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【カープ情報】2016.10.29 広島対日本ハム 日本シリーズ6回戦 2勝4敗で敗れ、日本ハムが日本一

2016年10月29日に行われた、広島対日本ハムの日本シリーズ6回戦の試合結果

日本ハム 100 300 060|10
広   島 020 011 000| 4

勝 バース 3勝0敗
負 ジャクソン 0勝2敗
S -

【本塁打】丸1号、レアード3号

三連敗を喫し、本拠地に戻ってきての6戦目。
中1日あったことで気持ちの切り替えが出来ているものと信じて応援したいが、試合を見るのが怖いという感情もある。

そして、野村の立ち上がりは、いきなり西川に右中間を破られる三塁打でピンチとなる。
アウトコースのシュートを、バットの先で拾って、ヘッドを利かせた非常に上手い打ち方をされている。

そして中島卓には全身守備を敷いてはみたものの、慎重になっての四球で、ノーアウト1、3塁。
こうなっては、1点は諦めて、大量失点を防ぐピッチングに切り替えるしかない。

岡にはショートへのタイムリー内野安打で1点を失うが、出来ればアウトを1つ奪っておきたかった。

ノーアウト1、2塁で中田を迎え、追い込んでからのアウトコースへのスライダーを、三遊間の深い位置へゴロを転がされる。
これも内野安打かという打球だったが、田中が追い付いてセカンド封殺。
そして一塁転送もアウトにし、ゲッツーという形で2つのアウトを奪った。
5番の近藤は、止めたバットにボールが当たり、ピッチャー右への緩いゴロとなるが、野村が好フィールディングで3アウトを取り、1点で凌いだ。

カープの初回の攻撃は、1アウト後、菊池が追い込まれてからアウトコースのストレートをライト前ヒットとしたが、丸はストレートとスライダーを2球見逃して0-2となり、追い込まれてからのボール気味のストレートで空振り三振。
増井に対しては、前回からタイミングが合っていない。
エルドレッドはフォークで空振り三振を奪われ、無得点に終わった。

初回で早くもビハインドの展開になったが、大量失点も覚悟という初回を1点で切り抜けたことで、試合の流れが日本ハムに明確に傾いているという雰囲気には感じられない。

2回裏のカープの攻撃では、先頭の5番松山がセンター前ヒット、鈴木がインコースのストレートを弾き返して二塁打とし、ノーアウト2、3塁のチャンス。
5戦目は、小窪、下水流という打線の組み換えが功を奏した形で、同じくノーアウト2、3塁のチャンスを作ったが無得点に終わって、流れを失っていったところがある。
この試合でも、打順を組み替えた松山、鈴木の連打でチャンスを作り、今度こそ得点を奪って、流れを掴みたいところ。

しかし、小窪はフルカウントまで粘ったものの、最後はフォークにバットが回って空振り三振。

日本シリーズノーヒットの石原に打席が回る。
この石原で得点できなければ、無失点という場面だったが、増井のワイルドピッチで思わぬ形で得点をもらった。
さらに、石原のサードゴロで、三塁ランナー鈴木が本塁突入。
松山から、鈴木に三塁ランナーが変わっていたとこで、レアードの本塁送球を焦る気持ちが出たのか、トンネルによるタイムリーエラーで勝ち越した。

形はどうあれ、組み替えた打順が機能しての得点ということは、2打席目以降も十分得点の可能性がある。

その追加点を奪うまでは、日本ハムの反撃を断たないといけない。
4回表の日本ハムの攻撃では、先頭の近藤にはセンター前クリーンヒットを打たれるが、レアードはアウトコースのスライダーで引っ掛けさせてショートゴロ。
しかし、バットの先で変則回転となった打球は、田中の前でバウンドを変え、エラーでノーアウト1、2塁とピンチが広がる。

田中賢はアウトコースのツーシームをライト前ヒット。
これがタイムリーとなるが、鈴木からの三塁返球が、三塁を狙ったレアードと重なって小窪が捕球できずにランナーが進塁し、同点に追い付かれてなおノーアウト2、3塁。

大野はサードゴロで本塁封殺して、ランナー入れ替わりとなり、増井の打席で早くも代打矢野を起用してきた。
相手の勝負手を封じきってこそ、試合の流れを渡さないことに繋がる。
その矢野との対決では、インコースへのシュートを見せて、アウトコース勝負と思わせておいてインコースへのチェンジアップで空振り三振を奪って2アウト。
踏ん張りどころを迎えたが、野村は捉まってしまった。
西川に初回と同じような右中間突破のタイムリー三塁打を浴びて、2点を追加されてしまう。

田中のエラーと、鈴木からの三塁送球はアウト2つを取れているプレーだったが、これが得点に繋がってしまったところには、流れの悪さを感じずにはいられない。

ただ、相手の勝負手はリリーフ陣から点を奪うことで相殺できる。
4回裏、日本ハムの2番手は鍵谷ということで、右投手から右投手への継投となっている。

先頭の松山は、振っていきたいところを我慢して四球を選ぶ。
鈴木は真ん中高めのストレートに押されて、セカンドフライで1アウト。
小窪は今度こそ四球を選んで、1アウト1、2塁。
そして何としても追い付かないとけないということで、石原に代打安部を送る。
その安部はファーストゴロ進塁打で、2アウト2、3塁となって、今度は野村に代打新井を送るが、高めのストレートで空振り三振。

日本ハムの勝負手がリリーフまで含めて当たり、カープの勝負手は決まらなかった。

あとは、ロングリリーフとしてヘーゲンズが試合を落ち着かせて、終盤の逆転に期待するという試合展開。
ロングリリーフとはいっても、打順が回ってくれば代打を出さないといけないわけで、9番の代打新井のところに、そのままヘーゲンズが入る。
終盤の長打攻勢を掛けるという点では、手札が徐々に失われていく。

またヘーゲンズは、登板していきなり中田にストレートの四球を与えてしまう。
しかし、近藤をやや逆球にはなったものの、カットボールでセカンドゴロゲッツーに仕留め、日本ハムの勢いを止めにかかる。
レアードに打たれては意味がなくなるところで、ショートゴロに打ち取って、この試合初めて三者凡退に抑え、求められている役割を完璧に果たした。

5回裏のカープの攻撃は、回跨ぎの鍵谷に簡単に2アウト奪われたが、増井にはタイミングの合っていなかった丸には、投手交代は良い方向へ作用する。
アウトコースから入ってくるスライダーを捉えると、右中間フェンスをギリギリ越える本塁打で1点を返す。

6回表のヘーゲンズは、2イニング連続で先頭打者に四球を与えてしまう。
大野にスリーバントで送りバントを決められ、日本ハムの得点パターンを作り上げてくる。
代打谷口は空振り三振を奪うが、西川、中島卓に連続四球で2アウト満塁と、今日もリリーフ陣の四球が致命傷になる展開が頭を過る。
もちろん、このヘーゲンズもペナントレースでここまで四球を出してしまう投手ではない。
それでも四球を出してしまうところに、短期決戦の難しさが表れている。

満塁の場面での岡との対戦は、全球アウトコースで攻め、ほとんどがストライクからボールになるコントロールで、コースに決め切って空振り三振。
3四球で満塁となったピンチを、犠打と三振2つということで、何とか自分の手で無失点で切り抜けられた。

6回裏の攻撃では、先頭の松山に対し、左の石井をマウンドに上げてくる。
終盤の打順の巡りを考えれば、松山に代打はないと読み切っての、石井への交代だったと思うが、松山がインコースのストレートに詰まりながら、強引にセンター前に運んで行った。

すぐさま投手交代、井口がマウンドに上がるが、鈴木はストレートの四球を選んで、ノーアウト1、2塁。
2塁ランナーを赤松に替え、小窪が送りバントで2、3塁に進める作戦なのは明らか。
普段は送りバントをする機会の少ない小窪だったが、一塁側に決めて1アウト2、3塁の形を作る。

そして途中出場の會澤が打席に向かい、三球三振となってしまう。
ここまでの出場が、1試合で、1四球を選んだのみという打席数という経験の少なさが影響したのかもしれない。

連続代打で下水流が起用され、ボールを見極め、ストライクを取りに来たストレートを、三遊間へ運ぶ。
球足は速く、レフト前に抜けようかという打球だったが、中島卓がダイビングキャッチ。
内野安打で1点を返し、さらに三塁を回っていた鈴木は三本間に挟まれたが、ランダンプレーのミスでランナーは残って、2アウト1、3塁のチャンスは続く。
ここで勝ち越すことが出来れば、初めて主導権を握ることが出来るところだったが、田中はファーストゴロで勝ち越しならず。

7回表のマウンドには、移動日を挟みながらではあるが、日本シリーズ全試合登板となる今村。
中田、近藤、レアードと続く打線との対峙は、非常に勇気のいる場面。
ボール先行となった中田に対し、真っ直ぐを待っている中田からストレートで空振りを奪ったことで、今村と會澤のバッテリーに若干余裕が生まれたのか、フォークで投ゴロ。
近藤もフォークでファーストゴロ。
2アウトとなってからは、長打を狙ってくるであろうレアードに対し、ほとんど低めのフォークだけを投げ込んで、四球を与える。
決して本塁打だけは打たせないという意思表示でもあり、ヘーゲンズが出した4つの四球とは意味合いが違う。

ただ、田中賢に対しては、ストレートのスピード、コントロールともに急激に落ち込んだ。
130キロ中盤のストレートが多くなり、どうしても連投の影響を感じずにはいられない。
それでもフルカウントから、フォークで空振り三振を奪って無失点で切り抜けた。

7回裏の日本ハムのマウンドには、シリーズ男となりつつあるバースが上がる。
4試合の登板で1点も奪えていない投手で、塁に出ることも難しい状況が続いている。
1アウトから丸が四球を選んだが、エルドレッドがインコースのストレートで詰まらされてショートゴロゲッツー。
今日も得点が奪えない。

1点が重くなってくる展開で、8回表のマウンドには、今村と同じく日本シリーズ全試合登板となるジャクソンが上がる。
今村の状態を見るに、ジャクソンの方が球速が落ちた時の不安が大きい。
1人目の杉谷に対しては、球速の落ち込みは見られずに、ショートゴロで1アウト。
2人目の市川には、スライダーのコントロールが付かずに、3-0とボールが先行したが、ストレート勝負に切り替えてセンターフライで2アウト。
3人目の西川には、ストレートで詰まらせたがライト前ヒット。
ボールがやや高かった分、ヒットゾーンに運ばれた。

4人目の中島卓の打席には、クイックの影響なのか、140キロ後半に球速が下がり始める。
高目が多いだけに、この球速では不安が増してくる。
西川の打席でスライダーがストライクが入らなかったことが投球の幅を狭めており、中島卓にはアウトコース高めのストレートをセンター前ヒットを打たれ、2アウト1、2塁のピンチになる。

岡に対しては、やはりスライダーが決まらず、球速がどんどん落ちてくるストレートを狙い打たれ、センター前ヒットで2アウト満塁。
中田にもスライダーが決まらず、3-0となってストレートを投げるしかない状況になってしまう。
そのストレートも決まらず、押し出し四球で1点勝ち越されてしまった。
さらに、投手のバースにセンター前ヒットを打たれ、試合の流れが決まってしまった。

今村の投球からの流れで、中島卓への投球を見ていれば、ジャクソンの投球にも限界が来ているのは間違いなかった。
レアードに満塁本塁打を浴びて止めを刺されたが、移動日を挟んでの6連投というのは、体力的に相当の負担があったのだろう。

