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【カープ情報】2015.06.30 広島対巨人 公式戦12回戦 黒田好投もサヨナラ犠飛に散る

2015年6月30日に行われた、広島対巨人の公式戦12回戦の試合結果

広島 000 000 010|1
巨人 000 000 002|2

勝 マシソン 2勝4敗2S
負 黒田 6勝3敗
S -

【本塁打】丸11号

今季の巨人戦は、ここまで6勝5敗と1つ勝ち越しているが、ビジター球場では1勝4敗と負け越している。
黒田、薮田、福井で臨む3連戦は、期待大で観戦したい。

さて、今日の試合は黒田と高木勇の投げ合いで、打者に仕事をさせることなく、久々に痺れる展開が見られた。
黒田に関しては、コントロールも抜群で、球威も文句なし。
決め球としてのスプリットも、しっかり低めから落としており、打てるボールがほとんどないように感じた。

また、今日の試合でもっとも見事だったのは、対左打者への投球。
特に亀井には3打席連続でセカンドゴロを打たせており、打ち取り方としてはベストに近いと思う。

こういう試合展開で、良く決勝打になると言われているのは、本塁打ということになるが、8回に2アウトから丸のバックスクリーン横への本塁打で1点を先制。

その裏の巨人の攻撃では、残り2回の攻撃で追い付かないといけないという、焦りも見えるようなスイングを、高橋由、村田がすることになる。
一発狙いの打撃ということなのだが、今日の黒田のピッチングでは、そういうスイングを術中に嵌めることが出来ている。

さあ、9回に完封勝利をかけてマウンドに上がる黒田だったが、このイニングはコントロールミスが多くなった。
先頭の長野のヒットはともかく、坂本、阿部には真ん中近辺のボールが多くなり、最後の最後にそれまで抑えていた亀井には、ど真ん中のボールを外野フライを狙ったような打ち方で、サヨナラ犠牲フライを打ち上げられてしまった。

黒田の8回までの投球では、続投を支持する声の方が多いだろうし、この負けは勝負のあや、と受け取るしかない。
東京ドームでの試合は、どうあっても、こうなってしまうのだろうか。

明日の先発は薮田。
ビジターの相性など、吹き飛ばしてくれる投球を期待したい。



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【カープ情報】2015.06.28 広島対中日 公式戦10回戦 新井、久々のバット投げ本塁打でジョンソンの7勝目をアシスト

2015年6月28日に行われた、広島対中日の公式戦10回戦の試合結果

中日 000 000 000|0
広島 002 020 00×|4

勝 ジョンソン 7勝3敗
負 山井 3勝7敗
S -

【本塁打】新井4号

両チーム先発の、ジョンソンと山井は、ともに3度目の対戦となり、防御率はジョンソン対中日が1.20、山井対カープが4.85と相性だけで見れば、カープに分がある。

しかし、初回の先頭打者大島のヒットの後、荒木が送りバントをしてこなかった所に、中日のジョンソン攻略法が見えた。
ジョンソンはコントロールに不安があり、粘っていればカウントを悪くしてくれるというデータが頭にあったのだろう。
四球こそ出さなかったものの、荒木に3-2となり、とにかくストライクを取りに行った、威力のない真ん中低めのストレートをレフト前に運んで行った。
ここで森野が満を持して送りバントを狙ってくるが、連続失敗でヒッティングに切り替える。
そして再び3-2というカウントになり、最後はアウトコースのボールになるスライダーを空振りしてくれた。
しかも、大島の三盗も刺して、三振ゲッツーのおまけつき。

ボールが多いというのを頭では分かっていても、そのボール球を振ってしまうということは、ジョンソンのボールのキレもさることながら、中日打線の状態も決して良いとは言えないのではないだろうか。

ともあれ、初回のピンチを切り抜けたことで、カープが先制点を奪えれば、試合の流れを掴むことが出来る。

1回裏には、丸の好走塁もあって、1アウト1、3塁で新井を迎え、新井はライトへフライを打ち上げる。
しかしライト平田からの好返球が、タッチアップを狙った丸を本塁で刺し、先制ならず。

そしてこのプレーで、試合が一気に引き締まった。
実際に投手の調子が上がってくるという意味ではなく、守備への意識が高まり、ピンチを招いても、何とか守り抜いていくという試合展開で、ジョンソンが無失点投球を続けていくことで、再びカープの攻撃のリズムを作っていく。

3回裏に、先頭の丸がヒットで出塁すると、菊池の送りバントで、シアーホルツ、新井のどちらかにタイムリーを期待するという、まずは1点を先制という意図の攻撃を見せる。
シアーホルツは三振に倒れるものの、粘りを見せたことで山井の集中力を削ぐ役目を果たし、続く新井にはバット投げ本塁打が飛び出し、ツーランで2点先制。

これで完全に勢いに乗った感があり、ジョンソンはどんどん調子を上げ、中盤にはシアーホルツ、エルドレッドがタイムリーを放ち、理想的なタイミングで追加点を加え中日を突き放す。

終盤には、単なる守備固めというよりも、休養の意味合いもあって、シアーホルツ、エルドレッドをベンチに下げる余裕も出て、点差以上にいい流れが出来ていた。

9回には4点差でも中崎が登板し、中崎と石原のバッテリーで逃げ切りにかかる。
先頭の森野には、初球にインコースのストレートを使って、あとはアウトコースへのカットボール、スライダーでカウントを整え、高めのストレートで詰まらせる投球を見せる。
とにかく力押しという投球以外も出来るところを見せてくれた。

終わってみれば、明確にジョンソン対策を行ってきたのは、2番の荒木のみだったように感じた。
あとは、極端に言えば振りまわしてくれたことで、ジョンソンと石原の術中に嵌まった、という試合だったように思う。



【カープ情報】2015.06.27 広島対中日 公式戦9回戦 大瀬良プロ入り初ホールド、前田健1つ勝ち越しの6勝目

2015年6月27日に行われた、広島対中日の公式戦9回戦の試合結果

中日 030 000 001|4
広島 400 000 02×|6

勝 前田健 6勝5敗
負 武藤 2勝3敗
S 中崎 0勝4敗8S

【本塁打】杉山1号

初回は、まったく危なげのないピッチングで3者凡退に打ち取り、上々のスタートを切った前田健。

一方の中日先発の武藤は、どうやってもストライクになるボールはど真ん中に集まる。
打者一巡の攻撃で4点を奪い、今日はカープのペースで試合を進められる。

そう思ったのも束の間、昨日一軍に復帰してきたナニータにツーベースを打たれると、エルナンデスには、あまり勝負に行くつもりのない四球を与え、杉山と勝負を選択しスリーランを浴びる。
もちろん、エルナンデスと杉山を秤にかければ、杉山の方が打ち取りやすいと考えての四球に違いない。
余計に一人ランナーを許してでも、後続を抑えて無失点で切り抜けようと考えているのであればこそ、杉山を全力で打ち取りにいかないといけない。
それが、あまりにマウンドで余裕の態度を見せ過ぎたのは、はっきり言うと油断。
カウントを悪くして、ど真ん中にスライダーを放ってしまう辺りに甘さが見える。
気持ちの切り替えが出来ないのか、ピッチャーの八木には、何球粘られても真ん中近辺のスライダーを投げ続け、球数も嵩んでしまった。

初回に4点を取った後に、3点を返されたのでは中日側の反撃意欲も全く変わってくる。

初回からリリーフ登板の八木に対しても、カープ打線は沈黙させられてしまい、状況的には1点リードで前田健と八木の投げ合いが始まったという感じ。
カープ打線が追加点を奪って、リードを広げていくのが理想的ではあるが、それが叶わないとなれば、前田健が無失点投球を続けていくしかない。
2回にベンチの戻った直後はショックを引きずっているような表情にも見えたが、良い意味でカープに追加点が入らなかったことで気持ちが切れることがなかったように思う。
難しいことではあったが、本塁打を打たれて、「しまった」という気持ちを頭から消し去ることが出来たことで、リズムを取り戻せたと言える。

中日は、八木の後は田島を投入してくるが、こちらも完璧な内容で試合は膠着状態となる。
1点差の終盤の攻防で、今度はカープの逃げ切り態勢の心配が出てきた。

前田健の球数は、7回で103球。
今日の前田健は、早々に失投に近い形で失点しているが、そこから立て直しているだけに、集中力は高まっている。

それだけに8回もマウンドに上がるのではないかと思ったが、大瀬良がセットアッパーとしてマウンドに上がる。

この起用の意図は、僅差のリードの場面で、まずはプロ入り初ホールドを決めて欲しいという、願いにも似た思いによるものだろう。 最近の大瀬良の失点のパターンの一つとして、左打者に苦労しているという点が挙げられる。
左打者のインコースを攻めるつもりでも、シュート回転して真ん中に入ってしまうことで、痛打されることが多かった。
しかし、今日の試合では、大島のインコースを攻める場面では、そのまま体の近くにストレートの軌道でボールになった。
キャッチャーの意図どおりにインコースに投げ切れたことで、今日はストライクゾーンを広く使うことが出来た。

代打の小笠原に対しても、インハイの直球で詰まらせて打ち取っており、入団以来の悪癖であるシュート回転のストレートを改善することが、セットアッパーとしてだけでなく、投手として成長していくために必要なことの一つであることは間違いない。

大瀬良のホールド成功で、球場の雰囲気も一変し、8回裏の攻撃で初回以来の得点を挙げ、中日を引き離す。

3点差にリードを広げ、中崎がマウンドに上がり、逃げ切り態勢に入るものの、交流戦中には150キロまで球速が上がっていたが、それ以降は登板を重ねるごとに球速、キレが落ちてきている。
森野、ルナに連打でピンチを背負い、ナニータにはあわや同点本塁打かというような大きなライトフライを打たれた。
球速そのものは148キロを計時したが、数字ほどストレートが走っていないと判断したのか、スライダーやカットボールの割合が多くなり、その変化球は真ん中か、明らかなボールになっている。
満塁となってからはストレートで押すしかないと、開き直ってストレート連発してみるが、低めに外れるボールが連続し、和田に押し出し四球を与え2点差に縮まった。

藤井には初球のフォークを振らせたことで、ようやく投球の幅が広がる攻めが出来た。
追い込めば再びフォークがあると思わせることで、1-2というカウントから狙い通りフォークを投げ、バットに当てるのが精一杯というショートゴロで何とか逃げ切り、大瀬良にプロ入り初ホールドが記録される勝利となった。
中崎には追い込んで、狙って空振りを奪えるフォークがあるのだから、ストレートだけで打ちとれないからと言って困るような投手ではない。
自信を持って、大瀬良と競い合ってもらいたい。



【DeNA】デュアン・ビロウ投手の成績

DeNAが2015年の新外国人選手としてシーズン途中での獲得を目指すと報じられた、デュアン・ビロウ投手(29)の成績(当初表記デュエン・ビロー)
(2015年6月27日契約合意発表)

191cm、100kg、左投げ左打ち。

マイナーでは、キャリアのほとんどで先発として登板しているが、メジャーではあまり先発の機会は多く与えられなかった。
ストレートの最速は150キロで、持ち球はスライダー、カーブ、チェンジアップ、ツーシーム、カットボール、スプリットと多彩。

コントロールも纏まっており、ストレートと多彩な変化球の組み合わせで、基本的には打たせて取るピッチングスタイル。
低めを狙ってストライクを取れるため、大崩れしにくい投球を心掛けているように受け取れる。

それでいて狙って三振も奪いに行くことも可能で、先発投手としての能力は高い。

2013年以降、調子を落としており2014年はメジャー昇格は叶わなかったが、2015年の今季は3Aで好調を維持している。
今季の先発登板のうち、1試合だけ6失点と乱れたことがあったが、それ以降は2試合連続完投勝利(うち1試合は完封)を記録するなど、長いイニングを投げることも十分可能となっている。



 試合先発セーブ防御率イニング自責点被安打被本塁打与四球奪三振WHIP与四球率奪三振率
2006(Rk)1542001.60 33 2/3627110301.10 2.67 8.02
2006(A-)220003.86 9 1/34110581.71 4.82 7.71
2007(A)262613502.97 145 2/3481286581601.28 3.58 9.89
2008(A+)27268704.46 133 1/36614410701261.61 4.73 8.51
2009(A+)661403.14 28 2/31022414381.26 4.40 11.93
2009(AA)221001.59 11 1/3271671.15 4.76 5.56
2010(AA)282871204.93 126    6913717371031.38 2.64 7.36
2011(AAA)18189403.13 115    40991237831.18 2.90 6.50
2012(AAA)441206.23 17 1/3122431272.08 6.23 3.63
2013(AAA)17176702.44 99 2/32792425681.17 2.26 6.14
2014(AAA)22218503.70 116 2/3481241141621.41 3.16 4.78
2015(AAA)1154302.19 49 1/3124648281.09 1.46 5.11
マイナー通算178159604903.49 886    344861733237201.34 3.28 7.31
AAA通算7265282103.14 398    139385341232481.28 2.78 5.61
 試合先発セーブ防御率イニング自責点被安打被本塁打与四球奪三振WHIP与四球率奪三振率
20111420204.34 291428211141.34 3.41 4.34
20122712103.88 46.1204968291.23 1.55 5.63
20132001010.12 2.2360223.00 6.75 6.75
メジャー通算4332404.27 783783821451.33 2.42 5.19





