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【カープ情報】2016.09.29 広島対巨人 公式戦25回戦 エルドレッド来日通算100号本塁打、菊池歴代捕殺ベスト3独占、今村今季初セーブ、セ・リーグの全チームに勝ち越し決定の勝利

2016年9月29日に行われた、広島対巨人の公式戦25回戦の試合結果

広島 000 001 220|5
巨人 020 000 001|3

勝 福井 5勝4敗
負 田口 10勝10敗
S 今村 3勝4敗1S

【本塁打】村田25号、エルドレッド20号、21号

カープの初回の攻撃は、田口の低めへのカーブ、スライダーに対し、田中、菊池がバットの芯で捉える事が出来ずに打ち取られ、丸はインハイのストレートで空振り三振となり、三者凡退で抑えられた。
カープ戦に登板する田口が、コントロールを乱して自滅したというシーンを見た記憶がなく、やはり長いイニングを投げていくうちに攻略していくという、いつも通りの試合展開が頭を過る。

一方、カープ先発の福井は久々の一軍のマウンドとなる。
立ち上がりは、ストレートが浮いたり、カーブがすっぽ抜けてバックネットまで到達したりと、バラついた投球となる。
先頭の立岡に対しては、ストレートをファールにされる場面が多いように、球威で押していけるというよりは、置きにいったようなストレートに見えた。
それでも最後は縦のカーブで空振り三振を奪ったことでリズムをつかめた。
2番の吉川をインコースのストレートで見逃し三振、3番の亀井をインローのストレートで詰まらせてレフトフライで三者凡退。
この亀井へのストレートは、置きにいったようなボールではなくなっていた。

2回の攻撃では、先頭の新井の打席で際どいコースが外れてフルカウントとなったが、アウトコースのストレートでセカンドゴロに打ち取られる。
鈴木もフルカウントとなり、最後はインローへのスライダーがワンバウンドとなって、四球で出塁する。
しかし、牽制に誘い出されて走塁死となってしまい、ランナーなしとなってからはエルドレッドが高めのストレートで空振り三振と、脚を使った攻撃が上手く機能しない。

そして2回裏には、先頭の阿部にストレートの四球を与えると、ギャレット、クルーズを力で抑えたものの、2アウトから村田には、アウトコースを狙ったストレートが逆球になり、真ん中高めに入ったところを完璧に捉えられた。
打った瞬間にわかる特大のツーランを浴び、2点を先制される。

ただ、こういった失投が所々に見られるものの、球威としてはまずまず。
これまで通り、四球を出してしまうことはあっても、そこから崩れることはなく、復帰初戦としては十分な内容を見せてくれた。

さて、田口に対してなかなかランナーを出すことが出来ないカープ打線ではあったが、田口のカーブ、スライダーはいつもと比べると、低目へ決まる頻度が少ない。
キレがある序盤こそ、やや高めの変化球を捉えきれずにいたが、中盤に入ると徐々に捉え始める。

6回には會澤のレフト前ヒットと、福井の送りバントでチャンスをつかむと、田中がライト前ヒットで繋いで1アウト1、3塁とチャンスが拡大。
ここで菊池が、初球のチェンジアップを叩き付け、高いバウンドのショートへのゴロとなる。
吉川が本塁送球を迷い、一塁送球が遅れる間に菊池が一塁へヘッドスライディングを見せてタイムリー内野安打となって1点を返す。

そして続く7回には、先頭の鈴木がアウトコースから入ってくるスライダーを、バットの先気味ではあったがレフト前に落とすヒットで出塁すると、エルドレッドは真ん中低めのストレートをセンター方向を意識したようなスイングで、左中間スタンドへライナーで放り込み、逆転ツーランで試合をひっくり返した。

これでエルドレッドは来日通算100号本塁打達成となった。

菊池もこの試合で守備機会が3度あり、捕殺歴代ベスト3を独占することが決まっており、記録ずくめの試合となった。

1点リードで終盤を迎えるということで、投手リレーについても中崎不在のケースを考えてテストが出来る。

まず7回のマウンドに上がったのは一岡。
ストライク先行のピッチングで、一人ランナーを出したものの、不安を感じさせることなく無失点で切り抜けた。

8回の攻撃では、鈴木が、代わった宮国からストレートの四球を選んで、再びエルドレッドの打席。
宮国のスライダーが内から曲がってくるところを捉えると、2打席連続の特大本塁打でリードを広げる。

8回裏のマウンドにはジャクソンが上がる。
サヨナラ被弾があったり、負け投手になったり、巨人戦に関してだけは、どうも相性が悪かったが、この試合では150キロ超を連発して不安なく抑えきり、嫌なイメージを払拭して巨人戦を終えることが出来た。

9回裏のマウンドには、暫定守護神の今村が上がる。
先頭のクルーズへの初球のスライダーをバットの先で拾われて、センター前ヒットで出塁を許すが、大量失点を避ける投球スタイル、ストライク先行のピッチングは変わらない。
ただ、クルーズ、代打の堂上は初球を狙ってスイングしてきており、チームとしての方針は決まっているように思える。
堂上には、追い込んでからのストレートを狙われて、センターへライナー性の打球を打たれるが、丸がファインプレーで1アウト。
続く相川も初球をスイングしてくるが、フォークで空振りを奪い、最後はアウトコースのストレートで見逃し三振、これで2アウト。
橋本到にはインコースのストレートを捉えられ、ライトフェンス直撃のタイムリー二塁打を打たれて1点を返される。
立岡には、スライダーとフォークを交ぜて、一二塁間への緩いゴロを打たせたが、今村のベースカバーが遅れて内野安打で繋がれ、2アウト1、3塁。
最後は吉川をアウトコース高めの、抜け球のようなストレートでサードゴロに打ち取り、安部がこぼすというヒヤヒヤするプレーがあったものの一塁はアウトでゲームセット。

久々の抑えとしての投球で、今村のストレートが高めが多くなっていたのは、やはり緊張もあったのだろう。
今日の1失点は、今まで通りのピッチングは出来たという捉え方でいいのではないだろうか。

そして、今日の勝利で今季のセ・リーグの全チームに対して勝ち越しが決まり、多くの節目の記録が達成できた試合ともなった。





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【カープ情報】2016.09.25 広島対ヤクルト 試合中止 倉プロ最終打席は非公認ランニングホームラン

2016年9月25日に行われる予定の広島対ヤクルトの公式戦25回戦は雨天中止

ヤクルト 0
広  島 

勝 -
負 -
S -

【本塁打】なし

今季のマツダスタジアムでの最終戦は、倉と廣瀬の引退試合でもある。
スタメンには倉の名前があり、黒田とのバッテリーが復活。

倉と言えば、インコース攻めが印象に残っているが、2005年の盗塁阻止率1位が示すように、強肩の捕手という一面もあった。

その倉の出場は、先頭の坂口の一打席、ストレートの四球での4球のみとなった。
初球打って1球も黒田のボールが受けられない、ということがないよう坂口も配慮してくれたのだろうか。
いずれにしても、最後の試合は笑顔で終えることができ、長年カープの投手陣を支えてくれた捕手のいい花道になったのではないだろうか。

また廣瀬については、外野守備の天才的な勘の良さ、最短距離で落下地点に入ってスライディングキャッチでボールを掴み取るプレーには何度となく心躍らされた。
その外野守備力で定位置を勝ち取るまでは、故障が多く、また一塁手として試合に出場したこともあったり、時には三塁を守ることもあったという苦労人の面も多く見てきた。
それだけに引退となると、お疲れ様でした、という言葉が一番に出てきた。

さて、黒田の立ち上がりは、試合開始と同時に降り始めた雨の影響でコントロールが乱れている。
段々と雨脚が強まり、2アウト2塁でバレンティンを迎えたところでは、大きくすっぽ抜けてバックネットまでボールが到達するシーンもあった。
このボールを見て、試合続行が不可能として試合が中断するが、正直なところ2番の川端を迎えた時点でもかなりの大雨になっていた。
ホームベースも水没しかけるような状態で、中断の判断はやや遅れ気味には感じた。

1時間30分近くが経過し、雨天中止の判断が下され、倉と廣瀬の引退試合は延期となった。

中止決定後は、倉が後輩選手に促され、半ば強引に打席に立ち、全方向に手を振りながらランニングホームランを放った。





【カープ情報】2016.09.24 広島対ヤクルト 公式戦24回戦 新井101打点、野村16勝目は完封リレーで達成

2016年9月24日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦24回戦の試合結果

ヤクルト 000 000 000|0
広  島 103 000 01×|5

勝 野村 16勝3敗
負 小川 8勝8敗
S -

【本塁打】新井19号、鈴木29号

野村が16勝目を目指してマウンドに上がり、立ち上がりは坂口が強い当たりのセカンドゴロ、川端はセンター前ヒット。
ともにライナー性の打球で、山田に対してもど真ん中のカットボールがあった。
ただ、追い込んでからは外のチェンジアップでショートゴロに打ち取り、2アウト2塁となってバレンティンを迎える。
3球連続インコースへのシュート、ツーシームを投げ込み、最後はアウトコース低めのボールになるカーブでライトフライに打ち取って、無失点で切り抜けた。

またヤクルト先発の小川とは、今季4度目の対戦となり、ここまでは攻略できている。
しかし今日の小川は140キロ中盤のストレートが復活しており、前半戦のような140キロ前後しか出なかった頃とは状態が違ってきている。
田中は詰まらされてレフトフライ、菊池はアウトコースのスライダーで空振り三振。
丸もアウトコースのストレートに詰まらされたがレフト前に落ちるヒットで、2アウトから出塁する。
打線の調子が良い頃は、2アウトからでも得点できていたが、この試合では久々にその形が見られた。

新井が初球のストレートを弾き返すと、ライトオーバーのタイムリー二塁打となり、新井の99打点目は貴重な先制点となる。

2回に入ると、野村は逆球を西浦に弾き返され、二塁打でピンチを背負う場面はあったが、西田を敬遠気味に歩かせ、小川をツーシームでライトフライに打ち取る。

3回は先頭の坂口の一塁ゴロを、新井が逆シングルで捕りに行って、弾いてしまうエラーで先頭打者の出塁を許すと、川端はやはり追い込んでからでも簡単に空振りしてくれない、らしいバッティングをされる。
しかしフルカウントから、インコースのカットボールで詰まらせてセカンドゴロに打ち取る。
ここで菊池は二塁送球のために、振りをつけながら捕球してそのままセカンドへグラブトス。
そのトスが浮いたために二塁はセーフとなるが、田中が上手く一塁転送して、打者走者はアウトに取った。

1アウト2塁となって山田を迎えるが、1打席目同様インコース攻めを見せ、最後はアウトコースのストレートで空振り三振。
体が開いたスイングとなっており、またインコースへ来るのではないかという意識が働いたのだろう。
バレンティンは低めのストレートで詰まらせて、菊池の好守備もあってセカンドフライに打ち取って、3回も無失点で抑えた。

すると、3回裏の攻撃で、再び2アウトから丸が出塁すると、新井はストレート攻めを凌ぎ切り、小川が根負けしたかのように、フォークに球種を変えたが、新井が読みきってフォークを捉えた。
レフトスタンド上段へ飛び込むツーランで、これで101打点目となる。
そして鈴木は、アウトコースのストレート2球で追い込まれるが、決めにきたストレートが高めに浮いたところを振り抜くと、2者連続となる本塁打がレフトスタンドへ飛び込んだ。

序盤でリードを広げ、4回の守備をリズム良く切り上げることができれば、試合の流れをつかめるというところで、1アウトから鵜久森がルナのグラブを弾く内野安打で出塁を許す。
続く西浦はシュートで詰まらせてサードゴロに打ち取ったものの、ルナがボールをこぼしてオールセーフとなり、1アウト1、2塁のピンチとなる。
西田には、追い込んでから、スライダーが逆球でど真ん中に行ってしまい、鋭い当たりを飛ばされるが、レフト正面のライナーで2アウト。
代打飯原にもセンター返しのライナーを放たれるが、丸が追いついて、ルナの招いたピンチを無失点で凌いだ。

ジョンソンとの同時最多勝を期待したい部分もあったが、今日の野村のピッチングは勝利投手にふさわしい内容。
6回を投げ、被安打3、無失点というピッチングは今季の集大成と言える。

6回裏の攻撃では、先頭の鈴木がライトフェンス直撃の三塁打を放ち、ノーアウト3塁という場面でルナ、エルドレッドが打席に向かう。
下位打線の厚みを感じる名前ではあったが、ルナが合わせただけのファーストライナー、エルドレッドは浅いライトフライでタッチアップできず。
特にエルドレッドに関しては、140キロ中盤のストレートにも振り遅れるケースが目立っており、変化球攻めの影響を感じさせる。

