デタスポ.com

スポーツ関連のニュースからデータを分析するサイトです。主にプロ野球(特に広島カープ)に関しての話題を取り扱おうと思っています。
デタスポ.com TOP > 【カープ情報】2017公式戦
スポンサードリンク

【カープ情報】2017.05.28 広島対巨人 公式戦11回戦 西川の勝ち越しタイムリーで延長戦を制す

2017年5月28日に行われた、広島対巨人の公式戦11回戦の試合結果

広島 000 000 200 1|3
巨人 001 010 000 0|2

勝 今村 1勝1敗8S
負 カミネロ 0勝2敗13S
S 一岡 1勝2敗1S

【本塁打】エルドレッド13号

カープ先発の中村祐は、ここまで2戦2勝となっているが、その要因の一つとなっているのが、コントロールを乱すことなく、ストライクゾーンで勝負が出来ていることが挙げられる。
初回のピッチングも、ストレートとスライダーはまずまずコーナーに決まり、三者凡退で立ち上がった。

一方の田口もいつも通りのピッチング。
ランナーを出しても、スライダーを右打者のインコースに決めきって、菊池を詰まらせてのショートゴロゲッツーに打ち取られる。

3回の中村祐のピッチングは、ややボールがバラつき、高めにも浮くことで下位打線でピンチを招き、上位打線に回る。
2アウト1、2塁で立岡にはフルカウントからインコースを狙ったストレートが、シュート回転で真ん中に入ったところを打ち返されライトオーバーのタイムリー二塁打で先制を許す。
ただ、一塁ランナーの脇谷も本塁を狙ったが、鈴木から菊池へと繋ぐカットプレー、好返球で本塁タッチアウトとなり、1点で止められたのは中村祐を助けた。

中村祐は、ランナーを出さなかった1、2、4回は三者凡退に打ち取ったが、ランナーを出した3回、5回は失点している。
3回は守備の助けもあっての1失点となったが、5回はノーアウトからの連打と送りバントで1アウト2、3塁のピンチを背負った。
投手の田口に対し、初球の真ん中へのスライダーを捉えられ、前進守備の一二塁間を破られるタイムリーヒットを打たれて追加点を許す。
もちろん、投手にタイムリーを、それも初球の真ん中への失投を打たれるというのは反省材料にはなるが、その悔い、気落ちした様子を感じさせなかったのが素晴らしい。
続く1アウト1、3塁のピンチで、1番に打順が戻り、脇谷、立岡を打ち取って1点のみで止めたというのは、今季の中村祐の成長した部分。
この試合では、リードを許した展開でマウンドを降りることになったが、こういうピッチングが続けられれば、勝ち星も付いて来る。

6回裏からリリーフとしてマウンドに上がった中田は、いきなり四球を与え、マギーにも三塁線をライナーで破られる二塁打を打たれてノーアウト2、3塁。
嫌な流れになりかけたが、阿部を145キロのストレートで空振り三振。
そして石川はフォークで空振り三振を奪って2アウト。
長野を敬遠して、小林との勝負を選択し、3-1とボールが先行するものの、アウトコースのストレートで投ゴロに打ち取って、無失点で切り抜けた。

一方の田口は6回を投げ終えて球数は80球弱。
完投も十分あり得るペースでの投球を続け、さらには8回からはマシソン、カミネロも控える展開。
出来るだけ早く捉えておきたいところで、7回表の攻撃で、1アウトから鈴木が四球を選ぶ。
これは長打警戒で、インコースを突いてこなかったように映った。
すると、エルドレッドにも同じ様な攻めで、0-1からアウトコース高めのストレートを捉えると、右中間スタンドに飛び込むツーランで同点に追い付く。
失投らしい失投が少なかった田口の、終盤での長打警戒という僅かな隙を、一振りで捉えたエルドレッドの集中力が見事。

ただ、同点止まりだとカープの流れとは言えない。
田口が、失投を捉えられて同点に追い付かれたが、後続を打ち取って踏ん張ったと言う捉え方が正解。

終盤に突入していることもあり、ミスをした方が不利になる展開。

7回裏のマウンドに上がった中崎は、先頭の村田にコントロールが定まらないような四球を与え、続く重信には送りバントを決められる。
今日の中崎は全般的にコントロールがバラついており、カットボールとスライダー、ツーシームで芯を外すピッチングが中心となる。
ただ、立岡には、インコースにストレートを投げ切って、空振り三振を奪って2アウト2塁。
この三振は勇気をもって投げきった。

塁が空いていることもあり、坂本はまともには勝負してこないだろうなという読んだのか、際どいコースでもバットを出してこない。
フルカウントからの、アウトコースのボール気味のカットボールで、バットの先に当たる投ゴロに打ち取り、ピンチを脱した。

8回表のマウンドにはマシソンが上がり、巨人の狙いとしては無失点で抑え続け、裏の攻撃で勝ち越しを狙うというもの。
中崎の代打松山はセカンドゴロに打ち取られ、田中はフルカウントからのインコースへの153キロのストレートで空振り三振。
菊池はアウトコースのフォークに対し、狙ったように三遊間の深い位置に打球を転がして内野安打をもぎ取る。
菊池に代走上本を送り、カープとしては菊池に無理をさせない前提で、まず巨人の攻撃を無得点に封じる手を打ってきた。
丸がレフトフライに打ち取られ無得点に終わったが、まずは8回と9回の守備で無失点で抑えに行く。

8回裏のマウンドにはジャクソンが上がり、先頭のマギーをスライダーで空振り三振。
阿部もスライダーで芯を外し、緩い当たりの投ゴロに打ち取って2アウト。
同じく石川もスライダーでサードゴロに打ち取って無失点、同点のまま9回の攻防に移る。

