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【カープ情報】2015.08.30 広島対DeNA 公式戦22回戦 戸田3回持たずにKO

2015年8月30日に行われた、広島対DeNAの公式戦22回戦の試合結果

広 島 200 101 000|4
DeNA  005 000 30×|8

勝 須田 2勝2敗
負 戸田 3勝1敗
S - 

【本塁打】ロペス21号、嶺井3号

今日の試合では、試合開始時点ですでに雨が降っているが、遅い時間帯には雨脚が強まる可能性があり、とにかく先制攻撃が重要となる。
しかしスタメンに新井の名前がない。
モスコーソに対し、6打数2安打の新井ではなく、3打数ノーヒット2三振のグスマンが起用されており、松山、エルドレッド、グスマンのクリーンアップでは、サインプレーもなく、打つのみになる。
ただ、グスマンに関しては最近の打席ではボール球はしっかり見極めており、打順については一考の余地はある。

重要な初回の攻撃は、丸が左中間を破るツーベースで出塁し、昨日の得点パターンを継承していくなら菊池が送りバントの場面。
しかし、初球は送りバントの構えは見せなかったが、その初球はワンバウンドとなり、捕手の嶺井が上からミットで捕りに行って弾くというワイルドピッチで、労せずランナーが三塁に進むことが出来た。

モスコーソは、そこからコントロールに苦しみ、菊池にはストレートの四球、松山は3-0から打っていって、ファーストロペスの守備範囲への打球となったが、雨を含んだ人工芝で球足が速く、ロペスのグラブの下を抜けていく2点タイムリーとなった。
どうしても欲しかった先制点を挙げたのは良かったが、ノーアウト2塁というチャンスも残っていながらランナーを進めることが出来なかったは、今日のクリーンアップのマイナス面が出てしまった。

戸田の立ち上がりは、良く言えば丁寧、悪く言えばコントロールを気にするあまり、置きにいっているかのような迫力のなさが気になる。
一順目こそ、コントロールミスなく投球していたことで巧く打たせて取れていた。
しかし、二順目にはピンチを背負い、コースを狙い過ぎて、一層球威が物足りなくなり、さらにカウントも悪くして、どんどん投球の幅が狭くなってしまう。
得点圏にランナーを背負い、白崎にタイムリーを浴びてからは、さらに安全に行こうとし過ぎたような投球でキレが失われ、5連打で4失点となり、戸田は3回途中でKO。
代わった今村もタイムリーを浴び、3回は5失点と一気にひっくり返されてしまった。

戸田については、久々の先発ということで、長いイニングを投げようと、少しペース配分を考えてしまったようにも思えた。

モスコーソも本来のピッチングが出来ていないということで、5回からは須田がマウンドに上がり、菊池の盗塁死もあり3人で抑えられてしまう。
しかし、今村が粘りの投球で追加点を許さず、何とか完全にDeNAに試合の主導権を渡さない投球をしたことが、6回表のカープの攻撃に繋がった。

回跨ぎの須田から、先頭のグスマンが四球を選ぶと、田中は0-2と追い込まれながらもセンター前ヒットで得点圏にランナーが進んだ。
梵が送って、石原がタイムリーで1点を返し、昨日から送りバントが有効な作戦となっている。

しかし、今日のカープはあと一本が出ない。
この6回表の攻撃も、石原のタイムリーで1点差に迫って、1アウト1、3塁で代打小窪がインコースに詰まって内野フライ。

7回にも、同じく1アウト1、3塁で田中が浅いレフトフライでタッチアップできず。
三塁ランナーが松山ということで戻ってこれなかった面はあるし、2アウト満塁から、今日猛打賞の石原にそのまま打たせて空振り三振で無得点で、勝負所での勘がうまく働かなかった。

2イニング連続で得点機を逃してしまったことで、どうしても流れがDeNAに傾いてしまうもので、7回裏から登板の一岡が、先頭の筒香を三振に取った後、ロペスに初球を捉えられレフトスタンドに放り込まれてしまった。
この時点で、相当不利に追い込まれてしまってはいたが、さらに2アウトから四球を与え、嶺井にツーランを浴びてしまって完全に試合の大勢は決した。

昨日、山崎康から2試合連続得点を奪ったことが、逆にフラグにならないよう、山崎康の出番を作らせないような試合展開にしないといけないと締めくくっていたが、不本意な形で出番がなくなってしまった。

先発投手が3回持たずにKOされてしまった試合の割には、終盤まで踏ん張れてはいたが、やはり勝負所ではもう一つ攻撃的になれなかったというのは、シーズン負け越しの決定したDeNAとのビジターでの試合らしい内容。



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【カープ情報】2015.08.29 広島対DeNA 公式戦21回戦 黒田緊急降板もリリーフ陣の好投で延長戦勝利、エルドレッドの打席が全得点に絡む

2015年8月29日に行われた、広島対DeNAの公式戦21回戦の試合結果

広 島 100 010 000 1|3
DeNA  000 200 000 0|2

勝 一岡 2勝4敗1S
負 山崎康 2勝3敗32S
S 中崎 0勝6敗21S 

【本塁打】なし

DeNA先発の砂田は、前回対戦時には先頭打者がエラーで出塁したこともあり、初回に4得点を奪った相手。
ただ、自責点は0ということで、これをどう捉えるかにもよるが、比較的良い当たりは出ていた。
少なくとも悪い印象はないのではないかと思える。

今日の試合は、先頭の丸が初球を打ってレフトオーバーのツーベース、菊池が初球を送りバントを決めて、2球で1アウト三塁という状況を作った。
内野は前進守備を敷いており、ここで鈴木誠は強い当たり、若しくは外野フライを放つつもりはあったような打席で、どちらかの打球が打てるようにと思って待っているうちに追い込まれてしまったような感じを受けた。
低めのボールには手を出さす、3-2というカウントから高めのスライダーが来て、しめたと思って力が入り過ぎたようなスイングで空振り三振となってしまう。
ただ、次のエルドレッドは、アウトコースに沈むチェンジアップという難しいボールを初球から叩いてレフト前タイムリーで1点を先制。

エルドレッドは好調故に迷いなく、初球から振っていくことができたということを考えると、4番で起用したのが巧く嵌ったということになる。

一方の黒田の立ち上がりは、課題の左打者に対し、芯を外したり、インコースで詰まらせたりで、内容は良く見える。
高めにいってしまうツーシームもなく、非常に安定している。

2回のカープの攻撃は2アウトから石原がヒットで出塁したことで、黒田まで打順が回り、3回はトップバッターから始めることが出来た。
これが意味をなし、丸が四球を選び、菊池が送りバントのサインでファールとストライク見送りで、ヒッティングに変更すると、叩きつけ打打球が高く弾み内野安打となり、鈴木誠が送りバントを決めて1アウト2、3塁。
ここで先制タイムリーを放っているエルドレッドが打席に向かうも、今度は引っ張りの意識が強すぎた。
アウトコースのストレートがややシュート回転してバットが届かず空振り三振。
新井も三振で、このチャンスを活かすことが出来なかった。

そして、カープにアクシデント発生してしまう。

黒田が4回に筒香に詰まりながらもセンター前にタイムリーを打たれた後、バルディリスの打球を右手で受けてしまう。
そのバルディリスの当たりが勝ち越しタイムリーとなってしまうが、後続は2者連続三振で抑えている。

5回には、またも先頭の丸がツーベースで出塁するが、またもや菊池に素直に送りバントをさせない。
3-0から一球待てのサインはともかく、3-1からヒッティングさせてファール。
そして最後もヒッティングのサインで見逃し三振で、チグハグな印象がぬぐえない。
鈴木誠のファールフライは、ロペスのファインプレーに阻まれ、エルドレッドはショートフライで得点ならず。
と思いきや、サードバルディリスとショート柳田が、それぞれ相手が捕るだろうという動きをしてしまい、柳田が落球するというタイムリーエラーで同点に追いついた。
打球の方向としては明らかにショートフライで、バルディリスは何も悪くないように思える。

そして打球を受けた次のイニングの投球練習中に、黒田自ら続投不可能という意思表示をした。
時間が経つにつれて、痛みが増してきたという状態と思うが、ルールの問題で一人に投げてから降板することになった。
マウンドを降りる時も、右手でグラブを持ってベンチに戻っているし、痛みがひどくてどうしようもないということはなさそうに思えた。

その黒田の後を受けてヒースがマウンドに上がるも、2アウトから先ほどタイムリーエラーの柳田に左中間を破るツーベースを打たれ、続く梶谷にライト前ヒットを打たれてしまう。 しかし、打順の巡りを考え、ヒースの交代に合わせて野間がライトの守備に就いており、野間からの好返球で、本塁を狙ったセカンドランナー、代走の白崎を見事に刺した。

今日の試合では、策や選手起用が嵌るシーンとそうでないシーンが交互に訪れており、どちらかに偏った結果が出ていれば、大勝か大敗かという、ある意味怖さのある試合展開。
この際どいバランスを保てている要因が、カープのディフェンス面。
野間の好返球、ヒースの守備、大瀬良の150キロ連発でコントロールミスなしの投球などを始めとして、集中して守れている。

守備は問題ない。
後は再び攻撃のリズムを作るのみ。
延長に入り、山崎康の2イニング目に、先頭の丸が内野安打で出塁し、菊池が初回以来の送りバント成功。
思えばこの試合、菊池は送りバントの機会が4度あり、送りバント自体の成功は2度目。
ここで昨日山崎康から本塁打を放っている松山が代打で起用され、期待に応えレフト前ヒットで繋いだ。

松山には代走赤松が起用され、1アウト1、3塁でダブルスチールも十分考えられる場面だったが、DeNAの野手陣がマウンドに集まったということは、そのあたりは十分ケアしてくる。
ランナーを気にしながらの投球になるのであれば、ここはエルドレッドに期待する場面。

早めに勝負を決めたいというのが焦りにつながり、0-2から高めの釣り球を要求する捕手の考えとは裏腹に、山崎康のストレートはストライクゾーンに入ってきた。
打つ気満々のエルドレッドにとって、コントロールミスで球速の乗っていないストレートは十分バットに当てられる。
詰まりながらもライト前に落ちるタイムリーヒットで1点を勝ち越し。
さらに1アウト1、3塁で新井、梵を迎えるだけに追加点が欲しかったが、今度は山崎康が決め球のツーシームの連投で抑えきられ、30S以上を記録してきた守護神としての意地を見せられた。

絶対的な抑えである山崎康から1点を勝ち越した勢いを、こちらも20Sを積み重ねてきた中崎の意地の投球が加速させ、一人ランナーを出したのも不安に感じさせることなく、しっかりと抑えきった。

とにかく今日の試合は、守備と無失点で抑えたヒース、一岡、大瀬良、中崎のリリーフ陣の頑張りに尽きる。
菊池の4度の送りバント機会のうち、成功した2回がエルドレッドのタイムリーを呼び込んでおり、エルドレッドが好調のうちは、得点圏にランナーを進めておく、セオリー通りの形を作れば何とかしてくれるという期待が明日以降も続くことにもなる。

今シーズン、山崎康から2試合連続で点を奪ったのはカープのみで、1イニングの最多得点もカープが記録している。
このデータが変なフラグにならないよう、明日は山崎康を出させない展開に持ち込みたい。



【カープ情報】2015.08.28 広島対DeNA 公式戦20回戦 福井2発に沈み、3日連続での10勝投手誕生はお預け

2015年8月28日に行われた、広島対DeNAの公式戦20回戦の試合結果

広 島 000 200 001|3
DeNA  004 020 00×|6

勝 三嶋 5勝4敗
負 福井 9勝4敗
S - 

【本塁打】筒香19号、ロペス20号、松山6号

ここまで8月は3勝0敗の福井と、前田健と互角の投げ合いを演じた三嶋の先発対決。
この三嶋も最近はやりのカープキラーの一角という立場の投手だけに、なかなか点の入らない試合展開が予想される。

ただ、DeNAは6連敗中で、それも僅差の試合を落としていることもあり、チーム状態は良くはない。
もっともカープも得点自体はあまり入っておらず、今日の試合では三嶋に対し6打数ノーヒットの新井を休養させて、今季対戦のないエルドレッドとグスマンを同時起用してきた。
対三嶋のチーム打率が、僅か1割しかないことで、ヒットは諦めて、一発で点を取るという意図でもあるのかと思ってしまう。

まずはあまり見どころのないまま、初回は三嶋に抑えられてしまう。

一方の福井の立ち上がりは、コントロールもいま一つながら、ストレートの走りも少し物足りない。
四球、送りバント、ライト前ヒットで1アウト1、3塁となって、筒香を打席に迎えたころからようやく球が走りだした。
筒香はストレートにタイミングが合わないような見逃し三振で2アウトまで漕ぎつけると、5番のロペスには3-0というカウントから、最後はインハイのストレートで詰まらせてレフトフライに打ち取り、ピンチを脱した。

状態は良くないながらも、何とか抑えることが出来たという初回の投球に見えた。

2回に入ると、三嶋の投球に変化が出てきた。
エルドレッドはショートゴロに打ち取られたものの、すこし交わすような投球で、前回のような大胆不敵なストライク先行の投球とはイメージが違って見える。
松山にもほぼ変化球攻めで四球を与えてしまい、こうなると続くグスマンはストレート狙いで打っていくことが出来る。
まだ序盤ということでグスマンはストレートを捉えきることは出来なかったが、変化球はことごとく見逃すことが出来て四球を選ぶ。
梵は、あまり決まっていなかったスライダーが続けてストライクになったことで三振になってしまったが、かなりの粘りを見せており、三嶋攻略のためにも意味のある三振だったように思う。
會澤も三振で得点にはならなかったが、こういった攻撃を続けていければ、自分から崩れてくれるだろう。

試合が動いたのは3回裏。
今日の福井は、3回に入ってもコントロールのバラツキが修正できない。
ストレートの球速はまずまず上がってきているが、スプリットは高めに抜け、スライダーは低めに外れる。
軸に出来るボールがストレートしかなく、ランナーが出ないうちはストレートで押すことも出来たが、ランナーを出してしまうとスプリットの抜け球が非常に怖いボールになってしまう。
投げるボールがなくなって、三振を狙いに行ったスプリットが高めに入ったところを、筒香に満塁本塁打を浴びてしまった。

先頭の三嶋のヒットがすべての始まりで、下園にすんなり送らせていれば逆にここまでの失点になっていなかった可能性もある。
しかし、グスマンをファーストで起用したことと、福井のコントロールが相まって、送りバントをさせる流れにならなかったとも言える。

調子の上がらない福井がどこまで投げられるか、不安も残るが、とりあえず満塁本塁打の後は、何とか無失点で凌いだ。

4点を取られた直後のイニングで、丸が0-2と追い込まれながらチーム初ヒットで出塁すると、エルドレッドは高めのチェンジアップを捉え、レフトフェンス直撃のタイムリーツーベースですぐさま1点を返す。
さらに、松山進塁打、グスマン死球でチャンスを拡大し、梵のライト前タイムリーで2点目。
しかし、會澤は初球の高めのチェンジアップを見逃し、最後は真ん中付近のツーシームを引っかけてショートゴロゲッツーで追加点ならず。
初球の見逃したボールは、エルドレッドがタイムリーを放ったボールとほぼ同じで、この甘い球を見逃し、追い込まれてから相手バッテリーの狙い通りに打ち取られるということは、調子は良くはないように見える。

続く5回には、三嶋が先頭の福井に四球を与え、田中のライト前ヒットでノーアウト1、2塁のチャンス。
初回からの三嶋対策が実りつつあるような、じわじわとプレッシャーをかけていくような攻めは出来てはいるが、このイニングの三嶋のストレートはこの試合で一番の威力があった。
ショート柳田の好守備にも阻まれ、このイニングで無得点に抑えられたのは、試合の展開上大きなポイントとなってしまった。

