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【カープ情報】2016.04.30 広島対中日 公式戦7回戦 丸今季初の2打席連続本塁打で、昨季0勝の黒田の対中日戦の勝利を援護

2016年4月30日に行われた、広島対中日の公式戦7回戦の試合結果

中日 000 010 100| 2
広島 000 233 04×|12

勝 黒田 4勝1敗
負 伊藤 0勝1敗
S -

【本塁打】エルドレッド9号、丸4号、5号

カープ先発の黒田は、昨シーズン中日を最も苦手としており、0勝3敗という数字に終わっている。
ただし、その3試合の登板は全てナゴヤドームでのもの。
チーム自体がもっとも相性の悪かった球場ということを含め、マツダスタジアムではそうはいかないというところを見せてもらいたい。

その黒田の立ち上がりは、いきなり先頭の大島に初球を打たれてのセンター前ヒット。
リズムを崩すパターンの一つではあるが、そこは百戦錬磨の黒田。
まったく動揺することなく、大島をけん制で刺してピンチの芽を摘み取った。
やはりナゴヤドームとマツダスタジアムでは違うということも言えるが、昨日の若松攻略の際に、ランナーが出れば実際に盗塁を仕掛けるわけではなくても、スタートの構えで揺さぶることで、簡単に打者に集中する状況を作らせなかった。
その場面を目の当たりにしているだけに、黒田が大島の脚に揺さぶられなかったのは、ベテランならではとも言えるし、これで安心して攻撃できる状況になった。

初回のカープの攻撃は、中日先発の伊藤の前に、田中と丸のヒットで得点圏にランナーを進めた。
菊池は送りバントを仕掛けることはなく、強攻策を取るのもここ最近のカープ打線の特徴。
今日も4番に座った松山が、捉えた当たりのレフトフライ、エルドレッドはまともなストライクは最後の一球だけで、その一球が文句なしのところに決まっての見逃し三振。
最後のボールのような、質の良いストライクの割合を減らしていくことが攻略の糸口になりそう。

2回以降は、黒田も伊藤も、ランナーを出したとしても単発のランナーのみで、大きく崩れる様子はない。

均衡が崩れたのは4回裏のカープの攻撃。
1アウトからエルドレッドが甘いスライダーを捉え、弾丸ライナー性の打球で、レフトスタンドに放り込む先制本塁打。
この1週間、エルドレッドは同じような甘めの変化球は、ほとんど芯で捉えている。
それが打球が上がるか上がらないかだけの違いで、投手とすればもっともコントロールをミスしてはいけない球種。

まあ失投と言っていいくらい甘いボールだったが、次の鈴木のサードゴロを森野が悪送球してランナーが出ると、安部の右中間を破るタイムリーツーベースで、さらに追加点。
安部の後は8番、9番に打順が回っていくだけに、安部で1点奪えたのは意味のある2点目だった。

5回に入ると、そこまで無失点投球で、ピンチも作らせない黒田が2アウトから堂上にライト前ヒットを打たれる。
そして得点圏にランナーを背負わないまま、杉山にタイムリーツーベースを打たれて1点を返される。
次が投手の打順ということで、無理に勝負をしないという選択肢もあったが、2点を先制したことで、大胆に攻めた結果が1失点につながったと言える。

もちろん1失点だけで、追加点を許さなかったことでまだ精神的な余裕は変わらず。

1点差に詰め寄られた5回の裏に、先頭の田中、菊池が連続ヒットでチャンスメイクすると、丸がライトスタンドへ打った瞬間に分かるスリーランでリードを広げる。
伊藤は5回までで約100球となり、ボールも狙った通りのコースに決まらなくなったこともあり、5回で交代。
十分狙い通りの攻略が出来たと言えるのではないだろうか。

さて、続く6回には石原、黒田が倒れ、2アウトから田中、菊池が連打でチャンスを作ると、再び丸がライトスタンドに前の打席と同じような軌跡の特大のスリーランを放った。
先発投手をマウンドから降ろした後、リリーフの又吉からスリーランを放ったことで、イニングは少し早いがダメ押し出来たということにもなり、完全に試合の流れをつかんだ。

これだけの打線の援護があれば、黒田が1つずつ確実にアウトを取る、大量失点しない投球をするだけで十分逃げ切れる。

7回に1点を失うものの、8回から今村、9回は戸田が無失点で抑え、面白みのないコメントになってしまうが、先発投手が先制を許さず、そうしている間に打線が援護して、終盤にもダメ押し点を挙げ、終盤の堂林の好走塁、守備でもミスがないという、完勝という試合になった。

今日の試合では、エルドレッドが前半出場し、新井が後半から出場。
それぞれが打点を挙げ、また途中出場の赤松にも今季初ヒットとなるタイムリーが出て、スタメンの意図通りの結果も出ている。
5月もこの良い流れに乗っていきたい。









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【カープ情報】2016.04.29 広島対中日 公式戦6回戦 フルカウントまでの粘り連発で若松を攻略

2016年4月29日に行われた、広島対中日の公式戦6回戦の試合結果

中日 020 002 000|4
広島 000 242 10×|9

勝 横山 2勝1敗
負 若松 3勝2敗
S -

【本塁打】ビシエド9号

カープ先発の横山は、前回の阪神戦ではKOされてしまったが、今日の対戦する中日はプロ入り初勝利を記録した相手。
修正出来ているかを測るにはもってこい。

中日先発の若松は、前回の呉での試合では初回の乱れに乗じて得点を奪った相手ではあるが、若松自身が2試合連続で失点を重ねており、こちらも修正してくるタイミング。

どちらの投手が、自分の投球を取り戻しているかがポイントとなりそう。

また打線については、新井を休養させ、松山を4番起用。
特に若松に対して相性が良いということもないが、エルドレッドの一塁での起用も含め、今後6連戦が続くとあって、こういう割り切った起用も増えるのだろう。
ただそうは言っても松山にとっては大チャンス。
鈴木が本塁打を量産していることに加え、新井とエルドレッドが好調を維持している以上、スタメンのチャンスはそうはない。
代役の4番で存在感をアピール出来れば、今日のようなスタメンが増えてくる。

まず横山の立ち上がりは、先頭の大島に対し、初球のストレートをピッチャー返しの打球を打たれる。
ただやや当たりが緩く、菊池が追い付いてセカンドゴロ。
コントロールを乱した前回登板の反省で、ファーストストライクを打たれてヒットになるのと、アウトになるのでは大違い。
2番の亀澤に対しては、前回同様、変化球が浮いて四球を出しただけに、1つ目のアウトは大きかった。

今日の横山は、ボールになるのははっきりしたボールで、所謂ストライクとボールがはっきりするという投球。
ボールを見極められることで、カウントを悪くするが、ストライクになるボールは本当に厳しいコースに決まる。
安定感のある投球とはいかなかったが、無失点で抑えられたのは、自信の回復にはなるだろう。

また若松の立ち上がりは、厳しいコースにどんどん投げ込んで、甘いコースにはほとんど来ない。
初回を見る限り、粘って失投を待つという攻略法になっていきそうな予感が漂う。

2回に入ると、横山のコントロールに乱れが出た。
昨日の岡田とは異なり、打たれたくないという思いで、自分で窮屈な投球になってしまったような印象で、ビシエドに四球を与えてしまい、ナニータ、平田に連続ヒットでノーアウト満塁。
この辺りからはボールが高くなり始めており、堂上にはアウトコースのチェンジアップをライトへ犠牲フライを打たれ、1点先制を許す。
続く桂には3-0というカウントから、アウトコースを狙ったストレートが真ん中に入ったところを捉えられ、レフト前タイムリーで2失点目。
1アウト1、2塁で若松が打席に入り、送りバントを狙ってくる場面。
この送りバントが、三塁線方向への小フライとなり、横山が追い付いたかに見えたがグラブに当ててボールを落とし、セカンドランナーが帰塁しかけたことで1-5-3のゲッツーとなった。
正直なところラッキーなプレーで、しっかり守った結果という訳ではない。
このラッキーに大喜びしてはいないと思うが、助かったという感情が見えたのも事実。

このイニング以降、調子が良くないなりに丁寧に投げ続け、何とか粘ってイニングを稼いでいる。

若松の調子が良いのは相変わらずで、4回裏のカープの攻撃で、先頭の菊池がチェンジアップに空振り三振すると、丸はフルカウントの後、粘って四球を選ぶ。
松山の打席で、丸が盗塁の構えを見せたりで、若松が打者だけに集中出来ない揺さぶりをかけてくる。
松山もフルカウントから四球を選び、1アウト1、2塁。
この時点でリズムを崩しかけているようなピッチングに代わり、エルドレッドに対してもボール先行にもなるし、甘い球も来ている。
そしてやはりフルカウントから四球を選び、これで三者連続四球で1アウト満塁となった。
これは突発的にストライクが入らなくなったという感じではなく、粘って、簡単に空振りをしない打撃を繰り返しているうちに、3人でボールを12個集めることが出来たという、チーム打撃の形が結実したと言える。

まさに必死で作った1アウト満塁のチャンスで、鈴木は追い込まれてしまうが、やはり簡単に空振りしない打撃を見せてくれた。
アウトローのボール気味のチェンジアップに喰らいつき、しぶとくセンター前に運ぶ同点タイムリーを放った。

若松が崩れたのではない。
カープが崩した攻撃だった。

さらに、安部も追い込まれてからフルカウントまで粘り、四球を選んで再び満塁のチャンスを作っている。
満塁で打席に立った石原も、フルカウントから三振となり、横山もフルカウントののち打ち取られる。

こういう粘りの攻撃は、後々響いてくるもので、同点どまりで攻撃が終わったとはいえ、4回で93球放らせている。
安打はわずか2本のみで、コントロールを乱したとは言えない投球でこの中身の濃い攻めは、投手からすれば相当嫌なはず。

次の5回には、すぐにその影響が現れ、ボールの抑えが利かなくなり、高めの甘いコースが多くなったところを捉え、1アウトからの4連打で2点を奪い、若松をKOした。

代わった又吉からも、鈴木が2打席連続の2点タイムリーで、中日を突き放しにかかる。
ただ残念ながら打線が下位に回ったことで得点には至らなかった。

4点リードに変わった6回の表の中日の攻撃では、横山が先頭の高橋に対し、変化球の抑えが利かない形で四球を与え、ビシエドにはアウトコース高めに、カットボールの逆球で行ってしまい、バックスクリーンへのツーランで2点差に迫られた。
よく粘って投げていたが、失投が続いたこともあり、内容的にはそろそろ限界の場面。

ナニータにもチェンジアップが高めに浮いて、ライト前ヒットとなったところで今村に交代。
その今村は送りバントでのアウト1つを取っただけ、2人のランナーを出し、満塁となったところで投手交代。
ヘーゲンズを送り込んだのは、ゴロを打たせる投球スタイルで、併殺狙いも頭にあったと考えられる。
そして狙い通り、内野ゴロを打たせ4-6-3のゲッツーで、満塁のピンチを無失点で切り抜けた。
投手起用がズバリと嵌った場面だった。

こういう采配、誰もが最高の結果はこれだ、という通りの結果が出れば試合の流れを引き寄せることが出来る。
このゲッツーが今日の試合のクライマックスとなった。
ヘーゲンズが、来日以来最高の仕事を成し遂げて、6回裏の攻撃でダメ押しに近い2点を追加することができ、試合の流れは大きくカープに傾くことになる。

点差が開いたが、登板回数に若干の余裕のあったジャクソン、中崎を投入し、それぞれ1人ずつランナーを許しながらも、無失点に抑えて逃げ切った。

横山は悪いなりのピッチングを見せてくれたので、こういうピッチングができているうちに、調子を取り戻してもらいたい。
ヘーゲンズは、ピンチをしのぐ投球に加え、2イニング目にはセンター前に抜けようかという痛烈なライナーを好捕し、ライナーゲッツーをもぎ取っている。
リードしている展開の7回を抑えたのは、今村ではなくヘーゲンズだったことを考えると、貢献度の高かった投手の名前を一人だけ挙げるとすると、横山ではなくヘーゲンズを挙げたいくらい。

代役4番の松山も、4番に気負うことなく、自分らしいバッティングだけを心掛けて、良い結果が出たし、タイムリー2本の鈴木ももちろん素晴らしい活躍と言える。

ただ、今日の攻撃に関しては、何より若松攻略の過程が素晴らしかったということにしたいと思う。







【カープ情報】2016.04.28 広島対ヤクルト 公式戦5回戦 岡田TKO

2016年4月28日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦5回戦の試合結果

広  島 200 110 000|4
ヤクルト 600 000 00×|6

勝 新垣 1勝0敗
負 岡田 0勝1敗
S オンドルセク 0勝0敗5S

【本塁打】安部1号、菊池4号

プロ入り2度目の先発となる岡田と、ベテラン新垣の対戦となる試合。
投球リズムに関してはあまり良いという印象がない両投手で、雨脚が強まる可能性も考慮しながらの試合展開だけに、試合の流れの読み辛さも感じる。

新垣に対しては、昨シーズン2度対戦し、2度ともKOしている。
昨シーズンのカープ打線が攻略しているのだから、今シーズンも十分期待できる、という油断をしないようにしてもらえればと思う。

その新垣との相性そのままに、初回に2点を先制するが、岡田の立ち上がりを見るまでは、まだ油断はできない。

そして岡田の立ち上がりは、坂口に対し変化球を多めに使って、ボールが先行する。
そしてストレートが外れて先頭打者を四球で出塁させてしまい、投球内容は先週の横山に似た感じを受けてしまう。
ストレートは大きく外れ、変化球は抜ける。
三者連続四球を出してしまい、どうにもならない。
バレンティンに対してだけは、ストレートの勢いだけで三振を奪った。

経験上、このバレンティンの三振の直後に投手交代すれば、大量失点はない。
もちろん、ドラフト1位ルーキー、初回、三振をとって立ち直るかもしれない、リリーフ投手の準備が間に合わない、など色んな要素があって交代する監督は皆無だろう。
しかし、雄平に同点タイムリーを浴びる。
勝ちにこだわるなら、ここで交代。

そしてサインミスかのような、ミットの届く範囲のボールを會澤がパスボールで、1点ビハインド。
ここでも、フルカウントになってしまうが、四球を出して再び満塁という場面だったならば、そこで交代だった可能性もあるが、甘く入って2点タイムリーツーベース。

先日の横山が大量失点しても、簡単に代えなかったことを考えると、岡田のピッチングになっていない投球でも、ある程度許容範囲は広めにしてあったのだろう。

結局1回も投げ切れず、1アウトを取ったのみでKO。

マウンドを引き継いだ九里がタイムリーを1本打たれたが、1回途中から6回まで自責点0で抑え、九里の投球のおかげで試合は壊れずに済んだ。
4点のビハインドのままでも、九里は気持ちを前面に出したピッチングで、見ていて勝ちの権利を与えてあげたい気になってくる。

カープ打線も、4回に安部、5回に菊池のソロホームランで2点差に詰め寄り、6回で4点を奪っているのだから、新垣に対してはそれなりに得点を奪えている。
当然、新垣のあとは、勝ちパターンの投手リレーをしてくるところで、7回からマウンドに上がった秋吉には三者凡退で抑えられる。

8回からマウンドに上がったルーキに対しては、2アウトから新井が粘って四球を選び、エルドレッドの打席を迎える。
このルーキの縦のスライダーは高めに浮くケースもあり、エルドレッドの好きなボールの軌道。
それだけにワンチャンスあるかと思って見ていたが、その通りの高めのスライダーが来て、芯で捉えた打球はライナーでレフト前ヒット。
打球が上がり切らなかった結果が、今日のカープの攻撃の限界となってしまった。

9回のオンドルセクに対しては、ランナーを出すことが出来ずに連勝ストップ。

九里はもちろん、今村、ヘーゲンズも、初回の攻防だけで40分かかっていた試合を、3時間足らずで終わるくらい、リズムの良い投球を見せてくれた。

この試合の敗戦は、岡田に1試合あげたと捉えていい。
ただ、ストライクが入らないのでは評価以前の問題。
先発投手として考えても、1回でマウンドを降りるようでは、続けて起用していくことも出来ない。
先発ローテで10勝できる投手を目指すのか、とりあえずは短いイニングを自分の長所であるストレート、球威で押していける投手を目指すのか、頑張って見つけてもらいたい。





