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【カープ情報】2016.05.31 広島対ロッテ 交流戦1回戦 今季初めて指名打者制を採用した試合で完封負けも、経験値を稼ぎ明日の糧とする

2016年5月31日に行われた、広島対ロッテの交流戦1回戦の試合結果

広 島 000 000 000|0
ロッテ 300 000 02×|5

勝 石川 5勝2敗
負 ジョンソン 6勝4敗
S -

【本塁打】ナバーロ3号

2016年の交流戦開幕カードとなるロッテ戦は、特にローテを変更することなく臨めるということで、順番通りジョンソンがマウンドに上がる。
対するロッテ先発の石川とは2年前に対戦があり、その時は天谷が本塁打を放っているし、何より交流戦9連敗を止めた試合に先発していたのが石川ということで、相性自体は悪くないと思える。

まずカープの初回の攻撃は、1アウトから菊池がヒットで出塁するが、丸が初球を打ってショートゴロ併殺打。
もちろん、流れが良くない攻撃で無得点に終わった。

悪い流れを、悪いと感じさせないためには、ジョンソンがリズムよく立ち上がる必要がある。
ところが、その真逆の投球になってしまう。
先頭の清田に対し、バランスを崩しているかのように、狙い通りのコースに投げられない。
四球を与え、さらに送りバントを狙ってくる細谷にも、ボール先行となり、フルカウントからエンドランを決められる。
そこからは、ストライクを取ることに注力し、甘いボールの連打になる。
角中タイムリー、デスパイネ内野安打、井口タイムリーツーベースで3失点。
この時点でまだノーアウト、非常に辛い試合の入りになってしまった。

こうなってしまうと、簡単に引っくり返すのは不可能。

後続は三人で打ち取ったことで、ジョンソンが2回以降立ち直り、試合を作り直すことがカープの反撃を生む方法の一つ。

2回のカープの攻撃で、2アウトから松山、鈴木の連打でチャンスを作り、粘ったものの安部が三振に倒れたのは、その予兆となるかと思われたが、実際には4イニング連続ヒット、そして3イニング連続得点圏にランナーを進めてもあと一本が出ず。

ロッテ先発の石川に対し、7回で7安打を浴びせながら、継投策も嵌って完封負け。
攻め切れなかったなという印象の試合となった。

それでも初回の3失点以降は、5イニングで被安打1と持ち直し、なんだかんだでQSを達成したジョンソンのピッチングは、敗戦の責任を感じることはない。

思えばルナ離脱となった最初の試合でも打線が沈黙した。
今季初のDHを採用しての試合で、思いの外あと一本が出なかった打線は、この1試合で十分に経験値を得て、明日以降の試合では繋がりのある攻撃を見せてくれるだろう。





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【カープ情報】2015年の結果から見る2016年交流戦予想

広島カープの2015年の交流戦は、9勝9敗で、セ・リーグのチームの中では2位という成績でした。
2016年は、昨シーズンの交流戦の後半戦という位置付けで、6チームと3試合ずつ、計18試合となります。
現時点で予想されている先発ローテーション6人制を維持できれば、どの投手も3試合ずつの登板ということになります。
これも昨年の交流戦突入時と同じ状況が作れています。

雨で試合が流れないなど、理想の試合日程がこなせるという前提ですが、6連戦の初戦にジョンソンが先発することで、最終戦ではジョンソンの中4日というプランも不可能ではないです。

交流戦明けに、黒田、岡田、ジョンソンが阪神戦での登板、そして週明けのヤクルト戦には野村、九里、中村恭とローテの組み替えも出来ることになります。
もっとも、そんな無理なローテを組まなくても済むくらいの好調さを保てていれば、交流戦明けも余裕をもった投手起用が出来ることになります。

まあ、そういうプランもあるという程度の話にしておいて、交流戦予想をしてみたいと思います。

今季の先発投手は、登板予想順に、ジョンソン、野村、九里、黒田、岡田、中村恭です。
昨年は、前田健、ジョンソン、黒田、野村、福井が3試合、大瀬良2試合、武内1試合でした。

ほぼ先発6人制を維持できたことで、結果だけを見れば、安定した戦いが出来たと言えます。
昨年先発していた投手のうち、今年も先発として登板するジョンソン、黒田、野村の3人で計4勝3敗と1つ貯金を作れていました。
あとは新しい顔ぶれの、九里、岡田、中村恭がどこまで勝ちを積み重ねられるかがポイントとなりそうです。

実績の乏しい3投手ですが、交流戦直前に九里は2年ぶり、中村恭は3年ぶりの勝利を挙げ、上り調子で交流戦に突入します。

また、岡田は3試合連続QSという投球を続けており、プロ入り初勝利を交流戦初戦で達成できれば、勢いに乗れそうな状況ではあります。

その岡田の初戦はソフトバンク戦が有力で、ここで実際に勝てると岡田にとっても、カープにとっても大きな一勝になるのは間違いないでしょう。
さて、そのソフトバンク戦は、昨シーズン、カープだけが同一カード勝ち越しを決めています。

ヤフオクドームで打ち勝っての2勝1敗で、今年はマツダスタジアムでの試合で、ソフトバンクの強力打線の一人をスタメンで起用できない状況での試合が出来るというのは、結構大きなポイントです。

また、交流戦の開幕カードのロッテ戦で対戦が予想されるのは、石川歩、関谷、二木の右腕トリオ。
指名打者が使えることで、新井、エルドレッド、松山の同時起用が可能となり、その後を鈴木、安部が打つという並びで下位打線であっても得点の可能性が十分。

短期決戦は、その時のチームの勢いも大事となり、現時点では少なくともチーム状態が悪いということはない。
当然5割ラインを最低線と考え、まずは2勝1敗ペースで戦えるように、第1戦でジョンソンが石川に投げ勝つ展開を期待したい。

その上で、先発6人が揃っているというアドバンテージと、少なくとも打線に不安が少ない状況で自らを乗せていき、12勝6敗~11勝7敗を狙ってもらいたいと思う。



【西武】フェリペ・ポーリーノ投手の成績

西武が2016年の新外国人選手として、シーズン途中での獲得を発表した、フェリペ・ポーリーノ投手(32)の成績

191cm、122kg、右投げ右打ち。

ストレートの最速は160キロで、持ち球はスライダー、カーブ、チェンジアップ、ツーシーム、カットボール、スプリットと多彩。
特に決め球として使うスライダーの奪三振率が高く、また最速159キロの高速ツーシームは非常に厄介なボール。

メジャー経験も豊富で、2009年から2012年の4年連続で、先発ローテの一角を任されており、最初の3年間は勝ち星が付いてこなかったが、2012年は右肘の怪我で離脱するまでは安定感の高い投球を見せていた。

2012年の怪我以降は、ストレートの最速が154キロまで落ちているが、それでも十分な球速は維持している。

先発投手として考えれば、ややコントロールに不安があるものの、ツーシームで芯を外す投球をするだけでも、押し込める球威があるだけにストライクゾーンで勝負できる下地はある。

先発ローテのうち、4人が20代中盤の投手というチーム事情から、今季3Aでは先発としての起用ではなく、全てリリーフ登板となっている。

また投げ終わった後に、一塁側へ体が倒れるという投球フォームからも分かる通り、投げ終わってからのフィールディングには難があり、クイック動作などの細かい動きにも付け入る隙がある。
マイナー通算でのエラー数は26で、守備率.750という数字は、なかなかお目にかかれないレベルで、ランナーを出すと、いろいろな要素から不安定さが増すことになっている。

投手のタイプとすればリリーフにも向いていそうには思えるが、1点を争う展開でマウンドに送れるかどうかは、実際の守備での動きを見てからの判断になりそうで、先発投手としての起用が現実的に思える。



 試合先発セーブ防御率イニング自責点被安打被本塁打与四球奪三振WHIP与四球率奪三振率
2003(Rk)1602215.61 25 2/31623019271.64 6.66 9.47
2004(Rk)10101307.59 32    2730422371.63 6.19 10.41
2005(A-)1322213.82 30 2/31321211341.04 3.23 9.98
2005(A)751101.85 24 1/352126301.11 2.22 11.10
2006(A+)27269704.35 126 1/3611191359911.41 4.20 6.48
2007(AA)22216903.62 112    451036491101.36 3.94 8.84
2008(AAA)100000.00  2/3010113.00 13.50 13.50
2009(AAA)772103.12 34 2/31230123291.53 5.97 7.53
2010(AA)110000.00 4    020130.75 2.25 6.75
2012(AA)331004.05 13 1/361234141.20 2.70 9.45
2013(AA)220002.25 8    251481.13 4.50 9.00
2013(AAA)550308.24 19 2/31830211182.08 5.03 8.24
2014(AAA)550309.61 19 2/32129516162.29 7.32 7.32
2015(AAA)20205904.93 104    57108952831.54 4.50 7.18
2016(AAA)1001102.77 13    4515100.77 3.46 6.92
マイナー通算149107304124.55 568    287539492835111.45 4.48 8.10
AAA通算483781705.25 191 2/3112203181081571.62 5.07 7.37
 試合先発セーブ防御率イニング自責点被安打被本塁打与四球奪三振WHIP与四球率奪三振率
2007532107.11 19    152257111.53 3.32 5.21
2009231731106.27 97 2/3681262037931.67 3.41 8.57
201019141905.11 91 2/35295446831.54 4.52 8.15
2011392041004.46 139 1/36914613551331.44 3.55 8.59
2012773101.67 37 2/3731315391.22 3.58 9.32
20144402011.29 18 1/32335612142.56 5.89 6.87
メジャー通算9765133405.21 403 2/3234455511723731.55 3.83 8.32






【カープ情報】2016.05.29 広島対DeNA 公式戦11回戦 磯村意地の盗塁阻止でDeNAの流れを止める

2016年5月29日に行われた、広島対DeNAの公式戦11回戦の試合結果

広 島 000 104 001|6
DeNA 000 000 000|0

勝 中村恭 1勝0敗
負 山口 3勝2敗
S -

【本塁打】丸10号、松山5号

先週に引き続き、中村恭と磯村のバッテリーで臨むDeNAとの第三戦。
ここまで連敗となっているが、中村恭は来週から始まる交流戦でも先発として起用されるくらいの結果が残ればいい、という位置付けの試合。

その中村恭の立ち上がりは、いきなり先頭の梶谷に四球を与える投球となってしまったが、全般的に腕を振って投球出来ており、その後は突発的にコントロールを乱す姿は見られない。
もちろん甘い球もあるのだが、黒田、岡田が粘りながら投球していればそうは得点できるものではない、というのを見せているだけに、バッテリーが共に余裕を感じての投球になっているようにも思える。
また、梶谷にいきなり四球を与え、すぐさま二盗を決め、DeNA打線がしめた、と感じて雑になってきた感もある。
この試合が始まるまで、8-1で盗塁阻止率.125ということで磯村が舐められていたようにも思えるが、次の三盗を刺したことで、磯村が流れを止めたと共に、DeNAが自ら流れを手放したようにも感じた。

一方のカープ打線は、丸が3試合ぶりにヒットを放ち、この試合ではクリーンアップの打撃に期待がかかるところ。
ただ、ちょっと調子が下降気味ということで、打つだけではなく動いていこうとしてことごとく失敗したのが、1戦目と2戦目。
この試合でも、初回にヒットを打った丸が盗塁死となってしまい、まだ噛み合わない。

もっともこの走塁死の多さは、短期間で打線の調子を戻すことへのリハビリのような攻撃。
動けば失敗すると分かっていても、あえて失敗を多く繰り返すことで、たった一つの成功から、なんとか各打者に調子を取り戻すきっかけを与える狙いがある。

4回表のカープの攻撃では、山口が先頭の田中に対しコントロールを乱し、スリーボールから死球を与える。
菊池の打席で、何度かエンドランを仕掛け、ファールで粘った末に、エンドランを仕掛けずにライト前ヒットでノーアウト1、2塁。
丸のピッチャー返しの打球を山口がグラブに収めきれずにボールをこぼすと、セカンドだけフォースアウトで、1アウト1、3塁。
松山が四球を選んで1アウト満塁とし、エルドレッドはミスショットのような打球を打ち上げてしまう。
ショート後方、レフト前方へのフライとなり、最後は筒香が体勢を崩しながら捕球すると、浅い打球だったが田中はタッチアップ。
筒香からの返球が逸れて、田中が生還し1点を先制した。

中村恭のボールは、際どいコースに決まるケースはほとんどなく、また打たせて取るような投球をしている訳でもない。
こればかりは、磯村のリードによる中村恭の投球パターンをつかみ切れなかったと分析する外ない。
5回裏には1アウト1、2塁から高城に対し、追い込みながら四球を与えてしまい、1アウト満塁のピンチ。
1点を怖がっての四球のように感じられ、気持ちを切り替えられないと危険なケース。

打席に山口を迎えるという巡り合わせの良さもあって、三振を奪ったことで無失点への道筋が見えた。
2アウト満塁となって打席に迎える梶谷は、今日のDeNA打線の流れを止めた張本人。
ここで一本放って流れを取り戻すか、今日は最後まで流れが来ないままか、という重要な局面で、3-1という押し出しのピンチとなったところから、最後はショートゴロに打ち取り、カープの流れのまま終盤に突入。

すると6回表のカープの攻撃では、田中がセンター前ヒットで出塁し、菊池の送りバントを山口が捕球出来ずにオールセーフ。
そして1打席目での打撃内容から、今日の攻撃のキーマンとなる予感のあった丸が、初球を捉えると右中間へ飛び込むスリーランを放つ。
そして松山も続いて、バックスクリーン右への本塁打で、一気に5点差にリードを広げた。

点差が開いたことで中村恭がどこまで投げられるか、という状況になったが、脚を気にする仕草を見せたこともあり、6回途中でヘーゲンズに投手交代する。(試合終了後、足がつったという報道あり)
また、ここのところ抑え捕手として、投手交代のタイミングで登場している石原をもれなく起用し、隙を見せない。

今日のDeNAの攻撃リズムから考えれば、カープ側が守備でミスをするなどといった、流れを手放さないプレーが出来れば、逃げ切り態勢は出来上がっている。
そしてヘーゲンズ、ジャクソンはランナーを一人も出さない投球で、無失点で抑えて、9回は中崎が内野安打1本のみに抑えて、見事完封リレーで連敗ストップ。

中村恭のピッチングは100点満点の出来ではなかったかもしれない。
ただ、粘り強く投げる姿勢は感じられたし、前回のように置きに行って全く通用しない投球になってしまった反省は活かせていたように思う。
交流戦前の最後のカード、今週の先発投手6人が、不調で離脱することなく交流戦に突入でき、投手陣の再編の必要がなかったということは、意味のあることだと思える。







【カープ情報】2016.05.28 広島対DeNA 公式戦10回戦 岡田信頼度を上げる敗戦

2016年5月28日に行われた、広島対DeNAの公式戦10回戦の試合結果

広 島 000 000 100|1
DeNA 000 200 10×|3

勝 今永 4勝4敗
負 岡田 0勝2敗
S 山崎康 1勝2敗13S

【本塁打】筒香12号

前回の今永との対戦では7回0封で、それ以降の登板でも好調をキープしており、非常に厄介な投手との対戦となる。
粘って突破口を開こうにも、昨日のように、ストライクゾーンの際どいコースに威力十分のボールが来ていては、そう思い通りに事は運ばない。
逆に黒田のように、際どいコースには投げていてもファールになるということは、何かしら状態が良くないことになる。
DeNAは黒田攻略に寄与した左打者を並べるスタメンを今日も使ってきただけに、岡田もある意味開き直って投球していくことになる。

井納が良かったと割り切るにしても、今日も同じようなやられ方をするのは見たくないところ。
そして今永の立ち上がりは、田中に対しストライク先行。
2球目のストレートを捉えてセンターフライに打ち取られるが、やや力負けの打球。
菊池もストレートには振り遅れが目立つが、追い込まれてからのチェンジアップは、やはり右方向へ追っつけて、セカンドの頭上を越えるライト前ヒットで出塁。
田中も菊池も逆方向への打球ということで、この辺りはチームの方針として徹底されているのだろう。
ただ、丸に対してはインコースへの攻めが多くなり、逆方向へ打てるボールは来なかった。
最後はインコースへのカーブで窮屈なバッティングとなり、キャッチャーフライで2アウト。

2アウトから菊池が盗塁を決め、新井のバッティングに託す場面を作った。
フルカントまで粘っていた新井だったが、高めのカーブで見逃し三振に倒れ得点には至らなかった。
ただ初回は23球を投げさせており、決して軽く捻られての無得点ではなかった。

一方の岡田の立ち上がりは、先頭の梶谷に対しストレート中心で押していき、球速も140キロ後半で威力を感じる。
梶谷を空振り三振、石川はセーフティバントを試み小フライ、乙坂は三球三振と文句なしの投球を見せた。

2回のカープの攻撃でも、小窪の四球、石原の二塁打でチャンスを作っており、粘りの打撃は出来ている。
チャンスで岡田が三振に倒れて無得点だったが、攻撃の形は悪くはない。
初回に続いて、2回も23球を投げさせている。

そして岡田の2イニング目は、長打力のある筒香にはやや苦労し、フルカウントからセンターライナーとなるが、ロペスには高めに浮いたストレートをセンター後方への大飛球を放たれる。
フェンス最上段に当たる二塁打だったが本塁打でもおかしくない打球で、これは命拾いした。
続く倉本と山下幸に対しては低めに制球し、同じようなファーストゴロでピンチを脱した。

3回のカープの攻撃は、田中がフルカウントからセカンドゴロ、菊池がフルカウントからライト前ヒットと、粘りの攻撃は継続できている。
ただ丸がショートゴロ併殺打で、これは今永の立ち直るきっかけを与えた可能性がある。

試合が動いたのは4回裏。
1アウトから乙坂のピッチャー返しの打球が、岡田の股間を破っていくショートへの内野安打となり、筒香の前にランナーを出してしまう。
筒香には、今日の試合で岡田を支えていた球種の一つである縦のカーブを捉えられ、右中間スタンドへのツーランとなった。
ある程度狙いを絞っていたかのような打球で、打たれた瞬間に本塁打とわかる当たりだった。

続く5回裏には、岡田の投球内容に変化が現れる。
先頭の戸柱にはインコースのカットボールをレフト前に弾き返され、今永は送りバントを2球ファールにし、スリーバントを狙ってくるも、岡田の制球が乱れて四球を与えてしまう。
淡々と捕手の要求通りに投げるピッチングではなく、送りバントを成功させないという意識が投球の邪魔をしているかのよう。

ノーアウト1、2塁となって、どうやってあと3つのアウトを取るのか、考えれば考えるほと窮屈なピッチングとなり、真ん中に構える石原の意図通りのボールが行かなくなった。
思い通りのコースに決まらなかったが、何とか梶谷と石川を打ち取り、2アウトまで漕ぎつけ、ようやく思い切りを取り戻せた。
乙坂にはストレート中心で、初回の再現のような三振の奪い方を見せ、苦労しながら無失点で抑える投球が出来た。

5回を終えて0-2とビハインドで、今永は5回で86球を投げている。
2番から始まる6回表にチャンスを作ることが出来れば、継投策のタイミングの隙を突いての攻撃も出来るが、あっさり三者凡退に抑えられ、逆に勢いに乗せてしまった。
続く7回も簡単に2アウトを取られるが、小窪が当り損ないのピッチャーゴロを打つが、今永が一塁へ悪送球して出塁すると、代打會澤が初球をライト前ヒットで2アウト1、3塁。
ここで岡田に代えて、左の今永相手でも松山を代打で起用。
山崎康キラーの松山をこの場面で起用する勝負手を打ってきた。

その松山は、期待に応えインコースのスライダーを捉えて、ライト前タイムリーで1点を返した。
その後も満塁までランナーを貯めるが、代わった須田に菊池が見逃し三振で、あと1点及ばなかった。

