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【カープ情報】2016.06.30 広島対ヤクルト 公式戦14回戦 中村恭序盤KOで11連勝でストップ

2016年6月30日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦14回戦の試合結果

ヤクルト 010 300 001|5
広  島 000 110 000|2

勝 村中 5勝2敗
負 中村恭 1勝1敗
S 秋吉 3勝3敗2S

【本塁打】なし

カープ先発の中村恭は、12連勝というチームタイ記録のかかる試合で、わずか5分足らずで三者凡退で抑える、文句なしの立ち上がりを見せる。
現在のチーム状態では、序盤に先発投手が大量失点をして、どうにもならない試合展開以外であれば、勝負になる雰囲気はある。

2回には先頭の山田に四球を与え、バレンティンの高く弾んだ内野ゴロの間に二塁に進塁され、雄平には真ん中のスライダーを右中間へのタイムリーヒットで先制を許す。
その後も、西田の高く弾んだセカンドゴロで併殺が取れず、ちょっと中村恭にとって不運な当りが続いている。
この状態でリズムを崩して、ズルズルと失点するようでは試合の流れを手放すことになるが、まだ集中力を切らしてはいない。

また2回裏のカープの攻撃では、先頭の鈴木が四球を選び、新井の打席ではフルカウントという状況を迎える。
エンドランを仕掛けることになるが、流れが悪いとここで三振ゲッツーということになるものだが、新井は三振となったが鈴木の盗塁は成功で、1アウト2塁。
形としては悪い攻撃ではなく、ここで1点取れれば言うことなしで、取れなくても何らマイナス要素はない。
下水流が四球を選んで1アウト1、2塁となり、磯村が打席に向かう。
ここのところ、1週間に1回しか出場機会がない場合が続き、磯村のバッティングを見るのも久しぶりという状況で、状態を維持するもの難しいはず。
粘りは見せたが、チェンジアップを引っ掛けて5-5-3の併殺打で得点ならず。

そして試合展開を左右するイニングだったのが4回の攻防。
中村恭は、先頭の川端に左中間を破られる二塁打でピンチを背負うと、山田の三塁線の打球を好捕したルナだったが、一塁送球が間に合わず内野安打となると、そこから歯止めが利かなくなった。
バレンティンのレフト前ヒットは強い打球で二塁ランナーは本塁を狙えなかったが、雄平の打球はハーフライナーでレフト前で弾む2点タイムリーで追加点を奪われる。
何とか2アウトまで漕ぎ付け、1番の大引を追い込んでいながらセンター前に弾き返され三塁ランナーは生還、そして二塁ランナーは丸が刺して5点目は阻止した。
ただ、この二塁ランナー中村の本塁突入に際してはビデオ判定となり、好プレーでさあ4回裏の攻撃に向かおうという野手陣が、しばらくグラウンド上で待たされる状況となっていた。
リズムを崩すためのなりふり構わぬ策と言えなくはないが、これはルール上認められている正攻法。

そして4回裏のカープの攻撃は、先頭の丸がライトオーバーの二塁打で出塁するが、今日はヤクルトバッテリーが強気を崩さない。
ストライク先行で攻めてきて、ルナのライトへのファールフライで丸が三塁へタッチアップ、そして鈴木はチェンジアップをやや泳がされながらもセンターへ犠牲フライを打ち上げて1点を返す。
ただ、このイニングでもう一本ヒットが出ていれば、状況は変わったかもしれないが、先頭の丸のヒット以降は、1点ならば問題なしというヤクルト側の守りに誘導されたかのような得点だった。

5回裏には、2アウトから代打の會澤のセンター前ヒットが、坂口が弾く間に二塁打になり、田中のライト前タイムリーで1点を返したことで試合展開は接戦と呼べるものとなる。
もちろん2アウトからの1点を奪った攻撃は見事には違いないが、1点を取った後に菊池が繋いで2アウト1、3塁となった場面で、もう1点でも返せなかったのは、今日の試合の流れを象徴しているかのよう。

カープのリリーフ陣、オスカル、九里、一岡が何とか粘りながら無失点で抑えていくが、ヤクルトのリリーフ陣も強気を崩さない。
3ボールとなっても、そこから3球連続ストライクを取ってくるし、平井、ルーキはストレートで押し込んでくる。
下水流は自分のタイミングで構えることすらできないようなテンポの速さで追い込まれ、今日は打てる感じが出なかった。

9回表には今村が、先頭の坂口への四球をきっかけに失点し、試合の大勢が決まってしまう。
もちろん、最後まで諦めない攻撃を期待したいが、今日はヤクルトバッテリーに上回られた。

チャンスは作ったが、新ストッパーの秋吉に抑えられ、11連勝でストップ。
終わってみればヤクルト戦はホームで2勝1敗、良い形で遠征に出られる、ということにしておけばいいと思う。

ただ、中村恭のピッチングは、良い時は問題ないが、打たれだすとファーストストライクを打たれるとヒットが続くという一本調子になるピッチングが3試合連続となり、また6試合連続で6回を投げ切れないという結果が残った。
7月下旬、約1カ月先まで6連戦がなく、おそらく中村恭の先発機会は暫くなく、リリーフタイプの投手と交代の可能性が高い。
この一軍での経験を活かして、夏場に1試合でも多く6回を投げ切ることのできるピッチングをファームで取り戻してもらいたい。





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【カープ情報】2016.06.29 広島対ヤクルト 公式戦13回戦 黒田投打にわたる活躍で日米通算199勝目、チームは11連勝

2016年6月29日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦13回戦の試合結果

ヤクルト 010 000 000|1
広  島 004 003 01×|8

勝 黒田 6勝3敗
負 原樹 2勝8敗
S -

【本塁打】山田26号

カープ先発の黒田、ヤクルト先発の原樹、両者ともに交流戦明けの初登板となる。
またお互いに今季カード初先発で、特に原樹とは初対戦となるカープ打線の対応力が気になるところ。

試合中に雨が降ったりやんだりという可能性もある中で、立ち上がりの黒田のピッチングは低めへの制球が復活している。
先頭の大引にはインコースのツーシームでバットを真っ二つに折ってショートゴロに打ち取る、派手な1アウト目を奪うと、坂口も低めのカット系のボールで見逃し三振。
川端もインローのカットボールでセカンドゴロに打ち取り、非常にコントロール面での安定感が光る投球を見せた。

そして原樹の立ち上がりは、ストライクとボールがはっきり分かれ、ストライクにしてもそこまで厳しいコースに決まっている訳でもなく、甘いボールを仕留められれば、というところ。
初回は、田中、菊池、丸が揃って緩いカーブにタイミングを外される場面が多く、捉えることは出来なかった。

2回の黒田のピッチングは、山田に対し2球ボールの後、アウトコースへのストレートを簡単に左中間スタンドに放り込まれた。
失投という程のボールではなかったが、やはりボール先行の後にストライクを取りに行くとなると、ボール1個分くらいは甘くなっていたのだろう。

とは言っても、それ以外はコントロール、キレともに文句なしのピッチングを見せており、追加点さえ与えない展開であれば問題ない。

すると3回裏、先頭の松山がライト前ヒットで出塁すると、石原もインハイに抜けてきたボールを捉えると、レフト線に落ちるヒットでノーアウト1、2塁。
黒田が送りバントを狙うという場面になったが、原樹は突如マウンドを降りる。
手でボールをこねる仕草もあり、歩いてベンチに戻る足の運びにも違和感がない。
原因は分からないながらも、治療の時間を待つことなく、すぐに徳山に交代が告げられる。

その徳山に対し、黒田の送りバントは成功せず、ヒッティングに切り替えたがライトフライで1アウト。
ただ、田中は四球を選んで1アウト満塁となり、続く菊池は初球を捉えて、右中間へのタイムリーツーベースで2点を先制。
丸の一塁ゴロで本塁を狙った田中はタッチアウトとなるものの、ルナは無理せずセンター方向へ弾き返し、センター前タイムリーでさらに2点追加。
1点の勝ち越しだけでなく、このルナの2点が試合展開上は大きかった。

6回裏の攻撃では、1アウトから鈴木が四球を選ぶと、成瀬はクイックでの投球を余儀なくされ、コントロールが乱れ始める。
新井に対しては明らかなボールが続いて連続四球で1アウト1、2塁。
松山に代打下水流を送り、先日の見逃し三振のリベンジの機会が与えられた。
明らかなボールは見逃し、入ってくるスライダーをしっかり捉えてレフト前ヒットを放つ。
やや二塁ランナー鈴木のスタートが遅れたが、レフトがバレンティンということで本塁突入で勝負をかける。
ただ、あまりにもスタートが悪過ぎたことと、バレンティンのバックホームのノーバウンドだったことで本塁タッチアウトとなる。

2アウト1、3塁と場面が変わり、石原を敬遠して黒田との勝負を選択するヤクルトバッテリーだったが、黒田は初球のストレートを捉えるとレフトオーバーの走者一掃のタイムリーツーベースとなる。
これはどう考えてもカープの流れ。

黒田が二塁まで走っていることも考慮して、田中は早打ちを封印して四球を選ぶという配慮もあり、良い流れで試合が出来ている。

8回にはようやく、小窪に代打としては今季初ヒットが生まれ、この小窪を菊池のこの日三本目の二塁打で迎え入れた。

8回はヘーゲンズ、9回は今村が抑えて、黒田は日米通算199勝目、そしてチームは11連勝となった。
ヘーゲンズに関しては、中村の打球が足に当たり、大きく弾んで内野安打となったことを始め、大引のファーストゴロを新井が弾いて菊池がバックアップしてセカンドゴロになったり、持ち味であるゴロを打たせるピッチングは出来ているが、結果が悪い方に出かかっている点は気になるところ。

ヒーローインタビューで、黒田と菊池をお立ち台に呼んだのは、(良い意味で)悪意を感じるなと思っていたところ、予想通りの受け応えで、お約束という感じで締めた。







【カープ情報】2016.06.28 広島対ヤクルト 公式戦12回戦 野村リーグトップキープの9勝目、チームは10連勝達成

2016年6月28日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦12回戦の試合結果

ヤクルト 010 001 000|2
広  島 001 200 00×|3

勝 野村 9勝2敗
負 山中 3勝6敗
S 中崎 1勝3敗16S

【本塁打】雄平7号、田中7号、大引4号

昨シーズンは手も足も出なかった山中を、今季初対戦時に打ち崩した。
野村はプロ入り以来ヤクルト戦では高援護もあって好相性を誇っている。
それだけで試合前に有利不利ということは言えないにしても、9連勝中の勢いは間違いなくある。
一方でヤクルトは抑えのオンドルセクが登録抹消となり、勝ちパターンで起用されるリリーフ投手が一枚少なくなっている。
序盤から上手く攻めていければ十分に勝機はある。

野村の初回のピッチングは、先頭の大引の三遊間への緩いゴロを野村が素早く処理し、アウトにするというキレのいい動きが見られた。
2番坂口へはボール先行となっても際どいコースへ投げ切り、ファーストゴロ。
川端も同じような打球のファーストゴロで三者凡退に打ち取った。

山田が4番に入っていることで、3人で打ち取れれば初回から山田と対戦しなくてもいいというのは、調子がいい投手には助かる打順に思える。
もちろんランナーを貯めて山田に回すのは避けないといけない。

そしてカープの初回の攻撃は、田中が2球で追い込まれるが、ファールで粘った末にセンターフライに打ち取られる。
ただ、全くタイミングをずらされるというボールはなく、左打者が攻略の糸口になりそうな雰囲気は感じた。
菊池が空振り三振、丸が投ゴロでこちらも三者凡退。

2回の野村は、山田に対して強気に攻めてツーシームでセンターフライに打ち取ったが、雄平にはカットボールが甘く入ってしまい、ライトスタンドへの本塁打で先制されてしまう。
全般的には失投は少なく、振れているヤクルト打線への警戒心が強まることになる。

そして、3回裏のカープの攻撃で、一打席目の内容が良かった田中が、ストレートを上手く溜めてライトスタンドへの本塁打で同点に追い付く。

ただ、4回表には先頭の坂口に四球を与えてしまい、川端にはらしいと言っていい、バットコントロールで打たれるヒットで繋がれ、ノーアウト1、2塁で山田を迎えることになる。
しかし、ここでも強気に攻めてライトフライに打ち取ると、雄平をショートゴロ併殺打に打ち取り、無失点で切り抜けた。

このピンチを凌ぐと、直後の4回裏の攻撃で、先頭のルナが三遊間を破るレフト前ヒットで出塁すると、鈴木は追い込まれてから、見逃し三振でもしてしまったかのような打席の外し方をした後に、アウトローのスライダーをバットの先端に引っかけてレフト前ヒットで、ノーアウト1、3塁のチャンス。
ここで打席に入った新井は、2-2から逆球のようなインハイのストレートを叩くと、レフト前に落ちるタイムリーで1点勝ち越し。
さらに続く松山は初球のインコースのボールを捉えてライト前タイムリーヒットを放つが、これもキャッチャーの構えとは逆に来ている。
コントロールミスが続いているだけに、一気に攻めたいところではあったが、石原の打席では失投はなくなった。
石原がキャッチャーフライに倒れ、改めて野村に送りバントのサインが出る場面ではあったが、バントが一塁への小フライとなって送ることが出来なかった。
ちょっともったいない攻めではあったが、ともかく勝ち越しに成功。

カープは続く5回裏にも、代わった松岡から先頭の菊池がレフト前ヒットで出塁するが、丸の打席でエンドランを仕掛けて三振ゲッツーという、流れの良くない攻撃が見られた。

こうなるとヤクルト側の反撃が始まるきっかけにはなる。
6回表の先頭の1番大引に、真ん中高めのツーシームを、右方向へ打ち返されると、ボールが高かった分高い放物線を描いてライトスタンドへ飛び込んだ。
1点差に詰め寄られて、さらに坂口、川端、山田と続く打線は見事に切り替えて抑えきった。

そして実はこの大引の本塁打が、両チームを通じて、この試合で出た最後のヒット。
また、あまり触れないで良い話題かもしれないが、小窪の開幕からの代打での成績は18打数ノーヒットに伸びた。

ヤクルトが松岡、成瀬、久古、ルーキという無失点リレーを見せると、カープもジャクソン、中崎という無失点リレーを見せる。

先発投手が失点しても、リリーフ陣が無失点で繋いでいくと、試合を立て直すことが出来るというお手本のような試合。
冒頭で触れたヤクルトのリリーフ陣の不安要素を感じさせないようなピッチングで、意外なほど静かな終盤となり、カープが逃げ切って10連勝を決めた。





【楽天】フェリックス・ペレス外野手の成績

楽天が2016年の新外国人選手としてシーズン途中での獲得を目指すと報じられた、フェリックス・ペレス外野手(31)の成績
(2016年7月11日契約合意発表)

188cm、86kg、左投げ左打ち。

プロ入り以降、メジャー経験はないが3Aでは2012年から2014年の3年間、レギュラー格としてプレーしている。
メキシコでの成績を除くと、シーズンの最多本塁打は12本で、中距離タイプの打者といえる。
大振りするタイプではなく、上から叩いたり、すくい上げたりも自在でバットコントロールに優れていることで、三振数は多い方ではない。
一方で早いカウントから仕掛けることも多く、四球数は伸びていない。
3Aでは4番から6番あたりの打順を打つことが多く、中軸としての働きを求められていた。

走力に関しては、特に優れている方ではなく、標準レベルくらいで脚を武器にできる選手ではなさそう。

守備に関しては、外野の3ポジションはどこを守ってもそれなりにこなし、守備範囲も標準レベルにはある。
どちらかといえば肩は強い方で、それを活かす意味合いもあってライトでの出場機会が多い選手ではある。



 試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁盗塁死四球三振打率出塁率長打率OPSBB/K三振率
2010(A+)1665224209114100.338 0.397 0.462 8590.400 0.154
2010(AA)351393751211845310.266 0.325 0.360 6850.161 0.223
2011(AA)92327841634327214500.257 0.298 0.361 6590.280 0.153
2011(AAA)9347100111240.206 0.250 0.235 4850.500 0.118
2012(AAA)1163921182514355523630.301 0.348 0.401 7490.365 0.161
2013(AAA)12646212123210654530910.262 0.315 0.385 7000.330 0.197
2014(AAA)12246012936312740229850.280 0.325 0.450 7750.341 0.185
2015(AAA-MEX)9434310728220704544610.312 0.390 0.580 9700.721 0.178
2016(AAA-MEX)642357416014531329480.315 0.391 0.562 9530.604 0.204
マイナー通算6742457699154146635031281804430.284 0.333 0.439 7720.406 0.180
AAA通算531192655612986029815211573520.289 0.342 0.457 7990.446 0.183






【カープ情報】2016.06.26 広島対阪神 公式戦12回戦 カープサヨナラ勝ちで9連勝

2016年6月26日に行われた、広島対阪神の公式戦12回戦の試合結果

阪神 002 000 010|3
広島 010 010 002|4

勝 オスカル 2勝0敗
負 岩貞 4勝5敗
S -

【本塁打】新井5号

交流戦では別人のようなピッチングとなっていた岩貞との対戦となり、不調なのか、リーグが別だった影響だけなのか、それは大きな違いがある。

逆にカープ先発の戸田は、交流戦で再び先発起用されると、2試合連続で1失点というピッチングを見せていた。
今日の試合の立ち上がりは、スライダーとカーブでカウントを整え、良いリズムで三者凡退に抑えた。

そして岩貞のピッチングは、今季のこれまでの対戦通り、ストレートのキレとチェンジアップに翻弄されなかなか芯でとらえることができない。
2回には、新井が岩貞の低めのボール気味のカットボールをすくい上げ、レフトスタンドへ飛び込むソロホームランで先制するが、あまりに上手すぎる打ち方で、失投という訳ではなかった。

3回に入ると戸田が捉まってしまった。
2アウト1、2塁で福留が打席に入り、インコースで詰まらせた打球が、三遊間へ緩く飛んでいく。
打球の勢いが死んでいることで、レフト下水流がチャージするも全く間に合わず、二塁ランナーが生還して同点に追い付かれると、ゴメスにも軽く合わされ、右方向への打球となり、ライト線へ落ちるタイムリーで1点勝ち越されてしまう。

戸田の投球自体は、まだ立ち直ることも可能に見える内容だったが、3回裏には早くも代打が出され交代となった。
昨日の岡田、ヘーゲンズが打たれだすと止まらないという現象を見ているだけに、わずか1イニング繋がりを見せただけとは言っても、阪神打線に勢いを付けるわけにはいかないという判断もあったのだろうか。
(試合後のコメントで指にマメが出来たとのこと)

ともかくこの早めの継投は成功し、九里、今村が2イニングずつを無失点で切り抜けている。

その間には、岩貞がコントロールを乱す隙をつき、カープ打線がノーヒットで1点を返し同点に追い付いており、試合の流れはどちらに傾くか、終盤の粘りにかかってきた。

また、同点の8回に一岡を投入したのは、昨日のヘーゲンズの投球に疲れの色が見えたことも理由の一つだと思う。
試合を捨てるという意味ではなく、リリーフ投手の状態を見ながら、同点の場面であればヘーゲンズ、ジャクソン、中崎が連投になるケースを出来るだけ避けようとする意図はあるだろう。

その結果、一岡が失点してしまっても、ある程度は覚悟の上の投手起用。
1失点後の、1アウト1、3塁のケースを併殺打で切り抜けたのは、今日の試合の流れから見れば、良く1点で止めたなという印象の方が強い。
9回表のマウンドに上がったオスカルが、1点ビハインドで押せ押せで攻めてくる阪神打線の勢いを止めたピッチングも今日の試合の重要なポイント。

お互いに好守を見せ、締まった試合展開で9回裏を迎える。
8回まででわずか1安打しか打てておらず、岩貞の続投はあり得る状況ではあったが、先頭の丸がセンター前ヒットで出塁すると、今日も何とかなるのではという雰囲気が球場を包んだ気になる。
1アウト満塁で下水流がフルカウントから見逃し三振をしてしまったのは経験によるところが大きい。

しかし、2アウトから會澤が粘って、最後に甘く入ったチェンジアップをレフト前に弾き返す同点タイムリーを打ったところまではチーム状態のなせる業。

そして松山の打球が、サヨナラタイムリーエラーとなったのは、連勝中の勢いによる部分が大きい。
打ち上げた打球が、センター正面でも、レフト正面でもなく、左中間の真ん中に飛ぶのは、同点に追い付くまでそれぞれが役割を果たした結果がもたらした運の部分。

どこかで運による勝ちがないと、流石に9連勝というのは難しい。
今日はそれが出た、ということで良いのではないだろうか。
もちろん、運だけではないというのは強調しておきたい。

お互いがギリギリのところでプレーした結果、負傷した相手選手の状態を気遣う松山のヒーローインタビューは、好感の持てるものだった。







【カープ情報】スティーブ・デラバー投手の成績

広島カープが2016年の新外国人選手としてシーズン途中での獲得を発表した、スティーブ・デラバー投手(32)の成績

196cm、98kg、右投げ右打ち。

ストレートの最速は157キロで、持ち球はスライダー、カーブ、スプリット、ツーシーム、カットボール。
2011年から2016年の今季まで、6年連続でメジャーで登板を果たしている投手。
マイナーでは若手時代に先発として起用されていたが、同じく2011年のシーズンからはメジャー、マイナーを問わずリリーフとしての登板のみとなっている。
与四球率は若干高めではあるが、マイナーでの登板はもちろん、メジャーでも奪三振率10超のシーズンを複数記録している。
ストレート中心の投球で、ストレートと決め球であるスプリットの2種類の球種だけで、全投球数の85%近くを占めている。

メジャーでは、右打者よりも左打者を抑えており、また盗塁を狙われるケース自体が非常に少ない。
守備率も6年間の通算で10割をキープしており、クイック、フィールディングともに死角はない。

今季に関しては、登板するごとに四球か三振かという投球を繰り返したことで(特に1アウトしか取れずに5四球被安打2、失点2という投球が影響して)、メジャーでは登板機会が失われつつあった。
3Aでは徐々に立ち直りかけてきており、ストレートの球速も150キロ超は出ていることで、状態自体は悪くなさそう。







