を与えてしまうが、起用の意図は大島と京田という左打者対策。
この2人に出塁を許すようだと、ランナーを溜めた状態でゲレーロ、ビシエドを迎えることになる。
そうなると、中田の出番が訪れるが、飯田は大島への投球の時点で勝負に行けていない。
大島に四球を与えたところで、中田を投入し、まずは京田をフォークで空振り三振。
ゲレーロにも追い込んでから、バットの届く高さになってしまったが、フォークでセンターフライに打ちとって無失点で切り抜けた。

12回のカープの最後の攻撃は、先頭の鈴木が死球で出塁し、庄司が送りバントを決めて1アウト2塁とする。
安部がライト前ヒットで1アウト1、3塁とチャンスが広がり、三塁ランナー鈴木、一塁ランナー安部ということは、ダブルスチール、スクイズなど、足を絡めた攻撃も出来るところ。
ただ、會澤は初球を打ってショートゴロ併殺打となり、今日の勝利はなくなった。

そして12回裏は、中田が回跨ぎでマウンドに上がる。
わずか9球とはいえ、11回裏はピンチを凌いでおり、2イニング続けてサヨナラのピンチを投げぬくのは酷というもの。
先頭のビシエドにセンター前ヒットを打たれ、平田にもサード強襲安打を打たれ、ノーアウト1、2塁。
塁が埋まればブレイシアを投入しにくくなり、中田に最後まで投げぬくことを期待しているのだろう。
藤井の送りバントは、キャッチャー前に転がって三塁封殺し、荒木はセカンドフライで2アウトまで漕ぎ着けた。
最後は代打遠藤を143キロのストレートで空振り三振。
よくぞ、ストレートで空振りを奪えるほどに復調してきてくれた。

勝てはしなかったが、引き分けに持ち込めた試合内容に、見るべきところはたくさんあった。
床田のプロ入り初登板とジャクソン、中崎、中田のピッチングは見事で、特に再三ピンチを招いても粘り強く、投手をリードし続けた會澤の頼もしさを感じた試合だった。
もっとも、バッティングは残念ではあったけれども。





【カープ情報】2017.04.04 広島対中日 公式戦1回戦 野村打球直撃をものともせず7回1失点で初勝利

2017年4月4日に行われた、広島対中日の公式戦1回戦の試合結果

広島 030 004 000|7
中日 001 000 000|1

勝 野村 1勝0敗
負 若松 0勝1敗
S -

【本塁打】エルドレッド1号、溝脇1号

昨シーズンのナゴヤドームでの中日戦は、10戦5勝4敗1分けで、それまでの相性の悪さは何とか払拭できたと言えるが、それでも苦手としている球場という認識は変わらない。
そういった意識を踏まえたうえで、勝ち越しを狙う戦い方をするには、まず先陣を切る野村のピッチングに期待することになる。

まず、初回のカープの攻撃は、先発の若松に対し、田中がフルカウントからのストレートを、逆方向へ弾き返し、レフト前ヒットで出塁。
ただ、菊池の打席で0-2というカウントから二盗を試み、余裕を持ってタッチアウトとなり、スタートを切るタイミングとすればどうだったのかなという疑問は残った。

若松の初回のピッチングは、縦のカーブとストレートを多投しており、代名詞でもあるチェンジアップの割合が少ない。
少し面喰ったような初回の三者凡退となった。

そして野村の立ち上がりは、先頭の大島にストレートの四球。
低めに外れるボールが多いことで、そこまでの心配はないにしても、リズムが乱れてくる不安はある。
荒木の打席の初球に大島が二盗を決めると、石原の悪送球もあって大島は三塁へ進む。
カープとしては1点は仕方がないというシフトを敷くかと思いきや、初回から前進守備を敷いてきた。
荒木は当てただけのショートゴロに打ち取り、まずは前進守備成功となった。

ゲレーロには、バットに当てられると打球の速さで内野の間を抜ける心配があるため、三振を奪いに行く配球を見せた。
ストレートを見せ球にした後に、低めのチェンジアップを選択する、間違ってもバットに当てられる高さには投げないという意図でじっくりと攻め、最後はアウトコースギリギリへのカットボールで見逃し三振。

