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【カープ情報】2015.09.29 広島対ヤクルト 公式戦24回戦 中崎の回跨ぎセーブ、この手があったか

2015年9月29日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦24回戦の試合結果

広  島 000 030 010|4
ヤクルト 001 000 100|2

勝 野村 5勝8敗
負 舘山 6勝3敗
S 中崎 0勝6敗28S

【本塁打】丸19号、エルドレッド18号

ヤクルトにとっては、勝つか引き分けで優勝が決まる試合。
前回登板で無失点投球をされた舘山が先発のマウンドに上がり、必勝態勢には違いない。

対する野村は、今季ヤクルトに対し1戦1勝で、通算成績でも19試合で10勝8敗、防御率3.61、WHIP1.36、与四球率3.30、奪三振率5.98という成績。
数字だけ見れば、とても抑えられているとは言えないのだが、19試合中18試合も勝敗の責任投手となっており、ヤクルト戦に関しては勝ち運があるのでは、という期待感はある。

もっともそれだけ打たれていて勝ちがつくということは、援護がないといけない訳で、前回2安打に抑えられた舘山相手に、打点を稼げる打者を外すタブーは冒さなかった。
ただ、3番松山に関しては、9月に入ってからは、代打でわずか1安打しか放っておらず、スタメン起用の6試合はすべてノーヒット。
月間打率は.037(27打数1安打)と壊滅的。
3番起用でいいのかという疑問は残るスタメン。

まずは舘山の立ち上がりを見ると、少し力みがあるのか、抜けるボールがいつもよりは多い印象。
丸に対しては文句なしの投球だったが、菊池のレフトフライはスライダーが抜け、松山に対しては四球を与えるが、松山が2つもボール球を振って助けた上での四球。
エルドレッドに対してもボール先行となったことで、少し置きに来たかなというボールもあり、こういう窮屈な投球をしてくれればチャンスがない訳でもない。
エルドレッドも四球でランナーを貯めたが、新井はスライダーの抜け球をミスショットしてレフトフライで得点ならず。
ボールの切れ自体はあるため捉えられなかったが、1回で25球を放らせており、徐々に攻撃の機会を伺っていきたい。

そして、野村の立ち上がりはと言うと、調子はまずまずでコントロールの間違いも少ない。
その中で、今日のポイントとなりそうなのは、ヤクルト打線相手でも逃げるようなボールを投げていないこと。
以前の対戦でも、山田に対しストレートでファールを打たせてカウントを稼ぐ投球を見せており、早めに追い込むことが出来れば、いかにヤクルト打線といえどヒットの出る可能性は低くなる。

両チームとも無得点で試合が始まり、初回の内容からは舘山の方が付け入る隙がありそうに見えた。

2回に入っても、舘山のコントロールはまだ纏まりを見せない。
先頭の田中のヒット、安部のエンドランが進塁打となり、石原四球、野村送りバントで2アウト2、3塁となる。
丸が四球で繋いで2アウト満塁。
ここでヤクルトの内野陣がマウンドに集まり、少し配球に変化が出た。
抜けるスライダーは見せ球にして、シュートとフォークを中心に組み立て、菊池のタイミングを外しにかかる。
菊池も3-2というカウントまで、何球も粘ったものの、最後はショートゴロで無得点。
ここで1点でも入っていれば、流れがつかめそうなイニングだっただけに残念の一言。

それでも2イニングで、舘山の球数は56球となり、守りの時間が長くなれば、ヤクルトの攻撃リズムを崩すことにもつながる。
しかし、安部の守備が自分で自分の首を絞めることになる。
先頭のバレンティンを見逃し三振に打ち取って、雄平も当てただけのサードゴロ。
これを待って取って、内野安打にしてしまう。
最後はバウンドが変わっていたのは間違いないが、あれだけゆっくり捕球して一塁に間に合わないのでは、投手はがっくりしてしまう。
この実質エラーのようなプレーを引きずることなく、野村は次打者の今浪をセカンドゲッツーに仕留め、ここは安部を救って見せた。

3回の舘山は、前のイニングの菊池の打席で立ち直るきっかけを掴みかけており、松山、エルドレッドを簡単に打ち取り、新井はじっくりと自分の打てるコースを呼び込んで、右中間に打球を放つも、いい当たりのセンターフライで、初めて3者凡退に打ち取られた。

流れが変わるのはこういうタイミングで訪れる。
野村は1アウトから舘山にセンター前ヒットを打たれ、上田にはうまく攻めてセンターフライに打ち取るものの、川端にはアウトコースのスライダーを片手で拾われてレフト前ヒット、山田にはさすがにまともに勝負には行けず、カウントを悪くし、コースギリギリを狙ったアウトコースのシュートが、若干内に入ったところをライト前に運ばれ、タイムリーとなり1点を先制されてしまった。
しかし、続くピンチで畠山を打席に迎え、ライト前へ抜けようかという打球は、新井が飛びついてファインプレーで追加点を防いだ。

さて、立ち直りの兆しを見せているとはいえ、舘山が長いイニングを投げるのは無理そうで、継投策に入る前に少なくとも同点に追いついておきたい。
4回表の攻撃では、2アウトから石原がサードゴロエラーで出塁し、野村の打席となるが、まずまずの投球を見せていたことで、そのまま野村が打席に向かい、三振で3アウト。

好投しているため、当然続投となるのだが、負ける試合、流れが悪い試合というのは、このタイミングで追加点を奪われるもの。
4回裏を無失点で抑えれば試合の流れを渡すことを防ぐことになるが、失点してしまうとヤクルトの流れになってしまう。
特に優勝が決まるという試合で、一旦流れを渡してしまうと、取り戻すことは不可能。
それだけに絶対に無失点で抑える必要がある。

4回裏の先頭打者バレンティンの緩い当りのサードゴロに対し、やはり前への動きが物足りない安部。
バレンティンの脚力を頭に入れての守備とは思いたいが、追加点を防がなくてはならない状況では、サードの守備は不安要素になりうる。
雄平、今浪に連打を浴びてピンチを招くも、中村をショートゴロ併殺打に仕留めて、まだ試合の流れは失わずにすんだ。

すると、5回表の先頭丸が、試合途中から組み立ての中心となっていたシュートを、レフトスタンド最前列へ3試合連続となる同点本塁打を放ち、これで優勝へのカウントダウンという独特のムードの中での終盤を迎えることを避けられた。
4回で80球を投げていた舘山は、5回を投げ終え勝利投手の権利を持って、ロマン、オンドルセク、バーネットへ繋げるか、という節目のイニングということで、さすがにプレッシャーがあったのだろうか。
松山は、打てないながらもこの日2つめの四球で出塁すると、エルドレッドはインコースのツーシーム系のボールを上手く振り抜いて、レフトスタンド上段への勝ち越しツーランで、試合をひっくり返した。

野村は5回裏も無失点で凌いだものの、被安打8ということで交代のタイミングを図っていた。
6回に打順が回ってきたところで、思い切って代打堂林を送り、継投策を採ってきた。
その堂林は、三塁線を破るツーベースでチャンスメイクをしたものの、丸が倒れ追加点はならず。

2点のリードを4イニング守り切る継投ということになると、7、8回は大瀬良、9回中崎は決まりとして、6回はヒース、今村が候補となる。
ヒースは2試合前の登板で、同じように2点リードのケースで1イニングを投げ切ることができず、しかも今回は6回から登板ということで大瀬良の投入はできない。
シーズン終盤にきて球速が落ちてきつつあり、さらに今日の投球はストレートも浮き気味で、石原のリードも一苦労というところ。
おもにコントロール面でヒヤヒヤしたが、なんとかヒースを無失点に導いた。

さて、これで残り3イニングとなり、投手面で目処はついた。
楽な展開で登板させるためには、もう2点ほど欲しいところだったが、7回は無得点。

現状の大瀬良は、投げてみないとわからない面があり、期待半分不安半分といったところ。
先頭の中村にヒットを打たれたが、三輪に対してはインコースへ威力十分のストレートが投げ込めており、ストレートで空振り三振が奪えたことには、少し安堵できた。
それだけの投球を見せた直後には、上田にストレートのフォアボールということで、少し投げ急ぎの傾向が見られた。
ランナーを貯めて、川端、山田、畠山を迎えることになり、これだけでも回跨ぎに支障が出そうな打順。
川端は三邪飛に打ち取ったが、山田には初球のアウトコースのカットボールをセンター前にタイムリーを打たれ、1点差に迫られた。
今日の山田は強引なバッティングをしてこなかった。
なおも同点のピンチが続くが、畠山をファーストフライに打ち取って、リードは保った。

ヤクルトのモチベーションの高さは言うまでもなく、最後まで諦めない攻撃を仕掛けてくる。
1点差に迫られたということは、当然勝ちパターンのリリーフを継ぎ込んでくる。
まずは田中に対し、左の久古を投入してきたが、田中もようやく終盤にきて調子を上げてきており、インコースのストレートをレフト前ヒットとする上手いバッティングを見せた。

続く安部はきっちり送りバントを決め、石原と代打小窪で勝負をかける場面。
もちろんヤクルトは右の秋吉を投入し、一切出し惜しみなし。

石原はライトフライに倒れ、野間に代打小窪を送るかと思いきや、野間はそのまま打席へ。

その野間がアウトコースのシンカーを叩いて、左中間を破るタイムリースリーベースを放ち、1点追加。
1点差に詰め寄られた直後のイニングで1点取り返したのは、試合の展開上、非常に大きな意味がある。
野間には素直に脱帽したいと思う。

それにしても、野村先発のヤクルト戦は不思議と援護がある。

そして、ヤクルトも勝負手を打つ。
2アウト3塁で、丸、菊池を連続敬遠して、3番に入っていた大瀬良との勝負を選んできた。
大瀬良は回跨ぎが当然で、交代する可能性は低いと読んでの作戦。
しかしカープは、代打の切り札小窪を送り込んだ。
この両チームの頭脳戦は、ヤクルトに軍配が上がったが、実際に1点を追加したカープの有利は変わらない。

12連戦の最終日、その間の登板機会が少ないことから、おそらくカープベンチは、中崎の回跨ぎに作戦をスイッチしたことだろう。
その中崎が8回裏をきっちりと締めれば、勝利の可能性は高くなる。
ここのところ、石原との息の合った投球を見せている中崎であれば、6つのアウトを奪う間に、悪くても1失点以内で抑える組み立ては出来るはず。
まずは1人目のバレンティンは、フルカウントの末、力勝負でライトフライに打ち取った。
2人目の雄平は、カットボールを投げ、ファールでカウントを稼ぎ、最後はスライダーでタイミングを外して空振り三振。
3人目の今浪は、3人で抑えなければという気持ちが焦りとなったような投球になってしまったが、サードゴロに打ち取った。

9回のマウンドにも当然中崎が上がり、4人目の中村には粘られたがライトフライ。
5人目の代打ユウイチにも粘られて四球を与え、初めてのランナーを許す。
6人目の上田は、低めのストレートでゴロを打たせて、ショートゴロゲッツーでゲームセット。

もう一人ランナーを出してしまえば、川端、山田、畠山に打順が回ってしまうところで、中崎であれば心配はしていないが、可能性は排除しておくに越したことはない。
きっちりと6人で6つのアウトを奪って見せた。

この手があったかという、中崎の回跨ぎセーブ。
お見事。



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【カープ情報】2015.09.28 広島対DeNA 公式戦25回戦 黒田10勝到達

2015年9月28日に行われた、広島対DeNAの公式戦25回戦の試合結果

DeNA  100 013 003|8
広 島 100 000 002|3

勝 黒田 10勝8敗
負 砂田 3勝5敗
S -

【本塁打】田中7号、丸18号、飛雄馬1号

カープ先発の黒田は、DeNA打線には相性が悪く、防御率は4.11。
早めの援護が欲しいところで、まずはカープの先制攻撃が見られた。

DeNA先発の砂田は、立ち上がりは制球が定まらず、先頭の丸は四球で出塁し、菊池は送りバントで1アウト2塁。
新井は高めのストレートを引っ張ると、三遊間を抜けてレフト前ヒットで1アウト1、3塁。
4番のエルドレッドが初球をセンターへ打ち上げて、これが犠牲フライとなり1点を先制した。

さて、1点の援護は入ったものの、黒田の立ち上がりはいきなり荒波に対し、真ん中高めのツーシームを打たれ、左中間を破るツーベースでピンチを背負うと、送りバントと、梶谷のタイムリーであっさり同点に追い付かれた。
さらに梶谷には盗塁を決められ、どうも最近の黒田と石原のバッテリーは、盗塁を防ぐことができない。
もっとヤクルトの山田にしても、梶谷にしても、セ・リーグの盗塁ランキングの1位と2位の選手ということもあり、そうは簡単に刺せないのも事実。
ということは、梶谷が出塁してしまえば、余計な神経を使わされることになる。

ともあれ両チームとも1点ずつを取り合っての初回の攻防が終わり、あとはどちらが先に立ち直りの兆しを見せるかということに焦点が絞られる。

すると両投手とも2回以降は立ち直り、2回から4回までは三者凡退の応酬となる。
砂田はカーブの切れ、コントロールが抜群で、緩急の効いた投球にカープの各打者は戸惑いを隠せない。

一方の黒田は、時折高めに浮くシーンも見られるが、勝負所でのコントロールはギリギリを突いていけている。
初回に苦しめられた荒波と梶谷の左打者を打ち取ることで、少しは息つく間が持てたように思える。

そして試合の潮目が変わったのが、砂田の生命線だったカーブをライトスタンドに放り込んだ田中の本塁打。
右打者が手を焼いていたボールを、左の田中が捉えたことで、この試合でのポイントゲッターが生まれた。

5回の田中の勝ち越し本塁打に続いて、6回には2アウト2、3塁のチャンスで、堂林の一二塁間へのゴロを、後藤が捕球したまでは良かったが、握り損なって一塁悪送球により2点を追加すると(記録はタイムリー内野安打による打点1と、悪送球による1点)、田中が先ほどの打席と同じような打球を放って、ライトフェンス直撃のタイムリースリーベースで、この回一気に3点を追加して、DeNAを突き放した。

黒田の好投に加え、リードを広げたことで、ようやくノープレッシャーでの打撃が見られ、9回には丸のツーラン、鈴木誠のタイムリーでダメ押しのダメ押し。

8回の攻撃中、エルドレッドが手首を痛めたような仕草をしたのは気になるところではあるが、今季は残り数試合。
何とか最後まで持たせてくれることを期待したい。

点差が開いたことで、黒田は9回のマウンドには上がらず、一岡が試合を締めにかかるが、2アウトから飛雄馬に、出会い頭のようなプロ入り初本塁打を献上してしまう。
9月に入ってからは、自責点0の投球を続けていただけに、やはり先頭打者への四球というのは、やってはいけないことだと再認識できたことだろう。
今日の結果を残り試合に活かし、再度加速してくれれば問題ない。

そして黒田は、10勝を達成。
おそらく最低限のノルマとして掲げていた数字だろうと思う。
これでこの後、登板を控えている福井にバトンを繋ぎ、10勝カルテットの誕生の可能性が出てきた。



【カープ情報】2015.09.27 広島対阪神 公式戦24回戦 ジョンソンリーグトップタイの14勝目

2015年9月27日に行われた、広島対阪神の公式戦24回戦の試合結果

阪神 100 000 100|2
広島 300 000 02×|5

勝 ジョンソン 14勝7敗
負 岩崎 3勝10敗
S 中崎 0勝6敗27S

【本塁打】なし

ジョンソンの対阪神の成績は、4試合で2勝0敗、防御率0.67で、カープとしては2点取れば勝ちの可能性が高まる。
一方で、ジョンソンの唯一の弱点とも言えるのが立ち上がりのコントロール。
しばしば審判の癖を探りながらの投球をしているようにも見え、この試合も先頭の鳥谷には四球を与える立ち上がりとなった。
送りバントと福留のタイムリーで、打者3人で1点を失ってしまうが、いつものパターンで言えば、ジョンソンはここから立ち直る。

今日の試合でも、その後は連続三振で後続は断った。

すると、カープはたった1人で同点に追い付く。
日本人野手としては、8月28日の松山以来、実に1か月ぶりの丸の先頭打者本塁打が飛び出すと、その後も4本のヒットを集中させ2点を追加し、阪神先発の岩崎を初回KOとした。
初回に5本もヒットを重ねてしまうと、カープらしくない攻撃に、逆に心配になってしまうもので、実は初回の3点だけでしたというオチは勘弁してもらいたいところ。

2回に入ると、ジョンソンは完全に立ち直り、三者連続三振で、前のイニングから合わせて5者連続三振と、こちらも逆にらしくないピッチング。
3回は3つのアウト全てを内野ゴロで奪い、これで少し落ち着いたかなと思えた。

3回裏のカープの攻撃では、2アウト1塁、ランナー鈴木誠、バッター堂林の場面で、エンドランを仕掛け、堂林はアウトコースのボール気味の球に食らいついて、一二塁間へ転がした。
これがライト前へと抜けていき、エンドランが成功した訳だが、堂林の状況判断の上達振りには驚きを隠せない。
ジョンソンは初回に球数を多く要した影響もあって、5回で99球となっている。
4回と5回には続けてピンチも招いており、やはりいつもよりは若干ボールが高い印象。
ランナーを出してからは低めへの意識が高まり、あと一本は許しておらず、この辺りは今季ずっとローテーションを守ってきた経験の賜物。