マシソンが回跨ぎでマウンドに上がり、鈴木との対戦を迎える。
鈴木はストレートにも振り遅れながらも粘り、狙っていなかったスライダーに慌ててバットを出してファールにする。
普通はバットが出せないようなタイミングの外れ方だったがファールにしたことで、次のストレートにはしっかり対応できた。
真ん中高目のストレートを叩くと、左中間フェンス最上段に当たる二塁打で出塁する。
エルドレッドはアウトコースのボール気味の高さのストレートで空振り三振となり1アウト。
安部はフォークに何とかバットを当てたものの投ゴロに倒れ、堂林はアウトコースのストレートで見逃し三振。

サヨナラの可能性を常に感じながらのマウンドはプレッシャーが掛かるが、そのマウンドを託すのは今村。
先頭の長野を、スライダーでセカンドゴロに打ち取り、小林のサードゴロを安部がファンブルしたものの焦らずに一塁送球してアウト、そして辻をアウトコースに抜けたスライダーで空振り三振を奪い、延長戦に突入。

10回表の攻撃では、代わったカミネロに対し、先頭の會澤がアウトコースの160キロとのストレートを捉え、ライト前ヒットで出塁。
代走に野間を送り、今村の代打石原が送りバントを決める。
田中はストレートに力負けし、ショートフライに打ち取られる。
2アウト2塁で、上本に代打西川を送ると、2球目のインコースを狙ったストレートが逆球となりアウトコースへ。
このストレートを捉え、逆方向へ弾き返すと、前進守備のレフト石川の頭上を越していくタイムリー二塁打で勝ち越し。

1点勝ち越して、10回裏のマウンドに上がるのは一岡。
代打西川がサードの守備に就き、安部がセカンドに回る。
決して一岡1人に全てを託すのではなく、ブレイシアも準備をしているが、残っているのが今季一軍未登板の佐藤ということであれば、出来ればすんなりと逃げ切りたい。

先頭の脇谷にはフォークが高めに浮き、ファールで粘られるが、三遊間の深い打球を田中が落ち着いて捌いてショートゴロ。
立岡も同じ様なショートゴロで2アウト。
そして坂本をアウトコースのストレートで空振り三振に打ち取って、延長戦を制した。

今日の試合のポイントは、勝負どころでことごとく踏ん張り、ワンチャンスをものにして得点を奪えた、試合の進め方の上手さが挙げられる。
個々に挙げれば、中村祐の5回2失点という粘りの投球、鈴木から菊池へと繋がったカットプレー、エルドレッドが失投を一振りで仕留めた同点ツーラン、サヨナラのランナーを出さない、ジャクソン、今村、一岡のパーフェクトリリーフ、最後の最後に登場した代打の切り札的存在の西川の勝ち越しタイムリー。

今季最多貯金10となったタイミングで交流戦に突入することになり、これは昨季を上回っている。
だからと言って、ジョンソン、野村の左右エースを欠く状況では、とても楽観視は出来ない。
ただ、今日のような相手の流れに飲まれず、逆に食い止めながら試合を進められれば、という思いはある。





スポンサーサイト

【カープ情報】2017.05.27 広島対巨人 公式戦10回戦 九里8回0封の好投で4勝目

2017年5月27日に行われた、広島対巨人の公式戦10回戦の試合結果

広島 031 302 000|9
巨人 000 000 000|0

勝 九里 4勝4敗
負 宮國 0勝5敗
S -

【本塁打】エルドレッド12号

巨人先発の宮國との対戦は今季2度目となり、前回はストレートとフォークの組み合わせに苦戦した。
今日の初回の攻撃では、先頭の田中がそのフォークには手を出さず、ストレートはファールにして粘り、四球で出塁する。
菊池の打席ではエンドランを仕掛けるが、ここでもフォークが多かったことでファールとなり、追い込まれてからのフォークにもバットに当てるのが精一杯と言うショートゴロ。
当たりが弱かった分だけ、二塁封殺となり、1アウト1塁で打席には丸。
その丸もフォークには1球も手を出さず、ストレートの四球でランナーが貯まる。

鈴木の狙いとしては、フォークがストライクゾーンからボールになる低さのフォークは仕方がないとして、ボールからボールのフォークに手を出さなければ、捉えるチャンスはある。
しかし宮國は、ストレートでインコースを攻める投球をみせ、鈴木は3-1から狙い打っていったが詰まらされてライトフライ。

ただ、やはり左打者へのフォークは決まらない。
安部もフォークは1球も振らず、ストレートを見極めて四球を選び、2アウト満塁でエルドレッド。
鈴木への攻め方を参考にするなら、インコースのストレートを狙って行きたいところだが、インコースのストレートを、ファールと空振りで追い込まれ、最後は高目のストレートで空振り三振。
エルドレッドの弱点を突かれるピッチングをされたが、初回からじっくりと攻めていけたことは、2回以降に繋がっていくはず。

また、カープ先発の九里の立ち上がりは、先頭の長野に、アウトコースのスライダーを捉えられ、ヒット性のライナーを逆方向へ打ち返されるが、菊池の正面のライナーで1アウト。
ただ、2番の立岡に、インコースへのカットボール、低めのツーシームが外れ、ストレートの四球。
3番の坂本は、初球と2球目の甘いコースにも手を出さず、3球目のインコースのツーシームで見逃し三振。
これは2打席目以降の布石なのではと勘繰るほど、不気味な三振に思える。
阿部に対しては、アウトコースへのシュート、低めのツーシームなどで、際どいコースを攻めた結果、フルカウントとなり、決め球として選択したのはカットボール。
これが高めに抜けたことが、逆に阿部のタイミングを外して空振り三振。