【カープ情報】2016.04.27 広島対ヤクルト 公式戦4回戦 野村プロ入り初完封勝利、石井打撃コーチの山中対策も実る

2016年4月27日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦4回戦の試合結果

広  島 200 510 000|8
ヤクルト 000 000 000|0

勝 野村 3勝1敗
負 山中 1勝1敗
S -

【本塁打】菊池3号、鈴木3号、田中1号

昨日の試合の余韻も残る中、今日の対戦相手は山中。
昨年は1度しか対戦がないが、完封負けを喫している。

大勝の翌日は、などとよく言われるが、その通り打線が沈黙しているようだと苦戦は免れない。
ここは野村の、対ヤクルト戦での謎の高援護率にも期待してみたい。

また気になるのはスタメンをどうするのかというところ。
昨日の本塁打5本のうち、4本は左投手からで、堂林と2本塁打の鈴木は、ともに左投手からの一撃。
山中ということで、安部と松山をスタメンに起用するのか、それとも左右関係なく打撃内容を重視して堂林、鈴木を起用するのかに注目していたところ、安部と鈴木をスタメン起用してきた。

カープの初回の攻撃は、田中がライト前ヒットで出塁すると、菊池は全く送りバントの構えをせず強攻すると、高めのボールをレフトスタンドに放り込んで2点を先制。
丸はボール先行のカウントからセンター前に弾き返し、これで三者連続ヒット。
ようやく新井に対しては、際どいコースに決まり始め、追い込まれてしまい、粘ったもののライトフライで1アウト。
エルドレッドはアウトコースのスライダーをひっかけてのサードゴロ併殺打でチェンジ。
山中が調子が悪いというわけではなく、立ち上がりの隙を上手く突けたという先制点は大きかった。

あとは野村がどう立ち上がるのかというところで、今日は石原とバッテリーを組んでおり、カウント球にフォークを使ってきた。
ツーシーム、チェンジアップ、カットボールなど多くの球種でストライクを取れており、際どいコースにも投げ込めている。
いい形で三者凡退に打ち取った。

今日の野村は、投球リズム、コントロールを含め今季一番の投球内容。
4回に初めてピンチを背負うものの、慎重にはなりこそすれ、逃げの投球という感じはない。
バレンティンを6-4-3の併殺に打ち取るのも、狙い通りのピッチングと言っていい。

さて、この野村の好投に打線も応える。
鈴木の2試合連続本塁打は、低めの変化球で失投ではない。
山中の低めの変化球を引っ張って、切れずにスタンドまで運ぶということは、相当良い打ち方をしている証明になる。

今日スタメン起用された安部も、打った瞬間は本塁打になるかという当たりがフェンス直撃にはなったが、ツーベースですぐさま得点圏に進むと、石原のセンター前タイムリーでさらに追加点。
そして田中が今季第1号のツーランを放ち、昨日の勢いそのままに中押し点を加える。

野村のヤクルト戦では、謎の高援護率が発生するケースが多かったが、この試合に関しては謎ではなく、野村の投球リズムが、攻撃にも良い影響を与えていると考えていい。

6回の守備では、この試合2度目のピンチとなったが、2アウト2、3塁からの山田の三遊間へのライナーを、田中が飛び込んでダイレクトキャッチ。
守る時間が非常に短く、集中できる状況を作り出せたのは、野村の投球の賜物。

8回を簡単に抑え、9回のマウンドにも野村が向う。
思えば、ルーキーイヤーの2012年4月8日のDeNA戦で完封目前の9回のマウンドに上がらなかったことがあったが、それ以降も何度も完封のチャンスを逃してきた。
今回こそはの思いも込め、9回のマウンドに上がった野村は、先頭の坂口には上手く緩急を使ってセンターフライに打ち取るが、川端には0-2と追い込んでから、粘られて四球を与えてしまった。
ボール自体は素晴らしいコースへ投げ込んでおり、川端の方が一枚上手だっただけ。
山田にはアウトローのボール気味のカットボールを、引っ張ってレフト前ヒット。
あのコースを引っ張って、あれだけ球足の速い打球が打てるのは、やや野村の疲れも影響していたように思える。
ただ、甘いボールではなかった。
バレンティンには0-2と追い込み、あとはボール球勝負で良い。
インコースへのシュートで詰まらせ、完封まであと一人。
そして最後の雄平をアウトコースのツーシームでショートゴロに打ち取り、プロ入り初完封を成し遂げた。

今日の投のヒーローは、文句なしに野村。
そして打のヒーローは、あえてアンダースロー対策に一役買った石井打撃コーチの名前を挙げてみたいと思う。





【カープ情報】2016.04.26 広島対ヤクルト 公式戦3回戦 新井2000安打達成、祝砲5発で勝利

2016年4月26日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦3回戦の試合結果

広  島 031 100 411|11
ヤクルト 000 300 000| 3

勝 ジョンソン 3勝2敗
負 成瀬 2勝2敗
S -

【本塁打】エルドレッド7号、8号、鈴木1号、2号、堂林2号、山田8号

新井の2000本安打まであと1本で迎えるこの試合。
もし1打席目に達成してしまったら、勝たないといけないと変にプレッシャーを感じたりしないか、と余計な心配をしてみる。

そう考えると、とにかく自分の投球を貫くことに関しては、黒田と双璧をなすジョンソンが先発。
今季の初勝利を記録したヤクルト相手に、再びの快投を期待したい。

ヤクルト先発成瀬の立ち上がりは、ややコントロールがバラつき気味でボールも高い。
ただ変化球のキレは感じさせ、1番から3番までは芯でとらえることが出来ない。
田中、菊池が内野フライを打ち上げ、丸の当たりは弱い当たりのファーストゴロ。
ただ当たりが弱すぎたため、一塁送球を焦って送球が乱れ内野安打となり、初回から新井に打席が回る。
新井に対してもボール先行となるが、やはり変化球を打ち上げる傾向が続く。
チェンジアップを一塁側へファールとした後、インコースのスライダーを打ち上げて内野フライ。
3つのアウト全てが内野フライに終わった。

しかし、2回もボールが高い投球が続いており、エルドレッドは力負けしなかった。
バックスクリーンに飛び込むホームランで1点を先制する。
すると、鈴木は真ん中のストレートをレフトスタンドへ今季第1号、堂林はアウトコースのチェンジアップをバックスクリーンへ放り込み、三者連続本塁打という、前祝いのような祝砲になった。

これだけお膳立てしてもらって、打たないわけにはいかない。
二打席目に、レフト線へタイムリーツーベースを放ち、2000本安打を達成。
二塁ベース上で、かつてのチームメイトの福地コーチ、そして小窪から花束贈呈をうけ、その間マウンド上で待ってくれている成瀬にも、気遣いの一言をかけるあたりも新井らしい。

カープのムードになっていても、流れをぶった切って乱打戦になるのが神宮でのヤクルト戦。
そうはさせないためにも、ジョンソンには付け入る隙を与えない投球を期待したいが、4回に山田のツーランを浴びてしまう。
際どいコースを攻めていたが、僅かに外れて苦しいカウントとなり、技ありの一撃だった。
インローを狙ったカットボールが、やや真ん中気味に入ってしまい、失投と呼べるボールだった。

前回対戦時も山田に本塁打を打たれており、この試合の残りの打席を気を付けるのはもちろん、ヤクルトの他の打者への影響も気になってきた。

この本塁打の後にも1点を追加され、5対3。
とたんに安全圏のリードではなくなった。

5回から、成瀬に代わってマウンドに上がった秋吉に、タイミングが合わずに三者凡退で抑えられると、続く6回は堂林が執拗な一塁牽制の末、牽制死。
流れが停滞する中で、4回の3失点のみで凌ぎ、それ以上の追加点を許さなかったジョンソンのピッチングが、再びカープに流れを引き寄せた。

2イニングを抑えられていた秋吉に代わり、ペレスがマウンドに上がってきたが、先頭の田中がフルカウントから四球を選んで出塁。
菊池が進塁打狙いの打球で粘っているうちに、アウトコース高めのストレートを右打ちして、一二塁間を破るヒットで、ノーアウト1、2塁。
丸が倒れて、新井に打席が回ると、2001安打目のセンター前ヒットで満塁となる。
エルドレッドは三振に倒れるものの、鈴木のフルカウントから放った打球は、この日二本目の本塁打、しかもグランドスラム。
打った瞬間に分かる特大の当たりで、レフトのバレンティンは打球の行方を追わなかった。
これでようやく試合の流れを決定付けられた。

8回は丸のタイムリー、9回はエルドレッドのこの日二本目の本塁打で、それぞれ1点を追加し、新井の2000安打達成を勝利で飾ることが出来た。

ジョンソンが崩れたのは4回の1イニングだけで、それ以外は立て直したピッチングも見事。
そして5本の本塁打という祝砲も飛び出した試合だったが、2アウトからの三連打での得点や、どこからでも得点できる集中した攻撃も見られた。
その中心にいるのが新井なのだから、ルナとの4番争いは今後どうなるのか、というのも興味が出てきた。

最後になりましたが、2000安打おめでとうございます。

【関連記事】【カープ情報】新井貴浩カープへの復帰に関して







マット・マクブライド捕手の成績

DeNAが2016年の新外国人選手として獲得を目指すと報じられた、マット・マクブライド捕手(30)の成績
(2016年4月28日メジャー昇格報道あり)

188cm、98kg、右投げ右打ち。

大卒でプロ入りして、メジャー昇格は27歳のシーズンとやや遅咲き。
プロ入り以降の3年間は捕手として出場していたが、本格的に野手に転向してから、徐々に打撃面で頭角を現してくる。
3Aでの年間最多本塁打は2013年に記録した15本となっているが、これは48試合での数字で、潜在的な長打力は秘めていると思われる。
ただ、高めも低めも下からすくい上げるバッティングフォームで、ラインドライブ性の打球が多いことから、思ったほど本塁打数が伸びていない。

ボールゾーンの球でもバットに当てることができ、バットコントロールには優れており、三振率は低くなっている。
簡単に空振りをしないことでBB/Kの数字が高めにはなっているが、選球眼に優れて四球を選べるという意味合いとは異なる。

3A通算の三振率が低く、BB/Kの数字が高い選手は、日本で苦戦する傾向があるが、今季であればマット・ヘイグ、ブライアン・ボグセビック、ジャフェット・アマダーあたりが該当する。

野手転向後も、捕手として試合に出場するケースも多く、2013年は捕手としてスタメン出場したのが28試合あり、2016年の今季も6試合先発マスクを被っている。
今季は主に8番、9番を打つことが多いことからわかる通り、打撃の調子は上がっていない。
また最近の試合では2番キャッチャーでスタメン出場している。

2015年は一塁手としての出場が多く、4番を打つことも多かった打者だったが、今季のこの打順の降格と成績を見る限り、度重なる下半身の故障が徐々に影響してきたとも考えられる。
2番手捕手という立場に追いやられており、出世コースからは外れてしまったと言えるかもしれない。

また守備面については、日本ではほぼ捕手として起用されることはないため心配の必要はないと思うが、年間の捕逸数は20個前後とかなり多い。
外野守備については、捕手出身で肩は強い方と思われるが、補殺数はあまり多いとは言えず、守備範囲も広い方ではなく、あまり上手い外野手とは思えない。
一塁守備については、何とか見られる数字が並ぶものの、安心して一塁を任せるというレベルではなさそう。

シーズン前に契約したロマックが28歳のシーズンでメジャー初昇格をしていることや、体格がほぼ同じということで、どうしても比較されやすい状況にあるのは仕方がないところか。



 試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁盗塁死四球三振打率出塁率長打率OPSBB/K三振率
2006(A-)52184501204315216220.272 0.355 0.402 7570.727 0.120
2007(A)1054211193528661038540.283 0.348 0.432 7800.704 0.128
2007(AA)274200000000.571 0.625 0.857 14820.000 0.000
2008(Rk)175019712930650.380 0.483 0.680 11631.200 0.100
2008(A)113912401700550.308 0.386 0.487 8731.000 0.128
2008(A+)176712200600790.179 0.263 0.209 4720.778 0.134
2009(A+)31126511506360011150.405 0.453 0.667 11200.733 0.119
2009(AA)983618929012631118420.247 0.301 0.427 7280.429 0.116
2010(AA)9636110225117640230620.283 0.347 0.499 8460.484 0.172
2010(AAA)311193260411005170.269 0.296 0.420 7160.294 0.143
2011(AA)903279624414553030470.294 0.353 0.520 8730.638 0.144
2011(AAA)12457201300280.156 0.191 0.267 4580.250 0.178
2012(AAA)10843915142610870119470.344 0.365 0.535 9000.404 0.107
2013(AAA)481805917115450011210.328 0.359 0.683 10420.524 0.117
2014(Rk)4138300510310.615 0.688 0.846 15333.000 0.077
2014(AAA)51187571117350112190.305 0.345 0.487 8320.632 0.102
2015(AAA)7830810130112495123410.328 0.380 0.549 9290.561 0.133
2016(AAA)9265011300370.192 0.276 0.385 6610.429 0.269
マイナー通算8603260974266181145751982394220.299 0.352 0.496 8480.566 0.129
AAA通算3371304412108105023353751600.316 0.351 0.529 8800.469 0.123
 試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁盗塁死四球三振打率出塁率長打率OPSBB/K三振率
201231781620211001170.205 0.222 0.308 5300.059 0.218
2014213172026002120.226 0.294 0.484 7780.167 0.387
201520427000000040.167 0.186 0.167 3530.000 0.095
メジャー通算721513040417003330.199 0.228 0.305 5330.091 0.219






【カープ情報】2016.04.24 広島対阪神 公式戦6回戦 新井2000本安打王手、福井はこの日の敗戦をきっかけに昨年の気持ちを思い出してもらいたい

2016年4月24日に行われた、広島対阪神の公式戦6回戦の試合結果

阪神 020 002 200|6
広島 001 000 001|2

勝 能見 2勝2敗
負 福井 1勝1敗
S -

【本塁打】會澤2号、高山2号

新井の2000本安打がマツダスタジアムで達成できるか、という注目の試合。
立ちはだかるのは能見となるが、もう一つプレッシャーと戦わなくてはいけないのが福井。
勝ちゲームで新井の2000本安打を達成するということを過度のプレッシャーに感じるか、チーム全体の雰囲気に乗せられて投げられるかは、福井の成長の度合いを感じるにはいい機会。
そのどちらでもなく、自分の投球に集中できるようだと、それはそれで頼もしい。

福井の立ち上がりは、横田が内野安打で出塁すると、長打のある江越、ゴメスに対してはアウトコースのストレート中心の投球。
変化球の失投を避ける狙いがあるのか、インコースへは投げずに、二者連続三振で無失点で切り抜けた。
球速は140キロ程度で、スピードは出ていないがキレは感じられる。
まず、ホームグラウンドでの試合ということも含め、球場の雰囲気を味方につけた。

そしてカープの初回の攻撃は、能見のスライダーで2つ空振りを取られ追い込まれた田中だったが、右肘付近に当たる死球で先頭打者が出塁した。
じっくり攻めれば、いきなり新井に打順が回るというところだったが、初球を打ってショートゴロ併殺。
新井の打席は2回に持ち越した。

2回の福井は、変化球でカウントを取りに行くケースが増えた。
この回は、後から考えればこれはないな、という仕草があった。
先頭の鳥谷の打球に菊池が追い付いたかに見えたが、グラブに入りきらず内野安打とすると、あからさまにがっかりした表情を福井が見せた。

そして一旦この話題は置いておいて、今成には高めに浮いたカーブをライト線に弾き返されるツーベースで、ノーアウト2、3塁のピンチ。
続く大和の当りは前進守備の田中の正面に飛び、田中がストライク送球で、鳥谷を本塁で刺した。

しかし、今日の福井はやはり変化球が高い。
スプリットは良い高さから落ちているが、カーブが抜け気味に高めに入ってしまい、捉えられるケースが目立つ。

岡崎の犠牲フライでは、丸からの好返球で一旦は本塁タッチアウトの判定が出たが、會澤が捕球出来ていなかったため、本塁生還となり先制を許す。
一旦はアウトという判定が出たということは、少なくともタイミングはアウト。
捕球出来ていれば、アウトだったことになり、記録に残らないエラー。
また、低めに決まったスプリットを高山にレフト前に落とされ2点目を失うが、これは高山が巧く打っただけで気にするボールではない。
しかし、その前の能見に四球を出してしまうのは、やはり反省しないといけない。
會澤の捕球ミス、投手への四球、こういった流れを相手に渡してしまうプレーと投球が出てしまうのは、いい傾向ではない。