7回も続投するが、流石に疲れが見えてきており、コントロールに関しては思い通りにならないケースも増えてきた。
1アウト1、2塁で、代打関本が告げられたところで、大瀬良がマウンドに上がることになる。

大瀬良については、前々回の登板で球速が上がってこない投球を見せており、前回登板も結果は無失点だったが、スライダーとカットボールで相手のタイミングを外して打ち取っていた。
今日の調子のバロメータとして、球速に注目したところ、初球はアウトローに149キロ。
2球目はインローへ151キロと球速は戻ってきている。
3球目もインコースへ151キロを投げ込み、詰まらせたファールとなるものの、空振りは取れず、スライダーは大きく外れてしまう。

関本にストレートをレフト前にタイムリーを打たれてからは、福留に対しスライダーとカットボールでカウントを稼いで、最後もスライダーで福留のタイミングを外し、サード塁上への高く弾んだゴロを打たせ、堂林が捕球後、すぐさまベースを踏んで、一塁転送してゲッツー完成。
今日に関しては、打たれても直ぐに切り替えたことで、反撃を1点で凌げた。

さて、終盤にきて1点差に迫られ、冒頭の初回の3点のみというオチは勘弁という言葉が重くのしかかってきた。

8回も続投の大瀬良は、ストレートを打たれる原因として、際どいコースがストライクにならないことが挙げられる。
先頭のゴメスには、全て変化球で3-0とした後、ストレートがアウトローに外れ四球としてしまう。
7回にはピンチを凌いでいたスライダーでストライクが入らないと、再びストレート中心とせざるを得ない。
マートンにレフト前ヒットを打たれてしまったが、関本にしても、このマートンにしても、打たれたストレートは真ん中付近。

ちょっと大瀬良自身が自信を持って投げ込めていない印象が強い。
今成には低めのスライダーをうまくライト前に持っていかれて、ノーアウト満塁の大ピンチ。
代打西岡が告げられ、ここでようやく良い高さからスライダーが変化して、空振りの取れるボールが見つかった。

一球でも自信の持てるボールが出てきたことで、ようやくストレートも球速なりの威力を発揮し、西岡を詰まらせてのセカンドフライに打ち取った。
続く伊藤隼はインコースへの151キロのストレートで見逃し三振、梅野もストレートで詰まらせてセカンドフライ。
ノーアウト満塁のピンチを無失点で凌ぎ切った。

大瀬良は、西岡から空振りを奪ったスライダーで、いつでも空振りが取れるボールが見つかったという安心感が、ストレートで押していく余裕を取り戻せたように思う。

さて8回表の大ピンチをしのいだ直後のカープの攻撃では、先頭のエルドレッドはチーム10本目のヒットで出塁し、代走赤松を起用。
鈴木誠が送りバントを決め、堂林に代打松山を送る。
堂林は今日の試合で2安打を放ち、守備でもいい動きを見せていた。
気持ちよく交代させることで、堂林も次の試合に気分良く望むこともできるし、若干の悔しい思いも心の奥底に芽生えもするだろう。
その松山にはあまり勝負に来ていないようで、松山が四球を選ぶ隙を狙って、赤松が三盗を決め、1アウト1、3塁のチャンスとなる。
一塁ランナーには代走の木村が起用され、これはダブルスチールをするかもというフェイク。

8回からマウンドに上がっている福原は、警戒心を露にし、三塁牽制を繰り返す。
そして田中に対し2-0というカウントになったことで、ストライクを取りにきたストレートをライト線に弾き返し、2者が生還するタイムリースリーベースとなった。
続く石原に対してはスクイズ警戒も見せていたが、次打者が代打小窪ということで、石原が繋げばビッグイニングになる可能性があるということもあり、普通に打たせてセカンドゴロで、三塁ランナーの生還はならず。
そして満を持して代打小窪が告げられる。
残念ながらセカンドフライに打ち取られてしまうが、流れに沿った攻撃を見せたことで、相手に反撃の意欲を湧かせることには繋げさせない。
初回の3点のみという、不気味なフラグも断ち切った。

9回には中崎がマウンドに上がり、鳥谷には詰まらせながらセンター前ヒット。
坂はショートゴロに打ち取り、併殺コースかと思われたが、田中がボールをこぼしてオールセーフ。
福留にはツーシームで芯を外して、高いバウンドのサードゴロで一塁のみアウトで、1アウト2、3塁。
ゴメスに対し、1点を怖がる投球をすれば、甘くなって同点スリーランという怖さもあるが、初球にストレートを投げ込み空振りを奪ったことで、逃げの姿勢は全く見られない。
この辺りは、石原が思い描いているゴメスの打ち取り方を、じっくり堪能できる場面。
こういう勝負が見られるのが、野球の醍醐味の一つだろうと思う。
そして、石原の意図を理解し、その通り投げ込んで三振を奪った投球は痺れた。

マートンもタイミングを外したレフトフライに打ち取って、逃げ切りに成功。
田中については、終盤のプレッシャーの中、守り切れる力を身に付けていって欲しい。
中崎の投球があってこそだが、綺麗ごとのように聞こえるかもしれないが、それが自分自身のためになる。





【カープ情報】2015.09.26 広島対阪神 公式戦23回戦 久々の逆転勝利で、前田健リーグトップの14勝目、中崎26S

2015年9月26日に行われた、広島対阪神の公式戦23回戦の試合結果

阪神 100 000 000|1
広島 000 020 00×|2

勝 前田健 14勝8敗
負 岩田 8勝10敗
S 中崎 0勝6敗26S

【本塁打】なし

阪神は守護神呉を登録抹消とし、代役はおそらく福原が務めることになるだろう。
まずは、そこまでたどり着けるかというのが現状のカープ。

もっともスタメンは3番と5番を入れ替え、捕手が石原に代わったくらい。
先制攻撃にもってこいの打線ともいえず、静かに凡退を繰り返す姿を見なくてはならないかと思うと、精神的に辛いものがある。

そして前田健の立ち上がりの投球を見て、早くも不安が頭を過る。
先頭の鳥谷に対しては、体のバランスがおかしく、コントロールもバラバラで、球も走っておらず、変化球のキレもない。
2番の今成も、最初は送りバントの構えこそしたが、前田健の異変に気付き、ヒッティングで強攻してくる。
結果的には進塁打となるサードゴロに打ち取ったが、これも変化球の抜け球だった。

2アウトからはゴメスに対し、3-0からスライダー、カットボールで3-2までカウントを戻し、スライダーで勝負に行ってレフト線へのタイムリーで先制を許す。
1点しか入らなかったが、前田健の調子を見る限り、序盤で勝負が決しても不思議はない。

一方の打線の方はというと、相性のいい岩田に対し、三者連続三振という初回の攻撃を見せられる。
とは言いつつも、特に驚かなくなっていることは寂しい限り。

2回には2アウトから、堂林と田中が、ともに会心の当たりではないものの連続ヒットが出てチャンスをつかむが、石原が倒れて得点ならず。
ただ、連続安打自体が珍しいカープにとって、結果として早いイニングで連打が出たというのは、少しだけ希望が持てる。

前田健も2回以降もあまり立ち直る様子は見えないものの、相手のミスショットや新井の好守備にも助けられ、何とか追加点は許さないでいる。
今日の試合に関しては、特に福留のミスショットとタイミングのズレには相当助けられた。

昨日大ブレーキとなった丸は、今日はツーベースで出塁しても、菊池の投ゴロで飛び出して走塁死というプレーもあり、どうも攻撃のリズムが悪い。
岩田の投球自体は、決して手も足も出ないような内容には見えないが、これが3試合連続完封負け中の打線の押しの弱さなのだろう。

典型的なシーンは、4回裏の田中の打席で見られた。
2アウトから堂林が四球を選び、ディレードスチールと、キャッチャーの悪送球の間に三塁まで進んだ。
途端に受け身になり、ハーフスイングの繰り返しで、最後も当てただけのファーストゴロで得点ならず。
2アウトからチャンスになり、カウントが悪かったことで繋ごうという意識が働いたのかもしれないが、わずか1球の間に得点のチャンスが生まれたのだから、ここで決めるという力強いスイングを見せてもらいたかったように思う。

5回の前田健のピッチングは、1アウトから8番梅野に高めのチェンジアップをレフト前ヒットされ、岩田は送りバントの構え。
ここで簡単に送りバントをさせず、最後は投手前への強めのバントとなり、1-6-4の併殺打となった。

ここが勝負どころとなり、直後の5回裏には1アウトから、前田健自らがレフト前ヒットを放ち、マートンの捕球態勢が崩れたところで一気に二塁を陥れる好走を見せた。
アウトコースのスライダーに、体の開きを抑えてバットの先に載せて打っており、今日の試合ではどの打者よりも一番上手い打ち方に見える。

丸は追い込まれてから、際どいコースに全くバットを出せず、手が出なかったことが幸いしたかのような四球で、実際には審判の手が挙がりかけたシーンもあった。

ともあれ、前田健の作ったチャンスに、丸が四球で続き、打席には菊池が向かう。
この打席の菊池はよく粘り、センター方向へ強い打球を打という姿勢は見えていた。
しかし、最後はアウトコースへのチェンジアップに空振り三振で、どうしても2アウトになるまで得点を入れたくない雰囲気がある。

逆に2アウトから打席に向かう新井は、菊池が三振したアウトコースのチェンジアップを見極め、低めのスライダーをレフト前へゴロで運んでいった。
前田健も必死で走り、本塁生還で同点に追い付くと、エルドレッドも真ん中付近へのスライダーをバットの根っこで叩いて、失速しながらもレフトフェンスに直撃するタイムリーで勝ち越しに成功。

逆転した直後の6回の阪神の攻撃では、それまで2安打されていた鳥谷を投ゴロに打ち取って、ようやくリズムの良いピッチングになってきた。
リードしたことで生まれる余裕が、前田健の投球を蘇らせたようにも感じられ、立ち上がりの失点も、中盤までの不安定な内容も、相当プレッシャーを感じながらのマウンドだったことが原因なのだなとよく分かる。

7回裏の攻撃では、先頭丸の四球を、菊池がスリーバントで送って、新井凡退、エルドレッド敬遠で2アウト1、2塁のチャンス。
エルドレッドには代走野間を送り、次のイニングからの守備固めは万全。
もう一つ万全と行くためには、鈴木誠に代打松山か小窪の場面だったように思う。
松山を起用して投手が交代するという考えがあるくらいなら、端から小窪で追加点を奪いに行くべきではなかっただろうか。
そうすれば、点の入る入らないは別にして、ライト野間、レフト赤松という、現状のカープの最も堅い外野守備陣になる。

さて、8回表の前田健のピッチングは、序盤の投球が嘘のような安定感を取り戻し、全く危なげなく、リズムもよく抑えていく。
こういう投球のリズムがあれば、バックも応えやすくなる。
ライト前への小飛球に菊池が追いついて、スライディングキャッチで3つ目のアウトをもぎ取った。

これで前田健は降板となり、あとは手ぐすねを引いて出番を待っていた中崎に託すことになる。
中崎の出番をここまで渇望したのは、今季一番かも知れない。
その中崎は、ちょっと登板間隔が開きすぎたのか、球速が乗ってこなかったが、コントロールだけは気を付けて低めに投げ込み、今日はタイミングの取れていなかった福留を併殺に仕留めて、久々の勝利となった。

前田健先発試合では、高確率でエルドレッドの援護があるのは、何度も記事にしている。
前回は前田健がマウンドにいる間には、勝負を避けられ2四球となってしまったために援護ができなかったが、やはりこの2人の結びつきは強い。



【カープ情報】2015.09.25 広島対阪神 公式戦22回戦 3試合連続完封負けでAクラス入りも風前の灯火

2015年9月25日に行われた、広島対阪神の公式戦22回戦の試合結果

阪神 201 000 000|3
広島 000 000 000|0

勝 能見 11勝12敗
負 福井 9勝6敗
S 呉 2勝3敗41S

【本塁打】福留20号

阪神との三連戦に、福井、前田健、ジョンソンをぶつけ、三連勝をもくろむカープ。
ローテを変更してまで阪神戦にこだわった以上、総力をあげて試合に臨んでくれるものと期待したい。

そんな中、ロサリオが体調不良で欠場するというアクシデントがあり、いきなり暗雲が垂れこめての試合開始となった。
真相は分らないが、大事な時期に一軍登録したのに、痛い痒い言うような選手は起用しない、という意味もあるのではないかと思ってしまった。

さて、福井の2ケタ勝利への挑戦はこれで5度目。
以前中日の大野が、同じように2けた勝利に王手をかけて、6度目でようやく突破したと記事にしたことがあるが、この日の福井はいきなり福留にツーランを浴びる滑り出し。
少なくともいい立ち上がりとは言えず、こうなっては能見を打っていくしかない。

そういったことを踏まえてスタメンに目を移すと、ほぼいつも通りのメンバー。
しいて言えば、能見に相性の良い堂林が6番で起用されているのが新鮮味があるくらい。

初回の攻撃は、丸の二遊間の当りを鳥谷に好捕されたことに始まり、菊池の一塁への緩い当りも、鈴木誠のセーフティバントも阪神側の集中した守りに阻まれた。
何とかしようという気合は感じるが、結果に繋がらないのは、今更手遅れだよと言われているようで、悔しくもある。

2回表の1アウトからは、鶴岡の打った瞬間本塁打かというほどの打球が、レフトフェンス最上段直撃のツーベースで済んでおり、まだ完全に流れが阪神に傾いてはいないと思いたい。

すると2回裏の攻撃で、1アウトから新井の高く打ち上げたセンターフライを、伊藤隼が目測を誤ったような追い方で捕球できず、ラッキーなツーベースとなる。
しかし、堂林が簡単に打ち上げて一邪飛に打ち取られ、貰ったチャンスを活かせない。
2アウト2塁で、続く田中がセーフティバントを狙ってはみたが、結局三振で無得点。
調子のいい時は、相手のミスに乗じる攻撃が出来ていたが、それも難しくなっている。

どうも1回の攻撃から追い詰められたような悲壮感を感じてしまう。

そして明確に流れが阪神に傾いてしまったのが3回表の対福留への四球から。
フォークの連投で2ストライクと追い込んでから、低めを狙いすぎて、全て外れる四球で内容が良くない。
低目を意識すること自体は問題ないが、高目を見せないことで、福留は冷静に見極めてきていた。
ゴメスに対しては、さらに長打警戒の意識が強くなりすぎたような四球で、2アウト1、2塁でマートンを迎える。
連続四球となったところでマウンドに野手が集まり、素人目にも次はストライクを取りに来る場面だなという予感はある。
そこで思いきりマートンに引っ張られて、広く開いた三遊間を破られるタイムリーを打たれてしまい、打たせるつもりで打たせたらタイムリーになる、というのはどう転んでも阪神の流れ。

5回裏に、堂林がコースに逆らわないバッティングでセンター前ヒットを放ち、この試合始めて先頭打者が出塁。
どういう作戦が見られるかと思いきや、田中は三球三振、會澤は初球をセンターライナーで何も起きない。
福井に代打小窪が告げられ、見事レフト前ヒットで2アウト1、3塁というチャンスになったところで、丸に打席が回るだけ。
これは昨日と同じようなシチュエーションとなったわけだが、昨日何を書いたかは蒸し返すことはしない。
ここで1点でも返すことができれば、停滞ムードの打破ということも含め、終盤の反撃に希望が繋げたが、見逃し三振で無得点が続く。

福井が降板し、6回からは22日のヤクルト戦に先発していた戸田が、中2日でリリーフ登板。
いくらシーズン終盤だからといっても、こういう起用方法では体が持たない。
しかも、左が2人続くところで戸田を送り出したにもかかわらず、すぐさま右の代打俊介を送られ、ライト前ヒットで先頭打者の出塁を許し、続く坂には3球連続エンドランを含め、10球近く粘られた。
ここまでは阪神ベンチの思惑通りの展開で、戸田からダメ押し点を奪いに来ていた。
ただ、坂を三振に打ち取り、俊介をセカンドで刺す三振ゲッツーで追加点を許さなかったことで、少しだけ流れが変わった。

戸田は回跨ぎで7回もマウンドに上がり、抑えはしたものの今季の残り試合の登板は危うくなってきた。

7回裏には、先頭の新井のヒットの後、2アウトから鳥谷のエラーと、能見に対して左の松山が代打起用され四球を選び、2アウト満塁となるものの、打席には丸。
甘い球を積極的に打ちにいく姿勢は良かった。

さて、無得点のまま残り2イニングとなり、3点を追いかけていくことのみに集中したい場面。
8回から登板の一岡は、低めに丁寧に投げ込み、無失点で切り抜けた。

実際のところ、残りイニングは福原、呉というリレーしか考えらず、しかも左右の代打の切り札の松山と小窪をすでに使っている。
左の代打は、安部、野間、木村が控えているが、どの打者もランナーとして出塁する役割を担うタイプ。
8回の攻撃を迎えるに当り、手詰まり感がひどい。