両投手共に、無失点には抑えたものの、まだ落ち着かない投球に思える。
どちらが早く立ち直るかというところで、2回の攻撃では1アウトから會澤がライトフェンス直撃の二塁打で出塁する。
九里は送りバントの構えをせず、打っていく作戦を採るが、これは今季の九里が打席で粘りのバッティングを見せるようになっているから、右方向への進塁打も期待できるという狙いがある。
フルカウントからのインコースへのシュートを、無理やり右方向を狙うと、高いバウンドで投手の頭上を越すセカンドゴロ進塁打となり、期待通りのバッティングを見せた。
2アウト3塁で、田中の打席ではようやく低めにフォークが決まったが、このフォークをカットしたことで、田中が有利になる。
縦のカーブをしっかりと、昨日の安部のタイムリーと同じ様な打ち方、打球コースとなり、センター前タイムリーヒットで先制する。
そして、菊池は初球のアウトコースのストレートを右方向へ打ち返し、ライト前ヒットで2アウト1、2塁。
2回で球数が60球を超え、宮國を早々に交代させることは予想できる。
2番手投手の踏ん張りで、試合の流れを引き戻されると言うのも、よくあるパターン。
そうさせないためにも、次の1点を奪っておきたいところで、丸がカーブを溜めて逆方向へ打ち返し、レフト前タイムリーヒットで1点追加。
鈴木も、シュートが逆球でアウトコース高めに来たところを捉え、レフト左へのタイムリーヒットで、3点目。
安部は空振り三振に倒れたが、1点だけで終わらず、3点まで加点できたことで、試合の流れを掴むことができた。

あとは、宮國に代わった2番手投手からも得点を奪えれば、より有利な展開となると思いきや、宮國は3回以降も続投。
3回については、3回裏に打順が回ってくるために、続投となった。
ただ、エルドレッドが低めのスライダーを、軽く合わせて左中間スタンドに放り込むソロホームランを放ち1点追加。

そして3回裏の宮國の打順でも代打が出ず、4回表も続投。
先頭の田中は、1打席目と同じ様に、ボールになるフォークを見極めて四球を選ぶと、菊池の打席で初球エンドラン。
菊池はレフト前ヒットを放って、ノーアウト1、2塁となり、丸は粘りを見せたもののセカンドゴロ。
菊池はセカンド脇谷のタッチを掻い潜る走塁を見せたものの、タッチプレー後に一塁転送のダブルプレーで、2アウト3塁。
際どい判定でのダブルプレーとなり、ここで無得点に終わると、ムードが良くないところで、鈴木がインコース高目のストレートを、同じ様に打つことは難しいほどの腕の畳み方で、レフト線へ弾き返し、タイムリー二塁打で1点追加。
安部が四球を選び、2アウト1、2塁でエルドレッドが打席に向かう。
先程の本塁打で、打席にも余裕が出ているため、ボール球を見逃し、甘く入ってきたインコースのストレートを右方向へ打ち返し、センター前2点タイムリーで7点目。

巨人のチーム事情もあっての、宮國続投だったと思うが、4回途中で100球を越えたところで交代ということは、この試合の勝敗以外の何かを見据えてのことだろう。

さて、九里は大量リードにも守られ、2回以降もスイスイと投げ続けていたが、5回裏にピンチを迎える。
先頭の石川は、サード前に高く弾むゴロとなり、安部が捕球した時点で送球を諦める内野安打。
続く脇谷にはコントロールを乱したような四球を与えて、ノーアウト1、2塁。
そこから、連続代打相川と村田を打ち取ったものの、長野には攻めていった結果四球となって、2アウト満塁。
打ち取った当たりの内野安打と、四球2つで満塁のピンチを迎えており、もし点を奪われるとなると、試合の展開はともかく、九里にとって悔いの残るイニングとなる。

ここでしっかりと踏ん張って、立岡をインコースのストレートで詰まらせ、サードフライに打ち取り、ピンチを脱した。

6回表の攻撃では、代わった桜井から、先頭の丸がカーブを捉え、右中間に二塁打を放ってチャンスを作ると、鈴木はインコースのシュートを、逆方向への進塁打となるような一塁ゴロ。
阿部からの送球を、ベースカバーに入った桜井が、一塁ベースを空踏みして内野安打となる。
その際、スパイクの歯は一塁ベースに触れているようには見えるが、偶然当たったような動作だったために、どの選手も明らかなセーフ、アウトとも判断が付き難かったようだった。
安部が四球を選んでノーアウト満塁となり、エルドレッドも四球を選んで押し出しにより8点目。
そして、前の打席の代打で、そのままレフトの守備に就いていた堂林が犠牲フライを打ち上げて、9点目。

6回裏の九里は、3番の坂本から始まる打順で、踏ん張りどころを迎えるが、坂本はあっさりとファーストフライ、阿部には捉えられた当たりだったがライトフライに打ち取り2アウト。
マギーにはカーブを逆方向へ打ち返され、鋭い当たりのセンター前ヒットとなったが、石川をカットボールでライトフライに打ち取り、6回を無失点で投げ終えた。
気になるのは、どこまで投げるか、ということになるが、6回で98球は完投ペースにはやや多い。

その7回裏は、菊池を休養のためベンチに下げ、上本がセカンドを守る。
9対0という試合展開は、どうしてもあの試合のことを思い出させる。
それだけに、当時一軍登録されていなかった上本の守備固めでの出場というのは、何かしらの意図を感じる。
その7回裏は、エルドレッドのファインプレー、深い位置で捕球した安部のファーストへのワンバウンド送球など、不安を感じない守備を見せ、思いの外あっさりと7回裏が終わり、球数は107球。