結局、ノーアウト3塁のチャンスで無得点に終わり、終盤の継投策に移る。

7回は大瀬良がマウンドに上がり、140キロ後半のストレートと、カットボール、スライダー、ツーシームなど持ち球を存分に使って三者凡退に打ち取った。

7回裏の攻撃では、田中が四球を選び、二盗を狙って飛び出して牽制死してしまったが、やはり追い掛ける立場としてはちょっと無理なタイミングでも狙っていくしかなくなっているのだろう。
ただ、2アウトランナーなしで菊池が右中間突破の三塁打を放ち、この走塁では足を気にする仕草もなく三塁へ到達した。
打撃、走塁ともに復調を感じさせるプレーが見られたのは好材料。

8回はジャクソンがマウンドに上がり、先頭の坂口はスライダーでタイミングをはずしてセンターフライ。
川端には、アウトコースへのストレートがシュート回転し、しかも高めに浮いたことで左中間突破の二塁打を打たれる。
山田にはアウトコースのストレートで力押しし、詰まらせてのセンターフライに打ち取る。
そしてバレンティンに対しては、150キロ超のストレートを連発し、ファーストファールフライで三者凡退。
バレンティンへのストレートは、好調時のイメージに近くなっており、空振りも取れており、これなら心配ない。

8回裏の攻撃では、相手のエラーでもらったチャンスで、代打小窪が右中間突破のタイムリー二塁打を放ち、今季のカープに最も欠けていた右の代打の切り札という役割を、最後の最後で果たしたと同時に、CSに向けてどうしても欲しかったピースが埋まった。

点差が広がり、9回のマウンドには今村が上がる。
こういう展開での今村は、大量失点を避けるための最低条件である四球を出さないよう、ストライク先行のピッチングをする。
全投球数10球のうち、8球がストライク若しくは空振りで、ストライク先行のピッチングのお手本のような投球を見せて試合を締めた。

野村はこれで16勝目となり、勝利数は単独トップとなった。
連敗も4で止め、ここのところ不振だった新井、菊池に当たりが出て打線も繋がる雰囲気が出てきた。
残り2試合となり、いい形で今季のペナントレースを締めくくることを期待したい。





【カープ情報】2016.09.22 広島対阪神 公式戦25回戦 ジョンソン、阪神に今季初黒星で16勝目ならず

2016年9月22日に行われた、広島対阪神の公式戦25回戦の試合結果

阪神 000 101 020|4
広島 000 000 001|1

勝 藤浪 7勝11敗
負 ジョンソン 15勝7敗
S -

【本塁打】北條4号、上本2号、高山8号

今シーズンの阪神との最終戦は、またも藤浪との対戦となる。
前回登板では160キロのストレートを記録したように、シーズン通じてのスタミナは問題なさそうだが、カープ打線はその状態の藤浪からでも点を取ってきた。

ジョンソンの最多勝に向けて、しっかりと援護を果たしてもらいたいところ。

まずジョンソンの立ち上がりは、軽く投げて150キロ前後の球速が出ており、中8日と登板間隔が開いたことで調子が良さそうに見える。
コースの投げ間違いもなく、三者凡退で抑えた。

そして藤浪のピッチングは、田中が追い込まれてから高めのボール球を振って空振り三振に倒れ、菊池も低めのフォークで空振り三振。
丸は四球を選んだが、ルナがサードゴロで無得点。
藤浪の立ち上がりに点が奪えなかったのは、今日を含めて7試合中4度目。

今日の印象は、ストレートで押してきているし、シュート回転せずに質もよく感じる。

2回のジョンソンが、あっという間に三者凡退に打ち取ったこともあり、試合のテンポが早くなる。

3回をパーフェクトで抑えたジョンソンは、4回のピッチングで先頭の北條に対し、3-2というカウントから、インコースを狙ったストレートがど真ん中に入ってしまい、これを捉えられた。
ライナーでレフトスタンドに放り込まれる本塁打で、1点を先制される。

6回にも、上本に低めのストレートをレフトスタンドに放り込まれ、2点目。

先制され、中押しされ、先発投手は無失点投球を続けている、となればどう考えても阪神ペースで試合が進んでいると捉えるしかない。

カープのチャンスは7回裏の攻撃。
1アウトから鈴木が四球を選び、松山が低めのボール球をライト前に運ぶ。
1アウト1、3塁となり、安部、代打の新井が打席に向かう。
ただ、今日の藤浪は球速が140キロ中盤から後半で投げ続けており、それでもカープ打線は振り遅れて空振りを奪われていた。
そしてこの場面では、150キロ超を連発する。
勝負どころと判断し、安部が振り遅れてのサードファールフライ、新井はインコースに詰まらされてのサードファールフライ。
ここでの無得点が、勝負の分かれ目となった。

8回からは、久々の一軍登板となるジャクソンがマウンドに上がるが、やはり自身の調子を確かめる意味合いが強いのか、ストレートを連発し、140キロ中盤がほとんど。
先頭の大和のショートゴロを、田中が一塁へショートバウンド送球し、ルナがボールを捕球できずに出塁を許すと、高山には逆球のアウトコース高めのストレートを捉えられ、ライトスタンドへツーランを打たれる。
鈴木がフェンスぎりぎりでジャンプし、ボールには触れていたが、グラブからボールがこぼれてスタンドイン。

2失点したことで、スライダーを解禁して後続は抑えており、ここから徐々に調子を上げていってもらいたい。

さて、チャンスで無得点に終わり、逆にエラーのランナーを本塁打で返される。
こういう展開をひっくり返すのは難しい。

最終回に、鈴木がアウトコースのストレートをバックスクリーンに放り込んで一矢を報いた、という試合になったが、シーズン90勝はなくなった。
ジョンソンの16勝目はならず、野村のあと1試合の登板の結果に最多勝の行方が委ねられた。
個人的には、野村の先発時に勝ち負け付かず、ジョンソンと野村の最多勝という配慮をしてもいいのではないかと思う。





【カープ情報】2016.09.19 広島対DeNA 公式戦25回戦 塹江プロ入り初先発で、5回2失点の合格点ピッチング

2016年9月19日に行われた、広島対DeNAの公式戦25回戦の試合結果

広 島 000 010 000|1
DeNA 200 001 00×|3

勝 今永 8勝8敗
負 塹江 0勝1敗
S 山崎康 2勝5敗32S

【本塁打】ロペス30号、ルナ5号

雨の中で試合が始まり、塹江にとってはプロ入り初先発の試合が成立するかどうかも、不安に感じながらのスタートとなる。
1回表のマウンドに上がる今永は、投球練習中から足を滑らせる仕草を見せ、それだけでも塹江がストライクが取れるのかが気になってしまう。

もちろん今日勝てばCS出場が決まるDeNA側が、試合を行いたいというのは理解できるが、カープとしてもCSで対戦する可能性のあるチームに、はいどうぞと勝利を与えるのは避けたいが、初回のカープの攻撃は三者凡退に終わる。

そして塹江の初回のピッチングは、先頭の桑原に対し、3-2というカウントから、真ん中高めのストレートをセンター前ヒットとされる。
ただ、2番のエリアンに対しては、カーブとスライダーでカウントを整え、インコースのストレートで見逃し三振を奪った。
ストライクが入り始めたことで、さあロペスに対してどう攻めていこうか、投球の幅が広がるかというところで、真ん中のスライダーを完璧に捉えられ、レフト場外へ消えていく特大のツーランを浴びてしまった。

ボールが高いのは間違いないが、今のロペスはちょっと手が付けられない。
続く筒香、宮崎も甘いところに来ているという判断なのか、フルスイングをしてくるが、ロペスのようには捉えられない。
ボールの上っ面を叩いて、セカンドゴロとショートゴロに打ち取った。

2回にはいると、時折抜けるボールはあるものの、150キロのストレートとスライダーで三者凡退に討ち取り、自身最長となる2イニングを投げ終えた。

3回は先頭の今永から三振を奪うと、桑原のセンター返しの打球をつかみ取り、エリアンはアウトコースへのスライダーで見逃し三振。
昨日から得点パターンとなっていた、桑原、エリアンの出塁を抑えたことは、自信を持ってもいいのではないかと思う。

4回は、本塁打を浴びたロペスとの対戦で、先に追い込んだことで、三振を奪いにいく気の強さを出していた。
もっとも、フォームが乱れてコントロールが定まらなくなったのは若さだろう。
いったん乱れたフォームは、次の筒香への投球にも影響し、ストライクが入らなくなる。
ノーアウト1、2類の場面でマウンドに野手が集まって、落ち着かせようとする。 そして、宮崎には三遊間を破ろうかという打球を打たれる。
しかし、田中が追いついて二塁送球すると、ショートバウンドになったが菊池がすくい上げ、そして一塁に転送してゲッツー完成。

これは、野手が塹江を助けた。
塹江も落ち着きを取り戻し、倉本をスライダーで空振り三振を奪い、無失点で切り抜けた。

すると5回表の先頭打者、ルナが今永の2球目のストレートを振りぬくと、滞空時間の長い打球が、レフトスタンドへ飛び込んだ。
9月13日の一軍登録以降、ルナには明らかな変化があり、前半戦はまったく振ることのなかったファーストストライクを、振るようになっていた。
打撃スタイルを、中日スタイルから、カープモデルにチェンジしたというと大袈裟かもしれないが、不振での登録抹消だっただけに思うところがあったのだろうか。

さて、塹江は5回を投げ終えて2失点に抑え、6回からは薮田がマウンドに上がる。
1番の桑原からの打順で、いきなりストレートの四球を与えるという、試合を壊しかねない入り方。
ストレートもフォークも抜けてしまっているので、組み立てが出来ない状態で、エリアンは送りバントの構えで様子を見てくる。
すると桑原が二盗を狙ってくるが、磯村が刺してランナーがいなくなる。

しかし、結局エリアンにも四球を与えて、立ち直る様子はまったく見られない。
一軍初昇格以来、リリーフとして登板している時期でも、ここまでコントロールに苦しむことはなかっただけに、久々のリリーフでリズムをつかみきれなかったとか、雨の中の登板でコントロールし切れなかったのだろうか。
課題の立ち上がりを克服するためのリリーフ登板で、攻める様子が見られないのは残念だった。

2アウト2塁となって、筒香に真ん中高めのストレートを打ち返され、ライト前タイムリーで1点失うと、続く宮崎には初球に真ん中へのカーブを投げてセンター前ヒット。
気の入っていない投球と見られても仕方がなく、ランナーを残して降板してしまう。

2アウト1、2塁で飯田がマウンドに上がるが、倉本に真ん中のカーブをライト前ヒットとされて、2アウト満塁。
しかし、梶谷をインハイのストレートで空振り三振に討ち取って、何とか1失点で済んだ。

今日のカープ打線は、ここ最近の戦い通り、ランナーを出してもあと一本が出ないという状況が最後まで続き、ルナの本塁打による1点だけに終わった。
ただ、いい当たりのライナーが守備範囲に飛ぶというシーンも多く目にしており、今は状態としては下降していると捉えられる。
約1ヶ月先から始まるファイナルステージに向けて、今がピークというよりはよほどいい。
西川、野間の振りが鋭くなっているのは良い傾向ではあるし、当たりの止まっていた田中と鈴木にもヒットが出た。

7連戦の最後に、塹江の今後につながるピッチングも見られたことが、一番の収穫だと思う。





【カープ情報】2016.09.18 広島対DeNA 公式戦24回戦 大瀬良サヨナラ被弾、初のCS出場を目前にしたDeNAの執念に屈する

2016年9月18日に行われた、広島対DeNAの公式戦24回戦の試合結果

広 島 100 010 001 0|3
DeNA 000 003 000 3|6

勝 田中 4勝3敗
負 大瀬良 3勝1敗
S -

【本塁打】ロペス28号、29号

カープの初回の攻撃は、相手のエラー3つで先制点を挙げるというスタートとなった。
エラー、盗塁、送球エラー、三塁側へ転がったゴロを処理した三嶋の、一塁への大暴投という形での得点で、エラー絡みでの得点ということ自体は良く見られる光景だが、ヒットも四球も絡まない得点というのは非常に珍しい。

また九里のピッチングは、四球を出すものの要所を締めるピッチングで、こういう形は序盤は通用しても、徐々に相手に流れが傾いていくもの。

この試合でも、2回以降は三嶋の調子がどんどん上がってくることで、カープ側に重苦しい空気が漂い始める。

しかし、5回表の攻撃では先頭の松山が、真ん中のカットボールを捉えてセンター前ヒット。
エルドレッドはアウトコース高めのストレートを右方向へ打ち返すと、フェンス最上部に当たるヒットでチャンス拡大。
ただ、滞空時間の長い打球で、フェンス直撃で大きく跳ねかえってきたとは言っても、エルドレッドが二塁まで進めなかったのは、勿体ない走塁だった。
ノーアウト1、3塁でDeNAは前進守備を敷くが、會澤がここも高めに来たストレートを力強く弾き返し、三遊間突破のタイムリーヒットで追加点を挙げる。
さらにチャンスが続く場面で、九里がスリーバント失敗、それも2球連続空振りというのはいただけない。
この送りバント失敗だけが原因ではないが、三島の投球はここから再び立ち直った。

思えば5月12日のヤクルト戦で、先発投手として認める旨の記事を書いたことがあるが、その試合では2つの送りバントを決めていた。
しかし、今日のような送りバントの失敗は、相手に流れを渡すことにもなるし、何より自分で苦しい状況に陥ってしまう。