 試合先発セーブ防御率イニング自責点被安打被本塁打与四球奪三振WHIP与四球率奪三振率
2004(Rk)1463404.37 45 1/32251121391.59 4.17 7.74
2004(A-)331102.65 17    51313110.94 1.59 5.82
2005(A-)16164604.76 75 2/34084718591.35 2.14 7.02
2006(A)27278903.41 145    551298651181.34 4.03 7.32
2007(A)21122505.96 68    4563846481.60 6.09 6.35
2007(A+)2002605.59 29    1826516331.45 4.97 10.24
2008(Ind)15113303.00 75    2573618501.21 2.16 6.00
2008(A)1102105.27 13 2/381705121.61 3.29 7.90
2009(Ind)1233303.76 26 1/31122312231.29 4.10 7.86
2011(A+)701134.38 12 1/361208201.62 5.84 14.59
2011(AA)23013122.05 30 2/3723026301.60 7.63 8.80
2011(AAA)1001100.69 13    11106181.31 4.15 12.46
2012(AAA)900113.75 12    511012121.92 9.00 9.00
2013(Rk)100000.00 1    000000.00 0.00 0.00
2013(A+)100000.00 1    000000.00 0.00 0.00
2014(AAA)2402212.89 28    921318381.39 5.79 12.21
2015(AAA)2403111.42 25 1/3412110300.87 3.55 10.66
2016(AAA)1701042.63 24    722216251.58 6.00 9.38
マイナー通算228643141223.86 541    232495362704931.41 4.49 8.20
AAA通算8407572.29 102 1/326776621231.36 5.45 10.82
 試合先発セーブ防御率イニング自責点被安打被本塁打与四球奪三振WHIP与四球率奪三振率
2011601102.57 7    251471.29 5.14 9.00
20126104303.82 66    28461226921.09 3.55 12.55
20135505513.22 58 2/32150429821.35 4.45 12.58
20143003004.91 25 2/31419319211.48 6.66 7.36
20153102015.22 29 1/31728514301.43 4.30 9.20
2016700006.75 8    65110101.88 11.25 11.25
メジャー通算190015924.07 194 2/388153261022421.31 4.72 11.19

【カープ情報】2016.06.25 広島対阪神 公式戦11回戦 岡田プロ入り初勝利

2016年6月25日に行われた、広島対阪神の公式戦11回戦の試合結果

阪神 000 000 200|2
広島 003 010 00×|4

勝 岡田 1勝2敗
負 能見 4勝6敗
S 中崎 1勝3敗15S

【本塁打】中谷1号

プロ初勝利を挙げられないまま交流戦を終えてしまった岡田だが、投球そのものはずっと安定している。
ただ、今日の相手は能見ということもあり、打線の援護で勝つというよりは、これまで通り耐えて勝利を待つということになりそう。

その立ち上がりは、ストレートよりも変化球の割合が多い。
石原とのバッテリーのときはこういう配球が多いが、サインの交換に時間がかかることもなく、速いテンポで投げ込んで、三者凡退で抑えた。

そして初回のカープの攻撃は、1アウトから菊池がライト前ヒットを放つと、丸の打席で盗塁を決める。
前回対戦時に、原口の二塁送球がワンバウンドが多いことを見極めており、この試合でも能見の投球がワンバウンドだったこともあり、やはり二塁送球はワンバウンド。
さらに、丸のセンターライナーを捕球した伊藤隼は、菊池がタッチアップしてくるとは思っていなかったような捕球体勢だった隙を見逃さず、菊池が三塁進塁。
ルナは中途半端なバッティングでサードゴロに倒れてしまったが、形としては悪くない。

2回のカープの攻撃は、先頭の鈴木が追い込まれてから、アウトコース低めのフォークをライト前に打ち返すヒットで出塁。
かつては、能見が鈴木を見降ろして投げていた印象だったが、今日の第1打席を見る限りそういう雰囲気はなくなった。
新井が倒れて1アウトとなり、下水流の打席の方が、どちらかと言えばかつての能見対鈴木の対戦を見るよう。
それでも追い込まれてからも粘り、レフト前ヒットを放つのだから、下水流の調子の良さと自信を持って打席に入れる強みを実感した。
エンドランでスタートを切っていた新井が三塁へ、下水流が送球がそれる間に二塁へ進む、ともに好走塁を見せ、1アウト2、3塁のチャンスを作り、打席には石原。
やはり先に追い込まれたように、能見のコントロールは流石のものがある。
ただどの打者も簡単に空振りしないことで、球数は嵩んでくる。
石原は三振、岡田はセカンドゴロで得点には至らなかったが、得点まであと一歩というところまでは来ている。

3回の岡田のピッチングは、先頭の中谷にショート頭上へのライナーを放たれ、田中がジャンプしたがボールはグラブからこぼれて内野安打となる。
伊藤隼に対しては、やや気持ちが先走ったのかコントロールを乱す場面があったが、すぐさま石原が修正を促し、岡田もすぐに応える。
能見の送りバントで得点圏にランナーは背負ったが、鳥谷の一二塁間への深い打球も菊池が捌いて、無失点で切り抜けた。

そして3回裏のカープの攻撃は、先頭の田中は、先に追い込まれたが、そこからは一球もバットを振ることなく四球を選んだ。
脚で揺さぶりながら攻撃するにはもってこいの場面となり、菊池に対して2-0とボール先行になったところで田中が盗塁を決める。
今度は原口からの送球はノーバウンドだったが、高く浮いている。
そして菊池にはストレートの四球で、ノーアウト1、2塁で打席には丸が向う。
2球目がワンバウンドになって原口が体で止めたものの、大きく跳ねる隙に田中、菊池がともに次の塁を陥れる好走塁を見せ、ノーアウト2、3塁。
そして丸は四球を選んでノーアウト満塁となり、打席にはルナ。
アウトローのストレートを右方向に弾き返し、ルナらしいライト前タイムリーヒットで1点先制。

鈴木はフルカントの末、空振り三振に倒れてしまい、1アウト満塁で今度は新井が打席に入る。
打ってもゴロになりそうな低めは捨てて、やや高めに来たストレートをしっかりとセンターへ打ち上げ、犠牲フライで1点追加。
打球が強かった分、二塁ランナーの丸はセンターオーバーになるかと判断したのか、ハーフウェーまで出ていたことで三塁には進めなかった。
しかし、下水流が詰まりながらセンター前に落とし、その丸を本塁に迎え入れるという好循環。
3点を奪って攻撃が終了するが、序盤3回で能見の球数は77球となった。
また、5試合連続で援護点が1点だった岡田にとって、初勝利が近付く3点となったのは間違いない。
リードを奪った直後のイニングでは、2アウトから福留に日米通算1999安打目となる二塁打を打たれてピンチを背負うが、原口をライトフライに打ち取って、まずはカープに傾きつつある流れを守った。

4回裏は、先頭の岡田が倒れた後、田中は死球で出塁するが、あからさまに二塁を狙っている様子で、牽制に誘い出されて牽制死。
まだ阪神側に流れが傾く可能性も十分残っていることが分かるプレーだった。

5回表の阪神の攻撃では、2アウト一塁で、能見の打席というところで代打起用はなく、そのまま能見が打席に入ってきた。
4回で91球ということで、早めの投手交代も考えられる場面ではあったが、まだ勝負どころは先にあるという判断もあったのだろう。

ただ、この続投はカープに味方する。
2アウトから新井のレフト前ヒットと、下水流の右中間突破のタイムリーツーベースで1点追加。
新井の一塁からの長躯ホームインという激走は、試合後にいじられる姿が目に浮かぶよう。

中盤で追加点を奪うという理想的な展開で、リードを4点に広げて6回のマウンドに上がる岡田だったが、1アウトから西岡の打ち取った当たりが内野安打となり、逸れた送球がカメラマン席に入ったことで1アウト二塁のピンチを背負う。
試合展開を考えれば、ランナーを貯めて大量失点というのは避けたい。
一つずつアウトを取れれば問題ないという状況で、投げ急ぐことなくリズムを変えずに投げ切った。

福留の一二塁間を破ろうかという打球に菊池が追い付いたが一塁に投げることが出来ずに内野安打となり、これで福留は日米通算2000安打達成。
ただ、菊池が福留の打球をライト前に抜かせなかったことで、二塁ランナーの西岡は本塁に帰ることが出来ず、内野安打にはなったが岡田を助ける大きなプレーだったのは間違いない。
2アウト1、3塁では、原口をレフトフライに打ち取って、6回も無失点で切り抜けた。

ただ、7回表の岡田のピッチングは先頭の北條にレフト前ヒットを打たれるが、前の打席と全く同じようなバッティングをされている。
中谷にはボール先行ののち、シュート回転のストレートをレフトスタンドに放り込まれるツーランで2点差に詰め寄られる。
続く伊藤隼にも初球をセンター前ヒットを打たれ、ここで岡田は降板。
6回0/3、2失点でマウンドを降りる岡田は、まるで敗戦投手のような表情をしてしまっている。
決して悪い投球だったわけでもなく、球数も少なくもっと長いイニングを投げ切る気持ちがあったためと思われるが、こういう時こそ先輩の意地を見せて、阪神の反撃を断ってもらいたい。

代わったヘーゲンズは、高山に対しインローのボール気味のカットボールをライトフェンス手前まで運ばれるライトフライに打ち取る。
鳥谷の打席で、伊藤隼の盗塁を石原が刺し、石原が救ったかという場面だったが、そこから鳥谷に四球、西岡にはセンター前ヒットで、再び繋がれる。
この間には、鳥谷の本塁打性のファール、西岡の本塁打性のファールが連続し、ヘーゲンズのボールは左打者へは甘めのインコースか、真ん中付近の変化球が多くなっている。
ようやく巡ってきた右打者ゴメスに対しては、低めのカットボールで芯を外したサードゴロに打ち取り、何とか2失点のまま7回を終えることが出来た。

形としては、8回ジャクソン、9回中崎が投球出来る展開には出来ており、7回裏に突き放す点が欲しい。
代わったマテオに対し、先頭のルナがセンター前ヒットで出塁すると、代走安部を送り、マテオを揺さぶりにかかる。
すると鈴木は送りバントを行うと、これがファールとなる。
この一連のプレーをめぐっては、一塁ランナーの安部、打者の鈴木それぞれがサインプレーに戸惑いを見せているような感じで、どこかにミスがあったのだろうというのは想像できる。
チグハグな攻撃で、ともすれば自ら流れを手放しかねないプレーが出てしまっているが、リードしているのはカープの方。
結局7回裏の攻撃では、脚で揺さぶる攻撃は出来ず、最後は下水流の併殺打で無得点に終わったが、それも8回表にジャクソンが無失点で抑えてくれれば、今日の試合展開には影響を与えない。

そのジャクソンのピッチングは、スライダーもストレートもファールにされ、決して簡単に抑えられた訳ではないが、芯で捉えられた打球もなく、集中力を保って三者凡退に抑えた。
これで、あとは中崎に託すのみとなる。

8回裏のカープの攻撃は、石原から始まる下位打線。
石原、代打の松山が倒れても、田中が四球を選んで出塁し、すんなり三人で攻撃が終わらないだけでも、意味がある。
揺さぶって、阪神の守備陣に気を使わせて、と思った矢先、田中が盗塁死で三人で攻撃が終わっただけでなく、相手の意気が上がるような攻撃の終わり方は、とても息苦しい展開。

ここも8回のジャクソン同様、中崎に流れ云々を全く感じさせない投球を見せてもらうしかない。
しかし、先頭の中谷には、追い込んでから際どいコースが外れ、四球を与えてしまう。
伊藤隼にも3ボールまで行ってしまったが、何とかストレートで空振り三振を奪って1アウト。
代打今成には低めのストレートでセカンドゴロ併殺打でゲームセット。
文字列だけを追えば、そこまで不安定な内容ではなかったのかなと思えるが、見ている分にはドキドキはした。
もっとも中崎のボール自体は、ほとんど失投はなく、キレもあった。
やはり岡田の初勝利を守らないと、という気持ちが慎重の上に慎重になって投球したということなのだろう。

全員がルーキーに勝たせてあげようと一丸となり、岡田のプロ入り初勝利となった試合だった。







【カープ情報】2016.06.24 広島対阪神 公式戦10回戦 新井1打席で大仕事、ジョンソン勝ち星は付かなかったが十分責任を全うする投球

2016年6月24日に行われた、広島対阪神の公式戦10回戦の試合結果

阪神 010 100 000|2
広島 100 100 02×|4

勝 ジャクソン 3勝3敗
負 藤川 3勝5敗2S
S 

【本塁打】なし

カープ先発のジョンソンは、いつもよりゆっくり目のテンポで、丁寧にコントロールを付けたような投球で、内野ゴロ3つで三者凡退で立ち上がった。

一方のカープ打線は、先頭の田中が、真ん中付近のストレートをレフト方向に打ち返すと、鋭い打球でレフトオーバーの二塁打で出塁。
すると珍しく初回から菊池が送りバントを決める。
ジョンソンへの信頼を形で示したような作戦を見せ、丸が四球を選び、ルナの打席でインコースへ抜けたボールを梅野が捕ることが出来ず、パスボールで1点を先制した。
この後、鈴木と松山が力負けしたような打球で凡退しただけに、菊池の送りバントがズバリ嵌まった。
ただ、初回に理想的な取り方で1点だけ先制した試合は終盤もつれる、というのが経験則。

2回のジョンソンは、良い形で2人を打ち取った後、2アウトから四球を与え、中谷にはファーストストライクを捉えられ、左中間を破られる同点タイムリーツーベースを打たれてしまう。
アウトローのストレートでコース自体はやや甘い程度だったが、何ともあっさり同点に追い付かれてしまった。
もったいない失点の仕方だったが、投げミスをしているわけではなく、投球内容が変わらなければそこまで連打を打たれるような状態ではない。

さて、藤浪の2回のピッチングは若干ボールがまとまってきて、甘いコースが少なくなってきた。
抜けたボールはあるものの、ストライクゾーンへ入ってくるボールは、割と散らばっていて、コース及び狙い球の絞り辛い面はある。

また、ジョンソンは、2回に失点こそあったものの調子は悪くない。
残念なのは、この日与えた2つの四球がともに失点につながっているという点。
4回には1アウトから福留に四球を与えると、ゴメス、北條に連続してレフト方向へ引っ張られて2者連続ヒットで1点を勝ち越されてしまう。
右打者に引っ張られて、フェアゾーンに入れられてしまうということは、厳しいコースには投げられなかったということ。
特に北條へのボールは失投と言っていいボールかと思う。
ただ、今日の試合でジョンソンが失点しても1点ずつたっだというのが、阪神側へ完全に流れを渡さないピッチングができたことに繋がる。

4回表に1点を勝ち越され、直後の4回裏の攻撃で、先頭の鈴木がアウトコースのストレートを捉えると、ライナーでライトの頭を越す三塁打となる。
1アウトから打席に向かう安部は、先に追い込まれてしまうが、釣り球の高めのストレートが真ん中付近に来るという逆球を捉えると、センターへのライナー性のフライを打ち上げる。
かなり浅めのフライだったが、三塁ランナーは鈴木で、捕球したのは内野が本職の西岡。
スピード勝負を挑んで鈴木が勝り、安部の犠牲フライで同点に追い付く。

ジョンソンが四球絡み、藤浪がコントロールミスでの失点となり、内容的には互角に近い。

6回裏には四球で出たランナーを大事に進め、1アウト2、3塁のチャンスを作るが、ジョンソンに代打を送ってまで得点を奪いに行ったが得点には至らず。
今度は7回表はヘーゲンズをマウンドに送るも、先頭打者をヒットで出塁させてしまうが、梅野の送りバントはキャッチャー前に転がり、捕球に向かった石原と梅野が交錯し守備妨害となって、1球で1アウトを奪うことが出来た。
1アウトから藤浪が送りなおして、2アウト二塁となるが、鳥谷の打球はライト前へ強い打球で抜けていったことで、二塁ランナーの中谷は本塁突入が出来ず、後続を打ち取って無失点で切り抜ける。

どちらにも流れは傾いていないという展開で、やはり終盤もつれてきた。

藤浪は立ち直ったというよりは、序盤から投球内容が変わらず、失投がなければやはりなかなか得点を奪うことが出来ない。

そんな中、藤浪の球数は7回で125球に達し、スタミナに自信があるとは言ってもさすがに交代の時期を迎え、8回裏のマウンドには藤川が上がってきた。

先頭のルナがセンター前ヒットを放ち、打席には鈴木ということで、勝ち越しのかかった場面で、4試合連続決勝打なるかという場面が訪れる。
さらに代走赤松が二盗を決めたことで、その期待がさらに膨らむが、フルカウントから逆球でインコースに来たストレートを振り抜くと、鋭い打球のレフトライナーとなってしまう。
逆球でもボール1個分でも高めに来てくれれば、長打になりそうな打球ではあったが、さすがにそうそう劇的な結果が出るものではないということだろう。
松山敬遠、安部サードへのファールフライで2アウト1、2塁となり、石原に代えて新井を代打に起用してきた。
2球で追い込まれたが、外野が前進守備を敷いていることを頭に入れており、高めのボールには無理やり振りまわすのではなく、タイミングだけ合わせてバットを出す打ち方で右中間を破っていく2点タイムリーヒットで8回裏に勝ち越した。

8回裏に勝ち越せば、9回は抑え投手を起用し逃げ切るのみ。
そういう展開が相手に与えるダメージは大きい。

9回裏のマウンドには中崎が上がり、殊勲の新井に代えて會澤がマスクをかぶる。 ただ、中崎の投球が始まる頃には、かなり強い雨が降り始め、所謂ザーザー降りという状況になった。
先頭の中谷にはショート頭上へのハーフライナーを打たれ、田中は良く追い付いたが、打球がグラブからこぼれる内野安打となる。
そして、ノーアウト一塁、打者伊藤隼に1球投じたところで、さらに雨脚が強まったことで一旦試合が中断する。
ものの2~3分で水たまりがあちこちに出来てしまい、試合続行不可能という判断が下ったのが約15分後。
中断から試合再開することなく、コールドゲームとなり、カープが三連戦の初戦を取り、そして7連勝となった。

お互いに良い面、悪い面の出た試合で、試合の流れはどちらに傾くというのが明確には分からない展開だった。
それで勝ちきったのだから、見事と言って差し支えないかと思う。





【カープ情報】2016年の交流戦の予想結果と総括、交流戦後の展望

2016年の交流戦の予想結果と総括、交流戦後の展望

【予想結果】

2016年の交流戦は、11勝6敗1分で3位という成績となりましたが、セ・リーグの中では唯一の貯金を作っての1位です。

交流戦が始まる前の予想では、12勝6敗~11勝7敗という予想をしていましたので、的中と言っていい成績かと思います。
(予想記事:【カープ情報】2015年の結果から見る2016年交流戦予想

まず対戦相手別に見ていきたいと思います。

最初のカード、ロッテではジョンソン、野村、九里が先発し、ここを2勝1敗でスタートが切れれば最高でした。
ところが、QVCマリン球場の強風の影響を受けたジョンソンが初回に崩れ、またやや打線が下降気味で交流戦に突入した影響を受け、初戦完封負け、3戦目の九里が序盤KOとなり、九里が先発ローテを外れるスタートとなります。
ただ、野村の粘投で1試合勝つことが出来たことで、最低限の目標である1勝2敗でロッテ戦を終えます。

ロッテとの三連戦では、チームとしての不安材料が出た部分はあまり多くなく、打線が下降気味とは言ってもまったく点が取れないわけでもなく、大量失点の試合があっても勝ちパターンのリリーフ陣が打たれたわけでもない。
磯村に関して若さが出たところはあったが、成長のために必要な経験だったと割り切ればいいと思います。

2カード目のソフトバンク戦でも、打線の調子自体はあまり変わらず、得点は1、1、2点で計4点しか奪えませんでした。
2試合目は5回降雨コールドによる引き分けでしたが、特にエルドレッドが3試合で8打数ノーヒット、6三振と、弱点である高めのストレートを投げ続けられ、完全に封じられたことで、得点力が上がりませんでした。
その他の打者にしても、武田に対し3打数3安打、さらにその試合であと30cmというところでサイクルヒットを逃した鈴木が目立った以外はあまりヒットが出ませんでした。

逆に、投手陣の失点は、6、1、1で、初戦の黒田が三者連続を含む本塁打を4本浴びるなど5失点してしまった以外は、岡田、中村恭がともに5回1失点ずつということで、かなり奮闘したと言えます。

結果は1勝1敗1分というものでしたが、ソフトバンクとの3連戦は、投手陣の踏ん張りが大きかったと思います。

3カード目の日本ハム戦は、九里に代わって戸田が先発ローテに入り、先発陣の再編が行われました。
ソフトバンク戦でブレーキとなっていたエルドレッドが、徐々に調子を取り戻す兆しが見えていたことで、この日本ハム戦からチーム全体の状態が上がってくるかなという期待がありましたが、送りバント失敗などのミスが多かったカードでもあります。
もっとも、日本ハムの二遊間のエラーが多く飛び出し、お互いさまというチーム状態だったようにも思えますが、中田、大谷、陽というカープ戦を得意にしていた打者を押さえこめたことが、2勝1敗の勝ち越しに繋がったように思えます。

安部のサードファールライナー好捕があったのもこのカードです。

4カード目の楽天戦は、1戦目は序盤から本塁打で得点を奪い、不振脱出を思わせるエルドレッドの交流戦初本塁打も飛び出し、黒田が8回0封というピッチングで完勝するも、2戦目はヘーゲンズが低めのカットボールという得意球を打たれて逆転され、少し沈んだ空気になったように思います。
3戦目には序盤は前日の逆転負けを感じさせない速攻を見せて先制するが、中盤から終盤にかけては打線が沈黙、中村恭も中盤に突如崩れてしまい、最終的には中崎が2アウトから与えた四球をきっかけにサヨナラ負け。

ヘーゲンズと中崎が打たれての敗戦というのは残念ではあるが、打線がようやく上向きかけてきており、札幌、仙台と続いたビジターでの6試合を3勝3敗で終えたのは、マイナス材料ではない。

5カード目の西武戦では、1戦目に西武菊池の速球をエルドレッドが完璧にとらえる本塁打を放ち、復調傾向は明らか。
2試合続けて中崎が2アウトから失点して同点に追い付かれてしまうが、赤松のタイムリーでサヨナラ勝ち。
2戦目は、ようやくジョンソンが交流戦初勝利を挙げるが、この試合は同点の7回に先頭の代打下水流がヒットを打ったことで流れが変わった。
開幕から右の代打が機能していなかったこともあり、得点パターンが増えるという意味でも大きなヒットだった。
ただ、この試合でエルドレッドが走塁中に足を痛めて交代し、試合後には登録抹消となってしまった。

そして3戦目は、ルナが一軍登録され、打線をつなげるという特殊効果が早くも発揮され、じわじわ加点して、野村、今村の完封リレーで勝利。
野村はこれで交流戦3戦3勝となり、チームも同一カード三連勝。

最終カードのオリックス戦は、勝利投手がヘーゲンズ、今村、ジャクソンのリリーフ3人となった。
その最大の要因は、鈴木の打撃ということになる。
延長12回にサヨナラホームラン、9回裏に逆転サヨナラスリーラン、8回裏の勝ち越しホームランという3試合連続ホームランを放ち、投手陣を助ける打撃で同一カード三連勝。

