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【カープ情報】2016.08.31 広島対DeNA 公式戦22回戦 薮田緊急先発で今季先発として初勝利、球団最多勝利記録75に並ぶ

2016年8月31日に行われた、広島対DeNAの公式戦22回戦の試合結果

DeNA 000 000 000|0
広 島 200 001 00×|3

勝 薮田 2勝1敗
負 三嶋 0勝1敗
S 中崎 2勝4敗28S

【本塁打】鈴木22号

試合開始直前に、福井がベンチ奥へ姿を消し、代わってベンチ前で薮田がキャッチボールを始める。
福井本人の表情は、異常があっても投げるつもりで準備していたようで、ベンチの判断で登板を取りやめたようにも見えた。
明らかに緊急事態で、のちに福井は右手の違和感ということで登板回避し、薮田の先発が決まったことが判明した。

さて、こうなってくると薮田の投球にしか注目がいかない。

その薮田の立ち上がりは、2アウトからロペスに粘られて四球を与えてしまい、筒香にはライト前ヒットで2アウト1、2塁。
宮崎には2-2からアウトコース高めのカットボールを合わされて、一二塁間の深い場所にゴロが転がる。
しかし、菊池が追い付いてセカンドゴロに打ち取って、緊急登板の試合の入りとしてはこれ以上ない結果が出た。

すると初回のカープの攻撃は、2アウトから丸がアウトコースへのチェンジアップを逆方向へ流し打ってレフト前ヒットで出塁する。
そして新井は、昨年三嶋に対して7打数ノーヒットということもあり、この試合では松山が4番でスタメン起用されている。
4番での松山は、打率が.372と非常に高く、1打席目で早速、4番という打順での相性の良さを見せつけて、センター前ヒットで1アウト1、2塁のチャンスを作った。
鈴木はアウトコースのスライダーをひっかけてショートへのゴロとなるが、二塁ランナー丸の走路と打球が重なり、ショート倉本はしっかりと捕球したものの、一塁への送球がワンバウンド、それがイレギュラーで跳ねたことでロペスが捕ることができずにタイムリー内野安打となって、1点先制。
続くエルドレッドも同じようにスライダーを引っ掛けて三遊間へのゴロとなるが、打球が深い位置へ転がりタイムリー内野安打で1点追加。

決して三嶋を打ち崩した訳ではなかったが、先発投手がどこまで投げられるか分からない状態で、試合の主導権を握れたのは、カープの試合運びにいろんな選択肢を与えてくれる。

実際、この試合では2回以降、三嶋に対してヒットを放ったのは、野手では鈴木だけ。

ただ、DeNAの方も、2回以降、薮田に対してヒットを放ったのは梶谷だけ。

繰り返しになるが、今日の最注目は薮田のピッチング。
初回を乗り越えたことで、2回からはスライダー、カットボールでストライク先行のピッチングを見せ、そろそろ決め球でストレートが来るかなというタイミングでもフォーク、スライダー、シュートなど、変化球主体で抑えにかかる。

思えば、プロ入り初先発となった昨年の巨人戦では、どの球種でもストライクが取れていた。
その試合に比べれば、ストレートの球速は抑え気味ではあるし、割合も少ない。
それでも変化球で空振りが奪えるというのは、キレがあるということ。

緊急登板となったこの試合で、安定した投球ができるのも、今季ここまでいろんな場面でリリーフ登板した経験が活きているのだろう。
大量リードの終盤での登板、ビハインドの展開での登板、延長戦でサヨナラ安打を浴びて負け投手となったこと、三者凡退でリズムを作った直後の味方打線の援護で勝利投手になったこと、5点リードの9回のマウンドに上がってランナーを貯めて中崎の助けを仰いだこと。

それらがあってこその、今日の6イニング、被安打2、無失点という快投。
筒香の3打席目、150キロのストレートで空振り三振を奪った場面は、球場全体を味方につけるに十分のピッチング。
福井の離脱の可能性が高い状況で、このまま先発ローテに定着できるかと言われれば、四球が4つあることが気掛かりにはなる。
ただ、リリーフとしての経験も、先発としての経験も、今日のプロ入り初ヒットも、今後の薮田の糧になる。

そして6回裏、アウトコースへの甘めのカットボールを捉えた鈴木の打球は、高い弾道でバックスクリーンに飛び込み、薮田の勝利を援護する本塁打となった。

リリーフ陣では、大瀬良、一岡という僅差での登板でも信頼度を上げてきている2人に加え、789回を担う今村、ジャクソン、中崎が未だ崩れていない。

特に、先週のビジターでの6連戦で、疲れが溜まっているのかは分からないが、シュート回転のボールが多く、球速の上がらなかったジャクソンが、8回のマウンドに上がり、松山のファインプレーもあって、三者凡退に抑えた。
筒香への初球のインコースの151キロのストレートを見る限りは、状態は底は脱したのかなという印象を受けた。

ヘーゲンズの先発起用を続けており、さらにもう一人リリーフから先発起用することになっても、これならば何とか回っていける陣容にはある。

このまま薮田がもう1試合先発するかどうかは別にして、先発投手の離脱が相次いでもチーム状態が下がっていかないのは、優勝に向けて集中力が増している証拠。
盤石のリリーフ陣が控えているという強みが、そうさせるとも言える。

最終回のマウンドには、中崎が上がって、危なげなく抑えて勝利。
しかも、涼しい顔をしているところが頼もしい。

球団最多勝利記録に並ぶ75勝目、今季最多貯金を29に更新、マジック10。
毎試合のように景気のいい数字が並ぶが、今日は薮田のピッチングに尽きる。







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【カープ情報】2016.08.30 広島対DeNA 公式戦21回戦 ジョンソン、リーグトップの13勝、松山復調の先制本塁打

2016年8月30日に行われた、広島対DeNAの公式戦21回戦の試合結果

DeNA 000 101 000|2
広 島 020 010 50×|8

勝 ジョンソン 13勝6敗
負 井納 6勝10敗
S -

【本塁打】松山8号、筒香37号、安部6号

ジョンソン対井納の顔合わせは、今季3度目となり、ここまで1勝1敗と言う数字が残っており、カープとDeNAの対戦も10勝10敗と五分。
カープは優勝、DeNAはCS進出という目標があり、まったく油断の出来ない相手。

ジョンソンの立ち上がりは、桑原に粘られたものの空振り三振を奪い、石川は菊池の広い守備範囲でセカンドゴロ。
ただジョンソンは首を捻る仕草が多く、思った通りのコースには投げ込めていない印象。
ロペスにはバットの先に当った打球は、フラフラとセンター前に落ち、筒香の前にランナーを出してしまったが、初球のアウトコースのカーブを打ち上げてセンターフライ。
ちょっとボールが高いかなという初回だった。

一方の井納は、いつも以上にハイペースで飛ばしている印象。
初回にストレートの球速が148キロを記録し、キレ、威力ともにアドレナリンが出ていることを表している。
ただ、力みもある分、コントロールはアバウト。
三者凡退に打ち取られたものの、いつも通りの粘りの攻撃を見せて隙を見つけたい。

2回のジョンソンのピッチングは、全般的に問題はなかったが、倉本の三塁線への当たりを安部が好捕したものの内野安打となり、戸柱のボテボテの当りも内野安打になるという不運はあったが、それも2アウトからのこと。
井納を打ち取って無失点で切り抜けた。

そして2回裏のカープの攻撃では、新井がサードゴロに倒れ、1アウトから鈴木が打席に向かうと、井納は警戒が強くなったのか、コントロールを乱して四球を与えてくれた。
そして松山が低めのストレートを捉えると、ライトスタンドへライナーで飛び込む先制ツーランを放つ。
松山が好きなコースで、ここを打てるということは松山なりの好調さが出てきたと言える。
7月の不振の時期でも起用し続けていたことが、実を結びつつあるだけに、まだ打ってもらいたいという欲が出る。

ただ、今日のジョンソンは高めが多いのは変わらず、中盤になってもあまり修正が効かない。
4回表の梶谷のタイムリーヒットは、インコースで詰まらせているがショートの頭を越えていく。

6回表の筒香の本塁打は、コースも高さも甘くはなかったが捉えられた。
7番の倉本が3安打、8番の戸柱が2安打となっており、非常に苦しいピッチングになってしまった。

カープとしても、ジョンソンが粘っているうちに、どうやって追加点を取っていくかというところに集中したいところで、今日は積極的な走塁が突破口を開いた。

5回裏の追加点は、先頭打者田中の好走塁で二塁を陥れたことがきっかけで、丸のタイムリースリーベースが生まれたし、7回裏の追加点の場面は、丸のタイムリーの後、その丸の二盗の際に、戸柱からの二塁送球が逸れて三塁ランナーの菊池が生還している。

そして、そのタイムリーエラーで丸が三塁まで進んでいたことで、鈴木のショートオーバーのポテンヒットがタイムリーになった。
さらに、松山が倒れて2アウト2塁の場面、安部は3-0から真ん中高めのストレートを軽く振り抜くと、そのままライナーでライトスタンドに飛び込むツーランで完全に突き放した。

今日はちょっと順番が前後してしまうが、7回表は今村がマウンドに上がり、フォークの連発で相手の目先を変えて、何らピンチを背負うことなく三者凡退で抑えきった。

リードが開いたことで、8回表は大瀬良がマウンドに上がり、筒香をスライダーで見逃がし三振に打ち取るなど、三者凡退。
9回も大瀬良が続投し、特に今日は当たっていた倉本と戸柱を抑えての三者凡退。

ジョンソンが13勝目でリーグトップに踊り出た。
調子が良いとは言えなかったが、6回2失点と試合を作れるところが素晴らしい。
8月もあと1試合となったが、失速することなくセ・リーグ月間1位で駆け抜けることが確定した。
良い形で8月を締めくくって、9月に向かっていこう。







【カープ情報】2016.08.28 広島対中日 公式戦19回戦 1イニング7点返しで敗戦、終盤の反撃も届かず

2016年8月28日に行われた、広島対中日の公式戦19回戦の試合結果

広島 000 001 013|5
中日 000 007 00×|7

勝 大野 7勝7敗
負 ヘーゲンズ 6勝3敗
S -

【本塁打】エルドレッド18号、堂上5号、丸17号

昨日、スタメン野手で唯一ノーヒットだった小窪が登録抹消となり、梵が今季初めて一軍登録されてきた。
立場的には右の代打の補充ということになり、状態的にもスタメン起用されるほど調子を上げている訳でもない。

それでも、ここぞという場面でのベテランの一振り、というのを見てみたい。

さて、カープの初回の攻撃は、大野から2本のヒットと、新井の四球で1アウト満塁のチャンスを作る。
ここで打席に向かう鈴木には、流石に昨日の2本の本塁打を目の当たりにしている中日バッテリーがまともにストレート勝負をしてこない。
3-1というカウントからは振ってくるというのも頭に入っており、低めのスライダーで引っ掛けさせられた。
5-5-3の併殺打で、満塁のチャンスを逃したのと同時に、大野からはカープ打線に対する、リベンジのような集中力も感じられた。

そして3度目の先発となるヘーゲンズは、ますます先発としての投球に磨きがかかり、ピンチを背負っても、内野ゴロを打たせる自分の投球を貫いてくる。
7回を任されている頃とは違い、1点ずつの失点は大して問題にならない。

そういった割り切れる考えに加え、序盤のキレがあるうちは、良い当たりの内野ゴロにはなっていない。

序盤3回は、ヘーゲンズと大野の投手戦となるが、右打者左打者関係なく良い当たりのヒットが出ている分、カープ打線の方が若干勢いを感じる。

5回裏には、先頭の平田にフルカウントののち四球を与え、高橋周の当りはセンター前に抜けそうなコースへ飛ぶ。
ただ、所謂「残菊」というプレーで、二塁を封殺すると、堂上をセカンド正面へのゴロで4-6-3のゲッツーで、守備でリズムを作った。

そして6回表の攻撃では、先頭のエルドレッドが左中間へ特大の先制本塁打を放つ。
インコースを狙ったストレートが、逆球でアウトコースのベルトの高さへ入ってきており、打った瞬間には、大野は振り返ることなくマウンドにしゃがみ込んでいた。

思えば、前回登板ではヘーゲンズは6回で被安打1というピッチングを見せており、この試合でも5回まで被安打1。
ただ、前回は6回に指先の感覚を気にする仕草もあり、6回にどういうピッチングをするかによって、終盤の投手リレーの顔ぶれが変わってくる。

そして、6回裏の先頭杉山に対し、ボールが浮き始め、明らかなボール球で四球を与え、大野には送りバントを決められる。
大島にはツーシーム、カットボール、ストレートをとにかくインコースに集めたが、全てファールにされ、粘られた末に四球を与えて、1アウト1、2塁。
ただ、コントロールミスは少なく、乱れての四球という訳ではない。
それだけに、まだ強気に勝負に行けるところではあったが、エルナンデスには低めのツーシームをライト前ヒット。
二塁ランナーは自重して、1アウト満塁。

ここまでことごとく内野ゴロに打ち取っていたツーシームがヒットコースに飛んだことで、やはりキレが落ちてきたのだろう。
このイニングまでということろで、最後の力を振り絞れるか、それとももう限界か、というギリギリの判断だったと思う。
森野には、追い込んでからの低めのツーシームを、センター前に運ばれ、逆転タイムリーを浴びてしまう。

ということは、もう交代のタイミングだったが、2失点後も続投。
福田に高めのスライダーを右方向へ打たれ、ライト前ヒットで再び1アウト満塁。
ここでも投手交代の様子は見られず、平田に真ん中へのカットボールを、左中間へ打ち上げられ、悠々タッチアップで1点追加される。
ただ、非常に甘いボールで、長打にならなくて良かったというボールではあった。

ここまでくると、今後を見据えて100球を超えてからの投球内容がどうなるのか、というのを見極めているようにも思える。
一気に崩れたとは言っても、6回3失点であれば十分先発としての働きは出来たことになる。

しかし、100球を超え、高橋周に四球を与えて、このイニング3度目の満塁のピンチとなったところで、テストケースは終了。
狙ったコースに投げられなくなっており、ツーシーム、カットボールが内野の間を抜けていっては、打ち取るのは難しい。

代わって薮田がマウンドに上がるが、若手投手が、完全に中日の流れになってから抑えるのは至難の業。
堂上に、真ん中付近のスライダーをレフトスタンドに放り込まれ、満塁本塁打で、昨日の1イニング7得点のお返しをされてしまう。

もちろん薮田の投入は、こういった相手が押せ押せの状態で、どうやって抑えればいいのか、という経験のためでもある。
首脳陣は、ストレートで押して、相手の勢いを止めるようなピッチングを期待していたことだろう。
しかし自身の得意球である、ストレートでもフォークでもなく、スライダーを選択して打たれたということは、相当悔いが残るだろう。

そして、7回裏も続投した薮田は、大島をストレートでセカンドゴロ、エルナンデスをストレート2球で追い込んで、最後はフォークでセカンドゴロ、最後は工藤をインコースのストレートでファーストゴロに打ち取り三者凡退。
次回登板に持ち越さず、この試合中に反省を活かしたピッチングができたことで、一応は次回に繋がるということになるだろう。

そして次につながると言えば、鈴木もそう。
チャンスでの凡退が2度あるが、チャンスを広げるヒットも2本打っている。
そしてこのチャンスを広げる三塁打で、代打梵の四球を呼び込み、會澤のライトオーバーのタイムリー二塁打へ繋げた。

8回裏には、木曜日に先発したばかりの九里がリリーフとして登板し、無失点で抑えた。
このタイミングでリリーフとして登板するということは、少なくとも野村の足の状態に目途が立ったのだろう。

そして9回表のカープの攻撃は、5点差で登板してきた守護神田島に対し、先頭の菊池が2球で追い込まれた後に四球を選ぶと、丸が右中間スタンドへ放り込むツーランで反撃。
堂林も追い込まれながら、アウトコースのスライダーを上手くバットに乗せて、レフト前ヒットで出塁。

しかし鈴木は低めのスプリットで空振り三振、エルドレッドはスライダーで空振り三振。
そして梵に代えて西川を代打起用するというところに、梵の立場が表れている。
その西川がライト前ヒットを放って、2アウト1、3塁のチャンスを作り、會澤の打席でワイルドピッチで三塁ランナーが生還し、5-7まで詰め寄ったが、反撃もここまで。
會澤がアウトコースのスライダーで空振り三振でゲームセット。

連勝が4でストップし、マジックも自力で減らすことはできなかったが、また来週から1戦1戦大事に戦ってもらえれば、何の問題もないかなと思える。





【カープ情報】2016.08.27 広島対中日 公式戦18回戦 2アウトランナーなしからの7得点で、延長戦で中日を突き放す

2016年8月27日に行われた、広島対中日の公式戦18回戦の試合結果

広島 011 001 100 7|11
中日 000 012 100 0| 4

勝 大瀬良 3勝0敗
負 祖父江 0勝3敗
S -

【本塁打】鈴木20号、21号、新井16号

中日先発の小笠原とは、リリーフで一度対戦があるが、2イニングをノーヒットに抑えられている。
低めへのストレートの伸びは、かなりの素質を感じさせていただけに、ストレートに力負けしないことが求められる。

カープの初回の攻撃は、田中が初球の低めのストレートを打ちに行って、ショートゴロ。
菊池も低めのストレートを打っていき、大きなライトフライ。
ストレートを攻略していこうという意識は感じられる。
初回は、捉えきることができずに三者凡退に抑えられた。

そして黒田の立ち上がりは、中日打線がファーストストライクを積極的に打ってきたが、芯で捉えられたのは先頭の大島のライトフライだけで、荒木、高橋周は内野ゴロに打ち取った。
今季、黒田を攻略しているDeNA打線も早いカウントから打ってきており、早いカウントから打たれるか、簡単に内野ゴロの山を築くか、というところでどう試合が進んでいくかにも注目したい。

2回のカープの攻撃は、先頭の新井がストレートを捉えたがライトライナー。
そして鈴木もストレートを捉えて、セカンドの左横を破るライナーを放つと、速い球足で右中間へ転がる二塁打。
ここまで打者5人のうち、ストレートを打ったのが4人ということで、ストレート狙いは明らか。

エルドレッドは初球のチェンジアップに空振りしたものの、2球目のストレートを捉えて、ライナーでレフト頭上を破るタイムリーヒットで先制した。
これだけストレートが狙い打てるというのは、スライダーの制球が定まらないからで、ようやくストレートとチェンジアップの組み立てに変えてきた。

小窪、石原はチェンジアップに空振りするケースが増え、後続は打ち取られた。

黒田のピッチングは、右打者のインコースへのツーシームが非常に効果的に決まり、バットの根元で内野ゴロ、というケースが多く見られる。
2回も球数も少なく、打たせて取って、三者凡退。

3回のカープの攻撃は、黒田が立っているだけで四球を貰って、田中は真ん中のスライダーを捉えて、右中間への二塁打でノーアウト2、3塁のチャンス。
菊池はサード正面のゴロに打ち取られ、ランナーは動けず。
1アウトとなってから、丸はフルカントから、黒田が悠々生還出来る、左中間への大きな犠牲フライを打ち上げて1点追加。
二塁ランナーの田中も三塁へ進んでおり、2アウト3塁で新井が打席に入るが、小笠原の投球には力みが見られて、ストレートが大きく外れ始めた。
新井が四球を選んで、2アウト1、3塁で鈴木の打席となるが、ここでもストレート、スライダーがストライクが入らない。
3-0からアウトコースのストレートを狙い打っていったが、良い当たりのセンターライナーで1点どまり。

さて、パーフェクトピッチの続く黒田だったが、5回裏の先頭、福田に対してアウトコースのカットボールが高めに浮き、軽く合わされてライト線への二塁打となる。
平田はツーシームで詰まらせてショートゴロに打ち取るが、堂上にはインコースのツーシームを逆方向へ打たれた。
ファーストの頭上を越えていくハーフライナーがライト線へ落ち、タイムリーヒットで1点を返された。
ツーシームを引っ張らなかったことが、ヒットコースに打球が飛んだことに繋がる。

さらに1アウト2塁のピンチは続いたが、後続は内野ゴロ2つで追加点は許さなかった。

1点差に迫られ、小笠原もピンチを背負いながらも5回を2失点にまとめており、粘られることで中日側へ流れが傾いていくと厄介になる。

そんな中、6回表の先頭、鈴木が3-1のカウントから真ん中高めのストレートを完璧に捉える。
左中間スタンドへ高い弾道で飛び込む本塁打で、1点差に迫られた直後に、すぐさま2点リードに戻した。

しかし、6回裏、代打の藤井、エルナンデスの2本の二塁打で1点を返されるが、さらに高橋周にも左中間を破られるタイムリー二塁打で同点に追い付かれる。
3本の二塁打は全て逆方向への打球となっており、代打藤井から高橋周まで4人連続で左打者が並んだというのも、黒田が捉まったことと無関係ではない。

同点に追い付かれて、なお1アウト2塁で4番の福田を迎えるが、ツーシームで詰まらせてショートゴロ。
平田は追い込んでからフォークでサードゴロに打ち取って、何とか同点までで留めた。

7回のカープの攻撃は、初対戦となるセプティモに対し、先頭の田中は様子を見る為にバントの構えを見せる。
事前情報通りであれば、コントロールに難があるタイプで、ランナーを出すことが出来れば、脚で揺さぶっていくこともできそうな投手。
田中は低めの変化球で空振り三振を奪われるが、菊池、丸はともに高めのストレートをクリーンヒット。
1アウト1、2塁となったところで、中日は又吉にスイッチ。