こうなると、今季の自己最多の球数が138球の九里は、少なくとももう1イニングは行ける。
8回裏は先頭の長野をインコースのシュートで空振り三振、立岡をサードゴロに打ち取って2アウト。
坂本もインコース低めのツーシームでサードゴロに打ち取って3アウト。

ただ、完封のチャンスではあったが、現在のカープは先発投手が多く戦列を離れている。
次回登板にベストコンディションでマウンドに上がるためにも、ここは冷静にマウンドを降りることを選択。

9回表の攻撃で、九里の打順で代打新井を送った。
その新井は、代わった森福のインコースのスライダーで空振り三振に倒れる。
菊池に代わってセカンドの守備に就いている上本が、非常に良い粘りを見せたものの、ファーストライナーゲッツーで無得点に終わったが、長い時間攻撃を続けており、9回裏の巨人の攻撃にすんなり移らせないというのも、相手が嫌がる野球と言える。
その9回裏のマウンドにはブレイシアが上がり、先頭の阿部をストレートでセカンドゴロ。
マギーには真ん中高目のストレートを弾き返され、センター前ヒット。
石川の打席で、代走中井が盗塁を決め、石川のセンターフライの間に三塁へタッチアップ。
2アウト3塁の得点機に、脇谷を初球でレフトフライに打ち取ってゲームセット。

もちろん、打線の援護は素晴らしく、九里も素晴らしいピッチング。
月間5割以上が決まったこの試合は、九里がインコースを攻め切る投球を取り戻せているからこそ、勝利することが出来た。





【カープ情報】2017.05.26 広島対巨人 公式戦9回戦 岡田、マイコラスに真っ向勝負を挑んで投げ勝ち、自己最多の5勝目

2017年5月26日に行われた、広島対巨人の公式戦9回戦の試合結果

広島 000 103 120|7
巨人 000 000 11×|2

勝 岡田 5勝1敗
負 マイコラス 4勝3敗
S -

【本塁打】菊池3号

ここまで、ビジター球場では勝率が良くなく、通算24試合で9勝14敗1分けとなっているが、唯一勝ち越している球場が東京ドーム。
もちろん、試合数が少ないので相性云々は言えないが、かつての東京ドームでの苦手意識は薄れてきているのではないだろうか。
ヤクルト戦から中1日の休養を挟んで迎えることができるメリットを活かしたいところだったが、エルドレッド、新井がスタメンを外れている。
7番に野間が入るということは、終盤の守備固めも兼ねているという意味で、7番に代打が出しにくい。
ここのところ7番松山が、打撃面では機能していたこともあり、7番の打順が重要な意味を持ちそう。

カープの初回の攻撃は、マイコラスが150キロ超のストレートを連発。
田中も菊池も、負けじと打ち返していったものの、ともにショートゴロに倒れ、丸はインコースへの150キロ超のストレートで空振り三振。
マイコラスの調子の良さを感じる投球だった。

またカープ先発の岡田は、立ち上がりはコントロールに苦しんだ。
ボールになったとしても低めに外れていることで大事には至らなかったが、やや不安定には思える。
1アウトから重信に四球を与えたものの、坂本は低めのストレートで詰まらせてショートゴロゲッツー。
こちらも無失点で立ち上がった。

さて、2回の攻撃では、1アウトから安部が軽く合わせてライト前ヒットを放つと、前進してきた長野が、ノーバウンドで捕球しようとスライディングキャッチを試みて、トンネルする。
1アウト3塁となり、松山、野間の打順となるが、松山は高めのボール球を2球振ってファールにすると、最後はインコースのストレートで空振り三振。
野間はカーブ2球を見逃して追い込まれ、高めのストレートで空振り三振。

松山の場合は、まだ犠牲フライを打つべく、高めのボールに手を出したと理解できるが、野間については見逃し2つで追い込まれ、ボール球を振って三振しており、当然この後の巨人バッテリーの攻め方にヒントを与えたことになる。

2回裏の岡田のピッチングは、コントロールが纏まりだし、マギーにセンター前ヒットを打たれたものの、脇谷をファーストゴロゲッツーに仕留めている。

両チームともに、先発が踏ん張り、投手戦になっていくと、やはりミスした方が不利な展開になっていく。
そして長打も当然警戒しないといけない。

その長打による先制点が生まれたのが、カープの攻撃において。
4回表、菊池がスライダーを打っていったが、ややこすったような上がり過ぎの打球。
しかし、一時期よりは下半身の粘りが出てきたのか、バットを押し込めたことでレフトスタンド最前列に飛び込む本塁打となった。

得点には繋がらなかったがミスが出て、そして本塁打による得点が入る。
この2つのコンボは、試合の流れを動かし始める。

岡田は2回以降も、毎回ランナーを出すものの、そこでも冷静さを失わず、投球テンポが極端に悪くなることもない。
今日のピッチングは意図的に球速を抑えているイニングもあるように思える。
140キロ後半でコースに投げきる投球と、150キロ超でインコースを攻め切る投球。
ランナーなし、ランナーありでも投球が変わらないことで、守備陣も安心して守っていられるように見える。

5回表は、先頭の脇谷にセンター前ヒットを許すが、そこから三者連続三振。
こういったピッチングであれば、打線に流れをもたらすことが出来る。

直後の5回裏の攻撃では、同じく先頭の丸がセンター前ヒットで出塁すると、鈴木がライトオーバーの二塁打で続く。
ノーアウト2、3塁となって、安部は追い込まれてからのカーブを、ギリギリまで体に引き付けて、体の粘りでセンター前に打ち返し、2点タイムリーヒットで追加点。
センターからの返球の間に、安部は二塁へ進むと、続く松山は初球のチェンジアップを捉えて、体勢を崩されながらライト前タイムリーヒット。
安部の走塁が活きる追加点となった。