予想12勝6敗~11勝7敗、結果11勝6敗1分ということになりました。
楽天戦での逆転負けのうち、どちらかでも拾えていればという思いはありますが、セ・リーグの中で1位というのは上出来です。
首位で交流戦に突入し、差を広げて交流戦を終える。
勝敗の数はともかく、理想的な展開と言えると思います。

【交流戦後の展望】

8週連続6連戦で試合中止が1度もないという、ハードなスケジュールを完走し、あとは6月末に1度6連戦がありますが、その次の6連戦は7月末までありません。
早速黒田を登録抹消しているように、ここまでフル回転で疲れの見える投手を上手く休養させながら、交流戦明けからオールスターまでの前半戦を、現状キープできるくらいの試合運びをしていくことが目標になるかと思います。
ファームにいる投手の中では、福井がようやく前回登板で9回完投勝利で復調の兆しを見せ、薮田は4失点ながら7回を投げ切ることが出来た。

大瀬良に関しては、未だ先発して最長イニングが3イニング、球数は76球ということで、オールスター前の復帰は考えない方がいいと思う。
先発に関しては、まだ十分余力がありそうで、あとはリリーフ陣への負担が出来るだけ少なくなる起用が出来れば、というところ。
ここまで結果を残し続けていれば、ヘーゲンズ、ジャクソンの2人を同時に一軍で起用する以外の選択肢はなくなってきている。

一岡が一軍に戻ってきましたが、やはり状態を見極めつつ、短期間でリフレッシュを繰り返しながら起用していくようになると思います。

福井が昨年の好調時の投球を取り戻すことが出来た場合、リリーフ陣に負担がかかっている状態が続いていれば、岡田か戸田をリリーフとして起用することも考えられます。

打線の方では、エルドレッドの復帰がシーズン後半になると考えておく必要はありますが、田中、菊池、丸に続き、鈴木もレギュラーをつかんだことで、これで8人中4人が固定メンバーで戦えます。

その4人以外では、捕手は3人制を維持すると考えれば、あとは三塁ルナ、一塁新井は体調を考慮しながら、安部、小窪、西川あたりと併用し、大きな怪我なくシーズン終盤まで戦力になってもらえればというところでしょうか。

そうなると、残り一枠はエルドレッドが主に守っていたレフトのポジションということになります。
ようやく一軍の雰囲気に慣れ始めた下水流と松山の併用になることが濃厚だと思いますが、打順に関しては主に7番を打つことになりそうです。
どちらの打者にしても、思い切り振っていく傾向が強いように思えるので、下位打線に入ってもらった方が長所が活かせるのではないかと思います。

エルドレッド不在となった打線ですが、それでも交流戦終盤は復調傾向が見られ、現時点で大きな不安材料はないように思います。
唯一野手陣で心配かなと思えるのが、ルナ、松山の守備。
付け加えるなら疲れが見える状態での新井の守備も不安に感じる場合があり、下水流は一軍での修羅場の経験がないことも気にはなる。
それは磯村にしても同じで、経験を積みながら、育てながら勝つことが出来れば理想的ではあるし、そういう起用法になるのではないかと思う。

チーム全体でカバーしながら戦い、そして経験の浅い選手でも成長を感じることが出来ているので、失速しても何とか1位を守って逃げ切るというよりは、このまま走っていけるのではないかと思える。
一番怖いのは、故障者が続出するという状況。
そこさえケアできれば、という思いが強い。


【カープ情報】2016.06.19 広島対オリックス 交流戦3回戦 鈴木3試合連続本塁打、交流戦6連勝締め

2016年6月19日に行われた、広島対オリックスの交流戦3回戦の試合結果

オリックス 220 000 000|4
広   島 000 022 01×|5

勝 ジャクソン 2勝3敗
負 山崎福 1勝1敗
S 中崎 1勝3敗14S

【本塁打】モレル6号、下水流1号、鈴木10号

交流戦の最終戦を迎え、2試合連続サヨナラ勝ち、5連勝中、交流戦でセ・リーグの中では最上位確定など、上昇ムードには違いない。
中村恭にとっては交流戦後も先発ローテに残るために、この最終戦で1勝を挙げることも必要となってくる。
ただ、1番2番に対しては、ストライク先行で、田中の好守備もあり打ち取れていたが、糸井に四球を与えて、直後のモレルには初球のストレートをレフトスタンドに放り込まれ、先制を許した。
連勝中は初回に先制を許したケースはなく、いくら打撃の調子が上向きと言っても、初回から2点を追いかける展開は試合の流れが良くない。

カープの攻撃も、先頭の田中が高く弾む内野安打で出塁するも、菊池の右打ちはセカンド守備範囲で二塁封殺。
一塁ランナーとして残った菊池は、丸の打席で牽制死。
脚で揺さぶる攻撃をするどころか、逆にその武器である足でミスが出てしまうとなると、流れを手放す序盤になるのは間違いない。

嫌な流れでも、中村恭が何とか立ち直って、2回以降はスイスイとまではいかなくても、粘って得点を与えないピッチングができないと、終盤でひっくり返すには無理がある。
しかし、先頭の奥浪にはコントロールが定まらず四球を与えると、今度もストレートを捉えられ、武田にレフト線へのツーベースでノーアウト2、3塁。
スライダーがほとんどストライクが入らなくなってきたことで、ストレートを狙われている感じが強い。
ようやく山崎勝に対しては低めのスライダーが決まって内野ゴロを打たせることが出来たが、それも持続できない。
ディクソンにタイムリーを打たれて序盤で4点のビハインドとなり、四球からの失点が2イニング連続、そしてピッチャーにタイムリーを打たれるという失点の仕方は、相手を乗せるだけ。
スライダーでストライクを取れず、どの打者にも打たれるストレートを軸にするしかない時点で今日の中村恭の立ち直りを期待するのは難しい。

3回からは九里のロングリリーフが現実的な起用に思えるが、2回裏の攻撃でチャンスを作ったものの、8番の磯村で攻撃が終わったことでもう1イニングの猶予が与えられることになる。
しかし、先頭の安達がやはり高めのストレートをレフト前ヒットを放つ。
糸井には低めのスライダーを、良い当たりのライトライナーを放たれ、ちょっと通用するボールがなくなってきた。
モレルはショートゴロに打ち取ったが、その間には安達に楽々二盗を決められており、ピンチは拡大している。
そしてT-岡田には低めのストレートを捉えられセンター前にライナーで抜けていくヒットを打たれ、5点目を奪われる、そう覚悟した打球は菊池が飛びあがって掴みとり、ファインプレーでピンチをしのいだ。

結果的に3回は無失点で切り抜け、3回裏の中村恭の打順で代打庄司を起用した。
今シーズン初打席、プロ入り2度目の打席ということもあったと思うが、まったく自分のスイングをさせてもらえず空振り三振。
後続も倒れ、3回を終えて0-4というビハインドの展開は変わらない。

4回表のマウンドに上がったのは、予想通り九里だったが、やや逆球が多い印象。
それでもストレートを狙い打っている印象のあったオリックス打線を、フォーク、スライダー、カットボールなどの変化球でタイミングを外し、無失点で抑えてようやく試合が落ち着いた。

5回の九里はさらに投球内容、リズムが良化し、この試合初めて三者凡退で抑えた。

そして5回裏のカープの攻撃は、先頭の松山が低めのボールを叩き付けてセカンドへの内野安打で出塁すると、磯村に代打安部を送り、安部がレフト前ヒットで繋ぐ。
九里にも代打天谷を送るが、ここはナックルカーブの連投で三振となり、1アウト1、2塁で田中に打順が回る。
その田中にもナックルカーブを連投してくるが、見極めて四球を選んで満塁とチャンスが広がる。

菊池はナックルカーブを引っ掛けて、サード前への緩い打球となり、この打球をサード奥浪が後逸。
後逸したボールが安部に当たったことで、守備妨害ではないかという抗議もあったが、奥浪のグラブをかすめた後に安部にボールが当たったということで、そのままプレー続行で1点を返す。
このプレーも、奥浪が少なくとも一つはアウトを取るというつもりで捕球していればおきないプレーだけに、実質的にはタイムリーエラーということになる。

動揺があるのは間違いないが、このイニングのディクソンに対しては、序盤は振らされてた低めのナックルカーブを見極めることができており、投球は苦しくなっている。
丸もしっかりと見極めて押し出し四球をもぎ取る。
ルナに対してもボール先行となっていたが、ナックルカーブの連投を諦め、ストレート中心に投球を変えてきた。
インローへストレートが決まり、詰まらされてのサードゴロ併殺打に打ち取られ、2点どまりとなった。

5回を終えて2点ビハインドの展開で、6回からはカープは一岡がマウンドに上がる。
復帰後初登板となった前回登板では、ストレートの球速は140キロそこそこで、結果オーライのピッチングに見えただけに、この回の頭からの登板で、どういう投球を見せてくれるかに注目が集まる。
モレルに対し、変化球2つで追い込み、最後は決めに行ったストレートが高めに浮いたが、当てただけのセカンドゴロに打ち取る。 T-岡田に対しても決め球はストレートで、142キロの高めのストレートを振らせて三振を奪った。
奥浪に対しては、140キロのストレートで空振りを奪い、スライダーでライトフライに打ち取り、球速以上のキレが出ていたのだなと実感した。
疲れ、連投などの状況下では、同じように切れで勝負できるかは見極める必要はあるが、今日のところは役割を十分に果たしてくれた。
また、先発が早めにマウンドを降りても、その後は九里、一岡が無失点リレーで試合を作り直し、徐々に打線が反撃している展開は、少なくともまだ試合は分からないという雰囲気にはなっている。

そしてオリックスも6回から継投策。
2日前にサヨナラホームランを打っている比嘉がマウンドに上がり、その時対戦した鈴木が打席に向かう。
オリックスとしては、流れを自分たちに留めておくための投手起用にも思える。
鈴木はアウトコースのスライダーに泳がされてセカンドフライとなり、まずはオリックスの狙いが当たった。
ここで三者凡退に抑えられると、オリックス側に今日はいけるという雰囲気も出てくる。 そうはさせじと新井が左中間へエンタイトルツーベースを放ち、チャンスを作ると、松山の打席で左の海田にスイッチ。
松山は外に逃げていくボールを捉えきれず、こすったような当たりのレフトフライとなる。

一岡の打順で代打下水流を送るが、オリックスは白仁田にスイッチし、執念の継投を見せてきた。
しかし、この継投策を打ち破った。
ボール先行となり、3-1というカウントから投じた真ん中高めのストレートを振り抜くと、左中間へ打球が上がり、滞空時間の長い本塁打となる。
下水流はこれがプロ入り初本塁打で、貴重な代打同点ツーランとなった。

同点に追い付き、交流戦最終戦で明日からしばらく試合がないということもあり、7回からは勝ちパターンの投手起用が可能となる。

7回はヘーゲンズがマウンドに上がる。
楽天戦で手痛い失点をした會澤とのバッテリーとなったが、この試合では左打者に対し、カットボールを使うように戻している。
そしてしっかり3人で抑えきったことで、一段階上がった投球が出来たように思う。

7回裏は山崎福がマウンドに上がり、先頭の田中が四球を選び、菊池が送りバントを決める。
1アウト2塁で丸がセンター前ヒットを打つが、打球が早く、本塁突入は自重。
1アウト1、3塁でルナが打席に向かい、2球で追い込まれてしまう。
粘りを見せてセンターフライを打ち上げ、やや浅かったが田中は勝負をかけてタッチアップで本塁を狙う。
しかし、センターからのストライク返球で本塁タッチアウトとなり、勝ち越しならず。

8回表はジャクソンがマウンドに上がり、先頭の西野にはややコントロールを乱したが、結果的に三者凡退で好リズムを保ったまま8回裏の攻撃に向かう。
先頭打者として打席に向かうのは鈴木。
2球で追い込まれるが、決め球は高めに入ってきた。
3試合連続本塁打をレフトスタンド上段に放り込み、今日はサヨナラではなく勝ち越し本塁打ではあるが、いずれにしても貴重な一発が飛び出した。

実のところ、8回裏に得点が入らなかったとしたら、9回表は誰がマウンドに上がるのかを気にしていたが、杞憂に終わる展開となり、リードした9回表は中崎がマウンドに上がり、石原を抑え捕手として起用する万全の態勢。

正直なところ、こういう展開で追い付かれたり、逆転されるというムードは考えにくく、勢いに任せてどんどん追い込んでいけば良いところ。
まず先頭のモレルをスライダーでライトフライに打ち取り、代打のクラークはカットボールでセンターフライ、奥浪をフォークで空振り三振を奪って逃げ切った。
長打力のある3人の打者をきっちりと仕留めて、見事交流戦6連勝で締めくくった。







【カープ情報】2016.06.18 広島対オリックス 交流戦2回戦 鈴木2試合連続サヨナラ本塁打、今日は逆転サヨナラスリーラン

2016年6月18日に行われた、広島対オリックスの交流戦2回戦の試合結果

オリックス 000 000 201|3
広   島 000 010 003|4

勝 今村 2勝3敗
負 平野 1勝4敗12S
S -

【本塁打】鈴木9号

今度こそ初勝利を、という思いもある岡田が先発。
そしてオリックスは、打順を入れ替えて1番から5番まで左打者を並べてきた。
ただ、ソフトバンク戦で柳田に力勝負を挑んで、押し込めたように、左打者へのインコースへの球威はかなりのものがある。
ランナーは出したが、糸井をインコースのストレートで詰まらせてレフトフライ、クラークにもインコースのストレートで詰まらせてセカンドフライに打ち取り、良い形で立ち上がった。

一方のオリックス先発の山田は、今季初先発で、こちらもプロ未勝利の投手。
球速は140キロほどだが、アウトコースへの制球が素晴らしく、また低めへ決まるストレートは伸びを感じる。
田中、丸は内野ゴロとなるが、ボールが上がっていく高さには来ておらず、序盤は球数を稼いで、徐々に甘くなってくるボールを捉えていきたい。

2回の岡田は、じゃあとばかりにインコースを狙い打ってくるT-岡田に対し、インコースのカットボールを投げ芯を外す投球を見せ、ここはキャッチャーの構え通りに投げ込めている。

逆に山田の方は、2回も三者凡退に抑えられたものの、早くもボールが高くなり始める。
ちょっとコントロールもばらつき気味になり、2巡目で捉える準備を整えにかかる。

3回の岡田は、高めに浮いたり、逆球になったりするボールが続いてしまう。
先頭の若月には、アウトコース高めに逆球が行ってしまい、ライト前ヒットを打たれると、山田に送りバント、小島がショートゴロ進塁打で2アウト三塁。
ここで西野には、インコースを狙ったボールがアウトコースへの逆球となってしまい、三塁線へ流し打たれる。
その打球をルナがダイビングキャッチで掴むと、膝をついたまま一塁送球し、間一髪でアウト。
ファインプレーで先制を食い止めた。

すると3回裏の攻撃では、7番の下水流が四球を選ぶが、やはりボールのバラツキは多くなっている。
初めてランナーを出し、あれだけ低めに決まっていた山田のコントロールはかなりアバウトになってきた。
このイニングは四球2つと送りバントで得点圏にランナーを進めたが、菊池が低めのストレートを打ち上げてセンターフライで得点ならず。

カープとしては、いつ山田を捉えられるかというところで、実のところ4回まではノーヒット。
ようやくチーム初ヒットが出たのが、5回裏のことだった。
先頭の新井がレフト前ヒットを打つと、下水流が三塁線を破るツーベースでノーアウト2、3塁。
そして會澤は、ライトへライナー性のフライを打ち上げると、これが犠牲フライとなり1点を先制。
欲を言えば、さらに1アウト3塁という場面で、もう1点でも追加出来ていればというところだったが、岡田はサードゴロ、田中は見逃し三振で1点どまり。

岡田のピッチングは初回から1巡目はインコース中心、そして2巡目以降はアウトコース中心と変わったように見えたが、どちらのスタイルでも1イニング10球前後と安定し、6回で63球と理想的な球数で投げられている。
ただ、7回には逆球が増え始める。
T-岡田は逆球のアウトコース高めのストレートをピッチャー返し。
菊池が良く追い付いたものの、一塁送球は間に合わず内野安打となると、奥浪はストレートに振り遅れていたが、打たれたのは甘いスライダー。
左中間へ二塁打を打たれて1アウト2、3塁となり、中島にはボール先行となったことで勝負を避けて、1アウト満塁となる。
代打モレルには、ストライク先行で、ストレートでファールを打たせて追い込んだものの、今度も打たれたのはスライダー。
真ん中高めに入る非常に甘いボールで、センターオーバーの2点タイムリーツーベースで逆転されてしまう。
さらにピンチは続き、1アウト2、3塁。
連続代打の原には、インコースのカットボールで三振を奪い、小島はファーストゴロで追加点は防ぎ、粘ることは出来た。

これまでの岡田の投球を見ていれば、この試合こそは打線の援護で勝たせるくらいの攻撃を見せてもらいたい。

しかし、7回裏は吉田一に対し、鈴木、新井、下水流が三者凡退。
逆に8回表は、先頭の西野にセンター前ヒットを打たれ、糸井の内野ゴロでランナーが入れ替わり、一塁ランナーとして残った糸井が二盗を決めるという、勢いの出てきた攻撃を見せられる。
この勢いをしっかり受け止め、無失点で抑えることが出来れば、岡田の勝負勘を養うことにもなる。
そしてクラーク、T-岡田を打ち取って無失点で抑え、8回を投げ切ったことで、岡田とすれば先発としての役割を十分果たした。

8回裏には、昨日と同じケースとなる佐藤達との対戦になり、會澤に代わって、西川が代打起用されると、アウトコースのストレートを払うバッティングでレフト前ヒットで出塁。
連続代打で安部を送り、送りバントを狙うかと思いきや、1球ファールの後にエンドランを仕掛ける。
しかしボール球となり、安部は空振りしバットに当てることが出来ず、西川が盗塁死という形となり、さらに安部も三振し、作戦は当たらなかった。
1点返して同点だと、岡田に勝利投手の権利は付かないということで、あえて2点以上を狙う攻撃をしてきたとも受け取れる。
これが巧くいかなかったのだから、この試合での逆転勝利の可能性は、本来の流れから考えればかなり低くなったと言える。

9回表は今村がマウンドに上がり、先頭の奥波にレフト前ヒットを打たれるが、オリックス側は奥浪に代走を送っていれば、という場面が生まれた。
安達の送りバントは、打球を殺した良いバントに見えたが、今村が捕球した時にはまだ一二塁間の真ん中付近を走っている。
送球がやや逸れた為にギリギリのタイミングになったが、普通に余裕でアウトのタイミングだった。
これで山崎勝が再度送りバントをすることになり、今度は送りバントが決まり、代打の武田には前進守備のレフト下水流の頭上を越えるタイムリーを浴びて、点差が2点に広がってしまう。

ただ岡田に勝ちをつけられなかったとはいえ、チームとしての勝ちまで諦めるわけにはいかない。
岡田の好投に報いる為にも、最後まであきらめない攻撃を見せてもらいたい。

もちろんオリックスは抑えの平野がマウンドに上がるが、昨日2点差を追いついていることもあり、カープ打線も投球のイメージがし易い。
先頭の菊池が逆方向のライト前ヒットで出塁すると、丸も逆方向のレフト前ヒットで繋ぐ。
ともにストレートを捉えており、平野としてもストレートを勝負球として選択することに若干のためらいが出たかもしれない。
ノーアウト1、2塁でルナは緩い当たりのショートゴロとなり、これが併殺崩れでルナが一塁にランナーが残った。
これが勝負のあやとなった。

1アウト1、3塁で打席に向かうのは鈴木。
追い込まれてから平野が選択したのは、どの打者にもバットに当てられているストレートではなく、フォークだった。
これが落ち切らずに真ん中付近にシュート回転で入ってくると、鈴木は左中間へと打ち返し、スタンドに飛び込む逆転サヨナラスリーランとなる。
これはちょっと手がつけられないゾーンに入ってきた。

2試合連続のサヨナラ勝ちで、この試合では逆転サヨナラ。
貯金も2桁、10個に到達し、今週のここまでの5試合中3試合でサヨナラ勝ちを収め、チームに良い風が吹いている。
また、今日の逆転勝利も、岡田の好投があってこそというのを付け加えておきたいと思う。







【カープ情報】2016.06.17 広島対オリックス 交流戦1回戦 あと1球で敗戦から同点に追い付き、最後は鈴木のサヨナラ本塁打

2016年6月17日に行われた、広島対オリックスの交流戦1回戦の試合結果

オリックス 002 010 010 000|4
広   島 000 000 022 002|6

勝 ヘーゲンズ 3勝1敗
負 比嘉 0勝1敗
S -

【本塁打】クラーク1号、T-岡田14号、鈴木8号

カープ先発の黒田は、前回登板で8回0封というピッチングを見せており、状態が悪いなりにも試合が作れる体調には戻ってきた。

その黒田の立ち上がりは、先頭の糸井にセンター前へ落ちようかというハーフライナーを打たれるが、丸が飛び込んで捕球するファインプレーで幕を開けた。
2番の安達もレフト方向へ同じような打球を放ち、これは松山の前で打球が弾むヒットとなる。
そして3番の西野の打席で安達が二盗を決める。
1番2番共に低めのボールを打たれており、西野も同じような打ち方でセンターフライとなり、2アウト二塁でクラークを迎える。

クラークに対しては、逆にインコースと高目を多く使って攻め空振り三振を奪って、無失点で立ち上がった。

またオリックス先発の東明は、やや変則的な投球フォームをしており、カープとしてはじっくりと見極めて、2巡目以降には捉えていきたい。
初回の攻撃では、田中のヒットと盗塁などでチャンスを作ったが、ルナが4-6-3の併殺打に倒れ、2打席目以降に活かしてもらいたい。

さて今日の黒田は、右左関係なくインコースへの制球がいま一つ。
アウトコースと低めの制球で何とかゴロを打たせるピッチングをして見せたが、3回のT-岡田のライト前タイムリーはインコースを狙ったボールが、真ん中に入ってしまう失投を打たれており、ある程度仕方がないにしても、小島を詰まらせてファーストゴロに打ち取った打球を、大事に捕球しようとしてルナが弾くタイムリーエラーをしてしまい、この2点目は余計だった。

序盤のルナは、打っては併殺打、守ってはタイムリーエラーと良いところがなかった。
それだけではなく、カープの攻撃においても、ランナーを出すものの石原を敬遠して黒田との勝負を選択することが2度もあり、相手のペースで試合を運ばれてしまっている。

こういう流れになってしまうと、相手打線の勢いを止めるだけで精一杯となってしまう。
4回にはクラークに対し、ど真ん中にスライダーが行ってしまい、日本球界復帰後初本塁打を打たれてしまう。
ただ、単発で凌げていることで、何とか試合を壊さずにいられている。