ビシエドには、外中心の攻めでカウントを稼ぎ、最後はインコースへのシュートで詰まらせてショートゴロに打ち取り、最初のピンチでもまったく慌てることなく、無失点で切り抜けた。

2回の攻撃では、新井に対しようやく若松がチェンジアップを連投してきたが、ストレートとの球速差は5キロもなく、変化量も乏しく見える。
フルカウントからのど真ん中へのチェンジアップに対し、タイミングを外されることなく捉えて、レフトオーバーの二塁打でチャンスを作る。
鈴木はフルカウントからのインコースへのストレートを上手く捌いたが、良い当たりのレフトフライに倒れる。
そしてエルドレッドは、縦のカーブをじっくりと溜めてフルスイングすると、左中間スタンドへ飛び込むツーランとなり、2点を先制する。
安部もカーブを狙い撃ち、野村も力負けせずに振りぬいてレフト前ヒット、再び田中は逆方向へのバッティングで、レフト前タイムリーヒットで1点を追加。
本塁打でランナーがいなくなった後、下位打線が繋いで1点を奪った攻撃を見ると、良い形で試合が進められている。

ただ、アクシデントがあったのが2回裏。
先頭の平田のピッチャー返しの打球が、野村の右足をを直撃する。
右ふくらはぎの側面に当たっており、大きな怪我にはならないようには見えたが、いったん治療のためベンチに下がる。
戻ってきてからの投球も、それまでと大きく変わった様子もなく、後続は打ちとって事なきを得た。

3回裏には、早くも若松に代わる代打の溝脇が、粘ってフルカウントに持ち込み、低めのチェンジアップを下半身の粘りで振り抜いて、ライトスタンドへの本塁打を打たれる。
粘りと何とかしようという意識が感じられる打席だったように思う。

打球直撃の影響はどうなのか気になるところではあったが、直後のファーストゴロで、ベースカバーに入った走り方を見ると、打球の直撃の影響は少ないように思える。

中日の2番手でマウンドに上がった三ツ間に対しては、カープ打線は差し込まれる場面が多くなり、試合を立て直しにかかられた。
中盤にかけて試合が締まったのは、三ツ間の投球によるところが大きい。

カープとしては、中盤で勢いを止められ、じわじわと反撃されると苦しい展開になる。
野村が5回1失点、72球という投球数からは6回は当然続投で、7回まで投げきることも十分可能。
野村がマウンドを降りるまでに、1点でも追加できると、試合の流れ的にも有利になってくる。

そんな中、6回表の中日のマウンドには浅尾が上がる。
エルドレッドは、浅尾のコーナーギリギリのコントロールの前に見逃し三振に倒れ、安部は良い当たりのセンターフライ。
2アウトから、石原がほぼ真ん中のストレートを弾き返し、左中間突破の二塁打で、今回も下位打線でチャンスメイクすると、野村がレフト前ヒットで繋ぎ、2アウト1、3塁。
そして田中の打席でワイルドピッチで1点を追加すると、田中の四球を挟んで、菊池のタイムリー二塁打でもう1点。
ただ、この菊池にタイムリーで生還した野村の走塁は、やや足取りが重く感じた。

昨季の好調時、2アウトからでも得点できるとうチーム状態の時期があったが、その状態に近いのだろうか。

さて、丸が四球を選んで2アウト満塁とし、打席には新井。
ここまで捉まってしまうと、本来であれば投手交代でもおかしくないタイミングだったが、先発投手が3回でマウンドを降り、その影響でどんどん投手を継ぎ込めなくなっているのだろう。

ここでのさらなる追加点は、相手の投手起用、続投が裏目に出ると言うことになり、試合の流れを掴む事に繋がる。
そして新井のセンター前2点タイムリーで、点差を6点に広げて終盤に突入していくことが出来た。