今季のブルペンを支えたジャクソンで打たれれば仕方がない、シーズン通りの投手起用をして敗れるのは、カープの戦い方を貫いて散ったと受け入れるしかないだろう。

8回裏の先頭赤松は、粘りを見せたが見逃し三振。
日本ハムのバースも5試合目の登板で、決して少ないという訳ではないが、1試合の差は大きいということになってしまう。
鈴木はスライダーで空振り三振となり、小窪はフォークで空振り三振。
決して諦めてはいない姿勢は伝わってくるが、6点差では厳しい。

6点ビハインドの9回表でも、この日本シリーズで出番のなかった福井、九里、一岡がマウンドに上がることはなく、大瀬良が回跨ぎ。
大瀬良が見事に抑えきったのは良い終わり方になったが、中崎はリベンジの機会がないまま、ということになってしまった。

そして6点差を追い掛ける9回裏の最後の攻撃は、會澤がライトフライで1アウト。
代打西川は低めのストレートを、非常に素直に打ち返し、右中間へのライナーのヒットで1アウト1塁。
ランナーが出ても、6点差ということで投手にプレッシャーは掛けられない。
田中が一塁ゴロに倒れ、二塁封殺で2アウト。
菊池が低めのストレートを打ち上げて、セカンドフライでゲームセット。

カープは2勝4敗で敗れ、日本ハムが日本一に輝いた。





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【カープ情報】2016.10.27 広島対日本ハム 日本シリーズ5回戦 札幌ドーム三連敗で、土俵際に追い詰められる

2016年10月27日に行われた、広島対日本ハムの日本シリーズ5回戦の試合結果

広   島 100 000 000|1
日本ハム 000 000 104|5

勝 バース 2勝0敗
負 中崎 0勝1敗
S  -

【本塁打】西川1号

ついに、という表現が正しいかどうかは別として、カープも打線を入れ替えてきた。
下位で長打力を発揮していたエルドレッドを4番で起用し、新井を6番に下げた。

シーズンでもわずか2試合しかなかった4番エルドレッドが機能するかどうかはともかく、小窪と、スタメン抜擢の下水流の下位打線でチャンスが作れれば、十分得点能力が上がる。

まず初回のカープの攻撃は、日本ハム先発の加藤に対し、先頭の田中がスライダー気味の変化をするフォークを捉えて、センター前ヒットで出塁。
マツダスタジアムでの2試合では、送りバントをしていたケース。
ただ、加藤のストレートの球速は140キロ前後で、すんなり送りバントではもったいない気もするが、流れを取り戻す意味でも、連勝時の攻撃パターンの再現を狙い、菊池が送りバントを決める。

1アウト2塁となって、丸はカーブを引きつけてセンター前ヒット。
ライナーでセカンドの頭を越える打球ということで、田中のスタートが遅れて、1アウト1、3塁となるが、本塁に帰れない当たりでもなかっただけに残念な走塁と言える。
4番に入ったエルドレッドがインハイのストレートで詰まり、ファーストファールフライでランナーは動けず2アウト。
良い形を作りながら無得点だと、嫌な流れを引きずりそうになってくる。

5番の鈴木は0-3からストレートを打っていってファールとなるが、積極性を失っていないことについては、期待が出来る。
そして1-3からアウトコースのストレートを素直に打ち返し、センター返しのタイムリーヒットで1点を先制。

この時点ですでに、5試合連続でカープがリードを奪う時間帯があったことになる。

新井はインコースのストレートに詰まるバッティングを繰り返してしまい、センターフライで1点どまりだったが、ジョンソンの先発時に先制点を取れたというのは、まずは良いスタートが切れたと言える。

そのジョンソンの立ち上がりは、中4日の影響をまったく感じさせない三者凡退。
これで試合運びに不安がなくなる。

そして左の加藤対策でスタメン起用されている小窪、下水流の連続ヒットでノーアウト2、3塁のチャンスを作る。
特に下水流の右方向への当たりは、札幌ドームの最深部にもう少しで飛び込むフェンス直撃の二塁打だった。

このチャンスで石原がショートゴロで本塁突入できず1アウトとなり、田中が四球を選んで1アウト満塁となったところで、加藤がマウンドを降り、右のメンドーサに交代する。
そして菊池、丸が打ち取られて追加点ならず。

この継投策は、正直なところ予想の出来るものだった。
日本ハムにとって序盤の大量失点は避けたいところで、対左用のスタメンが機能しつつあったカープ打線の目先を変える右投手の起用。
こればかりは、分かってはいても日本ハムの策略に乗るしかない。

ただ、それだけ苦しい事情があるという裏返しでもある。
昨日バント失敗の鈴木の先制タイムリー、2回裏の1アウト2、3塁のピンチを無失点で切り抜ける田中のファインプレー、派手さはないがしっかりと地に足をつけてプレーが出来ている。

相手の策を受け止めた上で、カープの野球を貫いていくことが、勝利への近道には違いない。

5回裏の守りでは、1アウト2塁の場面で、中島卓の当たりは三遊間を破ろうかというコースに飛ぶ。
しかし、田中が追い付いて、三塁を狙っていた田中賢を三塁で刺した。
三遊間の打球に追い付いた田中の守備も見事だが、すぐさま三塁のベースカバーに戻った小窪も集中できている。

6回裏は、1アウトから大谷にアウトコースのカーブを逆方向へ打ち返され、左中間を破る二塁打でピンチを招く。
踏ん張りどころを迎え、中田をアウトコースのカーブでわずかにタイミングを外し、浅いレフトフライで2アウト。
レアードを敬遠して、2アウト1、2塁の場面で、代打矢野を初球ショートゴロに打ち取って、6回無失点でジョンソンはマウンドを降りる。

今日は、プレーも采配も、まったくといっていいほど隙がない。

7回表の攻撃では、未だ続投しているメンドーサに対し、先頭の小窪が四球を選び、下水流が送りバントを決める。
対左対策でスタメン起用された2人でチャンスを作っており、ここでの追加点は試合の流れを呼び込める。
石原はセカンドゴロ進塁打で、2アウト3塁となって田中が打席に向かうが、メンドーサはそのまま続投。
しかし田中がセカンドゴロに倒れ、どうしてもあと一本が出ない。

追加点は入らないが、試合運びには問題がない。

7回からは今村がマウンドに上がり、小窪の代走に出た安部がそのままサードの守備に就く。
ただ、この試合で初めて、先頭打者へ四球を与えてしまう。
市川に初球で送りバントを決められ、1アウト2塁。
終盤に形を作り、反撃ムードを高めてくる日本ハムは初球攻撃。
中島卓が三遊間を破るレフト前ヒットで、1アウト1、3塁とピンチが広がる。

そしてアウトコースのフォークがやや高めに浮いたところを、岡にセンターへ打ち上げられ、犠牲フライで同点に追い付かれる。
ただ、同点であれば、ミスのない試合運びで集中力も高まっているカープ打線の、終盤の攻撃にも期待できる。

8回の攻撃では、ようやくメンドーサがマウンドを降り、谷元が登板してくる。
先頭の菊池がキャッチャーフライ、丸がセンターフライ。
エルドレッドはレフト線へヒットを放ったが、鈴木がアウトコースのフォークを引っ掛けてサードゴロで無得点。

8回裏はジャクソンがマウンドに上がる。
2試合連続で失点してしまっているが、その2試合ともインコースへのストレートは皆無だったように思うし、縦スラよりも横スラの割合が多かったようにも思う。
先頭の大谷には、インローへの縦スラ、インコースへのストレートを投げ込んでおり、攻め方を変えているのは明らか。
フルカウントになって、最後は高めのストレートで空振り三振を奪う。
続く中田へもストレート勝負で、アウトコースの155キロのストレートで空振り三振。
あとはレアードを力でねじ伏せられればというところだが、ここは2アウトで本塁打だけは絶対に打たれてはいけない場面。
ストレート2球がボールとなり、アウトコースに抜けたスライダーをフルスイングされるが、バットの先の浅いレフトフライで3アウト。

9回裏は、3連投のバースとの対決となり、先頭の新井は、追い込まれながらもアウトコースのボールに喰らい付きライト線へ落とすヒットで出塁する。
代走赤松を送り、今日の交代のタイミングは、ここで点を取るんだという意思表示が十分伝わる。
安部が送りバントを決め、勝ち越しのランナーを2塁に進める。
しかし下水流は、ストレートに力負けし、浅いセンターフライでランナー動けず。
石原は、アウトコースのカーブに見逃し三振、9回で勝ち越すことは出来なかった。

9回裏のマウンドには、3戦、4戦と出番のなかった中崎が上がる。
1アウトから田中賢に粘られて四球を与えると、8番市川がこの試合3つ目の送りバントを決める。
同点に追い付いた形を再現し、日本ハムの攻撃は意図がある。
2アウト2塁で、中島卓のピッチャー前への緩い当たりが内野安打となり、2アウト1、3塁。
岡には初球がデッドボールとなり、2アウト満塁で西川との勝負。
2球目の真ん中高めのストレートを完璧に弾き返され、ライトスタンドへのサヨナラ満塁本塁打。

札幌ドームでの3連戦は、四球が致命傷になるケースが続いた。
今村、ジャクソン、中崎は、ここまで簡単に四球を出す投手ではないのだが、慣れない札幌ドームに加えて、短期決戦でのプレッシャーも影響しているのだろう。
ビジターの雰囲気、洗礼を浴びるというのも、厳しい環境を作り上げられていると感じる。

今日に関しては、2回途中で、左の加藤から、右のメンドーサに代えるという日本ハムの試合巧者ぶりが勝負の分かれ目だった。
これで王手を掛けられたことになり、有利不利で語れば、間違いなく不利。

ただ、この3連戦は全て接戦で、きっかけ一つで流れは変わる。
満塁本塁打を浴びてのサヨナラ負けは派手に映るが、サヨナラ押し出し四球でプレッシャーに負けての敗戦よりは、よほどすっきりする。
大丈夫、中崎は切り替えられる。

あとは、マツダスタジアムでの2連勝を期待する以外に、何があるだろう。





【カープ情報】2016.10.26 広島対日本ハム 日本シリーズ4回戦 ジャクソン2試合連続失点で2連敗、2勝2敗の五分

2016年10月26日に行われた、広島対日本ハムの日本シリーズ4回戦の試合結果

広   島 000 100 000|1
日本ハム 000 001 02×|3

勝 谷元 1勝0敗
負 ジャクソン 0勝1敗
S 宮西 0勝0敗1S

【本塁打】中田1号、レアード2号

交流戦では、切れのよいストレートに押し込まれる場面が多かった高梨と、日本シリーズで対戦するカープ打線は、やはりストレートに詰まる場面が多い。
初回は、打ち上げてのフライアウト3つとなっており、簡単に攻略できる相手でないことを再認識する。

またカープ先発の岡田は、球速、球威ともにまずまずではあるが、微妙なコントロールがない。
際どいコースは外れ、大きく抜けるボールもあり、石原が初回から苦心のリードを見せる。

ストレートの球速と、スライダーのキレが今日の生命線で、追い込めたらスライダーという選択が多くなっている。
3回まで毎回ピンチを背負っているが、所謂荒れ球というピッチングになっているおかげで、何とか日本ハム打線にあと一本を許さない。