カープとしては、得点差が3点で済んでいるうちに反撃を見せたいところだったが、初回から5回まで全て得点圏にランナーを進め、東明を一気にKOできそうな雰囲気もある中で、あと一本が出ずにいる。

そうこうしている間に、6回は三者凡退で抑えられ、結局東明を捉えきることはできなかった。

7回からは両チームが継投策に移る。
ただ、ここでもオリックスのリリーフ1番手の吉田一に、三者凡退に抑えられた。
逆に、カープのリリーフ1番手のオスカルが、7回にピンチを背負いながら無失点で切り抜けたものの、回跨ぎの8回には、先頭のT-岡田にスライダーを打ち返され、ライトスタンドへのソロホームランを浴びてしまう。
痛い失点には違いないが、ここでもまだ単発だったことが救い。

その後もピンチを背負ったオスカルは、2アウト二塁という場面でマウンドを降り、今日一軍登録されたばかりの一岡がマウンドに上がる。

故障復帰後は初となる一軍でのマウンドは、いきなりのピンチの場面となるが、一岡のコールが球場に響くと大歓声が上がる。
この一岡のピッチングで球場の雰囲気が一変した。

モレルに対し、アウトローのストレートは説得力があったが、その他のボールは正直全盛期には遠く及ばないように見えた。
この試合では、ビハインドの場面できっちり仕事を果たしたが、勝ちパターンの起用が出来るようになるには、まだ時間がかかりそうには思う。

ともあれ、その一岡のピッチングの勢いに乗り、代わった佐藤達から先頭の丸が四球を選び、ルナがアウトコースのストレートを捉えてレフト前ヒットで続く。
鈴木は追い込まれてから、高めのボール気味のストレートに振り遅れて三振となるが、松山はアウトコースを狙ったストレートが、逆球でインコースのボール気味で入ってきたところを捉え、右中間を破る2点タイムリーツーベースを放つ。
ルナも一塁から一気に本塁生還を果たしており、脚の状態に不安がなさそうなのも確認できた。
2アウトから代打新井を告げて、さらにもう1点を返しにいったが、センターライナーで2点どまりとなった。

それでも2点差で最終回の攻防に臨めるだけでも、まだチャンスは残されていると思える。

9回表に追加点を奪われれば、ほぼ試合の行方は決してしまうという大事なマウンドを任されたのは、久しぶりの登板となる九里。
本来、九里のベストポジションという認識のリリーフでの登板で、ヒット1本と四球2つで満塁というピンチを背負うものの、小島をサードゴロに打ち取って、何とか無失点で投げ終えた。
一岡同様、九里のピッチングもちょっと不安の残る内容だった。

さて2点差のままで9回裏の攻撃を迎え、オリックスは抑えの平野がマウンドに上がる。
右対右ではあったが、會澤に代えて西川を代打起用しており、會澤の状態が良くないのだろうなというシーンだった。
その西川が一塁のクラークの前に高く弾む内野安打で出塁すると、田中は擦ったようなレフトフライ、菊池は上手く打ったがセンターフライに打ち取られ、2アウト1塁となってしまう。
丸が1-2と追い込まれ、あと一球で敗戦かという場面で、丸は低めのフォークを技ありのバッティングでレフト前へと運んで、2アウト1、2塁とチャンスを広げた。

序盤の併殺打そしてタイムリーエラーと良いところがなかったルナが、その失敗を取り返すことができるか、それとも今日の負の象徴となってしまうかという場面が訪れた。
そして、インコース低めのボールを引っ張ると、三塁の原が下がりながら捕球しようとしたがバウンドを合わせ切れず、レフト線に抜けていくと、西川に続いて、一塁ランナーの丸まで本塁に帰ってきて、あと1球で敗戦という状況から同点に追い付いた。
さらに、今度はサヨナラ勝ちも狙える状況で打席に入った鈴木は、残念ながらサードゴロで同点どまり、延長戦に突入する。

10回中崎、11回ジャクソン、12回ヘーゲンズという、普段の789回とは全く逆の順番での登板となった3投手が無失点リレーを見せ、カープの負けがなくなった12回裏の攻撃を残すのみとなる。

野手で残っているのは小窪のみという状況で、打席が回ればヘーゲンズに代打を出すのに起用する以外の選手交代はない場面。
先頭の磯村がレフト線へツーベースを放ち、サヨナラのランナーが出塁する。
この後は、鈴木、松山、安部、ヘーゲンズと続く打順で、鈴木とはまともに勝負に来ていないようにも見えた。
際どいコースが多く、最悪ボールになってもいいという攻めだったようにも感じられたが、フルカウントからアウトコースへのスライダーが、若干内に入ってきた。
体勢は崩れているようにも見える一打は、レフト後方への大飛球となり、そのままレフトスタンドに飛び込むサヨナラツーランとなった。

鈴木にしても、今日はチャンスでの凡退が2度あり、三度目の正直が最高の結果となって表れた。
あと1球で敗戦という場面から追い付いて、最後はサヨナラ勝ちを収めるというのは出来すぎの結果だが、こういうドラマチックな勝ち方もいいものだと思える。







【カープ情報】2016.06.16 広島対西武 交流戦3回戦 今季最多貯金8、野村ハーラートップ8勝目、菊池8号、下水流プロ入り初猛打賞

2016年6月16日に行われた、広島対西武の交流戦3回戦の試合結果

西武 000 000 000|0
広島 001 120 02×|6

勝 野村 8勝2敗
負 バンヘッケン 0勝4敗
S -

【本塁打】菊池8号

昨日の試合中に右脚を痛めたエルドレッドに代わり、ルナが一軍登録され、エルドレッドが守っていた外野手の補充として天谷も一軍登録となった。
また、終盤にはルナが三塁から一塁に回ることも想定して、堂林が登録抹消。
もっとも堂林に関しては、今回の一軍登録時にまたバッティングフォームが変わっていたため、打撃面での期待はしにくかった。

そして早速ルナが4番でスタメン起用されているが、ファームでは4試合連続ヒット中でバッティングの調子自体は悪くなさそう。
一発で試合を決めるエルドレッドから、周りの打者まで繋げてくれるルナに代わり、打線がどういう反応を見せるかが注目される。

野村の立ち上がりは、コントロール、変化球のキレはまずまずで先頭の秋山はレフトフライに打ち取った。
しかし2番の金子侑には、初球のツーシームが甘くなったところをセンター前ヒットを打たれ、かなりの好スタートを切られて二盗を決められてしまう。
3番の栗山には、低めのカーブでセカンドゴロを打たせて、この間に金子侑は三塁に進む。
4番のメヒアに対しては、正直に勝負する場面ではないところで、全球インコースの厳しいツーシームとシュートを投げてサードゴロに打ち取り、無失点で初回を投げ終えた。

また西武先発のバンヘッケンは、球速は140キロそこそこだが、とにかく投球テンポが速い。
短い間隔でどんどんストライクを取ってきて、落差のある低めへのスライダーで内野ゴロが多くなっている。
三者凡退に打ち取られ、ランナーを出してじっくり攻めていかないと、相手のリズムに乗せられてしまいそうには感じた。

2回の野村は真ん中低めのスライダーを、浅村が無理に引っ張らずにセンター方向へ弾き返すと、低い弾道でグングン伸びてセンターオーバーの二塁打となり、得点圏にランナーを背負う。
ただ、下位打線に向かうということで、8番の岡田とは無理に勝負せずに、9番のバンヘッケンとの勝負を選択。
しかし打ち損なって高く弾んだ打球がサード前に飛ぶと、ルナは前へのダッシュが鈍い。
捕って投げても間に合わず、思わぬ形で満塁のピンチとなってしまう。
秋山との対決となり、ここで先制を許すと、非常に嫌な試合展開となるところで、アウトハイのツーシームでレフトフライに打ち取って事なきを得た。

やはり雨の影響があるのか、ところどころコントロールミスが見られ、決して安定感のある投球が出来ている訳ではないが、だからこそ丁寧に投げている様子は見て取れる。
3回、4回、5回は全てランナーを1、2塁に背負っての投球となったことも含め、5回までのすべてのイニングで得点圏にランナーを背負ったが、最後の一本は許さなかった。

さてカープの攻撃は、序盤は雨脚が強まっていることもあり、何とか先制点が欲しいところ。
3回には先頭の下水流がレフト前ヒットを放ち、昨日の1イニング4得点を思い出させるような先頭打者としての出塁を果たす。
下水流に関しては、ようやく一軍の雰囲気に慣れてきたかなという印象で、全球レフトスタンドへ放り込むつもりのような常にフルスイングだったのが、肩の力が抜けてきて柔らかいバッティングができるようになってきた。

その下水流のヒットを足掛かりにし、野村の送りバントで得点圏にランナーを進めると、田中、菊池が連続四球で満塁となり、丸が三者連続となる押し出し四球で1点を先制した。
どんな形であれ、雨脚の強い天候での先制点は重要。

4回裏の攻撃では、先頭の鈴木がグラウンドコンディションを頭に入れ、セーフティバントを敢行すると、捕手の送球エラーも誘ってノーアウト2塁。
新井はライトフライとなるが、鈴木はタッチアップで三塁へ進塁。
そして下水流はアウトコース高めに浮いたチェンジアップを、バットの先で引っ掛けてレフト前へ落とすタイムリーで追加点を奪う。
ここも打席での余裕が見られたようなバッティングだった。

5回裏も追撃し、先頭の田中が四球を選び、菊池が送りバントを決め、丸がタイムリーを放つリズムのいい得点を入れると、ルナがセカンド頭上へのライナーを放ち、浅村のグラブを弾く復帰後初ヒットがタイムリーとなる。

さて5回を終えた頃には雨脚も弱まり、5回終了時のグラウンド整備は通常よりも長い時間をかけて行われる。
極端に言えば、試合中断したのと同じようなインターバルがあり、また5回まで毎回ランナーを出していたこともあり、野村が長いイニングを投げるのは無理がある。

最後のイニングと理解しているかのように、鬼門の6回を初めて三者凡退で抑えて、野村は無失点で自分の役割を全うしマウンドを降りる。

7回からはヘーゲンズがマウンドに上がり、先頭の金子侑はピッチャーゴロに打ち取る。
先日8回を任された試合では、投ゴロを捕球しきれずに失点に繋げているだけに、きっちりとした守備を見せた。
ただ、内野安打と四球でランナーを貯めてしまい、さらにその四球の際にワイルドピッチでランナーが三塁に進んだ。
踏ん張りどころを迎え、打席には浅村。
ここで、アウトローに制球されたカットボールで芯を外し、セカンドゴロでピンチをしのいだ。

7回裏のカープの攻撃では、西武バッテリーの噛み合わない投球が見られた。
先頭の丸が2球で追い込まれ、3球目はサインミスで捕手の岡田が不審そうな顔で、投手の小石の方をしばらく見続けた。
サインミスであれば、マウンドに行って確認するなりする場面だったと思うが、そんな労力を惜しむかのようなプレーで西武の集中力は切れかかっているなという印象。
そして丸はインコースに抜けるボールが手首に当たる死球となるが、もう淡々と試合を続けてもらって、早く試合を終わらせてもらいたいという気持ちになる。
続くルナの併殺コースのショートゴロを鬼崎が弾いてオールセーフとなり、変な流れの試合になりつつある。
ノーアウト1、2塁の場面で、鈴木は投ゴロ併殺打となり、2アウト3塁。
ここで新井は敬遠気味に歩かせ、まだ勝負する意思は残っているのだなと意外に感じた。
最後は赤松がライトフライに倒れ、無得点。

8回表は今村がマウンドに上がり、守備も打順の巡りもあってレフトに天谷、サードに安部を入れて守備を固めてきた。
昨年までであれば、点差が開いていても勝ちパターンの投手をどんどん継ぎ込んできており、今季も阪神戦で4点差で永川を投入したがために1点差まで詰め寄られたこともあり、終盤はヘーゲンズ、ジャクソン、中崎のリレーは崩さなかった。
それが交流戦前半でヘーゲンズ、ジャクソン、中崎が全て2イニングずつ投げたりした試合も含め、8週連続6連戦で、1試合も中止がなかったこともあり、リリーフ陣に疲れが見えている。
昨日の9回ヘーゲンズなどでも分かる通り、柔軟に投手起用して、どの投手もそれなりに良いパフォーマンスを保てている。

この試合でも、今村は三者凡退で見事期待に応えた。

8回裏には2試合連続で中崎雄と対戦し、厄介なピッチングをされてしまったが、左の田中がヒットを打ったことで菊池の本塁打に繋がった。
菊池の左投手の内に入ってくるスライダーの打ち方は、決してきれいな打ち方ではないが飛距離が出る。

そして菊池のツーランで点差が6点に広がったこともあり、今村が続投。
こういう展開の時の今村は、途端に省エネモードに切り替わる。
何点までは取られてもOK、とは考えてはいないと思うが、ランナーを出しても特に意に介さない。
長いシーズン、これくらいの切り替えと、割り切り方がある方が長持ちするのだろう。
1アウト満塁のピンチを招いたが、森、浅村を抑えて、同一カード三連勝を決めた。

これで今季最多貯金8となり、周りの打者を繋げるというルナの特殊効果も発揮し、下水流が肩の力の抜けたバッティングを見せ、エルドレッドにはしっかり怪我を治して、また一軍に上がってきてもらいたいというメッセージも残せた。
どさくさに紛れて、代打小窪に代打としての今季初ヒットが出れば、というところで四球になったのが心残りだったが、これは次回に持ち越しということとして期待しておこう。







【カープ情報】2016.06.15 広島対西武 交流戦2回戦 エルドレッド負傷交代、ミス、拙攻の試合を耐えてようやく4番の一振りで打線がつながり、ジョンソン交流戦初勝利

2016年6月15日に行われた、広島対西武の交流戦2回戦の試合結果

西武 001 010 000|2
広島 011 000 40×|6

勝 ジョンソン 7勝5敗
負 武隈 3勝2敗
S -

【本塁打】鈴木7号

交流戦で勝ち星のないジョンソンだが、今回はマツダスタジアムでの登板となり、球場の相性という点では何ら不安はない。
秋山、栗山にはストライク先行で打ち取っていき、リズムもまずまずのピッチング。
3番のメヒアに対してはちょっと慎重になったようで、ボールが先行したが、怖がっているという様子とは違い、インコースにキレのいいボールをどんどん投げ込んで、詰まらせてのライトフライで三者凡退に打ち取った。

一方の高橋光とは初対戦となり、昨日の菊池対策同様、河田コーチからの情報を活かして攻撃していくのが良策か。
先頭の田中は、高めに浮いたアウトコースのカーブをレフト方向へ流し打ってレフト前ヒット。
さあ、若い投手相手に足で揺さぶりをかけながらの攻撃をしていくタイミングとなった。
1-1からスタートの構えを見せ、牽制を投げさせると、エンドランを仕掛けて、菊池は右方向へ狙い撃つ。
しかし、良い当たりだったがファーストライナーとなり、ライナーゲッツーでランナーがいなくなった。

いきなりの併殺打は、昨日の西武の攻撃を思い出させるだけに、これで流れを手放さないようにしないといけない。

2アウトから丸が四球を選んで、再びランナーを出すことには成功し、今度も丸が足で揺さぶりを掛けていきたいところ。
同じく1-1から動きを見せ始め、新井は真ん中に入ってきたストレートを捉えて、レフトへクリーンヒットを放つ。
際どいコースのボール球を見逃せるようになってきたエルドレッドは、変化球が2球連続でボールとなり、3球目のストレートを狙ったがミスショットでサードゴロとなり、無得点となったが、併殺の後、すんなり攻撃が終わらなかったのは、徐々に効いてくるはず。

2回のジョンソンは、先頭の中村剛に対してもインコースで詰まらせてファーストフライに打ち取り、長打力のある打者にもどんどんインコースを使ってくる。

2回裏には、先頭の鈴木の左中間への本塁打で先制し、さらに安部がレフト前ヒットで続く。
石原に対しては3-0とボール先行となったものの、3-1からショート正面へのゴロを打ってしまう。
鬼崎がファンブルして一塁だけアウトになったが、石原にしてもジョンソンにしても送りバントなどの仕草も見せておらず、チグハグな攻撃には思える。

ジョンソンは、3回辺りからボールが抜ける頻度が多くなった。
ストライクゾーンのボールは、打たれてもファールでカウントを稼げるのがジョンソンのいい時のピッチングだが、ストライクゾーンから大きく外れはしないが、僅かにボールになることでカウントが稼げない。
スライダー、カットボールの曲がりが非常に小さく、高めのまま抜けてくることで、強い打球を打たれてしまう。

先頭の炭谷には追い込んでからボールが連続し、フルカウントから甘く入ったボールをライト前ヒット。
高橋光には、送りバントを2球ファールにさせたが、スリーバントは高めに浮いたボールだったことでバットに当たって成功してしまう。
1アウト2塁となり、秋山には上手く打たれてセンター前ヒットで、ランナーは三塁で止まって1、3塁。
そして金子侑には、1-1から甘く入ったストレートをレフト前に運ばれ、同点タイムリーを浴びてしまう。
ボール先行、強い当たりが多い、投球テンポが悪い、という状況でのピッチングで、守備のムードは非常に重苦しい。
ただ、メヒアには上手くタイミングを外してセカンドゴロ併殺打に打ち取り、ジョンソンの悪いなりの粘りのピッチングは見られた。

その直後の3回裏、先頭の丸がセンター前に抜けようかという当たりが、セカンドベースに当たる間に二塁を陥れるが、新井はワンバウンドのフォークを振って空振り三振。
炭谷がボールをこぼしている間に丸が三塁に進み、エルドレッドのサードゴロを中村剛が弾く間に丸は本塁生還し、1点勝ち越し。
しかし、そのサードゴロで一塁を駆け抜けたエルドレッドは、右脚の太もも裏を痛めたような仕草を見せ、そのまま松山と交代してしまう。
1点と引き換えにエルドレッドを失ってしまい、ちょっと攻撃のムードは良くない。

4回もピンチを背負ったジョンソンは、その4回は何とか無失点で切り抜けたが、続く5回には1アウトから秋山にセカンド右への内野安打性のゴロ(記録は菊池のエラー)を打たれ、二盗を決められると、再び金子侑にフルカウントから甘いカットボールを打ち返され、レフト前タイムリーで同点に追い付かれる。
西武は、ここで勝ち越せば一気に試合の流れを掴めるという考えもあったのか、メヒアの打席で金子侑が三盗を狙う。
しかし、この三盗を石原が刺したことで、カープとすれば試合の流れを相手に渡すのをなんとか堪えたと言える。

ここからはお互い拙攻の応酬となる。
5回裏には、菊池がライト前ヒットで出塁すると、揺さぶりをかけながらの攻撃を見せ、丸の打席でエンドランを決めてノーアウト1、3塁。
ただ、新井はフルカウントまでは粘るが、フルカウントからは外のボールになる変化球を振って空振り三振という、ここのところ何度も目にする凡退の仕方。
松山のショート正面の打球で菊池が三塁から本塁を狙おうとするが、明らかなアウトのタイミングで三本間に挟まれ、菊池がタッチアウトになると、打者走者の松山は2塁を狙って一二塁間に挟まれる。
ここはおとりになるべく走塁しようとした可能性もあるが、そうだとすればあまりにあからさま過ぎ、そうでないなら単に走塁ミスというプレーで、変則的なダブルプレーとなって、ノーアウト1、3塁のチャンスを逃してしまう。

西武が、併殺打、盗塁死、タイムリーエラー。
カープが、併殺打、エラー、走塁死、送りバント失敗、そしてエルドレッドの負傷退場。
お互いに試合の流れを手放しては、また手繰り寄せようとする試合展開になっている。

ただ西武に試合の流れを渡さなかったのは、ジョンソンの悪いなりの7回2失点というピッチングがあってこそ。

そして7回裏のカープの攻撃では、今季ほとんど機能していなかった右の代打、下水流が代わった武隈の内に入ってくるスライダーをレフト前に運んだ。
この僅か1本のヒットが、停滞していた攻撃に波を起こした。

今季、9番から始まる打順で右の代打を起用しても、出塁することができていなかったが、先頭での出塁が出来るというだけでも作戦面では大きい。
進塁打等は打つことが出来なかったが、この試合で得点圏のチャンスで新井を打席に迎えること、実に3度目。

追い込まれてしまったが、インコースのストレートを詰まりながらもレフト前に運ぶタイムリーで勝ち越すと、ようやく打線に覆いかぶさっていた重荷が取れた。
松山は独特の低めのすくい上げるバッティングを見せると、前進守備のライトの頭上を越える2点タイムリー。
鈴木は低めのストレートを強く叩くと、速い球足でセンターへと抜けていくタイムリーで、この回4点目。

これで試合の流れを掴んだ。
8回はジャクソンが三者凡退で抑え、9回は疲労気味の中崎に代わってヘーゲンズがマウンドに上がる。
流石にリードした9回を抑えるのは緊張したのか、コントロールを乱す場面もあったが、無失点で切り抜けて連勝となった。

もう一つ追加しておくと、8回裏の攻撃でも赤松が牽制死しており、内容的には決して褒められた試合ではない。
こういう試合こそ、昨年のあの貸しを返してもらったと受け取っておこう。





【カープ情報】2016.06.14 広島対西武 交流戦1回戦 赤松コリジョン適用となるサヨナラタイムリーで劇的勝利

2016年6月14日に行われた、広島対西武の交流戦1回戦の試合結果

西武 000 000 101|2
広島 000 101 001|3

勝 中崎 1勝3敗13S
負 増田 3勝3敗11S
S -

【本塁打】エルドレッド16号、メヒア22号、森2号

ここまでの交流戦の4カード全て2勝1敗の西武が相手となるが、逆に考えればカープとしては1勝2敗を最低限の目標にはしやすくなる。
後は、戸田対菊池の左腕対決を制す、ジョンソンの交流戦初勝利、野村のハーラートップキープと、ポジティブな目標は揃っており、どこまで実現できるかというのを楽しみにしたい。

多くは語らないことにしている話題として、昨年の交流戦では西武に一つ貸しがあり、それは当たり前のように回収したい。

さて、カープのスタメンは対菊池ということでほぼ予想通り。
堂林に関しては、ここ数試合の新井の守備での動きの鈍さを見ると、終盤の一塁での起用という意味でベンチスタートにしなくてはいけなくなっている。

戸田の立ち上がりは、先頭の秋山に対し、追い込んでから低めのボール球を振らせたはいいが、バットコントロールでライト前ヒットを打たれてしまう。
もちろん、打った秋山が上手かっただけで、引きずる内容ではない。
2番の栗山は強攻策で、フルカウントまでカウントを悪くしたが、空振り三振を奪い、三振ゲッツー。
會澤からの二塁送球はワンバウンドに加え、三塁側にそれたが、どんぴしゃのタイミングでのタッチで秋山を刺せたのは菊池のファインプレー。