9回から登板の今村もしっかり抑えて、反撃を待ちたいところではあるが、3人で抑えられるシーンを見せつけられるのではないかという恐怖心が優っている。

前回呉からタイムリーを放っている堂林が唯一の希望になるか、というところだったが、その期待もむなしく、三者凡退を避けるのが精一杯という完封負け。

投手陣はよく頑張っている、という慰めも食傷気味。
明日敗戦するようだと、Aクラスも絶望的となる。
最終戦まで応援する気持ちに変わりはないが、せめて1試合でも長く希望を持たせてほしい。

福井も最終登板で10勝を達成すれば、少なくとも個人的には今季の全てが報われるのだから、大野と同じく6度目の正直で2けた勝利を達成してもらいたい。



【カープ情報】2015.09.24 広島対巨人 公式戦25回戦 巨人との今季最終戦は見せ場のない完封負け

2015年9月24日に行われた、広島対巨人の公式戦25回戦の試合結果

広島 000 000 000|0
巨人 000 200 00×|2

勝 マイコラス 12勝3敗
負 野村 4勝8敗
S 澤村 7勝3敗34S

【本塁打】坂本12号

今日の試合は、先頭の丸がヒットで出塁したものの、菊池が送れずというシーンで始まった。
今季の巨人は、カープ戦に関してはよくミスをしてくれるということは、セオリー通りにランナーを送って、プレッシャーをかけていけば、そのミスの可能性は高くなるはず。
しかし、こちらがミスをしていたのでは、その期待も薄くなる。

さて久々の先発となる野村は、ストレートのキレを感じさせるピッチングで、チェンジアップもまずまずいい高さから落ちている。
相性と言ってしまえばそれまでかもしれないが、非常に安定感のある内容を見せてくれた。

マイコラスに対してのカープ打線は、縦のカーブに各打者が全くタイミングが合わない。
当たり損ないの内野ゴロか空振りか、という感じで、これで怖さを感じるかと言えば、答えはノーだろう。
4回表のエルドレッドの打席で、失投ともいえるアウトコースへの落ちないチェンジアップが来た。
マイコラスはしゃがみ込んで失投を悔いていたが、エルドレッドは打ち損なって、浅いレフトフライ。

これが流れが変わった場面として見るには、ちょっと無理があるが、その直後の4回裏に野村が捉まった。
先頭の立岡のセンター前ヒットを、片岡が送って1アウト2塁。
ここで坂本に対し、うまく追い込んでいったものの、おそらく進塁打すら打たせないつもりで、インコースへシュートを放った。
しかし、そのボールをレフトスタンドに運ばれてしまう。
甘いボールではなく、失投でもない。
それを打たれてしまっては仕方がないというボールだった。

失当を仕留めきれなかったエルドレッドに対し、難しいボールを仕留めた坂本。
前半の流れは巨人に行ってしまった。

こういう展開でこそ、長打力のある打者による現状打破が必要になってくるところ。
今日は梵が登録抹消となり、ロサリオが一軍登録されてきている。
どうしても守備が気になり、スタメン起用しにくい面はあるが、ここのところのカープ打撃陣の状態を見るに、起爆剤としての働きを期待したいのも事実。

今日の巨人戦は、現実的には、阪神との三連戦が始まる明日に向け、何かきっかけがつかめればそれで良しという試合。
思い切っていろんな作戦を実行していってもいいのではないかと思える。

もっともランナーが出ないので作戦も何もない訳だが、ロサリオの出番が訪れたのが8回表、ノーアウト1塁の場面。
代打が告げられると、出番に飢えていたのがよくわかるような表情で、嬉しさが隠しきれない様子。
アウトコースのボール気味のスライダーを、強引に引っ張ってレフトライナーに倒れたが、当りは決して悪くなかった。

続く代打の小窪がセンター前ヒットで続き、丸を迎える場面で投手は山口に交代。
そしてその山口の初球を打って、当たり損ないのセカンドゴロ。
この結果が、現在の丸の限界だろうと思う。
2アウトから菊池のセンター前の当りも、立岡の好プレーに阻まれ無得点は継続。

また、残りイニングと、巨人の残り投手を考えると、山口の後は、マシソン、そして9回は澤村という継投が当然の策であり、カープの代打陣では、鈴木誠、新井、堂林が控えているものの、対右投手では出番がないと想像できる。

となれば、丸に代打を送るというのは決して理解のできない策ではないように思う。
また、阪神との3位争いを短期決戦に置き換えれば、丸に代打を送ってくるかもと思わせるだけでも有効な武器ともなる。

さて、無得点のまま最終回を迎え、マウンドには澤村。
後半戦に入って、山崎康、バーネット、田島、呉という各チームの守護神から点を奪った試合があった。
あとは澤村で仕上げと行きたいシチュエーションだったが、スタメン起用のクリーンアップ3人が揃って凡退と、抵抗すら見せられずに完封負けを喫した。

野村は7回まで良く投げたし、今日の投球は十分合格点。
試合を壊さずに終盤まで競った試合となったことで、リリーフもいいタイミングで休ませることはできたが、中崎はうずうずしていることだろう。

明日の阪神戦は、福井対能見。
左の能見ということで新井がスタメンに復帰すれば、エルドレッドとロサリオのどちらかしかスタメンで出られない。
ただ、ロサリオはファーム降格後、ライトでのスタメン出場を繰り返している。
終盤に向けて付け焼刃のライトでのスタメンを考えているのであれば、非常に怖いことだと思わざるを得ない。



【カープ情報】2015.09.23 広島対ヤクルト 公式戦23回戦 2試合連続完敗でAクラス入りへの正念場を迎える

2015年9月23日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦23回戦の試合結果

広  島 000 000 000|0
ヤクルト 102 000 30×|6

勝 舘山 6勝2敗
負 黒田 9勝8敗
S -

【本塁打】畠山26号

昨晩優勝の可能性がほぼ消滅し、ショックを引きずるか、開き直って試合に臨めるか、そのどちらの面が見られるかに注目してみたところ、スタメンからはとくに大きな意思は感じられなかった。
この時期に、いきなり機能する打線が組めるというもの無理な話で、前回登板で軽く捻られた舘山に対し、まったくいいところなく抑えられていく。

一方のヤクルトは、走攻守全てにおいて躍動感があり、山田がヒットで出塁すると、毎回盗塁を狙ってくる。
二塁送球に関しても、石原からのボールはベース前でワンバウンドし、リプレイ映像を見ているかのような盗塁成功。
山田が一人でスコアリングポジションに進むと、4番の畠山が返すというチームの得点の形をしっかり再現してくるのは、勢いの差を感じる。
カープの打者の力ない内野ゴロも、前で捌く攻撃的な守備も見せ、内野安打にさせないというのは、見習わなくてはならない。

そうは言っても、チームとしてヤクルトと明確な力の差がある訳ではなく、昨日の完敗という内容の試合でも点差は2点。

今日の試合でも、ノーアウトから安部ヒット、盗塁死、石原ヒットというチグハグな攻撃が見られていたが、これもエンドランを見破られての盗塁死で、相手がリードしている状態が故の、捕手中村の余裕。

7回裏のヤクルトの攻撃では、まずまず好投していた飯田が一人ランナーを出し、山田を迎えるところで今村に投手交代。
終盤にこれ以上点差を広げさせない、1点を大事にしていく姿勢は良かったように思う。
ただ、満塁にしてしまってから、石原が正面の低めのスライダーに対し、股間を抜けていくワイルドピッチで1点を許してしまってからは、今村の集中力も切れてしまった。
1点もやらないつもりでイニング途中で投手交代し、結果としては3失点ということになってしまい、これで止めを刺されてしまった。

12連戦の前半の6試合を終えて1勝5敗となり、残りの6試合は、巨人1、阪神3、DeNA1、ヤクルト1で、Aクラス入りのための眼前の相手である巨人、阪神との試合が多くなっている。
中4日ローテで臨む当初の目論見を変更し、前田健の中4日を取りやめて、巨人戦は野村が先発することになった。
ということは、阪神との三連戦で、前田健、ジョンソン、福井を投入することになるのだろう。
阪神との残り試合4試合を全勝というのが、今季の最終ミッションとなる。

皮肉なのは、リリーフの中で、現時点で最も調子の良い中崎の登板が1度しかないということ。
後半の6試合では出番を作り、抑えきってもらうことを期待したい。



【カープ情報】2015.09.22 広島対ヤクルト 公式戦22回戦 優勝の可能性が遠のく戸田での敗戦

2015年9月22日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦22回戦の試合結果

広  島 010 000 001|2
ヤクルト 201 100 00×|4

勝 石川 12勝9敗
負 戸田 3勝3敗
S バーネット 3勝1敗37S

【本塁打】エルドレッド17号

今日のスタメンで石原が7番、田中が8番という点は気になるものの、一番のポイントは戸田の投球がどうなるかという点。
先頭の荒木に対する初球のピッチャー返しがセンター前に抜けていき、川端の送りバントを一塁悪送球。
戸田が集中していないとは言わないが、試合に入っていく形としては不満。
荒木の打球は、何としてでも止めるという気迫は感じられず、この打球が抜けていくことで、どれだけ自分が苦しくなるか、実際にランナーが出て初めて気付く状況というのは、この1戦石川に投げ勝ってやるという意気は感じられない。

何とか中盤まで試合を作っていこうという、自分に与えられた役割を何とか全うしたいというところだろう。

そういった思いが先行しすぎて、山田に対しても長打警戒で、ボール先行の苦しいピッチングで四球を与えて、ノーアウト満塁。
その後は、畠山の内野ゴロの間の1点と、ワイルドピッチによる1点で、初回に計2失点。
点の取られ方はもちろん良いとは言えず、2回以降どこまで粘っていけるか、不安の残る立ち上がりとなってしまった。

2回表にはエルドレッドの本塁打で1点を返すが、1点どまり。

2回裏の戸田は、やはり内容面で不満が残り、先頭の中村に対してはストライクを取るのが精一杯という感じで、コーナーを狙うとか、キャッチャーの要求通りに投げるとかいうレベルには見えない。
結局ボールになるのは全てはっきりと外れるボール球で四球となり、さらに石川に対しては送りバントを2塁へフィールダースチョイスで、ノーアウト1、2塁。
こうなれば1番の荒木は、改めて送りバントをしてくる場面。
しかし、荒木はバントをファールゾーンへ上げてしまい、この打球を石原が飛び付いて捕球してアウトにした。
戸田にもこういう気迫が欲しかった。
2アウトからは、畠山の一二塁間へのゴロを、新井が飛び出して捕球し、一塁ベースカバーの戸田へ送って、ピンチをしのいだ。

しかし、いつ追加点を奪われるか分からないような、ピンチの連続を迎えての試合となると、攻撃陣のリズムも生まれにくい。
3回と4回に1点ずつ追加されてしまったが、三塁打の後の投ゴロの間の1点、投手への四球がきっかけの1点で、追い込みながらも打ち取ることが出来ない投球から分かるように、自分で試合をコントロールしていく段階までは成長できていない。

これまで優勝の可能性については全く触れてこなかった当ブログではあるが、このヤクルトとの2連戦で2連勝する以外は優勝の可能性はほぼ消える。
そういうプレッシャーの中、戸田が今季一番の快投を見せてくれれば、戸田の今後の成長に期待も膨らんでいたところだが、まあ今後についても今まで通りなのかなというのが現段階の評価になるのだろうか。

とは言っても、守備面での集中力は高い。
序盤に見せた新井、石原の守備に加え、バレンティンの芯で捉えたサードライナーに反応した堂林の守備もなかなかのもの。
リズムよく相手の攻撃を終わらせることができれば、反撃に期待も出来る。

7回表には、苦手の秋吉からエルドレッドが四球を選び、鈴木誠はセンター前ヒットで続く。
堂林に代わって代打安部の進塁打で、1アウト2、3塁のチャンスとなり、連続代打松山で勝負をかける。
その初球は、ライトポール右への特大のファール。
打った瞬間は同点本塁打かという当たりだったが、残念ながら1ストライク。
その後も粘りながらも、最後は浅いセンターライナー。
浅い打球で本塁へタッチアップを狙ったエルドレッドも本塁憤死で、ダブルプレーで得点ならず。

首位にいるチームと、4位にいるチームの、ここぞの場面で1点を取る能力の差を見せつけられた。

8回表の攻撃でも、先頭の田中はサードゴロとなるが、川端が弾くエラーで出塁した。
しかし、このイニングから登板しているオンドルセクに、先頭打者の出塁を何とも思わないような打ち取り方をされてしまい無得点。

今季唯一の敗戦を与えたバーネットに対し、2アウトから鈴木誠のスリーベースと安部のタイムリーで1点を返し、最後まであきらめない姿勢は打席を見ても伝わってきたが、序盤の失点と終盤の得点のチャンスを逃したことが効いてしまった。

今日のカープは、必死に守っている姿は十分に伝わってくる。
それでも勝てないのが現実なのかなと思わざるを得ない。
今日の敗戦で優勝の可能性は限りなく低くなってしまった以上、寂しいことではあるが、CS出場を目標に切り替える割り切りも必要な時期が来てしまった。



【カープ情報】2015.09.21 広島対DeNA 公式戦24回戦 ジョンソンお立ち台で愛を叫ぶ

2015年9月21日に行われた、広島対DeNAの公式戦24回戦の試合結果

DeNA  200 000 000|2
広 島 002 000 10×|3

勝 ジョンソン 13勝7敗
負 山口 3勝6敗
S 中崎 0勝6敗25S

【本塁打】なし

ジョンソンの立ち上がりは、昨日からいい働きを見せている荒波の内野安打で始まり、2番の倉本には10球粘られるという、イライラさせられる展開となる。
梶谷の送りバントでランナーを進められ、前進守備を敷いていたことで、筒香の詰まったショート右への打球は、センターへ抜けていく2点タイムリーとなってしまう。
いきなりの2点のビハインドには、連敗中ということもあり不安を抱かせるが、ジョンソンが捉えられたのはこの1回のみ。

2回から7回までで被安打1で、その1安打を打たれたイニングだけはピンチを迎えたが、全般的に打たせて取る安定した投球を見せてくれた。

打線の方は、昨日2桁安打を放ったメンバーを大きく入れ替え、山口相手ということで左打者を多く並べてきた。
3試合連続タイムリーの鈴木誠までも外してきたのは、やはり昨日のバントのサインのやりとりでの拙さと、直後の外野守備での動きの悪さで、スタメンとして起用するには躊躇われる状態だったのではないかと勘ぐってしまう。

もっとも山口の右打者へのインコースの抜け球が怖いという思いもあり、無理に右打者を並べて追い込みの時期に故障するもの避けたいところ。
本来は、藤浪相手でも機能しなくなった、左打者を多く並べるスタメンには良い印象はないが、新井を休養させる最後のタイミングと考えれば、納得できないこともない。

先制はされたが、ジョンソンがすぐさま立ち直った姿を見せたことで、安心して攻撃に専念できる。
3回には石原のレフト前ヒットと、ジョンソンの送りバントを山口が送球エラーし、ノーアウト1、2塁のチャンス。
ここで丸と菊池が連続四球を選び、菊池の四球は押し出しで点を返し、なおもノーアウト満塁。
続く松山がレフトへライナー性の犠牲フライを打ち上げ同点に追い付く。
さらに1アウト1、2塁でエルドレッド、田中を迎えるところだったが、後続が倒れるのもカープの様式美。

ここからは先述の通り、ジョンソンの好投によりDeNAの攻撃を封じ、また山口もフォークの連投で三振の山を築き、終盤まで同点で試合が進んでいく。

7回裏のカープの攻撃では、再び石原のヒットが起点となった。
この日2本目のヒットは、一塁線を破るツーベースとなり、得点圏にランナーを進めると、ジョンソンに代打小窪で勝ち越しを狙う。
小窪の打席で、嶺井がボールを弾く間に石原が三塁に進み、内野は前進守備に変わる。
ここで小窪はセカンドフライを打ち上げ、ランナーは動けず。
丸はこの日2つめの四球で繋ぐと、菊池の当りは三遊間へ飛び、ショートのグラブをかすめてレフト前に抜けていくタイムリーで勝ち越しに成功。

7回にリードを奪って、8回と9回を抑えにかかる。
心配なのは大瀬良の状態。
昨日に続き、この日も最速は145キロ程というのもそうだが、何より体が重そうに見える。
相当疲れが貯まっているのは疑いようもなく、ストレートで空振りを奪おうとするリードは、端からプランから外しているようにも見えた。
2アウトから高く弾む内野安打が2本続き、体力的なことを考えれば、出来ればすんなり終わりたかったはず。
ピンチで筒香を迎えることになり、ようやくここでインコースを突いて詰まらせる投球を見せ、無失点で凌いで、最終回のマウンドを中崎に託した。

その中崎は150キロ超のストレートで押して、危なげなく逃げ切った。
今日のピッチングを見る限り、残り試合については、リリーフの最後の砦として、中崎に希望を託すことになりそうだ。





【カープ情報】2015.09.20 広島対DeNA 公式戦23回戦 久々の2桁安打も勝利に結びつかず

2015年9月20日に行われた、広島対DeNAの公式戦23回戦の試合結果

DeNA  000 101 130|6
広 島 101 002 000|4

勝 長田 4勝1敗
負 大瀬良 3勝7敗2S
S 山崎康 2勝4敗37S

【本塁打】なし

ナゴヤドームで手痛い連敗を喫してしまったカープだが、今季の福井は連敗中に先発した試合が4試合あり、3-1と連敗ストッパーの役割を担ってきた。
自身4度目の二桁勝利への挑戦機会でもあり、福井の投球に期待する以外ない。