そして5回裏までノーヒットピッチングを見せていたのに、一転して6回裏に2アウトから、3本の長短打で逆転されてしまう。
打たれたこと自体は、DeNAはチーム初のCS出場という目標があり、隙を見せれば喰らい付いてくるし、まだ納得のいく部分はある。
しかし、先発投手として投げ続けていこうとするなら、投球以外の面もおろそかにしてはいけない。

逆転されたことで、カープとしてはリリーフでリズムを作り直しにかかる。
7回裏には、今季初登録のデラバーが一軍の初マウンドを踏む。
荒れ球ではあるが、150キロのストレートを投げ込み、初対戦のアドバンテージもあり、DeNA打線が思い切り踏み込んでこれない。
宮崎は、抜けたスライダーがいいコースに決まって見逃し三振、倉本はストレートで詰まらせてサードゴロ、梶谷はインハイの151キロのストレートで見逃し三振。
まだ投げてみないとわからない部分があり、勝ちパターンでの登板に組み込むには様子を見る必要はありそうに感じる。

試合の方は、8回は三上の前にランナーを1人出したが、高めに浮いたスライダーを、鈴木がミスショットして、ショートフライで得点ならず。

9回は山崎康相手に、先頭の松山が追い込まれてから、ストレートをセンター前ヒットを放つが、野手を多く使っていることで代走は出せず。
足で揺さぶる攻撃が出来ないまま、野間はストレートにはファールを続けて、ツーシームを打たされてショートゴロで、ランナーが入れ替わる。
一塁ランナーが野間に代わったことで、同じストレート勝負でも會澤が狙いやすい。
アウトコース高めのストレートを、上から叩いてライトへのライナー性のヒットを放ち、1アウト1、3塁とチャンスが広がる。

クイックを見せたり、ボールを長く持ったりで、西川のタイミングをずらしにかかるが、投げたボールは高めに浮いたツーシーム。
西川は十分な飛距離の犠牲フライをライトに打ち上げて同点に追いついた。

そして9回裏のマウンドには今村が上がる。
いきなり筒香との対戦となるが、フォークで空振り三振を奪うと、宮崎もフォークで空振り三振。
ただ2アウトから倉本にライト線へポトリと落ちる二塁打で出塁を許すと、関根の打席でフォークがワンバウンドとなり、會澤が前に弾く間に三塁へ進まれる。
サヨナラのピンチが続くが、関根もフルカウントからのフォークで空振り三振を奪い、流石のポーカーフェイスでサヨナラのピンチを脱した。

ただ、10回裏のマウンドに上がった大瀬良も、2アウトから桑原に死球を与えてしまい、エリアンはストレートで詰まらせたが、レフト前にポトリと落とされて、2アウト1、3塁のピンチを背負う。
カープが早々に野手を交代させ、交代選手がいなくなっていたのに対し、DeNAは最後までクリーンアップがフル出場している。

これは、現在のチームとしての目標の違いというだけのこと。

そして、ロペスに真ん中低めのストレートを投げ込み、左中間スタンドへサヨナラ本塁打を浴びてしまった。
インコースを突けなかったのは、桑原へのインハイのストレートが抜けてしまったことも影響しているだろう。

大瀬良としても、コントロールミスをしている訳でもないし、九里のアウトハイのストレートをライトスタンドに放り込んでいることで、バッテリーの攻め方も間違っていないと思う。
今日は相手の勢いが上回っていたと捉えて、次は同じようにはいかないぞと、胸に秘めて今日の試合を締めくくりたい。





【カープ情報】2016.09.17 広島対中日 公式戦25回戦 丸手痛いエラー、のち自己最多20号本塁打も連勝は4でストップ

2016年9月17日に行われた、広島対中日の公式戦25回戦の試合結果

中日 000 230 000|5
広島 000 100 020|3

勝 小熊 5勝2敗
負 ヘーゲンズ 7勝5敗
S 田島 3勝2敗17S

【本塁打】丸20号

中日との最終戦を迎え、いよいよ2016年のペナントレースは終わりに近付いている。

そのマウンドには、今季最終先発が濃厚のヘーゲンズが上がる。
CSへ向けて、調整のための登録抹消という意味だが、今日の試合でもいつも通りの打たせて取るピッチングを見せる。

初回は、先頭の大島にレフト前ヒットを打たれ、完全にモーションを盗まれて二盗を決められる。
近藤の進塁打で1アウト3塁となるが、森野、福田を打たせて取って無失点で切り抜けた。

一方の中日先発の小熊は、時折高めに浮く変化球が多くなっているが、序盤はストレートの球威に押されて、高めでフライアウトが多くなっている。
初回2アウトから、丸のセンター前ヒットと、新井の粘ってのライト前ヒットで2アウト1、3塁のチャンスで鈴木が打席に向かうが、高めのカットボールにタイミングがずれて投ゴロに打ち取られる。
ただコース自体は甘いように見え、二巡目以降に攻略の期待がかかる。

3回表の守備では、先頭の杉山がセンター前ヒットで出塁し、小熊が送りバントを決める。
ここでサードの安部が送りバントの処理をしたことで、三塁ベースががら空きになる。
會澤のベースカバーが遅れたのが原因だったが、内野陣の声掛けで會澤がベースカバーに入り、三塁への進塁は防ぐことが出来た。
大島の盗塁や、このベースカバー、試合前の情報であまり使っていなかった変化球の試投など、修正すべき点が出てきているのも、この時期の試合ならでは。

鈴木の好守備もあって、3回も無失点で投げ終えた。

ただ、カーブを多めに使うというピッチングの影響なのか、カットボールをはじめとする変化球のコントロールがいつもよりは精度が低い。
4回にはヒットと四球2つで満塁とし、ピッチャーの小熊に2点タイムリーを打たれてしまった。
全体的なバランスが乱れたのか、際どいコースに投げ切れない結果が、この2失点ということになる。

短期間で今日の結果を踏まえて先発投手として調整し、CSへ向かっていくのか、今季のこれまでの投球に戻すのか、これはベンチワークが試される。

さて、カープの4回裏の攻撃は、先頭の丸が四球を選ぶと、新井が高めのストレートを弾き返し、左中間を破る二塁打を放つ。
普段であれば、ノーアウトのランナーで三塁を回すことはないタイミングだったが、新井の打点王がかかっているために本塁突入を指示したと言えるだろう。
一旦は本塁セーフの判定が出たが、ビデオ判定でアウトとなり、99打点目は記録されなかった。

ただ、やはり小熊のボールは高めに来るケースが多く、十分捉まえるチャンスはある。
鈴木は四球を選んで、1アウト1、3塁となり松山が打席に向かう。
追い込まれるまではアウトコース一辺倒で、それも際どいコースが多く、松山の苦手な攻め方をされていたが、勝負球として選択したのはインコース低めのストレート。
しかし、ここは松山の大好きなコース。

きれいに打ち返して、ライト前タイムリーヒットで1点を返した。

ところが、5回表に、1アウトからの森野のセンター前ヒットを、丸がトンネルするというミスがあり、1アウト3塁になり、前進守備を敷いたことで、福田の詰まった当たりの小フライがセンター前に落ちて1点を追加されてしまう。
高橋周も簡単にレフト前ヒットを打って繋ぎ、テストケースでの投球が出来なくなったこの状態であればヘーゲンズを続投される意味はあまりない。

堂上への押し出し死球、杉山の犠牲フライでさらに2点を失って、ヘーゲンズは5回でマウンドを降りることになったが、このイニングの3点はあまり気にすることはないにしても、やはり長いイニングを投げるには、いきなりのモデルチェンジでは難しかったということ。

6回からはオスカルが2イニング、8回からは飯田が2イニングを無失点で抑えたのは、今回のCSに向けては直接のアピールにはつながらないにしても、この2人には来年がある。
どんな展開であっても、抑えきるということには意味がある。

そして8回裏には、ビデオ判定というすっきりしない部分があったが、丸が自己最多の20号本塁打を放って追い上げた。
ただ、守備でのミスの方を気にするタイプだけに、結果としてシーズンの終わった後から振り返ってもらえればいい、節目の本塁打となった。

9回裏の攻撃も、田島に対し、左打者3人、松山、安部、代打野間が、揃って低めのフォークを振らされて内野ゴロに打ち取られており、自分のスイングをさせてもらえず無得点で、連勝は4でストップ。

9月に入って3敗目となった試合だったが、修正点、反省点なども多く出ており、まずは同じ失敗をしないことだけを重要視してもらえればいいかなと思う。





【カープ情報】2016.09.16 広島対中日 公式戦24回戦 野村15勝目で再びジョンソンに並ぶ

2016年9月16日に行われた、広島対中日の公式戦24回戦の試合結果

中日 000 000 000|0
広島 006 000 02×|8

勝 野村 15勝3敗
負 バルデス 6勝7敗
S -

【本塁打】鈴木27号

カープ先発の野村は、ジョンソンに並ぶ15勝目を狙ってのマウンドとなり、今季のここまでの貢献度を考えると、自分のために投げてもらってもいいとさえ思える。

その野村の立ち上がりは、大島には低めに決まりファーストゴロ、エルナンデスはフロントドアで見逃し三振とコントロールに狂いがない。
森野に対しては、シュートがあまり曲がらずに、真ん中に入ったところを捉えられたが、良い当たりのセンターフライに打ち取れた。

そして中日の先発は、カープが苦手としているバルデス。
対左投手であっても新井がスタメンを外れ、三塁には小窪が入っている。
この小窪も、選手会長としてチームをまとめる役割を果たし、リーグ優勝を勝ち取っているので、今日の試合くらいは一個人として気兼ねなくプレーしてもらいたい。

カープ初回の攻撃は、田中がアウトコースのストレートをきれいに打ち返したが、レフトフライに打ち取られ、菊池は強い当たりのサードゴロ、丸がカットボールにタイミングが合わずに追い込まれ、ストレートに詰まらされてのレフトフライ。
バルデスに対しては、決して手も足も出ない感じは受けない、初回の攻撃だった。

そのバルデスの攻略が成ったのが、3回裏の攻撃でのこと。
先頭の小窪がレフトへヒット性の当りを放つと、レフトの福田が照明が目に入ったような仕草を見せ、ボールが転々とする間に小窪は二塁へ進む。
會澤は追い込まれてから、アウトハイのストレートをセンター返しのバッティング。
センター前に抜けていくヒットでノーアウト1、3塁となる。
野村はセーフティスクイズ気味の送りバントを決めるが、これは三塁ランナーが小窪ということで、よほど良いコースに打球が転がらないと小窪の本塁突入はない。
1アウト2、3塁とチャンスが広がり、田中はフルカウントから四球を選んで満塁。

菊池はアウトコースのチェンジアップを引っ掛け、ショート正面へのゴロとなってしまうが、ゲッツーを焦った阿部がボールを弾くタイムリーエラーでまず1点。
ここから打線がつながり、丸は逆球のインコースのストレートを引っ張って、ライト前に2点タイムリー。
ルナはアウトコースのチェンジアップを上手く拾って、レフトへの犠牲フライでもう1点。
そして鈴木が、インコースのストレートを、前で捌いてレフトスタンドへ放り込むツーランで計6点を奪った。

序盤で6点を奪えば、どう考えてもカープペースで試合が進む。

中盤で気になる点と言えば、3つ挙げておきたい。
1つ目は、3打席目のエルドレッドの見逃し三振。
5回に1アウト満塁で三振に倒れ、ベンチ内でバットを2本叩き折るという大荒れ。
4打席目でセンターオーバーの2点タイムリー二塁打を放っても、全く納得のいっていない様子だった。
CS出場に向けて、結果が欲しいというのが伝わってくる。

2つめは7回表の菊池の守備。
ノーアウト1塁で、森野の正面のセカンドゴロでゲッツーを取ったシーンで、一般的な動きであれば捕球して、セカンド方向に向き直って二塁送球するが、そうなると右足で踏ん張らないといけない。
その際右膝への負担を避けるため、二塁へ向き直る動きを省略し、バックハンドで二塁へ送球しているというのは考え過ぎだろうか。

そして3つ目は9回表にマウンドに上がった塹江のピッチング。
防御率162.0という結果が残ったプロ入り初登板から、早々にリベンジの機会を与えられ、いきなり150キロの速球を投げ込んだ。
田中のファインプレーはあったが、大島をショートライナーに打ち取って1アウト。
エルナンデスに対しては、最速151キロのストレートを投げ込んで、今度も田中のいい動きでショートゴロに打ち取って2アウト。
3人目の堂上にはチェンジアップを投げる余裕が出てきて、最後は150キロのストレートを打ち返されて一二塁間へ鋭い当たりを飛ばされる。
しかし、セカンドの西川のダイビングキャッチでセカンドゴロに打ち取って、プリ入り最長イニングとなる1イニングを三者凡退で抑えた。
ただ、150キロのストレートでも全てバットに当てられており、課題の見つかった登板にすることが出来た。