5回には、1アウト1塁で、高山に対し高めのカーブを選択し、ツーランを放たれて突き放されるが、これも能見にヒットを打たれた後の初球を捉えられている。

ちょっと失点の仕方が良くなく、通常の試合として考えれば、これでは流れを引き寄せることはできない。

ここで2回のプレーの話に戻る。
プレッシャーを感じながらの試合で、いつもと精神状態が違ったというのは理解できる。
ただ怠慢プレーで、エラーをしたとかいうのではないのは見ていて分かるはず。
そんな一つのプレーで、感情を表してしまうのは、期待している側からすると見ていてがっかりさせられる。
野手との信頼関係は、ファンのサイドからは推し量ることはできない。
菊池ならば捕ってくれると思ったのにな、という感情だったのかもしれないが、結局リズムの悪い自滅に近い投球ということを考えると、これでは野手の援護は無理かなという気になる。

終盤にもストライクボールの判定に不満の表情を見せたこともあり、今日の福井は気持も投球も立て直せなかった。

阪神先発の能見が、淡々と投げ続けているのとは対照的。

打線については、今日は新井の打席に注目が集まるのは仕方のないところで、新井以外の打者の印象が薄い。
そういう見方をしてしまったせいかと思っていたが、見返してみると実にあっさり凡退しているのが分かる。
福井がマウンドを降りた7回まで、ヒットは丸と新井の連打、そして會澤の初球本塁打だけ。

それでも7回表に阪神が2点追加し、さらに1アウト1、3塁の場面、そこまで振ればヒット状態の阪神の各打者という印象の中、ゴメスのセンター前に落ちるのではないかという小フライに、菊池が追い付いて、飛び出したランナーを刺すダブルプレーが出た。
野手は良く集中して守っている。

守ってはいるが、今日の能見はなかなか捉えられない。
序盤から、右打者がアウトコースを引っ張って、レフト方向、左中間方向の打球、そしてショートゴロが非常に多い。
特に右打者のショートゴロは7個。
完全に能見の術中に嵌っている。
ゴロが多いということは、低めに制球されていることの証明ともいえるし、能見の出来が良かったということが言える。

終盤には、戸田と九里の今季初登板の機会がやってきた。
戸田のピッチングは昨年までとあまり変った印象はなかったが、九里はストライク先行のピッチング。
もともと多彩な変化球で緩急を使いながら抑えるタイプの投手だったが、今日のピッチングは変化球も思い切り投げていたように思える。
全力で緩い球を投げるという感じで、リズムも良く今日投げた投手の中では最も印象がいい。

さて、能見が9回のマウンドにも上がり完投を目指してくる。
終盤になって、ようやく右打者が右方向への打球が出るようになったが、8回までで91球と、あまりに序盤が淡白過ぎたため能見の余力は十分。
先頭の田中がヒットを放っても、能見は全く表情を変えない。
そして2アウト2塁で新井まで打席が回り、今日の最後の見どころを迎えた。
その新井は初球のアウトコースのスライダーを捉え、レフト前タイムリーヒットで、2000本安打まであと1本に迫った。

というのが今日の試合のクライマックスになったが、ヒット一本で球場の雰囲気を一変させる新井のオーラにまだまだ助けてもらわないといけない。





【カープ情報】2016.04.23 広島対阪神 公式戦5回戦 乱打戦の翌日は投手戦、黒田が投げ勝つ

2016年4月23日に行われた、広島対阪神の公式戦5回戦の試合結果

阪神 000 000 002|2
広島 001 000 02×|3

勝 黒田 3勝1敗
負 岩貞 1勝1敗
S 中崎 0勝1敗7S

【本塁打】ゴメス7号

失点の続いていた中田とオスカルが登録抹消となり、戸田と九里がリリーフとして一軍登録されてきた。
ロングリリーフ要員が不在だった投手陣にとってバランスが良くなるのはもちろん、1イニングを投げ切ることが出来ないことで登板過多になりつつあったリリーフ陣への負担も考慮した入れ替えとなっている。

九里と戸田の両投手は、ファームで先発起用されており、セットアッパーとしての役割を期待されての昇格ではないように思われる。
となると、7回は今村が最有力候補になってくる。
昨日の大量失点という試合展開で、人数が足りなくなっても、1人当たりのイニング数を増やして、今村、ジャクソン、中崎を使わなかったのは、そういうことだろうと思う。

さて、前回の登板では日本復帰後で最多失点となってしまった黒田が、前日の投手陣の姿を見て、早いイニングでマウンドを降りることを避けようとする意識が高くなっているはず。
そのためには、どうしても対左打者の抑え方が重要となってくる。
トップバッターの高山は言うに及ばず、不調だった鳥谷に当たりが出だしたことで、西岡や黒田に相性の良い今成まで、非常に気を使う打者が続く。

もっとも先日のDeNA戦のジョンソンが相性の悪さ通りの結果が出たように、対チームの相性という面では、黒田の対阪神の相性は悪くない。
前回登板でゴメスの投手強襲の当たりで、ビハインドのままマウンドを降りても、負け投手にはなっていないように、何かしらの作用はある。
黒田が立ち上がりをすんなり抑えて、新井が一打席目にヒットを打つような展開だと、チームが乗っていける要素はある。

その注目の黒田の立ち上がりは、低めへの制球が安定し、特に右打者へのツーシームが効果的に決まっていた。
カウントも取れるし、決め球としても使える。
しっかりと三者凡退で抑え、まずは良いリズムで試合を始めることが出来た。

そうなると、前回12三振を奪われた岩貞を、どう攻略していくかに集中できる。
今日の岩貞の立ち上がりは、ストレートでどんどん押しては来ているが、ストライク先行で苦しいバッティングを強いられるという感じではない。
田中、菊池、丸は一度も空振りをしておらず、バットに当てることができるという優位性が、3番丸のフルカウントからの内野安打を生んだ。
菊池、丸の連打で1アウト1、3塁で新井に打席が回る。
サードゴロに倒れ、本塁を狙った菊池が三本間に挟まれる間に、かく乱する走塁で、最終的に2、3塁と状況が変わる。
エルドレッドはライトフライに打ち取られるが、江越がライトフェンスに手をかけながら捕球する、大きな飛球だった。
初回の岩貞のピッチングは、各打者が前回登板ほどではないと感じたのではないだろうか。

そして2回の黒田のピッチングは、右のゴメスにレフト前ヒットで、課題の左打者鳥谷の前に、右打者の出塁を許したことになる。
状況的には、ピンチを招く可能性が高くなるはずが、その鳥谷は高めの釣り球で空振り三振。
続く西岡にも、インコースギリギリ、アウトコースギリギリのボールの出し入れで、良い当たりをインフィールドに飛ばさせない。
インフィールドに入れようとすれば、詰まったような当たりになるところで、最後は当てただけの高いバウンドのゴロが二塁ベース上に飛ぶ。
菊池が捕って、そのままベースを踏み、一塁転送で4-4-3の併殺打でピンチを作らせなかった。

岩貞に関しては、ストレートを軸にする投球スタイルは変わることはないが、上位打線はストレートについて行けている。
3回に田中がスライダーをうまくレフト線に運ぶツーベースでチャンスを作ると、菊池はアウトコース高めのチェンジアップをセンター前に素直に打ち返すタイムリーで1点先制。
丸はエンドランを仕掛けて三振ゲッツーとなってしまうが、完全なボール球のストレートをカット出来ている。

黒田の投球内容は初回から変化なく、低めのツーシームでゴロを打たせている。
そうかと思えば、ストレート勝負で江越から三振を奪い、前回バックスクリーンへ放り込まれたことを忘れていないかのような意地の投球を見せる。

4回には新井が岩貞のアウトコースのボールに逆らわないバッティングで、ライト前ヒット。
ムードは徐々に盛り上がってきたが、エルドレッドのショートライナーはバットの先で打球が緩く、鈴木のサードライナーはスライダーをしっかり捉えていたが今成の正面、堂林のショートゴロもバットの先ということで、打球の勢いはなかった。

岩貞は、ストレートのキレは戻り切ってはいないものの、スライダー、チェンジアップは低めに決まり始め、変化球中心の組み立てでカープ打線の目先を変えてきた。

黒田も、3回あたりからはどの打者に対しても芯を外した投球が出来ており、会心の当たりは出なくなっている。
投球数も5回で71球と理想的な範囲で、7回は十分投げ切れるペース。

しかし6回1アウトから、高山の当てただけのショートゴロは変則バウンドで打球が死んでいる。
捕球してから一塁送球を焦った田中が、カメラマン席に入る暴投で、1アウト2塁のピンチを迎えてしまう。
ここで大和が粘り、球数を多く放らされてしまったことで、黒田の完投というのは考えられなくなった。
阪神ベンチの考えとしては、黒田をマウンドから降ろし、リリーフ陣から点を奪いに行くというものもあっただろう。
ピンチを切り抜け、無失点で抑えたものの、一応阪神の狙い通りの攻めの形は見えた。

7回も同様で、2アウトから西岡の三遊間のライナーを、堂林が飛び込んだが捕れず内野安打になると、今成もバットに当てることに重きを置いたようなバッティングで粘り、打ち取ったものの7回で116球ということで、黒田は7回無失点でマウンドを降りる。

7回裏の攻撃では、スタメン捕手が石原の試合ではなかなか見られなかった、下位打線でチャンスを作って上位打線に回すという攻撃が見られた。
先頭の堂林がセーフティバントで出塁し、石原の送りバントが決まり、代打小窪が四球を選ぶ。
岩貞の制球が乱れての四球で、さらに田中に対し続投という場面で、追加点を狙う絶好の機会。
しかし、田中は一塁線方向へ高く弾む打球を放ち、そのままであればファールになる打球を背中に受けて、守備妨害でアウトになるという、もったいないプレー。
目を切ってしまったのか、打球の跳ね具合を見誤ったのだと思うが、試合の流れを変えかねないプレーだった。

そしてカープの泣き所でもある終盤の投手リレーとなるが、黒田が7回まで投げ切ったことで、8回ジャクソン、9回中崎の勝利の方程式を投入できる。
信頼度の高い2人の投手リレーとなり、ジャクソンは簡単に三者凡退で抑えた。
先頭打者には代打の板山を起用しており、ルーキーが打てばムードも高まってくるため、思い切った起用に映ったが、今日のところはジャクソンが上回った。

8回裏の攻撃で新井の2本目のヒットが飛び出してから9回の守備を迎えるか、というプレー一つでも雰囲気が変わるところで、まず先頭の丸は、ワンバウンドでドリスの脚に当たる投手強襲ヒットで出塁。
そして新井が打席に向かうが、ドリスのボールは荒れている。
ストライクは1球しか入らず、四球でチャンスは拡大した。
ただ、荒れてはいるが威力はある。
エルドレッドも鈴木も差し込まれて、力のないフライが上がってしまう。

ただ良くあるのが、ノーアウトで得点圏にランナーが進み、2アウトまで漕ぎつけた後に投手が力尽きるというもの。
昨日スタメンで本塁打を放っている松山が代打で登場し、上がり調子ということも相まって、もっとも良い形の選手起用。

今日もレフト方向へ弾き返し、前進守備の高山の頭上を越える2点タイムリーツーベースで、欲しかった追加点が入った。

3点リードの9回のマウンドに中崎が上がり、黒田に対しあれだけ粘りを見せた大和を見逃し三振で1アウト。
江越に対しては、力みがあるのかストレートが大きく外れるケースが増えて、四球を与えてしまう。
ゴメスに対しては、初球が大きく外れるボールとなったことで、ややストライクを取りに行く意識が働いてしまったのか、インコースで詰まらせるつもりのボールが、甘く入ってしまい、レフトスタンドへのツーランを浴びてしまう。

四球でランナーを出してしまったことで、ストライクを取りにいったが故の失点。
一旦気持ちを落ち着かせ、再び攻める気持ちで鳥谷を追いこんで三振を奪い、2アウトまで漕ぎつけた。
西岡に対してもボールが先行してしまったが、低めのカットボールでショートゴロに打ち取り、何とか逃げ切った。
この西岡の打ち取り方は、黒田の投球をそのまま再現したような攻め方で、冷静かつ大胆に投げた結果かと思う。







【カープ情報】2016.04.22 広島対阪神 公式戦4回戦 横山にプロの洗礼、序盤KOで初黒星

2016年4月22日に行われた、広島対阪神の公式戦4回戦の試合結果

阪神 342 020 100|12
広島 401 021 010| 9

勝 メッセンジャー 3勝1敗
負 横山 1勝1敗
S マテオ 0勝1敗5S

【本塁打】鳥谷1号、エルドレッド5号、6号、松山1号

今季初めてメッセンジャーと対戦するカープ打線。
水曜日のDeNA戦で今季初の完封負けを喫しただけに、このタイミングで相性の良い松山をスタメン起用するのは理解できる。
仮にではあるが、ルナが4番を打っていたころに、復調した松山をスタメン起用していたら、7番松山だった可能性が高く、打線の厚みが感じられる。

6番松山、7番安部というスタメンが機能するかどうか、というよりも、ここのところの、2アウトからチャンスを作るが点が入らないという流れを変える必要がある。

そういう心配が出来るか否かは、カープ先発の横山がこれまで通り試合を作る必要がある。
先頭の高山の止めたバットに当たった打球を処理した横山は、一塁へハーフバウンドになる悪送球。
タイミングが微妙だったため内野安打になったが、悔いの残る打球処理には違いない。

高く弾んだ打球だったので仕方ないと割り切れるか、アウトにできた打球だったと引きずるか、ここが勝負の分かれ目になった。
2番の大和には高めに浮いたチェンジアップを、センターオーバーのタイムリーツーベースとされる。
打者が大和ということで、丸も若干前に守っていたという面があるが、いったん前に出て、慌てて頭上の打球の追いかけており、ちょっと拙い守備に見えた。

3番江越にはインローのストレートをレフト前に弾き返され、3連打で2点を失ってしまう。
先頭打者の内野安打からリズムに乗れないまま、4番のゴメスと対峙することになるが抜け球が多く、ちょっと冷静さを失っているようにも見える。
ゴメスにもフルカウントから一二塁間を破られ、まだノーアウト。
鳥谷の犠牲フライで3点目。
軸になるボールがなく、非常に苦しいピッチングとなってしまった。

さてカープの攻撃は、ようやくといっていいと思うが、先頭打者がヒットで出塁。
菊池の当りそこないの打球が内野安打となり、高山のヒットのお返しの形。
丸もヒットで3連打で、新井はフルカントから粘って右中間への同点タイムリーツーベースを放つ。
そしてスタメン起用の安部に勝ち越しタイムリーが出て、初回の3失点を取り返すどころか、逆に1点リードを奪う。

そして2回の横山のピッチングに注目が集まる。
1回はまだ不運な当たりがあったこともあり、立て直せるようだと、意外とスイスイと投げていける可能性もあったが、コントロールがまったく改善されなかった。
得意としているチェンジアップが高めに浮き、ストライクが入らない。
2アウト1、2塁からゴメスに死球を与えたところが、分岐点だった。
勝負にこだわるなら、そこで交代。

ただでさえストライクが入らないことに加え、死球を与えてしまったのでは、勝負に行くことはできない。
ワイルドピッチで同点に追い付かれたことで、心の余裕は全く感じられず、唯一ストライクの入るストレートを投げて、狙い打たれてスリーラン。
まだ続投させるのか、とさえ思える状況で連打を浴び、ようやく投手交代。
正直なところ、試合の勝敗への興味は失われた。
横山の成長のために、鳥谷の本塁打の後、2人の打者に対して投げさせた、という捉え方になると思う。

その後の投手は、ロングリリーフ向きではない中田が出てくる訳だから、展開は推して知るべし。
中田が1回1/3で、オスカルが2イニング、来日初登板のヘーゲンズが2イニング。
その3人が全て失点してしまっている。