5回裏には、ロペスに打った瞬間に分かる特大のツーランを浴びて、これで勝負あり。
今季の福井を支えるスプリットがここまで制球出来ないと、こういう投球になってしまうのも仕方がない。
ただ5回2アウトからは低めに決まるスプリットで三振を奪っており、今日の試合最後のボールは非常に良かった。

6回以降は、飯田、一岡、今村の3人のリリーフ陣が、それぞれランナーを出しながらも無失点で抑えており、これは敗戦の中にあって良い材料。

9回表には、松山が、セ・リーグの打者としては初めて山崎康から本塁打を放ち、4月1日以来の得点を奪った。
調整登板の意味合いはあるとしても、やられっぱなしで終わらずに済んだのは、僅かな光明となっただろうか。

それにしても、カープの借金3の壁というのは、なかなかに厚い。



【カープ情報】2015.08.27 広島対阪神 公式戦16回戦 前田健余力残しを感じさせる10勝目、中崎節目の20Sを達成

2015年8月27日に行われた、広島対阪神の公式戦16回戦の試合結果

阪神 000 000 000|0
広島 010 000 01×|2

勝 前田健 10勝7敗
負 岩田 7勝7敗
S 中崎 0勝6敗20S

【本塁打】エルドレッド11号

今季、阪神戦には初登板となる前田健は、前回登板でフォークを実戦投入しており、過去何度も対戦経験があるにしても、このフォークの残像を残せれば、阪神打線を戸惑わせることもできる。

ただ、バッテリーは會澤ではなく石原とのコンビとなり、石原がフォークを活かしてくるのかは微妙なところ。
というのも、何度となくコンビを組んできて、お互いに心地の良い配球というのは体感として分かるはず。

今まで通りで通用する間は、今まで通りの投球になるのではないかと思う。

前田健の立ち上がりは、今季はあまり良くはなく、先頭の鳥谷にヒットを打たれ、大和の送りバントでいきなり得点圏にランナーを背負うことも覚悟しないといけない。
しかし、バスターエンドランを空振りして鳥谷が走塁死するという、かなり助かるプレーをしてくれた。

これで課題の立ち上がりをすんなり抑え、あとはどんどん調子を上げていってくれれば、今日も長いイニングを投げてくれることが期待できる。

打線の方は岩田に対し、初回は簡単に三者凡退で抑えられてしまったが、2回にはエルドレッドの2試合連続本塁打で先制した。
高めに抜け気味に入ってくるカットボールを捉えた打球で、良い打球の角度だった。

さて、前田健の投球は、最近よく見られるシュート回転のストレートがなく、狙った通りにコントロールできている。
失投、逆球、抜け球が少ないということは、野手のポジショニングにも好影響を与え、田中の捕球ミスはあったものの、致命的なエラーというプレーはなかった。

前田健の真骨頂とも言えるスライダーを軸にした無失点ピッチングで、今日は右打者のアウトコースに、続けて外れるスライダーもない。
ピンチがなかったという訳ではないが、それほど不安を感じるような投球ではなく、間違いなく今日の投のヒーロー。

1-0のまま終盤に入り、次の1点を奪ったのはカープの方だった。
2アウトから丸の四球と菊池のレフト前ヒットで、2アウト1、3塁のチャンスをつかむと、3番鈴木誠に代打松山を送る。
右の安藤に対し、仮に鈴木誠をそのまま打席に向かわせていたならば、ダブルスチールの可能性もあったと思うが、左の松山を代打に起用したということは、ダブルスチールはなく、打って点を取ろうというベンチの意思表示だった。

この起用にタイムリーで応えたことで、試合の流れはカープの方に傾くことになった。

もっとも、2点リードで9回表のマウンドに上がるのは中崎で、昨日の今日でいきなり投球フォームの改善が実って、もう心配いらないという状況だけを想定することはない。
甘く見ても1点取られるまで、厳しめにみるなら2人ランナーを貯めるまで、というのが交代の判断基準になろうかと思う。

ただ、助かったのは、先頭の福留が初球を打ってファーストファールフライに倒れてくれた。
ゴメスに対しても、低めのスライダーで打ち上げさせたが、センター前にポトリと落ちるヒットとなってしまう。
マートンに対しては、アウトコース低めに140キロ後半のストレートを投げ込み、0-2と追い込んでからボールが3つ続き、最後はスライダーが逆球になってインコースから曲がり切らずにライト前ヒットを打たれてしまった。

今成には、インコースの厳しめを狙ったカットボールが真ん中付近に入ってしまい、一瞬ヒヤリとさせられれるボールだったが、カットボールだったことで芯を外しており、ライトフライに打ち取った。
最後は伊藤隼をストレートでセカンドゴロに打ち取り、完封リレーを達成し、前田健は10勝目、中崎は節目の20Sを達成した。

中崎の投球は、結果はともかく、内容は完全とは言えない部分がある。
それでも無失点で抑えたというのが、試合を締める投手として重要。
これまでの投球の積み重ねが、結果として20Sという節目の記録として残っている。

調子が悪くても、疲れがあっても、最後まで欠かせない戦力になっているというのは、自信を持って欲しい。





【カープ情報】2015.08.26 広島対阪神 公式戦15回戦 ジョンソンぐったり10勝目、大瀬良プロ入り初セーブ

2015年8月26日に行われた、広島対阪神の公式戦15回戦の試合結果

阪神 000 000 002|2
広島 001 110 01×|4

勝 ジョンソン 10勝6敗
負 能見 9勝11敗
S 大瀬良 2勝6敗1S

【本塁打】石原2号、エルドレッド10号、梅野4号

共にスライドでの先発となるジョンソンと能見の投げ合いは、今季3度目。
能見に唯一黒星を付けているのがジョンソンで、その再現を期待したい。

一方で、能見との相性は例年通り悪く、こういう相性の悪さというのは不思議なもので、能見は調子が悪くて自滅したという試合は皆無。
それだけに自力で何とかしていく必要があるのは間違いない。

まずジョンソンの立ち上がりは、調子自体は悪くなさそうだが、若干ボールが高め。
先頭の鳥谷には、インコースでやや詰まらせたものの、レフト前に落とされた。
大和の送りバントを挟んで、福留には三塁線への速いゴロを打たれるが、梵の守備位置が良く、サードゴロ。
ただ、これも真ん中付近のボールで、甘いコースだった。
ゴメスの四球で2アウト1、2塁となりマートンを迎えるが、ショートゴロに打ち取った変化球も高めに抜けており、いつも通りの尻上がりに調子を挙げてくるピッチングが出来れば、といった感じ。

対能見の初回は、まあいきなり捉える事が出来ないのはいつも通りで、こちらもやはり調子の悪さ、自滅という部分の期待は出来そうもない。

逆にミスしてしまったのが、3回のカープの守備。
先頭打者の能見の何でもないサードゴロを、梵が一塁悪送球。
首位にいるチームとの試合で、こんな隙を見せて勝たせてくれると思うのは虫が良すぎる。

しかし、ここでは阪神側の油断で助けられた。
1アウトから大和の叩きつけた打球が、新井の頭上をワンバウンドで抜けていくライト線へのヒットで、完全に流れは阪神へ傾いてしまったかというシーンだった。
ところが一塁走者の能見が三塁を狙ってくるが、打球の強さと、打球方向から、まさか三塁へ送球してくるとは思っていないような走塁で、鈴木誠からの返球を見て慌てて三塁コーチがスライディングを指示するが、能見自身が楽々三塁はセーフと思って走っていたようで、スライディングしようがしまいが悠々アウト。
このプレーがなかったら、大量点でもおかしくないイニングだった。

カープのミスを、阪神のミスで上書きしてくれたことも大きかったが、対象が能見の走塁というのも大きな意味があった。
ミスを引きずった投球だったかは本人にしか分からないところだが、3回裏1アウトから、石原には真ん中高めに落ちないチェンジアップがいってしまい、その失投を石原がレフトスタンド上段に放り込んだ。

ミスのあった直後のイニングでの得点というのが、試合の流れに大きく影響したのは間違いないが、今日の能見は低めに決め切る制球力がいま一つ。
決め球が真ん中付近に集まることも珍しくなく、4回には田中が追い込まれながらも、真ん中に入ってきたストレートをセンター前タイムリー。
5回には、鈴木誠が落ちないチェンジアップをレフト前タイムリー。
この4回と5回の得点には、四球も絡んでおり、欲を言えばもう少し効率の良い点の取り方が出来ればという思いはあるが、5回3得点で能見をマウンドから降ろしただけでも十分とすべき。

というのも、ジョンソンは石原の先制弾の後、小刻みに加点していく試合展開と、自身の修正能力も相まって、5回以降はノーヒット。
中止になった昨日の試合に先発していれば、中4日で日曜の試合に先発していた可能性が高かったが、スライド登板したことで今週中の登板はおそらくなくなった。

そういう状況も考慮され、7回で106球を投げていても、8回もジョンソンはマウンドに上がる。
このイニングでは、ボールの抑えが利かなくなりつつあり、コントロールも甘くなるケースも多くなり、満塁のピンチを背負う。
最後の力を振り絞って、という表現が最も適しているのではないかという粘りの投球で、新井良を投ゴロに打ち取り、この試合最大のピンチを切り抜けた。

8回裏には、エルドレッドが2ストライクまでは死んだふり、からの、バックスクリーン横への本塁打でダメ押し点を挙げる。
その脇で、ベンチでぐったりするジョンソンの姿が印象的だった。

試合の方は、4点差で9回から登板した中崎が、梅野にツーランを浴びて2点差に迫られる。
その梅野の本塁打以外にも、打ちとった伊藤隼のレフトフライも割と捉えられた当たりで、鳥谷も追い込みながらも芯で捉えられるセンター前ヒット、大和のライト前ヒットも速い打球。
完全に抑えられた打者が少なく、2点差に迫られてから連打を浴びたこともあり、中崎を諦める場面が訪れた。

ついに大瀬良がセーブの記録される場面でマウンドに上がる。
1アウト1、2塁で福留にはセンター前ヒットを打たれ満塁となり、どうしても記憶から消すことはできないゴメスとの対決を迎える。
大瀬良は球速が145キロ程で、決して万全の状態でマウンドに上がっているという訳でもなさそうだったが、ゴメスに対してはコントロールミスがなく、アウトコースのスライダーでショートゴロ併殺打に打ち取って、プロ入り初セーブを記録した。

そのショートゴロにしても、田中は捕球後に体勢を崩しており、相当プレッシャーのかかる守備だったのがよく分かる。

この試合は相手のミスから流れをつかみ、ジョンソンの好投でカープペースで試合を進めることができていた。
それでも、最終回にあれだけの反撃を見せられると、阪神の現在の強さ、特に打線の好調さは厄介。

とにかくミスをしないことが、試合に勝つための条件となるのは間違いない。





【カープ情報】2015.08.23 広島対巨人 公式戦23回戦 巨人のミスにも助けられ黒田8勝目、中崎19S

2015年8月23日に行われた、広島対巨人の公式戦23回戦の試合結果

巨人 001 000 000|1
広島 100 001 00×|2

勝 黒田 8勝6敗
負 田口 2勝5敗
S 中崎 0勝6敗19S

【本塁打】丸16号

前回登板で打球を右掌に受け、さらに中4日での先発となる黒田の立ち上がりは、坂本には詰まらせながらもライト前ヒットを打たれるなど、若干高めに入るボールはあったものの、阿部、亀井を迎える場面では低めへの制球力で打ち取った。

一方の田口に立ち上がりは、いきなり先頭の丸が高めのストレートを、レフトスタンドへ先頭者本塁打を放つ。
それ以降はスライダーを多めに使ってくるが、今日はスライダーの制球がいま一つで、球数も多くなってきている。

いつもであればスライダーで難なくストライクを取ってくるし、序盤はキレのあるボールでなかなか分かっていても打てないスライダーを投げていたが、今日はキレはともかくコントロール面で十分序感からでも付け入る隙がありそう。

しかし、本当に今季の巨人はミスが多いと実感したのは、2回表の巨人の攻撃。
アンダーソンのライト前ヒットと、井端の送りバント、小林のライト前ヒットで、1回に続いて1アウト1、3塁のピンチ。
ここで、これまでの対戦で、とにかくバントが上手という印象のない田口が、送りバントを2球失敗し、最後はスクイズを仕掛けて空振り三振で、三塁ランナーのアンダーソンも走塁死で三振ゲッツー。

巨人ベンチの狙いは分からなくはない。
おそらくバントは成功しないだろうとカープのバッテリーは考え、ストライクゾーン近くへ投げてくるという読みがあってのスクイズ敢行だったが、それでも田口のバントの拙さが予想以上だったということになってしまったのだろう。

こういったプレーがあれば、流れを掴めそうなものなのだが、今日はカープもお付き合い。
3回表には3イニング連続で先頭打者をヒットで出塁させてしまうと、送りバントを新井がファンブルして、オールセーフになる。
さらに梵のファールフライ落球というプレーで命拾いした阿部に犠牲フライを打たれ、同点に追い付かれてしまった。

さて、付け入る隙がありそうだと思っていた田口ではあったが、3回を終えた時点でヒットを放ったのは、先頭打者本塁打の丸のみ。
球数も3回で48球で、常識的な範囲に収まってきた。
これでは、いつも通り終盤までは手の付けられない田口になってしまう。

しかし、再び試合の流れを変えてしまうようなプレーが飛び出す。
6回表の巨人の攻撃で、2アウトながら満塁のピンチを招くと、初戦に決勝打を放った小林を迎える。
しかし、その小林に対して1球も投げることなく、牽制に引っ掛かった三塁ランナー亀井が牽制死するという大チョンボといっていいミスで、満塁のピンチを切り抜けた。
正直、黒田の状態は一杯一杯に思え、じっくり攻められると嫌な場面には違いなかった。

そしてその裏の攻撃で、鈴木誠が四球を選び、新井が三振する間に盗塁を成功させ、エルドレッドのタイムリーで1点を勝ち越した。
かなり詰まった当たりではあったが、田口の投球もそろそろ、いつもの投球数に差し掛かっており、若干球威が落ちていたことも幸いした。

黒田は7回も投げ切り、大瀬良、中崎へとつなぐことになるが、大瀬良はここ最近の調子は良いとは言えない。
今日は坂本、阿部に対し、抜けた変化球でしかストライクが入らず、ストレートは一球もストライクが入らなかった。
坂本には四球、阿部には低めのボール気味のストレートをセンター前に運ばれ、ノーアウト1、2塁となってしまうが、結果以上に内容的にストレートで向かっていく姿勢が見られないのは、大瀬良らしくない。

ようやく亀井に対しては、送りバントの構えをしていることがいい方向に作用したのか、ストレートの球威が増してきた感がある。

送りバントが小フライとなり1アウト。
アンダーソンも球威でねじ伏せてセンターフライで2アウト。
代打堂上には抜けた変化球がいってしまい、ヒヤリとするシーンもあったが、ストレートの球速が150キロ超となり始め、最後はちょっとシュート回転したストレートが、バックドア気味にインローに決まって見逃し三振。

今日の投球内容自体は、大瀬良自身はあまり納得できていないかもしれないが、悪いなりにも徐々にストレートの球速が上がって抑えるという3つのアウトの取り方は、復調のきっかけにはなると思う。

9回は中崎がマウンドに上がり、こちらは昨日の投球で、大瀬良よりも先に不振を脱した感がある。
しかし、高橋由がヒットで出塁すると、代走鈴木尚が起用される。
この2日間は、代走鈴木尚が登場する場面では、捕手が會澤だったこともあり、今日は中崎と石原が脚を警戒するあまり、打者への集中が削がれてしまった。
1アウト満塁で坂本を迎え、中崎の投球は思い切ってインコースを突く時しかストライクが入らず、アウトコースは大きく外れるということは、強気なのか、力みがあり過ぎで抑えがきかないのか、紙一重の状態にも思える。