7回裏の守備から、バッテリーが代わり、先頭の代打関根にヒットを打たれると、2アウトまで漕ぎつけた後、乙坂に前進守備のセンター丸の頭上を破られるタイムリーを浴びてしまう。
乙坂は岡田のストレートにはタイミングが合っておらず、ストレート勝負は間違っていないと思うが、岡田が高めのストレートで空振りを奪っていたのに対し、今村が投じたのは真ん中付近の高さのストレート。
前進守備を敷いているということで低めを意識した投球だったこともあり、こればかりは乙坂のバッティングが上回ったと受け止めるしかない。
仕方のない部分はあるが、非常に試合展開上厳しくなる失点には違いない。

終盤は三上、山崎康に抑えられ、追い付くことはできなかった。

ただ、岡田の投球はピンチを迎えながらも粘ることができていたし、交流戦には先発5人が揃ったままという状況を作ることが出来ただけでも、十分収穫はあった。

打線は調子を落とし気味ではあるが、今週の投手の状況を見る限り、競り合いになっても見劣りすることもない。
ここからバランスのとれた試合運びを見られれば、それはそれで楽しみがある。





【カープ情報】2016.05.27 広島対DeNA 公式戦9回戦 黒田粘りのバッティングに屈する

2016年5月27日に行われた、広島対DeNAの公式戦9回戦の試合結果

広 島 010 000 000|1
DeNA 100 010 22×|6

勝 井納 4勝4敗
負 黒田 4勝2敗
S -

【本塁打】なし

GW中のDeNAとの三連戦では、横山が序盤KO、福井も序盤KO、さらに黒田も4回でマウンドを降り、その後登録抹消となるなど先発陣が総崩れとなった割に、1勝2敗で凌げたという結果が残っている。

今回の三連戦では、黒田、岡田、中村恭の先発が予想され、黒田は復調気配、岡田も上昇気配、中村恭は背水の陣という状況だろうか。
中でも岡田に関しては初勝利というモチベーションがあり、前回登板時と同じような状態で投げられるのではないだろうか。

さて初回の井納の立ち上がりは、非常にテンポの良い投球で、ストライクをどんどん取ってくる。
それなりにコースにも決まっており、甘いコースは少なく、ちょっと苦労しそうに感じる。

また黒田の立ち上がりは、丁寧に投げている印象。
ストライク先行のピッチングは出来ているが、石川にはボールが高めに浮いたところを捉えられて、レフトフェンス直撃の二塁打で、1アウト二塁のピンチを背負ってしまう。
3番の乙坂には、コースの間違いのないように、さらに慎重さを増した投球を見せ、サードゴロに打ち取り、4番の筒香を迎える。
無理をする場面ではないが、初回から勝負を避けると士気に関わるし、何よりランナーを貯めて大量失点も避けたい。
最小失点で凌いでいれば、打線が返してくれるという信頼もあるように思う。
そして、筒香にはボール先行となるが3-1から真ん中にフォークが入ってしまい、ライト前タイムリーで先制を許した。

ただ1失点ならば、試合の流れを渡すまでではない。

2回表のカープの攻撃では、簡単に2アウトになるものの、鈴木がアウトコース高めのストレートを捉えてレフト前ヒットで出塁する。
キレのある内に捉えていけるのだから、やはり調子の良さは感じさせる。
そして、安部が初球を捉えると、ライト線へ鋭い打球が飛び、一塁から鈴木が一気に生還するタイムリースリーベースとなる。
こちらも甘いボールで、一球で仕留めた安部のバッティングが見事だった。

すぐさま追い付いて、ここからは試合が落ち着いていく。
もっとも、黒田がとにかく粘られて球数が嵩むのに対し、井納はストライク先行の非常にいいペース。
ちょっと試合の流れは良くない。

悪いながらも、何とか粘っていた黒田だったが、5回に先頭の井納に四球を与える、らしくないピッチング。
そしてその四球を起点に、1点を奪われてしまう。

スタメンの9人中、7人左打者を並べてくる打線が成功したと言っていいだろう。

それにしても今日は井納に対して、得点圏にランナーを進められたのが2度のみ。
ちょっと打てなかった、という試合になってしまった。

リリーフの戸田、佐藤という左腕2人が失点してしまったというのも、左打者を多く並べた打線に通用しなかったということにもなり、明日以降の投手起用に影響を与えてきそう。

鈴木と安部という6、7番を活かすためには、8番の打順での繋がりも重要な要素となる、というのを強く感じた試合だった。





【カープ情報】2016.05.26 広島対巨人 公式戦11回戦 九里ルーキーイヤー以来、2年ぶりの勝利

2016年5月26日に行われた、広島対巨人の公式戦11回戦の試合結果

巨人 100 001 000|2
広島 110 001 00×|3

勝 九里 1勝1敗
負 大竹 0勝1敗
S 中崎 0勝2敗10S

【本塁打】菊池5号、鈴木6号

カープ先発の九里は、5月19日に先発し、中1日で1イニングリリーフ登板、そして中4日で再び先発という登板間隔。
故障知らずのタフさが売りの九里ではあるが、さすがにこれで長いイニングを投げることを期待するのは酷。
継投策ありきで考えておかないといけない。

そして巨人先発の大竹とは、昨年の5月以来、約1年ぶりの対戦となる。
これまでカープ戦では4試合で2勝2敗、防御率4.24という数字が残っているが、昨年までのカープ打線でこの防御率ということは、今季はきっちり攻略してもらえるものと期待して試合に臨める。

また、今季3度目の先発マスクとなる磯村は、初めてコントロールに不安の少ない投手をリードすることになる。
これまでは福井と中村恭が共にコントロールを乱して序盤KOとなっているだけに、ようやく磯村の状態を判断できる。

その九里の立ち上がりは、巨人打線の積極的な打撃とストライク先行の投球が変に嵌ってしまい、わずか4球で三塁にランナーを背負い、さらにその3球後に坂本にタイムリーを打たれて先制されてしまう。
ただ、変に怖がってリズムが悪くなったり、逃げの投球でピンチを広げたりしなかったことは、立ち直るきっかけにはなる。

初回を1失点で切り抜け、後はカープの反撃を待つことになる。

その初回の攻撃、巨人が7球で先制するなら、カープも7球で1点を返す。
1アウトから菊池が高めのカーブを叩くと、レフトスタンドに飛び込む本塁打で同点に追い付く。
これで九里も気持ちを切り替えてピッチングが出来る。

2回以降は九里は立ち直り、低めへのコントロール、変化球のキレ、ストレートの走りもバランスが良くなり、スイスイと抑えていく。

カープは2回に鈴木が2試合連続本塁打で1点を追加するが、アウトコースへのボールを、軽く振ってレフトスタンドへライナーで放り込んでいる。
理想的なスイングで打てているように見える。

ただ、この後は大竹のシュートに右打者も左打者も翻弄される。
特にチャンスで打席が回ってくることの多い磯村は、ここまでキレのいいシュートを目にする機会は少ないだろうし、初見で打つには厳しいボールだった。

九里は順調にイニングを重ねていき、5回に村田に二塁打を打たれ、久々にランナーを許す。
ただ、下位打線ということもあり後続は断ったが、ちょっとずつボールは高くなり始めたかなという印象。

続く6回には1アウトから重信に三塁打を打たれ、初回と同じ形のピンチを背負う。
この場面では、1点リードではあっても、終盤ということもあり大量点を避ける安全策を取るか、1点もやらないつもりのリスクを取った攻めを見せるか、というのが見どころになる。

巨人で最も長打の可能性が高く、この試合で唯一の打点をたたき出している坂本と真正面から勝負をするのか、長打だけは警戒して慎重に攻め、1つずつ取れるところからアウトを取るか、ということになると思う。
そして、ここは慎重に攻めてきた。

今季初先発となった巨人戦で、會澤とのバッテリーを組んで菅野と投げ合い、1点もやらないつもりの強気な攻めで坂本にタイムリーを浴び、さらにギャレットにツーランを打たれ試合の主導権を渡してしまった反省を活かした形になった。
結果クルーズに犠牲フライを打たれて同点に追い付かれたが、試合を作るという意味ではクレバーな投球を見せたと受け取れる。

こういうピッチングならば、野手の援護を期待しながら投げ続けることが出来る。

さて、同点に追い付かれた直後の6回裏、大竹も100球が近付き最後のイニングになってきそう。
そして丸は四球を選び、エルドレッドの打席で頭の上を通過するワイルドピッチで二塁に進む。
この時点で、余力が残っていない可能性が高くなり、エルドレッドには敬遠気味の四球で塁を詰める。
打席には今日の試合で本塁打とシングルヒットを放っている鈴木が向い、ちょっとまともに勝負に行けていないような投球で四球となり、1アウト満塁のチャンスを迎える。

ここで安部は、今日各打者が苦労させられていたシュートが高めに甘く入ってきたところを捉えて、ライトライナーを放ち、これが犠牲フライとなり1点を勝ち越した。

7回からは継投策。
7回はヘーゲンズがマウンドに上がり、いきなり先頭の長野に四球を与えてしまう。
そして代走鈴木を送って、巨人は1点を取りにきた。
しかし、牽制でランナーを釘付けにし、村田をショートゴロ併殺打に仕留めて、巨人の勝負手を封じた。
これが勝負の分かれ目になった。

8回はジャクソンが2者連続三振を含む三者凡退で抑え、最後は中崎に託す場面の出来上がり。

その中崎は、先頭の坂本を上手く追い込んではいたものの、決めに行ったボール気味のスライダーをうまくバットに合わされてセンター前ヒット。
ただ、決して長打を浴びない投球を見せており、ヒットならば仕方がない。

そしてクルーズにはインコースへのツーシームで詰まらせ、サードゴロとなるが安部がジャッグルして一塁のみアウト。
1アウト二塁でアンダーソンを打席に迎える。
もし、ここで代走鈴木が残っていたなら、それこそ最大の脅威となっていたが、すでに7回にその勝負手を封じている。
やはり7回の守備は大きな影響を与えることになった。

同一カード三連勝、九里の2年ぶりの勝利、安部の守備の帳消し、などプレッシャーがかかるのは間違いない。
しかし中崎ならば抑えて欲しい場面。

アンダーソンをカットボールで詰まらせてショートフライであと1アウト。
代打相川には四球を与えて、村田との勝負になる。
2-0から2球連続でストレートをファールとし、2-2からはツーシームで詰まらせようとしてファールになり、これでカットボール、スライダー、ストレート、ツーシーム、どのボールでも決め球として使える状況を作った。

最後もインコースへのツーシームで勝負に行ったが、ちょっと高かった分だけ強めのサードゴロになる。
安部はちょっと固くなったかのような守備で、捕球後三塁ベースを踏みに行こうとして、脚がもつれてしまう。
倒れこみながら三塁ベースにタッチし、ちょっとヒヤヒヤの守備で締めくくった。

繰り返しになるが、同一カード三連勝、九里の2年ぶりの勝利、安部の守備の帳消し、磯村が勝ち投手をリードし、そして今シーズン最多貯金7となり、目下の強敵DeNAの待つ横浜スタジアムに乗り込むことになる。

競った試合で1点差で逃げ切るという、こういう勝ち方も必要。
九里、磯村の若手バッテリーを、リリーフ陣が無失点リレーを見せ、ベテランの石原がフォローする。
結果はもちろん、内容も充実した勝利となった。





【カープ情報】2016.05.25 広島対巨人 公式戦10回戦 ヘーゲンズ投手交代が嵌り、試合の流れを引き寄せ、1イニング2本のスリーランで勝負を決める

2016年5月25日に行われた、広島対巨人の公式戦10回戦の試合結果

巨人 010 000 011|3
広島 200 007 00×|9

勝 野村 5勝2敗
負 田口 2勝3敗
S -

【本塁打】田中3号、鈴木5号

試合前から雨脚が強まり、30分遅れで試合を行うことになった。
カープ先発の野村は、昨シーズンとは異なり立ち上がりから前半にかけては投球テンポが良くなっている。
一方の田口は、全般的に投球テンポが速く、序盤は比較的試合展開が速くなりそう。

それだけにコールドゲームも視野に入れると、先制点を挙げるか否かで勝敗が分かれる可能性が高まる。

野村の立ち上がりは、長野には高めに入ったがインコースへのシュートで詰まらせ、坂本には低めのチェンジアップで三振を奪い、三者凡退の良いリズムで初回のカープの攻撃を迎える。
前回の田口との対戦では、初回にスライダーを狙い打って、あっという間の先制劇を見せている。
そのことが当然巨人バッテリーの頭には入っており、初回はストレート中心の配球をしてきた。
ただ、カープ側としてもストレート勝負は想定内。
田中がアウトコースのストレートを軽く合わせ、レフト前ヒットで出塁すると、田中が小林がややジャッグルしたこともあり盗塁を決め、菊池の進塁打で三塁に進む。

ここで丸が真ん中付近のストレートを叩き、左中間を破るタイムリーツーベース、新井は真ん中付近のカーブを叩いて右中間フェンス直撃のタイムリーツーベースで2点を先制する。
雨で湿気を多く含んだ空気でなければ、2本ともオーバーフェンスでもおかしくない打球に見えたが、まずは先制点を奪えたことが重要。

2回にはストライク先行のピッチングを逆手に取られて、若いカウントでは若干甘いコースに行ってしまっているところを2者連続で捉えられて、二塁打とセンター前ヒットで1点を失った。
悪く言えば、ここのところの失点のパターンでもある単調になる投球での失点とも取れる点の取られ方だった。
ただ続く亀井の一二塁間への打球を菊池が飛び込んで捕球し、打者走者はアウトに出来たことで、リズムを取り戻せた。

そして野村の鬼門とも言える6回のピッチングでは、先頭の坂本をショートゴロに打ち取るものの、そこからクルーズ、アンダーソンの連打で1アウト1、3塁。

そして亀井を打席に迎えるタイミングで、ヘーゲンズをマウンドに送る。

クルーズはアウトローのチェンジアップ、アンダーソンはインローへのストレートで失投ではないボールを捉えられており、野村のピッチングがどうこうと言うよりは、これまで交代の遅れが失点につながっていることを考慮しての交代と思われる。
何とかして流れを変えないと、野村が6回を意識しすぎるという悪循環になりかねないという思いも感じる。

ヘーゲンズは亀井に対し、ボール先行で苦労している様子があり、一塁線を破ったかに見える鋭い当たりのファールを打たれるなど、厳しいボールにも付いてこられて、フルカウントになる。
ただ最後は低めのカットボールでセカンドゴロ併殺打。

勝負手のような投手交代が嵌り、野村の悪い流れを変えるイニングになったように思える。

すると6回裏、先頭の小窪が三塁線を破るツーベースを放つと、石原の送りバントを田口がフィルダースチョイス。
もちろん前のイニングで、あと一歩で同点に追い付けなかったことで、あと1点を与えるわけにはいかないという気持ちの焦りからくるプレー。
ギリギリのタイミングになったが、投球してから捕球に行くまで、帽子のつばを手で上に向け直すというほんの僅かなロスも影響したようにも見えた。

代打會澤は見逃し三振に倒れ、田中に打順が回るタイミングで山口に投手交代。
1アウト1、3塁で打席に向かう田中は、初球をセーフティスクイズ。
これはファールになるが、追い込まれてからアウトコースを狙ったボールが真ん中高めにくる。
外野フライにはおあつらえ向きのボールで、軽く合わせたようなバッティングだったが、そのままレフトスタンドへ飛び込むスリーランで、一気に4点差に広げた。

この田中の打席においても、三塁ランナーが小窪だったことで、もしセーフティスクイズがフェアだった場合、本塁が確実にセーフだったとも思えず、やはり前のイニングの併殺打からの流れが効いていた。

終盤に入る前に追加点を奪う良い流れで、さあどういう形の終盤のリレーを見せてくれるかと思いきや、まだ続きがあった。

新井のライト前へのタイムリーで1点追加すると、エルドレッドが連打で再びチャンスを作る。
そして、鈴木が2-0からアウトコースの高めに浮いたスライダーをフルスイングすると、昨日のエルドレッドの14号に負けないくらいの飛距離の出たスリーランで、この回7点目。

流石にこれで試合の大勢は決した。

7回と8回は今村がマウンドに上がる。
7回は大量点を味方に、楽に三者凡退に切りぬけるが、8回は1アウトから重信にレフト前ヒットを打たれ、2アウトから投球の間に二塁に進んだ直後、クルーズにセンター前タイムリーを打たれる。
もっとも自身2イニング目で、出来るだけダメージの残らない投球をしようとした結果の失点で、無駄にボール先行でリズムの悪いピッチングにならないようにしただけのこと。

9回は永川が試合の大勢には影響のない失点を喫するも、しっかり逃げ切りを決めた。
これで3カード連続の勝ち越し、そして今シーズンの最多貯金6となった。





【カープ情報】2016.05.24 広島対巨人 公式戦9回戦 ジョンソン2試合連続完封勝利、エルドレッド2本塁打でサイクルヒットを逃す

2016年5月24日に行われた、広島対巨人の公式戦9回戦の試合結果

巨人 000 000 000|0
広島 010 120 02×|6

勝 ジョンソン 6勝3敗
負 内海 0勝2敗
S -

【本塁打】エルドレッド13号、14号、丸9号

巨人先発の内海とはもちろん今季初対戦となるが、前回の対戦は2014年の8月15日まで遡る。
エースとして活躍していた2013年以前は苦手としていた投手ではあるが、2014年の4度の対戦では以前ほど圧倒的な投球をされていたわけではない。
ただ、復活を手助けしてしまえば、今後の戦いにも影響を及ぼすだけに、最初が肝心という位置付けの試合になる。

まずはジョンソンが良い立ち上がりを見せて、攻撃のリズムを作りたいところだったが、先頭の長野には先に追い込んでから、決めに行ったインコースのストレートが外れてしまう。
スライダーとチェンジアップにはタイミングが合っていないものの、ファールで粘られた末のライト前ポテンヒット。
いきなり10球を要してしまい、嫌なランナーの出し方となってしまうが、重信は送りバントの構えも見せる中で強攻して見逃し三振。
これでリズムを取り戻せた。

坂本はアウトコースのチェンジアップを打ち上げてライトフライ、クルーズはアウトコースのチェンジアップをひっかけてサードゴロ。
特にクルーズのようなバッティングをしてくれれば、ジョンソンの術中に嵌りやすい。

そしてカープの初回の攻撃では、内海はストライク先行で投げ込んでくる。
ややボールは高めで、田中は初球をレフトへ本塁打性のファールを飛ばして見せた。
結局ショートゴロに打ち取られるものの、菊池は真ん中のスライダーをライト前に落とすヒットで出塁。
ただ変化球のキレは感じられ、スライダー、カーブを中心に打者のタイミングを外す投球で得点には至らなかった。

1回の投球を見た感じでは、全般的にボールは高めで、あとは失投を一球で仕留められるか、ということになるだろうか。

2回のカープの攻撃では、先頭のエルドレッドがやや浮きぎみのチェンジアップを捉えて、右中間を破る二塁打で出塁すると、鈴木の一塁線を破ろうかというファーストゴロをアンダーソンが好捕し、進塁打となった後、小窪がアウトコースのチェンジアップを右方向へ払った打球が、前進守備の一二塁間を抜けてライト前へのタイムリーヒットで先制した。

一度に大量点というのは難しくても、時折甘く入るボールが来ており、それを確実に捉えて、コツコツと加点を狙っていければ、内海攻略に近付ける。

1点目がコツコツならば、2点目はドカン。
4回裏には、エルドレッドが、インハイを狙ったストレートがアウトコースのベルトの高さに来る逆球をフルスイングすると、ライナーのままレフトスタンドへ飛び込むソロホームラン。

4回を終えて2-0とリードし、また序盤は内海に四球を与えるなど、3ボールが非常に多かったジョンソンだったが、徐々にペースを上げてきた。
コントロール面に関しては、決して本調子というピッチングには見えなかったが、ストレートの球速は150キロは出ているし、スライダーとカットボールは芯でとらえられるケースも非常に少ない。