打線の方は、やはり今日も左腕を相手にすることとなり、今季4度目の対戦となる砂田がDeNAの先発。
過去の対戦では、ヒットはそこそこ出ており、エラー絡みで得点を奪っているが、自責点は僅かに1点のみ。

上手く攻めていけるかが重要となり、まず初回の攻撃では、四球、送りバントで3試合連続初回に得点圏ランナーを送り、こちらも3試合連続初回に先制タイムリーを放つ。
過去2試合は鈴木誠のバットからの得点だったが、今日の試合では堂林のバットで先制。

ここまでは上手く攻撃で来ているのだが、あと一押しがないのもいつも通り。
2アウト満塁からの堂林のタイムリーの後、さらに満塁のチャンスで追撃出来れば楽になるが、いまの打線の調子からすれば先制点を取れただけでも良しとしないといけない。

福井のピッチングは、ストレートは球速もキレもあるし、スプリットで空振りも取れており、調子自体は良く見える。
ストレートでファールを打たせ、良い高さからスプリットが落ち、狙って三振を奪えており、自らリズムを崩さない限りはそうそう連打される投球とは思えない。
そんな福井のリズムの良い投球に打線が応え、3回裏には2アウトからエルドレッドのヒットと、鈴木誠のタイムリーツーベースで1点を追加。
2アウトから2本のヒットで1点を奪うという、好調時のような点の取り方で、これは久々の感覚。

鈴木誠の走塁も、気持ちが先走っていれば三塁に向かう勢いのランニングだったが、エルドレッドの本塁生還を優先し、冷静にセカンドでストップしている。
良い緊張感の中で試合をしているのだというのが分かるシーンだった。

4回に入ると、福井の投球にわずかな綻びが生じる。
先頭の荒波に初ヒットを打たれ、この試合始めてランナーを許すと、送りバントで1アウト2塁。
ここで福井はストレートを叩きつけるワイルドピッチで、ランナーを三塁に進めてしまう。
この三塁ランナーを、梶谷の犠牲フライで返されてしまい、バッテリーエラーが失点に直結してしまったことになる。
とは言え、これでランナーがなくなり、あとは抑えておけば試合の流れを渡すことにはならない。
筒香にヒットを打たれ、再びワイルドピッチでランナーをセカンドに進めてしまったというシーンはあったものの、ズルズルと失点を重ねないのが今季の福井。
1失点でしのぎ、リードを保って後半戦に突入。

ただ、6回に入るとまたもや先頭の荒波にヒットを打たれ、送りバントでランナーをセカンドに背負うと、2アウト後、筒香にインコースのストレートをライト線に弾き返され、同点に追い付かれる。
決して甘いボールではなく、これは筒香に上手く打たれたと言える。

さて同点に追い付かれた直後の6回裏のカープの攻撃は、簡単に2アウトを取られた後、田中の高く弾んだ投ゴロが内野安打となり、8番の會澤が打席に向かう。
ネクストバッターサークルには小窪が準備しており、會澤が繋げば代打、凡退すれば福井がもう1イニング投げるという予定だったように思う。
そこで會澤がレフト線へヒットを放ち、2アウト1、3塁となったことで、代打小窪がそのまま登場。
その小窪は、見事に初球を捉えてセンター前タイムリーで1点勝ち越し。
逆球でバットが出しにくいのではないかとさえ思えるボールでも、初球で仕留めるというのは、誰しも思うことかもしれないが、やはり代打の切り札としての存在感が際立っているなと思わざるを得ない。
しかも、今度は1点にとどまらず、丸が四球でつなぎ満塁とし、ここのところリリーフに回っている三嶋から、菊池が押し出し四球を選んで2点リードで、終盤の継投策に移っていく。

連戦中でなければ、7、8回を大瀬良、9回を中崎というリレーが考えられたが、7回は下位打線に向かうということもあり、7回はヒースに任せることを選択。
しかし、2アウトまでは簡単に奪ったものの、そこから連打でピンチを招いて、今日当っている1番荒波に打順が回ってしまう。
2アウトからの連打にしても、追い込むまでは良い形で投げられていても、最後の詰めが甘い。
荒波も3-2というカウントから、レフト線へポトリと落とされるタイムリーツーベースで1点返され、結局は大瀬良を投入することになってしまった。
ヒースのストレートは140キロ前半がほとんどで、今日はいつもの球速が出ていなかった。

大瀬良も140キロ中盤が多く、球速という点では若干準備不足を感じさせる面もあるが、低めに丁寧にコントロールし、このピンチをしのぎ切った。
そうは言っても、8回も大瀬良がマウンドに上がるのは間違いなく、今度はクリーンアップとの対決となるだけに、再び点差を広げておきたいところ。

7回裏の攻撃で、先頭のエルドレッドが四球で出塁すると、代走には赤松が起用される。
ここから送りバント、盗塁、エンドランなどの作戦が考えられる中、鈴木誠は構えただけで送りバントはせず、赤松が二塁に走った場面ではバットを止めて当てただけのバッティングをして、どういう作戦だったのか、見ている側には伝わらなかった。
一応は送った形となって赤松が2塁に進み、チャンスにはなった。
ここで今日タイムリーを放っているとは言え、堂林に代打松山を送って勝負をかける場面。
サードの守備には木村も残っており、スタメン野手に代打を出しにくい展開でもないはずなのだが動きはない。
堂林は力んだような初球一邪飛、田中も初球を強振しての一ゴロで得点できず、その結果以上に消化不良な攻撃となった。

8回表の守備では、大瀬良が梶谷に対しボールが先行してしまい、ど真ん中のスライダーをセンター前に運ばれてしまう。
ここでも梶谷の走力であれば2塁を狙ってくるのは分かり切ったことで、逆モーションになる丸よりも、ライトの鈴木誠が捕球して、素早く2塁に送球すべき場面。
丸はそういう捕球体勢を取ったが、鈴木誠はやや打球に入るのが遅れ、しかも2塁送球を浮かせてしまい、7回裏の打席を引きずっているかのような、ちょっと精彩を欠く動きに見えてしまう。

そこからは、筒香にアウトコースのストレートをレフト前ヒット、宮崎にもアウトコースのストレートをライト前に同点タイムリーを打たれており、ストレートを逆方向に狙って打ってきている。
この宮崎の打席では、一塁ランナーの代走内村がエンドランで走ってくる場面があり、1度目はファールで、2度目は2-2というカウントから走ってきた。
大瀬良のコントロールには不安がなく、今季セ・リーグで盗塁阻止率1位の會澤であれば、ウエストしてセカンドで刺すくらい、1点を大事に守る姿勢があっても良かったのではないかと思える。
バルディリスには追い込んでからスライダーを三遊間に転がされ、内野ゴロの間に勝ち越し点を奪われてしまった。

ヒースもそうだったが、150キロ超のストレートを武器にしている投手が、140キロ中盤の球速が多く、空振りが取れず、逆にストレートを狙い撃ちされてしまうというのは、見ていて辛いものがある。

8回裏には、1アウトから野間が四球、丸内野安打で1、2塁となるも、菊池はセカンド頭上へのライナーゲッツーで、完全に雰囲気がなくなった。

9回裏には、先頭の新井が久々に2桁安打となるツーベースで出塁し、前回対戦時に黒星を付けた山崎康対策として、あえて残しておいた松山がライト前ヒットで、本塁を狙った新井が憤死。

新井に代走を送らなかったことに始まり、一塁ランナーとして残った松山にも代走を送らず。
代打として残しておきたい梵以外に、代走として起用できそうな野手は木村と安部が残っていた。

堂林の三遊間への深い当たりも、一塁ランナー松山が楽々二塁封殺で、今日は選手起用に関しては、ことごとく外れてしまった。
追い付かないことには負けが決まってしまうというのに、野手を余らせてしまうことには意味を感じない。

流れが変わってしまったのが、7回表のヒースの登板から。
逃げ切り態勢に入っているということは、7回裏に打順が回るとしても、エルドレッドに守備固めを送っていれば、荒波のレフト線へのタイムリーは防げたかもしれない。
または、6回裏の最終打者だった新井の打順にヒースを入れて、エルドレッドが一塁、レフトに赤松という起用も出来たはず。
逃げ切る継投に入っているということは、9回裏の攻撃がなく、その場合新井に打順が回ってくる可能性は低かった。

また、春先にヒースが抑えとして登板している頃には、ヒースには抑え捕手石原の起用が必要と何度か書いていた記憶があるが、ヒースと大瀬良の2人で被安打7。
カープの1試合分のヒットを、終盤のわずか2イニング足らずで打たれてしまうとなると、1点を守り切るという、カープの大前提が崩れてしまう。

いつもこういう負け方をするチームであれば、ここまで思わないかもしれない。
しかし、1週間前には出来ていたことが、週が変わればできなくなるというのが理解に苦しむ。

あえて言うなら、12連戦ということで、選手起用で変に受け身になってしまっているのかなと思える節はある。



【カープ情報】2015.09.19 広島対中日 公式戦23回戦 前田健ストレートが走らずKO負け

2015年9月19日に行われた、広島対中日の公式戦23回戦の試合結果

広島 100 000 001|2
中日 000 340 01×|8

勝 八木 4勝6敗
負 前田健 13勝8敗
S -

【本塁打】なし

12連戦の初戦を落としてしまったが、先発の黒田はもちろん、リリーフの今村も十分自分の仕事を果たした。
チームとしての戦い方に変化はなく、今日も守備を固め、完封勝利を目指しての戦いとなる。

今日の対戦は八木で、前回対戦ではエルドレッドの一発で勝利した。
もちろん打ち崩せたわけではなく、どうにか攻略していかないことには始まらない。

昨日の丸と小窪の様子を見る限り、1番サード堂林の可能性も高いと思ったのだが、堂林は6番スタメンとなった。

そろそろ丸も発奮してもらわないと困る段階に来ており、まず先頭打者として2試合連続ヒットで出塁。
昨日は丸が先頭打者として出塁した初回に得点を奪っており、やはり先頭打者の出塁は一番いい形になる。

鈴木誠が、低めのボール球を上手くすくい上げてセンター前に運び、2試合連続タイムリーで1点を先制。

前田健の立ち上がりは、ストレートの割合が非常に少なく、スライダー、チェンジアップ、ツーシーム左右に丁寧に投げ分けて、投げミスというボールはなかった。
慎重さが十分感じられるピッチングだった。

2回3回も同じような感じで、変な力みもなく淡々と投げ込んでいき、感情の起伏も少ないように見えるが、見方を変えれば元気がないようにも見える。
ストレートの球速は140キロ前後で、この辺りが変化球主体のピッチングになったとも取れる。

それでも前田健が無失点で抑えているうちに追加点を奪いたいところではあるが、昨日同様なかなか得点の入る気配がない。
4回表には、ギャンブルスタート気味にスタートを切った田中が、牽制によりセカンドタッチアウトとなる場面もあった。
下位打線に向かうということもあり、文字通り一か八かという作戦だったように思うが、今日のカープは序盤はまずまずヒットが出ていた。
それだけに、走塁死でアウト1つを与えて、打席数を減らすのは勿体ない気もする。

そういったプレーのあった直後、前田健が崩れた。
2アウトからの平田のヒットの後、連続四球で満塁とし、カープにとって天敵とも言える藤井に逆転タイムリーを浴びると、歯止めが利かなくなった。
実際には歯止めが利かないというよりも、なんとか誤魔化しながら抑えていた投球が通用しなくなった、というところか。

4回の3失点に続き、5回の4失点で勝負あり。

とは言っても、この2連戦が始まる前まで、ナゴヤドームでは1勝8敗というとこで、連敗は正直なところ頭にあった。
今後の残り試合で、ここまで明確に相性の悪い状況はないだけに、ここからが最後の追い込みになる。

序盤はエルドレッドが勝負を避けられ、勝負の付いた終盤からは思い切って攻めてこられた。
8月28日に松山が本塁打を放って以降、日本人選手の本塁打は出ていない。
少し舐められていると感じなくもないが、エルドレッドを封じられながらの攻撃の中、9安打を放っている。
丸、鈴木誠、田中が2安打で、1試合で3選手がマルチ安打を放ったのは9月8日以来のこと。

明日は、今日と同じスタメンで臨むことで、突破口を開いていってくれるのではないかという期待は持てた。



【カープ情報】2015.09.18 広島対中日 公式戦22回戦 今村の好投が救いの連勝ストップ

2015年9月18日に行われた、広島対中日の公式戦22回戦の試合結果

広島 100 000 000|1
中日 000 102 00×|3

勝 バルデス 4勝8敗
負 黒田 9勝7敗
S 山井 4勝10敗2S

【本塁打】なし

先週の中日との三連戦は2勝0敗1分けというものだった。
ホームで7勝2敗、ビジターで1勝10敗(ナゴヤドーム1勝8敗)と極端な成績となっており、相性面を考慮すれば、今回の2連戦を乗り越えることが、12連戦の第一関門突破ということになるだろう。

その切り込み役としてマウンドに上がるのは黒田。
ナゴヤドームでは2試合に先発し、0勝2敗、防御率4.00という成績だけに、まさに黒田の投球が今後を左右することになりそう。

まず今日のスタメンサードは小窪。
バルデスに対し、4月19日の降雨中断明けにタイムリーを放ったシーンが象徴的で、比較的相性の良いということを考慮されてのスタメンと思われるが、現在のカープは投手力を中心に守り勝っているだけに、サード堂林というのもプランの一つ。

初回のカープの攻撃は、先頭の丸が左中間を破るツーベースで出塁し、菊池が送りバントで1アウト3塁。
新井はファーストストライクの甘いアウトハイのボールを見逃したのが尾を引いたかのような、態勢を崩されての浅いライトフライでタッチアップならず。
そこから、エルドレッドはあまり勝負に行っていないようにも見える四球の後、小窪も四球を選んで、2アウト満塁。
ここで鈴木誠が真ん中付近のスライダーをレフト前に運んで、1点先制。

2アウトから粘って、1点を奪うという幸先のよい流れ。

しかし、黒田の立ち上がりは、先頭の大島には落ちないフォークをライト前ヒットされると、亀澤は強攻するとレフト前へのポテンヒット。
3番ルナの当りは併殺コースのショートゴロだったが、田中が弾いてオールセーフで、いきなりノーアウト満塁。
4番平田を投ゴロに打ち取り、ここも1-2-3の併殺コースだったが、本塁封殺ののち、石原からの一塁送球が平田の肩付近に当り、ライト方向へ送球が転がっていく。
この間に、ランナー2人が帰ってくるが、平田がインフィールドを走り送球を妨害したとして、本塁封殺が認められ、さらに守備妨害で打者走者もアウトという変則的な併殺打。
ボールデッドということで、2人のランナーもそれぞれ2塁と3塁に戻される。

それでもその2人のランナーを返されては意味がないところで、5番森野から三振を奪い、黒田が踏ん張った。

実際のところ、初回の黒田のピッチングは、対中日の相性の悪さを感じさるシーンも多く、打ち取った当たりがアウトにならず、エラーも絡み、あわや先制点を取った直後に逆転されるという重苦しい雰囲気になるところだった。

結果的には、失投は大島に打たれた1球のみで、あとは黒田らしい投球で無失点で抑えたということになるのだろうか。

2回は3者凡退で抑えるが、3回以降はランナーを背負うケースが増えてくる。
ここのところ改善されていた低めへの制球がいまひとつということもあり、芯で捉えられる打球も多くなっている。
4回には2アウトランナーなしから、シングルヒットとツーベースで1点返されており、調子自体はあまり良いとも思えない。

それでも4回を1失点と踏ん張っているうちに、打線が早めに援護していかないと、ナゴヤドームでの悪い流れに飲み込まれてしまう。

しかし打線の援護がないまま、6回に黒田がつかまってしまう。
平田のバットの先端で拾ったような三遊間への緩い当りが内野安打となり、この打球はサードが堂林であったらカット出来ていたかも、と思ってしまった時点で負の流れに足を突っ込んでいるのだろう。
森野にはアウトローのツーシームをバットコントロールでセンター前に落とされたことで、ちょっと通用するボールがなくなってきたように感じられた。
エルナンデスには、2球で2ストライクと追い込みながら、そこからボールが連続してフルカウント。
最後は、またもやアウトコースのツーシームをきれいに捉えられてレフト前タイムリーで勝ち越されてしまった。
さらに藤井にも低めのストレートをセンター前に弾き返され、2者連続タイムリーで2点のビハインド。

スタメン野手に代打が出されないという、苦戦する試合で良くみられる特徴も6回まで再現されており、残り3イニングで2点を奪い、さらに勝ち越す策は見えてこない。
7回も野手には代打が出されることなく、2アウト1塁の場面で9番黒田に代打堂林が送られたのみ。
ここで石原が一塁ランナーということは、ヒットはもちろん、ツーベースでも石原は本塁にかえってくることが出来ず、堂林の本塁打以外に点は入る可能性が少ない。
かなり確率の低い攻めを選択するしかないということは、手詰まりを感じさせる。