中田とオスカルは今まで通りの投球内容ではあったが、勢いが出てしまっていた阪神打線を相手にしていただけに、この試合に関しては評価しにくい。
オスカルは2イニング目に三連打でノーアウト満塁とし、鳥谷にはアウトローのスライダーを良い当たりの犠牲フライを打たれているし、3アウト目はエルドレッドが背中の後ろ側へ切れていくライナーを、勘でグラブを出したら入ったようなファインプレーだった。

ヘーゲンズは、1イニング目は持ち味のゴロを打たせる投球が見事に嵌った。
しかし2イニング目にはゴメスにこの日2つめの死球を与えてしまうと、動揺が見られた。
続く鳥谷の初球は、サインミスのようなワイルドピッチでランナーを進めてしまうと、進塁打と西岡のセンター前に抜けようかというタイムリー内野安打で1失点。
打たせて取るタイプの投手が、無駄にランナーを進めてしまうと、バットに当てられることによる失点のリスクが発生してしまう。
オープン戦でも同じことを感じたが、競った展開でのセットアッパー的な起用は難しい面がある。

打線の方は、エルドレッドの2本塁打、松山の珍しいレフトスタンドへの今季第1号本塁打、新井の2本のタイムリー、田中の猛打賞など見どころも多かった。
4回の1アウト満塁で、丸が初球を打って浅いセンターフライ、新井がメッセンジャーのストレートに合わせただけのセカンドゴロで得点できなかったのが最終的には効いてしまった。
ただ、14安打9得点という結果は決して悪くはない。
丸の調子が戻ることで、再び得点力は上がってくるだろう。

横山は、今日のピッチングを反省し、次回登板に活かすことが出来れば、今日の敗戦も無駄にはならない。





【カープ情報】2016.04.20 広島対DeNA 公式戦5回戦 リリーフ陣総崩れと今季初の完封負け

2016年4月20日に行われた、広島対DeNAの公式戦5回戦の試合結果

広 島 000 000 000| 0
DeNA 120 000 50×|10

勝 モスコーソ 2勝1敗
負 ジョンソン 2勝2敗
S -

【本塁打】ロペス4号、筒香7号

カープ先発のジョンソンが、昨年もっとも相性の悪かったチームはDeNAで、球場は横浜スタジアムだった。
今季はマツダスタジアムでの開幕戦で対戦し、負け投手となっている。
もっともこの試合でのカープの得点はわずか1点で、ルナが負傷欠場した試合を含めて、今季最少得点の試合だった。

打線が援護し、ジョンソンの相性の悪さをカバーできないものだろうか。

そのDeNAは開幕カードのカープ戦で2試合連続ヒットを放ったロマックを一軍登録し、即スタメン起用してきた。
開幕戦ではジョンソンからもヒットを1本打っている。
もっともその2試合以降は、8試合連続ノーヒットで登録を抹消されていた。
守備でもあまりいい動きが出来ていなかっただけに、この隙を突いたプレーを見せてもらいたいところだったが、ジョンソンの立ち上がりを攻められ、このロマックの犠牲フライで1点を先制されてしまう。

前回登板は、初回から150キロを連発し、スライド登板により中7日での登板となったことがいい方に作用したように思えた。
ただこの試合は中5日で、前回と比べるとボールの勢いに差があったように思う。

変則的な日程が続いたことで、開幕からフル回転で投げ続けてきたジョンソンを、中6日で回すタイミングが訪れたと考えるのが妥当。

2回にも追い込んでから、先頭の桑原に2点タイムリーを打たれ、相性の悪さを感じさせる。
今日は全般的にストライクとボールがはっきりとしており、状態が良くない中での6回3失点。
先発としての役目は十分に果たしている。

1つ目の問題は打線の方。
モスコーソとは福山でのオープン戦で対戦があるが、主力野手が欠場していたとはいえ、ほとんどの打者が芯を外された打球しか放てなかった。

開幕からここまで、悪くはないがそこまで良い状態ではないモスコーソに対し、そのオープン戦での投球をそのまま再現されたような抑えられ方で、チャンスらしいチャンスを作ることが出来なかった。
甘いボールは非常に少なく、良い投球をしていたのは間違いないが、昨日も述べたように丸の状態が下降気味なことで、打線の勢いがなくなっている。

2つめの問題は、リリーフ陣の失点の仕方。
6回でマウンドを降りたジョンソンの後を受けたのは、中田。
先頭の桑原の内野安打と、石川のセーフティ気味の送りバントまでは特に問題には思わない。
しかし、1アウト2塁でロマックに対し、勝負に行けていない投球を見せられては、追いかける展開のチームとしては苦しくなる。

ロマックに四球を与え、左の筒香にワンポイントでオスカルをマウンドに送る。
こちらも昨日述べたように、やや持ち味が薄れてきつつある。
筒香にライト前ヒットで満塁とされると、右のロペスに対し今度は永川を投入。
3点ビハインドの展開で、7回に投手を3人も継ぎ込むのはセオリーに反しているように感じてしまう。

もっとも永川の高めのストレートを、ロペスがレフトスタンドへ放り込み、満塁本塁打で勝負が決した。
大量失点でようやくリリーフ陣を継ぎ込むことを諦め、永川が続投し、さらに1点追加されるサンドバッグ状態。
良い状態の時もあるのに、悪い時との差が多きすぎる。
これは永川だけでなく、中田にも言えることで、またオスカルは一度自分の持ち味を思い出す期間が必要かもしれない。

ファームでは、先発調整をしてはいるが、九里、中村恭が出番に飢えているし、岡田は来週からの一軍での先発に向け、状態を上げてきている。
今の一軍のリリーフ陣も立場が保証されているわけではない。

開幕から一度もなかった完封負けを喫したが、7回に大量失点してしまっては、終盤の粘りのある打撃も見ることはできない。
1番打者の出塁の差、不調だった3番と好調だった3番の結果の入れ替わり、あと30cmでスタンドインを逃した5番と満塁本塁打を放った5番、打撃と守備で貢献した試合から一転、満塁で三振そして失策の三塁手など、カープにとって悪い流れがこの試合に関しては来てしまった。

マツダスタジアムに戻っての週末の三連戦。
気持ちだけでもリセットするには、いいタイミングではないだろうか。
丸の打撃は、まだ微調整で調子を取り戻せるレベルであり、中1日の猶予がある本拠地での試合までには、調子を取り戻す時間は取れるのではないかと信じてみる。





【カープ情報】2016.04.19 広島対DeNA 公式戦4回戦 堂林1号本塁打で打線のつながりに光が差し、延長戦を制す

2016年4月19日に行われた、広島対DeNAの公式戦4回戦の試合結果

広 島 010 102 000 002|6
DeNA 001 120 000 000|4

勝 中田 1勝1敗
負 ペトリック 0勝1敗
S 中崎 0勝1敗6S

【本塁打】堂林1号、エルドレッド4号

再度打順を変更して臨むDeNA戦で、一発回答が出れば打線の繋がりについて頭を悩ませる必要がなくなる。

ただ、巨人との2試合で気になっていたが、丸がミスショットをして悔しがる顔を見せる機会が多く、この試合の1打席でも同じような仕草が見られた。
少し調子を落としているのは間違いない。
また、日曜の試合で右手に死球を受けていた新井は、1打席目は当てただけのセカンドゴロに打ち取られるが、スイング自体は痛みを感じさせなかった。

野村の立ち上がりは、とにかく低めへの制球を徹底し、ランナーを出して筒香を迎えても、インコースでバットをへし折った。
投球の内容は良く思えた。

2回のカープの攻撃では、2アウトランナーなしで打席に入った堂林が、フルカウントからレフトスタンド中段へ今季第1号本塁打を放った。
インコースを狙ったボールが甘く入り、真ん中低めに逆球が来たところを捉えた。
今季から重いバットを使用しているということで、オープン戦ではバットを使いこなせていないようなスイングに見えたが、この試合では重さを感じさせない振りだったように思う。
パワーが増して、ようやくバットを使いこなせるようになったのかなと思わせる一撃だった。

さて1点のリードをもらった野村だったが、3回以降に捉まってしまう。
3回2アウトまでは、リズムもよく、何ら問題ない投球を見せていたが、2巡目となった先頭の桑原に対し、真ん中高めにスライダーが行ってしまった。
レフトフェンス直撃のツーベースで得点圏にランナーを背負うと、石川にはアウトコースのシュートをライト前に運ばれて、これがタイムリーとなり同点。

カープは直後の攻撃で、先頭の新井が四球で出塁するものの、エルドレッド、鈴木がやや芯を外されたセンターフライで2アウト。
堂林の右方向へのバッティングは、ライトライナーかと思われたが、ラインドライブ性の当たりだったことでライトも前に突っ込めず、さらに照明も目に入ったためライト前で弾むヒットとなる。
2アウト1、3塁となり、ここで打席に向かう會澤とはまともに勝負しないことも考えられる場面。
際どいコースを攻めてきていたが、ボール気味の低めの変化球をレフト前に運んだ。
打ち取るつもりで投げていないような威力のないボールだったため、打球が完全に死ぬことなく、レフト前にしぶとく抜けていくタイムリーとなり、1点を勝ち越した。

ところが、またその直後の4回裏には3連打で1点勝ち越され、5回表のカープの攻撃で菊池が一塁で牽制死してしまう。
その直後の5回裏には、内野安打にはなってしまったが菊池のファインプレーが飛び出したり、送りバントを2球ファールにさせたにもかかわらず四球を与えてノーアウト満塁のピンチを作ってしまう。
打席には筒香を迎え、攻め方を間違えれば大量失点しかねないケース。
ここで筒香を2球で追い込み、低めのチェンジアップでセカンドゴロに打ち取り、その間の1失点と、続くロペスの犠牲フライで2点と、何とか傷口は浅く済んだ。
6回4失点という結果は、野村の投球スタイルから考えれば、決して悪すぎることもない。
ただ、先制したが追い付かれ、再び勝ち越した直後に追い付かれ、さらに勝ち越し点を与えてしまうというのは、結果はともかく内容が良いとは思えない。

野村の内容がイマイチならば、石田の内容もイマイチ。
同じく勝ち越した直後のイニングで、エルドレッドが真ん中高めに入るスライダーを左中間スタンドへ放り込む本塁打で1点差に迫ると、続く鈴木も初球を捉えてセンターオーバー、フェンス最上段直撃のスリーベースで同点のランナーが三塁に進む。
そして堂林の打席の初球をワイルドピッチで同点に追い付いた。

両先発投手ともに、結果が悪すぎることはないが、点の取られ方はもう一つという状況で、ともに6回でマウンドを降りることになる。
その6回の野村の投球にしても、ノーアウト1塁からの送りバントは小フライとなり、堂林がファインプレーを見せても、次の打者でワイルドピッチをしてしまい、結果的にはランナーを得点圏に送らせてしまっている。
3アウト目もレフトライン際のライナーに、エルドレッドが追い付いて事なきを得たが、どうもピリッとしないままになってしまった。

ここまでは、文字通り互角の勝負となっており、あとはリリーフ勝負へと舞台が移る。

先週はリリーフ陣の出番があまりなく、余力を残しているのはカープの方。
7回はオスカルと永川で無失点。
ただオスカルの方は、開幕直後のような怖いもの知らずでインコースをどんどん突いていた投球とは変わってきている。
捕手との呼吸もあるが、インコースの頻度は減っており、悪く言えばオスカルの個性という面は薄れてきたようにも思える。
良く言えば、プロに慣れてきたとも捉えられるが。

8回は負傷もしくは万全の体調ではないという報道もあったジャクソンが抑えて無失点。
先日巨人の村田にストレートで勝ち越しタイムリーを打たれたことも考慮してか、この試合ではスライダーの割合を増やしていた。

9回は同点の場面ということで、今村が三者凡退で抑えて無失点、さらに10回も今村が抑えて、今日は好リリーフの流れが出来ていた。

9回のカープの攻撃では、抑えの山崎康から、山崎キラーの松山がヒットを放ち、オープン戦から開幕直後の不調期からは、ちょっとずつ上向きになってきた。
ただ勝負手の代走赤松も活かしきれなかったり、またもや鈴木に送りバントを命じて、初球ファール、2球目はキャッチャー前に転がってセカンド封殺でランナーを送れずというシーンもあった。
今日の試合では、それまでに選手を多く使っていたこともあり、鈴木にピンチバンターを起用するケースではなかった。
同点の場面で、1点でもリード出来れば、すぐにでも中崎を投入できる試合展開ということで、今日の作戦自体は当然かと思う。
ただ、先日とは違い、ランナーを天谷に代え、そこまでお膳立てをしても送れないとなれば、次はないかなと判断したように思えた。

11回は中田が抑え、カープが勝つチャンスは12回表の攻撃でリードする以外にない。
DeNAはペトリックを送り込むが、抑え的な起用はもちろんないし、セットアッパー的な役割も担っていない。
追い込むまでは良いコースに投げていても、追い込んでからはストレートはシュート回転でベルトの高さ、変化球は真ん中付近に集まるという感じで、今日のような起用方法では本領を発揮しにくかったのかもしれない。

ともあれ、田中、菊池、丸の三連打で1アウト満塁とお膳立てをして、あとはお任せしましたという感じで、今日4番起用の新井が打席に向かう。
最後まで新井を、というより4番をベンチに下げていなかったという采配が、当たり前のように意味を持ち、期待に応えて勝ち越しタイムリーを放つのだから、これ以上ないムードで最終回を迎えることができる。
菊池の忍者走塁での2点目というのも非常に大きな意味をもった。

12回裏に中崎がマウンドに上がり、きっちり三者凡退で締めて、延長12回の攻防を制した。
ボール先行のピッチングは、1週間ぶりの登板で肩が軽かったということにしておこう。
12回まで戦っておいて、勝つと負けるとでは大違い。

今日の試合では、堂林のサード守備がいい意味で目立っていたということも、ポイントとして挙げておきたい。





【カープ情報】2016.04.17 広島対巨人 公式戦5回戦 ルナ登録抹消で打線をLv.1から育て直し

2016年4月17日に行われた、広島対巨人の公式戦5回戦の試合結果

広島 000 001 000|1
巨人 001 000 01×|2

勝 マシソン 2勝0敗1S
負 ジャクソン 0勝2敗
S 澤村 3勝0敗5S

【本塁打】片岡1号、菊池2号

昨日右足を負傷したルナが登録抹消となり、代わって堂林が一軍登録となった。
左腕の今村相手ということもあり、三塁で即スタメン。
また注目の打順は、4番エルドレッド、5番新井、6番鈴木と素直に一つづつ打順を上げ、7番に會澤、8番に堂林を入れてきた。
エルドレッドがこれまで通りのバッティングができれば、繋がりという点においてはチーム全体で意志が統一できており、どの打者が入っても攻撃のスタイルが変わることはないはず。

先頭の田中は、追い込まれていたこともあり、2球連続でボールくさい球に手を出してファールにし、最後も難しい球を打たされてのセカンドゴロ。
菊池は先に追い込まれながらも、粘った末の三振で、丸はフルカウントから四球を選んだ。
エルドレッドはセカンドフライに倒れ無得点で、ヒットこそ出なかったが、今村に対しよく粘っており、初回だけで24球を投げさせている。
今まで通りの攻撃の形に思えた。

対する福井の立ち上がりは、前回登板では思うようにボールがコントロールできていなかったが、今日の試合でもランナーを出してから、ストレートが浮くケースが目立った。
2アウト2塁から、ギャレットには際どいコースを狙って、無理をせずに四球を与えたが、クルーズには力んでインハイへ抜けたボールが肩口に当たる死球となってしまう。
満塁となり、亀井には良い形でストライクが2球続いたが、勝負球は高めに抜けて、亀井が大根切りに近いバッティングで、右中間へ打球を運ぶ。
逆に高めだったことでやや力負けしたような打球で、鈴木がフェンス際でジャンプして捕球するファインプレーで何とか無失点で切り抜けた。

2回に入ると、今村の投球テンポが良くなり、芯でとらえる打球があまり出ない。
福井もランナーを出さない状況だとストライク先行で良いピッチングができているが、ランナーが出ると苦労している。
昨年の好調を支えていた要因の一つである、カウントを整えたり、勝負球にも使えていたスプリットの精度があまり良くないように思える。