新井はフルカウントからファールで粘るものの、最後はセンターフライで、二塁ランナーの菊池はタッチアップで三塁へ進む。
昨日もあったが、この2アウトからでも三塁にランナーを置いておくというのが、どれだけ重要なのかが分かるシーンが訪れる。

2アウト1、3塁で鈴木は、2球で追い込まれ、スライダーに完全にバットの芯を外されて。キャッチャー前へのゴロが転がる。
しかし、投手と捕手がお互いにボールを捕りに行き、ちょっと譲り合ったような動きが見られると、捕手の杉山が素手で捕球しようとしたがボールが手につかない。
タイムリーエラーで1点を勝ち越した。

球数的には7回裏も黒田の続投は可能だったが、今村をマウンドに送る。
ただ、堂上は前の打席で黒田のインコースのツーシームを右方向へ打っており、打撃内容が急に良くなった。
今村のストレートを捉えると、左中間への二塁打で、いきなりピンチを背負う。
代打の谷は送りバントを狙ってくるが、空振り2つで送りバントを諦め、最後はフォークで空振り三振。
代打の森野は敬遠気味に歩かせ、1アウト1、2塁となり、打席には藤井。

ピンチの場面での、今村とカープキラー藤井の対戦は、非常に嫌な思い出しかない。
初球のスライダーを捉えられ、ライトへタイムリー二塁打で同点に追い付かれる。

さらに大島にはセンターへフライを打ち上げられ、センター丸の返球と、三塁ランナー森野の脚の勝負となる。
浅いフライだったことと、丸のストライク返球で森野を本塁で刺し、ここも同点で凌いだ。

ただ、これは中日の流れ。

8回表の攻撃では、先頭の代打安部がセンター前ヒットで出塁するが、石原の送りバントが小飛球となり、スタートが遅れた安部が二塁で刺され、1-6-3のゲッツー。
相手の流れとなっていても、それを強引でねじ伏せるには、リリーフ陣の奮起が必要となる。

同点のままの8回裏のマウンドには一岡が上がる。
もちろん、ジャクソンという選択肢もあったと思うが、リリーフから攻撃のリズムを作っていこうとする中で、8月の8試合で、被安打2、自責点0の一岡のピッチングで、攻撃的に3人で抑えにかかろうという意図がある。

先頭のエルナンデスの、セカンド前へのゴロを菊池がファインプレーでアウトにし、高橋周はストレートで見逃し三振、福田をフォークでショートゴロ。

さあ、リリーフが3人で抑えたことで、カープの攻撃のスイッチが入る。

先頭の菊池が、追い込まれてからセンター前ヒットで出塁。
丸はセカンドフライに倒れるが、新井の打席でワイルドピッチの間に菊池が好走塁で二塁へ進み、新井の内野ゴロの間に三塁へ進んで、2アウト3塁。
しかし鈴木はストレートで詰まらされて、ライトフライに打ち取られ無得点。

1度目は不発となったが、9回裏の登板の大瀬良が三者凡退で抑えたことで2度目のチャンスが巡ってきた。

10回表の攻撃では、天谷のヘッドスライディングが及ばすセカンドゴロでアウトとなり、続く安部はファーストゴロで2アウトとなってしまうが、石原の高く弾んだショートへの内野安打をきっかけに打線がつながった。
代打松山が四球を選び、田中は追い込まれてからレフト方向へ流し打って、三遊間を破るレフト前ヒット。
外野が前進守備だったために、石原は本塁へ突入出来なかったが、2アウト満塁で菊池の打席。

2アウトから菊池、それも2ストライクを取られたことで、昨日の再現を期待してしまう。
そしてセンター前にタイムリーヒットを放ち、1点を勝ち越した。
さらに丸がフルカウントから押し出し四球を選んで2点目。 そして、今日ノーヒットだった新井が、真ん中へ曲がってくるスライダーを捉えて、レフトスタンドへの満塁本塁打で試合を決めた。

リードしては追い付かれ、という試合展開となってしまったが、一度もリードを許さなかったことが勝利へ繋がった。
7回裏の1失点後の、犠牲フライかという打球で、本塁で森野を刺した守備も見事。
9回裏のマウンドで三者凡退に抑えた大瀬良が勝利投手となったが、一岡の投球も勝利投手に等しい価値がある。

そして10回表の、2アウトランナーなしからの7得点というのは、ありえないような得点の奪い方。

走攻守、チーム一丸、もう何度このフレーズで勝利を祝ったことだろう。
しかし、何度でも同じような勝ち方を再現できることを、あえて捻くれた表現を使う必要もないだろう。

今日も走攻守に隙がなく、チーム一丸の勝利となった。







【カープ情報】2016.08.26 広島対中日 公式戦17回戦 天敵八木には苦戦するものの、逆転勝利でマジック16

2016年8月26日に行われた、広島対中日の公式戦17回戦の試合結果

広島 000 001 011|3
中日 010 001 000|2

勝 ジャクソン 5勝4敗
負 田島 3勝2敗12S
S 中崎 2勝4敗27S

【本塁打】近藤2号、丸16号

1ヶ月以上対戦のなかった中日は、このシーズン終盤に対カープ秘密兵器の八木を投入してきた。
今季は、今日の試合を含めて中日戦が9試合あり、昨年同様八木に抑えられるようだと、徹底的にカープ戦に当てられる。
やられっぱなしというのも面白くないので、昨年とは違うというのを見せてもらいたい。

カープの初回の攻撃は、田中、菊池がファーストゴロに打ち取られるが、やはり打ちにくそうには見える。
丸も内外自在の攻め方をされ、詰まらされてファールが多かったが、粘っていくうちに甘くなったアウトコース高めのストレートを捉えてセンター前ヒット。
2アウトからでも足で揺さぶって、八木攻略の糸口にしていきたところで、0-1のカウントから二盗を決めた。
しかし、新井は当り損ないの投ゴロで無得点に終わる。
ただ、カープとしての攻撃の形は作れており、先発投手が試合を作っていければ、これまでの試合同様チャンスは十分ある。

そのカープの先発は野村。
野村自身も1ヶ月以上勝ち星からは遠ざかっているが、投球内容が悪かったのは1試合のみ。
先頭の大島を空振り三振に打ち取り、荒木は上手く打たれてセンター前に落とされたが、低めに制球され、内容は悪くなさそう。

ところが、ここから今日の野村は苦戦した。
ナゴヤドームのマウンドが合わないのか、いつもはカウントを取るのに有効なカーブが決まらない。
低めに外れることが多く、中日の各打者が手を出してくれないことで、ストライクゾーンだけで勝負するのは、野村のピッチングの幅が狭まってしまう。

結局、1回は満塁までピンチを広げてしまい、最後は堂上をキャッチャーの目の前に転がるゴロに打ち取り、ホームベースを踏んで事なきを得た。

2回の中日の攻撃では、7番近藤に、インコースのシュートを上手く腕をたたんで振り抜かれると、レフト前へのポテンヒットになるかなと感じたほどのスイングだったが、そのまま高い弾道のままレフトスタンドに吸い込まれていった。
ただ、それだけならばまだ良かったが、2回も続けて満塁のピンチを背負うなど、非常に苦しい、そして長い守備を強いられた。

こうなってしまうと、なかなか攻撃のリズムが作りにくい。
八木のカープキラー健在ぶりを見せつけられ、カープの攻撃は5分未満。
そしてカープの守備は20分ほどとなり、2回を終えて約1時間が経過している。

ナゴヤドームでの試合は、動けば裏目、ということが多く見られるが、この試合でもエンドランを仕掛けるとライナーゲッツー、というプレーが出た。

非常に重苦しい展開で5回まで試合が進むが、野村も3回以降は徐々に立ち直ってきた。

6回表に、ようやく丸にライトスタンドへの本塁打が飛び出し、同点に追い付くものの、直後の6回裏には、巨人戦での2試合目に続き、先発投手にアクシデント発生。

2アウト1、3塁の場面で、荒木には全くノーマークのセーフティスクイズを決められ、三塁方向へ転がった打球を処理しようとした野村が、足をつったような仕草を見せると、そのままベンチに退き、投手交代となってしまう。

このセーフティスクイズで1点ビハインドとなったが、マウンドに上がった一岡がテンポよくストライク先行して、後続を断ったことで、1点のビハインドで済んだのは、この後の試合展開を考えると大きかった。

7回表のカープの攻撃では、代わった又吉を攻め、鈴木のレフト前ヒット、1アウトから安部の緩い当たりの三塁前のゴロを、安部の全力疾走で内野安打とし、チャンスを広げる。

ただ、中日側も逃げ切り態勢に入り、1アウト1、2塁となったところで岡田にスイッチ。
そして代打松山、小窪が打ち取られて追い付けなかった。

それでも7回裏は今村が、ちょっとピンチを背負ったものの無失点で抑えると、8回は回跨ぎの岡田から先頭の田中がサード強襲の打球を放つ。
記録はエラーとなっているが、どんな形であれ、先頭打者の出塁は意味がある。
1点差を追いつくために菊池が送りバントを決め、丸が四球を選んだところで、中日は祖父江にスイッチ。

新井が打席に向かうタイミングでの交代となったが、祖父江は、前回新井がライトスタンドへサヨナラ本塁打を放った相手。
おあつらえ向きにアウトコースへのスライダーを決め球に選択し、新井はやはり右方向へ高々と打球を打ち上げる。
もうひと伸び足りなかったことでライトフライに打ち取られるが、二塁ランナーの田中は三塁へタッチアップ。

このタッチアップが活きた。
鈴木は当たり損ないのサード前への緩い打球となってしまうが、深めの守備位置を敷いていた高橋周のチャージも間に合わず、タイムリー内野安打で同点に追い付いた。

8回裏にはジャクソンがマウンドに上がり、同点で凌いで、カープの9回の攻撃につなげたいところ。
そのジャクソンは、今日はストレートがシュート回転して、球速も上がらない。
150キロ超がなく、ストレートを狙い打たれるケースが多い。
先頭のエルナンデスに四球を与えた後、大島には送りバントをと決めさせず、スリーバントではなく強攻策に切り替えると、インコースのストレートがシュート回転で真ん中へ。

そこを大島に捉えられ、右中間への二塁打を放たれるが、一塁から本塁を狙ったエルナンデスは本塁で刺した。

1アウト2塁と場面が変わり、荒木にはシュート回転でインコースへ食い込むボール気味のストレートを、無理やり逆方向へ狙う荒木らしいバッティングでセンター前ヒットで、1アウト1、3塁。

しかし、高橋周をショート正面へのゴロで本塁タッチアウトとすると、福田をアウトコースへのスライダーでセカンドゴロに打ち取って、このイニングに関しては完全に守備の力で無失点で切り抜けた。

ジャクソンが打たれてしまったのは、ストレートがシュート回転して、球速が上がらず、空振りが奪えなかったからという面が大きく、本拠地に帰って余裕をもって投球フォームを見直せれば、すぐに修正が効くレベルだと思われる。

そして9回表のカープの攻撃は、中日の守護神田島を攻めた。
先頭の安部が初球をライト前ヒットとするが、會澤は送りバントを狙うもののスリーバント失敗。
しかし、ここから田島が崩れ始めた。

低めへのボールが連発し、代打天谷は足下に当たる死球となり、1アウト1、2塁。
田中へも制球が定まらず四球となり、1アウト満塁となり、菊池が打席に向かう。
2球で追い込まれるが、最近の菊池は2球で追い込まれてから結果を出す。
アウトコースへのボール気味のスライダーに、バットを投げだすように喰らいつくと、前進守備のショートの頭上を越す、レフト前タイムリーで勝ち越した。

9回裏のマウンドには当然中崎が上がり、こちらは威力十分のストレートがコーナーに決まる。
ストレートで空振りが奪えることで、平田に対しても優位なカウントをキープしたまま空振り三振を奪うと、堂上、近藤にもストレートとカットボールの組み合わせで内野ゴロに打ち取って、見事逆転勝利。

とは言っても、今日はチーム一丸の勝利という内容には違いないものの、野村の投球内容、八木に対するカープ打線の苦戦の様子を見ていると、ナゴヤドームでの試合はやはりこうなるのだなと思わずにはいられなかった。

結果的にも内容的にも、苦しんでの勝利だったからこそ、ほっと一息つける。
野村も試合後のベンチでは明るい表情を見せており、重傷にはなっていないと推測できるし、ジャクソンも疲れからくる連打で、ボールが通用しなくなった訳でもない。
この1週間が、ドームでの6連戦となっているのは、疲労の具合も違うだろうという意味では、まだ今日の長い試合でも助かった面もある。

マジックが順調に減っているからと言って、無理にアクセルを踏んで加速する必要はないし、先発投手陣の中5日、中4日を強行する状況ではないことも、今後に好影響を与えることになるだろう。

ともかく、最多貯金を27に更新し、鬼門のナゴヤドーム三連戦でもまず1勝。
八木の登板試合で勝てたというもの、もちろん良かった点ではあるが、これでまた八木はカープ戦を狙って先発してくるだろう。
逆転勝利を否定するものではないが、やはり序盤から打線の援護も期待したい。







【カープ情報】2016.08.25 広島対巨人 公式戦21回戦 東京ドーム三連戦で勝ち越しを決め、マジック18

2016年8月25日に行われた、広島対巨人の公式戦21回戦の試合結果

広島 000 001 113|6
巨人 004 000 000|4

勝 一岡 1勝1敗
負 澤村 4勝3敗33S
S 中崎 2勝4敗26S

【本塁打】村田17号、鈴木19号

初戦は1点差で敗戦し、2戦目は菅野から中盤の集中打で逆転し、そのまま逃げ切った。
そしてこの3戦目は、シーズン終盤にかけてどんどん調子を上げてきている田口との対戦となる。

カープの初回の攻撃では、田中がライト前ヒットを放って出塁するが、ギャンブルスタートで牽制死。
初戦と同じく走塁死でチャンスを拡大することが 出来なかったことで、田口に対しても苦戦する予感が漂った。

また、カープ先発九里のピッチングは、いつも通りいろいろな球種を使って、初回はコントロールミスもなく、危なげなく三者凡退で抑えた。
ただ、いつも通りということは、ランナーを出してからは、慎重になってコーナーを狙い過ぎ、カウントを悪くして四球を与える傾向もあるということ。

2回に先頭の阿部にセンター前ヒットを打たれると、1アウトからギャレットに対しては、初球の抜け球以外はすべてアウトコース。 そして際どいコースだったにもかかわらず、見逃されて四球でピンチを拡大。
クルーズのレフトライナーが、伸び過ぎてレフトライナーに打ち取れたのは、助かったと同時に、低めのカーブで鋭い打球を飛ばされたことで、右打者への攻め方に有効となるボールがなくなっているようにも見えた。

そして3回裏のピッチングでは、2アウトから橋本到に対して、急にコントロールがバラついて四球を与えると、坂本に対してはアウトコースへのカットボールが高めに浮き、レフト線への二塁打を放たれる。
橋本到の好走塁もあって、これがタイムリーとなると、阿部に対しては攻めているのは十分伝わるものの、フルカウントというカウント以上に阿部に余裕をもって見逃されている。
そして、村田にはカットボールがど真ん中に入ってところを見逃してもらえず、バックスクリーン右へのスリーランを浴びて、3回裏に4失点。

九里は今日の試合で打たれた4本の安打のうち、3本が坂本、村田、クルーズの右打者に打たれている。

ただ、打たれたのは仕方がないこととして受け入れて、それ以外では、2アウトからの四球、送りバントに意識が行き過ぎてしまい、ノーマークで盗塁を決められたのが問題点かなという程度で、自ら大きく崩れていく様子ではなかった。
ベストピッチが出来たかと言われれば、そうは言い切れない部分もあるが、失点したのが1イニングのみで、連続して失点しなかったことで、試合の流れを完全に巨人に奪わせなかった。

九里が降板し、大瀬良が5回からマウンドに上がると、徐々に試合の流れを引き寄せにかかる。
リリーフとして登板するようになってからは、初めて回跨ぎで投球し、ランナーを出してピンチを背負いながらも無失点で抑える。
今日のリリーフ陣は、ビハインドの場面で登板した薮田、一岡もランナーを出して、3人ともに得点圏にランナーを背負うピッチングになってしまう。

しかし、昨日菅野に対して見事な集中打を浴びせたカープ打線は、投手陣の作るリズムに乗っからなくても反撃を開始。
今日に関しては、田口もボールが多くなっており、前回のように簡単にストライク先行出来なかった。
カープとしては、初回こそ走塁死が出てしまったが、ランナーを出して脚でプレッシャーをかける攻撃は何度も仕掛けることが出来ていたし、序盤から攻撃の形自体は悪くなかった。

そして、6回表の攻撃では先頭の丸のライト前ヒット、新井のサードゴロでランナーが入れ替わり、エルドレッドはフルカウントからスライダーに空振り三振。
2アウト1塁、鈴木の打席で、小林がワンバウンドのボールをこぼして、見失っている間に新井が二塁へ進むと、鈴木はアウトコースへの抜け球をセンター前へ弾き返し、新井が通算1000得点目の生還を果たして1点を返す。

この1点が口火になり、7回は2アウトから田中が二塁打を放ち、チャンスを作ると、菊池だ打席に向かうタイミングで、巨人はマシソンに投手交代。
そのマシソンの低めのスライダーを、菊池がレフト前タイムリー。
これで2-4と2点差に迫る。

7回裏の薮田のピッチングは、ピンチを背負ってから打席に坂本、阿部を打席に迎えるが、逃げることなく立ち向かい、坂本をフォークでファーストファールフライ、阿部もフォーク攻めで空振り三振に仕留める。

さらに8回表の攻撃では、2アウトから鈴木がストレートを完璧に捉えて、レフトスタンドへの本塁打で、あと1点まで迫る。

8回裏のマウンドに上がった一岡は、1アウトからギャレットに対し、詰まらせたようにも見えた打球が右中間を破る二塁打となり、続く寺内の打席で、初戦にサヨナラ本塁打を放っている脇谷が代打に告げられる。
コントロールミスを捉えられての本塁打だっただけに、石原がインコースに構えた時には、どうなるかと思ったが、今日は構えた通りに投げ切った一岡の勝ち。
脇谷をインコースのストレートで見逃し三振、小林は逆球のアウトコースへのストレートでセカンドゴロに打ち取って、最終回の反撃へ望みをつないだ。

そして9回表のカープの攻撃では、澤村に対し、先頭の代打松山がセンター前ヒットで出塁すると、すかさず代走赤松を送ってプレッシャーをかける。
ここでは、代打西川に素直に送らせ、今日3安打の田中と、タイムリーヒット1本の菊池に期待する。

ただ、田中は高めのフォークにタイミングが合わずにセカンドゴロに打ち取られ、赤松は3塁へ進む。
そして菊池は2球で追い込まれ、小林は3球目は高めの釣り球を要求したが、コントロールミスで真ん中付近へのストレートとなり、菊池は引っ張って三塁線へのゴロを放つ。
村田がダイビングキャッチを見せ、一塁へ送球したものの、菊池のヘッドスライディングの方が速く、タイムリー内野安打で同点に追い付く。

丸は3-0というカウントから、インコース甘めにきたストレートを捉えて、ライト線への二塁打を放つと、長野がややジャッグルする間に菊池は一塁から一気に生還し、逆転。
その勢いそのままに新井が、詰まりながらもセンター前にタイムリーを放って点差を2点に広げた。

最終回のマウンドには中崎が上がり、先頭の松本にはやや粘られたものの、レフトフライに打ち取ると、長野、橋本到には簡単に内野ゴロを2つ重ねて逆転勝利を決めた。

これでマジック18、今季最多貯金26、今季初めて東京ドーム三連戦で勝ち越し、一岡今季初勝利など優勝が一歩ずつ近付いてきたのを感じる、景気のいい数字が並ぶ。







【カープ情報】2016.08.24 広島対巨人 公式戦20回戦 投手の力と打者の力がかみ合っての勝利で、マジック20点灯

2016年8月24日に行われた、広島対巨人の公式戦20回戦の試合結果

広島 000 014 020|7
巨人 000 200 010|3

勝 福井 4勝4敗
負 菅野 7勝6敗
S -

【本塁打】阿部10号、安部5号、菊池12号、丸15号

3連戦の初戦は、延長戦の末、サヨナラ本塁打を浴びて敗れてしまったが、今季のカープは相手が前日に勢い付く勝ち方をしていても、それをサラリと交わして、また新たな気持ちで試合をすることが出来ている。
それが大型連敗をしないことにつながっている。

巨人先発が菅野ということで、少なくとも試合前から相手の勢いに呑まれていたのでは良い試合はできない。

試合が始まってから、まず巨人の勢いを止めたのが、カープ先発福井のピッチングということになる。
初回のピッチングは、スプリットがまずまず低めに決まり、芯を外した打球が多くなり、これならばカープ守備陣もリズムを作りやすい。

菅野に序盤抑えられていたのも、ある意味いつも通りとは言えるし、じっくりと試合を進めていくにはもってこいの展開となる。

3回までは、両投手ともに1安打ずつに抑え、ピンチらしいピンチもほとんどない。

ただ、4回裏には阿部にライトスタンドへのツーランを浴びてしまう。
真ん中低めのスプリットで、バットが届く高さだったことが本塁打につながってしまっているが、阿部がスプリットを読み切って、狙い澄ましての一発。
ワンバウンドになっていても振っていたかどうかは分からないが、こればかりは相手の経験が上回ってのもので、福井の失投とは言えない。