初回は2アウト2塁で、スライダーの抜け球がインハイに行ったことで、中田がミスショットで打ち上げて、ファーストフライ。
2回は、四球で崩れて1アウト満塁というピンチになったが、中島卓をインローへのカットボールで空振り三振、岡を2球で追い込んでから、アウトコースへのスライダーでセカンドゴロ。
3回は、2アウトからの四球と二塁打で2、3塁のピンチとなったが、レアードをアウトコースのスライダーで引っ掛けさせてショートゴロ。

また、3回までノーヒットのカープ打線ではあるが、岡田が球数が多くなっているのは当然としても、高梨も3回で49球と言う事は、簡単に凡打になっていないことを表している。

4回の攻撃は、先頭の丸が四球、盗塁死、新井四球という攻撃が出る。
点が取れないときに動いて、良い結果が出ないということはシーズンでも良く見られた光景ではあるが、これは明日以降に繋がることが多かった。
ということは、この試合では最後まで苦戦しそうなのは避けられそうもない。

鈴木が高めのストレートを打ち上げてセンターフライ、エルドレッドも打ち上げて右中間へのフライとなるが、これがなんと通天閣打法となった。
ライトの近藤が落下地点に入りきれず、捕球できずにボールがグラウンドに落ち、タイムリーエラーとなって1点を先制する。

四球とエラーでの得点で、こういう展開で、直後の日本ハムの攻撃を三者凡退で抑えることが出来れば、とりあえずの試合の流れを掴むことが出来る。
先頭の田中賢を一塁ゴロ、大野をストレートで空振り三振、中島卓を高いバウンドのセカンドゴロ。
見事に三者凡退という最高の投球を見せてくれた。

5回表のカープの攻撃は、石原の四球、菊池、丸の連打で2アウト満塁のチャンスを作り、新井に一打が出れば試合の流れを大きく引き寄せられるというところ。
初球のストレートを狙っていったが、逆球でインコースにシュート回転で食い込んできたことで、完全に詰まらされた。
セカンドフライで追加点ならず。

こういった満塁での得点機を逃し、5回裏の日本ハムの攻撃は1番打者から、となれば1人でもランナーを出すと嫌なムードになってくる。
岡のボテボテの三塁前へのゴロで、安部の送球と岡の足との競争が見られたが、安部の送球が勝って1アウト。
2番の西川のレフトへのライナー性の打球も、松山の正面。
3番の大谷には、アウトコースへの150キロのストレート、インコースへの149キロのストレートで追い込み、内外自在のコントロールがあれば、落ちるボールも活きる。
最後はアウトコースへ沈んでいくチェンジアップで空振り三振を奪い3アウト。
球数も5回を投げ終え87球と、まずまずのペースになってきている。

そして先に交代したのは高梨のほうだった。
6回表のマウンドにはバースが上がる。

エルドレッドのライト前ヒットはあったものの、松山、安部が低めの変化球で空振り三振となり、まずは日本ハムの継投策が成功する。

すると、6回裏、早めに野間をレフトの守備に入れ、少しずつ形を整えにかかる。
もちろん6回裏を無失点で切り抜ければ、継投策に移っていけるという理想的な展開が待っているが、中田のバットがそれを許さなかった。
初球の甘く入ったスライダーを完璧に捉えられ、レフトスタンドへの同点本塁打を浴びてしまう。
この日の生命線だったスライダーが甘く入り、捉えられたということは、岡田の交代時期が迫っているということにもなる。

5番の近藤のピッチャー返しの打球は、岡田のグラブを弾いた分、菊池が追い付いてセカンドゴロ。
続くレアードは、この試合で打ち取るパターンとなっていたスライダーを見極め始めたのは気になったが、裏をかいてアウトコースへの150キロのストレートで見逃し三振。
田中賢をレフトフライに打ち取って、同点までで留めた。

岡田は6回1失点でマウンドを降り、7回は今村がマウンドに上がる。
先頭の市川をフォークでショートゴロに打ち取ったものの、田中がボールを弾いてエラーで出塁を許してしまう。
先頭打者がエラーで出塁し、送りバントを決められて1アウト2塁というピンチとなるが、正直なところビジターでの試合で7回からの3イニングをすんなり抑えることが難しいのは想定している。

ピンチを想定していたかどうかはともかく、今村のポーカーフェイスが頼もしい。
岡をフォークで空振り三振、西川もフォークで投ゴロに打ち取ってピンチを脱した。

8回表のカープの攻撃は、代わった谷元から先頭の新井が四球を選ぶ。
そして昨日は出来なかった、代走赤松というシーズンでも威力を発揮したとっておきのカードを切ってきたが、これは昨日のことがあるだけに、積極的な策というよりは、失敗を取り戻そうとする交代にしか思えない。
鈴木は昨日谷元から三塁打を放っているが、今日の谷元の投球はさらに厳しいコースを突いてくる。
ただ、鈴木に送りバントのサインを出し、おそらく初球は見落として空振り、そして2球目の送りバントはファールと、今日は動くと裏目に出る流れが変わらない。
最後は打ち上げてライトフライで1アウト。
エルドレッドもライトフライに倒れ、2アウトからスタートを切った赤松が二塁で刺され、策が嵌らなかった。

この嫌な流れを断ち切るためには、8回裏の3番大谷から始まる日本ハムの攻撃を、三者凡退に打ち取る必要がある。
ジャクソンが先頭の大谷をショートゴロに打ち取り、まず1アウト。
しかし中田に0-2と追い込んでから四球を与え、三者凡退ミッションは失敗。
それでも無失点で切り抜けることが最低条件だけに、近藤をレフトフライに打ち取って2アウトと、ここまでは良かった。
本塁打だけは避けないといけない場面で、レアードに、やはり甘く入ったスライダーを捉えられ、左中間へのツーランで、完全にこの試合の流れを失った。

9回表の攻撃は、代打下水流が空振り三振、代打小窪のライトオーバーの飛球を岡がファインプレーを見せ2アウト。
代打會澤は四球を選んで、田中がライト前ヒット、菊池がスライダーをレフト前ヒットで2アウト満塁と、最後の粘りを見せる。
丸はフルカウントまで持ち込んだが、最後はアウトコースのスライダーで空振り三振。
2連勝の後、2連敗となり、2勝2敗の五分となった。

盗塁死、送りバント失敗といった仕掛けがことごとく失敗し、選手交代も上手く機能しない、守備でもエラーが出る、というのはシーズンの試合でも何度も見られた。
もちろんその試合で勝つことは出来なかったが、必ず次の試合には活かされていた。
強敵日本ハムに明日勝つために、今日の敗戦は、潔く受け止めよう。

3連勝を目指してくる日本ハムを、札幌ドームで止めてこそ日本一が見えてくる。





【カープ情報】2016.10.25 広島対日本ハム 日本シリーズ3回戦 延長戦で敗れ、シリーズ初黒星

2016年10月25日に行われた、広島対日本ハムの日本シリーズ3回戦の試合結果

広   島 020 000 001 0|3
日本ハム 100 000 020 1|4

勝 バース 1勝0敗
負 大瀬良 0勝1敗
S -

【本塁打】エルドレッド3号

札幌ドームに舞台を移して行われる、日本シリーズの第3戦。
今季の交流戦で2試合戦っているが、やはり日本ハムへの声援は、マツダスタジアムでのそれとは比べ物にならない。

ただ、黒田の現役最後になる可能性もある登板とあって、ビジター球場と思えないほどの声援が注がれる。

その黒田の初回の投球は、先頭の西川の三塁線への打球を安部が好捕して始まる。
ただ、近藤には低めのフォークを上手く捉えられてライト前ヒット、大谷にはアウトコースへのツーシームを、逆方向へ打たれ、三塁線を破る二塁打で、1アウト2、3塁というピンチを迎える。
4番の中田を迎えるが、内野は前進守備を敷かず、内野ゴロの間の1点はOKという指示。

そして、狙い通りインコースのツーシームで、詰まったショートゴロに打ち取り、1点の先制は許したが、傷口を広げない結果が出た。

すると2回表のカープの攻撃で、1アウトから鈴木が初球を打っていき、日本シリーズ初ヒットで出塁。
エルドレッドは、日本ハムバッテリーのアウトコース攻めを冷静にかわし、ボール球には手を出さず、フルカウントからのアウトコース高めに浮いたカットボールを右方向へ押し込んだ。
ライトポール際へ飛び込む、3試合連続本塁打で2点を返し、すぐさま逆転。

1本目がセンター方向、2本目がレフト方向、3本目がライト方向ということで、どの方向へもスタンドへ放り込んでおり、日本ハムバッテリーが攻め方を確立できないうちに、どんどん長打を稼いでもらいたいところ。

黒田のピッチングは、内外のコントロールが良く、ランナーを出しても本塁まで返さないように、逆算して一つずつアウトを取っていけている。
4回5回と連続してランナーを得点圏に進められているが、打たせて取るピッチングに野手も応えやすい。

5回の1アウト2塁の場面では、中島卓に左中間へヒット性の打球を飛ばされるが、打者の特性が頭に入っている丸は、左中間方向への打球への備えが出来ている。
ランニングキャッチでヒットを許さず、得点を与えない。

スイスイというピッチングとは少し違うが、淡々と、いつも通りのピッチングという感じ。
投球自体は今季限りで引退する投手の投球とは思えないが、やはり体は悲鳴を上げていた。

6回裏、大谷を打ち取って2アウトとなったところで、自らマウンドを降りて、治療のためにベンチ裏に退く。
太ももの裏がつったような仕草が見られたが、すぐに治療を終えて戻ってくる。
この時点で、投げてもあと一人、という可能性が高かったが、投球練習をしてみて、続投を諦めた。
おそらく、自分から判断してマウンドを降りたのだと思うが、あとは任せたという意思表示と、もう終わったという意識もあったのではないかと思う。

そして、ヘーゲンズがマウンドに上がるが、リリーフとして登板するのは約2ヵ月半ぶり。
ただ、ヘーゲンズはヘーゲンズだった。
きっちりと準備を終え、いきなりの中田との勝負でサードゴロに打ち取って、リードを守った。

リードを守って6回を終えたということは、今村、ジャクソン、中崎で逃げ切る形は整ったということになる。

日本ハム先発の有原も、エルドレッドの本塁打以降は、中田の好守備もあって安定感を取り戻している。
先発投手がビハインドでもマウンドを降りず、投げ続けるというのも指名打者制度のある試合ならでは。
なかなか追加点を取れないというのであれば、1点を守りきる形を取る、というのも当然考えられたケース。

その1点を守りきる継投策の一番手は、当然今村が任される。
2アウトを取ってから、田中賢に四球を与えてしまい、続く代打谷口を2球で追い込んだものの、一塁への牽制が悪送球となって一打同点の場面を迎えてしまう。
ここでは、しまったという気持ちを抑え、勝負を急がずに、じっくり確実に1つのアウトを取ることが求められるところ。
ストレートではファールで粘られてしまい、焦りに拍車がかかるかという場面だったが、フォークで空振り三振を奪って無失点で切り抜けた。

8回裏はジャクソンがマウンドに上がり、先頭打者中島卓との我慢比べが始まる。
ストレートもスライダーもファールにされ、基本的に2種類の球種の組み立てで投球するジャクソンにとっては、相性の良くない相手。
ジャクソンの投球も悪くなかったが、四球を選ばれて先頭打者の出塁を許す。