8回には、先頭の丸が粘って四球を奪い、菊池がヘッドスライディングで内野安打を勝ち取った。
そして、新井、エルドレッド、小窪のクリーンアップ3人が1本のヒットも打てずに無得点となったところで、さらに得点の雰囲気が遠のいた。
今日の小窪の打撃の様子を見る限り、代打策がなかったのかなという思いが強い。

全般的に打てなかったのは間違いないが、守備でリズムを崩した面もある。

2点ビハインドの9回表、マウンドには田島ではなく山井が上がる。
1アウトから田中がセンター前ヒットで出塁はしたが、いよいよ後がなくなってから石原に代打松山が送られるのはタイミングとしては遅い。
松山が四球を選んで、1アウト1、2塁となり、一塁ランナー松山への代走は赤松。
そして、代打の2番手は野間。
併殺を逃れ、後ろに繋ぐのが精いっぱいという打撃内容ではあったが、一応丸に同点タイムリーを期待する場面は整った。
しかし、初球を打ってボテボテのファーストゴロという結果を見せられて、本当に一瞬で希望が萎んでしまった。

まあ、最終戦まで連勝できるとは思っていない。
今村が2イニングを抑えてくれたという、ポジティブな材料もある。
連勝もストップしたわけで、明日からは2ケタ安打を打ってもらっても良いです。



【カープ情報】2015.09.15 広島対巨人 公式戦24回戦 タイムリーエラーによる先制点をジョンソン、中崎が守り切る

2015年9月15日に行われた、広島対巨人の公式戦24回戦の試合結果

巨人 000 000 000|0
広島 010 000 00×|1

勝 ジョンソン 12勝7敗
負 菅野 9勝10敗
S 中崎 0勝6敗24S

【本塁打】なし

ジョンソン対菅野という名前を見ると、お互い、先制されると負けの確率が跳ね上がり、追加点を奪われるとほぼ負け確定とさえ思える。
ジョンソンが安定感抜群の投球で立ち上がると、菅野は若干コントロールが乱れるシーンがあるものの、甘いコースには来ない。
お互い芯でとらえる打球もなく、予想通りの展開で試合が始まった。

2回表のジョンソンが、1回同様のピッチングで三者凡退に打ち取り、対する菅野は1アウトから新井に四球を与えた。
菅野との相性の良い田中が、レフト前ヒットで1アウト1、2塁と得点圏にランナーを進めると、こちらも菅野との相性を買われてスタメン起用の安部が、まずまず捉えた当りのサードゴロ。
この打球を処理した村田の態勢が崩れて、セカンドフォースアウトのみで、2アウトで1、3塁とランナーが残った。
そして石原は、菅野の狙い通り、打たされた形のショートゴロに打ち取られる。
ところが、平凡な当りのショートゴロを坂本が弾くタイムリーエラーで、カープに先制点が転がり込んだ。
今季のカープ戦での巨人は、これがある。

その後は、ジョンソンも菅野も持ち味を発揮し、非常に速いテンポで試合が進む。
5回を終えた時点で1時間ちょっとしか経過しておらず、両チームともあまりにあっさり打ち取られることで、今後点が入るのだろうかという思いしかしてこない。

7回には両チームともにヒットでランナー1人が出塁したものの、仲良く併殺という攻撃で、まさに均衡状態。

8回にはジョンソンがこの試合唯一と言っていいピンチを招く。
連打で1アウト1、3塁という場面で、一塁ランナーに代走鈴木尚が送られ、これはもちろん足で揺さぶりをかけ、プレッシャーをかけていこうという狙い。
ただ、ルーキーの岡本が代打起用され、4-6-3の併殺打。
良い素材の打者というのは間違いないが、今日のような展開の試合で、代打の一番手として起用される、しかも唯一と言っていいほどのチャンスで打席に立たせてもらえるというのは、ムード一変という期待も込みの打席だったように思える。

8回を投げ終えて103球のジョンソンはお役御免。
早い段階から野間を守備固めで起用し、エルドレッドにも代走から出場の赤松がそのままレフトで守備固め。
序盤の1点を守りきるという明確な意思を示し、チーム全体がその指示を遂行して見せた。

中崎もここまでのシーズンで、これだけの痺れるシーンは何度も経験してきた。
もう、9回のマウンドに上がる中崎を信頼しないファンはいないだろう。
文句なしに3人で締めて、またも完封リレーでの勝利となった。

今季の巨人戦の象徴のような、タイムリーエラーが決勝点の試合で、カープは僅か2安打。
正直苦しい展開だと感じていなかった訳ではなく、ウイニングボールを手にした新井の、何とも言えない不格好なガッツポーズが、チームの気持ちを表していたように感じた。

開幕直後の3月31日以来の勝率5割復帰。
今日はこれに尽きる。





【カープ情報】2015.09.13 広島対阪神 公式戦21回戦 前田健先発試合でエルドレッド4戦連発、その間前田健4連勝

2015年9月13日に行われた、広島対阪神の公式戦21回戦の試合結果

広島 010 001 001|3
阪神 000 000 000|0

勝 前田健 13勝7敗
負 岩崎 3勝8敗
S 大瀬良 3勝6敗2S

【本塁打】エルドレッド16号

今シーズン初めて、前田健が中4日で先発してくる。
単に先発するとか、イニングを稼いでくれるとか、そういう意味ではない。
明確にこの試合を勝つために登板するという意味で、この試合に関しては内容度外視で、勝つ以外に興味はない。

昨日スタメン出場した堂林が、守備面で梵、小窪よりもアドバンテージを感じさせたのは、選手起用面で幅が広がることに繋がる。
今日の試合も、相手が左腕の岩崎ということで連続スタメンとなった。

さて前田健の立ち上がりは、夏場に見られていた不安定さが徐々に姿を消してきた。
投げミスが少なく、思ったように打ち取れているように見える。

エースが安定したピッチングを見せれば、4番が本塁打を放つ。
前田健の先発した試合で、エルドレッドが本塁打を放ったのは、今日で4試合連続。
過去3試合は前田健が全勝している。

2回のエルドレッドの先制本塁打で、早くも前田健の勝利条件が満たされた。

前田健も4回まで投げ終えて53球と、球数も多すぎるということもなく、何よりノーヒットピッチング。
力感がなく、丁寧に投げている姿が印象的。

5回に入ると、ゴメスに初ヒットを打たれ、2アウトから今成にレフト前ヒットを打たれ、この試合初めて1、2塁のピンチを迎える。
8番藤井に早くも代打坂を送って、阪神は勝負を仕掛けてきた。
3-0とボール先行になったが、そこから全て変化球勝負で、2ストライク目をスライダーで空振りを奪い、そろそろストレートが来るかもという迷いも生じさせ、坂にフルスイングをさせず、タイミングを外してセンターフライに打ち取った。

6回表には、阪神に不可解な采配があった。
先頭の菊池がライト線へのツーベースを放ち、新井補邪飛のあと、エルドレッドに対しては、投手を二神に交代させてきた。
その二神はエルドレッドを敬遠気味に歩かせ、続く鈴木誠に代打松山が送られたところで、再び投手を交代し、高宮を送り込んだ。
調子の良い二神を敬遠要員でベンチに下げてくれたのは、昨日延長12回を戦ってリリーフ投手を温存しておきたいチーム事情に反するように思えた。
まあ相手チームの采配のことはさておいて、カープにとっては大きなチャンス。

松山はライトフライで、2塁ランナーの菊池がタッチアップで2アウト1、3塁の形を作れた。
ということは、フォースボーク、ダブルスチールという作戦も考えられる。

当然阪神ベンチも、コーチがマウンドに向って確認を怠らない。

打席の堂林は、三塁方向に何度も目線を向け、少なくとも何かしらの動きはありそうは雰囲気がある。
2ストライク後に、一塁ランナーのエルドレッドがスタートを切ると、捕手の鶴岡は三塁ランナーの動きをしっかり見定めてから、三塁ランナー菊池をを罠に嵌めるために、セカンド送球に見せかけて投手に軽く返球する。

しかし、投手高宮はびっくりしたように自分に向かってくる送球を避けた。
投手だけが状況を理解していないようなプレーで、エルドレッドは囮のために一二塁間に止まり、その間に悠々菊池は本塁を陥れた。
何故避けるという、鶴岡の表情が印象的だった。

前田健はこの2点目でさらに楽になり、中4日ということもあり、7回無失点でマウンドを降りる。

そして、8回からはヒースがマウンドに上がる。
カープにとって必要だった僅差でのリリーフ投手に、このタイミングでヒースが名乗りを上げてきた。
もちろん、今日投げると6連投となる中崎を休ませる意味合いがあり、期待を込めて送り出したマウンドで結果を出して見せたヒースを褒めるべき。

9回には阪神は呉を送り出してくるが、この呉から堂林がダメ押しのタイムリーを放つ。
各チームの抑え投手、山崎康、バーネット、田島から得点を奪うコレクションに、呉も加えることになった。

大瀬良も、この6連戦で4度目の登板となるが、回跨ぎが2度あり、中崎とともに出来れば温存しておきたかった。
しかし、リードしている展開で9回裏のマウンドに上がるとなると、やはり経験のない投手には難しく、大瀬良に頼ることになってしまう。
福留のレフトオーバーの打球に追い付いた赤松のファインプレーで試合を締め、阪神の反撃をしのいで2セーブ目を記録した投球には頭が下がる思い。

なかなか出てこなかった、僅差のリードの展開で登板するリリーフ投手としてヒースが加わり、ラッキーボーイ的な存在として堂林が手を挙げた。
もう一つ付け加えると、9月に入ってからのチーム本塁打は5本目で、全てエルドレッドが放っており、16本塁打はチームトップタイ。
2013年型打線が実現しつつある。

今週の6連戦は、引き分け2つを挟んで4連勝。
12連戦を前に、助走を始めたと期待を込めたいと思う。





【カープ情報】2015.09.12 広島対阪神 公式戦20回戦 必死の継投で引き分けをもぎ取る

2015年9月12日に行われた、広島対阪神の公式戦20回戦の試合結果

広島 100 100 000 000|2
阪神 100 010 000 000|2

勝 -
負 -
S -

【本塁打】エルドレッド15号

カープ先発の戸田は、今季の初登板発戦初が阪神戦で、その試合で勝利を挙げている。
また相性面だけで考えると、能見に対し2打数2安打の堂林がスタメン起用され、鈴木誠、堂林と続く5番、6番は未知の魅力を感じる。

能見の立ち上がりは、際どいコースを狙ったボールが外れているが、そこそこキレはありそう。
あまり多くチャンスは作れないことも考慮し、先頭の丸が四球を選んで出塁した初回の攻撃を大事にしたい。
菊池は送りバントの構えからバスターに切り替えて、センター前ヒットでノーアウト1、2塁。
新井がライトフライで、丸がタッチアップで3塁へ進塁。
エルドレッドもライトフライで、丸がタッチアップで本塁生還で1点先制。
丸のタッチアップに合わせて、菊池も一塁からタッチアップしているが、危うくセカンドで刺されるかというような、ギリギリの走塁が見られた。

正直なところ、戸田がこの1点を終盤まで守るというイメージはなく、どんどん点を取っていこうという意思は感じた。

その戸田の立ち上がりは、ストレートの走りはまずまず、前回登板時に制球しきれなかったスライダーでもストライクが取れている。
若干ボールが高いかなという位で、悪くもないが良くもないという感じ。
2アウト2塁から、福留に高めのスライダーをセンター前に運ばれて、同点に追い付かれる。
2ストライクを取ってから投げるボールとしては考えられないコースで、失投ということになるだろう。

さらにゴメスに対しては、長打警戒で全くストライクが入る気配がなく、四球を与えたところで、早くも投手コーチがマウンドに向かう。
必勝態勢の試合と考えるなら、これ以上の失点は避けたいということでマウンドに向かうことはあると思う。
しかし初回で、それほどのピンチでもない場面でマウンドに向かうということは、その程度の信頼の投手を先発として3試合連続先発起用しているとも受け取れる。
たしかに、ここ2試合は序盤から失点を重ねて、試合の流れを手渡しているので、初回からでも締め直す必要を感じたのだろう。

それが功を奏したのかは分からないが、新井良を打ち取って、同点でとどめた。

2回にはお互いに拙攻の応酬となる。
カープは、先頭の堂林がセーフティバントで出塁するも、田中は4-6-3の併殺打。
阪神は、先頭の俊介がレフト前ヒットで出塁するも、鶴岡の打席でエンドランを仕掛けて三振ゲッツー。

逆に3回は、戸田と能見がともにスイスイと3者凡退で、乗ってき始めたかなという投球を見せた。

その矢先、4回1アウトから、エルドレッドが能見の初球のストレートを一球で仕留めて、レフトスタンドへの特大のソロホームランで1点勝ち越し。
続く鈴木誠は、ファールになったが初球セーフティバントを見せ、能見の隙を突こうという姿勢を見せる。

こういった攻撃の後、戸田が再びすんなりと抑えるようだと、試合の主導権を握ることが出来る。
その4回裏、1アウトからゴメスの放った三塁線への痛烈なライナーを堂林が飛びあがって掴み捕った。
このプレーだけでも、今日サードでスタメン起用された意味があったと思える。

5回のカープの攻撃では、またも拙攻が戻ってきた。
1アウトからヒットの會澤を、戸田が送りバントをファール、バスターでファール、スリーバントをファールで三振。
丸の打席では、會澤がギャンブルスタート気味の盗塁を仕掛け、きっちり牽制死。
左腕でしかもベテラン能見に対しての作戦としては甘過ぎた。

5回裏の阪神の攻撃は、2つのアウトをゴロアウトで奪い、安定感が出てきたのかと思ったのもつかの間、2アウトから能見にヒットを打たれると、途端に投球内容が一変する。
あれだけ簡単に内野ゴロを打たせる投球が出来ていたにもかかわらず、鳥谷にはストレートを弾き返され、2アウト1、3塁のピンチ。
初回のピンチではマウンドに向かっていた投手コーチも、ここでは出てこない。
2番の大和を抑えさえすれば、5回表の拙い攻めも、能見にヒットを打たれたことで招いたピンチも、全て問題なしに出来る場面だったが、ここで大和にタイムリーを浴びて同点に追い付かれたのは、残念の一言。

6回からヒースをマウンドの送るのであれば、なおさら5回のピンチでは集中を切らさないようにしないといけなかった。

そのヒースは、いきなり福留に対し荒れ気味にスリーボールとし、おやっと思わせたが、そこからは150キロのストレートで力押しでレフトフライに打ち取った。
ゴメス、新井良に対しても150キロ超を連発し、ヒースのピッチングが一旦試合を落ち着かせてくれた。

すると7回のカープの攻撃で、堂林がレフト前ヒット、田中の送りバントで1アウト2塁。
會澤が倒れて、ヒースの打順で代打小窪が送られる。
しかし、次の丸が能見に対して全くタイミングが合っていないこともあり、小窪は敬遠される。
カープベンチとしても、小窪が敬遠されることは織り込み済みという節があり、確率は低いが丸が繋ぐことに期待した作戦。
スライダーで見逃し三振を奪われて得点は入らなかったが、今日の丸は能見のスライダーが見えていなかった。

終盤に入ると、とにかく先にリードを奪わないと、先攻チームは苦しい。
7回裏からマウンドに上がった一岡は、1アウトから鶴岡にライト前ヒットを打たれると、甘いコースか、ボール球しか行かなくなる。
1アウト満塁となってから、ようやくストレートのコントロールがまずまず纏まってきて、大和をショートゴロ本塁封殺で2アウト。
マートンには先に追い込みながらも粘られて3-2というカウントになり、最後は今日、一度も良い高さに決まっていなかったフォークを選択し、低めへ決めきって空振り三振で、満塁のピンチを無失点で切り抜けた。
最後の最後に、フォークを選択した會澤と、投げ切った一岡は見事だった。

投手の粘りに応えたい打線ではあったが、8回には先頭の菊池が四球を選び、3番新井には送りバントを指示。
これが福原の前に強い打球となって転がってしまい、1-6-3の併殺打。
併殺打はこれで今日の試合3つ目となってしまった。

流石に福原は、2アウトランナーなしとなった場面で迎えるエルドレッドの打ち取り方を熟知している。
ほぼ全球ボール球を振らせての三振で、試合の流れは阪神側へ傾きかけた。

8回裏のマウンドには、同点ということで今村が上がる。
先頭打者は福留ということで、甲子園で8回裏に1点を取られて負けるという試合はいつまで経っても忘れることはない。
その福留はライト前ヒットを放ち、これで2イニング連続で勝ち越しのランナーを背負っての守備となる。

ただ、今村がマウンドに上がり、堂林がサードを守っている試合というのは、何故か相乗効果が生まれる。
今成のショート前への緩い当りを、堂林がカットして一塁送球でアウトにし、久々に堂林独特の守備を見た。
2アウトながら2塁にランナーを背負っても、今村は慌てることなく、後続を打ち取り無失点で抑えた。

同点で9回の攻防となり、阪神は呉をマウンドに送る。
ここのところ相手の守護神、山崎康、バーネット、田島から得点を奪ってきたカープ打線だけに、呉から勝ち越し点を奪うことを期待したい場面。
しかし鈴木誠、堂林、田中が簡単に抑えられてしまい、今度はサヨナラ負けとの戦いが待っている。