得点を奪った直後のイニングでも、岡田は1番からの打順を三者凡退に抑え、これであれば相手に反撃の隙を与えない。

7回表には、1アウトから菊池が投手強襲のライナーを放ち、勢いが落ちないままセンター前ヒット。
丸の打席で、マイコラスの逆球を捉えて、エンドランが決まり、押せ押せムード。
1アウト1、3塁では、ダブルスチール警戒の中で、小林がマイコラスに返球する間に、丸が二盗を決める。
鈴木は、アウトコース高目のストレートを捉え、レフトへ大飛球。
マイコラスは打たれた瞬間、しゃがみ込んでおり、本塁打を覚悟したかもしれないが、やや上がり過ぎた。
それでも犠牲フライには十分の当たりで1点追加し、ここでマイコラスは降板し、戸根に交代。
安部は、エルボーガードに当たる死球となり、松山の打順で代打新井。
ただ、新井はアウトコースのストレートで見逃し三振となるが、当ブログで提案していた、終盤のファースト守備固めとして、7回以降の守備に就くことになる。
これだけでも出場の意味がある。

7回裏の岡田のピッチングは、1アウトからマギーに、アウトコースのストレートを捉えられ、ライト線への二塁打を許す。
それでも続く脇谷には、初球のインコース高目のストレートでショートフライに打ち取り2アウト。
石川にはボール先行し、フルカウントから真ん中にストレートを投げ込んだ。
次打者が代打亀井ということで、ランナーを溜めるくらいなら、今日一番自信を持っているストレートを選択したというのは間違っていない。
ただ、フルカウントということ、四球を出したくないという意識、球数が100球に迫る中でも、直前まで150キロを記録するストレートならば間違いない、といういろいろな要素が絡み合って、155キロとはいえ、ど真ん中にボールが行ってしまったのだろう。
それでセンター前タイムリーヒットを浴び、1点を返されてしまったが、これは仕方がない。
1点を返され、代打亀井にはファールで粘られるが、最後は縦のスライダーで空振り三振を奪い、1点で凌いだことで巨人への反撃ムードを高まらせない。

8回表の攻撃では、野間の代打堂林が、インコースのストレートを逆方向へ打ち返し、ライト前ヒットで出塁。
石原が送りバントを決めると、戸根の一塁送球を、ベースカバーの脇谷が落球。
オールセーフでノーアウト1、2塁となり、岡田に代わって代打エルドレッド。
ただ、エルドレッドは全球引っ張りのバッティングで、空振り三振となり1アウト。

田中はインコースのストレートに詰まって、ファーストの前でハーフバウンドとなるファーストゴロ。
阿部が2塁へ送球すると、三塁側へ逸れる悪送球で、またもオールセーフ。
菊池は2球で追い込まれるも、叩き付けた打球はピッチャーの頭上を越え、ショート前への緩い当たり。
坂本からの一塁送球と、菊池のヘッドスライディングの勝負となるが、菊池が早くタイムリー内野安打。

さらには丸の緩い当たりのセカンドゴロで、脇谷は一塁ランナーの菊池にタッチして、一塁送球を狙おうとした。
ただ、菊池は一二塁間で止まり、タッチを掻い潜ったことで、脇谷は一塁へ送球し、打者走者の丸をアウトにし、一二塁間で菊池を挟もうとする。
そうなると三塁ランナーの石原は本塁生還し、さらに三塁に進んでいた田中も本塁を狙う仕草をする。
こうなってしまうと、守備側は本塁をケアせざるを得なくなり、田中が囮となり三塁に戻る間に、菊池も二塁へ進む。

投手は戸根から田原に代わり、代わり端の鈴木は四球を選んで、またもや満塁。
ついに規定打席に到達した安部が打席に向かったが、空振り三振でスリーアウトとなった。

点差が広がったことで、8回裏のマウンドには一岡が上がる。
先頭の立岡の一二塁間への打球は、菊池の好プレーも及ばず内野安打となるが、長野はフォークで空振り三振。
重信には粘られたものの、三邪飛に打ち取り2アウトとなる。
坂本にはバットの先で上がり過ぎたような打球を打たれるが、とてもライトオーバーするような打球には見えなかった。
思いの外打球が伸び、ライトフェンス直撃のタイムリー二塁打で1点を返される。
続く阿部は、ストレートで詰まらせてセンターフライに打ち取って、1点で留めた。

9回裏のマウンドには、中田が上がる。
先頭のマギーを、ツーシームで詰まらせてライトフライに打ち取って1アウト。
脇谷の二遊間を破ろうかという打球は、田中がファインプレーで2アウト。
代打の辻は初球でレフトフライに打ち取ってゲームセット。

岡田の、マイコラスに真っ向から立ち向かうピッチングが、今日の試合の流れを作ったといえる。
先頭打者の出塁を許したのは1度だけで、そのイニングではその後ストレートで三者連続三振を奪っている。
7回で四球1つに収めており、内容的にも結果的にも賞賛を与えられる、自己最多の5勝目となった。





【カープ情報】2017.05.24 広島対ヤクルト 公式戦11回戦 大瀬良粘りのピッチングで2勝目

2017年5月24日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦11回戦の試合結果

ヤクルト 000 000 100|1
広  島 101 002 02×|6

勝 大瀬良 2勝0敗
負 石川 4勝4敗
S -

【本塁打】鈴木9号

昨日緊急降板となった野村は登録抹消となり、代わって一軍登録されたのは佐藤。
また、今日の試合では試合中に雨脚が強まることも予想されており、ヤクルトに先制されないことが、余裕をもった試合運びに繋がる。
そのヤクルトは打線を変更してきた。
カープ戦で相性の良い大引を1番に起用し、あとは右左のジグザグ打線。