野村は点差が広がったこと、打球直撃の影響なども考慮してか、7回を投げ終えて交代となったが、7回1失点、99球という球数は文句なし。
治療のためにベンチに下がった時間を含めての、3時間未満の試合時間は、野村のリズムの良いピッチングに尽きる。

9回には鈴木がレフト線へ二塁打へ放ち、今季初の先発全員安打も達成。
少なくとも、ナゴヤドームが苦手だと感じることのない試合だったように思う。





【カープ情報】2017.04.02 広島対阪神 公式戦3回戦 九里、成長した姿を存分に見せる初勝利

2017年4月2日に行われた、広島対阪神の公式戦3回戦の試合結果

阪神 001 000 000|1
広島 202 000 70×|9

勝 九里 1勝0敗
負 能見 0勝1敗
S -

【本塁打】糸井1号

キャンプ、オープン戦と実績を積み重ね、先発ローテの座を勝ち取った九里が先発。
九里については、打席に入った時にリズムを崩すことがあり、長いイニングを投げるためには、打席での結果、内容も気にしておかないといけない。
というのも、2試合連続で先発投手が序盤でマウンドを降りており、ロングリリーフの可能な中村恭を一軍登録してきている。
とは言っても、中崎も2イニング投げており、出来るだけリリーフ陣の負担の少ない試合展開が望まれる。

その九里の立ち上がりは、先頭の高山にセンター前ヒットを打たれるが、続く上本を低めのツーシームで引っ掛けさせてショートゴロ併殺打。
ただ、糸井、福留には連続四球。
決して、完全なボールが続くというわけではなく、良いコースにも投げ切れているが、わずかに外れている。
ボール球に手を出さないということは、やはり阪神打線全体は振れていると見るべきだろう。
ピンチを背負って原口を迎え、フルカウントになってから勝負球に選んだのは、インローへのツーシーム。
低めに沈んでいくボールで空振り三振を奪い、この三連戦で、初めて初回を無失点で切り抜けた。

そしてカープの初回の攻撃は、先頭の田中がバットを折られながら、逆方向へ打球を飛ばし、レフト前ヒットで出塁すると、菊池は低めの難しいボールを拾ってレフト線に落とす。
打球がフェンス際に転がり、高山が打球処理を誤る間に、一塁ランナーの田中が生還し、1点先制。
続く丸は、初球のストレートを捉えて、ライト前タイムリーヒットで1点追加。
ただ、ここからは能見が立ち直る。
インコースそして低目を突く投球を貫き、鈴木はインコースのストレートで見逃し三振、エルドレッドは低目を引っ掛けてショートゴロ併殺打。

2回の九里は、ボールがやや高めに浮いてしまったところを捉えられるシーンが続き、鳥谷がライト前ヒットで出塁。
そして、北條には真ん中高めに浮くスライダーを捉えられたものの、レフトライナーで1アウトを奪うと、あとは低目への制球が続き、2回も無失点。

2回裏には、課題の九里の打席が回ってきたが、能見に対し9球投げさせる粘りを見せ、まずはリズムが悪くなることは考えなくてもよさそうに思える。
ただ、3回表には2者連続三振を奪った後、糸井に甘いカットボールをライトスタンドに運ばれた。
それでもソロによる1失点であれば、試合は作ることが出来る。
続く福留にもヒットを打たれたが、原口をツーシームで見逃し三振に打ち取り、崩れなかった。

3回裏は、先頭の田中が再び逆方向への打球で、レフト前にぽとりと落ちるヒットで出塁すると、菊池の打席でエンドランを仕掛けて、進塁打で1アウト2塁となる。
そして丸は、初回はストレート、この回はスライダーを捉えてライト前ヒットで1アウト1、3塁。
チャンスで打席に向かう新井は、追い込まれてからのインコースのストレートを読みきって、腕をたたんでコンパクトなスイングで、左中間を破る2点タイムリー二塁打を放つ。
1点を返された直後に、突き放す追加点を取れるというのは、九里が1失点で凌いだ投球が、良い流れを呼び込んだと言える。