1番の西川に送りバントを決められるが、1つずつアウトを取っていければ問題ない。
2番の近藤には、150キロ超のストレートを連発し、レフトフライに打ち取って、2アウト2塁となって大谷を迎える。

ただ、ここは敬遠策。
2アウト1、2塁で中田との勝負を選択した。
敬遠の場面でのブーイングと、中田が打席に入った際の声援の大きさこそが、ビジターでの試合ならでは。

この場面で抑えれば、勝負は決まる。
しかし、アウトコースのスライダーで、バットの先で詰まらせた打球がレフト松山の前に落ちる。

もちろん、単なるレフト前タイムリーヒットであれば同点どまりだったのだが、ダイレクトキャッチを狙った松山が後逸。
逆転のランナーまで帰ってきてしまった。

結果論で言えば、1点を守りきる投手リレーに移っているので、レフトに赤松を入れておく選択肢もあったはず。
このまま負けてしまえば、敬遠策の裏目、守備のミス、選手交代の遅れ、などといったマイナス要素が敗戦に直結したことにもなり、2連勝の勢いもいったん止められてしまうことになる。

1点を追い掛けることになったカープの攻撃は、先頭の鈴木が、代わった谷元のアウトコースのストレートを右方向へ弾き返し、右中間を破る三塁打で同点のチャンスを作る。
しかし、エルドレッドはストレートとフォークの組み合わせで、空振り三振を奪われ、3試合連続本塁打の勢いを止められた。
1アウト3塁となり、先ほど拙い守備のあった松山が打席に向かう。
バットに当てることに関してはカープの打者の中でも屈指の技術のある打者で、汚名返上の機会だったが、フルカウントからのフォークを打ち上げてしまい、ショートフライで2アウト。

追い込まれてしまったカープだが、安部が高めのストレートをフルスイングすると、鋭い打球がライト前に抜けていくタイムリーヒットで同点に追い付いた。

これであれば、少なくとも相手に傾いた流れを止めることにはなる。
欲を言えば、2アウト1、2塁となってからの田中のレフトライナーがヒットになっていれば、中崎を投入することも出来たのだが、ここからは勝った方が明日も勝つのでは、というくらいの大事な場面が続く。

同点ということで、9回裏のマウンドには大瀬良が上がる。
9月18日のDeNA戦で、同じように9回表に同点に追い付いたが、10回裏のマウンドに上がってロペスにサヨナラ本塁打を浴びるという、高い授業料を払っている。
それだけに同じ失敗を繰り返すわけには行かない。

先頭のレアードを空振り三振に仕留め、田中賢をショートライナー、市川を150キロのストレートで空振り三振。
相手は違えど、見事にリベンジを果たし、延長戦に突入することになった。

大瀬良は延長に入っても続投し、先頭の中島卓をインコースのストレートで空振り三振で1アウトを取ったが、西川にはコントロールを乱して四球を与えてしまう。
陽はフォークで三振を奪ったが、大谷の打席で西川が二盗を決める。
2アウト2塁、カウント2-2で、そのまま大谷との勝負だったのかは分からない部分があり、インローへのボール球を大谷に打ち返された。
一二塁間を破るサヨナラタイムリーで、シリーズ初黒星を喫した。

ただ、今日の試合は考えられる敗因のある試合で、どうして負けたのか分からないという試合ではなかった。
8回裏に逆転され、9回表2アウトからの一打で追い付いて、最後は1点差で敗れた。
紙一重のプレーが勝敗を分けた部分はあり、大谷への最後の投球は完全なボールで、見逃してくるか、引っ張ってファールになるコース。
あのコースを、体勢を崩しながら一二塁間へ持っていくバッティングは、当分見ることはないだろう。

札幌ドームでの初戦に勝利したという、日本ハムの勢いは当然感じることになるが、1敗してからがカープの本領発揮となる。





【カープ情報】2016年フェニックスリーグ打撃成績・投手成績および総括

2016年のフェニックスリーグの全日程が終了し、11試合で5勝6敗という結果となった。

雨天中止が7試合もあり、かなり試合数が少なくなってしまっている。
また、今年はリーグ優勝を果たし、日本シリーズにも進出しているため、フェニックスリーグだけに専念している選手は、来季の一軍での試合出場を目指していることだろう。

さて、打撃陣で目立ったのは、やはりメヒア、バティスタの両名。
全試合に先発出場し、打撃面ではかなりの数字を残している。
バティスタは外野専門となっているが、メヒアはファースト、サード、外野の守備に就いており、実戦レベルまで守れるようになれば、来季中の支配下登録も見えてくる。

投手陣については、一軍経験者が多くなっている。
その中でも、クライマックスシリーズを直前にして、せっかくシーズンで積み重ねてきた経験を活かせず、背信投球でファームへ移動することになった薮田が、どこまで目的意識を持って投球しているか、というところが個人的な最注目点。
全てリリーフ登板となった薮田は、先頭打者へ四球を出すことは一度もなく、一応は来季の競争のスタートラインには立たせてもらえそう。

また、衝撃的な一軍デビューだった塹江が、2試合の先発で圧巻の投球を見せた。
同じ左腕で、先発候補の中村恭がこのフェニックスリーグでも足踏み状態だったことを考えると、来季の春季キャンプでのアピール次第では開幕一軍も不可能ではない。

左腕と言えば、戸田が最終戦にリリーフ登板しているが、ここで投げている場合ではないだろうという思いが強い。
さらには同点の場面で、9回裏の先頭打者に四球を与え、しかもサヨナラのランナーとして生還させてしまっている。
故障明けで万全の状態ではないということは理解しているし、悪い部分を全て出し尽くしての最終登板ならば、反省材料にもなるだろう。
そうは言っても、一軍では昨季の忘れ物だったプロ入り初セーブを達成しているし、交流戦では日本ハムの有原に投げ勝ち、阪神戦ではプロ入り初完封勝利も記録している。
期待の大きい投手だけに、来季は開幕から一軍で過ごしてもらいたい。



【打撃成績】
名前打数安打打点三振四死盗塁打率出塁率本塁打
磯村5300000.600 0.600  
天谷14821110.571 0.600  
堂林17872200.471 0.526 1
メヒア4516145100.356 0.370 4
多田15561300.333 0.444  
バティスタ40131012500.325 0.400 3
岩本16542000.313 0.313 1
24721400.292 0.393  
桒原461337220.283 0.313 1
土生29603500.207 0.324  
庄司34744500.206 0.308  
船越26543100.192 0.222  
青木31529300.161 0.235  
白濱9104100.111 0.200  
上本10103300.100 0.308  
美間4000000.000 0.000  
チーム計36510358573630.282 0.347 10


【投手成績】
名前投球回打者球数安打三振四死自責防御率WHIP奪三振率与四球率
塹江13    50185716400.00 0.85 11.08 2.77
岡田5    166224000.00 0.40 7.20 0.00
オスカル3    93914000.00 0.33 12.00 0.00
中田 3 1/3103901100.00 0.30 2.70 2.70
薮田7    3112389222.57 1.43 11.57 2.57
デラバー6    2411746423.00 1.33 9.00 6.00
中村祐20    803201715573.15 1.10 6.75 2.25
 8 2/345177122544.15 1.96 2.08 5.19
中村恭8    39136126155.63 1.63 6.75 1.13
高橋樹11    501881311597.36 1.64 9.00 4.09
戸田  6 1/33112995568.53 2.21 7.11 7.11
藤井4    218080349.00 2.75 0.00 6.75
横山1    527210218.00 2.00 9.00 0.00
チーム計96 1/34111622958035413.83 1.35 7.47 3.27


【カープ情報】2016.10.23 広島対日本ハム 日本シリーズ2回戦 田中好走塁で試合の流れを引き寄せ2連勝

2016年10月23日に行われた、広島対日本ハムの日本シリーズ2回戦の試合結果

日本ハム 000 100 000|1
広   島 010 004 00×|5

勝 野村 1勝0敗
負 増井 0勝1敗
S -

【本塁打】エルドレッド2号

カープ先発の野村は、1アウトから中島卓に対し、高めに浮いたカーブを左中間に運ばれ、1アウト2塁とピンチを背負ったスタートとなる。
こうなると、とにかく時間をかけて、極端に言えば満塁にしてでもホームインだけは許さないというピッチングをする。
近藤を打ち取り、中田、レアードに対しては、シュート、スライダー、チェンジアップを低めに集め、甘いコースにだけは決して投げない。
中田に四球を与え、レアードにもフルカウントまで行くが、最後はアウトローのスライダーで、バットに当てるのが精一杯というライトフライに打ち取って、無失点で切り抜けた。

また、初回のカープの攻撃は、同じく1アウトから菊池がライトオーバーの二塁打でチャンスを作る。
同じ形で日本ハムを無得点に抑えているだけに、ここで先制できると流れを掴むことが出来る。
そして、丸はフルカウントから四球を選ぶが、最後のフォークがワイルドピッチとなって、菊池も三塁へ進めた。
松山は高めに浮いたスライダーを引っ張ると、ライト前へのライナーとなるが、ライト近藤がダイレクトキャッチ。
タッチアップを狙った菊池も本塁で憤死し、タイムリーで1点どころか、一気にダブルプレーでチェンジとなってしまう。

当然、試合の流れを掴むには至らず、ここからは我慢の展開が頭を過ぎる。

2回の野村のピッチングは、良いプレーがあった後に、先頭打者の出塁を許すと、相手に付け入る隙を与えることになるところで、田中賢を低めのチェンジアップでショートゴロに打ち取る。
ただ陽にはチェンジアップの抜け球で死球を与えてしまい、続く大野にはライト前へライナー性の打球を放たれる。
しかし、今度は鈴木がスライディングキャッチを見せ、ピンチを未然に防ぐ。
そして見方のファインプレーに応え、野村は増井を空振り三振に打ち取って、2回も無失点で切り抜ける。

すると2回裏のカープの攻撃では、1アウトからエルドレッドがインハイのストレートを、強引にレフト前ヒットにすると、小窪はフルカウントから真ん中やや外寄りのストレートを弾き返し、右中間を破るタイムリー二塁打で先制する。

先制直後の3回表、野村のピッチングにようやく余裕が出始めた。
カーブを使う割合が増え、1番から始まるイニングを三者凡退に抑えて、まずは試合の流れを引き寄せにかかる。

しかし4回表には、2アウト1、2塁という場面で、8番の大野をインコースのシュートでバットを折り、セカンドゴロに打ち取ったものの、不規則回転で菊池のグラブを弾く、タイムリーエラーで同点に追いつかれる。

点数的にも、試合展開的にもこれで五分という状況となり、ここからどちらのチームが先に点を取るかが次の焦点となる。
逆に言えば、このまま均衡状態で終盤まで引っ張られるならまだしも、リードを許す展開は日本ハムの今後の勢いを考えると避けたい。

4回裏は、エルドレッドが低めのストレートでショートゴロ併殺打に倒れ、いよいよ1球のミスが命取りという状況になってきた。

そして試合の行方を左右する、次の1点が入る瞬間が訪れる。
6回裏、先頭の田中がアウトコースのストレートを、コースに逆らわないバッティングでレフト線へ弾き返し、二塁打で出塁すると、菊池は送りバントの構えからバスター。
ボール気味の高さのストレートを叩き付けると、広く開いた三遊間を破っていくレフト前ヒット。
田中は三塁を回り、西川からのバックホームでクロスプレーとなり、一旦はアウト判定が出る。