【カープ情報】2015.06.24 広島対阪神 公式戦9回戦 投打とも小休止の敗戦

2015年6月24日に行われた、広島対阪神の公式戦9回戦の試合結果

阪神 100 410 100|7
広島 000 010 010|2

勝 能見 5勝7敗
負 野村 3勝5敗
S -

【本塁打】マートン2号、梵4号

時間的にも、内容的にも、、移動距離的にも、天候的にも疲れの残りそうな試合から場所を移しての第2戦。
野村はファームでの調整登板を挟んでの、交流戦後初先発となる。

交流戦のラスト登板では、何とか復調の兆しも見せていただけに、疲れが残っていても不思議のない選手たちを相手に、どこまで自分のペースで投げられるか見もの。
ただ、それは能見にも言えること。
先取点を取られた場合、それを跳ね返すだけの余力が残っているか心配にもなる。

そして、今日のスタメンにはシアーホルツが復帰し、前回野村の好投を引き出した會澤がマスクを被る。
前回登板で秋山、メヒアを手玉に取った縦のカーブが有効に使えれば、鳥谷、ゴメス相手でも怯むことはない。

しかし、先頭の鳥谷に、初球のストレートを打たれたことでリズムが狂った。
柴田の送りバントでランナーが三塁に進むと、福留にはカーブもストレートもストライクが入らず、カウントが悪くなったところで、ストレートを狙い打たれた。
この福留のライト前タイムリーで1点を先制され、ゴメスをようやく追い込んでどの球種で勝負するかと注目していたところ、チェンジアップを選択し、空振り三振を奪う。
出鼻は挫かれたが、この三振で何とか冷静さを取り戻せたように思う。

しかし、捕手會澤は冷静とは言えなかった。
能見の投球時、ストライクゾーンは、かなりアウトコースに広い印象で、自分もそれを参考にアウトコースを要求し、その通りボールが来ても、ストライクとはコールされない。

どの球種、どのコースで勝負すればいいのか、野村にも迷いが伝わったかのように、常にボール先行の投球で、これでは狙い球を絞られてしまう。
今日の試合では、カーブとチェンジアップは通用しているが、ストレート系はことごとく弾き返された。

とどめは、4回のノーアウト満塁で今成を迎える場面。
センター後方への大きな飛球を、丸が一旦は足を止めてから、再度落下点に入ろうとする打球の追い方で、結局フェンス直撃のタイムリーとなり、ここから4失点と崩れてしまった。

能見の前半の調子から考えると、序盤の5点差はかなり厳しい。

試合の興味は、ここまで出番の少なかったリリーフ陣、飯田、西原に移っていく。

まず飯田は、野村の残したピンチを切り抜け、全般的にストライク先行の小気味のいいピッチング。
特に野村の後だけに、余計にそう見えるというのもあるが、打たれたのは、高めに抜けたボールを強引に引っ張りレフトスタンドに運んだマートンの本塁打のみ。
右打者のインコースへのスライダーで詰まらせたりと、攻め方も悪くなかった。

続いては西原。
こちらは、飯田と違ってボール先行のピッチングで、苦労した内容だった。
また、低めではほとんどストライクを取ることができず、真中から高めのボールが多く、これでは狙って打ち取るという投球は難しい。

今日は、投打に小休止の日と割り切るしかない。

【カープ情報】2015.06.23 広島対阪神 公式戦8回戦 負けなくて良かった、勝てた試合だった、両方の受け取り方の出来る引き分け

2015年6月23日に行われた、広島対阪神の公式戦8回戦の試合結果

阪神 010 020 030 000|6
広島 000 300 111 000|6

勝 -
負 -
S -

【本塁打】今成1号、丸10号、ゴメス7号、新井3号

スタメン発表を見て、まず驚いたのが3番鈴木誠。
調子面で考えれば、起用そのものには不思議なことはないが、プロ入り初のクリーンアップをこのタイミングで迎えるということは、阪神の対左投手の相性として、昨シーズンは11打数4安打、打率.364、そして今シーズンは9打数3安打、打率.333という数字に期待したい部分が大きいのかもしれない。

また、交流戦は3勝無敗の黒田が、ペナントレース再開後は初めての登板だったが、初回はいきなり2番3番の連打で、1アウト1、3塁のピンチを招く。
しかし、ゴメスを狙い通りの併殺打に仕留め、流石のピッチングを見せる。
この初回の投球は、5月22日のヤクルト戦の畠山の併殺打を思い出させる。

2回には、簡単に2アウトを取った後、今成には2-0とカウントを悪くし、ストライクを取りに行ったような甘いボールを右中間スタンドへ運ばれてしまう。
降雨の可能性が高い試合で、先制を許すというのは避けたかった展開で、早速2回表終了時に、豪雨と呼んでもいいくらいの大雨で試合が30分以上中断することになる。

3回も黒田の投球時に、雨脚が強まったり弱まったりで、顔をしかめる様子が何度も見られ、投げにくさを感じながらのマウンドなのだというのがよく分かる。

一方で、打線の方は、決して本調子とは言えない岩田の前に、3イニング連続で得点圏にランナーを進めながら、あと一本が出ない。
特に2回と3回は、ともに2アウト満塁まで行っていたが、2アウトからランナーが出たことで、ワンチャンスが活かせていなかった。

4回には先頭の石原がレフト前ヒットで出塁し、黒田が送りバントを決め、初回以来のアウトカウント1つの状態で得点圏にランナーを進めることが出来た。
少しだけ余裕のある状態で打席に向かった丸が、ツーランを右中間へ叩き込んで逆転に成功。
試合展開上、ランナーがなくなった後に、再びチャンスを作ってエルドレッドのタイムリーで1点を追加したのは大きかった。

というのも、流石に中断、降雨の状況など、自分のリズムで投げ続けるのが難しかった黒田は、5回にヒットを集中され2点を返され同点に追い付かれてしまう。

今日の先発対決は、いつ試合が再び中断、コールドになってもおかしくない状況で、とにかく相手にリードを許さないよう、細心の注意を払いながらの投球に終始していた。
5回を終えて同点というのは、ある意味では両投手の目標意識そのままの結果だったとも言える。

代打シアーホルツが送られた7回裏の攻撃で、1アウト1、3塁のチャンスを作って、セーフティスクイズを仕掛けるそぶりで揺さぶり、安藤のワイルドピッチを誘い、1点を勝ち越し。

8回からは大瀬良がセットアッパーとしてマウンドに上がるが、先頭の鳥谷に四球を与えてしまい、送りバントと福留のライト前ヒットで、今度はカープが1アウト1、3塁のピンチ。
そしてゴメスは、ストレートしか狙っていなかったかのような初球フルスイングで、逆転スリーランをレフトスタンド上段に叩き込まれた。
大瀬良の登板と合わせて、代走が出されていたことで會澤がマスクを被った最初のイニングで、福留、ゴメスにストレートを狙い打たれているのは、なかなか改善されないポイントかと思う。

また、ゴメスに本塁打を打たれて、流石に大瀬良も気落ちした様子が見られたが、少し生気のない表情になっているのが気になった。
これは、不調の一岡が、シーズン序盤に苦しそうな表情でマウンドに上がっていたのと、同じ雰囲気を感じる。

終盤に4番の一撃で逆転されれば、試合の流れを渡してしまうもの。
しかし、直後の8回裏に、今度は新井の本塁打で1点差に詰め寄る。
思えば、初回に併殺打を打った者同士、終盤に一発でお返しをしてきたが、ランナーのいる、いないで単純に点差が開いてしまった。

9回には、1点ビハインドの場面でヒースが登板。
球速以上に伸びを感じるストレートで、ボールの質自体はかなり上がってきている。
後は、登板してみないと、その日のコントロールがどうなのか、という点を改善出来てくれば、もっと勝ちパターンでの登板機会も増えてくるはず。
今日の試合に関しては、同程度の球速でも大瀬良とヒースのボールの違いは明らかだった。

1点差で9回裏を迎え、まだチャンスが残っているが、リーグトップの20Sを挙げている呉昇桓が相手となれば、その僅か1点というのも、大きな差となる。 しかし今日の呉昇桓は、ストレートの球速が140キロ前後のボールが多く、正直なところ、あれっ、と思わずにはいられなかった。
ただ、丸のタイムリーで同点に追い付き、さらにノーアウト2、3塁と、サヨナラのチャンスで決め切れなかったのは、今日の呉昇桓の調子から考えれば、残念な攻撃の一言。

10回から登板の中崎は、2イニングを投げるものの、ともに先頭打者の出塁を許しており、何とか無失点で抑えた。
1イニング目の球速は146~147キロとなっていたが、2イニング目は球速が落ちた。
これだと明日の登板は少し厳しい内容を覚悟しないといけないかもしれない。

12回は戸田と今井の2人で無失点で抑えるが、戸田はリフレッシュ効果が出たのか、球速も140キロ後半が復活し、カーブのキレも良くなっていた。
中崎、戸田は登板間隔が詰まると良くないタイプなのかもしれない。

そして12回裏に、2者連続四球でサヨナラのチャンスを掴むが、會澤が送りバントをバットの先で転がして、バントでどん詰まりの打球をキャッチャー前に転がしてしまい、併殺打でムードも萎んだ。

終わってみれば、負けなくて良かったという気持ちと、勝つチャンスはあったのに、という両方の受け取り方が出来る試合だったように思う。
リリーフ陣は、日替わりで調子のいい投手、調子の良くない投手が出てきており、完全に軸として考えられるリリーフエースの存在が不可欠となるのは、これまで同様で、これからも引き続いてカープの課題になりそうだと感じた試合でもあった。



【オリックス】ヨヘルミン・チャベス外野手の成績

オリックスが2015年の新外国人選手としてシーズン途中での獲得を発表した、ヨヘルミン・チャベス外野手(26)の成績

190cm、104kg、右投げ右打ち。

デビューから4年目の2009年に、シングルAで21本塁打を放ち、5年目の2010年にはシングルA+で32本塁打を放っている長打力が魅力の外野手。
ただし、6年目以降は成績が下降し、メジャーはおろか、3Aへの昇格も叶わなかった。

カテゴリーを問わず、1シーズンで30本塁打以上を記録して来日している外国人選手は、ここ数年ではラヘア、ディアス、エルドレッドなどが該当する。
30本を僅かに下回っているのは、メヒア、マウロ・ゴメス、カニザレス、コンラッドなどで、これらの選手の名前の比較からしても、当時の実力が発揮できれば、日本球界でも屈指の長打力をもった選手となる可能性も秘めている。
もっとも、名前の挙がった選手は3Aで記録している本塁打数で、この点がチャベスとは異なる。

特徴的なのは、三振が多く、選球眼は悪くないにも拘わらず、自分から四球を選びにいくというスタイルではないため、一言で表現するのであれば、荒い打者ということになる。
また、インハイのストレートに対しては、どうやったらバットに当たるのだろうというスイングにも見える。

また、若手時代は盗塁数もそれなりに記録していたが、徐々に走力は期待できなくなるという長距離打者にありがちな特徴も有している。

外野手専門の選手で、肩の強さは高いレベルにあるが、守備そのものは決して安心して見ていられる数字は残っていない。



 試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁盗塁死四球三振打率出塁率長打率OPSBB/K三振率
2006(Rk)361052990018129230.276 0.371 0.362 7330.391 0.219
2007(Rk)50176531226217220500.301 0.389 0.494 8830.400 0.284
2008(A)1154028520273995251280.211 0.272 0.323 5950.195 0.318
2009(A)1345081442262189106401370.283 0.346 0.474 8200.292 0.270
2010(A+)136534168307329669521310.315 0.387 0.577 9640.397 0.245
2011(AA)12643995164135069491240.216 0.312 0.360 6720.395 0.282
2012(Rk)6197402800240.368 0.417 0.895 13120.500 0.211
2012(AA)75246571218262435620.232 0.339 0.386 7250.565 0.252
2013(AA)2463134003007170.206 0.306 0.270 5760.412 0.270
2014(Ind)2062121013012130.194 0.219 0.258 4770.154 0.210
2014(A+)3612528303170012340.224 0.310 0.320 6300.353 0.272
マイナー通算7382617679132229236741372517100.259 0.339 0.432 7710.354 0.271
 試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁盗塁死四球三振打率出塁率長打率OPSBB/K三振率
2015(BC)3412337704241 14290.301 0.372 0.455 8270.483 0.236