5回の九里の投球は、1アウトから上本のレフトオーバーの打球を、エルドレッドが目測を誤って二塁打としてしまうと、糸井には右肘への死球を当ててしまう。
直前のイニングで内野安打を放ち、ランナーとして塁上にいる時間が長く、そして投げる頃には雨脚が強まっている状況。
リズムが変わっているには違いないが、ここも3回と同じく、1失点ならば問題ない場面で、ずるずると失点を重ねないことが必要となる。
しかし福留に四球を与えて、1アウト満塁となってしまう。
ここが一番の踏ん張りどころを迎えたことになるが、九里はインコースへのツーシームで原口をサードゴロに打ち取り、5-5-3の併殺打で無失点で切り抜けた。

九里は6回を1失点で投げ終え、7回からは今村がマウンドに上がる。
ということは、3点差のままであれば、昨日2イニング投げているとはいえ、中崎に9回のマウンドを託す継投策が濃厚。

まずは今村がフォーク中心の投球で三者凡退に抑える。

そして7回裏に、待望の追加点を挙げる。
丸の猛打賞となる二塁打を足がかりに、鈴木のレフト前タイムリーヒット、會澤の犠牲フライをライト福留が落球し、犠飛の1点とタイムリーエラーによる1点、そして堂林のレフト前2点タイムリーヒットで、一挙5点を奪って突き放した。

こうなると、ジャクソンと中崎は温存できる。

そして8回のマウンドに上がったのは、三連投となる薮田。
起用法はともかく、薮田にはリードしている展開の6回あるいは7回を投げることを期待しているのが伝わってくる。

その薮田は、先頭の中谷には四球を与えるが、福留を4-6-3のゲッツー、原口を空振り三振に討ち取って無失点。

9回はブレイシアがマウンドに上がり、先頭の鳥谷にフルカウントの末に四球を与える。
北條の打球はライト頭上を襲うが、鈴木が好捕して1アウト。
梅野をショートフライ、ルーキーの糸原にはプロ入り初ヒットを打たれ、最終的には満塁のピンチで代打の新井良を打ちとって逃げ切った。

今日は、九里の投球と、3人で2点を奪った初回の攻撃の見事さがポイントだろう。
打撃からリズムを崩す様子がなくなれば、先発投手として登板を続けることが出来るだろうというのは、過去のシーズンでも記事にしたことはある。
次の登板でも、大丈夫だというところを見たい。







【カープ情報】2017.04.01 広島対阪神 公式戦2回戦 両チームあわせて27四球の荒れた試合は、安部の覇気サヨナラ内野安打で今季初勝利

2017年4月1日に行われた、広島対阪神の公式戦2回戦の試合結果

阪神 420 002 000 0|8
広島 300 022 100 1|9

勝 中崎 1勝0敗
負 ドリス 0勝1敗
S -

【本塁打】丸1号、鈴木1号

カープ先発の岡田は、シーズン初先発でここまで気持ちと体がかけ離れてしまうと、こうも制御が利かない投球になってしまうのだなと実感させられることになってしまった。

初回に2四球、2回に3四球を出してしまっており、2回で72球という球数では長いイニングを投げるのは難しいし、何よりどうピッチングを立て直せば良いのかを見付けられないことには、続投しても傷口が広がるだけ。

ただ、2回に満塁のピンチを迎えた後、菊池の好守備が出たことで、打たせて取れるくらいにはストライクが入り始めた。

カープの攻撃陣も、初回に4点を失った後、すぐさま丸のスリーランで1点差に迫り、2回にも無得点に終わったが満塁のチャンスは作った。
ただ、これだと両投手のどちらが先に立ち直り、無失点のイニングを作るか、という試合の流れを左右する投球が出来たのは、岩貞の方だったことになる。

岡田も3回のピッチングは、打たせてとるピッチングで無得点に抑えたが、岩貞の後塵を拝してしまったことになる。
その無失点のピッチングにしても、どうもしっくりきていない感じを受けるし、次回登板に向けて良い形でマウンドを降りるためにも、ピシャリと3人で抑えるイニングが欲しい。
しかし、4回は簡単に2アウトを取ったまでは良かったが、そこからは2者連続四球となり、マウンドの野手が集まると、岡田は投球フォームを少し変えてきた。
クイック時のコントロールが定まらなかったことで、左足を上げやや大きめの投球フォームに変えてピンチを凌いだ。
無失点を2イニング続けてマウンドを降りることになったが、それでも次回登板に向けて課題は残ったままという印象。