坂本には、ライトファールフライを打ち上げられ、野間のバックホームで、三塁ランナーの鈴木尚はタッチアップを自重。
ここでセカンドランナーが飛び出すというミス。
結局、この走塁ミスの走者を刺すことは出来なかったが、際どいタッチプレーを巡って緒方監督の猛抗議で、球場の雰囲気も中崎の投球を後押しし、阿部を三振に打ち取って、何とか逃げ切った。

黒田の久々の8勝目は、巨人の度重なるミスにも助けられた面はあるが、中4日で7回を投げ切る投球が出来ること自体が素晴らしい。

ヒーローインタビューで後の、「鈴木誠、分かってるんだろな」 という黒田の笑みは、勝ったからこその表情だった。







【カープ情報】2015.08.22 広島対巨人 公式戦22回戦 福井自己最多、チームトップタイの9勝目

2015年8月22日に行われた、広島対巨人の公式戦22回戦の試合結果

巨人 000 000 010|1
広島 000 000 02×|2

勝 福井 9勝3敗
負 山口 3勝5敗
S 中崎 0勝6敗18S

【本塁打】エルドレッド9号

昨日の実験的なスタメンは1試合で終わり、再び丸と菊池を上位に戻してきた。
丸の出塁率を活かすためには、こちらの方がベストという判断をしたのだと思う。

また、今日の試合はいきなりグスマンがレフトファールフライに追い付いた。
普通の外野手であればそれほど難しい打球ではないのだが、グスマンが追い付いて捕球するとなるとファインプレーに見える。
福井は、これで乗っていくというレベルの投球はしておらず、エラーさえなければ試合は作っていける。

序盤からランナーがいてもいなくても同じようなテンポで投球を続けていく。

打線の方は、まあ迷走状態がそのまま表れているような打席が多く見られる。
ヒットは出ているし、ランナーは貯めていけている。

しかし、前の打席でヒットを打った打者に、チャンスで打席が回ってくると凡退するという巡り合わせの悪さもあったし、タイムリーになるかという当たりがエンタイトルツーベースになってランナーが三塁で停められることもあった。

そういう停滞した流れで、両チームともに無得点でイニングが進み、7回表に先に巨人に仕掛けられた。
ヒットと送りバント、四球で1アウト2塁。
若干福井に疲れが見え始めており、2打席連続安打のアンダーソンを敬遠気味に歩かせ、村田との勝負を選択したところ、代打亀井が送られる。
ボール先行となったことで、慎重に攻めざるを得ない状況となり、亀井には四球を与えてしまった。
1アウト満塁で、昨日満塁の場面で決勝タイムリーを浴びている小林との対決となるが、抑える気持ちが充満しているのははたから見ても十分伝わってくる。
ストレートで押して、インフィールドフライで2アウト。
代打堂上にも、巧くタイミングを外しながらの攻めを見せたが、最後の低めのストレートをバットコントロールだけで拾われるライトライナー。
当りは良く、一瞬ヒヤリとさせられたが、決して甘いボールでなく、しかも攻める気持ちがボールに伝わっていたことで、ライト正面へ飛んでくれた。
この打球がアウトになったのを見届けた福井は、流石にほっとした表情を見せた。

カープも巨人も、共に1回ずつ満塁のチャンスを活かせなかったことになるが、ピンチを切り抜けた余韻に浸る間もなく、初球を田中が投ゴロ、同じく會澤が初球をライトファールフライで、まったく福井の準備が追い付かない。
呼吸を整える暇はもちろん、投球練習をする時間も十分に取れず、慌てて打席に向かった様子を見て、打者は何も感じないのだろうか。

その流れのままマウンドに上がった福井に、さらなる試練として先頭打者内野安打が与えられる。
送りバントと連打で、ついに1点を失ってしまい、自身でも悪い流れは実感していたと思う。
8回の投球を終え、ベンチに戻った際に荒れてしまった様子でそれがよく分かる。
しかし、そういう精神状態を押し殺して、その後のピンチで長野を併殺に打ち取っているのだから、福井の精神力おそるべし。

さて、8回に1点を先制された福井の姿をベンチで見て、本当に打者が何も感じていないのであれば、チームとしては終わっている。
しかし、8回の守備で内野安打としてしまう守備をしてしまった菊池がヒットで出塁し、松山の代打エルドレッドが、初球をバックスクリーンへと運ぶ、逆転ツーランを放った。
その際、ボールの行方を見ていた菊池が、ホームランとなった瞬間に大きく手を叩いており、思うところはあったのだなと、安堵した。

8回裏に逆転弾を放つ展開というのは、相手に9回表の1イニングしか反撃のチャンスを与えないという意味で、かなりダメージが与えられる得点だというのは身に染みて分かっている。

中崎を最高に盛り上がった状況でマウンドに迎え、逃げ切りにかかる。
2アウトまでは気合いの乗ったピッチングで、勢いで抑えた面もあるが、2アウトから高橋由がヒットで出塁して、代走に鈴木尚が起用されてからは、途端に慎重になった。
昨日、會澤が鈴木尚の盗塁を刺しており、走れるものなら走ってみろ、くらいの余裕はあったようにも見受けられた。
盗塁を警戒して、ボール先行で崩れるという様子もなく、2球で追い込んで、あとはどう打ち取るか選択肢が広がる。
大胆さと慎重さ、両面を見せて、鈴木尚に走らせることなく、加藤から空振り三振を奪って見事に逃げ切った。

福井はこれでチームトップタイの9勝目を挙げ、これはルーキーイヤーの8勝を超えて自己最多更新。
チームが勝って良かったという言葉は出てくると思っていたが、まさにその通りのヒーローインタビューだった。







【カープ情報】2015.08.21 広島対巨人 公式戦21回戦 両チームともに送りバント失敗直後のイニングで失点

2015年8月21日に行われた、広島対巨人の公式戦21回戦の試合結果

巨人 200 000 010 01|4
広島 003 000 000 00|3

勝 澤村 6勝3敗26S
負 ヒース 3勝5敗4S
S -

【本塁打】阿部10号

前回の巨人との三連戦で、10年ぶりの東京ドーム同一カード三連勝を達成し、巨人よりも上の順位に行ける下地は整ったと書いた手前、巨人との5ゲーム差を詰めていく必要のある三連戦となった。

今日の試合に関しては、極端に言えば打線は大量点の必要はない。
前田健の対巨人戦の防御率が1.20ということに加え、マツダスタジアムでの対巨人戦のチーム防御率も1.19となっており、ロースコアの試合がよそされる。
とにかくこの3試合は守り勝つことが求められ、自滅するのだけは避けないといけない。

そういった面で今日のスタメンに注目していたところ、思い切って打順の並びを変えてきた。
メンバーこそ、梵と小窪が入れ替わったのが目立つくらいだが、1番鈴木誠、2番田中、6番丸、7番菊池というのは上位と下位をそっくり入れ替えたという印象。

打順については奇策とも思えるが、根拠があるというよりは、今まで使っていないパターンが偶然でもいいから嵌ってくれないかという希望が見え隠れする。

前田健の立ち上がりは、スライダーが多く、そのスライダーも右打者のアウトコースに外れるケースも多い。
さらにストレートはシュート回転で、狙い通りに投げ切れず、ここ最近の前田健の投球そのものといった具合。
阿部にはインコースを狙ったストレートがシュート回転し、アウトコースの甘めに入ったことで、ライトスタンドへのツーランとなってしまった。

ここまで立ち上がりが不安定な投手ではなかったと思うが、この辺りも今季どうも乗っていけない原因の一つだろう。
もっとも、5回から6回あたりになると徐々に調子が上がってくることも多く、調子が上がってくるまで追加点を許さないのが、勝利への最低条件となる。

カープの攻撃は、初回にはポレダに対し、6球で三者凡退に打ち取られてしまい、組み替えた打線の効果が表れるという状況にはならなかった。

しかし、2回の巨人の攻撃では、先頭の高橋由のサードゴロを処理した小窪の送球が若干逸れると、新井が捕球できずエラーでランナーを出してしまうと、井端には、らしいライト前ヒットで繋がれ、今日も守備の綻びが出てしまうのかと不安が過る。

しかし、小林が送りバントを狙うと、今度は新井がしっかりと守り、三塁で走者を刺すと、次のポレダの送りバントも、前田健が三塁で刺すという流れを一変させるプレーが飛び出した。
巨人として見れば、2回連続でミスが出たとも受け取れるプレー。

今季の巨人に対して相性がいい要因は、巨人が頻繁にミスをしてくれることと、カープは巨人のミスを得点につなげるケースが多いことが上手く噛み合っていることが挙げられる。

カープもミスをするが、巨人がそれを上回るミスをするという過去の対戦通りのプレーで、さらに象徴的だったのが3回裏のカープの攻撃。
會澤のヒットを、前田健が何の不安も感じさせない送りバントを決め、今日1番に入った鈴木誠がヒットで繋ぐ。
また、ポレダの不安要素であるクイック、セットポジションの隙を突き、田中は三振するものの鈴木誠が盗塁を決め、2アウトながら2、3塁のチャンス。
グスマンは粘った挙句にショートゴロに打ち取られるが、坂本の後逸で2点を返し同点に追い付く。
鈴木誠が盗塁を決めていなかったとしたら、もう少し待ってから捕球し、セカンド封殺されていてもおかしくなく、ポレダの隙を積極的に付けたことが同点に繋がった。

さらに中日戦ではまったく見ることが出来なかった追い打ちも掛けることができ、新井の2打席連続ヒットと、小窪の四球で満塁となり、出塁率チームトップの丸が押し出し四球を選んで1点勝ち越しに成功。
打てなくても打線は繋がったという面では、6番丸というのは意味があったことになる。

その後は、いつも通りの前田健で、やはり徐々に調子を上げて、7回を投げ終えて2失点とまとめて見せた。

8回からは大瀬良が登板し、逃げ切りにかかるも、雨脚が強まり微妙に指先への影響が出たのか、ストレートが大半の投球となり、阿部に見え見えのストレート勝負を挑み、打ち返されて同点タイムリーを浴びてしまう。

この阿部の当りはフェンス直撃で、跳ね返り方の状況からビデオ判定に持ち込まれる。
この判定中にさらに雨脚が強まり、結局タイムリーツーベースという当初の判定通りの結論が出た頃には、すぐに試合再開できる状況ではなくなっていた。
ピンチを残したまま試合が中断するのは、大瀬良にとってあまり良い状況ではない。
ただ、一旦気持ちを落ち着けてから再びマウンドに上がることが出来ると考えれば、悪くない中断。

ただ逆のパターンで、再開直後に小窪がタイムリーを放ったこともあり、相手としても再開後の一球に集中してくる。

どちらが出るか、注目の試合再開は、大瀬良が亀井を打ち取った。
勝ち越しを許さなかったことで、ここから試合はリスタートとなるわけだが、8回裏のカープの攻撃中に再度試合中断となったことで、途端にコールドゲームの可能性が高まってきた。
このままコールドゲームになると、8回表の巨人の攻撃はなかったことになり、同点になった1点も入らないことになる。
コールドゲームによる勝利の期待もあった中断ではあったが、1時間近く経過した後に試合再開となる。

流石にマシソンもストライクが入らず、小窪が四球を選んで、1アウト1、2塁となり、丸を打席に迎えるところで、戸根に交代する。
3回に押し出しを選んだこともあり、今日6番に丸がいる意味を十分に活かしたい場面で、丸は期待に応えて、粘って四球を選ぶ。
次は7番の菊池の意味を活かしたい場面ではあったが、こちらは打撃の調子が上がらないが故の7番という打順ということもあり、サードゴロ。
會澤も倒れ、8回裏に勝ち越すことは出来なかった。

あまり言っても意味のない仮定の話となるが、7回裏に田中が送りバントを決め、点の入る入らないは別にしてグスマンの打席が完了していれば、8回表の守備からライト野間、レフト鈴木誠に代わり、そうなると鈴木誠が捕ることが出来なかった坂本のライトファールフライでチェンジになっていた可能性があった。

少なくとも田中は送りバントを失敗しており、ミスにより流れが変わった面はある。

2度目の再開後は、カープの1アウト満塁のチャンスはあったものの、お互いに決め手を欠き、先にチャンスをつかんだのが10回裏のカープの攻撃。
1アウトから赤松のヒット、木村のスリーバント成功、丸は敬遠気味の四球で、2アウト1、2塁の場面を作る。
そこで、今日はとにかくチャンスで打順が回ってくる菊池の打席を迎え、ようやくレフト前ヒットを放つが、ちょっと無謀なタイミングでも一か八かの本塁突入を試みるが、やはり余裕のアウトでサヨナラならず。

そして、回跨ぎのヒースが1アウトから四球を出すが、この時点でかなり足下は悪くなっている。
マウンドの整備をしてもヒースの制球が改善されないと見るや、同じく足下が緩んでいるマウンドでの登板に不安を残す戸田がマウンドに上がり、2アウト後に連続四球で2アウト満塁のピンチを招く。
小林には0-2と追い込みながら、そこから連続してストライクゾーンで勝負に行って、センター前タイムリーヒットを打たれて勝ち越された。
コントロールに自信がないが故の、遊び球なしでの投球になってしまったように思える。

そして、巨人は守護神澤村の回跨ぎで、きっちり抑えきられ、勝てるチャンスはあった試合を落とした。

お互いにミスが出た試合で、特に両チームとも送りバントを失敗した直後のイニングで失点している。
巨人投手陣から、敬遠気味の四球を含め、8つも四球を貰っておきながらエラーによる2点と押し出しによる1点のみというのは、中日戦での得点の形よりも、少なくとも良くなったとは言い難い。
丸が4つの四球を選んでチャンスメイクをしても、一度もその後の得点に繋がらなかったのは、あまりいい傾向ではない。
もう一つ付け加えると、2度も小窪、丸が連続四球で出塁しているのは、今後のヒントになり得る。
また、新井が今日の試合で4安打を放っても、ほとんどがチャンスメイクの役割を果たしただけというのは、もったいない気がしてならない。

約1か月の間、順調に救援投手成績としての借金を減らし続けていたリリーフ陣に、再び負けが記録されるケースが増えてきているのは心配材料。
それも気になるが、まずは守備のミスと送りバントのミス、ここを何とかしよう。



【カープ情報】2015.08.20 広島対中日 公式戦18回戦 中日投手陣から2点も取った攻撃陣に明日への希望を抱く

2015年8月20日に行われた、広島対中日の公式戦18回戦の試合結果

広島 000 000 011|2
中日 000 102 02×|5

勝 大野 10勝7敗
負 野村 4勝7敗
S 田島 3勝5敗7S

【本塁打】なし

どういうスタメンを組んだところで、ナゴヤドームでは点が取れないという前提で、1点だけ先制して、それでどういう試合展開になるのかを見てみたい気もする。
実際は1点を守りきるというのは、今季の野村の状態では考えにくく、1点取って打線の連鎖反応を期待したい。

しかし、相手が大野となると、その1点すらなかなか奪うことはできない。

野村の投球は、芯を外して弱い当たりの打球を飛ばさせる、良い状態の時の投球が出来てはいる。
1か月の間ローテを外されていた投手の、一軍復帰後初の投球内容としては悪くない。
佐々岡再生工場の効果は十分出ていると言っていい。
その上で、あえて課題を挙げるとすれば、1回から5回まで、全てのイニングで2アウトからランナーを出したことになるだろう。

4回裏の投球では、2アウトから7番遠藤にレフト前ヒットを打たれ、盗塁が成功した時点で、8番杉山との勝負を避けて、9番大野とを打ち取る方向性もあった。
1順目はそれでピンチを脱していたが、徐々に無失点のイニングが増えてきたことで、少しバッテリーに色気が出たようにも思える。

ただ、もったいない失点には違いないが、今日の野村の投球は十分合格点。

また、打線もナゴヤドームでの打率が2割ほどしかない割には、この3連戦一度も完封されなかった。
しかも、大野から2安打しか放てなかったが、タイムリーで1点を奪うことも出来た。