しかし、ビデオ判定に持ち込まれ、キャッチャー大野のタッチが追いタッチとなり、田中の生還のほうが速く、本塁への生還が認められた。
この1点は、次の1点、単にリードを広げたというだけでなく、日本ハムとしては最高の外野守備を見せていた上での失点。

ムードが一変し、ノーアウト2塁の場面で丸が送りバントを決めると、増井が一塁へ悪送球し、タイムリーエラーで1点追加。
そして松山が初球を叩いて、良い当たりのライトライナーで1アウトとなったところで増井は交代。

代わった鍵谷は、代わり端にワイルドピッチして、1アウト3塁となり、鈴木がアウトコースのストレートを、センターへ打ち上げて、犠牲フライでこのイニング3点目。

2アウトランナーなしとなったが、エルドレッドが高めのストレートを捉え、レフトスタンドへのソロホームランで、もう1点追加。

次の1点が大きな影響を与えるという予想通り、一気にカープに流れが傾いたという一面もあるが、自力で流れを手繰り寄せたという面もある。
これは田中の走塁を指しているが、運が良くて本塁がセーフになった訳ではなく、スライディング技術、ベース前でのスピード、これは練習の成果がもたらした結果と言えるだろう。

6回を終え、5-1と4点差に広げ、7回からは勝利の方程式の一番手、今村がマウンドに上がる。

その今村はストレートで陽、岡から連続空振り三振を奪い、代打谷口をセンターライナーに抑え、三者凡退で文句なしの結果を残す。

8回のマウンドにはジャクソンが上がり、西川をセカンドライナー、中島卓をショートゴロ、近藤を空振り三振で三者凡退で抑える。
今日のジャクソンのストレートは、スピード、キレともに十分。
まともにバットに当てられることもなく、危な気なかった。

8回裏のカープの攻撃の際、日本ハムはメンドーサがマウンドに上がる。
負傷して帰国したマーティンの代役として、9回のマウンドを任される可能性も示唆されていたが、この試合では4点ビハインドの場面での登板。
先頭の菊池が四球を選び、丸がセンター前ヒットで続く。
ノーアウト1、2塁のチャンスを作ったが、松山がフォークで空振り三振、鈴木の打席で、投球がワンバウンドとなった隙を突こうとして菊池が走塁死、そして鈴木がサードゴロで無得点となる。

そして点差が変わらないまま、9回のマウンドには中崎が上がる。
先頭の中田には、所謂あっち向いてホイという感じの、引っ張りのスイングから放たれるライト方向への打球がヒットとなり、先頭打者の出塁を許す。
レアードには、追い込んでからの真ん中低めへのツーシームを引っ張られ、レフト前ヒットでノーアウト1、2塁。
しかし、田中賢を2球のストレートで追い込み、スライダーで三球三振を奪って1アウト。
大谷には外のスライダーとインコースのストレートで追い込み、最後もインコースのストレートで空振り三振を奪って2アウト。
岡をアウトコースのスライダーでセカンドゴロに打ち取り、2試合連続でリリーフ陣が無失点リレーで試合を締めた。

これで2連勝で、来週からの札幌ドームに乗り込むことが出来る。
昨日の試合もそうだったが、今日の試合もシーズン通りの試合運び。

ただ、日本ハムもこのまま引き下がるチームではない。
来週も厳しい試合となると思うが、今日のように、試合の流れをつかめる場面を、確実にものにする試合を期待したい。





【カープ情報】2016.10.22 広島対日本ハム 日本シリーズ1回戦 大谷攻略で初戦勝利

2016年10月22日に行われた、広島対日本ハムの日本シリーズ1回戦の試合結果

日本ハム 000 000 100|1
広   島 010 200 20×|5

勝 ジョンソン 1勝0敗
負 大谷 0勝1敗
S -

【本塁打】松山1号、エルドレッド1号

日中から降り続いている雨は、試合開始直前になっても止むことはなかった。
ただ、雨男ジョンソンにとっては、慣れ親しんだ状況といえなくもない。

そのジョンソンの立ち上がりは、サード前への緩い当たりとイレギュラーバウンドでのヒットという不運な当たり2つでピンチを招く。
大舞台の経験という意味では、安部にとって試練の2つの打球となったが、このピンチはジョンソンが救った。
1アウト2塁で、中田、陽を迎えるが、連続三振で無失点で切り抜けた。

一方のカープの攻撃では、2アウトから丸がセンター前ヒットで出塁し、ワイルドピッチで2アウト2塁。
そして大谷対策で4番に入った松山は、低めのフォークに何とかくらい付いていくものの、最後はアウトコースのストレートで空振り三振。
初回の両投手の状態を見ると、どちらも完全にいつも通りの投球という訳にはいっていないように思える。

2回のジョンソンのピッチングは、2アウトを簡単に取った後、大谷との対戦を迎える。
高めのストレートは球威があったように見えたが、それでも押し込んで左中間フェンス直撃の打球が飛ばせるのは、さすが大谷といったバッティングだった。
ただ、2アウト2塁というピンチは、大野をセカンドゴロに打ち取って無失点。

そして2回裏は、大谷の制球が若干乱れる。
先頭の鈴木がフルカウントから、最後の低めのスライダーを見極めて四球を選び、エルドレッドは3-0とボール先行。
1ストライク後のアウトコースのストレートを右方向へ打ち返すと、ライナー性の打球がライトの頭上を襲ったが、フェンスオーバーには至らず、ライトフライとなる。
ただ、この時点で簡単に凡退しないという、カープのいつも通りの攻撃は出来ているし、大谷の球速も150キロ中盤で、そこまで威力を感じる程でもない。
1アウトから安部が真ん中付近のストレートを引っ張ると、中田の足元を抜けていくライト前ヒットで、1アウト1、3塁とチャンスが広がる。
そして石原は初球セーフティスクイズを狙うが、一塁側へファールとなり、2-1のカウントからももう一度スクイズを狙うも、再びファール。
そして2-2のカウントからは、一塁ランナーの安部がスタートを切る。
石原は空振り三振となってしまうが、大野の二塁送球に対し、ベースカバーが遅れ、ショートが体勢を崩して捕球する間に、三塁ランナーの鈴木が本塁を陥れて先制点を奪う。
大谷が二塁送球をカットできなかったことで、ダブルスチールが決まった形となる。

1点をリードし、3回に入ると日本ハムの攻撃の起点の一つとも言える、中島卓のファール攻めが待っていた。
10球以上粘られ、四球を奪い取られると、ジョンソンは足元の状況をしきりに気にするような仕草を見せ、岡にはコントロールを乱したような投球で四球を与えてしまう。
しかし、1アウト1、2塁のピンチで中田を投ゴロ併殺打に打ち取って、少しリズムを取り戻せた。

ただ、大谷も3回裏のピッチングは、スライダーの制球がよみがえり、フォークの切れと相まって安定感が戻ってきた。

ところが、4回裏の大谷は再びストレート中心のピッチングに切り替える。
150キロ中盤が精一杯で、140キロ中盤から後半のボールが多くなり始めており、そのストレートをカープ打線が捉えた。
先頭の松山が、真ん中低めのストレートを右中間スタンドへ、そしてエルドレッドも真ん中低めのストレートをバックスクリーン右へ放り込んだ。
2人に挟まれた鈴木は、スライダーとフォークで打ち取られていただけに、時折甘くなるストレートを狙っていこうという意識は働いていたのだろう。

そうかと思えば、雨脚が強まった5回裏の大谷のストレートは、球速も球威も上がって田中、菊池は押し込まれてしまい、2アウトをとられてしまうが、丸、松山はフルカウントの後に四球を選んでチャンスを作っていく。
ただ、鈴木は3球連続スライダーで空振り三振となってしまい、攻め方に戸惑っているような、対大谷の3打席だった。

3回に中田を併殺に打ち取って以降は、いつも通りのピッチングが出来ているジョンソンだったが、ちょっとヒヤリとしたのが6回表の2アウトからの田中賢の打球。
ピッチャーライナーがジョンソンの顔の正面めがけて飛んでくる。
ライナーを捕球した後、帽子が飛んで倒れこんだがボールを離さず、6回まで無失点で切り抜けている。

そのジョンソンが捉まったのが7回表。
先頭のレアードに、アウトコースのストレートを捉えられ、バックスクリーンへの本塁打で1点を返される。
これまでの打席では、強引に引っ張っていたコースを、素直に打ち返したことが本塁打に繋がったといえる。
そして、大谷にファースト内野安打を打たれるものの、代打矢野を5-4-3のゲッツーに仕留め、ここまでは良かった。
しかし、西川、中島卓に連打を浴びて、今村に交代する。
決してこの2本のヒットは良い当たりではなかったが、結果的にピンチを背負ってしまったことで、球数が嵩み、流れを変える必要もあった。

その今村はボール先行というピッチングとなってしまったが、最後はインハイのストレートで詰まらせてレフトフライに討ち取ってピンチを凌いだ。

大谷が交代し、7回裏は石井裕がマウンドに上がってくるが、田中が右中間を破る二塁打で出塁し、菊池が初球送りバントを決め、丸が2球目のインコースのストレートをライト前にタイムリーを放って、すぐさまリードを再び3点に広げた。
これは、チームに勢いをもたらす点の奪い方。

代わったバースに対し、代打新井、鈴木が連続四球を選んで1アウト満塁とチャンスを広げると、エルドレッドはアウトコース高めに浮いたスライダーを、コースに逆らわないバッティングで、ライトへ犠牲フライを打ち上げ、4点差。

これで逃げ切り体勢が整った。
短期決戦ということで、4点差でも勝ちパターンの投手起用に躊躇いはない。

8回はジャクソンがマウンドに上がり、エルドレッドに代わって赤松が守備固めに入り、新井も代打からそのままファーストの守備に就く。

ジャクソンのピッチングは、先頭の中田を縦スラで空振り三振、陽を三球連続スライダーで空振り三振。
田中賢はストレートが高めに浮いてしまって、ショートの頭上を破るセンター前ヒットとなり、レアードには左肘付近への死球を与えてしまう。
代打近藤は、追い込んでからの縦スラがど真ん中へ入ってしまい、センターオーバーの大飛球を飛ばされてしまう。
丸が背走し、左中間方向へ切れながら落下してくる難しい打球に体勢が崩れてしまったが、バックハンドで掴み取ってジャクソンを救った。

そして9回は中崎の出番。
先頭の代打谷口には、粘られてフルカウントの末に四球を与えてしまう。
西川に対してもボール先行となってしまうが、石原が声をかけて落ち着きを取り戻させる。
ほぼストレートのみを投げ込み、最後の最後にスライダーを選択して見逃し三振を奪い、1アウト。
粘りが代名詞の中島卓を、三球三振で2アウト。
岡をアウトコースのスライダーでライトフライに打ち取って、3アウトとなり、日本シリーズの初戦を勝利で飾った。

今日の試合に関しては、やはり地の利を活かした勝利という一面はある。
グラウンドコンディションの良くない中、慣れ親しんだマウンドでいつも通りのピッチングを貫けたジョンソンのピッチング。
7回のピンチを断った今村のリリーフ。
丸の好守もあってジャクソン、中崎がランナーを出しながらも抑えきり、シーズン通りの勝利を決めた。

そして何より、大谷を攻略するために、足を使い、長打力を発揮し、チーム一丸で得点を奪っていった攻撃陣。
大谷対策として4番起用され、本塁打で応えた松山の一撃は見事だった。