一方の岩貞については、2回の満塁のチャンスを逃して以降は、低めに決まるボールが増え始め、ランナーを出せなくなってきた。
すんなり5回を投げきらせてしまっては、阪神の継投策にも余裕を持たせてしまうことになる。

その思惑を吹き飛ばしたのは、鈴木のツーラン。
アウトコースへのツーシームがほとんど変化せず、高めに入ってきたところを捉えると、レフトスタンド上段へ飛び込んだ。

1点ビハインドと言えど、1点差での継投と、3点差のままでの継投策では相手へのプレッシャーは大きく異なる。

ただカープにとっての落とし穴は、九里が先発に回っているため、ロングリリーフ要員が不在のまま、2試合連続で先発投手が5回持たずにマウンドを降りていること。
唯一ロングリリーフも可能なのは薮田ではあるが、その薮田は昨日も登板しており、ビハインドのままでは投手起用は難しい。

そのため中田が回跨ぎで登板し、ランナーを残した状態で、2イニング目途中で薮田がマウンドに上がることになる。
代打中谷には止めたバットにボールが当たり、ヒットになる不運な当たりで満塁のピンチになり、鳥谷をフルカウントから空振り三振にとったが、梅野には打ち取った当たりが内野安打となり、田中の一塁悪送球も重なって2失点。
代打糸原に死球を与えて再び満塁となるが、最後は何とか高山を空振り三振を奪って2失点でとどめた。

再び3点差に開いた6回裏の攻撃は、先頭の代打安部が四球を選び、盗塁を決め、代打會澤が粘ってセンター前タイムリーヒットで1点を返した。
下位打線の代打2人で1点を返すという攻撃は見事なものだっただけに、6回表の2失点が悔やまれる。
続く田中はかなりの粘りを見せたもののセカンドフライに倒れたが、菊池はセンター前ヒットで1アウト1、3塁。
攻撃の形は良いものを見せている。
まだ先の展開になるが、勝ちパターンで登板してくるマテオ、ドリスを打ち崩すには、代打松山の出番が訪れる。
今日の試合の勝敗は、その代打松山の一撃が出るかどうかにかかってくる。

話を戻して、1アウト1、3塁から丸が左中間へ犠牲フライを打ち上げて、再度1点差まで詰め寄った。
ここで7対8という試合展開で、所謂ルーズヴェルトゲームが頭を過るが、それだと1点及ばないことになる。

1点差のままで試合を進めるにしても、7回以降で残っているリリーフはブレイシアと飯田、勝ちパターンの今村、ジャクソン、中崎の5人。
延長時のことも考えると5人で6イニングを投げる必要があり、ブレイシアの回跨ぎはもちろん、今村も回跨ぎでの登板を考慮しておかないといけない。
ただ、7回裏の攻撃で打順の回ってくる7番に、マウンドに上がる今村を入れたことで、今村は1イニング限定となる。
ピンチを招く場面はあったが、無失点で切り抜けて、終盤の1点差勝負にもつれ込んだ。

その7回裏のマウンドには藤川が上がり、1アウトからエルドレッドが高めの釣り球のストレート、低めのフォークを見逃して四球を選ぶ。
今村の代打天谷は、真ん中低めのストレートを鋭くライト線へ弾き返し二塁打。
1アウト2、3塁とし、安部は敬遠気味の四球、會澤は押し出し四球を選んで同点に追い付き、まずはルーズヴェルトゲームを回避。
さらに1アウト満塁のチャンスが残ったが、田中が併殺に倒れ同点どまりだったが、この2試合で初めてカープが同点に追い付く場面が訪れた。