延長も考えれば、大瀬良は2イニングを投げるとしても、4連投中の中崎の出番も考えないといけない。
9回もマウンドに上がった今村にかかる期待は大きい。
1アウト後、坂には軽く合わせてセンター前に落とされるが、丸ダイビングキャッチでボールをこぼしたのを見て二塁を狙った坂を刺せたのは非常に大きなプレーだった。
あわや1アウト2塁というサヨナラのピンチで、1番鳥谷を迎えることになるところだった。

10回、11回は大瀬良がピンチを招きながらも何とか抑え、12回表の最後の攻撃を迎える。
1アウトから田中の放ったセンターオーバーの大飛球は、フェンス直撃のスリーベースで、一旦はビデオ判定も行われる、打球の跳ね返り方を見せていた。
石原はスクイズを狙うもファールとなり、結局セカンドフライでランナーを返すことができず。
2アウトから代打の梵は死球となり、今日能見に対しては全くいいところがなかった丸の場面で、阪神は左腕の高宮をマウンドに送る。
2アウト1、3塁でバッター丸。
三塁ランナー田中、一塁ランナー梵で、フォースボーク、ダブルスチールなどの作戦も考えられる中、阪神ベンチは一塁への牽制を放棄し、サインプレーを封じてきた。
梵は盗塁を決めて、2アウト2、3塁で丸は打つしかないが、高宮のスライダーに対しても全くタイミングが合わない。
最後も打たされてのセカンドゴロとなり、カープの勝ちはなくなった。

この時点の最高の結果をもぎ取るために登板する中崎は、これで5連投。
マートン、福留、ゴメスを迎えるということは、この試合中、もっともしんどい状況とも言える。
しかしマートン、福留を連続見逃し三振で打ち取って2アウト。
ゴメスにはシュート回転の真ん中低めのストレートを打たれてライト前ヒット。
このゴメスの代走に、投手の島本を起用し、阪神としても総力戦で勝ちを奪いに来ている。

そうはさせじと、中崎は最後の野手である代打の田上をサードゴロに打ち取って、引き分けに終わった。

カープとしては、この試合の引き分けは決してマイナスではない。
戸田、ヒース、一岡、今村、大瀬良、中崎、投手陣はみなよく踏ん張ってくれた。







【カープ情報】2015.09.11 広島対阪神 公式戦19回戦 黒田9勝目は、中崎との完封リレー

2015年9月11日に行われた、広島対阪神の公式戦19回戦の試合結果

広島 001 001 100|3
阪神 000 000 000|0

勝 黒田 9勝6敗
負 岩田 7勝9敗
S 中崎 0勝6敗23S

【本塁打】なし

昨日はバルデスに対して、タイミングの合わないスイングを繰り返した下水流を登録抹消し、久々に堂林を一軍登録してきた。
対左腕の相性は良く、右の代打の厚みを持たせる意味で注目の存在。
というのも、小窪が2試合連続でスタメン起用されており、今日のベンチスタートの人員で考えると、右の代打の一番手は梵で、會澤は2番手捕手という状況では代打で出てくることはあまり考えられないし、赤松も代走、守備で起用される選手。
右打ちの野手が豊富という状況でもなく、先の下水流もそうだったし、堂林にとってもチャンス。

さて試合の方は、今季相性の良い甲子園での阪神戦で、先発投手も比較的相性の良い岩田。
早速初回から先頭の丸がセーフティバントを狙う。
これを岩田が一塁へ悪送球し、エラーで丸が出塁すると、菊池の送りバント、新井、エルドレッドには連続四球で1アウト満塁のチャンス。
しかし、小窪はボール球を振って三振、鈴木誠はインコースの難しいスライダーで詰まらされてショートゴロで無得点に終わる。
よくよく考えると、打てるボールはほとんど来なかったことになる。

カープ先発の黒田については、ここのところ甘いコースへのボールが少なくなっている。
立ち上がりも不安なく、しっかりと3人で抑えて、攻撃のリズムを作っていく。

岩田のピッチングは、初回からコントロールにばらつきがあり、3回に入ってもなかなか解消されない。
菊池はベルト付近のインコースのボールを上手く叩いてセンター前ヒット。
新井はボテボテの投ゴロに倒れるものの、岩田は再び一塁へ悪送球。

岩田の一塁送球がこれほど不安定なのを見ると、かつて阪神に在籍した同じく左腕の仲田幸司を思い出す。

それはともかく、これで得点圏にランナーが進み、エルドレッドのレフト前タイムリーヒットで先制することになる。
続くチャンスで放った、2試合連続スタメンの小窪のレフトフライも、田中のレフトライナーもしっかり捉えた打球で、あわよくば大量点という可能性もあった。
そこで打球が野手の間を抜けないのがカープらしいというか、岩田の意地というか、といったところ。

岩田をKOする機会を逃し、徐々に点の入らない重苦しい展開になり始める。

今日の黒田の投球は、岩田同様に全般的にボールがばらつく。
スライダーを多めに使ったり、苦労の跡が見え隠れしているが、大きく外れるボールが多くなっており、逆に阪神打線は的を絞れていないようにも見えた。
守備も、丸の好守こそあったものの、普通に守れているだけでも安心感は先週とは全然違う。

阪神打線を抑えている間に追加点を奪いたいカープは、6回表に再び岩田のコントロールの乱れに乗じ、2アウト満塁のチャンスを作る。
鈴木誠が強い当りのセカンド強襲安打で出塁し、田中の打席でエンドランを仕掛ける。
田中はサードゴロに終わったが、スタートを切っていたことで鈴木誠が2アウトながら2塁に残り、阪神ベンチは石原を敬遠して黒田勝負を選択した。
もちろん当然の策だと思うが、その黒田へ四球を与えてしまったのは想定外だったことだろう。
打順が1番の丸にまで回り、その丸は追い込まれながらも、なんとか食らいついてバットに当てたことで、タイムリー内野安打を呼び込んだ。

7回には鈴木誠にもタイムリーが飛び出し、小刻みに加点していく。
昨日の試合で8試合ぶりにヒットを打ったことで、少し気が楽になったのか、積極性というか思い切りの良さが戻ってきたように感じた。

黒田は8回を104球で投げ終え、ここまで無失点。
東京ドームで完封目前での逆転負けを喫したリベンジの機会でもあったが、シーズン終盤でもあるし、次回登板のことも考え、9回は中崎がマウンドに上がる。
ここでも中崎はパーフェクトピッチで黒田-中崎の完封リレーを達成。
一時期調子を崩しても、短期間で復調し、不調を引きずらないというのは頼もしい限り。

後半戦に入ってから、6度も跳ね返されていた借金3の壁を、ようやく勝負の9月に突破した。





【カープ情報】2015.09.10 広島対中日 公式戦21回戦 ジョンソン終盤逆転を許すも、女房役石原の勝ち越しタイムリーで劇的勝利

2015年9月10日に行われた、広島対中日の公式戦21回戦の試合結果

中日 000 000 020|2
広島 000 010 03×|4

勝 ジョンソン 11勝7敗
負 又吉 6勝6敗
S 中崎 0勝6敗22S

【本塁打】なし

ジョンソンとバルデスの投げ合いは今季3度目で、これまでの成績は1勝1敗の五分。
お互いに相手打線を抑えており、ロースコアの試合が予想されるということは、先制点が大事になる。

点を取るという意味で、注目のスタメンには小窪の名前がある。
スタメン時の小窪は、今季8打数ノーヒットというのが気にはなるが、ランナーを貯めて打席が回れば期待は高まる。

打線が機能するかといういうよりも、まずはジョンソンの立ち上がりがどうかということになるが、これほど簡単に打ち取れるのかという程、あっさりと3つのアウトを重ねて見せた。

またバルデスも、いつも通りの力感のないフォームから際どいコースを突く投球で、丸も菊池も難しいボールを打たされている。
難しいコースを無理やりフェアゾーンに入れようとしているようも見え、自分のスイングが出来ていないように思える。
新井はライトフライに打ち取られるものの、強く叩くスイングは出来ており、今日の試合では新井の前にランナーを貯めることが、いつも以上に重要となりそう。

さてジョンソンの2回の投球は、先頭の平田に四球を与えるものの、次の和田には初球を打たせて4-6-3のゲッツー。
エルナンデスも初球ファーストゴロで、非常に球数も少なく、リズムの良いピッチング。

2回裏のカープの攻撃では、ようやく小窪に今季スタメンでの初ヒットが生まれ、荒木のエラーもあって得点圏にランナーを進めることが出来た。
石原が打ち取られて得点は出来なかったが、クリーンアップの新井、小窪がバルデスに対してタイミングが合っており、クリーンアップの前にランナーを貯めることが出来れば得点の雰囲気はある。

特にジョンソンは3回で25球となっており、中日とすれば守備の時間が長いと感じていても不思議はない。
こういう展開になると、守備での集中力が失われていくことも期待できる。

3回裏のカープの攻撃では、先頭のジョンソンがレフト前ヒットで出塁し、上手くランナーを進めながら攻撃できれば、得点圏にランナーを置いて新井に打席を回せる。
しかし、やはり丸は無理やりおっつけてフェアゾーンに入れようとするように見えるバッティングで投ゴロ。
あわや1-6-3のゲッツーというシーンだったが、バルデスの二塁への送球が緩かったこともあり何とか一塁はセーフ。
丸は二塁盗塁を狙うも、アウトのタイミングだったが、杉山からの送球がワンバウンドになり、荒木がバウンドを合わせそこなって盗塁成功。
菊池凡退で2アウトとなったが、得点圏で新井に打席が回った。
その新井はインコースのスライダーを上手くバットに乗せてはいたが、レフトへのハーフライナーで、ここでも得点ならず。

やはり1点が重い展開になってきた。

序盤からの守り時間の長さが徐々に影響を与え始めたのか、中日の守備がどうも締まらない。
強い当りとは言え、正面の打球を弾くケースが度々見られ、こういうプレーをしている間に点を奪いたいところ。

5回裏には、先頭の田中がファースト強襲のツーベース、石原のライト前ヒットでノーアウト1、3塁のチャンス。
ここでジョンソンは、送りバントとセーフティスクイズの両方の意味のあるバントを狙う。
やや強めの投手正面のバントで、三塁ランナーの田中は一瞬スタートを切りかけて自重。
バルデスは二塁に送球し、フォースアウトになったプレーで、ショートのエルナンデスがボールをこぼす。
石原はボールをこぼしたのでセーフではないかとアピールするが、これが効果的だった。
エルナンデスとすれば、完全捕球の後の落球なのでフォースアウトは成立するという意識があり、慌ててボールを拾いに行けば落球を認めたと受け止められてしまうという思いがあったのか、すぐにボールを拾わなかった。

この間はインプレー中で、エルナンデスがゆっくりとボールを拾いに行っている隙に、三塁ランナーの田中が本塁を陥れた。
田中の好判断、好走塁というプレーには違いないが、エルナンデスの落球がなければこの先制劇は生まれなかった。

これだけどうぞ点を取ってくださいというプレーをしてくれているにも拘らず、1点しか奪えなかったのは物足りない思いはある。

ただ、今日のジョンソンにとっては、逆に大量点が入るよりは、僅差の方が集中力が保てるのではないか。
というのも、5回を終えてノーヒットピッチング。
序盤の中日打線の状態を見ても、簡単に打ち崩されるような状態にも見えない。

6回、7回とノーヒットは続き、期待は高まる一方。

しかし、8回ついに捉えられてしまった。
四球2つでランナーを貯め、8番杉山にレフト前タイムリーヒット。
さらにエルドレッドの返球がそれて、中日ベンチ前に転がる送球エラーも重なり、2人目のランナーも生還してしまう。
8回2アウト、ノーヒットノーランの期待から、初ヒットで逆転されてしまうという急転直下の展開で、精神状態を考えると続投が酷にも思える。
それでもジョンソンは気持ちを切らさず、大島を打ち取って味方の反撃を待つ。

8回裏の攻撃で、先頭の菊池が変わった又吉から四球を選び、新井にもボール先行となる中、3-1から新井が低めのストレートを叩き、左中間を破るタイムリーツーベースで同点に追い付いた。
代走の赤松が送られベンチに戻ってからは笑顔を見せていた新井だったが、打った瞬間も、セカンド到達時も表情を変えることがなかった。
ジョンソンの投球に対し、もっと早い回に援護が出来ていれば、もう少し楽に投げさせられただろうという責任感があったに違いない。
この新井の安打がチーム8本目の安打。
このイニングで2ケタ安打も達成し、逆転まで持っていかないといけない流れ。
小窪が送りバントを決め、1アウト2、3塁で代打松山を送り、勝負を決めに来た。

中日も左の岡田に変えてきたところで、代打の代打で梵を送る。
岡田も決して器用なタイプの投手ではないこともあり、左投手、三塁ランナー赤松、打席は右の梵と条件が揃っており、スクイズ以外の作戦があるとは思えない。
岡田がボール先行の投球をしたこともあり、3-2までは一回もバットを振れず、最後は四球を選んだ。

1アウト満塁で、今度は田中が打席に向かい、ショートゴロで本塁封殺。
2アウト満塁で、石原がそのまま打席に向かったということは、同点のままなら9回もジョンソンが続投する可能性があったということ。
新井もそうだが、一番悔しい思いをしていたのは石原に違いない。
どん詰まりのショート右への打球は、スピンがかかり、センター方向へスライスしながら切れていき、ショートエルナンデスのダイブも及ばずセンター前への2点タイムリーヒットとなった。
気持ちでセンター前に持っていった打球という以外の表現が見つからない。

これでジョンソンに勝ち投手の権利まで復活し、ムードは最高潮。

9回表を抑えない訳にはいかない。
中崎は簡単に3人で抑えて、劇的な逆転勝利の試合を締めくくった。

ジョンソンとしては、試合終了後もさえない表情を崩さず、ノーヒットノーランを逃した悔しさと逆転された不甲斐なさも受け止めているのが伺えるが、信頼する石原が勝ち越しタイムリーを打って、逆転勝利を呼び込んだという結果を、引きずることなく十分に堪能して欲しい。
今日のジョンソンの投球を責めるものは誰もいない。





【カープ情報】2015.09.09 広島対中日 公式戦20回戦 山崎康、バーネットに続き田島も攻略して引き分けに持ち込む

2015年9月9日に行われた、広島対中日の公式戦20回戦の試合結果

中日 000 120 000 000|3
広島 100 000 002 000|3

勝 -
負 -
S -

【本塁打】大島6号

10勝を目前にして足踏み状態の福井と、10勝を目前にして足踏み状態だった大野の対戦。
大野は6度目にしてようやく10勝に到達しているが、福井はこの試合が3度目の挑戦。
対大野は高い壁だが、昨日の中日打線の状態を見るに、決して好調という訳でもなく、ホームでの好相性を活かし、2ケタ勝利到達を目指して欲しい一戦となる。

その福井の立ち上がりは、前回登板と同様にストレートの球速は140キロちょっとで、数字は上がっていないが、伸びは前回以上。
スライダーもキレを感じさせ、小雨の降る状態で慎重に投球しているにしても、状態は良さそうに見える。

一方、中日先発大野もストレートは140キロ程で球速に大差はないものの、キレの点では福井の方が良く見える。
菊池はアウトローのストレートを軽く合わせてライト前ヒット、新井はインハイのストレートを軽く合わせてやや詰まりながらもレフト前ヒット、エルドレッドはインローのストレートを腕をたたみながら巧くレフト前に運ぶタイムリーヒット。
3人共に甘いコースや失投というボールではなかった。
エルドレッドの打席では、徐々に球速を上げてきたが、完全に詰まらせられることがなかったのは、大野の状態が完全ではなかったと言える。
となれば、1点を奪った後の、1アウト2、3塁というチャンスで追加点を奪っておきたい。
5番の梵は0-2と追い込まれた後、かなり粘りは見せたが最終的には一塁ゴロに打ち取られてしまう。
6番の下水流はストレートに対しノー感じの空振りを繰り返し、三振で追加点はならず、1点は取ったが勿体ない初回の攻撃となってしまった。

1点リードをもらって2回のマウンドに上がる福井は、特に初回と投球内容に変化はなく、まずは味方が点と取った直後のイニングを3人で抑え、試合の流れを作りつつある。

大野も2回以降は調子を上げてきており、初回のムードが一変し、一気に点が入る雰囲気がなくなってきた。

4回の福井の投球は、2アウトからの連打でピンチを招くと、強まりつつある雨の影響で、マウンドを気にするしぐさが増えてきて、森野には全くストライクが入らなくなり、四球で満塁としてしまう。
置きにいってはいないので、甘いコースにストライクが来るということはないが、修正する余裕もなく、藤井に対しても四球を与えてしまい、押し出しで同点に追いつかれる。
亀澤には逆球のインコースストレートで詰まらせてレフトフライに打ち取るが、これも結果オーライという面はある。

福井は次のイニングでも、先頭の桂にライト前ヒットを打たれ、大野は送りバントを狙ってくる場面。
上手く小フライを上げさせて、ランナーの進塁を阻止したものの、あれだけ會澤がギリギリノーバウンドで捕球するくらいなら、ワンバウンド捕球でゲッツーを狙っても良かったようにも思えた。
まあ、これが原因ではないが、大島にも再びボール先行の投球となり、ど真ん中のスプリットをライトスタンドへ放りこまれるツーランで勝ちこされてしまった。
雨とマウンド状態の悪化で、生命線のスプリットのコントロールミスが出てしまっては、ちょっと組み立てが難しくなる。