【DeNA】アウディ・シリアコ内野手の成績

DeNAが2017年の新外国人選手として、獲得が決定的と報じられた、アウディ・シリアコ内野手(29)の成績
(2016年10月25日契約合意発表)

191cm、102kg、右投げ右打ち。

メジャー経験はなく、最高位は3A。

シーズンの最多本塁打は15本となっているが、体格からも分かるように、長打力については数字以上のものがある。
ストレートに対しては、コースに逆らわず、右方向へもスタンドインさせるバッティングを見せる。
一方、外に逃げていく変化球には付いていけず、ミスショットの割合が多くなり打率が伸びず、見極めも出来ないことで四球の数も増えてこない。

走力に関しては、年々増加するパワーに反比例して、スピードの低下は否めず、積極的に次の塁を狙う走塁を見せることはなくなってきているが、走塁の技術に関してはまずまずのものがある。

守備に関しては、若手時代はショートを守ることが多かったが、レギュラーとして安心できる守備とは言い難い。
次第にファーストやサードでの出場が増えてきたが、どちらかと言えばファースト守備を苦手としているような数字が残っており、サードでの起用が現実的。
ただ、守備範囲の狭さなども考えると、少なくとも守備で貢献できる選手とは思えない。



 試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁盗塁死四球三振打率出塁率長打率OPSBB/K三振率
2005(Rk)4015238345235110460.250 0.299 0.421 7200.217 0.303
2006(Rk)501753871419919300.217 0.258 0.337 5950.300 0.171
2007(A)121434971844398318780.224 0.254 0.311 5650.231 0.180
2008(A)10741710012575012616680.240 0.269 0.343 6120.235 0.163
2009(A+)121443116175115915420890.262 0.296 0.397 6930.225 0.201
2009(AAA)7254000000140.160 0.192 0.160 3520.250 0.160
2010(AA)612415884936608490.241 0.264 0.419 6830.163 0.203
2010(AAA)130000000000.000 0.000 0.000 00.000 0.000
2011(AA)1013901082385555610640.277 0.301 0.415 7160.156 0.164
2011(AAA)145450002012150.093 0.138 0.093 2310.133 0.278
2012(AAA)10234878160123517717740.224 0.262 0.374 6360.230 0.213
2013(AA)8424757725267221430.231 0.296 0.336 6320.488 0.174
2013(AAA)4132001300120.154 0.214 0.385 5990.500 0.154
2014(AAA)1123739525315701130830.255 0.312 0.458 7700.361 0.223
2015(AAA)77263621426372122580.236 0.290 0.373 6630.379 0.221
マイナー通算10023578858150388445487331857030.240 0.279 0.373 6520.263 0.196
AAA通算3171079246555341472010732360.228 0.278 0.383 6610.309 0.219
 試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁盗塁死四球三振打率出塁率長打率OPSBB/K三振率
2016682749118115531019290.332 0.371 0.569 9410.655 0.106
BCリーグ通算682749118115531019290.332 0.371 0.569 9410.655 0.106








【カープ情報】黒田現役引退

2016年10月18日、黒田投手の現役引退が報じられた。

日本復帰が報じられた中国新聞を手に取り、「マジで!?」と呟いて固まってしまったことを、ふと思い出した。

正直なところ、言葉が出てこない。

何を言っても安っぽくなってしまう気がして、長々と文章にすることが出来ない。

なので、頭の中に浮かんだ言葉をそのまま文章にしたいと思います。


優勝を決めた試合で先発して、最終戦で10勝して辞めるなんてかっこよすぎじゃないですか!

同じ1975年2月生まれとして、勇気を貰い続けました!

引退後の人生も、『耐雪梅花麗』となるよう、祈念いたします!

今までありがとう!

【カープ情報】2016.10.15 広島対DeNA CSファイナルステージ第4戦 カープ日本シリーズ進出決定 ルーズヴェルト・ゲームで強敵DeNAを振り切る

2016年10月15日に行われた、広島対DeNAのクライマックスシリーズファイナルステージ第4戦の試合結果

DeNA 022 002 100|7
広 島 601 010 00×|8

勝 岡田 1勝0敗
負 今永 0勝1敗
S 中崎 0勝0敗2S

【本塁打】エルドレッド1号、梶谷1号、ロペス1号

岡田のDeNA戦での登板と言えば、筒香にカーブを捉えられて2本塁打されているが、敬遠も考えられる場面で真っ向勝負を挑むよう、緒方監督から諭されたこともあった。
シーズン中からの成長の度合いを見るには、もってこいの場面がやってきたと言える。

その岡田の立ち上がりは、カーブを多めに使ってくるが、コントロールはまずまず纏まっている。
ストレートの球速も140キロ後半が出ており、緩急を使ったシーズン通りのピッチングが出来ている。

桑原をカーブでセカンドゴロ、梶谷をストレートで詰まらせてファーストへのハーフライナー、ロペスにはフォークで空振り三振を奪い、三者凡退で抑えた。

一方のDeNA先発の今永は、いきなり3球連続ボールというピッチングとなる。
フルカウントから田中が粘って四球を奪い取ったことで、このファイナルステージでの攻撃のパターンが機能していく。
菊池が送りバントを決めると、丸は際どいコースを見逃して四球を選び、ノーアウト1、2塁のチャンス。
昨日はこの形で新井、鈴木が凡退して、その後の無得点に繋がっただけに、この1回の攻撃が勝負を分ける。

そして、新井は、逆球となった真ん中低めのストレートを打ち返し、レフト前タイムリーヒットで1点先制。
さらに鈴木も、追い込まれてから、これも逆球のような真ん中へのストレートを弾き返し、ファイナルステージ初ヒットとなるレフト前タイムリーヒットを放ち、2点目。
ここまで四球は選んでいたが、5番打者がヒットで繋いだことで、打線の勢いが付いた。

エルドレッドは初球のアウトコースのストレートを、右方向へ打ち返すと、そのままライトスタンドに飛び込むスリーランで5点目を挙げ、ビッグイニングとなる。

ペナントレースでは、シーズンを通してのカープ戦の防御率が1.65の投手から、初回で5点を奪っただけでもチームが勢いづくのは間違いないが、下位打線も続いたことでどこからでも点が取れるという雰囲気が戻ってきた。

小窪が外から曲がってくるカーブを溜めて打ってセンター前ヒット、岡田が0-2と追い込まれてからの、当てただけの当たりが三塁線に転がる内野安打となり、田中はやはり追い込まれてからのアウトコース要求が、逆球となってインコースに来たところを捉え、ライト前タイムリーで6点目。

中5日で、負ければCS敗退が決まるというマウンドということで、ルーキー今永に何かしらの影響はあったのだろう。

さて、初回で6点リードとなったカープだったが、岡田も2回のピッチングではコントロールミスが出た。
筒香に対するピッチングでは、逆球でインコースにストレートが行ってしまい、ヒヤリとする場面はあった。
宮崎には高めに浮いたストレートを、センターオーバーの二塁打を打たれ、エリアンの一塁ゴロで、ベースカバーに入った岡田がボールを落球するという、バタバタした状況になってしまう。
大一番で、自身のエラーでピンチを広げたとあっては、流石に流れが良いとは言えなくなる。

倉本の叩き付けた打球が、ファーストの頭を超えていくライト前タイムリーヒットで1点を返され、さらに鈴木からの三塁への送球が逸れる間に、三塁に進んでいたエリアンまで生還し、2点を返される。

後がない状況でのDeNAの執念は、昨日の試合でも十分感じているところで、この2点でDeNA打線が勢い付いてくる。

3回には、先頭の桑原が、1打席目よりも甘く入ったカーブを捉えてレフト前ヒットで出塁すると、梶谷にはインコースへのカットボールをすくい上げられ、ライトスタンドへのツーランで、さらに2点を返される。

決して岡田のボールが悪いという訳ではなく、プレーオフという試合の特性上、通常よりも高い集中力を持って試合に臨める打者がいる。
そしてそういった打者との対戦では、自身が相手を上回らないといけないというのを、肌で感じられたというだけでも岡田にとっては大きな経験となるだろう。

5回を投げ、被安打8、自責点3というピッチングは、数字以上によく粘って投げてくれたという印象を持った。
ロペス、筒香といった、ファイナルステージであまり当たりの出ていなかった打者を、引き続き抑えられたということは、チームの勢いに乗せられた部分はあるにしても、十分先発としての役割を果たしたと言っていいと思う。

カープとしては、リードを保ったままの試合展開となれば、当然投手リレーでも主導権を握ったままでいられる。
逆だとこうはいかない。

先発の今永が1回でマウンドを降りたことで、2回の藤岡のあとは、3回から5回までの3イニングを砂田が担うことになったが、その3回裏の攻撃で、小窪の2打席連続ヒットをきっかけに、菊池のタイムリーで1点を追加する。

ロングリリーフとしての役割を担うことになった砂田だったが、ロングリリーフで登板する投手が、その最初のイニングで失点してしまうと、その後も失点の可能性が高くなるのは仕方のないところ。

いくら総力戦という試合といっても、昨日も総力戦、それも1イニングで3人の投手を継ぎ込んで抑えにかかってきていた以上、誰もが連投になり、誰かがロングリリーフをすることになる。

無得点に終わった昨日の試合だったが、終盤の粘りが今日の試合に繋がったといえるのではないだろうか。

3イニング目に突入した砂田から、送りバントでフライアウトというミスがありながらも、ワイルドピッチで帳消しにしてもらい、そして田中が追い込まれながらもレフト前にヒットを放つ。
レフトの筒香はかなり前に守っており、小窪の走力であれば本塁は厳しいかと思ってしまったが、ショートの定位置のすぐ後ろくらいからのバックホームがワンバウンドとなったことで、タッチをかいくぐっての生還となった。

5回までの攻防は、点を取られても取り返すし、徐々に点差を広げていく、カープとしてはまだ問題ない試合展開だった。

ただ、6回からマウンドに上がった一岡の投球は、やや球威不足に加えて、コントロールも荒れ気味。
先頭の倉本にフルカウントから四球を与え、戸柱には丸のダイビングキャッチも及ばず、左中間を破るタイムリー三塁打を浴びてしまう。
点を取った直後に、点を奪われるというのは、試合の展開上望ましくはない。
連投時の一岡の投球にはシーズン中からもやや不安要素があったが、今日に関してはDeNA打線の集中力が高かったのも事実。
2点目を内野ゴロの間に奪われはしたものの、内容的に大量失点しないよう、2点目は仕方がないという守備を敷いた首脳陣の勇気も活きた。

また大量失点しないようなピッチングといえば、今季の今村にも当てはまる。
7回表から登板し、いきなりロペスに、高めに浮いたストレートをレフトスタンドに運ばれてしまうが、ソロホームランならば大丈夫。
とにかくジャクソン、中崎が登板するまでに1点でもリードできていれば、逃げ切り体制には入ることが出来る。
1点差に迫られて、守りきらなければいけないという意識が強くなりすぎて、自ら崩れるという投球にはならず、筒香をインハイのストレートで詰まらせてレフトフライ、宮崎はフォークでサードゴロ、エリアンにはフォークがやや高く入ってしまったがレフトへのハーフライナーで後続を断ち、リードを保ってマウンドを降りる。