【カープ情報】2015.06.20 広島対DeNA 公式戦11回戦 菊池の好守から本塁打のコンボ、ジョンソン粘りの投球で6勝目

2015年6月20日に行われた、広島対DeNAの公式戦11回戦の試合結果

広 島 021 100 400|8
DeNA  130 000 000|4

勝 ジョンソン 6勝3敗
負 モスコーソ 3勝3敗
S -

【本塁打】ロペス13号、丸9号、エルドレッド6号

久々に新井がスタメンに復帰し、第1打席を見る限りは、ボール球には手を出さず、打撃の状態はあまり変わっていない印象があった。
死球により、満塁のチャンスを掴むことにはなったが、復帰即打点となれば盛り上がりも違っただけに、少々残念な気持ちはある。

結局、1アウト満塁後に2者連続三振で無得点。

一方のジョンソンの立ち上がりは、左の石川、梶谷にはいい攻め方が出来ていたが、右の飛雄馬には3-0とカウントを悪くして、ストライクを取りにいったボールを狙い打たれた。
筒香にタイムリーを浴び、再び右打者のロペスを迎えると、やはりストライクが入らなくなり、ストレートのフォアボールを与える。
バルディリスにもカウントを悪くしたが、ようやく右打者のインコースへのスライダーという軸になりそうなボールがコーナーに決まり、三振を奪って1失点でしのいだ。

すると2回表のカープの攻撃では、先頭の木村がライトオーバーのスリーベースを放つと、石原が倒れた後、ジョンソンがレフト前タイムリーで同点に追い付く。
さらに、丸のセンターオーバーのタイムリーツーベースで勝ち越し。
木村のスリーベースはライトの井出がグラブに当てながら捕球できず、丸のツーベースもセンターの梶谷がグラブに当てながら捕球できずということで、紙一重のプレーが続いた。
一塁ランナーだったジョンソンは、梶谷が追いついて捕球できる可能性があったにもかかわらず、ボールがグラブからこぼれた時には、すでに三塁ベースへ向かって走っており、かなり意識の高い走塁を見せてくれた。

自身のタイムリーと好走塁で点をもぎ取っており、こうなってくればジョンソンも気持ちが乗ってくる。
2回はしっかりと3人で抑えて、先制されたものの、すぐさまカープのペースに持ち込むことに成功した。

3回にも1点を追加し、いよいよカープペースになるかと思いきや、やはり右打者の飛雄馬にヒットを許すと、梶谷には左中間へのツーベース、筒香の内野ゴロの間の1点で、1点差に詰め寄られる。
そして、右のロペスには、アウトコース高めの半速球を完璧に捉えられ、レフトスタンドへの逆転ツーランを浴びてしまう。
初球に甘い球が行ってしまい、失投と言えるボールだった。
しかし、続くバルディリスのセンター前に抜けようかという当りは、菊池のファインプレーでセカンドゴロに打ち取っており、まだまだ試合の流れは渡さない。

3回の序盤を終えて3-4と1点リードされているが、山口は3回で72球を投じており、長くても5回くらいまでと予想できる。
ジョンソンも3回で59球で、山口よりは少ないが、リードを許した状態では早めの代打の可能性もある。

当然リリーフ勝負になっていく試合展開で、4回にジョンソンが粘って10球を投げさせ、その直後に丸の本塁打で同点に追い付くことができたことで、これ以上長いイニングを投げるのは無理と判断したのか、山口は降板となる。

ここからは、ジョンソンの復調とDeNAのリリーフ陣との比較になってくる。

お互いに譲らず試合は進み、試合は中盤はこう着状態。
6回裏には、ロペスに四球、バルディリスにも3-0というカウントになり、仮に連続四球となれば交代の可能性もあった場面で、再び菊池が好守で併殺打に打ち取り、ピンチの芽を摘んだ。

さて、3回の菊池のファインプレーでチェンジとなった、次の4回の攻撃では丸の同点本塁打が出ており、今回はどうなるか期待が膨らむところ。
すると、先頭の新井のヒットに続き、それまで3打席連続三振だったエルドレッドのツーランで勝ち越しに成功。
今日は、菊池の守備から良い攻撃のリズムが作れたということになった。

そこからさらに石原のタイムリーも飛び出すが、これもライトがグラブに当てながら捕球しきれなかった。
今日のDeNAの守備は、あと一歩というシーンが多くみられた。
7回に一挙4点を挙げて残り3イニングを迎える。

ジョンソンは6回で105球となっており、すんなり抑えれば7回でお役御免となる。
安全策を取れば、8回を大瀬良、9回を中崎というリレーになり、少し余裕があればヒース、西原、飯田も交えてくるといったところか。
こうやって、終盤のリレーに計算が立ちやすくなっているのは、良い傾向と言えるだろう。

そして、4点リードをもらった直後の7回をしっかり3者凡退で抑え、あとはリリーフに託すのみとなる。

まずは安全策で、8回から大瀬良が登板し、2者連続三振と内野ゴロで3者凡退に抑え、大瀬良もとっても、交流戦後の良い再スタートが切れたと思う。

9回には、やはり安全策で中崎がマウンドに上がり、ようやく150キロという球速を記録し、調子の上昇を感じる中で3者凡退で抑え、連勝となった。





【カープ情報】2015.06.19 広島対DeNA 公式戦10回戦 雨中の試合で前田健の狙い通りの完投勝利

2015年6月19日に行われた、広島対DeNAの公式戦10回戦の試合結果

広 島 101 000 100|3
DeNA  000 000 100|1

勝 前田健 5勝5敗
負 井納 4勝5敗
S -

【本塁打】なし

引き分けを挟んで10連敗中のDeNAとの対戦となり、その初戦の先発は前田健。
そろそろ勝つタイミングとか、そういうのは頭から消し去って、首位から4.5ゲーム差を背負った新しいシーズンの始まりと考えて見れば、それほど悪い状況でもない。
開幕からのDeNAとの9試合は、2勝7敗となっているが、当然この対戦成績も五分に持ち込みたい。

となれば、負け越しは絶対に避けなければならず、カード初戦で勝てないという看板は、エースが自力で下ろさないといけない。

その前田健の立ち上がりは、ストレートの球速はまずまずで、コントロールは正直なところ、完全に狙ったコースに行っているようには見えなかった。
ただ、雨が降ったり止んだりという天候で、予報では試合が続行不可能になるほど降らないとは言え、ビハインドの展開で試合が進むのだけは避けたかった。

そういう点では、初回の丸のツーベース、シアーホルツのセンター前ヒットで、1アウト1、3塁として、エルドレッドの犠牲フライで先制できたのは大きかった。
最近のエルドレッドの打席は、初球はアウトコースのボールになるスライダーを、空振するシーンを何度も見ている気がする。
しかし、すべて記憶しているわけではないが、こういった初球の空振りがあった打席では、結果を出していることも多い。
追い込まれてからは、高めのボールで空振り三振を狙いに来ていたが、若干狙ったところよりも低くボールが来たところを、エルドレッドは捉えていた。

そういう面では、井納はコントロールミスをしたことになる。

さらに3回には、シアーホルツの打球は、レフト筒香が見失って二塁打になると、エルドレッドがセンター前ヒットで繋いで、松山がレフトオーバーのタイムリーツーベースで、シアーホルツを本塁に迎え入れた。
これも、ミスに近いプレーでもらったチャンスを活かしており、得点の取り方としては悪いはずがない。

7回にも、ヒットで出塁した菊池が、ワイルドピッチの間にセカンドに進んでおり、このチャンスでシアーホルツのこの日4本目のヒットで本塁に生還することになる。

前田健のピッチングも、初回からあまり変化が見られず、単発の安打は浴びている。
しかし、2回あたりからはDeNA打線にどうも元気がないことを感じ取って、ストライク先行で受け身に回ることなく投げ続けていたように思う。
悪いときの前田健は、ピンチを背負うと、ボールになるスライダーでカウントを悪くし、また球数もかさむ投球をしてしまうことで、7回までしかいいパフォーマンスを発揮できないこともあった。
ただ、今日の試合に関しては、雨が降っていることもあり、おそらくリリーフ陣の登板をできる限り少なくしようという意図もあったように感じられる。

8回を投げ終えて108球で、6月2日の雨の中での登板は8回で122球ということを考えれば、十分完投も可能なペース。
8回にマウンドからベンチに戻る姿からは、既にこの時点で9回もマウンドに上がるつもりなのだという様子が見て取れた。

そう考えると、試合途中からはペース配分を頭に入れながら、予定通りのピッチングを貫いて、結果完投勝利をおさめて見せたことになる。

これは、チームもそうだが、前田健にとっても良い再スタートが切れたといえる勝利だったように思う。



【日本ハム】ミッチ・ライブリー投手の成績

日本ハムが2015年の新外国人選手としてシーズン途中での獲得を発表した、ミッチ・ライブリー投手(29)の成績

196cm、113kg、右投げ右打ち。

若手時代は、リリーフ専門の投手だったが、2013~2014年以降は先発での登板機会が増えている。
2015年の今季は、再びリリーフでの登板となっているが、先発もリリーフもどちらもこなせるタイプの投手。

ストレートの最速は151キロで、持ち球はスライダー、スプリットと、どちらかと言えば力で押して抑える投球を見せる。
高身長もさることながら、体格的にも大柄の投手で、阪神のランディ・メッセンジャー投手の体格に近い。

近年の日本のプロ野球で通用例の多い、高身長、150キロ超の速球の持ち主で、当面起用が予想されるリリーフで短いイニングの登板に限れば、弱点である与四球率の多さもカバーできるだけの球威がある。



 試合先発セーブ防御率イニング自責点被安打被本塁打与四球奪三振WHIP与四球率奪三振率
2007(Rk)601001.35 6 2/3140230.90 2.70 4.05
2008(Rk)200000.00 2 2/3010040.37 0.00 13.50
2008(Ind)1100042.13 12 2/331110180.87 0.00 12.79
2008(A)1001001.42 12 2/321106181.34 4.26 12.79
2009(A)1300004.58 17 2/39171651.30 3.06 2.55
2009(A+)1600005.23 20 2/31225615201.94 6.53 8.71
2009(AA)1403010.70 25 2/321709181.01 3.16 6.31
2010(A)2404214.89 35    193727261.26 1.80 6.69
2010(AA)2302433.90 32 1/31432118251.55 5.01 6.96
2011(A+)3803381.46 49 1/3833318521.03 3.28 9.49
2011(AA)1800413.68 22    92309191.45 3.68 7.77
2012(AAA)4708402.99 78 1/32665523691.12 2.64 7.93
2013(AAA)30207504.72 124    651111555991.34 3.99 7.19
2014(AAA)312211604.72 127 2/36714611561161.58 3.95 8.18
2015(AAA)1820202.31 35    921113290.97 3.34 7.46
マイナー通算290444030143.71 590    243543452375031.32 3.62 7.67
AAA通算12644261704.12 365    167343321473131.34 3.62 7.72


【カープ情報】2015年の交流戦の予想結果と総括、交流戦後の展望

2015年の交流戦の予想結果と総括、交流戦後の展望

【予想結果】

2015年の交流戦は、9勝9敗で7位という成績となりましたが、セ・リーグに限ると阪神と1ゲーム差の2位という数字です。

交流戦が始まる前の予想では、12勝6敗前後という予想をしていました。
(予想記事:【カープ情報】2014年の結果から見る2015年交流戦予想

まず対戦相手別に見ていきたいと思います。

最初のカード、ロッテに勝ち越すことが出来れば、上位進出も可能と予想していましたが、ここで1勝2敗の負け越し。
これが交流戦の順位の全てを決したと言ってもいいかもしれません。

初戦に先発の前田健は、7回1失点という好投でしたが、8回から登板の永川、中崎が相次いで失点し、勝利はしたもののリリーフ陣の不安を目の当たりにすることになりました。
そして2戦目ではザガースキー、3戦目には今井、今村が失点をしてしまっています。

2カード目のオリックス戦でも、3連勝こそ達成したものの、永川がカラバイヨに同点本塁打を打たれたことで、セットアッパーとして起用できる投手が、1人減ってしまいます。

3カード目の日本ハム戦が、交流戦最大の誤算でした。
初戦は2点リードの9回に、雨でぬかるんだマウンドの影響もあり、中崎、戸田の2人が1イニング5失点で逆転負け。【ポイント1】
2戦目、3戦目は、先発の大瀬良、野村が拙守による失点もあり、打線のリズムも悪く、完敗という内容。
特に、大谷、吉川といった勝ち頭2人が登板しないにもかかわらず、3連敗というのが大きく響きました。
せめて初戦が取れていればというところです。

4カード目の楽天戦は、2戦目こそウィーラーのスリーランで勝負が決してしまいましたが、全般的に好調とは言えない楽天打線を黒田、福井という好調組が抑えきっての勝ち越し。

5カード目の西武戦では、大瀬良がリリーフ配置されることになり、この時点で復調の兆しの見え始めた中崎とのリリーフで交流戦を乗り切ろうとすることになりました。
ただ、初戦の前田健が続投志願の8回に、球威が落ちたところを西武打線に捉えられての敗戦。
2戦目は、終盤に逃げ切り態勢で大瀬良を投入したところ、またも拙守で同点に追いつかれるものの、田中の3点タイムリーなどで勝ちを拾ったという試合。