野村は無失点投球で15勝目を挙げてジョンソンに並び、大瀬良、塹江で完封リレーも達成。
最多貯金を38に更新し、今季の勝利数は86にまで伸びたことで、残り7試合でシーズン90勝も見えてきた。







【カープ情報】2016.09.15 広島対巨人 公式戦24回戦 岡田先発復帰に勝利で応える

2016年9月15日に行われた、広島対巨人の公式戦24回戦の試合結果

巨人 000 000 000|0
広島 000 100 13×|5

勝 岡田 4勝3敗
負 田口 10勝8敗
S -

【本塁打】なし

カープ先発の岡田は、故障から復帰後としては初先発となる。
リリーフとして登板した3試合は、無四球ピッチングを見せており、安定感は抜群だった。
リリーフ登板で得た経験を活かして、今日の先発でどういうピッチングを見せてくれるのか興味深い。

また、高卒3年目で10勝を挙げ、チームの勝ち頭となっている田口は、すっかり勝ちを計算できる投手に成長してきた。
とは言っても、CSで対戦する際に、簡単に勝ちを計算される訳にはいかない。

まず、岡田の立ち上がりは、先頭の長野への初球が高めに抜けたが、打ってくれてセカンドゴロという表現が適切だろうか。
亀井に対してもボールが多くなり、フルカウントからアウトコースのボール気味のストレートでサードゴロに打ち取って2アウト。
坂本に対しても、ボールがバラついて、フルカウントからのカットボールが真ん中に入ってライト前ヒット。
阿部の打席で、ようやく縦のカーブでストライクが取れ、これで組み立てやすくなった。
追い込んでからのインコースのカットボールで詰まらせ、サードゴロで無失点で初回を抑えた。

そしてカープの初回の攻撃では、田口に相性の悪かった菊池が、アウトコースのツーシームを捉えて左中間への二塁打を放つ。
カープの右打者が田口に対して相性が悪いのは、インコースへ食い込んでくるスライダーに苦戦しているからで、アウトコース主体の変化球であれば打てるということだろう。
当然田口はすぐに修正してくるはずで、そうなる前に1点欲しい場面だったが、新井に対しては追い込んでから、やはりインコースのスライダーで空振り三振となり、チャンスを活かすことはできなかった。

2回に入ると、岡田の調子が一気に上がってきた。
ストレートの球速もさることながら、球質の重さを感じることができ、ストレートを芯で捉えられるケースも少なく、打たれるのは甘く入ったカットボールが多い。
三球勝負で見逃し三振を奪うのは、インコースを攻めてのケースも多く、コントロールミスが少なくなっているのが分かる。

また、カープの攻撃は田口の前に、ランナーを出しながらも得点を奪えずにいたが、3回裏に変化が訪れる。
ボールが高めに浮き始め、ツーシーム、カーブが特に甘く入ってくる。
1アウトから、田中が低めのカーブを技ありのレフト前ヒットとし、菊池は高めのストレートをライト線へヒットを放ち、1アウト1、3塁のチャンスを作る。
ただ、丸は低めのスライダーを引っ掛けてセカンドゴロ併殺打に倒れるが、コントロールが甘くなり始めたことで、攻略のチャンスは近付いている。

そして4回裏の攻撃で、先頭の新井がセンター前ヒットで出塁すると、鈴木四球、ルナセカンドフライ、エルドレッド四球で1アウト満塁。
ここで3-1というカウントから、石原が高めのストレートをセンターへ飛球を飛ばし、犠牲フライで1点先制。

それでも6回1失点でまとめた田口には、やはり手強さは感じる。

ただ、岡田も5回無失点、今日の内容は、両投手の投げ合いだったと言える。

故障明け、CS対策などいろいろな考えがあっての、岡田の5回降板で、内容的に一杯だったということではないだろう。
6回からは一人1イニングずつという継投策で、6回は一岡、7回は今村。
共にランナーを出したが、最後は三振を奪い、持ち味を存分に発揮して無失点で抑えている。

また、田口の前に1得点に抑えられていたカープ打線は、7回裏からマウンドに上がった西村を攻める。
先頭の石原には、得意のシュートのすっぽ抜けが、肩口に当たる死球となり、わずか1人で山口に交代となる。
西村の全盛期を知っているだけに、ワンポイントで退いてしまうのは、寂しく感じる。
そして代打野間が送りバントを決めるが、強い打球で山口がうまく処理していれば二塁でアウトのタイミングにも思えた送りバント。
ともかく、1アウト2塁で田中がライト前ヒットを放って、1アウト1、3塁とチャンスが広がり、菊池のサードゴロは緩い当たり。
村田は本塁送球を焦ってボールをこぼし、タイムリーエラーで待望の追加点を挙げた。

8回からは大瀬良がマウンドに上がり、ストレート中心の投球で、1番から3番までの上位打線を三者凡退で抑え、攻撃にも守備にもいい形でバトンを渡す。

8回裏には田中の3点タイムリー二塁打で勝負あり。

点差が開いたことで、9回のマウンドのはオスカルが上がり、阿部を一球で仕留めると、村田の三遊間を破ろうかという打球に安部が飛び付き、捕球出来ずにセンター方向に転がっていくが、田中がバックアップして一塁でアウトを取るファインプレー。
ギャレットはアウトコースのスライダーで空振り三振を奪い、オスカルが好リリーフを見せた。

これで巨人戦は12勝12敗の五分となり、最終戦での勝ち越しに期待がかかる。

勝ち試合で優勝セレモニーを見られるというのも、非常に嬉しいものがある。







【カープ情報】2016.09.14 広島対阪神 公式戦24回戦 薮田投球術も身に付けつつあるかのような快投で、今季チーム最多貯金36

2016年9月14日に行われた、広島対阪神の公式戦24回戦の試合結果

広島 200 001 021|6
阪神 100 000 300|4

勝 九里 2勝2敗
負 サターホワイト 0勝1敗
S 中崎 3勝4敗34S

【本塁打】ルナ4号

今日の藤浪は、初回から球速は文句なしに速い。
150キロ後半のストレートが低めに決まると、とてもではないがヒットコースに飛ばせそうにはない。
しかし、カープ打線は、菊池がスライダーをレフト前ヒット、丸は150キロ後半のストレートにも空振りせずに粘る。
そうやって粘りのバッティングを見せて藤浪を攻略してきたのが今季のカープ打線。
1アウト満塁となって、鈴木に対してはストレートの連発で追い込み、ボールにはなったが160キロの球速も記録した。
それでも鈴木は追い込まれてからのアウトコースのスライダーをバットに当て、併殺崩れで1点先制。
ここまでは、カープとしては最低限の攻撃で、試合の流れをつかむまでの攻撃内容ではなかった。
良かったのは、スタメン起用された野間が、156キロのアウトローのストレートを打ち返し、レフト前タイムリーとしたこと。
野間の弱点は速球に対するスイングだったが、セ・リーグで最速クラスの速球を打ち返したことで、今後もチャンスを得られるだろう。

また、カープ先発の薮田は、今日は立ち上がりに苦しんだ。
被安打1と四球3つで、さあ何点取られたか、と問いかけられれば1点と答える人は少ないだろうが、実際には1失点。
先頭打者を打ち取っていることが、大量失点には繋がらなかった要因の一つだろう。
四球を3つ出しているとは言っても、2番の荒木への投球は攻めの姿勢は感じられるし、福留の四球は雨脚が強まったことで抜けたボールが増えていた。
ゴメスの三塁線への打球を好捕した安部のプレーも、三塁封殺からの一塁送球を、一塁手が体を伸ばして捕球することが出来ていれば、併殺崩れで1失点どころか、ゲッツーでチェンジのタイミングだった。

結果的に1点を失ったことになるが、さらに2アウト満塁で板山に対して3-0というカウントからセカンドゴロに打ち取っており、自滅しなかったことに薮田の成長を感じることができる。

2回以降、両投手が無失点投球を続けていくことになるが、薮田に関しては初回の投球内容が悪かったとは思えず、無失点投球も必然かと思う。

特筆したいのは、6イニング中5イニングでランナーを許しており、そのうち3度も先頭打者の出塁を許している。
昨年はもちろん、今季のリリーフ登板してた時期は、一つ一つアウトを積み重ねていくピッチングで、目の前の打者を打ち取ることだけに集中しているようだった。
それが、この試合では先頭打者の出塁を許しても、ランナーをホームに帰さないように、どうやって3つのアウトを取るか、しっかり理解して投げているように見える。
先頭打者を出しているうちはそうとは言い切れないが、これは投球術が身に付いてきていると考えるのが妥当だろう。
狙って打ち取る技術を武器に出来れば、今後ますます安定感を増してくるはずで、先発の一角を担うまであと一歩のところまで来ている。
あとは、守備を向上させ、自らそのチャンスを逃がさないようにするだけ。

さて中盤に鈴木のタイムリーで1点を追加し、終盤の勝利の方程式がそろい踏みしている状態であれば、逃げ切り態勢に入れる試合展開。

しかし、現状では7回を投げる投手は日替わり。
今日の試合では九里が登板したが、先頭の代打上本に四球を与えてしまう。
九里のミスは、この四球と、ピンチを拡大する死球を与えてしまった2つだろう。
リードしている展開で、ランナーを貯めるというのは、リリーフ投手としてはもっとも避けないといけない。

そして、野手のミスが重なったことで逆転まで持っていかれてしまう。
1アウト2塁で、北條のサードゴロを安部が一塁悪送球してピンチを広げてしまった。
記録上は安部のエラーとなっているが、ファーストにとっては捕ってあげないといけないくらいの送球。
そして1アウト満塁からの、普通のファーストゴロを捕球した松山が、本塁にワンバウンド送球するというタイムリーエラーもあった。

九里だけに責任がある3失点ではないし、松山だけに責任があるわけでもない、もちろん安部だけに責任があるわけでもなく、だれか一人でも上手く捕球出来ていれば、防げた逆転劇ではあった。

ただ、逆転された直後の8回表の攻撃、通常であれば阪神も勝ちパターンの投手起用をしてくるところで、試行錯誤があってのサターホワイト起用だったのだろう。
野間がチャンスを広げるセンター前ヒットを放つが、これはサターホワイトのフォークをすくい上げてのバッティング。
エンドランを仕掛けていたことで、バットを振っていけたという面はあるが、藤浪のストレート、サターホワイトのフォークをヒットゾーンに運んでいることで、バッティング面での成長は見せてくれた。

また、安部のライトオーバーのタイムリー二塁打で、一塁から本塁を陥れた走塁、スライディングも見事で、8回裏の守備でもいい動きを見せた。
あとは盗塁の成功をもって、ファームでの練習の成果の集大成を見せられるか、というところだろうか。

8回にリードを奪い、9回に代打ルナの左中間への本塁打でダメ押し。

日替わりセットアッパーとして、8回は一岡が三者凡退で抑え、9回は中崎が締める。

課題を見つけるための選手起用で、問題を焙り出してくれたという点においては、選手起用に意味があったという試合ではあったと思う。

まだ若手という選手ならいざ知らず、松山クラスで今日のようなプレーを続けてもらっては困る。

逆転タイムリーの安部は嬉しいというよりはほっとした感じだろうし、九里にとっても今日の勝利投手は、嬉しくはないだろう。

今後、気を引き締めるために必要な試合だったと受け止めればいいのだろうか。







【カープ情報】2016.09.13 広島対中日 公式戦23回戦 ジョンソン15勝目を挙げ、今日は控えめの最高デース

2016年9月13日に行われた、広島対中日の公式戦23回戦の試合結果

広島 000 310 000|4
中日 000 000 000|0

勝 ジョンソン 15勝6敗
負 大野 7勝9敗
S -

【本塁打】なし

CSに向けてのテストケースが増えてくると思われる今週からの試合は、まずスタメンに久々となるルナの名前がある。
そしてその並びについては驚きも大きい。
6番ルナ、7番エルドレッドというのは、タイトル争いをしている選手を上位打線にしているという意味もあるが、相手に与えるプレッシャーは大きいのではないだろうか。

さて、その打線が機能するかどうか、注目なのは菊池の右膝の状態。
日曜日の試合では、とても全力疾走できる状態ではなかったが、どこまで回復しているかで打線の繋がりにも影響が大きい。
初回のカープの攻撃は、田中がアウトコースのボールになるスライダーで空振り三振、菊池はセンターフライで全力疾走するシーンは見られなかった。
2アウトから丸が初球を打ってライト前ヒットで出塁したが、新井はセンターフライで得点ならず。
ただ、菊池にしても、新井にしても多少詰まりながらでもセンター方向へライナー性の打球を飛ばしており、打ち方としては悪くなさそう。

そして、野村と14勝で並んでいるジョンソンが先発マウンドに上がる。
先頭の大島を、スライダーで引っ掛けさせてセカンドゴロに打ち取るが、2番の近藤にはインコースのストレートをセンター前ヒットとされる。
このボールが甘かったことをすぐさま修正し、もっと厳しインコース攻めを見せていくことになる。
初回のジョンソンは、コントロールが定まらないこともあるが、今日は序盤からコントロール面に不安がないことで石原の思い通りの打ち取り方で後続を断った。