8回から登板のジャクソンは、危なげなかった。
縦スラがほぼストライクゾーンの低めに決まり、菊池の好守備もあり、三者凡退で抑える。

そして最終回のマウンドに中崎が上がる。
ストレートもスライダーもキレているし、向かっていく気持ちが十分出ているピッチング。
先頭の桑原をスライダーでセカンドフライに打ち取り、1アウト。
梶谷にはスリーボールの後、低めのストレートで詰まらせてセンターフライで、2アウト。
前の打席で本塁打を放っているロペスには、5球連続で、アウトローへストレートおよびスライダーを投じ、1球たりともヒットコースへ飛ばせるボールはなかったが、その分ストライクが入らずに四球を与える。
最後の打者として、二冠王筒香との対戦となり、文字通り命運のかかった勝負となる。
ここでアウトコースのストレート2球で追い込み、最後は高めのストレート、力勝負で空振り三振を奪って、3アウト。

ファイナルステージで3勝1敗という結果を残し、25年ぶりの日本シリーズ進出が決まった。

粘り強い攻撃を見せたDeNAは、間違いなく強敵だった。
それでも投げ勝った試合あり、打ち勝った試合あり、ということで2016年のセ・リーグの試合の締め括りとして、ふさわしいクライマックスシリーズのファイナルステージだったように思う。





【カープ情報】2016.10.14 広島対DeNA CSファイナルステージ第3戦 完封返しでシリーズ初黒星

2016年10月14日に行われた、広島対DeNAのクライマックスシリーズファイナルステージ第3戦の試合結果

DeNA 000 210 000|3
広 島 000 000 000|0

勝 井納 1勝0敗
負 黒田 0勝1敗
S 山崎康 0勝0敗1S

【本塁打】エリアン1号

カープ先発の黒田の立ち上がりは、コースそのものは甘いようにも見えるが、桑原、石川ともに芯で捉えることができず、内野ゴロ2つで2アウトとなる。
ただ、ロペスへのツーシームもやはり真ん中付近に入ってしまい、レフト前ヒットでランナーを許す。
しかし、筒香には野村が空振り三振を奪ったような、外へのツーシームでレフトフライに打ち取る。
気になるのは、昨日まではアウトコースに逃げていくボールにはバットが届かなかったが、今日はバットが届いた。
黒田のコントロールが甘めなのか、筒香の調子が上がりつつあるのか、どちらもその通りなら、苦しい展開も予想される。

早めの援護が欲しいところで、1回裏の攻撃では先頭の田中が、井納の高めに浮いたストレートをきれいに打ち返して、センター前ヒットで出塁。
このファイナルステージでは、菊池の送りバントのシーンが多くなっているが、井納のコントロールはまだ纏まっていないように見える。
高めに浮いたり、変化球は大きく外れたりで、じっくり打っていこうとすると、決め球だけは低めにストレートが決まって、詰まらされて一塁フライとなる。
丸にはストレートの四球を与えたかと思うと、新井には低めのフォークが決まって空振り三振と、調子がいいのか悪いのか判断だ付かない。
鈴木は、抜けてきたようなインハイのストレートに詰まってショートフライに打ち取られ、コントロールはともかく、球威は悪くないのだろう。

2回の黒田は、投ゴロを捕り損ねたり、甘いスライダーを、エリアンに良い当たりのレフトフライを打たれたりと、立ち直るまであと一歩という投球が続く。

井納の2イニング目は、松山にこそコントロールを乱すシーンはあったものの、安部、石原にはフォークが決まり始め、2者連続三振と立ち直りの兆しが見え始めた。

対する黒田は、3イニング目には低めにボールが集まり始め、石川には上手くセンター前ヒットを打たれたものの、ロペスはインローへのツーシームで5-4-3のゲッツーに仕留める。

井納の調子が上がりつつあるのは間違いないが、フルカウントまで粘っていることで、決して楽に投げさているわけではない。
そろそろ攻略の糸口をと、カープの2巡目の攻撃では、ファーストストライクを打っていくバッティングに切り替えたところ、内野ゴロの山を築き、上手く攻撃が回らなかった。

4回表に黒田のピッチングは、低めに決まり始めた3回から一転、再びコントロールミスが増えた。
追い込んでからの倉本への、アウトコースへのスライダーは高めに浮き、レフト前ヒットで出塁を許すと、エリアンにも追い込んでからのスライダーがど真ん中に入ってしまい、ライトスタンドへのツーランで先制を許してしまう。
このイニングの先頭、筒香には前の打席よりも、さらに低目へツーシームが決まり、芯を外したショートゴロに打ち取っていただけに、もったいない失点だった。

続く5回表も、1アウト3塁でロペスには、得意なコースの高目からボールを動かしてサードゴロに打ち取ったものの、2アウト1、3塁で梶谷に対しては、アウトコース要求のスライダーが、逆球でインコースに行ってしまったところをライト前にタイムリーを打たれてしまう。
点の取られ方、試合の流れ的には、とても良いとは言い難い。

黒田は5回3失点で降板し、悪いなりにも試合は作ったが、今日は井納の荒れ球に打線が沈黙してしまった。

8回に三上がマウンドに上がったとたん、代打西川が0-2からライト前ヒットを放つ。
代打エルドレッドの初球のファールフライを石川がフェンスに激突しながら捕球し1アウトとなる。
田中がライト前ヒットでチャンスを広げたが、菊池がアウトコースのスライダーに泳がされてファーストフライで2アウト。

丸は追い込まれてから粘りを見せ、四球を奪い取って満塁とするものの、新井のライトファールフライを、今度は梶谷がフェンスに激突しながら好捕して得点ならず。

この8回は、三上、田中、須田の3人の投手を送り込んでおり、短期決戦、負ければCS敗退が決まるというDeNAの執念の継投に、守備陣が応えたという、見応えのある攻防だった。

このまま9回を山崎康に抑えられて、完封負けを喫してしまったが、カープにも光明はある。

6回からリリーフで登板した、大瀬良、一岡、九里、福井が無失点リレーを見せており、DeNAのクリーンアップに勢いを取り戻させるまでの打撃はさせなかった。

特にロペスに対しては、黒田に続き、一岡も低めのフォークで引っ掛けさせてサードへの併殺打に打ち取っている。

得点を焦って、走塁死が出てしまった試合は、次の試合への布石にはなる。
明日は攻撃陣の番という試合になるだろうから、ここぞの一打を期待したい。





【カープ情報】2016.10.13 広島対DeNA CSファイナルステージ第2戦 2試合連続完封勝利

2016年10月13日に行われた、広島対DeNAのクライマックスシリーズファイナルステージ第2戦の試合結果

DeNA 000 000 000|0
広 島 101 000 01×|3

勝 野村 1勝0敗
負 三嶋 0勝1敗
S 中崎 0勝0敗1S

【本塁打】田中1号

初戦勝利で迎えた第2戦の先発は、今季DeNA戦未勝利の野村。
ただ、今日のDeNAのスタメンの5番から8番の梶谷、倉本、宮崎、戸柱の4人のうち、倉本以外はノーヒットに封じている。
上位打線でピンチを招いたとしても、下位打線まで含めてアウトを取る投球術を期待したいところ。

まず野村の立ち上がりは、昨日のファーストストライクを積極的に振りに来るDeNA打線を十分頭に入れ、桑原に対し3球連続変化球を投げ込み、追い込んでからは野村にしては珍しくフォークでサードゴロに打ち取った。
石川はカットボールで芯を外し、セカンドゴロに打ち取り2アウト。
ロペスには逆球の高めのストレートを捉えられ、三塁線へ痛烈な打球を飛ばされるが、サードスタメンの安部がダイビングキャッチで野村を助ける。

そしてカープの初回の攻撃は、田中が三嶋の低めに制球されたフォークを捉え、右中間突破の二塁打でチャンスメイク。
あの低さのボールを捉えられるということは、よほど良い形でスイング出来ているということになる。
ノーアウト2塁のチャンスで、菊池は送りバントの構えを見せ、確実に三塁前に転がして送りバント成功。

ストレートにしても変化球にしても空振りする打者がおらず、ボール球に手を出すケースも少ない。
十分得点のチャンスがあるというところで、丸は高めに浮いたスライダーを引っ張り、ライト前タイムリーで1点先制。

2回の野村の投球は、筒香に対し、アウトコースぎりぎりのシュートで、空振り三振を奪い、インコースに意識がいっている筒香の裏を突いて打ち取り、シーズン通りの投球は出来ている。
どちらかと言えば、カーブが少なめかなという印象はあるが、ボールになっても低目を狙う意識は続けている。

3回裏の攻撃では、再び田中が起点となる。
フルカウントから四球を選び、足で揺さぶることでバッテリーエラーを誘って、ワイルドピッチで2塁に進む。
そして初回と同じように菊池が送りバントを決めると、丸は今度はセンターへの犠牲フライを打ち上げて2点目を奪う。

序盤はカープペースで試合が進んでいったが、やや野村が捉まり始めたのが4回表。
先頭の桑原に対し、アウトコースのスライダーがバットの先端に当たり、一塁線方向へ切れながら打球が転がる。
エルドレッドが正面に入ろうとするが、どんどん切れていくためにボールをとることが出来ずに、トンネルでランナーを許す。
1アウト後、ロペスのファールフライに追いついたエルドレッドだったが、ボールをお手玉。
いったん弾いたものの、ノーバウンドでボールをつかみ直して何とか2アウトまで漕ぎ着けた。
筒香には、バットの先端で詰まらせた打球がライト前に落ち、梶谷にはストライクが入らずに四球を与えて、2アウト満塁のピンチを迎える。

先述の、上位打線でランナーを許しても、下位打線で打ち取れれば問題ない、というところではあったが、その中でも相性は良くなかった倉本に打席が回ってきた。
ただ、低めのチェンジアップでファースト正面のゴロに打ち取って、満塁のピンチを無失点で凌いだ。

5回、6回と先頭打者にヒットを打たれ、ランナーを出すようになってしまうが、6回表のロペスのサードゴロで併殺を奪った、安部の守備力が、この試合の大きなポイントとなる。
初回のロペスの痛烈な当たりを掴み捕り、6回のロペスの緩い当たりのサードゴロで併殺を奪う。
ルナの故障は痛手には違いないが、その分を安部がカバー出来ているのも、今季のカープの戦力の底上げの証拠でもある。

そして、首への打球直撃での調整遅れの影響も考慮してか、シーズン同様、野村は6回でマウンドを降り、勝利の方程式の出番となっていく。

7回の今村、8回のジャクソンはともかく、中崎も故障明けであり、早めに登板機会がある方が望ましい。

まずは7回に登板の今村は、ランナーを1人出したものの、無失点で抑えて流れを渡さないピッチングを見せる。

終盤の投手リレーで、少しでもプレッシャーを和らげるためには、追加点が必要になるのは間違いないが、得点の入った3回以降は、カープ打線はノーヒット。
この試合に勝てば、日本シリーズに王手がかかる一戦だけあって、DeNAの投手リレーは早めに勝ちパターンの投手であっても継ぎ込んでくる。
そういった試合展開の中で、次の1点を奪うのは、なかなか難しい面がある。

ただ、それでも逃げ切らないと勝利はない訳で、8回のマウンドに上がったジャクソンも無失点で切り抜けた。
今日のロペスに対しての攻めは、低めに落ちるボールを引っ掛けさせて、安部の好捕も含めてのサードゴロ3つ。
狙い通りの打ち取り方が出来ていると言えるだろう。