さらには、今カードで一度も点を奪えなかったリリーフ陣から1イニングで1点を返すこともできており、カープ打線の状態は完全な底とは思えない。

1試合目が6安打で1得点。
2試合目が3安打で1得点。
3試合目が4安打で2得点。

効率も良くなってきたし、ナゴヤドーム以外の試合であれば、何の問題もなく打線は繋がるだろう。

一番の問題は、今日も出てしまった拙守の方。
まあ、これもナゴヤドームでの試合でなければ、これ以上ひどくなることもない。

悪い面は全て出尽くしたと考えて、明日からノーミスの試合を見せてもらおうと思う。



【カープ情報】2015年カープのシーズン終盤の追い込みについて

2015年カープのシーズン終盤の追い込みについて

上位とは徐々に差が広がりつつある中、5割復帰へ近付くたびに再び敗戦が嵩み、なかなか上昇気流に乗って行けない状況。
こういった状況に何やら覚えがあるなと思い返してみると、近々では2013年のシーズンが思い当たる。
苦手の交流戦を借金2つで終えることが出来たものの、オールスター明けまでは勝ったり負けたりの繰返しで、徐々に借金が嵩んでいく。
後半戦初戦で、シーズン最多の借金14となるものの、チーム初となるCS出場へ向けて、Aクラス入りを目指していたことで、モチベーションは高く保てていた。

2011年、2012年の2年連続で9月に大失速した経験があり、8月は14勝12敗と2つ勝ち越したものの、特にスパートを掛けてはいなかった。
さらに借金10ながらも、8月終了時点で3位に位置しており、文字通り勝負の9月に全力を傾けて試合に臨むことが出来た。
結果、9月を15勝7敗で貯金8つを作り出し、そのまま3位でCS初出場を果たした。

この9月の勝因としては、まず、前田健4勝1敗、バリントン4勝0敗と、2人で貯金を7つ作れたことが挙げられる。
特にバリントンは、8月も3勝0敗という成績で、7月までで4勝9敗、8月以降7勝0敗と、勝負どころで勝ち星を積み上げられたことが大きかった。

投手の面では、夏場以降勝ち星を伸ばせる投手が出てくることが必要となる。
今季に関しては、8月無敗の福井が筆頭となり、ジョンソン、前田健が続く形で貯金を作ってもらうようになるのではないだろうか。

次に打撃面では、2013年と2015年では、ここまで成績が似通った選手が多いことに気付く。

2013年2015年143試合換算値
 試合打率本塁打打点 試合打率本塁打打点本塁打打点
 144 91413 105 76314104428
1400.27314581050.26215542074
菊池1410.2471157菊池1050.2678271137
キラ660.2591445シアーホルツ600.25110291439
エルドレッド660.2471332エルドレッド410.2378261135
廣瀬1060.270939新井910.2877521071
1170.304642760.261626835
木村620.325112田中1030.280636849
石原1210.248735會澤770.261629839
            
松山1230.2821052松山680.302516722
堂林1050.217641鈴木誠710.313519726

スタメン8選手+左右のスタメン候補各1選手

2014年から成績を落としている選手が多いのは間違いないが、2013年との比較ではあまり大差がないことが分かる。
今季ここまで成績が上がっていない選手が多いとしても、2013年とは大差ない成績と言う事は、9月に最大7連勝した時のように打線がつながる可能性も十分秘めている。

その中でポイントとなるのは、中軸を担える外国人野手の起用と復調だと思う。
2013年のエルドレッドの9月の月間成績は、打率.329、7本塁打、15打点ということで4番に座り得点パターンの確立に大いに貢献している。
その他でも、打率こそ.233と低いながらもキラが3本塁打12打点を挙げ、下位打線でも石原が12打点を挙げ、チーム全体で得点を奪っていく状況が出来上がっていた。
前回昇格時には再び不調となっていたシアーホルツではあるが、キラと同程度の数字ならば、それほどハードルが高いわけでもないだろう。

少なくとも、ロサリオ、グスマン、エルドレッドのうち2人が同時に一軍登録されていても、同時にスタメン起用される可能性はほぼ0ということであれば、シアーホルツとその3人のうち調子の良い打者1人での起用でないと、2013年型の打線にすら及ばない。

2014年型打線を期待する時期は過ぎており、2013年型打線で現実的な点の取り方を目指して行くことになるのではないだろうか。

もし、仮にエルドレッド、グスマン、ロサリオの3選手が揃って不振となった場合は、鈴木誠を4番に据え、5番新井にフォーローを頼む形で英才教育を施してもらいながら、一か八か短期間での成長に賭けるくらいの思い切った策が必要になるかもしれない。

なお、2013年9月の7連勝の直前までは、拙守・走塁ミスによる敗戦が続き、これでスパートがかけられるのかという記事を多く書いていた。
要はきっかけ一つなのだなと、実感させられる。

【カープ情報】2015.08.19 広島対中日 公式戦17回戦 拙守・拙攻での敗戦でバルデスに3勝目をプレゼント

2015年8月19日に行われた、広島対中日の公式戦17回戦の試合結果

広島 000 001 000|1
中日 002 000 06×|8

勝 バルデス 3勝8敗
負 ジョンソン 9勝6敗
S -

【本塁打】なし

昨日の敗戦を受け、ナゴヤドームでの試合は打線の援護はないものとして試合を組み立てていくことになる。
ジョンソンが先発ということで、石原が2試合連続スタメンとなり、攻撃面で上積みは見込めない。
レフトにエルドレッドを起用したのは、打線強化というよりは、昨日チーム全体で拙守が見られたことへの戒めの意味もありそう。
エルドレッドとグスマンが入れ替わった以外は、昨日スタメンに名を連ねた選手ばかりで、これが僅かでも慣れに繋がってくれればという、希望を抱いて試合が始まる。

しかし、今日もランナーすらほとんど出ることがなく、後手後手の展開。

ジョンソンの調子はかなり良さそうで、ジョンソン頼みの試合展開になっているが、4つも5つもアウトを取らないとチェンジにならないイニングがあっては、気の毒としか言いようがない。
審判のストライクの判定であったり、エラーであったりするが、それでも大きく崩れないのはさすが。

しかし、バルデスに対し、芯で捕らえた打球は、丸と新井の連打による2本のヒットと、鈴木誠のサードゴロだけで、良い当たりがアウトになったとか、おしい当たりというのも少なく、まあよく1点取れたなという印象しか残らない。

好投のジョンソン、ヒースと繋いで、1点ビハインドで大瀬良をマウンドに送るも、ワイルドピッチでランナーが進み、菊池のタイムリーエラーで止めを刺された。
その後もノーマークで盗塁を許し、そのランナーをきっちりタイムリーで返され、これ以上大瀬良を続投される意味はないほど点差が開いた。

先日も大瀬良、中崎を投入しながら負けてしまった試合も痛かったが、今日の試合は大瀬良の疲れが一気に出た試合と割り切って、投手陣は今日の敗戦はきれいさっぱり忘れてしまえばいい。

ただ、野手陣はそういう訳にはいかない。
2試合続けての拙守・拙攻での敗戦。
先発投手を中4日で投入するプランというのは、投手だけがスパートをかけるという意味ではないだろう。
意地の一つも見せてくれないことには、スパートをかけた瞬間にこけてシーズンが終わってしまう。



【カープ情報】2015.08.18 広島対中日 公式戦16回戦 拙守、拙攻で八木に今季3勝目をプレゼント

2015年8月18日に行われた、広島対中日の公式戦16回戦の試合結果

広島 000 001 000|1
中日 000 300 00×|3

勝 八木 3勝5敗
負 黒田 7勝6敗
S 田島 3勝5敗6S

【本塁打】遠藤4号、新井7号

今季の中日戦のビジター成績は1勝7敗と相性が悪く、内容と結果が一致している。
内容というのは、中日のリリーフ陣を打てていないということと、逆にカープのリリーフ陣が打たれているということ。
ビジター球場での打率は.204、防御率は3.79となっており、少々のテコ入れで急激に打てるようになるというのは考えにくい。
とは言っても、打たないことには始まらない。

初戦の中日の先発は、天敵の八木。
策とすれば、丸、田中以外は右打者を並べていくという以外は考えられないが、守備面のマイナスに目を瞑ってグスマン、エルドレッドを両翼配置するのも手だが、ここは中日戦の打率が4割を超える鈴木誠をスタメン起用するのが今日のカープベンチの考え。
その他でも、會澤が3割超の打率を残しており、3番からグスマン、新井、梵、鈴木誠、田中、會澤という並びは、嵌りさえすれば得点能力は高い。

ただ、黒田の先発ということで、今日のスタメンマスクは石原となり、八木攻略は田中までに託される。

まず八木の立ち上がりは、ストレートもスライダーもキレが十分で、甘いコースは一球もなく、簡単に菊池、丸、グスマンが打ち取られた。
特に右打者の菊池、グスマンに対しては、ボール1個分アウトコースのストライクゾーンが広く、これでは右打者を並べるメリットが失われる。

対する黒田は、前回登板よりはボール1個分は低めに制球出来ているが、それでも若干高い。
3番のルナには、何でもないサードゴロを処理した梵の送球がワンバウンドとなり内野安打になると、4番平田のピッチャー返しの打球を黒田が右手で止めに行った。
結局、サード前に転がり内野安打となってしまい、黒田の続投自体が危ぶまれる。
ただ、黒田自身1回でマウンドを降りるつもりで右手は出してはおらず、手の平で打球を止めに行き、指に当たるのは避けているのは、まだ冷静だったと見るべきか。
治療のためベンチに戻り、再開後に和田に対して投げたボールは、途端に高めが多くなった。
コースはギリギリを突いて、タイミングを外すことが出来ていたため事なきを得たが、やや不安の残る立ち上がりとなってしまった。

攻撃面では、苦手の八木ということが影響しているのか、せっかく粘って四球で出塁した菊池の牽制死には、どうにかしてして1点を取らないと、という焦りが見える。

また、守備の面でも、4回2アウトからヒットで出塁した和田が、完全にノーマーク状態で盗塁を決めるという、チーム全体としての油断のような、綻びが見えた。
これでエルナンデスに気落ちしたかのような四球を与え、遠藤には失投をライトスタンドに運ばれてしまった。

点の取られ方としては、あまり良い取られ方ではない。

5回表には、先頭の田中がヒットで出塁し、石原に強行させて併殺打。
その後、9番の黒田に代打の會澤を送るが、黒田の交代ありきであれば、なぜ石原に代打會澤ではなかったのか、疑問が残る。
野手を一人でも残しておきたかった、という以外の理由が見つからないが、今日は策が嵌らない悪い流れの試合となってしまった。

5回からマウンドに上がった戸田が、3者凡退で試合を作り直しにかかると、新井の2試合連続本塁打で、ようやく今季八木から2点目を奪い、反撃ののろしを上げる。

ただ、6回裏の中日の攻撃で、先頭のルナの左中間への当りは、グスマンが追い付きながらも、差し出したグラブの横をボールが抜けていくツーベースとなり、取っていればムードも盛り上がるところで、なかなか思うようなプレーが出来ない。

それでも戸田が、このノーアウト二塁のピンチを無失点で切り抜けたことで、終盤勝負への希望は繋いだ。

しかし、8回裏の中日の攻撃で、抑えはしたもののまずいプレーが出てしまう。
ヒースは先頭の大島を追いこみながら、最後は甘く入りセンター前ヒット。
亀澤のセーフティ気味のバントを、一塁悪送球でピンチが広がり、ノーアウト1、3塁。
ルナが打席に向かうが、一塁ランナー亀澤には、ノーマークで盗塁を決められる。

ノーアウト2、3塁となって、ルナ、平田、和田のクリーンアップを打席に迎えることになる。
そのルナ、平田、和田を三者連続空振り三振に取るのだから、どう表現していいか困る8回裏となった。

少なくとも、攻撃に好影響を与えるリズムとは言えず、9回表の攻撃は、お返しとばかりに三者連続三振で反撃ならず。

今季の中日戦の相性通り、リリーフ陣も打てず、逃げ切られてしまった。
黒田の一球の失投が勝敗の分かれ目で、力負けという敗戦ではないように思う。
拙いプレーが多く出てしまったことを反省し、今週の残り5試合を集中し直して試合に臨むことを期待したい。



【カープ情報】2015.08.16 広島対DeNA 公式戦19回戦 ヒーローにふさわしい福井の投球

2015年8月16日に行われた、広島対DeNAの公式戦19回戦の試合結果

DeNA  000 010 001|2
広 島 012 011 02×|7

勝 福井 8勝3敗
負 モスコーソ 3勝5敗
S - 

【本塁打】菊池8号、松山5号、田中6号、新井6号

打撃の調子が上がらないと見るや、すぐさまシアーホルツを登録抹消し、エルドレッドを一軍登録させてきた。
ただ、グスマン、ロサリオの時と同様、グスマンとエルドレッドでも両翼配置は可能性とすれば低い。
3番松山の起用は、昨日代打でライトフライとなったが、ボールの捉え方が良かったことを見ての起用だろう。

まずは福井の立ち上がりに注目すると、スライダーのキレ、スプリットのコントロールともまずまずで、全般的に調子は良さそうに見える。

一方のモスコーソの立ち上がりは、まずまずキレは感じるが、こちらは全体的に球威は感じない。
疲れでキレが落ちてくれば、十分攻略は可能とみるがどうなるだろうか。

そのモスコーソを捉えたのが2回裏の攻撃。
新井、エルドレッドが倒れ、2アウトから田中が技ありのレフト前ヒットで出塁すると、梵が初球の高めに入ってくる甘いツーシームを右中間へ弾き返し、田中の激走もあって2人で1点を奪い取った。

3回に入ると早くもモスコーソを捉え始め、菊池と松山の本塁打で追加点を奪う。
今日のモスコーソは、高めのボールが来ることも多く、細かい制球は不足しており、甘いボールを一球で仕留めるスイングが出来たことが、2人の本塁打に繋がったと言える。

福井に関しては、2回以降も特に調子の変化はなく、淡々と投げている印象。
たまに四球があったり、ボール先行になるケースがあったり、打ちとった当たりのフライがヒットになったり、決して完全に抑えているというわけでもないが、5回までは波のない投球という表現が当てはまるのではないだろうか。
内野ゴロの間の1失点があっても、特に感情を表すようなこともなく、黙々と投げ続ける。

そういった投球リズムは、打線のリズムにも繋がりやすくなる。
またも、という表現が正しいかどうかは分からないが、2アウトから丸がヒットで出塁すると、盗塁と悪送球で2アウト三塁と一気に得点のチャンスが広がる。
松山は低めのボールには全く手を出さずに四球を選び、意識改革の効果が十分感じられる打席だったように思う。

松山の代走に野間が送られ、三塁ランナー丸、一塁ランナー野間ということは、当然ダブルスチールという作戦も考えられる。
かつて、不振の4番打者の打席で、5点リードにもかかわらずダブルスチール失敗というプレーがあったことを思い出すが、ここは2点差に詰め寄られて、追加点が欲しい場面。
早いカウントで二盗を成功させた野間の走塁は見事で、捕手からの二塁送球の乱れが、本塁送球の乱れを誘発し、丸の本塁突入はアウトのタイミングだったものの、捕手がワンバウンドを捕球しきれず、丸の足が先に本塁に届いた。

1点を取られた直後のイニングで、1点を取り返すが、別にこれで流れを取り戻したという感じの雰囲気にはならなかった。
その要因というのは、やはり福井の安定感のある投球のおかげで、2点差に詰め寄られても、あまり不安感が増す展開にも思えなかったことが挙げられる。

カープとしてはそういう雰囲気に感じられても、、DeNAとしてはやはり点差が開くのは望ましくない。
6回のDeNAの攻撃では、やや淡白に感じられる打席が多かったように感じられ、このイニングの投球内容からは、福井の完投の可能性が出てきた。