また西武先発の菊池は、インもアウトも自由自在のコントロールで、さらに150キロ前後のストレートをどんどん投げ込んでくる。
2者連続でストレートに振り遅れて三振し、丸もショート正面のゴロを放つ。
このショートゴロを処理しようとした鬼崎は、足がもつれて一塁送球が緩くなり、エラーに近い内野安打で出塁する。
どんな形であれ、三人で終わらなかったのは悪くない。
ただ、新井もアウトコースのストレートに振り遅れて空振り三振で、ちょっと苦労しそう。
これは戸田に頑張ってもらうしかないなという立ち上がりの印象だった。

戸田のピッチングは、2回以降も大きく変わったところがなく、また巡り合わせにも恵まれた面はあるが、3イニング連続併殺打という、普通であればカープに流れが来てもおかしくない試合展開。

ただ、菊池のピッチングを見せられては、全くそんな雰囲気にならない。
打者一巡する間の、9人に対して7つの三振という圧倒的な投球。

さて、戸田が3イニング連続で併殺打で切り抜けているということは、裏を返せば、3イニング連続ランナーを出しているということ。

4回も先頭の秋山に、2打席連続ヒットを打たれてしまう。
さらに、2番の栗山には、ショートの頭上を破るようなライナーを放たれるが、この打球は田中が飛び上がって掴み取った。
今日のカープは、良い守備が随所に見られる。
もっとも、こういう良いプレーがあった後は、すんなり抑えるのが理想ではあるのだが、四球2つで満塁としてしまったのは、戸田の反省材料。
2アウト満塁から鬼崎の鋭い当たりの一二塁間を破ろうかというゴロは、新井が飛び付いて捕球するファインプレーで戸田を救った。
冒頭の鈍い動きという印象に関しては、謝罪しておきたい。

3イニング連続併殺に続き、1イニングで2つのファインプレーが出て、今日のカープは野手陣が魅せてくれる。

流石にここまで来れば、カープも流れを掴める。
4回裏の攻撃で、先頭の丸が今度はクリーンヒットで出塁すると、1アウトから盗塁を決め、エルドレッドのライトフライで丸は三塁へタッチアップ。
そして、1巡目では丸とともに菊池のストレートに振り遅れなかった鈴木が、ここでもストレートを捉えてレフト前へのタイムリーを放ち、1点を先制した。
本当の球速かどうかは分からないが、157キロのインコースへのストレートを若干詰まりながらもレフト前へ運んでおり、相当巧く打っている。

この1点に加えて、守備での好リズムのおかげか、カープが主導権を握っての攻撃が出来るようになってきた。
あと一本が出なかったが5回もチャンスを作り、そして6回にはエルドレッドが菊池のストレートを捉えると、ライナー性で左中間スタンドへ飛び込むソロホームランで1点追加。
ストレートを芯でとらえての本塁打は久しぶりに見た。

菊池のピッチングは5回あたりから高めに抜けたり、球速が落ちてきたりで、じわじわ攻撃してきた効果が出ているようにも見える。

ただ、点差が2点というのも、ここ最近の戦いぶりからすれば、全然油断の出来る点差ではない。
7回表には、先頭のメヒアに対しフルカウントののち、ややタイミングはズレていたものの、スライダーをレフトスタンド上段へ運ばれ1点差となる。
2アウトからヒットと盗塁で得点圏にランナーを背負い、一打同点のピンチを招くが代打の上本をフルカウントののち、スライダーで空振り三振を奪い、7回1失点という上々のピッチングで、あとのマウンドをリリーフ陣に託す。

8回のマウンドに上がったジャクソンは、石原とのコンビで臨み、木村昇に対してはフルカウントとなってしまうが、スライダーでセカンドゴロに打ち取り、秋山はストレートで空振り三振、そして栗山を初球センターフライに打ち取って、三者凡退で抑えて見せた。

8回裏の攻撃で追加点を狙いたいカープは、代わったバスケスから先頭の新井がセンター前ヒットで出塁すると、代走赤松を送って1点を奪いに行く姿勢を見せる。
エルドレッドの打席で盗塁を決め、追加点のチャンスを作るが、エルドレッドは三振、鈴木は敬遠気味の四球で1アウト1、2塁。
小窪、ジャクソンと続く打順で、左の代打は松山、安部、西川と残っている中で、小窪はそのまま打席に向かう。
初球をレフト線へ弾き返し、タイムリーとなるかと思われたが、ボールは左に切れてファール。
そして追い込まれてからセカンドフライに打ち取られ、代打の松山は初球を打って当たり損ねのキャッチャーゴロで追加点ならず。

得点のチャンスを逃して最終回を迎えても、普段の中崎であればそれでも抑えてくれるだろうという安心感がある。
ただ、ここのところの中崎は、調子が云々というよりも、高めに浮いてボールが先行するケースが多い。
この試合でも先頭の浅村にストレートが高めに抜け、スライダーも抜けて四球を与えてしまう。
4番のメヒアには、インコースを攻めて詰まらせてのショートゴロ併殺打。
しかし、2アウトから森にインコースを狙ったカットボールが高めに浮いて、打った瞬間に分かるライトへの特大の本塁打を浴びて同点に追い付かれてしまう。
ボールそのものは悪くないにしても、失投が多くなりつつあるのは気になるところではある。

後続は抑えて9回裏の攻撃に臨んでいくことになった。

さて、9回裏のマウンドには抑えの増田が上がってきた。
簡単に2アウトを取られ、最後の6連戦の初戦で延長戦突入かという展開になるかと思われたが、2アウトから菊池が追い込まれながらもライト前にしぶとく運ぶヒットで出塁。

菊池がランナーとして出れば、足で揺さぶりをかけながら、相手の失投を待つという攻撃も出来る。
2アウトからとは言え、丸が決めてくれるのでは、という期待も出てくる。
ただ、揺さぶる前に2球で追い込まれ、どうかなという状況の中、菊池が盗塁を決め、一打サヨナラの場面を作り上げた。
こうなると、次の打者が新井の代走から守備についている赤松で、代打で出てくる野手などと比較して、丸との勝負を避けてきた。

左打者では安部、西川も残っていたが、赤松がそのまま打席に向かうと、低めのフォークを軽く合わせると、センター前に打球が抜けていく。
菊池の足と秋山の肩との勝負となるが、秋山の返球はやや三塁側へ逸れたことで、菊池が回り込んだが本塁憤死。
サヨナラならずかというプレーだったが、キャッチャー上本が走者の走路を塞いでいたとして、長いビデオ判定の末、本塁生還が認められサヨナラ勝ちとなった。

ヒーローはこんなところにいたんだなという思いとともに、赤松にはよくチームを、中崎を救ってくれたと言いたいと思う。
サヨナラ勝ちが決まって、赤松を満面の笑みで追いかけるジャクソンの姿で、激闘が報われたのだなと実感した。









【カープ情報】2016.06.12 広島対楽天 交流戦3回戦 2試合連続逆転負け

2016年6月12日に行われた、広島対楽天の交流戦3回戦の試合結果

広島 120 000 000 00|3
楽天 000 003 000 01|4

勝 福山 1勝4敗
負 中崎 0勝3敗13S
S -

【本塁打】田中6号

当ブログにて、未だに継続的にアクセスがある4年前の記事がある。
ミコライオ抑えは、野村監督の独断
昨日の試合中の段階では、どこまで記事にしていいものか分からなかったため、触れずにいたヘーゲンズの8回起用。
まさに、当時を思い出させる投手起用だったように思う。

事前に説明しての、当初から決まっていたヘーゲンズの8回起用ではなく、試合展開で急きょ決まった感のある投手起用で、ジャクソンへの配慮が十分できていたのかという疑問が残る。

十分な話し合いを行って、今日の試合に臨んでいると思いたい。

カープ先発の中村恭は、適度に荒れながらも長いイニングを投げるピッチングができている。
1、2戦の楽天打線を見る限り、黒田、岡田とも初対戦のメリットを活かして投球出来ており、中村恭も何とかこれまで同様のピッチングができないかと、期待して見てみたい。

さて初回のカープの攻撃は、先頭の田中が真ん中のストレートを左方向へ払うようなバッティングを見せると、そのままレフトポール際へ飛び込む先頭打者本塁打。
初回の1点だけという展開は、というのは昨日も記事にした通りで、もちろんこれだけでは逆に不安になる展開。

1アウトから丸のピッチャー返しのセンター前に抜けるコースの打球が、戸村の左足に当たってセカンドゴロになり、やはり試合の流れはカープに傾いていない。

そして中村恭の立ち上がりは、非常に簡単にストライクが入り、ストレート、スライダー、フォークの3種類のボールがキレを感じる。
オコエからフォークで三振を奪い、聖澤はスライダーで空振り三振、茂木にはレフト前ヒットを打たれたが、ウィーラーにはインコースへ食い込むスライダーで詰まらせてライトフライに打ち取った。

少し気になったのは、聖澤を0-2と追い込んでから、三球勝負を選択した際、磯村からのサインに大きく首を縦に振っており、これは三球勝負に来るな、というのはバレバレかなと思えた。

さて2回のカープの攻撃では、エルドレッドが甘いインコースよりのストレートを捉えてレフト前ヒット。
鈴木はインコースへの抜け球が腰の付近にかする死球で、ノーアウト1、2塁。
松山はインハイのカットボールを松山らしい打ち方でライト前ヒットを放って、ノーアウト満塁となる。
ここからは西川が追い込まれてから、何とかバットに当てるセカンドゴロの併殺崩れの間に1点。
そして磯村も、アウトコースのスライダーを上手く引っ掛けて、緩い当たりのサードゴロの間にもう1点追加。
下位打線に入っていく中で、最低限の打撃で、しかも得点を入れられたのは、まずまずの試合展開。

あとは中盤で追加点が奪えれば理想的ではあるが、3回表の先頭丸がセーフティバントを決め、二盗失敗して以降は、6回表まで一本のヒットも出なくなった。
思えば、この盗塁失敗で自ら流れを手放した感はある。

ただ、今日の中村恭は、どの球種でもストライクが取れ、ストライク先行で乱れる様子がほとんど見られない。
スイスイと投げていく中で、バットに当たった打球はほとんど野手の守備範囲に飛び、リズムと球数も理想的。

ピンチを招いたのは6回裏。
先頭の吉持に対しボール先行となり、3-1から投じたストレートを弾き返されると、ライナーでセンターの頭上を破る三塁打となる。
吉持には長打がないだろうと、やや守備位置が前だったようにも見えたが、それにしても打球は良く伸びていった。
オコエの三塁線へのゴロは、三塁ベースに当たる内野安打となり、ノーアウト1、3塁。
聖澤をファールフライで1アウトとなったが、茂木のライトへの犠牲フライで1点を返される。
ただ、ボール自体は低めに制球されており、これはある程度仕方のない失点。

ウィーラーにはちょっと甘く入って、痛烈な当たりのレフト前ヒットとなり、岡島にはアウトコース低めのスライダーを、バットコントロールでセンター前に弾き返すタイムリーで2点目。
そして内田には、追い込みながらもアウトコースへのストレートを引っ張られ、三塁線を破られるタイムリーで同点に追い付かれた。
このイニングの攻め方は、特に1点を奪われてからはインコースを厳しく攻めるボールが皆無で、楽天の各打者が強いスイングをしてきていた。

同点に追い付かれて、さらに2アウト2、3塁という場面で、中村恭は交代。
ヘーゲンズがマウンドに上がるが、内野ゴロを打たせるタイプだけに、押せ押せのムードでバットに当てられるだけでも怖さがある。
ただ代打の枡田には、流し打たれてサードへの正面のゴロで、何とか同点までで切り抜けた。

序盤の得点以降は、戸村が立ち直っているという展開は、今季逆転負けを喫するパターンに完全に一致する。

7回表の攻撃でも、先頭の鈴木は自分のスイングをすることが出来ず、当てただけのショートフライ。
1アウトとなったところで戸村は交代となり、金刃がマウンドに上がる。
松山に代えて代打下水流を送るが、ストレート以外には全くタイミングが合わない。
外のチェンジアップで空振り三振、西川もファーストゴロで、楽天に傾きかけた流れに抗うことが出来なくなっている。

7回裏もヘーゲンズが続投し、先頭の足立にはインコースへのボールを一球見せ球にしたのみで、あとはほぼアウトコース中心。
きっちり合わされてライト前ヒットで出塁を許し、吉持には送りバントを決められる。
オコエに対しても、全球アウトコースで、狙ったように右方向へ打球を飛ばされるが、セカンドゴロで進塁打となり、2アウト3塁。
そして聖澤には、まともに勝負にいかず四球とし、2アウト1、3塁で茂木との勝負を選択し、センターフライに打ち取った。

1アウトからのオコエの進塁打というのがカープには味方していた。
仮にランナーが2塁のままだったとしたら、2アウト1、2塁で茂木の打席では、外野は前進守備を敷いていたはず。
前の打席で、中村恭の低めのボールをうまく打ってライトへ犠牲フライを打っているだけに、外野への打球の飛ばし方は今日の試合ではカープにとって脅威になる。
結果、茂木は良い当たりの左中間へのフライを放ち、前進守備であったなら頭を上を越されていただろう。

見えない流れは、少しカープの方にも戻りかけているのかなという状況で、8回表には先頭の磯村に代打小窪を送る。
ここのところ同じ話の繰り返しになるが、今季の小窪の代打成績は15打数ノーヒット。

ここで小窪にヒットが出れば、これまで繋がっていなかった打順からチャンスが作れるということで、楽天は小窪を軽視せずに確実に抑えにかかる。
代打小窪が告げられてから、左の金刃から右の青山にスイッチし、小窪はライトフライで1アウト。

1アウトから田中が四球を選んで、3回以降は初めてとなるランナーが出た。
田中が出塁すれば、足で揺さぶりながらの攻撃が出来るのは、この楽天との三連戦でも実践済みで、期待のかかるイニングにはなったが、最後は新井が初球を打ってショートゴロに倒れて無得点。

そして8回はジャクソンがマウンドに上がり、前のイニングで磯村に代打が送られたこともあり、石原がマスクを被る。
欲を言えば、勝ち越した展開でジャクソンと石原の登場となれば、理想的な展開になるのだが、こればかりは凌いでいって打線の援護を待つしかない。
ストレートはほとんど投げることなく、スライダー中心で見事に三者凡退に打ち取った。

そして9回表のカープの攻撃は、ミコライオとの対戦になる。
140キロ中盤のツーシームを低めに集める投球スタイルで、カープ時代とはイメージが変わっている。
1アウトから鈴木がライト前ヒットを放ち、クイックの隙を突いて盗塁を決め、特徴を熟知している攻めは見せた。
しかし、まともなストレートはない投手だけに、下水流はバットに当てるのが精いっぱい。
西川もインコースへのツーシームに腰を引いて見逃してもストライクを取られたように、ちょっと初見で打てる軌道ではなかった。

9回表も無得点となり、今度はサヨナラ負けのプレッシャーがかかる中、抑えていかないといけない。
ジャクソンが回跨ぎで9回裏もマウンドに上がり、1四球3三振という意地の投球を見せた。

延長戦に突入し、10回は松井裕との対戦となる。
先頭の石原がセンター前ヒットで出塁すると、代走赤松を送る勝負手を使う。
田中の打席で二盗を決め、ノーアウト2塁で田中は送りバントの構えも見せる。
ただ、2-1から送りバントがファールとなり、スリーバントは考えられない場面。
ヒッティングに切り替えると、じっくり見極めて四球を選んでノーアウト1、2塁。
これで昨日と同じ形で、西川が送ることが出来なかった場面で、今日は菊池が打席に向かう。
ランナーも赤松、田中で、送りバント一択の場面では菊池はきっちりバントを決める。
1アウト2、3塁で丸は四球を選び、満塁で新井が打席に向かう。
ボール先行となり、押し出しも考えられる中、最後は捉えた当たりが三遊間へ飛ぶ。
痛烈な当たりだったが、サードの阿部がグラブに収め、5-2-3の併殺打で勝ち越しならず。

楽天ベンチ、球場全体が盛り上がる中、マウンドに上がるのは中崎、そして代走の赤松に代えて會澤がマスクを被る。
さすがにいつもとは雰囲気が違い、ざわついたままで投球を始めることになり、非常に難しいシチュエーション。
積極的に打ってくる、勢いに任せたような楽天打線の攻撃も、三者凡退で抑え切り、延長11回へと突入することになる。

後を考えれば、リードを奪えば中崎の回跨ぎ、12回は今村というのが考えられ、人数は足りている。
さらに九里とオスカルが控えており、試合の組み立てはしやすいはずで、あとは起用した選手が期待にこたえられるかどうかに尽きる。

11回表は、楽天は福山がマウンドに上がり、打席にはエルドレッド。
2球で追い込まれたが、最後は低めのスライダーについていき、しぶとく三遊間を破るヒットで出塁し、すぐに代走堂林を送る。
ただ鈴木に送りバントのサインを出しているが、その後の打者は下水流、西川、會澤と続く。
ランナーを二塁に進めて、打って決めるというよりは、12回表の攻撃で有利な打順になるよう、出来るだけランナーを貯める攻撃をすることも頭にあるのではないかとさえ思えてくる。
鈴木が送りバントを決め、1アウト2塁となり、下水流はショートゴロ、西川は高めに浮いたストレートを捉えたが、前進守備のオコエが追いついてセンターフライで、この回も無得点。
下水流はともかく、西川はある程度狙い通りのバッティングだっただけに、惜しかった。

そして勝ち越しは出来なかった11回裏も中崎が続投。
簡単に2アウトを取った後、枡田をツーシーム2球で追い込んだ後、高めに外れるボールが連発して四球を与えてしまった。
そして昨日得点を奪われた代打後藤に、この試合も初球の真ん中へのツーシームをライト前ヒットを打たれて、2アウト1、2塁。
昨日ヘーゲンズにカットボールを連続で要求し、打たれてしまったことが頭から離れなかったのか、會澤は枡田、後藤、そしてその次の藤田まで、左打者3人に対しカットボールは要求できなかった。
ストレートとツーシームが投球のほとんどを締め、インコースへのカットボール、スライダー、そしてここぞという場面でしか投げないフォークは見られなかった。
また2イニング目の中崎も、2アウト後からは低めへの制球が失われていた。

投手起用以外の、攻撃面の作戦がことごとく外れ、得点を逃し続けていたことが最後に効いてしまった。
石原に代走を送って得点できなかったというところが、勝負の最後の分かれ目だったように思える。
あれだけ得点機を逃し続け、残り野手だけはどんどん少なくなっていき、打てる手が残っていなかったとなると、苦しくなるのは必然かと思える。
中盤での小窪の代打起用が意味を成さず、松山への代打下水流を送り、そのまま守備に就いて試合に出続けるのも試合展開を考えると、打てる手が狭まることに繋がっている。

冒頭の投手起用の懸念がとりあえずは見られなかっただけでも、良しとしないといけないのだろうか。

ただ、この1週間はビジターでの6試合を3勝3敗の五分で終えている。
最低限の勝ち星は拾えている。
来週はホームでの6連戦となり、切り替えるにはこれ以上ないタイミングだろうと思う。
得点機に2度凡退の新井のバッティングは、いい当たりだったが野手の間を抜けなかったという不運もあるし、それも踏まえて打線の中盤の中だるみを何とかホームでは改善して見せてもらいたい。





【阪神】コーディ・サターホワイト投手の成績

阪神が2016年の新外国人選手として、シーズン途中での契約合意を発表した、コーディ・サターホワイト投手(29)の成績
(当初表記、コーディー・サッターホワイトから変更)

193cm、106kg、右投げ右打ち。

ストレートの最速は149キロで、持ち球はスライダー、カーブ、ツーシーム、チェンジアップ。
大卒でプロ入りして以降、9年間でメジャー経験はなく、マイナーでは全てリリーフで登板している。
2Aでは、2009年と2014年に2桁セーブを記録しているが、2009年は抑え専門としての登板というわけでもなく、回跨ぎ、ロングリリーフなどもこなしながらの成績となっている。
2014年は、序盤はリリーフとして登板しながら調子を上げ、シーズン終盤には抑えとして定着している。

ただ、昨年昇格した3Aでは、開幕直後こそ抑えとして起用され、2試合連続セーブも記録したが、失点続きで内容は良くなく、早々に抑えの立場から配置転換されている。

今季についても、先発が早いイニングでマウンドを降りた際に、中盤の2イニングを任される起用が多くなっている。
ビハインドの展開での投球には信頼がおける。
防御率は1.80となっているが、これは1アウトしか取れずに、被安打6、7失点(自責点2)という投球があったため数字が悪化しているが、試合中盤のリリーフとしては十分安定している。

ストライクを取るためのコントロールは悪くなく、四球で自滅するタイプの投手ではない。
ただし、勝負球のコントロールが甘くなり、高めに浮くケースも多く見られる。

2Aではそこそこ抑えとして通用し、経験も積んでいるが、3Aでは早々に抑え失格、そして配置転換となっているだけに、勝ちパターンでの起用が可能かどうかは、見極める必要はありそう。



 試合先発セーブ防御率イニング自責点被安打被本塁打与四球奪三振WHIP与四球率奪三振率
2008(Rk)300010.00 2 1/3040122.14 3.86 7.71
2008(A+)1700024.42 18 1/3916012221.53 5.89 10.80
2009(AA)34046123.47 49 1/31946527521.48 4.93 9.49
2011(Rk)800013.60 10    41302101.50 1.80 9.00
2013(Ind)1902110.65 27 2/321407310.76 2.28 10.08
2013(A+)1602202.78 22 2/3724113231.63 5.16 9.13
2014(AA)48032152.33 58    1542322631.10 3.41 9.78
2015(AAA)5702024.38 72    3574629711.43 3.63 8.88
2016(AAA)1803101.80 25    51928221.08 2.88 7.92
マイナー通算20101411333.28 257 2/394238171142651.37 3.98 9.26
AAA通算7505123.71 97    4093837931.34 3.43 8.63




4:09~7:48




【カープ情報】2016.06.11 広島対楽天 交流戦2回戦 岡田初勝利はまたもお預け、ヘーゲンズリリーフ失敗で逆転負け

2016年6月11日に行われた、広島対楽天の交流戦2回戦の試合結果

広島 100 000 000|1
楽天 000 000 02×|2

勝 金刃 1勝0敗
負 ヘーゲンズ 2勝1敗
S 松井裕 0勝3敗12S

【本塁打】なし

今日の試合に関しては、岡田のプロ初勝利達成の瞬間を見届ける、という点に尽きる。
久々に會澤とのバッテリーも復活し、打での援護も期待したいところ。

打線の中で目に付いたのは、何といっても、来日2年目の2013年以来という7番エルドレッド。
来日1年目と2年目に7番に入った時のエルドレッドは、通算打率をはるかに超える、.412という打率を残している。