8回表のマウンドにはジャクソンが上がり、先頭の鳥谷にライト前ヒットを打たれる。
梅野が送りバントを決め、1アウト2塁で糸原を打席に迎える。
ストレート2球で追い込み、最後はスライダーで空振り三振を奪って2アウト。
高山を敬遠気味の四球で歩かせたことで、セ・リーグタイ記録の両チーム合わせての1試合最多四球20個が記録されたが、最後は代打狩野をスライダーで空振り三振に打ちとって無失点。

8回裏はマテオがマウンドに上がり、先頭の菊池はレフトライナーを放つ。
この当たりをレフトの高山が落球するエラー。
ただ菊池は二塁まで進むことが出来ず、この走塁がどう出るかと言うところ。
続く丸が珍しく送りバントを決めると、ボールを処理したマテオが一塁悪送球。
ノーアウト1、3塁というチャンスを迎えた。
ここで打席に向かうのが4番の新井。
前進守備の隙を突いて、丸が二盗を決め、チャンスが拡大したところで新井はショートゴロ。
ランダンプレーでランナーが入れ替わり、1アウト2、3塁とチャンスは続く。
しかし、鈴木は捕邪飛に倒れ、エルドレッドはセ・リーグ新記録となる21個目の四球を選び、2アウト満塁となって代打松山が登場。
試合途中での展開予想通り、松山の一打に勝負の行方が託された。
初球のストレートを見逃し、2球目のボール気味のストレートをファールにして追い込まれ、内容は良くはない。
そして高いバウンドのセカンドゴロでスリーアウトとなり、勝ち越しならず。

9回表は中崎が登板。
オープン戦を不調のままで終え、そこから1週間でどこまで調子を上げられるか、という段階だったが、先頭の糸井に四球を与える。
福留に対してもボール先行となったタイミングで、糸井がギャンブルスタートで盗塁を狙うものの、中崎が牽制で刺して1アウトランナーなしとなる。
しかし、福留にも四球となってしまい、再びランナーを出してしまう。
ただ、何とか後続は打ちとって無失点。

そして9回裏の攻撃は、2アウト満塁まで攻め込んだものの、あと一本が出ずに延長戦に突入。

こうなると、カープは投手が足りない心配が出てくる。
中崎が回跨ぎで10回表のマウンドに上がり、9回と同じように先頭打者に四球を与えて、今度は犠打でランナーを進められる。
内野ゴロで1つアウトを増やし、2アウト3塁と場面が変わり、高山との勝負を選択するかどうかという場面となる。
ここでは勝負を選択し、外中心でカウントを稼ぎ、勝負球はインコースのストレートで見逃し三振。
しびれる場面での実戦で、昨シーズンの感覚が甦って来たかのような勝負だった。

さて、10回裏の攻撃は、ドリス対鈴木で始まる。
8回表から10回表まで、全て先頭打者が出塁していたが、久々に先頭打者が打ち取られた。
ただ試合の流れが変わるのはこういう時で、エルドレッドがインハイのストレートを強引に引っ張るレフト前ヒットで出塁。
代走上本への牽制が悪送球となり、上本は2塁へ進塁。
代打下水流はインコースに詰まって、バットを折られてのショートゴロに倒れるが、ファンブルした糸原が一塁へ悪送球し、1アウト2、3塁となる。
一打サヨナラの場面で打席に向かうのは安部。
低めのフォークを2球連続で空振りして追い込まれたが、最後は高めに浮いたフォークに喰らいついて一二塁間を破ろうかという当たりを放つ。
セカンド大和は好捕したものの、本塁送球よりも上本の生還が早くサヨナラ勝ち。

岡田の投球についても、終わってみれば阪神打線の好調さを何とか食い止めようとしていたことはもちろん、両チームあわせて27個の四球が出た試合だったことでも分かるように、投手陣には受難の試合でもあったと思うし、チームが勝利できたことで次回登板に向けて前向きになれるだろう。

先発投手が2試合連続で序盤KOされ、逆にオープン戦不調だった打線が繋がりを見せたこの2試合。
オープン戦とペナントレースとの違いを実感する開幕カードとなり、明日の試合ではどういう面を見せてくれるのだろうか。





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