ただ、難しいのは前田健、ジョンソン、黒田、福井を中5日で投入し、徐々にスパートをかける方針を示したことで、あまり球数が多くなるようなら、継投策に移るようになっている。
さらには、大瀬良は2連投中で、中崎は昨日本調子とは思えないピッチングで負け投手になっている。
出来れば、この2人を休ませられる点差に広げ、飯田、一岡あるいはヒースが登板して逃げ切る展開がベスト。

福井は7回で100球となっており、中6日での登板が基本線であれば、間違いなく完投を目指せる展開で、まずは8回もマウンドに上がる。
2アウトから乙坂に粘られ球数を要し、結局乙坂に四球を与えたことで、9回はリリーフに後を託すことになるだろなと、福井自身がマウンドで踏ん切りがついたようで、最後の力を振り絞って山下を打ち取りにかかる。
しかし、山下にライト前ヒットで繋がれてしまい、ここで福井は降板し、大瀬良がマウンドに上がることになった。

おそらく福井自身は、大瀬良が3連投になることはもちろん承知しているだろうし、8回を投げ切って楽な展開でリリーフ陣に後を託したい思いがあったと推測できる。
7回2/3で1失点という投球は、賞賛されるべき結果および内容だったが、悔しそうにマウンドを降りる姿は、福井の成長を示していると共に、チームの勝利のために投げているという思いを強く感じさせる。

この福井の姿を意気に感じない選手はいないだろう。
後は任せておけとばかりに大瀬良が三振で抑えると、直後のイニングの初球を新井が捉え、特大のバット投げ本塁打でダメ押し。

チームを鼓舞する投球を見せた福井は、まさしくヒーローにふさわしい。





【カープ情報】2015.08.15 広島対DeNA 公式戦18回戦 エースが三嶋と互角の投げ合いを演じ、試合に負けるという現実

2015年8月15日に行われた、広島対DeNAの公式戦18回戦の試合結果

DeNA  100 000 001|2
広 島 001 000 000|1

勝 エレラ 3勝4敗
負 中崎 0勝6敗17S
S 山崎康 2勝2敗30S 

【本塁打】なし

今日の試合は、4月に8回0封で、しかも2安打と手も足も出なかった三嶋との対戦。
当時とは打線の調子が違うとはいえ、あまり良い印象は持てない。

さらに、対右投手ということでシアーホルツがスタメンに復帰してきたが、スタメンレフトはグスマンではなく、5試合連続安打中の鈴木誠が起用された。

グスマンも調子が悪いわけではないが、ここのところの鈴木誠の打撃を見て、キーになりそうな雰囲気を感じての起用だと思う。
また、前回のDeNA戦で序盤KOの前田健は、4月以来となる石原とのコンビで試合に臨む。

この試合での投手起用で不安な点を挙げるとすれば、前日ロングリリーフの戸田、2イニングで44球を投じた大瀬良を使わない継投をする必要があること。
一岡、ヒース、中崎の3人で終盤を任せるというプランになると思うが、出来れば8回まで前田健が投げて、9回中崎に直結というリレーが理想的。
もちろん、それにとらわれ過ぎると交代時期を誤ることにもなり、今日は前田健先発試合といってもベンチワークが重要となる。

まずは前田健の立ち上がり。
2番の山下にレフト前ヒットを打たれ、前回先制のタイムリーを浴びている梶谷を迎え、明らかに慎重になっている。
簡単にストライクを取りに行くことはなく、際どいコースのみを攻める。
3-1というカウントから、低めへのスライダーでセカンドゴロに打ち取るが、前回とはボールの高さはボール2個分くらいは低い印象。

ただし、スライダーは梶谷を打ち取って以降はあまり良いコースへ決まらなくなる。
やはりベルト付近の高さが多く、追い込んでからのストレートはシュート回転し、狙った通りの打ち取り方が出来ない。
追い込みながら痛打されると、組み立ての幅が狭くなり、半信半疑での投球に見えてしまう。

2回には、倉本にセンター前タイムリーを打たれてしまうが、これもシュート回転のストレートを打たれている。

こういったエースの投球が、どうも打線に影響を与えてしまっているかのように、どっしりと構えて、ランナーを出してじわじわと打ち崩していくという攻め方が出来ない。
三嶋のボールの質がそうさせるのは間違いないが、スライダーもストレートも高めに来るケースは多い。
それでも全くタイミングが合わないのは、細かい制球は二の次で、思い切って腕を振って投げているために、惑わされている面がある。

それだけに、3回に2アウトからの菊池、丸の連打で同点に追いついた事で、文字通り、試合展開、前田健の投球内容、三嶋の投球内容、全ての面で振り出しに戻すことが出来た、大きな得点となった。

後は、リードを許さない展開に持ち込むことが求められる。

前田健の調子が徐々に上がってきたと思わせたのが、6回と7回の投球。
スライダーはタイミングも、バットの芯も外せるようになってきて、フェアーゾーンに強い打球が飛ぶ割合は明らかに減ってきた。

ならばと攻勢に転じたいカープは、7回裏の先頭梵がライト前ヒットで出塁し、鈴木誠が送りバントを決め、田中の進塁打で2アウト三塁。
石原に代打小窪が送られ敬遠されると、前田健には代打松山を送り、勝負をかける。
しかし、松山は粘りながら甘い球を待ち、いい感じで捉えた打球がライト上方へ飛んでいくが、もうひと伸び足りずライトフライで無得点。
三嶋も7回のピンチはしのいだものの、若干球威が落ちてきた感があり、両投手ともに7回まで投げ合い、あとはリリーフ勝負となっていく。

そしてカープのリリーフ一番手は、前日に2イニング44球を投げている大瀬良。
こういう試合展開になってしまったことで出番が回ってきたという仕方のない面はあるが、8回から一番手で投げるということは1イニング限定と思っていい。
ピンチを背負う場面はあったものの、特に力むこともなく、良い質のボールで後続を冷静に抑えて、あとはDeNAのリリーフ陣を攻略していくことになる。

DeNAのリリーフ一番手はエレラ。
今季の対戦では、ヒットすらほとんど打てていない難敵が相手となる。
今日も菊池、丸、シアーホルツが抑えられて無得点。

9回表のマウンドに上がるのは中崎。
対クリーンアップとなり、要一発警戒という状況。
集中して投球は出来ているとは思うが、どうも球速が上がってこない。
140キロ前後のストレートが多く、最速でも145キロ程で簡単にバットに当てられてしまう。
筒香のライト前ヒット、パスボール、投手強襲安打で1アウト1、3塁のピンチで、バルディリスにはレフト前に勝ち越しタイムリーを浴びてしまう。
狙って併殺を取れる投球術はなく、今日は空振りを取れるほどの球速も出ない。
ランナーを得点圏に進めてしまったのが、致命的なミスになってしまった。

そして1点ビハインドで9回裏を迎えるが、相手は29Sを挙げている山崎康。
1イニングで3点を奪ったことがあるのが4月1日のことで、すでに遠い過去の出来事になっている。
それが山崎康から奪った最後の得点でもある。
この試合でも、きっちり3人で打ち取られて、エースで連勝することが出来なかったという、残念な結果が残ってしまった。

もっとも惜しむらくは、大瀬良を投入しながら勝ちきれなかった点にある。
この1試合の結果で、中崎への信頼が再び揺らぐということはないが、勝ちパターンの継投をしながら負けてしまった結果というのは、想像以上に重いものとなる。



【カープ情報】2015.08.14 広島対DeNA 公式戦17回戦 薮田ストライクが入らず早々に降板も、新井の勝ち越しタイムリーでチームに勢いをもたらす勝利

2015年8月14日に行われた、広島対DeNAの公式戦17回戦の試合結果

DeNA  030 010 000|4
広 島 400 013 00×|8

勝 戸田 3勝0敗
負 砂田 2勝3敗
S - 

【本塁打】丸15号

昨日9点を奪った勢いを止めないためにも、苦手DeNA相手に打てるところを見せつけることで、ここからのカープ打線は手強いという印象を植え付けたい。
そんな試合のスタメンは、捕手が會澤に代わった以外は昨日と同じ。

ここのところ不安定な薮田を打線が援護していく展開を期待したいところで、まずは薮田の立ち上がりはストライクが入らない。
いきなりストレートのフォアボールで始まると、その後もボール先行で苦しいピッチング。
2番の白崎が四球を選んでいれば、試合が壊れていた可能性もあるのではないかというほど。

まだ初回ということで腕を振って投げ込んでいけたことで、ボールの勢いだけで梶谷、筒香を抑えて見せたが、長いイニングをなげるには、不安の残る立ち上がりだった。

一方の初回のカープの攻撃は、先頭の菊池が、強い当たりのサードゴロを、白崎が弾くエラーで出塁すると、丸が送りバントを決め、まずは得点圏にランナーを進めてきた。
この試合では、砂田の立ち上がりのみが付け入る隙となっており、自分の今日一番いい球種、球威などを探る間もなく、新井の併殺崩れの間の1点が入ることで、単調な投球になったようにも見えた。
梵のタイムリーも、新井の激走があってのものだし、鈴木誠のタイムリーも梵の走力があってのもの。
昨日ようやくヒットが出たことで、楽にバットが振れるように見えた田中のタイムリーで、初回に4点を奪って、試合の主導権を握った。

ただ2回に入っても薮田のコントロールは改善されず、投げるたびにボール球がいってしまい、DeNA打線も立っていれば四球になる確率が高いと判断したのか、もはや手を出してこない。

2つの四球で1アウト1、2塁となって、打順は8番9番を迎えるタイミングで、マウンドに野手が集まり、まあこれ以上ランナーを貯めないように、という内容の話でもあるのかなと思いきや、わずか1回1/3で薮田が交代することになった。
早いイニングでの交代は想定していたには違いないが、それでもあまりに早すぎる交代に、戸田も引きずられたかのように、8番嶺井に対しボール先行となり、最後は鈴木誠のジャンプも及ばずライトフェンス直撃のタイムリーを浴びてしまった。
その後も、乙坂のライト前タイムリーで、鈴木誠からの本塁返球が逸れてしまい、DeNAの押せ押せムードになってくる。
ただ1点差まで詰め寄られても、何とかリードを保ったまま3アウトを奪えたことで、試合の流れを渡さずに済んだ。

確かに薮田と戸田で3失点という結果が出てしまったが、あれだけ四球の連発でピンチを背負っての3失点なら、戸田に関してはよく投げてくれたと言うべきだろう。

序盤に点の取り合いになった試合というのは、一人の投手の立ち直りで試合の流れが落ち着くことがある。
この試合はまさにそういう展開で、戸田が1点リードを保ったまま試合を作りなおしてくれた。

もっとも、それは砂田にも言えることで、初回の4点の後はピタリと得点の気配が消えてしまった。

再び試合が動いたのは5回のことで、1アウト1、2塁から、筒香の空振りでを會澤がボールを後ろに逸らしてしまうが、會澤はファールチップと判断したようで、ボールの取りに行き方が半信半疑だった。
これがパスボールということで、ランナーがそれぞれ進塁すると、筒香を三振に打ち取るものの、今度は戸田のワイルドピッチで同点に追い付かれる。
さらにロペスに対してもワンバウンドのボールが連続し、そろそろ制球が定まらなくなり、交代の時期に差し掛かる。
安全策を取るならば、ロペスの打順で右投手への継投も考えられる場面だったが、やはり先発投手の交代時期が早過ぎたことで、戸田に託すしかなかったようにも思える。

何とか、1失点にとどめて戸田が5回の投球を終えると、すぐさまカープは勝ち越しに成功。
丸のファーストゴロを捌いたロペスが一塁へ悪送球し、ベースカバーの砂田と丸が交錯しかけた場面があり、走塁妨害ともボールデッドでの進塁とも受け取れるプレーで、丸が二塁に進むと、新井が詰まりながらも左中間へタイムリーを放った。
さらに四球で満塁とし、鈴木誠のレフトへの浅いフライで、三塁ランナーのグスマンがタッチアップを狙う。
ただ、余裕のタッチアウトで、1点どまり。

しかし、1点でもリードして試合の終盤を迎えるというのは、投手の起用方法に大きな違いをもたらす。

今日の試合展開では、大瀬良の2イニングは既定路線となるだろうし、リードを保てていれば9回の中崎も確定的。
となると、6回の1イニングを無失点で切り抜けるリリーフを継ぎ込むことを考えることになり、その期待を背負ってマウンドに上がったのは一岡。

そして一岡が1イニングを3人で抑えて試合の流れを明確に引き寄せた。
丸のスリーランも、一岡好投の流れから呼び込んだ一撃ということもできるだろう。

7回から登板の大瀬良は、ファールで粘られたりで球数は嵩み、決して完璧な投球とはいかなかったが、予定通り2イニングを抑え、9回の中崎が楽に登板できる流れをキープした。

今日の投手リレーは、はっきりと3連勝を意識した起用に思える。
大瀬良は2試合続けて起用しにくい球数となってしまったが、前田健が休養十分で望む明日の試合は、前回序盤KOされたDeNAへのリベンジの機会でもある。
2試合続けてDeNA打線に打ち込まれるようだと、初戦を勝利した勢いに水を差すことにもなりかねない。
明日の結果が全てではないにしても、それだけの意気込みは見せてもらいたいと思う。



【カープ情報】2015.08.13 広島対ヤクルト 公式戦18回戦 新井の復調を感じさせる満塁本塁打で久々の大量得点勝利

2015年8月13日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦19回戦の試合結果

ヤクルト 000 000 001|1
広  島 015 010 20×|9

勝 ジョンソン 9勝5敗
負 石川 7勝8敗
S -

【本塁打】新井5号、グスマン3号、丸14号

昨日、振りの鋭さが見られたグスマンが、もっとも適任の3番に入り、4番には新井が復帰。
さらに、ここ最近のカープの中にあって、好調キープの鈴木誠もスタメンに名を連ね、点を取りに行く強い意志は感じる。

また、ヤクルトは約1カ月続いていた、固定メンバーでのスタメンをやめてきた。
昨日までは、7番レフトと言えばデニングが起用されていたが、外野が本職ではない田中浩を起用し、自ら5点打線を崩してくれた。

これだけでも、オヤッと思わせる。

ジョンソンの立ち上がりは、調子自体はいつも通りで何の心配もいらない感じだったが、またも初回にエラーが出たことで、ナーバスな展開となる。
ここでジョンソンが無失点で切り抜けたことで、まずは試合の主導権をヤクルトに渡すことなく試合を進めることが出来た。

2回のカープの攻撃で、久しぶりに新井のライト方向へ伸びる打球が見られ、休養効果が出たかのような、大振りで体が崩れ落ちるようなバランスの悪いスイングからの復調を感じさせる。

この新井の右中間を破るツーベースを足掛かりに、スタメン起用の鈴木誠がレフトへ犠牲フライを打ち上げ、この三連戦で初めてカープが先制する。
鈴木誠の当りは、やや詰まり気味で、決して犠牲フライには十分という飛距離ではなかったが、本職の外野手ではない田中浩はカットマンへ返球し、やはり外野手としての肩とは違ったことで新井の本塁生還に繋がった。

打線を変更し、その起用した選手が失点に絡んだ面があり、こういう点の入り方は、流れを引き寄せる。

3回には、石原がレフト前ヒットで出塁するも、ジョンソンの送りバントがセカンド封殺となり、ちょっと拙い流れになりかけたものの、今日の石川は低めへの制球がいま一つ。
高めに入ってくる甘いボールが多く、菊池、丸の連打で満塁とチャンスを作り直し、グスマンが先に追い込まれながらも、押し出し四球を選び2点目を奪う。
続く新井は真ん中のスライダーを、これまた久々のバット投げまで飛び出す、満塁本塁打で一気に6-0とヤクルトを突き放した。

昨日、5点打線のヤクルト相手に、6点を奪うような強い気持ちで試合に臨めるか、という趣旨の記事を書いていたが、見事に序盤で6点を奪って見せた打線に脱帽したい。

ヤクルトは5点打線のスタメンを変更し、カープは序盤で6点を奪ったことで、試合の流れは完全にカープに傾き、あとはジョンソンが自身の投球を貫ければ、勝利は徐々に近付いてくる。