そうは言っても終盤まで2点差だと、球数的に継投も頭に入れておかないといけない展開だけに、登板過多気味のリリーフ陣が万全ではなく、油断はできない。

そんな中、5回裏には2アウトから菊池が四球を選び、丸の打席では菊池の足を相当警戒しているようなピッチングとなり、アウトコースを狙ったスライダーが内に入り、丸が見事に仕留めてライナー性でライトスタンドに飛び込むツーランを放つ。
この追加点は、終盤の投手リレーがあるにしても、カープ主導の投手起用が出来るという意味で大きな本塁打となった。

またエルドレッドは6回にもレフト前ヒットを打っており、最後の打席で三塁打が出ればサイクルヒットという期待を背負って、8回裏の第4打席に向かう。
脚の状態を考えれば三塁打は出ないだろうなというのが正直なところだったが、結果甘いスライダーを完璧に捉えて、特大の本塁打を放って、打ち過ぎでサイクルヒットは達成できなかった。

もちろん、本塁を踏み忘れれば、アピールプレーで記録上三塁打にはなる可能性はあったが、まあそんな走塁をするはずもなく、歓喜の本塁生還を果たした。
この本塁打は完全にダメ押しとなり、9回表はジョンソンでなくても、という思いもある中、リリーフへの負担を考え、ジョンソンがマウンドに上がる。
そして、2アウトからヒットは打たれたものの、被安打4でほとんどピンチを招くことなく、2試合連続の完封勝利を達成した。

コツコツ加点していこうという狙いの延長が、本塁打攻勢に繋がり、またジョンソンのピッチングも相まって、非常に楽に見られる試合だったように思う。





【カープ情報】2016.05.22 広島対阪神 公式戦9回戦 松山逆転弾とダメ押し弾で打撃戦を制す

2016年5月22日に行われた、広島対阪神の公式戦9回戦の試合結果

広島 005 200 030|10
阪神 202 001 000| 5

勝 戸田 2勝0敗1S
負 メッセンジャー 4勝3敗
S -

【本塁打】松山3号、4号、丸8号

今季2度目のメッセンジャーとの対戦となり、前回は試合には負けたが5イニングで7得点を奪っている。
最近は決して苦手としている投手ではないが、もちろん力のある投手だけに気分良く投げられればあっさり抑えられてもおかしくはない。

その目安となるのが、立ち上がりを攻められるかどうか、ということになる。

先頭の田中は力負けのサードファールフライとなり、菊池はアウトコース低めのボール球をライト前に落とすヒットで出塁。
丸の打席でエンドランを仕掛けると、ショート頭上へのハーフライナーとなり、鳥谷の好捕でライナーゲッツーという、阪神から見れば非常に盛り上がるスタートとなる。

相手のムードが良い中での立ち上がりとなる中村恭は、今季初めて1番として起用される北條にセンター前ヒットを許し、かなり慎重な投球を余儀なくされる。
慎重には投球しているのは分かるが、ややキャッチャーの構えよりも甘く入るケースが続き、ほとんどの打者が空振りしない。
2アウトから原口には3-2からアウトハイに浮いたスライダーをレフト前に運ばれるタイムリーで先制を許すと、高山の初球はアウトコース要求が真ん中に入ってライト前タイムリーで2点目。

細かなコントロールを求めると持ち味が失われてしまうタイプだけに、先頭打者を出すと苦しくなる。
2アウト1、3塁からは、打者集中の面もあってか、クイックがおろそかになったところで高山には二盗を決められており、少し冷静さを欠いたところも見られたが、何とか2点で留めた。

カープの2回の攻撃は、ランナーを出しながらも得点を挙げることが出来ず、次の1点をどちらが入れるかで、試合の流れが変わってくる展開となった。
カープの流れに持ってくるためには、中村恭が追加点を許さないピッチングをしていく必要がある。

2回の中村恭のピッチングは、スライダーの方がやや制球が出来ており、ストレートは高めが多い。
鳥谷はストライク3つは全てスライダーで三振を奪い、メッセンジャーはストレートを捉えられてのセンターライナー、北條はアウトコースのストレートを捉えられてライト前ヒット。
すると、やはりモーションを盗まれて、完全な形で二盗を決められてしまう。
とにかくストレートでは空振りが取れず、大和にはファールで粘られ、3-2から投じたスライダーを投手強襲の内野安打とされる。
2アウト1、3塁となり、ヘイグにはカーブとスライダーで攻めていき、三遊間への深いゴロを打たれるが、セカンド封殺で無失点で切り抜けた。

次の1点を与えないピッチングは出来たが、とてもではないが長いイニングを投げられる内容ではない。

早めの継投策も視野に入れながらというところで、3回のカープの攻撃では、1アウトから田中が四球を選び、菊池がエンドランで難しいボールに食らいついて内野安打とする。
これで3イニング連続でランナーを出し、1点でも返していきたいところで、丸は初球を打ってセカンドライナー。
4番の松山も高めのボールに手を出して追い込まれ、最後も高めのボールを強振すると、レフトポール際へどんどん打球が伸びていく。
そのままスタンドへ飛び込む逆転スリーランとなり、言葉は悪いがあんなクソボールを本塁打出来るのは、松山くらい。

その後もエルドレッドが低めのボール気味のストレートをバットを軽く合わせてピッチャー返しのセンター前ヒットとすると、天谷が狙い澄ましたサード前へのセーフティバントを決めて、再び1、2塁のチャンス。
そして安部が左中間フェンス直撃の2点タイムリースリーベースを放ち、この回5点のビッグイニングとなる。

ただ、この5点を取っての逆転劇があっても、経験上おそらく終盤にはもつれる。

3回裏には先頭のゴメスに対しボール先行となり、阪神も打ち合い上等というスイングに変わってくる。
ゴメスに続き、原口にもボール先行のまま四球を与え、もはや投手交代しないと再逆転まで覚悟しないといけない状況。

ノーアウト1、2塁でマウンドに集まったところで、投球が変わるような状態ではなく、高山への投球は逆球となりライト前タイムリーで1点返されて、2点差でまだノーアウト1、3塁。
1塁ランナーの高山は、初回にモーションを盗んで二盗を決めていることで、押せ押せのムードの中、再び二盗を決めてやろうと気持ちが逸ったのか、牽制に誘い出されて一二塁間に挟まれてタッチアウト。

このアウトで、さらに打者の俊介を打ちとれれば阪神の反撃ムードも一旦萎むところだったが、やはりストライクが入らず四球を与えると、鳥谷にも全くストライクが入らず四球で、1アウト満塁。

そして打席にメッセンジャーを迎えるところで、とてもストライクが入る雰囲気がない中村恭に代えて戸田をマウンドに送る。

戸田はメッセンジャーを投ゴロで本塁封殺するものの、先頭の北條には押し出し四球を与えて1点差に迫られる。
戸田を送るにしても、無失点で抑えてくれという送り出し方をするのであれば、俊介への四球の後に交代させる必要があった。
満塁となってから交代するということは、ロングリリーフ前提で、同点まで、極端に言えば1点リードされても2、3イニング投げることを戸田には求めている。

なので、押し出し四球の1点で凌いだのは、戸田のファインプレーと言っていい。

メッセンジャーも序盤3回で77球を投げているし、継投してくるのは間違いなく、リードしているか、そうでないかでリリーフとして登板してくる投手の顔ぶれが変わる。
同点、あるいはビハインドであれば勝ちパターンの投手が投げてくる訳で、得点の確率は下がる。

そういう展開の読みが、メッセンジャーの失投を確実に捉える余裕にもなる。
1アウトから菊池が四球を選び、丸は初球の真ん中高めのストレートを一球で仕留め、左中間スタンドへのツーランとなる。
これでメッセンジャーはKOとなり、リリーフ一番手として榎田がマウンドに上がる。

松山がライト前ヒット、エルドレッドが四球を選んで得点圏にランナーを進めたものの、後続が倒れて追加点はならなかった。

両チームとも先発投手が降板し、戸田が4回裏をすんなり抑えることが出来れば、試合の流れを落ち着かせることが可能となる。

その戸田の4回裏のピッチングは、1アウト1、2塁で高山をアウトコースへのスライダーを引っ掛けさせて、ようやく磯村の狙い通りの打ち取り方が出来た。
ランナーを出しながらも無失点で抑え、何とか試合を落ち着かせるきっかけは出来た。

戸田は5回裏も続投し、1アウトから代打の新井良に四球を与えるが、今日の試合の阪神の攻撃の起点となっている北條を、アウトローのストレートで6-4-3のゲッツーに打ち取った。
4回裏は高山、5回裏は北條を打ち取り、こういう投球を中村恭に求めたかったし、今後の参考にしてもらいたい。

戸田が一旦試合を落ち着けたとは言え、今日の試合展開では3点リードは安全圏ではない。
打線の援護も欲しいところだったが、逆に6回裏に1点を返される。

6回裏からはヘーゲンズが登板するが、こちらもコントロールに苦しんでしまう。
四球こそ出さなかったが、ボール先行で逆球も多い。
この試合で3つ目の盗塁を決められ、原口にレフト前タイムリーを浴びてしまう。
北條、高山を打ち取り、この原口も打ち取れば流れを切れるところだったが、もう一打席回る終盤の攻防で、良い場面で回るんだろうなという嫌な予感が漂うことになる。

ヘーゲンズが回跨ぎで7回裏もマウンドに上がるが、このタイミングで捕手を石原に変えてきた。
前のイニングで3つ目の盗塁を決められ、1失点してしまったことで、逆にリズムの好転を狙っての捕手交代。
もちろん抑え捕手としての起用の意味もある。
今度は全く危なげなく三者凡退で抑えた。
良いリズムで抑えた後の捕手交代は悪手だが、悪いリズムで失点した後の捕手交代は良手ということなのか、これは参考になった。

課題の7回を無失点で抑え、8回ジャクソン、9回中崎という形は出来上がった。
あとは、追加点があればなお良しという場面で、8回表の攻撃では1アウトから菊池がレフト前ヒットで出塁すると、松山が真ん中高めのストライクコースのストレートを、今度はきれいなバッティングで打ち返し、逆風を切り裂いてライトスタンドへのダメ押しツーランを放つ。
左投手の高橋聡から打ったというのも、松山本人にとっても、試合の流れとしても大きな意味がある。
続くエルドレッドはレフト前ヒットを放ち、代走から守備固めに入る赤松を自然に送り込むことが出来るという好循環も生まれる。
その赤松は二盗を決めるが、この三連戦で原口の二塁への送球はワンバウンドばかり。
これは次回対戦時のヒントとなりそう。
そして赤松が二盗を決めた直後、鈴木がライト前タイムリーを放ち、リードを5点に広げた。

確認の意味も込めて、鈴木も二盗を試みるが、今度はギリギリノーバウンドで届いてタッチアウトになる。
ただ、矢のような送球というわけではなく、やはり足を絡めた攻めが有効になりそうには思える。

5点差に広がり、8回裏のマウンドは予定通りジャクソン。
昨日中崎を使って三連投になってしまったことで、9回裏は中崎ではなく、今村の登板も考えられ、どちらでも可能なようにジャクソンにはしっかり抑えてもらいたいところ。

それにしても今日はどの投手も1イニング目はコントロールに苦しむ。
先頭の北條にボール先行からライト前ヒットなり、大和にもボール先行で四球を与えてノーアウト1、2塁。
ヘイグにもボール先行となるが、スライダーにはタイミングが合っていないと見切って、3-2から縦スラで勝負し空振り三振を奪った。
ゴメスに対しても、ヘイグと同じような攻め方でスライダーで空振り三振。
そして、予想通りというか、ランナーが貯まった状況で原口を迎え、そこで打たれるか、抑えるかが今日の最後の見せ場となる。
そして最後までスライダーを決め球として選択し、三者連続空振り三振で無失点で切り抜けた。

9回裏は、やはり中崎の4連投を避け、今村がマウンドに上がる。
その今村にしても3連投のあと、中1日空けての登板で、万全ではないかもしれない。
長引くと、この試合だけでなく、今後にも影響しかねないということで、早めに追い込んで行い、高山に対してもスライダーを選択して見逃し三振。
ジャクソンから引き継いで、4者連続スライダーを決め球として三振を奪った。

鳥谷にヒットを打たれたものの、後続を打ち取り、乱打戦となった試合で勝利をもぎ取った。
その立役者の一人として、あえて1番手に名前を挙げたいのは、押し出し四球による1点で凌いだ戸田。
今日の試合で、阪神へ傾きかけた流れを止めたピッチングは素晴らしい。





【カープ情報】2016.05.21 広島対阪神 公式戦8回戦 土壇場で同点に追い付くも、最後はサヨナラ負け

2016年5月21日に行われた、広島対阪神の公式戦8回戦の試合結果

広島 100 000 002|3
阪神 000 100 111|4

勝 マテオ 1勝1敗10S
負 中崎 0勝2敗9S
S -

【本塁打】安部3号

2試合続けて延長戦での勝利となり、劇的なのはいいが、投手陣の疲れも気になるところ。
今日先発の岡田は、十分長いイニングを投げるだけのポテンシャルは持っているが、それが今日発揮できるかとなれば別問題。
前回登板のように、石原のサイン通りに淡々と投げることが出来れば、試合を作れる状態にはある。

そして阪神は、3番にヘイグ、そして8番に鳥谷を入れてきた。
岡田は悪い時はコントロールに難があるだけに、出塁率のいい鳥谷の8番がどう嵌るのか、そこに注目となる。

初回のカープの攻撃は、今季初先発の岩崎のボールが高めに浮き、そのボールを見極められる打者と、そうでない打者で明暗が分かれた。
田中に対してはほぼ高めにしか決まらず、そのボールに力負けしてセカンドゴロ。
菊池にも明らかな高めのボールの他は、厳しいコースには来ているものの、僅かに外れており四球となると、丸は初球の真ん中へのスライダーを右中間へ運び、タイムリーツーベースで先制。
新井も四球でチャンスが続くが、今日の岩崎は全力で投げたストレートが自然と高めに決まることで、エルドレッドの弱点にズバズバ決まり、空振り三振。
鈴木も高めに詰まってファーストへの内野フライで1点どまりとなった。

また岡田の立ち上がりは、先頭の板山に対し4球連続でスライダーやカットボールといった変化球を選択。
ファールで逃げていはいたものの、やや戸惑いも見え、最後のストレートには手が出ず見逃し三振。
ストレートでストライクが入ることを確認すると、今度はストレートでカウントを稼ぎに来ると、大和にはライトライナー。
ヘイグには芯で捉えられてセンター前ヒット。
福留はスライダーにタイミングが合わなかったが、コースヒットで2アウト1、2塁。
阪神打線のストレート狙いの傾向があることを頭にいれ、ゴメスに対してはスライダーで追い込んで、ストレートを決め球に使って空振り三振。
いろいろ探りながらリードしているなというのがよく分かる初回だったし、岡田もその要求通りのボールを投げられている。
これは前回登板と同じ傾向で、もちろん良い立ち上がりだった。

2回の岡田は、初回にカウントを取りに行くストレートにはタイミングを合わされていたことをベンチで確認し、修正できたのか、早いカウントから放るストレートでも空振りを取れ始めた。

ただ1巡目はその投球で通用していたが、2巡目に入ってくるとちょっとストレートのスピードが落ち気味になってくる。
球数の多さが影響しているのか、140キロそこそこの急速に落ちてしまうと、際どいコースを突けるタイプではないだけに狙い打たれると厳しくなってくる。
なんとかスライダー、カットボールを組み合わせながら大崩れはさせない投球を導いている石原だったが、4回裏にゴメス、高山、原口の三連打で1点を返され同点に追い付かれる。

前半の投球はストレートの球威を前面に押し出し、中盤の投球はスライダー、カットボールの比率を高め無難にまとめる投球という印象。

一方の岩崎についても、高めに浮いてもストレートの球威で押す投球で、中盤はスライダーとチェンジアップを多めにして打者のタイミングを外す投球。

ともに5回で100球近く投げており、どんなに長く投げても7回までという状況で、昨日同様リリーフ勝負となっていく。

7回からは阪神が安藤、カープが永川を投入し、先に崩れたのは永川の方。
カープ側が初めて与えた四球が起点となって、連打で1点を失ってしまった。
昨日はストレートの球威を感じる投球を見せたのに、今日は低めに決まっていても打ち返されるのだから、連投でボールの質が落ちる連鎖は止まっていない。

8回にはマテオが登板し、クリーンアップが三者凡退に抑えられた。
普段よりも1イニング早い投入で、9回は藤川の投入も頭にあったかもしれないが、わずか9球で投げ終えたことでマテオの続投となる。

8回裏のマウンドに上がったのは、木曜日に先発したばかりの九里。
3回1/3で63球しか投げていないとはいえ、中1日で登板するということは、次回先発が飛ばされるか、ローテの順番を入れ替えることを意味する。
勝ちパターンのリリーフ投手を温存する意図も見え、1アウト満塁のピンチとなって、鳥谷を迎える場面でも投手交代はなし。
鳥谷の右中間へのフライを鈴木がスライディングキャッチで好捕したことで、犠牲フライによる1点で済んだが、点差は2点に広がってしまう。
三遊間への打球がことごとくレフト前に抜けていく打球を見ても、サード小窪の守備範囲では今後サードとして出番が安泰とも思えない。

9回裏にはマテオが続投し、先頭の鈴木はスライダーにタイミングを外されてショート後方へのフライとなってしまう。
ただ、風に流されて鳥谷が追い付けず、ボールが落ちると、その間に鈴木は二塁を陥れる。
そして小窪に代打安部を送り、インコースのスライダーを巻き込むように叩くと、高く上がったライト頭上への打球がそのままスタンドに飛び込んだ。
夕方になり浜風がいつもとは逆のライト方向に吹いており、風にも乗ってのツーランとなり、土壇場で同点に追い付いた。

ただ、同点に追い付いたことで、勝ちパターンの投手を継ぎ込むことになったカープは、逆にここから負けることはダメージが大きい。
9回裏には中崎がマウンドに上がるが、先頭の大和を追いこんでから、カットボールが真ん中高めに入ってしまい、左中間へのツーベースでいきなりサヨナラのピンチを背負ってしまった。
送りバントで1アウト三塁となったことで、福留、ゴメスを連続敬遠で1アウト満塁とし、高山勝負を選択する。
高山は1-0からサードファールフライを打ち上げるが、先ほどはカープに味方した風が、今度は阪神に味方した。
安部がファールフライを取ることが出来ず、仕切り直しとなると、インコースのストレートが甘く入り、ライト前のサヨナラタイムリーとなってしまった。

安部がファールフライを取ることはできなかったのはもちろんエラーに近いプレー。
ただ、あれだけがっかりした姿を長時間見せれば、相手は勢いづいて攻めてくる。

ダメージの大きい負けではあるが、明日にまで引きずっては意味がない。

今日の敗因?
もう忘れた、くらいがちょうどいい。





【カープ情報】2016.05.20 広島対阪神 公式戦7回戦 戸田プロ入り初セーブ、磯村プロ入り初打点が決勝点

2016年5月20日に行われた、広島対阪神の公式戦7回戦の試合結果

広島 000 000 001 003|4
阪神 000 100 000 000|1

勝 永川 2勝0敗
負 田面 0勝1敗
S 戸田 1勝0敗1S

【本塁打】なし

前回の阪神との対戦は約1ヶ月前で、当時は新井がこの三連戦中に2000安打を達成するか、という話題で持ちきりだった。
そう思えば、ずいぶん長い間対戦がなかったと実感する。

その三連戦では横山と福井が滅多打ちに会い、その後ファームへ。
そしてこの度の三連戦では、一時離脱していた黒田が復帰し、さらに岡田、中村恭が先発ローテに加わっているという状況となっており、甲子園での阪神戦で先発経験の浅い2人の投手がどういうピッチングを見せられるのかが気になるところ。