そして3戦目は、個人的な意見ですが、あんな敗戦の仕方であれば、どうぞ相手に勝ちを与えてあげてください、その分他で勝ちますから、という敗戦。【ポイント2】

最終カードのソフトバンク戦は、黒田の交流戦3連勝締め、ジョンソンの復調、好調だった福井の落とし穴と、全くネガティブになることもない勝ち越しだったと思います。

予想12勝6敗、結果9勝9敗ということになりました。
ロッテ戦の負け越しで上位というのは難しくなりましたが、それが勝ち数の違いの1つ目。
残り2勝分は、【ポイント1】と【ポイント2】の影響が大きかったかなと思います。
【ポイント2】は強がっては見たものの、少なくともその時点での敗戦というのはなかったので、痛い敗戦だったのは間違いないです。

【交流戦後の展望】

当面は、6連戦という試合がないため、先発は5人で頭数は足ります。
前田健、野村(登録抹消中ですが、ペナント再開後に登録可能)、黒田、ジョンソン、福井の5人が、その役割を担っていくと思います。
野村に関しては、交流戦最後の登板では、とりあえず次の登板に期待を持たせる内容を示してくれましたので、とりあえずは調子が下降したままではないと思っています。

黒田は言うまでもなく、ジョンソンも不調の原因だったコントロールに若干の改善が見られました。
福井は時折突発的に打ち込まれることはあっても、ここまで5勝2敗という結果が示す通り、好調時には相手を抑え込めるだけの投球を見せてくれます。

この5人に関しては、明確に不調という状態ではないことが、ポジティブ材料です。

また、リリーフ陣では、中崎が一時の絶不調を乗り越えつつあり、西原、飯田という左右の若手投手が、ソフトバンク打線相手でも一歩も引かない投球を見せてくれています。
ヒース、大瀬良がリリーフで嵌ってくれれば、ファームで調整を続ける一岡の復調を待つ余裕も出てくるでしょう。

打線の方では、昨年交流戦の規定打席に達していたのが、丸、菊池、エルドレッドの3人だけだったのが、今年は6人に増えており、これは交流戦前の予想通り、打線の固定化が良い結果をもたらせたと言えるのではないでしょうか。

3割超の打率を残したのは、新井と菊池の2人だけですが、それ以外の4人は、本塁打と打点のバランスが良く、得点力のアップに繋がっていると言えます。

また、規定打席未満の打者にしても、松山、鈴木誠、木村が3割超の打率を残し、ポジションが固定されない中でも、打つ方に関してはあまり穴が出来なかった。

特に4番新井は繋ぐ意識で四球を選び、5番エルドレッドは勝負を避けられるという面で四球数が増えており、6番以降に田中、鈴木誠、松山が並ぶ打順は、決して得点力不足を嘆いていた春先の状態ではない。

もっとも、鈴木誠、松山に関しては守備力も含め、交流戦後はスタメン出場する機会は減ってくるはずで、さらに打ち続けないことにはスタメンは厳しい。
打ち続ければ、先日の丸のスタメン落ちの試合のように、鈴木誠がセンターで出場することもなくはない。

投手に関しては信頼できるリリーフがあと1人から2人出てくること、打線の方では現状維持で問題ないと思うが、とにかく守備で脚を引っ張らないことが求められる。

下地は付いてきていると思うので、とにかくミスのない、隙を見せないプレーを続けられれば、十分上位を狙って行ける状態にはあると思う。

<交流戦の打撃成績>
 打率打数安打本塁打打点三振四球死球
新井0.327 55180101090
菊池0.310 7122271010
シアーホルツ0.258 62163101830
田中0.250 72182102053
エルドレッド0.246 61153919120
0.217 69155101680
規定打席未満
松山0.400 20822530
鈴木誠0.371 351315620
木村0.310 421302720
野間0.300 10300210
0.261 23614220
會澤0.147 345141132
石原0.130 23311720




【阪神】ネルソン・ペレス外野手の成績

阪神が2015年の新外国人選手としてシーズン途中での獲得を目指すと報じられた、ネルソン・ペレス外野手(27)の成績
(2015年6月17日契約合意発表)

191cm、98kg、右投げ左打ち。

2007年にデビューして以来、徐々にステップアップしては来ており、最高位はメキシコ3Aとなっている。
プレースタイルは、ここ数年大きく変化しておらず、四球はそこそこ選べる選球眼があるものの、三振数は若干多め。
3割後半の打率を残す打者が多いメキシコで、2013年の打率.293というのは物足りない。
2013年に関しては、三振率がそこまで高くないということを考えると、ややバットコントロールに難があるタイプだということになる。

長打力についても、1シーズンフルに同カテゴリーでプレーした経験が少ないため、暫定的な数字となるが、1シーズンの本塁打数は15~20本ということで中距離タイプの打者といえる。

打撃面はそこそこ見られる数字が残っているが、走力に関してはあまり期待できない。

ただ、走力の割に守備範囲は普通レベルにはあるが、守備率の面だけで考えると、上手な外野手とは言い難い。
もっとも、出場機会の多いライトに限ると、補殺数の多さが目につき、強肩と呼べるだけの数字が残っている。

 試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁盗塁死四球三振打率出塁率長打率OPSBB/K三振率
2007(Rk)441553954421146460.252 0.288 0.413 7010.130 0.297
2008(Rk)3915447710937338350.305 0.341 0.656 9970.229 0.227
2009(A)120427107194116520211300.251 0.288 0.391 6790.162 0.304
2010(A)823058816211482117920.289 0.329 0.462 7910.185 0.302
2010(A+)2780135117015290.163 0.218 0.288 5050.172 0.363
2011(A+)261013341417106340.327 0.370 0.505 8750.176 0.337
2011(AA)88237591718321220870.249 0.313 0.430 7430.230 0.367
2012(A+)792637314511468441940.278 0.380 0.494 8740.436 0.357
2012(AA)4312726625171213350.205 0.282 0.402 6840.371 0.276
2013(AAA)79290858417510345640.293 0.388 0.524 9120.703 0.221
2014(AAA)83272014101110.219 0.242 0.375 6170.091 0.344
マイナー通算6352171577103348234520201836570.266 0.327 0.458 7850.279 0.303
AAA通算873229210418551346750.286 0.377 0.509 8860.613 0.233
 試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁盗塁死四球三振打率出塁率長打率OPSBB/K三振率
2015(BC)2810433827241 17250.317 0.413 0.635 10480.680 0.240




【カープ情報】2015.06.14 広島対ソフトバンク 交流戦3回戦 最後の最後にソフトバンクの猛打復活

2015年6月14日に行われた、広島対ソフトバンクの交流戦3回戦の試合結果

広島 100 010 000|2
SB 013 300 00×|7

勝 バンデンハーク 1勝0敗
負 福井 5勝2敗
S -

【本塁打】松田17号、田中5号

ここまで交流戦で2戦2勝の福井が登板。
先に黒田が3戦3勝を達成しているだけに、福井も続いて有終の美を飾りたいところ。

一方、ソフトバンクの先発は、一軍初登板となるバンデンハーク。
ファームでは敵なしといった感じの投球を見せているが、左打者に対しては本塁打を打たれたりと、若干の付け入る隙もありそうには見える。

そのバンデンハークのピッチングは、低めへの制球がまとまっており、150キロ超の速球があり、本格派というタイプの投手で、良い投手なのは間違いない。

素直なボールを素直に打ち返すというバッティングで、まずは真っ向勝負といった感じで、立ち上がりのやや緊張のみられる状況を利して、盗塁を絡め、内野ゴロの間に1点を先制する。
菊池の盗塁の際には、セカンド送球が悪送球となる間に三塁まで進んでいたが、クイックがそこまで速いようには感じなかった。
この辺りが、今後の攻略のヒントになりそう。

対する福井は、球威、コントロールとも申し分なく、最近の福井を支えているスプリットも、低めのストライクゾーンからボールゾーンに落ちる軌道は説得力十分。
ただ、松田には見逃せばボールの高さのストレートをフルスイングされ、レフトスタンドに運ばれる同点本塁打を浴びてしまう。
失投というボールではなく、あのコースを振ってくるのは、想定外のバッティングで、切り替えは難しかったのかもしれない。

同点となった3回からは、バンデンハークの調子が徐々に上がってきた。
高めの150キロ超のストレートはバットに当てることができず、低めへのスライダーは徹底的に低めを突いてくる。
緩急プラス高低の組み合わせだけで十分だというのが、よく分かる3回の投球だった。

バンデンハーグが調子を取り戻したとなると、福井も点を与えるわけにはいかなくなったが、3回に9番高谷のツーベースから歯止めが利かなくなった。
といっても四球を出して自滅するのではなく、3度エンドランを仕掛けて、ストレートを狙い打ってくるという作戦で、完全に揺さぶられてしまった。
この辺りは、2戦目までスタメンマスクをかぶっていたのが石原で、今日は會澤ということで、攻め方の違いがソフトバンク打線には嵌ってしまったというのも要因の一つとも受け取れる。
タイムリー2本に、犠牲フライ1つで3点を取られて、序盤で3点のビハインドというのは影響が大きい。

4回には、いとも簡単に各打者に捉えられ、ストレートにしてもスライダーにしても、投球の軸にしたいボールをヒットコースに運ばれ、何でストライクを取ればいいのか分からない状態になってしまい、完全に冷静さを欠いてしまった。
一塁牽制でボークを取られ、三塁ランナーをホームに帰してしまうのは、その典型的なシーン。

1-5と4点差になり、この時点で福井の続投は難しかった。
さらに1点追加され、福井はKOとなり、2番手で戸田がマウンドに上がる。
戸田も1点を追加されてしまうが、その後は2イニングを無失点で抑え、一応試合の流れを落ち着けることは出来ていた。
しかし、一時はセットアッパー、あるいは抑えとしても起用された投手としては、大量ビハインドのロングリリーフ要員としての登板になってしまっており、再び信用を取り戻していくためにも、再スタートを切って上昇していってもらいたい。

7回からは西原が今季初登板となり、内川、李大浩、松田を三者連続三振に打ち取る。
特に李大浩はタイミングが全く合っておらず、交流戦再開後もそのまま一軍に残るだけのピッチングを見せてくれた。

8回からは飯田が今季2度目の登板となり、こちらもしっかり三者凡退に打ち取り、戸田が足踏みしているのならば、そのポジションを奪ってやるぞという気概を感じる。

今日の収穫は、西原、飯田の投球内容に尽きる。
逆に言えば、それ以外はあまり見所のない試合になってしまった。
福井は、今日は気にせず次回登板でこれまで通りのピッチングを見せてくれれば何の問題もない。

それでも交流戦は9勝9敗の5割で終えることが出来た。
打線の調子は少しずつ上がってきているし、抑えの中崎の信頼度が上がりつつある。
ペナントレース再開後は、新井が意地でもファーストでスタメンに戻ってくるつもりだろう。
必然的に守備に就くことになるために、あえてソフトバンク3連戦ではスタメンを外れて、回復に努めてきた。

借金7つで大きなことは言えないが、首位とは4.5ゲーム差でペナントレース再開となる。
借金返済していける下地は整いつつある。



【カープ情報】2015.06.13 広島対ソフトバンク 交流戦2回戦 ジョンソン復調の兆しありの5勝目

2015年6月13日に行われた、広島対ソフトバンクの交流戦2回戦の試合結果

広島 201 103 011|9
SB 000 001 020|3

勝 ジョンソン 5勝3敗
負 スタンリッジ 6勝5敗
S -

【本塁打】シアーホルツ6号、丸7号、8号

カープ先発のジョンソンは、昨日の黒田同様、オープン戦でソフトバンクを抑えている。
ただし、最近のジョンソンはコントロールを乱して、自ら苦しい状況を招いているだけに、まずはコントロールがどうなるかが気になるところ。

一方、対スタンリッジについては阪神在籍時代も含め、決して完全に抑えられる訳ではないが、7回を3失点で纏められるという印象が強い投手。
ジョンソンの出来次第で、試合展開も大きく変わってきそう。

カープのスタメンは、昨日とほぼ同じで、梵と木村を入れ替えてきた。

そして、今日のジョンソンは、時折右打者のアウトコースに外れるボールはあるものの、連続するということがなく、まずまずコントロールがまとまっている。
昨日の黒田が、好投の中でも左打者には打たれていたのと同じように、今日は右打者への攻め方では苦労していた。
それでも、左打者を抑えることで、ピンチの拡大は防いでいる。
このピッチングが、好調時のジョンソンのピッチング。

大量失点を気にする必要がなく、しかも長いイニングを投げることも出来そうな展開で、打者としては攻撃に専念できる。

シアーホルツのツーランで先制するが、直前の菊池のライト前ヒットは、江川の後逸に近いミスでスリーベースになっており、いきなり隙を見せてくれていた。

本塁打で先制、鈴木誠のタイムリーで追加点、丸の本塁打で中押しというのは、昨日と同じような点の取り方で、相手に徐々にダメージを蓄積することになる。
6回には5連打で3点を追加し、8回には先発全員安打となる木村のタイムリーでダメ押しのダメ押し。