しかし、菅野相手に1点のビハインドとなった直後、こちらはカープの安部がライナーで右中間スタンドへ放り込む本塁打で1点を返した。
打った瞬間は、右中間突破の二塁打という打球に思えたが、これがスタンドまで届くところにカープ打線の勢いを感じた。
2アウトからの1点で、もし二塁打だったとしたら、會澤敬遠で、福井との勝負になっていたことだろう。

さあ、あとは終盤まで僅差を保って、じわじわと菅野を攻略していきたいということろで、福井にアクシデント発生。
5回裏、2アウトから菅野の放った投手強襲の打球が、福井の右膝に正面から当った。
倒れ込んで、跳ねたボールを全く追う余裕がないほど痛みがあったようで、支えられてベンチに戻っていく。

続投は難しいのではないかという思いの方が強かったが、福井はマウンドに戻ってきた。
そして長野をストレートで詰まらせてセカンドフライ。
試合中に笑顔を見せた直後に崩れた登板もあったが、今日の福井は、気持ちを前面に出しての投球を見せてくれた。

その気持ちはバッティングにも影響を与え、直後の6回表は先頭打者として打席に向かい、右中間突破の二塁打でチャンスメイク。
痛みがあるから、投球に専念しようという気持ちがちょっとでもあれば、あれだけの打球は飛ばせない。

そしてその二塁打をきっかけに、カープ打線がつながった。
もちろん福井の気持ちに応えようという、野手陣の意地もあったように思える。

田中が右中間への二塁打を放ち、長野のトリックプレーをものともせず、福井が本塁を陥れて同点に追いつくと、菊池送りバント、丸タイムリー二塁打で逆転。
さらに松山タイムリー、鈴木タイムリーで、単にリードを奪っただけでなく、試合の流れも完全に引き寄せる攻撃にもなった。

終盤には、代わった戸根から菊池が高めのストレートを叩いて、左中間スタンドへの本塁打、丸も菊池と同じような場所に放り込んで、2者連続本塁打で突き放し、試合を決めた。

ジャクソンがワイルドピッチで1点を失ってはいるが、状況を考えれば、先頭から2者連続ヒットでノーアウト2、3塁という場面で、その1失点で抑え、自滅でランナーをためないピッチングをしているわけだから問題ない。

マジック点灯となったこの試合、東京ドームでの三連戦を控えた直前の試合後の思いの通り、投手だけの力でもなく、野手だけの力でもなく、チーム一丸の今季の集大成の試合が見られたように思う。

今日の福井は、昨年のいい時のピッチングと大差ないように思える。

今日点灯したマジックを、一度も消滅させることなく、優勝に向かって突き進めるだけのチーム状態にある。






【カープ情報】2016.08.23 広島対巨人 公式戦19回戦 ジャクソン、サヨナラ被弾

2016年8月23日に行われた、広島対巨人の公式戦19回戦の試合結果

広島 000 000 000 0|0
巨人 000 000 000 1|1

勝 澤村 4勝2敗33S
負 ジャクソン 4勝4敗
S -

【本塁打】脇谷1号

巨人の先発は、とにかく負けないマイコラス。
ただ、前回対戦時にも述べたように、セ・リーグ相手には2敗しかしておらず、その2敗はカープ戦でのもの。
前回も、マイコラスからは点を奪えており、相性は悪くないように思えるが、マツダスタジアムでは3試合連続で1点差ゲームを演じ、どういう展開になったとしても終盤までもつれることは覚悟しないといけない。

まず初回のカープの攻撃は、先頭の田中が内野安打で出塁したことで、足で揺さぶる状況を作ることが出来た。
菊池の打席で、何度か牽制を投げさせたことも影響していると思うが、ボールが高めに浮くケースも多い。
2-2というカウントからエンドランを仕掛け、菊池の一塁ゴロの間に田中は二塁へ。
ランナーが二塁に進んだことで、牽制の意識が少なくなったのか、途端にコントロールがまとまり始め、丸は縦のカーブに対し、バットの下でボールを叩いてセカンドゴロ、新井も縦のカーブでショートゴロに打ち取られた。

そしてジョンソンの立ち上がりも、先頭の長野に内野安打を許した。
新井の前への緩い当たりで、ベースカバーのジョンソンも足が合わなかったようにも見えた。
カープの攻撃が、足で揺さぶりながらのエンドランならば、巨人の作戦は送りバント。
2球ファールで強攻策になるまでは良かったが、なかなか打ち取れずにカウントは3-2。
こうなるとエンドランに作戦が代わってくるが、橋本到のレフト線への低いファールフライを、エルドレッドがダイビングキャッチで掴み取った。
ファインプレーで、ランナーを進ませずに1アウトを取ったのは良かったが、人工芝のグラウンドで右肩付近を強打したエルドレッドの状態は気掛かり。
ただ、初回に関しては、このエルドレッドのプレーもあって、ジョンソンは無失点で切り抜けた。

2回に入っても、マイコラスはストレート、カーブと緩急自在のピッチングで、エルドレッドはストレート、鈴木はカーブで三振。
なかなか厄介な投球という印象だったが、2アウトから安部はストレートを打ち返すと、センターオーバーの二塁打でチャンスを作る。
ここのところ打撃好調の石原の前にランナーが出たことで、敬遠もあるかと思ったのもつかの間、三球三振で要所を締められた。

今日の試合は、カープがチャンスを何度も作りながらも得点を奪えない。
相手のエラーで貰った、あるいは拡大したチャンスを逃し続け、本来であれば試合の流れは巨人に傾いてもおかしくない。

それをさせなかったのは、ジョンソンと石原の冷静な投球によるものが大きい。

9回表には、2アウトから、ジョンソン、田中の連打と、菊池の四球で満塁としたが、丸がインコースのストレートに詰まらされてライトフライに打ち取られた。
この間、ジョンソンは塁上に長く留まっており、1点取られればサヨナラ負け、というマウンドに上がるには準備が短すぎたのだろうか。

長野のライト前ヒットはアウトコースの甘めのスライダーで、橋本到に送りバントを決められ、坂本を敬遠して阿部との勝負を選択する。
とにかく低めを突いて、内野ゴロを打たせよう、上手く行けば内野ゴロゲッツーも、という考えもあったのだろう。
フルカウントになり、四球を避けたい、それでも低めへのコントロールミスをしないように、という中で精一杯のコースを狙った結果、ライト前ヒットとなり満塁となる。

ここでようやく切り替えて、低めを突いて内野ゴロを打たそう、ではなくインコースで詰まらせよう、となり、村田をセカンド前へのハーフライナー性の打球で、完全に詰まらせた。
打球は菊池の前で弾み、際どいタイミングだったが4-6-3のゲッツーでサヨナラのピンチをしのいだ。

ただ、やはりあれだけチャンスを逃し続けていては、カープに勝利の女神は微笑まない。

延長に入り、10回表の攻撃も澤村に封じられ、正直なところ残り3イニングを無失点リレーで繋ぐ、という弱気な考えも頭を過った。

そして10回裏のマウンドに上がったジャクソンが、先頭の脇谷に対し、インコースを狙ったストレートが、真ん中高めに行ってしまい、フルスイングでライトスタンドへ叩き込まれた。

これは、ジャクソンの失投を捉えられた、というとろこで間違いない。
今季本塁打0本の脇谷であれば、力押しで詰まらせれば、本塁打はないだろう、という攻め方は正解だったと思う。
約2か月半の間で、わずか1失点のセットアッパーを責める人は誰もいない。

これで、マツダスタジアムでの三連戦に続いて、この試合も1点差ゲーム。
巨人側は、短期決戦での戦い方をしてきているようにも見えるし、この経験を自分たちのものにしていければと思う。





【カープ情報】2016.08.21 広島対ヤクルト 公式戦20回戦 被安打1の完封リレーで、ヘーゲンズ先発試合2連勝

2016年8月21日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦20回戦の試合結果

ヤクルト 000 000 000|0
広  島 010 000 20×|3

勝 ヘーゲンズ 6勝2敗
負 山中 5勝9敗
S 中崎 2勝4敗25S

【本塁打】田中13号

カープ先発のゲーゲンズの立ち上がりは、変化球で空振りが取れ、キレの良さを感じる。
コントロールも問題なく、すんなり立ち上がった。

そしてカープの初回の攻撃は、先頭の田中が2球で追い込まれたものの、インコースへ食い込むボールが右腕に当たる死球で出塁する。
山中に対しては、今季3度目の対戦となるが、カープ打線は比較的打ち崩している。
脚で揺さぶる攻撃が出来れば、今日も攻略が近付くというところで、エンドランを仕掛けて三振ゲッツー。
得点パターンが機能しなかったことで、今日は手強いと思って試合を進めていく必要が出てきた。

ヘーゲンズは2回も非常にいいテンポで三者凡退とすると、2回裏のカープの攻撃では、1アウトから松山がセンター前ヒットで出塁。
バッターが鈴木ということで、普通に打っていく場面でゲッツーコースのサードゴロ。
しかし、サード今浪の二塁への送球が高く、奥村が後方に逸らしてオールセーフ。
そしてすぐさまワイルドピッチで、それぞれ進塁して1アウト2、3塁とチャンスが広がった。
ゲッツーであれば、普通にチェンジのところで、それが得点圏にランナーを進むことなるのでは大きな違い。

安部がセンターへ犠牲フライを打ち上げて1点を先制した。
このセンターへのフライの処理も、三塁ランナーの生還は当然としても、二塁ランナーのタッチアップを阻止するような動きが見られず、ゆっくり内野へボールを返しているようにも見える。
ショートが自分にボールを返すように要求しているようにも見えるし、若手中心の内野の成熟度というのが、失点に繋がっている。

さて、形はどうあれ1点リードし、あとはどうやって継投していくか、という試合展開。
しかし、ヘーゲンズの投球どうこうよりも、ヤクルト打線の消極性、振りの鈍さということに、どうしても目が行ってしまう。
粘りを見せている今浪が非常に目立ってしまうくらい、それ以外は簡単に内野ゴロを打たせて取っている。
5回を投げ終えて、ノーヒットピッチングをやってしまうのだから、それじゃあ続投を選択するのは当然といったところ。

6回の先頭、西田にアウトコースのカットボールをセンター返しの打球を放たれ、菊池が追い付いて一塁送球したものの、ライト側へ逸れて内野安打となる。
山中に送りバントを決められるが、この頃になると、若干コントロールがバラツキ始め、1番の西浦にはボール先行の後、四球を与えて1アウト1、2塁。
初めてのピンチを背負い、踏ん張りどころを迎え、そして上田をショートゴロ併殺打に仕留め、ヘーゲンズは珍しく吠えた。

そして、これがヤクルトのこの試合、最初で最後のチャンスとなった。
7回は今村、8回はジャクソン、9回は中崎がパーフェクトリレーを見せ、2試合連続の完封リレー。
そして、今日は僅か1安打で、27個のアウトを、28人の打者で奪って見せた。

カープの攻撃に関しては、山中の投球術に今日は嵌ってしまってチャンスを作る機会がなく、エラーで貰ったチャンスは、走塁死でお返ししてしまう展開となってしまった。
それでも、7回に田中が低めの変化球を、上手く貯めて打った、技ありの本塁打を放って、エラー絡みではなく、流れの中で山中から追加点を奪ったことで、一応はいい形の攻撃も出来た。

8回裏の攻撃では、牽制死、エラー、ファインプレーなど、ちょっとリズムがおかしいプレーが続いてしまったが、中崎が大飛球を飛ばされはしたが、3人で締めてくれたおかげで、後味が悪くならずに済んだ。
こういうピッチングを見せてくれるのも、守護神の役割の一つ。

6連勝、貯金25、ヘーゲンズ6回被安打1で6勝目。
ヘーゲンズは、終盤の先発投手が不足する中で、先発として責任投球回数を投げ、しかも試合は2連勝を飾り(前回は大瀬良が勝利投手)、チームを救ってくれている。

来週の巨人との三連戦は、投手だけの力でもダメだし、野手だけの力でもダメ。
チーム一丸で、今季の集大成のゲームを見せて、きっちりマジック点灯してもらおう。







【カープ情報】2016.08.20 広島対ヤクルト 公式戦19回戦 黒田セーフティスクイズが決勝点、完封リレーで8勝目

2016年8月20日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦19回戦の試合結果

ヤクルト 000 000 000|0
広  島 000 100 01×|2

勝 黒田 8勝7敗
負 石川 5勝7敗
S 中崎 2勝4敗24S

【本塁打】なし

カープ先発黒田の立ち上がりは、先頭の西浦には決め球のカットボールが高く浮いて、チョコンと合わされてセンター前ヒットを打たれるが、上田の打席で盗塁を仕掛けた西浦を石原が刺した。
2アウトから坂口には、ツーシームが内に入ったところをライト前ヒットとされてしまうが、バレンティンをサードゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。

そしてカープの初回の攻撃は、先頭の田中が、2球で追い込まれてしまうが、決め球のスライダーが真ん中に入ったところを捉えてセンター前ヒット。
菊池の打席で、ワイルドピッチの間に、一塁から一気に三塁に進み、チャンスが拡大。
菊池は前進守備のショート正面へのゴロで、田中は本塁に突入出来ず、1アウト3塁と場面が変わる。
しかし丸に対しては、甘いコースは一球もなく、最後はチェンジアップで空振り三振。
新井に対しても同じく、外のチェンジアップを引っ掛けてショートゴロで、得点機を活かせなかった。

2回に入ると、黒田が非常にいいテンポで三者凡退に打ち取ったのに対し、カープの攻撃は2アウトから堂林、石原の連打でチャンスを作る。
黒田はショートゴロに打ち取られて得点は入らなかったが、徐々に得点の気配がしてくる。

黒田が2~4回を三者凡退で抑えていく一方、カープは2~4回を全て2人ずつランナーを出している。
そしてようやく得点が入ったのが、その4回裏の攻撃。
今日は堂林、石原の連続出塁が2度連続。
堂林が、ノーマークで二盗を決め、石原のレフト前ヒットで1アウト1、3塁で黒田を迎える。
黒田は端から送りバントの構えを見せ、上手く転がればセーフティスクイズを狙いという作戦。
バットに当てられた時点で1点が入る、というプレッシャーなのか、石川は3-0とカウントを悪くし、1ストライク後に甘く入ったボールを一塁側に転がし、見事セーフティスクイズ成功で1点先制。

自身で1点を奪い、直後の5回表の攻撃でも、久々に四球でランナーを出してしまったが、次打者できっちりと併殺打を奪い、結果的に3人で抑えた。
菊池の前に打たせようと、狙い通りの沈むボールでバットの芯を外して引っ掛けさせており、これは試合の流れをつかむに十分の投球を見せた。

それにしても、今日の試合は、黒田の投球も見事なら、石川の投球も見事。
両ベテランの投球術を駆使した投手戦は、見応え充分。

7回を終えて、1-0というロースコアの接戦では、もちろん油断はできない。

きっちり逃げ切るためには、8回表に登板のジャクソンの投球が大事になる。
そして四球を一つ出したものの、打たれる気配というのは感じられず、無失点で投げ終えた。

すると8回裏の攻撃では、先頭のエルドレッドが四球を選び、代走赤松が二盗を決める。
1アウトから代打松山が四球を選び、石原はショート前への緩い当たり。
そして、石原にとっては非常に珍しい一塁へのヘッドスライディングが見られ、内野安打で1アウト満塁。
代打小窪が送られると、2球目がワイルドピッチになり、欲しかった追加点がようくやく入った。

2点差にリードが広がり、最終回のマウンドには中崎が上がる。
ここのところ、失点こそしてはいないが、疲れからかランナーを出すケースが増えてきており、1点よりは2点の方が安心感は高まる。

今日は全く危なげないピッチングで3人で締めて、完封リレー達成、しかも2回以降はノーヒット。
これで5連勝、貯金を今季最多24に更新。
黒田と石川の投げ合いを堪能できた試合だった。







【カープ情報】2016.08.19 広島対ヤクルト 公式戦18回戦 逆転勝利で今季最多貯金を23に更新

2016年8月19日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦18回戦の試合結果

ヤクルト 300 000 100|4
広  島 100 000 140|6

勝 大瀬良 2勝0敗
負 ルーキ 6勝5敗
S 中崎 2勝4敗23S

【本塁打】鈴木18号

約1ヶ月勝利投手から遠ざかっている野村が先発となるが、プロ入り以来、ヤクルト戦では不思議と援護に恵まれる。
きっちりと自分の投球を貫いて、援護を待ちたいところ。

その野村の立ち上がりは、田中のエラーでランナーが出たのは確かだが、緩い当たりで捕っていたとしても一塁でアウトにできたかは微妙なタイミング。

1アウトから坂口をサードゴロに打ち取り、一塁送球の間に三塁を狙った比屋根を、新井からの送球で刺した、かというタイミングで、ランナーと交錯した田中が落球。
これで3アウトかというところでランナーが残り、バレンティンを迎えた野村は慎重に攻めた結果四球を与えて、2アウト1、3塁。
続く今浪にも四球を与えて、2アウト満塁となり、チェンジアップで谷内をサードゴロに打ち取ったかと思いきや、正面のゴロを安部が後逸。

1失点後も鵜久森にセンター前2点タイムリーを打たれてしまうが、これも満塁でフルカウントになってしまい、決め球が甘くなったのが原因。

エラーによってリズムが悪くなったのか、守る時間が長くなってエラーが出てしまったのか、どちらとも言えるような展開で3点を失い、こうなると打って借りを返す必要があるし、そうしないとズルズルとヤクルトペースで試合が進んでしまう。

カープの初回の攻撃では、いきなりセカンド谷内の2連続エラーで、ノーアウト2、3塁。
この試合の勝敗はまだ分からないが、少なくとも守備を立て直さないと試合が締まらない。

2失策で3失点、2失策で1得点、というところでも、まずはカープにとって流れの悪い展開になっている。

2回に入っても、鵜久森のエラーなどでヤクルト側の守備は、まだ落ち着く様子がなかったのに対し、野村は完全に立ち直った。
もっとも、初回もヒットは1本だけで、ボールそのものが悪かったわけではなく、2回から6回までの5イニングで、ランナーを許したのは、西田のヒット1本のみ。

試合そのものを立て直した。

その一方で、カープ打線は今季初対決となるデイビーズを捉えられない。
5回に石原の内野安打が出るまではノーヒット。
芯で捉えた打球も数えるほどしかなかった。
特に、見逃してストライクを取られるケースが多く、序盤は完全に抑えられていた。

試合が動いたのは7回から。
立ち直っていた野村だったが、序盤の投球数の嵩みの影響が大きく、ピンチを背負ってから粘り切るだけの余力はなかった。
1アウト1、3塁のピンチを背負うと、右打者の西浦にはインコースのツーシームで詰まらせることができずに、レフト前タイムリーで1点を追加されてしまう。
生命線のボールを打ち返されたことで、交代のタイミングが訪れてしまった。

ここからリリーフ陣が無失点リレーを見せることが出来れば、カープの終盤の逆転劇への一つのパターンとなる。
1アウト1、3塁のピンチで登板した一岡が内野ゴロ2つでピンチをしのぎ、何とか期待をつなぐことが出来た。

すると7回裏、2アウトから田中、菊池が連打で2アウト1、3塁のチャンスを作ると、デイビーズが交代し、左の岩橋がマウンドに上がる。
丸はデイビーズには全くタイミングが合っておらず、左の岩橋相手とは言っても、若干期待値が上がる。
そして、センター前にタイムリーヒットを放ち、ヤクルトの継投策を崩しにかかる。
新井が四球を選んで満塁となり、エルドレッドもフルカウントまで粘る。
ただ、最後はサードゴロに打ち取られ、1点どまり。

7回は1点にとどまったが、勝ちパターンの投手リレーから点を奪ったことで、攻撃にリズムが生まれることになる。

8回表のマウンドには大瀬良が上がり、バレンティンには緩いカーブでサードゴロに打ち取り、今浪にはストレートで2球連続空振りを奪って三振、谷内は縦スラで空振り三振。
結果以上に、ストレートで空振りを奪えるようになったということに、非常に大きな意味がある。

そして三者凡退に打ち取ったということは、カープ攻撃陣の反撃のスイッチが入ったということにもなる。

8回裏の攻撃では、先頭の鈴木が、代わったルーキのアウトコースのストレートを、右方向へ押し込むと、ライトスタンドへ飛び込む反撃の一発となる。
その後は安部、會澤が打ち取られて2アウトとなるが、代打松山の三遊間への当たりを処理した、ショートからの送球が逸れて内野安打。
この1本の内野安打が勝負の分かれ目となった。
田中が一塁線を破る二塁打を放って、2アウト2、3塁。
菊池はルーキのスライダーにはタイミングが合っていなかったが、ストライクゾーンからボールになる縦のスライダーを何とか我慢して四球を選びとった。
2アウト満塁と場面が変わり、丸は2球目のストレートを弾き返し、左中間を破る3点タイムリーツーベースで逆転。