3回にはそのスプリットを片岡にレフトスタンドに運ばれ、1点を先制される。
落差がほとんどなく、半速球の甘い球になってしまっていた。

3回を終わって1点のビハインドとなり、2巡目に入っていく打線が今村を捉えにかかるタイミング。
4回先頭の菊池は、フルカウントからレフト前ヒットを放ち、これがチーム初ヒット。
しかし、丸は初球を打ってファーストゴロで二塁のみアウト。
エルドレッドも初球を打って、強い当たりのサードゴロで、5-4-3のゲッツー。
ノーアウトから菊池がランナーに出て、盗塁をしないにしても、何かするのではないかと相手にプレッシャーをかけたい場面ではあったが、相手が様子を見る間もなく2球で3アウトになったのでは、どうすることも出来ない。

5回を終えて1点ビハインドのままで、しかも菊池の1安打のみ。
反撃の糸口は何になるかと思った矢先、その菊池の本塁打で同点に追い付く。

今村の緩急に翻弄されている部分があり、狙い球が絞り切れていない状況に思え、連打が期待しにくい中での一発。
ただ、決してこの一撃が出ても、さらに攻め立てていく雰囲気が感じられなかったのは、東京ドームでの試合だからか。

7回には、マシソンがマウンドに上がり、先頭の新井はフルカウントの後、右手首に死球を受けてしまう。
口を真一文字に結び、痛みに耐えている姿が印象的。
ルナに続き、新井まで離脱となると、言葉で表すのが難しいくらい厳しい状況になるところだったが、治療を終え一塁ランナーとして戻ってきた。

このランナーを大事にしたいという場面で、新井には代走を送らず、さらにバントが上手いとは言えない鈴木に送りバントを命ずる。
新井への代走については、勝負どころはまだ先という勝負勘に基づく選択で、これが正解とも不正解とも言えない。

ただ、鈴木のバントについては、初球の甘いボールを失敗した時点で、これではバントは無理かなという考えに至らなかったのは、昨シーズンまでの采配と同じ匂いがしてくる。
どうしても送りたいのであれば、端から天谷、上本あたりの選択肢もあった。
この試合では、先発の福井も含め、誰一人選手が交代しておらず、リリーフ陣も今週はジャクソン、中崎が火曜日に登板したのみで余力はある。
オスカル、中田、今村は今週一度も登板がない。

鈴木にピンチバンターで上本、送れれば會澤と、堂林に代打松山で点を奪いに行く姿勢があっても良かった。
鈴木を終盤も残しておきたい、そのためには送りバントもしっかりこなさないとレギュラーは取れないよ、というのが首脳陣の頭の中にあると思うが、個人的にはそもそも鈴木に送りバントを期待していない。

結果的には8回同点の場面でマウンドに上がったジャクソンが、巨人の鈴木の走力、進塁打でピンチを広げ、何が何でも1点を奪いに行く姿勢に屈して1点を勝ち越された。

7回の送りバント失敗、8回の1アウト1塁での強攻策での無得点。
この終盤の攻防が勝敗を分けてしまった。

8回から登板のセットアッパーのジャクソンが失点しての敗戦というのは、残念だが納得のいく選手起用でもある。

ただ打者についてはそうは思えない。
ノーアウト1塁で、送りバントを決めて、後続のキャッチャーと今季初スタメンの打者に後を託す、そういう打者になることを鈴木に望んでいるのか、と問われてどういう答えを返すのか、非常に興味がある。
もちろん會澤のバッティングを軽んじるわけでも、堂林への代打の可能性があることを考えていないわけでもない。

この2連敗は、オープン戦中盤から4番ルナありきの打順を想定し、じっくりと練り上げてきた構想が崩れたことによる、打線の再構築中の身動きが取れない状況での敗戦と捉えられる。
またどうやったら点が取れる打線になるのか、お試し采配という部分も感じられ、再び経験値を貯める作業を行った試合のように思えた。
打者各人は問題ないわけで、これは、あくまで打線のつながりについての話。

ルナの代役、堂林が打てなかったことは想定内。
この点についてはこの試合の勝敗には関係せず、勝負所での勝負の掛け方を思い付かなかった、という敗戦に映った。
昨年型の打順とほぼ同じで、昨年同様打線が繋がらず、ということは、ここまではベンチに関係なくルナが勝手に打順を繋げてくれていたのだなと思い知らされた。





【カープ情報】2016.04.16 広島対巨人 公式戦4回戦 黒田乱調で立て直せず、ルナも負傷途中交代

2016年4月16日に行われた、広島対巨人の公式戦4回戦の試合結果

広島 013 100 000|5
巨人 311 010 00×|6

勝 田原誠 1勝0敗
負 黒田 2勝1敗
S 澤村 3勝0敗4S

【本塁打】村田1号、クルーズ4号

前回登板で負傷交代した黒田が、中6日で先発。
負傷からの回復具合が気になることろだが、ジャクソン、中崎は今週は休養十分。
6回まで投げることができれば、2人で3イニングを抑えるプランも考えられる。

また、今季2度目となる田口との対戦も、前回登板では昨年よりも早く攻略して見せた。
この試合でも、田中、丸がヒットを放ち、1アウト1、3塁というチャンスを作るも、ルナが6-4-3のゲッツーで無得点に終わる。
右打者が引っ張ってもショートへのゴロにしかならないということは、キレがあると思っていい。

そして黒田の立ち上がりは、若干ボールが高い。
抜けるボールもあり、ちょっと思うようなコースに投げ切れていない。
1番の立岡は割と捉えられた当たりのライトライナーで、2番の片岡には軽く合わされてのライト前ヒット。
3番の長野は打ち取ったものの、ギャレットには高めに抜けるボールが多く四球となり、2アウト1、2塁。
5番のクルーズにはインコースへのツーシームで詰まらせたが、これもボールが高く、またクルーズが無理に引っ張らなかったことでライト前に落とされるタイムリーとなる。
6番の亀井に対しても、インコースで詰まらせるが、やはり高い分だけヒットコースに運ばれる。
センター前に落ちる2点タイムリーで、初回に3点を失ってしまった。

2回に入っても、勝負球が高めに入ってしまうケースが目立ち、細かなコントロールもいつもの黒田ではない。
打球が直撃した影響は、無いわけではなかった、という表現になるのだろうか。

2回に田口から石原のタイムリーで1点を返したとは言え、決して良い当たりではなかった。
2回裏にギャレットのタイムリーで1点を追加され、1対4という展開は、かなり不利な状況に追い込まれたことになる。

それでもカープ打線は田口を捉え始めた。
3回に菊池のライト前ヒット、丸が四球でノーアウト1、2塁とし、ルナのタイムリーでまず1点。
エルドレッドは追い込まれてから、キャッチャーの小林が高めの釣り球を要求したのに対し、コントロールミスでエルドレッドの肩口に当たる死球でノーアウト満塁。
ここで新井がレフト前に同点となる2点タイムリーを放つ。

しかし、セカンドランナーだったルナが、三塁を回ったところで後方を確認するような走塁を見せた直後に、右太ももの裏側を押さえてしまう。
そのまま本塁に生還はしたものの、即座に交代となってしまった。
現時点で負傷の度合いは分からないが、直感として肉離れのように思える。
そうなると、ここまでスタメン固定だった1番から6番の打者の中で、軸となっていた4番が離脱となる可能性が高く、好調のカープ打線の流れが変わってしまう恐れが出てきてしまった。

黒田の投球は、今日は修正できる様子がなく、3回裏には高めに浮いたスライダーを、村田にライトスタンドに運ばれ、またもやリードを許す展開になってしまう。

1点を追いかける4回表、3回4失点の田口に代わり小山がマウンドに上がる。
その代わり端、先頭の田中がヒットで出塁するが、4番にはルナに代わって安部が起用されている。
4番にチャンスで打順が回ることを、ベンチは避ける意図があったのは明らかで、1アウト1塁、3番丸の打席で盗塁を仕掛けて盗塁死。
丸、安部が連続四球を選んでいるだけに、動いていなければ、というカープベンチが陥る典型的な失敗の形が出てしまった。
エルドレッドのタイムリーが出たが、一人ランナーを失っていなければ、1点ではなく2点だった可能性もある。

同点に追い付いたが、内容的には不満の残る攻め。

5回裏、黒田の低めのボール球をクルーズにレフトスタンドへ運ばれ、この試合3度目の勝ち越しを許した。

カープの攻撃では、試合途中から4番のルナを欠いてしまう攻撃パターンは、開幕直後に早めに守備固めを多用していたパターンと被る。
ビハインドの状態で、中軸がいないとなると、どうしても流れが滞ってしまう。
ランナーを出しながらもあと一本が出ない形になってしまったのは、この試合については仕方のない面もある。

8回には、1アウト2、3塁から得点できず、ここでも代走の赤松の走力が活きるような選手起用とはならなかった。

9回の攻撃では、丸、安部、エルドレッド、新井、鈴木と続く打順を維持できたのは、ビハインドの展開故。
抑えの澤村相手に、先頭の丸が出塁し、安部が繋いで、エルドレッド、新井に期待するというのが考えられる得点パターンの一つ。 しかし丸は粘った末の空振り三振。
インコースへ153キロのストレートを投げ込まれては、澤村を褒めるしかない。
これで得点パターンの一つが封じられ、あとはエルドレッドの本塁打に頼るしかなくなった。
エルドレッドも本塁打狙いで、タイミングだけで振りに行き、ボール球二つを空振りして追い込まれ、そこからは軽打狙いに切り替えて粘りを見せたものの、レフトライナーでゲームセット。

黒田の復調のため長く引っ張ったという面もあり、次回登板では復調した姿を見せてもらいたい。
横山は調整登板を無難にこなし、次回先発へ向かうことになりそう。
ルナの怪我は、右足の太ももの裏ということで、守備、走塁に大きな影響を与える箇所で、おそらく時間がかかるだろう。
好調打線を支えてきた要因でもある打順の固定が崩れ、明日のスタメンは打順を組み替える必要が出てきた。
5番エルドレッド、6番新井の打順を一つづつ上げるのが現実的と思うが、7番の鈴木を4番に上げるというのも候補の一つ。

首脳陣は頭を悩ます一晩になりそう。





【カープ情報】2016.04.14 広島対中日 公式戦5回戦 ルナ、ドアラの呪い? 4失策をものともしない快勝で4連勝

2016年4月14日に行われた、広島対中日の公式戦5回戦の試合結果

中日 001 000 000| 1
広島 002 431 000|10

勝 ジョンソン 2勝1敗
負 小熊 2勝1敗
S -

【本塁打】丸3号、エルドレッド3号

三連戦の初戦を、野村の好投で勝利し、中止を挟んで迎えるこの試合。
ジョンソンのスライド登板に加え、横山がリリーフ待機、ジャクソン、中崎も一日休養でき、さらに明日は試合がない。
ジョンソンがいつも通りのピッチングが出来さえすれば、リリーフ陣を存分につぎ込むことも不可能ではない。

対する中日先発の小熊とは、今季リリーフでの対戦が1度あるが、2イニングをノーヒットに抑えられている。
カープ打線は2巡目、3巡目で先発投手を捉えるケースも多く、前回の対戦を活かして攻略法を練ってもらいたい。

まずジョンソンの立ち上がりは、素晴らしいボールの連発でかなり調子がよさそう。
初回から際どいコースへ150キロの速球が決まるのは、あまりお目にかかれない。
先頭の大島の打球は高く弾んでセカンドへの内野安打となってしまうが、今日のジョンソンの投球内容であれば、このイニングでそうそうヒットが出る雰囲気はない。
2番の荒木には送りバントもエンドランもファールにさせて、最後は見逃し三振に取り、3番の高橋にも力のないサードファールフライを打たせる。
しかし、ここではルナがカメラマン席のフェンスが気になったのか捕球できず。
それでも高橋から三振を奪い、ビシエドも振り遅れが目立ったが、ここは長打だけは警戒の場面で四球を与える。
きっちり5番のナニータを打ち取って無失点で初回を抑えた。

一方の小熊の立ち上がりは、球速は140キロそこそこながらも、キレがあり重そうな球質。
田中の捉えたようなレフト方向への当たりはあまり伸びなかった。
開幕戦で打ち崩せなかった井納のようなタイプに思えた。
もっとも、コントロールの精度はアバウトで、際どいコースに決まるわけではない。
じっくり攻めていくことでチャンスは生まれそう。

そして好調のジョンソンに落とし穴が待っていた。
状態がいいだけに、失点するとなると失投が長打になるか、エラー絡みかということが考えられるが、ここでは後者、エラーが失点につながった。
3回1アウト2、3塁でビシエドの当たりは三塁線への速いゴロ。
これをルナが上手く反応したが、捕球しきれずに、打者走者を活かしてしまい、1アウト満塁。
5番のナニータのセカンドゴロの間に1点を先制されてしまった。

好投の投手が、エラーをきっかけに失点してしまい、そこからリズムを崩したり、試合の流れが相手に渡ったりというケースは過去何度も見てきた。
あまり良い形での失点とは言えない。

ただ、ここで本塁打が出れば試合の流れを引き寄せられる、という場面で期待に応えて逆転ツーランを放った丸の一撃で、ムードが一変した。
決して甘いボールではなく、1打席目には詰まらされていた低めのストレートを弾き返しており、丸の打撃が上回ったと言える。
1巡目は抑えられていた小熊に対し、きっちり2巡目で捉え始め、点を取られた直後の攻撃で逆転したことで、カープの攻撃が勢い付いた。

ただ逆転した直後の中日の攻撃で、またもルナがボールをこぼしてしまう。
今日のルナはエラーを4つしてしまった訳だが、これは1シーズンに1度どころか、生涯に1度あるかないかというレベルのプレー。
どうやらドアラの呪いにかかってしまったようだ。
後続はジョンソンが落ち着いて打ち取って事なきを得たが、エラーの影響は球数に現れ、6回を投げ終えて95球と、若干多めになってしまった。

試合の方は、4回にエルドレッドの本塁打などで4点を奪い、小熊に落ち着く暇を与えずに一気に攻略した。
中盤以降は、中日投手陣は3連続四球でノーアウト満塁とし、さらに押し出し死球と集中力を欠くことになり、5回を終える時点で勝負は決していた。

最終的に10点を奪った攻撃の中で、特筆すべきは菊池の犠牲フライで挙げた9点目。
かなり浅いライトフライだったが、ライト藤井が照明が目に入ったのか若干体勢を崩しながら捕球した隙を突いて、三塁ランナー天谷がタッチアップ。
送球が逸れて楽々生還を果たした。
天谷は、6回に10点目となる内野ゴロ併殺崩れの打球も放っており、懸命に走って1点をもぎ取った、こういう走塁面の意識の高さも見逃せない。

次回登板は中5日が予想されるジョンソンを、早めに交代させるか否かの境目を球数で決めていたようで、6回で95球となったことで、7回もマウンドに上がるかどうか、それとも7回はランナーを一人でも出せば交代するか、というベンチの動きがあった。
そんな中、7回のマウンドでは全くピンチを作ることなく三者凡退で抑え、7回を投げ終えたのは、ベンチとしては助かる投球だったように思う。

8回からは永川がランナーを一人出しながらも無失点で抑え、9回は江草が簡単に3人で締めて、連勝を4に伸ばした。
先日の阪神戦での9回のマウンドで、今日のようなピッチングを永川には期待していた。
とりあえずこの試合では期待に応えたことで、また次の登板にも繋がることだろう。

ルナは、まあ滅多にこういうことはないだろうと切り替えてもらえばいいのではないかと思う。
とりあえず、ルナが動揺するので、ドアラはマツダスタジアム出禁かなと。





【カープ情報】2016.04.12 広島対中日 公式戦4回戦 野村初回のピンチを1失点で凌ぎ、今季2勝目でチームは首位浮上

2016年4月12日に行われた、広島対中日の公式戦4回戦の試合結果

中日 100 000 000|1
広島 200 001 00×|3

勝 野村 2勝1敗
負 若松 2勝1敗
S 中崎 0勝1敗5S

【本塁打】エルドレッド2号

今季3度目の先発となる野村だが、ここまでは大崩れなく、まとまった投球を見せている。
対する若松とは、前回のナゴヤドームで投げ合って、先制点を貰いながらも中盤に崩れて敗れているだけに、ホームでの再戦になる今回は、リベンジを果たしてもらいたい。