2人が少しでも楽に投げられるようになるためにも、復帰初戦とは言え黒田には若手を勇気づけるピッチングを期待したい。

まず初回のカープの攻撃は、田中がフルカウントから粘り、何とか出塁しようとする意識を感じる。
ショートゴロに倒れたものの、岩貞を攻略してやろうという2番以降の打者に対するメッセージにもなる。
菊池も同じく粘って、センター前ヒットを放つ。
田中も菊池も、引っ張りの意識は感じられず、逆方向へのファールがほとんどを占めていた。

黒田のピッチングは、やはり復帰後初登板の影響は感じさせ、ボールのバラツキと、何かしらマウンド上でふわふわした感じを受けてしまう。
それでも明らかに甘いコースに抜けていくような失投はなく、内野ゴロで打ち取る投球を続けていたところ、2回には高山のファールフライを小窪が取ることが出来ず、高山の打席が続くと、その直後に高山のピッチャー強襲の当たりが黒田に直撃するというアクシデントが起こる。
以前のゴメスのライナー直撃に比べると衝撃度は少ないものの、復帰後即負傷交代となっては、チームに与えるダメージも大きい。
しかし、黒田は続投し、影響を感じさせない投球を見せてくれた。

4回に天敵の福留にレフト線へのツーベースを打たれたのをきっかけに、高山の内野安打の間に1点を先制される。
それでも6回1失点という結果はもちろん、内容としても復帰初戦の投球としては十分で、次回もローテの一角を守ってくれるだろう。

さて、黒田の投球は良かったものの、カープ打線は全く岩貞を捉える事が出来ない。
フルカウントまで粘るバッティングを見せていることで、終盤に捉えて欲しいという願望はあるが、なにせヒットが出ない。

7回表の攻撃では、岩貞が100球を超えているタイミングで、最後の攻略チャンスのイニングだったが、新井、エルドレッドがいい当たりのショートライナーとなる。
もう一つボールが高ければ、というところではあったが、そうならないということは岩貞が踏ん張ったということ。
鈴木も鋭い当たりでレフト前ヒットを放つが、小窪がセンターフライで今日は岩貞を最後まで捉えきれなかった。

ただ、それでも得点は0-1で、わずか1点のビハインド。
阪神側も決してリリーフ陣が盤石という状況ではないため、7回裏の阪神の攻撃を無失点で抑えて、8回9回の攻撃に望みをつなげたい。

そういうタイミングでマウンドに上がったのはヘーゲンズ。
先頭の代打今成には上手く合わされてレフト前ヒットを打たれ、板山に送りバントを決められ、上本には右中間へフラフラと上がる打球を飛ばされる。
インコースを無理やり右方向へ打っているため、どんどんライト側へ切れていく打球となるが、何とか丸が追い付いた。
守備は良い動きを見せ、再三のピンチを凌ぎ続けている。
先発投手が先制を許しても、追加点を許さない間は、終盤の打線の反撃も期待できる展開ではある。

8回表の攻撃で、阪神がリリーフとして送ってきたのは高橋聡。
先頭の代打會澤が空振り三振し、1アウトから代打堂林がレフト前ヒットを放つが、この間ストレートには一球も空振りしなかった。
最後はアウトコースを読み切って、僅かにアウトコースによってスイングをしており、ここはストレートでしかストライクが入らなかった隙を捉えて見せた。
代走赤松が二盗を決め、田中もストレートには徐々にタイミングが合い始めた。
しかし、最後はインコースの良い高さに決まり、詰まらされてのセカンドゴロ。
さらに投手を交代し、安藤対菊池の勝負となるが、インコースのシュートで詰まらされてショートフライで得点できず。

そして8回裏からはジャクソンが登板してくるが、捕手は代打で出た會澤ではなく、磯村がマスクを被る。
これは明らかにこれまでの通常の采配とは異なる。

會澤の交代理由の真偽は気になるが、磯村の捕手が今日のところは嵌った。
ゴメスに対してはアウトコースのボールにバットが届くのは想定外だったのかライト線へ弾き返されて二塁打とされるも、ジャクソンを無失点投球に導く。

そして9回のカープの攻撃では、先頭の丸が四球を選んで出塁すると、マテオのワイルドピッチで二塁に進む。
新井はセカンドゴロに倒れるが、これが進塁打となり1アウト三塁。
マテオのボールは荒れており、ストライクを取るためにややコントロール重視のピッチングに変更したところ、真ん中付近にボールが集まる。
荒れ球の150キロ超のストレートであれば、詰まらされたりという可能性もあったが、威力を落としたストレートがベルトの高さ付近に来るのであれば、エルドレッドが外野フライを打つには絶好のボール。
きっちりと犠牲フライを打ち上げて同点に追い付いた。

ただ、何とか追いつこうと代打や代走を使っており、さらに想定外の捕手交代があったせいで、野手が不足した状態に陥ってしまっている。
延長に入る前に、すでに野手は松山、安部、西川の3人しか残っていない。

同点に追い付いたあとの9回裏も、今村には3球勝負で早めに決着をつけるリードで三者連続三振、10回裏の中崎もツーシーム主体の投球で無失点。

野手が不足し、さらに投手もヘーゲンズ、ジャクソン、今村、中崎は登板を終えており、11回は永川、12回は昨日ロングリリーフの戸田を連投で継ぎ込むしかなくなっている。

この状態であれば、引き分けであれば十分とも言える。
その引き分けを狙いに行くにしても、11回から登板の永川は、前回の甲子園での登板では、4点リードの9回に登板し、満塁のピンチを作ってマウンドを降りるというピッチングをしている。
この試合でも、2アウトから岡崎のライト前ヒットと、俊介のサード小窪を強襲する二塁打で、2アウト2、3塁のサヨナラのピンチを背負ってしまう。
代打の切り札狩野との勝負となり、ストレート勝負で挑み右中間へ打球が上がるが、昇格直後でリフレッシュした状態だったこともあり、球威が戻っていたことで詰まらせていた。
右中間への打球にライト鈴木が追い付いて、サヨナラのピンチをしのいだ。

12回表のカープ最後の攻撃では、代わった田面から鈴木が四球を選び、代打安部を送ったところで阪神は榎田にスイッチ。
好調の安部が送りバントではもったいない気もするが、ともかく安部が送りバントを決めて1アウト2塁のチャンスは作った。
天谷のハーフライナー気味のセカンドゴロの間に鈴木は三塁を陥れ、いい場面で磯村に打順が回る。

前の打席でヒットを打っていることもあり、また次が左の田中ということで無理に勝負をしてこないかとも思われたが、終盤の流れを見ていれば、今日は磯村の日となる可能性はあった。
フルカウントから2球粘り、最後はアウトコースへのチェンジアップをバットの先に引っかけてレフト前に運ぶ勝ち越しタイムリーを放つ。
田中が四球でつなぎ、菊池は前進守備の右中間を破るタイムリースリーベースで12回表に3点のリードを奪った。

最後のマウンドに上がったのは戸田。
昨シーズン、6月2日の日本ハム戦で一度だけ抑えとして起用され、失敗してしまったという苦い経験をようやく活かす場面が訪れた。
ランナーを出しても物怖じすることなく、一発出れば同点という場面でゴメスから三振を奪い、最後はセンター前に抜けようかというピッチャー強襲のライナーをつかみ取った。

これで戸田は1年遅れのプロ入り初セーブを達成し、磯村はプロ入り初打点が決勝点となる、まさに時代を担う若手バッテリーの日となった。





【カープ情報】2016.05.19 広島対ヤクルト 公式戦11回戦 天谷サヨナラタイムリーでシーソーゲームを制す

2016年5月19日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦11回戦の試合結果

ヤクルト 120 201 000 0|6
広  島 031 000 200 1|7

勝 今村 1勝3敗
負 村中 0勝1敗
S -

【本塁打】大引1号、安部2号

1週間前の再現第3弾となる、九里対小川となるこの試合は、まず小川を打たないことには試合が成り立たない。
対右投手ということでも、小川に対してタイミングの合っていない松山をスタメンから外し、エルドレッドを小川相手でもスタメンに起用してきた。
相手投手によってスタメンを変えない、所謂正攻法と言えるスタメンで結果を出すことが、逆転負けの連鎖から逃れる方法とも考えられる。

そしてもちろん、九里がこれまでと同じような好投を見せてくれる必要もある。
その立ち上がり、先頭の坂口のレフト前への当たりを、エルドレッドがスライディングキャッチを試み、後ろに逸らすというプレーでいきなりランナーを二塁に背負って始まった。
その後は、セカンドゴロ進塁打、ライトへの犠牲フライ、という形で先制を許したが、投球内容自体は悪くない。
九里がすんなり切り替えて投球を続けられたのは心強いが、2回以降も同じようなピッチングを続けるためには、やはり早めに追い付いておきたい。

しかし、先頭の田中は、高めのスライダーに全くタイミングが合わずに三振を喫し、菊池は低めに伸びてくるストレートで差し込まれ、丸も芯でとらえたあたりに近かったがセカンドゴロで、小川のコントロールに隙が見当たらない。

2回には畠山に四球を与え、大引にはど真ん中への失投をレフトスタンドへ放り込まれた。
これは嫌な流れと言わざるを得ない。

カープの反撃はその直後の2回裏。
エルドレッド、鈴木の連打でランナーを貯めると、安部が一球で仕留めてライトスタンドへの滞空時間の長い同点本塁打を放つ。
2回以降の九里のボールは高めが多くなり、今までのように思いきり腕を振って投げられていないようにも見えた。
今日のピッチングは緩急が使えていなかっただけに、早めに追い付く本塁打が出たことは、試合展開上大きかった。

3回表にもピンチを背負うが、なんとか無失点で切り抜けると、3回裏に田中のヒットと盗塁を足掛かりに、新井のタイムリー内野安打で1点を勝ち越す。

3回裏に勝ち越し、今度こそ試合を落ち着けていこうとした矢先、4回には先頭の畠山に四球を与えるという、やってはいけないランナーの出し方をしてしまう。
そして大引にタイムリーツーベースを浴び、あっという間に同点に追い付かれると、中村のレフト前ヒットでノーアウト1、3塁。
同点に追い付かれたどころか、大量失点も覚悟しないといけない場面を迎える。
小川に送りバントを決められ、1アウト2、3塁となったところで九里は降板。

代わって戸田がマウンドに上がるが、この起用はベンチも戸田本人も不本意だろう。
外国人枠の関係でヘーゲンズが今後ずっと一軍にいられる訳ではないことを想定しておく、といった趣旨の発言があり、これは7回を任せられる投手に出てきてもらいたいという思いからくるもの。
今村に対する信頼はまだ失われていないように思えるが、その他の日本人投手で7回を任せられる可能性が残っているのは戸田くらい。
それをロングリリーフ要員として継ぎ込むのだから、リリーフ陣が上手く回っていないなという印象以外ない。

そして戸田は代わり端、坂口に死球を与えて満塁とすると、今浪に犠牲フライを打たれて勝ち越された。
1点勝ち越されて、そこでロングリリーフの戸田が投げているということは、打順が回ってきても簡単に代打が出せないことを意味する。
もちろん先発の九里が早めにマウンドを降りてしまったことが最大の問題点で、それでその後の投手起用が苦しくなっている。

1点ビハインドのまま、戸田は5回裏に打席に入り、6回も続投するが、その6回に先頭の中村に四球を与えたのをきっかけに1点を追加されるという悪循環。
またもやイニングの途中で戸田が降板することとなり、ヘーゲンズがマウンドに上がる。

ただ、ここのところ推奨していた、出来るだけリリーフ陣には同じ捕手にリードしてもらうという状態で登板することができ、ヘーゲンズと會澤のバッテリーで試合を続けていくことが叶った。

ようやくセオリー通りの形に戻ることができ、ヘーゲンズが1回1/3を無失点で抑えたことで、試合の流れをフラットな状態にもどすきっかけは出来た。

すると7回裏のカープの攻撃で、會澤がレフト前ヒットで出塁すると、ヘーゲンズの代打松山が粘りに粘ってセンター前にヒットを放ち、會澤は三塁を陥れる。
松山に代走赤松を送ると、赤松が盗塁を決め、田中が四球を選んでノーアウト満塁のチャンスを作った。

ここでヤクルトは秋吉をマウンドに送り、逃げ切り態勢に入ってくる。
菊池は追い込まれながらも、三遊間へ鋭い当たりを放ち、今浪が好捕するもどこも間に合わずタイムリー内野安打となると、丸のセカンドゴロゲッツー崩れの間にもう1点追加し同点に追い付いた。

8回表はジャクソンと會澤のバッテリーで臨み、赤松の好守備もあり三者凡退。
8回裏では得点には至らなかったが、二塁打で出塁の會澤に代走堂林を送り、キャッチャーを交代することになるが、9回は中崎と石原を同時に交代させてきた。
これもセオリー通りの交代をきちんと決めてきたことになる。

中崎も9回表のヤクルトの攻撃を3人で抑え、サヨナラを目指してカープの攻撃へと移る。

その9回裏のカープの攻撃は、この回からマウンドに上がった村中から、先頭の田中が3-0から2球連続でストライクを我慢して見逃し、四球を奪い取った。
後は1点取ればいい状況だけに菊池が送りバントを決めて、1アウト二塁のサヨナラのチャンスを作り、2アウトから本来の出番とも言える代打小窪が登場し、明らかに初球狙いの雰囲気を漂わせる。
しかし、アウトコースへのチェンジアップを引っ掛けてショートゴロでサヨナラならず。

そして10回からは今村がマウンドに上がり、昨日の嫌な流れを引きずることなく三者凡退に抑え、ヤクルト側に流れを渡さないピッチングを見せた。
ヤクルトの各打者が受け身にも見える打席での仕草を見透かしたかのような、追い込んでからの早めの勝負を選択する勝負勘というのは、石原の経験によるものではないだろうか。

そしてヤクルトは村中を回跨ぎで起用しており、1イニング目の投球内容から考えても2イニング目は捉える絶好の機会となる。
やはりこの回も、先頭の鈴木がフルカウントまで粘ってから四球を奪い取り、安部が送って2イニング連続同じ形でサヨナラのチャンスを作る。
1アウト二塁で打席に入った石原とは、勝負に来ているがストライクが入らないようなピッチングで四球となり、天谷が打席に向かう。
村中はストライク先行のピッチングが出来ず、天谷も3-0というカウントとなり、フルカウントから高めに浮いたストレートを捉え、レフトオーバーのサヨナラタイムリーを放った。

セオリー通りではないプレーとか、やってはいけないプレーがあっても、勝てない訳ではないが、それには圧倒的な力の差や、相手のミスに助けられないと難しい面もある。
抜けているチームがいない現状であるし、やはり自ら流れを手放したりしない、隙のない野球をするチームが生き残っていく可能性は高いのではないかと思う。





【カープ情報】2016.05.18 広島対ヤクルト 公式戦10回戦 1週間前の再現のような逆転負け

2016年5月18日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦10回戦の試合結果

ヤクルト 000 003 224|11
広  島 102 000 000| 3

勝 秋吉 3勝2敗
負 今村 0勝3敗
S -

【本塁打】なし

今日の先発は野村対石川で、昨日のジョンソン対新垣と同じく、先週と同じ顔合わせの試合の第2弾となる。
前回は石川に対し、初回の2点のみで抑えられ、終盤にヤクルトにペースを握られて逆転負けを喫しただけに、隙のない試合運びが求められる。
ジョンソンが昨日完封してくれたおかげで、リリーフ陣も先週よりは状態良く臨めるのではないか。
そう考えると、なんとか終盤までリードし、先週のリベンジを果たしてもらいたい。

まず野村の立ち上がりは、ほとんどのボールが低めに決まり、コースも申し分ない。
これならば長打を浴びる心配はほとんどないのではないかという程。

そして初回のカープの攻撃は、先頭の田中がセンター前ヒットで出塁。
低めのボール球を見極め、真ん中付近の甘い球を仕留めた。
初回に先頭打者が出塁すると、チームのムードが盛り上がる。
菊池に対しても2-0とボールが先行し、エンドランを仕掛けるもののあまりに甘い球過ぎで菊池が力んだかのようなスイングでミスショット。
レフトフライとなりランナーを進められなかったが、それならばと田中が単独スチールを決める。
西田のベース手前でワンバウンドとなる悪送球の間に三塁まで進むと、丸は前進守備の三遊間を破るレフト前ヒットで先制する。
ワイルドピッチで丸は二塁に進み、新井の打球は芯でとらえたもののサードライナー。
やはり低めのボールを見極めて、真ん中付近のボールを捉まえている。

1点を先制したが、油断できないのは1週間前の試合で身に染みている。

3回のヤクルトの攻撃では、先頭の大引に粘られた末に四球を与えてしまい、西田に対しては追い込んでから抜け球が行ってしまい、レフトの頭上を襲うライナーを打たれる。
エルドレッドが追い付いて事なきを得たが、この試合最も甘い球だった。
そこからは、じっくり時間を使い、落ち着いて後続は打ち取った。

野村は5回に入り、先頭の雄平に初めてのヒットを打たれ、1アウトから大引にもレフト前ヒットを打たれて、1アウト1、2塁にピンチ。 ここで西田に対しては、インコースのシュートでサードゴロを打たせる。
小窪の捕球、サードベースを踏んでからの一塁転送のボール、そして新井の捕球までの一連の動きは、あまり格好のいいプレーではないが、ベテランが必死になって、守り切ろうという姿勢は伝わってくる。

そして6回に入ると、前回同様暗転する。
5回で1安打ピッチングを見せていた投手が、6回に5安打を浴びてしまう。
口火を切った坂口のツーベースだけは上手く打たれていたが、それ以外は慎重に攻めて際どいコースがボールになり、やや甘くなったところをしっかりと捉えられている。
野村がもう一段階上の投手を目指すためには、この連打癖を改善しないといけない。

結局同点に追い付かれて、さらに1アウト1、3塁となったところで今村に交代。

その今村は僅か1球で畠山を1-6-3のゲッツーに打ち取って、ピンチを脱した。

ただ、この流れはヤクルトペースと言わざるを得ない。

6回裏のカープの攻撃では、先頭のエルドレッドが四球で出塁するも、鈴木が送りバントを決めるという、どちらかと言えば、消極的な作戦。
7番小窪、8番石原と続く打順で、下位に向かっていくだけに余計にそう思える。
確かに、代打攻勢をかけるのであれば攻撃的に見えなくもないが、そうなった場合には石原、今村を同時に交代させないといけなかった。

同じ投手が投げている間の捕手のみの交代はリスクも高いと、過去のシーズンで何度も話題に上っていたにもかかわらず、この試合でも石原に代打天谷を送り、今村まで打順が回らなかったことで會澤と今村のバッテリーに代わってしまった。
セオリー通りでいけば、天谷のところにヘーゲンズ、今村のところに會澤を入れる交代が自然だった。
1球で抑えてしまったことで、逆の流れが来てしまったのは皮肉とも言える。

先日も、リリーフ投手は同じ捕手との継続コンビを望むと書いたばかりで、今村と會澤が15日の中日戦で見事な投球を見せたばかり。
だからと言って、イニング跨ぎで捕手を変えても大丈夫という考えには到底至らない。
今村の調子自体も、2イニング目にはストレートがシュート回転を連発するようになっており、インコース要求が真ん中に集まってしまっていた。

1週間前の試合と同じような展開を見せられて、同じような失敗を繰り返してしまったのは、野村を信頼しているが故の判断の遅れとも言える。

7回に入る頃には、完全にヤクルトの流れになってしまっており、あとは自滅して失点を重ねるのみ。
思えば序盤はヤクルトの若手捕手西田にとってつらい展開になっていたが、ベテラン石川がカバーをしたともいえる。

明日は1週間前の再現のならないようにしてもらいたい。
それ以外の言葉は出てこない。





【カープ情報】2016.05.17 広島対ヤクルト 公式戦9回戦 ジョンソン完封勝利、新井先制、中押し、ダメ押しの打点を挙げる

2016年5月17日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦9回戦の試合結果

ヤクルト 000 000 000|0
広  島 220 301 01×|9

勝 ジョンソン 5勝3敗
負 新垣 1勝2敗
S -

【本塁打】新井2号

ジョンソン対新垣という、1週間前と全く同じ顔合わせとなったこの試合。
ジョンソンの立ち上がりは、前回は四球をきっかけに失点を重ねてしまったという反省を活かしてと行きたいところで、川端にセンター前ヒットを打たれ、山田に対し3-0というカウントとなる。
ここで四球を出してしまうと嫌な雰囲気になるところだったが、3-0からアウトコースのストレートを打ってきて、6-4-3のゲッツーで打ち取り、まずはいい形で試合が始まった。