正直、あり得ない、とさえ感じる逆転劇。
8回裏に登板するルーキからの逆転というのは、ヤクルトに与えるダメージは非常に大きい。

後は9回に登板する中崎が抑えれば、逆転劇が締めくくれる。
先頭の大引にライト前ヒットを打たれ、1アウトからは上田にセカンドへの内野安打を打たれてしまうが、菊池でなければ一二塁間を破られ、1アウト1、3塁というケースだった。

そこを1アウト1、2塁で止められたというのも中崎にかかるプレッシャーは大きく違う。

そこからは西浦を逆球となったが見逃し三振。
比屋根は、初回の最初の失点と同じようなサードゴロとなるが、今度はしっかり安部が捕球してサードゴロに打ち取り、見事逆転勝利を飾った。

ヘーゲンズを2試合連続で先発起用できるのも、今村が7回を抑えてくれるのも大きいが、そこへ一岡、大瀬良、薮田辺りが加わって、いい相乗効果となっている。
今季最多貯金22を記録していたのが7月23日、それから約1か月かかってその最多貯金を23に更新した。
我慢の1か月だったことを象徴しているが、何とか再加速出来つつある。
まだ、これくらいでは止まれない。

誠也シャワーも、故障上がりの大瀬良に配慮して、丸に2連続で浴びせられ、初回以外は納得の試合だった。





【カープ情報】2016.08.17 広島対阪神 公式戦23回戦 鶴岡というオプションを搭載した藤浪を攻略し、逆転勝利

2016年8月17日に行われた、広島対阪神の公式戦23回戦の試合結果

広島 001 120 300|7
阪神 200 000 000|2

勝 福井 3勝4敗
負 藤浪 5勝9敗
S -

【本塁打】新井15号

前回の藤浪との対戦では、松山の久々の一発、相手守備陣の2つのエラーなどで勝利を収めているが、やはり足技を絡めた攻撃も効果的だった。
この試合でも、当然足を絡めていきたいところで、坂本から2盗塁、原口からも2盗塁を決めているだけに、どちらの捕手が来ても十分チャンスはあるし、ランナーが塁に出るだけでプレッシャーは掛けられる。
というところで、スタメンマスクはベテラン鶴岡。
昨年、藤浪とのバッテリーで13勝3敗に導いているだけに、この選手起用が嵌れば手強くなる。

また、カープのスタメンは、新井、エルドレッドともにスタメンから外れ、4番に松山、6番天谷が起用された。
松山、會澤以外の野手は、全員足で揺さぶることが出来るため、カープの機動力対鶴岡の対戦という構図となりそう。

そのカープの初回の攻撃は、簡単に2アウトを取られた後、丸がフルカントから四球を選ぶと、松山は初球のストレートをセンター前ヒット。
脚で揺さぶる、という動きを見せる前にチャンスを広げると、鈴木は初球デッドボールで、2アウト満塁。
天谷は2球で追い込まれたが、1-2からレフト線へヒット性の打球を飛ばすが僅かにファール。
最後はインローのスライダーで空振り三振となってしまったが、今季の藤浪の課題通り、ランナーを出しさえすれば十分得点のチャンスはあると感じさせる初回の攻撃だった。

さて、福井の立ち上がりは、先頭の北條に11球を費やした挙句に四球で出塁を許してしまう。
ただ、たまに大きく外れるボールがあるものの、いつも通りと言えば、いつも通り。
2番の大和の送りバントを決められ、高山には低めに外れるボールが続いて四球を与えて、1アウト1、2塁。
さらに福留には真ん中へスプリットが入ってしまい、ライト前ヒットで1アウト満塁。
ゴメスに対しては、ボール先行で2-0というカウントからは、ストレートの連発でカウントを整え、最後はスプリットで空振り三振。
何とか2アウトまで漕ぎ付け、凌げれば立ち直りのきっかけになるというところだったが、低めには来ていたカットボールをレフト前に2点タイムリーを打たれてしまった。
そして今成をインコースのストレートで詰まらせ、内野フライで2失点で留めた。

福留に打たれたライト前ヒット以外は、決して失投だったわけでもなく、ストレートはゴメスにしても、今成にしても捉えきれていない。
ストレートを軸にして、初回の2失点だけで抑えていければ、まだチャンスはある。

2回のカープの攻撃は、ランナーを出せなかったことで、特にチャンスを作り出すこともできずに無得点。
そして福井の2回のピッチングは、内容的には初回とあまり変わらない。
が、逆にたまに入るストレートのストライクには手が出ないケースも多い。
まさに荒れ球投手の典型的な打ち取り方で、こうなってくるとボールになる変化球でも振ってくれるようになる。

もちろん、狙って投球しているわけではない。
2アウトから北條に2打席連続で四球を与え、2番の大和は低めのスプリットでライトフライ。
しかし、バットの先で打ち上げたフライは、スライス回転でどんどんライン際へ切れていく。
鈴木は、一歩目とは逆方向へ流れていく打球に追い付けず、ライト前への二塁打で2アウト2、3塁とピンチが広がる。
ただ、ここは今日の中で一番信頼できるストレートで、高山から3球三振を奪ってピンチを断った。

そして3回表のカープの攻撃は、先頭の田中がショートへの内野安打で出塁し、藤浪攻略にもっとも適した場面を作り出した。
脚で揺さぶりながら菊池の打席を迎え、追い込まれてから菊池が三振となるが、田中が二盗を決め、鶴岡からの送球がセンターに抜ける間に、田中は三塁へ進塁。
丸はフルカウントから粘ったが、インコースへのカットボールで空振り三振。
2アウト3塁となり、打席には松山が向い、2-2から決め球のフォークが高めに浮いたところを、センター前に運んで1点を返す。

4番松山起用が当たり、さらに藤浪対策の足を絡めた攻撃が有効に決まっての得点。
阪神にとって、とっておきの起用だったキャッチャー鶴岡からでも盗塁を決めたことで、この1点で、攻撃陣に行けるぞというムードをもたらした。

続く4回表には、天谷の二塁打、安部のライト前にポトリと落ちるタイムリーヒットで同点に追い付くと、安部はそのライト前ヒットで2塁まで進む好走塁。
會澤も良い当たりを放つものの、一塁ゴメスの好守備でライト前ヒットにはならず同点どまりだったが、福井も攻撃陣のリズムに乗せられた。
ここのところ、投手陣がリズムを作って、攻撃陣の得点につなげてきた場面が多くあったが、今日は逆の展開。
ストレートを軸にできることで、徐々に阪神打線を投球で追い込み始め、気付けばピンチを背負うケースもなくなってきた。
内容は変わらないにもかかわらず、という注釈は付くが。

5回表のカープの攻撃では、再び脚を絡めた攻撃を見せ、先頭の菊池がセンター前ヒットで出塁すると、初球からスタートの構えで揺さぶり、警戒されても二盗を決め、このランナーを丸のタイムリー二塁打で返して、1点勝ち越し。
さらに、進塁打で丸を三塁に進め、鈴木のセンター前タイムリーヒットで2点目。
三塁に進み、前進守備を敷いたことで、ショート北條がグラブに当てながらも追い付けなかったというプレー。
天谷の打席でエンドランを仕掛け、投ゴロの間に、鈴木は2塁へ進み、攻撃面で隙を見せない。
このランナーは返すことは出来なかったが、十分に相手にプレッシャーをかけながらの得点ということでダメージは大きい。

球数が嵩んだ福井が5回でマウンドを降り、中盤以降は継投策。
大瀬良が6回のマウンドに上がり、ゴメスをカットボールで空振り三振。
ストレートの最速は147キロながら、今日も変化球を多めに使うピッチングで、今成にカーブをレフト前ヒットとされたものの、後続を断って無失点。
最近の會澤のリードの特徴が出たイニングだった。

阪神も7回からは継投策に移り、そのリリーフ1番手の島本を捉まえたことで、試合の流れを完全に引き寄せた。
左の島本に代わったことで、松山に代わって新井が代打で起用されると、追い込まれてからでもインコースのカットボールを巧く捌いた。
レフトフェンスをギリギリ越える、2試合連続の本塁打で1点追加すると、鈴木が四球で出塁すると、何度も牽制を投げさせ、スタートも切り、当然のように足で揺さぶりをかけていく。
すると、天谷がレフト前ヒットでつなぎ、安部が左中間を破る2点タイムリーツーベースで見事に打線が繋がった。
今日は左打者が左中間を破る打球が非常に多い。

7回今村、8回一岡が三者凡退に抑え、最終回のマウンドには薮田が上がる。
抑えれば勝ちという状況でマウンドに上がることになったが、2アウト後に死球、四球でランナーを貯めてしまう。
試合の流れ的には、5点差であとアウト一つという状況からひっくり返されるとは思えないが、ここは薮田への温情が大きかったように思う。
もちろん、結果的にランナーを貯めてしまっているので、表面上は厳しいコメントが出るかもしれない。

ひっくり返されれば、間違いなくそれ以上に厳しい立場にさらされるし、失点してもそれに近い状況が考えられる。
そうなると、一軍のマウンドでそこそこ自信をつかみかけている若手のリリーフ投手を失ってしまうという悪循環にもなる。
優勝争いを繰り広げている一軍のマウンドでこそ、投げることで得られる経験がある。
ランナーを出しても、後ろにはこんなにも頼りになる投手がいるんだということを、実感させる、そして薮田にもそのレベルを目指してもらいたいという希望も込めての中崎投入。

油断はしない、という意志がよく表れた投手起用だったように思う。







【カープ情報】2016.08.16 広島対阪神 公式戦22回戦 新井先制本塁打を含む3打点、ジョンソン、今村、一岡が完封リレーで勝利

2016年8月16日に行われた、広島対阪神の公式戦22回戦の試合結果

広島 011 012 000|5
阪神 000 000 000|0

勝 ジョンソン 12勝6敗
負 能見 7勝10敗
S -

【本塁打】新井14号

阪神先発の能見とは、前回対戦時には、ボークによる1点しか奪えず、そのリードを引き出した坂本とのバッテリーで臨んできた。
また、甲子園球場が使用できない関係で、京セラドームでの試合となるが、8月の京セラドームでの阪神の成績は驚異的。
2011年から2015年の5年間の成績は、19勝10敗で、特に2014年から、同一カード3連勝を4回継続中で、現在まで12連勝している。

ただし、カープの8月の京セラドームでの阪神戦の成績も負けていない。
過去5年間で8勝4敗となっており、相性面で不安に感じる要素はない。

ジョンソン、能見ともにキラーぶりを発揮しているだけに、一方的な展開と言うのは考えにくく、粘って勝利を掴み取ることになるだろうか。

さて、初回のカープの攻撃は、田中は初球を打ってファーストゴロ、菊池はフルカウントから低めのスライダーで空振り三振、丸も低めのスライダーで空振り三振となった。
甘いコースは1球もなく、インコースに投げてきたのも菊池への1球だけ。
ほぼアウトコースのみ、という投球に見えたが、手が出なかった。

また、ジョンソンの立ち上がりは、先頭の北條に対しボール先行となったものの、カウントを整え、最後は今日一軍復帰のサード堂林へのゴロに打ち取る。
2番の大和には、アウトコースのチェンジアップを上手く体を残され、センター前ヒットとなると、江越をインコースのカットボールでショートゴロ二塁封殺。
2アウト1塁で福留を迎え、1球でファーストゴロに打ち取った。

やはり投手戦かという両投手の立ち上がりを受けて、どう攻めていこうかというカープの2回の攻撃は、先頭の新井が初球の真ん中付近へのストレートを捉えた。
右中間へ弾き返した打球は、高い弾道でそのまま右中間スタンドへ飛び込む先制本塁打。
この一発の後にエルドレッドがいるだけで、連発という期待もしてしまうが、力んだスイングで内野フライ。
鈴木はストレートに振り遅れ、追い込まれてしまうが、決め球のアウトコースのチェンジアップが、やや高めに来たことでバットの先で拾って、左中間への二塁打でチャンスを作る。
そして堂林の打席を迎えるが、外のスライダーに体の開きが止められず、ひっかけてのサードゴロ。
2アウト2塁となり、石原は敬遠で、阪神バッテリーはジョンソン勝負を選択し、セカンドゴロで1点どまり。

対するジョンソンの2回のピッチングは、ゴメスをインコースで見逃し三振、狩野、新井良も芯で捉えさせず、三者凡退で抑え、これで試合の主導権を握れた。

3回のカープの攻撃は、先頭の田中がセンター前ヒットで出塁すると、新井の前に得点圏にランナーを進める意味で菊池の送りバントも考えられたが、田中が単独スチールを決めてきた。
これは前回の能見坂本バッテリーの前に、やろうとしても出来なかった攻撃。
菊池はストレートの四球となり、丸も四球でノーアウト満塁。

1週間で2度も左投手(能見、今永)に低めのボール球を振らされている、という投球を続けられているだけに、3度目はそうはいかないぞという、打撃の意図は感じられる。
新井は、インコースへ食い込んでくるストレートを右方向へ打ち返すと、またもや高い弾道で舞い上がる。
ただ低めだったことでもうひと伸びを欠いたが、それでもライトへの犠牲フライとなり、1点追加。
1アウト1、2塁とチャンスは続いたが、エルドレッドは低めのストレートで、5-4-3の併殺打に倒れ、このイニングも1点どまり。

ただ、3回裏もジョンソンが三者凡退に抑え、良い流れで試合が進められている。

4回表には、先頭の鈴木がインコース攻めをファールで凌ぎ、四球を選ぶと、1アウト後、石原の打席で二盗を決める。
こうなってくると、石原の打席で得点が入るかどうかの分かれ目となるが、少なくともチャンスは迎えており、相手にはプレッシャーをかけながらの攻撃が続けられている。
低めでストライクを取られるケースが極端に減っており、石原、ジョンソンと倒れてしまったが、上手く繋がれば追加点が可能な状況に近付いてきた。

そして5回表には、新井にこの日3打点目となるレフト前タイムリーヒットが飛び出し、試合を有利に運ぶ。
6回からは、能見に代わってサターホワイトがマウンドに上がり、捕手も代打からそのまま守備に就いた原口が守るが、先頭の鈴木はアウトコース低めのフォークが、あまり落ちないところを上から叩いてレフト前ヒット。
あの高さのボールをレフト前にライナー性の打球を放てるのは、下半身の粘りがないと打てない。
堂林に代わり代打安部の打席中に、鈴木が二盗を決め、原口の送球が逸れる間に三塁まで進んだ。
安部は中途半端なスイングで三振になってしまうが、石原は真ん中高めのストレートを右方向へ打ち返し、ライト前にポトリと落ちるタイムリーヒットで1点追加。

さらに、ジョンソンの送りバントで2塁に進んだ石原を、田中のセンター前タイムリーヒットで本塁に迎え入れる。
思い描いた通りの点の取り方で、流れが悪かろうはずがない。

ジョンソンのピッチングも、7回を投げて、得点圏にランナーを背負ったのが5回裏の1度だけ。
文句のつけようがない投球で、完全に試合の流れをコントロールできた。

8回は今村、9回は一岡が締めて、完封リレー達成。
前回、能見坂本バッテリーに実質完封リレーをやられていた、借りを返せた1勝となった。

本塁打あり、盗塁あり、犠牲フライあり、タイムリーあり。
新井の3打点はお見事には違いないが、それをお膳立てしたのは、全員で能見を攻略するために、あらゆる攻撃パターンを駆使した野手陣、それと攻撃に集中できるよう、リズムの良いピッチングを崩さなかったジョンソン石原のバッテリー。

結果も内容も伴った勝利だった。







【カープ情報】2016.08.14 広島対DeNA 公式戦20回戦 エルドレッド復帰即勝ち越し本塁打、大瀬良も今度こそ一軍復帰と呼べる好投で勝利投手、1点差で試合を制する

2016年8月14日に行われた、広島対DeNAの公式戦20回戦の試合結果

広 島 100 000 200|3
DeNA 010 000 100|2

勝 大瀬良 1勝0敗
負 今永 6勝7敗
S 中崎 2勝4敗22S

【本塁打】エルドレッド17号

来日初先発となるヘーゲンズが、何イニングまで投げることができるか、それによって大きく戦況が変わってくるこの試合。
昨日登板のなかった大瀬良が第2先発、そしてジャクソン、中崎、連投となる今村、一岡、そして薮田まで含めて総力戦が予想され、谷間とはいえども勝ちきりたいところ。

そしてカープは、不調気味だったルナを登録抹消し、エルドレッドを一軍登録してきた。
ただ、エルドレッドの一発頼みというよりは、不調傾向にあった下水流、ルナの代わりに打線に入って、繋がってくれればいいだけのことで、春先のような右方向へのバッティングのままでいてくれれば、それ以上は望まない。

さて、初回のカープの攻撃は、先頭の田中が、右肘付近に死球を受けて、先頭打者の出塁が叶った。
菊池の進塁打で、田中が二塁に進むと、丸三振の後、4番に入った新井が詰まりながらもショートの頭をハーフライナーで越え、レフト前タイムリーヒットで先制。
そしてエルドレッドの打席を迎えるが、やはり久々の一軍のバッターボックスということもあるのか、ちょっと受け身に見えた。
今永のストレートに見逃し三振となってしまうが、打席に入った姿を見るや、舌の根も乾かぬうちに、次の打席以降に一発を期待してしまう自分がいた。

また、カープ先発のヘーゲンズは、慎重に入ろうという意識が感じられ、先頭バッターから何が何でも抑えるという、リリーフの時の試合のは入りとは違って見えた。
先頭の桑原に対し、3-0からカウントを整えセンターフライに打ち取ると、そこからはリリーフでのヘーゲンズが戻ってきた。
エリアンに対しては、インコースへのカットボールでセカンドゴロ。
梶谷に対しては、ややボールがばらつくシーンがあり、フルカントまでいってしまうが、最後はインコースで詰まらせてショートゴロ。 まずは三者凡退で立ち上がり、いい形で試合が始まった。

しかし、2回の裏、先頭の筒香に慎重に攻めた結果、四球を与え、2アウト2塁の場面で、宮崎にショート頭上を越されて、タイムリーで同点に追い付かれる。
アウトコースのカットボールを、バットの先で打たれており、会心の当たりではなかったが、パワーで持っていかれたという打球だった。

今永は2回以降は立ち直り、ヒットが出なくなる。
3回には、2アウトから丸が四球を選び、盗塁を決めて、再び新井の前に得点圏にランナーを進めた。
そしてアウトコースのカーブを捉えた打球がレフトへ高々と舞い上がる。
新井のバットの投げも決まり、本塁打かと思いきや、レフトフェンスぎりぎりで筒香が捕球し、追加点ならず。

ヘーゲンズの先発ということで、あまり長いイニングを投げることはないのだろうと思っていたところ、4イニング目も続投し、先頭の梶谷に左中間への二塁打で出塁を許し、得点圏にランナーを背負った状態で筒香を迎えてしまう。
ただ、この三連戦で感じている通り、難しいボールでも手の出る高さであれば振ってくる。
ここでもインコースへのカットボールを強引に振り抜くと、バットを折ってファーストファールフライ。
この1つのアウトで、楽になった。
ロペスの難しいバウンドのサードゴロを、小窪が上手く捕球してアウトにすると、倉本を見逃し三振で、ピンチをしのいだ。

あとは、どこまで投げるかというところで5回裏も下位打線ということで三者凡退に打ち取り、5イニングを投げ切った。

6回は大瀬良がマウンドに上がる。
ヘーゲンズが5イニングを投げてくれているおかげで、6回以降の継投、特に大瀬良への負担が少なく済んだのは非常にありがたい。
最速147キロのストレートを軸にして、スライダーで上手く打ちとっていく。
見事三者凡退で抑えて、今度こそ一軍のマウンドに帰ってきたと言えるピッチングを見せてくれた。
後は、ストレートで空振りを取れるようになってくると、本当の大瀬良が帰ってくる。

ともあれ、攻撃へのリズムを作るために、リリーフが三者凡退で抑えるというのが、ここのところのカープの得点パターンにもなっている。

そして、その得点パターンに、あの効果的な一発が復活した。

7回表の先頭エルドレッドは、初球のアウトハイのボール気味のストレートを豪快に振り抜くと、高い弾道でレフトスタンドへ飛び込む本塁打で1点を勝ち越した。
エルドレッドが打ったのは、弱点とも言える高めのストレート。
ただし、渾身のストレートというよりは、コースを狙ってのストレートで、やや球威が足りなかったか。

さらに鈴木がレフト線への二塁打でチャンスが続き、小窪が送りバントを決め、1アウト3塁。
石原はスクイズの可能性も残しつつ強攻すると、センター前へポトリと落ちるタイムリーヒットで1点追加。

これで2点をリードして、勝ちパターンの継投に入っていくことができる。

7回裏のマウンドには今村が上がるが、筒香にはインハイのストレートで空振り三振を奪い、調子がいいと感じさせたのも束の間。 続くロペスにはストレートの四球を与え、ここからワイルドピッチ2つでランナーを三塁まで進めてしまう。
フォークボール2つをワイルドピッチとしてしまったことで、2アウト3塁の場面で、宮崎への勝負球のフォークはストライクゾーンへのフォークとなり、バットに合わせられると、センター前に抜けていくタイムリーで1点差に迫られた。

三者凡退どころか、1点を返されたということは、8回表のカープの攻撃へ繋がりにくくなる。
1番の田中からの打順だったが、三者凡退に抑えられた。
特に丸については、今日は今永に全くタイミングが合わない感じで3三振に終わった。

嫌な流れには違いないが、1点を守り切るのが、セットアッパー、クローザーの役目。
もっとも痺れる1点リードの展開で、8回裏のマウンドには、もちろんジャクソンが上がる。