8回からは大瀬良がマウンドに上がるも、いきなり梵が正面のサードゴロを弾いてしまい、エラーでランナーを出してしまう。
そして、2アウトから李大浩の右中間へのツーベースで、このエラーのランナーが返ってしまう。
さらに、松田のショートゴロが田中のグラブを強襲するタイムリーとなり、自責点0ながら2失点となり、前回のリリーフ登板同様、守備が大瀬良の足を引っ張ってしまう。
大瀬良の今季のツキのなさと言うべきなのか、ピッチャー強襲の打球まで体に受けてしまい、大事を取って降板となる。
全ては守備固め的な起用で途中出場の梵のエラーから始まった。

8-3となり、2アウト2、3塁で仮にこの2人のランナーを返されると3点差となってしまい、まったく油断できない展開になってしまうところで、緊急的に中崎がマウンドに上がる。
これは、当然回跨ぎを前提とした起用。

まずは中崎がこのピンチを三振で切り抜け、悪くなりかけた雰囲気を振り払ってくれた。

今日の場合は、梵のエラーがなければという面もあるが、こういう投手起用が続くようだと、本当にリリーフ陣から再度離脱者が出かねない。
8-1で8回裏を迎えるのであれば、今井、西原、飯田、ヒースのうちの1人か2人が8回を担い、9回からは大瀬良で、昨日登板の中崎を温存という起用が、負担が少ないと思うのだが、どうしてこうなるのだろう。
明日リードした展開だと、中崎が3連投となる可能性が出てくることは考えていないかったのだろうか。

点差を考えずに、8回は大瀬良と決めていたのであれば、9回も7点差で中崎を投入していたのだろうか。
いや流石にそれはないと思うので、大瀬良を2イニング、若しくはヒース、今井が9回というプランだったといったところ。

唯一ポジティブにとらえられることがあるとすれば、3連投でも任せて大丈夫だと思わせるほど、中崎の信頼度が少し回復してきたのかなということ。

最後に梵について。
サードゴロエラーは、正面の打球に半身の態勢を取って、セカンド方向にボールを弾いており、ベテランらしからぬ体の入れ方だったし、8回の鈴木誠の送りバント三塁封殺も、セカンドランナー梵のスタートが遅れたようにも見えた。
どうもここ最近の梵は、良い時と悪い時の差が激しいように思う。

明日は初先発となるバンデンハークとの対戦となり、木村のスタメンが濃厚だと思うが、残りシーズンには梵の力は絶対に必要。
出場機会が減ってきて、調子と試合勘の維持が難しいのかもしれないが、走攻守の全てにおいて復調してくれることを願いたい。





【カープ情報】2015.06.12 広島対ソフトバンク 交流戦1回戦 黒田、中崎の完封リレーで完勝 黒田は交流戦無傷の3連勝

2015年6月12日に行われた、広島対ソフトバンクの交流戦1回戦の試合結果

広島 021 101 001|6
SB 000 000 000|0

勝 黒田 6勝2敗
負 摂津 4勝5敗
S 中崎 0勝4敗8S

【本塁打】田中4号、鈴木誠4号、石原1号

昨日サヨナラ打を打たれた中田が右肩痛で登録抹消となってしまったが、昨日のサヨナラ負けを招いた原因のプレーのこともあり、あんな一敗はくれてやれ、という気持ちで納得していただけに、またリリーフが減ってしまったのかと残念な気持ちになった。

少ないなら少ないなりの、上手な投手運用が出来る体制を整えないと、中崎、戸田、ヒースであってもいつファームへ降格となるか分かったものではない。

さて、実際に今日の試合において、勝ちパターンで起用できるのは、中崎と大瀬良の2人のみ。
黒田が7回までリードを保っていれば勝機はある。

黒田を援護したい打線は、新井を休養させ、松山がスタメン。

試合終盤に、ランナーとして出ることが出来たと仮定して、松山にRD赤松、そして打順が巡ってくればHD新井という起用も出来ることを考えると、まあ柔軟に対応できなくもないと、とりあえずは前向きに捉えてみる。

対摂津となると、過去かなり相性が悪い数字が残っていたのだが、今日は甘い球を一球で仕留める攻撃が出来た。
田中の先制ツーラン、内野ゴロの間の追加点、中押しの鈴木誠の本塁打、エラー絡みのダメ押し点。
ことごとく、勝負所で加点が出来たのは、摂津の調子の悪さもあったが、追い込まれても簡単に凡退しないという打者の粘りがあったからこそ。

黒田のピッチングも、初回こそ甘めのコースにいくケースがあったものの、2回以降はどんどん低めへの制球力が増してきて、特に右打者へのツーシームは、ことごとくソフトバンク打線の反撃の芽を摘んでいた。

左打者の中村晃、柳田にはヒットコースへ打球を飛ばされても、内川、李大浩、今宮をインコースのツーシームで詰まらせ、併殺に打ち取る攻め方は芸術的。

6回を無失点で、球数も84球とくれば、少なくとも当初のプランでもある7回までは十分投げ切ることが出来る。
それどころか、7回をすんなり投げ終えたことで、8回も続投。
ここで、課題の左打者である、中村晃、福田に連打を浴び、柳田に四球を与え、2アウト満塁のピンチを招く。
しかし、やはり今日は要所で、徹底的に右打者を封じた。
打席に迎えた内川は、どうしても併殺を取られたツーシームが頭にあるようで、ツーシームを意識させつつ、アウトコースのスライダー、チェンジアップを交えて早めに追い込み、低めのツーシームでセンターフライに打ち取り、8回無失点で抑えきった。

9回表には石原の今季第1号本塁打でダメ押しのダメ押し。

6点リードの9回裏に、大瀬良を抑えとして登板させるという、願ったり叶ったりの状況まで作り出すことができたにも拘らず、マウンドには中崎が上がる。
自身の責任だったわけではないが、早めに2失点を頭の片隅に追いやる状況を作ってあげるのも、大瀬良への配慮となるし、何より勝利の瞬間をマウンドで迎えるという経験をさせてあげるべきではなかったかと思う。
ただ、これは流石に、大瀬良にだけ甘すぎるか。

ともあれ、交流戦首位のソフトバンク相手に完勝することが出来たのは、黒田の投球によるところが大きい。
再びチームトップとなる6勝目、そして交流戦無傷の3連勝にふさわしい投球内容だった。







【カープ情報】2015.06.11 広島対西武 交流戦3回戦 9回に3投手を継ぎ込んでサヨナラ負け

2015年6月11日に行われた、広島対西武の交流戦3回戦の試合結果

広島 202 000 000|4
西武 300 100 001|5

勝 高橋朋 1勝0敗17S
負 ヒース 0勝3敗4S
S -

【本塁打】エルドレッド5号

西武先発の岸とは、過去8度の対戦で7勝0敗と、なぜか相性がいい。
打ち崩している試合もあれば、抑えられていても味方の援護があって勝利したりと、勝ち運に恵まれている。
あまりそこだけに気を取られて試合に臨むわけにはいかないが、プロ入り初勝利を狙う武内にとっては、こういった外的要因によるチャンスでもモノにしたいだろう。

終盤まで好投しても勝てず、抑えていても内容が悪く打たれそうだからと序盤で交代した試合もあった。
その時に比べれば、肩の力の入り具合は少なくなっているだろう。
調子のいい打者も多く、積極的なスイングをしてくる西武打線といえど、チームとしては2試合連続で4失点で留めている。
3試合連続スタメンの會澤のリードを信じて、投げていくことが求められるだろう。

またスタメンは、打つ方に関しては調子を挙げてきている鈴木誠をスタメン起用してきた。
それ以外は昨日と同じで、DHに新井、ファーストにエルドレッドが入ったのが守備の変更点。
新井の守備は疲れを考慮してのものかもしれないが、ともかく昨日8点を取った打線の勢いに期待したい。

早速初回に2点を先制するが、武内は肩に力が入りまくり。
コントロールが定まらず、追い込んで勝負球を使うというレベルの投球ができず、ボールが続き、何とかストライクゾーンに投げることのみに神経を使っているような印象。

組み立て以前の初回だった。

それでも3点で終わってくれて、2対3という初回の攻防を終えると、岸と武内ともに2回は何とか立ち直った。
特に武内に関しては、ようやく打者と勝負できるピッチングになり、これならば5回まで持ってくれはしないだろうかという希望が出てきた。

すると3回のカープの攻撃では、エルドレッドが岸の緩い縦のカーブをうまくため、すくい上げて滞空時間の長い本塁打がレフトスタンドへ突き刺さった。
これで再びカープのリードとなり、武内の投球内容に変化が訪れるかどうかが気になるところ。
しかし、特に変化は見られず、簡単に打ち取った当たりを菊池が送球時にこぼしてしまうエラーをしても、冷静に抑えきった。

今日の2回以降の武内は、縦に割れるカーブとスライダーが投球のほとんどを占めるのではないかというほど、変化球を多く使ったピッチングをしていた。
3回に四球を与えた中村剛には、ほぼ全球変化球で、三振を奪ったセラテリには、追い込むまでは変化球を使った後、最後の一球でインコースのストレートを使って見逃し三振を取っていた。

スライダーとカーブが共に縦の軌道を描き、落ち際にコースが変わることで、この2種類の変化球がかなり有効だった。
それだけに4回の栗山の同点タイムリーは、真ん中高めのストレートを打たれており、ストレートの割合が増えていたタイミングを狙われた形となり、少し残念な失点だった。

これで4失点のリミットに到達し、同点ということもあり、初勝利のチャンスを残して続投させていくのか、難しい判断を迫られることになるが、ここで武内は交代。

今季のカープの継投策は後手に回るケースが多く、継投のタイミングに自信を持っているとは言い難いだけに、この早めの交代は評価できる。
武内にしても、2回以降のカーブ、スライダーを軸に組み立てる投球には手応えを感じたのではないかと思うので、しっかりファームで立て直し、今度は初回からこのピッチングができるように頑張って欲しい。

さて、5回以降は両チームのリリーフ陣が踏ん張り、同点のまま最終回を迎える。
9回裏のマウンドには、回跨ぎのヒースが上がっているが、先頭の大崎にヒットを打たれた時点で、戸田にスイッチ。
その戸田は、進塁打と四球で1アウト1、2塁とランナーを残して、三連投となる中田にスイッチ。

ここで中田は、浅村を併殺コースのショートゴロに打ち取ったかに見えたが、セカンドランナーに打球が当たる守備妨害で、併殺でチェンジのはずがランナーが残ってしまう。
中村剛とは勝負の末、四球を選ばれ、9回裏2アウト満塁という大ピンチを迎える。

そしてメヒアには、インコースを攻め切れず、左中間にサヨナラタイムリーを浴びてしまう。

併殺に打ち取ったはずの打球が、ランナーに当たるという、何ともやりきれない不運があっての敗戦で、中田は自分を責める必要はない。

昨日、大瀬良を2イニング投げさせなければ、今日も9回から登板出来た可能性はあったし、そうなれば中田の三連投も避けられたかもしれない。

9回に3人の投手を継ぎ込んで、1点を守れなかったという結果には、不運なプレーが絡んでいるが、少なくともヒースと戸田でピンチを招いたという事実は残る。
3イニングを無失点と好投した今井は、明日は起用しにくいし、中田の四連投は絶対にあり得ない。
戸田も2試合続けて四球でピンチを広げているし、今日もマウンドの状態を気にしながら投げる仕草があり、少しナーバスになりかけている。
5月30日の試合で、満塁の場面で登板し、三振に仕留めたときのマウンドでの顔付きとは、明らかに異なっている。

順番はともかく、ソフトバンク戦でリードして終盤を迎えた場合、大瀬良と中崎の2人を8回と9回に起用するしかなくなってきており、そんな状態で大瀬良をセットアッパーとして2イニング投げさせるつもりで起用するのは、ベンチとしては楽な考え方かもしれないが、昨シーズンの中田がそういう起用をされ、結果どうなったかはご承知の通り。

武内にしても、初回こそ自分のピッチングが出来なかったが、2回以降の投球は、これほど変化球をうまく使える投手だったかなと思わずにはいられなかった。
ファームの指導力を、もう少し一軍で活かせる道を探せないものかなと思ってしまう。



【カープ情報】2015.06.10 広島対西武 交流戦2回戦 田中7番でも存在感抜群の6打点、一方で大瀬良の回跨ぎは疑問

2015年6月10日に行われた、広島対西武の交流戦2回戦の試合結果

広島 000 103 000 4|8
西武 000 200 020 0|4

勝 中田 1勝0敗
負 増田 1勝3敗
S -

【本塁打】菊池5号

2試合連続KO中の野村が先発となるが、ともに5回までは試合を作れている。
5回までで交代して自信を取り戻させるという配慮をしてはどうかとも思うが、ただこういう試合が続くと、調子を崩して序盤から大量失点というケースも良く見かける。