そして、あと1イニングを中崎が抑えれば、という直前の8回裏、先頭の田中が、代わったばかりのセットアッパー三上から、右中間へのソロホームランを放って、これ以上内タイミングで欲しかった追加点が入る。

9回表のマウンドには、故障明けの中崎が上がる。
野村と共に状態が気がかりな投手でもあり、いきなりの筒香との対戦で調子が計れるというもの。
その筒香との対戦では150キロを記録し、最後はインハイのストレートで詰まらせてレフトフライに打ち取る。
この投球を見るだけでも、状態に不安がないと思っていい。

梶谷はアウトコースへのツーシームで引っ掛けさせてセカンドゴロ。
倉本には、フルカウントからややコントロール重視で投げ込んだストレートをセンター前ヒットとされてしまうが、宮崎はちょっと逆球にはなってしまったがストレートで空振り三振を奪い、2試合連続完封勝利。

野村、中崎という故障明けの投手が結果を残し、間違いなくチーム一丸の勝利で、日本シリーズ進出に王手をかけた。







【カープ情報】2016.10.12 広島対DeNA CSファイナルステージ第1戦 ジョンソン完封勝利、打線も繋いで5得点

2016年10月12日に行われた、広島対DeNAのクライマックスシリーズファイナルステージ第1戦の試合結果

DeNA 000 000 000|0
広 島 002 000 21×|5

勝 ジョンソン 1勝0敗
負 モスコーソ 0勝1敗
S -

【本塁打】なし

カープにとって、初めて本拠地で迎えるクライマックスシリーズとなり、その盛り上がり具合は未知とも言える。
やっと試合が行われる、という待ちきれなかった気持ちを抱いて試合が始まる。

まず、ジョンソンの立ち上がりは、慎重にコースを狙ったピッチングという印象。
際どいコースが外れてカウントを悪くするケースが多いが、間違っても甘いコースには投げないという意識が働いているよう。

試合勘が云々、という報道をされていることも頭にあり、やはり実戦感覚を取り戻すまでは、簡単に勝負にいかないという意味合いもありそう。

先頭の桑原にフルカウントから四球を与えてしまうが、梶谷をショートゴロ併殺打に打ち取り、これで球場の雰囲気も相まって、いい試合のスタートが切れた。

また、モスコーソのピッチングは、ストレートの球威、キレが抜群。
田中は、真ん中付近にツーシームが入ってきたところを、コースに逆らわないでレフト線へ運ぶ二塁打で出塁したが、菊池、丸はストレートに振り遅れるケースも目立った。

3回裏の攻撃では、先頭の田中がフルカウントから四球を選び、菊池が送りバントを決める。
ジョンソン、モスコーソ共に調子を上げつつある状況で、1点を先制する意味の大きさを考えたのだろう。

そして丸は、アウトコース高めに浮いたカーブを捉え、センターオーバーのタイムリー二塁打で先制する。
新井は、威力十分のストレートをアウトコースに連続で決められ追い込まれるも、最後のアウトコースのカットボールをコースに逆らわないバッティングを見せる。
この打球は一二塁間を破り、ライト前タイムリーヒットで2点目。

時折甘くなるコースを、逃さずヒットゾーンに運べる打線の集中力を感じる攻撃だった。

5回まで毎回ランナーを出し、常に先手を取って攻撃が出来ている。
点差こそ2点だったが、相手に流れを渡さない前半だった。

さて、良い形で試合が運べているが、気になる点がないわけではない。
ストレートに強い鈴木が、モスコーソのストレートに振り遅れるケースが続き、甘いカットボールを打ち損なうバッティングとなっていた。
これこそが試合勘が取り戻せていない、象徴的なケースかと思う。
ただ、ザガースキーとの対戦ではボール球には手を出さず、形は崩れていないし、1試合こなすことで徐々に状態が上がって、次の試合でここぞという場面での一打を期待したい。

また、6回裏の攻撃では、ショートゴロを放ったルナが、一塁ベース上でロペスと交錯し、体を強打して交代するというアクシデントもあった。
右肩、右手首あたりを傷めたようにも見え、送球が難しい状態ということもあって、安部に交代する。

ジョンソンのピッチングは、回を追うごとに安定感を増し、クリーンアップから始まる7回表のDeNAの攻撃を、あっさり三者凡退で抑えきり、守備から攻撃へリズムを作る。

すると7回裏の攻撃では、先頭の石原が詰まりながらセンター前ヒットを放つと、ジョンソンが送りバントを決める。
この試合で1度送りバントを失敗しているだけに、この送りバントの成功は、このCSファイナルステージを戦う上で、ミスをすぐさま取り返すという、ペナントレース同様のカープの攻撃を取り戻すことにも繋がる。

そして、得点圏に進めたランナーを、田中がタイムリーで返し、菊池もここまで苦労していたストレートを打ち返して、センター前に落とすタイムリーとし、点差を広げていく。

8回には、代打エルドレッドが、ザガースキーの高めのストレートを強引に引っ張り、左中間突破のタイムリー二塁打でダメ押し。
5点のリードを奪って、最終回のマウンドにジョンソンが上がる。

球数は8回で92球と余裕があり、被安打2ということでピンチらしいピンチもほとんどない。
もちろん、1番からの攻撃で油断は出来ない。
ただ、明日以降の試合を考えると、完封勝利というのも、これから登板する投手への良い援護にもなる。
そういう意味でも、ジョンソンへの期待が大きくなるところで、2番の梶谷に三塁線を破られるヒットで出塁を許し、ロペス、筒香の前にランナーが出た。
しかし、ロペスはアウトコース低めのストレートでセンターフライに打ち取り、筒香にはインコースのカーブで芯を外してライトフライに打ち取り、見事完封勝利達成。

先勝したという結果も大きいが、短期決戦でもっとも恐れていた打線の不発というのがなかったことで、勢いに乗っていける勝利だったように思う。





【カープ情報】2016.10.01 広島対ヤクルト 公式戦25回戦 廣瀬引退試合を、黒田の10勝目で彩る

2016年10月1日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦25回戦の試合結果

ヤクルト 100 000 000|1
広  島 000 003 00×|3

勝 黒田 10勝8敗
負 小川 8勝9敗
S 今村 3勝4敗2S

【本塁打】なし

首位打者争いをしている鈴木を1番スタメン起用、盗塁王争いをしている田中を2番で起用してきたカープ打線。
雨で流れた廣瀬の引退試合の仕切り直しという試合でもあり、黒田の10勝、鈴木の30号本塁打など、個人記録に注目の一戦となる。

まず黒田の立ち上がりは、先頭の坂口を1球でレフトフライに抑えたが、2番の上田にはスライダーが指に引っ掛かって足下への死球を与えてしまう。
山田に対しては、インコースへのツーシームで詰まらせて、それでも左中間の深いところまで飛ばされたがセンターフライに打ち取る。
ただ、上田にノーマークに近い盗塁を決められると、雄平は真ん中付近のツーシームを捉えられ、三遊間を破るレフト前タイムリーヒットで1点を失う。
雄平にも盗塁を決められ再びピンチが広がり、鵜久森の当りは一塁前への小飛球。
あわやファースト前ポテン内野安打になろうかというプレーだったが、何とかエルドレッドが打者走者にタッチしてアウトを奪った。

さて、注目の鈴木の第1打席、ここでヒット以外の結果が出れば、その時点で首位打者の可能性が遠のくところで、初球を打って右中間への飛球となってしまい、残念ながらセンターフライに倒れる。
田中もファーストゴロに倒れ、出塁しないことには盗塁機会が訪れない。

序盤は、小川のフォークに空振りするケースも多く、変化球のキレは感じさせる。

黒田にしても、小川にしても時折高めに来るボールがあり、逆方向に打ち返すのがヤクルト打線、振り回しているのがカープ打線という感じ。

ただ、黒田に関しては、悪いなりにも修正しながらの投球を見せた。
1回は2度盗塁を決められたことで、2回以降は牽制を十分挟みながらの投球で、実戦感覚を戻しつつあるようにも見えた。
イニングが進むごとに、ゴロアウトが増えてきたように尻上がりに調子を上げ、勝敗はともかく、良い印象は持ってシーズンを投げ終えられたと言える。

一方の小川は、逆にイニングが進むごとに、ストレート、フォークの抜け球が増えてきた。
決まる時と、決まらない時の差が大きい。
ようやく小川を捉えたのが6回裏。
先頭の黒田が、初球のアウトコース甘めのストレートを、きれいにセンター前ヒットとして出塁すると、鈴木は低めのフォークで空振り三振。
このイニングで唯一といっていい低めのフォークだった。

そして、2番の田中に対しては、抜け球が増え、四球を選んで1アウト1、2塁。
丸は高めのストレートを弾き返したが、センターの守備範囲で2アウト。
ここで、4番のエルドレッドは、ほとんど落ちないフォークを、レフト前に弾き返して、二塁から黒田が生還して同点に追いつく。

続く松山も、真ん中付近のストレートを左中間方向へ弾き返し、2点タイムリー二塁打で試合をひっくり返した。
さらにルナもライト前ヒットを放って、二塁から松山が本塁を狙うが、本塁タッチアウト。
ただ、本塁返球を中村がホームベース上で受け、見方によってはブロックしたのではないかというタッチプレーを見せていた。

ビデオ検証の結果、判定通りアウトとなって試合が再開されるが、中村に警告が与えられたということは、仕方がなく走路に入るプレーだったとしても接触しに行ったという意味だったのだろう。

さて、逆転した7回表の黒田のピッチングは、内野ゴロ3つで三者凡退に抑え、完全に立ち直った状態で、不安なくマウンドを降りる。

7回裏の攻撃で、ついに廣瀬の打席を迎える。
アウトコースのストレートを芯で捉え、良い角度で打球が上がったように見えたが、レフトフェンス手前で追い付かれて、レフトフライに倒れる。
本塁打かとさえ思えた打球がフェンス手前で失速するところに、引退する選手の現実を見たのは寂しい思いがするとともに、完全燃焼したのだなという思いも感じる。

その廣瀬は、そのままライトの守備に就き、交代した鈴木の30号本塁打は達成できなかったことになる。

そして8回表にはジャクソンがマウンドに上がり、廣瀬の花道を飾るとともに、黒田の10勝を守りにかかる。
ただ、今日のジャクソンはストレートの逆球が多く、縦スラは低めに外れる。
インコースを狙ったストレートが、アウトコースに行くことが多く、空振りを奪うどころかヒットコースに打球を飛ばされる。
1アウト1、2塁の場面で、山田はボールになる縦スラを見逃して、甘く入ってくるストレートを狙ってくる。
粘られてフルカントが続いて、最後に空振り三振を奪ったのは、横のスライダー。
ここで、その球種を投げるかというピッチングで三振を奪ったことで、ジャクソンも立ち直った。
続く雄平はストレートで押し込んでセカンドフライに打ち取って、ピンチを断った。

9回表のマウンドには今村が上がる。
先頭の鵜久森は、高めに浮いたスライダーを捉えられたがショートライナーで1アウト。
西浦には、アウトコースのストレートの連発で空振り三振を奪い、2アウト。
三輪にはフォークの連発でサードゴロに打ち取り、最終戦も逆転勝利で飾った。

廣瀬の守備機会はなかったが、勝利の瞬間にグラウンドに立っている、という引退試合もあまり多くないことを考えれば、いい見送り方が出来たのではないだろうか。

今季のペナントレースの締めくくりとして、良い試合だった。





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