今日は危な気なく、三者凡退に打ち取り、吠えることなくマウンドを降り、そしてジャクソンスマイル。
これが本来のジャクソン。

さあ、リリーフが三者凡退に抑え、9回表は新井、エルドレッド、鈴木という打順ということは、誰か一人に一発が欲しい展開。
しかし、新井、エルドレッドが倒れ、2アウトから鈴木がサード強襲のレフト前ヒット。
代打安部の打席で、エンドランを仕掛けて内野安打で2アウト1、2塁。
あと1本出れば、非常に大きな追加点が入るところではあったが、石原が初球を打ってセカンドゴロ。

1点差で中崎が9回裏のマウンドに上がる。
逆の立場で考えると、DeNAの須田が三者凡退とはならなかったことで、すんなり攻撃に入っていけるリズムにはならなかったことになる。

先頭の梶谷には、フルカウントからサインに首を振ってスライダーを選択したが、高めに浮いて四球を出してしまう。
筒香にはほとんどストレートで球威で押してカウントを稼ぎ、最後の最後にスライダーで空振り三振。
そしてロペスに対してもストレート中心で、最後も首を振ってスライダー勝負をすると、あまりに見事に詰まらせ過ぎて、弱い当たりのショートゴロになって、一塁のみアウト。
2アウト2塁となって、代打後藤との勝負。
アウトコースもインコースも使って追い込み、あとはどの球種で仕留めるか、というところで、アウトコース、インコースのボールがそれぞれ外れて四球となり、1アウト1、2塁と場面が変わる。

そして次の打者は、この日2本のタイムリー放っていた宮崎に代わって、代走から守備に就いていた白崎。
インコースへのツーシームで、バットを折って詰まらせた打球は、ショート前に緩やかに転がる。
しかし田中の守備は、内野安打を許さない。
無駄のない動き、スローイングで一塁をアウトにし、1点差で逃げ切った。

3試合連続で1点差勝負。
昨日述べたように、まさに互角というチーム状態で、勝負強さを発揮しての逃げ切り勝利。
エルドレッドの復帰即本塁打、再復帰後の大瀬良のリリーフ登板というオプションがズバリと嵌り、今日は執念でもぎ取った勝利に違いない。







【カープ情報】2016.08.13 広島対DeNA 公式戦19回戦 DeNAの継投策の前に打線が沈黙、延長サヨナラ負けを喫す

2016年8月13日に行われた、広島対DeNAの公式戦19回戦の試合結果

広 島 000 010 000 0|1
DeNA 000 010 000 1|2

勝 須田 4勝3敗
負 薮田 1勝1敗
S -

【本塁打】なし

黒田と井納の投げ合いとなったこの試合、両者の持ち味が存分に出た投手戦という形となる。
黒田がランナーを出しながらも、固い守備、そして併殺に打ち取る投球で最少失点で抑えていくと、井納はランナーを出すケースすらほとんどないまま抑えていく。

失点の形も、ノーアウト、3塁からのもので、カープは安部の犠牲フライ、DeNAは内野ゴロの間ということで、タイムリーではない点の取り方をしている。
その後もチャンスも凌いでいるし、見応えのある投手戦だった。

カープの継投策は、8回は今村、9回は一岡、10回は薮田。
DeNAは9回田中、10回須田を継ぎ込んでくる。

今日に関しては、十分余力があり、内容も申し分ない井納が8回を続投しており、カープとしては勝ち越しを狙えるケースを作ることすらできなかった。
井納に対する8イニング中、得点圏にランナーを進めることが出来たのが、わずか2回のみ。

田中と須田に対しても、ランナーを一人も出すことが出来なかった。
9回表に左の田中との対戦で、代打新井が考えられる中、松山をそのまま打席に向かわせたというのも、とっておきの代打を使う機会が作れなかったという意味では、攻撃の巡り合わせが悪い方へ傾いていたことになる。


逆に今村、一岡はともに一人ずつランナーを出しながらも無失点で抑える。
しかし、薮田は先頭打者の桑原にレフト前ヒットを打たれてしまう。
1点でも取られれば負け、というイニングを任されたこと自体は、ここまでの投球の積み重ねが徐々に信頼を勝ち取っていたということに起因する。
しかし、送りバントでランナーを2塁に背負うと、梶谷に対しては良いコースを突きながらも四球となり、筒香もいい形で追い込みながら、最後はコントロールミスでボールが高く浮いた。
一二塁間を破られるサヨナラタイムリーとなって、試合には敗れた。

まだ勝ちパターンでの起用は難しい状況とは言え、それに近い状態でマウンドに上がることを任されたのは、首脳陣の継投ミスであって、薮田は気に病むことはない。
もっとも継投ミスといっても、期待を込めて送り出している訳で、敗戦の原因を誰かに負わせるという意味ではなく、今後の薮田、終盤戦のリリーフ充実に向けて、必要な一手だった。
先日の一勝も、今日の一敗も大事な経験。
必ず取り返してくれる日が来るだろう。

何が何でも引き分け、若しくはそれ以上を狙うのであれば、10回ヘーゲンズ、11回ジャクソン、12回中崎のリレーがこれまでのパターン。
しかし、明日はヘーゲンズが先発し、ブルペンデーというのが決まっている。
今日のリリーフ陣の顔ぶれを見る限り、明日の試合を軽視している訳ではないのは伝わってくる。

昨日はカープの継投策が嵌って逆転勝ち、今日はDeNAの継投策の前にサヨナラ負け、互角に近いような1勝1敗で迎える第3戦。
どちらが勝負強さで上回れるか、楽しみでもある。





【カープ情報】2016.08.12 広島対DeNA 公式戦18回戦 DeNAのセットアッパーから鈴木が、クローザーから丸が本塁打を放って逆転勝利

2016年8月12日に行われた、広島対DeNAの公式戦18回戦の試合結果

広 島 100 000 011|3
DeNA 002 000 000|2

勝 ジャクソン 4勝3敗
負 山崎康 2勝5敗26S
S 中崎 2勝4敗21S

【本塁打】桑原9号、鈴木17号、丸14号

この日、大瀬良が一軍登録されてきたが、このタイミングということは、リリーフとして起用されることが濃厚。
さらに、日曜日のブルペンでーで、その一角を担うことになるのだろう。
そこで好投すれば、中6日で先発も見えてくるが、まずはファームで威力を取り戻したと言われているストレートの状態を見極めたい。

さて、2週間前は筒香に、野村、黒田が打ち込まれてしまったが、ある意味、筒香の凄さに慣れてきた面もある。
梶谷が調子を上げてきたこともあり、クリーンアップの前にランナーを出したくない、というのも変わらない。
要はいつも通りの野球をするしかないということに繋がってくる。

また、カープのスタメンには下水流の名前があり、昨日は松山が不振脱出を思わせる本塁打を放ち、さあ次は下水流の番というところ。
カープの初回の攻撃は、石田に対して、田中がライト前ヒットで出塁すると、足で揺さぶって菊池を援護。
石田に対し11打数2安打と、あまり相性の良くない菊池はサードゴロに倒れるが、好スタートを切って田中は二塁へ進んでいる。
さらに相性だけで言うと、石田に対して8打数ノーヒットの丸だったが、インコースのストレートに差し込まれたが、レフト前にしぶとく落とす先制のタイムリーを放った。
そして石田に対し、9打数1安打のルナは空振り三振に倒れるが、ここでも一塁ランナーの丸が、揺さぶりを掛けている。
2アウト1塁となり、ここからは相性のいい新井、鈴木へと打順が回る。
その新井の打席で丸が盗塁を仕掛け、戸柱の二塁送球は高く浮いた。
しかし、二塁ベース上で捕球しようとした石川が、丸の走路上でジャンプしてボールをつかんだために、丸はかなり手前からスライディングをすることになり、スピードが落ちてタッチアウト。
ちょっともったいない攻めになってしまった。

一方の野村の立ち上がりは、前回対戦時、先頭打者としてヒットを打たれ、リズムに乗れなかった要因の桑原を打ち取って、この試合ではリズムに乗った。
チェンジアップが良い高さに決まり、すんなりと三者凡退で抑えた。

2回の石田のピッチングは、大きく曲がるカーブを多めに使い始め、新井は緩急差にタイミングが合わず空振り三振。
鈴木もカーブにバットを合わせに行ったが、芯でとらえることが出来ずにセンターフライ。
そして下水流の打席になるが、鈴木と同じようにカーブを打ち上げ、ライトフライで、簡単に三者凡退に終わってしまう。

2回の野村のピッチングは、先頭の筒香に対しては、絶対に本塁打だけは打たれないという、アウトコースの低めに外れるチェンジアップを多く使い、余裕で見逃されて四球を与えてしまう。
ただ、今は3番4番の前にランナーを出さないことを第一に考えると、まだ4番筒香への四球は最善手ではないにしても悪手ではない。
ロペスに対しても、ほぼチェンジアップという投球を続け、ハーフバウンドとなるセカンドゴロに打ち取り、二塁封殺。
倉本には、初球にツーシームを使い、最後は低めへのチェンジアップで4-6-3のゲッツーに仕留め、筒香以外の左打者へはチェンジアップが有効に決まっている。

しかし、3回裏の野村は、2アウトから石田にセンター前ヒットを打たれると、桑原には2球続けてカーブを選択。
1球目は見逃してストライクとなったが、2球目はタイミングを合わされ、レフトスタンドに放り込まれた。
2アウトから投手の石田にヒットを打たれたこと、同じ球種を続けて甘くなって本塁打されたこと、残念なことにちょっと注意が足りなかったと言わざるを得ない。

4回裏の野村は、1アウトから筒香に対し、低めのチェンジアップを投げ込むと、強引に打ってきた。
体勢は崩され、それでもバットの先でのショート頭上へのハーフライナーになったが、田中がタイミングよくジャンプしてアウトにした。
この筒香のバッティングには強引さが感じられ、絶好調時とは少し内容が変わってきているようにも見えた。

一方で、カープ打線は石田に対し、初回以降はすっかり抑えられている。
特に右打者に対するチェンジアップを、引っ張りにかかっているうちは石田の術中。
その傾向が顕著なのが下水流ということになるが、阪神戦での能見と同じような内容で打ち取られているように見えてくる。
あの試合では最後まで捉まえ切れなかっただけに、5回以降どこまで修正できるかということになってきそう。

しかし、今日の試合に関しては石田に対し、各打者が修正しきれなかった。
終盤までチェンジアップが決まり、ストレートのキレも落ちない。

また野村のピッチングも、桑原に一発を浴びた以外は、いつも通りの粘りあるピッチングを見せ、内容的にはほぼ互角。
野村の方が長打警戒で、抑えるために必要な四球を与えている分だけ、印象面では石田のピッチングが上回っているようには感じるが、これは両者のスタイルの違いというだけ。

8回からは両チーム継投策に移ることになる。
ただ、野村の方は7回で103球と交代のタイミングには違いなかったが、石田は7回で85球。

この交代のタイミングが今日の勝敗の明暗を分けた。

8回表に登板の三上に対し、先頭の鈴木が真ん中付近に入ってきたスライダーを捉えると、レフトポール際へ特大の当たりが飛んでいく。
飛距離は十分で、あとは切れなければ、というところでそのままレフトスタンド上段へ飛び込み、同点本塁打となる。

また、8回裏はジャクソンがマウンドに上がり、桑原、石川を連続三振。
ただ梶谷、筒香には連続四球。
梶谷が盗塁を決めたことで、筒香には無理に勝負にはいかなかった。
ロペスの三遊間の当りに、ルナが飛び込んだがグラブを弾き内野安打。
そこでレフト前に抜けていかなかった所に、今日のカープの勝負強さが出た。
倉本にはインコース低めの縦スラで空振り三振を奪い、今日もジャクソンは吠えた。

9回表のマウンドには、守護神山崎康が上がり、1アウトから丸に対して投じたツーシームが高めに抜けた。
ホームランボールを逃さず右中間スタンドへ放り込む、文句なしの勝ち越し本塁打。

最後は中崎が締めて、見事逆転勝利を飾った。

DeNAのセットアッパー三上、守護神山崎康それぞれから本塁打を放って、同点、勝ち越し。
対するカープは、ジャクソン、中崎が無失点で切り抜けた。

先発投手が好投を続け、どうしても捉えきれないまま終盤までイニングが進んでしまった。
その試合で勝ちきるには、これしかないという、相手の勝利の方程式を崩しての終盤の一振りで決める逆転劇。

派手さこそないが、勝負強さを感じる良い勝利だったように思う。







【カープ情報】2016.08.11 広島対阪神 公式戦21回戦 薮田好リリーフで今季初勝利、チームの逆転勝利を呼び込む

2016年8月11日に行われた、広島対阪神の公式戦21回戦の試合結果

阪神 000 111 000|3
広島 010 000 40×|5

勝 薮田 1勝0敗
負 藤浪 5勝8敗
S 中崎 2勝4敗20S

【本塁打】松山7号、ゴメス20号

今日の先発は、九里対藤浪。
藤浪が立ち直っていなければ、打ち合いも予想されるところで、昨日実質完封負けの要因の一つとなった坂本は先発を外れた。
また、今度こそ、と言い続けてきた、松山が5番でスタメン起用され、本当に「今度こそ」に期待する。

まずカープ先発九里の立ち上がりは、緩急を使ったピッチングで内容も良い。
変化球でストライクが取れるし、決め球としても使える。
もちろん、ストレートでもカウントが稼げるし、江越を詰まらせたようにコースの間違いさえなければ十分通用する。

またカープの初回の攻撃は、田中に対して藤浪がカウントを取りにくるボールは高く、決め球のフォークは低めに決まって空振り三振。
ならばと、カウントを取りにくる初球をたたいた菊池はショートゴロ。
丸は初球ボールの後、2球目を三塁前へセーフティバントを決めた。
ルナの打席で、パスボールの間に二塁へ進んだが、やはり追い込んでからは低めに来る。
フルカウントからのフォークは落差がなかったため、バットに当たってファールとなり、最後は低めのストレートで詰まらされてセカンドゴロに打ち取られた。
田中の1打席目の内容で、追い込まれるまでの甘い球を仕留めていくという方向性は見えた初回だった。

九里の2回のピッチングは、カーブ、フォークの2つの縦の変化球、右打者のインコースへ沈むツーシームという、3種類の落ちるボールで阪神打線から3者連続三振を奪う。

そして2回のカープの攻撃で、先頭の松山がフルカントからの真ん中のスライダーをライトスタンドへ叩き込んだ。
久々の松山らしい弾道での本塁打ではあったが、正直なところ、これまでの不振を取り返すには、まだまだ打ってもらわないといけないくらい。

九里のピッチングは、一巡目は文句なしに近かったが、課題は二巡目。
もちろん、どの先発投手にも言えることで、九里だけに当てはまる訳ではない。
ボールになる変化球を振らされている、というのは阪神打線も理解しており、鳥谷、福留はボールになる変化球を見極めてきた。
こうなると急にストライクゾーンに変化球を入れ続ける、というピッチングには切り替えにくい。
そのストライク中心に切り替えるタイミングの隙を突かれ、原口にはインコースのツーシームがストライクゾーンに入り、レフト前タイムリーを打たれて同点に追い付かれる。
序盤であれば、インコースの低めに外れるようなツーシームを投げていたはず。

同点に追い付かれて、なおノーアウト1、2塁でゴメスを迎え、当然長打警戒というところで、最後はアウトコースのフォークで空振り三振。
スタートを切っていた福留を三塁で刺し、三振ゲッツー。
2アウト2塁となり、北條もアウトコースのカーブで打ち取り、何とか1失点で踏みとどまった。

しかし2巡目で捉えられ始めたということは、3巡目はもっと危険。
3打席目の鳥谷に勝ち越しタイムリーを浴びたのが5回表、そして同じく3打席目のゴメスに本塁打を浴びたのが6回表。
大量点を与えないピッチングで、粘りの姿勢は見えるが、最近はリリーフを多く継ぎ込んでいることもあり、今日に関しては長いイニングを投げてもらいたいという思いもある。

元来、リリーフ向きの投手と評価している九里だけに、その特徴が出てしまった失点の仕方かなと思える。
それでも6回3失点というピッチングは、十分合格点。

藤浪は6回に入っても150キロ超のストレートを投げ込んで、要所を踏ん張ってくる。
2アウト1、2塁で打席に入った松山は、低めのストレートに空振り三振。
やはり松山にもう一本欲しい展開になったが、これは次回にお預けとしておきたい。

7回からはカープは継投策に移る。
1番手としてマウンドに上がった薮田は、ここのところ同じことばかり書くようだが、何とかこういった僅差のビハインドでの登板をこなすことで経験を積んでいってもらいたい。
そして昨日指摘したばかりの、3者凡退というのをやってのけて、攻撃陣にリズムをもたらした。
藤浪を空振り三振、高山を高めのストレートで空振り三振、そして江越にはファールで粘られてフルカウントとなり、四球を出してしまえば、攻撃陣に昨日と同じ結果が待っていたかもしれない。
しかし、キレのあるストレートで空振り三振を奪って、三者連続三振で見事攻撃陣にバトンを渡した。

7回裏も続投の藤浪に対し、先頭の鈴木が詰まりながらもレフト前ヒット、安部は逆方向へのバッティングでレフト前ヒット。
會澤が送りバントを決めると、打球の処理をしようとして藤浪がボールに触れず、掴み直して一塁送球すると、おそらく握り損なったままの送球で、一塁へ悪送球となる間に1点を返す。

代走の赤松が二盗を決めるが、代打岩本は空振り三振で1アウト2、3塁と場面が代わる。
田中のファーストへの緩いゴロを捕球したゴメスが、本塁へ送球しようとした瞬間に天然芝にスパイクが引っ掛かったようにつんのめり、再び悪送球で、三塁ランナーに続いて、二塁ランナーまで本塁に生還して逆転まで持ってきた。
さらに丸の犠牲フライで、7回裏に計4点を奪い、5-3と試合をひっくり返した。

8回からはジャクソンがマウンドに上がり、2者連続ヒットでピンチを背負うが、原口を4-6-3の併殺打に打ち取り、ゴメスも低めの縦スラで空振り三振。
珍しくジャクソンがマウンド上で吠えた。
それだけ、リードしている展開でランナーを貯めたことを悔やんでいたのだろう。
そしてファールラインをまたぐ頃には、いつものジャクソンスマイルでベンチに戻る。

9回は中崎がきっちりと三者凡退で締めて節目の20セーブを達成。
そして薮田には今季初勝利が記録された。

リリーフで登板する投手が、三者凡退で抑えて攻撃に移る、というのがどれほど重要な役割を担っているのか、というのを経験できた試合だったように思う。
薮田が昨年先発で挙げたプロ入り初勝利も大事だが、リリーフで挙げたプロ入り2勝目も大事。
何とか、一軍に食らいついていってもらいたい。







【カープ情報】2016.08.10 広島対阪神 公式戦20回戦 ヘーゲンズリリーフ登板も1点届かず

2016年8月10日に行われた、広島対阪神の公式戦20回戦の試合結果

阪神 010 001 000|2
広島 100 000 000|1

勝 能見 7勝9敗
負 福井 2勝4敗
S 藤川 5勝5敗3S

【本塁打】なし

カープ先発の福井は、球数こそ要したものの三者凡退。
2ストライクを取った後、いつボールになるかストライクになるか読みにくいほどの荒れ球で、打者に的を絞らせないように見える。
2アウトからの鳥谷の二遊間の当りに、菊池が追い付いてアウトにし、ここのところの菊池の守備の動きのキレは凄味を感じさせると同時に、ようやく全盛時に近い動きが戻ってきたという印象。

また、カープの初回の攻撃は、能見に対し田中はセンターフライに倒れるが、菊池が高めに浮いたスライダーをセンター前ヒット、丸はフルカウントからインコースへのスライダーをライト前ヒットで1アウト1、3塁のチャンスを作る。
明らかに甘いコースにだったのは、菊池がヒットにしたスライダーのみで、ルナに対してはストレートの球威で押してきて、ルナも捉え損なっている。
さあ、どう捉えていこうかというところで、なんと能見がボーク。

セットに入ろうかと構えかけて、すぐに腕を下したところをルナが指摘し、ベテランらしからぬミスで1点を貰った。

ルナは、低めのスライダーで空振り三振となり、やはりボールの威力、キレは悪くなさそうに見える。
もらったチャンスは確実にものにしておきたいところで、新井は低めのボールになるチェンジアップを打たされて、当り損ないの三塁前のゴロとなってしまうが、サード北條が送球時にボールをこぼして一塁はセーフ。
チャンスは拡大したが、鈴木にしても低めのチェンジアップを振らされタイミングが合わず、立ち直られるともつれる展開が予想できる。
最後も低めのスライダーを引っ掛けて、際どいタイミングになったが三塁ゴロで追加点は入らなかった。

2回の福井のピッチングは、福留は菊池のポジショニングのファインプレーでセカンドゴロに打ち取るが、ゴメス、江越に連続ヒットを浴び、1アウト1、3塁となると、北條に初球をレフトへ犠牲フライを放たれて同点に追い付かれる。
ゴメスはバットの先端に当たったヒットではあったが、4人の打者に対しては全て高めのボールを打たれている。
2アウトから坂本をライトフライに打ち取り追加点は許さなかったが、これもスプリットが高めに行っていた。