2回のジョンソンは平田にインコース攻めを見せ、空振り三振を奪うと、高橋周はアウトコースのスライダーで空振り三振を奪うなど、三者連続三振。
今日は四球絡みでの失点の可能性が低く、あとはエラー絡みでの失点を防げれば隙はない。

また、大野のピッチングは高めのボールが多く、捉えられそうはあったが、あと一本が出ない展開。
ようやく4回に、先頭の新井が四球を選んで出塁すると、鈴木は低めの難しいスライダーを上手く拾ってセンター前ヒットで続く。
ルナは良い当たりのレフトフライに倒れるが、エルドレッドが右打ちを見せてライト前ヒットで1アウト満塁。

ここで石原が初球のスライダーを狙い打ち。
引っ掛けさせてショートゴロ併殺打を狙ってくるのを見透かしたように、引っ張り切らず軽く合わせたようなバッティングで左中間を破り、3点タイムリー二塁打を放った。

5回にも鈴木のレフトフェンス直撃のタイムリー二塁打で1点を追加するが、今日の鈴木は1打席目でセーフティバントを決め、2打席目は技ありのセンター前ヒット、3打席目は長打力を発揮し、打つだけではないところを見せている。

また、今日のカープの守備は、新井が牽制球を落としたり、田中がエラーをしてしまったりと、ちょっとピリッとしない感じが強い。
ジョンソンの失点パターンとして、エラー絡みという心配はあるかなというところで、そのエラーでのランナーは返さずに粘っている。

6回裏には、エルナンデス、福田に連続ヒットを打たれてノーアウト1、2塁のピンチを背負うが、このイニングは徐々にボールが高くなり始めている。
藤井はアウトコースのボール気味のチェンジアップを振らせて三振に打ち取り、高橋周はアウトコースのストレートで見逃し三振。 2アウトまで漕ぎつけた後、久々にビシエドが代打として登場してきた。
やはり長打警戒という意識が強くなったのか、コントロールミスで、足下へのワンバウンド投球となり、指先をかすめたような死球で2アウト満塁のピンチ。
杉山には、アウトコース高めに浮いたストレートを弾き返され、右中間に鋭い打球を飛ばされるが、丸が追い付いて無失点で切り抜けた。

現状では、ジャクソンがリフレッシュのため一軍登録を抹消されており、勝利の方程式というのは仮のメンバーで行うことになる。
昨シーズンセットアッパーとしての経験のある大瀬良がその一角に入ってくるとして、今村、中崎に繋ぐには、7回まで先発が投げ抜くか、大瀬良、岡田、一岡あたりが7回を担うかというところ。

そしてジョンソンは7回も続投し、三者凡退で抑えて、7回無失点で役目を果たした。

8回のマウンドには今村が上がり、先頭のエルナンデスに左中間を破られる二塁打を打たれる。
こういう展開で登板する今村の役割は、1点は取られても大量失点を避けるピッチングをすること。
福田を見逃し三振に打ち取り、まず1アウト。
今村対藤井は、どうしても相性的なものが頭を過ってしまうが、追い込んでからのインコースのストレートで詰まらせてショートフライで2アウト。
高橋周にはインコースのストレートを続けて、何球も粘られたが、最後はアウトコースのフォークで空振り三振。
1つずつアウトを積み重ねるピッチングで、無失点で切り抜けた。

9回表の攻撃では、先頭の野間がエルナンデスのエラーで出塁し、アピールするにはもってこいの場面だったが、盗塁死となってしまう。
見え見えの状況で盗塁を決めるのは難しいのは間違いないが、赤松にとって代わってCS出場するには決めないといけない。

そして個人的にもっとも安心したのは、1アウト1塁から、菊池がショート前へのボテボテの当りを放ち、一塁ヘッドスライディングで内野安打をもぎ取ったプレー。
一塁までの走塁のスピードも速かったし、ヘッドスライディングの後も痛そうな様子を見せなかった。
今日はこれだけでも十分。

9回裏のマウンドには大瀬良が上がり、無失点で抑えて完封リレー達成。
ジョンソンがリーグ単独トップとなる15勝目を挙げ、ルナ、エルドレッドそろい踏みの打線も一応の形を示せた。





【カープ情報】2016.09.11 広島対巨人 公式戦23回戦 塹江ほろ苦いプロ入り初登板となり、久々の大敗

2016年9月11日に行われた、広島対巨人の公式戦23回戦の試合結果

広島 000 000 000|0
巨人 001 100 60×|8

勝 高木 5勝8敗
負 ヘーゲンズ 7勝4敗
S -

【本塁打】長野11号

優勝から一夜明け、今日の試合に臨むカープ打線はいつもの様子と変わらない。
スタメンにこそ、野間の名前があるが、開幕直後の不振で、今季ノーヒットのまま。
もちろん、ベテラン休養のために巡ってきたスタメンのチャンスで、一打席たりとも無駄にできない。

高木勇とヘーゲンズの投げ合いとなったこの試合は、カープ打線は攻め続けているがあと一本が出ない展開。
そしてヘーゲンズの投球は、菊池の好守備などで要所を締めているが、ランナーを出し続ける苦しいピッチング。

ただ、その菊池は、打つ方、というか打ってからの走塁は足を引きずっている。
右膝打撲の影響なのは間違いなく、試合に出続けるのは責任感ゆえだろうか。

さて、3回裏には、1アウトから長野にストレートの四球を与えると、牽制悪送球の間に二塁に進まれる。
亀井にしぶと三遊間を破られ、1アウト1、3塁となって打席には坂本。
アウトコース高めに浮いてしまったカットボールを、外野まで運ばれて犠牲フライで1点を失った。

そして続く阿部のセカンドゴロを処理した菊池は、脚の踏ん張りが利かないような一塁悪送球となってしまい、記録としては内野安打だったが、普段の菊池であれば難なく1塁、あるいは2塁でアウトが取れる打球だった。

ヘーゲンズのピッチングは、今日はコントロールミスが多かった。
高めに浮いたり、真ん中に入ったりで、2巡目にはゴロを打たせることが出来なくなってきており、4回裏にはギャレット、辻、小林にライナー性のヒットの三連打で1点を失った。

2アウト2、3塁となってからは亀井に強い当たりの一塁ゴロを打たれ、松山が大きく弾く。
しかし菊池がバックアップし、一塁送球でアウトにするいいカバーリングを見せる。
先日、ベースカバーの遅れがあったヘーゲンズも、しっかりベースカバーに入って、基本のプレーを怠らないことが、さらなる失点を防いだ。

直後の5回表には、1アウトから野間が高く弾んだショートゴロとなり、脚で稼いだ今季初ヒットを放つ。
2アウトからは、早くもヘーゲンズに代打エルドレッドを送る。
今日の内容では早めの交代も仕方がないかなと思える。
そしてエルドレッドはファーストファールフライに倒れ、ビハインドの展開で継投策に移っていく。

昨日は出番のなかった、岡田で試合を作り直す、ということが出来るのもカープのリリーフ陣の充実具合を示している。
坂本にはセンター前ヒットを打たれるが、阿部の見逃し三振、村田、ギャレットの空振り三振は全てストレートでのもの。
これだけの投球を見せてくれれば、逆転のカープ、という展開に期待が持てる。

ただ、今日のカープは脚で揺さぶるという攻撃は影をひそめている。
6回表の攻撃では、1アウトから菊池がセンター前ヒットを放っても、丸の打席で1球も一塁けん制を投げることもない。
菊池の右膝は、試合に出ながらでも治せるという判断なのだと思うが、やはり菊池のフィールドを縦横無尽に駆け巡る走力は、カープに必要なのだと再認識させられる。

今日の高木勇は、ほぼアウトコース一辺倒の投球をしてくる。
ただ、そのアウトコースへの制球は抜群で、ギリギリいっぱいに決まり続け、分かっていてもヒットコースに飛ばすことが出来ない。
7回まで無失点で抑えられ、ビハインドの展開ということで、7回裏のマウンドには今日一軍登録された塹江が上がり、プロ入り初登板を迎える。

長野に初球のストレートを捉えられ、左中間スタンドへ本塁打を打たれるというデビューとなり、続く亀井にもレフト前ヒット。
完全にリズムを崩し、ストレートはワンバウンド、スライダーはストライクが入らない。
ノーアウト満塁となって、村田に対しては置きに行ったようなストレートで球速ほどの威力は感じない。
真ん中低めのストレートを捉えられ、飛んだコースが良かったというショートライナーで、ようやく1アウトを取れた。
ギャレットに対しては、少し落ち着けたのかストライク先行の投球ができるようになったが、まだ狙って打ち取るような投球術はない。
追い込んでからも、真ん中付近にストレートを投げ込むことしかできず、今日の段階では150キロ左腕の実力の片鱗を感じることができなかった。
ギャレットにセンター前2点タイムリーヒット、代打の大田にセンター前タイムリーヒットを打たれ、計4失点。
1アウトしか取れずに、プロ入り初登板はKOとなってしまったが、高卒投手の多くは、こういう経験を糧に一軍で活躍するようになっている。
塹江はこれからの投手、ここから伸びていってもらいたい。

さて、試合の行方はこのイニングで決してしまい、大敗となった。

8回表の攻撃では、1アウトからレフト前ヒットで出塁した菊池に、代走赤松が送られたということは、右膝の状態が良くはないことを表している。
CS、日本シリーズには菊池の力が必要なのは間違いなく、少しでも状態を回復していってもらいたい。





【カープ情報】2016.09.10 広島対巨人 公式戦22回戦 黒田男泣きの勝利で、カープ25年ぶりの優勝決定

2016年9月10日に行われた、広島対巨人の公式戦22回戦の試合結果

広島 001 220 010|6
巨人 200 010 010|4

勝 黒田 9勝8敗
負 マイコラス 3勝2敗
S 中崎 3勝4敗33S

【本塁打】坂本22号、鈴木25号、26号、松山10号

カープの初回の攻撃は、丸が足下に当たる死球で出塁するが、マイコラスの縦のカーブにバットが空を切る場面が多く見られ、まずは無得点となった。

そして勝てば優勝が決まるこの一戦、カープのマウンドには黒田が上がる。
先頭の長野に対しては、追い込んでからファールで粘られ、決して良い当たりではなかったが、ライト前にポトリと落ちるヒットで出塁を許す。
1アウトからスタメン復帰の坂本には、アウトコースのスライダーを、体勢を崩しながらレフトスタンドに運ばれ、2点を失ってしまう。
ややボールが高かったことで、バットコントロールでスタンドまで届かされてしまった。
ただ、阿部、村田はともに外野フライに打ち取って2点のビハインドで留めた。

気になるのは、3つのアウトが全てフライによるもので、黒田の投球スタイルから考えれば、ボールが高いのだろうなというのは想像がつく。

こうなると、黒田が立ち直れるかで、この試合の展開が変わってくる。
注目の2回の黒田のピッチングは、セカンドゴロと三振2つ。
3回も外野に大きな当たりを飛ばされることなく、結果的に3人で打ち取って徐々に立ち直りの兆しを見せる。

カープの攻撃は、3回に坂本のタイムリーエラーで1点を返し、反撃ムードを高めていく。
続く4回には、一巡目は苦労していたマイコラスのカーブ、スライダーを捉える。
先頭の鈴木は、じっくり貯めて真ん中高めのカーブをレフトスタンドへ放り込み、同点に追いつくと、松山も続いて2者連続本塁打で勝ち越した。

その2者連続本塁打の直後に、マイコラスが安部の足下に投げ込んで、丸に続いてこの試合2つめの死球になったところで、カープベンチはややヒートアップする。

今日の試合に関しては、セ・リーグの捕手で盗塁阻止率1位の小林を相手に、どんどん盗塁を決めていく。
死球の安部が二盗を決めてチャンスを広げ、四球を選んだ田中も二盗を決めていく。
マイコラスを走塁で崩していき、リズムを乱し、決めるのは本塁打。

5回には鈴木の2打席連続の本塁打で突き放し、試合の流れを完全に掴んだ。

黒田のピッチングも、4回は内野ゴロ3つ、5回に内野ゴロの間に1失点するものの、外野へ飛球を飛ばされてはおらず、黒田のペースには変わりない。

ただ、6回に入ると坂本へは、真ん中高めにツーシームがいってしまい、良い角度で上がったレフトフライとなる。
阿部には上手くレフト前に運ばれて1アウト1、2塁となり、村田へはインコースへのツーシームで空振り三振を奪った。
2アウト1、2塁と場面が変わり、ギャレットには低めのツーシームをすくい上げられ、ライナー性のセンターフライに打ち取る。
外野へ飛ばされるケースが増え始めたということは、そろそろ交代時期が差し掛かっていることにもなる。

7回から今村、ジャクソン、中崎を投入するには、交代のタイミングとすればもってこい。

7回表の黒田の打順で、代打エルドレッドが送られ、黒田は優勝のかかった試合の先発で、チームに勢いを与える投球を見せてくれた。

7回裏のマウンドには今村が上がり、先頭の辻の一二塁間を破ろうかという当りを打たれる。
菊池がいつものように追い付いて一塁へ送球したが、やや送球が乱れて内野安打になる。
しかし小林も代打の橋本到も力でフライアウトに打ち取り、長野をセカンドゴロに打ち取って無失点で切り抜けた。