すると、新垣は試合開始当初から、ストライクが入らない。
スライダーとフォークは決まりさえすれば、打てないコースとキレは感じられるが、ストレートは真ん中付近が多い。
田中と丸が四球で出塁し、新井が粘った末に先制タイムリーを放った。
エルドレッドは、インローの難しいコースへのストレートを捉えてセンター前タイムリーヒットと、良い形のバッティングが見られた。
続く松山は、好きな高さとは言え、初球の低めのストレートを打ちにいって4-6-3のゲッツーで2点どまり。

2回にも四球絡みでランナーを貯めて、田中、菊池が連続タイムリーで2点追加。

止まらないカープ打線は、4回にも田中、菊池の連打でチャンスを作ると、ここのところ調子を落としていた丸にも右中間を破るタイムリーツーベースが飛び出して2点を追加すると、エルドレッドの打席では、新垣の若いころの代名詞とも言えるワイルドピッチで1点追加。

正直なところ、4回で7-0と点差が開き、ジョンソンが大崩れしそうもないピッチングを見せている以上、カープの流れで試合が続いている。
今日に関しては、この4回までで試合のレポートを終了させてもらってもいいのではないかと思う。

先制、中押し、ダメ押しに加え、先発のジョンソンが全く隙を見せず完封勝利。
6連戦の初戦は、非常にいい形でのスタートとなった。







【カープ情報】2016.05.15 広島対中日 公式戦11回戦 中村恭初勝利はならなかったが、今後に繋がる引き分け

2016年5月15日に行われた、広島対中日の公式戦11回戦の試合結果

広島 020 100 000 000|3
中日 003 000 000 000|3

勝 -
負 -
S -

【本塁打】なし

吉見対中村恭。
この先発投手の名前を見て、どうやれば勝てるか、不安が勝るのは仕方のないところ。

中村恭に勇気を与えるためには、打線が援護するしかない。

両投手の印象は、吉見がストライク先行の大崩れしないピッチングをするのに対し、中村恭は自分のペースで押していける時は良いが、一たび守勢に回ると一本調子で抑えられるかどうかは相手次第となってしまう。

まず先制したのはカープ。
2回に松山、エルドレッド、鈴木の三連打で1点を先制すると、安部の犠牲フライでもう1点追加。
松山はインコースのボール気味のストレート、エルドレッドはアウトローのスライダー、鈴木はインコースのシュートを捉えており、甘いコースではなかった。
唯一安部に対するシュートが真ん中高めに来る甘いボールだっただけに、犠牲フライではちょっと勿体ない気もする。

そして中日の反撃は3回裏。
先頭打者への四球がきっかけになる。
四球、レフト前ヒットでノーアウト1、2塁となり、吉見の送りバントはキャッチャー前へのバントを巧く処理して2-5-4のゲッツーとなる。
非常にラッキーな形でアウトを2つもらったにもかかわらず、再び四球を出して、そこから荒木と平田の連続タイムリーを浴びる。
荒木は真ん中高め、平田は外角高めで、球威で押そうとして高めのボールを投げたわけではなく、どちらかと言えば逆球に近い。

吉見からは甘い球がほとんど来ない状況での得点で、中村恭は逆に失投を捉えられての失点。
どちらが良いかというのは判断に困るが、少なくとも両投手とも試合を作って、まだ試合の流れがどちらに傾くかは見えてこない。

4回の攻撃では、2アウトから鈴木が二盗を決め、キャッチャーの悪送球の間に三塁まで進むと、その直後安部がセンター前ヒットで同点に追い付く。
この盗塁のシーンでは、安部が2-2というカウントで、桂がボール球を要求していた。
ボール球を振って三振ならばそれでよし。
ボールでも二塁で刺せれば問題ないし、ランナーが残って3-2というカウントとなっても吉見のコントロールであれば四球はない、という信頼関係も見えた。
しかし、そこで桂がセンターへ抜ける暴投をしてしまったのは想定外だっただろう。

そして5回以降は膠着状態となり、この展開は同点とは言っても中日ペース。
先に点を取れない以上は、カープのペースになることはない。

ここのところ鬼門となっている7回の守備では、1アウト1塁の場面で、桂に対しカーブが高めに浮いてしまう。
一瞬ヒヤリとするボールだったが、引っ掛けてショートゴロとなり6-4-3のゲッツーで、リリーフが失点続きだった7回を無失点で切り抜けた。

続く8回は、1アウトから大島にこの試合3つ目の四球を与え、併殺崩れと、平田への四球で2アウト1、2塁となる。
そしてビシエドを迎える場面で今村を投入。
昨日はジャクソン、會澤のバッテリーが初球をライトスタンドに放り込まれて、その1点が決勝点になってしまっただけに、今日も続けて打たれるわけにはいかない。
今村、會澤のバッテリーは、初球スライダーでストライクを取り、2球連続スライダー。
これを打ち上げて、センターフライで怖いビシエドを抑えた。

良いムードで9回表の攻撃を迎え、先頭の安部がセンター前ヒットで出塁。
しかしナゴヤドームでの接戦の試合では、こういう展開になっても点が入らない。
1アウト1、2塁から田中がライト前ヒットを放ち、安部が本塁を狙ってくるが、一旦はセーフの判定が出たものの、ビデオ判定の結果アウトとして試合が再開される。
チャンスは残っていたが、菊池が三振に倒れ、2ストライクからのファールチップ、本塁での判定など、波乱のあった9回表の攻撃が無得点に終わる。

9回裏のマウンドになジャクソンが上がり、昨日と打者は違ってナニータだったが、スライダーから入ってきた。
それどころか三球連続スライダーで、三球三振といい入りを見せた。
しかし、カープ戦で曲者的な働きを見せる代打亀澤が内野安打を放つと、とたんにサヨナラ負けの雰囲気が球場を支配する。
こういう打者は、どういう打球であっても野手の間にゴロが飛ぶ。

亀澤が足で揺さぶり、セットポジションからの投球でコントロールが定まらなくなったジャクソンは、低めに制球出来ずに、高めにばかりボールが行ってしまう。
亀澤に二盗を決められ、外野は前進守備を敷くが、高めにボールが行ってしまう状況が続く以上、頭を越されるリスクは非常に高い。
しかし、堂上へのラストボールだけはアウトローへ縦スラが決まり、空振り三振。
打者からすれば、目付を上にして、高めを狙っていけばいい場面だったように思える。

桂に対しては、アウトローの横スラでセカンドゴロに打ち取り、追い込まれたジャクソンが、意地で低めに制球しきった。

ただ延長に入ってもカープは防戦一方。
10回裏は、江草がマウンドに上がり、代打の工藤に死球を与えてしまい、大島が送りバントを決めて1アウト二塁。
そこで中崎にスイッチするが、回の頭から中崎でも良かったように思う。

荒木にはスライダーを見せ球にして、ストレートで空振り三振。
平田にはインコースへのツーシームでファールを打たせて、ツーシームと見せかけてストレートで詰まらせる投球を見せるも、ファールで粘り、最後の最後にスライダーを選択すると、逆球でインコースへ決まり、結果オーライの三振で無失点で切り抜けた。

12回のカープ最後の攻撃では、1アウトから菊池のツーベース、丸の四球で1、2塁となり、左の岡田に対し松山がそのまま打席に向かう。
捕手の磯村を除けば、野手では新井と堂林しか残っておらず、何かあった時用に堂林を残しておかなければならないと考えれば、5番の中崎のところに新井を起用する以外の選択肢は残っていないことになる。
結局松山、新井が共に倒れ、カープの勝ちはなくなった。

そして12回裏のマウンドには小野が上がり、何とも簡単に三者凡退で抑え切り、今シーズン初の引き分けで試合を終えた。

今日の試合に関しては、中村恭が一応次回登板に期待を持たせる内容を見せた。
それどころか、7回2/3は今週登板した先発投手の中で最長イニングを投げている。
これは十分評価できる。

来週は黒田が一軍に戻ってくる予定になっており、ジョンソン、野村、九里、黒田、戸田、岡田、中村恭という先発陣から一人リリーフへ回ることが出来る。
この一週間、先発の6人が全員クオリティスタートを達成している。
もちろん、九里、戸田、岡田、中村恭の中から1人ということになると思うが、どういう起用をしてくるのか非常に興味深い。

今週の6連戦は、2勝3敗1分けに終わったが、暗くなる材料ばかりではない。





【中日】レイソン・セプティモ投手の成績

中日が2016年の新外国人選手として、シーズン途中での獲得を目指しテストを行うと報じられた、レイソン・セプティモ投手(30)の成績
(2016年6月5日契約合意発表)

185cm、91kg、左投げ左打ち。

ストレートの最速は155キロで、持ち球はスライダー、ツーシーム、カットボール、チェンジアップ、カーブ。
特に縦のスライダーを決め球として使い、高い奪三振率を誇る。

プロ入り以降、先発としての起用は1試合もなく、全てリリーフとして登板している。

メジャーには2012年に初昇格しているが、ワンポイントリリーフでの起用が非常に多い。
被打率は低く、右打者、左打者ともにヒットを重ねられてはいない。
ただし左打者に本塁打を3本打たれ、与四球も多いことから、信頼を勝ち取るには至らなかった。

マイナーでもその傾向は変わらず、特に3A通算では与四球率8.30という高い数字で、これは1イニングに約1個の四球を与えていることになる。
その一方で、3A通算の奪三振率は10を超えており、長所と短所がはっきりしている。

3A通算の与四球率が8を超える投手は、近年ではアーロン・ポレダが該当するが、明らかにワーストクラスの数字。
通常で考えれば、即戦力、勝ちパターンでの起用に嵌る投手とは思えない。



 試合先発セーブ防御率イニング自責点被安打被本塁打与四球奪三振WHIP与四球率奪三振率
2008(A+)2700215.49 41    2542433441.83 7.24 9.66
2009(A+)2602163.52 38 1/31529126441.43 6.10 10.33
2009(AA)1900137.85 18 1/31620218252.07 8.84 12.27
2010(AA)2602244.13 28 1/31316123371.38 7.31 11.75
2010(AAA)16001011.12 17    2115230202.65 15.88 10.59
2011(AA)2102106.37 29 2/32120125221.52 7.58 6.67
2011(AA)2202104.10 26 1/31223116381.48 5.47 12.99
2012(AAA)2402111.31 34 1/3516120431.05 5.24 11.27
2013(AAA)2802104.42 38 2/31929233381.60 7.68 8.84
2014(Ind)8000014.85 6 2/3111011043.00 13.50 5.40
2015(Ind)2802204.28 27 1/31339312261.87 3.95 8.56
マイナー通算20901211154.86 272    147210152243111.60 7.41 10.29
AAA通算6804314.50 90    45605831011.59 8.30 10.10
 試合先発セーブ防御率イニング自責点被安打被本塁打与四球奪三振WHIP与四球率奪三振率
20122100205.02 14 1/38836140.98 3.77 8.79
メジャー通算2100205.02 14 1/38836140.98 3.77 8.79


【DeNA】エリアン・エレラ内野手の成績

DeNAが2016年の新外国人選手として、シーズン途中での獲得を目指すと報じられた、エリアン・エレラ内野手(31)の成績
(2016年5月15日契約合意発表)

180cm、93kg、右投げ両打ち。

内外野のほとんどのポジションをこなせるオールラウンドプレイヤー。
エラーそのものは多いものの、守備範囲はどのポジションでも広めで、肩も強く、使い勝手はいい。

メジャー初昇格は27歳の時で、やや遅咲きではあるが、ユーティリティ性を買われて4シーズン連続でメジャーでプレーしている。

俊足好打タイプの打者で、年間10本塁打前後の中距離砲。
年齢とともに、徐々に盗塁数が減ってきているものの、昨シーズンはメジャーで83試合で7本塁打を放ち、キャリアハイとも呼べる成績を残している。
左右どちらでも飛距離は変わらず、率は若干左の方が残せているかなという程度で、大きな差はない。

3Aでは三振が少なく、四球を選んで、率も残せて、盗塁も決めるという1、2番タイプの打者の特徴を有している。
メジャーでは三振が非常に多く、四球は選べないが、そこそこ長打があって、打点も挙げられる6、7番タイプの打者の特徴を有している。

今季は3Aで打撃の調子が上がっていないが、守備面で外せない選手と考えれば、試合に出続けて調子を取り戻すことは可能かと思える。



 試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁盗塁死四球三振打率出塁率長打率OPSBB/K三振率
2006(Rk)3611036401172319170.327 0.424 0.391 8151.118 0.155
2007(Rk)50181511031273325390.282 0.379 0.387 7660.641 0.215
2007(A)93662003311100.167 0.250 0.222 4720.100 0.278
2007(A+)113062004122120.200 0.242 0.267 5090.167 0.400
2008(Rk)33124371215275016320.298 0.385 0.532 9170.500 0.258
2008(A+)461000000030.167 0.167 0.167 3340.000 0.500
2009(A)134010000212190.250 0.262 0.250 5120.111 0.225
2009(A+)9938911318543542535950.290 0.352 0.393 7450.368 0.244
2010(AA)9729977114238311047710.258 0.363 0.341 7040.662 0.237
2010(AAA)2548110108111090.229 0.356 0.271 6271.111 0.188
2011(AA)1163781051763353311581030.278 0.370 0.378 7480.563 0.272
2012(AAA)6427393201034011717470.341 0.381 0.520 9010.362 0.172
2013(AAA)10840811513174316348760.282 0.367 0.370 7370.632 0.186
2014(AAA)33115359209518190.304 0.350 0.417 7670.421 0.165
2015(AAA)56210751523274120290.357 0.413 0.490 9030.690 0.138
2016(AAA)2810122200100014280.218 0.313 0.238 5510.500 0.277
マイナー通算78227487931353529325158503215990.289 0.366 0.395 7610.536 0.218
AAA通算314115535159161313737131172080.304 0.371 0.416 7870.563 0.180
 試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁盗塁死四球三振打率出塁率長打率OPSBB/K三振率
201267187471011174223500.251 0.340 0.332 6720.460 0.267
2013482000000020.250 0.250 0.250 5000.000 0.250
201469135377105413360.274 0.288 0.341 6290.083 0.267
201583256621807333118720.242 0.290 0.395 6850.250 0.281
メジャー通算223586148352855114441600.253 0.306 0.360 6660.275 0.273






【カープ情報】2016.05.14 広島対中日 公式戦10回戦 リリーフ陣不調で1週間で3度目の逆転負け

2016年5月14日に行われた、広島対中日の公式戦10回戦の試合結果

広島 000 202 100|5
中日 002 000 31×|6

勝 田島 1勝0敗
負 ジャクソン 0勝3敗
S 福谷 1勝0敗7S

【本塁打】ビシエド13号

中日先発のジョーダンとは初めての対戦となる。
1アウトから菊池が、ボール気味のチェンジアップをライト線に弾き返すツーベースで出塁するが、その後の三盗は楽々刺された。
直前のモーションで盗めると思ってのスタートのように見えたが、三盗を企画した投球時はかなり速いクイックで、これは菊池が引っ掛けられた。
結果的に三人で打ち取られたが、コントロールがばらついており、球数は多くなっている。

そして今日のカープの一番の注目点は、一軍復帰の岡田のピッチング。
ファームでは、全てリリーフとして登板しており、試合の入り方を重点的に見直して臨み、一軍復帰即先発起用でどういう答えが出るか、非常に気掛かり。
その立ち上がりは、大島の投手右側へのゴロをしっかりと捕球し、課題の守備面でも良い動きを見せた。
四球連発の前回先発時とは比べ物にならない落ち着きが見られ、まずは三者凡退で上々の立ち上がりとなった。

2回に入ると、ジョーダンのコントロールがまとまり始め、新井、エルドレッド、鈴木に対しては、際どいコースが多く、甘く入るボールは来なかった。

同じく2回の岡田は、先頭のビシエドに対してはかなりファールで粘られたが、決して逃げの投球はしていない。
失投のようなボールは何球かあったが、しつこくインコースを突いていることで、狙い打たれはしなかった。

3回の岡田は、先頭の堂上をインコースで詰まらせたが、ボールが高かった分、フラフラと上がった打球が、一塁の新井の頭の上を越えていくヒット。
続く杉山も初球の高めのストレートを強く叩かれ、左中間へのツーベースでノーアウト2、3塁。
岡田は、良くも悪くも、石原のサインに淡々と投げ込むことに集中し、状況によって投球が変わることがないように見える。
言い方を変えれば、投球術が不足しているということになるが、そういう投球スタイルの投手に前進守備を敷いて、内野ゴロを打たせて本塁で刺そうというのは、ちょっと作戦面で無理があったかなという印象。

大島に前進守備のショート右横を破られるタイムリーを打たれ、2点を失ってしまった。
とは言え、岡田はキャッチャーのサイン通りの投球はしている訳で、これ以上の失点を避けられれば、試合展開上はまだ問題ない。
2点を失った後は、荒木、平田を力で押し込んで、追加点は与えなかった。

すると直後の4回表、田中がライト前へのライナー性のヒットで出塁すると、菊池は追い込まれてから粘りに粘った。
ストライクコースだろうが、ワンバウンドしそうなボールだろうがバットに当て、ジョーダンの投球幅を狭めていく。
だんだんとストライクコースから外れたボールが多くなり、ワンバウンドのボールを杉山が前に落とす間に、田中が二塁に進む。
そして菊池は、最後も難しいボールに食らいつくと、一塁線を破るタイムリーツーベースで1点を返す。

このあと、丸の進塁打で1アウト三塁となり、新井の打席で中日も前進守備を敷く。
ジョーダンは低めのスライダー、チェンジアップでとにかくゴロを打たそうとしてくる。
もちろん結果的に野手の正面にゴロが飛んだから言えることだが、ゴロを打たそうとしてその通りゴロを打たす投球が出来るからこそ、前進守備が有効ということになる。
新井のセカンドゴロで本塁を狙った菊池は、三本間に挟まれる。
ギャンブルスタートを切ったものの、明らかなアウトのタイミングだったことで、三本間でも菊池は粘りを見せる。
タッチアウトになるものの、新井はその間に二塁に進んだ。
エルドレッドは0-2と追い込まれてからは、誘い球を4球連続で見逃して四球を選んだ。
この四球が大きかった。
鈴木は初球を捉えて、レフト前へ鋭い打球のヒットを放つ。

レフトのナニータが捕球する時点では、新井は三塁ベースの若干手前。
とても本塁に帰ってこられるタイミングには見えなかったが、河田コーチは迷わず本塁突入を指示。
するとナニータは山なりの緩い本塁返球で、三塁側へも逸れ、楽々本塁生還を果たした。
これは河田コーチのファインプレーと言える。

6回表には、2アウトからエルドレッドが死球で出塁すると、鈴木もしっかり見極めて四球を選ぶ。
2アウトから得点圏にランナーを進め、昨日からタイミングの取り方が好調時を思わせ始めた小窪が打席に向かう。
ジョーダンは120球近い球数で、長くてもこのイニングまでと思われる。
そこで3-0とボール先行となり、あとは3つくるはずのストライクの中で1球だけを仕留めればいい場面。
小窪は3-2というカウントから、インハイへの力のないボールをレフト線へ打ち返し、エルドレッドが帰るタイムリーとなり、さらにナニータが後逸する間に一塁ランナーの鈴木まで生還。
終盤を前に2点を勝ち越した。

6回裏も続投の岡田は、先頭の平田に四球を出してしまうが、今日はビシエドに対しては全く恐れることなく立ち向かう。
相手打者どうこうを考えないのがいい方向に作用している。
そして拙い守備のあったナニータを4-6-3のゲッツーに打ち取り、良い流れで終盤を迎えることが出来る。