カープの初回の攻撃は、先頭の田中が初球を捉えてライト前ヒットを放つと、昨日同様足での揺さぶりを狙っていく。
ただ、さすがに昨日の今日では楽天バッテリーの警戒も強い。
計4回の牽制と、菊池はファールで粘った末の三振で、相手の嫌がる攻撃は出来ている。

丸の打席でも、同じ揺さぶりの掛け方を継続し、執拗な牽制をかいくぐり二盗を決めると、丸のセンター前ヒットで田中が帰ってくるという効率のいい得点を挙げる。
しかし、良いリズムで攻撃し、初回に1点を挙げた試合は、終盤もつれるというのは、何度も記事にしている通り、非常に危うい試合展開。
そうならないためには、追加点を奪っていく必要がある。

そして岡田の立ち上がりは、先頭の岡島に対し3球連続ボールの後に四球を与え、かつての不安定な投球を思い出させる。
ただ藤田、茂木にはスライダーでストライクを取れ始め、それぞれ進塁打は打たれるものの2アウトを奪い、4番のウィーラーに対しては、ソフトバンク戦で柳田を力で抑え込みに行った投球を取り戻せたのか、140キロ後半のストレートで押して、最後はカーブでタイミングをずらしてピンチを切り抜けた。

ただ、今日の岡田は、ウィーラーに対して腕を振って投げ込んだストレートはストライクが取れているが、初球、2球目あたりのカウントを取りに行くストレートは精度が悪い。
せっかく昨日黒田が8回まで投げ、ヘーゲンズ、ジャクソン、中崎を温存出来ているのだから、ペース配分を考えずに投げていってもらいたい気もする。

3回裏のピッチングは、腕がさらに振れなくなっており、球速は140キロそこそこが多くなり、全く球威で押せる雰囲気がなくなってきた。
足立、オコエに連打を浴び、得点圏にランナーを背負っても、開き直りやピッチングの変化は見られなかったが、送りバント失敗の後、1番の岡島の打席で、ようやく會澤から腕を振れというジェスチャーが見られた。
途端に置きに行くようなピッチングではなくなり、140キロ後半のストレートが復活。
ピンチを背負って、切羽詰まってから気付くのではなく、最初から腕が振れていないと声を掛けていればピンチも背負わずに済んだのかなという思いはある。
もっとも、ベンチでは二人で話しており、それでもマウンドに上がったら頭から抜けていたという可能性もあるが。

想像でしかないが、岡田に対しては緊張感を持続させるために、會澤が組んだ場合は常に声を掛けないといけないという注意点が付いてきそう。

中盤辺りからは、スライダー、カーブ、チェンジアップを中心に投球を変え、狙い球を絞らせない投球に変わってきた。
決して調子が良いという訳ではなさそうで、何とか1イニング1イニング丁寧に投げるよう、辛抱の投球になっている。

粘りの投球で無失点投球しているうちに、打線も援護していきたいところだったが、今日は釜田の低めのコントロールに苦戦している。
右打者も左打者もフォークにバットが回り、追い込まれてしまうとバットに当てること自体が難しい。

岡田は6回で90球ということで、球数的には余力がありそうだが、ストレートの威力を欠いていることで、交代時期が難しい。
7回はチェンジアップの連投で簡単に内野ゴロ2つで2アウトを取ったが、オコエには甘いスライダーを左中間へ運ばれ、二塁打でピンチを背負う。
ただ、1番の岡島には、ストレートを捕手の構え通りにインコースへ決めて、詰まらせてセカンドゴロに打ち取った。

8回表のカープの攻撃では、先頭の田中が四球を選び、菊池が送りバントを決めて、1点を取りに行く作戦を見せた。
丸はセンターフライで田中がタッチアップで三塁へ進むと、新井に対しては敬遠気味の四球で歩かせる。

ここで左の金刃にスイッチしてくるところで、カープは松山に対し、代打小窪を送る。
しかし、小窪は開幕以来代打では14打数ノーヒットで、そろそろ一本出るのではないか、そろそろ代打の切り札を手札に加えたいという思惑もあっての代打起用。
しかし、15打数ノーヒットという結果で、無得点に終わってしまう。

8回裏からはカープも継投策。
ヘーゲンズをマウンドに送るが、ここのことろ上手く機能していた抑え捕手石原への交代はない。
先頭の藤田の一二塁間への当りは、菊池が良く追い付いて1アウト。
しかし、茂木の緩い投ゴロは、ヘーゲンズが捕球しきれずに弾いてしまって内野安打となると、4番のウィーラーの打席では、茂木が足で揺さぶるカープの得点パターンのような攻めを見せてくる。
そしてヘーゲンズは、ウィーラーに対してコントロールを乱し、四球を与えて1アウト1、2塁となってしまう。
そして楽天は代打攻勢を見せ、まず枡田はサードフライに打ち取って2アウトとなるが、続く代打後藤には、同じ低めへのカットボールを4球投げ込んで、最後はライト前タイムリーヒットで同点に追い付かれる。
ヘーゲンズ自体は、ほぼ同じコースに投げ込んでおり問題はなかったと思うが、今日は全般的にコントロールがバラついていた。
そして気落ちしたまま、聖澤に対しやはりインコースへのカットボールを投げ込んで、同じような打球でライト前へと抜けていく勝ち越しタイムリーを打たれてしまった。

8回裏に逆転されると、残り1イニングで守護神相手に1点取らないと負けてしまうという、非常にプレッシャーのかかる攻撃となってしまう。
楽天の守護神松井裕がマウンドに上がり、先頭の鈴木は四球を選ぶ。
エルドレッドは先に追い込まれるが、2-2からエンドランを仕掛けると、サードへのゴロとなるが、後藤がボールをこぼしてノーアウト1、2塁。
西川は送りバントを狙うも、松井裕のスライダーにはバントであってもタイミングが合わない。
初球をファールとした後は、ボール、ストライクを含めて見逃しが続き、2-2となってスリーバントは諦め、そして空振り三振でランナーを進めることが出来なかった。
會澤はストレートに差し込まれ、浅いライトフライで2アウト。
田中も、スライダーにはタイミングが合わず2球で追い込まれ、最後は投ゴロに打ち取られてゲームセット。

やはり初回の1点のみという試合展開で勝ちきるのは難しかった。

岡田への初勝利のプレゼントは、何とか交流戦中に成し遂げてもらいたい。





【カープ情報】2016.06.10 広島対楽天 交流戦1回戦 黒田198勝目、エルドレッド復調の兆しの見える本塁打で三連戦の初戦勝利

2016年6月10日に行われた、広島対楽天の交流戦1回戦の試合結果

広島 221 001 000|6
楽天 000 000 000|0

勝 黒田 5勝3敗
負 塩見 3勝3敗
S -

【本塁打】菊池7号、田中5号、エルドレッド15号

前回は1試合4被本塁打と散々だった黒田が、復帰後4度目の登板を迎える。
課題としている左打者は、9人中5人となっており、2連敗を含むここ3試合の中では一番少ない。

まずはカープの初回の攻撃は、先頭の田中が一回もバットを振らずに四球を選ぶと、2番菊池がレフトスタンドへのツーランを放ち、打者2人で2点を先制した。
田中が一塁走者として足で揺さぶりをかけており、牽制球を続けた後のボールを一振りで仕留め、1、2番コンビならではの得点といえる。
丸の投手強襲の当たりは、グラブを弾いてショート前に転がる内野安打となり、攻撃の手は緩めない。
同じように足で揺さぶりをかけて、新井の打撃の援護が出来ればというところだったが、今度はボールを長く持って目で牽制し、2ストライク後に一球牽制球を投げたのみ。
塩見は少しは冷静さを取り戻してきたのだろうか。
新井は体勢を崩されてのセンターフライ、鈴木はチェンジアップで空振り三振、そして不振のため昨日は休養となっていたエルドレッドの打席で丸が盗塁を決めるも、低めのボールに手を出して空振り三振で、追加点は入らなかった。

そして、黒田の立ち上がりは先頭の岡島に四球を与え、岡島から枡田まで4人連続で左打者が続く攻撃をどう凌ぐかと思っていたところ、三者連続三振という、相手の反撃意欲を削ぐようなピッチングで、上々の立ち上がりとなった。

すると2回のカープの攻撃は、代打では結果がでないが、スタメンだと別人のような打撃を見せる小窪が、左中間を破る二塁打で出塁すると、2アウト後、田中がインハイの抜け球を捉え、ライトスタンドへのツーランで追加点を奪う。
ポール際への打球でビデオ判定にはなったが、最初の判定通り本塁打となる。

序盤で4点のリードを奪い、黒田が2回も抑えれば試合の流れを掴めるというところで、ピンチを背負いながらもオコエをツーシームで詰まらせて、ファーストファールフライに打ち取って、無失点で切り抜けた。

3回表のカープの攻撃では、不振のエルドレッドがアウトコースのチェンジアップを、軽く合わせて三塁線を破る二塁打を放ち、今までのような力みまくったスイングからは脱却できており、少し上昇の兆しが見えるスイングだった。
そして今日一軍登録された下水流は、今まで通り気持ちはレフトスタンドへ、というスイングを繰り返していたが、追い込まれてからはセンター方向へのバッティングが出来た。
アウトコースのストレートを弾き返し、センター前へのタイムリーヒットで5点目を挙げる。

6回には、先頭のエルドレッドが追い込まれてから粘りを見せ、アウトコースへのチェンジアップを右方向へ押し込むようなバッティングを見せると、ライナー性でライトスタンドに飛び込む本塁打となる。

効果的な3本の本塁打で得点を重ね、理想的な試合展開となったのは、黒田の投球術のおかげでもある。

黒田は降板する8回まで、毎回ランナーを出してしまっていたが、なんとか凌ぎ切れた要因の一つとして、昨シーズン対戦した打者がほとんど出場していなかったことも挙げられるだろう。
今日の楽天のスタメンのうち、昨シーズン対戦経験があるのは2番の藤田のみ。
ほぼ初対戦だったというメリットはあったかなと思う。

ビジターでの三連戦の初戦を取り、黒田の198勝目、エルドレッドの復調の兆しの見える本塁打も飛び出し、明るい気持ちで明日以降の試合にも臨める。







【カープ情報】2016.06.09 広島対日本ハム 交流戦3回戦 野村打球直撃のアクシデントを乗り越えリーグトップの7勝目

2016年6月9日に行われた、広島対日本ハムの交流戦3回戦の試合結果

広   島 020 000 020|4
日本ハム 000 000 020|2

勝 野村 7勝2敗
負 バース 4勝5敗
S 中崎 0勝2敗13S

【本塁打】西川遥4号

1勝1敗で迎える日本ハムとの第3戦は、野村対バース。
野村は前回登板で課題の6イニング目を無失点で抑える投球が勝利に結びついており、当然継続してもらいたい。

また、日本ハム先発のバースは、タイプ的にはメッセンジャーのような投球をしてくるということで、松山の打撃に期待したいところ。

ここのところ右の代打の筆頭として、小窪よりも會澤が起用されているところがあり、その小窪は代打としてここまで14打数ノーヒットで、會澤にしても5打数1安打。
そういう理由もあり、塹江は1試合も登板のないまま登録抹消となり、右の代打の補充として、堂林が一軍登録されてきた。
その堂林は、ファームではすり足打法をやめ、足を上げるフォームに戻している。
単純に考えても、打撃面では過度の期待をかけにくい状態。

そしてカープのスタメンは、エルドレッドを外し、松山を5番に入れ、鈴木を6番に下げ、西川をプロ入り初スタメンで起用してきた。
このスタメンには繋がり重視という意図を感じることが出来る。

カープの初回の攻撃は、田中はストレートで追い込まれ、決め球には縦のスライダーという、バース得意の組み立てで三振というスタートとなる。
菊池もストレートで追い込まれ、今度は緩いカーブで三振すると、丸はインコースのスライダーで力ないセカンドゴロで、簡単に三者凡退となった。
ただ、ストレートは150キロ超を記録しているように、球威はあるが、決して細かなコントロールがある訳ではなく、高めも多い。

一方の野村の立ち上がりは、逆にスライダー、ツーシーム中心の投球だが、こちらも高めが多い。
1番の陽には、アウトコース高めのストレートをセンター前に弾き返され、先頭打者の出塁を許してしまう。
ただ、2番の西川は変化球中心で送りバントを2球失敗させ、最後はチェンジアップで三球三振を奪う。

大谷は、ツーシーム、チェンジアップで外中心の攻めを見せ、タイミングを上手く外している。
それだけに最後のカットボールが高めに浮いて、バットに当てられてのセカンドゴロ進塁打になったのはもったいなかった。

1アウト二塁となり、中田の初球は緩いカーブでストライク。
先に追い込んでからも、インコースへのツーシームでファールを打たせるなど甘いボールはなかったが、最後の最後はアウトコースへのツーシームで一瞬ひやりとする甘いボールとなった。
僅かにタイミングがずれたのか、レフトフライに打ち取ったが、今日は決め球に苦労しそうな雰囲気があり、2回以降に立て直してもらいたいポイントとなる。

そして、2回表のカープの攻撃は、先頭の新井が三塁線への緩い当たりの内野安打で出塁するが、松山はセカンドへの併殺コースの打球。
しかし、昨日と同じような、セカンドからショートへの悪送球で、それぞれ進塁し、ノーアウト2、3塁のチャンス。
鈴木は追い込まれてから、アウトコースのストレートをセンター返しをみせると、そのまま二遊間を抜けていく2点タイムリーヒットで先制。
ただ、鈴木は安部の打席において、逆を突かれて一塁牽制死しており、これは大いに反省しないといけない。

先制した直後の2回裏の野村のピッチングは、初回同様早めに追い込んで、課題だった追い込んでからの投球は、チェンジアップで先頭打者をきっちり打ち取り、レアードのレフト前ヒット、谷口のセカンドゴロ併殺打は、ともに早いカウントから打ってきての結果となる。
追い込んでからの投球に改善の兆しが見られ、早いカウントでのボールを打たせて取る投球も出来始めたということは、野村のペースで投球出来始めたと捉えていいのではないだろうか。

すると、バースも2巡目からはカットボールと、チェンジアップの割合を増やし、緩急が上手く使え始める。
150キロ超のストレートとの組み合わせで、タイミングをずらされる打者が目立つようになった。

野村とバースがそれぞれ調子を上げつつあり、投手戦の試合展開に移っていくことになる。

ただ、3回裏には先頭の大野のピッチャー返しが、野村の右のわき腹から背中の付近に直撃し、治療のためいったんベンチに下がる。
ただ、ちょうど肉厚の部分だったことが幸いし、続投可能となった。

この僅か数センチの打球のずれが、今日の試合の明暗を分けた。
野村の続投が不可能だったとしたら、間違いなく試合展開は変わっていただろう。

打球直撃の影響を感じさせないピッチングで、3回4回と抑えていくが、4回の中田へのピッチングは初回同様追い込んでから甘くなっていた。
5回にはフルカウントのケースが増え始め、それでも何とか2アウト1塁まで漕ぎつけたが、中島卓のサードゴロは安部がトンネルして2アウト2、3塁のピンチを背負う。
球数も増え始めており、踏ん張りどころを迎えることになった。
ここで陽をインコースへのシュートで詰まらせて、内野フライで一打同点のピンチを凌いだ。

5回を終えて93球となっており、6回裏のピッチング次第では7回から継投策に移っていくことになる。
その6回裏のピッチングは、10球で三者凡退に抑え、球数的には続投も可能ではあったが、3回に打球の直撃を受けている影響も考慮してか、7回から継投策に移る。

その7回裏のマウンドにはヘーゲンズが上がる。
来日して初めて札幌ドームのマウンドに上がった影響なのか、先頭の田中賢は打ち取った当たりのサードへのゴロを安部がチャージしたが捕り切れず内野安打となった後、レアードにはストレートの四球を与えてしまう。
一軍でのマウンドでは、これまで26イニングでわずか3四球というピッチングを見せていただけに、珍しい。
ただ、ここからはヘーゲンズの投球の真骨頂が見られる。
送りバントを決められて、1アウト2、3塁となったが内野ゴロ2つで得点を許さなかった。
また、矢野の三塁線へのゴロを、今度は安部がしっかりと掴んで、本塁で封殺しており、この日の拙いプレーの埋め合わせは出来た。

すると8回表には、2回以降沈黙させられていたバースから、ようやく追加点を奪うことに成功する。
先頭の田中が四球を選び、菊池が今日はきっちりと送りバントを決める。
このイニングでは、150キロ超を記録するスピードボールは一球もなく、球速がすべてではないが捉えるには絶好の機会には間違いなかった。
丸は初球の真ん中高めのストレートに力負けせず、左中間フェンス直撃のタイムリーツーベースとなり1点追加。
さらに新井の内野安打と松山の四球で1アウト満塁とし、それぞれに代走を送る万全の態勢。
鈴木はインコースに詰まってバットを折られてしまい、ショートゴロに打ち取られるが、打球が詰まった分併殺崩れとなり、その間にもう1点追加した。

8回に2点を追加し、8回からはジャクソンがマウンドに上がる。
ただ、三振、本塁打、三振、二塁打、四球、シングルヒットという出入りの激しいピッチング。
ただ球威は申し分ないし、2点目となるレアードのタイムリーは、アウトコース低めのボール球の152キロのストレートをレフト前に持っていかれている。
通常であればヒットになるようなコースではなく、今日のジャクソンはちょっと風向きが悪かっただけと捉えておけばいいのではないだろうか。

そして、2アウト1、3塁のピンチを残してジャクソンはマウンドを降り、中崎がマウンドに向かう。
その中崎は、0-2からフルカウントまで粘られ、やっとのことで抜け気味のカットボールで見逃し三振で切り抜けた。

9回の攻防も両チームとも見せ場はたっぷりあった。
カープは先頭の西川がこの日2本目のヒットを放ち、石原が初球で送りバントを決めると、田中を敬遠して塁を埋めてきた。
菊池は追い込まれてからフルカウントまで粘ったが、最後はボール気味のスライダーでレフトフライに打ち取られる。
2アウト1、2塁となって丸、赤松という巡りになり、丸に対しては勝負に行った末の四球で満塁となる。
新井の代走として出場していた赤松は、3-0というカウントで押し出しも頭を過る展開となったが、ストレートに力負けしてセンターフライで得点ならず。

そして回跨ぎの中崎は、先頭の大嶋を3球でセカンドゴロに仕留めて1アウト。
ただ中島卓には持ち味を発揮されてしまい、0-2から四球を奪い取られた。
嫌なランナーの出し方だったが、続く陽は初球を捉えて右中間への鋭いライナーを放つものの、鈴木が追いついてライトライナーで2アウト。

内容はともかく、結果は助かったが、西川遥にも初球を捉えられライト前ヒットで2アウト1、2塁で大谷を迎える。
17試合連続ヒット中の大谷は、この試合ヒットが出ておらず、本塁打が出れば逆転サヨナラスリーランという、大谷にとって最も集中力が高まる場面。
しかし、中崎のピッチングが上回った。
ここ一番でしか投げなくなったフォークで空振り三振を奪い、交流戦に入って、3連戦で初めて勝ち越した。

相手のミスに乗じて得点を奪い、味方のエラーは野村がカバーし、打球が直撃してもマウンドを譲らず、送りバントをしっかり決める。
全般的には、悪くない試合運びは出来たと思う。
走塁ミスの鈴木は、自身の3打点で相殺はしているので、今日に関しては良い面も悪い面もあったというところで留めておこう。







【カープ情報】2016.06.08 広島対日本ハム 交流戦2回戦 細かなミスと不運な当たりで幸運の女神が逃げていく

2016年6月8日に行われた、広島対日本ハムの交流戦2回戦の試合結果

広   島 000 101 000|2
日本ハム 000 300 01×|4

勝 高梨 3勝2敗
負 ジョンソン 6勝5敗
S 増井 2勝2敗10S

【本塁打】なし

日本ハムの先発高梨は、プロ入り2度目の先発で、今季は初先発となる。
ファームでは昨シーズン先発ローテとして2ケタ勝利を記録しており、飛躍の年にしたいという思いはあるだろうが、カープとしては踏み台になるわけにはいかない。

そのカープのスタメンでは、鈴木が5番に上がり、エルドレッドが6番に下がった。
昨年も5番は経験しているが、今回は掴み取った5番という表現で合っているのではないだろうか。

序盤は両投手とも、ランナーを出しながらも粘って無失点で切り抜けるという、相手に試合の流れを渡さないという意味では、先発としての役割を十分果たすピッチングを見せている。

先制したのはカープ。
4回表の攻撃で、1アウトから新井が右方向へのバッティングを見せ、ライトーオーバーのツーベースを放つと、鈴木は初球のアウトコース高めのストレートを、同じように右方向へ運び、新井の打球を上回る右中間フェンス直撃のタイムリーツーベースで1点を先制した。
2アウトから松山にもライト前ヒットが出て、鈴木は本塁を狙うもタッチアウトとなり1点どまり。

すると直後の4回裏、先頭の田中賢のレフト前へのハーフライナーは、松山があと一歩及ばすヒットとなり、すぐさま二盗を決められる。
レアードには、ボール先行となり、3-0のカウントから詰まりながらも三遊間を破られ、ノーアウト1、3塁。
1アウト後、大野の初球にセーフティスクイズを決められ同点に追い付かれる。
この1点は仕方がないにしても、本塁送球でタッチプレーとなる間に、バッターランナーの大野も一塁セーフとなり、ピンチは続く。
そして中島卓の詰まった三遊間の当たりが内野安打となり、1アウト満塁。
このイニングで、芯で捉えられた打球はほぼない。

続く陽のライト前ヒットも、バットコントロールで運んだもので、完全には捉えられていないが、タイムリーとなって1点勝ち越されてしまう。
そして2番の西川にはボール先行ののち、押し出し四球でこの回3点目となった。

こういう点の取られ方をした場合、試合後のジョンソンのコメントは容易に想像がつく。
逆に、それだからこそ、次回登板に引きずることはないだろう。

6回表のカープの攻撃では、先頭の菊池が四球で出塁するが、丸はセカンドゴロで併殺コース。
しかし、セカンドからの送球を受けたショート中島がボールをこぼし、オールセーフという願ってもないチャンス。
エラーで気落ちしているかどうかはともかく、投手交代としてはいいタイミングで、高梨から谷元にスイッチ。
その谷元はおそらく予定よりは1イニング早い登板で、しかもランナーを背負った状態で新井を迎える、厳しい場面ということもあり新井に対して三球連続ボールとなり、最後も大きく外れる変化球で四球を選び、ノーアウト満塁で鈴木が打席に向かう。