ストライクは入るが、狙ったコースで打ち取れないということで、ゲームのコントロールをすることはできない。
良く言えば試合を壊さないピッチング、悪く言えば相手次第になってしまう。

2回のカープの攻撃は、下水流が簡単にアウトコースのチェンジアップで簡単にショートゴロに打ち取られてしまうが、會澤はスライダーを逆方向へ打ってセンター前ヒット。
福井はスリーバント失敗でランナーを送れなかったが、田中はインコースのスライダーをカット気味に払ったようなバッティングを見せると、三塁後方、三塁線のわずか内側へ落ちる二塁打で2アウト2、3塁。
しかし、菊池は見逃し三振で得点ならず。
菊池の見逃したボールは、振っていったとしても、とてもヒットにできるようなボールではなかった。

3回の福井は、ようやく低めの良い高さにスプリットが決まり、三者凡退に抑える。
また、3回裏のカープの攻撃は、1アウト1、2塁のチャンスを作るが、鈴木はタイミングを外されてサードファールフライ。
そして、下水流は、能見に子供扱いされて空振り三振。
アウトコースのスライダーを見逃し、インコースのストレートを見逃し、ボールになる低めのチェンジアップで空振り三振というもので、思い通りに打ち取られている。
以前の能見との対戦でも同じことを書いたことがあるが、かつての鈴木の立ち位置が、現在の下水流。
鈴木も能見の投球技術に翻弄されて今がある。
ここで跳ね返せるかどうかで、下水流の今後が決まる。

能見が初回から調子を維持しているのに対し、福井は3回から調子を上げてきた。
どちらが先に根負けするかという状態となってきていたが、先にピンチを迎えたのは福井。
5回表は、1アウトから江越にセンター前ヒットを打たれると、相当足を警戒して一塁牽制を繰り返した。
狙い通りスタートを遅らせ、二塁送球でタッチアウトのタイミングだったが、送球がワンバウンドとなった分、田中のタッチが緩んで盗塁を決められ、坂本には四球を与えてしまう。
能見に送りバントを決められ、2アウト2、3塁となってカープキラーの高山を打席に迎えるが、今日の高山は福井に対してタイミングが合っていない。
合わせただけのライトフライでピンチを凌いだ。

さて、能見のピッチングが良いとは言っても、すんなり抑えられ続けているわけではなく、4回で80球と、ある程度の粘りのある打撃は見せている。
100球を迎えるタイミングで捉まえにかかるとすれば、5回、6回当りにチャンスを作って一気に決めたい。

その5回裏の攻撃は、先頭の菊池が追い込まれてから、ショート内野安打を放つ。
昨日は、菊池の足の揺さぶりで7回裏の追加点を生んだだけに、じっくり攻めていきたいところではあったが、丸はファーストストライクを打ちにいってセカンドゴロ、二塁封殺。
丸が一塁に残ったことで、今度こそ足で揺さぶる攻撃を見せていきたい。

ルナの打席では、牽制あり、ウエストありで、意図のある攻撃ではあったが、インコースで詰まらされてセカンドフライ。
新井は、アウトコースのボールからストライクになるスライダーで見逃し三振。
5回裏では、まだ捉まえることが出来ない。

逆に捉まったのは福井の方だった。
6回表の先頭打者荒木がセーフティバントを狙ってくるが、サードルナが素手で捕って一塁送球、アウトにした。
ただ、ここで何故か福井は田中の方を向いて笑っている。
真意は分からないためこれ以上はコメントしないが、続く鳥谷には全くストライクが入らず四球を与え、結果その鳥谷に勝ち越しのホームを踏まれている。
このイニングでは、序盤のようにスプリットが高めに浮いており、内容は一転して悪くなっている。

そして6回裏はすんなり三者凡退に抑えられるが、予想外だったのは7回からの継投策。
先発の可能性を示唆されていたヘーゲンズがマウンドに上がる。
先頭の能見に四球を与え、これが失点につながれば試合が終わるというところで、高山を4-6-3のゲッツーに仕留め、荒木もセンターフライに打ち取って、結果的にはすんなり抑えたと言えるのだろうか。

さて、7回裏も能見が続投し、2アウトを取って菊池を迎えるところで、安藤にスイッチ。
少なくとも代打小窪、田中はそれまでの打席通り、良いところなく抑えられており、好リズムを作った上での投手交代。

菊池は、アウトコース低めのボールになるフォークにバットを投げだすように食らいつき、セカンドの頭を越すセンター前ヒットで出塁する。
すかさず阪神は安藤から高橋聡にスイッチし、ワンポイントで丸を抑えにかかる。
そして空振り三振に打ち取られて、7回裏も得点ならず。

カープ打線が陥りやすいパターンとして、初めての対戦となるスタメン捕手には苦労する傾向がある。
この試合では坂本が当てはまる。
もちろん、今日の能見であれば、そうそう点を取って行ける様子もなかったし、原因は一つではないと思う。

8回9回は、ともに前回登板では失点したものの、7月の1ヶ月間無失点を継続した藤川とマテオが控えている。
左の代打は、安部、西川、岩本、松山がいるが、確実に打席に立てるのは、下水流と投手の打順のところの2人だけ。
その前にチャンスメイクできるか否かで、状況が変わってくる。

まずは8回にマウンドに上がったのはマテオ。
先頭のルナは、荒れ球に対して、高めのゾーンを軽く合わせて三遊間の深いところに打球を転がし、内野安打で出塁。
代走赤松を送り、今度こそマテオをじっくり足で攻めたてるかと思いきや、今日はとにかく動かない。
新井は低めのストレートで詰まらされ、4-6-3のゲッツーでランナーがなくなった。
鈴木はじっくり見極め四球を選ぶと、下水流の代打には松山が起用される。
先日の岩本への代打松山と同じ匂いのする起用で、7月からの不振が続く下水流の代打に、7月からの極度の不振が続く松山を起用。

だからこその、得点圏にランナーがいない場合での代打ではないのかもしれない。
ようやくヒットが生まれ、2アウトながら1、2塁で、會澤に代打安部を起用。
しかし2球で追い込まれ、縦スラにバットが回って空振り三振。

正直なところ、9回表を無失点で切り抜け、9回裏に菊池まで打順が回ることが最後の望みという状況。
その9回表のマウンドには薮田が上がる。
最近の起用方法からは、かなり期待をかけているというのは伝わってくる。
昨年の先発起用時とは違い、頻繁に一軍のマウンドに上がる機会があることで、場馴れしてきた面はあるかなと思える。
もちろん、落ち着きが出てきたことで、ストライク先行出来ていれば、それはそれで落とし穴にも嵌ることはある。
2アウトで、今日ノーヒットの8番打者を迎えて、あっさり四球を出してしまうのも、改善していかなくてはいけない。
そのせいで、阪神打線でもっとも調子のいい原口を代打で出させることにも繋がった。
途端にコントロールも乱れ、連続四球でマウンドに野手が集まることになり、すんなり9回裏の攻撃にも移れない。
このリズムで失点すれば、最終回の反撃ムードに水を差す。
今日ノーヒットの高山にタイムリーを打たれ、阪神側に勢いを与えた状態で試合を終えてしまうのだけは避けたいところで、何とかライトフライに打ち取った。
今は無理でも、今村のように3人でピシャリと抑えて、最終回の反撃を待つ、という投手になってもらいたい。

9回裏のカープの攻撃は、藤川に対し、代打西川を送ったところから始まる。
日曜日の巨人戦で、サヨナラ勝ちを収めた時と同じ打順を再現していることになる。
その西川はセカンドゴロに倒れて1アウト。
田中は、先に追い込まれてしまったが、そこからは藤川の方が意識したのかストレートでボール連発となり、四球でランナーを出すことが出来た。
菊池はストレートには十分ついていけていたが、勝負球に選択したのは緩いカーブ。
頭になかったボールなのだろう、意表を突かれたように、全く反応できずに見逃し三振。

丸の打席で、追い込まれてから田中が盗塁を決めたが、田中がどうこうではなく、チームとして足で揺さぶるのが遅すぎた。
丸がフルカウントから四球を選んで、打席にはルナの代走に出てそのまま守備に就いている赤松が向かう。
左の代打としては岩本もいる中で、そのまま打席に向かい、3-0から1球見逃しストライク。
しかし、次のストレートも見逃した。
ちょっと固まっているような様子で、フルカウントからはカット気味にスイングしており、ヒットゾーンへ飛ぶ可能性は低くそうに感じる。
最後はすっぽ抜けて四球を選び、2アウト満塁で新井が打席に向かう。

ここまでお膳立てされれば、結果がどうあれ納得できる。
決して中途半端なスイングにならないよう、集中して臨んだ打席だったが、力負けしたライトフライでゲームセット。

新井に対しては全球ストレート勝負。
それ以外にも、今日は、坂本のリードにやられてしまった感が強い。
今日のヒット1本で、明日の松山のスタメンは固いだろうから、今度こそ、という思いで明日を迎えてもらいたい。





【カープ情報】2016.08.09 広島対阪神 公式戦19回戦 石原復帰戦でジョンソン打で奮闘、そして粘投で11勝目

2016年8月9日に行われた、広島対阪神の公式戦19回戦の試合結果

阪神 000 021 000| 3
広島 005 000 41×|10

勝 ジョンソン 11勝6敗
負 岩貞 5勝7敗
S -

【本塁打】鈴木16号

石原が復帰し、ジョンソンとのコンビで臨むこの試合は、少なくともジョンソンの集中力は高いはず。
先頭の江越には粘られたが、イライラする様子も見られず、スライダーのキレ、ストレートの球速ともに申し分ない。
3番の狩野には詰まりながらセンター前ヒットを打たれたが、完全に芯でとらえられる鋭い打球はなく、安心できる内容で、初回を無失点で抑えた。

また、岩貞に対するカープ打線は、前回こそ大量点を奪ったが、あの試合は岩貞の自滅によるもの。
これまで通り、粘りの攻撃を見せて終盤までに捉まえたい。
その初回のカープの攻撃は、2アウトから丸がインローへのスライダーを巧く捉えて、ライト線への二塁打で出塁し、チャンスを作ったが、ルナはフルカウントまで粘った末に高めのストレートで空振り三振。
まだ初回は球威十分というところで抑えられたが、各打者ともにまずまず粘れている。

2回のジョンソンのピッチングは、際どいコースが外れてしまい、球数は多くなってしまっているが、ボールそのものは全く問題ない。
ただ、ボールになるスライダーに手を出していた初回の反省なのか、2回はスライダー、カットボールは当てにきて、ファールにするようになっている。
先頭の原口は四球でランナーを出してしまい、ゴメスには粘られたがセンターフライ、北條にも同じく粘られたがセンターフライ。
新井良に対しても、やや粘られていたことで、ルナが間を取りにマウンドへ向かうと、ジョンソンはボールを長く持ってタイミングを変えてきた。
しかしカーブが真ん中に入ると、新井良に芯で捉えられ、強い当たりのサードライナーをルナが弾いてヒットとなる。
2アウト1、2塁となったが、打席に入ったのが岩貞ということで、空振り三振を奪ってピンチを断った。

ジョンソンが3回に入って、ややペースアップの兆しを見せると、3回裏のカープの攻撃では、先頭の石原が粘って、最後は真ん中に入ってきたスライダーをレフト前ヒット。
そして誰もがジョンソンの送りバントを想像していたシーンで、ジョンソンがやってくれた。
送りバントの構えから、一転バスターで高めのカーブを振りぬくと、前進守備の左中間を抜けていく二塁打で、ノーアウト2、3塁。
田中は初球、背中付近に死球を受けてしまい、満塁と場面が変わって菊池が打席に向かう。

菊池は追い込まれたものの、インハイのストレートに全く力負けせずに振りぬくと、ライナーでレフト前に抜けていくタイムリーで1点先制。
丸はフルカウントまで粘って押し出し四球を選び、ルナはレフト前へ2点タイムリーヒット。
新井は四球を選んで、再びノーアウト満塁となり、打席に鈴木が向かうところで、早くも岩貞から松田に交代となる。

阪神のリリーフ陣の中でも、ストレートの威力はチーム屈指の松田と、ストレートには滅法強い鈴木の対決は見もの。
しかしストライクが入ったのは1球のみで、押し出しの四球で5点目。
下水流に対しても3-0というカウントで、もうストレートしか待たなくていい場面ではあるが、低めのストレートを打って三塁ゴロとなり、5-2-3の併殺打。
一塁はセーフのタイミングにも見えたが、特に抗議をすることもない。
20160809下水流一塁

3-0から打っていく姿勢は良いにしても、押せ押せムードが一転併殺打を打ったという結果が、監督、一塁コーチ、選手の足を鈍らせたというのであれば、油断に繋がりはしないだろうか、もう1点を取ることが重要とは考えていないのだろうか。

ともあれ、5点のリードを奪ったという事実は変わらない。
ただ、約1時間30分ほどかかって、序盤3回を終えたという試合時間を考えると、ジョンソンがスイスイとテンポよく打ち取っていけば、中だるみもなく攻撃に集中して試合を進められる。

ところが、4回表には無失点で切り抜けたものの、2アウトから連打でピンチを背負った。
4回裏は松田の前に、田中、菊池、丸が三者凡退で打ち取られ、5回表には先頭の代打坂本にライトのフェンス直撃の三塁打を打たれると、1番の江越にはライト線へタイムリーツーベースを打たれて1点を返される。
鳥谷には割と捉えられた当たりのレフトフライで、江越がタッチアップで三塁へ進むと、狩野のライト前タイムリーヒットで3点差に迫られる。
4番の福留はショートゴロ併殺打に打ち取って後続は断ったものの、3回裏に奪った5点で十分逃げ切れるというムードはなくなった。

この試合からは、ヘーゲンズの先発転向に伴い、今村が勝ちパターンの7回を担うことになっている。
3点差に迫られた展開を踏まえ、理想を言えば、ジョンソンに7回まで投げ切ってもらって、ジャクソン、中崎で逃げ切りたい。
が、もっと理想的なのは中盤に追加点を奪う展開。

しかし5回裏の攻撃も、代わったサターホワイトに抑えられ、追加点の入らない展開。

ならばと6回表のジョンソンの踏ん張りに期待したいところで、先頭の原口に対しては決め球として選択したスライダーが高めに入り、レフト前ヒットを打たれると、ゴメスには低めのチェンジアップでやや体勢を崩したものの、緩急差がなくなりつつある状態では効果が薄い。
力で持っていかれて、左中間突破のエンタイトルツーベースで、ノーアウト2、3塁。

北條にはライトへ犠牲フライを打たれて2点差に迫られ、状況的に、もう1人でもランナーを出せば、イニング途中でも交代もあり得る。
1アウト2塁で、新井良に対してフルカウントとなり、最後はインコースのスライダーで詰まらせてサードゴロ。
2アウトとなり、代打の中谷を渾身のインコースのストレートで見逃し三振を奪い、後をリリーフ陣に託すことになる。

その前の6回裏の攻撃では、石原、代打小窪、田中の3人が打席に向かい、少なくとも1人はヒットになっていてもおかしくないという打球を放っているが、結果三者凡退ということで重苦しい雰囲気にはなっている。

そして7回からは今村がマウンドに上がり、良い意味でマイペースという投手だけに、相手の追い上げムードを感じることなく投球できる。
先頭の江越は、追い込んでからも力強いスイングで簡単に打ち取らせてくれず、それどころかピッチャー返しの強いライナーを放った。
このセンター前に抜けようかという打球に、菊池が追い付いて一塁をアウトにするのだから痺れる。
7回からは何が何でも逃げ切る、そう気持ちを切り替えたような空気になっている。
2アウトからは原口に上手くライト前に持っていかれたが、4番福留をセカンドゴロに打ち取って、7回を今村が締めた。

こうなると、8回はジャクソンが相手の反撃意欲を断つような、圧倒的な投球を見せ、中崎が仕上げるというパターンを期待したい。

その前にまず、逃げ切るんだという集中力の高まりと、序盤で岩貞をマウンドから降ろし、リードを保っていた効果がようやく表れる。
ビハインドの展開で、松田、サターホワイトと繋ぎ、島本の回跨ぎで、勝ちパターンの投手を継ぎ込めないまま終盤を迎えていた阪神投手陣の継投の隙を突いた。
先頭の菊池が出塁し、ようやく足で揺さぶる攻撃が出来た。
丸の打席では盗塁警戒でコントロールが徐々に定まらなくなり、初めてスタートを切ったのはフルカウント後。
そこで四球を奪ってノーアウト1、2塁。
ルナは倒れたものの、新井がレフト前タイムリーヒットで球場の雰囲気を再度盛り上げた。

続く鈴木のライトへのスリーランは試合を決定づけた一撃となったが、これはライト方向へと吹く風にも乗った。
右方向への意識が生んだ本塁打と言えるだろう。

大量点を奪ったものの、ちょっと拙い攻撃で追加点が奪えず、停滞していた流れを、この試合中に打ち払えたことで、何も引きずることなく明日の試合に向かっていける。
リリーフの配置転換初戦で、今村とジャクソンがきっちりと機能したことで、とりあえずの不安も感じずに済む。

9回のマウンドは、点差が開いたことで、一軍復帰を果たした一岡が上がり、故障前と同じパフォーマンスを見せてくれたのも心強い。

終わってみれば大差の付いた試合ではあったが、反省すべきところもある。
ただ、一生懸命プレーしているのは伝わって来ているということは、付け加えておきたい。





【カープ情報】2016.08.07 広島対巨人 公式戦18回戦 岡田肩の違和感で降板も、チームは9回2アウトランナーなしからの逆転サヨナラ勝ち

2016年8月7日に行われた、広島対巨人の公式戦18回戦の試合結果

巨人 003 110 200|7
広島 030 011 102|8

勝 今村 3勝4敗
負 澤村 3勝2敗27S
S -

【本塁打】會澤6号、阿部8号、マイコラス1号、安部4号、ギャレット17号、菊池11号

巨人先発のマイコラスは、昨年は13勝3敗、今年も2勝0敗と、とにかく負けない投手。
来日してから通算3敗のうち、1敗はロッテが付けたもので、セ・リーグ相手には2敗しかしていない。
その2敗と言うのが、カープ戦ということになる。

また、カープ先発の岡田は、先週打線好調のDeNA打線に対し、真っ向勝負を挑んで、チームに勝利を呼び込んだ。
先週同様のピッチングが出来れば、チームに勢いをもたらしてくれる可能性は十分。
入団以来、100球以上投げたのは3試合しかなく、リズムの良さにも期待したい。

その岡田の立ち上がりは、先頭の長野に対しては、初球こそカーブでストライクを奪ったが、後はストレートで振り遅れさせた。
150キロ超のストレートも記録し、これは相当調子が良さそう。
好調の坂本には、というよりは右打者には変化球を織り交ぜ、まったく弱気な様子は見せず、文句なしの三者凡退。

カープのスタメンには、5番岩本の名前があり、松山への復調猶予期間が過ぎたことを意味する。
とは言っても5番で起用するのは思い切ったもの。
マイコラス攻略にも重要な役割を担うことになる。

カープの初回の攻撃は、1アウトから菊池がアウトコース低めのボールになるスライダーを、バットを投げだすように打球を転がすと、一二塁間へ緩い打球が転がる。
菊池が全力疾走で内野安打をもぎ取り、初回からマイコラスにプレッシャーをかけに行く。
丸に対しては3-0となってから立て直し、丸はセカンドゴロで二塁封殺。
新井はカーブを強く叩いたもののショートゴロで得点ならず。
昨日から変化球を強く叩いたものの内野ゴロ、というシーンが多い。
巨人バッテリーに巧く攻められているという印象が強く、何とか逆方向への打球を増やして、流れを変えていきたい。

2回表の岡田のピッチングは、阿部から高めのストレートで空振り三振を奪い、クリーンアップに対しても十分球威で押していける。
ただ、村田にはカーブを貯めて打たれて、投手強襲のセンター前ヒット。
そしてギャレットを打席に迎えるが、先週の対筒香のピッチングを踏襲して、インコースへのストレートを投げ込んだ。
しかし詰まりながらもライト前ヒットを打たれて、1アウト1、2塁。
ボールは悪くないので、自信を持って投げられればこのピンチも凌げるはず。
脇谷に対してもストレート勝負で、セカンドゴロに打ち取り、併殺崩れで2アウト1、3塁。
小林を打席に迎えるが、ここは先週とは違い、次打者がマイコラスということで慎重に攻めていき、敬遠気味の四球で満塁策。
そして、しっかりとマイコラスから空振り三振を奪って、ピンチを断った。

2回裏のカープの攻撃は、先頭の岩本がインローへの変化球についていき、良く粘って球数を稼ぎ、最後は三振に打ち取られたものの悪いバッティング内容ではない。
1アウトから鈴木は、ちょっと強引にレフト前ヒットを放ち、安部はライト前ヒットで、鈴木は三塁を狙って走塁していたが、二塁ベースを回ったところで滑ってしまう。
1アウト1、2塁で會澤が打席に向かい、昨日の満塁での併殺打の借りを返したい場面。
それにしても、今日のマイコラスは、最速では140キロ後半が出ているが、大半は140キロそこそこ、変化球のキレが良くて空振りするという打者も少ない。
十分捉まえるチャンスはあるように思える。