7回表は1アウトから田中、菊池の連打で1、3塁となり、丸の打席で中日は前進守備。
これはカープが先制点を与えてしまった状況と同じ考えに近い。
阿知羅は狙って内野ゴロを打たせるタイプではないだけに、一か八かのシフト。
そのシフトに掛かることなく、高めに浮いたスライダーを、ライトへ犠牲フライを打ち上げ、1点を追加した。

7回裏はヘーゲンズが登板。
7回ヘーゲンズ、8回ジャクソン、9回中崎という投手リレーが予想される展開で、ヤクルト戦での失敗を取り返す絶好の機会。
しかしヘーゲンズは3失点で同点に追い付かれる。
今日はボール先行でカウントを悪くし、仕方なく甘いコースに投げたところをことごとく捉えられた。
きれいに捉えられたのは、大島のタイムリーと、荒木のタイムリーの2本。
これはライナー性の打球なのだから、いつもよりボールが高いのは間違いない。
打たせて取るタイプの投手の泣き所とも言える内野安打2本が、今日の投球の明暗を分けた。

気になるのは石原の動きの鈍さ。
谷繁監督の晩年の捕手の動きを思い出させるような、一歩目がなかなか出てこない動きは、年齢によるものと受け止めざるを得ない。

そして同点となった8回裏、ジャクソンがビシエドに対し初球のアウトハイのストレートを、ライトスタンドに放り込まれた。
ボールが高かったと言えばそれまで。
コントロールミス、失投と言っていいボールを、一球で仕留められるビシエドが凄いと認める他ない。
ジャクソンは、その後の三人を完璧に抑えているのだから、代わり端の難しさを痛感させられた。

粘るカープの9回表の攻撃は、先頭の會澤がセンター前ヒットで出塁し、代走赤松を送るという現状考えられる最も効果の高い選手起用を見せる。
それが福谷の焦りを誘い、ワイルドピッチで得点圏にランナーを進めることに成功する。
しかし、その赤松の走塁ミスで試合が終わってしまったのだから、やりきれない。
田中のセンターライナーも、菊池のサードゴロもいい当たりだっただけに、福谷も万全とは思えなかった。
あと一人、丸の打撃に期待する場面は残してもらえればという残念な終わり方になった。

今日は投手、野手、ベンチそれぞれに敗因がある試合となったと言って差し支えない。
どこか一つの要素が、失敗をカバーできれば結果は変わったと思うが、こればかりは反省して次の試合に活かしてくださいとしか言えない。

今日の試合の収穫と言えば、小窪の打撃と岡田のピッチングということになる。
小窪は年齢的にはベテランに近付いているだけに、時間をかければ復調してくる、それだけの技術は持っている。
岡田については、素直に捕手の要求通りに投げられれば十分通用する投球を見せてくれた。

ヘーゲンズ、ジャクソン、そして今村が失点を続けていることは気になるが、昨シーズンも一時期提唱した抑え捕手の起用というのも組み合わせて考えないといけない。
もちろん、今日のヘーゲンズの失点は石原とのコンビ、ジャクソンの被本塁打は會澤に代わった直後だったのは承知の上。
昨日は會澤とのコンビで無失点で抑えたヘーゲンズは、今日の試合よりももっと厳しい場面でもボール先行のピッチングではなかった。
登板するたびに違う捕手とバッテリーを組むことになる、というのもここまで結果が伴わない以上、頭の片隅に入れておく必要はあるだろう。
そういう問題ではないというのが本当のところだが、何かしら理由をつけて、自信を持って投げてもらわないことには投手陣が苦しくなる。

明日先発の中村恭のピッチング如何によっては、ジョンソン、黒田、野村、九里、戸田、中村恭という先発ローテになる可能性だってある。
そうなれば、大瀬良の復帰時期も絡んでくるが、当ブログで推奨していた岡田、横山のルーキー2人の同時リリーフ配置すら不可能ではない。





【カープ情報】2016.05.13 広島対中日 公式戦9回戦 昨季1勝のナゴヤドームで、早くも2勝目

2016年5月13日に行われた、広島対中日の公式戦9回戦の試合結果

広島 000 200 001 3|6
中日 200 000 100 0|3

勝 ヘーゲンズ 2勝0敗
負 又吉 2勝2敗
S 中崎 0勝1敗9S

【本塁打】ビシエド12号、小窪1号

今季初先発となる戸田は、リリーフとしては既に中日戦で2度登板しており、心の準備は少しは出来ているものと思いたい。
マツダスタジアムでの三連戦では、今季唯一の同一カード三連勝を記録しているが、ナゴヤドームでその借りを返されないようにしないといけない。
もっとも、この三連戦は先発投手が不足し、開幕ローテーション投手は、誰一人登板できない状況。
極端に言えば、誰か一人でも次回先発に望みをつなげる投球が見られれば、良いかなとも思える。

そして中日の先発は、ナゴヤドームでのカープ戦は無敗のバルデス。
サードのスタメンが小窪ということで、小窪がヒットを一本でも打てれば、打線のつながりが極端に良くなる。
この7番サードというのが、今日の一番のポイントとなりそう。

さて初回のカープの攻撃は、田中がインコースのストレートを、腕をたたんで左中間方向へ打ち返すセンター前ヒット。
ボールが若干高いことがヒットにつながった。
菊池に対してはストレートの四球で、バルデスらしくない立ち上がり。

丸に対しては、一塁手のビシエドがベースの相当後ろで守っており、セーフティ気味に転がせばヒットゾーンが広いと思えた。
ただ特に動きはなく、3-2となり高めのボールを打ち上げてショートフライ。
ストライクかボールか際どいコースとは言え、高めのボールをファールに出来ればというシーンが、ここ最近の丸には多い。
この一つのアウトでバルデスが立ち直った。
新井に対し、アウトコースギリギリのストレートを連発して、三球三振。
エルドレッドにも四球で、2アウト満塁となり、鈴木が打席に向かう。
左中間へ鋭い打球を放つものの、ナニータの守備範囲で得点ならず。
立ち直るかどうか、フラフラしているバルデスから1点入るか否か、というところで得点できなかったのは、この後の攻撃に影響が出そう。

そして戸田の立ち上がりは、先頭の大島に四球を与え、2アウト3塁まで漕ぎ着けた後の、ビシエドのツーランで失点。
無理に勝負しない攻め方で、ボールになってもいいつもりでインコースを狙って、それが逆球でアウトハイに入って本塁打を浴びるのだから、これぞ戸田のピッチングという感じ。
良くも悪くも、この結果は織り込み済み。

2回に入ると、バルデスのコントロールが落ち着き始め、手元で伸びるストレートなどで詰まらされる打者が多くなる。
一方の戸田も、ストレートの伸びが出てきて、詰まらせるシーンが増える。

両投手ともに立ち直りの兆しを見せた矢先、3回裏の守備では先頭のバルデスに四球を与えるという嫌なランナーの出し方をしてしまうが、菊池、小窪がいい動きを見せ、守備から試合の流れを作りにかかる。

すると4回の表の攻撃で、先頭のエルドレッドがボール気味のアウトコースのチェンジアップを、巧くバットの先で拾ってレフト前ヒットとすると、1アウト後、今日のポイントと考えられていた小窪が、レフトスタンドへ今季第1号の同点ツーランを叩き込んだ。
先に追い込まれてから、4球粘ってタイミングを合わせ、最後の最後に仕留めた。
甘い球が来たというほどのボールではなく、4球粘っていたボールと遜色ないボールに思えただけに、粘り勝ちというバッティングと言える。

同点となった後は、カープ側へ流れが傾いた。
7回には、先頭の戸田がヒットで出塁し、田中もレフト前ヒットで続いてノーアウト1、2塁。
菊池が送りバントを狙うことになるが、セカンドランナーが戸田ということで、ランナーを代えてプレッシャーをかけてもいい場面だった。
戸田の今日のピッチングであれば、6回2失点という結果もそうだし、内容的にも次回先発機会は勝ち取っている。
もちろん、チャンスで勝ち越せば勝ち投手の権利は付く訳で、自信を持ってマウンドを降ろしてあげるのも一つの手であったように思う。
ランナーを代えることなく、菊池が送りバントを決め、1アウト2、3塁で丸の放った高いバウンドのファーストゴロで、戸田が本塁突入するもタッチアウト。
スライディングを失敗し、本塁手前で失速してしまっていた。
走塁技術のある走者であったならば、本塁はセーフになる可能性があったし、ビシエドも本塁送球自体を諦めていたかもしれない。
コリジョンルールが適用されるか否か、ビデオ判定の行われたが判定は変わらずアウトのままで、勝ち越し点は入れることができなかった。

すると直後の7回裏、ヒットと送りバントで得点圏にランナーを背負い、大島の当りはショートの頭上を襲うハーフライナー。
その打球を、田中がこれ以上ないというタイミングでジャンプして掴み取り、2アウト二塁、右の谷を迎えるところで今村にスイッチ。
中日側も代打野本を送り、この采配が的中。
右中間を破るタイムリーで1点勝ち越されてしまう。
ナゴヤドームで7回裏に勝ち越しを許し、好投の先発投手に自責点が付く形になるのは、非常に嫌な展開。

8回表には、1アウト満塁のチャンスを作り、とっておきの代打松山を送って、押し出しかというボールがストライク判定となった挙句、結果は最悪の4-6-3というダブルプレー。
ああ、ナゴヤドームでの試合らしい、と思わずにはいられなかった。

8回裏には江草がマウンドに上がり、ヘーゲンズ、ジャクソンが失点してしまった昨日の流れが影響している投手リレーとなる。
江草は先頭のナニータに四球を与え、送りバントでも決められると嫌な場面だったが、代走工藤を送ったにもかかわらず、エルナンデスの打席では特に動きもなく、見逃し三振でこれは助けられた。

9回表、中日の守護神福谷と対するカープ打線は、1アウトから菊池がセンター前ヒット。
丸もセンター前ヒットで続き、1アウト1、3塁。
この試合、得点圏にランナーを置いて、3度凡退している新井は、今度は一球で仕留めて、ライト線への同点タイムリーツーベースを放つ。
1アウト2、3塁で一気に勝ち越しを狙える場面も残り、押せ押せのムードだったが、安部がフォークで空振り三振、天谷は粘ったものの詰まった感じのショートライナーで勝ち越しはならなかった。

同点のまま9回裏を迎えるということは、サヨナラの脅威にさらされながらの投球、守備になるということ。
昨日サヨナラ負けを喫しているだけに、十分気を使いながらの投球になることろで、ヘーゲンズは大暴投でコントロールに不安を見せてしまったが、先頭打者をフルカウントの末、低めのフォークで三振を奪い、その後はリズムよく三者凡退に抑えた。
結果として1点もやらないのは、勝ちパターンで登板する投手にとって必要な要素。
必要なことを、きっちりやり遂げたことで、何の不安もなく攻撃に向かっていける。

延長に入った10回表、先頭の西川が初球を叩いてセンター前ヒットで出塁し、行けるぞという雰囲気を作り上げた。
會澤が送りバントを決め、一打勝ち越しという状況となったが、代打堂林はショートゴロに倒れる。
田中に期待が集まるところで、0-2と追い込まれ、3球目がワンバウンドとなり桂が前にこぼす隙を突いて、西川が三塁を陥れた。

この三塁への進塁が活きることになる。
田中は低めのシンカー系のボールに当てただけのショートゴロとなってしまうが、堂上が弾いてしまい、拾い直しても焦ってまともな送球が出来ず、タイムリーエラーで1点を勝ち越した。
ナゴヤドームの終盤に、中日守備陣が2つ続けてエラーをするという展開は頭になかった。
菊池が四球を選んで繋ぎ、代わった岡田から丸が初球をたたいて、前進守備の右中間を破る2点タイムリースリーベースで3点差に広げることに成功。

さあ3点差で中崎に逃げ切りを図りたいところで、その中崎もちょっとバタバタとしてしまう。
リリーフ陣が失点続きで、2試合連続逆転負けということも頭にあるのだろう。
絶対に抑えるという気持ちが、やや空回りしたようなプレーが出てしまったが、これで逆に気持ちが入り直った。
後続は打ち取り、連敗ストップ。

昨季1勝のナゴヤドームで、今季2勝2敗となった。
もちろん苦手克服という試合内容ではなかったが、結果として嫌な流れもあった試合で逆転勝ち。
自信を持っていいのではないだろうか。







【ヤクルト】ハ・ジェフン外野手の成績

ヤクルトが2016年の新外国人選手として、シーズン途中での獲得を目指すと報じられた、ハ・ジェフン外野手(25)の成績
(2016年5月26日正式合意発表、当初楽天調査報道あり)

185cm、84kg、右投げ右打ち。

2014年までは野手としてマイナーでプレーし、2015年は投手として16試合に登板している。
2Aではそこそこ打てて、そこそこ走れて、そこそこ守れるというくらいの評価はできるが、3Aではそこから2つマイナスとなり、そこそこ走れる選手という評価に変わる。

決め打ち、フルスイングという打撃スタイルで、見た目的には派手なバッティングを見せるが、全体的なスイングの精度は高いとは言えない。
外野守備については、肩は平均くらいはありそうだが、守備範囲は広いとは言えず、打球の追い方にしても、あまり上手な部類の外野手には見えない。

走塁面では、足は遅い方ではないが、積極的に盗塁を決めていけるほどの走塁技術は持ち合わせていなさそう。



 試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁盗塁死四球三振打率出塁率長打率OPSBB/K三振率
2009(A-)6524860150237556310.242 0.264 0.327 5910.194 0.125
2010(A)77293931547469410450.317 0.334 0.468 8020.222 0.154
2011(A+)71294811528477812390.276 0.311 0.422 7330.308 0.133
2011(AA)61226641613256911280.283 0.320 0.403 7230.393 0.124
2012(AA)12146512728364711550960.273 0.352 0.385 7370.521 0.206
2013(AA)289527501148113240.284 0.384 0.368 7520.542 0.253
2013(AAA)62228551305217215420.241 0.288 0.364 6520.357 0.184
2014(AA)117434981805495526730.226 0.273 0.302 5750.356 0.168
2014(AAA)8288101200040.286 0.286 0.429 7150.000 0.143
マイナー通算6102311613126103828858391433820.265 0.312 0.378 6900.374 0.165
AAA通算70256631406237215460.246 0.288 0.371 6590.326 0.180






【カープ情報】2016.05.12 広島対ヤクルト 公式戦8回戦 2試合連続逆転負け、九里の好投に報えず

2016年5月12日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦8回戦の試合結果

広  島 210 000 000 0|3
ヤクルト 100 000 110 1|4

勝 秋吉 2勝2敗
負 今村 0勝2敗
S -

【本塁打】バレンティン11号

大の苦手としている小川との対戦となり、エルドレッドを休養させ、松山をスタメン起用してきた。

先頭の田中が四球を選んで出塁するという、願ってもない形でランナーを出すと、最近の攻撃パターン通り、菊池は送りバントの気配を見せない。
エンドランなどが考えられる中、田中が単独スチールを決め、昨日同様得点圏にランナーを進める。
最低でも進塁打という狙いを見透かされ、インコースを攻められ、最後はフォークで投ゴロとなり、ランナーを進めることはできなかった。
それでも、小川はまだ落ち着くことがなかった。

丸も四球を選び、新井が打席に向かう。
菊池と新井が得点圏打率4割を超えており、どちらかで点が入る確率は高いことになるが、新井の2点タイムリーは、小川の失投を捉えてのもの。
いろいろな要素が組合わさっての、先制タイムリーとなった。

九里の弱点とも言えるのが、バントを含めたバッティング。
2回に、送りバントを2球ファールにしてしまい、成功は厳しい雰囲気も漂ったが、スリーバントを成功させた。
畠山の送球ミスも誘い、決めるべきプレーをしっかり決めることが、当たり前だが重要だということがよく分かる場面だった。
これでチャンスが広がり、田中のゲッツーの間に1点を追加出来た。

九里は前回登板よりもコントロールに苦労する場面も多かったが、それでも徐々に立ち直り、試合を作り始める。
小川を5回でマウンドから降ろすことに成功したこともあり、カープの流れになってもおかしくないところだったが、昨日同様に追加点を奪えないことで、決して優位に試合を運べている気にはなれない。

そして7回からはヘーゲンズが登板。
いきなりバレンティンに本塁打を打たれて1点差に迫られるが、後続は全て内野ゴロで抑えた。
リードを保ったまま8回を迎えることに意味がある。

昨日のジャクソンの途中交代は、今日の九里も含め、この一週間に先発する若手投手を全力でフォローするためのものだというのは、昨日も記事にした通り。
1点差だろうが、何点差だろうが、九里の勝ち投手の権利を守り抜く必要がある。

理想を言えば、打撃陣が追加点を奪って、少しでも楽な場面でジャクソン、中崎を迎えて欲しいところだったが、ルーキをあと一歩というところで捉えきれず。

そして1点差でマウンドに上がったジャクソンは、1アウトから今浪に四球を与えてしまう。
昨日同点タイムリーを浴びた相手ということを、お互いが意識したかのような四球となり、一たびランナーを出すと、途端に慎重になってしまう。
決して慎重になること自体は悪くないが、それでも盗塁を決められてしまったことで、ピッチングが窮屈になり、2四球と2つの盗塁、そして投手強襲の当たりが大きく弾んで一塁ゴロとなる間に1点を失い、ノーヒットで同点に追い付かれてしまった。
この失点の仕方は、ジャクソン対策を効果的に決められてしまったと言えるだろう。

同点に追い付かれたことで九里の勝ち投手の権利は消えてしまったが、九里の好投に報いるためには、試合に勝つことが一番。
しかし、ヤクルトもオンドルセクを投入し、9回表を無失点で抑えられると、今度はサヨナラの脅威にさらされながらの投球になる。

中崎の回跨ぎありきのリレーも考えられるが、9回裏は今村がマウンドに上がる。
その代わり端、雄平の一二塁間を抜けようかという当りを、菊池がダイビングキャッチで救った。
先頭打者の出塁を許すかどうかで、大きく局面が変わるところだっただけに、大きなプレーだった。
これでリズムに乗った今村が、2者連続三振で9回裏を抑えて延長戦に突入。

そして10回裏の今村は、先頭の中村に初球のアウトローのスライダーを打たれ、左中間を破られるツーベース。
これでヒット一本でも打たれればサヨナラ、というピンチを背負いながら、3つのアウトを取らないといけなくなった。
比屋根が一塁側へ送りバントを転がし、昨日と全く同じような打球の処理をした新井が、今度は確実に一塁でアウトを取る。

1アウト三塁となり、バットにボールが当たるだけでもサヨナラという絶体絶命の状況。
坂口にセンターへ犠牲フライを打ち上げられ、サヨナラ負け。
今村の投球は、インコースで詰まらせて内野フライもしくは内野ゴロ、という狙いに対し、坂口が詰まらせて外野フライに持っていくという技術が上回った結果。

ヘーゲンズ、ジャクソン、今村という勝ちパターンで登板するリリーフの3人が1失点ずつという結果は、受け止めるには辛い現実には違いない。
ただリリーフ陣が崩壊したというレベルではないことが救い。

最後に、九里については、当ブログではリリーフ投手としての起用を推奨し続けてきた。
多彩な変化球を駆使する投球は、1イニングでは捉えきれないという投球面での理由によるものだが、長いイニングを投げるには、まったくバットに当たる感じがしないバッティング、その中でも特に送りバントを決めることができないという弱点を克服する必要があったから。
それが、2つの送りバントを決められたということに加え、第3打席ではかなりタイミングの合ったスイングも見せていた。
入団以来3年目で、成長を実感させられる姿を見られたことで、先発投手として飛躍の時期を迎えつつあるのかなと考えを改めることにする。
そのためにも、先発として1勝を挙げることがどれだけ大きなステップアップになるか、次回こそ勝利を願っている。