その野村の立ち上がりは、初球、2球目とも低めへ見事な制球を見せたがいずれもボールと判定。
野村の投球スタイルから考えて、あの高さでストライクが取れないと、相当苦労しそうなことが容易に想像できる2球だった。
仕方なくゾーンを挙げて高めを狙ったが、それも外れ、先頭の大島をストレートの四球で歩かせる。

もうどの高さでストライクを取ればいいのか見失ったかのように、低めへの制球が失われ、明らかなボールが増えていく。
完全にリズムを崩してしまった。
2番の荒木にはバスターエンドランでつながれ、3番の高橋にも完全に打ち取った当たりが、セカンド、ショート、センターの真ん中にポトリと落ちてノーアウト満塁。
そしてビシエドにライト前タイムリーを浴びて、1点先制されてしまう。

明らかに甘い球というのはほとんどなく、それで先制されてしまうのだから、いかに初回の入り方が重要なのかよく分かる。

しかし、その後を三振と併殺で凌いで1失点で済んだのは、野村を大いに褒めるポイントとなる。

直後のカープの攻撃では、若松のチェンジアップが高めに浮くシーンが多く見られ、立ち上がりに苦労している様子がある。
田中のレフト前ヒットで出鼻をくじくと、丸の打席では止めたバットに当たったボールが、ショート前に緩やかに転がる内野安打となる。
これで両チームともに、打ち取られた当たりがヒットとなる打者がおり、これが得点に絡んだことで、どちらに流れが傾くかという意味ではまだ試合の方向性が定まらなくなる。
ルナ、エルドレッドのタイムリーで2点を奪ったカープだったが、2回以降は野村、若松ともに調子を取り戻し、投手戦の流れになってきた。

とたんに試合の流れが速くなり、お互いランナーが出ても単発のヒットか四球のみ。
野村にとっては経験ある球場ではあるが、若松にとって慣れない地方球場で1イニングで修正してくるのだから、やはり良い投手には違いない。

若松がチェンジアップを生命線としている投手ならば、今日の野村のチェンジアップもその若松にまったく引けを取らない。
勝負球として選択したチェンジアップが面白いように決まり、初回の1失点以降はほとんどピンチらしいピンチも作らせない。

そうしているうちに、次の1点を先に奪ったのがカープ。
6回裏にエルドレッドのレフトフェンスをギリギリ越える本塁打が飛び出し、リードを広げた。
今日の試合展開では、どちらが次の1点を先に奪うかが、試合の流れを引き寄せることができるポイントだった。

その1点を先に奪い、リードを保ったまま野村は7回まで投げ終えた。
初回の失点は展開のあやで、内容は初回からずっと良かった。
ノーアウト満塁を1失点だけで凌いだ投球は、今日の投のヒーローと言って差し支えない。

これで形は出来た。

8回をジャクソンが3人で抑え、9回の中崎も3人で抑えて、反撃の機会すら与えず逃げ切った。
特に中崎のピッチングは、投球数はわずか5球、時間にして3分ほどで2点差を守った。

これで貯金3となり、巨人、阪神と並んでカープも首位に立った。
ただこの点についてはまだ気にする段階でもないだろう。





【カープ情報】2016.04.10 広島対阪神 公式戦3回戦 福井大荒れ後、立て直して今季初勝利も、最後まで大荒れ

2016年4月10日に行われた、広島対阪神の公式戦3回戦の試合結果

広島 200 051 000|8
阪神 004 000 003|7

勝 福井 1勝0敗
負 藤川 1勝1敗
S 中崎 0勝1敗4S

【本塁打】菊池1号

昨日負傷降板の黒田の状態も、そこまで悪いものではなさそうで一安心。
この阪神との三連戦が始まる前、昨シーズン一度も到達できなかった貯金2を意識する戦いのためには、勝ち越しを狙いたいと思っていたが、とりあえずは三戦目に勝ち越しをかけて戦うことが出来る。

そのマウンドに上がるのは、今季未勝利の福井。
2度の登板で、2本ずつ本塁打を浴びているだけに、本塁打に気を付けるのはもちろんだが、そこだけに気を取られ過ぎてもピッチングが小さくなる。
いつも通りというのが一番か。
またヘイグが発熱、ゴメスが腰痛でスタメンから外れており、当然江越がクリーンアップに入ってくる。
ここまで1番から4番までが線となっていた阪神打線が、1番から4番の並びも代えてきた。
これが上手く嵌って打線として機能するか、好調打者がバラけることでもっと与し易い打線になるかは、対戦してみないと分からない。

対する阪神先発の藤川とは、オープン戦での顔合わせは一度もなく、以前在籍し抑えを務めていた頃に対戦経験があるのは、新井、丸、菊池、會澤、天谷、エルドレッド、松山あたり。
ただ新井以外は、どの打者も1、2打席程度で相性云々はない。
ほぼ初めて対戦する投手という位置づけになるかと思う。

その藤川の立ち上がり、以前のイメージとは違いスライダーなどをカウント球に使ったりと先発投手、という感じのピッチング。
先頭の田中がじっくりと藤川と対峙し四球を選ぶと、菊池が高めに浮いたスライダーをレフトスタンドに放り込む先制ツーラン。
2人で2点を奪って見せた。

そして福井の立ち上がりは、逆に先頭の高山に粘られながらも三振を奪うと、鳥谷には3-0というカウントからレフトフライに打ち取る。
そして好調の江越からも三振を奪い、ややコントロールに苦しみながらも初回を抑えた。

ただ福井は2回に入ってもコントロールが定まらない。
四球を出すほど乱れているわけではないが、キャッチャーの構えの逆にボールが行ってしまうケースが多く、ちょっと組み立てが難しくなってしまっている。
3回には不調の打者にヒットを打たれるという、この三連戦で最もやってはいけない投球が出てしまう。
高山のヒットはともかく、2番の鳥谷にレフト前ヒットを打たれ、分断されていた打線が繋がってしまう。
江越のタイムリーで1点を返され、福留には真ん中高めにスライダーが浮いてしまい、右中間の最深部まで打球を運ばれてしまう。
打った瞬間は本塁打かという当たりだったが、逆風ということもありフェンス手前で丸が追い付いた。
しかし、ちょっと甘いコースが続き過ぎてしまい、今成、西岡、北條の三者連続タイムリーで逆転を許してしまう。
3アウト目の梅野の一二塁間への当りも、菊池のファインプレーで救われたが、ヒット性の当り。

福井は初回から徐々に内容が悪化しており、3回に逆転を許した後も良くなる兆しが見えず、そして何より1番から8番までが繋がる打線を組んだという結果が、阪神のムードを盛り上げてしまった。

4回には1アウトから新井がレフト前ヒットを放ち、レフトの守備の隙を突いて一気にセカンドを陥れる好走塁。
こういったプレーで流れを取り戻したいところだったが、會澤の一二塁間へのライナーを、今日ゴメスに代わってスタメンの今成がファインプレーで掴み取り、タイムリーヒットならず。
全ての流れが阪神に傾いてしまっている。

ここから逆転まで持っていくためには、阪神の流れを一旦止めて、試合を落ち着け直す必要がある。
4回も続投の福井は、鳥谷にストレートの四球を与えると、江越には体勢を崩しながらフラフラと上がった打球がライト前に落ちてしまう。
そして福留には、またもや真ん中高めに浮いたスプリットを右中間へ大飛球を飛ばされ、今度こそ本塁打を覚悟したが、今回は鈴木がフェンス手前で追い付いた。

何とか追加点は凌いだものの、内容的には一杯一杯に思えたが、5回表の先頭打者として打席に立つということは、福井は続投。
先発ローテの柱の一角を任されている以上、簡単に代わることはしないというのも、シーズン序盤の戦い方としては必要ということ。

その福井が倒れた後、カープの反撃が始まった。
田中、菊池の連打で1アウト1、3塁で、打席には丸が向う。
昨日の8回の同点の口火を切ったのと同じ形となるが、昨日の丸はセカンドゴロの間の1点だったのに対し、今日の丸はライト前タイムリーで1点を返す。
さらにルナもレフト前タイムリーで続き、ここまでは同じような形で2点を奪い同点に追い付く。
今日はさらに打線が繋がり、エルドレッドもライト前への2点タイムリーで逆転。
このエルドレッドのタイムリーは、アウトコースのストレートに軽くバットを合わせてのライト前ヒットで、こんな打ち方も出来るんだというきれいなヒット。

逆転したことで、藤川は降板となり高橋聡がマウンドへ上がる。
新井は倒れたものの、鈴木もバットが届くか届かないかギリギリというアウトコースのストレートにバットを投げだすように合わせて、ライト線に落とすタイムリーでリードを3点に広げた。

僅か1イニングの間に明暗が反転し、勝ち投手の権利が転がり込んできた福井としては、ここで無様なピッチングを見せるわけにはいかない。
もっとも、狙ったところにボールはいかないし、抜けるし、逆球は行くしで、決して安心して見ていられる投球ではない。
ただ、絶対に点はやらないという気持ちは伝わってきた。
5回で115球という球数で、交代してもおかしくない状況だったが、6回も続投。
本人の責任感の表れと思っていいのではないだろうか。

6回を投げて、被安打10、2四球で自責点4。
内容はとても良いとは言えないが、結局失点したのは3回のみ。
よく6回まで投げたと評価は出来る結果かなと思う。

今回は野手からの1勝のプレゼントだったと受け止めて、次回は安心して見ていられる投球を期待したい。

さて、福井の後を受けたリリーフ陣は、オスカルと中田で、ピンチを背負いながらも7回を無失点。
どんな形であれ、7回を無失点で凌げれば、後は形が出来上がっている。

8回に登板のジャクソンは、三者凡退で阪神に反撃のきっかけを与えない投球を見せた。
内容的にも文句なし。

9回裏のマウンドには、4点差ということで永川が上がる。
本来はセーブがつかない場面で中崎を送り込まないことは当然の作戦なのだが、昨シーズン辺りから点差が開いていても守護神を投入するシーンが目立っていた。
それだけに、今後の投手起用を占う大事なシーンとなった。

ただ、先頭の江越の緩い当たりのサードゴロを、後ろに下がりながらバウンドを合わせた西川の送球が間に合わず、内野安打となると、福留もライト前ヒットで続いてノーアウト1、2塁。
1点を取られるまでは永川に任せてもいい場面で、まだ慌てる場面でもない。
しかし永川は今成に対し、初球デッドボールでノーアウト満塁となってしまう。

こうなってしまうと中崎を投入するしかない。
前日は文句なしの投球を見せていた永川が1アウトも取れずにマウンドを降りるのだから、投手起用というのは難しい。

1点もやれない状況と登板するのと、3点まで与えてもいいという場面で登板するのでは、明らかに後者の方が気持ちが楽に違いないのだが、ノーアウト満塁でとなると話は変わってくる。
ただ、相手が勢い付いてくる中でも、空気を一変させて抑えるのが守護神というもの。

まずは西岡のライト前タイムリーで1点を返され、なおもノーアウト満塁。
北條の一塁線の当りは、新井が好捕して、内野ゴロの間に1点返され、2点差に迫られるが1つアウトを取れた。
1アウト2、3塁で2点差となり、一打同点の場面。
内野ゴロの間にランナーの生還を許すのも避けたいところで、ここからは三振が欲しい場面で、見事梅野から空振り三振を奪い、2アウト2、3塁まで漕ぎつけた。
しかし、代打の切り札狩野の三遊間への内野安打で1点を追加され、あと1点差まで迫られた。

打順はトップに返り、高山を迎える。
2アウト1、3塁で、中崎が投球モーションに入るタイミングで代走大和を送り、揺さぶりをかけてくる。
今日の中崎の生命線はツーシームのコントロール。
追い込むまではツーシームでアウトコース中心で攻め、追い込んでからはインコース攻めで見逃し三振を奪い、1点差で逃げ切った。

今日の試合で1点差まで迫られたのは、出来れば中崎を温存したかったからで、結果的にはピンチになってから出番が来た中崎が、期待に応えて3点まではOKという逆算で試合を締めたということで良いと思う。

今後のカープは、セーブのつかない場面で、守護神を投入せずに逃げ切る形を作る必要が出てくる。
そのためのテストケースで、かつての守護神で経験豊富な永川を9回裏に投入して見せた。
結果として、永川が期待に応えることはできなかったが、それで負けた訳ではなく、中崎を投入して逃げ切っている。

やはりダメだと中崎を投入していくのか、他の投手を起用してみるのか、それは課題として残ったが、3点まではOKというのがベンチの意思だったと、中崎投入後の3失点(自責点3は永川に記録)はベンチが責任を負うという形ならば納得の勝利かと思える。

昨シーズン1度もたどり着けなかった貯金2になった訳だが、この試合を終えて、そういった余韻に浸る余裕は全くない。





【カープ情報】2016.04.09 広島対阪神 公式戦2回戦 黒田負傷降板も、チーム一丸の逆転勝利、永川勝利投手にふさわしい好リリーフ

2016年4月9日に行われた、広島対阪神の公式戦2回戦の試合結果

広島 000 000 020 4|6
阪神 000 200 000 0|2

勝 永川 1勝0敗
負 榎田 1勝1敗
S -

【本塁打】江越4号

サヨナラ負けから一夜明け、こういう状況で再び試合が始まるのは気分が重い。
ただ、今日の先発は2戦2勝の黒田。
ルーキーの横山が上位打線と下位打線を分断すれば、好調阪神打線と言えどもそうは点が入らないことを示している。
特に昨シーズン、6試合に先発し4勝0敗と阪神キラーぶりを発揮していた黒田だけに、横山を上回るピッチングを期待したい。

また、阪神先発の岩貞を攻略するためには、やはり菊池がスタメン復帰してくれた方が、戦いやすいのは間違いない。
しかし、その岩貞の立ち上がりは、チェンジアップに手を出す打者が非常に多く、特に菊池、ルナの2人の右打者は全くタイミングの合わない空振りをしてしまう。
こういったスイングをしているうちは攻略が難しい。

いつも通り、5回6回あたりを目途にじっくりと攻めていく必要が出てきた。

その試合プランを実現するためには、黒田が少なくとも最少失点で抑えていくのが最低条件となる。
黒田の立ち上がりも、三者凡退でまずは落ち着いた試合展開。

岩貞のチェンジアップが残像として残る隙を突いて、キレのいいストレートで簡単にストライクを取ってくる。
序盤3回は、ほぼ完璧に抑えられた。

チャンスが訪れたのが4回表の攻撃。
チェンジアップの割合が多いことで、ようやくチェンジアップを見極めるケースが増え、ストレートを狙って打つことでルナ、エルドレッドの連打が生まれた。
ただ、岩貞としても力の入れ時と判断したのか、集中力、ボールの勢いを増し、新井、鈴木が連続三振で無得点。

黒田も序盤3回をパーフェクトピッチで抑えていたが、阪神の各打者は狙い球を絞って、狙いが外れればあっさり三振という、餌をまくような凡退の仕方が気にはなっていた。
その仕掛けがうまく機能したのが、4回裏の阪神の攻撃。
先頭の高山が高めのツーシームをバットの先で拾ってライト前に落とすと、2番の江越も高めの変化球を狙い澄ましてバックスクリーンへ放り込むツーランで先制されてしまう。

嫌な流れは負の連鎖を呼び、ゴメスのピッチャー返しが黒田の右足のふくらはぎ付近を直撃。
この打球直撃を受けて黒田は負傷交代となってしまう。
打球の当たり方、マウンドから降りる歩き方を見る限り、回復まで少し長引きそうに思える。

援護をもらった岩貞はさらに調子を上げ、今季カープが対戦した投手の中でもっとも出来がいい。
黒田の降板以降、ちょっと手の打ちようがなくなってきた。

黒田の緊急降板を受けて、今村がリリーフのマウンドに上がり、2イニングを無失点。
オスカルが1イニングを無失点で、失点が続いていた投球から、ようやく立て直しに成功した。

カープのチャンスは7回表。
2アウトから鈴木がレフトフェンス直撃のスリーベースで出塁し、代打の切り札小窪を送るが、今の小窪の調子は良いとは言えない。
初球を打ってどん詰まりの投ゴロで、7回まで無得点のままとなっている。