また、カープ先発の大瀬良は、前回登板では無四球ピッチングで、安定感があった。
ヤクルト戦では、今季1度登板があり、コントロールを乱して、序盤のリードを吐き出していただけに、前回のような制球での投球が出来れば、リベンジも十分期待できる。

その大瀬良の立ち上がりは、大引に対して、ベースから大きく外れるボールが多く、ボール先行のピッチングとなり、フルカウントからセンター後方への大飛球を飛ばされる。
低めに決まった分だけ丸が追い付いてセンターフライとなるが、続く坂口への制球を見た時点で、前回ほどの安心感はないのは分かる。
坂口には、インコースのボール気味のストレートを、腕をたたんでライト前に落とされるヒットを許し、ランナーがいる状態で山田を迎える。
ボール先行では投球の幅が狭まってしまうところで、山田にはストライクが先行したが、ボールは高い。
ただ、ストライク先行のピッチングが出来たことで、アウトコース低めのボールになるスライダーで空振り三振が奪えた。
2アウト1塁で雄平を迎え、フルカウントから、アウトコースのストレートがシュート回転して外れ、四球を与えて、ランナーが溜まる。
初回から球数が嵩み、バレンティンに対してもボールから入り、3-0からアウトコースのストレートで1つストライクが入る。
アウトコースギリギリのスライダーでもストライクが取れ、最後はアウトコースのストレート、やや逆球となったが空振り三振を奪ってピンチを凌いだ。
三振となった直後、この打席のおそらく2ストライク目の判定の件で、バレンティンが球審に暴言を吐いたということで、いきなり退場となる幕開けとなったが、大瀬良も球数が29球に達しており、この後も辛抱のピッチングになりそうな初回だった。

初回のカープの攻撃は、早くも今季4度目の対戦となる石川に対し、1アウトから菊池がセンターバックスクリーンに飛び込もうかという大きな当たりを放つ。
残念ながらフェンス上段に当たる打球となり、坂口がクッションボールを見失う間に菊池は三塁まで進んだ。
そして丸は初球のインコース低めのシンカーを捉え、ライトフェンス直撃のタイムリー二塁打で先制する。
鈴木はフルカウントから四球を選び、久々にスタメン出場となった新井が打席に向かうが、どういうコースにきても引っ掛ける、という打撃ではなくなっており、徐々にではあるが調子が戻ってきているようには見える。
良い当たりではなかったが、セカンドゴロ進塁打となり、チャンスが拡大するものの、安部はファーストゴロに倒れ、1点どまりとなった。
石川対カープ打線は、良くも悪くも6回3失点を想定して試合を進めることになる。
6回で2得点以下であれば石川ペース、6回4得点以上だとカープペースになる。
6回で3得点では、投手次第ということになり、得点が積み重なるまでは大瀬良が粘りのピッチングをする必要がある。

2回の大瀬良は、バレンティンの退場の動揺が収まりきらないうちに、下位打線を三者凡退に抑え、これでリズムを取り戻した感があった。

3回表には、大引の一二塁間への深いゴロに菊池が追い付く。
スライディングキャッチで、無理に足で踏ん張れば負担が大きいところで、背中で滑る勢いを殺してから、僅かでも体勢を整えて一塁送球するというのは、凄みがある。

3回裏の攻撃では、先頭の田中が、レフト方向へきれいに打ち返し、二塁打で出塁すると、菊池はセーフティ気味の送りバントを狙ってくる。
ファールになったことで、次は普通に送りバントを決め、すぐさま丸が内に食い込んでくるシュート系のボールを捉えて、センターへ犠牲フライを打ち上げて1点追加。
鈴木も、スライダーを捉えてレフト前にライナー性の打球を放つが、鵜久森のスライディングキャッチに阻まれる。

5回表は、先頭の中村にライト前ヒットを打たれても、打順のめぐりを最大限利用する。
8番の西浦をセンターフライに打ち取り、石川が送りバントを狙ってくるが、小フライになる。
會澤が石川とぶつかり、一旦ミットからボールがこぼれかけるが、それでもボールを落とさずにフライアウト。
守備妨害でアウトになった可能性もあるが、球審の判断次第のところもあり、仮に守備妨害が認められなければ、おそらくファール、最悪はミットに触れた場所がフェアゾーンと判断されれば送りバント成功の可能性もなくはない。
それだけに、しっかり捕球できたのは、集中して守れていると言える。

大瀬良もこのイニング辺りでは、すっかりコントロールの乱れが見られなくなっており、ストライク先行のピッチングが出来ていることで、徐々に安定感が出てきている。
球数も若干多いものの、平均くらいには収まってきており、四球も初回に出した1つだけ。
よく立て直してきたなと受け取ることは出来る。
やはりバレンティン不在と言うのは、大きな影響があったなと思わざるを得ない。

6回裏の攻撃では、先頭の鈴木が曲がりの少ない、高目のシュートを捉え、レフトスタンドへの本塁打を放つ。
これで石川から3得点目。
そして新井はアウトコースのストレートを真っ直ぐ打ち返し、センター後方へライナーが伸びていき、フェンスの最上段に当たる二塁打を放つ。
今日はこういうフェンス直撃の打球を何度も見る。
安部が送りバントを決め、1アウト3塁となったところで、石川に代わりギルメットがマウンドに上がる。
カープも堂林に、代打松山を送るが、その松山はインコース低めのワンバウンドしそうなフォークを何度もファール。
最後は前進守備の内野でも本塁送球が出来ない、高いバウンドのショートゴロを打って1点追加。
これも高目のボール気味のスライダーを、強引に叩き付けており、とても真似の出来るバッティングではない。