8回表には、2アウト3塁から、新井のセカンドゴロを処理した辻が、捕球時にやや足を滑らせ、体勢を立て直さないまま一塁送球したことで、阿部が捕球しきれずにタイムリーエラーとなり、リードを3点に広げた。

8回裏からはジャクソンがマウンドに上がる。
ジャクソンは、今季の自責点は11点だが、巨人戦だけで自責点が5となっているように、巨人戦では手痛い失点をしてしまっている。
今季の4敗中、3敗が巨人戦でのもの。
今日の登板でも、先頭の亀井にライト前ヒット、坂本の当りは新井の好捕でファールフライとなるが、阿部はインコースのストレートをライト線に運ばれ、1アウト1、3塁。
村田にはアウトコースのボール気味のスライダーをライト前にタイムリーを打たれる。
阿部にしても、村田にしても、失投ではないボールを打たれており、相性通りと言ってしまえばそれまでだが、今日に関しては割り切ってリードを保てるよう、大量失点しない投球で十分。

1アウト1、2塁のピンチで、ギャレットを空振り三振、辻にはストレート、縦のスライダーをことごとくファールにされ苦しんだが、最後の最後は渾身のインハイのストレートで空振り三振。
ジャクソンが吠えた。

9回裏のマウンドには、当然中崎が上がる。
先頭の代打片岡には、2球で追い込み、やや粘られる場面はあったものの、最後はアウトコースのストレートで空振り三振。
代打の重信にしても、簡単には打ち取らせてはもらえなかったが、インローのストレートで見逃し三振。
2アウトになると、新井の目が潤んでいる。
長野はインコースのスライダーを捉えられ、レフト前ヒットを打たれて、簡単に決めさせてもらえない。
この長野のヒットで新井が少し冷静さを取り戻したようにも見えた。

亀井を2球ファールで追い込んで、石原も冷静に一球高めの釣り球で様子を見る。
そして3-2からの7球目、亀井のショートゴロを田中が捌き、一塁への送球を新井ががっちり掴んで、25年ぶりの優勝を決めた。

緒方監督、黒田、新井の3人が胴上げされたが、黒田と新井が抱き合うシーン、黒田の男泣きで、こちらの涙線も崩壊。

今日は、長々と感想を書くことはやめ、25年ぶりの優勝を堪能したい。

カープ、優勝おめでとう!









【カープ情報】2016.09.08 広島対中日 公式戦22回戦 野村プレッシャーのかかるマウンドで14勝目を挙げ、マジック1

2016年9月8日に行われた、広島対中日の公式戦22回戦の試合結果

中日 011 011 000|4
広島 150 000 10×|7

勝 野村 14勝3敗
負 ジョーダン 6勝6敗
S 中崎 3勝4敗32S

【本塁打】丸19号

カープのスタメンには梵の名前がある。
今季のここまでの戦いぶりを見て、何か忘れ物があるとすれば、梵の今季初ヒットもその一つかと思う。

中5日での先発となる野村は、ここのところ石原とのサインが合わないシーンを目にするようになっている。
ブラフならば大したものだが、立ち上がりに球数を要するようになってきているのも事実。

この試合でも、先頭の大島にライト前ヒットを打たれると、エルナンデスにはセーフティ気味の送りバントを決められる。
ただ素手で捕って一塁送球でアウトを奪っており、優勝が決まるかもしれない一戦でも、動きの硬さは見られない。
この動きの良さならば、状態に不安はなく、森野、福田を打ち取って、比較的すんなりと初回を抑えた。

カープの初回の攻撃は、ジョーダンの荒れ球にややタイミングを崩され、田中はインコースで詰まらされてのサードファールフライ、菊池は振り遅れての三振。
ならばと、丸は2人が振り遅れたストレートを狙い撃って、逆方向へのバッティングを見せると、レフトスタンドへ飛び込む本塁打で1点先制。

新井もインコースのストレートを狙い、詰まりながらもセンター前に落ちるヒットで出塁。
ただ、鈴木の打席でジョーダンの投球がワンバウンドとなり、杉山が弾く間に二塁を狙った新井はタッチアウト。
1点どまりだったが、貪欲に攻めていこうとする姿勢は伝わってくる。

2回の野村は、追い込んでからのカーブ、チェンジアップが甘く入り、杉山のタイムリーで同点に追い付かれてしまう。

ただ、2回裏には、早々に試合の行方を決めてしまうような集中打で追加点を奪っていく。
先頭の鈴木は、アウトコース高めのチェンジアップを、コースに逆らわないバッティングでライト前ヒット。
梵はボール球を見極め四球を選ぶと、石原がインローのスライダーを打ち返し、三塁線を破るタイムリー二塁打でまず1点。
野村は2球連続でスクイズを失敗したことでヒッティングに切り替えると、これがセンター前タイムリーヒットとなり2点目。
田中が一二塁間を破るタイムリーヒットで3点目。
菊池がセンター前ヒットで満塁とし、丸はショートゴロの併殺崩れで4点目。
そして新井が低めのボール気味のチェンジアップを捉えてレフト前タイムリーヒットで5点目。

とにかく簡単に点が入っていく。

ただ、2回で5点リードを奪い、そこからは長かった。
優勝が目前に迫ったことで、やはりプレッシャーがあったのか、3回以降はチャンスであと一本が出なくなる。

中日側の継投も、4回から又吉投入という、必勝態勢のような投手リレーを見せ、カープ打線は勢いを止められてしまう。

その間に、1点ずつ返され、野村も5回を投げ終えたところで、やや疲労の色を見せていた。
中5日ということと、優勝のかかった試合の先発ということで、どうしても目に見えない疲れ、本人が意識していないところでの疲れが出たのだろうか。

6回から継投策に移り、まず一番手の大瀬良は今日はコントロールにやや苦しんだ。
ただ、今村がそうであるように、割り切って大量失点を避けるピッチングが必要な試合もある。
菊池がファールフライを追って、フェンスで右膝を強打し、治療のためベンチに下がるアクシデントがあった。
治療を終え、再開後の初球を捉えられて1失点となり、さらに四球を与えてリズムが崩れそうでも、そこから連続三振を奪ってピンチを断ち、大きく崩れなかったことに意味がある。

ここで1失点で踏ん張れたことで、終盤の投手リレーは勝ちパターンの、今村、ジャクソン、中崎を投入できる。

その今村が三者凡退で7回を抑え、7回裏は相手の2つミスに乗じてチャンスを拡大し、2つの四球で得点を奪った。
相手にとって、終盤にエラー絡み、四球絡みでダメ押し点を奪うことは、大きなダメージを与えることになる。

ジャクソン、中崎もヒットを打たれ、ランナーを許しながらも無失点で抑え、逃げ切りを決めた。
ともにゲッツーを奪っており、守備の堅さも最後まで変わることはない。

マジック対象チームの巨人が勝ったために、マジックは1つだけ減って、ついにマジック1となった。

さあ、あと1つだ。







【カープ情報】2016.09.07 広島対中日 公式戦21回戦 薮田悪いなりのピッチングで先発2連勝、マジック2

2016年9月7日に行われた、広島対中日の公式戦21回戦の試合結果

中日 000 000 000|0
広島 120 002 00×|5

勝 薮田 3勝1敗
負 吉見 6勝6敗
S -

【本塁打】丸18号

遅い時間帯では雨脚が強まる可能性がある状況での試合開始を迎え、終盤の逆転劇を期待するよりは、早めのリードが必要となるこの試合。
先発薮田の役割は、先制点を与えないことに尽きる。

そして中日の先発は吉見。
かつて前田健が幾度も投げ負けていた頃とは状態は変わってしまっているが、薮田にとってカープキラーとも言える好投手と互角に投げ合えれば自信が付くはず。
「かずき」対決ともなるこの試合、一歩も引かない投球が見たい。

その薮田の立ち上がりは、先頭の大島に対し、フォークが落ち切らずにバットで拾われると、ライト線に落ちる二塁打となっていきなりピンチを迎える。
初回はフォーク、カーブの制球が甘く、ストレートとツーシームの割合が増えてしまっているが、球速が出ている分、決め球としては有効。
2アウト1、3塁のピンチは、平田をインコースへのツーシームで詰まらせて、セカンドゴロに打ち取って無失点で切り抜けた。

そしてカープの初回の攻撃は、2アウトから丸がライト前ヒットで出塁し、飛び込んで捕球しようとした平田が弾く間に二塁へ進んだ。
しかし、新井に対してはアウトコースギリギリのボールが続き、2球で追い込まれる。
アウトコース高めのストレートで、一塁ゴロに打ち取られたはずだったが、森野がトンネル。
タイムリーエラーで1点を先制した。
これはアウトコース一辺倒だったことで、新井のバットが届いたという見方もできる。
鈴木に対しては、内外投げ分けるようになっていたが、フルカウントからのツーシームはど真ん中。
フェンスオーバーかどうかギリギリの大打球だったが藤井に掴み取られた。

2回に入っても、やはりストレート系以外のボールのコントロールはいま一つ。
ただ、逆にそれが所謂荒れ球というピッチングとなり、要所では良いところに決まるストレートを活かしてくれた。

2回は2アウトからピンチを招いてしまうが、下位打線に向かう打順の巡りの良さも手伝って無失点で切り抜ける。

すると2回裏の攻撃では、先頭の松山がセンターオーバーの大飛球を放つ。
あと少しでフェンスオーバーという、フェンス直撃の三塁打でチャンスを作ると、1アウトからセンターの大島のチャージも僅かに及ばない、會澤のセンター前タイムリーヒットで追加点。
薮田が一塁側へ、上手く転がす送りバントを決めると、田中が追い込まれてから、決め球のフォークを、巧くバットの先端で拾って、センター前タイムリーヒットで、さらに1点追加。
決して吉見のボールが悪かったという訳ではなく、やはり今季ここまで積み重ねてきた打撃というのが、フロックではないのを感じさせる。
守備での僅かの差が、徐々に効き始めるというのも、相手へのダメージを与えることにもなる。

薮田に関しては、2回と4回、2度のワイルドピッチでピンチを広げ、四球も3つ、三者凡退は1イニングだけ。
決して、万全の投球は出来ていなかったが、悪いなりの要所を押さえるピッチングを見せてくれた。
もちろん優勝間近の、チームの雰囲気に乗せられての投球というのは間違いないが、乗っていけるだけのレベルまで、今シーズンだけで上げてきたというのも認めてあげないといけない。

冒頭の、吉見との投げ合いの件は、投げ勝ったという表現よりは、投げ負けなかったという表現に留めておこうかと。
ただ、以前ヘーゲンズの残した満塁のピンチで、変化球で満塁本塁打を打たれた堂上に対し、今日はストレートで押して空振り三振を奪ったピッチングは、大きな拍手を送りたい。

6回を投げて無失点というのは上出来で、さらに打線も、7回から継投策に入る、という6回裏に追加点を挙げるのは、試合展開を考えるとこの上ないタイミング。

6回裏、丸が初球のカットボールをこすり上げるようなバッティングで、ライトスタンドまで届かせる本塁打を放って1点追加すると、そこから打線がつながり新井、鈴木、松山の三連打でさらにもう1点追加。

7回表のマウンドには、すでに準備を終えていた今村がそのままマウンドに上がり、ランナーを2人出したものの無失点。
今季の今村は、味方が不利な状況でマウンドに上がると、三者凡退でリズムを作って攻撃にバトンを渡すし、リードしている展開では、大量失点を避ける割り切った投球を見せる。
開幕に間に合って、勝ちパターンでのリリーフを勝ち取り、一度も離脱することなくシーズン終盤を迎えた。
今村の存在は、非常に大きかった。

リードが広がったことで、8回は大瀬良、9回は一岡がそれぞれ無失点で抑え、見事完封リレー達成。

ジャクソン、中崎を起用しなくても、不安なく5点差を逃げ切れるのも、チームとしての成長の証し。

5点差でも大瀬良、中崎を投入するしかなかった昨季、リードした展開で勝ちパターン以外の投手を起用して追い付かれたり、逆転されたり、結局中崎を投入することになった開幕直後から、よくぞここまでリリーフ陣が整備できたなという思いが強い。

ここのところ、毎試合のように今季を象徴するような勝利を挙げており、何度も同じ言葉の繰り返ししかないのがもどかしくも感じるが、チーム一丸の勝利で、マジック2とし、明日にも優勝が決まる状況となった。







【カープ情報】2016.09.06 広島対中日 公式戦20回戦 ジョンソン14勝目でリーグ単独トップ、マジック3

2016年9月6日に行われた、広島対中日の公式戦20回戦の試合結果

中日 000 010 000|1
広島 022 000 00×|4

勝 ジョンソン 14勝6敗
負 大野 7勝8敗
S 中崎 3勝4敗31S

【本塁打】新井18号

カープは、このタイミングで梵を今季初スタメンで起用してきた。
一軍昇格以降、ヒットは出ておらず、状態も決して好調という訳ではない。
ただ、新人王を獲得し、紆余曲折を経て、優勝目前の試合でスタメン起用されるということには、状態度外視で結果を出してほしいという気持ちも強い。