岩貞続投の8回表、ようやく2アウトからではなく、1アウトからチャンスを作る。
田中、菊池の連打で1アウト1、3塁とし、丸のセカンドゴロの間に1点を返す。
ほとんどのボールがベルトの高さ付近に来ており、空振りする率が極端に減った。
この投球の変化を見逃さなかった。

この1点が試合の流れに大きな影響を与えるのだから、まず1点を返す、というのがいかに重要なことかよく分かる。
投手がセットアッパーの福原に代わると、ルナがレフトオーバーのタイムリーで同点に追い付く。

同点となりリリーフ勝負へと移っていくことになり、カープはジャクソンが8回裏を抑える。

9回表の攻撃では、先頭の新井が四球を選び、代走赤松が完全にモーションを盗んで二盗を決める。
ただあまりバントの巧くない鈴木は、送りバントを上げてしまい、送りバント失敗。
代打の松山はライト前への小飛球を打ち上げるが、ここは福留のファインプレーに阻まれる。
このプレーで、一旦はショートバウンドでの捕球というジャッジが下され、捕球したと見ていた赤松は二塁に帰塁している。
ただ、審判の協議の結果、ジャッジを下した審判とは別の審判が捕球を確認しているという説明で、フライアウトとなる。

実際に捕球しているので、ジャッジそのものはすんなり受け入れられるが、もし捕球出来ていないというジャッジで赤松がスタートを切り、三塁に到達した後、セカンド送球されて、フライアウトでした、ランナーは飛び出しておりフォースアウトです、となった場合はどうなっていたのだろう。
そういう意味での緒方監督の抗議だったように思う。

そういうプレーの後、続くチャンスで會澤の放った前進守備のセンターの後方への飛球を江越が好捕するというプレーもあり、無得点となった9回表。

非常に嫌な流れの中、9回裏のマウンドに上がるのは永川。
先日の一軍初登板では、140キロ中盤のストレートに、往年のフォークの組み合わせで危なげなく抑えていたが、この試合でも文句なしのピッチングで三者凡退。
この永川のピッチングで、再びカープに流れが傾いた。

10回表には、スタメン復帰の菊池がやはり存在感を示したという、この試合2本目の安打で出塁すると、丸の右中間突破のタイムリーツーベースで勝ち越し。
この後は、またもやルナのタイムリーで追加点を奪うと、阪神リリーフ陣は三者連続四球などで一気に崩れた。

黒田が負傷降板し、終盤まで岩貞に手も足も出ず抑えられ、非常に嫌な流れの中、逆転勝利をもぎ取った。
今日は無失点リレー、しかも被安打0という投球を見せたリリーフ陣をはじめ、昨日の投球を引きずらなかった中崎、諦めずに6点を奪った攻撃陣、いや全員がヒーローと言っていい試合ではないかと思う。





【カープ情報】2016.04.08 広島対阪神 公式戦1回戦 中崎サヨナラ打浴びるも、ツキがなかっただけと切り替えてもらいたい

2016年4月8日に行われた、広島対阪神の公式戦1回戦の試合結果

広島 200 000 000|2
阪神 100 000 002|3

勝 高橋 1勝1敗
負 中崎 0勝1敗3S
S -

【本塁打】江越3号

苦手としている能見との今季初対戦を迎えるが、先日の巨人田口同様、今季のカープ打線の状態を図るにはもってこいの相手。
さらに現時点で、セ・リーグで最も勢いに乗っている阪神との対戦で勝ち越しを狙い、カープとしても助走を付けたいタイミング。
というのも、昨シーズンの最多貯金は、開幕カードで2勝1敗スタートした時の1つということで、この貯金1というのも意識しておきたい。
阪神戦で勝ち越せば、貯金は2となり、チームも乗ってくる。

阪神との試合でポイントとなりそうなのが、上位打線と下位打線の分断ということになるのではないか。
1番のルーキー高山から4番のカープキラーの福留までは気を抜けない打線ではあるが、5番のゴメスは本塁打は出ているが率は低く付け入る隙はあり、もう一人のカープキラー鳥谷も調子が上がってきていない。
ある意味、4番までは好調の打者が続くのは先週末に対戦した巨人と似ている部分もある。
巨人戦では、決して完敗と言う状態ではなくても負け越したこともあり、今度はビジターでの対戦ではあるが互角に戦ったうえで勝ち越しを狙ってもらいたい。

そうなると、阪神の不調の打者がカープ戦をきっかけに調子を取り戻すという過去の歴史があるのは気にしていられない。

まずカープのスタメンに菊池の名前がないことに驚いた。
能見に対して、安部をスタメン起用するということは、菊池がスタメンで出られない状態ということは間違いない。
体調不良によるスタメン落ちという発表があったが、先日も鈴木が体調不良でベンチを外れたばかり。
少し残念なスタートとなってしまった。

カープの初回の攻撃では、能見の立ち上がりを捉え、今シーズンでは珍しくファーストストライクを打っていき、結果が出た。
明らかに甘いボールという訳ではなかったが、田中も丸も芯でとらえており、調子の良さは伺える。
丸の右中間突破のタイムリーツーベースと、ルナのレフト前タイムリーで2点を先制。
良い形でリードを奪った。

カープ先発の横山は、際どいコースがボールと判定されるケースが非常に多く、ボール先行のピッチングになってしまったが、全般的なコントロールは何ら問題なく、ストレートの球速もまずまず出ている。
初回に抜けた変化球を捉えられ、江越にソロホームランを浴びてしまったが、大きく崩れるような投球ではなく、コントロールミスというボールは非常に少なかった。

ポイントに挙げていた上位打線と下位打線の分断も、ゴメスが先頭打者となるケースが2度あった訳だが、実際には3番のヘイグ以降をノーヒットに抑えており、横山のピッチング自体は満点に近い。

ただ残念だったのは、2回以降能見から追加点を奪うことが出来なかった打線ということになる。
やはり菊池欠場の穴は大きく、2番に入った安部が繋ぎの役割を果たせなかったことも影響した。

点が入らない展開になったものの、横山の7回、被安打2、1失点というピッチングのおかげで終盤まで1点のリードを保ち、8回ジャクソン、9回中崎というリレーに持ち込める展開になった。

そのジャクソンは8回を三者凡退で切り抜け、9回の中崎へ繋ぐ。
しかし、その中崎は1アウトから福留にレフト前ヒットを打たれてしまう。
完全に詰まらせた当たりで、かなり嫌な出塁を許してしまった。

5番のゴメスに対し、初球、2球目ともアウトコースのストレートでストライク。
そして、3球目もアウトコースのストレートを投じて、センター前ヒットでピンチを広げてしまった。
3球目はボール球にするつもりもあったかもしれないが、同じコース、球種を3つ続けて結果的に打たれてしまったのだから、裏目に出たと言わざるを得ない。

1アウト1、2塁で鳥谷に打席が回り、ここも2球連続ストライク。
しかし追い込みながら、当り損ないのピッチャーゴロが内野安打になってしまい、送球の間に同点に追い付かれる。

そして1アウト1、3塁というサヨナラのピンチで西岡を打席に迎え、やはり2球連続ストライクで追い込む。
が、最後の最後にインコースで詰まらせるボールがど真ん中に行ってしまい、サヨナラタイムリーを右中間へ運ばれてしまう。

打ち取った当たりが2つもヒットになってしまい、ツキのなさは確かにあった。
中崎の責任というにはあまりに酷な結果が出てしまったが、今シーズンの中崎はフォークの割合が非常に少ない。
2ストライクまでの追い込み方は非常に良かっただけに、フォークを見せ球に使うだけでも、もっと楽に打ち取れるのではないかと思う。

とは言え、今日の結果はすぐ忘れて問題ない。
こういう試合も年間1つや2つはある。



【カープ情報】2016.04.06 広島対ヤクルト 公式戦2回戦 ジョンソン今季初勝利

2016年4月6日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦2回戦の試合結果

ヤクルト 000 100 002|3
広  島 330 000 00×|6

勝 ジョンソン 1勝1敗
負 寺田 0勝1敗
S 中崎 0勝0敗3S

【本塁打】山田4号

今季3度目の先発となるジョンソンは、ここまで2試合で自責点2。
四球の多さがやや気になるものの、しっかり試合を作っており、そろそろ今季初勝利のタイミングが近付いてきている。

対するヤクルト先発の寺田は、昨年はプロ入り初登板初先発の試合で、3イニングで4四球1死球と大荒れながらも無失点で抑えている。
今季のファームでは、4イニングで5奪三振、無四球、無失点という投球を見せているが、一軍ではリリーフとして1試合に登板し、打者2人と対戦したのみではあるが、1四球を与えている。

今季のカープの粘りある攻撃であれば、かなり隙を見せてくれるのではないかという期待はある。
加えて昨日のヤクルトリリーフ陣5人のうち、岩橋は負傷交代だったが、その他の4人から得点を奪っており、ジョンソンが7回まで投げ切り、ジャクソン、中崎と繋げるプランが実行できれば、守備面での不安は少なく思える。

さて立ち上がりのジョンソンは、非常にテンポの良い投球で、2~3分で三者凡退で抑えた。

そして初回のカープの攻撃はと言うと、ヤクルト先発の寺田が、課題とされている制球の乱れを修正することが出来なかった。
先頭の田中は、フルカウントから背中の後ろ側を通るような死球で出塁する。
この時点で浮足立っているのでは、と思わざるを得ないところで、菊池には簡単にストライク2つ先行して見せた。
ただ菊池は全く送りバントの仕草を見せておらず、寺田の制球力と球威の面から、簡単に三振することはないだろうと、じっくりと菊池に任せたように思える。
最後はアウトコースへのスライダーを上手くおっつけてライト前ヒットで、ノーアウト1、2塁。

今日の寺田は、菊池に対してストライク先行できたのが珍しいくらい、他の打者に対してはボール先行。
それも明らかなボールが多く、はっきり言って捉まえるのは時間の問題に思えた。
丸はライトオーバーのライナー性の打球を放つが、雄平の好守に阻まれてしまう。
当り自体はかなり強めの打球で、あっさりタイムリーでもおかしくないような打球だった。

そしてこの丸の当たりを見て、寺田はさらに窮屈なピッチングになっていってしまい、これ以降はストライクの割合が極端に減った。
ルナも余裕をもって見逃して四球を選び満塁とすると、エルドレッドはフルカウントまで行ったものの、最後は明らかなボール球で押し出し四球でまず1点先制。
新井もストライクだけにしっかり絞って打ちに行けており、インコースのストレートを無理に引っ張らず、センター方向へ合わせたようなバッティングで、センター前2点タイムリーで追加点を挙げる。

初回に3点を奪っているが、寺田が続投しているうちはまだ得点のチャンスはある。
それくらい寺田の調子は良くは思えない。
実際、2回の攻撃では出塁したランナーが完全にモーションを盗んで盗塁を決めたり、カープの思うような攻撃で得点が奪えている。
ワイルドピッチでの得点もあり、相手の守備側のリズムの悪さも、カープに味方する。

初回の攻防は、ヤクルトの攻撃が3分ほどで、カープの攻撃が25分ほど。
2回の攻防も、ヤクルトの攻撃が5分ほどで、カープの攻撃が25分ほど。

ジョンソンは3回をパーフェクトに抑えるピッチングを見せ、完全に流れを引き寄せた。

4回には山田に本塁打を打たれるものの、6点リードの展開でソロホームラン、それも単発となればジョンソンの投球に影響を与えるものでもない。

ただ一方でカープの攻撃も、4回にチャンスを作ったもののルナのサードライナーで得点を逃して以降は、沈黙してしまう。
もっとも3回あたりから、予報よりも早く雨が降り始め、次第に雨脚が強まってきている。
ヤクルトも寺田を諦め、リリーフを継ぎ込んでくる展開となり、ジョンソンの投球リズムも手伝って、どんどん試合展開が速くなっていた。

2回を終わって1時間が経過していた試合時間が、7回を終わって2時間15分ほどまでペースアップしており、すんなりイニングが進んでいることが分かる。

ジョンソンは完投ペースでの投球を続けていたが、8回裏の攻撃でヒットを打って一塁ランナーとして塁に出ると、2アウト1、3塁で3-2というカウントから自動スタートを切ること3度。
さらにかなり雨脚が強くなり、寒さも厳しくなってくる中で、ランナーとしてグラウンドに立ち続けた時間が長かったことも影響した面もあると思うが、9回に勝負を急いで捉まった。

良い感じに攻めていても打球は野手の間を抜けていき、球数も急に増えて完投ペースが一転して130球近くの球数になってしまった。
2回続いた中5日から、次回登板は中6日が濃厚とは言え、130球オーバーでは影響がないとも限らない。
2点を返されたタイミングも手伝って、たまらず守護神中崎を投入。
前回は中崎は直接関係ないが、リリーフ陣がジョンソンの勝ち星を消してしまった訳で、今日のところは中崎がきっちり抑えて借りを返す順番。
そして期待に応えて中崎が見事な火消しを見せ、新井のファインプレーで締めてヤクルト戦で二連勝を達成。

3回以降にも追加点を奪えていれば、もう少し楽な展開になったのは間違いないところだが、悪天候の影響を考えれば、無事に逃げ切れただけでも御の字としておかないといけない。







【カープ情報】2016.04.05 広島対ヤクルト 公式戦1回戦 ヤクルト戦では野村に謎の高援護率発生で今季初勝利

2016年4月5日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦1回戦の試合結果

ヤクルト 010 001 210| 5
広  島 000 046 11×|12

勝 野村 1勝1敗
負 成瀬 1勝1敗
S -

【本塁打】バレンティン1号、會澤1号、丸2号、新井1号、山田3号

打撃内容の良くなかった野間がファーム降格となり、鈴木が一軍登録されてきた。
左の成瀬相手と言うことで、いきなりのスタメン起用となったが、これまで右の代打が実質小窪一人のみというバランスを考えると、もう一人右打ちの野手が欲しかったのも事実。
もちろん、打率.000の下水流のバッティングには期待できないし、その小窪の調子自体も良いとは言えない。

また、カープ先発の野村は、プロ入り以降ヤクルト戦では11勝8敗と言う数字を残しているが、抑えるときはそこそこ抑え、打たれるときは滅多打ち、それでも何故か打ち合いになって結果的には勝っている、という試合も多い。
そう考えれば、すんなり抑えればかなり勝機は高いように思えるが、シーズンが変わってどう出るだろうか。

野村の投球は、立ち上がりはストライク先行で、しかも際どいコースに決まっており、調子は良さそうに見える。
2回にバレンティンにライトスタンドに運ばれるソロホームランで先制されるが、失投でも甘いボールでもなかった。
快心の当たりではない打球がスタンドに届くのは、さすがバレンティンといったところで、あのボールを打たれたというのは、野村にとってダメージの残る打たれ方ではないように思う。
直後の西浦のライトフライを、一軍復帰の鈴木が好捕したこともあり、1点のみで追加点を許さなかった所にも、ダメージの少なさを感じる。

一方カープの攻撃は、成瀬のテンポの良いストライク先行の投球に苦労する。
決して厳しいコースにどんどん投げ込んできているわけではないが、どうも芯を外されたり、詰まらされたりしてしまう。
4回までは、打者12人で抑えられ、出塁は四球の1つだけというノーヒットピッチング。
それでも4回で56球なのだから、抑えている割には球数が多くなっている。

ということは、今季のカープの攻撃の特徴でもある、粘りのある攻撃が実を結ぶタイミングが近付いているとも言える。

5回表の守備で、2アウト二塁で畠山のレフト前ヒットで本塁を狙った山田を、レフトのエルドレッドが好返球で刺したプレーでリズムをつかむ。
実際にはコリジョンルールのビデオ判定で相当時間が空いていたのだが、まあ流れの良さに繋がっているのは間違いない。

そして5回裏1アウトから、そのエルドレッドがチーム初ヒットを放つと、途端に打線がつながり新井、鈴木の連打で満塁とすると、會澤がレフトスタンド上段へ満塁本塁打を放ち逆転する。