會澤は追い込まれてからの、外のスライダーもファールで粘り、マイコラスはちょっとイライラした様子を見せた。
それでもストライクを投げ続けるマイコラスは流石だったが、逆にこれが仇になる。
フルカウントから5球ファールで粘り、最後の甘く入ったスライダーを振り抜くと、高い軌道で左中間スタンドへ飛び込むスリーランで、3点先制した。

3回表の岡田のピッチングは、先頭の長野を、アウトコースのストレートの球威で押し込んでセンターフライに打ち取る。
ただ、2番の橋本到にはどうも投げにくそうで、1打席目もボール先行となっており、この2打席目も3-0。
フルカウントまで整えたものの、最後は大きく抜けて四球。
さらに坂本に対してはストレートの四球で、1アウト1、2塁。

橋本到の打席でも、坂本の打席でも肩を回したり、胸を逸らしたりで、何かしら違和感を感じていたのかもしれない。

このタイミングでマウンドに野手が集まって気持ちを切り替えてもらいたいところではあったが、阿部への初球のスライダーが引っ掛かってワイルドピッチとなり、1アウト1、3塁に場面が変わる。
この時点では置きにいったようなストレートになってしまっており、球威は感じられない。
そしてインコースへのストレートをフルスイングされ、ライトスタンドへの同点スリーランを浴びてしまう。

村田をアウトコースのストレートでショートゴロに打ち取ったものの、ギャレットに対しても抜ける球が多く、ちょっとアクシデントのような状況に見えてくる。
狙った通りにコントロールできなくなっているのは明らかで、次にピンチを背負った際には切り抜けられる可能性は低い。
ギャレットに四球を与え、その不安通りであれば嫌なランナーを出したことになる。
脇谷に対してもボール先行で、球速も140キロそこそこ、変化球は全て外れるという苦しい内容。
置きに行ったストレートしかストライクが入らず、何とかインコースのカットボールで詰まらせてセカンドゴロに打ち取って追加点は防いだ。

両チームともに中盤くらいからは継投策を考えないといけない状況で、その前にカープとしては再度リードを奪っておきたい。
3回裏のカープの攻撃は、菊池がセンター前ヒットで出塁したが、丸が空振り三振。
あまりマイコラスに対して空振りすることがなかったカープ打線が、変化球に対して空振りが増え始めた。
新井もカーブに対してはタイミングが合わなかったが、追い込まれてからのストレートをライト前ヒット。
菊池が三塁を陥れ、1アウト1、3塁となり、今日のキーマンの岩本に打席が回る。
一打席目で高めのストレートで空振り三振を奪われているだけに、変化球に対しては付いて行くのがやっと。
タイミングを外され続けて、インコースのカットボールで見逃し三振。
鈴木の良い角度で上がったライトへの打球は、もうひと伸びを欠いてライトフライ。

そして4回表のマウンドには、肩の違和感ということで岡田の姿はなかった。
試合後に登録抹消が決まり、この時期にアクシデントというのは痛いが、しっかり治して戻ってきてもらいたい。

そしてマウンドに上がった薮田の投球にこの試合の命運を託すことになるが、あまりに酷な場面での緊急登板。

先頭の小林をライトフライに打ち取り、マイコラスは続投するという意味で打席に入る。
ボール先行の後、高めのストレートをひっぱたくとレフトスタンドに飛び込む本塁打で勝ち越された。
まだ試合の行方は分からないが、3試合連続で先制し、3試合連続で逆転されたことになる。

岡田のアクシデントによる緊急降板のため、どんどんリリーフ陣を継ぎ込んでいける展開ではなく、リードを奪われたとはいえ4回裏のカープの攻撃で、薮田に代打を出せなかった。

投手起用が、またもや後手後手に回ることになるという悪循環。

そして先頭の坂本にはストライクが入らず、逃げの投球にも見えることから、ムードは良くない。
阿部にライト前ヒットを打たれ、ノーアウト1、3塁。
村田のボテボテの三塁ゴロがタイムリー内野安打となり、ギャレットには四球でノーアウト満塁。
あとは一方的な展開を覚悟するが、浅いライトフライ、ライトへのファールーフライでタッチアップできず、マイコラスをショートゴロに打ち取って、1点で凌げたのは相当助かった。
薮田に関しては、こういう最少失点で凌ぐ投球を身につけて、大崩れしない投手になってもらいたい。

5回裏の攻撃で、カープ打線は何とか終盤の展開に期待をつなぐ。
菊池のセンター前ヒット、丸のセカンド内野安打と悪送球の間に1アウト2、3塁のチャンス。
新井は右打ちを見せて、セカンドゴロの間に1点を返して、2アウト3塁に場面が変わる。
そして2三振の岩本に代えて、代打松山を送る。
スタメン抜擢に応えられなかった選手と、スタメン落ちした選手が交代することに、試合を勢い付ける力はなく、松山がバットを折られてのセカンドフライで1点届かず。

6回裏の安部が本塁打を放ち同点に追いついても、7回にはギャレットに勝ち越しツーランを浴び、そして7回裏の反撃は1点どまり。
徹底的に心を折られる巨人の攻撃に、どうあっても1点差負けをさせたい意志を感じるのは考え過ぎだろうか。

この表現が適切かどうかは分からないが、首位攻防戦だからこその死闘。
これだけの執念を見せた試合が、次に繋がらない訳がない。

9回裏は、澤村に対し、先頭の代打西川はストレートを捉えた当たりの左中間へのフライ、田中もストレートを捉えた当たりの右中間へのフライ。
ともに良い当たりではあったがセンター橋本到のグラブに収まり2アウト。

そして9回2アウトとなり、菊池は澤村のストレートを狙い打った。
打った瞬間に分かる特大の同点本塁打。
この瞬間、体が震えるのを感じた。

丸もフルカウントまで粘って四球を選ぶと、新井は高く浮いたスライダーを振り抜いた。
芯を食った打球は、おそらくラインドライブがかかって外野手にとっては、捕りにくい打球となっていたのだろう。
レフト松本がランニングキャッチを試み、グラブに当てながらも後逸し、ボールがフェンスに到達する間に丸が一塁から生還し、サヨナラ勝ち。

石原の負傷で始まった一週間は、岡田の肩の違和感による緊急降板という形で締めくくられた。
非常に辛い、長い一週間だったが、それでも2日後にはまた6連戦が始まる。

別にゲーム差が開いていたからと言って油断していた訳でもないが、巨人は迫ってきた。
思えばこの3連戦は、巨人は菅野が離脱し、カープは岡田が故障した。
中崎が打たれて敗戦投手になれば、澤村もサヨナラで敗戦投手になった。
本塁打の打ち合いにもなったし、逆転、逆転、また逆転という打線の意地もぶつかり合った。

巨人の追い上げてくる怖さを十分感じ、まさに勝って兜の緒を締めよ、という3連戦の3戦目だったように思う。


あとは、岡田が軽傷であることを祈るのみ。







【カープ情報】2016.08.06 広島対巨人 公式戦17回戦 2試合連続1点差負け

2016年8月6日に行われた、広島対巨人の公式戦17回戦の試合結果

巨人 010 020 000|3
広島 200 000 000|2

勝 大竹 4勝1敗
負 黒田 7勝7敗
S 澤村 3勝1敗27S

【本塁打】なし

過去何年も追いかける立場だったからこそ分かる展開がある。
首位チームに対し、ここで同一カード3連勝できれば、優勝の望みが出てくる。
そうやって挑んで3連勝出来ずに跳ね返され、やはりダメかという歴史を繰り返してきた。
またクライマックス進出を掛けて、終盤のペナントレースを戦っていく際には、勝負を掛けるのは9月だったはず。

3連戦の初戦を落としたからと言って、戦い方を変えていく時期ではなく、また巨人が迫ってきたからと言って、焦る必要もない。
いつも通りの気持ちで挑んで、普通に1つ勝ってくれれば、勝手に相手が焦りだす。

平常心で臨むとあらば、黒田ほど適任はいない。
極端にいえば、今日の試合に勝っても負けても、次の先発登板に引きずらない投手。
200勝まであと1つという試合で、プレッシャーで固まってしまった野手陣にとっては、今日の試合に対するプレッシャーはないに等しいのではないだろうか。

そして黒田の立ち上がりは、いきなり1アウト1、3塁のピンチを背負って、4番の阿部を迎える。
ただ、會澤との久々のバッテリーということで、配球面で新味がある。
左打者に対しては、とにかくフォークが多く、阿部をフォークで空振り三振に打ち取る。

また初回のカープの攻撃は、1アウトから菊池が三塁線を破る二塁打で出塁すると、丸は逆球で内に入ってきたスライダーを、ライト前に弾き返して、タイムリーで1点先制。
2アウトになってからは、鈴木は2-0からの真ん中高めのストレートを高く打ち上げてしまうが、深く守っていたセンター橋本到の前で弾み、こちらもタイムリーで1点追加。
さらに2アウト1、3塁というチャンスは続くが、松山が追い込まれたことで、鈴木は二盗を仕掛ける。
どちらかと言えば、ダブルスチールという走塁ではなく、単独盗塁かエンドラン的な作戦のように思えたが、松山はボールを見逃して、小林は二塁送球。
タイミングはアウトだったため、二塁手前で止まってランダンプレーに持ち込み、新井の本塁突入を待ってみたが、上手く行かずにタッチアウト。
2点どまりとなった。

さて、黒田のフォーク多投というのは、逆に考えると、ツーシームで内野ゴロを打たせて省エネ投球することが出来ないとも言える。
打ち取ったような当たりがヒットになっている場合もあったが、ランナーを常に背負ってのピッチングで、非常に苦しい状態が続く。

カープの攻撃で、非常に残念だったのが3回裏。
田中ヒット、菊池四球、丸当たり損ないのファーストゴロが内野安打でノーアウト満塁。
ここでルナはシュートに詰まらされて、ライトへの浅いファールフライ。
新井は初球の真ん中高めのスライダーを見逃し、インコースのシュートを打たされてのサードゴロ、5-5-3の併殺打で無得点に終わった。

5回表の黒田のピッチングでは、先頭の長野が二塁打、橋本到が送りバントで1アウト3塁。
ここで坂本のレフト前へのタイムリーで同点に追い付かれるが、当り自体は良くはなく、体勢を崩しながらもバットに当てることで入った得点で、残念ではあるがここまではまだ仕方のない失点。
しかし、阿部に繋がれ、村田にはアウトコース高めにスライダーが浮いてしまい、打った瞬間はバックスクリーンへのスリーランを覚悟した。
しかし、フェンス手前でもうひと伸びを欠き、丸がフェンスにぶつかりながらもグラブに収めるか、というところだったが衝突の衝撃でグラブからボールがこぼれ、勝ち越しタイムリーとなってしまう。
さらに1アウト2、3塁でギャレットを打席に迎え、これ以上の失点は避けたいところで、ギャレットにはインコースのスライダーで三振を奪い、脇谷も当てただけのライトフライで、追加点は防いだ。
この5回にはフォークを投げることが出来なくなっており、球数が多くなっている影響で、制球しきれなくなっているという弊害も出てしまった。

6回からは今村がマウンドに上がり、良い形で内野ゴロの山を築いて三者凡退。

すると6回裏の攻撃では、新井が抜けたチェンジアップを捉えて左中間を破る二塁打で出塁すると、鈴木はスライダー攻めをものともせずセンター前ヒットで1アウト1、3塁。
ここで巨人は戸根にスイッチすると、カープも代打小窪を送る。
その初球が死球となって満塁となると、會澤は2-1からスライダーを読み切ってフルスイング。
しかし、巨人バッテリーとしてもゲッツーを取るためにスライダーを選択している。
甘くなるか、ならないか、その紙一重の差が非常に大きな結果の違いをもたらす。
低めに決まり、強い打球がショート正面へ飛び、6-4-3の併殺打で、この試合2度目の満塁のチャンスを、同じく併殺で潰してしまう。

こうなってくると、回跨ぎの今村が勢いを止めることを期待するしかない。
先頭の橋本到のライト前ヒット、盗塁、坂本四球で、ノーアウト1、2塁で、勢いに乗った攻撃をされている。
しかしここから、阿部、村田、ギャレットを抑えきった。
効果的にフォークを使って、見事なリリーフ。

今村が巨人へ傾きかけた流れを止め、打線は今村の好投に応えたい。

7回裏のカープの攻撃は、先頭の代打下水流は中途半端な空振り三振。
田中は、戸根の荒れ球を見極めて四球を選ぶが、菊池はタイミングをずらされてショートフライ。
2アウト1塁で丸が打席に向かうということは、田中の盗塁でワンチャンスを掴みに行くことも考えられる。
ここのところ、走塁死が多くなっているだけに、あえて走塁で突破口を開く勇気も必要になる。
失敗すれば、素直に敗戦を受け入れる、そういう動きはなく、丸が空振り三振で、7回も無得点。

8回はジャクソン、9回は中崎が無失点で抑えれば、巨人も8回はマシソン、9回は澤村に抑えられ、2試合連続で1点差で敗れた。
球際の強さが少し足りない、満塁のチャンスで併殺2つ。
負けるときはこんなもの。
相手が強いというのを認めた上で、1点差勝負で敗れたというのは、展開一つで状況は変わる。

今は耐える時期かと思う。





【カープ情報】2016.08.05 広島対巨人 公式戦16回戦 今季初3連敗

2016年8月5日に行われた、広島対巨人の公式戦16回戦の試合結果

巨人 001 010 012|5
広島 011 000 101|4

勝 マシソン 8勝2敗1S
負 中崎 2勝4敗19S
S 澤村 3勝1敗26S

【本塁打】會澤5号、ギャレット16号

先週の巨人戦は、長野の先頭打者本塁打で出鼻をくじかれて始まった。
そしてカープ先発の野村は、先頭の長野に対しフルカウントまで粘られ、センター前に抜けようかというライナーを放たれた。
しかし、何故そこにいる、という菊池のポジショニングが野村を助け、ファインプレーで試合が始まった。
2番の橋本到に対してもフルカウントとなり、慎重になっているのはもちろん、巨人打線が振れているのがよく分かる。
ただ最後は見逃し三振を奪い、坂本も低めのチェンジアップでバットの先に当てただけのショートゴロに打ち取り、三者凡退で立ち上がった。
とにかく菊池のプレーが、このイニングの全てだった。

また、松山の打撃に上昇の兆しが見えた昨日の試合を受けて、今日は5番でスタメンとなっている。
また前回登板では、菅野から2本塁打を放っている田中は、空振り三振という1打席目となってしまう。
菊池に対してのボールは、アウトコースの変化球が大きく外れるなど、150キロ超のストレートを連発していた前回の立ち上がりのような圧倒的なボールが見られない。
丸に対するストレートの最速は145キロで、しかも真ん中付近に集まる。
これならば捉えることは可能で、丸はレフト前ヒットで1アウト1、2塁のチャンスを作る。

ルナは若干タイミングを外されたものの、巧くバットの先に乗せて左中間方向へ打球を飛ばすが、レフトフライに倒れる。
その間に、菊池がタッチアップで三塁に進み、2アウト1、3塁。
そして早速松山にチャンスで打順が回ってきた。
追い込まれたことで、ダブルスチールを仕掛けるものの、小林は冷静に菅野に返球して、三塁ランナーの菊池を引っ掛けようとする。
菊池もスタートを切らずに2、3塁になるが、松山は低めに決まったワンシームに対し、ショートゴロに打ち取られた。

両チームとも集中してプレーしているということが言える。
2回表には、1アウトから村田に低めのカットボールをセンターへ大飛球を飛ばされる。
野村自身は、打たれた瞬間に本塁打を覚悟して、マウンド上でうつむいたが、打球はフェンス直撃で二塁打になる。
まさに命拾いという結果に、野村は気を取り直してギャレットをライトフライに打ち取る。

2回裏には、會澤がスライダーを貯めて打ってバックスリーンへの本塁打で先制するが、直後の3回表には、先頭の小林のショートゴロを田中が弾いてしまってエラーでランナーを出してしまう。
このランナーを生還させてしまったというところが、もつれた展開になったきっかけだろう。

菅野がアクシデントで4回で降板してしまうなど、予想外の展開もあったが、勝負の分かれ目となったのは、いろいろ思い当たる節がある。

田中のエラー絡みの失点に続き、ショートライナーを捕り切れないプレー。
期待して5番で起用した松山のノーヒット。
これはルナが3安打を放っているだけに、余計に打線がつながりにくかった原因にもなっている。
巨人打線が、先発野手全員安打を放って打線がつながったのに対し、カープは松山以外の先発野手は全員安打を放っている。

4回裏の田中の一二塁間を破ろうかという打球を脇谷がダイビングキャッチで掴み取ると、5回表には鈴木が村田のライト線への長打コースの打球をスライディングキャッチ。
正直なところ、両チームともに勝利への執念を感じされるプレーは随所に出ている。

8回にはジャクソンが久々の失点をして同点に追い付かれてしまうと、9回には中崎が2点勝ち越されて、ジャクソン、中崎が揃ってリリーフ失敗。
ただ、9回裏には澤村から1点を返し、さらに2アウト1、3塁であと一本出れば同点というところまで攻め込んだ。

どちらに勝利の女神が微笑んでもおかしくない試合展開で、決してチーム力が劣っているからの敗戦ではない。
ただ、現状のチーム状態の差が出たということ。
カープの状態が悪いということではなく、巨人の状態が良いということ。

この状態を、どこかで止めないことには、巨人の勢いを止めることにはつながらない。
チーム全体の力で、まずは巨人の勢いを止めにかかろう。





【カープ情報】2016.08.04 広島対ヤクルト 公式戦17回戦 福井7四球と大荒れ、長いイニングを投げられないことが継投失敗に繋がる

2016年8月4日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦17回戦の試合結果

広  島 000 000 101|2
ヤクルト 010 013 00×|5

勝 由規 2勝1敗
負 福井 2勝3敗
S -

【本塁打】山田32号、菊池10号

昨日4番に新井が入ったということは、近々エルドレッドとルナの入れ替えを視野に入れているという可能性が高くなってきており、それを見据えた起用という面もあったと考えられる。
そして今日のスタメンは4番ルナ、5番新井、そして7番松山となっており、いろいろテストも行いながらのスタメンに思える。
ヤクルト戦初戦の内容では、松山に代わって岩本の起用もあり得るのかなという印象だったが、松山とルナにとってはこの試合が正念場。
本拠地に帰っての明日からの巨人との三連戦でスタメンに名を連ねられるか、見どころの多い試合となる。

まずカープの初回の攻撃は、今季3度目の先発となる由規の緩急を使ったピッチングに芯を外され、田中、菊池がともに三塁ゴロに倒れる。
丸はストレートの四球を選ぶが、ルナの打席で二塁を狙って飛び出した丸は一二塁間に挟まれ、3アウト。
ここのところ、こういう走塁死が目立っているのは、見直さなくてはならない。

こういうプレーが出てしまうと、途端に悪循環が頭を過り、福井は良いボールは投げるものの、先頭の大引に四球を与える立ち上がりとなってしまう。
2番の坂口には送りバントの構えで揺さぶられると、またもボール先行となり、2者連続四球で自分で苦しい場面を作ってしまう。
もうヤクルト打線はじっくり見てくるだろうというところで、3番の今浪は初球の甘いツーシームをセンターフライを打ち上げてくれた。
1アウト1、2塁と場面が変わり、山田に対してはようやく良い高さにスプリットが決まり、ショートフライに打ち取って、軸になるボールが一つ見つかった。

バレンティンにはインハイのツーシームで厳しく攻め、最後はアウトローのストレートを決め球に使ったが、立ち上がりからまだそこには決めきれない。
フルカウントからスプリットを投げて三振を狙うが、抜けてインコースへ行ってしまう。
ただシュート気味に食い込んだことで詰まらせてセンターフライに打ち取って、正直結果オーライの初回無失点と言う立ち上がりに見えた。
しかし、初回に丸の走塁死があったことを考えると、結果的でも何でも先制点を与えなかったのは意味がある。

2回表のカープの攻撃も、初回同様ルナ、新井が内野ゴロに打ち取られ、鈴木がストレートの四球を選ぶ。
ここで7番に松山が入っている意味を見いだせれば、由規攻略が近付くというもの。
2-0からのアウトコースの高めに外れるストレートを、フルスイングでファールにしたのは、若干ではあるが積極性が戻りつあるのかなと感じさせる。
そしてフルカウントから低めのボールを見逃して四球で繋いで、2アウト1、2塁。
厳しいコースを突いて、カウントが悪くなれば會澤を歩かせて、福井勝負も考えられる場面。

そこで會澤が、初球から低めのボールになるスライダーをフルスイングで空振りするのは、勝負を誘ってわざとスイングしたのなら大したものだが、実際は最後もボールになるスライダーに手を出して空振り三振。
ボールが見えていないだけだった。

2回裏の福井は、2試合連続本塁打の西田に対し、初球の真ん中高めのストレートを弾き返され、左中間フェンス直撃の三塁打を打たれると、西浦に簡単にライトへ犠牲フライを打ち上げられて先制されてしまう。
前進守備を敷かないということは、無理に1点を防ぎに行っていないとはいえ、西田に対してもそうだし、西浦に対しても、あまりに素直に投球してしまっている。

ピンチを迎えながらも粘っていくピッチングを求めるならば、福井は最低限の責任は果たしたと言えなくもない。
5回を投げて2失点。
しかし投球リズムは悪いし、ボール先行ではあるし、四球は多い。
内容は、はっきり言って良くない。
それでも試合を作ることを第一に考えていたとすれば、よく粘ったと言うべきかなと思う。
會澤も、この状態の福井をよく5回2失点に導いたなと思える。