7回表のマウンドには、連投となる中崎が上がる。
昨日の印象と同じく、ボールは高い。
先頭の鵜久森には、真ん中高目のストレートを捉えられ、左中間突破の二塁打を打たれ、武内の進塁打で1アウト3塁。
中村には、低めのスライダーで空振りを奪うシーンもあったが、決めに行ったボールは、アウトコース高めに浮くカットボール。
芯を外してセカンドゴロに打ち取る間に、三塁ランナーが生還して1点を返される。
そして、西浦にもスライダーがアウトコース高めに抜け、ややタイミングが外れたことでヒットにはならなかったが、大きな当たりのレフトフライに打ち取り、1失点で切り抜ける。
内容的に見ても、もう少し、こういった起用法が続くことになるだろう。

8回表のマウンドにはジャクソンが上がり、坂口にはスライダーを上手く逆方向に打たれたが、山田はアウトコースのストレートで空振り三振を奪い、無失点で今村にバトンを繋ぐ。

8回裏の攻撃では、代わった村中に対し、先頭の鈴木が0-2と追い込まれるが、そこから粘って四球で出塁。
新井も四球で続き、ノーアウト1、2塁。
安部が一塁側へ送りバントを決め、1アウト2、3塁で、ジャクソンに代打ペーニャを送る。
完全にタイミングを外され、バットの先に当たる打球だったが、センター前にポトリと落ちる2点タイムリーヒットで大きな追加点が入る。
これがペーニャにとって来日初打点となった。

点差が5点に広がり、最終回のマウンドには、直前まで3点差だったということで登板の準備していた今村がそのまま上がる。
先頭の雄平を、スライダーで引っ掛けさせてセカンドゴロに打ち取り1アウト。
鵜久森をフォークで引っ掛けさせてサードゴロに打ち取り2アウト。
武内をインコースのストレートで詰まらせてショートハーフライナーでゲームセット。
今日の、と言うよりは、最近の今村はフォークが低めに決まる割合が増えてきている。

初回は落ち着かないピッチングとなっていたが、何とか大瀬良が崩れずに無失点に抑えたことが、この試合の流れを作った。
前回ほどの内容ではなかったが、よく立て直したと思う。





【カープ情報】2017.05.23 広島対ヤクルト 公式戦10回戦 野村緊急降板も、薮田、復帰初戦の中崎、ジャクソン、今村が無失点リレーで1点差勝利

2017年5月23日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦10回戦の試合結果

ヤクルト 020 000 000|2
広  島 011 010 00×|3

勝 薮田 3勝1敗
負 ブキャナン 2勝3敗
S 今村 0勝1敗8S

【本塁打】なし

今季2度目となる、野村対ブキャナン。
前回は投手戦と呼ぶにふさわしい試合だったが、同じように抑えられると苦しい展開になる。
スタメンで変更があったのは、7番に松山が入ったくらいだが、ヤクルトはカープ戦でラッキーボーイ的な働きを見せている藤井をスタメン起用している。
クリーンアップの前にランナーを貯めないためにも、藤井は要注意となる。

まず野村の立ち上がりは、先頭の坂口を、インコースへのカットボール2球で追い込んで、最後はアウトコースへのツーシームで空振り三振。
藤井には、逆にフロントドアで見逃し三振を奪う。
山田にはインコースを狙ったツーシームがやや甘く入り、逆方向への大飛球を飛ばされるが、ライト鈴木の追い方には余裕がある。
フェンス手前で追い付いて、ライトフライに打ち取って無失点で立ち上がった。

そしてブキャナンに対するカープ打線は、先頭の田中がカットボールに全くタイミングが合わずに空振り三振。
菊池はストレートをしっかり捉え、右方向に打ち返したが、良い当たりのセカンドゴロ。
丸は初球のカットボールを打ちにいくがファールになり、最後も芯には当たらずセカンドゴロ。
やはり苦戦しそうな初回の攻撃だった。
ただ、追い込まれないうちに、早いカウントから打っていく方針であるのは伝わってきた。

今日も投手戦かと思った矢先、野村は初球、ファーストストライクを次々と捉えられ、雄平から始まり5連打で2点を奪われる。
野手のすぐ脇への打球がヒットになったりと、球際のちょっとした差がヒット、長打に繋がったりしており、流れの悪さを感じる。
しかし、逆に言えば5連打で2点を失い、なおノーアウト満塁のピンチは凌いだというのは、まだ十分チャンスが残っている。

直後の2回裏、先頭の鈴木が、アウトコースのストレートを捉えると、ライナーで左中間を突破する二塁打を放つ。
安部のショートゴロの間に、鈴木は三塁へ進み、1アウト3塁でエルドレッド。
前進守備を敷かず、内野ゴロでも1点というケースでも、ボール球には手を出さず、強引に行かなかった。
エルドレッドの四球が打線の繋がりを生み、ヤクルトバッテリーとしては松山でゲッツーというのも頭にあっただろう。
初球のインコースのストレートで詰まらせに来た。
実際に詰まり気味ではあったが、ボールがやや高めだったことでセカンドの頭上をハーフライナーで越えていく。
松山のライト前タイムリーヒットで、すぐさま1点を返した。

1点を返し、野村が3回表を無失点で抑えることが出来れば、試合の流れを取り戻せる。
先頭の山田にレフト前ヒットを打たれ、盗塁も決められピンチは迎えるが、バレンティンとは無理に勝負をせずに歩かせると、大引、武内を打ち取って、無失点で切り抜けた。

さあ、これで試合をじっくり進めていけるかというところで、何と野村は3回でマウンドを降りてしまう。
打順が回ってきて代打が出された訳でもなく、何らかのアクシデントがあったに違いない。