すでにタイムリー1本を放ち、5番としての仕事を果たしているだけに、もっともこの試合で期待値の高い打者と言える。
しかし、ここで谷元は徹底的に低めを突いて、一球も投げミスはなかった。
低めの変化球で空振り三振となり、1アウト満塁と場面が変わって打席にはエルドレッド。

ここも鈴木と同じように、徹底的に低めを突かれ、追い込まれてからは低めの変化球でサードゴロに打ち取られる。
ただ、当たりが緩かった分、併殺にはならず、併殺崩れの間に1点を返した。

2アウト1、2塁で松山の打順のところで、今度は左の宮西にスイッチ。
そしてカープは代打小窪を送る。
ただ、小窪は代打起用では14打数ノーヒットという、昨シーズンまでの姿からは信じられない数字。
ただ、その小窪は死球となり、再び満塁のチャンス。

ここで安部に代わって會澤を代打起用する、積極的な攻めを見せる。

ジョンソンはおそらく6回裏も続投するだろうから、9番の石原には代打はない。
會澤は代打での1打席のみしか出番がないところで、かなり集中力の高まった状態で打席に入っている。
粘りを見せていた會澤だったが、最後は外の抜けたスライダーにバットが回り、空振り三振となってしまった。

同点に追い付くことはできなかったが、打線の反発力は上がってきており、終盤の3イニングに希望は繋いでいる。
その希望の灯を絶やさないためには、ジョンソンが6回は当然として、できれば7回も続投し追加点を与えない投球を見せてもらわないといけない。

まず6回裏のジョンソンは、先頭の中島卓にレフト前ヒットを打たれる嫌な展開となるが、石原が盗塁を刺し、日本ハム側に流れが傾くのを阻止した。
やや球数を要したことで7回裏の続投は厳しくなったが、ともかく無失点で切り抜けたことで、カープの反撃に繋げていきたい。

その7回表の先頭打者は石原だったが、10球以上粘るという気持ちのこもった打撃を見せ、最後はセンター前ヒットで出塁する。
田中が初球の送りバントをファールとしたが、石原の走力を考えると、少々の良いバントくらいでは二塁封殺されてしまう。
ジョンソンの続投が難しくなっていることもあり、ランナーに出たことで石原に代走を送り勝負をかけてもいい場面だったが、前のイニングで小窪が死球を受け、大事をとって西川が守備に就いたことで、野手陣が手薄になってしまっている。
これは仕方のないことではあるが、巡り合わせが良くない。

石原をランナーとして残すしかないことで、じっくりとバントが確実に決められるボールを見ているうちに、四球を選ぶというラッキーな形で出塁する。

そして菊池が再度送りバントを狙ってくるが、こちらも初球ファール。
三塁封殺となっても、カープとしてはダメージが大きいだけに、田中同様プレッシャーのかかる場面で、2球目にはボールとなったがバスターの構えを見せる。
しかし、3球目にバントをすると、キャッチャー前に転がり三塁封殺。
先頭の石原の粘りを見ていれば、右打者の菊池が簡単に空振りしそうにない投球にも思えたが、ここのところ、どうもバントの失敗が目立っている。
丸は初球の高めのボールにバットを止めると、その止めたバットに当たる内野フライで2アウト1、2塁となってしまう。
そして新井は、代わった鍵谷の前に、ショートゴロに打ち取られ、ちょっと流れの悪い攻撃での無得点となってしまう。

こういう展開では、次の1点を奪われては勝負が決まってしまう。
7回裏は何とかレアードを投ゴロ併殺打でピンチを脱した今村だったが、8回はセーフティスクイズでダメ押し点を奪われてしまった。

8回9回の反撃も、日本ハムリリーフ陣に封じられ、接戦を落としてしまう。
今日は日本ハムが6回途中から逃げ切り態勢の継投策を見せ、それに投手陣が応えたという形になろうかと思う。

思えば、初回の大谷への死球で、日本ハム全体の集中力が高まったようにも思え、ここぞという時のプレーで違いが表れてしまった。
送りバントの失敗に対し、スクイズ2つ成功など、決めるべき時にきっちり決められてしまえば、流れを引き寄せることはできないということ。

昨日はカープがいい試合をして、今日は日本ハムがいい試合をした。
細かいミスは日本ハムにも出ていたが、そこに付け込むことができなかった原因の一つとして、カープもミスをしているということで相殺された。
現状チーム状態も勝敗も五分。
それだけに、明日の試合こそ勝ち切る試合運びを見せてもらいたい。





【カープ情報】2016.06.07 広島対日本ハム 交流戦1回戦 戸田、大谷中田を封じて先発としては今季初勝利

2016年6月7日に行われた、広島対日本ハムの交流戦1回戦の試合結果

広   島 001 010 010|3
日本ハム 010 000 010|2

勝 戸田 3勝0敗1S
負 有原 5勝3敗
S 中崎 0勝2敗12S

【本塁打】田中4号、新井4号

カープのスタメンは、6番鈴木、7番松山となっており、ロッテ戦の打順からは入れ替えてきた。
走力を考えれば、この並びの方がしっくりくるが、今日有原から得点できるかどうかは別問題。

試合開始直前には、何とか攻略していこうという意思の表れか、スタメン野手がベンチ前に並んで素振りを繰り返す姿は印象的。
その初回の攻撃は、先頭の田中に対し甘いボールは一球も来なかった。
インコースへのカットボール、アウトコースのストレート、フォークというコンビネーションは、やはり厄介。
丸は良い当たりのセカンドライナーだったが、僅か7球で三者凡退に抑えられた。

ただ絶対的な球威がある訳ではなく、全体的なバランスのとれた投手というイメージで、失投を逃さず仕留められればチャンスはある。

そして戸田の初回の投球は、先頭の陽をショートゴロに打ち取るが、真ん中付近のストレートをひっかけており、こういうバッティングをしてくれるうちは大崩れの心配はない。
2番の西川に対しては、3-0から1球ストライクの後、真ん中付近のストレートを捉えられ、一二塁間を破るライト前ヒット。
ボールになる球ははっきりしたボールで、ストライクは真ん中付近。
まだ落ち着かないかなというところで大谷を迎え、インコースのストレートを見せ球にして、アウトコースのカーブで打ち取った。

これで気持ちが楽になったのか、中田に対してはストライク先行で、良いコースにも決まり始めた。
一か八かで西川がギャンブルスタート気味の盗塁を狙ったところを、牽制で誘い出し、ランダンプレイでタッチアウト。
こちらも三者凡退で立ち上がった。

2回の有原は、先頭の新井に対してはやや慎重になったのか、アウトコースへの変化球が多めとなった。
少し浮き気味で制球しきれておらず、右打者への攻めでは高めが増えてきた印象。

エルドレッドに対しても、初球の高めのカーブから入ってきており、あまり際どいコースへは決まっていない。
最後もインコース高めへ来たボールを右方向へ打ち上げると、ファーストの頭上を越え、セカンドも追い付けずポトリと落ちるライト前ヒットとなった。
空振りを取るつもりで、狙って投げ込んできたボールではない分、差し込まれてでもバットに当てることが出来た。

ノーアウト1、2塁で鈴木が打席に向かい、打順変更が当るかどうか、いきなりの見せ場がやってきた。
追い込まれてからも、150キロ近いアウトローのストレートに付いていけており、調子はやはり良いのだと思わせたが、最後はインコースに詰まってファーストファールフライに打ち取られた。

1アウトとなって松山が打席に向かうが、ここでも有原のボールは抜け気味で、決して高さだけで見ると、十分捉えられるコースに来ている。
それだけに捉えてもらいたかったが、3-2からベースの手前でワンバウンドするフォークに手を出して空振り三振。 松山らしい三振だった。

そして先制したのは日本ハム。
2回裏の攻撃で、1アウトから5番の田中賢がレフト前ヒットで出塁し、レアードに対し真ん中付近のスライダーをレフトポール際へ大ファールを飛ばされる。
インコースを突かないと打ち取るのは難しいかなという印象で、勝負球に選択したのはアウトコースへのストレート。
アウトコースに厳しめに決まったかに見えたが、右中間を破られるタイムリーツーベースを打たれてしまう。
ただ、考えようによっては、本塁打で2点を失うところだったのが、タイムリーによる1点で済んだとも言える。
そうポジティブに捉える為にも、後続は打ち取りたいところで、谷口はスライダー、西川はちょっといい当たりのサードゴロで追加点は許さなかった。

すると、3回表のカープの攻撃では、1アウトから田中がセンター前ヒットで出塁すると、菊池の打席で盗塁成功。
エンドランも仕掛けながらの打席で、盗塁により二塁に進んだことで菊池も気が楽になったのか、何とかバットに当てて進塁打を狙おうかという打球は、緩い当たりだったが三遊間を抜けていった。
ノーアウト1、3塁で丸が打席に向かい、内野ゴロでも1点のシフトを敷いているだけに得点の気配が出てきた。
そして初球を叩くと、高いバウンドでファーストの頭上を越えていくライト前タイムリーヒットで同点に追い付く。

なおも、1アウト2、3塁でさらに追加点も狙える場面で、新井はアウトコースのボールになるスライダーを振って三振。
エルドレッドは1打席目と違い三振を取りにきた高めのストレートに振り遅れ、2者連続三振で勝ち越しはならず。

お互いに追加点のチャンスは逃して、そして迎える3回裏の戸田のピッチングは、ヒットと四球、そして送りバントで1アウト2、3塁。
直前のイニングでカープが追加点を逃したのと同じ状況を迎える。
しかも、3番大谷、4番中田が打席に入る。

ここで点が入れば日本ハムの流れになり、抑えればカープの流れになる可能性を秘めた場面。
そして大谷を低めのスライダーで空振り三振、中田は3球勝負でインコースギリギリに決まるストレートで見逃し三振。
こういう投球は、チームに勢いをもたらす。

5回表には、先頭の田中が初球のストレートを捉えると、センターバックスクリーン左へ飛び込む勝ち越し本塁打となる。
今日の有原の状態であれば、それまでの得点圏にランナーを置いた場面での追加点が欲しかったのが本音だが、戸田のピッチングのおかげで試合展開にそこまで不安はなかった。

そしてこの勝ち越し本塁打で、再び戸田の投球に力がみなぎってくる。
勝ち越した直後の5回裏のピッチングでは、先頭の市川のピッチャーゴロに良い反応の守備を見せアウトにすると、粘りが身上の中島卓にはフルカントになったもののサードゴロに打ち取り根負けせず、陽にもフルカウントののち見逃し三振で、球数は嵩んだものの三者凡退。
これは勝てる投手のピッチング。

続く6回裏も大谷を2打席連続三振、中田は抜いたカーブを上手く体を残してバットで拾い上げられたが、左中間への当りに松山が追いついて、6回を4安打1失点で、十分先発の役割を果たしてマウンドを降りる。

そして7回表のカープの攻撃では、安部のショートゴロを中島卓が弾くエラーで出塁すると、會澤は送りバントをピッチャー前に転がす。
その送りバントに対し、有原は前へのチャージが素晴らしく、確実に処理できるバウンドを待たずに、突っ込み気味に捕球すると、 二塁送球でランナーを刺し、一塁転送で會澤もアウトになる併殺打となってしまった。
會澤のバントが極端に悪かったということもなく、有原のフィールディングが良かったのは間違いない。
ただ、それでも送りバントの失敗は失敗。
先日は磯村が送りバントの失敗をしているだけに、切り替えられるかが注目となる。

7回からはヘーゲンズがマウンドに上がり、キャッチャーは會澤のまま。
送りバント失敗の會澤に、抑え捕手として石原を起用するプランもあったと思う。
ただ戸田の好投を引き出した會澤を代えるリスク、送りバントを失敗しても引きずらないで守備が出来るかという、判断も含めての継続起用にも思える。

そしてヘーゲンズがランナーを出しながらも無失点で切り抜けると、8回表のカープの攻撃で、先頭の新井がシュート回転で入ってくる真ん中高めのストレートを叩くと、左中間スタンドへ飛び込む本塁打で突き放した。

試合の流れはカープに傾いているのは間違いないが、8回裏から登板のジャクソンは、先頭の中島卓に対し、制球が定まらずに四球を与えてしまう。
陽は三振に打ち取るものの、その間に二盗を決められ、得点圏にランナーを背負う。
西川も三振に取り、大谷も0-2と追い込み、3球勝負も選択しつつ、高めのボールで空振りを奪いに行く投球を見せたが、その3球目をファールにされ、さらにもう1球高めで同じボールで勝負に行くと、レフト前に弾き返され、1点差に詰め寄られるタイムリーとなる。
これは勿体ない失点だったし、1点差に詰め寄られたことで最後の最後まで気の抜けない試合となった。

もっともこの1点が入っても入らなくても、9回裏は中崎が登板してくる。
その中崎は、先頭の田中賢に三塁線へ鋭い当たりのファールを打たれるが、この打球を安部が好捕。
サードファールライナーという珍しいプレーが出た。
レアードには緩いボールでタイミングをずらし投ゴロに打ち取り、最後は谷口を空振り三振に仕留めて、1点差で逃げ切った。

今日は、大谷、中田を封じこんだ戸田のピッチングに尽きる。
適度に荒れるが、四球を連発するほどではないという、ある意味戸田らしい投球で、先発としては今季初勝利。
当然、次回登板も期待の持てる内容だった。







【カープ情報】2016.06.05 広島対ソフトバンク 交流戦3回戦 丸サヨナラタイムリーで接戦を制す、ジャクソン来日初勝利

2016年6月5日に行われた、広島対ソフトバンクの交流戦3回戦の試合結果

SB 100 000 000 000|1
広島 000 001 000 001|2

勝 ジャクソン 1勝3敗
負 サファテ 0勝3敗18S
S -

【本塁打】菊池6号

カープ先発の中村恭は、ソフトバンク打線ということを意識しすぎると、制球を乱したり、逃げの投球となる可能性が高い。
まずは磯村のミットめがけて投げることのみ考えて試合に入っていければいい。

今宮、高田はカーブ、スライダーでストライク先行のピッチングで打ち取れたが、柳田はややバットの先に当たるショートゴロとなるが、田中が足を滑らせながら捕球した分、一塁送球が間に合わなかった。

ランナーを出すと途端にボール先行となってしまい、2-0からのストレートを狙い打たれての、左中間突破のタイムリーツーベースで1点を失った。
ただ、1点を失った前も後も表情が変わらないし、そういう意味では相手打線を意識しすぎないのは出来ているようにも思える。

さて、1点を追いかけるカープ打線は、武田のカーブに翻弄される。
高めに浮いたボールはほとんどカーブという認識で、そのまま高めに外れるストレートだったとしても振ってしまうし、カットボールの軌道でもカーブのつもりで振ってしまう。
特にエルドレッドはその傾向が顕著で、今日の試合では決め打ちが嵌るくらいしかヒットのイメージが湧いてこない。

2回は低めへの制球が決まり、三者凡退に抑えた中村恭だったが、3回には1アウトから今宮のピッチャー返しがワンバウンドでふくらはぎ付近に当たるというアクシデント。
治療して戻ってきてからは、ストレートが浮いてしまい、コントロールが乱れ始める。
これは今宮の脚の揺さぶりの影響もあったと思うが、結局四球を与えてしまい、1アウト1、2塁で柳田を迎える。
ただ、開き直りや、今度は盗塁の可能性が下がったことで、必然的に打者集中出来たことが功を奏した。
柳田にはスライダー、カーブ、フォークという変化球三連発で、セカンドゴロ併殺打に打ち取った。

この柳田への投球が示すとおり、今日の磯村は同じ球種を2球続けないケースがほとんど。
ボールになりやすいストレートも必ず組み込んで、ストレート、スライダー、カーブ、フォークの4つの球種で三振を奪っている。

しかしその傾向が明らかに変わったのが5回表の投球。
先頭の吉村に対し、急にストレートが多くなり、コントロールを乱して四球。
続く鶴岡には、逆にストライクしか入らない。
追い込んでからもストライクコースばかりで、外そうとしていてもストライクになってしまう。
どんどん甘いコースに近付いていき、最後はしっかりタイミングを合わされてレフト前ヒットでノーアウト1、2塁。

武田が送りバントを狙うが、2球連続ファールの後、スリーバント目もやはりストライクで、もっとも甘いボール。
高く弾んだ打球となったことで送りバントを決められる。

そして今宮にもストライク先行で、0-2というカウント。
今日の磯村は低めへの意識付けのジェスチャーは出来ているが、やはりストライクコースへのフォークとなりファールで逃げられる。
仕方なく一球大きく外して中村恭の気持ちをリセットし、最後はインコースのボールになるカーブを振らせて三振を奪った。 追い込むまでは良い形で投げられているので、ボールを振らせる投球が出来れば楽になるという見本のようなピッチングだった。

2アウト2、3塁となり高田には逆にボール先行のピッチング。
2-0から、スライダーとカーブでカウントを整えたが、最後のカーブは甘く入った。
左中間への打球は、エルドレッドが背走して掴み取り、打つ方での2三振を帳消しにする守備を見せた。

そろそろ反撃の機会をうかがいたいカープは、5回裏先頭の鈴木がレフト線へのツーベースで出塁する。
安部の一塁ゴロで鈴木が三塁に進塁するが、磯村の打席では148キロの連発でギアを上げてきた。
磯村は三振、代打松山もセカンドゴロで得点ならず。
2試合連続内野ゴロの間に1点を入れていた松山を、磯村に代えて送り出すという手もあったかなという攻撃だった。
もっとも、それでも同点どまりだったとは思うが。

6回からは今村がマウンドに上がる。
先頭の柳田にはインスラ、フォークなどで巧く攻めて三振を奪ったが、今日はストレートが逆球になるケースが多く、四球2つでピンチを背負った。
それでも後続は打ち取って無失点で切り抜ける。

すると6回裏、1アウトから菊池がアウトコース高めのストレートを捉えると、センターバックスクリーンへ飛び込むソロホームランで同点に追い付く。

同点に追い付いたこともあるが、7回からヘーゲンズが登板。
ここで気になるのは、捕手が磯村のままということ。
今日は中村恭の好投を引き出しており、終盤であってもリードしている展開でもなく、抑え捕手を即起用する場面ではない。
ヘーゲンズとの呼吸がどうかという点だけが心配だったが、きっりち内野ゴロ2つを打たせ、持ち味を引き出した。

そしてヘーゲンズが回跨ぎで8回もマウンドに上がるが、直前の攻撃中に磯村に代打が出されて、石原がマスクを被っている。
昨日、岡田が柳田を封じた投球の再現をヘーゲンズに求めたようなインコース攻めを見せ、最初は戸惑ったようなヘーゲンズだったが3-0からは全球インコースへ投げ切ってファーストゴロに打ち取った。

8回表をヘーゲンズが無失点で抑え、8回裏に勝ち越せば一気に勝利の確率が高まる。

その8回裏は、先頭の代打西川がライト前ヒットで出塁し、あまりバントの上手くない田中が送りバントを狙う。
しかし投手前への強いバントとなり二塁封殺。
ところが今度は、スアレスが一塁に牽制悪送球で、田中が二塁に進んで、一打勝ち越しのチャンスを迎える。
菊池の内野ゴロの間に田中は三塁まで進み、2アウト三塁で丸が打席に向かう。
ここでスアレスは155キロ超のストレートを連発し、力勝負で丸がねじ伏せられた。

9回表のマウンドには中崎が上がり、1アウトからヒットと四球でランナーを貯めてしまう。
この中崎に対しては、石原は一転してアウトコース要求が多くなり、インコースはカウントを整えるボールで使うのみ。
1アウト1、2塁で鶴岡は、送りバントを狙ってくる。
2アウトとなっても2、3塁にして2点を狙う、併殺を避ける、代打に長谷川が残っている、そう考えると長谷川を信頼しての策だったのだろう。
その鶴岡のバントは、初球を打ち上げてキャッチャーファールフライで、これは助かった。
代打長谷川も良い当たりではあったがセンターフライで、9回表を無失点で切り抜け、あとはサヨナラ勝ちを目指すのみ。

新井、エルドレッドが倒れて2アウトから、あと本塁打が出ればサイクルヒットの鈴木が打席に向かう。
しっかり捉えると、ライナー性のレフトオーバーの打球となるが、フェンス上部に直接当たる二塁打で本塁打にはならなかった。
それでもサヨナラのチャンスとなり、安部は敬遠で、石原の代打小窪に勝負の行方が託された。

しかし小窪はスライダーを捉えそこなってレフトフライで無得点、延長に突入することになる。

ただ、中崎が回跨ぎをして、キャッチャーは會澤に代わるという最も避けたい選手起用となってしまう。
昨日からインコースを上手く突いて打ち取っていた柳田に対し、当然會澤もインコースを使って打ち取りたいと考えているが、中崎はどうもアウトコース勝負を考えているよう。
ちょっと呼吸が合わない感じで、インコースではストライクが入りにくくなっていた。
結局四球を与えてしまい、ソフトバンクは内川のバッティングで1点だけを取りにくる。
柳田の盗塁も十分あり得る場面で、盗塁を仕掛けた柳田を會澤が刺して、ピンチを未然に防いだ。

今度こそサヨナラを目指して攻撃していくカープは、先頭の代打野間がセカンドゴロで、田中もセカンドゴロ。
2アウトから菊池が四球を選んで、ソフトバンクと同じような攻撃となる。
脚で揺さぶり、丸のアシストをして好打を引き出すのもカープの得点パターンの一つ。
その丸がライト前ヒットを放ち、2アウトながら1、3塁のサヨナラのチャンス。
新井勝負か、敬遠で今日3三振のエルドレッド勝負か、というところで新井は敬遠気味の四球で満塁となる。
この間には、ダブルスチールも視野に、丸が二盗を狙ってみたが、ソフトバンクバッテリーは全く乗ってこなかった。

森も回跨ぎで投球数も40球を超えてきている。
エルドレッドのバットに当たる球威に落ちてこないかと思ってみたが、150キロのストレートを投げ込んでくる。
追い込まれてからようやく高めのストレートにバットが当たり、ファールとなったことで甘い変化球でも選択しないかという期待も出てくる。
実際に2-2からはフォークを選択し、これもファール、そして次のストレートはファールになるがやや低くなってき始めた。
最後は低めへのストレートで見逃し三振となり、またもやサヨナラのチャンスを活かせなかった。

そしてシーズン序盤に悪手として名を残した、守備固め野間を再び見ることになる。
延長の進み方次第では、未だ打率0割の野間に打席が巡ることになり、試合の流れ的には不安もある。

11回表はジャクソンがマウンドに上がるが、先頭の内川に対し、ストレートでストライク2つ、スライダーで大きく外に外れるボール4つで四球という極端な投球となってしまう。
こうなると次の松田はストレート狙いでフルスイングしてくる。
初球の外のスライダーには見向きもせずに、2球目のど真ん中のスライダーは強振してファール。
3球目の高めのストレートも強振するが、ここは球威が勝って内野フライ。
會澤と安部が交錯するというシーンはあったが、まずは1アウトを取る。