またリリーフでは、故障明けの中田が早速存在感を発揮し、昨日も1アウト満塁で浅村、中村剛を打ち取っている。
これでは昨シーズン同様、毎試合のように起用したいと思っても不思議はないが、それは避けたいという理想と現実のギャップに頭を悩ませそう。
野村が5回でマウンドを降りた場合、残り4イニングを中田、ヒース、戸田+中崎、大瀬良という5人で凌いでいく方向だろうか。

そんな投手起用を実現するには、西武先発の野上を打ち崩さないといけないが、ボール球に手を出さないことが徹底できれば、全く手も足も出ないというタイプの投手ではないだけに、ボール球を無理やり打ちにいく松山のような打者は、昨日の本塁打で連続スタメン起用となるが、諸刃の剣となりそう。

また、ここのところ当りの止まっていた田中を7番に下げ、1番には丸が入り、昨日と1番と7番を入れ替える形となった。
さらには野村と會澤が今季2度目のコンビとなり、これは昨日で西武打線を抑えるヒントを會澤が掴んだと見ての起用と思える。

その野村のピッチングは、チェンジアップとカーブを有効に使って、低めに決まった時はバットの芯で捉えさせないことが出来ている。
こうなると西武打線といえど、ストライクコースに来たボールだけを強くたたくことが難しくなり、ボールを追いかけさせる野村のペースでの投球ができる。

4回裏に、セラテリに逆転タイムリースリーベースを浴びてしまったのは、カウントを悪くしてしまってからのストライクで、ボール先行では分が悪かった。

それでも5回を2失点というのは、過去2試合の投球と比べても、内容自体が良くなっている。
これだけのピッチングを見せられては、5回で降板というのは勿体ないという気になってくる。

一方の打線の方は、昨日と投手こそ違えど、なかなかヒットが出ずに、序盤は菊池の本塁打のみの1点に抑えられている。
ただし、昨日との違いは四球が選べている点。

ということは、ボール球に手を出している打者もいるにはいるが、完全に野上の術中に嵌っているという訳でもない。
6回表に、ボール球に手を出さず、シアーホルツが四球を選んで、新井の打席でエンドランを仕掛けるも、ファーストゴロでランナーがセカンドに残る。
ここでエルドレッドを敬遠気味に歩かせると、僅か被安打2ながらも、ピッチャーを交代させるという、少々驚きの起用をしてきた。
確かに球数は多めとなっていたが、冒頭で述べたように松山がボール球に手を出して三振していただけに、左投手の武隈を出してくれたことは、代打の切り札小窪を起用し易い状況を作ってくれたという意味では、大きな意味がある交代だった。

小窪が四球を選び、7番に打順が下がっていた田中が、追い込まれながらもライト線へ3点タイムリーツーベースを放ち、逆転に成功。

さらに野村が連続失点していた魔の6回も無失点で切り抜けたことで、7回からリリーフ陣の投入が可能になる。
となると、中田を休ませて、ヒース、戸田+中崎、大瀬良で3イニングを凌げばよくなった。

そして大瀬良が、プロ入り初めて7回からリリーフで登板。
ファーストへの内野安打2つでピンチを招いていたが、巧く守れていれば、少なくともどちらか1つはアウトに出来ていたような打球でもあり、球数が嵩みつつも何とか1イニングを無失点で切り抜け、上々のリリーフデビューとなった。

と、思っていたのだが、何と大瀬良は回跨ぎ、2イニング目もマウンドに上がる。
正直、この起用には疑問がある。

プロ入り初めて、しかもシーズン途中に先発からリリーフに転向し、初めてのリリーフ登板で、1イニング目はピンチを招いて球数も嵩んでいた。
勝ちパターンでの起用を前提として配置転換したはずと思っていたので、まずは1イニング抑えて、今後勝ちパターンでの登板を重ねて、抑えにもなっていこうかという起用をするのかと思っていた。

先発だったのだから、2イニングは平気だろうとか、球数が多くなっても大丈夫だろうとか、そういう安直な起用は、あまりにも配慮に欠けるのではないだろうか。
2イニング目に2点を失って同点に追い付かれてしまうが、森のタイムリーは鈴木誠が目測を誤っての落球に近いプレーで、脇谷のタイムリーの直前には、會澤がパスボールでランナーを進めてしまっている。
失点内容や起用法も含め、実質自責点0の大瀬良を責めるのはお門違いというもの。

同点に追い付かれての9回表には、昨日はあまり意味の成さない代走だった赤松を、今度は走らせて盗塁死。
動けば失敗というのは結果論かもしれないが、昨日もこういう姿勢を見せてくれていればという思いはある。

そして、連投となる中田を投入することになってしまった。
同点の9回裏、1点取られればサヨナラという場面で、いきなり2者連続ヒットというピンチを無失点で切り抜けられたのは、昨年修羅場をくぐり抜けてきたことで、少なくとも物怖じしないという武器が備わっていたことが大きい。

また、昨日失敗していた、代走赤松に代わっての石原の起用も、今日は中田の登板に合わせての交代となっており、ここはベンチも修正してきた。

はっきり言えるのは、中田の踏ん張りが、10回表の4点を呼び込んだということ。
そして、新井の何としても1点を取るんだという、気持ちで持って行ったセンター前タイムリーが、田中のこの日2本目の3点タイムリーツーベースに繋がったということ。

勝つには勝ったが、もっとスムーズに試合が運べたのではないかという思いが強い。
今日は失点してしまったが、大瀬良は次の試合では、1イニングを完全に抑えてくれるはず。

今日の中田の復帰後初勝利は、当然ともいえる投球内容だったし、昨シーズンはチーム一の勝ち運を持っていた投手がブルペンにいるというだけでも相当心強い。
それだけに大事に起用していってもらいたい。





【カープ情報】2015.06.09 広島対西武 交流戦1回戦 前田健粘投も西武打線に力負け

2015年6月9日に行われた、広島対西武の交流戦1回戦の試合結果

広島 010 010 000|2
西武 011 000 02×|4

勝 増田 1勝2敗
負 前田健 4勝5敗
S 高橋朋 0勝0敗17S

【本塁打】松山3号、シアーホルツ5号

今日の試合に関しては、何と言っても大瀬良のリリーフ登板があるのかという点に尽きる。
まずは1イニング限定で投げた時の大瀬良の投球内容が、先発時とどう変わるのかというのが気になるところ。

そして打線の方も、右投手相手でもスタメン起用されていた鈴木誠は、やはりスタメンから外れ、またスタメン復帰の丸も打順は7番ということで、ここは柔軟に対応してきたなという印象。

先発の前田健の投球は、調子自体はまずまずに見えたが、西武の各打者の振りの鋭さもあって、良い当たりではないにしても、速い球足が野手の間を抜けていく。
常にランナーを背負うことで、細心の注意を払いながらの投球となり、かなり窮屈な印象。

2点を取られはしたものの、前田健でなければここまで粘れただろうか、というほど攻め続けられていた。

ただ、3回あたりからインコースを上手く使いだしてから、ちょっとずつ投手側の有利な攻め方が出来るようになってきた。

打線の方も、松山とシアーホルツの本塁打で2点は取ったものの、十亀の前にはほとんどランナーを出すこともできず、得点圏にランナーを進めることが出来たのは、7回の1度のみと抑えられてしまっていた。

十亀が先にマウンドを降り、増田が登板してきたところで、ようやく先頭の會澤がヒットで出塁し、代走の赤松を送って勝負に出た。
しかし、せっかく赤松を代走に送っても、普通に送りバントをしていったことで、相手にプレッシャーをかける程の攻撃とは言えなかったように思う。
結局、木村の送りバントで、この日2回目の得点圏にランナーを進めるものの、あと一本が出ず。

また良く言われるのが、同じ投手が投げている状態で、捕手が交代する影響は大きいということがあるが、捕手が石原に交代し、前田健が中盤以降西武打線を抑えていたインコースの使い方は、出来なくなっていた。

牽制悪送球でピンチを広げ、1アウト満塁から秋山には、アウトコースのストレートを、レフト線に運ばれ、勝ち越されてしまう。

120球近く投げての8イニング目、捕手が交代、となれば捕手の交代に合わせて、投手も交代するというのも選択肢の一つだった。
このイニングの前田健は、ピンチを招いてもギアが上がらず、球速も140キロ前半どまりで、限界が近かったようにも見えた。

ただ、西武打線の振りの鋭さを目の当たりにしていたことで、リリーフ投手を継ぎ込む勇気が持てなかったのだろうか。

會澤を代えてまで、赤松を起用しても、揺さぶりをかけられなかったことや、4安打に抑えられたこと、温情スタメンの丸が結果を残せなかったこと、終盤の捕手交代、前田健が真っ向から打ち砕かれたこと等々、力負けを認めざるを得ない。



【カープ情報】2015.06.07 広島対楽天 交流戦3回戦 福井チームトップタイの5勝目

2015年6月7日に行われた、広島対楽天の交流戦3回戦の試合結果

楽天 000 100 000|1
広島 000 102 00×|3

勝 福井 5勝1敗
負 則本 3勝5敗
S 中崎 0勝4敗7S

【本塁打】エルドレッド4号

ついに、という表現が正しいのかは分からないが、丸がスタメン落ちとなって、3番にはシアーホルツ、センターには鈴木誠が入った。
打線については相手投手次第でどうとでも結果は変わるだけに何とも言えないが、守備に関しては本職ではない選手がセンターという点が気掛かりではある。
少なくとも、今後継続していく守備位置とは思えないが、鈴木誠にとっては3試合連続スタメンという大チャンスを与えられているだけに、打撃はもちろん、守備でも今後も継続してスタメン起用させたいというインパクトを残したい。

いきなりのセンターフライ2つという立ち上がりは、鈴木誠を後押ししているかのよう。
そして、福井はコントロールが安定し、フライアウトが多いと言っても、打者は差し込まれており、テンポも含めて、今日は良い時の福井かという期待がある。
それでもいきなり崩れたりもするので安心はできないが、ムードは良く感じる序盤だった。

2回裏の攻撃では、新井、エルドレッドの連打でノーアウト1,2塁となり、鈴木誠が打席へ向かう。
追い込まれてからのバッティングで、結果投ゴロ併殺打に倒れてしまうが、ここで新井との比較をしてみたいと思う。
新井は先日の試合で、0-2というカウントから四球を選んでいたが、この2つのストライクは打ってもヒットにならないコースで、あえて難しいボールに手を出さなかった。
今日の鈴木誠は、打てるボールを見逃してカウントを悪くしており、このあたりは、将来中軸を担っていかないといけない打者としては、新井との差を糧にしていってもらいたい。

さて、福井の方は4回に初めてランナーを出してからコントロールが乱れた。
ヒットと進塁打の後、2つのワイルドピッチで先制点を与えてしまう。
動揺が見られたところで一旦間をとって見るが、こうなると打ち取った当たりでもヒットになるという、悪い流れが訪れてしまう。
最初の1点で止めておけば、まだまだ試合の行方は分からないという中で、耐えきれないというのは負けが嵩む投手の特徴とも言える。

そういう面では、今季貯金3つの福井は、今季のここまでは負けが嵩む投球をしない投手。
1イニングでワイルドピッチが3つと、かなりバタバタになりながらも、1失点でしのいだ。

このワイルドピッチも、會澤が1つでも止めておけば、という思いもあっただけに、すぐ裏の4回の攻撃で、會澤のタイムリーで1点を返したのは、捕手としての意地だったかもしれない。

5回に入っての福井は、1アウトから四球を出してしまうものの、4回のような荒れ方はしておらず、ワイルドピッチの原因ともなったフォークの制球も戻ってきた。

1点を失っても追加点を許さず、その後のイニングでも調子を取り戻したことで、再び打線にもリズムが出たのが、エルドレッドの勝ち越しツーランという形となって表れた。

鈴木誠にも気合いの内野安打が出て、木村が送って、もう1点取れれば、かなり有利な展開に持って行けそうなところで、會澤のショートゴロで鈴木誠が三塁に走って憤死という、走塁ミスが出てしまう。
こういうプレーは、レギュラーを狙っていく上で、解消していかなくてはならず、試合が終わってから十分反省する必要がある。

今日はセンターという守備の要を任されている訳で、ここまでは大きなミスもなく、無難にこなせている。
最後まで集中した守備を見せてくれれば、十分合格点が与えられるだろう。

さて福井が7回まで投げ切ったことで、あとはヒース、戸田、中崎の3人で2イニングを投げる逃げ切り態勢に移る。
昨日2イニングの中田の出番は、常識的にはあり得ない。

誰が登板してくるかという前に、7回裏の攻撃でチャンスをつかむ。
菊池がエラーで出塁すると、シアーホルツのセンター前ヒットで、菊池、シアーホルツそれぞれ好走塁を見せて、1アウト2、3塁のチャンスで、ようやくチャンスメイクという役目から、ランナーをかえす役目を担うべく、新井が打席に向かう。
しかし、あまりに自信ありげに打席に向かうものだから、楽天バッテリーも勝負を避けた。
しかも、先ほど本塁打を打っているエルドレッドとの勝負を選択してまでも。