そのジョンソンの投球は、初回こそ得点圏にランナーを背負ったが、5回と6回に1安打ずつを打たれたのみで、2回以降はほとんどピンチらしいピンチもなかった。

あえて守備側でのポイントを探すとすれば、昨日までの2試合で好き放題に走られていたが、今日は2回に石原が大引の盗塁を刺したことを挙げてみたい。
長打攻勢に加え、走塁面でも揺さぶりを掛けてくるヤクルトの得点パターンの一つを封じたことも、ジョンソンの投球を助けたと言っていいと思う。

8月に入ってから、丸が1回記録したのみの猛打賞を、今日1日で菊池と新井が達成して見せた。
鈴木誠の先制犠飛、田中の久々のヒット、丸の本塁打を含むマルチヒット、グスマンの本塁打。
攻撃面では良い面が多く見られた。

ヤクルト相手の1試合だけではなく、DeNAとの三連戦でも打線の援護がないと、勝っていくことは出来ないだろう。
新井に当たりが戻ってきた雰囲気がある今こそ、打ち勝つ姿というのも続けて見てみたい。





【カープ情報】2015.08.12 広島対ヤクルト 公式戦17回戦 ヤクルト5点打線の前に、反撃も不可

2015年8月12日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦17回戦の試合結果

ヤクルト 100 030 100|5
広  島 000 000 000|0

勝 小川 7勝6敗
負 九里 0勝1敗
S -

【本塁打】山田26号、大引4号

45分遅れの試合開始となり、久しぶりに一軍での先発となる九里の緊張の持続が心配にもなる。
また、今日のスタメンは田中がプロ入り初となる3番に入った。
正直なところ、調子が落ちてきてから起用するより、もっと早く起用することもできたのではないかという思いがある。
もっとも、野間も起用し、普通に打つだけでは攻略できないという意図は感じられるし、まずはランナーが出ることを期待したい。

九里の立ち上がりは、コントロール、球威ともまずまずで、九里なりに調子は悪くなさそう。
山田には、少しタイミングを外してはいたものの、バットコントロールでレフトスタンドまで運ばれた。
畠山にも痛烈なレフト前ヒット、雄平にもあと少しでフェンスオーバーというライトフライを打たれたものの、何とか1失点でしのいだ。
昨日も書いているが、ヤクルトはスタメンを固定して以降、1試合平均5点弱を奪ってくる打線。
5点までは取られることを覚悟して登板していれば、大量点を取られないというのも大事になってくる。

対する小川の立ち上がりは、やや投げにくさがあるのか、ボールの走りはいつもほどの圧倒感はない。
雨の中の投球で探りながらという様子があり、ボールが先行するケースも多い。
四球2つで得点圏にランナーが進み、シアーホルツはセンターフライに倒れて無得点となるも、完全に厳しいコースに投げ切れていたわけでもなく、何とか立ち直る前に得点を奪っておきたい。

ただ2回に入ると、九里の投球が一変する。
山田の本塁打の残像があるのか、ストライクが入らなくなる。
ほとんどの打者にスリーボールとなり、グスマンへのファーストライナー、田中のダイビングキャッチ、グスマンのショートバウンド処理という守備に救われて無失点で抑えたものの、不安定さが顔をのぞかせる。

九里の粘りの投球があっても、4回でノーヒットの打線では、試合の主導権を握ることはできない。
決して小川の投球内容が手も足も出ないというものではなく、ストレートの球速は140キロそこそこで、カウントを整えるためのストレートは甘いコースにも来ている。
そのストレートをミスショットしているということは、まだ序盤はキレがあるということになると思うが、中盤以降に一撃で仕留められる打者がいれば、十分に攻略のチャンスはある。

しかし、反撃よりも前に、九里が捉まった。
5回表、2アウトまで漕ぎ付けながら、大引にインコース低めのストレートをすくい上げられて、レフトスタンドへのスリーランとなってしまう。
甘いボールではなかったが、球種はストレートかフォーク、コースは低めに絞っていたかのような狙い打ちだった。

点差が1点と4点では、小川攻略にかかる労力は大きく違う。
5回に入って、ようやく先頭の梵が、インコースのストレートに詰まりながらレフト前ヒットを放ち、チーム初ヒット。
しかし、1点差であれば野間の送りバントで、會澤と代打という作戦の可能性があったと思うが、4点差では打つしかない。

野間が内野安打で繋いでも、やはり會澤は打つしかない。
ピンチを背負うと、小川が投球を変えてきて、狙って三振を奪うべくフォークを連投してきた。
点差が開き、プレッシャーが少なくなり、逆にカープはプレッシャーがかかってきた。
會澤が三振、代打小窪がライトフライで、1点を取りに行くとして思い描いていた攻撃パターンは封じられてしまう。

せめて、点差が開いたことは関係なく、1点を取りに行く作戦で、実際に1点を取れていれば終盤の反撃にも期待できるというものだが、1点を取りに行って無得点では、また1点が遠いという試合となってしまう。

今日も含め、8月に入ってからの10試合で、猛打賞を記録したのは丸一人で、それも1回のみ。
全般的に打てていないのは間違いなく、その他で目立って数字が残せているのは、3試合連続マルチヒットの鈴木誠くらい。
3番抜擢の田中の8月の打率は、試合が始まる前までで34打数5安打、打率.147というもので、冒頭で触れたように、プロ入り初めて3番を打つタイミングとしてはどうなかという思いが強い。

ストライクゾーンのボールを強く叩けないというのは、相手から見れば、全く怖さを感じないだろう。
今日の試合で鋭い振りをしていたのはグスマンのみ。
野間はギリギリ合格といえるくらいのスイングスピードを見せていた。
その他の振りが鋭いとは言えないスタメン野手は、いつものごとく代打が出されることもなかった。

実際の試合運びは別として、5点取られても、6点取って勝つくらいの打線の調子がないと、ヤクルトとは不安要素を抱えての試合になってしまう。

昨日が5失点、今日も5失点ということで、明日のジョンソンに6点の援護をするという、強い気持ちを持ってスタメンに並ぶ選手がどれほどいるか。
山中から6点、無理です。
小川から6点、無理です。
石川から6点、無理です。
こんな雰囲気が感じられるようでは、ヤクルトより上位は不可能となる。



【カープ情報】2015.08.11 広島対ヤクルト 公式戦16回戦 山中に対し突破口が開けず完封負け

2015年8月11日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦16回戦の試合結果

ヤクルト 110 030 000|5
広  島 000 000 000|0

勝 山中 6勝0敗
負 黒田 7勝5敗
S -

【本塁打】大引3号、山田25号

前回のヤクルトとの三連戦では、ロマン、オンドルセク、バーネットのリリーフ三枚のうち、ロマンとオンドルセクと対戦したが、疲れが見え始めているのかなという印象があった。
実際に調子が落ちていなくても、終盤で僅差ビハインドであれば、追い付くことも不可能ではないという雰囲気があることに意味がある。

ただ、ヤクルトは7月20日からスタメンを固定しており、その間の18試合で計85得点、1試合平均得点は4.7を叩きだしている。
さらに無得点の試合は1試合もなく、点の取り方に長けたスタメンと言っていい。

黒田と言えども、無失点で抑えることを期待するわけにはいかず、援護も当然必要となる。

その打線については、前回対戦時、サイドの秋吉に対して全くタイミングの合わないグスマンの姿を見ており、アンダースローの山中相手ではスタメンを松山に譲るというのは十分理解できる。
ただ、3番松山というのは本来使うことのできない打順。
前回巧く嵌ったからと言って、連続起用するのはリスクが大きい。
特に、今日の試合からシアーホルツという走塁意識の高い選手が復帰するだけに、シアーホルツの前に松山というのは余計にあり得ない。

初回には、黒田が簡単に2アウトを取った後、山田に内野安打を打たれると、山田が盗塁を仕掛け、石原がセカンド悪送球で山田は三塁にまで進み、あっという間にピンチ拡大となってしまう。
このエラーで進んだランナーをきっちり返されてしまい、早くも1失点という立ち上がりとなってしまった。
黒田登板時の、石原のセカンド悪送球はこれで2試合連続となっている。

まともに打たれた打球はなかっただけに、エラー絡みの失点という嫌な流れ。
1回裏の攻撃で、松山が山中に対して全くタイミングの合わない空振りと、詰まらされてのセカンドゴロ併殺打というのも、序盤はヤクルトペースになる予感を漂わせる。

2回にも大引のソロホームランに続き、デニングのセカンドゴロはイレギュラーで高く弾み、ライト前に抜けていくヒットで、なかなかアウトが奪えない。
中村にも、ライトフライにはなったものの、抜け球が行ってしまい、ちょっとリズムの悪いピッチング。
ただ、山中の送りバントを黒田が自ら処理して、1-6-4の併殺打に打ち取り、これで乗っていってほしいというプレーが出た。

しかし、2回には先頭のシアーホルツが静かに死球で出塁するも、新井の三振のあと、田中が併殺打で、とにかくヤクルトの主導権が変わらない。

黒田も徐々に立ち直りつつあったが、5回にど真ん中の甘いボールを山田にレフトスタンドに運ばれて、事実上KOとなってしまった。

打ち取った当たりの内野安打と、送球エラー、拙攻などが重なれば、こういう試合展開になってしまうのも仕方がない。

終わってみれば、1試合平均得点4.7通りの得点を重ねたヤクルト打線に屈した面と、今季負けなしの山中に抑え込まれたという両方の面が出た。

カープの攻撃はあったかなというくらいの短さで、打順がどうこう言うよりも、誰も打つことが出来なかった。
まあ完敗と言うしかない。



【カープ情報】2015.08.09 広島対巨人 公式戦20回戦 10年ぶりの東京ドームでの同一カード3連勝

2015年8月9日に行われた、広島対巨人の公式戦20回戦の試合結果

広島 000 000 123|6
巨人 001 000 000|1

勝 福井 7勝3敗
負 マシソン 3勝7敗2S
S -

【本塁打】鈴木誠5号

今季3度目の田口との対戦で、試合中盤以降は何とか捉えてはいるものの、序盤はキレのあるスライダーに手こずるシーンも多い。
早速、先頭の菊池は3球三振、菊池も見逃し三振で、あまり点の入らない展開が頭を過る。

対する福井もストレートの走りは十分。
ただ、いつもよりはスプリットの割合が少なく、スライダーがワンバウンドになるケースが多い。
となると、必然的にストレート勝負を選択することになるが、3回に村田にフェンス直撃のツーベースを打たれ、立岡に同じくフェンス直撃のタイムリースリーベースを打たれたのは、ストレートだった。
村田には甘いコースだったが、立岡にはインローを攻めており悪いボールではなかった。

4回にも先頭の坂本のバットの先に当たる弱い当たりのサードゴロが内野安打となり、今日はどうも流れが悪い。
しかし先頭打者を出しても、クリーンアップに対してまともに勝負に行って、真っ向から打ち取るという投球は見ていて気持ちがいい。
決して調子が悪いわけではなく、良いピッチングは続けており、何とか福井を援護していきたいところ。

田口は4回あたりから、徐々にコントロールが甘くなり始め、序盤は右打者のアウトコースからインコースにまで食い込んできていたスライダーが、真ん中付近に集まり始めた。
これでキレが落ちてくれば捉えられる、という状態になっている。

5回は先頭の鈴木誠が3-2というカウントからセンター前ヒット。
続く田中も、スライダーには空振りをしなくなり、チャンスはありそうな打席。
しかし、アウトコースのストレートを捉えた強い打球は、マウンドに当たって若干コースが変わり、ショート正面に飛んでの併殺打。
會澤は明らかなボールが増えたことで、楽に四球を選び、福井にまで打順を回すことが出来た。
無得点に終わってしまったが、3回り目に期待が出来るイニングだったように思う。

5回裏の巨人の攻撃では、小林に四球を与えてしまうが、田口には送りバントをさせない投球をして、スリーバントを失敗させ、無失点で切り抜け、6回からは1番からの攻撃。

田口の課題でもある中盤のピッチングで、得点の気配を感じる時間帯。
当然このイニングを無失点で切り抜ければ、巨人は継投策に移ってくるはずで、カープとしても勝負のイニングとなる。

しかし、ここでわずか10球ほどで三者凡退に打ち取られてしまう。

6回を乗り切ったことで、7回も田口が続投する展開となり、今日の試合で唯一田口にタイミングが合っていると言っていい鈴木誠が、スライダーをレフトスタンドへ運ぶソロホームランで同点に追い付く。

先制されるも、本塁打で追いつくというのは、昨日の試合と逆のパターン。
となれば、追い付いた後のイニングに、勝ち越し点を与える展開を避けないといけない。
いけないが、巨人としても勝負処と捉えており、先頭の阿部が四球で出塁すると、代走に鈴木尚を起用してくる。
2アウト1、3塁というピンチを迎えるが、福井は最後の力を振り絞って、代打堂上をインコースのストレートでファーストラールフライに打ち取って、十分先発の役割を果たしてマウンドを降りる。

8回表の先頭打者會澤が右中間への二塁打で出塁すると、カープも勝負をかけてきた。
巨人が代走鈴木尚を代走として起用するなら、カープは代走赤松を送る。

ロサリオが代打として準備していたが、二塁打が出たことで、代打木村で送りバントに作戦を切り替える。
すると、木村の理想的な転がし方のバントが、マシソンの一塁悪送球を誘い、赤松が二塁から一気に本塁へ生還した。
この勝負手が嵌ったことで、試合の流れはカープに傾く。

菊池が送りバントを決め、丸が凡退した後、田口には全くタイミングの合っていなかったグスマンが打席に向かう。
早めに追い込まれるも、最後は高めに抜けたスライダーを強振せずに打ち返すと、前進守備のセンターの頭を越えるタイムリースリーベースとなり、マシソンをKO。

3-1とリードしたことで、8回からは大瀬良がマウンドに上がり、まず先頭の立岡を三球三振。
代打の橋本をレフトファールフライに打ち取り、ここでも代走から守備固めに入った赤松が活きた形で、何もかも上手く運べている。
そして坂本も三球三振で、完璧にセットアッパーの仕事を成し遂げた。

9回の攻撃でも、前の打席で本塁打を放っている鈴木誠が、課題を与えられるかのような送りバントの指示にしっかり応え、送りバントを決めるなど、来週からの攻勢を前に、貯まっていた宿題を全て終わらせておこうかという意図を感じる。

9回裏の巨人の攻撃を前に、じっくりとカープが攻める時間をかけられることも、相手の反撃意欲を削ぐことににもなり、実際に点を奪ったとこでダメ押しにもなった。

9回の攻撃のポイントとして挙げたいのは、来週からシアーホルツの再登録が可能となり、外国人枠の争いという点で、最後のアピールの場となるかも知れなかった代打ロサリオが、打ちたい気持ちを抑えて、粘って四球を選んだこと。
これはチームプレーの象徴と言ってもいいだろう。

そして、当ブログで何度も何度も期待したいと言い続けても叶わなかった、東京ドームでの同一カード三連勝を達成できた。
これで、シーズンで巨人の順位を上回る下地は出来たと宣言して、締めくくりたいと思う。





【カープ情報】2015.08.08 広島対巨人 公式戦19回戦 投の前田健、打の松山の活躍で連勝も、グスマン棒立ち牽制死というボーンヘッド

2015年8月8日に行われた、広島対巨人の公式戦19回戦の試合結果

広島 001 000 010|2
巨人 000 010 000|1

勝 前田健 9勝7敗
負 高木勇 7勝7敗
S 中崎 0勝5敗17S

【本塁打】小林2号、松山4号

巨人先発の高木勇とは今季3度目の対戦となるが、過去2戦はかなり苦戦していた。
一方の前田健は、巨人戦に6度目の先発となり、防御率こそ1.18ながら2勝3敗と負け越している。