ただ、中村晃の打席で、一塁ランナーの代走本多が二盗を決め、得点圏にランナーを背負ってしまう。
終盤に入ってからは、毎回のようにランナーを出してしまい苦しいピッチングが続いているが、中村晃はサードファールフライで2アウト。
城所を早めに追い込んで、最後はストレートで空振り三振で11回表も0で抑えた。

さあ、今度こそサヨナラ勝ちを収めるために、もってこいの打者が先頭打者として登場する。
鈴木が打席に向かうと、本塁打の期待も高まるが、アウトコースをきっちりと捉えてライト前ヒットで出塁する。
安部が送りバントを決め、1アウト2塁のサヨナラのチャンス。
會澤の打席で、初球ワイルドピッチで3塁に進み、チャンスがさらに拡大。
會澤はフルカントから粘ったものの、サードゴロで三塁ランナーの鈴木は本塁を狙えず。

そして野間の打順のところで、ソフトバンクはサファテを送り込む。
打率0割の俊足の打者に対し、サファテをマウンドに上げるということは、バットに当てての内野安打も許さないという狙いしかない。
ストレートしかない場面で、ほぼストレートのみを投げて、空振り三振というのは見ていて辛いものがある。

これで8回から11回まで、4イニング連続でサヨナラのチャンスを逃したことになる。
4イニングの中の1イニングだけなので、野間の打順の巡りが、とか選手起用が、というのはさすがに今日は無理がある。

最後の攻撃を1点取ることのみに集中するためにも、12回表はしっかり無失点で抑えたいところで、回跨ぎのジャクソンがそのままマウンドに上がる。
先頭の上林に粘られ、投球数的には不安も出てくるが、先のイニングでサファテがマウンドに上がったことで、一人はサファテとの対戦に費やせる。
8番9番を打ち取り、1番今宮にはレフト前ヒットで出塁されるが、高田を打ち取って、カープの負けはなくなった。

後は気持ちよく攻撃して、5度目の正直で得点してもらいたいところ。
前のイニングから引き続いて立ちはだかるサファテに対し、先頭の田中が追い込まれてからセンター前ヒットで出塁し、得点の足掛かりは作れた。
菊池が送りバントを決めると、サファテが一塁へ悪送球してオールセーフとなり、ノーアウト1、2塁。
前の打席での内容が良かった丸に、サヨナラのチャンスを託す。
やはり先に追い込まれてしまったが、ストレートをセンター前に弾き返し、サヨナラタイムリーとなる。

最後の最後に決めてくれた丸はお見事。
中村恭、今村、ヘーゲンズ、中崎、ジャクソンの投手も素晴らしい粘りを見せてくれた。
中村恭の5回1失点という投球もそうだし、勝ちパターンのヘーゲンズ、ジャクソン、中崎は2イニングずつを投げている。
滅多にできない投手起用で勝ちきったというのもそうだし、少なくともソフトバンクはサファテを回跨ぎで起用し、引き分け以上を狙ってきており、そういうソフトバンクとの試合で接戦をものにできたというのは、大いに自信になるのではないだろうか。







【カープ情報】2016.06.04 広島対ソフトバンク 交流戦2回戦 岡田好投で引き分けに持ち込む

2016年6月4日に行われた、広島対ソフトバンクの交流戦2回戦の試合結果

SB 001 00|1
広島 000 10|1

勝 -
負 -
S -

【本塁打】なし

今日のポイントは、岡田が球威で押して、気持ちで上回るピッチングが出来るかに尽きる。
ただ、試合開始前から強い雨が降り続き、軸になるべきストレートが抜け気味になるのは気になるところ。

少し置き気味に投げ始めてからはストライクが入るようになり、2アウトランナーなしで、柳田にはあえて力勝負を石原が要求したように思えた。
柳田を力で抑え込められれば、相当な自信になるし、たとえ本塁打を打たれたとしても1点のみ。

追い込むまではストレート2球と、見せ球の変化球を挟んで、最後は真ん中へのストレート。
詰まりながらもレフト前に持っていかれたが、十分な球威を見せてくれた。
ちょっと油断したのか、内川の打席ではボークでランナーを進めてしまったが、内川に対してもストレート勝負で空振り三振。
まったく逃げる様子や、ひるむ様子のない投球はすがすがしい。

2回に入ると、変化球が抜ける失投を鶴岡に左中間の最深部に飛ばされるが、やや高く上がり過ぎたことで、フェンス直前で丸が追い付いてセンターフライとなる。
完璧に抑えるというわけにはいかないだろうから、こういう捉えられた当たりがアウトになるというプレーも必要。

3回は1アウトから今宮にレフト線へのツーベースを打たれ、牧田のセカンドゴロの間にランナーが三塁に進み、柳田を迎える。
初回のランナーなしとは状況が違い、勢いだけで押すことが出来ない。
何度もインコースを突いて攻めてはみたが、ファールで粘られ打ち取ることが出来ず、仕方なく変化球勝負を選択してボールになり四球となってしまう。
そして初回はストレートで三振を奪った内川だったが、今度はストレートを打ち返されてレフト前タイムリーで先制点を奪われた。

雨の試合でもっとも避けなくてはいけないのが、先制点を与えること。
後続の松田は打ち取るが、試合展開上、直後のイニングに1点返しておかないと追い詰められたような攻撃しかできなくなる。

その3回裏の攻撃は、石原、岡田と続く下位打線からで、ここはチャンスを作ることができなかった。

そして4回表の岡田のピッチングは、この試合で初めて三者凡退で抑えて、じっとカープの反撃のチャンスを待つ。

そして4回裏のカープの攻撃では、先頭の菊池が追い込まれてから粘って四球を選び、丸がライト前ヒットでノーアウト1、3塁。
松山は低めのフォークに空振り、甘いストレートをファールで追い込まれ、最後は最低限バットに当てて転がそうという意図通りの緩い当たりのセカンドゴロを打ち、併殺崩れの間に1点を返して同点に追い付いた。

ただ、同点どまり、1点どまりは最近のカープの攻撃の特徴で、それ故に苦戦している。
苦戦とならないためには、岡田がすぐに勝ち越されないピッチングをするしかない。

特に試合が成立する5回の投球で勝ち越し点を奪われれば、いつコールドゲームになるかという不安を抱えての試合運びとなってしまう。
重要な5回表のピッチングは、見事三者凡退で切り抜け、この投球に報いるには勝利をプレゼントするしかない。

ところが5回裏の攻撃が無得点に終わったところで、一旦様子見で15:38から試合が中断する。
16時ころからは雨脚が一旦弱まる可能性があるものの、夜までは断続的に降り続く予報となっている。
仮に再開できて、岡田が続投するとしても、ちょっとコンディションの維持が難しい。

ルーキーにとって、いろいろ難しい場面が続くなと思っていたところ、降雨コールドゲームで引き分けとなった。

どちらにとって恵みの雨となったかと問われれば、カープにとってと答えるべきかと思う。
ソフトバンクが1点先制していたということもあるが、審判団の試合の進め方は5回で打ち切りありきという意図が見え隠れしている。
2回や3回で一旦中断して様子見という雰囲気もなく、5回まで進めて試合成立を最優先に考えていたように思える。
それだけに、同点に追いついておかないと、そのままコールドゲームで負けという可能性が非常に高かった。

岡田のプロ入り初勝利はお預けとなったが、十分勝ち投手に等しい内容の投球を見せてくれたし、ソフトバンク打線を5回1失点で抑えているのも自信に繋がる。

5回でわずか2安打だった打線も、ベストメンバーで臨めていないと思えば、よく1点取ったなとも受け取れる。
5回までに1点取って同点に追い付くというミッションを達成したと思えば、悪い結果ではない。





【カープ情報】2016.06.03 広島対ソフトバンク 交流戦1回戦 黒田三者連続本塁打を含む4被弾に沈む

2016年6月3日に行われた、広島対ソフトバンクの交流戦1回戦の試合結果

SB 103 000 110|6
広島 100 000 000|1

勝 東浜 4勝0敗
負 黒田 4勝3敗
S -

【本塁打】城所2号、柳田8号、内川8号、松田10号、11号

パ・リーグ独走状態のソフトバンクを、マツダスタジアムで迎え討つこの一戦、黒田が勝ち投手になることが出来れば、交流戦中の200勝達成の可能性も出てくる。
ムードとか勢いだけで勝てる相手ではないが、昨年の8回0封というピッチングを見ている以上、期待せざるを得ない。

またソフトバンクの東浜はプロ入り以来、交流戦の先発は初めてとなる。
すでに過去最多のシーズン3勝に並んでおり、この交流戦をきっかけにと目論んでいるはず。
カープ打線には、そうはいかないという姿勢を示してもらいたい。

その東浜に対しては、今季右打者は打率1割未満の数字しか残せていない。
新井、鈴木のうち、どちらかを外す選択肢はあるかなと思っていたところ、鈴木に代えて土生を今季初スタメン、2試合連続タイムリーのエルドレッドもスタメンから外して松山を残してきた。
鈴木、安部の下位打線は繋がりとしてはしっくりきていただけに、この起用がどう嵌るかに注目が集まることになる。
まず初回の黒田の立ち上がりは、低めへの制球も出来ているし、全般的にテンポも良い。
ただ2番の城所に初球の真ん中に入ったストレートを打たれてのライトスタンドへの本塁打で先制を許す。

柳田も初球をセンターフライとしており、ファーストストライクを積極的に振ってきている。
とは言え、言い方は悪いが、出会い頭のような本塁打で、この1点だけでは試合の流れはどちらに傾いたということはない。

一方のカープの初回の攻撃では、先頭の田中がセンター前へクリーンヒット。
菊池に対してはスライダーを多めに使ってくるが、キレはかなり感じるボール。
コントロールがまとまってくれば厄介なボールになりそうで、菊池への四球をきっかけに何とか得点しておきたい。
しかし丸に対しての投球では、すぐに制球を取り戻した。
それだけに、満塁から松山の高いバウンドの内野ゴロの間に1点返せたのは、最低限の攻めは出来たと捉えていい。

さあ、試合が振り出しに戻り、ここから投手戦になるのを期待したが、3回に柳田、内川、松田の三者連続本塁打で突き放された。
どの本塁打にしても、明らかな失投というボールではなく、これがソフトバンク打線の怖さかと思い知らされた。

ソフトバンクの盛り上がりを見るに、次にどちらに点が入るかで、勝負の行方が決まる。

その次の1点は、なかなか両チームに入らなかった。
4回以降、黒田が無失点投球を見せたのはせめてもの意地で、このおかげで試合は壊れずに済んでいた。

そして、その次の1点が入ったのは7回に入ってのこと。
黒田が力尽きたとも言える5点目を奪われて、試合の体勢は、完全に決した。

リリーフで登板した今村が、松田にこの試合2本目の本塁打を浴びたのは、おまけのようなもの。

もっとも、カープ打線が3安打では勝ち目がない。

悪いなりにも、6回まではソロ本塁打4本による4点で抑えている黒田のピッチングは、次回こそ真骨頂を発揮してもらえればと思う。
交流戦中の200勝はなくなったが、シーズンはそこで終わりではない。
まだまだ気にする敗戦ではない。





【カープ情報】2016.06.02 広島対ロッテ 交流戦3回戦 磯村の今後の成長に必要な敗戦

2016年6月2日に行われた、広島対ロッテの交流戦3回戦の試合結果

広 島 110 000 200| 4
ロッテ 044 002 21×|13

勝 二木 3勝5敗
負 九里 1勝2敗
S -

【本塁打】清田5号、新井3号

カープの初回の攻撃は、昨日の流れを汲むかのように、2アウトから丸と新井が連打を放ちチャンスを作ると、5番エルドレッドが2ストライクと追い込まれた後、二木の決め球フォークを捉えてセンター前タイムリーで先制。
ただ、1点で止まってしまうのも昨日と同じ。

カープ先発の九里は、丁寧に投球している姿は見てとれるが、こちらも昨日の野村と同じように、追い込んでから甘く入る。
フルカウントから清田にレフト前ヒットを打たれるが、二塁を狙った清田を、松山が好返球で刺した。
普通に考えれば、良い形で先制し、相手の走塁ミスでピンチを未然に防ぎ、流れが来てもおかしくない。

ただ、こういう理想的な試合の入りとなった試合は、経験上荒れる。
2回の攻撃では、鈴木、安部が2者連続ツーベースを放ち1点を追加するが、2アウトからの得点が続いていたパターンが崩れた瞬間でもある。
ノーアウト2塁で磯村に送りバントを指示し、三塁でタッチアウトとなってしまうが、これは今後磯村がスタメンでの出場機会を増やすためには、避けては通れない道。
その作戦が失敗したということは、磯村にこの試合の行方が任されたとも言える。
結局、ランナーを貯めたものの追加点はならず、先行きが不安な要素が出た攻撃となった。

そして2回裏には、一気に試合が暗転する。
この三連戦で、ナバーロに対してはとにかく逃げの姿勢が目に付く。
1アウトランナーなしで、そこまで警戒しなくてもというくらい際どいコースばかりを狙い、そして四球を与えてしまう。
鈴木のライトへのツーベースは、ほぼど真ん中のボールを捉えられており、ナバーロを警戒して四球を与えた意味がなくなってしまい、無駄にランナーを貯めてしまったとも言える。

8番江村にはひたすら粘られて疲弊し、フルカウントののち何とか三振に取り、9番の高濱を打ち取れば無失点で切り抜けられるという、この試合最初の細心の注意を払っての投球が必要な場面。

1点もやらない投球を目指したものの、結果はコントロールミスの高めのフォークをレフト線に運ばれる同点タイムリーに続いて、勝ち越しツーランを浴びるという、試合の流れを一気に持っていかれる失点となる。
前のイニングで、磯村の送りバントの失敗で追加点が入らなかったという失敗が、余裕のないプレーの引き金となった。

今季初スタメンとなったDeNA戦で、コントロールを乱している福井に対し、とにかく低めに制球するよう身振り手振りで鼓舞していた姿勢はなく、漠然と構えるだけ。
初回から高めへの失投が続いている九里に対し、低めに投げろ、絶対に止めてやるというジェスチャーは、3回の投球中には見られなかった。

たらればの話であるし、送りバントを成功させていたとしても追加点は取れなかったかもしれない。
追加点が取れていれば、1点を取られてもアウトを一つ一つ取っていく投球に変わっていたかもしれない。
どんな結果になっていたかは分からないが、表面上そして自分に言い聞かせるように切り替えようとしたとは思うが、少なくとも磯村は引きずったように見えた。

言い過ぎなのは分かっている。
ただ、ここを乗り越えないと、今後キャッチャーとしてスタメンマスクを被る機会を自力で増やしていくことが出来ない。

3回裏の守備でも九里は立ち直せず、代わった戸田へも際どいコースへの要求を繰り返し、これ以上の失点を避けたい狙いは分かるが、ノーアウト満塁で出てきた投手に要求するにはあまりに酷な要求。
結果、どんどん苦しいピッチングに追いやられ、戸田も3失点と試合が壊れてしまった。

今日は4回表の打席で代打を出されてしまい、一旦頭を冷やしてベンチから試合を見る時間が必要となった。

4回以降の試合展開は、あえて記事にはしないでおこう。

磯村以外にとっては単なる一敗、チームとして引きずる必要は全くない。
序盤は2点しか取れなかったが、3回以降も打撃陣の当りは決して悪くはなかった。

ただ磯村にとっては単なる一敗以上の意味を持つ。
送りバントの失敗が重要なのではなく、しっかり切り替えることが重要。
今日の敗戦を、今後に活かしてもらえることだけを期待して締めくくりたいと思う。





【カープ情報】2016.06.01 広島対ロッテ 交流戦2回戦 全得点を2アウトからのタイムリーで挙げ、野村鬼門の6イニング目を抑えたことが勝利へ繋がる

2016年6月1日に行われた、広島対ロッテの交流戦2回戦の試合結果

広 島 110 000 110|4
ロッテ 100 100 000|2

勝 野村 6勝2敗
負 大谷 1勝1敗
S 中崎 0勝2敗11S

【本塁打】なし

昨日は石川のピッチングに翻弄され、チャンスは作りながらあと一本が出なかった。
この試合ではルーキーの関谷が相手となるだけに、同じような展開は避けたい。

そのカープの初回の攻撃は、まず田中が関谷の決め球でもあるチェンジアップを捉え、レフト前ヒットで出塁。
低めの難しいボールをヒットにしており、いい形での出塁と思ったとのつかの間、盗塁死でランナーがなくなり、菊池も三振で昨日同様の悪い流れとなってしまう。
ところが、2アウトから丸が四球を選ぶと、新井が右中間突破のタイムリーツーベースで1点先制。
悪い流れをいったんリセット出来た。
関谷はそこまでコントロールに自信を持っている投手ではなく、じっくり攻めることでも突破口を開ける。
そういう意味でも、初回の先制パンチは、相手に受身の投球をさせることにもつながり、投球の幅も狭まってくる可能性が高くなる。

一方の野村の立ち上がりは、チェンジアップ、カーブが低めに決まり、調子はまずまず良さそうに思える。
ただ、それでも角中には、低めのチェンジアップを軽く合わされると、ライトの頭上をライナーで抜け、フェンス直撃のタイムリーツーベースとなる。
やはりライト方向への強風の影響というのは間違いなく、球場特性に合わせてバッティングが出来るという意味では、打者が上手かったと認めるところ。
実際、初回の明らかな失投はデスパイネに打たれた真ん中付近のツーシームくらいで、あとは何ら問題のあるピッチングではなかった。

何はともあれ、初回に1点ずつを取り合って同点で2回から仕切り直しとなる。
ただ、初回のピッチングを見る限り、関谷が落ち着く前に追加点が欲しいところ。

その2回のカープの攻撃では、一転してストレートの連続で鈴木、安部にストライク先行のピッチングで押し込んでくる。
早くも立ち直るかに見えたが、石原はボール先行の後、右中間へのヒットで出塁すると、田中にはストライクが入らなくなり四球で得点圏にランナーを進めることが出来た。
2アウトからランナーを貯めて、菊池が三遊間を破るタイムリーヒットで勝ち越し。
突発的に乱れただけに、さらに追撃しておきたかったところではあるが、丸がレフトフライでさらなる追加点はならず。

さあ1点をリードして迎える2回の野村のピッチングは、先頭のナバーロにヒットを許したことで、ちょっと窮屈な投球を余儀なくされる。
それでもランナーを進めながら粘りのピッチングで無失点に抑える。

しかし、4回は1アウトから井口に対し、際どいコースはファールで逃げられ、粘った挙句に四球でランナーを出してしまう。
続くナバーロに対しては、3球連続縦のカーブを投じ、全て同じような外れ方で見逃され、まともに勝負出来ていないかのような四球の出し方となってしまう。
2アウトまでは漕ぎ付け、加藤に対しても追い込みはしたものの、チェンジアップが高めに入ってしまい、軽打でライト前へ運ばれ、同点タイムリーとなってしまう。
今日の野村は、失投を確実に捉えられてしまっており、四球で貯めたランナーを返されてしまうという、流れを考えると良くはない失点の仕方となっている。

野村が耐えて耐えて勝ち越し点を与えないピッチングを見せているうちに、何とか勝ち越し点を奪いたいカープだったが、ロッテは先に継投策を採ってきた。
6回表は、代わった藤岡に対し、エルドレッドが誘い球には手を出さず四球を選び、2アウトから安部がヒットで繋いでも、石原が三振に倒れ、あと一本が出ない。

そして野村にとって、今季最大の難関となっている6回裏のピッチングを迎える。
先頭のナバーロには、詰まらせたが力でレフト前に持っていかれ、この試合3度目の先頭打者の出塁。
確率的には、非常に嫌なイニングとなる。
ただ、逆に言えばその6回を抑えることが出来れば、勝利の可能性が高まってくる。
送りバントを決められ、得点圏にランナーを背負ったが、今日タイムリーを打たれている加藤をショートフライ、田村をセカンドゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。

7回表のカープの攻撃は、代わった大谷から先頭の田中が四球を選んで出塁するが、菊池の送りバントはキャッチャーの目の前に転がり二塁封殺。
やはり今日もカープの攻撃の流れは良くはない。
しかし2アウトから新井がレフト前ヒットで、得点圏にランナーを進めた。

大谷はここまで打者4人に対し、低めに決まるボールがほとんどない。
エルドレッドはバットに当たる高さにボールが来れば、ヒットゾーンに運べる可能性は高まる。
そしてインコースのベルトの高さへのツーシームを、右方向へ押し込むようなバッティングを見せると、ライト前で弾む勝ち越しタイムリーとなる。

今日のカープは、流れが途切れたかなという場面、それも2アウトからの得点が3度目となり、逆にロッテ側から見ればあとひと踏ん張り出来なかったとも捉えられる。

1点を勝ち越して、野村にも勝利投手の権利が付き、7回裏からはカープも継投策。
まずはヘーゲンズがマウンドに上がり、その代わり端の先頭の清田の二遊間への当りは、マウンドにあたって若干ボールの勢いが弱くなったことも手伝って、ショート田中が上手く処理して打ち取った。
この後は、持ち味である打たせて取る投球が冴え、三者凡退でリズムを作った。

すると8回表、代わった松永に対し、1アウトから安部が三振振り逃げで出塁。
貰ったランナーを石原が送り、ここも2アウトになってもチャンスを作りに行った。
今日はこの2アウトからの攻撃がカープの得点パターンとなった。
繋いで2アウト1、3塁となり、菊池のらしい右方向へのバッティングがライト前タイムリーとなる。

2アウトからの得点は相手にダメージを与えるが、欲を言えば追撃の一打があれば試合の流れを大きく引き寄せることが出来た。

とは言え、終盤にリードしていれば逃げ切る展開に違いはない。

8回裏はジャクソンがマウンドに上がり、隙を見せずに三者凡退に抑える。
ランナーがいないことで見逃され気味だったが、セットポジションでの静止時間が短かったように見えた。
大事な場面でボークの狙い撃ちをされないように、今のうちに修正をしないといけないように思える。

さて、9回裏は中崎がマウンドの上がり、2点のリードを守りに入る。
先頭の鈴木にはヒットを打たれ、この試合4度目の先頭打者の出塁を許すことになるが、今日のピッチングはほとんど低めに投げ切れており、ランナーを出してもそこまでの不安感はない。

今日のカープの得点は、全て2アウトからのタイムリーによるもの。
悪い流れの攻撃もあったが、それを跳ね返したということは、チーム全体で奪った得点でもある。

野村が6回裏を抑えたことで流れを呼び込めた。
これまで突如崩れていたイニングを抑える、というピッチングが自身の勝ちにつながるということを再認識できたと思う。







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