そしてエルドレッド三振の後、鈴木誠の打席で代打丸が告げられる。
満塁で滅法強い鈴木誠を代えるということは、走塁ミスが引き金には違いなく、ファン目線で言えば、勝負を度外視しても鈴木誠の成長のために交代させたと捉えることになる。
逆に、この代打はタイムリーを期待するよりは、満塁での押し出し四球狙いで丸を送ったと判断するケース。
赤松、丸、野間で8回から守備を固めるという狙いもあったことだろう。
残念ながら押し出しはならず、無得点で8回へ突入。

その8回はヒース。
しかし守備はレフトが赤松で、センターが丸。
昨年は丸を中心に守備を組み立てていることもあり、守備固めといっても、こういうフォーメーションがほとんどだった。
せっかく丸に荒療治を施すのであれば、今日の試合に関しては、無理に丸をセンターに据えなくても良かったのではないかという気がする。
ともあれ、ピンチを招くものの、ヒースは2者連続三振で、まずはセットアッパーの役目を果たした。

9回には中崎が登板するが、中崎のコール時の球場の雰囲気は、昨日よりはザワつきが減ったように感じたが、歓声が上がるというほどでもない。
歓声に変え、さらに大歓声に変えていくのは中崎自身。
3人で抑えに成功し、最後は歓声を浴びたのは、徐々に励みになってきつつあるのではないだろううか。

鈴木誠もミスは出てしまったが、まだまだ伸びていけるし、反省すべきところは反省し、次の試合でも最高のパフォーマンスを発揮してもらいたい。
福井は、黒田と並んでチームトップタイの5勝目で、貯金はチーム最多の4つ。
3連戦の勝ち越しも出来たし、交流戦は6勝6敗の五分。
来週の西武、ソフトバンクとの交流戦最後の2カードに向けて、交流戦の勝ち越しという当面の目標もあるし、まだまだ上を目指していけるはず。





【カープ情報】2015.06.06 広島対楽天 交流戦2回戦 ジョンソンのコントロール悪化は今後の懸念材料

2015年6月6日に行われた、広島対楽天の交流戦2回戦の試合結果

楽天 030 002 000|5
広島 000 010 110|3

勝 レイ 5勝2敗
負 ジョンソン 4勝3敗
S 松井裕 1勝0敗13S

【本塁打】ウィーラー2号

シアーホルツの体調不良が回復しきっていないこともあると思うが、鈴木誠が2試合連続スタメン。
右腕のレイ相手でも起用されてきたというは、ここしばらくの起用方法からすれば珍しいパターン。

開幕スタメンを勝ち取った若きスラッガーにとって、この機にライバルとの差を広げておきたい。

一方の楽天のスタメンは、ペーニャ、ウィーラーの外国人選手に加え、ブラジル出身のフェルナンドも加わり、長打力重視の打線に代えてきた。
ジョンソンの投球スタイルからすれば、振りまわしてくる相手の方が与し易い面もあるだろうが、逆に連打が期待しにくいとみての一発狙いという思惑もあり、どちらが嵌るかというのも興味深い。

まずはジョンソンが、先頭の松井稼には粘られたものの、結果三者凡退ですんなり立ち上がることが出来た。
しかし、2回にはウィーラーに投じた真ん中高めのストレートを、レフトスタンドに放り込まれ、楽天のスタメンが嵌ることになってしまった。
こうしたベンチの意図があっての起用がズバリと嵌ってしまうと、チームの雰囲気が良くなってしまうもので、単なる3点差よりも大きな差を感じて、追いかけていかなくてはならない。

ジョンソンも開幕直後には安定していたコントロールの良さも影をひそめ、イニング数の多い少ないはあるものの、セ・リーグの中では、昨日現在で与四球数27、与四球率3.47ともにリーグワーストとなっている。
(与四球率:前田健1.65、黒田1.82、大瀬良2.24、野村2.40、福井4.20)

それでもここまで防御率2.06という数字を残せていたのは、被本塁打1で、大量点を与えるケースが少なかったためで、長打力のある打者に高めを放ってしまっては、内野ゴロを打たせるという持ち味も活かせない。

かなり苦労しながらの投球でも、本塁打による3失点でしのいだのは、コントロールを持ち直せば、再び状態も上がってくるという期待は残るが、現時点では投げてみたないと分からないというのが正直なところ。

5回に代打攻勢を仕掛け、シアーホルツのタイムリーで1点を返す。
しかし、3点の取られ方でも述べたように、2点差となっても遠い差という状況は変わらない。

それどころか、6回からリリーフで登板の今村が自滅に近い形で2点を奪われ、試合の流れ的にも4点差というのは相当厳しくなった。

永川が登録抹消され、ただでさえ一人少ないリリーフ陣となっており、さらにビハインドの展開でも失点を重ねる今村を一軍のリリーフ枠に残しておくのも難しいとなれば、ファームから投手を上げる必要は出てくるだろう。

さて、ネガティブなことばかり頭を過るような展開になってしまっているが、唯一の逆転手段は、一発で取られた点は、一発で取り返すという、相手の攻撃で受けたダメージを、そっくりそのまま返し、さらに上回る以外にない。

7回にその最大のチャンスが訪れ、ノーアウト満塁。
まずは木村がセンター前タイムリーで1点を返し、さあ一気にひっくり返す以外に勝機はないという状況で、會澤、小窪が倒れ、試合の流れを引き寄せるには至らなかった。
ただ、カープとしては代打の切り札小窪を起用して併殺に倒れており、攻撃に関しては、すべきことはやっている。

8回にも新井のタイムリーで1点を返し、少しずつでも反撃をしていく姿勢は、決して悪いことではない。
ただ、今日の試合で勝とうと思えば、それでは足りないということ。

先発が早いイニングで降りてしまったが、何とか3点で粘っていたところへ、試合を作り直すために登板したリリーフが追加点を奪われていたのでは、勝ちをもたらすことはできない。
今日の試合では、故障明けの中田が8回9回を無失点で抑えたが、本来はこういったピッチングを6回7回に登板する投手が行って欲しい。

最後は松井裕の消えるスライダーを体感し、3人で抑えられてしまった。
実際に目にして、良い投手には違いないが、一球一球のボールを見ると、決して戸田のボールも劣っていないように見える。
精神面は別にして、唯一の違いは力感かなという印象で、そこが大きいのかもしれないが、松井裕のような抑えになることも決して不可能ではないはず。



【カープ情報】2015.06.05 広島対楽天 交流戦1回戦 チーム一丸で連敗脱出

2015年6月5日に行われた、広島対楽天の交流戦1回戦の試合結果

楽天 000 000 010|1
広島 000 002 00×|2

勝 黒田 5勝2敗
負 辛島 2勝1敗
S 中崎 0勝4敗6S

【本塁打】藤田3号

一軍復帰後、徐々に調子を挙げてきている黒田が先発で、夕方まで雨が降り続いていたコンディションの中、どういったマウンド捌きを見せてくれるか、というのは見どころの一つ。

ロッテ、日本ハム戦での敗因の一つに、先発が大量失点しているということが挙げられるので、悪い流れを食い止め、チーム状態を立て直したいところ。

そして日本ハム戦では、尻すぼみになっていた打線を変更してきた。
シアーホルツを下げて、鈴木誠をスタメンに起用し、サードも久々に梵が守る。

また、永川を登録抹消して、赤松を一軍登録させてきた。
投手の頭数が不足するのではという懸念はあるが、このカード中には再び入れ替えもしてくるのだろう。

さて、試合中に雨脚が強まる中、黒田のピッチングは前回登板よりも、さらにボール1個低く制球出来ており、状態としてはさらに良くなってきた印象。

その象徴的なシーンは、6回表のピッチング。
実際はピンチを背負ってしまったのだが、対戦した打者のうち、3人が当りそこないの内野ゴロ(そのうち1つは内野安打)。
詰まらせ過ぎたが故の結果となり、四球も絡んで2アウト満塁となってしまう。
しかし、最後は一二塁間を破ろうかという当りを、新井がダイビングキャッチでファーストゴロに打ち取った。
これも、内野ゴロだった。

内容のいいピッチングに応えたい打線だったが、5回までわずか1安打。
6回に、菊池の四球と丸のヒットでつかんだチャンスだったが、辛島のボールは低めのコース以外には来ない。
新井も何とか1点を奪いに行くバッティングを心掛けているとは言っても、あれだけの低さに手を出してはヒットコースに打球を飛ばすことは難しい。
そう判断しての2球ストライクの見逃しで、一発で仕留めようと、追い込まれてからの方が集中力が高まる。

ファールで粘りつつカウントを整え、四球を奪い取ったのは、自分で決め切れなくても、あとに繋げるという意識の高さと言える。

続くエルドレッドは、低めを捨てて高めのボールだけを狙っていった。
結果的には浅いセンターフライで犠牲フライとはならなかったが、狙いは悪くない。

そして今日スタメン起用の鈴木誠が打席に向かい、3-0というカウントからボール気味の高めのボールを叩いて、レフト線へのタイムリーツーベースを放つ。
これも高めのボールだから打って行ったと解釈できる。
それほど、このイニングの中軸の意識は統一されていた。

2点リードで継投策へと移り、まずは8回からヒースがマウンドに上がる。
調子はまずまずだったが、藤田に高めのボール球のボールをライトスタンドに運ばれてしまい、1点差。
即抑えというのは難しかったかもしれないが、ボール自体は150キロ超のスピードを記録しているし、コントロールを乱すこともなかった。

そして、1点差の9回に、抑えとしてマウンドに上がったのは戸田。
先日の反省からか、左の後藤から始まるということでイニングの頭からの登板。
また試合途中まで降っていた雨の影響も考えられる中、初球はきっちりとアウトコースへのストレートが制球出来ていたし、バランスを崩すこともなかった。

ただ、ヒットを打たれて、送りバントを決められ、1アウト2塁でマウンドを中崎に譲る。
そして中崎のコールが球場に流れた瞬間、悲鳴とも、ざわめきとも取れる声が球場を包む。

そして、中崎も戸田と同様、アウトコースにストレートを決め、バランスもよく投げられていた。
しかし、アウトコースに決まるものの、ボールは高い。
ウィーラー、嶋ともに0-2と追い込んでおきながら、三振を奪う投球ができなかったのは、次回の課題となるだろう。

それでも、今日は戸田と中崎はよく抑えてくれたと言いたい。
最後、ライトへのフライが打ちあがった瞬間、石原が右腕を突き上げて中崎を称えたのは、新井が身をもってチームを鼓舞していた姿勢が、チームに伝わったという結果なのかなという風に受け取れた。

ノーエラー、好守の連続で1点差勝利、というのは見ていて気持ちのいい勝利。
今後も、こういう試合を見ていたい。

しかし、鈴木誠のヒーローインタビューも、野間に張り合わなくてもいいのにと思ってしまった。





【カープ情報】2015.06.04 広島対日本ハム 交流戦3回戦 野村2試合連続KO負け

2015年6月4日に行われた、広島対日本ハムの交流戦3回戦の試合結果

日本ハム 000 303 000|6
広   島 200 000 001|3

勝 上沢 4勝5敗
負 野村 3勝4敗
S 増井 0勝0敗15S

【本塁打】岡3号

昨日は中田が1イニングを無失点で抑え、今日はヒースが一軍再登録されてきた。
これで昨シーズンからの補強などを含めて、今季を戦う上でメンバー的にはベストに近い名前が揃った。

もっとも現状では、永川、今村、今井、中崎あたりは、不安定な投球が続いているだけにあくまで名前だけ、と言わざるを得ない。

先発の野村は、前回10失点KOという結果となっており、ダメージが心配される中で、きっちりと三者凡退で立ち上がった。

一方、カープの攻撃は田中のツーベース、菊池の進塁打、丸の四球で、1アウト1、3塁というチャンスで新井が打席に向かう。
以前であれば、このケースは併殺打という心配もあったが、打席での新井はどんな形でも1点取る、という集中力が高く、どんなボールでも自分の好きに打つといった、振り回す打撃はしない。

この辺りは、ベテランになったのだなと、しみじみ思う。

この後も、エルドレッドがライト線へタイムリーツーベースを放つが、昨日の第2打席で外のボール気味のスライダーを、強振せずに、軽く合わせてレフト前ヒットを放っており、三振が増えてきていた中でも、僅かでも調整できつつあった。
とにかくスタンドインというスイングから、軽くコンタクトできるスイングになっていたことが功を奏した。

幸先よく2点を先行し、さあ今日の抑えはヒースかなと、思いを巡らせたのも一瞬のこと。
4回に野村が捉まってしまう。
打たれたボールは、球種を問わず真ん中付近が多かった。
内野ゴロの間の1点、レフト前タイムリーでの1点までは、まだ仕方のない部分があった。