昨日に引き続き、ロースコアの試合展開が予想され、先に点を奪って試合の流れを引き寄せたいところ。

今日の打線のポイントは、カープが左打者の、松山、野間、木村、巨人がアンダーソンという昨日はスタメンではなかった選手。
カープのスタメンに関しては、松山の3番は封印して久しい禁断の起用で、さらに5番に田中を起用するなど、これまでとは違った意図の打順。

今日の試合では、ポイントと思われていた松山が、3番としてチャンスで打席に立ち、先制タイムリーツーベースを放つ。
低めのカットボールをファールにした後、それよりも甘く入ってきたことで、上手くライト線へ弾き返すことが出来た。
さらにグスマンが四球を選び、2アウトながら満塁とチャンスが続く。
ここで打席に入った田中に対し、ボール先行となり、高木勇が相当慎重になっている様子が見て取れる。

しかし、そんなタイミングで一塁に牽制すると、グスマンが棒立ちで牽制死するという、完全なボーンヘッド。
QBK牽制死とも言うべきか、理解しがたいミス。

このプレーは、高木勇が立ち直るきっかけにもなった。

前田健は、5回裏に一瞬の気の緩みがもたらした、スライダーがほとんど変化せず真ん中高めに入るという失投を、小林にレフトスタンドに運ばれ、同点に追い付かれてしまう。

前半を終えて1対1というロースコアは予想通りの展開。
今日の試合では、両投手とも力みがなく、まるで投球練習の延長かのような、ある意味余裕を感じさせるピッチング。
連打によるピンチとか、四球から崩れるというシーンもなく、ちょっとしたピンチが訪れても、まあ点は入らないのだろうなと思わせる。

均衡が崩れたのは、8回表のカープの攻撃。
松山の左中間の当りは、ちょっと上がり過ぎたような当たりだったにもかかわらず、フェンスを越え、勝ち越し本塁打になる。
1点をリードして迎える8回と9回は、大瀬良、中崎の出番となる。
大瀬良が投げるたびに調子を上げているのに対し、中崎は阪神戦で満塁のピンチを背負いながら抑え、昨日は頭部死球で1アウトも取らないまま退場となっており、リズムは良くない。
特に阪神戦では、アウトコース一辺倒の投球で、スライダーがそのまま外に外れて、カウントを悪くするケースが目についた。

この試合でも、アウトコースへのスライダーがボールになるケースが多く、あれだけ強気の投球を貫いていた投手のピッチングとは思えない。
どの打者に対してもボール先行で、常に不利な状況での勝負となってしまい、安心して見ていられる内容ではない。

1アウト1、2塁のピンチで、ボール先行となったところで新井が声を掛けに行ってから、ストレートの割合が増えてはいたが、2アウト後に阿部に対して3ボールとなって、最後は止めたバットにボールが当たるセカンドゴロで打ち取って逃げ切れた。

打たれることもあるとは思うが、ピンチの背負い方、要するに内容が良いとは思えない。
強気の攻めができない理由があるのかは分からないが、ここを乗り切らないと中崎のさらなる成長には繋がっていかない。

冒頭で禁断の起用と書いてしまった、3番松山が全打点を稼ぎ、勝利に貢献する活躍を見せたのは、ベンチの起用がいい方向に作用し、見事に嵌った。

グスマンの牽制死、中崎の投球など不安要素もある。
しかし、前田健の投球、出番に飢えていた松山の打撃、大瀬良登板時の菊池の守備など、良い面ももちろんある。
こういう試合ほど、勝って兜の緒を締めよ、という言葉がふさわしい試合もないだろう。





【カープ情報】2015.08.07 広島対巨人 公式戦18回戦 カープ投手陣、21奪三振での完封リレー勝利

2015年8月7日に行われた、広島対巨人の公式戦18回戦の試合結果

広島 000 000 000 002|2
巨人 000 000 000 000|0

勝 ヒース 3勝4敗
負 マシソン 3勝6敗2S
S 一岡 1勝4敗1S

【本塁打】なし

意外な気もするが、今回の巨人との三連戦で、東京ドームでの試合は今季最後となる。
何度も何度も東京ドーム三連戦で三連勝しない限り、巨人よりも上の順位にはいけないと書いてしまっているが、今回負け越すようだと、それも現実味を帯びてくる時期になった。
ジョンソン、前田健、福井を立てて臨む三連戦は、2週間前のリベンジともなるが、打線というよりも守備面でのマイナスがチームに悪影響を与えている現状では、自分たちのペースで戦うというよりは、相手なりに戦う以外に方法がないようにも思える。

不振の新井に代わって、グスマンを4番ファーストで起用してきたが、外野だけでなく、内野にも一つ穴があいてしまったことで、一つのミスから破綻していくことを避けないといけない。

まず初回の攻撃では、ポレダが適度に荒れる投球で、特にストレートに対してはほとんどの打者が振り遅れていた。

一方のジョンソンは、コントロールに苦しむ場面もなく、スライダー、カーブで簡単にストライクが取れており、初めて投げる東京ドームのマウンドが合うのではないかという印象を受ける。

両投手ともに好投を続けるも、先にピンチを背負ったのがジョンソン。
4回に連打と四球で、1アウト満塁の場面で村田とカステヤーノスを迎える。
しかし、そこから連続三振を奪いピンチを凌ぐと、5回も三者連続三振を奪い、今日のジョンソンは三振でアウトを積み重ねていく。

ジョンソンが無失点投球を続けていけば、ポレダも負けてはいない。
5回までノーヒットピッチングで、当然ランナーがほとんど出ずに、プレッシャーを与えられない。

6回にようやく先頭の菊池が内野安打で出塁するも、丸が2球送りバントをファールにすると、菊池が盗塁を狙って小林に刺され、丸は三振で、拙い攻撃。
2アウトからロサリオ四球、グスマンがライト前ヒットで得点圏にランナーを進めるが、梵が投ゴロで得点できず。
とにかくチグハグな攻撃。

そうかと思えば、巨人も先頭の片岡がショート内野安打で出塁した後、牽制死。

両チームとも1点を取ることだけを考えた攻めで、何としてでも得点圏にランナーを送って、ヒット1本で1点を取る。
それ以外に頭が回らないかのよう。

ジョンソンが7回まで、ポレダが8回まで無失点で抑え、両投手とも見事な投球を見せてくれた。

8回裏からは大瀬良がマウンドに上がり、この辺りから試合の勝敗に加え、カープの奪三振数がクローズアップされ始める。
ジョンソンが7回で13個、大瀬良が2回で3個、ヒースが2回で5個の、計21奪三振。

これだけの奪三振ショーを見せられては、チームのムードも自然と上がってくる。
ただ、エンジンがかかるのは相当遅かったが。

澤村には2イニングを抑えられ、11回から登板のマシソンに対しても、チャンスを作りながら抑えられた。
そして12回表、先頭の鈴木誠がマシソンの150キロ超の速球をセンター前に弾き返し、山口がリリーフとして登板。
そして山口から、ようやくと言って差し支えないと思うが、田中が送りバントを決めて、得点圏にランナーを進めた。
會澤を敬遠気味に歩かせ、代打小窪のレフト前ヒットで1アウト満塁。
山口はボール先行の投球で、打者とすれば思い切って打てるボールだけを狙っていけばいい状況。
菊池が真ん中低めのスライダーを、レフト前に運んで、12回にきてようやく1点を先制。
さらに、丸の叩きつけた打球が、前進守備の一二塁間を抜け、2点目。
セカンドから本塁を狙った小窪は本塁で憤死したものの、2点を勝ち越して最終回を中崎に託すのみとなった。

ただ中崎が、ジョンソン、大瀬良、ヒースが21奪三振という投球をしていただけに、力みもあったのか、片岡に対する2球目が頭部を直撃してしまい、危険球退場。
抑え投手が、1つもアウトを取れないうちにマウンドから退いてしまった。

片岡も担架に乗せられて退場しており、騒然とした雰囲気の中、一岡がマウンドに上がることになる。
準備不足のためか、坂本に対しては、球速が140キロ前半で、フォークも制球しきれていない。
アウトコースぎりぎりを攻めることで、何とか調子を上げていき、坂本をインコースで詰まらせ、ショートハーフライナーで打ち取る。

代打高橋由に対しては球速が徐々に上がってきて、145キロのアウトコースの速球で詰まらせレフトフライ。
しかし2アウトまで漕ぎ付けながら、阿部に対しては四球を与えて、2アウト1、2塁で村田を迎える。
0-2というカウントから、ストライクコースにボールが行ってしまったのは、ひょっとしたら失投だったかもしれないが、田中の好守備もあってショートゴロに打ち取り、逃げ切った。

今日勝つと負けるのでは大違い。
投手陣の好投に、打線が何とか応えての、チーム一丸の勝利。
その中でも、ジョンソン、大瀬良、ヒース、一岡の完封リレーは見事。
一岡は昨シーズン、一時期抑えとして起用されていた経験が活きて、緊急登板でも無失点で切り抜けたのは、本人にとって再び浮上するきっかけになってくれることを願いたい。

またヒースに勝ちがついて、これでリリーフ陣の負け越し数は6になった。
先日のヒースの2勝目は、あえてスルーしていたが、今日は大いに称えても構わないだろう。





【カープ情報】2015.08.06 広島対阪神 公式戦14回戦 全般的に守備の拙さが目につく三連戦だった

2015年8月6日に行われた、広島対阪神の公式戦14回戦の試合結果

阪神 202 000 301|8
広島 001 100 000|2

勝 岩本 2勝1敗
負 薮田 1勝2敗
S -

【本塁打】福留16号、丸13号

グスマン、ロサリオの同時起用が実質不可能となった昨夜の試合、スタメンレフトで起用されたのは、まだ経験の多いロサリオの方。
グスマンのファースト守備は松山以下と、首脳陣が断言している以上、新井を休養させてまで同時起用にこだわるとも思えない。
ただ、そうなると丸の3番復帰というのも現実味を帯びてくるし、再び迷走が始まるという不安は残る。

今日の試合に関しては、鈴木誠のスタメン起用は予想通りで、岩貞を攻略すると意図に加え、守備力を上げて試合に臨むことになる。

しかし、その守備力に関する意識は、今日の試合でもあまりいい方向に作用しない。
薮田のボールは、今日はシュート回転が多く、甘く入るケースが目につく。
初回の福留の先制本塁打は、スプリットが高めに抜けたもので、失投と言っていい。

その後は、徐々に制球が落ち着いてきたものの、3回にはロサリオがゴメスのファールフライを落球し、結局2アウトからゴメスを四球で歩かせ、その後の2失点につながった。
決して今成のタイムリー内野安打も、江越のレフト前タイムリーも、良い当たりではなかったが、点に繋がってしまうというのは、拙い守備からの流れというものだろう。

4回には福留のファールフライを、會澤が落球する場面もあり、反撃して行きたいムードに、どうも水を差してしまう。

岩貞がマウンドにいるうちに反撃出来ていれば、まだ終盤のプランも描けるが、2度の1アウト満塁のチャンスで、押し出し四球でのわずか1点のみでは、相手としても怖さを感じないだろう。

7回には戸田がランナーを貯め、代わった一岡がゴメス、マートンにタイムリーを浴び、7回で2-7と5点のビハインドに変わってしまった。

終盤は安藤、福原、呉が控えているだけに、これで逆転まで持っていくには無理がある。
9回のマウンドには、登録されたばかりの江草が上がり、キャッチャーも白濱に代わるというお試し起用が見られ、9回裏の攻撃を待たずに、試合は終わった。

今日の試合の収穫と言えば、守備に足を引っ張られ、コントロールがやや乱れながらも、6回4失点と大崩れはしなかった薮田の投球くらいだろう。
明日以降に何か動きがあるとすれば、守備の人エルドレッドの昇格があるかどうか、といったところだろう。
もっともファームでも打撃の調子が良いとは言えないようだけれども。



【カープ情報】2015.08.05 広島対阪神 公式戦13回戦 打力優先スタメンの限界

2015年8月5日に行われた、広島対阪神の公式戦13回戦の試合結果

阪神 011 300 300|8
広島 000 000 020|2

勝 能見 8勝9敗
負 中村恭 0勝1敗
S -

【本塁打】マートン6号、會澤6号

2年ぶりの先発となる中村恭は、過去阪神戦で4度登板し、うち2試合で先発して、勝ち負けなし。
計13イニングを投げて、被安打5、被本塁打1、与四球8、奪三振10、防御率0.69、WHIP1.00、与四球率5.54、奪三振率6.92となっている。
自責点1は福留に浴びたソロホームランによるもので、四球を出しながら何とか抑えていたという印象が残っている。
福留以外に苦手としていたのは、阪神時代の新井くらいのもので、当時対戦のなかったゴメス、大和あたりを抑えられるようだと、5回くらいは投げ切れる可能性はある。

中村恭の立ち上がりは、鳥谷に対し、いきなりボール3つ先行となるも、その後3球連続ストライクで三振を奪った。
明らかなボールが続くという投球ではなく、まずまずストライクゾーンで勝負できるくらいのコントロールは見せてくれた。

ストレートの走りもまずまず、スライダーのキレもまずまず。
序盤は打たれても単発で、マートンのソロホームランで先制されるが、投球内容としては決して悪いということもない。

ただ3回に、2アウトからロサリオがイージーフライを落球してからは、不安定さが顔を覗かせた。

ロサリオの守備に関しては、この直接的なエラーの後も、4回には江越のライト前タイムリーの打球の処理が緩慢で、バッタランナーをセカンドまで走らせてしまった。
さらに鶴岡のライト線を破る打球の処理の際も、ボールが手につかず、お手玉をしてしまったりと、かなり投球のリズムに影響の出る守備を連発してしまった。
何より問題なのは、ロサリオと丸の連携が上手くいっていないことにある。
自分が取ると手を上げて合図をする仕草で、落下点に入る動きがおろそかになるというのは、今後試合で使えるレベルとも思えない。

守備の影響はあるにしても、中村恭の投球が途端に通用しなくなった要因の一つとしては、ストレートとスライダーの組み合わせしか、勝負球として使えないという点が挙げられる。
冒頭で述べた、前回登板で対戦のなかった、ゴメス、さらに江越という新戦力に打たれてしまったことで、相性の良さも活かせなくなった。

4回に入ってから、打たれたボールは決して甘い球ではなかったと思うが、球種を絞って対応してきた阪神打線の狙いが嵌ったようにも思える。

能見に対して、ランナーを出すことが出来ない展開も相まって、中盤以降は一方的な展開を覚悟しないといけなくなった。
ならばと円陣を組んで臨んだ4回裏の攻撃では、丸のセンター前に抜けようかという当りは、鳥谷の好プレーに阻まれ、流れは完全に阪神に傾いている。

結局、能見の前にランナーを出すことができず、点差が開いた8回に會澤の本塁打で一矢報いただけに終わった。

現時点なら、ロサリオとグスマンを同時起用する効果は、1勝1敗の五分で済む。
昨日はその起用が当たって勝利しているので、2日続けて起用するのは当然かと思う。
ただこれからも同時起用を続けていけば、マイナス面が増えてくるのは間違いなく、左腕の岩貞が先発の明日、もう1試合様子を見るか、マイナスが増えてくる前に諦めるか、明日のスタメンに注目したい。



【カープ情報】2015.08.04 広島対阪神 公式戦12回戦 ヒヤヒヤの逆転逃げ切り勝利、野間ヒーローインタビューで成長を示す

2015年8月4日に行われた、広島対阪神の公式戦12回戦の試合結果

阪神 031 000 010|5
広島 021 010 02×|6

勝 ヒース 2勝4敗4S
負 安藤 4勝3敗
S 中崎 0勝5敗16S

【本塁打】グスマン2号

今日のスタメンでは、丸の2番は想定内で、想定外はロサリオ、グスマンの両翼配置、つまりは同時起用ということになる。
ロサリオのライトは、昨シーズン、ロサリオ、エルドレッド、キラの同時起用の試合を含め2度試されており、オリックス時代の八木と対戦した試合では、ライト前ヒットを後逸したこともあり、大敗している。
守備力を含めこのスタメンが吉と出るか凶と出るか、いまだにシーズン初プランを試してくるという点は気掛かり。