4回表のマウンドには薮田が上がり、当然ロングリリーフ前提となる。
その薮田は、下位打線からではあったが三者凡退に抑えて、試合のリズムを壊さなかった。

すると4回裏の攻撃では、1アウトから菊池が四球を選ぶ。
ただ、丸はどうもタイミングが合わない。
インコースのカットボールに意識が行ってしまい、かなり体が開いて、アウトコースのストレートで見逃し三振。
2アウト1塁となり、鈴木の打席で、キャッチャー中村がわずかにボールをそらす隙を見逃さずに二塁へ進むと、鈴木は150キロのストレートに喰らい付いていき、ファールで粘る。
最後もインハイのストレートに差し込まれたが、力みのないスイングをしていておかげで、何とかバットのヘッドが走った。
フラフラと一塁後方に打球が上がり、ポトリと落ちるタイムリーヒットで同点に追い付く。
ただ、ライトの雄平のバックアップが速く、二塁を狙った鈴木はタッチアウトとなり、同点どまり。

今日の最大のポイントは、薮田の投球と言って良い。
3イニングを投げて無失点、しかも3イニング目の6回表には、先頭の大引のレフト前ヒットを、松山が後逸して二塁打にしてしまうという凡プレーもあった。
そこからの無失点だけに、非常に価値のある投球だった。

さて、1イニング戻って5回裏のカープの攻撃では、先頭の菊池が高目のストレートを上からしっかりと叩いて、左中間フェンス直撃の二塁打を放つと、丸がようやくブキャナンのカットボールを捉えて、左中間へのフライを放つ。
センターフライで菊池はタッチアップで三塁に進み、ここまで2安打の鈴木は、じっくりと見極めて四球を選ぶ。
1アウト1、3塁で、ゲッツー崩れでも1点が入るケースで、安部が打席に向かう。
アウトコースのチェンジアップが高めに浮いたところを軽打、引っ掛けたように一二塁間へ打球を転がすと、そのままライト前に抜けていくタイムリーヒットで、1点勝ち越した。

そして1点リードのまま7回からの終盤を迎えることになるが、今日の試合から中崎が一軍復帰している。
形としては、1点でもリードしていれば、安心して3イニングを任せられる投手がようやく3人揃ったことになる。
もちろん、薮田、一岡、中田も頑張って投げてくれていたが、前半から登板数が嵩んでいたこともあり、形を整えることで、役割が明確化できるというプラス面が大きい。

7回表のマウンドには中崎が上がり、無失点で復帰登板を飾った。
内容については、キレはそこそこ感じるものの、インコース、アウトコースギリギリにコントロールできるという感じではなく、高目に抜けることもあった。
首脳陣の判断の通り、確かに様子を見てみたいピッチングではあったが、中崎は名前で抑えられる投手でもある。
調子を上げていく様子を楽しみにしたい。

8回表はジャクソンが登板。
簡単に2者連続三振を奪ったものの、2アウトから武内には勝負にいったボールが続けて外れてしまい四球。
中村にはスライダーが高めに浮き、レフト前ヒットを打たれ、2アウト1、2塁。
代打大松との勝負になり、決め球の低めのスライダーは、しぶとくバットに当てられた。
一二塁間への緩い打球となったが、エルドレッドが飛び出して捕球し、ベースカバーのジャクソンに送ってスリーアウト。

1点差で最終回を迎えるには、怖さのある1番からの打順となっている。
それだけに、8回裏の攻撃で追加点が欲しいところではあったが、エルドレッド、代打西川、石原が倒れ三者凡退。

例えばではあるが、代打に新井を起用し、エルドレッドの打順に今村を入れ、最終回の守りに新井が就く、というは難しいのだろうか。
やはり、1点を争う試合の、9回だけに出場するのは難しいか。

1点リードを守るべく、9回表のマウンドには今村が上がる。
先頭の坂口には、ど真ん中のスライダーを捉えられてセンター前ヒット。
藤井は初球のアウトコースのストレートで送りバントをしてくるが、小フライとなって今村がダイレクトキャッチ。
1アウト1塁で山田を迎え、フォークとストレートで追い込む。
ただ、1-2のカウントからのフォークを見送られ、これで勝負球が難しくなった。
こうなるとボールになる連続フォークは振ってくれないが、フォーク以外は行けない。
1-2から 4球連続フォークを投げ込み、1球も高目には浮かず、セカンドフライに打ち取って2アウト。
雄平を迎えるタイミングで、ヤクルトは一塁ランナー坂口に代走上田を起用すると、初球で二盗を決められる。
一打同点のピンチを迎えるが、もうフォークを自信を持って投げ込むだけ。
低めのフォークで浅いライトフライに打ち取って、1点差の試合を、シーズン当初の思い描いていた3人のリレーで逃げ切った。
3人の順番も違うし、先発の野村が3回でマウンドを降りているというアクシデントもあったが、形が整った初戦で、理想通りの投手リレーが出来た。
気持ちは楽になったのではないだろうか。

今日のヒーローは、薮田で間違いない。
暫くは、勝ちパターンでの7回の登板は中崎に譲るかもしれないが、いずれ7回は自分が担う、もしくはもっと後のイニングでの登板を勝ち取るつもりでいてくれるだろう。
経験は必ず活きてくる。





Google検索
【デタスポ内記事検索】


広島カープネットラジオ中継
RCCラジオのネット中継radiko

カープの公式戦はネットラジオで中継

テレビ中継がない日はネットラジオ!
カテゴリ
カープニュース
スポンサードリンク

プロフィール

デタスポ

Author:デタスポ
FC2ブログへようこそ!

アクセスカウンター