思えば先日の中日戦で、5-0から高橋周の満塁打で逆転された試合があったが、こちらの攻撃で逆転満塁本塁打が見られると、ここまで破壊力の大きな攻撃なのかと実感する。

ただ直後の6回表のヤクルトの攻撃において、四球絡みで1点を失ったことで、試合の流れはまだ完全にカープに来たとは言えなかった。

完全に試合の流れを掴んだのが6回裏の攻撃。
丸のソロホームランに続き、新井のスリーランで完全に勢いが付いた。

試合の行方は決したと言えるが、問題はカープの継投策。
8点のリードを奪って、7回のマウンドに上がったのはオスカル。
多くの場面で強気にインコースを突いていた投手が、山田に対してアウトコース中心の配球となっており、ちょっと持ち味をなくしつつあるのは心配。
アウトコースの高めに入ったチェンジアップを完ぺきに捉えられての本塁打。
さらにはことごとく右打者に捉えられ、ルナのこの日2つめのエラーでもう1失点。

これだけの大量リードの展開で、オスカル、中田、今村と繋ぎ、この3人で7回と8回を担った。
そして7回に2失点、8回に1失点という結果が出てしまった。
開幕時は、この3人が勝利の方程式の一角、7回を任される算段だったが、どんどん攻めていける状況でも、失点が続いているのは、投げることで経験を積んで乗り越えるか、傷口が浅いうちに再調整しておくかは常に考えておかないといけない。

まあ、それでも今日の試合の大勢をひっくり返すほどの試合展開ではなく、最後は久々の一軍登板となる永川が締めて逃げ切った。
代走から守備固めに入った天谷、西川はそれぞれ死球とタイムリーヒットと、先日までの守備固めとして起用されていた野間の開幕からのノーヒット、出塁率.000をあっさり超えて見せた。
野間をディスるということではなく、選手起用の巡り合わせの悪さをこうもあっさりひっくり返してくれると、流れというのは大事なのだと実感させられる。

終わってみれば、やはりヤクルト戦に登板する野村には謎なほどの援護射撃が見られる。
是非とも明日先発のジョンソンにも援護射撃を期待したい。







【カープ情報】2016.04.03 広島対巨人 公式戦3回戦 福井粘りの投球も勝ち投手になれず「そういうの要らないんで」状態での敗戦

2016年4月3日に行われた、広島対巨人の公式戦3回戦の試合結果

巨人 010 200 000 001|4
広島 000 020 010 000|3

勝 澤村 3勝0敗3S
負 ジャクソン 0勝1敗
S 土田 0勝0敗1S

【本塁打】ギャレット4号、坂本1号

昨日の黒田の完封勝利は、登板と失点が続いていたリリーフ陣に休養を与える意味もあったのは明らかで、言葉だけでなく行動で示した黒田の投球を見て、リリーフ陣が意気に感じないはずはない。
今日の試合では、勝利の方程式の完成を目指しての試合運びも期待したいところ。

まず先発福井の投球は、球威もあるし、コントロールもまずまずで、調子自体は悪くない。
ただちょっとボールが高めに入るケースは目立つ。
その失投というまではいなかい高めのボールを、ギャレットと坂本に狙い打たれ、長打攻勢で3点を失ってしまう。
ただ、ストライク先行の投球はできているし、リズムが悪いわけでもない。
ちょっと巡り合わせというものが悪いのかなと思うが、相手に先制を許しているというところだけは、一発長打がある打者に対し、甘めに行ってしまうという不注意とも言える。

一方で、カープ打線は、巨人先発の今村をなかなか捉えきれない。
ランナーは出すものの、あと一本が出ないという攻撃で、さらには2回の裏、1アウト1、3塁で打席に入った福井が、セーフティスクイズを空振りした際に、三塁ランナー天谷がスタートを切りかけて牽制死してしまう。
これは天谷だけに原因のあるプレーではないが、三塁ランナーが返らなくても、一塁ランナーの送りバントという面を考えれば、絶対に好スタートを切らないといけないという状況ではなかったように思う。

ただ、今季のカープ打線は序盤に点が取れなくても、先発投手に対し粘りを見せ、中盤に入る当たりに捉まえにかかることができている。

この試合でも、5回の裏に2アウトから連続四死球でもらったチャンスに、丸が左中間フェンス直撃のタイムリースリーベースで2点を返す。
ここで今村が降板となり、田原がマウンドに上がる。
ルナが四球を選びチャンスが続くと、エルドレッドは初球を叩いて左中間への大きなフライを放つ。
あと2メートルほどでフェンスオーバーという打球だったが、ボールはセンター立岡のグラブに収まった。
2点どまりであと1点届かなかった。

その後は、お互いにランナーを出しながらも得点には至らず、福井は1点差に迫ったことで行けるところまで投げることになる。
そして8回には自身の送りバント処理のミスで、ノーアウト2、3塁のピンチを背負う。
ここでのエラー絡みの失点は、勝負の行方が決してしまうことになり、さらにこの三連戦で絶好調の坂本を打席に迎える。
絶体絶命のピンチの場面で、福井は坂本に対し抜け球が真ん中に入ってしまう。
僅かにタイミングがずれ、ジャストミートしなかったため浅めのレフトフライになり、タッチアップは出来なかったが、少しヒヤッとするボールだった。
結果的には一人のランナーも返さなかったため、事なきを得た。

ただ、福井に関しては、良い投球をしながらも一発に泣き勝ち投手になれないという投球が続き、はっきり言えば「そういうの要らないんで」という状況。
昨シーズン一段上のステージに進んだ投手だからこそ、勝って欲しいという思いが強い。

ともあれ最大のピンチをしのぎ、その裏の攻撃を迎える。
1アウトから新井がヒットで出塁すると、代走に野間を起用。
この起用が当たり、會澤のレフト線へのツーベースで一気に本塁を陥れた。

この代走起用は当たったが、野間はその後に打席が回ってくるとなると、今シーズンノーヒットの打撃内容が打線に影響を与えてくる。
できれば野間に打席が回らないうちに勝負を決めたいところであったが、両チームのリリーフ勝負へ舞台が移り、ともに無失点リレーで応える。
中崎は2イニング目にはボール先行でかなりきわどい場面を迎え、2アウト満塁で3-0というカウントから何とかクルーズから三振を奪った。

中崎が2イニング、ジャクソンが2イニングを抑えて得点を許さない目論見があったが、ジャクソンは2イニング目に力尽きた。
今週2度目の回跨ぎでの投球で、それがこの試合に影響したとは考えにくいが、結果として延長戦で勝ち越しを許してしまったのは、切り替えるしかない。

代走に出た後は、きっちりと野間は2打席凡退で、最後の打者にもなった。
もちろん総力戦で代打に出せる野手は残っていないに等しいため、仕方のない部分はある。
ただ甘いストレートを2球続けて振り遅れての三塁側へのファールを打ち上げるあたり、調子が良いようには思えない。
それゆえの守備固め、代走専門という立場なのだろう。
その打者に打席が回る流れの悪さを何とか断ち切らないといけない。

これは下水流にも言える。
今日も8回の勝ち越し機に、ひたすら振りまわしての三振で、自分のタイミングでスイングをさせてもらえていない。
外野に2人もノーヒット組がいるのは、戦術面で難しいと言わざるを得ない。

この巨人との三連戦は、1勝2敗と負け越した。
現時点でもっとも調子のいいチームとの対戦ではあったが、ほぼ互角の試合は出来ており、負け越しという結果はチームとしての流れの差が出ただけ。

打線はまだ好調は保たれているように思えるし、一たび投打がかみ合えば、連勝出来るチーム状況にあるのではないかと思う。





【カープ情報】2016.04.02 広島対巨人 公式戦2回戦 黒田完封勝利

2016年4月2日に行われた、広島対巨人の公式戦2回戦の試合結果

巨人 000 000 000|0
広島 001 101 00×|3

勝 黒田 2勝0敗
負 田口 0勝1敗
S -

【本塁打】丸1号、エルドレッド1号

巨人先発の田口は、昨年の対戦では立ち上がりから5回あたりまで、キレのいいスライダーに苦労し、中盤から終盤にかけてやや疲れが見え始めたタイミングでようやく得点を挙げることができていた。
そう考えれば、この田口に対し昨年と同じような得点パターンであれば、打線は昨年通り。
もし早いイニングからでも捉まえることができれば、昨年以上の打線の可能性もある、とも言える。
ある意味バロメータ的な投手との対戦となったと考えられる。

また、終盤の守備固めで出場している野間に打席が回ることが多く、何となく選手起用が巧く嵌っていないことから、守備固めとして下水流を出場させてはどうかと思っていたが、なぜか今日はスタメンとなっている。
もちろん左の田口に対し、右の下水流を選択したというのが理由には違いないが、下水流のバッティングは常にレフトスタンドへ放り込むようなスイングを繰り返している。
右打者の懐へ食い込んでくる田口のスライダーを右打者が引っ張るのみでは、良い当たりはファールになるし、あとは詰まらされるイメージしか湧かず、ヒットは期待しにくい。

その田口は、先頭の田中には高く入ったスライダーをセンター前に運ぶヒットで出塁するが、右の菊池にはインローのスライダーで空振り三振を奪い、やはり右打者と言えどスライダーは厄介なボール。
調子自体は良さそうで、丸が詰まらされてのセカンドゴロゲッツーでチャンスを広げることが出来なかった。

一方の黒田のピッチングは、ほとんどのボールがコースギリギリに決まり、大げさに言えばちょっと目を離した隙に三者凡退に抑えてベンチに帰ってきているというくらい、何ら不安を感じさせるような投球ではなかった。

黒田がリズムよく投球すれば、田口も釣られて小気味のいい投球で応える。
3回には、先頭の下水流が外側のスライダーをひっかけてサードゴロに打ち取られ、石原も簡単に追い込んでくる。
決してタイミングが合っていなかった打席だったが、何球か粘っているうちに、インコースのスライダーが食い込み過ぎて死球となる。
このもらったチャンスで黒田が送りバントを決め、1打席目でヒットを打っている田中が、今度はストレートを捉え、ライト前タイムリーで1点を先制。
おそらくスライダーのサインに首を振り、田口がストレート勝負を選択したのは、この試合のターニングポイントだった。
何はともあれ、早いイニングで田口から先制点を奪い、4回には丸がスライダーをライトスタンドへ運ぶ今季1号本塁打で追加点を奪い、6回にはエルドレッドがアウトローのチェンジアップをすくい上げてのレフトポール際への、こちらも今季第1号本塁打で3点目。

昨シーズン、田口から奪った得点は2点、安打は5本が最多で、今日の試合では6安打で3点を奪って見せた。
これならば、少なくとも昨シーズンより打線が悪くなっているということはないと言えるだろう。

さてその3点のリードを黒田が、スイスイと投げて守っていく。
ピンチらしいピンチもほとんどなく、ここ最近苦労している7回の守備が終わったのは、試合開始からわずか1時間50分足らず。

8回こそ、先頭から2者連続でヒットを打たれてピンチを背負うものの、十分に余力を残していたため、このタイミングで送りバントも許さない、所謂一段ギアを上げたピッチングに変わる。
送りバント失敗の後は、代打片岡をセカンドゴロゲッツーで、難なくピンチをしのいで見せた。

さて8回を投げ終えて108球となっているが、9回のマウンドにも黒田が上がる。
そして、2アウトからサード西川のファインプレーと紙一重のプレーで出塁を許してしまったが、守護神に後を託さず自分でマウンドに上がった以上、抑えきるんだという気持ちを見せて完封勝利を達成した。
昨シーズンは、東京ドームの試合で完封勝利目前の9回のマウンドで、逆転サヨナラ負けを喫してしまったが、本人にはそんな気持ちはなかったと思うが、見事にリベンジを果たした。

今日は守備固めの件については特に言うことはない。
これだけ先発投手が安定感抜群の投球を見せてくれていれば、起用も、想定もしやすいはず。





【カープ情報】2016.04.01 広島対巨人 公式戦1回戦 お互いの守護神が失点し、ミスの多い試合を落とす

2016年4月1日に行われた、広島対巨人の公式戦1回戦の試合結果

巨人 100 000 201 2|6
広島 210 000 001 0|4

勝 澤村 2勝0敗3S
負 今村 0勝1敗
S 利根 0勝0敗1S

【本塁打】ルナ1号

開幕から2カードが終わり、ここまで6試合で先発が試合を作れなかった試合はない。
プロ入り初先発となる岡田は、立ち上がりの悪さを克服するために調整法を変更するということだが、これは野村も同じ調整法で臨み結果を出しており、助言を行ったのが黒田だった。
まずまずの結果を残している先発陣の流れに乗って、好投を期待したい。

その初回の岡田の投球は、先頭の長野にヒットを打たれ、出鼻をくじかれる。
坂本に初球を打たれて、左中間を突破するタイムリースリーベースで先制されると、そこからかなりリズムの悪い投球となってしまう。
ストライクを取るのに苦労している感じが伝わってくる。
ギャレットはショートゴロに打ち取って本塁タッチアウトで2アウト一塁となり、楽に投げられるきっかけになるかと思いきや、クルーズに繋がれ、亀井にもカウントを悪くする投球となってしまう。
よく1失点で済んだなというのが正直な感想。

ところが1回裏には、ルナの今季第1号となるツーランが飛び出し、逆転する。
高木勇も逆球や抜け球が多く、こちらも本調子ではなく、不安定な投球を見せている。

両チームとも打線が好調だけに、打ち合いも考えられる展開になってきた。
2回には、高木勇のボークで1点追加し、少なくとも調子が良いとは言えないだけに、どんどん追加点を奪っていきたい。

岡田は3回に入ってもコントロールが定まらず、とても長いイニングを投げ抜くのは難しい投球内容。
ギャレットに力勝負を挑んで、詰まらせるのだからボール一つ一つは問題ない。
あとは楽にストライクが取れるようになれば、信頼度も上がってくる。

そうかと思えば、4回から6回は、わずか1安打に抑え、四球も出していない。
投球内容が変化したわけでもなく、逆球はあるし、ボール先行の投球のままではある。
序盤は140キロ後半のストレートが投げられていたが、5回以降は140キロ前後が精一杯と球速が落ちていた。

とは言え、よく粘ったとも取れるし、プロ入り初先発として見れば、随所にプロで通用する投球も見せてくれた。
惜しかったのは7回表、2アウトまで漕ぎ付けながら、ギャレットにタイムリーを浴びて投手交代になった場面。
昨日の継投ミスがあったため、1点リードの場面でジャクソンを投入。
狙い通りクルーズをサードゴロに打ち取ったものの、ルナが弾いてしまいタイムリーエラーで同点に追い付かれる。

最善の策を採ったつもりで、結果が付いてこないのは、流れの悪さと相手の勢いの成せる技。
その要因の一つは何かと言えば、不安定な投球を見せていた高木勇を攻め切れなかった点にある。

今日の打線は、それぞれ良い内容のバッティングは見せていたが、ここで一本出ていれば、という場面で高木勇に踏ん張られた。
3回裏の1アウト1、3塁からのゲッツー。
5回裏のノーアウト三塁で無得点。
投手が代わってからも、7回裏のノーアウト1、2塁からの走塁死とどうもチグハグ。

巨人の守備もエラーが多く、カープもお付き合いしたかのような、変な試合展開。

9回には両チームの守護神、澤村と中崎が揃って失点するという珍しいシーンもあった。
中崎の場合は、当り損ねの内野ゴロの間、澤村の場合は田中が三塁打を放ち、三塁送球が田中に当ってベンチに入る間に生還するという得点の形。

10回に今村が2失点して勝負が決してしまった訳だが、これで勝ちパターンの7回に投入すると考えられている、オスカル、中田、今村が昨日今日で揃って失点してしまっている。
エラーとは言えジャクソンもランナーを帰してしまっているし、中崎も内野ゴロの間とは言え失点している。
ある意味、悪い面が出尽くしたような試合になってしまった。

また巡り合わせの関係でしかないが、終盤の守備固めで出場している野間に打順が回ったケースが5試合連続となった。
しかもその5試合のうち、ビハインドで打席に立ったのが3度あり、巧く選手起用が回っていない。
単なるゲン担ぎかもしれないが、野間以外の一軍メンバーで唯一外野の守備固めで起用できる下水流で、流れを変えてみる非科学的な起用に頼りたくもなる。

お互いの守護神が失点し、エラーや走塁死、ボークによる失点など、悪い見本のような試合を敗戦で終え、これで気持ちが切り替わることを期待したい。





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