まずはジョンソンが、しっかりと中日打線を抑えてカープの流れに持っていきたいところで、初回は先頭の大島にセンター前ヒットを打たれ、堂上に送りバントを決められるが、平田をストレートで空振り三振に打ち取るなど、スピード、キレともに十分。
4番の福田には、高めに浮いたチェンジアップを打ち返されてセンターフライとなったが、コントロールミスと言えるボールだったのはヒヤリとした。

さて、大野に対するカープ打線は、田中、菊池が連続してセンター方向への打球を放ったが、セカンドゴロ、投ゴロで2アウトとなる。
ただ、当たり前のようにストレートを打ち返しており、簡単には打ち取らせないという打撃を続けていけば、徐々に大野へのプレッシャーが大きくなる。

2回のカープの攻撃でも、大野に対して空振りするシーンは皆無、そしてボール球を振って助けることもない。
先頭の新井がアウトコースのストレートを捉えると、左中間を突破する二塁打でチャンスメイク。
鈴木がレフト前ヒットで続き、ノーアウト1、3塁。
この場面で、エルドレッドは当り損ねのサードゴロとなるが、本塁を狙った新井の好走塁で1点を先制する。
梵も空振りすることはなかったが、アウトコースのチェンジアップを引っ掛けてショートゴロ併殺打。
2アウト3塁となり、石原敬遠でジョンソン勝負も考えられる場面で、石原が逆球のインコース低めのストレートを、逆方向へのバッティングを見せてセカンド頭上を越えるタイムリーヒットで2点目を奪った。

3回にも菊池がアウトコースのチェンジアップを右打ちし、ライト前ヒットで出塁すると、丸は真ん中低めのストレートを捉え、ライト前ヒットを放ち、菊池は三塁へ。
ここで中継が乱れたのを見て、菊池はそのまま本塁を陥れて3点目。
ここまで3得点中、2点が隙のない走塁によって生まれており、今日もカープの野球を貫けている。

そう思った矢先に、丸は一塁けん制に誘い出されて憤死してしまったが、新井が打った瞬間に確信する、バックスクリーンへの本塁打で、丸のミスをカバーする。

また、3回までは内容的にも文句なしだったジョンソンのピッチングは、4回2アウトからの梵のエラーで少しずつリズムが狂う。
イレギュラーした当たりで、梵が弾くのも仕方のない打球ではあったが、弾いた後の諦めが早すぎるかなという気もする。
エルナンデスには高めに入ったストレートをレフト前に運ばれ、2アウト1、2塁となり、この試合2度目のピンチを招く。
3番高橋には、ジョンソンの頭上を越えていくゴロを打たれるが、菊池の守備範囲がタイムリーになるのを許さない。
普通に捌いてセカンドゴロに打ち取ってピンチを脱した。

しかし、5回表には、先頭の近藤にレフト線への二塁打を打たれ、杉山のショートゴロを田中が捕球しきれずにノーアウト1、2塁となる。
ただ、大野の送りバントはスリーバントを失敗させて進塁を許さない。
大島にも上手くストライクを先行させてはいたが、最後に少し甘く入ってセンター前タイムリーで1点を返される。

6回、7回はともに先頭打者にヒットを打たれるが、ともに4-6-3のゲッツーに打ち取るところに、試合の流れを感じる。
中盤から終盤にかけては、両チームともに決め手を欠く展開になっていくが、カープとしてはリリーフ陣が盤石の状態を保てているだけに、このまま逃げ切れれば問題ない。

8回はジャクソンが抑え、9回は中崎がマウンドに上がる。
変な緊張をする様子はないが、慎重さと大胆さの両面を感じる。
気持ちの入ったボールが行っているが、表情は冷静を装うところに、中崎の余裕を感じる。
ランナーを出してから球速が上がるのもいつも通りで、最後のバッター大島にもカウントを悪くしてからの方が、厳しいコースに投げんで行っていた。

ジャクソン、中崎が無失点リレーで3点差を守り切って、ジョンソンはリーグトップとなる14勝目を挙げた。







【カープ情報】2016.09.04 広島対ヤクルト 公式戦23回戦 中崎節目の30セーブを達成、マジック4

2016年9月4日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦23回戦の試合結果

広  島 002 200 000|4
ヤクルト 000 003 000|3

勝 ヘーゲンズ 7勝3敗
負 山中 6勝10敗
S 中崎 3勝4敗30S

【本塁打】松山9号、會澤7号

ヤクルト先発の山中とは、今季ここまで3勝しているが、前回は7回で3得点と苦戦した。
丸が初回からセーフティバントを狙ってみたのは、塁に出ることで脚で揺さぶりをかけていきたいという意識の表れだろう。
三者凡退で攻撃を終えたが、まだ攻めの形が出せない、見えないという初回だった。

そしてカープ先発のヘーゲンズは、序盤は付け入る隙のないピッチングができるが、中盤以降は捉まる投球を見せてしまった。
この試合では、早めの継投も十分考慮しての試合となるだろう。
そのヘーゲンズは、2アウトを簡単に奪った後、山田に対してはまったく勝負に行くことができずに四球を与えたが、一塁牽制で山田を刺して無失点で抑えた。

2回のカープの攻撃は、2アウトから松山、安部の連打でチャンスを作るが、會澤の三遊間への当りは、西浦の好守備に阻まれてセカンドフォースアウト。

ならばと、2回裏のカープの守備では、1アウト1塁の場面で、西浦のセンター前に抜けようかという当りを、菊池がダイビングキャッチで掴むと、2塁へグラブトス、そして一塁転送で4-6-3のゲッツー。
両チーム守備で魅せてくれる。

3回表のカープの攻撃は、先頭のヘーゲンズが投手強襲のライナーを放ち、ボールがグラブを弾き、山中はボールを見失い内野安打となる。
菊池のライト前ヒットで1アウト1、2塁となり、丸はファーストゴロとなるが、これが進塁打となる。
とにかく一つでも先の塁にランナーを進めておくことが、得点につながるのが今季のカープ。
新井のレフト前タイムリーヒットで、菊池も二塁から本塁を陥れて、2点を先制する。

4回にも松山、會澤の本塁打で2点を追加し、ヘーゲンズはいつも通り序盤は問題なく抑えてくれている。

あとは、どのタイミングで継投策に移るかという段階で、6回裏もマウンドに上がる。
6回表の攻撃で、打順が回らなかったことで続投になったのだと思うが、先頭の上田にライト前ヒットを打たれる。
1人のランナーであれば問題ないが、2人貯めれば交代も考えられる。
そこで山田をカットボールで引っ掛けさせて、ショートゴロ併殺打。
これで何とか6回裏を抑える流れが出来たところだったが、バレンティンには本塁打警戒という気持ちが強かったのか四球を与えてしまう。
続く鵜久森はセカンドフライに打ち取ったが、内容的にはそろそろ限界かなというイニングだった。

さあ、7回表はヘーゲンズに代打を出して、7回裏からは継投策かと思いきや、そのままヘーゲンズが打席に向かう。
ヘーゲンズが崩れるか崩れないかは、理想的な投球数で投げられていてもあまり関係なく、終盤に歯止めが利かなくなることが懸念事項。

この試合でもその不安が的中してしまい、7回裏の投球では先頭の西浦に、菊池が僅かに及ばずセンター前ヒットを打たれると、藤井のレフトオーバーの打球に松山が追い付けず、二塁打となってノーアウト2、3塁のピンチを迎えてしまう。
ここで西田が一二塁間への打球を放ち、少なくとも1点が入る展開。
この打球を新井が飛び付いて捕球しようとするが、弾いてしまい、菊池の前に転がる。
菊池は上手く素手で捕球したが、握り損なったまま一塁へ送球し、これが悪送球、ヤクルトベンチにボールが入ったことで、2塁ランナーも生還させてしまい、2点を奪われてしまう。

このタイミングでヘーゲンズから今村に交代することになり、これは前回逆転されてしまった試合での交代よりは、僅かにタイミングが早く交代を決断した。
代わった今村が、代打坂口に右中間を破られるタイムリー二塁打で1点差に詰め寄られるが、ここからが今村の真骨頂。

荒木の送りバントで1アウト3塁となったところで、上田をストレートで空振り三振、山田をストレートで見逃し三振でピンチを断った。

とにかく、1点でもリードを保てるかどうかで、終盤の投手リレーの顔ぶれがガラッと変わるし、試合展開への影響ももちろん大きい。
今村のピッチングで勝利への道筋が確かなものになった。

8回裏のマウンドにはジャクソンが上がり、石原との息もぴったりという感じで、ほぼスライダーだけを投げ込んで、ヤクルトの各打者の狙いを外して、四球は1つ与えたが、3つの三振を奪ってまずは中崎につなぐ形を整えた。

9回表の攻撃では、昨日指を負傷していたエルドレッドが代打で登場し、四球を選び、安部が送りバントを決めて1アウト2塁。
代打梵が送られるが、一軍昇格後、未だヒットがない状態で、3-1からストレート系のボールを狙い打って、それで詰まってのサードゴロというところに、現在の状態が表れてしまっている。

結局無得点で9回の攻撃を終え、あとは中崎に託すのみとなる。

その中崎のピッチングは、ストレートは150キロ前後、スライダーもキレており、危なげなく三者凡退で抑え、昨年は到達出来なかった30セーブを達成。

マジック4とし、優勝が刻一刻と迫ってきた。







【カープ情報】2016.09.03 広島対ヤクルト 公式戦22回戦 黒田、日本復帰後ワーストとなる1試合5与四球、逆転負けを喫する

2016年9月3日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦22回戦の試合結果

広  島 100 000 000|1
ヤクルト 002 010 00×|3

勝 デイビーズ 4勝3敗
負 黒田 8勝8敗
S 秋吉 3勝4敗15S

【本塁打】なし

ヤクルト先発のデイビーズとは、前回の対戦では5回で1安打に抑えられ、非常に苦労していた。
この試合でも、田中が2球で追い込まれ、最後は体勢を崩されてのライトフライ。
菊池もアウトコースのカットボールを合わせただけのショートゴロに打ち取られ、自分のスイングをさせてもらえない。
丸にしても、センター前ヒットを放ったが窮屈な打ち方で、丸の技術で打ったヒット。
ただ、一人ランナーが出れば、脚で揺さぶることができる。
4番に入った松山の打席では、牽制を投げさせ、必然的にストレートが多くなるピッチングを呼び込んだ。
そして、真ん中高めのストレートを振り抜いて、右中間を破るタイムリー二塁打で先制する。

また、鈴木はアウトコースのカットボールを擦った打ち方でサードゴロに打ち取られるが、今浪が登録抹消となったことで、サードでの初スタメンとなった、キャッチャーの藤井が一塁へ悪送球。
エルドレッドは空振り三振で追加点はならなかったが、付け入る隙を見つけた初回の攻撃だった。

また、カープ先発黒田の立ち上がりは、先頭の坂口には詰まりながらレフト前に運ばれるヒットで出塁を許すが、その後は芯でとらえられる打者はいなかった。
荒木の送りバントが決まり、二塁にランナーを背負っても、山田を三球三振、バレンティンには長打警戒で四球となったが、鵜久森はツーシームで完全に詰まらせてのセカンドゴロ。

良い形で初回を終えたが、2回以降は、前回同様デイビーズのアウトコースへの出し入れ自在のピッチングに苦戦する。
初回の丸と松山の連打以外は、2回から7回までで、ヒットを打ったのは鈴木の2本。
この数少ない出塁に、四球での出塁も加えてチャンスを作ることは出来たが、今日はあと一本が出なかった。
ストライクからボールになる変化球を振らされるケースが目立っており、ヤクルトバッテリーに脱帽、という試合になってしまった。

黒田については、今日はストライクを取った後に、なかなか勝負を決め切れず、ボール球が嵩んで、5回で5四球というのは日本球界復帰後のワースト。
これで5回3失点で済んでいるので、粘り強く投げられたという評価になる。
が、今日のデイビーズを相手にするとなると、守備側からリズムを作って反撃に繋げるというのは難しかった。

6回からマウンドに上がった岡田、7回の大瀬良のピッチングは、何とか味方の反撃をもたらすような内容のピッチングは出来ていたが、8回の一岡の投球は、再び故障をしてしまうのではないかと不安を覚える内容。

2アウトを取ってから三者連続四球を与えて満塁にピンチを作ってしまうが、2アウト目の西浦に対する投球でも、高め、アウトコースに抜けるボールが連発しており、勢いで三振を奪えただけで、この頃から投球内容はおかしかった。
もちろん三者連続四球の際にも、ボールの抑えが効かなくなっており、満塁後に坂口から三振を奪った投球も、内容的にはあまり良いとは思えなかった。