守備の心配はあるものの、黒田の立ち上がりはスイスイとアウトを積み重ね、わずか7球で三者凡退という上々の滑り出し。

一方の岩田も、三者連続三振と、これまた上々の立ち上がりで、まずはどちらが先にランナーを出し、攻撃の形を作れるかという展開になった。

2回には、マートンのライトオーバーの打球に対し、ロサリオは一歩目が遅れてしまい、頭の上を越されるツーベースでピンチを背負ってしまい、続く今成には高く弾んでセンター前に落とされるタイムリーで、あっさり1点を失ってしまった。
この時点で、得点が入ったという結果以上に阪神側に流れが行ってしまうことになる。
江越にライト線へのツーベースを打たれピンチが拡大すると、鶴岡にもタイムリーを打たれて3失点と、初回の投球からは考えられない試合展開となってしまう。

2回裏のカープも、新井のセンター前ヒットに続き、グスマンが打った瞬間に分かる特大のツーランで反撃すると、3回はともに1点ずつを追加し、序盤は点の取り合いになった。
カープの1失点に関しては、上本の盗塁を刺そうとした、石原のセカンド送球がワンバウンドとなり、タイミングはアウトだったが、田中がタッチに行くタイミングと合わずに、ボールがセンター前に抜けてしまい、上本には三塁まで進まれピンチが拡大した場面があった。
どうも、この試合では守備がピリッとしない。

黒田については、低めに決まった場合はしっかり打ち取れるが、高くなるとツーシームが変化せず普通のストレートに近い軌道になってしまい、捉えられる。

岩田については、時折カーブ、スライダーが高めに入ってくるため、長打が出やすくなっている。

4回の黒田は、打者3人に対し、ほぼ低めに決まり、思うように打ち取れるようになった。
先に立ち直りの兆しを見せた黒田に対し、岩田も高めに抜けるスライダーの割合を減らして、ストレートの割合を高めて下位打線を打ち取ってきた。

それだけに、5回にツーベース2本で同点に追い付いたとこには大きな意味があった。
岩田が立ち直り、終盤まで1点リードを許す展開だと、福原、呉が控えているだけに苦しくなっていたはず。
同点という精神状態にあるだけでも、終盤の試合展開も不利ではなくなる。

もちろんリードして終盤を迎えられれば、ヒース、大瀬良、中崎が控えているカープのリリーフ陣も負けてはいない。

6回裏に、黒田を諦めてまで、松山、小窪の代打攻勢で勝負をかけ、何とかリードを奪おうとするも、小窪が歳内のフォークに空振り三振を喫し、得点には至らない。

こうなると、ヒースには2回を抑えてもらいうという起用方法を採ってくる。
2アウトまでは何ら問題ないピッチングをしていたヒースだったが、2アウトから鳥谷の高いバウンドのショートゴロを、田中がハーフバウンドで処理しようとしてエラー、そしてボークでランナーが二塁に進むと、上本には前進守備の野間の頭の上を越えるタイムリーツーベースで勝ち越し点を与えてしまう。
無駄な失点の仕方は、ムードが悪くなってしまう。

終盤でリードを許してしまうと、先ほど心配していた福原、呉を投入されてしまう。
ただ、ここ最近のカープ打線の調子からすれば、1点のビハインドであれば何とかなりそうな雰囲気はある。

勝ち越しを許した直後の攻撃で、先頭の菊池、丸の連打でチャンスをつかむ。
丸のセカンド内野安打は、上本の送球が悪送球となり、ゴメスが弾いたボールが永田コーチに当たって、ボールがゴメスに返ってきた。
菊池は当然フェンスまでボールが到達するだろうと、三塁を狙って走っていただけに、危うく三塁で刺されるかとハラハラするプレーだった。
このプレーのあやで、丸は二塁まで進むことが出来なかったが、ロサリオがアウトコースのスライダーをセンター前に弾き返し、2打席連続タイムリーで同点に追い付く。
さらに新井の内野ゴロは当たりが弱く併殺にならずランナーが残り、野間のホームベースに当って高く弾む打球がタイムリー内野安打となって、この試合初めて勝ち越した。

エラー、ボークをきっかけに勝ち越された直後に、相手のエラーをきっかけに一気に逆転まで持って行った攻撃は、試合の流れを引き寄せる。

福原、呉を投入させずに、逆に大瀬良、中崎を投入できる展開に持ち込んだからには、絶対に逃げ切らないといけない。
大瀬良はヒット1本打たれたものの、落ち着いて無失点で抑える。

しかし、今日の中崎はストレートが低めに外れるケースが多く、明らかに外れているためボール球には手を出してもらえない。
1アウトから2者連続四球で、一打同点のピンチ。
上本に対し、ようやく低めのストレートでストライクが入って、組み立てがしやすくなった。
ただ、福留に対しては再びコントロールが定まらなくなり、3人のランナー全てを四球で出して、2アウト満塁で4番のゴメスを迎えるという、今度は一打逆転のピンチとなる。
最後の最後に、ゴメスをインコースで詰まらせて、サードゴロに打ち取り、ヒヤヒヤの逃げ切り勝利。
調子が悪いなりに抑えられたと、ポジティブに考えて、次回登板では、中崎らしい強気な投球を期待したい。

また、冒頭の今日のスタメンが吉と出たか凶と出たか、ということに関しては判断が難しい。
良い面もあったし、悪い面もあったというのは間違いなく、これがベストな作戦で、継続していくべきということにはならないとは思う。



【カープ情報】2015.08.02 広島対DeNA 公式戦16回戦 ロサリオ逆転ツーランで、一岡が今季初勝利

2015年8月2日に行われた、広島対DeNAの公式戦16回戦の試合結果

広 島 001 011 020|5
DeNA  001 003 000|4

勝 一岡 1勝4敗
負 平田 0勝1敗
S 中崎 0勝5敗15S 

【本塁打】梶谷7号、ロサリオ2号

昨日はグスマンとロサリオを同時起用できず、それでいて2桁安打を放っている打線は、組み替えが嵌れば繋がる。
そういう面では、深刻な状態ではない。

そして、今日は丸を2番で起用し、3番にはロサリオ。
モスコーソには相性の良い丸とロサリオを並べるためにこういった打順となったのではないかと想像できる。

この試合では、両翼は松山とロサリオが守ることになり、本職の2人だけにミスなくプレーさえできれば十分。

福井、モスコーソともに制球が安定し、全く問題ない立ち上がりを見せる。

3回にカープが菊池のヒットと、丸の打席でエンドランを仕掛け、レフト線を破り一気に菊池が好スライディングで本塁を陥れての先制。
しかし、ロサリオの犠牲フライで丸が三塁に進んだ後、新井の三振で三塁を離れた隙を突かれ、牽制死するという滅多に見ない凡プレー。

すると、すぐ裏のDeNAの攻撃では、1アウト二塁とピンチを背負うと、モスコーソにレフトライン際へ打球を飛ばされ、ロサリオがあと一歩間に合わず、グラブに当てながら捕球しきれず、タイムリーとなってしまう。

ただ、福井に関しては前回登板で制球しきれなかったスプリットでストライクが取れることで、持ち味を発揮する投球が出来ている。
モスコーソには甘く入ってしまった失投をバットに当てられてしまったが、全般的に投球内容は悪くない。

5回のカープの攻撃では、先頭の會澤のレフトオーバーの当りに、筒香が追い付きながらも背後のフェンスが気になったのか、捕球できずツーベースで出塁すると、福井は4球連続バスターで空振り2つとファール、ボールでカウントが1-2となったところで、スリーバントで送りバントを決めてきた。
DeNAの守備が、何度もバスターを見せたことで思い切ってバントシフトを出来なくなりつつある中での作戦変更で、前回の登板時に送りバントを失敗しているだけに、福井としても大きなバント成功となった。

これでランナーを三塁に進め、すぐさま菊池がセンターへ犠牲フライを打ち上げ、今日は打線が機能していると言っていいと思う。

6回の攻撃で、先頭の新井がセンター前ヒットで出塁すると、松山は追い込まれてからエンドランを仕掛ける。
ただ、空振り三振となっても、嶺井からの送球がそれて新井が盗塁成功。
続く田中の打席では、ワンバウンドのボールが連続して、モスコーソに疲れが見え始めたのかなという状態。
ファーストゴロでランナーが三塁に進むと、梵の打席でもやはりワンバウンドのボールが見られ、ワイルドピッチで新井が生還。

良い形で追加点を奪っていき、いい流れで試合が進められていた落とし穴は、6回裏に訪れる。
5回までわずか2安打に抑えていた福井は、四球とエンドランでノーアウト1、3塁というピンチで、梶谷に初球の高めに抜けたスプリットを左中間スタンドに運ばれ、逆転スリーランを浴びてしまう。

ただ、今日の打線の状態であれば、このあとをしっかり抑えればまだ逆転のチャンスはある。
球場の雰囲気は変わってしまって、DeNAは押せ押せで攻めてくるものの、筒香をファーストゴロ、ロペスを三振、宮崎をサードゴロで、気持ちを切り替えて後続を断った。

その福井の投球が活きたのが8回表のカープの攻撃。
2番丸が3打席連続ツーベースで出塁すると、3番ロサリオが初球をバックスクリーンに放り込むツーランで逆転。
ライナー性の打球がグングン伸びるという、ムードを一変させる打球を放てる選手だけに、ムラがなくなってくれば十分一軍に残れるだけの力はある。
さて、ロサリオの一発がムードを一変させたとすると、悪い意味で一変させたのが野間と赤松。
野間は送りバントを2球ファールにした後、空振り三振。
赤松は野間の三振の後、牽制に誘い出されてセカンドで走塁死と、悪い空気を生み出した。

ただ、1点リードで8回と9回を残すのみとなれば、大瀬良、中崎で逃げ切り態勢は作れている。
相手に流れが傾こうが、1点しかリードがなかろうが、無失点で抑えるのが勝利の方程式。
今後のペナントレースを占う意味でも、1点を守り切って勝つことが出来れば、来週からの追い上げ態勢に希望が持てる。

まず8回のマウンドに上がった大瀬良が、反撃ムードを断ち切る投球を見せてもらいたいところで、先頭の乙坂を0-2と追い込みながら、レフト前ヒットで出塁を許してしまう。
ここでDeNAベンチは送りバントの構えから、バスターエンドランを仕掛ける。
体勢を崩しながら、低めのボール球をバットに当てた倉本だったが、菊池が好送球を見せてセカンドゴロ併殺打。
仮に送りバントの指示のままであれば、カウントを悪くしていただけになっていた可能性が高く、カープ側に流れが来たという場面になった。
大瀬良は、先ほど逆転スリーランの梶谷から空振り三振を奪って、8回を無失点で抑え、いい形で中崎につなげた。

終盤に逆転したという精神状態が、守備の集中力を増すことにもつながり、中崎はバックの好守備にも支えられDeNAに反撃を許さず三者凡退で退け、三連敗を免れた。

終わってみれば、この1週間は3勝3敗と五分という成績となり、しつこいようだが、後半戦に入って丸が3番を外れた試合は、今日を含めて4戦全勝。
この日3安打したからといって、すぐに3番に戻るという短絡的な考えはもはやないとは思うし、タイムリー、犠牲フライ、相手のエラー、本塁打と点の取り方も複数種類あり、現在のチーム状況でも効率的な攻めが出来ることも実証できた。

終盤にあったようなミスがなければ、もっと相手にプレッシャーも与えることが出来るし、ペナントレース終盤に向けて、チームの総仕上げの姿を見せてもらいたい。

最後に一岡に勝ちがついて、リリーフ陣の負け越しは、先日のヒースの勝利で9になって以来、さらに一つ減って8になった。
一岡はちょっと結果オーライというピッチングではあったものの、勝ち運というもの今後は必要になってくる。
離脱者をこれ以上出さないように、夏場を乗り切りつつ、上昇気流にも乗っていく試合を期待したい。





【カープ情報】2015.08.01 広島対DeNA 公式戦15回戦 シアーホルツ不在で、再び選手起用が迷走

2015年8月1日に行われた、広島対DeNAの公式戦15回戦の試合結果

広 島 000 100 000|1
DeNA  100 010 00×|2

勝 高崎 2勝1敗
負 ジョンソン 8勝5敗
S 山崎康 2勝2敗25S 

【本塁打】なし

体調不良のシアーホルツが登録抹消となり、代わって一軍登録されたのはロサリオ。
エルドレッドが登録されるまでは後一日必要であり、緊急的な昇格なのか、それともエルドレッドの調子が万全になるまでは、グスマン、ロサリオ体制で臨むのだろうか。

ただし、首脳陣のコメントで、ファースト守備に関してはグスマンより松山の方が上、というものがあり、どう考えてもグスマンのファースト起用は緊急時に限られそう。
グスマンとロサリオを同時起用するとなると、両翼に配置することになり、これはあり得ない。
ただ、新井がファーストで存在感を発揮している以上、エルドレッドが戻ってきても、両翼配置というのは変わらない。
となると、守備で不安のなかったシアーホルツの離脱というのがどれだけ大きな影響を与えるのかという話になる。

だからこその、グスマンのスタメンに対し、ロサリオはベンチスタートということになっている。

初回の攻撃は、ストライク先行のピッチングをしてくる高崎に対し、積極的に打っていく菊池と野間。
野間のショートライナーは良い当たりだったが、ショート正面の当り。
2アウトから丸が四球で出塁するが、グスマンは変化球勝負との読みが外れたような、ストレートの空振りで無得点。

一方のジョンソンの立ち上がりは、これまたストライク先行のピッチングで2アウトを取った後、梶谷に右中間フェンス最上段に当たるツーベースで得点圏にランナーを背負うと、筒香には敬遠気味の四球で歩かせた後、ロペスに右中間へ落とされるタイムリーヒットで1点を先制される。

両投手ともボール自体はまずまず走っており、内容は悪くなかったが、1点が入ったか入らないかというところに、勢いの差を感じる。

お互いそこそこランナーは出すが、なかなか繋がらず、完全に抑え込まれているという内容ではないにもかかわらず7回を終えて1-2と1点のビハインド。

カープに関しては拙攻という表現が当てはまる。
2回はヒット、盗塁死、ヒットという攻めで、3回はヒット、併殺打、三塁打という攻め。
4回は3連打で1点を返した後、送りバントで1アウト2、3塁。
ここでスクイズ失敗でゲッツー。

9回には、先頭の新井が四球で出た後、田中が送りバントを3球連続でファールで三振。
その後の梵がライト前ヒット。
そして後続は倒れて、あと1点追い付けずという敗戦。

シアーホルツ不在の間、新井を休養させる以外に外国人選手を2人同時に起用することが現実的に不可能で、3番丸を続けていくなど、どうしても打順の試行錯誤が続き、それが嵌らない。
唯一嵌った3番グスマンは、機能したにもかかわらず、2試合のみの起用にとどまっている。
これが全てではないと前置きした上で、あえて記載してみると、
後半に入ってからの10試合で、3番スタメンと試合の勝敗は、
丸が7試合で1勝6敗、総得点21(1試合平均得点3.0)
グスマンが2試合で2勝0敗、総得点10(1試合平均得点5.0)
シアーホルツが1試合で1勝0敗、総得点11(1試合平均得点11.0)
さて、明日はどうするのか。

これだけ負けたのだから、そろそろ丸の3番でも勝ちの順番かも、というくらいの期待を持つほかない。
相手の状況にもよるが、ここから10試合連続で丸が3番スタメンに入ったとして、9勝1敗というペースで勝たないとAクラスが危ういという現状となっていることに危機感を持っているのは、ファンだけなのだろうか。



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