【カープ情報】2016.05.11 広島対ヤクルト 公式戦7回戦 野村8回に暗転、ヤクルト打線の粘りに屈する

2016年5月11日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦7回戦の試合結果

広  島 200 000 000|2
ヤクルト 000 000 05×|5

勝 石川 4勝4敗
負 野村 4勝2敗
S オンドルセク 0勝0敗8S

【本塁打】なし

カープ先発の野村には、何故か打線の援護があるヤクルト戦。
今日の試合では、先頭の田中が初球を打ってレフト前ヒットで出塁すると、ワイルドピッチで2塁に進み、菊池がセンター前タイムリーヒットを放ち、2人で1点を先制した。

丸も芯で捉えた打球を放ったが、セカンドライナーで1アウトとなり、石川もこれでリズムを取り戻すことが出来たかのか、新井は2球で追い込まれた。
しかし体制を崩されながらもセンター前ヒットで繋ぐと、菊池も三塁を陥れ1アウト1、3塁。
エルドレッドが初球を詰まりながらライトへフライを打ち上げ、これが犠牲フライとなり2点目が入る。
菊池はタッチアップの際、一旦躓いてからのスタートとなっていたが事なきを得た。

幸先良く2点を先制し、野村の立ち上がりに注目してみると、こちらも先頭の坂口にセンター前ヒットを許す。
川端には上手く打たれるものの、打球方向への備えがよく、丸が追い付いてセンターフライ。
山田には、インコースのシュートで詰まらせたが、腕をたたんで強引にセンター前に持って行かれた。
1アウト1、2塁でバレンティンを迎え、逃げのピッチングをしてしまうとヤクルト打線に勢いが出てくるところで、野村の投球は狙い通りチェンジアップでタイミングをずらし、4-6-3のゲッツーでピンチをしのいだ。
この初回のバレンティンへの攻めは、野村の自信の表れのようなピッチングに思える。

野村は序盤3回は、面白いように内野ゴロを量産し、一気に崩れるという様子は見られなかった。

4回のカープの攻撃では、アウトにはなったが、セカンド前への緩い打球にエルドレッドが全力疾走を見せ、一時ほど足の痛む様子は見せなかった。

初回以降は立ち直った石川と、序盤から変わらず好投を続ける野村の投手戦となり、試合は終盤へと突入。
今日に限っては打線の援護はなく、これまでの試合展開とは違う。

そして8回裏のヤクルトの攻撃で、試合が暗転する。
7回を投げ終えて90球ほどで、野村の余力はありそうに思えるし、前回の神宮でのヤクルト戦で完封しているだけに、無失点投球を続けているうちは交代は難しい。

先頭の畠山を早めに追い込む投球でいい形で攻めた上でのレフト前ヒットで、大引も先に追い込んでから内野安打でノーアウト1、2塁。
そして、中村の送りバントを新井がサードへフィルダースチョイス。

体勢が崩れてからの送球だっただけに、ちょっと無理なタイミングだった。
二塁ランナーを畠山から荒木に代えていたことも、ヤクルトの采配が的中したことになり、ヤクルトの反撃ムードが高まってしまった。
ランナーを貯めてから登板となったジャクソンは、やはり追い込んでから同点タイムリーを浴びてしまった。
野村のピッチングも、ジャクソンのピッチングも決して逃げているわけでもないし、素晴らしいボールが行っている。

ヤクルト側の立場から考えるとするならば、初回の2失点から立ち直り、石川が2回以降は8回まで無失点投球を続けたことに、ヤクルト打線が応えた、ということになるだろう。

8回からジャクソンを投入しておけば、というのは流石に無理がある。
仮に野村がどこかで1失点していれば、機械的に8回からジャクソン投入もあったかもしれないが、今日の野村とジャクソンのボールを打ったヤクルト打線が見事だったと言う他ない。

堂林が川端の変則回転のサードゴロを、グラブに収めることが出来ずに勝ち越しランナーが生還してしまったシーンについては、三塁線方向へ切れていく打球だったことを頭に入れたプレーをしていれば捕球出来ていたかもしれないが、それでも本塁送球は間に合いそうになかった。
一か八かで、素早く送球するための捕球体勢を取ったため、逃げて行く打球を捕れなかったという結果かと思う。

この一週間は、若手先発投手がチームを救うピッチングを見せられるか、という重要な意味を持つ。
今季、ある程度信頼を勝ち取っている野村よりも、明日の九里、そして戸田以降の投手が、勝ち投手の権利を持っている場合には、確実にフォローしてあげる準備も必要となる。

ジャクソンを、8回を投げ切られずに交代させたのも、明日以降活きてくる采配になることを期待したい。





【カープ情報】2016.05.10 広島対ヤクルト 公式戦6回戦 ジョンソンの粘りの投球に打線が応えて逆転勝利

2016年5月10日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦6回戦の試合結果

広  島 000 300 201|6
ヤクルト 300 000 000|3

勝 ジョンソン 4勝3敗
負 秋吉 1勝2敗
S 中崎 0勝1敗8S

【本塁打】バレンティン10号、丸7号、松山2号、鈴木4号

前回対戦時は、新垣に敗れてしまったカープ打線だったが、決して手も足も出なかった訳ではなく、先頭打者から三者連続四球の後、壮絶に散った岡田の投球があった試合としては、よく粘って点を奪い返している。

また、先発投手が多く登録抹消された影響で、江草と今井が一軍登録されてきた。
九里と戸田が先発に回るということで、今井についてはロングリリーフ要員ということになる。

そして新垣の立ち上がりは、田中が打ち取られたような当りがレフト前へのポテンヒットとなり、菊池にもボール先行。
しかし、新垣は冷静に緩急を使ったピッチングをしてくる。
菊池は縦のカーブで三振ゲッツー、丸はカーブとフォークでカウントを稼がれ、インコースのストレートで見逃し三振。
こういうピッチングに対しては、強引に打ちにいくと術中に嵌ることになる。

新垣を攻略していくために、どうやって攻めていこうかと考えるより先に、ジョンソンの立ち上がりで頭を悩ますことになってしまう。
簡単に2アウトを取り、良い形で1回を終われるかというところで、山田に四球を与えてから、歯止めが利かなくなってしまった。

バレンティンに対しては、カウントを悪くして、最後は外から曲がってくるスライダーが甘く入り、レフトスタンドへライナーで飛び込むツーランで先制されると、さらにコントロールを乱し、満塁のピンチ。
中村のタイムリー内野安打で3点目を奪われてしまった。

2回以降も、コントロールに苦しむ場面が多く、決して立ち直ったというピッチングは出来なかったが、辛抱強く凌いでいく投球で、試合を壊さないピッチングを見せた。

そして4回表のカープの攻撃では、前回同様2本の本塁打を浴びせて同点に追い付いた。
このイニングで新垣のピッチングが変わったということではなく、まさに一球で甘い球を仕留めたという、集中力の高さがもたらした結果に思える。

初回の3失点で凌ぐジョンソン、中盤で追い付いた攻撃は見事ではあるが、まだ試合の流れを引き寄せるまでには至っていない。

雨脚が強まったり、弱まったりを繰り返し、時間が遅くなればなるほど雨が降り続く予報となり、とにかく早くリードしたいところ。

そして7回に、新垣から秋吉に交代したタイミングで、カープ打線が繋がった。
1アウトから、ジョンソンに代打天谷を送ると、ヒットでの出塁に等しい四球を選ぶ。
田中はアウトコースへのシュート気味のボールを、センター方向へ打ち返し、天谷が好走塁で三塁まで進んだ。
そして菊池は、犠牲フライになろうかというセンター前へフライを打ち上げると、深めの守備隊形を敷いていた比屋根の前で弾むタイムリーとなる。
丸は三振に倒れたが、新井は追い込まれた後、アウトコースへのボール気味のスライダーを、喰らいついてライト前ヒット。
これがタイムリーとなり、2点のリードへ変わった。
右方向への意識が、この打線のつながりになったとも言える。

終盤にリードを奪えば、勝利の方程式が投入できるだけに、相手にとっては嫌な展開。
ヘーゲンズが、リードした直後の7回裏に登板し、三者凡退で抑えた。
カープに傾いた流れをきっちりと守り、この7回の攻防は見応えがあった。

8回からはジャクソンがマウンドに上がり、こちらも三者凡退に抑えるが、この試合でラッキーボーイ的な働きをしていた鵜久森を抑えたことに意味がある。
最後まで打たれたままであれば、明日以降も気分良く試合に臨んできた可能性もあり、長打力のある打者を乗せるほど怖いものはない。

9回のカープの攻撃では、7回の攻撃の起点となった天谷に代えて鈴木を代打に送ると、本塁打で応えるのだから、采配もズバリと当たる。
これでムードが悪かろうはずもない。

9回、久しぶりにセーブのつく場面で登板となった中崎も、三者凡退で締めくくり、これでリリーフの3人がパーフェクトリレー。
同点で降板した直後に勝ち越したことで、ジョンソンにも勝ちが付き、打線から一つ借りを返したよ、という形にも出来た。







【カープ情報】2016.05.08 広島対DeNA 公式戦8回戦 福井2012年の再現のようなピッチングで壮絶に散る

2016年5月8日に行われた、広島対DeNAの公式戦8回戦の試合結果

DeNA 300 200 020|7
広 島 100 000 000|1

勝 山口 2勝1敗
負 福井 1勝2敗
S -

【本塁打】ロペス6号、梶谷2号

カープは、先日の予想通り磯村を今季初スタメンで起用してきた。
磯村とのバッテリーとなる福井は、先頭打者にストレートの四球。
2番の桑原にも四球で、いきなりノーアウト1、2塁。
全くと言っていいほどストライクが入らない。
3番の梶谷はボール球に手を出してサードへのファールフライとなるが、ここで安部が負傷しながらボールを離さなかった。
この野手の気持ちに応えてもらいたいところだったが、治療を終え試合再開直後にロペスにスリーランを浴びた。

正直、この結果は興醒め。

気を遣ってもらって、若手捕手にリードを任せて、野手も何とか福井に立ち直ってもらいたいと懸命の守備をしても、全てぶち壊すような投球をされては、次回も先発として頑張ってくださいという気持ちにはなれない。

1回裏のカープの攻撃では、山口もややコントロールを乱す場面もあり、田中にライト前ヒットのあと、エンドランを仕掛け、菊池の当りも右方向への強い打球となる。
セカンドの守備範囲だったことで進塁打となり、丸の凡退後、新井がアウトコースのスライダーを捉えて、レフト前タイムリーヒットで1点を返す。
すぐさま1点を返し、野手はもう一度福井に立ち直るチャンスを与えようと頑張っている。

その福井は、2回に入っても、決してコントロールが改善したわけでもなく、抜け球も多いし、ストレートでのなかなかストライクが入らない。
それでも感情むき出しの投球をしているようには見えてきた。
磯村も、ランナーが三塁にいてもフォークの連投を要求し、絶対に後ろに逸らさないと、福井を鼓舞するリードをしているようにも見える。

決して福井が投げやりになっている訳ではないのは分かるが、それでも立ち直れずに失点してしまうということは、現時点で一軍のローテで回っていく状態ではないのは明らか。
序盤で試合の行方は決してしまったといっても過言ではない。

あの試合展開では、打線が点を取ることに集中できる状態ではないし、献身的な守備を見せたことで、野手に責任がある試合とは到底思えない。

ましてや、今日は磯村が何とか福井をコントロールして、試合を壊さないように、立ち直ってもらうように鼓舞し続けたという印象が強く、磯村にはまだチャンスを与えてもらいたいという気持ちにもなる。

福井の二軍降格は当然としても、黒田も一度先発を飛ばすことになり、登録抹消となっている。

これで先発投手は、ジョンソン、野村、九里しかいなくなり、前回登板後はリリーフとしての起用継続を示唆されていた戸田、ファームからは中村恭あたりが先発候補となってくる。
その他では、リリーフで存在感を示しつつあったヘーゲンズの1試合のみの先発起用か、あとはファームから今井を上げたり、小野を先発起用することが考えられるが、先発投手として今井と小野の名前が挙がるということは緊急事態には変わりない。





【カープ情報】2016.05.07 広島対DeNA 公式戦7回戦 ヘーゲンズ来日初勝利

2016年5月7日に行われた、広島対DeNAの公式戦7回戦の試合結果

DeNA 030 000 100| 4
広 島 003 021 40×|10

勝 ヘーゲンズ 1勝0敗
負 井納 3勝3敗
S -

【本塁打】エルドレッド12号

開幕戦で、7回0封された井納と今季2度目の対戦となり、昨日完封負けを喫しているだけに、少しは打線のテコ入れを行ってくるかというこの試合。

初回の黒田と井納のピッチングは、黒田が打たせて取るピッチングで三者凡退で抑えると、井納は球威で詰まらせるピッチングで三者凡退。
共に持ち味を出しての立ち上がりで、捉えるのに時間がかかるかなという印象の初回だったが、まず黒田が捉まった。

2回に先頭のロペスにツーベースを打たれると、5連打で3失点となってしまう。
追い込むまではできても、最後の詰めが甘くなり、ここまでヒットを続けられてしまうと、打たせて取るタイプの黒田としては苦しい。
しかし、ノーアウト1、2塁で送りバントを狙う井納のバントを失敗させ、1番関根をライナーゲッツーで3失点で止めたことで、まだ試合の流れは渡さなかった。

3回に入ると、先頭の田中がストレートを芯でとらえ、右中間を破るスリーベースでチャンスメイク。
菊池は0-2と追い込まれてから、外すつもりだったようなアウトコースへのスライダーにバットを届かせ、ヘッドを効かせてショート、センター、レフトの三者の間に打球を落とすタイムリーで1点を返す。

丸はインスラを打たされてセカンドゴロ、新井は0-2と追い込まれて、自分のスイングをさせてもらえないようなセンターフライに打ち取られる。
2アウト1塁となってエルドレッドに打順が回り、井納はインコース中心に攻めたが、2-1とボール先行になったところでアウトコースのスライダーを選択。
このボールがベルトの高さに来たところを捉え、バックスクリーン右へ同点ツーランを放つ。
菊池のタイムリーも、エルドレッドの本塁打も、あとボール1個分外に外されていたなら、結果は違った可能性が高い。

2回に安部の打球が体に直撃した影響かは分からないが、コントロールに付け入る隙があるのは間違いない。

4回の攻撃では、1アウトから石原がレフト前ヒットで出塁すると、黒田に代打天谷を送る。
確かにあまり調子がいいとは言えない黒田だったが、4回で78球という球数で、次の打席が回ってくるまでに100球を超えてくるペース。
交代時期を逃すよりは、ランナーが一人出たことで勝ち越しを狙ったということだろう。
実際、天谷の打席で井納はワイルドピッチをしてしまっているし、天谷に対しては失投ともとれる真ん中のスライダーを投じてしまっている。
ただ、天谷が打ち損じたことで得点は出来なかったが、今日の井納のコントロールであれば、攻め続ければ得点のチャンスが広がるという狙いは間違っていない。

攻め続けて得点を奪うにしても、リリーフ陣が打ち込まれては意味がなくなる。

まず5回からマウンドに上がったのはヘーゲンズ。
1アウトから乙坂に左ひざ付近に死球を与えてしまい、梶谷にはヒット性のライナーを打たれるが田中が好捕し、無失点で抑えると、5回裏には丸、新井、エルドレッド、松山の4連打で2点を追加。
さらに1アウト満塁のチャンスだったが、石原が浅いレフトフライ、ヘーゲンズの代打鈴木が空振り三振と、さらなる追加点は入らなかった。

ヘーゲンズを1イニングで代えてしまったことで、6回から9回までの4イニングを逃げ切る継投を考えないといけなくなった。
試合前に、横山に代わって西原が一軍登録されてきたが、即勝ちパターンの継投に加わるという起用はない。
戸田は昨日4イニング投げており優先的に出てくるとは思えず、昨日被弾している小野は勝ちパターンでの登板はない。

となると、今村、ジャクソン、中崎の3人で4イニングを分担する継投になってくる。
ヘーゲンズの2イニングを選択せず、攻めの姿勢を見せたのは理解できるが、その割には中途半端な攻撃だったようにも思える。
ただ救援陣の安定しているチームであれば、それでも逃げ切る。

上記の3人で4イニング投げるという選択肢以外を作る方法は、終盤に追加点を取ること。

6回に登板の今村が、戸柱に粘られたことで球数を要してしまったのは、やや計算が狂う要因ともなる。
しかしDeNA側としては当然の策で、どちらが根負けするか、それは次の1点を奪いに行く姿勢で示される。

6回裏の攻撃では、代わったザガースキーから田中がレフト前ヒット、すかさず二盗を決め、菊池のライト線へのタイムリーツーベースで1点を奪った。
ザガースキーの癖というほどではないにしても、早いカウントからきっちりと盗塁を決めるあたりは、相手に与えるダメージも大きいはず。
1点を追加した後も、満塁までチャンスを拡大し、もう一本出ればほぼ試合の行方が決まるところだったが、安部のショート後方への小飛球は、倉本が良く追いついて得点できなかった。

とは言え、次の1点はカープが取った。
回跨ぎの今村が、7回表も無難に抑えれば、カープの勝ちパターンに持ち込める。
その大事なイニング、今村は先頭の白崎に真ん中高めのスライダーを打たれ、右中間へのツーベース。
ただ今村は落ち着いていた。
2者連続でセカンドゴロに打ち取り、1つ目が進塁打、2つめが内野ゴロの間に1点を失う形になったが、1点は与えてもいい場面で、強かに1失点で済ますあたりは、これまでの経験に加え、この展開で1失点したくらいでは自分を7回に投げる投手から外さないだろうという、自身の復調具合に自信を持っている結果ともいえる。

黒田降板以降、必死に8回のジャクソンまでの継投策を考えて考え抜いて、7回表を終わった時点でリードを保つことに成功した。
さあ、形は整った。

こうなるとのびのびとプレーできるもの。
7回裏、先頭の石原がセンター前ヒットで出塁すると、代打堂林が送りバントを決める。
バント処理をしたピッチャー野川が一塁へ悪送球し、ノーアウト1、3塁。
田中のセカンドゴロで本塁を狙った石原が、三本間に挟まれ1アウトとなり、1アウト1、2塁。
丸の四球で満塁となった後、新井のライト線への3点タイムリーツーベース、エルドレッドのセンターオーバーのタイムリーツーベースで4点追加。
これは流石にダメ押しになる。

8回はジャクソン、9回は中崎が抑えて連敗ストップ。
ここまで当たりの止まっていた打者に、逆方向への打球が増えたことで、また打線がつながる雰囲気が出てきた。
黒田を4回で諦めたあとの継投策も、ベンチの期待通りの結果を出した。
明日先発の福井は、このムードに乗っかって投球してもらいたい。









【カープ情報】2016.05.06 広島対DeNA 公式戦6回戦 横山3試合連続6イニング以下で降板

2016年5月6日に行われた、広島対DeNAの公式戦6回戦の試合結果

DeNA 031 001 010|6
広 島 000 000 000|0

勝 今永 1勝4敗
負 横山 2勝2敗
S -

【本塁打】梶谷1号

横山と今永のルーキー対決となるこの試合は、雨中の試合ということもあり、どちらが早く天候に適応できるかという展開も予想される。
左腕今永ということで、新井とエルドレッドがスタメン復帰、そして堂林のスタメン復帰も考えられる中、小窪が7番サードで出場する。
現在の小窪の状態は良いとは言えないが、今日は堂林の脆さのある長打に期待するよりも、右打ちを徹底させることで復調を促し、つなぐ役割を求めているのかもしれない。

そして梶谷が復帰したDeNA打線に対する横山は、初回1、2番を打たせて取り、梶谷に対してはチェンジアップの連投で空振り三振を奪う上々の立ち上がり。

一方の今永は、先頭の田中にストレートのフォアボール、菊池の初球にも明らかなボールで5球連続ボール。
6球目は力のあるストレートが決まり、ようやくストライクが入る。
するとそこからは一気に立て直してきた。
ストレートを連発してくるが、菊池はかなり振り遅れており、まともに前に飛ばすこともできず空振り三振。
丸もストレートに振り遅れ、外のスライダーで空振り三振。
追い込まれてからはエンドランを仕掛けるが、田中がスタートを切った直後に脚を取られて、一塁に帰塁。