ちょっと一岡の状態に不安があるかなという試合になり、あと一本出ていれば試合の流れを変えられる、という場面でヤクルトバッテリーに凌がれた。

今日は、敗戦らしい敗戦という印象が強く残った試合になってしまったが、単なる一敗で、大きな意味を持つ敗戦ではない。

また明日は、いつも通りのカープの試合を見せてくれるものと期待したい。





【カープ情報】2016.09.02 広島対ヤクルト 公式戦21回戦 新井逆転本塁打、野村自己最多の13勝目でマジック7

2016年9月2日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦21回戦の試合結果

広  島 000 040 100|5
ヤクルト 000 200 000|2

勝 野村 13勝3敗
負 石川 6勝8敗
S 中崎 3勝4敗29S

【本塁打】新井27号、鈴木24号

カープの初回の攻撃は、先頭の田中がセンター前ヒットで出塁すると、いつも通り足で揺さぶりにかかる。
牽制が多くなり、なかなか菊池にボールを投げることが出来なかったが、先に追い込んだのは流石の石川のピッチングというところ。
追い込まれてからレフトライナーに打ち取られたが、今度は丸の打席で田中が二盗を決めた。
その丸の左中間へのフライで、目測を誤った坂口が深追いし、バレンティンの捕球態勢が崩れたのを見て、今日は田中が隙のない走塁を見せて三塁へタッチアップ。
チャンスは作ったが、新井四球の後、鈴木はインコースへのスライダーにバットが回って空振り三振で、無得点に終わった。

そしてカープ先発の野村の立ち上がりは、カーブが効果的に決まることで、良い緩急の使い方が出来ている。
ストレートとツーシームが高めに入っているのは気掛かりだが、それでも三者凡退で抑えた。

カープ打線は、2回以降も攻め続け、毎回ランナーを出し続ける。
打撃内容もよく、攻める形も申し分ない。
石川が粘っているために得点には至っていないが、初回からずっと塁上を賑わせ、さらにランナーの足も警戒し続けてれば、疲労も早くなる。

どのタイミングで得点を入れられるかというところだったが、野村が4回裏に、伏兵と言っては差し障りがあるかもしれないが、荒木に甘く入ったカットボールを捉えられて、レフトスタンドへの先制本塁打を浴びてしまう。
神宮ならではという当たりではあったが、この球場では当然ケアしないといけない失点の仕方。
本塁打を浴びた直後だけに、山田のセンター前ヒット、バレンティンへの四球もある程度仕方のない配球になっていたが、鵜久森にもフルカウントにしてしまったのは、ちょっと慎重になり過ぎた感がある。
その鵜久森にセンター前タイムリーヒットを打たれて、点差が2点に広がった。
ただ、ノーアウト1、2塁とピンチが続いた場面では、3人続けて打ち取り、何とか持ち直した。

今季のカープは、粘っていれば打線の援護があるし、ズルズルと失点を重ねないことが、勝利への近道となっている。

そして、5回表の攻撃では、2アウトから菊池、丸の連打でチャンスを作り、これで5イニング連続でランナーを出したことになる。
このチャンスで、新井が低めのボール気味のスライダーを捉えて、左中間スタンドへの逆転スリーランを叩き込んだ。
思えば、延長戦の、あの「おこぼれ」と呼ばれた満塁本塁打以降、久々の打点にもなった。

球場の雰囲気が大いに盛り上がり、鈴木はその雰囲気の中、初球のスライダーを捉えてレフトスタンドへ放り込む、2者連続本塁打。

先制されても、すぐさま逆転する流れは、今季のカープの代名詞ともなっている「逆転勝利」への期待が大きく膨らむ。

野村も、崩れたのは4回裏の投球のみで、5回、6回は連続三者凡退。
掴みかけた試合の流れを、確実に手中にできたのは、この野村の立ち直りが大きかった。

7回には、空振り三振でチェンジかと思われたエルドレッドの打席が、ファールと判定され、最終的に四球となったというプレーをきっかけに1点を追加したという場面もあった。

それがあっても試合展開に影響を与えなかった、というプレーにするためにも、リリーフ陣にはきっちり抑えて、逃げ切りを決めてもらいたいところ。

7回裏は今村が圧巻の投球を見せ、8回裏はジャクソンも続いて三者凡退。
特にジャクソンについては、先週の不安定さを完全に払拭し、調子が戻ってきた印象が強い。

9回裏は中崎がマウンドに上がり、バレンティンに対し、ツーシームが抜けて、左手の甲か指の当りへの死球を与えてしまったが、鵜久森へも怯むことなくツーシームを投げ込んで、ショートゴロ併殺打で試合を締めた。

野村は約1か月半ぶりの勝利で、ジョンソンに並ぶ13勝目で、これは自己最多の数字。
チームとしても、昨日の拙いプレーから立て直し、締まった守備を見せている。

今季最多貯金を31に更新、マジック7とした。







【カープ情報】2016.09.01 広島対DeNA 公式戦23回戦 丸サヨナラ打でマジック9、岡田一軍復帰登板で故障の不安を感じさせない快投

2016年9月1日に行われた、広島対DeNAの公式戦23回戦の試合結果

DeNA 000 050 000 0|5
広 島 000 140 000 1|6

勝 中崎 3勝4敗28S
負 田中 3勝1敗
S -

【本塁打】鈴木23号、筒香38号、菊池13号、エルドレッド19号

福井が登録抹消となり、代わって岡田が一軍登録されてきたが、ファームではとりあえず投げられるようになったことが確認できた程度。
一軍ではビハインドの場面で登板し、問題なければ来週の先発に繋げるというプランだろうか。

さて、カープ先発九里の立ち上がりは、先頭の桑原に対し、低めを突いていこうという意識は感じられるが、そのまま低めに外れるケースが続いた。
それだけにフルカウントからの、高めに抜けた変化球は想定外のボールだったのだろう。
結果的に桑原は見逃し三振に打ち取ったものの、逆に2番の石川にはボールが高くなってしまった。
ショートへの内野安打で1アウト1塁となり、ロペスはアウトコースのスライダーでライトへのファールフライ。
筒香に対しては、まともに勝負に行かず低めのボールの連続で、3-0というカウント。
一球ファールの後、やはり低めに外れる四球で2アウト1、2塁となる。
全球アウトコースという攻め方でもあるし、中途半端にストライクを取りに行くよりは良かったと思える。

ただ、非常にリズムの悪いピッチングで、宮崎にも四球を与えて満塁とし、梶谷を迎える。
梶谷に対しても、低め、アウトコースという攻め方を続けたが、逆球で真ん中に入ったスライダーを強い当たりのセカンドゴロを打たれる。
結果オーライの無失点での立ち上がりかなという印象だった。

また、カープの初回の攻撃は、田中がいきなり左中間を破る二塁打を放つが、中継が乱れかけたのを見て、三塁を狙おうかとオーバーランしたが、実際は中継は乱れず、二塁に戻ろうとしてタッチアウト。
続く菊池がセンター前ヒットを放っただけに、勿体ない走塁だった。
しかし、DeNA先発の砂田は、田中を含めてスライダーがほとんどど真ん中に来る。
丸もセンター前ヒットで続き、今度こそ守備の乱れを突いて、菊池、丸がそれぞれ一つ先の塁を陥れて、1アウト2、3塁のチャンス。

三連戦の初戦では、得点機で結果を残せなかった新井だが、ここでも真ん中のスライダーをファールとしてしまう。
甘い球は多く来ていたが、捉えきれず、それでも四球を選んで、1アウト満塁で鈴木の打席を迎える。
追い込まれるまでは、甘いボールを待つという余裕が感じられ、1-1からのスライダーを打っていったが、こちらもファール。
一球で仕留められなかったことで、砂田も持ち直したのか、空振り三振に倒れ、エルドレッドもライトフライで、両チームともに満塁のチャンスを逃した。

両投手ともにあまり調子が良いようには見えず、どちらが先に立ち直るかで試合の展開が変わってくる。
しかし、2回の九里は先頭の倉本にセンター前ヒットで出塁を許し、ランナーの足を警戒して投球間隔が長くなっている。
戸柱は空振り三振に打ち取り、9番の砂田は送りバントを狙ってくる場面。
キャッチャー前への高いバウンドのバントとなり、會澤が二塁送球するが、高く浮いてしまってオールセーフ。
リズムが悪いと、こういうプレーも出てしまう。

桑原はフルカウントから、詰まらせてのショートゴロに打ち取るが、二塁封殺のみで、2アウト1、3塁とピンチは続く。
ただ、石川をアウトコースのチェンジアップで空振り三振に打ち取ってピンチを凌いだ。

砂田の方は、2回には早くもスライダーがコースに決まり始め、右打者はファールしか飛ばせなくなる。
そして、すんなりと三者凡退に抑えられた。

九里が調子が上がらないのに対し、砂田の方は安定感を取り戻しているが、そんな状態でも鈴木は打ち返した。
4回に高めに浮いたアウトコースのストレートを捉えると、右中間スタンドへ飛び込む先制本塁打。

さあ、1点リードを奪い、どこまで九里が粘れるか、というところだったが、やはり今日のピッチングで無失点を続けるのは難しかった。
筒香にはインコースへのカットボールを捉えられ、マツダスタジアムのライト方向への打球としては、過去最長クラスの本塁打で同点に追い付かれると、そこからは歯止めが利かなくなった。
田中の拙いプレー2つも絡んだが、日曜日にリリーフで1イニング投げ、それから中3日で先発のマウンドに向かった九里は、もともと継投ありきだったはず。
よく辛抱して投げてはいたが、内容的には初回から調子が上がる様子もなく、コントロールが定まらず、打たれだすと止まらない。
変化球でもタイミングが外せず、バットの芯に当てられ続けては、5回途中での交代も仕方がない。

交代した一岡も勢いが止められず、5回表に5失点で一気に試合をひっくり返された。

しかし、終盤の打撃に期待できるのが現状のカープ。
すぐに1点でも返すことが出来れば、ムードが盛り上がってくる。

そして1アウトから菊池が、外から入ってくるスライダーを巻き込むように打って、レフトスタンドに放り込んで、1点を返した。
すると、終盤まで待つことなく、新井のライトオーバーの二塁打でチャンスを作ると、鈴木はインコースのストレートに詰まらされたが、スイングの速さでセンター前に落として、タイムリーヒットで1点を返す。
エルドレッドを迎えるタイミングで、DeNAは加賀にスイッチするが、エルドレッドはアウトコースの、バットに届く範囲に来たスライダーを完璧に捉えて、レフトスタンド上段へのツーランで同点に追い付く。

同点で5回を終え、あとは両チームのリリーフ勝負となっていくところで、カープは今日一軍復帰の岡田をマウンドに送る。
九里があれだけストライクを取るのに苦労し、どうやって打ち取ればいいのか思案していたのが、岡田に代わった途端にポンポンとストライクが取れ、筒香に対してもストレートで見逃し三振。
良い一軍復帰のマウンドになった。

岡田が6回と7回を三者凡退に抑え、大瀬良が8回と9回を抑える。
特に9回表、筒香にはストレート勝負の末に四球を与えてしまったが、梶谷、倉本をストレートで連続三振。
2人で4イニングを抑えきったのは、延長戦を見据えれば、投手起用が楽になる。

ただ、DeNAのリリーフ陣も負けていない。
須田、三上、山崎康に4イニングを抑えられ、勝負の行方は分からなくなっている。

延長に入り、10回表のマウンドには中崎が上がるが、代打の後藤、桑原の連続ヒットでピンチを招く。
ストレートの球速が140キロ前半で、少し調子が上がっていないなという感じだったが、いつも通りというか、ランナーを貯めてからはギアが上がる。
2アウトからのロペスの打席では、140キロ後半までスピードが上がり、低めのストレートで空振り三振を奪ってピンチを断った。

ここからは、サヨナラ勝ちを目指しての攻撃となる。
10回裏の攻撃では、1アウトから、安部が粘りの打撃を見せたことで戸柱の焦りを呼んだのか、ファールで粘った打席で、打撃妨害があって安部は一塁へ出塁。
足を絡めての攻撃もちらつかせながら、牽制を投げさせ、ストレートの割合を高めさせたところで、田中がきっちりとストレートを捉えてライトへの二塁打で、1アウト2、3塁。
サヨナラの場面を迎え、菊池は敬遠で歩かされて1アウト満塁となって丸が打席に向かう。
田中が勝負球に選択したのは低めのストレートで、コースこそ真ん中寄りだったが、悪いボールではなかった。
しかし、丸は見事に弾き返した。

センター前へのサヨナラタイムリーで、同一カード三連勝を決めた。

今日は序盤から、ミスが多く出た試合で、投球リズムが悪く、守備に就く時間も長かった。
ミスが多く出た試合では、負けてしまうのも仕方がない、というのが去年までのカープ。
ミスが多く出た試合でも、試合中に取り返し、簡単には負けない、それどころかチーム一丸で勝利をもぎ取るのが今季のカープ。
この違いは、単純な言葉では表すことができないくらい大きい。

これは、優勝できるチームだなと実感できる。

球団最多勝利記録を更新する76勝目、今季最多貯金を30に更新、マジック9。
岡田の先発復帰に目途が立ったという試合でもあり、それが一番の収穫という側面もある試合だった。







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