ただ、このタイムリーでエルドレッドが本塁へ送球したが、完全に間に合わないタイミングで浮いてしまい、カットもできず、ランナーのスライディングで脚を払われバランスを崩したキャッチャーも捕球できず打者走者をセカンドまで進めてしまったことが、勝ち越しタイムリーを招いてしまった。

3点取られて逆転されたことで、野村の交代時期の心配も出てきた。
昇格初日にヒースを投入して逃げ切るという勝ち方が出来れば、これまでの悪い流れを払拭できる可能性がある。

そのためには、リリーフを投入して追加点を防ぎ、早い回でひっくり返さないといけない。

ただ、悪い流れは継続し、シアーホルツは打席でタイムを要求しても、審判に無視されて三振。
そして、リリーフの早めの投入もすることなく、6回に3失点で、野村はKO。
野村の登板時は、KOじゃないと先発投手を交代させてはいけない縛りでもかけて試合に臨んでいるのだろうか。

8回には敗戦処理でヒースが登板し、個人的にはどっちらけ。
抑えとして起用する場面を作り、見事に抑えることで、守護神問題の解決が図れるのでは、と一人意気込んでいただけだったのが分かり、自分自身を情けなく思う。

それでも、無失点リレーを見せたリリーフ陣には、今後もよろしくお願いしますという思いしかない。

1番打者が、5打席中で4回も出塁し、4番も3安打を放っている。
これで初回の2点しか取れていないというのは、どこに原因があるのか明らかなはず。

単に打順の巡りの関係だけだったかもしれないが、9回裏の攻撃に丸の姿はない。
代わって3番に入っていた會澤は、レフト前ヒットで繋いで見せた。

しかし、4点差の2アウト1、3塁で新井を迎える場面で、抑えの増井を登板させる日本ハム。
結果的にはワイルドピッチで1点返すことになるが、最後は三振で締めくくられた。
セーブのつくケースだったこともあるが、わずかな可能性も与えてなるものか、という投手起用を、はたしてカープベンチは出来るのだろうか。

丸を途中で退けたことが打順の組み替えの布石となるのか、そしてヒースを抑えとして復帰させるのか、チームが楽天に変わっての明日のスタメンで、ベンチの覚悟を示すのだろうか。



【カープ情報】2015.06.03 広島対日本ハム 交流戦2回戦 13奪三振も大瀬良7回でバテる

2015年6月3日に行われた、広島対日本ハムの交流戦2回戦の試合結果

日本ハム 000 100 301|5
広   島 000 000 000|0

勝 浦野 2勝1敗
負 大瀬良 1勝6敗
S -

【本塁打】なし

絶対的な抑えの不在という中でも、今日の試合は始まってしまう。
このモヤモヤした感覚は、例えるなら、宿題が終わらず、学校に行けば確実に先生に怒られるけれども、それでも学校に行かなくてはいけない、そんな気持ちと似てはいないだろうか。

さて、完全な余談で書き始めてしまったが、今日の先発は、気持ちに内容と結果が付いてこない大瀬良が先発。
今季の中で、一番理想的なピッチングだったのは、個人的には雨天中止になったヤクルト戦と、そしてそのヤクルト戦と同内容の投球だった4月28日のDeNA戦だと思う。
この2試合の共通点は、ストライク先行で、打たせて取るピッチングが出来ていたことが挙げられる。

際どいコースを狙ってボールになり、カウントを悪くして、仕方なくストライクを取りに行くボールには魅力を感じない。
いつも大瀬良先発の試合では、球数のことばかりに触れてしまうが、こういう面の改善も必要だろうと思う。

初回の大瀬良は、三者凡退という結果ももちろんだが、球数も13球で、特にストレートの軌道は、前回の投球フォームを修正した効果が出ている。
序盤はランナーを出さなかったこともあり、全く問題ない投球内容。

4回にセーフティバントで初めてランナーを許し、セットポジションになってから、投球内容が変わった。
ランナーを一塁に背負うと、ボール先行となり四球を与えてピンチを拡大すると、4番中田にはアウトコースを狙ったストレートが、シュート回転でやや内側に入ってしまった。
これを捉えられ、センター前タイムリーで先制を許してしまう。

ただ、中田のタイムリーヒットこそ、シュート回転のボールが行ってしまったが、すぐさま修正して、それ以降はセットポジションでもシュート回転のストレートは、ほとんど出ていない。

今日の大瀬良は、ストレートで空振りを奪うことが出来ており、これは投球内容の良化を示している。
調子が悪い時は、ストレートで空振りが奪えず、ファールで粘られ、球数が嵩むというパターンも何度も見てきた。

奪三振の多さが、今日の大瀬良の調子の良さを物語っている。

一方打線の方は、浦野の変化球に手こずった。
ボールになる変化球を、ことごとく大振りして、浦野を助けてしまい、これはボールの軌道を見極めることが出来ていなかったということにもなる。
工夫もなく凡打を重ねて、6回で2安打では、得点するのは無理というもの。

好投の大瀬良も7回に追加点を奪われ、ジ・エンド。
ストレート、カーブ、フォークといった球種が、ボール1個から2個分は高めに入ってしまったことで、良い当たりでなくても野手の間を抜けて行った。

リリーフで登板したザガースキーの初球でスクイズを成功させ、日本ハムのやりたい攻撃が見事に決まる。

点差が開いたことで、8回には復帰後初登板の中田がマウンドに上がり、中田らしい低めを丁寧に突くピッチングを見せてくれた。
ビハインドの場面で三者凡退で切り抜けられる投手自体が少ないだけに、貴重な戦力になる。

日本ハムのリリーフ陣と比べても、ザガースキーの防御率は、今日勝ちパターンで登板の鍵谷、宮西と大差ない。
昨シーズンの実績がある中田も戻ってきた。
昨日の戸田と中崎も含め、上手に起用することが出来れば、という思いもあるが、あと一人計算できる投手が欲しい。



【カープ情報】2015.06.02 広島対日本ハム 交流戦1回戦 投げにくいマウンドで、何も言わずに投げ続け逆転負け

2015年6月2日に行われた、広島対日本ハムの交流戦1回戦の試合結果

日本ハム 100 000 015|7
広   島 100 011 100|4

勝 屋宜 2勝0敗
負 中崎 0勝4敗5S
S 増井 0勝0敗14S

【本塁打】谷口1号

久々に雨を心配しながらの試合開始となり、当然先制点を与えないことが重要。
ところが、いきなり先頭打者の西川に出塁を許す展開となり、これで前田健の投球リズムは崩れてしまった。
西川が盗塁数パ・リーグ2位なら、2番の中島卓はパ・リーグ1位。
盗塁警戒の場面でもあり、さらに2球続けてのエンドランも敢行し、揺さぶりも含めて攻略してくる意図は、はっきりと分かる。
結局エンドランの成功で、ノーアウト1、3塁のピンチを招き、内野ゴロの間に1点先制を許す。

わずか1点とは言え、どうしても避けたかった初回の失点で、雨を気にしながらの攻撃となった場合、初球凡打の繰り返しという、カープ打線の淡白さが復活しないかという心配もある。

ところが個人的な心配は杞憂に終わり、ひとまず胸をなでおろした。

カープも先頭打者の田中がヒットで出塁し、エンドランも絡めて1アウト2、3塁のチャンスを作り、新井が犠牲フライを打ち上げ、すぐ裏の攻撃で追い付けた。
この1点は、前田健に大きな勇気を与えただろう。

これで、再び勝ち越されるようなピッチングをするわけにはいかない。
2回にはランナーを出すものの、三振ゲッツーで日本ハムの攻撃を3人で終わらせると、5回まで三者凡退で立ち直るどころか、一気に調子を上げてきた。

次第に雨脚が強まってきた5回裏、先頭のエルドレッドが四球を選び、送りバントが相手のエラーを誘ってチャンスを広げ、會澤の併殺打の間に1点を追加。
形のいい点の取り方ではないが、相手のエラーを得点に結びつけたという意味では、相手にとってダメージが残る。

そして、流れの象徴となったのが6回表の日本ハムの攻撃。
先頭のメンドーサは三振に打ち取ったものの、1番の西川に四球を与えてしまい、初回の攻撃で苦労していたランナー西川、バッター中島卓というケースを迎える。
ここでも中島卓には相当粘られ、またエンドランも仕掛けられ、打ち取り難いことこの上ないコンビネーションを見せてくる。
ただ、最後の最後に仕掛けたエンドランで、ショート田中は、三遊間への打球を狙ってくると読み切って、ポジションを若干変えていた。
そして中島卓の打球は、ショート田中の頭上を襲うハーフライナーだったが、ジャンプ一番掴み取り、ライナーゲッツーでピンチの芽を摘み取った。

これで勢いに乗ったカープは、6回に追加点、7回にも盗塁2つを絡めて、前田健のスクイズでさらに追加点を奪った。
この前田健のスクイズも、明らかに警戒されている中で決めており、これで前田健のピッチングも、終盤に向けて再加速すると思われた。

しかし、この自ら決めた追加点で油断したわけでもないだろうが、8回表に先頭の杉谷から簡単に三振を奪い、長打力のあるレアードの打席で、代打に送られた谷口に簡単にストライクを取りに行ったボールを、巧くすくい上げられてのバックスクリーンへの本塁打を浴びてしまう。

そして、2アウトから先頭の西川にヒットを打たれ、三度ランナー西川、バッター中島卓という状況を迎える。
ただ、この打席では前回までの苦労は何だったのだろうか、というほどあっけなく三振を奪っており、僅差の展開から、若干点差が開いたことで、盗塁、エンドランを仕掛けにくくなっていた状況の隙を突いて、攻めのピッチングで抑えきった。

さて、8回を終えて122球と、完投するには微妙な球数。
しかも、雨の中で投げ続けていたこともあり、最終回は中崎に託すというのが、ここ最近のカープの継投。

抑えるためには、ランナーを貯めず、4番の中田の長打に気をつけての投球が最低条件。
しかし、雨で少し足下が緩くなっているのか、マウンドで足下を気にする仕草を見せ、コントロールを乱して、先頭の田中賢に四球を与え、しかも球速も140キロ程で全然乗ってきていない。
中田にもヒットで繋がれ、コントロール、スピード、球威ともに不足している状態で、調子が良くないのは明らかで、続投が正しいとは思えない。
安全策ならば、中田にヒットを打たれた時点で、戸田に交代すべきだとは思うが、戸田自身も試合を締める役割を担った経験がなく、ここはベンチに勇気がなかった。

左の近藤がタイムリーヒットを放ち、1点を返され、さらにノーアウト1、2塁のピンチで、日本ハムは送りバントを狙ってくる。
ここでブルドッグシフトを見せ、大野にプレッシャーを掛けたことで、バントを失敗させることが出来た。

そして、1アウトとなった場面で、ついに戸田を投入するが、2人は遅い交代。
戸田のコールが球場に響いた瞬間の歓声というのを、ベンチはどう受け取るのか。

そして戸田も中崎同様、代わり端はコントロールを乱す。
若手投手2人が、雨脚の強まった中で、リリーフとして登板する難しさを見せ付けられた形となってしまったのは、ベンチの起用法が招いた結果。
戸田をプロ入り初めて、抑え的な起用をするつもりがあったのであれば、左の田中賢からの打順となるイニングの頭から起用するなど、配慮が必要な状況だった。

もちろん、中崎にしても戸田にしても、雨の中で投げる経験がない訳ではないだろうし、しっかりとマウンドに適応して抑えられるボールを投げられるなら問題はない。
しかし、今日のコントロール、スピードを見る限り、実力を発揮できていなかったのも間違いない。

戸田に関しては、初球を投げた後に、何このマウンド、投げにくい、足もとが滑る、といった驚いたというか戸惑ったというか、改めてそういう仕草を見せていたのは、投球練習の間にマウンドが急変したわけでもないだろうと思ってしまう。
この辺りは、戸田の成長のための経験と割り切るしかないが、チームとしては、いい試合運びが出来ていただけに残念。

雨が降っているとコントロールを乱し、フォームを気にして140キロ程しか出ない抑えの中崎。
足下が悪いのであれば、砂を入れるよう要求する強かさのない、余裕のない戸田。

雨の中の試合としては、4月19日の中日戦があるが、バルデスは四球を出した直後に審判を呼んでマウンドに砂を入れさせている。

9回表に中崎が登板する際には、會澤がマウンドに行って状態を確認していたが、8回裏から9回表の間にマウンドの整備はしていなかったこともあり、戸田がピンチを背負った状態でマウンドに集まった會澤が、整備を進言してもいい場面。

9回裏の増井の登板時には、しっかりとマウンド整備をおこなっていることを見ても、これは経験の差ということにしないと、納得しにくい部分もある。
この2人を送り出して、2人で5失点というのでは試合が成り立たず、ザガースキーの投球内容云々というより、ベンチはヒースを試さないわけにはいかないだろう。

今季、抑えとして起用できる最後の希望だけに(いや最初からか)、ここを失敗するわけにはいかない。



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