それでもマウンドにいる間は、失点を引きずることなく後続を抑えたのは立派。

それよりも、勝ち越しを許した直後の5回裏の攻撃、先頭の田中が。大野のスライダーに対し一球もスイングすることなく3球で見逃し三振をしたのは頂けない。
結局、大野からは初回の1得点のみで抑えられてしまった。

福井も雨が上がった6回以降には調子を取り戻し、終わってみれば8回3失点というのは上々の結果と言えるだろう。

8回裏の攻撃では、大野から又吉に交代したことで、代打攻勢を掛ける。
會澤、福井に、それぞれ野間、松山を送るも、ここは成功せず。
ただし、スタメン野手に代打を送るという、止まっていた流れを無理にでも動かす作戦を採ることで、文字通り試合が動くことになる。

9回表に登板したヒースは、ヒヤヒヤながらも何とか無失点で切り抜けると、9回には中日の抑え田島がマウンドに上がる。
当初抑えを務めていた福谷に代わり、抑えに抜擢された試合で今季初セーブを献上したのがカープだった。

ここのところ、山崎康、バーネットに対し、黒星を付けているという流れもあって、最終回の反撃に期待したいところ。
すると先頭の菊池の内野安打、ワイルドピッチでノーアウト2塁のチャンスで、新井の進塁打、エルドレッドの三振で2アウト3塁。
ここで梵に代打シアーホルツを送る。
ここ最近の試合で、梵に代打を送らないのかと、何度も何度も思っていたプランが、ようやく実現する日を迎えた。
そのシアーホルツは、簡単に追い込まれた後、軽打でレフト方向へ同点タイムリーを放つ。

そして、シアーホルツに代走赤松が起用され、このイニング2つめのワイルドピッチの間に2塁に進む。
このワイルドピッチ2つというのが、中日にとっては大きなミスとなり、代打小窪のセンター前タイムリーで、セカンドから赤松が生還し、9回裏2アウトから同点に追い付いた。

もっとも、ここからが中日リリーフ陣の真骨頂で、9回裏のサヨナラのチャンスで鈴木誠がボール球に手を出しての三振。
10回裏には1アウト満塁で、エルドレッドがボール球を振って浅尾を助けてしまい、2イニング連続でサヨナラのチャンスを逃してしまう。

チャンスを逃し続ける流れになると、中日側へ流れが傾いてしまうもので、11回表からマウンドに上がった大瀬良は、先頭のルナ、平田に連続ヒットで、ノーアウト1、3塁の大ピンチを招く。

内野は前進守備を敷き、狙い通り森野をセカンドゴロに打ち取るものの、高く弾んだことで菊池が伸びあがってボールをつかみ、まず三塁ランナーのルナは自重。
そして目の前で菊池がボールを捕球したことで、一塁ランナーの平田も自重。
ということは、一塁送球でバッターランナーをアウトにして、一二塁間で平田を狭殺プレーに持ち込むことも出来た。
新井は一塁に送球するよう指示を出していたが、菊池は二塁に送球して、アウトは1つだけ。
ちょっともったいない判断ミスだったように思う。

ともあれ、ランナーを出しながらでも一つずつアウトを積み重ね、2アウト満塁で代打和田を迎える。
昨日は菊池のファインプレーで救われたが、前田健から鋭い当たりの一二塁間への当たりを飛ばしているだけに、昨日のリベンジを掛けて打席に入ってくる和田には雰囲気がある。
そんな和田に対し気持ちで負けることなく、渾身のストレートで空振りの三振を奪って、11回表を無失点で切り抜けた。

大瀬良は状況を見ながら2イニングを投げる予定だったと思うが、思いの外11回表の投球は苦しんでしまった。

ここは11回裏でサヨナラ勝ちを決めたいところだったが、先頭の小窪は捉えた当たりのレフトライナーに打ち取られ、田中の大きな当たりのライトフライ、大瀬良に12回表も託すということで、大瀬良がそのまま打席に向かって3人で抑えられサヨナラならず。

12回表は大瀬良が3人で抑え、12回裏は祖父江に3人で抑えられて引き分け。

サヨナラ機を逃したのは残念だったが、9回裏によく追いついて同点に持ち込んだと、そう評価すべき試合かと思う。



【カープ情報】2015.09.08 広島対中日 公式戦19回戦 エースが投げて4番が打つ

2015年9月8日に行われた、広島対中日の公式戦19回戦の試合結果

中日 000 000 000|0
広島 200 011 01×|5

勝 前田健 12勝6敗
負 八木 3勝6敗
S -

【本塁打】エルドレッド14号

前田健と八木の先発対決は、7月22日に雨天中止により実現しなかったため、今季初めてとなる。
八木に前田健が投げ勝っていれば、ここまで八木に対して負けのイメージが強くなることもなかったのかなという思いもあり、遅ればせながら八木に負けを付けてもらいたい一戦となる。

初回のカープの攻撃は、丸、菊池がこれまで同様、あまり内容の良くない打ち取られ方で、苦戦は免れないかなという思いが頭をよぎる。
しかし、新井に対してはコントロールを乱し、新井が粘って四球を奪い取ったというよりは、歩かせてくれたというランナーが出た。
エルドレッドに対してもボール先行となり、甘めに入ってきたアウトコース高めのストレートを完璧に捉えて、レフトスタンドへのツーランで先制した。
八木に対し、今季2点以上取った試合はこれが初めて。

その後のイニングでも、決して八木を打ち崩したという内容でもなかったことで、このエルドレッドの一発はまさに値千金という一撃になった。

またカープ先発の前田健については、課題の立ち上がりをすんなり3人で打ち取り、今日は内容も結果も文句なし。
若干ボール先行になるケースはあるものの、非常に速いテンポで、スイスイと打ち取っていき、わずか1時間で4回裏が終わっている。

もちろん、先ほど述べたように、八木を打ち崩していないということも試合時間の速さに影響しているが、今日の前田健の投球内容から考えると、速い試合展開が悪影響を与えるということもない。

5回には田中が巧く合わせたレフト前ヒットで出塁すると、盗塁で二塁へ進み、ワイルドピッチの間に三塁を陥れ、その三塁への送球が悪送球になる間に、本塁にまで帰ってきた。
一人で1点を取るというという、狙ってもなかなかできないプレーがここにきて飛び出した。

続く6回には、菊池のショートへの緩い当たりでヘッドスライディングを敢行し、内野安打となると、盗塁を決めて二塁に進む。
エルドレッドの進塁打で三塁へ進み、2アウトからスタメンの下水流に代打松山を起用すると、松山は四球を選んで、代走には野間。
三塁ランナー菊池、一塁ランナー野間、という形が作れた以上、代打は成功したと言っていい。

2アウトでもあり、はっきり言って、見え見えの状況。
しかも梵が2球で追い込まれたということは、さらに確率の上がる状況にもかかわらず、タイミングを遅らせてスタートを切った一塁ランナー野間に対し、一瞬三塁を見たがそのままセカンド送球する中日の捕手杉山。
これだけお膳立てしてくれれば、菊池は余裕で本塁に生還出来る。
逆に上手く行きすぎたために、本塁送球を諦めて、野間がアウトにされてしまった。

4点差で7回のマウンドに上がる前田健だったが、この試合唯一と言っていいピンチを背負ってしまう。
2アウトから連打と四球で満塁とされると、代打の和田に一二塁間を破ろうかという強い当たりを打たれる。 ここで菊池のファインプレーが飛び出して、無失点で切り抜けた。
菊池にとっては当たり前のプレー、と表現されることもあるお馴染みのプレーだったが、前田健の喜びの表情を見る限り、大きなプレーだったのは間違いない。

8回は大瀬良、9回は中崎が抑えて完封リレー。
八木から勝利を挙げたのも意味がある。
今季は前田健とエルドレッドのコンビでのお立ち台が目立っており、エースの投げる試合で4番が打って試合を決めるということは、これ以上ない勝利のパターンがあるということ。
エースがフル回転して、しかも結果を示し続ければ、それに続く投手、野手も現れてくる。



【カープ情報】2015.09.06 広島対ヤクルト 公式戦21回戦 ショートゴロ併殺打×4、送球エラー×3、これで勝てると思いますか?

2015年9月6日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦21回戦の試合結果

広  島 000 000 000|0
ヤクルト 010 032 00×|6

勝 舘山 5勝2敗
負 戸田 3勝2敗
S -

【本塁打】なし

2012年以来となる舘山との対戦で、右サイドハンドの技巧派とくれば、左打者を多く起用してくることも予想された。
ただし先日の対藤浪で巧く機能しなかったように、この時期は打点を稼げる打者を外して失敗するリスクは避けないといけない。
そう考えれば、新井、エルドレッド、シアーホルツのクリーンアップが妥当なところ。
昨日の打撃内容により、シアーホルツではなく松山が起用されたのは、仕方のない部分はある。

舘山の立ち上がりは、コントロールミスがなく甘い球はなく、3者凡退で抑えられた。

一方の戸田の立ち上がりは、スライダーの制球が定まらない。
ストレートの走りはまずまずだったことで、初回はストレート中心の配球で抑えきったが、変化球でカウントが稼げるように修正できるかが、今日の試合のカギを握ることになりそう。
2回には、スライダーがストライクこそ入るようになったが真ん中付近に集まってしまい、荒木にはセンター前ヒットを打たれてしまう。
ここで昨日の黒田との大きな違いが2つ出てしまう。
1つ目が一塁ランナーへ何度も牽制をしているうちに、自滅の形でボークをしてしまった点。
2つ目が、ミスで進んだランナーをタイムリーで返されてしまった点。

さらに大引の盗塁を刺そうとした石原の送球が悪送球となる、今季よく見かけるエラーも絡み、さらにピンチは続く。
ただこの三塁ランナーは本塁に帰さず、何とか試合は壊れずに済んだ。

しかし、困ったことに4回には雨脚が強まってしまい、比較的すぐに弱い雨に変わったものの、コールドゲームの可能性も考慮しなくてはいけなくなってきた。

5回のカープの攻撃では、田中の内野安打と梵の四球で、打席に石原を迎える場面。
今日の石原は、守備ではセカンド悪送球、打つ方では併殺打といいところがない。
雨脚がいつ再び強まるか分からない状況でもあり、勝負をかけるならば、ここで石原、戸田に連続代打を送らないといけない場面なのだが、そのまま打たせてこの試合二つ目の併殺打。

昨日、悪い流れを変えるには、エラーをした選手がそれを取り返す、または上書きするようなプレーが必要と書いているが、さらに流れを止めるプレーが出てしまったということは、この試合の勝ち目が薄くなったということになる。
それだけ重要な局面だったという認識はないのだろう。

直後のイニングでミレッジのタイムリーで1点、田中の悪送球でさらに1点を追加されるのは、勝負所で動けず、最悪の結果が招いた流れ。
しかもこの2失点で戸田はKOされ、前のイニングで打順が回って代打が出されていたとしたら、この展開はなかった。
これは代打策が成功して点が入ったかもとか、投手が交代していたら点が入っていなかったかも、という意味ではない。

一戦必勝態勢の試合にしては、この試合が6連戦の最後の試合にしては、雨脚が強まる可能性がある試合にしては、1点ビハインドの試合にしては、あまりに悠長に構え過ぎではないだろうか。

6回には、山田に盗塁を決められてしまうが、昨日あれだけ黒田が苦労しながらも盗塁を決められており、ヒースのセットポジション、クイックでは止める術はない。
石原のセカンド送球に対し、菊池も田中もベースカバーに入らない不可解なプレーも見られた。
走られるのは仕方のないとして、畠山を打ち取ることに集中する守備隊形を採っていた、くらいしかこのプレーに対する理由が見つからない。

結局山田の盗塁に加え、ミスで三塁まで進められたランナーを、雄平のタイムリーで返された時点で、試合の勝敗への興味は完全に失われたといっていい。

阪神とヤクルトとの6連戦は、勝負どころと位置付けていたはずが、2勝3敗と1つの負け越し。
ショートゴロ併殺打×4、送球エラー×3
まあ、これで勝てというのは無理な話。

スタメン野手に代打が出されたのは勝負がついてから。
そういう状況で、代打陣に結果が出るとは思えない。
下水流、野間、鈴木誠の若手野手3人が代打で起用され、結果が出なかったのは試合展開上仕方がないとして、その3人の外野手が守備に就くことなくベンチに下がり、石原を除くスタメン野手がフル出場したことへの、何とも言えない違和感が拭えない。



【カープ情報】2015.09.05 広島対ヤクルト 公式戦20回戦 黒田、大瀬良、中崎の完封リレー

2015年9月5日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦20回戦の試合結果

広  島 000 000 004|4
ヤクルト 000 000 000|0

勝 大瀬良 3勝6敗1S
負 バーネット 2勝1敗34S
S -

【本塁打】なし

今日のスタメンは、久々に両外国人が揃っており、これは2013年型スタメンとほぼ一致する。
この打順が機能し、出場した選手の守備のミスがなくなってくれば、隙の少ないチームとなってくるはず。

守備の面でいえば、黒田の打たせて取る投球が巧く嵌る必要があるが、今日の黒田は低めへの制球が抜群。
2回に畠山のセンター前へのライナー性の打球に、右手を出す仕草が見られた場面では、ざわめきもおこったが、それ以外では危なげない投球。

黒田は心配ない。

問題なのは打線の方。
3回に石原がヒット、黒田が送りバントを決め、丸の四球の後、菊池のレフト前ヒットで本塁に帰ってくることが出来ない。
石原の走力であれば、確かに無理なタイミング。
ということは、得点圏にランナーを進めても、ヒットがタイムリーにならないことになり、長打が絡む必要がある。

ならばと次のイニングに、田中がライトオーバーの打球を放つも、雄平の打球処理が的確で、セカンドでタッチアウトになり、長打も出ない。

こういう打線の悪い流れは、今日も守備に影響してしまった。
5回裏のヤクルトの攻撃で、先頭の雄平にセンター前ヒット、ミレッジはショートゴロに打ち取り併殺はともかく、一つはアウトが取れるタイミングでショート田中がバウンドを合わせ損なうエラーで、ノーアウト1、2塁のピンチ。
田中の守備は、ゲッツー狙いで、セカンドへ投げやすい体勢で捕球しようとして、バウンドを合わせ損なってしまうプレー。
しかし、大引は送りバントの構えから強攻し、セカンドフライ。
この一つのアウトが、黒田の投球術を遺憾なく発揮する状況を残してくれた。
1アウトから中村の強い当たりのサードゴロが併殺打となり、この試合初めてといっていいピンチを無失点で切り抜けることが出来た。

6回のカープの攻撃では、この試合2度目の満塁のチャンスを迎えても、長打が出ていないために得点は入らず。
7回には、投手が石山から秋吉に交代し、四球、送りバント、進塁打で2アウト3塁のチャンスを作っても、最後は丸が三振し、やはり長打が絡んでいないことで点が入らない。

一旦は悪くなりかけた守備のリズムも、黒田の初回から変わらない投球で落ち着きを取り戻しつつあった。
7回裏には、先頭の山田にライト前ヒットを打たれるも、何度となく牽制で山田を一塁に釘付けにし、その間に2つのアウトを奪い、ピンチの拡大を招かない投球はそうそう他の投手に真似できるものではない。
2アウトからは山田も無理にでも走る場面で、しっかり盗塁を決めてくるのはセ・リーグのトップを走る選手だけに仕方のない部分はある。
もっとも、この山田の盗塁対策で相当体力を消耗させられており、7回で100球ちょっという球数ではあったが、続投は無理という判断は妥当。
右手の打撲からの復帰登板で、その影響を全く感じさせない投球を見せてくれたのは、大きなプラス材料になった。

8回裏からは大瀬良が登板してくるが、またもや田中へのショートゴロで、田中の送球ミス(結果は内野安打)があり、嫌なムードも漂ってくる。
しかし、今日の大瀬良は、140キロ後半から150キロ前半のストレートを、アウトコース低めにズバズバと決めてきて、これは打たれないぞという雰囲気しかない。

両リームともに無得点で9回を迎え、ヤクルトは今季無敗のバーネットがマウンドに上がる。
今日のカープは何度も書いているように、長打が出ないと得点できない流れ。
シアーホルツ、田中、梵という打順で、ここはシアーホルツの長打を期待する場面で、いきなり見逃し三振。
その嫌な雰囲気を感じる間もなく、田中がセンター前ヒットで出塁した。
かつて、エラーにより悪くなった流れを取り戻すには、エラーした本人がそれを取り戻す、上書きするプレーを見せる必要があると書いたことがある。
実際には今日は失点することはなく、取り返しのつかないミスにならなかったのは、黒田の投球であり、大瀬良の投球によるところが大きい。
田中のヒットというのは、再び流れをつかむために、大きな一打になった。

昨日は少し貶してしまった梵がライト前ヒットで繋ぎ、田中が一塁から三塁まで進み、この試合で初めてヒット一本でランナーが二つ先の塁まで進むことが出来た。
長打が必要とばかり思い込んでいたが、足を絡めれば長打と同じ価値がある。
良い形で、久々に野手に代打を送る起用を見ることができ、石原に代えて松山が打席に向かう。
結果としては、当り損ねの内野ゴロを、畠山が本塁悪送球するタイムリーエラーで、きれいな形ではないが勝ち越しに成功できた。