新井に対しては全球インコース要求で、全てボールになるという配球を見せた。
エルドレッドに対しても初球は明らかなボールで、このイニング2度目の5球連続ボール。
さらにボールは続き3-0のカウントとなり、ストレートのみを狙ったエルドレッドだったが、ファールとなり一球では仕留められなかった。

ストレートを狙っていってファールが精一杯というスイングということは、ボールの力は十分ある。
ファール2球でフルカウントとなり、最後もストレートで空振り三振。
四球か三振かというピッチングだったが、長いイニングをかけないと攻略が難しそうな立ち上がりに見えた。

2回に入ると、横山が大きく崩れる。
先頭のロペスに対し、急にストライクが入らなくなる。
勝負に行けていないような投球に見えてしまうということは、自分の投球に自信を持てていないとも取れる。
続く倉本のファース横への当りは、新井のエラーということになってしまったが、強い当たりの打球だった。
明らかなボールの割合が多く、ストライクになるのは高めが多い。
ただ、コース自体は外いっぱいを攻めていてもヒットになるということは、キレがなくなっているのだろう。

白崎にはアウトコースのチェンジアップをレフト前にタイムリーを打たれると、戸柱にも高く浮いたスライダーをライト前に運ばれて、1アウト満塁。
そしてピッチャーの今永に対しては、初球をバランスを崩して大暴投。
ワイルドピッチで1点を追加されると、スクイズでもう1点失った。

冷静でないとは思わないが、変化球が思ったようにコントロールできない以上、じっくり立て直す時間が必要かと思う。
ここ3試合のうち、2試合で3イニング以下しか投げられないという状況で、最長でも5イニングでは先発として続けて登板するにはリスクが高い。
特にチェンジアップを投げても、まったくタイミングをずらすことができておらず、ストレートのコントロールを乱すことで、投球の幅が狭まっている。

対する今永は、2回以降はストレートで押す投球が、どんどん凄味を増してくる。
2回から6回まで、毎回ランナーを出すものの、全て1人のみ。
決して2者連続でランナーを出すことのないピッチングは、初回の不安定さが嘘のよう。

打線が繋がらず、完封リレーを喫してしまった訳だが、最近当たりの止まっていた打者、特に菊池と新井に、らしいヒットが出たことだけは明日に繋がる。
菊池はやや詰まった感じのセンター前ヒット、新井はライナーでレフトフェンスを直撃するツーベースと、左のザガースキーに対して右方向へのバッティングを見せており、中身のあるヒットだった。

また、終盤に点差が開いたことで、磯村がマスクを被るが、打つ方では2012年以来のヒットを放っている。
落ち着いた雰囲気は感じられるし、年長者が多い投手陣を引っ張っていくことにも、違和感がなくなっている。
磯村については、近いうちにスタメン抜擢があっても不思議ではない。

小窪も、スタメン起用という荒療治が効いたのか、ザガースキーに対するバッティングは、センターフライに打ち取られるものの、入ってくるボールに対するコンタクトは良くなっていたように見えた。

投手では、戸田が4イニングで1失点となったが、5奪三振で無四球ピッチングを見せた。
良い投球を見せたことはもちろん良かった点ではあるが、これで九里に続いて先発ローテに入ってくるようだと、再びリリーフ陣が手薄になる。

小野は、代わり端に梶谷にバックスクリーン右へ本塁打を打たれるが、スーッとアウトハイにストレートを投げており、点差が点差だけに問題視はされないかもしれないが、不注意に映る。





【カープ情報】2016.05.05 広島対巨人 公式戦8回戦 菅野のプレッシャーに、九里が屈する

2016年5月5日に行われた、広島対巨人の公式戦8回戦の試合結果

広島 000 000 200|2
巨人 000 003 10×|4

勝 菅野 4勝0敗
負 九里 0勝1敗
S -

【本塁打】ギャレット6号、天谷1号、村田2号

今シーズン、初めて菅野と対戦する。
昨シーズンは、6度の対戦で3勝3敗、防御率0.99という数字が示すとおり、ほとんどの試合が1点勝負というものだった。
前田健の登板試合で1勝3敗、野村1勝0敗、ジョンソン1勝0敗という内訳で、投手陣の踏ん張りで五分に持って行けていた面がある。
現時点でセ・リーグに2人しかいない防御率0点台の投手のうちの1人ではあるが、もう1人の岩貞の自責点3は全てカープが付けたもの。
簡単には攻略できない投手というのは重々承知の上で、今シーズンは打の力で菅野から勝利をもぎ取ってほしい。

その打の力と言えば、今日のスタメンには新井とエルドレッドの名前がない。
エルドレッドは足の痛みということで既報の通りの理由かと思うが、新井については2000安打達成以降、右方向への打球が極端に減った。
ということは体の開きが早くなっているということにもなり、調子、疲れなども考慮してのスタメン落ちということなのだろう。

代わって4番には松山が、5番には天谷が入り、昨日打点を挙げた鈴木と安部の並びは代えずに試合に臨んできた。

まず初回のカープの攻撃は、田中、菊池は凡退に終わるものの、圧倒的に打てないという雰囲気ではない。
丸はセンターオーバーのツーベースで得点圏にランナーを進めると、松山が打席に向かう。
ここからが今シーズンの菅野の投球の真骨頂なのだろう。
甘いコースが一球もなく、松山はほとんど自分のスイングをさせてもらえなかった。
インコースのストレートを窮屈なスイングで空振り三振で、得点ならず。

そして今日再注目なのが、今季初先発の九里のピッチング。
先頭の立岡には、腕を振って緩急を巧く使っての投球で、セカンドゴロに打ち取り、片岡には3-0というカウントから立て直してショートゴロ。
そして前の2試合で、ジョンソン、野村がかなり気を使って慎重に攻めていた坂本を、ファーストストライクで打ち取った。
打線に勇気を与える投球を見せたと言っていい。

2回の九里は、先頭のギャレットは低めの変化球で三振に打ち取るものの、長野には高めに浮いた変化球をレフト前に運ばれ、亀井の打席ではエンドランを仕掛けられ、ファースト前の緩い当たりが内野安打となる。
ピンチを背負って村田を迎えるが、インコースを攻めて詰まらせ、4-6-3のゲッツーで無失点で切り抜けた。

菅野も凄いが、九里も負けていない。
菅野に対しては、序盤の5回まではチャンスは初回の1度のみで、それ以降はランナーが一人も出すことができていない。
九里は、ランナーを出したイニングは、巧く併殺網に掛けて凌いでいる。

5回を終えて、菅野が51球に対し、九里が56球で、試合時間は1時間ほどしか経過していない。
あまりにも試合展開が速すぎて、両投手とも気付けばマウンドで投げている。

インターバルが短く、息を整える間もないのではとさえ思える状況で、ランナーを出す回数が多い九里の方が、見えない疲労が襲ってくる可能性が高い。

6回裏の守備では、先頭の菅野の高く弾んだショート前の打球が内野安打となり、立岡が送りバントを決める。
この試合初めて、一塁ランナーがいない状態で得点圏にランナーを進められた。
ここまではピンチを背負っても、ゲッツーで凌いできただけに、今度は2つのアウトを2人の打者から奪わないといけない。
その2人とは片岡、坂本ということになるが、まず片岡をショートゴロに打ち取り、2アウト3塁に状況が変わる。

坂本には初球インハイを攻め、九里の気迫は感じるが、ここは冷静さも欲しい場面。
気持ちが入り過ぎて、コントロールミスをするのは最も避けたいところだったが、バッテリーがともに強気を崩さなかったようにも見えた。
フルカントまで粘られて、最後のカットボールが若干甘く入ったところを、レフト前に先制タイムリーを打たれてしまう。

坂本との勝負を避けながら、一旦息を入れ直す時間を取る強かさも、この若いバッテリーには身に付けてもらいたい。

ただ、坂本との勝負を選択した気持ち自体は尊重したいし、九里もこの先発のチャンスで結果を残したいという気持ちが、強気の攻めという形で表れたと考えれば、次回登板で取り返してもらいたいという気にもなってくる。

坂本のタイムリーで先制を許した直後、3-0からギャレットに狙い打たれてバックスクリーン横へのツーランを打たれたのも、次回に活かすための糧にしてもらえれば、と受け取ろうと思う。
対菅野ということで、1点もやらないつもりの投球で勝負して、1点以上を失ったとも取れる結果で、6回3失点位でも構わないくらいの気持ちの余裕があれば、また違った結果もあったのだろうか。

7回表の攻撃では、丸の2本目のツーベースでチャンスを作るが、松山は菅野に翻弄される。
強いスイングをさせてもらえず、3打席連続三振となり、打席には天谷が向う。
追い込まれるまでは、あまりタイミングの合ったスイングではなかったように思うが、決めに来たインコースのストレートが、若干真ん中寄りに入ってきた。
見事に仕留めて、ライトスタンドへツーランを放ち、1点差に詰め寄る。

1点差のままであれば、勝負手で代打エルドレッドを送り込んで、本塁打で同点を期待する展開は残る。
しかし、九里が続投となった7回裏、村田にボール気味の真ん中低めのカーブをすくい上げられ、レフトスタンドへ運ばれてしまう。

点差が2点に広がり、8回表の攻撃で1アウト1塁で、代打エルドレッドという勝負手を打つ。
結果的に三振してしまうが、一振りで決める役割を求められての代打起用なのだから、このイニングの無得点が試合の大勢を決めたことになる。

9回も菅野がマウンドに上がり、完投を目指してくる。
松山がラッキーヒットを打ってランナーは1人出したものの、危なげなく逃げ切られ、敗れてしまった。

4試合連続自責点0という投手から、2点を奪ったという結果だけ受け取って、明日からの試合に臨んでいってもらえればいいかなと思う。





【カープ情報】2016.05.04 広島対巨人 公式戦7回戦 野村投打にわたる活躍、救援陣も好投で巨人戦の連敗を4で止める

2016年5月4日に行われた、広島対巨人の公式戦7回戦の試合結果

広島 010 130 100|6
巨人 000 001 000|1

勝 野村 4勝1敗
負 江柄子 0勝1敗
S -

【本塁打】なし

カープ先発の野村と、巨人先発の江柄子の立ち上がりは、同じような内容の投球となった。
江柄子がヒットと四球で1アウト1、2塁のピンチを凌いだ。
一方の野村はヒットと四球で1アウト1、2塁のピンチで、4番ギャレットを併殺崩れでランナーを残して、2アウト1、3塁。
5番の長野を詰まらせたものの、フラフラと上がった打球が新井の頭上を越えていく。
新井は全く追い付けない当たりだったが、菊池が回り込んでスライディングキャッチ。
初回からスーパーキャッチで野村を救った。

両投手とも、決して調子が悪いわけではなさそうで、慎重に投げた結果が、3番打者への四球となっている。

2回のカープの攻撃では、江柄子の緩いボールに手を焼くシーンが増えてくる。
打ち頃というボールに見えているのか、鈴木などは力んだスイングで芯でとらえることが出来ない。
右打者はインコースで詰まらされるケースも多く、かと言ってストレートには振り遅れ、捉えどころがない。

安部は真ん中付近を鋭く振り抜いてライト前ヒットを放ち、小林相手に盗塁を決めてきた。
ただ、昨日も石原は引っ掛ける打席が目についており、今日も振りが鈍く見える。
8番の石原が倒れたことで、2アウト2塁で野村が打席に向かい、得点の確率はグンと下がるケース。

しかし、鈴木あたりが力んで詰まっているインコースのボールを、軽く振ったことで力ない小飛球がライト前に上がる。
この打球にチャージしてきた長野が、照明が目に入ったのかスライディングキャッチを試みるが、胸の前で捕球する形になり、やや行き過ぎたような捕り方のため、グラブからボールがこぼれる先制タイムリーになった。

カープが1点先制となっても、野村は丁寧に投げている印象は、初回から変わらない。
江柄子はと言うと、初回から投球内容は変わらないが、緩いボールへのカープ各打者の対応が追い付いてきた。

ストライクゾーン近辺の緩いボール球に手を出していたが、打者2巡した辺りからは右打者以外は見極めが出来てきた。
松山と安部が四球を選び、1、3塁のチャンスを作るが、その間右の鈴木と石原は、やはりボール球に手を出して凡退している。
そして、再び野村がチャンスで打席に向かうと、1打席目と同じような打球がライト前に飛ぶ。
今度は照明を目に入れないようチャージしてくる長野だったが、今度もあと一歩及ばずグラブからボールがこぼれて2打席連続タイムリーとなる。

さらに5回には、先頭の菊池が四球を選び、野村以外の右打者が初めて出塁する。
交代のタイミングはここだったと思うが、今日の対江柄子はとにかく左打者がカギを握っていた。
丸の打席でエンドランを仕掛け、丸は高めに浮いた変化球をレフト前に運び、ノーアウト1、3塁のチャンスを作る。
ここのところ引っ張りの意識が見える新井は、ボール球に手を出して三振してしまうが、松山は0-2から低めのフォークを、松山独特のバッティングでライト前に運ぶタイムリーで追加点。

ここで江柄子が降板し、田原誠がマウンドに上がる。
この交代は鈴木にとってはいいタイミングだった。

江柄子に全く合っていなかった右打者の代表とも言える鈴木は、あれだけ緩いボールを力みあげて打ちそこなっていた打席が嘘のように、センターの右方向へタイムリーを放ち、送球エラーの間にもう1点追加。
このあと、またもやチャンスで野村に打席が回るが、3度目は流石に打ち取られた。

それでも5点のリードに広がって、5回裏のマウンドに向かう野村は、この試合2度目のピンチを背負う。
小林のレフト前ヒットと、立岡のライトオーバーツーベースは、序盤では見られなかった打球の鋭さで、こちらも巨人打線が捉え始めている。
1アウト2、3塁で片岡がサードフライとなったことで楽になり、坂本にはインコースのシュートで詰まらせてサードゴロ。
良い形で5回のピンチを切り抜けた。

しかし6回裏には、簡単に2アウトを取った後、亀井、村田、小林、辻の4連打を浴びる。
ほとんどがその打者の最初に投げるカーブを狙い打たれており、2試合連続完封、完投など少し色気が出てリズムが狂ってしまったかのよう。
1点を失って、なお2アウト満塁という場面で今村がマウンドに上がる。
戸田と今村が準備をしていたが、イニング途中からマウンドに上がる投手としては、今村の方が信頼性が高い。
今村はほぼストレートだけで立岡を押し込み、甘いボールは一球もなく、ショートゴロに打ち取った。
この今村のリリーフは見事だった。

そして7回表のカープの攻撃で、先頭の新井が四球を選び、松山がセンター前ヒットでノーアウト1、2塁。
鈴木のサードゴロ併殺崩れで、1アウト1、3塁となり、昨日ノーアウト2、3塁で堂林がショートゴロを打って得点できなかったシーンが思い出される。
どうしても比較される状況で打席に向かう安部だったが、叩き付けた打球がファーストギャレットの頭の上を越すタイムリーとなった。
ここで1点取れれば、という場面で点が取れたということだから、この試合はモノにしないといけない。

7回裏からは、ここのところ好投を続けているヘーゲンズが登板。
ヒット2本を打たれてはいるが、甘いボールはほとんど見られず、低めにも制球出来ていることで大崩れしにくい投球ができている。

8回裏はジャクソンがマウンドに上がり、村田に粘られて10球要した末にショート内野安打を打たれたものの、それ以降は文句なし。
縦スラでカウントを稼いで、ストレートで打ち取るピッチングに、各打者が振り遅れていた。

さあ、5点差の9回裏のマウンドに上がるのは中崎。
そして慣れないサードの守備で、送球ミスが続いたことで一軍登録を抹消されていた西川が、守備固めとしてサードの守備に就く。
西川は守備機会がなかったが、中崎はストライク先行の小気味のいいピッチング。
わずか7球で三者凡退に打ち取り、試合を締めた。

今日は野村が1失点、そして2打席タイムリーで投打にわたる活躍。
初回の菊池のファインプレーも大きかった。
そして満塁の場面で登板し、見事ピンチをしのいだ今村の投球も素晴らしかった。
昨日は点が入らなかったケースと同じような場面で、今日は点が入ったことでも試合の流れを引き寄せることにもなった。
エルドレッドの敬遠も含め、四球を8個も貰って、さらにタイムリーエラーまであっては、さすがに負ける訳にはいかない。







タイラー・ムーア内野手の成績

DeNAが2016年の新外国人選手として獲得を目指すと報じられた、タイラー・ムーア内野手(29)の成績
(2016年5月6日獲得断念報道)

188cm、100kg、右投げ右打ち。

大卒でプロ入りし、3年目には1Aで31本塁打を放ち、翌年も2Aで31本塁打を放っており、長打力が魅力の選手。
3Aデビューとなった2012年には、23試合で7本塁打を放ったタイミングでメジャー初昇格を果たしている。

その初昇格時には、主に代打で起用され、12試合で、19打数3安打、本塁打、打点はともに0という結果に終わっている。
しかし、同シーズン中の2度目の昇格後は、63試合で10本塁打を放ち、スタメン起用される試合も徐々に増えてきた。

飛躍が期待された2013年ではあったが、メジャー定着というわけにはいかず、メジャーと3Aを行き来するシーズンとなる。
この2013年以降も同じような起用法をされており、昨シーズンまで続いている。

メジャーに定着できなかった要因の一つとも言えるのが、三振の多さということになる。
四球を選んで次の打者に繋げるというタイプの打者ではなく、長打力、打点を挙げることのみを期待されるチームにはアジャストできる可能性もある。

昨シーズンの2015年は、開幕をメジャーで迎え、本塁打、打点こそ及第点の数字を残したが、打率は過去最低となってしまった。
シーズン途中に左足首を痛めて、マイナーで調整する期間があったものの、故障が癒えるとすぐにメジャー復帰させており、期待値は高い。

右投手、左投手のどちらを明確に苦手としているという傾向はない。
左右どちらの投手に対しても引っ張り傾向が強く、横の変化には付いていけるが、縦の変化には滅法弱い。
したがって低めの変化球を苦手にしていると言える。

走塁面ではあまり期待できず、また守備面ではファーストの守備であれば、まずまず信頼できる数字が残っている。
外野守備については、守備範囲は標準レベルで、肩はそこまで強い方ではない。



 試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁盗塁死四球三振打率出塁率長打率OPSBB/K三振率
2008(A-)71265531006281113660.200 0.239 0.306 5450.197 0.249
2009(A)11142112530398722401110.297 0.363 0.447 8100.360 0.264
2010(A+)1295021354333111100401250.269 0.321 0.552 8730.320 0.249
2011(AA)137519140354319020301390.270 0.314 0.532 8460.216 0.268
2012(AAA)2910131619261012260.307 0.374 0.653 10270.462 0.257
2013(AAA)451735514110461023390.318 0.395 0.584 9790.590 0.225
2014(AAA)843028021010440247770.265 0.367 0.434 8010.610 0.255
2015(A+)240000000200.000 0.333 0.000 3330.000 0.000
2015(AAA)4185201300060.278 0.278 0.556 8340.000 0.333
2016(AAA)15621540110005210.242 0.299 0.355 6540.238 0.339
マイナー通算627236763916512108445752126100.270 0.332 0.487 8190.348 0.258
AAA通算1776561864723112922871690.284 0.367 0.503 8700.515 0.258
 試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁盗塁死四球三振打率出塁率長打率OPSBB/K三振率
201275156419010293014460.263 0.327 0.513 8400.304 0.295
2013631673790421008580.222 0.260 0.347 6070.138 0.347
201442912120414007290.231 0.300 0.385 6850.241 0.319
201597187381206270011450.203 0.250 0.364 6140.244 0.241
メジャー通算277601137320249130401780.228 0.281 0.401 6820.225 0.296




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