それよりも打線の方が、由規の小さなテイクバックにタイミングを合わしきれないまま、5回を無得点で終えてしまっている。
四球は5回で6個、ヒットは2本。
タイミングの合っている松山は四球を選び、タイミングの合っていない會澤は、ボールになるスライダーで2打席連続で打ち取られ、打順の巡りも悪くなっている。

6回に入り、2アウトからようやく松山ヒット、會澤四球と、これまでと逆のパターンでチャンスが作れた。
福井に代打岩本を送るが、ショートフライで得点ならず。

6回裏からは薮田がマウンドに上がるが、昨日の述べたように、まだ勝ちパターンでの起用は難しい。
先頭の上田に対して四球を与えている時点で、今日も後手後手のピッチングを覚悟しなくてはならない。
大引に送りバントを決められて、1アウト2塁。
あっさりと得点圏にランナーを背負ってしまう。
坂口にはストレートで強気に攻めていけたが、今浪にはストライクが入らなくなる。
次打者の山田の影に怯えたのか、あっさりと四球を与えてしまい、2アウト1、2塁になると、山田にストレートを右中間スタンドへ放り込まれ、スリーランで勝負は決した。

まだ、薮田に関しては勉強することが多く残っているという状態で、何とか一軍に食らいついて、1試合ごとに経験を積んでいってもらいたいと思っているだけに、この無抵抗で本塁打を浴びてしまったような投球に、首脳陣はまだチャンスを与えてくれるだろうか。

さて、6回を終えて5点のビハインドとなり、7回からはヤクルトも継投策。
ようやく成瀬から1点を返し、9回に菊池が秋吉の失投をレフトスタンドに放り込んだが、計2点の反撃にとどまり、ヤクルト戦は連敗となった。

今日の試合に関しては、7四球という結果が示すとおり球数的にも仕方のない交代だったが、やはり2点くらいのビハインドで福井が5回でマウンドを降りる、というようではローテーション投手とは呼びにくい。
昨年後半、そして今年の開幕直後は少々のビハインドでは続投していた。
それくらいの信頼を、今後勝ち取ってもらいたい。

打線については、松山の打撃内容が若干上向きの兆しが感じられ、明日からの巨人戦は、菅野、大竹、マイコラスの先発が予想されている。
もう言わなくてもいいだろう。
7月の不振分を、ここで取り返してもらおう。





【カープ情報】2016.08.03 広島対ヤクルト 公式戦16回戦 小川から逆転するも、リリーフ勝負に敗れる

2016年8月3日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦16回戦の試合結果

広  島 010 012 000|4
ヤクルト 012 001 20×|6

勝 松岡 2勝1敗
負 ヘーゲンズ 5勝2敗
S 秋吉 3勝4敗9S

【本塁打】西田6号、會澤4号、丸13号、山田31号

昨日負傷交代した石原は、やはり登録抹消となり、代わって白濱が一軍登録されてきた。
また、ヤクルトの先発が小川となっていても、左の松山はスタメンを外れた。
昨日の代打での見逃し三振に、現在の不振が象徴されているということなのだろう。

さて初回のカープの攻撃では、小川のコースぎりぎりを突くコントロールの前に、ヒット性の打球を飛ばすことはできなかったが、球速はほとんど140キロ前後。
初回でこれなのだから、中盤以降に140キロを下回りだすと、捉えるチャンスは多くなる。
確かに剛速球と言うタイプの投手ではないが、やはり故障の影響は大きいのだろうか。

また、約2か月ぶりの先発となる九里は、1アウトから坂口に四球を与え、3番今浪のセカンドゴロ進塁打で、得点圏にランナーを背負って山田を迎える。
しかし2-0とボール先行してからの3球目、高めのカットボールに手を出してくれたことで、キャッチャーファールフライに打ち取る。

カープの今日のスタメンは、松山以外も変更がある。
ルナが一軍復帰して以降は、一度も4番を打っていなかった新井が4番に入り、5番には鈴木、6番には下水流。
2回表の攻撃では、その新井がレフト前ヒットで出塁すると、鈴木は高いバウンドのショートゴロで、新井は二塁へ進む。
下水流は外のフォークで空振り三振に倒れ、7番の安部は小川のフォークが落ちずに甘く入ってきたところを捉えた。
高く上がったセンターフライかと思いきや、やや前進守備を敷いていたセンター坂口の頭上を越えていき、センターオーバーのタイムリースリーベースとなり1点先制。
會澤は敬遠で歩かされ、2アウト1、3塁。
九里が追い込まれたことで、見え見えでもダブルスチールを仕掛けようとしたが、安部の本塁突入と、會澤へのタッチプレーの競争に敗れ、本塁生還は間に合わずに1点どまりでチェンジとなった。

2回裏の九里のピッチングは、バレンティンは上手くタイミングを外してファーストフライに打ち取るものの、続く西田には初球のスライダーをレフトスタンドに放り込まれた。
確かに甘く入ってはいたが、初球の変化球を逃さずスタンドインさせるのだから、昨日ジョンソンが打たれていることもあり、調子が良いのだろう。

ただ、2回表のダブルスチールの狙いは、神宮で1得点だけで逃げ切れるとは思っていないからこその作戦で、この同点弾も想定内。

しかし3回裏の、先頭の小川の二塁打は想定外。
ノーアウト2塁で上位打線に回り、それからは試合前の強気に攻めるというコメントとは正反対のピッチングになってしまう。
1番の大引には慎重になり過ぎて四球を与え、何とか2アウトまで漕ぎ着けたものの、山田にはインコースを突くことが出来ずに、安全策のアウトコースとフォークボールを使ったが、とても勝負に行けていない感じで平然と見逃され、四球を選ばれて満塁。
バレンティンには、1球インコースを見せたものの、真ん中低めのツーシームをライト前に運ばれて、2点タイムリーで勝ち越された。

小川のピッチングは、初回からあまり変わらず、球速は出ていないが差し込まれる打者が多い。
コントロールに関してはほとんど失投がなく、スイスイと投げ始めた感のある中盤。
5回表には、先頭の下水流が弱い当たりのショートゴロを放つが、大引の悪送球で一塁はセーフ。
続く安部は、低めのストレートをまずまず捉えた打球を放つが、セカンドゴロ正面で4-6-3の併殺打。
會澤に対しても、簡単にストライクを取ってくるが、そこは會澤が一振りで仕留めた。
打った瞬間に分かる、特大のレフトスタンドへの本塁打で1点を返し、1点差に詰め寄る。

一番気を付けないといけないのは、点を取った直後に、点を与える展開。
5回裏は1番の大引から始まる打順で、1点でも取られるとヤクルト側へ流れが傾く。

1アウトから坂口に、この試合4つ目の四球を与え、今浪のサードゴロが進塁打となり、2アウト2塁で山田を迎える。
ここまでの3打席、山田には全て得点圏にランナーを背負った状態で打席に入られており、どこかで一本出ていれば、大きくリードを広げられるという場面で、3打席目はインコースを見せ球にしてアウトコースのカットボールで空振り三振を奪い、何とか踏ん張っている。

5回を終えて3失点というのは、よく粘っている方だと受け止められる。

また、小川の方も5回を終えて2失点で、球数は79球。
6回の攻撃で粘りある攻撃が出来れば、このイニングまでかどうかというところで、ストレートの球速は軒並み140キロを下回り始めた。
ようやく狙い通りの攻撃が出来るタイミングが訪れたことになる。
先頭の田中は簡単に打ち上げてショートフライに倒れてしまうが、菊池はストレートをレフト前ヒット、丸は低めのストレートをすくい上げると、打った瞬間に分かる、特大のライトスタンドへの逆転ツーランで、試合をひっくり返した。

低めに制球されているとは言っても、球威が落ちている分、全く飛距離には影響しない。
これでヤクルトバッテリーも狙いを変え、スライダー、フォークを多く使うようになり、新井は浅いセンターフライに打ち取られ、2アウト。
この頃には、ストレートに振り遅れて空振りする打者はいなくなり、鈴木は変化球を見極めて四球を選ぶ。
下水流の打席で、小川の球数は100球を越え、狙い通りの6回表の攻撃となっている。
あとは下水流が繋いでいければ、というところで四球を選んで、2アウト1、2塁。
制球も定まらなくなり始めていることもあり、ここでヤクルトは小川から平井にスイッチ。
昨日大量得点を奪ったカープ打線を、1イニング無失点で抑えており、ここを勝負どころと捉えて安部を抑えにいく、というのはヤクルトベンチの考えだと思う。
この継投がヤクルトの思い通りに嵌れば、まだ試合はもつれる可能性が高く、逆に安部の追撃の一打が出れば、試合の流れをつかむことが出来る。
安部も十分理解し、粘りは見せたもののセカンドゴロで、追加点は入らなかった。

6回表を終わって1点をリードしたカープだが、継投策に移るにはもう1イニング九里が抑える必要がある。
6回裏の先頭バレンティンに対し、インコースは攻めているが、逆球が増えて効果は半減。
レフト線に二塁打を打たれピンチを背負うと、西田には三塁線へ強い打球を飛ばされる。
安部が好捕し、一塁へワンバウンド送球するも、ややライト側へ逸れて一塁がセーフになる間に、バレンティンも三塁へ進む。
ノーアウト1、3塁で西浦はセカンドゴロに打ち取るものの、バレンティンが生還し同点に追い付かれる。

もっとも、ここで同点で凌げれば、終盤のリリーフ勝負に持ち込める。
ここからこそがもっとも重要な局面を迎えることになり、カープベンチはこの場面を今村に託すことを選択する。
そして打席には、プロ入り以来ノーヒットのルーキー山崎を迎える。
プロ入り初ヒットが、勝ち越しタイムリーとなれば大いに盛り上がる展開になってしまうが、今村はフォークで空振り三振を奪い、まだ試合の流れを渡さない。
2アウト2塁となって、代打上田には140キロ後半のストレートを連発し、最後はフォークで2者連続三振でピンチを切り抜けた。

7回表は松岡がマウンドに上がるが、縦のカーブに翻弄され、三者凡退で抑えられると、7回裏のマウンドに上がったヘーゲンズは、2アウト3塁のピンチで、山田に初球のカットボールを捉えられて、レフトスタンドへの勝ち越しツーランを浴びてしまう。
甘いコースには違いないが、狙い打たれたなと、思わずにはいられないし、牽制悪送球というヘーゲンズらしくないプレーが出ていたのも何かしらのリズムの悪さを示していたのかもしれない。

リリーフ勝負に移って、いきなり失点してしまったことで、カープにとっては相当不利な展開に追い込まれてしまう。

8回表はルーキに、三者連続三振での三者凡退に抑えられてしまい、いよいよ苦しくなってきた。

8回裏は2試合連続好投の薮田がマウンドに上がるが、ちょっと勢いの出てきたヤクルト打線を抑えられるかどうか、という点に注目すると、非常に興味深い。
1アウトから西浦にレフト前ヒットを打たれると、比屋根はセーフティ気味の送りバントを決める。
2アウト2塁のピンチを背負うと、薮田の投球が不安定に変わる。
上田に対しては、ストレートが完全に引っ掛かってしまい、死球を与えてしまうと、1番の大引にはどうもコントロールを気にする様子が出てきてしまった。
ストレートも置きにいったような軌道で球速は落ち、変化球は大きく外れる。
自ら崩れたような投球で大引に四球を与えて2アウト満塁とピンチが拡大したが、田中がマウンドに行って声をかけると、ストレートの球速が再び140キロ後半に回復。
最後はフォークで空振り三振を奪ってピンチを凌いだ。
薮田の投球は、良い時は手が付けられないものを見せてくれるが、やはり脆さもあるのだと感じさせる。
ただ、自ら招いたピンチを、自分の手で抑えきったことで、勝ちパターンでの起用は無理にしても、まだ一軍に残れるだけの結果は見せてくれたように思う。

9回表のカープの攻撃は、抑えの秋吉を相手に攻めていくことになるが、右サイドハンドの投手ということもあり、チャンスをつかんだとしてもベンチスタートのルナを起用するには躊躇われるし、調子の上がっていない松山の起用も難しい。
いろいろ考えてみても、先頭の鈴木は全くタイミングが合わずに空振り三振。
代打西川も泳がされてセンターフライ。
安部が空振り三振でゲームセット。

勝ちパターンのヘーゲンズを投入して敗れる展開は、正直なところあまりよろしくない。
ただ、神宮での試合で、どんどん追加点を奪う展開に持っていけなかったのは、相手のペースで試合が進んだということにもなる。
ヤクルトは、この試合が始まるまで7連敗中で、いつかは止まる連敗のタイミングが今日だったということ。
そう割り切って、明日は切り替えて臨んでもらえれば良いのではないかと思う。





【カープ情報】2016.08.02 広島対ヤクルト 公式戦15回戦 新井300本塁打、ジョンソン10勝目も石原の負傷退場が心配

2016年8月2日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦15回戦の試合結果

広  島 022 040 260|16
ヤクルト 000 310 000| 4

勝 ジョンソン 10勝6敗
負 石川 5勝6敗
S -

【本塁打】新井13号、西田5号、下水流5号、バレンティン20号、田中12号

ヤクルトとは6月末以来の対戦となるが、6月最後の試合で11連勝を止められた相手でもある。
あの11連勝からすでに1ヶ月以上が経過していることになるが、この1ヶ月間の戦いは特に後半戦は苦戦したなという印象が強いが、7月は13勝8敗と勝ち越している。
悪いながらも勝ち越せているわけだから、何も恐れることはない。

カープ初回の攻撃は、石川の変化球主体のピッチングにタイミングが合わず、またほとんどのボールが低めにコントロールされており、これぞ石川という感じで打たせて取るピッチングで三者凡退に抑えられた。

そして8月に入って最初の試合の先発は、前回QSを達成できなかったジョンソン。
すっかり髪も短くなって、気分一新という感じだろうか。
前回は先頭打者本塁打を浴びるスタートとなってしまったが、今日は先頭の比屋根に粘られはしたものの、全く芯に当たる打球は打たせず、セカンドゴロに打ち取った。

2番の荒木も芯で捉えられはしなかったが、詰まりながらもレフト前ヒットで出塁を許すと、3番大引には高く弾むサードゴロで進塁打を打たれ、2アウト2塁で山田を迎える。
形はどうあれ、得点圏にランナーを背負って山田を迎える場面は避けたいところだった。
追い込みながらも、アウトコースのチェンジアップを三遊間に転がされ、抜けていれば1点という打球だったが、田中が追い付いて内野安打にとどめた。
さあ2アウト1、3塁でバレンティンを迎え、インローへのスライダーでファールを打たせて追い込んだところまでは良かったが、そのファールを打った際のバレンティンのバットが、石原の側頭部を直撃。
石原は倒れ込んでしまい、身動きが出来ず、担架でベンチ奥に下がり、そのまま退場してしまう。
すぐさま會澤がベンチから飛び出し、初回からジョンソン、會澤のバッテリーに代わることになってしまった。

代わった直後の投球で、山田が盗塁を仕掛けると、會澤はボールを投げ損なって二盗が決まり、ちょっと浮足立っているのも仕方がないというところ。

しかし、最後は外のカットボールで、バレンティンから空振り三振を奪いピンチを凌いだ。

わざとではないプレーでの結果だが、レギュラー捕手が初回で姿を消すというのは、ちょっと勘弁してくれという思いが強い。
それどころか、試合後には、脳震盪による登録抹消すら考えられる状況だけに、心配は尽きない。

これで負ける訳にはいかない。
2回表の攻撃では、先頭のルナが四球を選ぶと、新井もじっくりと見極めて狙い球を絞る。
追い込まれてからアウトコースのスライダーをフルスイングすると、高々とセンター方向へ打球が上がる。
上がり過ぎかとも思えた打球だったが、そのままバックスクリーンへ飛び込み、通算300号本塁打で2点を先制した。

センターが捕球態勢に入ったような動きを見せ、打ち取られたと思って、一塁ベース手前で顔をしかめた新井の表情が一変する様を見るに、なんとも表現しにくいメモリアルアーチになってしまった。

1アウトから下水流が詰まりながらもセンター前ヒットを放つが、會澤はショートゴロ併殺コース。 しかしショート荒木からの送球を受けた山田は、明らかにアウトカウントを勘違いしており、一塁転送をせずにベンチに戻りかけた。 併殺崩れで2アウト1塁となり、ジョンソンまで打席が回ることになった。
ジョンソンは三振に倒れたものの、打順の巡り的には良い形。

さて、試合の展開としては、會澤との緊急バッテリーとなったジョンソンのピッチングがどうなるか、という点に注目が集まり、2回裏の先頭打者西浦に対しては、高く弾んだ打球がサードルナの頭上を越えていき、二塁打となってピンチを背負ってしまう。
続く西田には制球を乱し、ストレートの四球でピンチが拡大する。

この四球の出し方は、イライラしている様子も見られ、さらに中村に対してもボールが荒れる。
その中村は浅いライトフライに打ち取り、タッチアップはないだろうとゆっくり送球体制に入ろうとした鈴木がボールをこぼす。
完全捕球後の落球だったためフライアウトは変わらなかったが、タッチアップ体勢に入っていたとしたら、二塁ランナーに進塁されてもおかしくないプレー。
事なきを得たということで、集中し直してプレーしてもらわないといけない。

1アウト1、2塁で石川は送りバントを狙ってくるが、スリーバント失敗で進塁させず、1番の比屋根に打席が回る。
この頃にはジョンソンも落ち着きを取り戻しており、サードゴロに打ち取って無失点。

3回表のカープの攻撃は、前のイニングでジョンソンまで打席が回ったことが好影響を与え、田中、菊池、丸の三連打でノーアウト満塁のチャンスを作る。
ここでルナがライト前タイムリーで1点追加。
新井がライトへの犠牲フライでもう1点追加。
鈴木は、打ち気を逸らすような石川のピッチングにタイミングが合わず、空振り三振。
下水流も空振り三振で、2点の追加点に留まった。

3回裏には、ジョンソンが三者凡退に抑え、いよいよ調子が上がってくるかと思いきや、4回裏にはバレンティンのライト前ヒットはコントロールミス。
西浦にはライト前へのポテンヒットで繋がれ、西田には真ん中に入ったカットボールを捉えられて、レフトスタンドへのスリーランで1点差に迫られた。

ただ、この本塁打があったからこそ、石川の続投にもつながった面がある。
中村がレフト前ヒットで出塁すると、石川が打席に向かい、再び送りバントを狙う。
しかしここでも小フライで送ることができず、このバント失敗で、2アウトからの荒木の二塁打でも得点を防ぐことが出来た。

1点差となったことで5回表もマウンドに上がる石川を、カープ打線は見逃さなかった。
1アウトから丸が二塁打で出塁すると、ルナのショートゴロの間に丸は三塁へ進塁。
新井とはまともに勝負せずに四球となると、ここまで石川に対してタイミングの合っていない鈴木が打席に向かう。
ここでもやや体勢は崩されかけたものの、ライト前に弾き返しタイムリーで追加点を奪い、ライト荒木のダイビングキャッチが及ばす、フェンスまで打球が転がる間に、一塁ランナーの新井も本塁に生還。

さらに、下水流が低めのスライダーをすくい上げて、左中間フェンスをギリギリ越える神宮ならではのホームランを放ち、このイニング4点を奪って、石川の続投の隙を突いて点差を広げた。

5回裏には、真ん中へ入ったスライダーをバレンティンにホームランを打たれてしまうが、今日のピッチングに関しては、ジョンソンに同情の余地はある。
来日以来、全幅の信頼を置く女房が初回に負傷退場し、残されたマウンドで動揺を何とか抑えながらのピッチングになっている。
6回120球で試合を作り、マウンドを降りたジョンソンの投球内容には頭が下がる。

7回には會澤のタイムリーツーベースでダメ押し。
その裏の7回裏はヘーゲンズが無失点で抑えて、カープへ傾いている流れをしっかりと保つ。

8回には代打小窪が左中間を破る長打コースの打球を放ち、バレンティンからの返球が乱れる間に三塁を陥れる、隙のない走塁を見せる。
このチャンスを活かし、田中がライトスタンドへツーランを放ち、ダメ押しのダメ押し。

さらに菊池のショートへの内野安打と、安部の粘りの四球で1アウト1、2塁となり、打席に向かう新井の表情は鬼気迫るものがある。
300本塁打を達成し、大量リードの終盤に打席に向かうベテラン打者の、一切妥協しない姿はチームに油断する隙を与えない。
ヤクルト三番手の岩橋は、まともにストライクを取りに行くことが出来なかった。

新井が四球を選んで1アウト満塁となり、ヤクルトは土肥にスイッチ。
鈴木が、直前の新井の打席での姿を見て、こちらも集中力を全く切らすことはない。
あと少しでフェンスオーバーとなる、左中間突破の2点タイムリーツーベースを放つ。
代打岩本もセンター前に、2点タイムリーを放って16点目。

大量リードの8回は今村、9回は薮田が締めて、初回からアクシデントのあった試合に勝利。
薮田は2試合続けて好内容で、リズムよく1イニングを抑えてくれるのは非常にありがたい。

新井の300本塁打達成となった試合だったが、最後まで集中力を切らさずプレーを続けた新井の姿勢が、この大量点のきっかけを作ったと言えるのではないだろうか。
あとは石原の状態が、大事に至らないことを祈りたい。







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