実際には良い送球が行っていたとしても、菊池の本塁突入の方が早かったということで、フィールダースチョイスで松山に打点が記録されており、代打起用は当ったと言えるだろう。

バーネットが失点するというケースすら珍しいということもあり、1失点後はちょっと歯止めが利かなくなり、丸の2点タイムリーでバーネットをKO。
代わって松岡がマウンドに上がるが、まさかバーネットに代わって自分がマウンドに上がるというのは確率の低い状況だったようで、代わり端の菊池に死球を与え、新井にはストライクが入らず、押し出して追加点を得た。

よくぞバーネットから点を奪ったという試合ではあるが、黒田、大瀬良の2人には最大級の賛辞を送りたいと思う。

先日は山崎康に黒星を付け、今日はバーネットに黒星を付けた。
これは終盤の反撃に大きな勇気を与えてくれる結果と言えるのではないだろうか。







【カープ情報】2015.09.04 広島対ヤクルト 公式戦19回戦 ジョンソン初回の失投が尾を引く敗戦

2015年9月4日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦19回戦の試合結果

広  島 001 001 000|2
ヤクルト 300 000 01×|4

勝 石川 9勝9敗
負 ジョンソン 10勝7敗
S バーネット 2勝0敗34S

【本塁打】ミレッジ1号、エルドレッド13号

昨日のスタメンとは打って変わって、オーソドックスな名前が並ぶ中、今季初スタメンとなる下水流が6番で起用されている。
鈴木誠ではなく下水流ということは、調子の良さを買われての起用だと思われる。

さて、カープの初回の攻撃は、ここのところ打席での粘りが感じられる菊池がヒットで出塁するが、スタメン復帰の新井、エルドレッドが倒れて無得点に終わる。
石川の投球もいつも通りという感じで、このあたりの安定感は流石。

一方のジョンソンの立ち上がりは、先頭の比屋根にヒットを打たれ、川端にはしぶとく粘られる。
ジョンソンも巧く打たせて取ってはいるが、エンドランで三遊間を狙ってゴロを転がすバットコントロールは、川端ならでは。
結局川端のショートへの進塁打で、得点圏にランナーを背負って山田を迎えることになってしまう。
その山田もスライダーを引きつけて、狙って三遊間を破っていくタイムリーを放ち、1点を先制されてしまう。
悪いボールという訳ではなく、山田のバッティングの巧さが出てしまった形だが、この1点をやや引きずってしまったように思えた。

2アウトからミレッジに対して、チェンジアップが抜けて高めに行ってしまい、今季第1号のツーランをレフトスタンドに放りこまれてしまう。
初回に3点失うというのは非常に痛い。

カープの反撃は3回表。
先頭の丸が内野安打で出塁し、こちらもヤクルトの初回の攻撃と同じように、菊池の進塁打の後、新井のレフト線へのタイムリーで1点を返した。
ただ新井のバッティングは、たまに見られる強引なスイングで、素直に右中間へ打球を飛ばすというイメージの打撃ではない。
さらに、1アウト1、3塁の場面で、梵は何とかしようという気持ちは十分伝わってくる、打席での粘りは見せてくれていたが、カットしきれずにファーストファールフライ。
後続が倒れ、追加点が奪えなかったのが後々まで響いてしまった。

ジョンソンは、失投を捉えられた一発以降は、コントロールの乱れもなく、一打席目にタイムリーを打たれた山田に対しても、ストレートで詰まらせる投球も見せ、やられ放しで終わらなかったのはジョンソンの意地を見た。
もっとも、川端の粘りに関してだけは、相当嫌そうな表情を見せていたように見えた。

ヤクルトは6回から早くも継投策に入り、一番手のロマンからエルドレッドがレフトスタンドへ特大の本塁打を放ち、1点差に詰め寄る。
1アウト後に、下水流に代打を送らなかった采配は、個人的には疑問が残る。
エルドレッドの本塁打が飛び出し、盛り上がり始めたところで、シアーホルツ、松山あたりで攻めの姿勢を示すことで、押せ押せのムードを作りたかった。

もう一つ、采配について疑問があったのが、8回表の1アウト1、2塁の場面。
直前の打者エルドレッドが三振したものの、チャンスは続いており、梵、ヒースと続く打線。
松山、小窪と連続代打でタイムリーによる打点を期待してもいい状況に思えたが、やはり投手以外に代打を出すことがないのは、相手チームも投手の起用がしやすいだろう。

ここ最近では、鈴木誠に代打松山、石原に代打小窪という起用はあったと思うが、思い切ってスタメン野手に代打が出せないのは、守備に就かせられる内野手が少ないことが要因ではないかと思う。
本日のスタメン内野手は、新井、菊池、梵、田中で、内野の控えは木村、小窪の2人。
後は、本職が一塁手のエルドレッドと、ファーストを守ることができる松山がいるのみ。
実質、小窪が守備に就くことはなく、内野の複数ポジションが守れるのは木村だけになる。
その木村は、スタメン野手に怪我人が出た場合に、どのポジションでも守らないといけない選手だけに、代打の一番手や代走の切り札という起用のされ方はされず、どちらかと言えば不測の事態に備え、最後までベンチに残っている立ち位置。

これでは梵、田中に代打を送るのは不可能というのと同じこと。
内野の複数ポジションが守れて、今季一軍経験のある選手は、堂林(三塁、一塁)、安部(二塁、三塁、遊撃)、美間(三塁、一塁)の3人だけ。
下水流のファームでの頑張りを見ていれば、一軍登録して試合で使ってみたいという気持ちになるのは間違いない。
ただ、選手起用の幅が狭くなっているように感じるのも事実。

話が逸れてしまったが、8回表で残りイニングを考えれば梵に代打を出しにくい状況でもないにもかかわらず、代打を出さないということは、現状の梵のポジションを脅かす選手がいないということ。
今季はこのままの状態の梵で安泰とベンチは見るのか、それとも最後のひと踏ん張りをするためにも、競争相手をあてがう必要があるのか、ベンチの動きに注目したい。

試合については、8回裏の石原の一塁悪送球によるタイムリーエラーで、試合の緊迫感がなくなった。
會澤はパスボール、石原は悪送球。
2試合続けて、扇の要に綻びが見られるようでは、ここからの連勝も期待薄となる。



【カープ情報】2015.09.03 広島対阪神 公式戦18回戦 藤浪対策打線が空回り

2015年9月3日に行われた、広島対阪神の公式戦18回戦の試合結果

広島 000 010 000|1
阪神 100 001 30×|5

勝 藤浪 12勝6敗
負 福井 9勝5敗
S -

【本塁打】福留19号

藤浪対策と言って差し支えないと思うが、シアーホルツが一軍登録され、即4番でスタメンとなった。
またグスマンが登録抹消となり、右の代打枠として下水流が一軍登録されてきた。

今季の藤浪との対戦では、とにかくスタメンに左打者を並べる作戦を採っており、ここのところ調子のよい松山を始め、丸、田中が好成績を残している。
この試合でも徹底して左打者を並べており、野手8人の対藤浪成績は、48打数20安打、打率.417、出塁率.481。
数字上ではあるが、2人に1人は出塁するというこのスタメンがどう機能するのか、非常に興味深い。

一方、阪神のクリーンアップの並びを組みかえてきたが、福井にとって怖いのは今成と伊藤隼の下位打線の方。

注目の立ち上がりは、カープが四球と送りバントで1アウト2塁のチャンスを作るも、そこから藤浪は150キロ超のストレートを連発。
高めへの155キロのストレートは破壊力十分で、これは厄介な状態にある。

福井の立ち上がりも、ヒットと送りバントで、同じく1アウト2塁という状況を迎えるが、送りバント処理の木村の動きは少し怪しかった。
それにしても今日の福井は、140キロを超えてくるボールがあまり見られず、ちょっと手探り状態。
そんな中、マートンに対しての4球目のボールを會澤がパスボールで、ランナーを三塁に進めてしまい、マートンには前進守備の内野の間を抜かれるタイムリーで1点を失った。
無駄なプレーでの初回失点というのは、どう考えても流れを悪くする。

福井はようやくゴメスに対して、145キロのストレートを記録し、伸びも出てきた。
それだけにミスがなければ、という思いは強い。

藤浪は2回以降も球威十分で、なかなかヒットが出る雰囲気にならない。

福井もやはりゴメスの打席以降は調子が上がってきて、球速も140キロ中盤が普通に出るようになり、こうなるとスプリットも活きてくる。
お互いに得点を許さない投球ができているが、4回の藤浪は一気にコントロールが定まらなくなる。
もっとも藤浪は初回から抜け球、逆球が多く、抑えが効かない状態ではあった。
カープ打線は、二順目になって待球作戦を採用し、四球3つで満塁のチャンスを作るが、三振3つで無得点という、あと一歩の状態まで迫った。

5回にも四球2つで得点圏にランナーを進めると、菊池のタイムリーで同点に追いついた。
この菊池のタイムリーが、チーム初ヒットとなり、さらにチャンスも続く。
ここで藤浪は100球近く球数を放っており、セットポジションでランナーを無警戒にしたりと、内容の悪さもあって少し集中力を欠く場面があった。
それだけにこの機会に追加点を奪っておきたかったが、まだ球威で押すだけの力は残っていた。

ただし、6回に入ると、これまで空振りを取られていた高めのストレートにも振り遅れなくなり、田中はインハイのストレートに詰まりながらもセンター前ヒット。
木村のアウトハイのストレートを軽く合わせてセンターライナーとなり、徐々に捉えられる状態になってきた。
この6回こそ、福井に打順が回ってきたことで無得点に終わったが、次のイニングに期待の持てる雰囲気が出てきた。

しかし、その裏の阪神の攻撃で、福留に対し、福井のスライダーがど真ん中に入ってしまい、痛恨の勝ち越し本塁打を浴びてしまった。
福留の本塁打には、昨年から何度も痛い目に合っており、球場の雰囲気すら一変させる一撃には、トラウマに近いイメージすらある。

7回も続投の藤浪から、またもや先頭も丸が四球を選び、菊池が送りバントを決め、得点の形を作る。
しかし、前のイニングではバットに当てることのできていた高めのストレートに威力が戻ってしまっていた。
球数が140球近くに達し、おそらく7回までということで、最後の力を振り絞っての投球となったことで、この日の集大成のような投球を見せられた。

この試合の、藤浪対策でのスタメンの成績は、20打数2安打、打率.100、出塁率.379で、ヒットが出なかったことはともかく、出塁率には好相性の一端は見えた。
今日のスタメンの問題点は、このメンバー以外は藤浪からヒットを打つことが難しいと思い込んでしまい、負ける試合のパターンの一つでもある、スタメン野手の交代が一度も出来ずに固まってしまうことにある。
僅差の状態で、チャンスで新井もエルドレッドも小窪もベンチに置いたままで得点が入らないというのは、好意的に考えれば終盤のチャンスで一気呵成に攻めるつもりはあると、捉えられなくもない。

しかし、それであれば福井の交代時期は見誤った。
7回裏の福井は、ヒットと送りバントで1アウト2塁の場面で、代打の狩野に変化球の抜け球で死球を与えてしまった。
そして、1番の鳥谷を迎える場面が交代のタイミングだったように思う。
結局鳥谷にライト前ヒットを打たれて満塁となり、2アウト後にマートンに3点タイムリーツーベースを浴びて、点差が4点に広がってしまう。

僅差で、相手にプレッシャーをかけながらの代打攻勢であれば、効果も高いように思うが、点差が開いてしまえば宝の持ち腐れ。

8回表に、代わった福原から、野間、木村の連打でノーアウト2、3塁のチャンスを作っても、8番會澤がそのまま打席に向かってファーストフライを打ち上げてしまう。
これも僅差であれば、もう少し作戦の立てようもあるが、打つしかないことと、福原に余裕があることで何も怖がっていないのがよく分かる。
代打エルドレッドが三振で、1番丸がセカンドゴロで、1点どうぞという阪神の守備隊形でも点を入れることが出来ない。

ここでも投手に代打が出さただけで、スタメン野手の交代はない。

ただ、今季の対戦では左打者を並べることで成果が出ていたわけなので、この試合で不発だったことは結果論にすぎない。
まだ今季は藤浪との対戦は残っており、この奇策とも思えるスタメンを再び試すのか、それとも2013年型打線で正攻法で臨んでいくのか、今季の集大成としての攻撃の姿はどちらなのか、しっかり示してほしい。

投手陣では、福井の後を受けた飯田、一岡は良く抑えている。
福井も交代時期を誤っただけで、全般的に良く抑えた。

とにかくエラーのない試合で、投手を助けていってもらいたいという気持ちの残る敗戦となった。



【カープ情報】2015.09.02 広島対阪神 公式戦17回戦 新井のホームスチールでムード一変、前田健11勝目

2015年9月2日に行われた、広島対阪神の公式戦17回戦の試合結果

広島 000 140 000|5
阪神 100 000 000|1

勝 前田健 11勝7敗
負 岩田 7勝8敗
S -

【本塁打】エルドレッド12号

昨日の試合が中止になり、ジョンソンを中4日で投入するというローテーションが2週連続で延期されてしまった。
これを良しとするかは、今後の試合次第となり、正直なところ読めない。
明日も雨の予報となっており、この1週間の試合では4本柱のみが登板するという可能性も出てきている。

となると、極端に言えば全勝くらいの結果が欲しいところで、まずは今日の試合で前田健が先発。

今季の前田健の立ち上がりの悪さは、もはや周知の事実。
先頭の鳥谷のツーベースを、あっさり上本が送ってくれたのはある意味助かった。
もちろん、前田健からは、そう点が取れないだろうというのが阪神ベンチの考えで、正攻法で1点を奪われた以上、作戦は成功だった。
ただし、立ち上がりが良くなくても、2回からはどんどん調子を上げてくるというパターンが崩れないうちは、カープベンチとしても慌てることもない。

実際のところ、今日の前田健は140キロ後半のストレートを連発しており、調子自体は悪くない。
2回以降はピンチを背負っても、あまり大崩れする雰囲気はなく、スライダーのキレ、ストレートの球威、コントロールはまずまず。
失投が少ない分、大きな当たりを打たれることがないのも、安定感が増して見える要因の一つ。

どんどん突き放される展開にはならないことで、じっくりと攻めることが出来るのは、カープにとってビハインドの試合としては、最良の形。

慌てることなく、逆に集中力を研ぎ澄ませての攻撃が、形となって表れたのが4回の攻撃でのこと。
2アウトながら1、3塁で田中を迎える場面。
三塁ランナー新井、一塁ランナー鈴木誠となっているが、この間にはワイルドピッチと投ゴロ併殺崩れがあり、ミスが絡まなければランナーが残らなかった可能性はある。
そして、カウントが2-2となったところで、一塁ランナーの鈴木誠のリードが大きいことで一塁へ牽制を入れるが、三塁ランナーの新井も同時にスタートを切りかけている。
もちろん普通に牽制球がいっていれば新井は三塁へ帰塁している場面だったが、ライト側に僅かに逸れ、ゴメスの態勢が崩れ強い返球が出来ないと新井が一瞬の判断を見せ、本盗という形で本塁を陥れた。
バッターの田中も、当初一塁牽制の行方しか見ておらず、新井の突入は見えていなかった。

このプレーの背景には、阪神側が全くダブルスチールが頭になかったわけではなく、三塁ランナーが新井だったことで、その可能性を小さく見積もっていたように思われる。
チームの戦術の違いで一概には言えないが、先週のDeNAの野手陣は、1、3塁の場面では高確率でマウンドに集まってダブルスチールのケアをしていた。
今回のケースでは、直前の1、2塁の場面ですでにマウンドの野手が集まっていたことで、改めて1、3塁では指示の徹底が出来なかった面もあり、カープとしてはダブルスチールは無理としても、巧くその隙を突けたことになる。(個人的にはフォースボーク狙いに近かったように思えた)

形はどうあれ、早いイニングのうちに同点に追い付き、これでますますカープとしては気持ちが楽になる。

同点直後の4回裏も、しっかりと3人で打ち取り、リズムよく攻撃に移ると、ここのところバッティングで好調が目立つ石原がヒットで出塁し、前田健が送りバントを決める。
このランナーを菊池が粘ってレフトオーバーのタイムリーで勝ち越すが、体勢を崩されてのバッティングで、マートンが打球の伸びを見誤ってスタートが遅れたプレーにも見えた。
その後も、新井のショートへの内野安打で押せ押せムードになり、エルドレッドはやや詰まりながらもバックスクリーンへ放り込むスリーランで一気に突き放した。

こちらも先週からの流れと同じで、送りバントを決めて作ったチャンスでエルドレッドが打席に入ると、エルドレッドは期待に応えてきている。

前田健は7回にピンチを招くものの、このリードを守り切り、初回の1失点だけで、7回を投げ切る。

後は大瀬良、中崎と繋いで危なげなく逃げ切り、まずは勝負の9月の初戦を白星で飾った。
これで借金3となったが、ここ最近はここで跳ね返されており、ムードの悪くない今回こそは、という思いは強い。





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